JP2018189217A - 電磁弁 - Google Patents

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正宗 長濱
Masamune Nagahama
正宗 長濱
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Abstract

【課題】省電力化が図られた電磁弁を提供する。【解決手段】電磁弁50は、第1のポート130及び第2のポート140を交互に開閉して入力ポート120との連通状態を切替える弁体300と、弁体300を駆動するための駆動部400とを含む。駆動部400は、第1の出力ポート130側において弁体300を押圧するプランジャー430と、プランジャー430を付勢するコイルバネ450と、コイルバネ450の荷重に抗した電磁力を通電により発生させて、プランジャー430を弁体300から離間する方向に移動させるソレノイドコイル410と、第2の出力ポート140側において弁体300を押圧するカウンタウェイト500と、カウンタウェイト500とプランジャー430とを連結し、カウンタウェイト500による荷重を重力方向とは逆方向にプランジャー430に付与する連結部材600とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、電磁弁に関し、特に、ロッカー構造を持つ電磁弁に関する。
従来、ロッカー構造を持つ電磁弁が知られている。後掲の特許文献1には、こうした構造を持つ電磁弁が記載されている。この電磁弁は、1個の入力ポートと2個の出力ポートとが弁室に連通するよう形成されたハウジングと、ハウジングに揺動可能に軸支された揺動弁(ロッカー)と、揺動弁の一端を弁室と反対側から弁室側に押圧して揺動弁を揺動させるためのソレノイド機構とを含む。電磁弁の弁室には、出力ポートのための第1弁座及び第2弁座がそれぞれ形成されている。ソレノイド機構は揺動弁に関して第1弁座と反対側に配置されている。
ソレノイド機構は、揺動弁上面と交わる方向を向いた軸を持つ円筒形状のコイルボビンに巻回された電磁コイルと、コイルボビンの軸方向に移動可能に設けられた可動鉄心と、可動鉄心を揺動部材側に付勢する第1バネとを含む。この電磁弁はさらに、第1バネの付勢力により可動鉄心を介して揺動部材を第1弁座側に押圧する第1押圧部材と、揺動部材を第2弁座側に押圧する第2押圧部材と、第2押圧部材を揺動部材側に付勢する第2バネとを含む。揺動弁には、支軸を挟んで対称位置に第1バネと第2バネのバネ荷重が作用する。電磁弁は、第1押圧部材を、第1バネの付勢力に抗してソレノイド機構を用いて移動させることにより揺動弁を揺動させる。
第1バネのバネ荷重は第2バネより大きくなるよう設定されている。そのため、ソレノイド機構の非通電時には、第1バネの付勢力によって揺動弁が第1弁座側に押下げられて第1弁座が閉じ、同時に第2弁座が開く。ソレノイド機構の通電時には、電磁コイルに発生した電磁力により可動鉄心が吸引されて、第1バネを圧縮する方向に移動する。そのため、第2バネの付勢力によって揺動弁が第2弁座側に押下げられる。これにより、第2弁座が閉じ、同時に第1弁座が開く。このようにしてポートの連通状態が切替わる。
特開2006−57644号公報
上述のように、従来の電磁弁では2つのバネにより揺動弁(ロッカー)の姿勢が規定される。ポートの連通状態を切替えるために可動鉄心を吸引する際には、第1バネのバネ力と可動鉄心の自重との和以上の吸引力が必要となる。そのような吸引力を生み出すためには相応の電磁力を発生させる必要があり、そのために多くの電力を消費する。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の1つの目的は、省電力化が図られた電磁弁を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一の局面に係る電磁弁は、互いの間に弁室を画定するよう組み合わせて配置された弁本体及び弁体を含むロッカー構造を持つ電磁弁であって、弁体は所定の揺動軸回りに揺動可能であり、弁室側の弁本体には第1のポートのための第1の弁座が形成され、さらに、揺動軸に関して第1の弁座と反対側に第2のポートに連通する開口が形成される。電磁弁はさらに、弁体の第1の弁座側を押圧して第1の弁座を閉鎖させる位置と当該弁体と接触しない位置との間を移動可能な可動コアと、弁体の、開口側を押圧可能な位置と当該弁体と接触しない位置との間を移動可能に設けられたウェイト部材と、可動コア及びウェイト部材が連動して弁体に対して互いに逆方向に移動するようにウェイト部材と可動コアとを連結する連結手段と、可動コアが弁体の第1の弁座側を押圧するように可動コアを付勢することにより、無通電時の可動コアの位置を規定する第1の付勢手段と、通電時に、第1の付勢手段による付勢力に打ち勝って可動コアを弁体から離れる方向に移動させることにより、連結手段を介してウェイト部材が弁体の開口側を押圧する位置に移動するように可動コアを付勢する第2の付勢手段とを含み、それによって、通電時には第1の弁座が開放される。
