JP2018187033A - 眼科装置、およびそれに用いる光学素子 - Google Patents

眼科装置、およびそれに用いる光学素子 Download PDF

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Abstract

【課題】 被検者の負担を軽減できる眼科装置、およびそれに用いる光学素子を提供することを技術課題とする。
【解決手段】 被検眼の隅角を撮影する眼科装置であって、被検眼の隅角へ照明光を投光する投光光学系と、前記隅角からの反射光を受光する受光素子を有する受光光学系と、を備え、前記投光光学系の少なくとも一部の光学素子に遮光部が設けられることを特徴とする。また、被検眼の隅角を撮影する眼科装置において用いられる光学素子であって、前記光学素子の前面側に設けられた反射面と、前記光学素子の後面側に設けられた透光面と、前記透光面に設けられた遮光部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本開示は、被検眼の隅角画像を撮影する眼科装置、およびそれに用いる光学素子に関する。
緑内障診断において、被検眼の隅角を観察することが有用である。隅角の観察は、従来、隅角鏡を介して検者が目視で行っていたが、近年では、隅角を撮影する種々の装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、被検眼の隅角に照明光を照射し、隅角からの反射光に基づいて、隅角の反射画像を得る装置が開示されている。
国際公開2015/180923号
しかしながら、従来の装置において、隅角を照明するための照明光の一部が光学系内部で散乱または反射することによって被検眼の眼底に入り、被検者がまぶしさを感じるという問題点があった。
本開示は、従来の問題点に鑑み、被検者の負担を軽減できる眼科装置、およびそれに用いる光学素子を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本開示は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 被検眼の隅角を撮影する眼科装置であって、被検眼の隅角へ照明光を投光する投光光学系と、前記隅角からの反射光を受光する受光素子を有する受光光学系と、を備え、前記投光光学系の少なくとも一部の光学素子に遮光部が設けられることを特徴とする。
(2) 被検眼の隅角を撮影する眼科装置において用いられる光学素子であって、前記光学素子の前面側に設けられた反射面と、前記光学素子の後面側に設けられた透光面と、前記透光面に設けられた遮光部と、を備えることを特徴とする。
実施例の眼科装置によって撮影される隅角画像を示した図である。 実施例の眼科装置の概略構成を示した模式図である。 撮影光学系の一例を示した模式図である。 対物反射部を示す概略図である。 投光光学系の一部を示す図である。 対物反射部の遮光部の一例を示す図である。 装着部の一例を示す図である。 装着部の斜視図である。 制御系の一例を示したブロック図である。 実施例の眼科装置によって撮影される隅角画像を示した図である。
{実施形態}
<第1実施形態>
以下、本開示の第1実施形態について説明する。第1実施形態は、被検眼の隅角を撮影する眼科装置(例えば、眼科装置1)である。第1実施形態の眼科装置は、例えば、投光光学系(例えば、投光光学系30)と、受光光学系(受光光学系60)と、を備える。投光光学系は、被検眼の隅角へ照明光を投光する。受光光学系は、隅角からの反射光を受光する受光素子を有する。第1実施形態の投光光学系は、遮光部(例えば、遮光部50a)を備える。遮光部は、例えば、投光光学系の少なくとも一部の光学素子に設けられる。遮光部は、被検眼を照明するための照明光が投光光学系の内部で反射または拡散して生じた迷光を遮光する。また、遮光部は、照明光が光学系内部で拡散または反射することによって生じる迷光の発生を抑制する。これによって、眼科装置は、迷光が被検眼の眼底に入射することを抑制し、被検者の負担を軽減できる。
なお、遮光部は、光学素子において、照明光が通過する周辺領域(例えば、周辺領域B1,B2)よりも内側に位置する中央領域(例えば、中央領域A1,A2)に設けられる。周辺領域は、被検眼の隅角を照明するための照明光が通過するため、照明光の通過しない中央領域に遮光部を設ける。これによって、被検眼を照明するための照明光を遮光することなく、不要な迷光を遮光することができる。
