JP2018187718A - クーラント処理装置 - Google Patents

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伊藤 裕康
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伊藤  裕康
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Abstract

【課題】クーラントタンク内の清掃にかかる手間を低減させることができるクーラント処理装置を提供すること。
【解決手段】クーラント処理装置20は、上側壁31に内外を連通する上部開口311が形成されているクーラントタンク30と、上部開口311を閉塞する態様で上側壁31に支持されており、且つ、工作機械10から排出されたクーラントをクーラントタンク30内に流入させる開口部57を有する流入部50と、クーラントタンク30内で沈殿しているスラッジを吸引して回収する吸引ポンプとを備える。流入部50は、開口部57に近づくにつれて下方に位置するように傾斜する第2の傾斜板54と、上側壁31に支持されており、且つ第2の傾斜板54の上端が固定されている枠部材51とを有する。開口部57は、枠部材51の内側縁と第2の傾斜板54の下端とによって区画されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械から排出された冷却水などのクーラントを貯留するクーラントタンクを備えるクーラント処理装置に関する。
工作機械から排出されるクーラントには、切り屑などのスラッジが含まれている。特許文献1には、このように工作機械から排出されたクーラントからスラッジを除去するクーラント処理装置の一例が記載されている。このクーラント処理装置はクーラントタンクを備えており、スラッジの除去処理が行われた後のクーラントがクーラントタンク内に流入するようになっている。
特開2010−253601号公報
特許文献1に記載されるような除去処理を実施しても、クーラントからスラッジを完全に除去することはできない。すなわち、クーラントタンク内に流入するクーラントには、依然としてスラッジが含まれる。除去処理を行うことなくクーラントタンク内にクーラントを流入させる場合、クーラントタンク内に流入するクーラントに含まれるスラッジの量は非常に多くなる。そのため、クーラントタンク内では、クーラントとともに流入したスラッジが沈殿してしまう。よって、クーラントタンク内で沈殿しているスラッジを取り除くための清掃を定期的に行う必要があり、当該清掃が非常に煩雑である。
上記課題を解決するためのクーラント処理装置は、箱状をなすとともに、上側壁に内外を連通する上部開口が形成されているクーラントタンクと、前記上部開口を閉塞する態様で前記クーラントタンクの前記上側壁に支持されており、且つ、工作機械から排出されたクーラントを前記クーラントタンク内に流入させる開口部を有する流入部と、前記クーラントタンク内で沈殿しているスラッジを吸引して回収する回収装置と、を備えている。前記流入部は、前記開口部に近づくにつれて下方に位置するように傾斜しており、且つ、前記開口部にクーラントを導く導入傾斜板と、前記クーラントタンクの前記上側壁に支持されており、且つ内側縁に前記導入傾斜板の上端が固定されている枠部材と、を有している。そして、前記開口部は、前記枠部材の内側縁と前記導入傾斜板の下端とによって区画されている。
上記構成によれば、工作機械から流入部に排出されたクーラントは、導入傾斜板をその下端に向けて流れ、開口部を介してクーラントタンク内に流入する。導入傾斜板は、クーラントタンクの底壁、及びクーラントタンク内に貯留されるクーラントの液面に対して傾斜している。そのため、底壁に対して斜めからクーラントが流入する。また、上記構成によれば、開口部は、クーラントタンクの側壁の比較的近くに配置することができる。
そのため、上記のようにクーラントをクーラントタンク内に流入させることにより、クーラントタンク内では、その側壁に沿ったクーラントの流れ、すなわち旋回流を発生させることができる。これにより、クーラントタンク内では、旋回流の中心近傍でスラッジが沈殿するようになる。すなわち、底壁全体にスラッジが堆積するのではなく、底壁の一部分にスラッジが集中して堆積するようになる。その結果、クーラントタンク内で沈殿したスラッジを回収装置によって回収しやすくなる。