無通電時、可動コアは、第1の付勢手段の付勢力によって弁体の第1の弁座側を押圧する。通電時には、第2の付勢手段の付勢力により可動コアは移動して弁体から離間し、その結果、ウェイト部材は、弁体側に移動し当該弁体の開口側を押圧する。ウェイト部材と可動コアとは連結手段を介して連結されている。この連結手段は、ウェイト部材による荷重を重力方向とは逆方向に可動コアに付与する。これにより、可動コアを移動させるための負荷から可動コアの自重分の負荷が低減されるので、可動コアを移動させるために第2の付勢手段が発生すべき付勢力を小さくでき、電力を削減できる。さらに、可動コアの自重分の負荷が低減されることによって、電磁弁の応答速度を向上させることができる。
好ましくは、弁室側の弁本体にはさらに、入力ポートに連通する開口が形成され、第2のポートに連通する開口には第2の弁座が形成され、第2の付勢手段は、通電時に、ウェイト部材が第1の付勢手段による付勢力に打ち勝って弁体の第2の弁座側を押圧して弁体が第2の弁座を閉鎖するように可動コアを付勢する。
より好ましくは、可動コアは磁性体からなり、第2の付勢手段は、通電時に、第1の付勢手段による付勢力に抗して可動コアを弁体から離間する方向に移動させる電磁力を発生するコイルを含む。
さらに好ましくは、連結手段は、弁体を収容するように弁本体に取り付けられたフレームと、フレームに取り付けられ、定滑車として機能する第1の部材と、一端に可動コアを、他端にウェイト部材をそれぞれ懸架して、第1の部材に対して滑動可能に接するように設けられた第2の部材とを含む。
さらに好ましくは、第2の部材は、第1の部材に沿ってフレキシブルに変形可能であり、かつ、ウェイト部材の重量に相当する圧縮荷重が加えられても座屈しない強度を持つ。
さらに好ましくは、ウェイト部材は可動コアと同じ重量を持つ。
さらに好ましくは、弁体は、揺動支点軸回りに揺動可能に取り付けられた揺動部材と、揺動部材の弁室側に固着され、弁室をシールするよう弁本体に固定された、弾性を有する部材からなるダイアフラムとを含む。
以上のように、本発明によれば、省電力化が図られた電磁弁を得ることができる。
本発明の一実施の形態に係る電磁弁の構成を示す断面図である。 図1に示す電磁弁の動作を説明するための断面図である。 図1に示す電磁弁の動作を説明するための断面図である。 図1に示す電磁弁を逆さにして示した断面図である。
以下、本発明を具体化した実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明及び図面においては、同一の部品又は構成要素には同一の参照符号及び名称を付してある。それらの機能も同様である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
(実施の形態)
[構成]
図1を参照して、本実施の形態に係る電磁弁50は、弁体(ロッカー)300の揺動により流体の流路を切替えるロッカー型の弁装置である。この電磁弁50は、例えば流体処理装置(図示せず)に装着され、当該流体処理装置に定量の流体を供給する。
電磁弁50は、3方弁であって、流路ブロックとしての弁本体100と、弁本体100上に装着されるサブブロック200と、サブブロック200に揺動可能に軸支される弁体300と、弁体300を駆動するための駆動部400と、弁体300及び駆動部400が取り付けられる内部フレーム70と、弁体300、内部フレーム70、及び駆動部400を覆うようにサブブロック200に装着された外部フレーム80とを含む。弁本体100の上面と弁体300の下面とが弁室110を画定する。弁本体100には、入力ポート(COMポート)120、及び2つの出力ポート(第1のポート130、第2のポート140)がそれぞれ弁室110に連通するよう形成されている。第1のポート130は、駆動部400が動作すると流体が流れるNC(Normally Closed)ポートである。第2のポート140は、駆動部400が動作すると流体が止まるNO(Normally Open)ポートである。
