JPH06319764A - 眼内観察用コンタクトレンズ - Google Patents

眼内観察用コンタクトレンズ

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JPH06319764A
JPH06319764A JP5136512A JP13651293A JPH06319764A JP H06319764 A JPH06319764 A JP H06319764A JP 5136512 A JP5136512 A JP 5136512A JP 13651293 A JP13651293 A JP 13651293A JP H06319764 A JPH06319764 A JP H06319764A
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JP
Japan
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lens
contact
incident
lens body
eye
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JP5136512A
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English (en)
Inventor
Shinji Ishiguro
伸次 石黒
Hideki Kida
英機 木田
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TOOMEE KK
Tomey Corp
Original Assignee
TOOMEE KK
Tomey Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 眼球内部の各部位の観察・治療に共用するこ
とができ、また患者による治療位置に多少の相違にも良
好に対応することができる、眼内観察用コンタクトレン
ズを提供する。 【構成】 被検眼の角膜表面に接触せしめられる凹面7
2を有するレンズ本体70と、該レンズ本体の平面74
に接触せしめられて、該平面上を移動可能とされた入射
レンズ76とを有する眼内観察用コンタクトレンズ50
において、それらレンズ本体と入射レンズとの間に位置
決め機構(溝62,スライド部80)を設けて、入射レ
ンズがレンズ本体上の複数箇所において位置決めされる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、レーザー光を利用した虹彩切開
術や後発白内障術等の眼科手術に用いられ、眼球内部の
視認を可能とすると共に、内部を通じてレーザー光を照
射することによって、被検眼の治療を行なう眼内観察用
コンタクトレンズに関するものである。
【0002】
【背景技術】従来より、眼科手術においては、レーザー
光を利用した虹彩切開術、後発白内障術等が知られてい
る。そして、それらの手術においては、所謂眼内観察用
コンタクトレンズが用いられており、該レンズを被検眼
の角膜表面に接触せしめて、その内部を通じて導かれる
光線によって眼球内部を観察すると共に、その内部を通
じてレーザー光を虹彩や後嚢に照射することによって、
被検眼の治療を行なっている。
【0003】ところで、このような眼内観察用コンタク
トレンズの一例として、特開昭63−29639号公報
には、虹彩切開術用のコンタクトレンズが開示されてい
る。このコンタクトレンズは、出射面にて被検眼の角膜
に接触せしめられるコンタクトレンズ本体と、該コンタ
クトレンズ本体の入射面に対して接着により永久接合さ
れた入射側レンズとからなる。そして、入射側レンズが
コンタクトレンズ本体の中心位置から所定距離だけ外縁
寄りにずらされて接合されていることにより、コンタク
トレンズ本体を被検眼の角膜中央部に接触せしめた際
に、入射側レンズの光軸に沿って導かれるレーザー光の
焦点が虹彩上に合わせられるようになっているのであ
る。
【0004】しかしながら、かかるコンタクトレンズに
あっては、コンタクトレンズ本体と入射側レンズとの位
置関係が、虹彩という特定の治療部位に合わせて固定さ
れているために、虹彩切開術にしか使用され得ない問題
を有していた。そして、後発白内障術等の治療を行なう
