JP2018191440A - 車両用電源制御装置、車両用電源装置、及び車両用電源制御装置の制御回路 - Google Patents

車両用電源制御装置、車両用電源装置、及び車両用電源制御装置の制御回路 Download PDF

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Abstract

【課題】バックアップ電源として使用可能な蓄電部の充放電を制御することができ、蓄電部の一部をより迅速に充電し得る構成を提供する。【解決手段】車両用電源制御装置2では、スイッチ制御部14が第1スイッチ部31及び第2スイッチ部32を制御する。スイッチ制御部14は、充電制御部12が充電制御を開始した後、第1スイッチ部31をオン状態とし第2スイッチ部32をオフ状態とする第1制御を先に行い、第1制御の後、第1スイッチ部31をオフ状態とし第2スイッチ部32をオン状態とする第2制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用電源制御装置、車両用電源装置、及び車両用電源制御装置の制御回路に関するものである。
車両用の電源システムは、主電源としてバッテリを用いる構成が一般的であるが、主電源の失陥が生じると負荷への電力供給が途絶えてしまい、電気的な動作(例えば各種電子制御など)が不能になってしまう。このような問題を解消し得る構成として、補助電源を搭載した構成が知られており、例えば、特許文献1の技術では、メインバッテリーと並列にバックアップバッテリが設けられ、メインバッテリーや給電系統が故障したときには、バックアップバッテリから非常給電を行うようになっている。
特開2004−282844号公報
ところで、主電源として機能する電源部とは別でバックアップ電源として機能する蓄電部を設ける場合、蓄電部に必要な容量はバックアップ対象となる負荷によって異なり、バックアップ動作時に必要な電力量が大きいほど、蓄電部の容量を大きくしなければならない。しかし、蓄電部の容量を大きくするほど、充電時間がより長くなってしまうという問題がある。
例えば、強制放電や自己放電などによって蓄電部の充電電圧が低下した場合、蓄電部を再充電して充電電圧を目標電圧まで高める必要があるが、蓄電部の容量が大きいほど、目標電圧に達するまでの充電時間が長くなってしまい、その充電期間中にバックアップ動作すべき事態が発生する可能性が高くなってしまう。
本発明は、本発明は上述した事情に基づいてなされたものであり、バックアップ電源として使用可能な蓄電部の充放電を制御することができ、蓄電部の一部をより迅速に充電し得る構成を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の例である車両用電源制御装置は、
電源部から第1導電路を介して供給される電力に基づき第2導電路を介して第1蓄電部及び第2蓄電部を充電する動作と、前記第1蓄電部及び前記第2蓄電部を放電させる動作と、を行う車両用電源制御装置であって、
前記第1導電路を介して供給される電力に基づき、前記第2導電路に向けて充電電流を供給する充電回路部と、
前記第2導電路と前記第1蓄電部との間に介在し、前記第2導電路側から前記第1蓄電部側への通電を許容するオン状態と、前記第1蓄電部側から前記第2導電路側への通電を遮断するオフ状態と、に切り替わる第1スイッチ部と、
前記第2導電路と前記第2蓄電部との間に介在し、前記第2導電路側から前記第2蓄電部側への通電を許容するオン状態と、前記第2導電路側から前記第2蓄電部側への通電を遮断するオフ状態と、に切り替わる第2スイッチ部と、
前記第2導電路に向けて充電電流を供給する充電動作を前記充電回路部に行わせる充電制御と、前記充電回路部に前記充電動作を停止させる充電停止制御と、を切り替える充電制御部と、
前記充電制御部が前記充電制御を開始した後、前記第1スイッチ部をオン状態とし前記第2スイッチ部をオフ状態とする第1制御を先に行い、前記第1制御の後、前記第1スイッチ部をオフ状態とし前記第2スイッチ部をオン状態とする第2制御を行うスイッチ制御部と、
前記充電回路部又は前記充電回路部とは異なる回路部によって構成され、少なくとも前記第1蓄電部から供給される電力に基づく放電動作を行う放電回路部と、
前記放電回路部に前記放電動作を行わせる放電制御と、前記放電動作を停止させる放電停止制御と、を行う放電制御部と、
を有する。
本発明の第2の例である車両用電源装置は、上記車両用電源制御装置と、第1蓄電部と、第2蓄電部と、を含む。
本発明の第3の例である車両用電源制御装置の制御回路は、
電源部から第1導電路を介して供給される電力に基づき、第2導電路に向けて充電電流を供給する充電回路部と、
前記第2導電路と第1蓄電部との間に介在し、前記第2導電路側から前記第1蓄電部側への通電を許容するオン状態と、前記第1蓄電部側から前記第2導電路側への通電を遮断するオフ状態と、に切り替わる第1スイッチ部と、
前記第2導電路と第2蓄電部との間に介在し、前記第2導電路側から前記第2蓄電部側への通電を許容するオン状態と、前記第2導電路側から前記第2蓄電部側への通電を遮断するオフ状態と、に切り替わる第2スイッチ部と、
前記充電回路部又は前記充電回路部とは異なる回路部によって構成され、少なくとも前記第1蓄電部から供給される電力に基づく放電動作を行う放電回路部と、
を有する車両用電源制御装置に設けられ、
前記第2導電路に向けて充電電流を供給する充電動作を前記充電回路部に行わせる充電制御と、前記充電回路部に前記充電動作を停止させる充電停止制御と、を切り替える充電制御部と、
前記充電制御部が前記充電制御を開始した後、前記第1スイッチ部をオン状態とし前記第2スイッチ部をオフ状態とする第1制御を先に行い、前記第1制御の後、前記第1スイッチ部をオフ状態とし前記第2スイッチ部をオン状態とする第2制御を行うスイッチ制御部と、
前記放電回路部に前記放電動作を行わせる放電制御と、前記放電動作を停止させる放電停止制御と、を行う放電制御部と、
を有する。
本発明の第1の例である車両用電源制御装置では、スイッチ制御部が第1スイッチ部及び第2スイッチ部の制御を行う。スイッチ制御部は、充電制御部が充電制御を開始した後、第1スイッチ部をオン状態とし第2スイッチ部をオフ状態とする第1制御を先に行う。このように充電制御中に第1スイッチ部をオン状態とし第2スイッチ部をオフ状態とすることで、充電回路部から第2導電路に供給される充電電流は、第2蓄電部に流れ込まずに第1蓄電部に流れ込むことになる。よって、第1蓄電部及び第2蓄電部の両方を一括して充電する方法と比較して第1蓄電部をより迅速に充電でき、第1蓄電部の充電電圧を迅速に高めることができる。従って、充電制御中の早い時期に蓄電部からの放電が必要な状況(例えば、電源部からの電力供給が途絶えた状況など)となった場合であっても、第1蓄電部の充電電圧が迅速に高められていれば、第1蓄電部によって可能な範囲でバックアップ動作を行うことができる。
更に、第1制御の後、第2制御(第1スイッチ部をオフ状態とし第2スイッチ部をオン状態とする制御)を行うようになっており、この第2制御中には、充電回路部から第2導電路に供給される充電電流が第2蓄電部に流れ込むことになる。つまり、第1蓄電部の充電電圧を迅速に高めた後には、時間差で第2蓄電部の充電電圧も高めることができ、放電可能な電力量がより大きく確保された状態に移行させることができる。
本発明の第2の例である車両用電源装置は、第1の例である車両用電源制御装置と同様の効果を生じさせる。
本発明の第3の例である車両用電源制御装置の制御回路は、第1の例である車両用電源制御装置と同様の効果を生じさせる。
図1は、実施例1の車両用電源制御装置を備えた車両用電源システムを概略的に示す回路図である。 図2は、実施例1の車両用電源制御装置の制御回路で実現される各機能を概念的に示すブロック図である。 図3は、実施例1の車両用電源制御装置で実行される充電制御の流れを例示するフローチャートである。 図4は、図1で示す車両用電源システムにおいて時間t1から充電制御が開始される場合の第1蓄電部及び第2蓄電部の各充電電圧の変化と、第1スイッチ部を構成する各スイッチ素子及び第2スイッチ部の各状態との関係を経時的に示すタイミングチャートである。 図5は、実施例2の車両用電源制御装置で実行される充電制御の流れを例示するフローチャートである。 図6は、実施例3の車両用電源制御装置を備えた車両用電源システムを概略的に示す回路図である。 図7は、実施例3の車両用電源制御装置の制御回路で実現される各機能を概念的に示すブロック図である。
ここで、発明の望ましい例を示す。
上述した車両用電源制御装置、車両用電源装置、及び車両用電源制御装置の制御回路のいずれにおいても、スイッチ制御部は、充電制御部が充電制御を開始した後、第1蓄電部の充電電圧値が所定の第1目標電圧値を超えた場合に第1制御から第2制御に切り替えるように動作してもよい。