なお、遮光部は、中央に開口部(開口部50b)を有する環状であってもよい。この場合、例えば、開口部を介して固視光学系からの固視光束を被検眼に入射させてもよい。
投光光学系は、光軸方向において隣り合う第1光学素子(例えば、対物反射部50)と第2光学素子(例えば、レンズ49)を備え、遮光部は、第1光学素子および第2光学素子の対面側にそれぞれ設けられてもよい。複数の光学素子に遮光部を設けることによって、より確実に迷光を遮光することができる。
なお、遮光部は、黒色の印刷によって形成されてもよいし、他の色の印刷によって形成されてもよい。もちろん、遮光部は、塗装またはコーティングなどによって形成されてもよい。例えば、遮光部は、黒クロム(酸化クロム)のコーティングであってもよい。
光学素子は、被検眼に対して前面側に反射面を有し、後面側に透光面を有してもよい。例えば、光学素子は、ミラープリズムであってもよい。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について説明する。第2実施形態も、第1実施形態と同様に被検眼の隅角を撮影する眼科装置である。第2実施形態の眼科装置は、装着部(例えば、装着部90)を備える。装着部は、投光光学系の光学上に挿入される光学素子(例えば、対物反射部50)を装着することができる。また、装着部は、光学素子の姿勢を規制する規制部を備える。このように、第2実施形態の眼科装置は、装着部に装着される光学素子の姿勢を規制することによって、光学素子が正常とは異なる姿勢で装着されることを防止できる。
なお、光学素子は、対物光学素子であってもよい。対物光学素子は、例えば、被検眼にもっとも近い光学素子である。
例えば、規制部は、光学素子の光軸回りの回転角度を規制してもよい。例えば、光学素子が、周方向に並んだ複数の反射面を備える場合、規制部は、反射面が所定方向を向くように光学素子の回転角度を規制する。
なお、規制部は、嵌合部(例えば、嵌合部95)を備えてもよい。嵌合部は、例えば、光学素子を保持するホルダ(例えば、ホルダ51)の一部と嵌合することによって、光学素子の姿勢を規制する。例えば、嵌合部は、ホルダに設けられた凸部と嵌合することによって光学素子の姿勢を規制してもよい。
なお、装着部は、筒状であってもよい。この場合、嵌合部は、筒状の装着部に設けられた切欠きであってもよい。例えば、切欠きにホルダの一部を嵌合させて、ホルダの姿勢を規制してもよい。もちろん、嵌合部は、切欠きに限らず、凹部であってもよい。
装着部は、2つ以上の嵌合部を備えてもよい。また、2つ以上の嵌合部の形状を互いに異なる形状にすることによって、ホルダが表裏逆に装着部に装着されることを防止してもよい。
また、例えば、3つ以上の形状が同じ嵌合部を備える場合、嵌合部は、装着部の形状がどの経線に対しても非対称な位置に配置されてもよい。これによって、ホルダの表裏が逆の状態で装着部に装着されることを防止できる。なお、経線は、例えば、ホルダに保持された光学素子の光軸中心を基準とするものである。
なお、ホルダは、把持部を備えてもよい。把持部は、例えば、検者がホルダを持つときの持ち手である。この場合、嵌合部は、ホルダに設けられた把持部と嵌合してもよい。
なお、規制部は、ホルダ全体と嵌合する嵌合部を備えてもよい。例えば、嵌合部とホルダは、多角形状(例えば、六角形)であって、嵌合部とホルダ全体が嵌合することによって、光学素子の回転を防ぎ、光学素子の姿勢を規制してもよい。
なお、装着部は、ホルダを保持するための磁性体(例えば、磁石)を備えてもよい。これによって、ホルダが装着部から意図せずに外れてしまうことを防止できる。
{実施例}
以下、図面を参照して、本開示に係る眼科装置の実施例を示す。実施例に係る眼科装置1は、隅角撮影装置である。眼科装置1は、被検眼の隅角の反射画像(図1参照)を撮影する。
<装置構成>
図2を参照して、眼科装置1における概略的な装置構成を説明する。なお、以下の説明では、図2に示すX方向を左右方向、Y方向を上下方向、Z方向を前後方向として説明する。
眼科装置1は、被検眼Eの視軸に対して、斜め方向に照明光を照射する。そして、眼科装置1は、撮影光軸に沿って、隅角領域からの反射光の受光を行い、これにより、被検眼の隅角領域における画像を撮像する。