場合には、治療部位が異なるため、同一のコンタクトレ
ンズを共用することができず、コンタクトレンズ本体と
入射側レンズとの位置関係を異なる位置で固定した、別
々のコンタクトレンズを使用しなければならない不具合
を有していたのである。
【0005】また、眼球内部の同一部位(例えば虹彩)
についても、患者により若干位置がずれていることがあ
る。而して、従来のコンタクトレンズでは、コンタクト
レンズ本体と入射側レンズとの位置関係が固定されてい
るため、そのような場合に対応することができず、コン
タクトレンズの光軸が治療部位からずれてしまい、レー
ザー光の焦点が治療部位に合わない問題が生じる。その
ため、従来では、コンタクトレンズの光軸に合わせるよ
うに、患者の眼の位置を移動させていたのである。
【0006】
【解決課題】本発明は、このような事情を背景として為
されたものであり、その解決課題とするところは、眼球
内部の各部位の観察・治療に共用することができ、また
患者による治療位置の多少の相違にも良好に対応するこ
とができる、眼内観察用コンタクトレンズを提供するこ
とにある。
【0007】
【解決手段】そして、上記の課題を解決するために、本
発明にあっては、眼科の眼内観察検査若しくは治療に使
用される眼内観察用コンタクトレンズにして、被検眼の
角膜表面に接触せしめられる接眼面を有するレンズ本体
と、該レンズ本体の接眼面と反対側のレンズ表面に接触
せしめられて、該レンズ表面上を移動可能とされた入射
レンズとを有すると共に、それらレンズ本体と入射レン
ズとの間に位置決め機構が設けられて、該入射レンズが
前記レンズ本体上の複数箇所において位置決めされ得る
ようになっていることを特徴とする眼内観察用コンタク
トレンズを、その要旨とするものである。
【0008】また、かかる本発明に従う眼内観察用コン
タクトレンズにおいては、有利には、前記レンズ本体と
前記入射レンズの接触面間に所定厚みの間隙が設けら
れ、該間隙内に反射光防止用流動物が充填されることと
なる。
【0009】
【作用・効果】要するに、本発明に係る眼内観察用コン
タクトレンズにあっては、レンズ本体上で入射レンズが
移動可能とされ、且つ位置決め機構によって、入射レン
ズがレンズ本体上の複数箇所に位置決めされ得るように
なっている。従って、入射レンズの位置を移動させるこ
とによって、コンタクトレンズの光学中心を任意の位置
に設定し、レーザー光の焦点を移動させることができる
のであり、任意の位置でレーザー照射が可能であり、虹
彩切開術および後発白内障術に同一のレンズを共用し
て、使用することができる。また、患者によって治療位
置が若干ずれる場合にも、良好に対応することができ
る。
【0010】そして、レンズ本体と入射レンズの接触面
間に所定厚みの間隙が設けられ、該間隙内に反射光防止
用流動物が充填される場合には、両レンズの接触面に傷
が付くことが防止され得ることから、傷に基づくレーザ
ー光の散乱や減衰を防止することができると共に、該反
射光防止用流動物にてレーザー光の反射を効果的に防止
することができるため、安全性を高めることができるの
である。
【0011】
【実施例】以下に、本発明をより具体的に明らかにする
ために、本発明に従う眼内観察用コンタクトレンズの代
表的な実施例について、図面に基づいて詳細に説明する
こととする。
【0012】先ず、図1及び図2には、本発明に従う眼
内観察用コンタクトレンズの一例が示されているが、こ
のコンタクトレンズ10は、レンズ本体12と入射レン
ズ20とからなり、該レンズ本体12にて被検眼30の
角膜32表面に接触せしめられるようになっている。
【0013】より具体的には、前記レンズ本体12は、
平凹型の円形レンズであり、アクリル樹脂等の透明な材
質にて形成されている。そして、レンズ本体12の凹面
14側は、角膜形状に対応した凹球面形状に形成され、
被検眼30の角膜32表面に接触せしめられる接眼面を
構成するようになっている。また、該レンズ本体12の
平面16側には、その外縁部より所定高さで突出する環
状凸部18が設けられている。
【0014】また、前記入射レンズ20は、レンズ本体
12より一回り小さな平凸型のレンズであり、ガラス等
の透明な材質にて形成されている。そして、平面22側
で前記レンズ本体12の平面16側レンズ表面に接触せ
しめられて、該レンズ表面上を移動可能とされている。
