JP5386759B2 - 角膜内皮検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は角膜内皮検査装置に関する。さらに詳しくは、スペキュラー方式によって角膜の内皮細胞を観察、撮影するための角膜内皮細胞撮影装置等を含む角膜内皮検査装置に関する。ここで、スペキュラー方式の撮影装置とは、照明光を被検眼の光軸に対して斜め前から照射し、その角膜における鏡面反射光を斜め前から受光してこの像を観察、撮影するものである。
従来の角膜内皮細胞撮影装置では、被検者に対して固視灯を固視するように注文し、固視灯を固視することによって固定された被検眼の所望部位を撮影している。このような角膜内皮細胞撮影装置としては特許文献1および特許文献2に開示されたものが知られている。これらの角膜内皮細胞撮影装置には複数個の固視灯が設置されている。そのうちの適宜指定した固視灯を被検者に固視させることによって被検眼上の観察部位を選択して装置の正面に向け、その部位を撮影する。
しかし、前記複数個の固視灯の設置位置は固定されているので、被検眼表面の予め設定された限られた部位しか撮影することができない。すなわち、被検眼上の任意の部位を撮影することができない。また、被検者は撮影の度に異なる固視灯に視線を移して固視する必要があるので苦痛を感じることがある。また、大きく視線を回転させ、固視することは困難で、固視が不正確となる。
そこで、被検眼は一方向に向けた状態のままにして、撮影装置の光学部の位置および姿勢を変化させることにより、被検眼上の任意の部位に前記光学部の基準光軸を正対させるという方法が考えられる。被検眼を変位させることなく、装置の姿勢を変化させて被検眼の任意部位を撮影しようというものである。しかし、この場合であっても、当然、被検眼を固定させるために固視指標を提示するのが好ましい。正面の固視指標を固視することによって被検眼の固定が安定してなされるからである。
この構成においては、光学部の位置および姿勢を変化させる際にも固視指標を固定しておくために、この固視指標は光学部ハウジングの外部に固定状態で設ける必要がある。そうすると、光学部の位置や姿勢を変化させたことによって、光学部ハウジングが固視指標を固視している眼の視界を遮ることがある。具体的に言えば、光学部を被検眼の正面に位置させ、被検眼とは反対側の眼(以下、反対眼とも言う)が固視指標を固視しているときに、被検眼の周辺部を撮影するために光学部を反対眼側に傾斜させると、光学部ハウジングが反対眼の視界を遮って固視指標を固視することができなくなることがある。その結果、被検眼を安定的に固定するという目的を達成することができなくなる。
特開平07−088086号公報 特開平07−100111号公報
本発明はかかる課題を解消するためになされたものであり、被検眼の角膜状の任意部位を検査するための角膜内皮検査装置であって、被検眼の周辺部を撮影するために光学部の位置および姿勢を変化させたときでも被検眼を安定的に固定することができる角膜内皮検査装置を提供することを目的としている。
本発明の角膜内皮検査装置は、
照明光によって被検眼の前眼部をその斜め前方から照明する照明光学系、および、前記照明光の前眼部で反射された反射光を斜め前方から受光する撮影光学系を有する、被検眼の前眼部上の任意の位置における角膜内皮を検査するための検査光学系と、
前記検査光学系を、XYZの三軸方向に直線移動させるための光学系直線移動手段と、
前記検査光学系を、鉛直軸の回り、および、被検眼に向かう水平軸に直角な水平軸の回りそれぞれに回動させるための光学系回動手段と、
被検者の左右の眼の少なくともいずれか一方が視認しうるように、前記検査光学系の外部に移動可能に設けられた少なくとも一個の固視指標とを備えており、
前記光学系直線移動手段および光学系回動手段により、検査光学系の光学基準軸を被検眼の角膜表面の任意位置の法線方向に沿わせるように構成されている。