図1に示すように、眼科装置1は、基台3、アライメント機構4,5a,5b、顔支持ユニット6、ジョイスティック7、モニタ8、および、光学ユニット10等、を有する。
光学ユニット10は、隅角画像の撮影に利用される主要な光学系を有する。光学系の詳細は、図3を参照して後述する。実施例において、光学ユニット10は、カバー10a内に収容される。但し、先端部11については、カバー10aの外に露出される。
基台3は、アライメント機構4,5a,5b、および、顔支持ユニット6を、支持する。本実施例におけるアライメント機構4,5a,5bは、移動台4と、XYZ駆動部5a,5bとに大別される。このうち、移動台4は、メカニカルな機構によって作動され、XYZ駆動部5a,5bは、電動式のアクチュエータによって作動される。
移動台4は、基台3の上に配置され、基台3との間に、メカニカルな移動機構を有する。この移動機構は、XZ方向に移動台4を移動させ、その結果、XZ方向に関する被検眼Eと光学ユニット10との位置関係を調整する。検者は、ジョイスティック7を操作することによって、移動台4を基台3に対して移動させる。
本実施例におけるXYZ駆動部5a,5bは、移動台4の上に更に積載されている。XYZ駆動部5a,5bは、眼科装置1の制御部80(図4参照)からの制御信号に基づいて、光学ユニット10をXYZの各方向に移動させる。結果、XYZの各方向に関して、被検眼Eと光学ユニット10との位置関係が調整される。
モニタ8は、検者側の筐体側面に配置されている。モニタ8は、例えば、光学ユニット10を介して撮影された隅角画像を表示する。
<光学系>
次に、図3を参照して、光学ユニット10に設けられた光学系を説明する。光学ユニット10は、撮影光学系30を少なくとも有している。また、本実施例では、更に、固視光学系70を有している。
便宜上、まず、固視光学系70を説明する。固視光学系70は、少なくとも、固視光源(固視標)71を、有する。また、図3において、固視光学系70は、更に、アパーチャ72、レンズ73、および、ミラー74、を有する。光源71から出射された光は、アパーチャ72を介して、レンズ73を通過することで、所定の光束径でコリメートされる。コリメートされた光が、ミラー74によって折り曲げられて、被検眼Eに対して投影される。図3では、固視光学系70の光軸(より詳細には、固視光学系70の光軸のうち、ミラー74から被検眼Eまでの範囲)を、L1の符号で表す。また、L1を、固視光軸と称する。図3に示す撮影光学系30の各部材は、固視光軸を基準として配置されている。
撮影光学系30は、投光光学系40と、受光光学系60と、を有する。また、撮影光学系30は、撮影光軸L2を有する。撮影光軸L2は、固視光軸L1に対して傾斜配置され、且つ、被検眼Eの隅角へ向かう。
投光光学系40は、例えば、対物反射部50を少なくとも有する。また、実施例において、投光光学系40は、光源41、レンズ42、アパーチャ43、レンズ44、ミラー45、リングアパーチャ46、穴開きミラー47、光偏心部48、レンズ49などを有している。
光源41は、隅角に照射される照明光の光源である。本実施例において、光源41は、可視光を出射する。以下の説明では、隅角画像をカラー画像として得るために、波長域が異なる複数色の光(例えば、白色光)を、少なくとも出射可能であるものとする。
光源41からの光(照明光)は、レンズ42、アパーチャ43、レンズ44、ミラー45、リングアパーチャ46、および、穴開きミラー47、を経由して、光偏心部48に入射される。
ここで、リングアパーチャ46は、撮影光学系30の内部での反射による迷光Mを抑制するために設けられている。例えば、レンズ48c,レンズ49等の光源41側の表面による反射が、リングアパーチャ46によって抑制される。
また、穴開きミラー47は、投光光学系40と、受光光学系60との光路を分岐させる光路分岐部の一例である。穴開きミラー47に代えて、ハーフミラー等の他のビームスプリッタが適用されてもよい。本実施例では、光源41からの光は、穴開きミラー47の鏡面によって、光偏心部48に向かうように反射される。
なお、本実施例では、穴開きミラー47で反射された照明光の光路中心が、固視光軸L1と同軸となっている。
