以下、サーバ装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、ウェブサイトへの来訪者(以下、適宜「ユーザ」と言う。)の属性値を、リアルタイムに検知し、出力するサーバ装置を具備する情報システムについて説明する。
また、本実施の形態において、属性値が条件を満たしたユーザに対して、自動的にアクションを行うサーバ装置を具備する情報システムについて説明する。
また、本実施の形態において、管理者が選択した特定のユーザに対して、アクションを行うサーバ装置を具備する情報システムについて説明する。
また、本実施の形態において、非ログインユーザのCookieIDにより、ログインユーザと紐付けし、ログイン前の操作情報とログイン後の操作情報の両方を用いて、ユーザの属性値を取得するサーバ装置を具備する情報システムについて説明する。
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、1または2以上のユーザ端末1、サーバ装置2、および管理端末3を備える。ユーザ端末1、管理端末3は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。サーバ装置2は、例えば、ASPのサーバ、クラウドサーバ等である。但し、サーバ装置2の種類は問わない。ユーザ端末1とサーバ装置2とは、インターネット等のネットワークにより通信可能である。また、サーバ装置2と管理端末3とは、インターネット、LAN等のネットワークにより通信可能である。
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。図3は、サーバ装置2のブロック図である。
ユーザ端末1は、ユーザ格納部11、ユーザ受付部12、ユーザ処理部13、ユーザ送信部14、ユーザ受信部15、およびユーザ出力部16を備える。
サーバ装置2は、格納部21、受信部22、処理部23、送信部24、および出力部25を備える。格納部21は、ユーザ情報格納部211、動的処理情報格納部212、および操作情報格納部213を備える。受信部22は、ログイン指示受信部221、操作情報受信部222、および選択指示受信部223を備える。処理部23は、ログイン処理部231、応答部232、操作情報蓄積部233、属性値取得部234、サムネイル画像取得部235、判断部236、条件処理実行部237、および指示ユーザ処理部238を備える。属性値取得部234は、スコア算出手段2341を備える。送信部24は、処理結果送信部241、およびユーザ端末送信部242を備える。出力部25は、属性値出力部251、およびサムネイル画像出力部252を備える。
管理端末3は、管理格納部31、管理受付部32、管理処理部33、管理送信部34、管理受信部35、および管理出力部36を備える。
ユーザ端末1を構成するユーザ格納部11は、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子、ユーザ端末識別子、ユーザの属性値等である。ユーザ識別子は、ユーザを識別する情報であり、例えば、IDである。ユーザ識別子は、電話番号、クレジットカード番号、メールアドレス等でも良い。ユーザ端末識別子は、ユーザ端末1を識別する情報であり、例えば、Cookie ID、セッション識別子、IPアドレス、MACアドレス等である。また、ユーザの属性値は、例えば、ユーザの性別、年齢等の静的属性値である。
ユーザ受付部12は、ユーザから指示や情報等の入力を受け付ける。指示や情報等とは、例えば、操作情報、ログイン指示等である。操作情報とは、ユーザのウェブサイトに対する操作に関する情報である。操作情報は、例えば、ボタンを押下したことを示す情報、アンカーを指示したことを示す情報、別のページに飛ぶための操作の情報、フィールドに入力した情報等である。操作情報は、例えば、「rightButtonON」(右マウスボタンが押下されたこと)、「drug object A」(オブジェクトAがドラッグされたこと)、「<購入商品ID>123 <数量>3」(123で識別される商品が3個購入されたこと)、「jump http://www.xxx.co.jp」(URL"http://www.xxx.co.jp"で特定されるウェブページにアクセスされたこと)等である。ここでの操作情報は、通常、プリミティブな操作の情報であるが、後述する管理者が見て、操作の意味や意義を判断できる情報であることは好適である。つまり、操作情報のデータ構造、情報の粒度等は問わない。操作情報は、通常、ユーザが行った操作を特定する情報であるが、ユーザの操作に起因する、サーバ装置2が行った処理に関する情報を含んでも良い。ログイン指示とは、ログインの指示である。ログイン指示は、例えば、ユーザ識別子を有する。ログイン指示は、例えば、ユーザ識別子とパスワードとを有する。なお、ウェブサイトは、ウェブページと言っても良い。ウェブサイトは、例えば、ECサイトである。但し、ウェブサイトの種類は問わない。
指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。ユーザ受付部12は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
ユーザ処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、ユーザ受付部12が受け付けた指示や情報等を、送信する構造の指示や情報等に変更する処理、ユーザ受信部15が受信した情報を出力する構造に変更する処理等である。
ユーザ送信部14は、各種の情報や指示等を送信する。各種の情報や指示等とは、例えば、操作情報、ログイン指示等である。ユーザ送信部14は、通常、サーバ装置2に情報や指示等を送信する。ユーザ送信部14は、操作情報に加えて、ユーザの属性値を送信しても良い。なお、ユーザの属性は、ユーザ格納部11に格納されており、例えば、ユーザの性別、年齢等である。ここで送信するユーザの属性は、例えば、静的属性値である。
ただし、ユーザ送信部14は、図示しない第二サーバ装置に情報や指示等を送信しても良い。かかる場合、第二サーバ装置からサーバ装置2に操作情報等が送信される。なお、第二サーバ装置については後述する。
ユーザ受信部15は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、処理結果、ログイン処理の結果である。処理結果とは、後述する応答部232における処理の結果に関する情報である。処理結果は、例えば、飛び先のウェブページ、商品の購入指示の結果が記載されたパネル、エラーメッセージ等である。ログイン処理の結果は、ログイン処理が成功であったか、失敗であったかを示す情報、ログイン後のウェブページの情報等である。
ユーザ出力部16は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、ユーザ受信部15が受信し、ユーザ処理部13が出力される構造に変更した情報であり、例えば、処理結果、ログイン処理の結果である。
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。