弁本体100の、第1のポート130及び第2のポート140の弁室110側の各開口部の周りに、それぞれ、弁座132及び弁座142が設けられている。弁座132及び弁座142は、いずれも、弁体300側に突出して形成されている。弁本体100にはさらに、入力ポート120に連通する開口が形成されている。入力ポート120はこの開口を介して弁室110に連通している。
サブブロック200は、弁体300を収容する収容部210を形成する。収容部210には、金属製の支軸330が弁室110の上方に架設されている。この支軸330によって、弁体300が収容部210内に支軸330を揺動支軸として揺動可能に軸支される。弁体300は、支軸330により揺動可能に軸支される揺動部材310と、揺動部材下面に取り付けられたダイアフラム320とを含む。揺動部材310は、例えば樹脂材料によって形成されている。ダイアフラム320は、例えばゴム等の弾性材料によって形成されており、弁本体100の上面とともに弁室110を画定する。このダイアフラム320は、少なくとも弁座132及び弁座142を囲繞するよう、その周縁部が弁本体100とサブブロック200との間に狭持されて保持・固定されている。これにより、弁室110がダイアフラム320で密閉(シール)されて流体のリークが防止される。
弁体300の、ダイアフラム320とは反対側の面において、支軸330の両側に凸状の当接部302及び304が形成されている。当接部302は、第1のポート130(弁座132)の上方に位置するように配置されている。当接部304は、第2のポート140(弁座142)の上方に位置するように配置されている。
駆動部400は、電気エネルギーを機械運動に変換するソレノイド機構を持つ。この駆動部400は、通電によって電磁力を発生するソレノイドコイル410と、ソレノイドコイル410が巻回される、弁体300に対して近接又は離間する方向の軸を持つ中空円筒状のコイルボビン420と、コイルボビン420の一端側(弁体300側)の内部に軸方向に移動可能に挿入される、鉄等の磁性材料から形成されたプランジャー(「可動コア」又は「可動鉄心」ともいう)430と、コイルボビン420の他端側の軸内部に固定される固定鉄心440と、プランジャー430をコイルボビン420の軸方向に沿って弁体300に向けて付勢するコイルバネ450とを含む。ソレノイドコイル410は、プランジャー430に対してコイルバネ450の付勢力に抗してプランジャー430を弁体300から離間させる方向に移動させる電磁力を通電により発生させる。
ソレノイドコイル410、コイルボビン420及び固定鉄心440は、内部フレーム70に収容されている。コイルボビン420は内部フレーム70内に固定されている。内部フレーム70には、固定鉄心440の係合部442が挿通される開口部72、及びプランジャー430を弁体300側に突出させるための開口部74が形成されており、さらに開口部74の近傍には固定鉄心440を固定するための固定部材60が設けられている。
コイルボビン420は、その軸方向が弁本体100の厚み方向(Z方向)と平行になるように、第1のポート130の上方に配置されている。プランジャー430は、その先端部分がコイルボビン420から突出するようにして、第1のポート130(弁座132)の上方に配置されている。固定鉄心440は、第1のポート130(弁座132)の上方であって、プランジャー430と同軸上に配置されている。固定鉄心440の端部には、固定部材60と係合する係合部442が設けられている。固定鉄心440は、係合部442がコイルボビン420から突出した状態で当該コイルボビン420内に配置されている。
プランジャー430の固定鉄心440側には、深さ方向が軸方向(Z方向)と平行となる凹部432が形成されている。上記コイルバネ450は、この凹部432内に装填されている。コイルバネ450の一端は固定鉄心440と当接し、その他端はプランジャー430と当接する。コイルバネ450は、プランジャー430の先端部が弁体300の当接部302と当接して当該当接部302を押圧するよう、プランジャー430を弁体300側に付勢する。プランジャー430はこのコイルバネ450によって弁体300(弁座132)側に常時付勢され、弁体300を弁座132に対して押圧する。コイルバネ450は、ソレノイドコイル410に通電がされていない状態でのプランジャー430の初期位置を規定する。すなわち、無通電時には弁座132は閉じる。この状態では、固定鉄心440とプランジャー430との間に所定の隙間C1が形成される。
