JPH0515493A - 眼内観察用コンタクトレンズ - Google Patents

眼内観察用コンタクトレンズ

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JPH0515493A
JPH0515493A JP3192532A JP19253291A JPH0515493A JP H0515493 A JPH0515493 A JP H0515493A JP 3192532 A JP3192532 A JP 3192532A JP 19253291 A JP19253291 A JP 19253291A JP H0515493 A JPH0515493 A JP H0515493A
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JP
Japan
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lens
contact
eye
cornea
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JP3192532A
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Inventor
Shinji Ishiguro
伸次 石黒
Toshiharu Morino
利春 森野
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TOOMEE KK
Tomey Corp
Original Assignee
TOOMEE KK
Tomey Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 眼球角膜に対する滑りが有利に防止され得
る、操作性の良好な眼内観察用コンタクトレンズを提供
すること。 【構成】 被検者の眼球角膜に接触せしめられる接眼面
を有するレンズ本体と、被検者の眼球強膜に当接着座せ
しめられる当接部を有するレンズ支持体とを、スライド
機構をもってレンズ軸方向に相対的に移動可能に組み付
け、被検者の眼球強膜に着座せしめた前記レンズ支持体
に対する前記レンズ本体のレンズ軸方向の移動により、
被検者の眼球角膜を、該レンズ本体にて圧迫可能とした
ことを特徴とする眼内観察用コンタクトレンズ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、眼球の診断や治療等に用いられ
る眼内観察用コンタクトレンズに係り、特に眼球内の隅
角部の観察や検査、或いは手術等に好適に用いられる眼
内観察用コンタクトレンズに関するものである。
【0002】
【背景技術】眼球の前眼房周縁に位置する隅角部は、そ
の広狭や開閉、或いは癒着等の異常が、眼圧の高低や緑
内障の発生等に関係する。そこで、眼科においては、一
般に、かかる隅角部の検査が行なわれている。
【0003】また、かかる隅角部の観察は、直接的に行
なうことが困難であるために、従来から、特公昭49−
13039号公報等に開示されている如き、隅角観察用
コンタクトレンズを用いて行なわれている。ところが、
被検者の隅角部が閉じていたり、癒着している場合に
は、このような隅角観察用コンタクトレンズを用いて
も、該隅角部の奥部まで観察することはできない。
【0004】そこで、通常は、先ず、隅角観察用コンタ
クトレンズを用いて、被検者の隅角部を観察し、その結
果、隅角が閉じていたり癒着していることが発見された
場合には、図7および図8に示されている如く、内部に
レンズ2が装着された圧迫隅角鏡4を用い、その先端面
6を被検眼の角膜上に当接させ、角膜を圧迫せしめて、
その隅角部を押し広げることにより、該隅角部の観察が
行なわれている。
【0005】しかしながら、このような従来の手法によ
ると、隅角観察用コンタクトレンズと圧迫隅角鏡とを、
必要に応じて、交換して用いなければならないために、
観察作業が面倒であると共に、被検者に与える苦痛が大
きかったのである。
【0006】また、従来の圧迫隅角鏡は、角膜周縁部の
一部分を圧迫することにより、該圧迫部と反対側に位置
する隅角部を押し広げて観察するものであるために、そ
の圧迫操作に際して、角膜に局部的な歪みや皺が生じて
不明瞭となり易く、観察が難しいという問題を有してい
た。
【0007】しかも、かかる圧迫隅角鏡は、その圧迫操
作に際して、被検眼に対する滑りを生じ易く、そのため