このように構成されていれば、充電制御の開始後、第1蓄電部の充電電圧値を所定の第1目標電圧値まで迅速に高めた上で、第1蓄電部の放電を停止させながら第2蓄電部の充電を行うことができる。従って、第2蓄電部の充電中に放電が必要な状況(例えば、電源部からの電力供給が途絶えた状況など)が生じても、高い充電電圧に保たれた第1蓄電部によって良好にバックアップ動作を行うことができる。
上述した車両用電源制御装置、車両用電源装置、及び車両用電源制御装置の制御回路のいずれにおいても、スイッチ制御部は、第1制御から第2制御に切り替えた後、第2蓄電部の充電電圧値が所定の第2目標電圧値を超えた場合に、第1スイッチ部及び第2スイッチ部をいずれもオン状態とするように動作してもよい。
この構成では、第1蓄電部の充電電圧値を第1目標電圧値まで迅速に高めた後、第1蓄電部の充電電圧値を高い状態で維持しながら第2蓄電部の充電電圧値を第2目標電圧値まで高めることができる。そして、第2蓄電部の充電電圧値が第2目標電圧値を超えた場合には、第1スイッチ部及び第2スイッチ部をいずれもオン状態とするため、第2蓄電部の充電電圧値が第2目標電圧値を超えた後に放電が必要な状況が生じても、十分に充電された両蓄電部(第1蓄電部及び第2蓄電部)によるバックアップ動作が可能となる。
上述した車両用電源制御装置、車両用電源装置、及び車両用電源制御装置の制御回路のいずれにおいても、充電制御部は、第2蓄電部の充電電圧値が第2目標電圧値を超えた場合に充電制御から充電停止制御に切り替え、充電停止制御に切り替えた後に、第1蓄電部及び第2蓄電部の少なくともいずれかの充電電圧値が第2目標電圧値よりも低い所定の第3目標電圧値以下になる再低下状態に変化した場合に充電停止制御から充電制御に切り替えるように動作してもよい。スイッチ制御部は、再低下状態に変化することに応じて充電制御部が充電制御に切り替えた場合、第1制御を先に行い、第1制御の後に第2制御を行うように動作してもよい。
この構成では、第1蓄電部及び第2蓄電部の充電が一旦完了して充電停止制御に切り替えた後、第1蓄電部及び第2蓄電部の少なくともいずれかの充電電圧値がある程度低下した場合に再充電を行うことができる。この再充電の際にも、第1蓄電部を優先して充電を迅速に行い、第1蓄電部を早期に適正状態に戻すことができるため、第1蓄電部については早期により大きな出力電圧を供給し得るようになる。そして、時間差で第2蓄電部の再充電を行うことで、第2蓄電部も充電電圧を高め、放電可能な電力量がより大きく確保された状態に戻すことができる。
上述した車両用電源制御装置、車両用電源装置、及び車両用電源制御装置の制御回路のいずれにおいても、充電制御部は、第2蓄電部の充電電圧値が第2目標電圧値を超えた場合に充電制御から充電停止制御に切り替え、充電停止制御に切り替えた後に、第1蓄電部及び第2蓄電部の少なくともいずれかの充電電圧値が第2目標電圧値よりも低い所定の第3目標電圧値以下になる再低下状態に変化した場合に充電停止制御から充電制御に切り替えるように動作してもよい。スイッチ制御部は、再低下状態に変化することに応じて充電制御部が充電制御に切り替えた場合の充電期間に、第1スイッチ部及び第2スイッチ部の状態を、第2導電路側から第1蓄電部及び第2蓄電部のそれぞれへの通電が許容される状態とするように動作してもよい。
この構成では、第1蓄電部及び第2蓄電部の充電が一旦完了して充電停止制御に切り替えた後、第1蓄電部及び第2蓄電部の少なくともいずれかの充電電圧値がある程度低下した場合に再充電を行うことができる。再充電の際には、両蓄電部を一括して充電することで両蓄電部の充電電圧を同時に高めることができる。
上述した車両用電源制御装置、車両用電源装置、及び車両用電源制御装置の制御回路のいずれにおいても、放電回路部は、充電回路部とは異なる回路部として構成され、第1スイッチ部と第1蓄電部との間に電気的に接続された導電路を介して、第1蓄電部からの電力に基づく放電電流を充電回路部とは異なる経路から供給する構成であってもよい。
この構成では、充電回路部とは別で放電回路部が構成されているため、充電回路部が充電動作を行っている最中にバックアップ動作すべき事態が生じた場合に、充電回路部の動作に大きく依存することなく放電回路部をより早く動作させ、充電電圧が優先的に高められる第1蓄電部を迅速に放電させることができる。
上述した車両用電源制御装置、車両用電源装置、及び車両用電源制御装置の制御回路のいずれにおいても、第1負荷に対して電力が供給される経路である第3導電路と、第2負荷に対して電力が供給される経路であり、第1導電路に電気的に接続された第4導電路と、アノードが第1導電路及び第4導電路に電気的に接続され、カソードが第3導電路に電気的に接続されたダイオードと、を有していてもよい。放電回路部は、第1蓄電部からの電力に基づく放電電流を第3導電路に供給する構成であってもよい。
この構成によれば、放電回路部からの放電電流を第2負荷よりも第1負荷に優先的に供給することができる。従って、第1蓄電部によって供給し得る電力量のより多くを第1負荷に費やすことができ、バックアップ動作すべき事態が発生した場合に第1負荷をより迅速且つより十分にバックアップすべき構成において特に有利になる。
上述した車両用電源制御装置、車両用電源装置、及び車両用電源制御装置の制御回路のいずれにおいても、放電回路部は、充電回路部によって構成され、放電制御部は、充電制御部によって構成され、充電制御部は、充電制御を行っているときに所定の放電条件が成立した場合、放電制御を行う構成であってもよい。
この構成では、充電回路部を放電回路部として兼用することができ、回路構成の簡素化を図ることができる。
上述した車両用電源制御装置、車両用電源装置、及び車両用電源制御装置の制御回路のいずれにおいても、第1負荷に対して電力が供給される経路である第3導電路と、第2負荷に対して電力が供給される経路であり、第1導電路に電気的に接続された第4導電路と、第4導電路に設けられ、放電回路部側から第2負荷側への通電を遮断するオフ状態と、許容するオン状態とに切り替わる切替スイッチ部と、切替スイッチ部のオンオフを切り替える切替部と、を有していてもよい。
このように構成すれば、充電回路部を放電回路部として兼用して回路構成の簡素化を図りつつ、充電回路部を放電回路部として動作させる際に第2負荷に対する放電を許容するようなモードと、第2負荷に対する放電を禁止するようなモードとを切り替えることができる。
<実施例1>
次に、本発明を具体化した一例である実施例1について図面を参照しつつ説明する。
(車両用電源システムの基本構成)
図1で例示する車両用電源システム100(以下、電源システム100ともいう)は、実施例1に係る車両用電源制御装置2(以下、電源制御装置2ともいう)を備えた車両用の電源システムとして構成されている。車両用電源装置1は、電源制御装置2と第1蓄電部81及び第2蓄電部82を備えてなる車両用の電源装置である。制御回路10は、「車両用電源制御装置の制御回路」の一例に相当し、電源制御装置2の制御を司る制御回路として構成されている。なお、図1では、ヒューズなどの保護用部品は省略して示している。
電源システム100は、電力供給対象である第1負荷101及び第2負荷102へ電力を供給するための主電源となる電源部90と、少なくとも電源部90からの電力供給が途絶えたときに電力供給源となる蓄電部80と、少なくとも電源部90からの電力供給が途絶えたときに蓄電部80からの放電を迅速に行う機能を備えた電源制御装置2と、を有しており、電源部90又は蓄電部80を電力供給源として負荷(第1負荷101及び第2負荷102)に電力を供給するシステムとして構成されている。
電源システム100は、電源部90からの電力供給が正常状態のときに電源部90の出力電圧に基づく電圧を第1導電路71に印加し、電源部90から第1導電路71を介して第1負荷101及び第2負荷102に電力を供給する構成をなす。本構成において「電源部90からの電力供給が正常状態のとき」とは、電源部90からの電力供給に基づいて第1導電路71に印加される電圧値(第1導電路71の電位)が所定の閾値以下の場合である。
電源部90は、車両に搭載される車両用電源部であり、例えば、鉛バッテリ等の公知のバッテリとして構成されている。電源部90は、高電位側の端子が配線部91に電気的に接続され、低電位側の端子がグラウンドに電気的に接続され、配線部91に対して所定の出力電圧(+B電圧)を印加する。図1の例では、配線部91及び第1導電路71の電位が、電源部90における高電位側の端子の電位に保たれるようになっている。
第1負荷101、第2負荷102は、車両に搭載される公知の車両用電気部品として構成されている。図1の例では、電源装置1の外部に設けられた配線部93が電源装置1の端子P3に電気的に接続されており、配線部93に第1負荷101が電気的に接続されている。また、電源装置1の外部に設けられた配線部94が電源装置1の端子P4に電気的に接続されており、配線部94に第2負荷102が電気的に接続されている。