かかる構成によれば、被検眼の角膜上の任意の位置を検査するに際して、被検眼を安定的に固定した状態にすることができる。たとえば、角膜上の周辺部を撮影するために回動させた検査光学系が被検者の一方の眼の視界から固視指標を遮ったとしても、他方の眼によっていずれかの固視指標を固視することができる。その結果、被検者は固視を維持することができるので、被検眼は固定された状態を保つことができる。
この本発明の角膜内皮検査装置には、
前記検査光学系が被検者の左右いずれかの眼の視界から固視指標を遮るか否かを判定し、遮られない方の眼に固視指標を提示する固視指標提示手段をさらに備えることができる。
予め決定された人眼の角膜の曲率半径を用いて前眼部上の任意位置における法線方向を決定する法線方向演算手段をさらに備え、そして、前記光学系回動手段および光学系直線移動手段のうちの少なくとも光学系回動手段が、前記検査光学系を移動させることにより、前記照明光学系の光軸と前記撮影光学系の光軸との交差角を二分する光学基準軸を、前記法線方向演算手段によって決定された前記任意位置における法線方向に沿わせるように構成することができる。
被検眼の前眼部を撮影するカメラを有する前眼部観察光学系と、
前眼部像上に被検部を指定する検査位置指定手段とをさらに備え、
前記法線方向演算手段が、前記検査位置指定手段によって指定された位置における法線方向を、前記前眼部観察光学系によって観察されている前眼部像上の角膜頂点位置と前記指定された位置との相対位置関係と、前記人眼の角膜の曲率半径とに基づいて演算するように構成することができる。
前記本発明の角膜内皮検査装置には、
前記固視指標の提示位置を変更する固視指標移動手段と、
被検眼上の角膜頂点における法線方向と検査対象である任意の位置における法線方向とがなす回動必要角度が、前記光学系回動手段に設定された許容最大回動角度を超えているか否かを判定する角度判定手段とさらに備えることができ、
前記回動必要角度が許容最大回動角度を超えていると判定されたとき、前記固視指標移動手段が、被検眼の角膜頂点における法線方向から前記指定位置と反対の方向に、少なくとも前記超えた角度に対応する距離だけ離れた位置に固視指標提示位置を変更するように構成することができる。
かかる構成によれば、前述した被検眼を安定的に固定するための固視指標を、角膜の周辺部撮影のために有効利用することができる。たとえば、ある特定の周辺部の撮影のために光学系を回動させようとしたとき、予め設定された許容最大回動角度を超えてしまうためにそれ以上の回動が不可能であると判断された場合、固視指標を少なくとも不足角度分だけ移動させることによって目的部位の検査が可能となる。許容最大回動角度は、たとえば、光学系を回動させるときに被検者の顔に干渉することを防止する等の目的で設定してもよい。
前記本発明の角膜内皮検査装置には、
前記検査光学系内に配設された、被検眼を正面視状態に固定するための基準固視指標と、
前記検査光学系が被検眼に対向する位置にあるときに、前記基準固視指標から、前記固視指標のうちの被検眼とは反対の眼である反対眼が視認しうる固視指標へ提示の切り換えをするための固視指標提示手段と、
前記固視指標提示手段による前記固視指標の提示の切り換えがなされたとき、この切替に伴う被検眼の回転角度を検出し、検出された回転角度に基づいて、角膜頂点における法線方向を補正する補正手段とをさらに備えることができる。
上記のように、被検眼が正面の基準固視指標を固視している状態から、固視すべき固視指標が切り替わって反対眼が対応する固視指標を固視したときには、たとえば、被検眼はわずかに内側へ回転することがある。その原因としては、輻湊が起こる場合、被検者が斜視や斜位である場合等である。しかし、この場合であっても、前記補正手段により、検査光学系の光学基準軸を検査対象位置における法線方向に沿わせる際の基準となる角膜頂点における法線方向が補正されるので、正確な検査位置指定が可能となる。
被検眼の前眼部を撮影するカメラを有する前眼部観察光学系をさらに備え、
前記補正手段を、
前記前眼部観察光学系によって観察されている被検眼の前眼部像において、前記固視指標提示手段が基準固視指標を提示したときにおける被検眼の第一角膜頂点位置を記録し、反対眼に対応する固視指標を提示したときにおける被検眼の第二角膜頂点位置を記録し、