上記クーラント処理装置において、前記流入部は、前記枠部材に支持されており、且つ、前記導入傾斜板に隣接する誘導傾斜板を有する構成であってもよい。この場合、前記誘導傾斜板を、前記枠部材に支持されている部位から前記開口部に近づくにつれて下方に位置するように傾斜するように構成し、前記誘導傾斜板に、その下端に沿う方向に延伸するガイド壁を設けることが好ましい。
上記構成によれば、工作機械から排出されたクーラントが、流入部の誘導傾斜板上に落下すると、当該クーラントが、誘導傾斜板上をその下端に向けて流れる。このように誘導傾斜板上を流れるクーラントは、ガイド壁によって導入傾斜板側に誘導される。そして、導入傾斜板上に誘導されたクーラントが、同導入傾斜板の下端まで流れて開口部を介してクーラントタンク内に流入する。そのため、クーラントタンクの底壁に対して斜めからクーラントを流入させることができ、ひいてはクーラントタンク内で上記旋回流を発生させることができる。
上記クーラント処理装置は、前記回収装置が前記クーラントタンク内で沈殿しているスラッジを吸引する吸引部を有すものである場合、前記クーラントタンクの底壁に沿うとともに前記吸引部に向けたクーラントの流れを発生する流勢発生部を備えた構成であってもよい。この場合、前記流勢発生部は、前記クーラントタンクの中央部分を挟んだ前記吸引部の反対側に配置されていることが好ましい。
上記構成によれば、流勢発生部を作動させることによって、クーラントタンク内には、吸引部に向かうクーラントの流れが形成される。こうした底壁に沿ったクーラントの流れによって、底壁の中央近傍に沈殿しているスラッジを吸引部側に導くことができる。したがって、クーラントタンクの底壁の中央近傍に吸引部を配置しなくても、底壁に沈殿しているスラッジを効率よく回収することができる。
上記クーラント処理装置は、前記クーラントタンク内のクーラントの液面に浮くスラッジを捕捉する捕捉部材と、前記捕捉部材によって捕捉されているスラッジを回収する他の回収装置と、を備える構成であってもよい。この場合、前記捕捉部材は、前記クーラントタンクの側壁に沿って流れるクーラントの流れに対して交差する方向に延伸していることが好ましい。
クーラントタンク内の液面に浮いているスラッジは、クーラントタンク内でのクーラントの流れ、すなわち上記の旋回流に乗って移動する。そこで、上記構成によれば、このようにクーラントの流れに沿って移動している、液面に浮遊するスラッジを捕捉部材によって捕捉することができる。そして、他の回収装置によって、捕捉部材によって捕捉されたスラッジが回収される。したがって、液面に浮かんでいるスラッジも回収することができる。
上記クーラント処理装置は、前記流入部を上方から覆うとともに、前記工作機械から排出されたクーラントに含まれるスラッジを濾過する濾過部材を備える構成であってもよい。この場合、複数の貫通孔が形成されている板部材と、前記板部材上に配置されている第1の網部材と、前記第1の網部材上に配置されている第2の網部材と、を有するように前記濾過部材を構成し、前記第1の網部材として、目開きが前記第2の網部材の目開きよりも大きい網材を採用することが好ましい。
上記構成によれば、第1の網部材として、目開きの大きいものを採用することで、第2の網部材として、目開きの小さいものを採用することができる。このように目開きの異なる複数の網部材を重ねることで、工作機械から排出されたクーラントに濾過部材を透過させつつも、クーラントに含まれるスラッジを同濾過部材によって捕捉することができる。したがって、クーラントともにクーラントタンク内に流入するスラッジの量を少なくすることができる。
上記構成のクーラント処理装置によれば、クーラントタンク内の清掃にかかる手間を低減させることができる。
本実施形態のクーラント処理装置の断面と、工作機械とを示す概略構成図。 同クーラント処理装置の一部を模式的に示す斜視図。 図1における3−3線矢視断面図。 同クーラント処理装置の流入部を模式的に示す斜視図。 (a)は濾過部材の一部を破断した状態を示す模式図、(b)は図5(a)の一部を拡大した図。 同クーラント処理装置における作用を示す模式図。 同クーラント処理装置における作用を示す模式図。
