JP2018188552A - 不燃液組成物及びそれを用いた不燃木材の製造方法 - Google Patents

不燃液組成物及びそれを用いた不燃木材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】建材に付与することにより該建材を不燃化すると共に、不燃液組成物に含まれる固形分が経時的に建材の表面に析出することを十分に抑制できる不燃液組成物及びそれを用いた不燃木材の製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、建材に付与して用いられ、該建材を不燃化するための不燃液組成物において、硫酸アンモニウムと、硼酸と、硼砂と、水とを含有し、水の配合量100質量部に対する硫酸アンモニウムの配合量Aが1〜35質量部であり、硼酸の配合量Bが1〜40質量部であり、硼砂の配合量Cが1.5〜50質量部であり、配合量A、配合量B及び配合量Cが、
C>B≧A
の関係を満たす不燃液組成物である。
【選択図】図1

Description

本発明は、不燃液組成物及びそれを用いた不燃木材の製造方法に関し、更に詳しくは、対象物に付与することにより、当該対象物を不燃化すると共に、薬剤が経時的に対象物の表面に析出することを十分に抑制できる不燃液組成物、及び、それを用いた不燃木材の製造方法に関する。
建築材料(建材)として用いられる木材は、リサイクル可能な天然資源であり、独特の風合い、調湿性、吸音性、断熱性等を有するという利点があるため、建築材料として数多く利用されている。
その一方で、木材は、火に弱いという欠点がある。
そのため、木材においては、この欠点を解決するため、種々検討が行われている。
その解決策の一つとして、木材を不燃材で被覆して不燃化する方法が知られている。具体的には、例えば、可燃性の木材を、石膏ボード等の不燃材で覆うという方法である。
ところが、木材を不燃材で被覆する場合、上述した木材特有の利点が失われてしまうという欠点がある。
また、木材を不燃材で被覆するという作業が別途必要となり、不燃材の厚みを加味した木材の寸法の再調整も必要となるため、作業効率が悪く、経済性にも劣るものである。
これに対し、不燃液組成物を対象物である木材に付与し、当該木材自体を不燃化する技術が開発されている。
かかる薬剤としては、例えば、家具や障子等の生活用木質系材料体を防炎、難燃化する剤として、硫酸アンモニウム、第一リン酸アンモニウム、第二リン酸アンモニウム、ホウ酸アンモニウム、ホウ酸ナトリウム及びホウ酸からなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物と、寸法安定効果のある固着化合物とを含有する水系防炎・難燃化剤が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、繊維、塗料、紙材、プラスチック等の材料に、不燃性を付与する不燃材として、硫酸アンモニウム、ホウ酸、リン酸水素二アンモニウムおよび重炭酸ナトリウムを有効成分として含む不燃剤が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−226877号公報 国際公開第2005/073343号パンフレット
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の不燃液組成物においては、木材の表面に経時的に不燃材が析出する現象(以下「粉吹き」という。)をある程度抑制することができるものの、極めて長期間屋外に晒される木材においては、十分に防止することはできない。
また、仮に、粉吹きを抑制するため、付与する不燃液組成物の量を減らす方法も考えられるが、この場合、不燃化効果が不十分となる欠点がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、対象物に付与することにより該対象物を不燃化すると共に、不燃液組成物に含まれる固形分が経時的に対象物の表面に析出することを十分に抑制できる不燃液組成物及びそれを用いた不燃木材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、硫酸アンモニウムと、硼酸と、硼砂とを含有するものとし、これらの配合量を定め、更に、配合量同士の関係を定めることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、(1)硫酸アンモニウムと、硼酸と、硼砂と、水とを含有し、水の配合量100質量部に対する硫酸アンモニウムの配合量Aが1〜35質量部であり、硼酸の配合量Bが1〜40質量部であり、硼砂の配合量Cが1.5〜50質量部であり、配合量A、配合量B及び配合量Cが、