サーバ装置2を構成する格納部21は、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述するユーザ情報、後述する動的処理情報、操作情報、スコアを算出するための演算式の情報である。
ユーザ情報格納部211は、2以上のユーザ情報が格納される。ユーザ情報は、ユーザに関する情報であり、1または2以上の属性値を有する。1以上の属性値とは、通常、静的属性値であるが、動的属性値を含んでも良い。静的属性値とは、通常、変化しない属性値であるが、時々刻々とは変化しない属性値であると考えても良い。静的属性値は、例えば、氏名、年齢、住所、電話番号、クレジットカード番号、メールアドレス、ユーザ端末識別子、ユーザ識別子、パスワード等である。ユーザ端末識別子は、ユーザ端末1を識別する情報であり、例えば、Cookie ID、セッション識別子、IPアドレス、MACアドレス等である。ユーザ識別子は、ユーザを識別する情報であり、例えば、IDである。ユーザ識別子は、電話番号、クレジットカード番号、メールアドレス等でも良い。動的属性値は、ユーザの操作等により、動的に変化し得る属性値である。動的属性値には、例えば、リアルタイム動的属性値、履歴情報利用動的属性値がある。リアルタイム動的属性値は、リアルタイムに時々刻々と変化する属性値である。リアルタイム動的属性値は、例えば、ユーザが現在閲覧しているウェブページの滞在時間、現在の滞在の際の閲覧したウェブページ数等である。履歴情報利用動的属性値は、過去の来訪時の操作情報の履歴をも用いて取得される動的属性値である。履歴情報利用動的属性値は、例えば、購入回数、購入金額、総購入金額、平均滞在時間、平均PV数、来訪回数、後述するスコア等である。
動的処理情報格納部212は、1または2以上の動的処理情報が格納される。動的処理情報は、条件と、当該条件を満たした際に実行する処理を識別する処理識別子とを有する。動的処理情報は、さらに処理タイミングを特定する情報を有しても良い。ここで、条件とは、処理識別子に対応する処理を行うことを判断するための条件である。条件は、ユーザの1以上の属性値に関連する条件である。条件は、1以上の動的属性値を用いた条件であることは好適である。さらに、条件は、1以上のリアルタイム動的属性値、または1以上の履歴情報利用動的属性値を用いた条件であることは好適である。条件は、例えば、「<年齢>20代,<購入回数>5回以上,<スコア>70以上」等であえる。また、処理識別子は、ID、関数名、メソッド名、処理に対応するプログラムの番地等である。処理識別子は、実行可能なプログラムでも良い。処理識別子は、条件に対応する処理を実行するための情報であれば何でも良い。
操作情報格納部213は、ユーザごとに、1以上の操作情報が格納される。操作情報格納部213は、ユーザ識別子に対応付けて、1以上の操作情報が格納される。なお、受信された操作情報と操作情報格納部213に格納される操作情報とは異なっても良い。操作情報受信部222が受信する操作情報と、操作情報格納部213に蓄積される操作情報とは、例えば、データ構造等が異なっていても良い。例えば、操作情報受信部222が受信する操作情報がプリミティブな操作の情報(例えば、「rightButtonON」)であり、操作情報格納部213に蓄積される操作情報が操作の意味や意義が判断可能な情報(例えば、「○○ページが表示されました」)でも良い。かかる場合、処理部23が、受信された操作情報を用いて、操作情報格納部213に格納される操作情報を構成する。
受信部22は、各種の情報や指示等を受信する。各種の情報や指示等とは、例えば、ログイン指示、操作情報、選択指示である。
ログイン指示受信部221は、ユーザ端末1からログイン指示を受信する。ログイン指示とは、ログインの指示である。
操作情報受信部222は、ウェブサイトへの来訪者であるユーザのユーザ端末1から、1または2以上の操作情報を受信する。操作情報受信部222は、ユーザ端末1から直接的に操作情報を受信する必要はない。操作情報受信部222は、ユーザ端末1から入力された情報に基づいた操作情報を、後述する第二サーバ装置から受信しても良い。
選択指示受信部223は、管理端末3から選択指示を受信する。選択指示とは、ユーザを選択する指示である。選択指示は、通常、ユーザ識別子を有する。選択指示は、ユーザ端末識別子を有しても良い。なお、管理端末3の動作の詳細については後述する。管理端末3では、2以上の各ユーザに対して、属性値出力部251が出力した1以上の属性値を受信し、出力される。
処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、ログイン処理部231等が行う処理である。処理部23は、ウェブサイトに来訪中のユーザの閲覧に関する情報を、常時、取得する。閲覧に関する情報とは、ウェブサイトやウェブページの滞在時間、閲覧ページ数等である。つまり、例えば、処理部23は、ウェブサイトに来訪中のユーザの当該サイトやウェブページの滞在時間を、常時、計測する。また、処理部23は、受信された操作情報に基づいて、商品の購入処理、決済処理等を行う。また、処理部23は、受信された操作情報に基づいて、ユーザの動的属性値を更新する。
ログイン処理部231は、受信されたログイン指示に応じて、ユーザ端末1のユーザに対するログイン処理を実行する。なお、ログイン処理の実行は公知技術であるので、詳細な説明を省略する。また、ログイン処理の実行は、通常、ログイン処理の結果のユーザ端末1への送信を含む、とする。ログイン処理部231は、通常、正当なユーザ識別子等が受信されれば、ログインを許可し、ユーザ端末1と通信可能とする。ログイン処理部231は、通常、正当ではないユーザ識別子等が受信されれば、ログインを不許可とし、エラーメッセージをユーザ端末1に送信する。また、ログイン処理部231は、ログイン指示が有するユーザ識別子と、ユーザ端末識別子とを対応付ける処理を行うことは好適である。なお、ユーザ端末識別子は、ログイン指示に含まれていても良いし、ログイン指示と一緒に受信されても良い。
応答部232は、受信された操作情報に応じた処理を行う。操作情報に応じた処理とは、例えば、操作情報に対応するウェブページの送信、操作情報に対応する商品の購入処理、操作情報に対応する決済処理等である。処理は、操作情報に従っていれば、何でも良い。
応答部232は、処理を行い、処理結果を取得する。なお、処理結果とは、例えば、飛び先のウェブページ、商品の購入指示の結果が記載されたパネル、エラーメッセージ等である。また、応答部232の処理は、公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
操作情報蓄積部233は、ユーザ端末識別子と対にして、操作情報受信部222が受信した操作情報を操作情報格納部213に蓄積する。操作情報蓄積部233は、ログイン指示に含まれるユーザ識別子と対にして、操作情報受信部222が受信した操作情報を操作情報格納部213に蓄積する。ユーザ端末識別子と対にすることは、ユーザ識別子と対にすることであっても良い。