前眼部像における前記第一角膜頂点位置と第二角膜頂点位置との離間距離と、予め決定された人眼の角膜の曲率半径とを用いて被検眼の回転角度を算出し、第一角膜頂点位置および第二角膜頂点位置それぞれにおける法線方向を算出して角膜頂点における法線方向を補正するように構成することができる。
本発明の角膜内皮検査装置によれば、被検眼の異なる複数の部位を検査する場合でも、基本的に被検眼は固定したままでその視線方向を変更する必要がない。しかも、装置の姿勢や位置が変化したときでも、被検者のいずれかの眼がいずれかの固視指標を固視することができるので、被検眼が安定的に固定される。
本発明の角膜内皮検査装置の一実施形態である角膜内皮細胞撮影装置の外観を概略的に示す側面図である。 図1の角膜内皮細胞撮影装置の正面図である。 図1の角膜内皮細胞撮影装置の本体の鉛直面内回動を示す側面図である。 図1の角膜内皮細胞撮影装置の本体の水平面内回動を示す平面図である。 図1の角膜内皮細胞撮影装置の本体内に配置された各光学系を示す光路図である。 図6(a)は被検眼の前眼部、角膜頂点および撮影点を示す正面図であり、図6(b)はそのVI−VI線断面図である。 図1の角膜内皮細胞撮影装置の本体の水平面内回動を示す平面図である。 被検眼の角度変位に応じた角膜内皮細胞撮影装置の本体の移動形態を説明する被検眼の平面図および前眼部像を示す図である。 被検眼の角度変位に応じた角膜内皮細胞撮影装置の本体の他の移動形態を説明する被検眼の平面図および前眼部像を示す図である。
添付の図面を参照しながら本発明の角膜内皮検査装置の実施形態を説明する。
図1〜5に示す角膜内皮細胞撮影装置1は、被検眼の前眼部における任意部位の角膜内皮細胞を位置的な制限なく、しかも、被検者に視線を移動させる等の苦労を強いることなく撮影するための工夫がされた装置である。
《角膜内皮細胞撮影装置1の駆動機構の説明》
図1および図2に示すように、この角膜内皮細胞撮影装置(以下、単に装置ともいう)1は、XYZ架台(三軸架台ともいう)2に搭載された本体10を有している。本体10には角膜内皮細胞を観察、撮影するための光学系が収納されている。この本体10は支持枠3に支持された状態で三軸架台2に搭載されている。XYZ架台2は基台2aを有しており、この基台2a上に左右方向(X軸方向)にスライド可能に設置されたXテーブル4、Xテーブル4上に前後方向(Z軸方向)にスライド可能に設置されたZテーブル6、および、Zテーブル6上に上下方向(Y軸方向)に昇降可能に設置されたYテーブル5を有している。各軸方向の移動機構は、送りネジ方式等の公知の機構を採用することができる。以上の構成により、光学系はXYZの三軸方向(左右、前後、上下)に移動可能となる。ここでは、装置1から見た被検眼E側を前方と呼び、その逆側を後方と呼ぶ。
前記支持枠3はU字フレーム状を呈しており、本体10をX軸(左右方向に延びる軸)の回りに回転可能、すなわち、上下方向に回転可能に支持している。この上下方向の回動は、支持枠3の前方に設定された所定点Cを中心にした公転である。この所定点Cは、後述する検査光学系の光学基準軸S上に設定された点である。また、前述したZ軸(前後方向に延びる軸)もこの所定点Cを通るように設定されている。本体10の上下回動の具体的な構成は以下のとおりである。まず、支持枠3の側壁部に前記所定点Cを中心とした円弧状のガイド溝9が形成され、本体10から外方に突出した三本の被案内部材11がこのガイド溝9の縁に摺接している。さらに、本体10には前記所定点Cを中心とした円弧状のラック12が形成されている。支持枠3に設置された回転駆動装置13aによって回転駆動されるピニオンギア13が前記ラック12に咬合している。このピニオンギア13を回転駆動することにより、本体10を所定点Cを左右方向に通るX軸の回りに回動させることができる。図3中、実線で示すのはその光学基準軸Sが水平状態にある本体10であり、二点鎖線で示すのは最上限まで傾斜させられた本体10および最下限まで傾斜させられた本体10である。
