JP4119035B2 - 角膜形状測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、眼屈折力と被検眼角膜形状とを測定可能な角膜形状測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、角膜形状を精密に測定するための角膜形状測定装置としては、平面状で円形のパターン板に同心円状の光透過部すなわち透光リングパターン(プラチドパターン)を設け、パターン板の背面側に光源を配設して、この光源から出射された光を透光リングパターンを介して多数の同心円状のリングパターンの光束にし、この同心円状の透光リングパターンの光束を被検眼の角膜に向けて投影すると共に、この同心円状の透光リングパターンの被検眼角膜からの反射形状が投影パターン形状と比較してどの程度変化しているか否かを認識させて、この形状変化から角膜の形状を判断する角膜形状測定装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この様な角膜形状測定装置において、角膜の形状を正確に求めたい場合には、多数の同心円状の透光リングパターンを投影するのが良い。しかし、透光リングパターンの数を増やして、多数の同心円状の透光リングパターンを投影しようとすると、平面状で円形のパターン板に設ける多数の透光リングパターンの最も外側のものの径が大きくなって、装置全体が大型化するため、透光リングパターンの数を増やすにも限度があった。
【0004】
また、透光リングパターンの数を増やして、多数の同心円状の透光リングパターンを投影しようとした場合、パターン板と被検眼との距離も離れるため、光源も大きな光量のものが必要になるという問題がある。特に、パターン板の透光リングパターンは外側に位置するものほど被検眼との距離が離れるため、透光リングパターンから被検眼に投影されるリングパターンの光量は外側に位置するものほど低下する。このため、同心円状の多数の透光リングパターンから被検眼に投影されるリングパターンの光量を略均一にしようとすれば、透光リングパターンからの光量は外側に位置するものほど大きくする必要がある。
【0005】
しかも、パターン板の前面に可視カットフィルタ又は可視透過率の低いフィルタを配置して、被検眼角膜に赤外光による透光リングパターンを投影する場合も、フィルタによってリングパターンの光量が減少するため、透光リングパターンからの光量は外側に位置するものほど大きくする必要がある。
【0006】
そこで、この発明の目的は、装置全体を大型化することなく、透光リングパターンの数を増やして、被検眼角膜の広範囲にリングパターンを投影できると共に、最も外側の透光リングパターンと被検眼角膜との距離をその内側の透光リングパターンと被検眼角膜との距離と略同じにして、最小限の光源で十分な照明光量を得ることができる角膜形状測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した主目的を達成するため、請求項1の発明は、径の異なる複数の透光リングパターン及び遮光部が交互に同心に設けられたパターン板と、前記パターン板の背面に近接して配設され且つ前記透光リングパターンに沿って同心円状に設けられた複数のリング状光源を備えると共に、前記複数のリング状光源から出射して前記複数の透光リングパターンを透過した同心リング状のパターン光束が被検眼の角膜に向けてプラチドパターンとして投影される様にした角膜形状測定装置において、前記複数の透光リングパターンのうち最も外側の透光リングパターンの内側の透光リングパターンは前記複数の前記リング状光源の最も外側のものから出射した光束をリングパターンにして前記被検眼の角膜に直接投影可能に設けられていると共に、前記複数の前記リング状光源の最も外側のものから出射し且つ前記最も外側の透光リングパターンによりリング状のパターン光束にされた最も外側のリング状のパターン光束を前記被検眼の角膜に投影する屈折プリズムが設けられている角膜形状測定装置としたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の角膜形状測定装置において、前記屈折プリズムの底面には前記最も外側の透光リングパターンが設けられ、前記屈折プリズムの光射出面には可視カットフィルタが設けられていることを特徴とする。
【0009】
【実施例】
以下、この発明に係わる、プラチドリングパターンを投影して角膜形状を測定する角膜形状測定装置の実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】