固定鉄心440の係合部442は開口部72を介して内部フレーム70外に取出され、この係合部442に上記固定部材60が係合することで固定鉄心440が内部フレーム70に固定されている。
電磁弁50はさらに、カウンタウェイト500、及び、カウンタウェイト500とプランジャー430とを、カウンタウェイト500に下向きに働く重力がプランジャー430に対して上向きに働くように、かつカウンタウェイト500とプランジャー430とが互いに連動して反対方向に移動するよう連結する連結部材600を含む。カウンタウェイト500は、金属材料等によって形成された所定の重量を持つウェイト部材である。カウンタウェイト500の重量は、プランジャー430の重量と同じであるのが好ましい。カウンタウェイト500は、例えば円柱形状に形成されている。このカウンタウェイト500は、その軸方向(Z方向)がプランジャー430の軸方向と平行になるようにして、第2のポート140(弁座142)の上方に配置されている。
このように、本実施の形態に係る電磁弁50は、弁体300の揺動支点軸(支軸330)を弁室に垂直に投影して得られる投影線を中心に、一方側にプランジャー430を含む駆動部400が配置され、他方側にプランジャー430と連結されるカウンタウェイト500が配置される構成とされている。
カウンタウェイト500はその一部が内部フレーム70に収容されており、内部フレーム70に形成された開口部76を介して、その先端部分が内部フレーム70の外部(弁体300側)に突出している。カウンタウェイト500は、ソレノイドコイル410の通電時に、自重によってその先端部で弁体300の当接部304を押圧するよう構成されている。
連結部材600は、プランジャー430とカウンタウェイト500とを接続するフレキシブルワイヤー610、及び力の方向を変える部材である定滑車部材620を含む。フレキシブルワイヤー610の一端はカウンタウェイト500と接続されており、その他端はプランジャー430と接続されている。
定滑車部材620は2つの定滑車622及び624を含み、内部フレーム70上に配置されている。定滑車622はプランジャー430の上方に配されており、定滑車624はカウンタウェイト500の上方に配されている。内部フレーム70にはフレキシブルワイヤー610が挿通される貫通孔78がさらに形成されており、固定鉄心440にもフレキシブルワイヤー610が挿通される、軸方向に貫通した貫通孔444が形成されている。フレキシブルワイヤー610は、プランジャー430及びカウンタウェイト500に対して、弁体300とは反対側の部分において、これらの貫通孔78及び444並びに定滑車部材620を介してプランジャー430とカウンタウェイト500とを接続する。フレキシブルワイヤー610は、例えば樹脂材料等の非磁性材料から構成されている。このフレキシブルワイヤー610は、定滑車部材620に沿ってフレキシブルに変形して滑動し、かつ、後述するように、カウンタウェイト500の重量に相当する圧縮力が加えられても座屈しない強度を持つ。
定滑車622は、フレキシブルワイヤー610における当該定滑車622とプランジャー430との間の部分がプランジャー430の軸方向(Z方向)と平行となる位置に配されていると好ましい。同様に、定滑車624は、フレキシブルワイヤー610における当該定滑車624とカウンタウェイト500との間の部分がカウンタウェイト500の軸方向(Z方向)と平行となる位置に配されていると好ましい。さらに、定滑車622及び624には、回転時の摩擦を低減するためにベアリングが設けられていると好ましい。
ソレノイドコイル410に通電がされていない状態、すなわち、プランジャー430が弁体300を弁座132に押圧している状態において、カウンタウェイト500と弁体300(当接部304)との間に所定の隙間C2が形成されるよう、フレキシブルワイヤー610の長さが調整されている。この隙間C2は、固定鉄心440とプランジャー430との間に形成される隙間C1以下に設定される。隙間C2が形成されることによって、カウンタウェイト500の重量(荷重)が、連結部材600を介して、重力方向(押圧方向)とは逆方向にプランジャー430に付与され、弁座142は開く。
[動作]
本実施の形態に係る電磁弁50は以下のように動作する。図2は、非通電状態の電磁弁50の断面図であり、図3は、通電状態の電磁弁50の断面図である。図2及び図3では、動作の説明に必要な部材が主として示されており、動作の説明に不要な一部の部材については記載が省略されている。