C>B≧A
の関係を満たす不燃液組成物に存する。
本発明は、(2)リン酸化合物を更に含有し、水の配合量100質量部に対するリン酸化合物の配合量Dが0.1〜20質量部であり、配合量A及び配合量Dが、
A>D
の関係を満たす上記(1)記載の不燃液組成物に存する。
本発明は、(3)金属フッ化物を更に含有し、水の配合量100質量部に対する金属フッ化物の配合量が0.1〜10質量部である上記(1)又は(2)に記載の不燃液組成物に存する。
本発明は、(4)シランカップリング剤を更に含有し、水の配合量100質量部に対するシランカップリング剤の配合量が0.05質量部以下である上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の不燃液組成物に存する。
本発明は、(5)浸透剤を更に含有し、該浸透剤が、アニオン性界面活性剤又はノニオン性界面活性剤である上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の不燃液組成物に存する。
本発明は、(6)上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の不燃液組成物を用いた不燃木材の製造方法であって、耐圧容器に木材を投入する投入工程と、耐圧容器内を0.09MPa以下に減圧する減圧工程と、耐圧容器内に、不燃液組成物を注入する注入工程と、耐圧容器内を0.5〜1.2MPaに加圧することにより、木材を、不燃液組成物が浸透した不燃液含有木材にする加圧浸透工程と、不燃液含有木材を50〜80℃で乾燥する乾燥工程と、を備え、不燃木材の体積あたりの付着固形分量が100〜400kg/mである不燃木材の製造方法に存する。
本発明は、(7)注入工程と、加圧浸透工程とを連続して行う上記(6)記載の不燃木材の製造方法に存する。
本発明の不燃液組成物においては、硫酸アンモニウムと、硼酸と、硼砂とを含有し、硫酸アンモニウムの配合量A、硼酸の配合量B及び硼砂の配合量Cを上記範囲内としているので、対象物に付与した場合に、当該対象物を不燃化することが可能となり(不燃化効果)、また、不燃液組成物に含まれる固形分が経時的に対象物の表面に析出する、いわゆる粉吹きを十分に抑制することが可能となる(粉吹き抑制効果)。
このとき、配合量A、配合量B及び配合量Cを、
C>B≧A
の関係を満たすようにすることで、上述した不燃化効果及び粉吹き抑制効果を両立させることができる。すなわち、当該対象物を、極めて長期間屋外に晒される建材として使用する場合であっても、経時的に粉吹きが生じることを極力抑制することができ、また、不燃化効果も維持することが可能となる。
本発明の不燃液組成物においては、リン酸化合物を更に有し、リン酸化合物の配合量Dを上記範囲内とし、配合量A及び配合量Dを、
A>D
の関係を満たすことにより、硼酸及び硼砂の溶解性を向上させることができる(溶解効果)。このことにより、不燃液組成物を対象物に付与した場合、硼酸及び硼砂が析出することなく、不燃液組成物を対象物の内部にまで浸透させることができる。その結果、硼酸及び硼砂が対象物の表面に析出して粉吹きが生じることを抑制することができる。
本発明の不燃液組成物においては、金属フッ化物を更に含有し、金属フッ化物の配合量を上記範囲内とした場合、金属フッ化物の触媒作用により、硼酸及び硼砂の溶解度を向上させることができる。その結果、上述したことと同様に、硼酸及び硼砂による粉吹きが生じることを抑制することができる。