光偏心部48は、照明光の光路を、固視光軸L1に対して偏心させる。例えば、平行に配置された2枚のミラー48a,48bを用いて照明光の光路中心を、固視光軸L1に対して所定間隔だけ、シフトする。シフトされた照明光は、レンズ48cを通過して、光偏心部48から外に照射され、レンズ49を介して対物反射部50に入射する。本実施例において、レンズ49および対物反射部50のそれぞれの光軸は、固視光軸L1と同軸に配置されている。したがって、シフトされた照明光は、レンズ49および対物反射部50の光軸からも所定間隔だけ離れた領域(周辺領域As)を通る。
レンズ49は、マイナスパワーを持つレンズであり、光偏心部48から、固視光軸L1と略平行に出射される照明光を、固視光軸L1から離れる向きに折り曲げて、対物反射部50に入射させる。
対物反射部50は、照明光を、固視光軸L1側に折り曲げる反射面を持つ。反射面によって反射された照明光の光軸を、固視光軸L1に対して大きく傾斜するように折り曲げて、装置外部に導く。このとき、装置外部へ導かれる光軸が、本実施例における撮影光軸L2として利用される。装置からの照明光は、撮影光軸L2に沿って、被検眼Eの隅角領域へ照射される。
本実施例において、対物反射部50には、複数枚の反射面が、光軸周りに並べられて配置されている。対物反射部50の具体例として、本実施例では、例えば、正多角形を底面に持つ、錐台形状のプリズムが利用されるものとする。より詳細には、底面は、正16角形であり、16枚の側面を有するプリズムが利用される。本実施形態では、被検眼Eからみて、0°、22.5°、45°、67.5°、90°・・・(中略)…337.5°の各方向に、固視光軸L1に向けられた反射面が配置されている。なお、各々の角度は、固視光軸L1を基準とした角度である。また、説明の便宜上、0°は、水平面上とする。
但し、反射面は、複数枚に分かれている必要は、必ずしもなく、一連の曲面で形成されていてもよい。また、対物反射部50は、必ずしもプリズムである必要はなく、例えば、反射鏡であってもよい。反射鏡の場合、光軸側に反射面を持つ、筒状の多面鏡または曲面鏡であってもよい。
ここで、本実施例の眼科装置1は、光偏心部48を、固視光軸L1の周りに回転させる駆動部48d(図4参照)を有する。光偏心部48の回転に応じて、レンズ49および対物反射部50に対する照明光の入射位置が、固視光軸L1の周りに回転される。その結果、撮影光軸L2が固視光軸L1の周りに回転され、結果として、隅角の全周における照明光の照射位置が、変位される。
本実施例では、対物反射部50(プリズム)と、角膜と、の間に、ジェルGが介在される。ジェルGは、照明光の角膜反射を抑制するために、角膜へ塗布等される。なお、ジェルGは、図示なき保持容器に充填された状態で、角膜および対物反射部50の先端の両方に、接していてもよい(詳細は、本出願人による「特開2002−17680号公報」等を参照)。
投光光学系40が照射した照明光は、隅角領域で反射され、撮影光軸L2を辿って装置内部の受光光学系60へ導かれる。
本実施例において、受光光学系60は、撮像素子(受光素子の一例)62を、少なくとも有する。また、受光光学系60は、対物反射部50、および、穴開きミラー(ビームスプリッタ)47を、投光光学系40と少なくとも共用する。更に、光偏心部48、レンズ49、等を、を投光光学系40と共用していてもよい。また、受光光学系60は、フォーカスレンズ61を有する。フォーカスレンズ61は、本実施例の撮影光学系30におけるフォーカス変更部の一部である。フォーカスレンズ61を光軸に沿って移動させる駆動部61aが、眼科装置1には設けられている。駆動部61aは、例えば直動アクチュエータを含んでいてもよい。
隅角領域からの反射光は、対物反射部50、レンズ49、および、光偏心部48を介して、穴開きミラー47へ照射される。その後、反射光は、穴開きミラー47の開口、および、フォーカスレンズ61、をそれぞれ通過して、撮像素子62において結像される。結果、隅角の全周において照明光が照射された部位を撮像位置とする、隅角画像が、撮像素子62からの受光信号に基づいて得られる。
また、光偏心部48を回転させ、撮影光軸L2を固視光軸L1の周りに回転させることにより、隅角の全周における撮像位置を切換えることができる。前述したように、本実施例では、対物反射部50が、16枚の反射面を有するので、隅角の全周を16分割してその各々を、選択的に撮像できる。
<遮光部>
本実施例の対物反射部50およびレンズ49には、遮光部が設けられる。遮光部は、対物反射部50またはレンズ49などにおいて、照明光が拡散または反射することによって生じる迷光M(図3参照)の発生を抑制し、迷光Mが被検眼の眼底に入射することを防ぐ。