この図4(c)は、この発明にかかる角膜形状測定装置1と被検者2との関係を示したものである。この角膜形状測定装置1は、ベース3と、ベース3上に前後・左右動可能に装着された装置本体4と、装置本体4に装着されて装置本体4を前後・左右動操作するジョイステック5と、ベース3の前端部に装着されたフレーム6と、フレーム6に上下動可能に設けられた顎受け7と、フレーム6に保持されて顎受け7を上下動操作する操作ノブ8を有する。
【0011】
この装置本体1は、図1に示すように、被検眼Eの前眼部を観察する前眼部観察光学系10と、被検眼Eに固視標を投影する固視標投影光学系50と、被検眼Eの眼底Erに眼屈折力を測定するための測定光を投影する測定投影光学系70と、眼底Erで反射される測定光を受光する受光光学系90と、被検眼Eの角膜Ecに角膜形状を測定するためのプラチドパターンを投影するプラチドパターン投影系100と、作動距離検出用のマークを角膜Ecに向けて投影するマーク投影光学系120とを備えている。
【0012】
前眼部観察光学系10は、対物レンズ11と、ダイクロイックミラー60と、ミラー13と、リレーレンズ14と、ダイクロイックミラー15と、リレーレンズ16と、結像レンズ17と、受光手段としてのCCDからなるエリアセンサ(2次元撮像素子)18とを備えている。
【0013】
また、前眼部観察光学系10には、エリアセンサ18上に十字状のスケール像P(図7参照)を形成するスケール投影系20が設けられている。スケール投影系20は、光源21と、コンデンサレンズ22と、スケール(図示せず)が形成されたスケール板23とを備え、光源21から射出された光はコンデンサレンズ22に集光されてスケール板23を照射し、これによりスケール板23から十字形状の光束がダイクロイックミラー15,92を介して結像レンズ17に達し、この結像レンズ17によりエリアセンサ18上にスケール像Pが結像される。そして、このスケール像Pが前眼部とともにモニタ202(図7参照)に表示される。
【0014】
固視標投影光学系50は、光源51と、赤外をカットするフィルタFと、コンデンサレンズ52と、固視標板53と、リレーレンズ54と、ミラーM1と、ダイクロイックミラー55と、リレーレンズ56と、ミラーM2と、リレーレンズ57と、ミラーM3と、ダイクロイックミラー60と、対物レンズ11とを備えている。固視標板53は眼底Erと共役位置にあり、固視標板53には固視標となるマーク(図示せず)が形成され、このマークが眼底Erに投影されるものである。このマークの投影により被検眼Eを所定方向に向けるとともに雲霧視させる。
【0015】
測定投影光学系70は、光源71と、コンデンサレンズ72と、円錐プリズム73と、リング開口(図示せず)が形成されたリング開口板74と、リレーレンズ75と、ミラー76と、リレーレンズ77と、ダイクロイックミラー78と、ミラー79と、ダイクロイックミラー80と、ダイクロイックミラー60と、対物レンズ11とを備えている。
【0016】
円錐プリズム73は、コンデンサレンズ72によって集光された光源71から光をリング開口板74のリング開口に集光させるものである。リング開口板74と眼底Erとは共役位置にあり、リング開口板74のリング開口を透過する光束によりリング像(図示せず)が眼底Erに投影される。
【0017】
この眼底Erに投影されたリング像の反射光束は、対物レンズ11,ダイクロイックミラー60,ダイクロイックミラー80,ミラー79,ダイクロイックミラー78,ダイクロイックミラー91,リレーレンズ57,ミラーM2,リレーレンズ56,ダイクロイックミラー55,ダイクロイックミラー92,結像レンズ17を介してエリアセンサ18に結像してリング像が形成される。このリング像から眼屈折力を後述する演算制御装置203が演算して求める。
【0018】
そして、受光光学系90は、対物レンズ11と、ダイクロイックミラー60と、ダイクロイックミラー80と、ミラー79と、ダイクロイックミラー78,91と、リレーレンズ57と、ミラーM2と、リレーレンズ56と、ダイクロイックミラー55,92と、結像レンズ17と、エリアセンサ18とから構成されている。
【0019】
プラチドパターン投影系100は、図2に示すように、プラチドパターン板101と、光源部102と、可視カットフィルタ103と、反射プリズム200から構成されている。
【0020】
このパターン板101のベースは光を透過拡散可能な拡散板からなる。このパターン板101には、図3に示すように、中心部に円形の孔101aが開いていると共に、この孔101aの周囲に同心に設けた8つの同心円状で光が透過可能な透光リングパターンC1〜C8が形成されている。また、パターン板101の外周部には細幅のドーナッツ形状のパターン板204が配置されている。このパターン板204にはリングC1〜C8と同心で光が透過可能な外側透光リングパターンC9が形成されている。
【0021】