本発明の不燃液組成物においては、シランカップリング剤を更に含有し、シランカップリング剤の配合量を上記範囲内とした場合、不燃液組成物に含まれる固形分の少なくとも一部を対象物に接着させることができる。これにより、上述した不燃化効果及び粉吹き抑制効果をより長期間継続して発揮することが可能となる。
本発明の不燃液組成物においては、浸透剤を更に含有し、当該浸透剤が、アニオン性界面活性剤又はノニオン性界面活性剤である場合、不燃液組成物の対象物への浸透性を向上させることができる。
本発明の不燃木材の製造方法においては、上述した不燃液組成物を用いるため、得られる不燃木材は、十分に不燃化されたものになると共に、不燃液組成物に含まれる固形分による粉吹きも生じ難い。
また、投入工程、減圧工程、注入工程、加圧浸透工程及び乾燥工程を備えることにより、不燃液組成物が対象物の内部にまで浸透するので、得られる不燃木材を、極めて長期間屋外に晒される建材として使用する場合であっても、経時的に粉吹きが生じることを極力抑制することができ、また、不燃化効果も維持することが可能となる。
このとき、注入工程と、加圧浸透工程とを連続して行うことにより、作業性及び経済性も向上する。
図1は、本発明に係る不燃木材の製造方法を示すフローチャートである。 図2の(a)は、本実施形態に係る木粉ボードの製造方法の投入工程において用いられる耐圧容器を模式的に示す斜視図であり、(b)は、その概略側面図である。
本発明に係る不燃液組成物は、対象物に付与して用いられる。すなわち、不燃液組成物は、対象物を不燃化するためのいわゆる不燃加工に用いられる。
ここで、対象物としては、建材、又は、輸送機械の内装材が挙げられる。
上記建材としては、木材、繊維、紙(和紙)、木質ボード、多孔質樹脂体等が挙げられる。
また、建材が用いられる部位は、特に限定されず、例えば、屋根材、壁材、床材、建具、建築物の内装材等に用いられる。
上記輸送機械としては、自動車、鉄道、船舶、航空機等が挙げられる。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。また、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
本実施形態においては、対象物が建材であり、建材として木材を用いた場合について説明する。
なお、かかる木材の材質としては、特に限定されず、例えば、針葉樹や広葉樹の製材製品、集成材、合板、単板積層材(LVL)、木粉ボード、繊維材、銘木等が挙げられる。
本実施形態に係る不燃液組成物は、硫酸アンモニウムと、硼酸と、硼砂と、リン酸化合物と、金属フッ化物と、シランカップリング剤と、浸透剤と、水とを含有する。
不燃液組成物においては、少なくとも、硫酸アンモニウムと、硼酸と、硼砂とを含有するので、木材に付与した場合、当該木材を不燃化した不燃木材とすることが可能となる(不燃化効果)。
また、得られる不燃木材は、不燃液組成物に含まれる固形分が経時的に不燃木材の表面に析出する、いわゆる粉吹きを十分に抑制することが可能となる(粉吹き抑制効果)。
なお、本明細書において、「不燃化」とは、対象物を燃えなくする、又は、炎が着かないようにすることであり、「不燃木材」は、不燃化させた木材を意味する。
不燃液組成物において、水の配合量100質量部に対する硫酸アンモニウムの配合量Aは1〜35質量部である。この場合、硫酸アンモニウムが吸湿性に優れるので、硼酸や硼砂等の再結晶化を遅らせることができる。これにより、粉吹きを十分に抑制することができる。また、吸湿することによる不燃効果も期待できる。
水の配合量100質量部に対する硫酸アンモニウムの配合量Aが1質量部未満であると、硫酸アンモニウムによる吸湿効果が十分に得られない場合があり、配合量Aが35質量部を超えると、硫酸アンモニウムによる吸湿効果が大き過ぎて、不燃木材を乾燥することが困難となり、仮に乾燥したとしても、直ぐに再吸湿してしまうという欠点がある。
不燃液組成物において、水の配合量100質量部に対する硼酸の配合量Bは1〜40質量部である。この場合、硼酸が木材の熱分解による発熱を抑制するので、仮に、不燃木材が加熱されたとしても発熱して発火することを防止することができる。
水の配合量100質量部に対する硼酸の配合量Bが1質量部未満であると、硼酸による発熱防止効果を十分に発揮することができない場合があり、配合量Bが40質量部を超えると、極めて長期間屋外に晒された場合に粉吹きの原因となる場合がある。