第1負荷101は、電源部90又は蓄電部80から第3導電路73及び配線部93を介して電力供給を受け得る負荷であり、負荷の種類や個数は限定されない。電源システム100では、第2電圧変換部22の放電動作中に第2電圧変換部22からの放電電流が第1負荷101に供給され得る。第2負荷102は、電源部90又は蓄電部80から第4導電路74を介して電力供給を受け得る負荷であり、負荷の種類や個数は限定されない。本構成では、例えば第2負荷102が第1負荷101とは異なる種類の負荷となっている。電源システム100では、第2電圧変換部22の放電動作中に第2電圧変換部22からの放電電流が第2負荷102に供給されない構成となっている。なお、第3導電路73には、第3導電路73を導通状態と非導通状態に切り替えるスイッチ部76が設けられ、第4導電路74には、第4導電路74を導通状態と非導通状態に切り替えるスイッチ部77が設けられている。スイッチ部76、77の各々のオンオフ状態は、制御回路10によって制御されるようになっており、通常時やバックアップ動作時には、特に理由がない限り、スイッチ部76、77の各々がオン状態で維持されるようになっている。なお、スイッチ部76、77は、MOSFETなどの半導体スイッチなどであってもよく、機械式のリレーであってもよい。或いは、スイッチ部76、77を省略し、これらの部分を常時導通状態としてもよい。
電源装置1は、電源部90の異常時にバックアップ動作を行い得るバックアップ装置として構成されており、主に、蓄電部80及び電源制御装置2によって構成されている。
蓄電部80は、第1蓄電部81と第2蓄電部82に分けられている。第1蓄電部81は、例えば、電気二重層キャパシタ(EDLC)等の公知の蓄電手段によって構成されている。第1蓄電部81は、高電位側の端子がスイッチ素子31Bのソース及び第2電圧変換部22の入力路(導電路24)に電気的に接続されている。第2蓄電部82は、例えば、電気二重層キャパシタ(EDLC)等の公知の蓄電手段によって構成されている。第2蓄電部82は、高電位側の端子が第2スイッチ部32のソースに電気的に接続されている。
第1蓄電部81と第2蓄電部82との関係は、第2蓄電部82のほうが第1蓄電部81よりも容量が大きくてもよい。この場合、第1蓄電部81の充電電圧をより迅速に高めやすくなる。逆に、第2蓄電部82のほうが第1蓄電部81よりも容量が小さくてもよい。この場合、第1蓄電部81の充電を優先的に行い得る構成を実現しつつ、第1蓄電部81の容量を大きく確保しやすくなる。なお、第1蓄電部81と第2蓄電部82とが同程度の容量であってもよい。
電源制御装置2は、電源部90から第1導電路71を介して供給される電力に基づき第2導電路72を介して蓄電部80(第1蓄電部81及び第2蓄電部82)を充電する動作を行い得る。更に、電源制御装置2は、蓄電部80(第1蓄電部81及び第2蓄電部82)を放電させる動作を行い得る。電源制御装置2は、充電回路部の一例に相当する第1電圧変換部21と、放電回路部の一例に相当する第2電圧変換部22と、スイッチ回路部30と、制御回路10とを有する。
第1電圧変換部21は、スイッチング方式の非絶縁型DCDCコンバータなどの公知の充電回路として構成されており、制御回路10によって制御され、電源部90から第1導電路71を介して供給される電力に基づき、第2導電路72に向けて充電電流を供給するように動作し得る。以下の説明では、第1電圧変換部21が双方向型の昇降圧DCDCコンバータとして構成される例を挙げて説明する。第1電圧変換部21は、制御回路10から第1電圧変換部21に対して充電指示信号が与えられているときには、第1導電路71に印加された電圧を入力電圧としてこの入力電圧を昇圧する電圧変換動作を行い、その昇圧した電圧を出力電圧として第2導電路72に印加する。制御回路10から第1電圧変換部21に対して放電指示信号が与えられているときには、第2導電路72に印加された電圧を入力電圧としてこの入力電圧を降圧する電圧変換動作を行い、その降圧した電圧を出力電圧として第1導電路71に印加する。制御回路10から第1電圧変換部21に対して停止信号が与えられているときには、第1電圧変換部21は充電動作(上述の昇圧動作)も放電動作(上述の降圧動作)も行わず、このときには、第1導電路71と第2導電路72とを非導通状態とする。
第2電圧変換部22は、第1電圧変換部21(充電回路部)とは異なる回路部によって構成され、第1蓄電部81から供給される電力に基づく放電動作を行い得る。第2電圧変換部22は、スイッチング方式の非絶縁型降圧DCDCコンバータなどの公知の放電回路として構成されており、制御回路10によって制御される。第2電圧変換部22は、制御回路10から放電指示信号が与えられているときには、入力路(導電路24)に印加された電圧(第1蓄電部81の出力電圧)を入力電圧としてこの入力電圧を所望の電圧に降圧する電圧変換動作を行い、その降圧した電圧を出力電圧として第3導電路73に印加する。制御回路10から第2電圧変換部22に対して停止信号が与えられているときには、第2電圧変換部22は放電動作(上述の降圧動作)を行わず、このときには、第1蓄電部81と第3導電路73とを非導通状態とする。
スイッチ回路部30は、第1スイッチ部31と第2スイッチ部32とを備える。第1スイッチ部31は、Nチャネル型のMOSFETとして構成されたスイッチ素子31A,31Bを備え、第2導電路72と第1蓄電部81の間にスイッチ素子31A,31Bが直列に接続されている。スイッチ素子31Aは、ソースが第2導電路72に電気的に接続され、ドレインがスイッチ素子31Bのドレインに電気的に接続されている。スイッチ素子31Bのソースは、第1蓄電部81の高電位側の端子及び入力路(導電路24)に電気的に接続されている。スイッチ素子31A,31Bのボディダイオードは逆向きとなっている。第1スイッチ部31は、第2導電路72と第1蓄電部81との間に介在し、スイッチ素子31A,31Bのうち少なくともスイッチ素子31Bがオン状態のときに第2導電路72側から第1蓄電部81側への通電を許容する。なお、少なくともスイッチ素子31Bがオン状態であるときが第1スイッチ部31のオン状態の一例に相当する。また、スイッチ素子31A,31Bのうち少なくともスイッチ素子31Aがオフ状態のときに第1蓄電部81側から第2導電路72側への通電を遮断する。なお、少なくともスイッチ素子31Aがオフ状態であるときが第1スイッチ部31のオフ状態の一例に相当する。
第2スイッチ部32は、Nチャネル型のMOSFETとして構成されたスイッチ素子からなる。第2スイッチ部32は、ドレインが第2導電路72に電気的に接続され、ソースが第2蓄電部82に電気的に接続されている。第2スイッチ部32は、第2導電路72と第2蓄電部82との間に介在し、オン状態のときに第2導電路72側から第2蓄電部82側への通電を許容し、オフ状態のときに第2導電路72側から第2蓄電部82側への通電を遮断する。
ダイオード78は、アノードが第1導電路71及び第4導電路74に電気的に接続され、カソードが第3導電路73に電気的に接続されている。図1の構成では、第1導電路71側から第3導電路73側には電流が流れ得る構成となっており、第3導電路73側から第1導電路71側には電流が流れない構成となっている。
制御回路10は、例えばマイクロコンピュータとして構成されており、CPU等の演算装置、ROM又はRAM等のメモリ、AD変換器等を有している。図1、図2のように、制御回路10には、例えば、位置Pa、位置Pb1、位置Pb2の電圧値(電位)を示す検出値が入力される。位置Paの電圧値Va(電位)は第1導電路71の電圧値であり、位置Pb1の電圧値Vb1(電位)は第1蓄電部81の充電電圧値であり、位置Pb2の電圧値Vb2(電位)は第2蓄電部82の充電電圧値である。制御回路10は、これらの値を継続的に監視し得る構成となっている。なお、制御回路10が、位置Pa、位置Pb1、位置Pb2の電圧値(電位)を検出するための回路構成は、位置Pa、Pb1、Pb2の電圧値を直接制御回路10に入力する構成であってもよく、各位置の電圧を分圧回路によって分圧した分圧値を制御回路10に入力してもよい。
制御回路10は、充電制御部12としての機能を有し、この充電制御部12は、第1電圧変換部21による充電動作を制御する。また、制御回路10は、放電制御部16としての機能を有し、この放電制御部16は、第2電圧変換部22による放電動作を制御する。更に、制御回路10は、スイッチ制御部14としての機能を有し、このスイッチ制御部14は、スイッチ回路部30を構成する各スイッチ部のオンオフを制御し得る。充電制御部12、スイッチ制御部14、放電制御部16は、それぞれが別々の回路で構成されていてもよく、いずれか複数の制御部又は全ての制御部が共通の回路によって実現されてもよい。以下の説明では、制御回路10を構成する単一のマイクロコンピュータが、充電制御部12、スイッチ制御部14、放電制御部16の機能を全て実現する例を代表例として説明する。
充電制御部12は、第2導電路72に向けて充電電流を供給する充電動作を第1電圧変換部21(充電回路部)に行わせる充電制御と、第1電圧変換部21(充電回路部)に充電動作を停止させる充電停止制御と、を切り替えるように動作する。図1、図2では、充電制御部12から第1電圧変換部21に与えられる制御信号をSa1としている。