このリングC1〜C8は、図4(a),(b)に示すように、白色塗料層101c(白色反射層)と黒色塗料層101d(黒色層)とからなる遮光部D1〜D9をパターン板101の表面101bに同心に間隔をおいて複数形成することにより、この遮光部D1〜D9の隣接するもの同士間(すなわち塗料101c,101dが塗られていない部分)に形成されたものである。
【0022】
また、リングC9は、図3に示すように、遮光部D10,D10をパターン板204の表面に同心に間隔をおいて形成することにより、遮光部D10,D10間に形成したものである。この遮光部D10も遮光部D1〜D9と同様にして形成されている。
【0023】
また、パターン板101には、水平方向に並んだ2つの円形の孔部H1,H2が形成されている。この孔部H1,H2も上記と同様に塗料101c,101dが塗られていない部分である。この孔部H1,H2は後述するマーク投影光学系120からの光束を通過させるためのものである。
【0024】
光源部102は、円板状のPC板104に取り付けられた多数の赤外発光ダイオードAからなる。赤外発光ダイオードAは透光リングパターンCに沿うように、即ち光軸Oを中心とした同心円上に配置されている(図5参照)
これにより、多数の発光ダイオードAは複数の同心状のリング状光源A1〜A7を構成する。尚、このPC板104はユニットベース105に取り付けられている。
【0025】
この赤外発光ダイオードAによりパターン板101のプラチドパターンが被検眼に投影されても、プラチドパターンは赤外光で投影されるため、被検眼の注意を喚起するようなことはなくなる。
【0026】
また、このPC板104の赤外発光ダイオードAが設けられた面(パターン板101に対向する側の面)には、白色の反射層(図示略)が設けられている。この反射層は、PC板104に部品説明用の白色のシルク印刷を行う印刷手段を用いて、PC板104に白色の塗装を施すことにより簡易に形成できる。
【0027】
また、PC板104には、リング状光源A5の外周に同心に配設した筒状反射板210が設けられている。
【0028】
ユニットベース105は対物レンズ11を保持した鏡筒部106と一体に設けられている。
【0029】
尚、可視カットフィルタ103は、可視透過率の低いフィルタに代えてもよい。また、可視カットフィルタ103の被検眼E側の面には、反射防止コーティング層103aが施されている。しかも、この様な可視カットフィルタ103は、被検眼Eとパターン板101との間に配設されていて、パターン板101のプラチドパターンが見えるのを防止していると共に、反射防止コーティング層103aにより被検者自身が可視カットフィルタ103に映って反射するのを防止している。
【0030】
これにより、眼屈折測定に際して、プラチドパターンや被検者の像が被検眼の注意を惹いて、被検眼の調節作用が発生するようなことはなくなり、正確な眼屈折測定が可能となる。
【0031】
また、ユニットベース105の周縁部には断面形状がL字状のブラケット202が固定され、このブラケット202の起立部202aには筒状(リング状)の取付板201がネジ203を介して固定されている。この取付板201には、断面が略三角形状でリング状の屈折プリズム(リング状反射手段)200が嵌着固定されている。これにより、屈折プリズム200は、可視カットフィルタ103の外周縁部上に透光リングパターンC1〜C9と同心に配設されている。
【0032】
この屈折プリズム200は、底面200aにおいて可視カットフィルタ103の周縁部前面に固着されている。また、屈折プリズム200は、底面200aに対して外周から内側に傾斜する外側の光反射面200bと、底面200aの内周から外側に傾斜する光射出面200cを有する。また、可視カットフィルタ103の外周面には、底面200aに固着したリング状のパターン板204が嵌着されていると共に、接着固定されている。この可視カットフィルタ103の前面とパターン板204の前面は略一平面上に設けられている。尚、光射出面200cには可視カットコーティング(図示せず)が施されている。
【0033】
マーク投影光学系120は、同一水平面に配設された一対の平行投影ユニット121,131(図1参照)とから構成されている。この平行投影ユニット121は、赤外発光ダイオード122と、ピンホールQ1と、このピンホールQ1から射出された赤外光を平行光束にして孔部H1,H2に向けて射出する投影レンズ123と、これらを保持する鏡筒125,135を備えている。平行投影ユニット131は、赤外発光ダイオード132と、ピンホールQ2と、このピンホールQ2から射出された赤外光を平行光束にして孔部H1,H2に向けて射出する投影レンズ133と、これらを保持する鏡筒125,135を備えている。
【0034】