操作情報蓄積部233は、ログイン処理部231のログイン処理の実行前に、操作情報と対に受信されたユーザ端末識別子に対応付けて、操作情報受信部222が受信した操作情報を操作情報格納部213に蓄積する。なお、対に受信することは、同時に受信する必要まではない。
操作情報蓄積部233は、ログイン処理部231のログイン処理の実行後に、ログイン指示または操作情報と対に受信されたユーザ端末識別子またはユーザ識別子に対応付けて、操作情報受信部222が受信した操作情報を操作情報格納部213に蓄積する。
属性値取得部234は、ウェブサイトに来訪中のユーザの1以上の属性値を取得する。ここで、1以上の属性値は、上述した静的属性値、動的属性値を含み得る。属性値取得部234は、受信された1以上の操作情報を用いて、ウェブサイトに来訪中のユーザの1以上の属性値を取得する。属性値取得部234は、通常、ユーザ情報格納部211から1以上の静的属性値を取得する。また、属性値取得部234は、通常、受信された1または2以上の操作情報を用いて、1以上の動的属性値を取得する。
また、属性値取得部234は、操作情報受信部222が受信した1または2以上の操作情報を用いて、動的に変化する属性値である1以上の動的属性値を取得する。
属性値取得部234は、ウェブサイトに来訪中のユーザの1以上の属性値であり、当該ユーザ以外のユーザである他ユーザの1以上の属性値と比較して、予め決められた条件を満たすほど特徴的な1以上の属性値を取得する。ここで、予め決められた条件を満たすとは、(1)ユーザの属性値と同じ属性値を有する人の割合が閾値以下または閾値より小さいこと、(2)他に同じ属性値を有する人が居ないこと、(3)ユーザの属性値と同じ属性値を有する人の数が閾値以下または閾値より少ないこと、(4)予め格納されている属性値と同じ属性値を有すること等である。
属性値取得部234は、一のユーザ端末1に対して、ログイン前に蓄積された1以上の操作情報およびログイン後に蓄積された1以上の操作情報を操作情報格納部213から取得し、取得した2以上の操作情報を用いて、1以上の属性値を取得する。
スコア算出手段2341は、一のユーザに対して、ユーザの1以上の属性値、ユーザのユーザ端末1から操作情報受信部222が受信した1以上の操作情報のうちの2以上の情報を用いて、一のユーザのスコアを算出する。
スコア算出手段2341は、例えば、属性値取得部234が取得したウェブサイトまたはウェブページの滞在時間、購入回数、購入金額、総購入金額、PV数、平均滞在時間、来訪回数のうちの1以上の情報をパラメータとする増加関数により、スコアを算出する。スコアとは、例えば、管理者から見たユーザの重要度を示す情報である。なお、PV数とは、ページビューの数である。
サムネイル画像取得部235は、属性値取得部234が1以上の属性値を用いて、ユーザごとにサムネイル画像を取得する。サムネイル画像取得部235は、例えば、ユーザの性別、年齢に対応する画像を格納部21から取得する。
サムネイル画像取得部235は、1以上の動的属性値を用いて、ユーザごとにサムネイル画像を取得することは好適である。
サムネイル画像取得部235は、例えば、ユーザの性別、年齢、スコア等の属性値を用いてサムネイル画像を取得する。サムネイル画像取得部235は、例えば、ユーザの性別、年齢に対応する元画像を格納部21から取得し、ユーザのスコアに応じたスコア画像を生成し、スコア画像を元画像に貼り付け、サムネイル画像を生成する。なお、かかる場合、性別、年齢に対応する元画像が格納部21に格納されている。
判断部236は、属性値取得部234が取得した1以上の属性値が、動的処理情報が有する条件を満たすか否かを判断する。判断部236は、属性値取得部234が取得した1以上の属性値が、動的処理情報格納部212の1以上の動的処理情報のうちのいずれかの動的処理情報が有する条件を満たすか否かを判断する。
条件処理実行部237は、判断部236における判断結果が条件を満たすとの判断結果である場合、当該判断結果に対応する条件と対になる処理識別子で識別される処理を実行する。
指示ユーザ処理部238は、選択指示に対応するユーザのユーザ端末1に対して、一の処理を行う。一の処理は、予め決められた処理でも良いし、選択指示が有する処理識別子に対応する処理でも良い。一の処理は、複数の処理を含んでも良い。一の処理は、例えば、広告配信、購入を促すレコメンド、割り引きクーポンの送付等である。
送信部24は、各種の情報を送信し得る。各種の情報とは、例えば、処理結果、ユーザ端末識別子である。
処理結果送信部241は、応答部232における処理の結果に関する処理結果をユーザ端末1に送信する。
ユーザ端末送信部242は、少なくともユーザ端末1からログイン指示を受信する前に、操作情報受信部222が操作情報を受信した場合に、ユーザ端末1に対応する識別子であるユーザ端末識別子をユーザ端末1に送信する。
出力部25は、各種の情報を出力する。ここで、出力とは、通常、外部の装置(管理端末3)への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。なお、出力部25は、後述する第二サーバ装置に対応する管理端末3に、各種の情報を送信しても良い。
属性値出力部251は、属性値取得部234が取得した1以上の属性値を出力する。属性値出力部251は、属性値取得部234が取得した1以上の動的属性値を出力する。属性値出力部251は、スコアを含む1以上の属性値を出力することは好適である。
サムネイル画像出力部252は、サムネイル画像取得部235が取得したサムネイル画像を出力する。
管理端末3を構成する管理格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、管理者を識別する管理者識別子である。
管理受付部32は、各種の指示や情報等を受け付ける。各種の指示や情報等とは、例えば、選択指示、動的処理情報である。
各種の指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。管理受付部32は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
管理処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理とは、管理受付部32が受け付けた指示や情報等を送信するデータの構造にする処理、管理受信部35はが受信した情報を出力するデータの構造にする処理等である。
管理送信部34は、各種の指示や情報等を送信する。管理送信部34は、通常、サーバ装置2に各種の指示や情報等を送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、選択指示、動的処理情報である。
管理受信部35は、各種の情報を受信する。管理受信部35は、通常、サーバ装置2から各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、ユーザごとの1以上の属性値、サムネイル画像である。
管理出力部36は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、ユーザごとの1以上の属性値、サムネイル画像である。