図4(a)は対物反射部50を被検者側から見たときの様子、図4(b)は対物反射部50をレンズ49側から見たときの様子を示す。図4(b)に示すように、遮光部50aは、照明光の通過する周辺領域B1ではなく、照明光の通過しない中央領域A1に設けられる。また、本実施例の遮光部50aは環状であり、中央に開口部50bが設けられる。開口部50bは、固視光源71からの光を通過させるために設けられる。つまり、遮光部50aは、光軸L1と光軸L2の間の環状領域に設けられる。
図5は、レンズ49を被検者側から見たときの様子を示す。レンズ49の遮光部49aは、遮光部50aと同様に、照明光の通過する周辺領域B2ではなく、照明光の通過しない中央領域A2に設けられる。遮光部49aの中央にも固視光源71からの光を通過させるために、開口部49bが設けられている。
本実施例において、遮光部49aおよび遮光部50aは、黒色の印刷である。黒色の印刷によって、撮影光学系30の内部で予期せぬ方向に反射または拡散した照明光(迷光M)が遮光され、被検眼の眼底に入射する迷光Mを減少させる。これによって、被検者にまぶしさを感じさせることを防止できる。
もちろん、遮光部49aまたは遮光部50aは、遮光できる構成であればよく、黒色の印刷に限らない。例えば、他の色の印刷であってもよいし、印刷ではなく塗装またはコーティングであってもよい。例えば、遮光部49a,50aは、黒クロム(酸化クロム)のコーティングによって形成されてもよい。また、遮光部49a,50aは、フィルムまたはシールによって形成されてもよい。
なお、遮光部49a,50aは、円形であってもよいし、図6に示すような多角形でもよい。遮光部49a,50aは、照明光束と固視光束を遮らないような形状であればよい。
なお、遮光部は、対物反射部50およびレンズ49の両方に設ける必要はなく、どちらか一方だけでもよい。
<対物反射部の装着>
なお、対物反射部50は、被検眼Eとの間にジェルGを介在させて近接させるため、撮影毎に交換し易いように先端部11から取り外しできるようになっている。例えば、本実施例では、先端部11に装着部(後述する)が設けられ、装着部に対物反射部50を装着できるようになっている。詳細には、ホルダ51に保持された対物反射部50がホルダ51とともに装着部に装着される。
図4に示すように、対物反射部50は、ホルダ51に保持される。ホルダ51には、凸部52a,52bおよび凸部53が設けられる。凸部52a,52bは、例えば、ホルダ51の左右に設けられており、検者がホルダ51を持つときの把持部として機能する。凸部53は、例えば、ホルダ51の形状が、どの経線に対しても非対称な位置に設けられる。つまり、凸部53は、装着部の形状が線対称とはならない位置に配置される。本実施例のように凸部52a,凸部52bが左右対称に設けられている場合、凸部53は、左右対称軸V1から外れた位置に設けられる。例えば、本実施例の凸部53は、光軸回りの水平軸Hからの角度αが60°となる位置に設けられる。
図7は、先端部11の先端に設けられる装着部90の概略図である。装着部90には、対物反射部50を保持するホルダ51が装着される。装着部90は、図3の撮影光学系30において、レンズ49と対物反射部50の間に設けられる。
装着部90は、例えば、円筒部91と嵌合部95などを有する。嵌合部95は、例えば、ホルダ51の一部と嵌合することによって、ホルダ51を保持する。嵌合部95は、例えば、切欠き92a,92b、切欠き93などである。切欠き92a,92bは、円筒部91の周縁の左右に設けられる。切欠き93は、装着部90の形状が、どの経線に対しても非対称な位置に設けられる。本実施例のように、切欠き92a,92bが左右対称に設けられている場合、凸部53は、左右対称軸V2から外れた位置に設けられる。
図8(a)はホルダ51が装着される前の装着部90の斜視図であり、図8(b)はホルダ51が装着された後の装着部90の斜視図である。本実施例の場合、図8(b)に示すように、切欠き92aは凸部52aと嵌合し、切欠き92bは凸部52bと嵌合し、切欠き93は凸部53と嵌合する。このように、ホルダ51の各凸部52a,52b,53が、装着部90の各切欠き92a,92b,93と嵌合することによって、ホルダ51に保持された対物反射部50の姿勢が規制される。また、装着部90にホルダ51が装着されることによって、対物反射部50の位置が定まる。