不燃液組成物において、水の配合量100質量部に対する硼砂の配合量Cは1.5〜50質量部である。この場合、硼砂が不燃木材に対して被膜を形成するので、不燃木材を酸素から遮断することができる。
水の配合量100質量部に対する硼砂の配合量Cが1.5質量部未満であると、硼砂による被膜効果を十分に発揮することができない場合があり、配合量Cが50質量部を超えると、極めて長期間屋外に晒された場合に粉吹きの原因となる場合がある。
不燃液組成物においては、水の配合量100質量部に対する硫酸アンモニウムの配合量Aと、水の配合量100質量部に対する硼酸の配合量Bと、水の配合量100質量部に対する硼砂の配合量Cとが、
C>B≧A
の関係を満たしている。
不燃液組成物においては、上記配合量を前提とし、硼砂の配合量Cを硼酸の配合量Bよりも多くすることにより、硼砂による被膜を緻密に形成したところに、硼酸が存在することになるので、不燃化効果をより効果的に発揮することができる。
また、硫酸アンモニウムの配合量Aを、硼酸の配合量B以下とすることにより、吸湿性が高くなり過ぎずに、硼酸及び硼砂の再結晶化に基づく粉吹きを十分に抑制することができる。
したがって、不燃液組成物においては、上記関係を満たすことにより、不燃化効果及び粉吹き抑制効果を両立させることができる。
不燃液組成物においては、リン酸化合物が含まれていることが好ましい。
リン酸化合物としては、リン酸、リン酸ナトリウム、リン酸アンモニウム、リン酸カリウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム等が挙げられる。
これらの中でも、不燃液組成物は、リン酸化合物としてリン酸を含有していることがより好ましい。
不燃液組成物においては、水の配合量100質量部に対するリン酸化合物の配合量Dは0.1〜20質量部であることが好ましい。この場合、リン酸化合物が吸湿性に優れるので、硼酸や硼砂等の再結晶化を遅らせることができる。これにより、粉吹きをより抑制することができる。
また、吸湿することによる不燃効果も期待できる。
水の配合量100質量部に対するリン酸化合物の配合量Dが0.1質量部未満であると、配合量Dが上記範囲内にある場合と比較して、リン酸化合物による吸湿効果が十分に得られない場合があり、配合量Dが20質量部を超えると、配合量Dが上記範囲内にある場合と比較して、リン酸化合物による吸湿効果が大き過ぎて、不燃木材を乾燥することが困難となり、また、不燃液組成物自体がベタついて取り扱い難くなる欠点がある。
不燃液組成物においては、水の配合量100質量部に対する硫酸アンモニウムの配合量Aと、水の配合量100質量部に対するリン酸化合物の配合量Dとが、
A>D
の関係を満たすことが好ましい。この場合、不燃液組成物は、粉吹き抑制効果を発揮できると共に、ベタつくことや腐食することも防止することができる。
不燃液組成物においては、金属フッ化物が含まれていることが好ましい。
金属フッ化物としては、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム等のアルカリ金属フッ化物、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム等のアルカリ土類金属フッ化物が挙げられる。
これらの中でも、不燃液組成物は、金属フッ化物としてフッ化ナトリウムを含有していることがより好ましい。
不燃液組成物において、水の配合量100質量部に対する金属フッ化物の配合量は0.1〜10質量部であることが好ましい。この場合、金属フッ化物の触媒作用により、硼酸及び硼砂の溶解性が向上するので、不燃液組成物を木材に付与した場合、硼酸及び硼砂が析出することなく、不燃液組成物を木材の内部にまで浸透させることが可能となる。その結果、硼酸及び硼砂が木材の表面に析出して粉吹きが生じることを抑制することができる。
水の配合量100質量部に対する金属フッ化物の配合量が0.1質量部未満であると、配合量が上記範囲内にある場合と比較して、金属フッ化物による効果を十分に発揮できない場合があり、配合量が10質量部を超えると、配合量が上記範囲内にある場合と比較して、金属フッ化物による効果に向上が認められず、コスト高となる欠点がある。