ユーザ格納部11、格納部21、ユーザ情報格納部211、動的処理情報格納部212、操作情報格納部213、および管理格納部31は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
ユーザ格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報がユーザ格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報がユーザ格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報がユーザ格納部11等で記憶されるようになってもよい。
ユーザ処理部13、処理部23、ログイン処理部231、応答部232、操作情報蓄積部233、属性値取得部234、サムネイル画像取得部235、判断部236、条件処理実行部237、指示ユーザ処理部238、および管理処理部33は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。ユーザ処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
ユーザ送信部14、送信部24、処理結果送信部241、ユーザ端末送信部242、出力部25、属性値出力部251、サムネイル画像出力部252、および管理送信部34は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
ユーザ受信部15、受信部22、ログイン指示受信部221、操作情報受信部222、選択指示受信部223、および管理受信部35は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
ユーザ出力部16、および管理出力部36は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。ユーザ出力部16等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、情報システムAの動作について説明する。まず、ユーザ端末1の動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)ユーザ受付部12は、ログイン指示を受け付けたか否かを判断する。ログイン指示を受け付けた場合はステップS402に行き、ログイン指示を受け付けない場合はステップS405に行く。
(ステップS402)ユーザ処理部13は、ステップS401で受け付けたログイン指示から、送信するログイン指示を構成する。ユーザ送信部14は、当該ログイン指示をサーバ装置2に送信する。
(ステップS403)ユーザ受信部15は、ログイン処理の結果を受信したか否かを判断する。ログイン処理の結果を受信した場合はステップS404に行き、ログイン処理の結果を受信しない場合はステップS403に戻る。
(ステップS404)ユーザ出力部16は、ステップS403で受信されたログイン処理の結果を出力する。ステップS401に戻る。
(ステップS405)ユーザ受付部12は、ユーザから操作を受け付けたか否かを判断する。操作を受け付けた場合はステップS406に行き、操作を受け付けない場合はステップS410に行く。
(ステップS406)ユーザ処理部13は、ステップS405で受け付けられた操作に基づいて、操作情報を構成する。
(ステップS407)ユーザ送信部14は、ステップS406で構成された操作情報をサーバ装置2に送信する。
(ステップS408)ユーザ受信部15は、操作情報に応じた処理結果をサーバ装置2から受信したか否かを判断する。処理結果を受信した場合はステップS409に行き、処理結果を受信しない場合はステップS408に戻る。
(ステップS409)ユーザ出力部16は、ステップS408で受信された処理結果を出力する。ステップS401に戻る。
(ステップS410)ユーザ受信部15は、サーバ装置2から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS411に行き、情報を受信しない場合はステップS401に戻る。なお、かかる情報は、通常、サーバ装置2における処理の結果であり、例えば、クーポン、広告、メッセージ等である。
(ステップS411)ユーザ処理部13は、ステップS410で受信された情報を用いて出力される情報を構成する。ユーザ出力部16は、当該情報を出力する。ステップS401に戻る。
なお、図4フローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、サーバ装置2の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS501)ログイン指示受信部221は、ユーザ端末1からログイン指示を受信したか否かを判断する。ログイン指示を受信した場合はステップS502に行き、ログイン指示を受信しない場合はステップS504に行く。
(ステップS502)ログイン処理部231は、受信されたログイン指示に応じて、ユーザ端末1のユーザに対するログイン処理を実行する。なお、ログイン処理の実行には、通常、ログイン処理の結果のユーザ端末1への送信が含まれる。
(ステップS503)処理部23は、ユーザ端末識別子とユーザ識別子とを対応付ける。例えば、処理部23は、ログイン指示が有するユーザ端末識別子とユーザ識別子とを対にして格納部21に蓄積する。ステップS501に戻る。
(ステップS504)操作情報受信部222は、ウェブサイトへの来訪者であるユーザのユーザ端末1から操作情報等を受信したか否かを判断する。操作情報等を受信した場合はステップS505に行き、操作情報等を受信しない場合はステップS511に行く。なお、操作情報等とは、例えば、操作情報とユーザ端末識別子である。また、操作情報等とは、例えば、操作情報とユーザ識別子である。また、操作情報等とは、例えば、ユーザの1以上の属性値を含む。
(ステップS505)応答部232は、ステップS504で受信された操作情報に応じた処理を行う。なお、ここで、ユーザ端末送信部242は、ユーザ端末1からログイン指示を受信する前であることを確認し、操作情報受信部222が操作情報を受信した場合に、ユーザ端末1に対応する識別子であるユーザ端末識別子をユーザ端末1に送信しても良い。
(ステップS506)処理結果送信部241は、応答部232における処理の結果に関する処理結果をユーザ端末1に送信する。
(ステップS507)操作情報蓄積部233は、ログイン指示または操作情報と対に受信されたユーザ端末識別子またはユーザ識別子に対応付けて、ステップS504で受信された操作情報を操作情報格納部213に蓄積する。
(ステップS508)操作情報を送信したユーザ端末1に対応するユーザ端末識別子が新しいか否か(ユーザが最初の来訪か否か)を判断する。新しい場合はステップS509に行き、新しくない場合はステップS501に戻る。
(ステップS509)処理部23は、当該ユーザ端末識別子を受信された操作情報を対にして格納部21に蓄積する。