図2を参照して、非通電時(通常時)には、コイルバネ450の付勢力によってプランジャー430が弁体300の当接部302を押圧する。弁体300はダイアフラム320を弁座132に当接するよう傾斜する。これにより、第1のポート130が閉鎖され、同時に第2のポート140が開放される。入力ポート120と第2のポート140とが連通するため、入力ポート120から弁室110に流れ込んだ流体は、第2のポート140から放出される。
この状態では、プランジャー430は、固定鉄心440に対して隙間C1をもって離間している。カウンタウェイト500は、プランジャー430と接続されているフレキシブルワイヤー610によって、弁体300(当接部304)から隙間C2だけ離間した状態で保持される。したがって、通常時には、カウンタウェイト500の自重による重力方向(Z1方向)の荷重が、連結部材600を介して、重力方向とは逆方向(Z2方向)にプランジャー430に付与される。すなわち、プランジャー430には、自重と同じ荷重が重力方向とは逆方向に付与される。これにより、プランジャー430の自重分の荷重がキャンセルされる。
図3を参照して、通電時には、ソレノイドコイル410に所定の電流が流れ、コイルバネ450の付勢力に抗してプランジャー430を吸引するのに十分な電磁力がソレノイドコイル410に発生する。この電磁力によって、プランジャー430が固定鉄心440に吸引される。プランジャー430はコイルバネ450を圧縮する方向(Z2方向)に移動する。隙間C2が隙間C1より小さい場合、プランジャー430は弁体300(当接部302)から隙間C3だけ離間した状態で保持される。コイルバネ450がプランジャー430を介して弁体300を押圧する力は、プランジャー430の移動(上昇)に伴い減少する。この際、プランジャー430の重さはカウンタウェイト500によりキャンセルされているため、ソレノイドコイル410が発生する電磁力は、プランジャー430の全重量を負荷とする場合と比較して遥かに小さくなる。
一方、プランジャー430の移動(上昇)に応じて、連結部材600を介してプランジャー430と連結されているカウンタウェイト500が重力方向(Z1方向)に移動する。カウンタウェイト500は、弁体300の当接部304と当接して、当該当接部304をその自重による荷重によって押圧するのに必要十分な距離だけ移動する。弁体300はダイアフラム320を弁座142に当接するよう傾斜する。これにより、第2のポート140が閉鎖され、第1のポート130が開放される。入力ポート120と第1のポート130とが連通するため、入力ポート120から弁室110に流れ込んだ流体は、第1のポート130から放出される。
再び図2を参照して、その後、ソレノイドコイル410への通電が停止されると、プランジャー430がコイルバネ450によってZ1方向に付勢される。弁体300の当接部302は、プランジャー430によって押圧される。弁体300はダイアフラム320を弁座132に当接するよう傾斜する。これにより、再び、第1のポート130が閉鎖され、第2のポート140が開放される。カウンタウェイト500は、弁体300(当接部304)から隙間C2だけ離間した状態で保持されるため、カウンタウェイト500の自重による押圧力は解除される。上述したように、入力ポート120と第2のポート140とが連通するため、入力ポート120から弁室110に流れ込んだ流体は、第2のポート140から放出される。
なお、図1〜図3に示したように、電磁弁50は、プランジャー430及びカウンタウェイト500による弁体300の押圧方向が重力方向(Z1方向)となるように設置される。一方、設置されていない状態では、図4に示されるように、電磁弁50が逆さにされることもあり得る。本実施の形態に係る電磁弁50では、フレキシブルワイヤー610がカウンタウェイト500の重量に相当する圧縮力が加えられても座屈しない強度を持ち、かつカウンタウェイト500の横方向への移動が拘束されているため、逆さにされた場合でも、カウンタウェイト500の落下が抑制される。すなわち、他の部材に対するカウンタウェイト500の位置関係を保持できる。
[本実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、本実施の形態に係る電磁弁50を利用することにより、以下に述べる効果を奏する。