に、眼球角膜部の目標圧迫位置を継続して圧迫し、観察
することが極めて困難で、その観察に高度な技術および
熟練が要求されるといった問題をも有していたのであ
る。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、通常状態での被検眼の観察に加え、隅角部
が閉じていたり癒着している場合における該隅角部の奥
部の観察も、必要に応じて行なうことができ、しかも、
観察時における角膜の歪みや皺の発生が有利に回避され
得ると共に、被検眼に対する滑りも効果的に防止され得
る、操作性の極めて良好な眼内観察用コンタクトレンズ
を提供することにある。
【0009】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明にあっては、被検者の眼球角膜に接触せしめられる
接眼面を有するレンズ本体と、被検者の眼球強膜に当接
着座せしめられる当接部を有するレンズ支持体とを、ス
ライド機構をもってレンズ軸方向に相対的に移動可能に
組み付け、被検者の眼球強膜に着座せしめた前記レンズ
支持体に対する前記レンズ本体のレンズ軸方向の移動に
より、被検者の眼球角膜を、該レンズ本体にて圧迫可能
としたことを特徴とする眼内観察用コンタクトレンズ
を、その特徴とするものである。
【0010】また、このような眼内観察用コンタクトレ
ンズにおいて、好適には、前記レンズ本体における前記
接眼面が、被検者の眼球角膜に対応する略円形の凹球面
形状とされる一方、前記レンズ支持体における前記当接
部が、該レンズ本体の接眼面の周囲に位置せしめられる
略環状形状をもって形成される。
【0011】更にまた、本発明に係る眼内観察用コンタ
クトレンズにあっては、前記スライド機構における、前
記レンズ本体の前記レンズ支持体に対するレンズ軸方向
の相対的移動量を制限するストッパ機構が、好適に設け
られることとなり、或いはまた、前記レンズ本体が前記
レンズ支持体に対して着脱可能に組み付けられると共
に、該レンズ本体の該レンズ支持体からの離脱を防止す
る離脱防止機構が、好適に設けられることとなる。
【0012】さらに、かくの如き本発明に係る眼内観察
用コンタクトレンズにおいて、より好適には、前記レン
ズ本体における前記接眼面が、被検者の眼球角膜の直径
よりも小さい、11mm以下の直径を有する円形の凹球面
形状をもって形成されることとなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
【0014】先ず、図1及び図2には、本発明に従う構
造とされた圧迫隅角観察用コンタクトレンズ10が示さ
れている。かかるコンタクトレンズ10は、一方の軸方
向端部の外周面がテーパ状に縮径された略円形短柱形状
の外形を有するレンズ本体12と、全体として略円筒形
状を呈するレンズ支持体14とによって構成されてお
り、それらが一体的に組み付けられてなる構造とされて
いる。
【0015】より詳細には、前記レンズ本体12は、一
方の軸方向端部がテーパ筒状に縮径された、全体として
略円筒状の筐体16を有しており、この筐体16の内部
に、アクリル等の透明な光透過性材料にて形成されたレ
ンズ18が内挿され、収容配置されている。
【0016】また、かかる筐体16におけるテーパ筒部
20の内周面には、該筐体16の軸直角平面に対して所
定角度傾斜した四つの平坦な傾斜面(21)が、周方向
に90度の相対角度をもって形成されていると共に、そ
れら各傾斜面(21)に対して、蒸着等の手法により、
アルミニウムコートが施されることによって、四枚の反
射鏡面21が形成されている。なお、本実施例のコンタ
クトレンズ10は、隅角観察用であることから、隅角部
の視認性を良好とするために、各反射鏡面21を、筐体
16の軸直角平面に対して、略62度傾斜させて形成す
ることが望ましい。
【0017】更にまた、この筐体16内に収容配置され
るレンズ18は、その軸方向一方の端部外周面がテーパ
状に縮径された、筐体16の内周面形状に対応した外形
をもって形成されており、且つそのテーパ状外周面に
は、上記筐体16の反射鏡面21に対応して、四つの面
取りが施されている。そして、かかるレンズ18は、筐
体16内に挿入され、筐体16に設けられた各反射鏡面
21に対して密着された状態で、一体的に嵌着固定され
ている。
【0018】さらに、かくの如く一体化されたレンズ1
8と筐体16における、テーパ状に小径化された側の軸
方向端面は、円形の凹球面形状を呈しており、それによ