(ステップS510)ユーザ端末送信部242は、当該ユーザ端末識別子を、操作情報等を送信してきたユーザ端末1に送信する。ステップS501に戻る。
(ステップS511)選択指示受信部223は、管理端末3から選択指示を受信したか否かを判断する。選択指示を受信した場合はステップS512に行き、選択指示を受信しない場合はステップS514に行く。
(ステップS512)指示ユーザ処理部238は、選択指示に対応するユーザ識別子またはユーザ端末識別子を取得する。ステップS501に戻る。なお、選択指示に対応するユーザ識別子またはユーザ端末識別子とは、選択指示に含まれるユーザ識別子またはユーザ端末識別子でも良いし、選択指示に含まれるIDと対になるユーザ識別子またはユーザ端末識別子でも良い。なお、IDと対になるユーザ識別子またはユーザ端末識別子は、例えば、格納部21で管理されている。
(ステップS513)指示ユーザ処理部238は、ユーザ識別子またはユーザ端末識別子で識別されるユーザ端末1に対して、一の処理を行う。ステップS501に戻る。
(ステップS514)処理部23は、管理者通知処理を行う。管理者通知処理は、管理端末3に、現在、来訪中のユーザの情報を出力する処理である。管理者通知処理の具体例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS515)条件処理実行部237は、自動処理を行う。ステップS501に戻る。自動処理とは、条件に合致する来訪中のユーザのユーザ端末1に、条件に対応する処理を自動的に行うことである。自動処理の具体例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
なお、図5フローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS514の管理者通知処理の具体例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS601)処理部23は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS602)処理部23は、ウェブページに、i番目の来訪者が存在するか否かを判断する。i番目の来訪者が存在する場合はステップS603に行き、i番目の来訪者が存在しない場合は上位処理にリターンする。
(ステップS603)属性値取得部234は、i番目の来訪者のユーザ識別子を取得する。そして、属性値取得部234は、当該ユーザ識別子と対になる1以上の静的属性値をユーザ情報格納部211から取得する。
(ステップS604)属性値取得部234は、i番目の来訪者のユーザ識別子と対になる1以上の操作情報を操作情報格納部213から取得する。そして、属性値取得部234は、当該1以上の操作情報を用いて、1以上の動的属性値を取得する。なお、属性値取得部234は、格納部21に蓄積されている、当該ユーザの1以上の属性値を用いて、1以上の動的属性値を取得しても良い。なお、属性値取得部234は、新たに取得した1以上の動的属性値を、ユーザ識別子に対応付けて、ユーザ情報格納部211に蓄積することは好適である。
(ステップS605)スコア算出手段2341は、ステップS603で取得された1以上の静的属性値、ステップS604で取得された1以上の動的属性値のうちの、2以上の属性値を用いてスコアを算出する。なお、このスコアも動的属性値の一種であると考えても良い。
(ステップS606)サムネイル画像取得部235は、ステップS603で取得された1以上の静的属性値に対応する元画像を格納部21から取得する。
(ステップS607)サムネイル画像取得部235は、ステップS605で算出されたスコアを用いて、スコア画像を生成する。
(ステップS608)サムネイル画像取得部235は、ステップS606で取得された元画像とステップS607で生成されたスコア画像とを用いて、サムネイル画像を生成する。
(ステップS609)属性値出力部251は、属性値取得部234が取得した1以上の属性値(静的属性値および動的属性値)を管理端末3に送信する。
(ステップS610)ステップS608で生成されたサムネイル画像を管理端末3に送信する。
(ステップS611)処理部23は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
次に、ステップS515の自動処理の具体例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS701)処理部23は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS702)処理部23は、ウェブページに、i番目の来訪者が存在するか否かを判断する。i番目の来訪者が存在する場合はステップS703に行き、i番目の来訪者が存在しない場合は上位処理にリターンする。なお、i番目の来訪者が存在するか否かは、格納部21の情報を検査することにより判断可能である。つまり、来訪者のユーザの操作情報やユーザ識別子またはユーザ端末識別子は、常時、更新され、格納部21に格納されている。
(ステップS703)属性値取得部234は、i番目の来訪者のユーザ識別子を取得する。そして、属性値取得部234は、当該ユーザ識別子と対になる1以上の静的属性値または/および1以上の動的属性値を取得する。なお、ここで、図6の管理者通知の処理の際に取得した属性値を使用することは好適である。
(ステップS704)処理部23は、カウンタjに1を代入する。
(ステップS705)判断部236は、j番目の動的処理情報が動的処理情報格納部212に存在するか否かを判断する。j番目の動的処理情報が存在する場合はステップS706に行き、j番目の動的処理情報が存在しない場合はステップS711に行く。
(ステップS706)判断部236は、ステップS703で取得された1以上の属性値がj番目の動的処理情報が有する条件に合致するか否かを判断する。
(ステップS707)判断部236の判断結果が、条件に合致するとの判断結果である場合はステップS707に行き、条件に合致しないとの判断結果である場合はステップS710に行く。
(ステップS708)条件処理実行部237は、j番目の動的処理情報が有する処理識別子を取得する。
(ステップS709)条件処理実行部237は、ステップS707で取得した処理識別子で識別される処理を実行する。
(ステップS710)処理部23は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS605に戻る。
(ステップS711)処理部23は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
次に、管理端末3の動作について、図8のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS801)管理受信部35は、サーバ装置2からユーザの情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS802に行き、情報を受信しない場合はステップS803に行く。なお、ユーザの情報には、1以上の属性値が含まれる。また、ユーザの情報に、サムネイル画像が含まれることは好適である。