スイッチ制御部14は、充電制御部12が充電制御を開始した後、第1スイッチ部31をオン状態とし第2スイッチ部32をオフ状態とする第1制御を先に行い、第1制御の後、第1スイッチ部31をオフ状態とし第2スイッチ部32をオン状態とする第2制御を行うように動作する。図1、図2では、スイッチ制御部14からスイッチ素子31A,31B、第2スイッチ部32のそれぞれに与えられる各制御信号をSb1,Sb2,Sb3としている。
放電制御部16は、第2電圧変換部22(放電回路部)に放電動作を行わせる放電制御と、放電動作を停止させる放電停止制御とを切り替えるように動作する。図1、図2では、放電制御部16から第2電圧変換部22に与えられる制御信号をSc1としている。
(電源制御装置の基本動作)
次に、電源制御装置2の基本動作について説明する。
まず、電源部90からの電力供給が正常状態である場合の基本動作を説明する。
車両用電源システム100が搭載された車両では、当該車両内において始動スイッチ(具体的にはイグニッションスイッチ)をオフさせる所定のオフ操作がなされると、イグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わり、エンジンが停止する。制御回路10には、イグニッションスイッチの状態を示す信号が入力されるようになっており、イグニッションスイッチがオン状態のときにはイグニッションスイッチがオン状態であることを示すIGオン信号が入力され、イグニッションスイッチがオフ状態のときにはイグニッションスイッチがオフ状態であることを示すIGオフ信号が入力される。
制御回路10は、入力される信号がIGオン信号からIGオフ信号に切り替わった場合、第1スイッチ部31、第2スイッチ部32をいずれもオン状態とし、第1電圧変換部21に放電動作を行わせる。このような放電動作を、第1蓄電部81の充電電圧値Pb1及び第2蓄電部82の充電電圧値Pb2がオフ動作時の目標電圧Vt2となるまで行う。なお、ここでは、イグニッションスイッチがオフ状態のときにオフ動作時の目標電圧Vt2となるまで放電させる一例を示したが、第1蓄電部81及び第2蓄電部82をオフ動作時の目標電圧Vt2まで放電させ得る方法であれば回路構成や方法は限定されない。
一方、車両用電源システム100が搭載された車両内において始動スイッチ(具体的にはイグニッションスイッチ)をオンさせる所定のオン操作(図示しないイグニッションスイッチをオフ状態からオン状態に切り替えるためのオン操作)がなされると、イグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り替わり、エンジンが始動する。制御回路10は、入力される信号がIGオフ信号からIGオン信号に切り替わった場合、図3で示す充電制御を行う。なお、図4では、制御回路10に入力される信号がIGオフ信号からIGオン信号に切り替わったタイミングが時間T1である。
制御回路10は、図3で示す充電制御の開始後、ステップS1において個別フラグが「True」であるか否かを判定する。個別フラグは、第1蓄電部81及び第2蓄電部82を個別に充電するか否かを特定するためのフラグであり。個別フラグが「True」の場合には第1蓄電部81及び第2蓄電部82を個別に充電するモードとなり、個別フラグが「False」の場合には第1蓄電部81及び第2蓄電部82を一括して充電するモードとなる。なお、始動スイッチ(イグニッションスイッチ)がオフ状態からオン状態に切り替わった直後の個別フラグの初期値は、「True」となる。
制御回路10は、ステップS1において個別フラグが「True」であると判定した場合、ステップS2において、第1蓄電部81の充電電圧値Vb1が第1目標電圧値(目標電圧値Vt1)よりも大きいか否かを判定する。制御回路10は、ステップS2において第1蓄電部81の充電電圧値Vb1が目標電圧値Vt1以下であると判定した場合、ステップS3において第2スイッチ部32をオフ状態とし、ステップS4において、第1スイッチ部31をオン状態(具体的には、スイッチ素子31A,31Bをいずれもオン状態)とする。このようにスイッチ素子31A,31Bをオン状態とし、第2スイッチ部32をオフ状態とする第1制御を維持したまま、ステップS5において充電制御を行い、第1電圧変換部21に充電動作を行わせる。このようにすることで、第1電圧変換部21からの充電電流は第1蓄電部81のみに供給され、第2蓄電部82には供給されなくなり、図4のように、第1蓄電部81の充電電圧値Vb1のみが上昇する。なお、制御回路10は、ステップS5において充電制御を行う場合、既に第1電圧変換部21に対する充電制御が継続していれば実行中の充電制御を維持し、充電制御が実行されていなければ第1電圧変換部21に対する充電制御を開始する。制御回路10は、ステップS5の後、処理をステップS1に戻し、ステップS1以降の処理を行う。なお、制御回路10は、第1制御の実行中においてステップS1に処理を戻した場合、第1蓄電部81の充電電圧値Vb1が第1目標電圧値(目標電圧値Vt1)以下である間は、ステップS1、S2、S3、S4、S5の処理を繰り返すことになる。
制御回路10は、ステップS2において、第1蓄電部81の充電電圧値Vb1が第1目標電圧値(目標電圧値Vt1)よりも大きいと判定した場合、ステップS6において、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)よりも大きいか否かを判定する。制御回路10は、ステップS6において、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が目標電圧値Vt1以下であると判定した場合、ステップS7において第1スイッチ部31をオフ状態(具体的には、スイッチ素子31A,31Bをいずれもオフ状態)とし、ステップS8において、第2スイッチ部32をオン状態とする。なお、図4では、第1蓄電部81の充電電圧値Vb1が第1目標電圧値(目標電圧値Vt1)よりも大きくなったタイミングが時間t2である。このようにスイッチ素子31A,31Bをオフ状態とし、第2スイッチ部32をオン状態とする第2制御を維持したまま、ステップS5において充電制御を行い、第1電圧変換部21に充電動作を行わせる。このようにすることで、第1電圧変換部21からの充電電流は第2蓄電部82のみに供給され、第1蓄電部81には供給されず、第1蓄電部81の充電電圧値Vb1は維持されたまま、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が上昇する。なお、このような動作が行われる期間(時間t2から時間t3までの期間)は、第1蓄電部81から第2導電路72側への放電はなされなくなる。制御回路10は、ステップS5の後、処理をステップS1に戻し、ステップS1以降の処理を行う。なお、制御回路10は、第2制御の実行中にステップS1に処理を戻した場合、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)以下である間は、ステップS1、S2、S6、S7、S8、S5の処理を繰り返すことになる。
制御回路10は、ステップS6において、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)よりも大きいと判定した場合、ステップS9において第1スイッチ部31をオン状態(具体的には、スイッチ素子31A,31Bをいずれもオン状態)とし、ステップS10において、第2スイッチ部32をオン状態とする。なお、図4では、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)よりも大きくなったタイミングが時間t3である。
制御回路10は、ステップS10の後、ステップS11において個別フラグを「True」から「False」に切り替え、ステップS15において第1電圧変換部21の充電動作を停止させる。
以上のように、制御回路10(具体的にはスイッチ制御部14)は、充電制御部12が充電制御を開始した後、第1スイッチ部31をオン状態とし第2スイッチ部32をオフ状態とする第1制御を先に行い、第1制御の後、第1スイッチ部31をオフ状態とし第2スイッチ部32をオン状態とする第2制御を行うように動作する。制御回路10のスイッチ制御部14は、充電制御部12が充電制御を開始した後、第1蓄電部81の充電電圧値Vb1が第1目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超えた場合(即ち、ステップS2でYesとなる場合)に第1制御から第2制御に切り替えるように動作し、第1制御から第2制御に切り替えた後、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超えた場合(即ち、ステップS6でYesとなる場合)に、第1スイッチ部31及び第2スイッチ部32をいずれもオン状態とするように動作する。