不燃液組成物においては、シランカップリング剤が含まれていることが好ましい。
シランカップリング剤としては、アルキルシラン、アルコキシシラン、ビニルシラン、エポキシシラン、アミノシラン、アクリルシラン、メタクリルシラン、スチリルシラン、メルカプトシラン、スルフィドシラン、ウレイドシラン、イソシアネートシラン、サルファーシラン、アルキルクロロシラン等が挙げられる。
不燃液組成物において、水の配合量100質量部に対するシランカップリング剤の配合量は0.05質量部以下であることが好ましい。この場合、不燃液組成物に含まれる固形分の少なくとも一部を木材に接着させることができる。これにより、上述した不燃化効果及び粉吹き抑制効果をより長期間継続して発揮することが可能となる。
水の配合量100質量部に対するシランカップリング剤の配合量が0.05質量部を超えると、配合量が上記範囲内にある場合と比較して、不燃液組成物の保存時に、副反応を引き起こし、保存安定性を阻害する恐れがある。
不燃液組成物においては、浸透剤が含まれていることが好ましい。
浸透剤としては、アニオン性界面活性剤又はノニオン性界面活性剤が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、特に限定されず、市販のものを適宜採用することができる。例えば、脂肪酸塩、モノアルキル硫酸塩、アルキルポリオキシエチレン硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、モノアルキルリン酸塩等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、特に限定されず、市販のものを適宜採用することができる。例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪酸ソルビタンエステル、アルキルポリグルコシド、脂肪酸ジエタノールアミド、アルキルモノグリセリルエーテル等が挙げられる。
不燃液組成物において、水の配合量100質量部に対する浸透剤の配合量は0.1〜3.0質量部であることが好ましい。この場合、不燃液組成物の木材への浸透性を向上させることができる。
上述したように、不燃液組成物は、例えば、建材である木材に付与して用いられる。好ましくは、乾燥させた木材に付与して用いられる。
付与方法は、特に限定されず、浸漬、スプレー、コーティング等が挙げられる。
なお、不燃液組成物を木材に付与した後は、乾燥して水分を除去することにより、不燃木材が得られる。
次に、不燃液組成物を用いた不燃木材の製造方法の一例について説明する。
図1は、本発明に係る不燃木材の製造方法を示すフローチャートである。
図1に示すように、不燃木材の製造方法は、投入工程S1と、減圧工程S2と、注入工程S3と、加圧浸透工程S4と、乾燥工程S5とを備える。
不燃木材の製造方法においては、これらの工程を順次行うことにより、耐火性が極めて優れる木粉ボードを比較的容易に製造することができる。
投入工程S1は、耐圧容器に木材を投入し、該耐圧容器を密閉する工程である。
図2の(a)は、本実施形態に係る木粉ボードの製造方法の投入工程において用いられる耐圧容器を模式的に示す斜視図であり、(b)は、その概略側面図である。
図2の(a)に示すように、耐圧容器10は、横方向に延びる中空円筒状であり、前側に蓋11を備え、後ろ側の図示しない側面に注入管12が取り付けられている。
また、図2の(b)に示すように、当該注入管12には、ポンプPが取り付けられている。
そして、注入管12の先には、後述する不燃液が貯留されたタンク13が、耐圧容器10の上方位置に取り付けられている。すなわち、タンク13は、ポンプPが取り付けられた注入管12を介して、耐圧容器10に連結されている。
投入工程S1においては、木材1を耐圧容器10内に投入し、耐圧容器10の前側の蓋11を閉めて、耐圧容器10内を密閉状態とする。
減圧工程S2は、耐圧容器10内を密閉した状態で、耐圧容器10内をポンプPによって強制的に減圧する工程である。これにより、木材1の内部の空気も同時に除去することができる。