(ステップS802)管理出力部36は、ステップS801で受信された情報を出力する。ステップS801に戻る。
(ステップS803)管理受付部32は、選択指示を受け付けたか否かを判断する。選択指示を受け付けた場合はステップS804に行き、選択指示を受け付けない場合はステップS805に行く。
(ステップS804)管理処理部33は、ステップS803で受け付けられた選択指示を送信するデータの構造にする。管理処理部33は、例えば、選択されたユーザのユーザ識別子を含む選択指示を構成する。そして、管理送信部34は、当該選択指示をサーバ装置2に送信する。ステップS801に戻る。
(ステップS805)管理受付部32は、動的処理情報を受け付けたか否かを判断する。動的処理情報を受け付けた場合はステップS806に行き、動的処理情報を受け付けない場合はステップS801に戻る。
(ステップS806)管理処理部33は、ステップS805で受け付けられた動的処理情報を送信する情報の構造に変更する。そして、管理送信部34は、当該動的処理情報をサーバ装置2に送信する。ステップS801に戻る。なお、ここで、送信された動的処理情報は、サーバ装置2で蓄積される。
なお、図8のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作について説明する。情報システムAの概念図は図1である。
今、サーバ装置2は、例えば、商品購入のECサイトのウェブページが格納されているサーバである、とする。そして、ユーザが、当該ECサイトを訪問し、商品を閲覧する、商品を購入する等の操作を行う、とする。
そして、今、サーバ装置2のユーザ情報格納部211には、図9に示す構造を有するユーザ情報管理表が格納されている。ユーザ情報管理表には、「ユーザ識別子」「氏名」「メールアドレス」「静的属性値」「動的属性値」を有するレコードが格納される。「静的属性値」は、ここでは「性別」「年齢」「未婚/既婚」「出身地」「メンバー」等を有する。「未婚/既婚」は未婚か既婚かを示す情報である。「メンバー」は本システムにメンバー登録されているか否か(メンバーが否か)を示す。ここでは、メンバーの値「1」に対応するユーザがメンバーであり、メンバーの値「0」に対応するユーザがメンバーではない。「動的属性値」は「リアルタイム動的属性値」「履歴情報利用動的属性値」を有する。「リアルタイム動的属性値」は、ここでは「滞在時間」「閲覧ページ数」を有する。「滞在時間」は現在の訪問におけるサイト内の滞在時間である。「閲覧ページ数」は現在の訪問におけるサイト内で閲覧したページ数である。「履歴情報利用動的属性値」は、ここでは「来訪回数」「購入回数」「総購入金額」「平均PV数」「スコア」等を有する。「来訪回数」は、今までにユーザが本ECサイトに来訪した回数である。「購入回数」は、今までにユーザが本ECサイトで商品を購入した回数である。「総購入金額」は、今までにユーザが本ECサイトで商品を購入した総金額である。「平均PV数」は、ユーザの1回の訪問あたりの平均の閲覧ページ数である。「スコア」は、ユーザのスコアである。ここでは、格納部21は、「来訪回数」「購入回数」「総購入金額」「平均PV数」のうちの1以上の属性値をパラメータとする増加関数によりスコアを算出する演算式を格納している、とする。また、この演算式は、静的属性値のうちの1以上の情報を用いてスコアを算出する演算式であることは好適である。演算式は、例えば、メンバー「1」の場合は、スコアの値を増加させるように算出する演算式でも良い。例えば、演算式は、例えば、メンバー「1」の場合は、スコアの値を1.1倍し、メンバー「0」の場合は、スコアの値を変更しない等であることは好適である。
また、動的処理情報格納部212には、図10に示す構造を有する動的処理情報管理表が格納される。動的処理情報管理表には、「ID」「条件」「処理タイミング」「処理識別子」を有するレコードが格納される。「ID」はレコードを識別する情報である。「条件」は処理を実行するための条件である。「処理タイミング」は処理を実行するためのタイミングを特定する情報である。なお、処理タイミングが「−」の場合は、条件を満たした場合に実行することを意味する。「処理タイミング」は、1日に1回のみ、1アクセスに対して1回のみ等でも良い。「処理識別子」は、条件に対応する処理を実行するための情報であり、ここでは、処理を特定する情報である。
動的処理情報管理表において、「ID=1」のレコードは、年齢が30代であり、購入回数が5回以上であり、スコアが70以上のユーザに対して、ログイン時に、「あなたを応援するクーポンをお届けします」というメッセージを送信し、ログイン後のユーザ端末1に、「クーポン1」というクーポンを送信することを示す。なお、「クーポン1」は、格納部21に格納されている、とする。また、「ID=2」のレコードは、「滞在時間が180秒以上であり、メンバーであり、スコアが50以上のユーザに対して、かかる条件を満たした際に、「何かお困りでしょうか? お困りの際は○○にご連絡下さい」というメッセージを送信することを示す。
また、格納部21には、ユーザの属性値の条件に対応する元画像が格納されている、としる。そして、格納部21には、スコア画像の元になる元スコア画像が格納されている、としる。
また、操作情報格納部213には、図11に示す構造を有する操作情報管理表が格納される。操作情報管理表には、ユーザごとに、1以上の操作情報が格納される。ここでは、操作情報管理表には、「ID」「ユーザ識別子」「日時」「操作種類識別子」「操作情報」を有するレコードが格納される。「ID」はレコードを識別する情報である。「日時」は、概ね操作が行われた日時、または操作情報が受信された日時である。「操作種類識別子」は操作情報の種類を示す情報である。操作種類識別子「a」は、操作情報がユーザの操作を特定する情報であることを示す。操作種類識別子「b」は、操作情報がサーバ装置2が実行した処理を特定する情報であることを示す。
かかる状況において、現在、11名のユーザが本ECサイトに来訪中であり、ECサイトで商品の情報を閲覧したり、商品を購入しようとしたりしている、とする。
そして、ユーザがユーザ端末1に対して操作を行うと、ユーザ端末1のユーザ受付部12は、ログイン指示または操作情報を受け付ける。そして、ユーザ処理部13は、送信する情報を構成する。次に、ユーザ送信部14は、構成された情報をサーバ装置2に送信する。
そして、サーバ装置2の受信部22は、ログイン指示または操作情報を受信する。そして、受信したログイン指示または操作情報に応じた処理を、ログイン処理部231または応答部232が行う。そして、処理結果送信部241は、応答部232における処理の結果に関する処理結果をユーザ端末1に送信する。
以上の処理により、ユーザは、本ECサイトにログインでき、また本ECサイトの商品情報を閲覧したり、商品を購入したりすることができる。