かくして、該入射レンズ20と前記レンズ本体12とか
ら一体的なコンタクトレンズ10が構成され、観察用の
照明光や治療用のレーザー光は、該入射レンズ20の凸
面24側より入射され、前記レンズ本体12の凹面14
側より出射されるようになっているのである。
【0015】さらに、この入射レンズ20は、所定の光
学特性を備えた円形の有効治療領域26(光学中心:
A)が中央部に形成されると共に、該有効治療領域26
の周囲に、片側に広い幅で、片側に狭い幅で、鍔状の当
接部28が一体に形成されている。また、該当接部28
の幅の広い側の外周面形状及び幅の狭い側の外周面形状
は、それぞれ、前記レンズ本体12の環状凸部18の内
周面形状に一致せしめられている。
【0016】従って、該入射レンズ20は、前記レンズ
本体12の平面16側のレンズ表面上を移動させられ、
当接部28の幅の広い側でレンズ本体12の環状凸部1
8に当接せしめられることによって、図1の如くに、有
効治療領域26がレンズ本体12の中央部に位置するよ
うに、位置決めされることとなる。また、当接部28の
幅の狭い側でレンズ本体12の環状凸部18に当接せし
められることによって、図2の如くに、有効治療領域2
6がレンズ本体12の外縁寄りに位置するように、位置
決めされることとなる。つまり、本実施例では、入射レ
ンズ20の当接部28とレンズ本体12の環状凸部18
にて位置決め機構が構成されており、かかる位置決め機
構にて入射レンズ20がレンズ本体12上の複数箇所
(本実施例では2箇所)において位置決めされ得るよう
になっているのである。
【0017】そして、図1のように位置決めされた場合
には、かかるコンタクトレンズ10を被検眼30の角膜
32表面に接触せしめた際に、入射レンズ20の有効治
療領域26が被検眼30の中央部に位置せしめられるこ
ととなり、被検眼30の中央部の観察、治療が行なわれ
ることとなる。具体的には、後発白内障術等に適応で
き、YAGレーザーを用いたCAP(レーザーカプセル
トミー)手術によって、水晶体34の後面に生じる白内
障後発膜35の切除を行なうことができる。
【0018】一方、図2のように位置決めされた場合に
は、かかるコンタクトレンズ10を被検眼30の角膜3
2表面に接触せしめた際に、入射レンズ20の有効治療
領域26が被検眼30の外縁寄りに位置せしめられ、被
検眼30の外縁寄りの部位の観察、治療が行なわれるこ
ととなる。具体的には、虹彩切開術等に適応でき、アル
ゴンレーザーを用いたLI(レーザーイリドトミー)手
術によって、虹彩36の一部の切開、切除を行なうこと
ができる。このようにして、本実施例のコンタクトレン
ズ10は、虹彩切開術および後発白内障術に共用し得る
ようになっているのである。
【0019】なお、このようなコンタクトレンズ10で
は、レンズ本体12が角膜上に傾斜して配置された場合
に、入射レンズ20がそれ自身の重みで位置決め機構
(18,28)にて決められた位置より下方へずれる可
能性がある。このため、かかるコンタクトレンズ10に
は、入射レンズ20の位置ずれを防止するために、何等
かのずれ防止機構を設けるようにしても良い。
【0020】例えば、図3に示されるコンタクトレンズ
10では、レンズ本体12の環状凸部18の内周面に直
線部38が設けられると共に、該直線部38に対応し
て、入射レンズ20の当接部28にも直線部40が設け
られており、それら直線部38,40の当接によって、
入射レンズ20の下方への位置ずれを防止し得るように
なっている。或いは、図4に示されるコンタクトレンズ
10では、レンズ本体12の環状凸部18と入射レンズ
20の当接部28との間に生じる間隙に、ずれ防止部材
42が嵌め込まれることにより、入射レンズ20の位置
ずれが防止されるようになっている。
【0021】また、眼球の治療部位によってレーザー光
の焦点深さを変える必要がある場合には、図5に示され
るようにして、コンタクトレンズ10のレンズ本体12
の平面16を所定の角度で傾斜させて形成し、かかる傾
斜面に沿って入射レンズ20を移動させることにより、
入射レンズ20の高さが変更され得るようにすることも
できる。そうして、後発白内障術等を行なう際には、入
射レンズ20の高さを低くして(高さ:a)、レーザー
光44の焦点を深くする一方、虹彩切開術等を行なう際
には、入射レンズ20の高さを高くして(高さ:b)、