以下、クーラント処理装置の一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1には、本実施形態のクーラント処理装置20と工作機械10とが図示されている。図1に示すように、工作機械10におけるクーラントの排出部11は、クーラント処理装置20よりも上方に配置されている。そして、図1に白抜き矢印で示すように、冷却水などのクーラントが排出部11からクーラント処理装置20に排出される。
クーラント処理装置20は、クーラントを貯留するクーラントタンク30と、排出部11から排出されたクーラントから切り屑などのスラッジを濾過する濾過部材40と、濾過部材40を通過したクーラントをクーラントタンク30内に流入させる流入部50とを備えている。図1及び図2に示すように、クーラントタンク30は四角箱状をなすように構成されており、クーラントタンク30の上側壁31には、クーラントタンク30内と外部とを連通する上部開口311が形成されている。そして、流入部50は、上部開口311を閉塞する態様で上側壁31に支持されている。また、濾過部材40は、流入部50全体を上方から覆うように配置されている。
図1、図2及び図3に示すように、クーラントタンク30内における四隅には、上面視円弧状をなすガイド板21がそれぞれ配置されている。このようなガイド板21を四隅の各々に配置することで、クーラントタンク30の側壁33に沿った図3に矢印で示す方向(図3では反時計回り方向)へのクーラントの流れが促進される。また、各四隅のうちの一つの隅(図3では左上の隅)の近傍には、クーラントタンク30内のクーラントの液面に浮いているスラッジを捕捉するための捕捉部材22が配設されている。この捕捉部材22は、金属板などの平板によって構成されている。捕捉部材22は、図3に矢印で示す方向へのクーラントの流れに交差する方向(図3では左右方向)に延伸する第1の部位221と、第1の部位221の一端(すなわち、クーラントタンク30の中央に近い側の端)に接続されている第2の部位222とを有している。第2の部位222の延伸方向は、第1の部位221の延伸方向とほぼ直交している。なお、図1に示すように、捕捉部材22は、クーラントタンク30の底壁32に接触していない。
図2及び図3に示すように、クーラントタンク30には、クーラントタンク30の底壁32に沈殿しているスラッジを回収する回収装置としての吸引ポンプ23と、捕捉部材22に捕捉されているスラッジを回収する他の回収装置としてのオイルスキマ24とが取り付けられている。オイルスキマ24は、捕捉部材22の直上あたりに配置されている。図7に示すように、このオイルスキマ24における吸引部241は、クーラントタンク30内における捕捉部材22の周辺に配置されている。一方、図3に示すように、吸引ポンプ23における吸引部231は、クーラントタンク30内における四隅のうち、捕捉部材22が配置されている隅(図中左上の隅)の対角線上に位置する隅(図中右下の隅)の付近に配置されている。
また、図3に示すように、クーラントタンク30内には、その底壁32に図中破線矢印の方向への流勢を発生させる流勢発生部25が設けられている。この流勢発生部25は、クーラントタンク30の中央を挟んだ吸引ポンプ23における吸引部231の反対側、すなわち捕捉部材22の近くに配置されている。そして、流勢発生部25は、図3に破線矢印で示すように、吸引ポンプ23における吸引部231に向かうような流勢を底壁32上で発生すべく作動する。例えば、流勢発生部25は、クーラントタンク30内のクーラントを吸い込み、このクーラントをクーラントタンク30内に吐出することで上記流勢を発生させる。
図4に示すように、流入部50は、クーラントタンク30の上側壁31上に載置される四角環状の枠部材51を有している。枠部材51は、第1の辺部511、第1の辺部511の一端に連結されている第2の辺部512、第1の辺部511の他端に連結されている第3の辺部513、及び、第2の辺部512及び第3の辺部513の双方に連結されている第4の辺部514を有している。この枠部材51には、一端が第1の辺部511の中央に連結されているとともに、他端が第4の辺部514の中央に連結されている延伸部52が設けられている。なお、本実施形態では、延伸部52の延伸方向を第1の方向Xとし、上下方向及び第1の方向Xの双方と直交する方向を第2の方向Yという。