そして、サーバ装置2の操作情報蓄積部233は、受信された操作情報を操作情報管理表に蓄積する。なお、ユーザのログイン前は、操作情報蓄積部233は、ユーザ端末識別子(ここでは、CookieID)と対応付けて、操作情報を操作情報管理表に蓄積する。また、ログイン後は、ユーザ端末識別子と対応付いたユーザ識別子と対応付けて、操作情報を操作情報管理表に蓄積する。かかることにより、サーバ装置2は、本ECサイトの来訪者が、来訪の途中でログインした場合でも、ログイン前の操作情報とログイン後の操作情報とをシームレスに利用できる、
そして、処理部23は、以下のように管理者通知処理を行う。つまり、処理部23は、11名の各来訪者の属性値をユーザ情報管理表(図9)から取得する。そして、スコア算出手段2341は、1以上の属性値のうち、スコア算出に用いる1以上の属性値を用いて、スコアを算出し、ユーザ情報管理表の各ユーザのスコアを更新する。
次に、サムネイル画像取得部235は、取得された1以上の静的属性値に対応する元画像を格納部21から取得する。また、サムネイル画像取得部235は、算出されたスコアを用いて、スコア画像を生成する。次に、サムネイル画像取得部235は、元画像とスコア画像とを用いて、サムネイル画像を生成する。
そして、出力部25は、サムネイル画像取得部235が取得したサムネイル画像と属性値取得部234が取得した1以上の属性値とを、ユーザごとに管理端末3に送信する。
次に、管理端末3の管理受信部35は、サーバ装置2から、来訪者ごとに、サムネイル画像と1以上の属性値とを受信する。そして、管理出力部36は、受信された情報を出力する。かかる出力例は、図12である。1201がサムネイル画像、1202がサムネイル画像の中のスコア画像、1203がユーザの属性値である。なお、図12によれば、来訪中の4ユーザの属性値等が出力されているが、1204に示すように、現在の来訪者は11名である。管理者は、画面をスクロールすることにより、他の来訪者の属性値等も閲覧できる。
次に、条件処理実行部237は、以下のように自動処理を行う。つまり、判断部236は、11名の来訪者ごとに、図10の各動的処理情報の条件のうち、合う処理タイミングと対になる条件に合致するか否かを判断する。判断部236の判断結果が、条件に合致するとの判断結果である場合、条件処理実行部237は、条件と対になる処理識別子を取得する。そして、条件処理実行部237は、取得した処理識別子で識別される処理を実行する。
ここで、例えば、判断部236が、ユーザ「太田B男」のログイン時に、太田B男の1以上の属性値が「ID=1」の条件に合致すると判断した場合、条件処理実行部237は、図10の「ID=1」の処理識別子に対応する処理を実行する。
そして、太田B男のユーザ端末1のユーザ受信部15は、サーバ装置2からメッセージ「あなたを応援するクーポンをお届けします」を受信する。また、ユーザ受信部15は、「クーポン1」というクーポンを受信する。そして、太田B男のユーザ端末1のユーザ出力部16は、メッセージ「あなたを応援するクーポンをお届けします」と、「クーポン1」とを出力する。そして、太田B男は、クーポン1を利用して、お得に買い物が楽しめる。なお、メッセージやクーポンの出力は、ユーザが閲覧中のウェブページの中に出力されることは好適である。
また、管理端末3の管理者は、図12の画面を見て、1205のユーザ「田中C介」を選択した、とする。すると、管理受付部32は、田中C介の選択指示を受け付ける。そして、管理者は、田中C介に対して行うアクション「send(クーポン2);」を入力または選択した、とする。すると、管理処理部33は、受け付けられた選択指示を送信するデータの構造「send(クーポン2,3);」にする。なお、sendの第二引数は、田中C介のユーザ識別子「3」である。次に、管理送信部34は、当該選択指示「send(クーポン2,3);」をサーバ装置2に送信する。
次に、サーバ装置2の選択指示受信部223は、管理端末3から選択指示「send(クーポン2,3);」を受信する。次に、指示ユーザ処理部238は、選択指示に対応するユーザ識別子「3」を取得する。そして、指示ユーザ処理部238は、ユーザ識別子「3」で識別される田中C介のユーザ端末1に対して、クーポン2を送信する。なお、クーポン2は、例えば、格納部21に格納されている、とする。ただし、クーポン2は、選択指示に含まれていても良い。
次に、田中C介のユーザ端末1のユーザ受信部15は、サーバ装置2からクーポン2を受信する。そして、ユーザ処理部13は、受信されたクーポン2を用いて出力されるクーポン2を構成する。ユーザ出力部16は、当該クーポン2を出力する。
また、管理端末3の管理者は、図12の画面の1201のユーザの操作情報の詳細を見たいと思い、図12の1201のユーザを指示した、とする。すると、管理受付部32は、かかる指示を受け付ける。次に、管理処理部33は、ユーザ「山田A夫」のユーザ識別子「1」を取得する。次に、管理処理部33は、ユーザ識別子「1」と対になる操作情報を図11の操作情報管理表から取得する。そして、管理処理部33は、取得した1以上の操作情報を用いて、操作情報提示画面を構成する。次に、管理出力部36は、操作情報提示画面を出力する。かかる操作情報提示画面の例は、図13である。図13において、操作情報の種類(操作情報識別子)に応じた操作情報の出力が行われており、管理者はユーザに対して行うべきアクションを判断しやすくなる。
以上、本実施の形態によれば、ウェブサイトへの来訪者の状況がリアルタイムに把握できる。その結果、例えば、サイト運営の管理者は、ユーザに対して、より適切なアクションを起こすことができる。
また、本実施の形態によれば、ウェブサイトへの来訪者の属性値が特定の条件を満たす場合に、特定のアクションが自動的に実行できる。その結果、ユーザに対して、適切なアクションを自動的に起こすことができる。
また、本実施の形態によれば、サイト運営の管理者は、特定のユーザに対して、適切なアクションを起こすことができる。
また、本実施の形態によれば、ログイン前の操作情報とログイン後の操作情報の両方を用いて、ユーザの属性値が適切に取得できる。
また、本実施の形態によれば、ユーザのスコアを出力できる。その結果、例えば、サイト運営の管理者は、適切なユーザに対して、アクションを起こすことができる。
また、本実施の形態によれば、ユーザの属性値を用いて取得されたサムネイル画像を出力できる。その結果、例えば、サイト運営の管理者は、容易に、適切なユーザに対して、アクションを起こすことができる。
なお、本実施の形態において、サーバ装置2と管理端末3とは一体化された装置でも良い。かかる場合、サーバ装置2の出力部25は、通常、各種の情報を表示する。
また、本実施の形態において、情報システムは、1または2以上のユーザ端末1、1または2以上の第二サーバ装置4、サーバ装置5、および1または2以上の管理端末3を備える構成でも良い。かかる場合の情報システムは、情報システムBである、とする。また、第二サーバ装置4は、ユーザ端末1と通信し、操作情報をサーバ装置5に送信する装置である。また、第二サーバ装置4は、例えば、既存のECサイトのサーバである。そして、第二サーバ装置4から送信された操作情報等の情報がサーバ装置5によって受信され、サーバ装置5が操作情報を用いてユーザの1以上の動的属性値を取得する。また、サーバ装置5は、第二サーバ装置4に対応する管理端末3に、ユーザの1以上の属性値やサムネイル画像を送信する。また、第二サーバ装置4はサーバ装置5からの指示に基づいてユーザ端末1に対してアクションを起こす、またはサーバ装置5が直接的にユーザ端末1に対してアクションを起こす。なお、アクションとは、例えば、上述したクーポンの送付、広告の送付、メッセージの送付等である。