レーザー光44の焦点を浅くするのである。
【0022】次に、本発明に従う眼内観察用コンタクト
レンズの異なる例について、図6〜11に基づいて説明
する。そこに示されるコンタクトレンズ50は、略円筒
状を呈するケース52に対してレンズ本体70と入射レ
ンズ76が取り付けられて、構成されており、該レンズ
本体70にて被検眼の角膜表面に接触せしめられるよう
になっている。
【0023】より具体的には、前記ケース52は、円筒
状のケース本体54と、該ケース本体54のテーパ状に
小径化された一端部55に接着固定されるレンズ取付部
材56とからなる。そして、該レンズ取付部材56は、
下面側にて被検眼に接触せしめられる円筒部58と、該
円筒部58の上面側に一体に形成されたコ字状凸部60
とを有しており、該コ字状凸部60の外周縁部に対し
て、前記ケース本体54の一端部55が接着せしめられ
ている。そして、それにより、コ字の開口部位におい
て、ケース本体54とレンズ取付部材56との間に窓部
66が形成されるようになっている。
【0024】また、該コ字状凸部60には、相対向する
一対の壁部の内面に、それぞれ、それら壁部に沿って延
びる溝62,62が形成されている。更に、残る一つの
壁部には、溝62,62を繋いで延びる長孔状の貫通孔
64が形成されているのである。
【0025】なお、前記ケース本体54は、黒ジュラコ
ン(商品名:PBT樹脂)や軽合金にて形成されてお
り、また前記レンズ取付部材56は、黒アクリル等の光
不透過性の樹脂等によって形成されている。それによっ
て、前記ケース52は、外部からの光の入射を防ぐよう
になっているのである。
【0026】一方、そのようなケース52に対して取り
付けられるレンズ本体70には、PMMA等のアクリル
樹脂といった透明な材質にて形成された、平凹型の円形
レンズが用いられている。また、該レンズ本体70は、
凹面72をケース外側、平面74をケース内側に向ける
ようにして、その外周面にて前記レンズ取付部材56の
円筒部58の内周面に接着固定されることにより、前記
ケース52に一体に取り付けられている。そして、該レ
ンズ本体70の凹面72側は、被検眼の角膜表面に接触
せしめられる接眼面とされるように、角膜形状に対応し
た凹球面形状に形成されている。
【0027】また、入射レンズ76は、平凸型の円形の
有効治療領域78と、該有効治療領域78の回りに一体
に設けられた楕円板状のスライド部80とを有し、例え
ばBK7等のガラスといった透明な材質にて形成されて
いる。更に、スライド部80の長さ方向の一端部には、
上面側(有効治療領域78の凸面側)に所定高さで突出
する把手部82が形成されている。そして、該入射レン
ズ76は、平面側を前記レンズ本体70の平面74側に
接触させるようにして、スライド部80の幅方向に対向
する二辺において前記レンズ取付部材56の溝62,6
2に嵌め入れられることによって、前記レンズ取付部材
56に取り付けられているのである。そして、把手部8
2を操作することにより、レンズ本体70や入射レンズ
76の表面に触れることなく、入射レンズ76を移動さ
せ、所望の箇所に位置決めさせ得るようになっている。
【0028】さらに、本実施例では、レンズ取付部材5
6に形成された溝部62の一方において、溝の内側上面
に、溝の延び方向に所定間隔を隔てて、二つの凹所6
8,68が形成されている。また、該溝部62に嵌め入
れられる入射レンズ76のスライド部80の上面には、
該凹所68に対応する位置に、小突起84が一つ形成さ
れている。このため、かかる小突起84が該凹所68の
何れかに嵌合することにより、入射レンズ76がその位
置で安定して位置決めされ、ずれが防止され得るように
なっている。
【0029】つまり、かかるコンタクトレンズ50で
は、レンズ取付部材56の溝62と入射レンズ76のス
ライド部80にて位置決め機構が構成されており、また
レンズ取付部材56の凹所68と入射レンズ76の小突
起84にてずれ防止機構が構成されているのである。従
って、それら位置決め機構及びずれ防止機構にて入射レ
ンズ76がレンズ本体70上の複数箇所(本実施例では
2箇所)において位置決めされ得るようになっている。
【0030】加えて、それらレンズ本体70と入射レン
ズ76との接触面間には、所定厚みの間隙が形成されて
おり、該間隙内に反射光防止用流動物が充填されて、反