って接眼面22が形成されている。なお、特に本実施例
では、かかる接眼面22が、一般的な成人の角膜直径
(通常、11.5〜12mm)よりも小さく、11mm以下
の直径をもって形成されており、それによって、後述す
る如く、眼球角膜に対して当接せしめられた際、眼球角
膜に対する圧迫作用が有利に発揮され得るようになって
いる。
【0019】また、レンズ18と筐体16における他方
の軸方向端面には、透明な保護カバー24が、レンズ1
8の端面および筐体16の端面を覆うように重ね合わさ
れており、その外周縁部を、筐体16の外周面に嵌着固
定された円筒状の固定リング26によって押えられるこ
とにより、一体的に組み付けられている。更にまた、か
かる固定リング26の外周面には、軸方向中央部分を周
方向に延びる凹溝28が設けられており、手指による把
持が容易に為され得るようになっている。
【0020】一方、前記レンズ支持体14は、その軸方
向中間部分が、テーパ筒形状を呈するテーパ筒部30と
されている。また、該テーパ筒部30の大径側開口端部
には、厚肉の円筒部32が一体的に設けられていると共
に、その小径側開口端部には、外方に向かって略スカー
ト状に広がる当接部34が一定的に設けられている。
【0021】そして、図示されている如く、該レンズ支
持体14の円筒部32側から、前記レンズ本体12が挿
入されることにより組み付けられ、それによって、目的
とする圧迫隅角観察用コンタクトレンズ10が構成され
ている。
【0022】また、そこにおいて、かかるレンズ支持体
14における円筒部32は、前記レンズ本体12を構成
する筐体16の軸方向中間部の外径と略同一寸法の内径
をもって形成されている。それによって、レンズ支持体
14に対してレンズ本体12が組み付けられた際、該レ
ンズ本体12が、かかる円筒部32の内周面にて案内さ
れつつ、レンズ支持体14に対して、レンズ軸方向に相
対的に変位可能とされているのである。なお、このこと
から明らかなように、本実施例では、レンズ本体12に
おける軸方向中間部の外周面と、レンズ支持体14にお
ける円筒部32の内周面との間に形成されたスライド部
36により、スライド機構が構成されている。
【0023】更にまた、レンズ支持体14におけるテー
パ筒部30は、レンズ本体12を構成する筐体16にお
けるテーパ筒部20の外周面と略同一のテーパ角をもっ
て形成されている。それによって、レンズ支持体14に
おけるテーパ筒部30内周面に対する、レンズ本体12
の筐体16におけるテーパ筒部20外周面の当接によ
り、該レンズ本体12の該レンズ支持体14に対するレ
ンズ軸方向の相対的変位が、規制され得るようになって
いる。なお、このことから明らかなように、本実施例で
は、レンズ支持体14におけるテーパ筒部30内周面
と、レンズ本体12の筐体16におけるテーパ筒部20
外周面とにより、ストッパ機構が構成されている。
【0024】さらに、レンズ支持体14における当接部
34にあっては、眼球の角膜部よりも大きな直径をもっ
て開口し、且つ眼球の強膜部の外周面に略対応した形状
をもって広がる略スカート状にて形成されている。それ
によって、かかる当接部34が、被検眼の強膜部に対し
て当接せしめられた際、該強膜部に対して有利に着座せ
しめられるようになっているのである。
【0025】次に、このような構造とされたコンタクト
レンズ10を用いた、眼球隅角部の観察方法について、
説明を加えることとする。
【0026】かかるコンタクトレンズ10を用いて眼球
隅角部を観察するに際しては、先ず、図3に示されてい
るように、レンズ支持体14の当接部34を、被検眼3
8における強膜40の表面に当接着座させることによ
り、該レンズ支持体14を被検眼38に対して固定的に
支持せしめる。なお、図3中、42は虹彩であり、4
4,44は上下瞼であり、また46は水晶体である。
【0027】そして、その後、このレンズ支持体14に
対してレンズ本体12を被検眼38側に向かってスライ
ド移動させることにより、該レンズ本体12の接眼面2
2を被検眼38の角膜48の表面に接触せしめる。
【0028】すなわち、このように、レンズ本体12の
接眼面22を被検眼38の角膜48表面に接触させるこ
とにより、図3中に矢印で示されているように、レンズ
本体12の反射鏡面21にて反射されて、該レンズ本体
12を透過せしめられる光線により、被検眼38におけ
る隅角部50を観察することができるのである。
【0029】また、かかる観察によって、隅角部50が