かかる場合の情報システムBの概念図を図14に示す。情報システムBは、1または2以上のユーザ端末1、1または2以上の第二サーバ装置4、サーバ装置5、および1または2以上の管理端末3を備える。第二サーバ装置4、サーバ装置5は、例えば、ASPのサーバ、クラウドサーバ等である。但し、第二サーバ装置4、サーバ装置5の種類は問わない。
かかる場合の情報システムBのブロック図を図15に示す。第二サーバ装置4は、第二格納部41、第二受信部42、第二処理部43、および第二送信部44を具備する。第二格納部41は、ユーザごとに1以上の静的属性値を格納している。第二受信部42は、ログイン指示受信部221、および第二操作情報受信部422を具備する。第二操作情報受信部422は、操作情報をユーザ端末1から受信する。第二処理部43は、ログイン処理部231、および応答部232を具備する。第二送信部44は、処理結果送信部241、ユーザ端末送信部242、および第二操作情報送信部443を具備する。第二操作情報送信部443は、操作情報をサーバ装置5に送信する。
サーバ装置5は、格納部21、受信部52、処理部53、送信部54、および出力部25を備える。受信部52は、第二サーバ装置4から操作情報を受信する操作情報受信部522、および選択指示受信部223を備える。処理部53は、操作情報蓄積部233、属性値取得部234、サムネイル画像取得部235、判断部236、条件処理実行部237、および指示ユーザ処理部238を備える。属性値取得部234は、スコア算出手段2341を備える。送信部54は、ユーザ端末送信部242を備える。
第二格納部41は、は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。第二格納部41に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が第二格納部41で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が第二格納部41で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が第二格納部41で記憶されるようになってもよい。
第二受信部42、および受信部52は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
第二処理部43、および処理部53は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。第二受信部42等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
第二送信部44、および送信部54は、は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
また、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態におけるサーバ装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、例えば、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、ユーザに関する情報であり、1以上の属性値を有する情報である2以上のユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部を具備し、コンピュータを、ウェブサイトへの来訪者であるユーザのユーザ端末から、当該ユーザのウェブサイトに対する操作に関する操作情報を受信する操作情報受信部と、操作情報を用いて、ウェブサイトに来訪中のユーザの1以上の属性値を取得する属性値取得部と、属性値取得部が取得した1以上の属性値を出力する属性値出力部として機能させるためのプログラムである。
また、上記プログラムにおいて、コンピュータを、前記操作情報に応じた処理を行う応答部と、応答部における処理の結果に関する処理結果を前記ユーザ端末に送信する処理結果送信部として、コンピュータをさらに機能させるプログラムであることは好適である。
また、本実施の形態における管理端末を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、例えば、コンピュータを、サーバ装置からユーザごとの1以上の属性値を受信する管理受信部と、前記ユーザごとの1以上の属性値を出力する管理出力部36と、前記1以上のユーザのうちの、一のユーザの選択指示を受け付ける管理受付部と、前記一のユーザの選択指示を前記サーバ装置に送信する管理送信部として機能させるためのプログラムである。
また、図16は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態のサーバ装置等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図16は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図17は、システム300のブロック図である。
図16において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを3012含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
図17において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012と、MPU3013と、バス3014と、ROM3015と、RAM3016と、ハードディスク3017とを含む。ROM3015は、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶している。RAM3016は、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供する。ハードディスク3017は、通常、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶している。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態のサーバ装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。また、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態のサーバ装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切なモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。