また、流入部50には、枠部材51の内側に配置されている3つの傾斜板53,54,55が設けられている。これら傾斜板53〜55のうち、第1の傾斜板53は、誘導傾斜板として機能する板であり、枠部材51の第1の辺部511に支持されている。また、第1の傾斜板53は、平面視台形をなしており、第1の方向Xにおいて第1の辺部511から離れるにつれて次第に幅狭となるように形成されている。また、第1の傾斜板53は、第1の方向Xにおいて第1の辺部511から離れるにつれて下方に位置するように傾斜している。なお、第1の傾斜板53の下端531は、枠部材51の第4の辺部514よりも第1の辺部511側に位置している。また、第1の傾斜板53の上端532の長さは、第1の辺部511の長さと等しい。
また、各傾斜板53〜55のうち、第2の傾斜板54は、導入傾斜板として機能する板であり、枠部材51の第2の辺部512に支持されている。この第2の傾斜板54は、平面視台形をなしており、第2の方向Yにおいて第2の辺部512から離れるにつれて次第に幅狭となるように形成されている。また、第2の傾斜板54は、第2の方向Yにおいて第2の辺部512から離れるにつれて下方に位置するように傾斜している。なお、第2の傾斜板54の下端541は、枠部材51の第3の辺部513よりも第2の辺部512側に位置している。また、第2の傾斜板54の上端542の長さは、第2の辺部512の長さと等しい。
ちなみに、第2の傾斜板54と、枠部材51の第4の辺部514の内側の縁部との間には、これらの間の隙間を埋める平面視略三角形状の板材56が配置されている。
さらに、各傾斜板53〜55のうち、第3の傾斜板55は、第1の傾斜板53に隣接するとともに、枠部材51の第3の辺部513に支持されている。この第3の傾斜板55は、平面視三角形をなしており、第2の方向Yにおいて第3の辺部513から離れるにつれて次第に幅狭となるように形成されている。また、第3の傾斜板は、第3の辺部513に接続されている部分が第1の傾斜板53に接続されている部分よりも上側に位置するように傾斜している。
そして、本実施形態では、枠部材51の第3の辺部513の内側縁と、枠部材51の第4の辺部514の内側縁と、第1の傾斜板53の下端531と、第2の傾斜板54の下端541と、第3の傾斜板55のうち、枠部材51及び第1の傾斜板53に接触していない端である規定端551とにより、クーラントをクーラントタンク30内に流入させる開口部57が区画形成されている。
また、流入部50は、第1の傾斜板53及び第3の傾斜板55に跨るガイド壁58を有している。このガイド壁58は、第1の傾斜板53の下端531に沿う方向に延伸している。なお、本実施形態では、ガイド壁58は、第1の傾斜板53の下端531及び第3の傾斜板55の規定端551の双方に接続されている。
図1、図5(a)及び図5(b)に示すように、濾過部材40は、流入部50の上に配置されている板部材としてのパンチングメタル41と、パンチングメタル41の上に配置されている第1の網部材42と、第1の網部材42の上に配置されている第2の網部材43とを有している。パンチングメタル41は、多数の貫通孔411が等間隔に配置された構成となっている。パンチングメタル41は、濾過部材40の剛性を高めるために用いられている。
第1の網部材42の編み目は、比較的大きく、第2の網部材43の編み目よりも大きい。すなわち、第1の網部材42の目開きは、第2の網部材43の目開きよりも大きい。例えば、第1の網部材42の編み目は第2の網部材43の編み目の10倍以上であり、第1の網部材42の目開きは第2の網部材43の目開きの10倍以上である。
次に、本実施形態のクーラント処理装置20の作用を効果とともに説明する。
図1に示すように工作機械10からクーラントが排出されると、このクーラントは濾過部材40によってスラッジがある程度濾過される。