射光防止液層部86が設けられているのである。そうし
て、該反射光防止液層部86を介して、レンズ本体70
と入射レンズ76とが一体的なコンタクトレンズ50を
構成し、観察用の照明光や治療用のレーザー光は、入射
レンズ76の凸面側より入射され、レンズ本体70の凹
面72側より出射されるようになっているのである。ま
た、かかるコンタクトレンズ50では、反射光防止液層
部86が設けられていることにより、レンズの接触面に
傷が付くことが防止され得るため、傷に基づくレーザー
光の散乱や減衰が防止され得る。更に、反射光防止用流
動物にてレーザー光の反射が効果的に防止され得るた
め、安全性が高められる利点が得られる。
【0031】なお、反射光防止用流動物としては、理論
的には、レンズ本体70の屈折率と入射レンズ76の屈
折率の間の屈折率を有する流動物が好ましく用いられる
こととなる。より具体的に、入射レンズ76の素材とし
て用いられるガラス(BK7)の屈折率は1.52(2
0℃、以下同様)であり、レンズ本体70の素材として
用いられるアクリル樹脂(PMMA)の屈折率は1.4
94であるため、1.5前後の屈折率を有する流動物を
使用することが望ましく、例えばシリコーンオイル等の
高屈折率の流動物を使用することができる。
【0032】而して、現実的には、入手が容易で、眼に
安全な流動物であれば問題なく使用することができるこ
とから、市販の人工涙液等を用いることができる。具体
的には、『スコピゾル』(千寿製薬株式会社製、主成
分:ヒドロキシエチルセルロース、屈折率:1.337
6)、『ウェティー』(株式会社メニコン製、主成分:
ヒドロキシエチルセルロース+コンドロイチン硫酸、屈
折率:1.3402)、『ハードウェル』(株式会社ト
ーメーテクノロジー製、主成分:ヒドロキシエチルセル
ロース+コンドロイチン硫酸、屈折率:1.3381)
等を挙げることができ、また水(屈折率:1.335)
も使用可能である。
【0033】そして、かかるコンタクトレンズ50にあ
っても、虹彩切開術および後発白内障術に同一のレンズ
を使用することができるようになっているのである。即
ち、被検眼の中央部の観察、治療を行なう場合には、入
射レンズ76を図8の状態に移動させ、スライド部80
に形成された小突起84をレンズ取付部材56の溝62
に形成された凹所68の一方(図8の右側の凹所68)
に嵌合させることによって、位置決めする。かくして、
有効治療領域78がレンズ本体70の中央部に位置せし
められた状態で、該コンタクトレンズ50を被検眼30
の角膜32表面に接触せしめることにより、図9の如
く、入射レンズ76の有効治療領域78が被検眼30の
中央部に位置せしめられ、レーザー光88が眼球内部の
中央部に導かれるのである。そうして、後発白内障術等
を実施することができ、水晶体34の後面に生じる白内
障後発膜35の切除を行なうことができる。
【0034】一方、被検眼の外縁寄りの部位の観察、治
療を行なう場合には、入射レンズ76を図10の状態に
移動させ、スライド部80に形成された小突起84をレ
ンズ取付部材56の溝62に形成された凹所68の他方
(図10の左側の凹所68)に嵌合させることによっ
て、位置決めする。かくして、有効治療領域78がレン
ズ本体70の外縁寄りの部位に位置せしめられた状態
で、該コンタクトレンズ50を被検眼30の角膜32表
面に接触せしめることにより、図11の如く、入射レン
ズ76の有効治療領域78が被検眼30の外縁寄りに位
置せしめられ、レーザー光88が眼球内部の外縁寄りに
導かれるのである。そうして、虹彩切開術等を実施する
ことができ、虹彩36の一部の切開、切除を行なうこと
ができる。
【0035】以上、本発明の代表的な実施例について詳
述してきたが、本発明が、そのような実施例の記載によ
って、何等の制約をも受けるものでないことは、言うま
でもないところである。また、本発明には、上記の実施
例の他にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加え得るものであることが、理解されるべきである。
【0036】例えば、前記実施例では、入射レンズがレ
ンズ本体上の二箇所において位置決めされ、後発白内障
術および虹彩切開術に共用し得るようになっていたが、
入射レンズがレンズ本体上の三箇所以上に位置決めされ