更に、本構成では、上述した第2制御の後、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超えることで充電制御から充電停止制御に切り替えられた場合、自然放電などにより、第1蓄電部81及び第2蓄電部82の少なくともいずれかの充電電圧値が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)よりも低い所定の第3目標電圧値Vt3以下になる「再低下状態」に変化した場合には、制御回路10は、第1電圧変換部21に対する制御を充電停止制御から充電制御に切り替える。具体的には、ステップS6でYesとなり、ステップS9、S10、S11、S15の処理を行って充電動作を停止した後、始動スイッチ(イグニッションスイッチ)がオフ状態に切り替わる前に第1蓄電部81及び第2蓄電部82の少なくともいずれかの充電電圧値が第3目標電圧値Vt3以下になった場合、このような条件が成立したことを開始トリガとして、再び、図3の充電制御を開始するようになっている。この場合、ステップS11において個別フラグが「False」に切り替えられたままとなっており、この状態でステップS1の判定がなされるため、制御回路10は、ステップS1において個別フラグが「True」ないと判定することになる。
制御回路10は、ステップS1において個別フラグが「True」ないと判定した場合、ステップS12において第1スイッチ部31をオン状態(具体的には、スイッチ素子31A,31Bをいずれもオン状態)とし、ステップS13において、第2スイッチ部32をオン状態とする。このように制御回路10(具体的にはスイッチ制御部14)は、「再低下状態」に変化することに応じて充電制御部12が充電制御に切り替えた場合の充電期間に、第1スイッチ部31及び第2スイッチ部32の状態を、第2導電路72側から第1蓄電部81及び第2蓄電部82のそれぞれへの通電が許容される状態とする。これにより、第1蓄電部81及び第2蓄電部82を一括して充電することが可能となる。
制御回路10は、ステップS13の後、ステップS14において第1蓄電部81の充電電圧値Vb1又は第2蓄電部82の充電電圧値Vb2のいずれかが目標電圧値Vt1以下であるか否かを判定し、いずれかが目標電圧値Vt1以下あればステップS5において充電制御を行い、第1電圧変換部21に充電動作を行わせ、ステップS1に処理を戻す。制御回路10は、このように個別フラグ「False」での再充電制御の実行中にステップS1に処理を戻す場合、第1蓄電部81の充電電圧値Vb1及び第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が目標電圧値Vt1を超えるまでは、ステップS1、S12、S13、S14、S5の処理を繰り返すことになり、一括充電を継続的に行う。制御回路10は、ステップS14において第1蓄電部81の充電電圧値Vb1及び第2蓄電部82の充電電圧値Vb2の両方が目標電圧値Vt1を超えていると判定した場合、ステップS15において第1電圧変換部21の充電動作を停止させる。
(電源制御装置のバックアップ動作)
次に、電源制御装置2によるバックアップ動作について説明する。
本構成では、制御回路10は、少なくとも始動スイッチ(イグニッションスイッチ)がオン状態に切り替わってからオフ状態に切り替わるまでの期間(イグニッションスイッチのオン期間)、電源部90の出力電圧を監視する。具体的には、第1導電路71の所定位置Paの電圧値(電位)Vaが制御回路10に入力されるようになっており、制御回路10は、位置Paの電圧値(電位)Vaが所定閾値Vthを超えているか否かを継続的に判定している。なお、位置Paの電圧値(電位)Vaが所定閾値Vthを超えている状態が正常状態(電源部90からの電力供給が正常である状態)であり、位置Paの電圧値(電位)Vaが所定閾値Vth以下の状態が異常状態(電源部90からの電力供給が異常である状態)である。
始動スイッチ(イグニッションスイッチ)がオン状態に切り替わった後、再びオフ状態に切り替わる前に位置Paの電圧値(電位)Vaが所定閾値Vth以下になった場合、制御回路10は、バックアップ動作を行う。但し、異常発生時の状態に応じてバックアップ動作を異ならせている。
制御回路10は、始動スイッチ(イグニッションスイッチ)がオン状態に切り替わった後、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超える前に上記異常状態(Va≦Vthの状態)が発生した場合、第2電圧変換部22(放電回路部)に放電動作を行わせるように放電制御を行う。この場合、異常状態が発生してから速やかに第1電圧変換部21の動作を停止させる。また、第2電圧変換部22の放電動作中は第1スイッチ部31をオフ状態(具体的には、スイッチ素子31A,31Bをオフ状態)とする。例えば、図4で示す時間t2から時間T3の間に上記放電制御を行った場合、第1蓄電部81の充電電圧が第2電圧変換部22への入力電圧となり、第2電圧変換部22はこの入力電圧を降圧して第3導電路73に出力するように放電動作を行う。
第2電圧変換部22(放電回路部)は、第1電圧変換部21(充電回路部)とは異なる回路部として構成され、第1スイッチ部31と第1蓄電部81との間に電気的に接続された導電路24を介して、第1蓄電部81からの電力に基づく放電電流を第1電圧変換部21(充電回路部)とは異なる経路から供給する構成となっている。図1のように、第2電圧変換部22の出力側には第1負荷101に対して電力を供給する経路である第3導電路73が設けられており、第3導電路73と第4導電路74(第2負荷102に対して電力が供給される経路であり、第1導電路71に電気的に接続された導電路)との間にはダイオード78が設けられている。ダイオード78のアノードは第1導電路71及び第4導電路74に電気的に接続され、カソードは第3導電路73に電気的に接続されている。第2電圧変換部22(放電回路部)は、第1蓄電部81からの電力に基づく放電電流を第3導電路73に供給する構成であるため、第2電圧変換部22からの放電電流は、第2負荷102に供給することなく第1負荷101に選択的に供給することができる。このように、第1負荷101に対して早期に且つ優先的に電力供給するようにバックアップ動作を行うことができ、第2負荷102に対して放電電流を流さない分、第1負荷101側に費やす電力量を大きく確保することができる。
制御回路10は、始動スイッチ(イグニッションスイッチ)がオン状態に切り替わった後、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超えた後に上記異常状態(Va≦Vthの状態)が発生した場合、第1スイッチ部31及び第2スイッチ部32をいずれもオン状態で維持したまま、第1電圧変換部21に放電動作を行わせる。具体的には、制御回路10は、第2導電路72に印加された電圧を入力電圧とし、この入力電圧を降圧して第1導電路71側に印加するように第1電圧変換部21に降圧動作を行わせる。これにより、第1電圧変換部21から第1導電路71側に供給される放電電流は、第3導電路73にも第4導電路にも流れることになり、第1負荷101、第2負荷102のいずれに対しても電力供給を行うことができる。
以下、本構成の効果を例示する。
図1等で示す車両用電源制御装置2では、スイッチ制御部14が第1スイッチ部31及び第2スイッチ部32の制御を行うようになっている。スイッチ制御部14は、充電制御部12が充電制御を開始した後、第1スイッチ部31をオン状態とし第2スイッチ部32をオフ状態とする第1制御を先に行う。このように充電制御中に第1スイッチ部31をオン状態とし第2スイッチ部32をオフ状態とすることで、第1電圧変換部21(充電回路部)から第2導電路72に供給される充電電流は、第2蓄電部82に流れ込まずに第1蓄電部81に流れ込むことになる。よって、第1蓄電部81及び第2蓄電部82の両方を一括して充電する方法と比較して第1蓄電部81をより迅速に充電でき、第1蓄電部81の充電電圧を迅速に高めることができる。従って、充電制御中の早い時期に蓄電部80からの放電が必要な状況(例えば、電源部90からの電力供給が途絶えた状況など)となった場合であっても、第1蓄電部81の充電電圧が迅速に高められていれば、第1蓄電部81によって可能な範囲でバックアップ動作を行うことができる。
更に、第1制御の後、第2制御(第1スイッチ部31をオフ状態とし第2スイッチ部32をオン状態とする制御)を行うようになっており、この第2制御中には、第1電圧変換部21(充電回路部)から第2導電路72に供給される充電電流が第2蓄電部82に流れ込むことになる。つまり、第1蓄電部81の充電電圧を迅速に高めた後には、時間差で第2蓄電部82の充電電圧も高めることができ、放電可能な電力量がより大きく確保された状態に移行させることができる。