閉じていたり癒着していることが発見された場合には、
そのままでは、該隅角部50の奥部まで観察することは
できない。そこで、そのような場合には、図4に示され
ている如く、レンズ本体12を、レンズ支持体14に対
して、更に、被検眼38側に向かってスライド移動せし
める。
【0030】すなわち、かかる操作によって、レンズ本
体12の接眼面22が、被検眼38の角膜48表面に対
して圧接され、該角膜48表面に圧迫作用が加えられる
のであり、それによって、虹彩42が眼底側に押圧され
る結果、隅角部50が拡げられることとなるのである。
それ故、この拡げられた隅角部50を、レンズ本体12
の反射鏡面21にて反射されて、該レンズ本体12を透
過せしめられる光線にて観察することにより、かかる隅
角部50の奥部まて、容易に観察することができるので
ある。
【0031】また、特に本実施例のコンタクトレンズ1
0にあっては、前述の如く、レンズ本体12の接眼面2
2が、角膜48の直径よりも所定寸法小さな直径をもっ
て形成されていることから、かかる接眼面22を角膜4
8の中央部に圧接せしめることにより、該角膜48の中
心部分に対して有効な圧迫作用が加えられ、それによっ
て、隅角部50が有利に拡げられ得ることとなる。
【0032】さらに、かくの如きコンタクトレンズ10
にあっては、レンズ本体12が、強膜40に着座せしめ
られたレンズ支持体14により、被検眼38に対して支
持されていることから、該レンズ本体12の被検眼38
に対する滑りが、極めて有効に防止され得るのであり、
かかる観察操作が容易となるのである。
【0033】しかも、かかるコンタクトレンズ10によ
れば、被検眼38の角膜48の中央部分を、広い範囲に
亘って圧迫することにより、隅角部50を拡げることが
可能であることから、角膜に対して部分的な圧迫作用を
加える必要のある従来の圧迫隅角鏡(図7及び図8参
照)に比べて、角膜48における皺等の発生が有利に軽
減乃至は防止され得ると共に、同時に観察することので
きる範囲が拡大され得て、その観察が容易となるのであ
る。
【0034】そして、特に、本実施例のコンタクトレン
ズ10は、周方向に互いに90度の位相角度をもって形
成された四つの反射鏡面21を備えていることから、隅
角部50を全周に亘って同時に観察することができるの
である。
【0035】また、特に本実施例では、レンズ本体12
とレンズ支持体14との間に、該レンズ本体12のレン
ズ支持体14に対する相対的移動量を規制するストッパ
機構が設けられていることから、上述の如き、角膜48
に対する圧迫作用時に、該角膜48に対して過大な圧迫
力が及ぼされるようなこともないのであり、それによっ
て、優れた安全性が確保され得ることとなる。
【0036】次に、図5及び図6には、本発明の別の実
施例として、本発明に従う構造とされた圧迫隅角観察用
コンタクトレンズ60が示されている。なお、本実施例
にあっては、前記第一の実施例に示されたコンタクトレ
ンズ10に対して、離脱防止機構を付与せしめたものの
一具体例を示すものであって、前記第一の実施例と同様
な構造とされた部材および部位については、図中、それ
ぞれ、同一の符号を付することにより、その詳細な説明
は省略することとする。
【0037】すなわち、本実施例にあっては、レンズ本
体12を構成する筐体16の略軸方向中央部分におい
て、係止溝62が、周方向に連続して延びる凹溝形状を
もって設けられている。また一方、レンズ支持体14に
おける円筒部32の開口側端部には、係止突起64が、
径方向内方に突出する形状をもって、周方向に連続して
設けられている。
【0038】そして、レンズ本体12が、レンズ支持体
14に内挿されて組み付けられた状態下、レンズ本体1
2のレンズ支持体14に対する、レンズ軸方向における
所定量の相対的移動が許容され得るようになっていると
共に、該レンズ本体12がレンズ支持体14に対して、
抜け出し方向(筐体16のテーパ筒部20外周面と、レ
ンズ支持体14のテーパ筒部30内周面との当接による
ストッパ機能が発揮され得ない方向)に移動せしめられ
た際、上記係止突起64の係止溝62に対する係止作用
によって、レンズ本体12のレンズ支持体14からの抜
け出しが、阻止され得るようになっているのである。
【0039】それ故、このような離脱防止機構を有する
本実施例のコンタクトレンズ60にあっては、前記第一
の実施例と同様な効果が、何れも有効に発揮され得るこ
とは勿論、それに加えて、観察時や収納時、運搬時等に