平行投影ユニット121,131の光軸121a,131aは孔部H1,H2を通って被検眼角膜Ecに向けられており、投影レンズ123,133による平行光束を被検眼角膜Ecに向けて投影する状態となっている。
【0035】
平行投影ユニット121のケース125は、PC板104の中心部に形成した孔104bの切欠凹部104cに挿入されていると共に、ユニットベース105に固定されている。平行投影ユニット131も平行ユニット121と同様にしてユニットベース105に固定されている。
【0036】
図6はこの角膜形状測定装置の制御系の構成を示したブロック図である。図6において301はエリアセンサ18が受光する画像を記憶するフレームメモリ、302はエリアセンサ18が受光する画像を表示するモニタ、303はフレームメモリ301に記憶された画像の各リング像Ca〜Ci(図7参照)から角膜形状を演算して求めるとともに、リング像Cbの径L1と反射像Qa,Qb間の距離L2との比から装置本体の作動距離を検出したり、この作動距離を基にして上記角膜形状を補正したりする演算制御装置である。そして、演算制御装置303は角膜形状演算手段と作動距離検出手段と補正手段としての機能を有している。
【0037】
そして、プラチドパターン投影系100と、マーク投影光学系120と、前眼部観察光学系10と、演算制御装置303とで角膜の形状を測定する角膜形状測定装置が構成される。
【0038】
また、この演算制御装置303は、操作部305の操作に基づいてプリンタ306,記録装置307,光源21,51,71,102,122,132等の制御を行ったりする。また、演算制御装置303は眼底Erに投影されたリング像から眼屈折力を演算するようになっている。
【0039】
次に、上記実施例の動作について説明する。
【0040】
操作部305の操作によりプラチドパターン投影系100の赤外発光ダイオードAと、マーク投影光学系120の赤外発光ダイオード122,132を点灯させる。また、スケール投影系20の光源21を点灯させる。
【0041】
この状態で、リング状光源A1〜A7の各光源102を点灯させる。これにより、複数の赤外発光ダイオードAから光のうちリングC1〜C9に向かう光の一部は、遮光部D1〜D10とPC板104,204の作用により図4(a),(b)のL,L1,L2に示した様に拡散と反射を繰り返す。
【0042】
即ち、この拡散と反射の作用をリングC1と一つの赤外発光ダイオードAを用いて説明すると、赤外発光ダイオードから透光リングパターンC1に向かう光束Lは、大半が拡散板であるパターン板101を透過する際に拡散光L1としてリングパターンC1、孔101aを透過し、残りが反射光L2としてPC板104側に反射する。この反射光L2及び赤外発光ダイオードAから直接に遮光部D1〜D10に向かう光は、PC板104で反射光L3として反射した後、白色塗料層(白色反射層)101cの部分とPC板104との間で多数回反射した後にリングC1〜C9のいずれかから被検眼E側に投影される。これにより、赤外発光ダイオードAから出た光は無駄なくプラチドリングパターン投影のために利用されると共に、このプラチドパターンに均一な照明光を投影できる。
【0043】
尚、本実施例では、パターン板101を拡散板から形成しているが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、パターン板と拡散板(図示せず)を別体に形成して重ねあわせると共に、上述した遮光部D1〜D10をパターン板と拡散板との間に形成してもよい。
【0044】
一方、リング状光源A1〜A4の各赤外発光ダイオードAの点灯により、リング状光源A1〜A4から出射した光の一部は図2にC1′〜C4′で示したように透光リングパターンC1〜C4及び可視カットフィルタ103を介して直接に被検眼角膜Ecに投影される。
【0045】
また、リング状光源A5の各赤外発光ダイオードAの点灯により、このリング状光源A5から出射した光の一部は、図2にC5′で示したように透光リングパターンC5及び可視カットフィルタ103を介して直接に被検眼角膜Ecに投影される。一方、リング状光源A5から出射した光の残りの一部は、図2にC6′で示したように筒状反射板210で反射した後、後述する透光リングパターンC6及び可視カットフィルタ103を介して被検眼角膜Ecに投影される。
【0046】
更に、リング状光源A6の各赤外発光ダイオードAの点灯により、リング状光源A6から出射した光の一部は図2にC7′で示したように透光リングパターンC7及び可視カットフィルタ103を介して直接に被検眼角膜Ecに投影される。
【0047】