スイッチ制御部14は、充電制御部12が充電制御を開始した後、第1蓄電部81の充電電圧値Vb1が所定の第1目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超えた場合に第1制御から第2制御に切り替えるように動作する。このように構成されていれば、充電制御の開始後、第1蓄電部81の充電電圧値Vb1を所定の第1目標電圧値(目標電圧値Vt1)まで迅速に高めた上で、第1蓄電部81の放電を停止させながら第2蓄電部82の充電を行うことができる。従って、第2蓄電部82の充電中に放電が必要な状況(例えば、電源部90からの電力供給が途絶えた状況など)が生じても、高い充電電圧に保たれた第1蓄電部81によって良好にバックアップ動作を行うことができる。
スイッチ制御部14は、第1制御から第2制御に切り替えた後、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が所定の第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超えた場合に、第1スイッチ部31及び第2スイッチ部32をいずれもオン状態とするように動作する。この構成では、第1蓄電部81の充電電圧値Vb1を第1目標電圧値(目標電圧値Vt1)まで迅速に高めた後、第1蓄電部81の充電電圧値Vb1を高い状態で維持しながら第2蓄電部82の充電電圧値Vb2を第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)まで高めることができる。そして、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超えた場合には、第1スイッチ部31及び第2スイッチ部32をいずれもオン状態とするため、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超えた後に放電が必要な状況が生じても、十分に充電された両蓄電部(第1蓄電部81及び第2蓄電部82)によるバックアップ動作が可能となる。
充電制御部12は、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超えた場合に充電制御から充電停止制御に切り替え、充電停止制御に切り替えた後に、第1蓄電部81及び第2蓄電部82の少なくともいずれかの充電電圧値が第2目標電圧値よりも低い所定の第3目標電圧値Vt3以下になる再低下状態に変化した場合に充電停止制御から充電制御に切り替えるように動作する。スイッチ制御部14は、再低下状態に変化することに応じて充電制御部12が充電制御に切り替えた場合の充電期間に、第1スイッチ部31及び第2スイッチ部32の状態を、第2導電路72側から第1蓄電部81及び第2蓄電部82のそれぞれへの通電が許容される状態とするように動作する。この構成では、第1蓄電部81及び第2蓄電部82の充電が一旦完了して充電停止制御に切り替えた後、第1蓄電部81及び第2蓄電部82の少なくともいずれかの充電電圧値がある程度低下した場合に再充電を行うことができる。再充電の際には、両蓄電部を一括して充電することで両蓄電部の充電電圧を同時に高めることができる。
第2電圧変換部22(放電回路部)は、第1電圧変換部21(充電回路部)とは異なる回路部として構成され、第1スイッチ部31と第1蓄電部81との間に電気的に接続された導電路24を介して、第1蓄電部81からの電力に基づく放電電流を第1電圧変換部21(充電回路部)とは異なる経路から供給する構成となっている。この構成では、第1電圧変換部21(充電回路部)とは別で第2電圧変換部22(放電回路部)が構成されているため、第1電圧変換部21(充電回路部)が充電動作を行っている最中にバックアップ動作すべき事態が生じた場合に、第1電圧変換部21(充電回路部)の動作に大きく依存することなく第2電圧変換部22(放電回路部)をより早く動作させ、充電電圧が優先的に高められる第1蓄電部81を迅速に放電させることができる。
電源制御装置2は、第1負荷101に対して電力が供給される経路である第3導電路73と、第2負荷102に対して電力が供給される経路であり、第1導電路71に電気的に接続された第4導電路74と、アノードが第1導電路71及び第4導電路74に電気的に接続され、カソードが第3導電路73に電気的に接続されたダイオード78と、を有する。第2電圧変換部22(放電回路部)は、第1蓄電部81からの電力に基づく放電電流を第3導電路73に供給する構成となっている。この構成によれば、第2電圧変換部22(放電回路部)からの放電電流を第2負荷102よりも第1負荷101に優先的に供給することができる。従って、第1蓄電部81によって供給し得る電力量のより多くを第1負荷101に費やすことができ、バックアップ動作すべき事態が発生した場合に第1負荷101をより迅速且つより十分にバックアップすべき構成において特に有利になる。
<実施例2>
次に、図5等を参照して実施例2について説明する。
実施例2の車両用電源制御装置及び車両用電源装置の各々は、ステップS9、S10、S11の後にステップS15で充電動作を停止させた後、「再低下状態」となった場合の再充電の方法のみが実施例1の車両用電源制御装置2及び車両用電源装置1の各々と異なり、それ以外は実施例1と同一である。なお、実施例2では、図3の充電制御を図5の充電制御に変更しており、図5は、図3の充電制御からステップS1、S11、S12、S13、S14が省略された点のみが図3と異なる。なお、実施例2の車両用電源制御装置及び車両用電源装置は、充電制御以外は実施例1と同一であり、例えば、ハードウェア構成は図1と同一である。
この例でも、第2制御の後、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超えることで充電制御から充電停止制御に切り替えられた場合において、自然放電などにより、第1蓄電部81及び第2蓄電部82の少なくともいずれかの充電電圧値が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)よりも低い所定の第3目標電圧値Vt3以下になる「再低下状態」に変化した場合には、制御回路10は、第1電圧変換部21に対する制御を充電停止制御から充電制御に切り替える。具体的には、ステップS6でYesとなり、ステップS9、S10、S15の処理を行って充電動作を停止した後、始動スイッチ(イグニッションスイッチ)がオフ状態に切り替わる前に第1蓄電部81及び第2蓄電部82の少なくともいずれかの充電電圧値が第3目標電圧値Vt3以下になった場合、再び図5の充電制御を実行する。
スイッチ制御部14は、この場合(即ち、上記「再低下状態」に変化することに応じて充電制御部12が充電制御に切り替え、図5の充電制御が開始される場合)も始動スイッチ(イグニッションスイッチ)がオン状態に切り替わった直後と同様の充電制御を行い、第1蓄電部81の充電電圧値Vb1が第1目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超えるまで、即ち、ステップS2でYesとなるまでは第1制御を先に行い、第1蓄電部81の充電電圧値Vb1が第1目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超えた場合、即ち、ステップS2でYesとなった場合には第1制御から第2制御に切り替え、その後、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超えるまでは第2制御を行うように動作する。そして、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超えた場合、即ち、ステップS6でYesとなった場合には、ステップS9、S10において第1スイッチ部31、第2スイッチ部32をいずれもオン状態とし、その後、ステップS15において充電動作を停止させる。
この構成でも、第1蓄電部81及び第2蓄電部82の充電が一旦完了して充電停止制御に切り替えた後、第1蓄電部81及び第2蓄電部82の少なくともいずれかの充電電圧値がある程度低下した場合に再充電を行うことができる。そして、再充電の際にも、第1蓄電部81を優先して充電を迅速に行い、第1蓄電部81を早期に適正状態に戻すことができるため、第1蓄電部81については早期により大きな出力電圧を供給し得るようになる。そして、時間差で第2蓄電部82の再充電を行うことで、第2蓄電部82も充電電圧を高め、放電可能な電力量がより大きく確保された状態に戻すことができる。
<実施例3>
次に、図6、図7等を参照して実施例3について説明する。
実施例3に係る車両用電源制御装置302が設けられた車両用電源システム300のハードウェア構成は、第2電圧変換部22を省略した点が図1等で示す車両用電源システム100のハードウェア構成と異なる。なお、図6で示す車両用電源システム300において、図1等で示す車両用電源システム100と同様の構成、機能の部分については車両用電源システム100の該当部分と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。また、実施例3に係る車両用電源制御装置302が実行する充電制御は、実施例1の車両用電源制御装置2が実行する充電制御(図3)と同一である。また、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超えることで充電制御から充電停止制御に切り替えられた後、「再低下状態」に変化した場合の再充電については、実施例1のように行ってもよく、実施例2のように行ってもよい。