おける取扱い性が有利に向上され得ると共に、観察時に
おける操作性も有利に向上され得ることとなり、また、
レンズ本体12のレンズ支持体14からの脱落等に起因
する損傷も効果的に防止され得るのである。
【0040】なお、このような係止機構を設ける場合に
は、レンズ支持体14を合成樹脂等の変形可能な材質に
て形成することにより、レンズ支持体14に対するレン
ズ本体12の組付けを容易に行なうことができる。
【0041】また、レンズ支持体14またはレンズ本体
12における少なくとも係止機構を構成する部分を、弾
性的な変形が許容される部材にて構成することにより、
それらレンズ支持体14とレンズ本体12とを、容易に
脱着可能とすることも可能である。
【0042】そして、かくの如く、レンズ支持体14と
レンズ本体12とを容易に脱着可能とすれば、それら
を、適宜、分離せしめて、別個に洗浄することが可能と
なることから、衛生上の観点からも、望ましい。
【0043】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、こ
れらの具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0044】例えば、レンズ本体をレンズ支持体に対し
てレンズ軸方向に案内するスライド機構は、前記実施例
の如き、円筒面の摺接構造に限定されるものではない。
【0045】また、レンズ本体とレンズ支持体との相対
的移動量を規制するストッパ機構も、前記実施例の如
き、テーパ面の当接構造に限定されるものではない。
【0046】また、レンズ本体のレンズ支持体からの離
脱を防止する離脱防止機構も、前記実施例の如き、周方
向に連続した凹凸部による係止構造に限定されるもので
はない。
【0047】更にまた、レンズ本体12に設けられる反
射鏡面21の構造は、実施例のものに限定されるもので
はなく、その数や形状、或いは傾斜角度等は、適宜、変
更可能である。
【0048】さらに、レンズ支持体における当接部は、
前記実施例の如き円環形状に限定されるものではなく、
例えば、角膜を上下方向に挟んで位置する強膜部分にだ
け当接せしめられる、一対の円弧形状をもって形成する
こと等も可能である。
【0049】また、前記実施例において例示した、レン
ズ本体とレンズ支持体との相対的移動量を規制するスト
ッパ機構や、レンズ本体のレンズ支持体からの離脱を防
止する離脱防止機構は、必要に応じて設けられるもので
ある。
【0050】加えて、本発明は、眼球における隅角以外
の部分を観察するためのコンタクトレンズや、或いはレ
ーザメスを用いた隅角部等の手術や治療に使用されるコ
ンタクトレンズなどに対しても、有利に適用され得るも
のであることは、勿論である。
【0051】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変形、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【0052】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた眼内観察用コンタクトレンズによれ
ば、眼球強膜に着座せしめたレンズ支持体によって支持
されたレンズ本体の接触面を、眼球角膜の表面に接触さ
せることにより、通常状態下における眼球の隅角部等を
観察することができると共に、レンズ本体をレンズ支持
体に対してスライド移動せしめて、その接触面を眼球角
膜に圧接させることにより、隅角部を拡げて奥部まで観
察することができるのであり、通常状態下における眼球
の観察と、角膜圧迫状態下における隅角奥部の観察と
を、適宜に行なうことが可能であることから、その観察
が極めて容易且つスムーズに為され得るのである。
【0053】しかも、かかる眼内観察用コンタクトレン
ズにあっては、レンズ本体が、レンズ支持体を介して、
比較的硬質である眼球強膜に対して支持されると共に、
角膜に対する圧迫が、該角膜の中心部の広い範囲に亘っ
て加えられることから、かかる角膜の圧迫時において
も、レンズ本体の角膜上での滑りが効果的に防止され得
ると共に、角膜におけるしわ等の発生が有利に軽減乃至
は防止され得るのであり、それによって、操作性の向上
がより一層有利に達成され得るのである。
【0054】また、レンズ支持体における当接部を環状
形状と為し、レンズ本体における接眼面の周囲に位置せ
しめて成る請求項2に記載の眼内観察用コンタクトレン