ここで、目開きが同程度の2つの網部材を重ねている場合、一方の網部材の隙間が他方の網部材によってほとんど閉塞されてしまい、クーラントが濾過部材を通過しにくくなってしまう。これを解消する方法としては、目開きの大きい2つの網部材を重ねて濾過部材を構成する方法が考えられる。この場合、クーラントが濾過部材を通過しやすくすることはできるものの、クーラントに含まれるスラッジを濾過部材によって濾過することがほとんどできなくなる。
これに対し、本実施形態では、比較的目開きの大きい第1の網部材42と比較的目開きの小さい第2の網部材43とを重ねることで濾過部材40を構成している。そのため、図5(b)に示すように、第2の網部材43の隙間が第1の網部材42によって閉塞されにくい。これにより、濾過部材40によってスラッジを効果的に濾過しつつも、クーラントが濾過部材40を通過しやすくすることができる。すなわち、スラッジがより多く取り除かれたクーラントを流入部50に供給することができる。
そして、濾過部材40を通過したクーラントは、第1の傾斜板53上に流下する。すると、図4に白抜きの矢印で示すように、第1の傾斜板53上ではその下端531に向けてクーラントが流れ、下端531に到ったクーラントはガイド壁58によって第2の傾斜板54側に誘導される。そして、第2の傾斜板54上では、その下端に向けてクーラントが流れ、このクーラントが開口部57を介してクーラントタンク30内に流入する。すなわち、本実施形態では、流入部50上を旋回させてからクーラントをクーラントタンク30内に流入させることができる。
第2の傾斜板54は、クーラントタンク30の底壁32、及びクーラントタンク30内におけるクーラントの液面に対して傾斜している。そのため、底壁32に対して斜めからクーラントが流入する。さらに、開口部57は、クーラントタンク30の側壁33の近くに配置されている。そのため、クーラントタンク30内では、図3に実線矢印で示すようにクーラントタンク30の側壁33に沿ったクーラントの流れ、すなわち旋回流が発生する。このクーラントタンク30内で発生する旋回流の向きは、流入部50上でのクーラントの旋回方向と同じである。
このようにクーラントタンク30内で旋回流が発生している場合、クーラントの液面上に浮かんでいるスラッジも、図7に実線矢印で示す方向に移動する。本実施形態では、クーラントタンク30内に捕捉部材22が設けられている。そのため、このように液面に浮遊するスラッジを捕捉部材22によって捕捉することができる。すなわち、図7に示すように捕捉部材22の周辺に、液面上に浮かんでいるスラッジを集めることができる。本実施形態では、このように捕捉部材22の周辺に集まったスラッジをオイルスキマ24によって吸い上げることにより、液面上に浮かんでいるスラッジを回収することができる。
また、流入部50を通じたクーラントタンク30内へのクーラントの供給によって生じる旋回流によって、クーラントタンク30内では、底壁32のうちの当該旋回流の中心近傍の部分にクーラントに含まれるスラッジが沈殿するようになる。すなわち、底壁32全体にスラッジが沈殿するのではなく、底壁32の一部分にスラッジが集中して沈殿するようになる。その結果、底壁32に沈殿しているスラッジを回収しやすくなる。したがって、クーラントタンク30の清掃を行いやすくすることができる。
なお、クーラントタンク30内で沈殿しているスラッジを吸引ポンプ23で回収する際、流勢発生部25が作動する。すると、クーラントタンク30の底壁32上では、図3に破線矢印で示すような流れが生じる。こうしたクーラントの流れによって、図6に示すように、クーラントタンク30の中央近傍に沈殿していたスラッジ100が吸引ポンプ23の吸引部231に向けて押される。すると、沈殿しているスラッジ100が吸引ポンプ23の吸引部231側に移動し、吸引部231を介して吸引ポンプ23に回収される。したがって、吸引ポンプ23の吸引部231をクーラントタンク30の中央近傍に配置しなくても、沈殿しているスラッジ100を好適に回収することができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・濾過部材は、目開きが同程度の複数の網部材を積層した構成であってもよい。
・濾過部材を省略してもよい。