また、リング状光源A7から出射した光の一部は、図2にC8′で示したように透光リングパターンC8及び可視カットフィルタ103を介して直接に被検眼角膜Ecに投影される。一方、リング状光源A7から出射した光の残りの一部は、図2にC9′で示したように透光リングパターンC9を透過した後、屈折プリズム200の反射面200bで反射した後、屈折プリズム200の光射出面200cから被検眼角膜Ecに対して投影される。
【0048】
この様にして、パターン板101のリングパターンC1〜C8及び可視カットフィルタ103を介して赤外光によるリング光束C1′〜C8′が射出され、パターン板204のリングC9及び可視カットコーティングが施された光射出面200cを介して赤外光によるリング光束C9′が射出され、このリング光束C1′〜C9′が被検眼角膜Ecに投影されてリングパターンC1〜C9による反射像が形成されることとなる。
【0049】
同様に、赤外発光ダイオード122,132から射出された赤外光は投影レンズにより平行光束となって被検眼角膜Ecに投影される。
【0050】
そして、被検眼角膜Ecの反射によるリング反射像およびマーク反射像の光束は、対物レンズ11,ダイクロイックミラー60,ミラー13,リレーレンズ14,ダイクロイックミラー15,リレーレンズ16,ダイクロイックミラー92,結像レンズ17を介してエリアセンサ18に前眼部像とともに結像される。そして、モニタ202には、図7に示すように前眼部像Eaとともにリング反射像Ca〜Cjおよび反射像Qa,Qbが表示される。
【0051】
また、スケール投影系20の光源21の点灯によりエリアセンサ18上にスケール像が結像されるので、モニタ202にスケール像Pも表示される。
【0052】
検者はモニタ202に表示されるスケール像Pとリング反射像Caとを見ながら、スケール像Pの交点Paがリング反射像Caの中心に位置するように装置本体を上下左右に移動させてXY方向のアライメントを行う。また、反射像Qa,Qbがリング反射像Cbとがほぼ一致するように装置本体を前後方向に移動させてZ方向のアライメントを行う。
【0053】
これは、マーク投影系120が平行光束を投影していることにより、装置本体のZ方向の距離に拘らずマーク反射像Qa,Qb間の距離L2は一定であり、他方、リング反射像Cbの径L1がZ方向の距離によって変化するので、図7に示したマーク反射像Qa,Qb間の距離L2とリング反射像Cbの径L1の大きさとを比較することにより、Z方向のアライメントを調整することができ、作動距離を求めることができる。
【0054】
このように、モニタ302にスケール像Pが表示されているので、アライメントはそのスケール像Pを見て行えばよいので大変行い易いものとなる。
【0055】
これらアライメントが完了したら、操作部305の測定スイッチ(図示せず)を押すと、図8に示すステップ2では図7に示す画像がフレームメモリ301に記憶される。
【0056】
演算制御部303は、フレームメモリ301に記憶されたリング反射像Cbの径L1とマーク反射像Qa,Qb間の距離L2との比を求め、この比から装置本体の作動距離を演算する。そして、この作動距離と予め設定されている設定作動距離との差、すなわちZ方向におけるアライメントの誤差を演算する(ステップ3)。この誤差が所定範囲内であるか否かがステップ4で判断され、イエスであれば、フレームメモリ301に記憶されたリング反射像Ca〜Cjから角膜形状を求め、さらに、上記誤差に応じてその角膜形状を補正する(ステップ5)。この補正により、Z方向のアライメントが正確に行われなくとも正確な角膜形状が求められることとなる。
【0057】
補正前の角膜形状と補正後の角膜形状と作動距離とがモニタ302に表示されるとともに、これらデータはプリンタ306によってプリントアウトされ、記録装置307に図7に示す画像とともに記録される(ステップ6)。
【0058】
このように、Z方向のアライメントが正確に行われなくとも、アライメントの誤差が求められてその誤差に基づいて角膜形状が補正されて正確な角膜形状が求められるので、作動距離が短くてもアライメントの許容範囲を広く設定することができ、しかも、正確な角膜形状を求めることができる。
【0059】
眼屈折力を測定する場合は、固視標投影光学系50の光源51を点灯させて被検眼Eを所定方向に向けさせるとともに雲霧視させる。そして、測定投影光学系70の光源71を点灯して眼底Erにリング像(図示せず)を投影し、このリング像を対物レンズ11,ダイクロイックミラー60,ダイクロイックミラー80,ミラー79,ダイクロイックミラー78,ダイクロイックミラー91,リレーレンズ57,ミラーM2,リレーレンズ56,ダイクロイックミラー55,ダイクロイックミラー92,結像レンズ17を介してエリアセンサ18に結像させ、このリング像から眼屈折力を演算制御装置303が演算して求める。
【0060】