実施例3に係る車両用電源制御装置302及び車両用電源装置301の各々は、放電動作が実施例1の車両用電源制御装置2及び車両用電源装置1の各々と異なる。この車両用電源制御装置302でも、始動スイッチ(イグニッションスイッチ)がオン状態に切り替わった後、始動スイッチがオフ状態に切り替わる前に位置Paの電圧値(電位)Vaが所定閾値Vth以下になった場合に、制御回路10がバックアップ動作を行う。
制御回路10は、始動スイッチ(イグニッションスイッチ)がオン状態に切り替わった後、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超える前、即ち、図3の充電制御においてステップS6でYesとなる前に上記異常状態(Va≦Vthの状態)が発生した場合、第1電圧変換部21を放電回路部として機能させ、放電動作を行わせるように放電制御を行う。この例では、図6のように、第1電圧変換部21が充電回路部及び放電回路部として機能する。
図7のように、充電制御部12は放電制御部としても機能し、図3で示す充電制御を行っているときに所定の放電条件が成立した場合(例えば、上述したようにVa≦Vthとなる異常状態が発生した場合)に放電制御を行う。
図6の構成でも、第3導電路73は、第1負荷101に対して電力を供給するための経路となっており、第4導電路74は、第2負荷102に対して電力を供給するための経路となっている。そして、第3導電路73及び第4導電路74のいずれも、第1導電路71に電気的に接続されている。切替スイッチ部376、377の各々は、図1のスイッチ部76、77の各々と同様の構成をなす。切替スイッチ部376は、オフ状態のときに第1電圧変換部21(放電回路部)側から第1負荷101側への通電を遮断し、オン状態のときに第1電圧変換部21(放電回路部)側から第1負荷101側への通電を許容するように構成されている。切替スイッチ部377は、オフ状態のときに第1電圧変換部21(放電回路部)側から第2負荷102側への通電を遮断し、オン状態のときに第1電圧変換部21(放電回路部)側から第2負荷102側への通電を許容するように構成されている。
例えば、図4で示す時間t2から時間t3の間に上述の異常状態(Va≦Vthとなる状態)が発生し、放電制御を開始する場合、図6、図7で示す制御回路10(具体的には、スイッチ制御部14)は、第1スイッチ部31をオン状態(具体的には、スイッチ素子31A,31Bをオン状態)とし、第2スイッチ部32をオフ状態とする。これにより、第1蓄電部81の充電電圧と同程度の電圧が第2導電路72に印加され、これが第1電圧変換部21への入力電圧となる。そして、充電制御部12(放電制御部)は、第1電圧変換部21(放電回路部)に放電動作を行わせ、第1電圧変換部21は、第2導電路72に印加された入力電圧を降圧して第1導電路71に出力するように放電動作を行う。
なお、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超える前に上記異常状態(Va≦Vthの状態)が発生することに応じて第1電圧変換部21の放電動作を行う場合、図7のように、制御回路10の一部が切替部318として機能し、切替スイッチ部376をオン状態とし、切替スイッチ部377をオフ状態とする。このような制御により、第3導電路73が導通状態となり、第4導電路74が非導通状態となるため、第1電圧変換部21からの放電電流は第3導電路73を介して第1負荷101に供給され、第4導電路74側には供給されなくなる。よって、第1蓄電部81に基づく放電電流を第1負荷101に対して優先的に供給することができる。
制御回路10は、始動スイッチ(イグニッションスイッチ)がオン状態に切り替わった後において、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超えた後、即ち、図3の充電制御においてステップS6でYesとなった後に上記異常状態(Va≦Vthの状態)が発生した場合、この場合も、第1電圧変換部21を放電回路部として機能させ、放電動作を行わせるように放電制御を行う。
例えば、図4で示す時間t3の後に上述の異常状態(Va≦Vthとなる状態)が発生し、放電制御を開始する場合、図6、図7で示す制御回路10(具体的には、スイッチ制御部14)は、第1スイッチ部31をオン状態(具体的には、スイッチ素子31A,31Bをオン状態)とし、第2スイッチ部32をオン状態とする。これにより、第1蓄電部81及び第2蓄電部82の充電電圧と同程度の電圧が第2導電路72に印加され、これが第1電圧変換部21への入力電圧となる。そして、充電制御部12(放電制御部)は、第1電圧変換部21(放電回路部)に放電動作を行わせ、第1電圧変換部21は、第2導電路72に印加された入力電圧を降圧して第1導電路71に出力するように放電動作を行う。
なお、第2蓄電部82の充電電圧値Vb2が第2目標電圧値(目標電圧値Vt1)を超えた後に上記異常状態(Va≦Vthの状態)が発生することに応じて第1電圧変換部21の放電動作を行う場合、切替部318は、切替スイッチ部376をオン状態とし、切替スイッチ部377もオン状態とする。このような制御により、第3導電路73が導通状態となり、第4導電路74も導通状態となるため、第1電圧変換部21からの放電電流は第3導電路73を介して第1負荷101に供給され、第4導電路74を介して第2負荷102にも供給される。よって、第1負荷101及び第2負荷102のいずれに対してもバックアップ用の電力を供給することができる。
以上のような構成によれば、第1電圧変換部21(充電回路部)を放電回路部として兼用することができ、回路構成の簡素化を図ることができる。更に、このように簡素化を図りつつ、第1電圧変換部21(充電回路部)を放電回路部として動作させる際に第2負荷102に対する放電を許容するようなモードと、第2負荷102に対する放電を禁止するようなモードとを切り替えることができ、必要に応じて適切に使い分けることができるようになる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上述した実施例や後述する実施例の特徴は矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。
第1スイッチ部は、スイッチ素子31A,31Bの構成に限定されず、2つのMOSFETでなくてもよい。第2スイッチ部も、第2スイッチ部32のようなMOSFETでなくてもよい。上述した実施例又は上述した実施例を変更したいずれの例においても、第1スイッチ部、第2スイッチ部は、機械式リレーなどであってもよく、バイポーラトランジスタやIGBTなどの他の半導体スイッチ素子であってもよい。
上述した実施例では、電源部90に鉛バッテリ用いているが、この構成に限定されず、上述した実施例又は上述した実施例を変更したいずれの例においても、鉛バッテリに代えて又は鉛バッテリと併用して電源部90に他の電源手段(公知の他の蓄電手段や発電手段など)を用いてもよい。電源部90を構成する電源手段の数は1つに限定されず、複数の電源手段によって構成されていてもよい。
上述した実施例では、蓄電部80に電気二重層キャパシタ(EDLC)を用いているが、この構成に限定されず、上述した実施例又は上述した実施例を変更したいずれの例においても、蓄電部80にリチウムイオン電池、リチウムイオンキャパシタ、ニッケル水素充電池などの他の蓄電手段を用いてもよい。
上述した実施例又は上述した実施例を変更したいずれの例においても、第1蓄電部81や第2蓄電部82を電気二重層キャパシタで構成する場合、その数は限定されず、単一の電気二重層キャパシタであってもよく、複数の電気二重層キャパシタを直列又は並列に設けてもよい。
上述した実施例では、車両用電源システム100が搭載される車両として、いわゆるガソリン車やハイブリッド車を想定し、始動スイッチとしてイグニッションスイッチを例示したが、この構成に限定されず、上述した実施例又は上述した実施例を変更したいずれの例においても、車両が電気自動車として構成される場合には、上述した始動スイッチをEVシステムを始動するスイッチに置き換え、上述した実施例を同様に適用することができる。
上述した実施例では、第1蓄電部81を優先的に充電した後、第2蓄電部82を優先的に充電する例を示したが、上述した実施例又は上述した実施例を変更したいずれの例においても、蓄電部は3以上に分割し、各蓄電部の充電電圧を順番に上昇させてもよい。例えば、充電開始条件の成立後、第1蓄電部を優先的に充電した後、その次に第2蓄電部を優先的に充電し、最後に第3蓄電部を優先的に充電するような構成であってもよい。
上述した実施例では、第1目標電圧値と第2目標電圧値が同じ値であったが、 上述した実施例又は上述した実施例を変更したいずれの例においても、第1目標電圧値と第2目標電圧値とを異ならせてもよい。