・捕捉部材は、液面上を浮遊しているスラッジを捕捉できるのであれば、板材とは異なるもの(例えば、網部材)で構成したものであってもよい。
・捕捉部材を省略してもよい。
・吸引ポンプ23の吸引部231を、クーラントタンク30の底壁32の中央近傍に配置してもよい。この場合、流勢発生部25を省略してもよい。
・流入部50は、第1の傾斜板53の第1の方向Xにおける中央よりも下端531側であれば、下端531とは異なる位置で第1の傾斜板53にガイド壁58が接続された構成であってもよい。
・ガイド壁58の延伸方向は、第1の傾斜板53の下端531に沿うとともに、第1の傾斜板53上を流れるクーラントを第2の傾斜板54側にガイドできる方向であれば、下端531の延伸方向と必ずしも一致していなくてもよい。
10…工作機械、20…クーラント処理装置、22…捕捉部材、23…回収装置としての吸引ポンプ、231…吸引部、24…他の回収装置としてのオイルスキマ、25…流勢発生部、30…クーラントタンク、31…上側壁、311…上部開口、32…底壁、33…側壁、40…濾過部材、41…板部材としてのパンチングメタル、411…貫通孔、42…第1の網部材、43…第2の網部材、50…流入部、51…枠部材、53…誘導傾斜板としての第1の傾斜板、531…下端、54…導入傾斜板としての第2の傾斜板、541…下端、542…上端、57…開口部、58…ガイド壁。

Claims (5)

  1. 箱状をなすとともに、上側壁に内外を連通する上部開口が形成されているクーラントタンクと、
    前記上部開口を閉塞する態様で前記クーラントタンクの前記上側壁に支持されており、且つ、工作機械から排出されたクーラントを前記クーラントタンク内に流入させる開口部を有する流入部と、
    前記クーラントタンク内で沈殿しているスラッジを吸引して回収する回収装置と、を備え、
    前記流入部は、前記開口部に近づくにつれて下方に位置するように傾斜しており、且つ、前記開口部にクーラントを導く導入傾斜板と、前記クーラントタンクの前記上側壁に支持されており、且つ内側縁に前記導入傾斜板の上端が固定されている枠部材と、を有しており、
    前記開口部は、前記枠部材の内側縁と前記導入傾斜板の下端とによって区画されている
    クーラント処理装置。
  2. 前記流入部は、前記枠部材に支持されており、且つ、前記導入傾斜板に隣接する誘導傾斜板を有し、
    前記誘導傾斜板は、前記枠部材に支持されている部位から前記開口部に近づくにつれて下方に位置するように傾斜しており、
    前記誘導傾斜板には、その下端に沿う方向に延伸するガイド壁が設けられている
    請求項1に記載のクーラント処理装置。
  3. 前記回収装置は、前記クーラントタンク内で沈殿しているスラッジを吸引する吸引部を有しており、
    前記クーラントタンクの底壁に沿うとともに前記吸引部に向けたクーラントの流れを発生する流勢発生部を備え、
    前記流勢発生部は、前記クーラントタンクの中央部分を挟んだ前記吸引部の反対側に配置されている
    請求項1又は請求項2に記載のクーラント処理装置。
  4. 前記クーラントタンク内のクーラントの液面に浮くスラッジを捕捉する捕捉部材と、前記捕捉部材によって捕捉されているスラッジを回収する他の回収装置と、を備え、
    前記捕捉部材は、前記クーラントタンクの側壁に沿って流れるクーラントの流れに対して交差する方向に延伸している
    請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載のクーラント処理装置。
  5. 前記流入部を上方から覆うとともに、前記工作機械から排出されたクーラントに含まれるスラッジを濾過する濾過部材を備え、
    前記濾過部材は、複数の貫通孔が形成されている板部材と、前記板部材上に配置されている第1の網部材と、前記第1の網部材上に配置されている第2の網部材と、を有し、
    前記第1の網部材の目開きは、前記第2の網部材の目開きよりも大きい
    請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載のクーラント処理装置。
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