ズにあっては、かかるレンズ支持体によるレンズ本体の
眼球に対する支持強度を、より有効に得ることができる
のである。
【0055】更にまた、レンズ本体のレンズ支持体に対
する相対的移動量を制限するストッパ機構を設けて成る
請求項3に記載の眼内観察用コンタクトレンズにおいて
は、眼球角膜に対する過度の圧迫が防止され得ることか
ら、その安全性が有利に確保され得ることとなる。
【0056】さらに、レンズ本体のレンズ支持体からの
離脱を防止する離脱防止機構を設けて成る請求項4に記
載の眼内観察用コンタクトレンズにあっては、その取扱
い性および観察時における操作性が、何れも有利に向上
され得るのである。
【0057】また、レンズ本体における接眼面を、直径
が11mm以下の円形凹球面形状をもって形成せしめて成
る請求項5に記載の眼内観察用コンタクトレンズにあっ
ては、眼球角膜中心部分に対して有効な圧迫作用が加え
られ、隅角部が有利に拡げられることから、隅角部の観
察がより一層容易となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての圧迫隅角観察用コン
タクトレンズを示す半裁断面図である。
【図2】図1に示されている圧迫隅角観察用コンタクト
レンズの平面図である。
【図3】図1に示されている圧迫隅角観察用コンタクト
レンズを用いた隅角部の観察方法の一つを説明するため
の説明図である。
【図4】図1に示されている圧迫隅角観察用コンタクト
レンズを用いた隅角部の観察方法であって、図3に示さ
れているものとは異なる観察方法を説明するための説明
図である。
【図5】本発明の別の実施例としての圧迫隅角観察用コ
ンタクトレンズを示す半裁断面図である。
【図6】図5に示されている圧迫隅角観察用コンタクト
レンズの平面図である。
【図7】眼球隅角部の観察に使用される従来の圧迫隅角
鏡を示す側面図である。
【図8】図7に示されている圧迫隅角鏡の平面図であ
る。
【符号の説明】
10,60 コンタクトレンズ 12 レンズ本体 14 レンズ支持体 16 筐体 18 レンズ 21 反射鏡面 22 接眼面 34 当接部 36 スライド部 38 被検眼 40 強膜 48 角膜 50 隅角部 62 係止溝 64 係止突起

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者の眼球角膜に接触せしめられる接
    眼面を有するレンズ本体と、被検者の眼球強膜に当接着
    座せしめられる当接部を有するレンズ支持体とを、スラ
    イド機構をもってレンズ軸方向に相対的に移動可能に組
    み付け、被検者の眼球強膜に着座せしめた前記レンズ支
    持体に対する前記レンズ本体のレンズ軸方向の移動によ
    り、被検者の眼球角膜を、該レンズ本体にて圧迫可能と
    したことを特徴とする眼内観察用コンタクトレンズ。
  2. 【請求項2】 前記レンズ本体における前記接眼面が、
    被検者の眼球角膜に対応した略円形の凹球面形状とされ
    ている一方、前記レンズ支持体における前記当接部が、
    該レンズ本体の接眼面の周囲に位置せしめられる略環状
    形状にて形成されている請求項1記載の眼内観察用コン
    タクトレンズ。
  3. 【請求項3】 前記スライド機構における、前記レンズ
    本体の前記レンズ支持体に対するレンズ軸方向の相対的
    移動量を制限するストッパ機構が設けられている請求項
    1又は2に記載の眼内観察用コンタクトレンズ。
  4. 【請求項4】 前記レンズ本体が前記レンズ支持体に対
    して着脱可能に組み付けられていると共に、該レンズ本
    体の該レンズ支持体からの離脱を防止する離脱防止機構
    が設けられている請求項1乃至3の何れかに記載の眼内
    観察用コンタクトレンズ。
  5. 【請求項5】 前記レンズ本体における前記接眼面が、
    直径が11mm以下である円形の凹球面形状とされている
    請求項1乃至4の何れかに記載の眼内観察用コンタクト
    レンズ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006320372A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Meiyoo:Kk 網膜電位計用角膜電極
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