得るようにして、患者による治療位置の多少の差異にも
対応し得るようにすることも可能である。
【0037】また、前述のコンタクトレンズ50では、
入射レンズ76がケース52から取り外せないように構
成されていたが、レンズを清潔に保つためには、入射レ
ンズ76をケース52から取り外し可能に組み込むよう
にして、レンズ本体70及び入射レンズ76の洗浄を容
易に行ない得るようにすることが望ましい。例えば、ケ
ース52の窓部66の寸法(高さ)を大きくして、入射
レンズ76をケース52から取り外せるようにすること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る眼内観察用コンタクトレンズの一
例について、その平面形態及び断面形態を示す説明図で
ある。
【図2】入射レンズを異なる位置に位置決めした状態を
示す、図1に対応する説明図である。
【図3】図1のコンタクトレンズに入射レンズのずれ防
止機構を設けた例を示す平面説明図である。
【図4】図1のコンタクトレンズに入射レンズのずれ防
止部材を取り付けた例を示す平面説明図である。
【図5】図1のコンタクトレンズにおいて、レンズ本体
の平面を傾斜して設けた例を示す断面説明図である。
【図6】本発明に係る眼内観察用コンタクトレンズの異
なる例を示す平面図である。
【図7】図6のVII −VII 線断面を示す断面図である。
【図8】入射レンズの一つの位置決め状態を示す平面説
明図である。
【図9】図8の位置決め状態でレーザー光を照射した状
態を示す断面説明図である。
【図10】入射レンズの異なる位置決め状態を示す平面
説明図である。
【図11】図10の位置決め状態でレーザー光を照射し
た状態を示す断面説明図である。
【符号の説明】
10,50 コンタクトレンズ 12,70 レンズ本体 14,72 凹面(接眼面) 20,76 入射レンズ 26,78 有効治療領域 18 環状凸部 28 当接部 30 被検眼 32 角膜 34 水晶体 36 虹彩 52 ケース 54 ケース本体 56 レンズ取付部材 62 溝 64 貫通孔 66 窓部 68 凹所 80 スライド部 82 把手部 84 小突起 86 反射光防止液層部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼科の眼内観察検査若しくは治療に使用
    される眼内観察用コンタクトレンズにして、 被検眼の角膜表面に接触せしめられる接眼面を有するレ
    ンズ本体と、該レンズ本体の接眼面と反対側のレンズ表
    面に接触せしめられて、該レンズ表面上を移動可能とさ
    れた入射レンズとを有すると共に、それらレンズ本体と
    入射レンズとの間に位置決め機構が設けられて、該入射
    レンズが前記レンズ本体上の複数箇所において位置決め
    され得るようになっていることを特徴とする眼内観察用
    コンタクトレンズ。
  2. 【請求項2】 前記レンズ本体と前記入射レンズの接触
    面間に所定厚みの間隙を設け、該間隙内に反射光防止用
    流動物を充填したことを特徴とする請求項1に記載の眼
    内観察用コンタクトレンズ。
JP5136512A 1993-05-13 1993-05-13 眼内観察用コンタクトレンズ Pending JPH06319764A (ja)

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JP (1) JPH06319764A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008119316A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Hoya Corp 一時的人工角膜、及び、一時的人工角膜に装着されるリング状装着物
JP2012080984A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Hoya Corp 眼内観察用レンズ
JP2019069265A (ja) * 2010-11-08 2019-05-09 カテナ・プロダクツ・インコーポレーテッド 成形された眼科用レンズ

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