上記のように、対物反射部50の姿勢が規制されることによって、対物反射部50に設けられた複数の反射面が所定の位置に配置される。これによって、所定の撮影位置で隅角を撮影することができる。仮に対物反射部50の角度がずれてしまうと、隅角の撮影位置がずれてしまう。本実施例のように、嵌合部95によって対物反射部50の姿勢を規制することで、対物反射部50を正しい角度で装着部90に取り付けることができる。
また、本実施例のように、装着部の切欠きと、ホルダの凸部がそれぞれ3つ備わり、それらが線対称とならない位置に配置される場合、対物反射部50の表裏が反対に装着されることがなくなる。例えば、対物反射部50の裏表を判定に装着しようとした場合、切欠き92aと凸部52bが嵌合し、切欠き92bと凸部52aが嵌合するが、切欠き93と凸部53は位置がずれるため、嵌合しない。
仮に、切欠き93および凸部53が左右対称軸上に設けられた場合、対物反射部50を表裏反転させた状態で装着部90に取り付けることができる。つまり、切欠き92aと凸部52bが嵌合し、切欠き92bと凸部52aが嵌合し、切欠き93と凸部53が嵌合する。しかしながら、対物反射部50の裏表が反対である場合、隅角を上手く撮影することができない。したがって、本実施例のように、嵌合部95を3つ設け、それらを線対称とならない位置に配置することによって、対物反射部50を表裏逆に装着できないようにし、撮影ミスの発生を防止することができる。
なお、本実施例において、装着部90とホルダ51は、簡単に外れないように磁力による引力を働かせている。例えば、装着部90は磁石93aを備え、ホルダ51は磁石53aを備えている。もちろん、磁石93a,53aの一方は鉄などの磁性体であってもよい。
なお、本実施例において、ホルダ51の凸部と装着部90の切欠きの数はそれぞれ3つであったが、1つであってもよい。切欠きおよび凸部が1つであっても、対物反さY部50の回転方向は規制できる。
なお、本実施例において、嵌合部95は、切欠きであったが、ホルダ51の凸部と嵌合する凹部であってもよい。もちろん、ホルダ51に凹部が設けられる場合、嵌合部95は凸部であってもよい。
<制御系>
次に、図9を参照して、眼科装置1の制御系を説明する。眼科装置1は、制御部(プロセッサ)80を備える。制御部80によって、装置全体の制御処理および各種演算処理が実行される。
制御部80は、CPU、ROM、RAM等を含んでいてもよい。RAMには、例えば、撮影および測定に用いる一時データが格納される。
制御部80は、例えば、バス等を介して、アライメント機構5a,5b、モニタ8、光源41、駆動部48d、駆動部61a、受光素子62、光源71、記憶装置81、操作部85、等と接続される。
記憶装置81は、書き換え可能な不揮発性の記憶装置である。記憶装置81としては、ハードディスク、フラッシュメモリ、USBメモリ等の種々の記憶装置が適用可能である。また、記憶装置81には、例えば、眼科装置1に撮影動作等の各種動作を実行させるためのプログラムが、少なくとも格納されていてもよい。
眼科装置1によって撮像される隅角画像は、記憶装置81に保存されてもよい。また、モニタ8において表示されてもよい。
操作部85は、眼科装置1における入力インターフェイスである。操作部85が検者によって操作されることによって、操作に応じた指示が、制御部80に入力される。操作部85としては、例えば、マウス、および、タッチパネル等のポインティングデバイスであってもよいし、キーボードであってもよい。また、眼科装置1において、アライメントのために操作されるジョイスティック7が、操作部85の1つとして利用されてもよい。
<動作説明>
以上のような構成を持つ、眼科装置1における隅角画像の撮影動作を説明する。
撮影に際し、まず、制御部80は、光源71を点灯し、固視標の投影を開始する。これにより、被検眼Eの視線が誘導される。
次に、検者は、ジョイスティック7等を操作して、対物反射部50の先端が、被検眼Eの角膜から数ミリ程度の距離となるように、撮影光学系30を被検眼Eへと接近させる(第1のアライメント)。その際、併せて、被検眼Eと対物反射部50との間に、ジェルGを介在させる。
第1のアライメントが完了した後、第2のアライメントが実行される。例えば、第1のアライメント完了を、装置が自動で検出して、第2のアライメントが開始してもよいし、操作部85に対する所定の操作の入力をトリガとして、第2のアライメントが開始されてもよい。