上述した実施例では、第2電圧変換部としてスイッチング方式の非絶縁型降圧DCDCコンバータを例示したが、上述した実施例又は上述した実施例を変更したいずれの例においても、第1蓄電部81からの入力電圧を放電し得る回路であればよく、例えば、公知の様々なLDO(Low Drop-Out)レギュレータなどを好適に用いることができる。
上述した実施例では、第1蓄電部81、第2蓄電部82の目標電圧値Vtが電源部90の満充電時の出力電圧よりも高い構成を例示したが、第1蓄電部81、第2蓄電部82の目標電圧値Vtが電源部90の満充電時の出力電圧よりも低い構成であってもよい。この場合、第1電圧変換部21は、第1導電路71に印加された電圧を降圧して第2導電路72に印加する降圧動作(充電動作)と、第2導電路72に印加された電圧を昇圧して第1導電路71に印加する昇圧動作(放電動作)と、を行い得るように構成すればよい。また、第2電圧変換部22は、第1蓄電部81側からの入力電圧を昇圧して第3導電路73に印加する昇圧動作(放電動作)を行い得るように構成すればよい。
1,301…車両用電源装置
2,302…車両用電源制御装置
10…制御回路
12…充電制御部
14…スイッチ制御部
16…放電制御部
21…第1電圧変換部(充電回路部)
22…第2電圧変換部(放電回路部)
31…第1スイッチ部
32…第2スイッチ部
71…第1導電路
72…第2導電路
73…第3導電路
74…第4導電路
78…ダイオード
81…第1蓄電部
82…第2蓄電部
90…電源部
318…切替部
377…切替スイッチ部

Claims (11)

  1. 電源部から第1導電路を介して供給される電力に基づき第2導電路を介して第1蓄電部及び第2蓄電部を充電する動作と、前記第1蓄電部及び前記第2蓄電部を放電させる動作と、を行う車両用電源制御装置であって、
    前記第1導電路を介して供給される電力に基づき、前記第2導電路に向けて充電電流を供給する充電回路部と、
    前記第2導電路と前記第1蓄電部との間に介在し、前記第2導電路側から前記第1蓄電部側への通電を許容するオン状態と、前記第1蓄電部側から前記第2導電路側への通電を遮断するオフ状態と、に切り替わる第1スイッチ部と、
    前記第2導電路と前記第2蓄電部との間に介在し、前記第2導電路側から前記第2蓄電部側への通電を許容するオン状態と、前記第2導電路側から前記第2蓄電部側への通電を遮断するオフ状態と、に切り替わる第2スイッチ部と、
    前記第2導電路に向けて充電電流を供給する充電動作を前記充電回路部に行わせる充電制御と、前記充電回路部に前記充電動作を停止させる充電停止制御と、を切り替える充電制御部と、
    前記充電制御部が前記充電制御を開始した後、前記第1スイッチ部をオン状態とし前記第2スイッチ部をオフ状態とする第1制御を先に行い、前記第1制御の後、前記第1スイッチ部をオフ状態とし前記第2スイッチ部をオン状態とする第2制御を行うスイッチ制御部と、
    前記充電回路部又は前記充電回路部とは異なる回路部によって構成され、少なくとも前記第1蓄電部から供給される電力に基づく放電動作を行う放電回路部と、
    前記放電回路部に前記放電動作を行わせる放電制御と、前記放電動作を停止させる放電停止制御と、を行う放電制御部と、
    を有する車両用電源制御装置。
  2. 前記スイッチ制御部は、前記充電制御部が前記充電制御を開始した後、前記第1蓄電部の充電電圧値が所定の第1目標電圧値を超えた場合に前記第1制御から前記第2制御に切り替える請求項1に記載の車両用電源制御装置。
  3. 前記スイッチ制御部は、前記第1制御から前記第2制御に切り替えた後、前記第2蓄電部の充電電圧値が所定の第2目標電圧値を超えた場合に、前記第1スイッチ部及び前記第2スイッチ部をいずれもオン状態とする請求項1又は請求項2に記載の車両用電源制御装置。
  4. 前記充電制御部は、前記第2蓄電部の充電電圧値が前記第2目標電圧値を超えた場合に前記充電制御から前記充電停止制御に切り替え、前記充電停止制御に切り替えた後に、前記第1蓄電部及び前記第2蓄電部の少なくともいずれかの充電電圧値が前記第2目標電圧値よりも低い所定の第3目標電圧値以下になる再低下状態に変化した場合に前記充電停止制御から前記充電制御に切り替え、
    前記スイッチ制御部は、前記再低下状態に変化することに応じて前記充電制御部が前記充電制御に切り替えた場合、前記第1制御を先に行い、前記第1制御の後に前記第2制御を行う請求項3に記載の車両用電源制御装置。
  5. 前記充電制御部は、前記第2蓄電部の充電電圧値が前記第2目標電圧値を超えた場合に前記充電制御から前記充電停止制御に切り替え、前記充電停止制御に切り替えた後に、前記第1蓄電部及び前記第2蓄電部の少なくともいずれかの充電電圧値が前記第2目標電圧値よりも低い所定の第3目標電圧値以下になる再低下状態に変化した場合に前記充電停止制御から前記充電制御に切り替え、
    前記スイッチ制御部は、前記再低下状態に変化することに応じて前記充電制御部が前記充電制御に切り替えた場合の充電期間に、前記第1スイッチ部及び前記第2スイッチ部の状態を、前記第2導電路側から前記第1蓄電部及び前記第2蓄電部のそれぞれへの通電が許容される状態とする請求項3に記載の車両用電源制御装置。
  6. 前記放電回路部は、前記充電回路部とは異なる回路部として構成され、前記第1スイッチ部と前記第1蓄電部との間に電気的に接続された導電路を介して、前記第1蓄電部からの電力に基づく放電電流を前記充電回路部とは異なる経路から供給する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車両用電源制御装置。
  7. 第1負荷に対して電力が供給される経路である第3導電路と、
    第2負荷に対して電力が供給される経路であり、前記第1導電路に電気的に接続された第4導電路と、
    アノードが前記第1導電路及び前記第4導電路に電気的に接続され、カソードが前記第3導電路に電気的に接続されたダイオードと、
    を有し、
    前記放電回路部は、前記第1蓄電部からの電力に基づく放電電流を前記第3導電路に供給する請求項6に記載の車両用電源制御装置。
  8. 前記放電回路部は、前記充電回路部によって構成され、
    前記放電制御部は、前記充電制御部によって構成され、
    前記充電制御部は、前記充電制御を行っているときに所定の放電条件が成立した場合、前記放電制御を行う請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車両用電源制御装置。
  9. 第1負荷に対して電力が供給される経路である第3導電路と、
    第2負荷に対して電力が供給される経路であり、前記第1導電路に電気的に接続された第4導電路と、
    前記第4導電路に設けられ、前記放電回路部側から前記第2負荷側への通電を遮断するオフ状態と、許容するオン状態とに切り替わる切替スイッチ部と、
    前記切替スイッチ部のオンオフを切り替える切替部と、
    を有する請求項8に記載の車両用電源制御装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の車両用電源制御装置と、前記第1蓄電部と、前記第2蓄電部と、を含む車両用電源装置。
  11. 電源部から第1導電路を介して供給される電力に基づき、第2導電路に向けて充電電流を供給する充電回路部と、
    前記第2導電路と第1蓄電部との間に介在し、前記第2導電路側から前記第1蓄電部側への通電を許容するオン状態と、前記第1蓄電部側から前記第2導電路側への通電を遮断するオフ状態と、に切り替わる第1スイッチ部と、
    前記第2導電路と第2蓄電部との間に介在し、前記第2導電路側から前記第2蓄電部側への通電を許容するオン状態と、前記第2導電路側から前記第2蓄電部側への通電を遮断するオフ状態と、に切り替わる第2スイッチ部と、
    前記充電回路部又は前記充電回路部とは異なる回路部によって構成され、少なくとも前記第1蓄電部から供給される電力に基づく放電動作を行う放電回路部と、
    を有する車両用電源制御装置に設けられ、
    前記第2導電路に向けて充電電流を供給する充電動作を前記充電回路部に行わせる充電制御と、前記充電回路部に前記充電動作を停止させる充電停止制御と、を切り替える充電制御部と、
    前記充電制御部が前記充電制御を開始した後、前記第1スイッチ部をオン状態とし前記第2スイッチ部をオフ状態とする第1制御を先に行い、前記第1制御の後、前記第1スイッチ部をオフ状態とし前記第2スイッチ部をオン状態とする第2制御を行うスイッチ制御部と、
    前記放電回路部に前記放電動作を行わせる放電制御と、前記放電動作を停止させる放電停止制御と、を行う放電制御部と、
    を有する車両用電源制御装置の制御回路。
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