ここで、減圧工程S2においては、耐圧容器10内の圧力が0.09MPa以下となるまで減圧することが好ましい。
耐圧容器10内の圧力が0.09MPaを超えた値であると、圧力が上記範囲内にある場合と比較して、後の加圧浸透工程において、不燃液組成物が木材1に十分に浸透しない恐れがある。
注入工程S3は、タンク13に貯留された不燃液組成物を、注入管12内を介して、耐圧容器10内に注入する工程である。これにより、空気が除去された木材の内部にまで不燃液組成物は侵入することになる。
なお、注入工程S3により、耐圧容器10内は減圧環境下から解放される。
加圧浸透工程S4は、タンク13に貯留された不燃液組成物を、注入管12内を介して、ポンプPによって強制的に耐圧容器10内に注入し、耐圧容器内を加圧する工程である。これにより、耐圧容器10内は、加圧環境下となり、木材1の内部に不燃液組成物を確実に浸透させることができる。
こうして、木材1に不燃液組成物が浸透した不燃液含有木材が得られる。
ここで、加圧浸透工程S4においては、耐圧容器10内の圧力が0.5〜1.2MPaとなるまで加圧することが好ましい。
耐圧容器10内の圧力が0.5MPa未満の値であると、圧力が上記範囲内にある場合と比較して、木材1への不燃液組成物の浸透が不十分となる場合があり、耐圧容器10内の圧力が1.2MPaを超えた値であると、圧力が上記範囲内にある場合と比較して、木材1の組織が不燃液組成物によって破壊される恐れがある。
また、耐圧容器10内は、温度を管理することが好ましい。具体的には、耐圧容器10内の温度を20℃〜80℃とすることが好ましい。
温度が20℃未満であると、温度が上記範囲内にある場合と比較して、不燃液組成物を十分に活性化させることができず、不燃液組成物の浸透に時間を要する場合があり、温度が80℃を超えると、加圧が安定せず不燃液組成物が浸透しにくくなる可能性がある。
乾燥工程S5は、不燃液含有木材を耐圧容器10から取り出し、乾燥させることにより、不燃液含有木材に含まれる不燃液組成物の水分を除去した不燃木材とする工程である。
なお、乾燥方法は、特に限定されず、熱風乾燥、風乾等で行えばよい。
ここで、乾燥工程S5における温度は、50〜80℃であることが好ましい。
温度が50℃未満の値であると、温度が上記範囲内にある場合と比較して、不燃液含有木材の乾燥が不十分となる場合があり、温度が80℃を超えると、温度が上記範囲内にある場合と比較して、水分の蒸発の際に、不燃液組成物に含まれる固形分がマイグレーションを引き起こし、木材1に十分に定着しない恐れがある。
また、乾燥工程S5は、不燃木材の重量含水率が5〜20%となるまで行うことが好ましい。
重量含水率が5%未満とすると、重量含水率が上記範囲内にある場合と比較して、後に不燃木材が吸水して、寸法が変化する恐れがあり、重量含水率が20%を超えると、重量含水率が上記範囲内にある場合と比較して、不燃液組成物に含まれる固形分が木材1に十分に定着しない恐れがある。
こうして、木材1に不燃液組成物を付与することにより、木材1自体を不燃化した不燃木材が得られる。
ここで、不燃木材の体積あたりの付着固形分量は100〜400kg/mであることが好ましく、120〜400kg/mであることがより好ましい。
不燃木材の製造方法においては、上述した不燃液組成物を用いるため、得られる不燃木材は、十分に不燃化されたものになると共に、不燃液組成物に含まれる固形分による粉吹きも生じ難い。
また、投入工程S1、減圧工程S2、注入工程S3、加圧浸透工程S4及び乾燥工程S5を備えることにより、不燃液組成物が木材1の内部にまで浸透するので、得られる不燃木材を、極めて長期間屋外に晒される建築材料として使用する場合であっても、経時的に粉吹きが生じることを極力抑制することができ、また、不燃化効果も維持することが可能となる。
なお、不燃木材の製造方法においては、注入工程S3と、加圧浸透工程S4とを連続して行うことが好ましい。この場合、作業性及び経済性も向上する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