ここで、第1のアライメント完了を、自動的に検出する場合の一例を示す。例えば、制御部80は、予め定められた複数の撮像位置で隅角画像を、検者によってジョイスティック7等が操作される間、繰り返し撮像する。そして、各々の隅角画像を処理して、その隅角画像において隅角の特徴部が含まれているか否かを検出する。より詳細には、各々の隅角画像の中に、隅角の特徴部を示す画像的な特徴が含まれているか否かを確認する。各撮像位置での隅角画像において隅角の特徴部が検出される場合に、第1のアライメントを完了してもよい。第1のアライメント完了を判定する際に利用される特徴部は、後述の第2のアライメントに利用される特徴部と同一であってもよい。
第2のアライメントでは、隅角全周の中心に、対物反射部50の光軸が略合致するように、被検眼Eと撮影光学系30との位置関係が調整される。より詳細には、光偏心部48の回転によって互いに異なる撮像位置で隅角画像を得た際に、それぞれの隅角画像において所定の特徴部が良好に含まれるように、調整が行われる。
線維柱帯は、虹彩と角膜の間にある。角膜の方が虹彩に比べ、可視光を反射しやすいため、隅角画像において線維柱帯の近傍には、大きな輝度の変化が確認される。における線維柱帯の位置を特定(検出)してもよい。
撮影された隅角画像を、制御部80は、モニタ8へ表示させてもよい。この場合、図10に示すレイアウトで、16枚の隅角画像を並べて表示させてもよい。即ち、各々の隅角画像を撮影部位の位置と対応させつつ、円環状に並べて配置させる。これにより、隅角の全周における線維柱帯の状態を、検者に容易に確認させることができる。
以上、実施形態に基づいて本開示を説明したが、本開示は、上記形態に限定されるものではなく、種々の変容が可能である。
1 眼科装置
4,5a,5b アライメント機構
30 撮影光学系
40 投光光学系
48 光偏心部
48d 駆動部
50 対物光学系
60 受光光学系
61 フォーカシングレンズ
61a 駆動部
80 制御部

Claims (10)

  1. 被検眼の隅角を撮影する眼科装置であって、
    被検眼の隅角へ照明光を投光する投光光学系と、
    前記隅角からの反射光を受光する受光素子を有する受光光学系と、を備え、
    前記投光光学系の少なくとも一部の光学素子に遮光部が設けられることを特徴とする眼科装置。
  2. 前記遮光部は、前記光学素子において、前記照明光が通過する周辺領域よりも内側に位置する中央領域に設けられることを特徴とする請求項1の眼科装置。
  3. 前記遮光部は、中央に開口部を有する環状であることを特徴とする請求項1または2の眼科装置。
  4. 固視光源からの固視光束を前記被検眼に投光する固視光学系をさらに備え、
    前記固視光束は、前記開口部を介して前記被検眼に入射することを特徴とする請求項3の眼科装置。
  5. 前記投光光学系は、光軸方向において隣り合う第1光学素子と第2光学素子を備え、
    前記遮光部は、前記第1光学素子および前記第2光学素子の対面側にそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの眼科装置。
  6. 前記遮光部は、黒色の印刷によって形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの眼科装置。
  7. 前記遮光部は、コーティングによって形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの眼科装置。
  8. 前記遮光部は、塗装によって形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの眼科装置。
  9. 前記光学素子は、前記被検眼に対して前面側に反射面を有し、後面側に透光面を有することを特徴とする請求項1の眼科装置。
  10. 被検眼の隅角を撮影する眼科装置において用いられる光学素子であって、
    前記光学素子の前面側に設けられた反射面と、
    前記光学素子の後面側に設けられた透光面と、
    前記透光面に設けられた遮光部と、を備えることを特徴とする光学素子。
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