プランジャー430は、弁体300の揺動支点軸に対して第1のポート130側に配置され、コイルバネ450の付勢力によって弁体300の当接部302を押圧する。カウンタウェイト500は、弁体300の揺動支点軸に対して第2のポート140側に配置され、当該弁体300の当接部304を押圧する。カウンタウェイト500とプランジャー430とは連結部材600を介して互いに連結されている。この連結部材600は、カウンタウェイト500による荷重を重力方向とは逆方向(Z2方向)にプランジャー430に付与する。こうした構成により、プランジャー430の自重分の負荷がカウンタウェイト500によって低減されるので、プランジャー430を移動させるために必要となる吸引力を小さくできる。例えば、カウンタウェイト500の重量をプランジャー430の重量と同じにした場合、プランジャー430の自重分の負荷をカウンタウェイト500によってキャンセルできる。これにより、プランジャー430を吸引するために必要な電磁力を小さくできるため、消費電力を削減できる。さらに、プランジャー430の自重分の負荷が低減されるため、ソレノイドコイル410の容量を従来と同じにした場合、電磁弁50の応答速度を向上させることができる。
(変形例)
上記実施の形態では、3方弁タイプのロッカー型電磁弁に本発明を適用した例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、2方弁タイプのロッカー型電磁弁に本発明を適用することもできる。2方弁タイプの電磁弁では、第1のポート及び第2のポートの一方が入力ポートとなり、他方が出力ポートとなる。第1のポートをNCポート、第2のポートをNOポートとした場合、ソレノイドコイルの非通電時には第1のポートの弁座に弁体が押圧された状態となっている。そのため、ソレノイドコイルの非通電時には、流路は「閉」状態になっている。ソレノイドコイルの非通電時には、第1のポートの弁座から弁体が離れ、第2のポートの弁座に弁体が近づく一方、当該弁座に弁体が接触することがないように制御される。そのため、ソレノイドコイルの通電時には、流路が「開」状態となる。ソレノイドコイルの通電時に、このように弁体を制御するためには、例えば、プランジャーのストローク量(上記実施の形態では隙間C1に相当)をコントロールしたり、弁体の可動域にメカニカルストッパを付与したり、又は、第2のポート側に弁座を形成しないようにしたりする方法等を採用すればよい。
上記実施の形態では、2つの定滑車を含む定滑車部材を用いる例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。定滑車部材を構成する定滑車の数は1つ又は3つ以上の複数であってもよい。また、定滑車として機能する部材であれば、そうした部材を定滑車に代えて用いてもよい。
上記実施の形態では、カウンタウェイトを円柱形状に形成した例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。カウンタウェイトの形状は円柱形状以外の形状であってもよい。
上記実施の形態では、カウンタウェイトとプランジャーとを連結する連結部材に、定滑車部材及びフレキシブルワイヤーを含む部材を用いる例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。カウンタウェイトによる荷重を重力方向とは逆方向にプランジャーに付与することが可能な連結部材であれば、上記実施の形態で示した連結部材以外の部材であってもよい。例えば、カウンタウェイトとプランジャーとを連結する連結部材を、リンク機構を持つリンク部材としてもよい。
上記実施の形態では、プランジャー及びカウンタウェイトによって弁体を直接押圧する例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。プランジャー又はカウンタウェイトによって、例えば押圧部材のような部材を介して間接的に弁体を押圧するよう構成してもよい。
上記実施の形態では、カウンタウェイトとプランジャーとの接続に、カウンタウェイトの重量に相当する圧縮力が加えられても座屈しない強度を持つフレキシブルワイヤーを用いる例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。カウンタウェイトとプランジャーとを接続するワイヤーは、変形のし易さを優先させて、座屈強度の低いワイヤーを用いてもよい。その場合、カウンタウェイトの落下を防止するためにストッパーを設けるのが好ましい。またフレキシブルワイヤーは、樹脂材料以外の例えば繊維材料等から構成されていてもよい。
上記実施の形態では、ソレノイドコイルの通電時にカウンタウェイトの自重のみで弁体を弁座に押圧する例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。