本実施形態に係る不燃液組成物においては、対象物として、建材を用いた例で説明しているが、輸送機器の内装材を用いてもよい。
本実施形態に係る不燃木材の製造方法においては、木材を不燃化する場合について説明しているが、木材以外の建材を用いてもよい。なお、この場合、不燃木材ではなく、木材以外の建材の不燃物が得られることになる。
本実施形態に係る不燃液組成物は、硫酸アンモニウムと、硼酸と、硼砂と、リン酸化合物と、金属フッ化物と、シランカップリング剤と、浸透剤と、水とを含有しているが、リン酸化合物、金属フッ化物、シランカップリング剤及び浸透剤は、必ずしも必須の成分ではない。
本実施形態に係る不燃液組成物においては、ポリフェノール系化合物が更に含まれていることが好ましい。
ポリフェノール系化合物としては、タンニン、カテキン、アントシアニン等が挙げられる。この場合、ポリフェノール化合物が、不燃液組成物に含まれる固形分の少なくとも一部を木材に接着させることができる。
これらの中でも、ポリフェノール系化合物としては、木材との親和性の観点から、タンニンを用いることが好ましい。
不燃液組成物においては、添加剤が更に含まれていてもよい。
添加剤としては、防腐剤、防虫剤、忌避剤、抗菌剤、消泡剤、樹脂、フィラー、pH調整剤等が挙げられる。
本発明の不燃液組成物は、対象物を不燃化するために、当該対象物に付与して用いられる。また、木材に不燃液組成物が付与され、不燃化された不燃木材は、例えば、建築材料として好適に用いられる。
本発明の不燃液組成物によれば、対象物に付与することにより該対象物を不燃化すると共に、不燃液組成物に含まれる固形分が経時的に対象物の表面に析出することを十分に抑制できる。
1・・・木材
10・・・耐圧容器
11・・・蓋
12・・・注入管
13・・・タンク
P・・・ポンプ
S1・・・投入工程
S2・・・減圧工程
S3・・・注入工程
S4・・・加圧浸透工程
S5・・・乾燥工程

Claims (7)

  1. 硫酸アンモニウムと、硼酸と、硼砂と、水とを含有し、
    前記水の配合量100質量部に対する前記硫酸アンモニウムの配合量Aが1〜35質量部であり、前記硼酸の配合量Bが1〜40質量部であり、前記硼砂の配合量Cが1.5〜50質量部であり、
    前記配合量A、前記配合量B及び前記配合量Cが、
    C>B≧A
    の関係を満たす不燃液組成物。
  2. リン酸化合物を更に含有し、
    前記水の配合量100質量部に対する前記リン酸化合物の配合量Dが0.1〜20質量部であり、
    前記配合量A及び前記配合量Dが、
    A>D
    の関係を満たす請求項1記載の不燃液組成物。
  3. 金属フッ化物を更に含有し、
    前記水の配合量100質量部に対する前記金属フッ化物の配合量が0.1〜10質量部である請求項1又は2に記載の不燃液組成物。
  4. シランカップリング剤を更に含有し、
    前記水の配合量100質量部に対する前記シランカップリング剤の配合量が0.05質量部以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の不燃液組成物。
  5. 浸透剤を更に含有し、
    該浸透剤が、アニオン性界面活性剤又はノニオン性界面活性剤である請求項1〜4のいずれか1項に記載の不燃液組成物。
  6. 請求項1〜5いずれか1項に記載の不燃液組成物を用いた不燃木材の製造方法であって、
    耐圧容器に木材を投入する投入工程と、
    前記耐圧容器内を0.09MPa以下に減圧する減圧工程と、
    前記耐圧容器内に、前記不燃液組成物を注入する注入工程と、
    前記耐圧容器内を0.5〜1.2MPaに加圧することにより、前記木材を、前記不燃液組成物が浸透した不燃液含有木材にする加圧浸透工程と、
    前記不燃液含有木材を50〜80℃で乾燥する乾燥工程と、
    を備え、
    前記不燃木材の体積あたりの付着固形分量が100〜400kg/mである不燃木材の製造方法。
  7. 前記注入工程と、前記加圧浸透工程とを連続して行う請求項6記載の不燃木材の製造方法。
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