上記実施例では、フレームメモリ301にスケール像Pも記憶させているが、測定スイッチを押した際に、スケール投影系20の光源21を消灯させてスケール像Pがフレームメモリ301に記憶されないようにしてもよい。このようにすることにより、角膜形状や作動距離を演算する際にスケール像Pが邪魔とならずに済む。
【0061】
更に、上記実施例ではプリズム200の底面200aにパターン板204を取り付けているが、光射出面200cに取り付けるようにしても差し支えない。
【0062】
上記実施例では、測定スイッチを押した際にフレームメモリ301に画像を取り込んで角膜形状や作動距離を演算しているが、測定スイッチを押さずに、常に画像を取り込むようにして、作動距離を演算し、この作動距離が適正な範囲にあるとき、角膜形状を演算して出力するようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明は、径の異なる複数の透光リングパターン及び遮光部が交互に同心に設けられたパターン板と、前記パターン板の背面に近接して配設され且つ前記透光リングパターンに沿って同心円状に設けられた複数のリング状光源を備えると共に、前記複数のリング状光源から出射して前記複数の透光リングパターンを透過した同心リング状のパターン光束が被検眼の角膜に向けてプラチドパターンとして投影される様にした角膜形状測定装置において、前記複数の透光リングパターンのうち最も外側の透光リングパターンの内側の透光リングパターンは前記複数の前記リング状光源の最も外側のものから出射した光束をリングパターンにして前記被検眼の角膜に直接投影可能に設けられていると共に、前記複数の前記リング状光源の最も外側のものから出射し且つ前記最も外側の透光リングパターンによりリング状のパターン光束にされた最も外側のリング状のパターン光束を前記被検眼の角膜に投影する屈折プリズムが設けられている構成としたので、装置全体を大型化することなく、透光リングパターンの数を増やして、被検眼角膜の広範囲にリングパターンのを投影できると共に、最も外側の透光リングパターンと被検眼角膜との距離をその内側の透光リングパターンと被検眼角膜との距離と略同じにして、最小限の光源で十分な照明光量を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる角膜形状測定装置の光学系の配置を示した光学配置図である。
【図2】プラチドパターン投影系の構成を示した断面図である。
【図3】図2のプラチドパターン投影系の2つのパターン板を示した正面図である。
【図4】(a)は図3のパターン板の構成の一部を示した拡大断面図、(b)はパターン板とPC板との関係を示す説明図、(c)はこの発明にかかる角膜形状測定装置と被検者との関係を示す斜視図である。
【図5】赤外発光ダイオードの配置を示したPC板の正面図である。
【図6】角膜形状測定装置の制御系の構成を示したブロック図である。
【図7】モニタに表示された画像を示した説明図である。
【図8】角膜形状測定装置の動作を示したフロー図である。
【符号の説明】
A1〜A7・・・リング状光源
C1〜C8・・・透光リングパターン
C9・・・外側透光リングパターン
Ca〜Ci・・・リング像
D1〜D10・・・遮光部
E・・・被検眼
Ec ・・・角膜
101・・・パターン板
200・・・屈折プリズム200(リング状反射手段)
220・・・リング状反射板(リング状反射手段)
Ca〜Cj・・・リング像

Claims (2)

  1. 径の異なる複数の透光リングパターン及び遮光部が交互に同心に設けられたパターン板と、前記パターン板の背面に近接して配設され且つ前記透光リングパターンに沿って同心円状に設けられた複数のリング状光源を備えると共に、前記複数のリング状光源から出射して前記複数の透光リングパターンを透過した同心リング状のパターン光束が被検眼の角膜に向けてプラチドパターンとして投影される様にした角膜形状測定装置において、
    前記複数の透光リングパターンのうち最も外側の透光リングパターンの内側の透光リングパターンは前記複数の前記リング状光源の最も外側のものから出射した光束をリングパターンにして前記被検眼の角膜に直接投影可能に設けられていると共に、
    前記複数の前記リング状光源の最も外側のものから出射し且つ前記最も外側の透光リングパターンによりリング状のパターン光束にされた最も外側のリング状のパターン光束を前記被検眼の角膜に投影する屈折プリズムが設けられていることを特徴とする角膜形状測定装置。
  2. 請求項1に記載の角膜形状測定装置において、前記屈折プリズムの底面には前記最も外側の透光リングパターンが設けられ、前記屈折プリズムの光射出面には可視カットフィルタが設けられていることを特徴とする角膜形状測定装置。
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