カウンタウェイトを付勢するコイルバネを設けて、カウンタウェイトの自重とコイルバネの付勢力とによって、ソレノイドコイルの通電時にカウンタウェイトによって弁体を弁座に押圧するようにしてもよい。さらに、カウンタウェイトの移動が軸方向(Z方向)に規定されるよう、軸方向へのカウンタウェイトの移動をガイドするガイド部材を設けるようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
50 電磁弁
80 外部フレーム
100 弁本体
110 弁室
120 入力ポート
130 第1のポート
132、142 弁座
140 第2のポート
300 弁体
310 揺動部材
320 ダイアフラム
330 支軸
400 駆動部
410 ソレノイドコイル
420 コイルボビン
430 プランジャー
440 固定鉄心
450 コイルバネ
500 カウンタウェイト
600 連結部材
610 フレキシブルワイヤー
620 定滑車部材

Claims (7)

  1. 互いの間に弁室を画定するよう組み合わせて配置された弁本体及び弁体を含むロッカー構造を持つ電磁弁であって、前記弁体は所定の揺動軸回りに揺動可能であり、前記弁室側の前記弁本体には第1のポートのための第1の弁座が形成され、さらに、前記揺動軸に関して前記第1の弁座と反対側に第2のポートに連通する開口が形成され、
    前記電磁弁はさらに、
    前記弁体の前記第1の弁座側を押圧して前記第1の弁座を閉鎖させる位置と当該弁体と接触しない位置との間を移動可能な可動コアと、
    前記弁体の、前記開口側を押圧可能な位置と当該弁体と接触しない位置との間を移動可能に設けられたウェイト部材と、
    前記可動コア及び前記ウェイト部材が連動して前記弁体に対して互いに逆方向に移動するように前記ウェイト部材と前記可動コアとを連結する連結手段と、
    前記可動コアが前記弁体の前記第1の弁座側を押圧するように前記可動コアを付勢することにより、無通電時の前記可動コアの位置を規定する第1の付勢手段と、
    通電時に、前記第1の付勢手段による付勢力に打ち勝って前記可動コアを前記弁体から離れる方向に移動させることにより、前記連結手段を介して前記ウェイト部材が前記弁体の前記開口側を押圧する位置に移動するように前記可動コアを付勢する第2の付勢手段とを含み、
    それによって、通電時には前記第1の弁座が開放される、電磁弁。
  2. 前記弁室側の前記弁本体にはさらに、入力ポートに連通する開口が形成され、前記第2のポートに連通する前記開口には第2の弁座が形成され、
    前記第2の付勢手段は、通電時に、前記ウェイト部材が前記第1の付勢手段による付勢力に打ち勝って前記弁体の前記第2の弁座側を押圧して前記弁体が前記第2の弁座を閉鎖するように前記可動コアを付勢する、請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記可動コアは磁性体からなり、
    前記第2の付勢手段は、通電時に、前記第1の付勢手段による付勢力に抗して前記可動コアを前記弁体から離間する方向に移動させる電磁力を発生するコイルを含む、請求項1又は請求項2に記載の電磁弁。
  4. 前記連結手段は、
    前記弁体を収容するように前記弁本体に取り付けられたフレームと、
    前記フレームに取り付けられ、定滑車として機能する第1の部材と、
    一端に前記可動コアを、他端に前記ウェイト部材をそれぞれ懸架して、前記第1の部材に対して滑動可能に接するように設けられた第2の部材とを含む、請求項3に記載の電磁弁。
  5. 前記第2の部材は、前記第1の部材に沿ってフレキシブルに変形可能であり、かつ、前記ウェイト部材の重量に相当する圧縮荷重が加えられても座屈しない強度を持つ、請求項4に記載の電磁弁。
  6. 前記ウェイト部材は前記可動コアと同じ重量を持つ、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の電磁弁。
  7. 前記弁体は、
    揺動支点軸回りに揺動可能に取り付けられた揺動部材と、
    前記揺動部材の前記弁室側に固着され、前記弁室をシールするよう前記弁本体に固定された、弾性を有する部材からなるダイアフラムとを含む、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の電磁弁。
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