図4も併せて参照すれば明らかなように、支持枠3は前記所定点Cを通るY軸(鉛直軸)の回りに回転可能にされている。具体的な構成は以下のとおりである。図1に示すとおり、前記Yテーブル5の前方に延びた延長板部5aに回転駆動装置14が設けられている。そして、支持枠3の前部が、回転駆動装置14の回転軸14aに取り付けられている。この回転軸14aは所定点Cを通るY軸に沿って上方に延びている。この構成により、本体10は、被検眼Eに向かうZ軸を中心振り分けにして水平面内に左右それぞれに旋回(公転)することができる。
以上説明したごとく、本体10のX軸回りおよびY軸回りの各回転駆動は、回転駆動装置13a、14によって自動で行われる。
図5を参照しながら、本体10内に収容された光学部を説明する。本体10の内部には、照明光学系15、撮影光学系16、合焦光学系17、前眼部観察光学系18およびアライメント指標投影光学系19が収容されている。
《各光学系の設置目的の説明》
照明光学系15は照明光によって被検眼Eの前眼部をその斜め前方から照明するための光学系である。撮影光学系16は前眼部における前記照明光の反射光を受光するための光学系である。照明光学系15と撮影光学系16とが検査光学系を構成している。
図3を参照すれば明らかなように、当然、照明光学系15の光軸(照明光軸ともいう)15aと撮影光学系16の光軸(撮影光軸ともいう)16aとは交差している。この交点を、撮影光学系16の「合焦点F」という。照明光軸15aと撮影光軸16aとのなす角を二分する直線を検査光学系の光学基準軸Sとしている。したがって、この光学基準軸S上に前記合焦点Fおよび前記所定点Cが存在する。この所定点Cは合焦点Fよりも前方に位置しており、その離間距離は被検眼の一般的な角膜の曲率半径R(図6(b)参照)に相当している。つまり、この合焦点Fを被検眼Eの角膜に位置合わせしたとき、装置1における所定点Cの位置がちょうど被検眼Eの角膜の曲率中心ECと一致するようにされている。したがって、この状態で本体10、すなわち光学部を所定点Cを中心にX軸回りおよびY軸回りに回動させると、合焦点Fは被検眼の角膜の面に沿って円弧状に移動することになる。
合焦光学系17は、前記合焦点Fを被撮影部位たる角膜内皮に一致させることにより撮影光学系16の作動距離を設定する光学系である。前眼部観察光学系18は、被検眼Eの前眼部を観察するためのテレビカメラ21を有する光学系である。前眼部観察光学系18は、被検眼表面におけるアライメント指標光の反射像たる輝点(プルキンエ像)を前記テレビカメラ21が受像することにより前眼部の角膜頂点位置を検出することができるように構成されている。アライメント指標投影光学系19は、前眼部観察光学系18の観察光軸18aに沿って被検眼Eにアライメント指標光を照射する光学系である。アライメント指標光は光学基準軸Sを被検眼Eの角膜頂点に位置合わせするためのものである。固視標投影光学系20は被検眼Eに固視用の指標光を投影する光学系であり、そのほとんどの光路が上記アライメント指標投影光学系19の光路と共用されている。後述するように、通常はこの固視標投影光学系20は使用されない。
《各光学系の構成の説明》
照明光学系15は前眼部照明用光源としてのストロボ放電管23を有している。ストロボ放電管23からの可視光は集光レンズ24を透過してスリット25に集束する。これにより照明されたスリットが照明レンズ26によって被検眼Eの角膜上に結像させられる。本実施形態では、照明光学系15の光路を、その途中から合焦光学系17の光路と一致させるために、光路途中にホットミラー27が介装されている。このホットミラー27は可視光である照明光を透過し、赤外光である後述の合焦検出用光を反射するものである。
撮影光学系16は角膜内皮細胞を撮影するためのテレビカメラ21を有している。このテレビカメラ21は前述した前眼部観察光学系18とで共用されている。被検眼Eの角膜で反射された前記スリット光は撮影レンズ28を透過してスリット29位置に集束し、結像レンズ30を透ったうえで前記テレビカメラ21によって受光される。本実施形態では撮影光学系16の光路がその途中まで合焦光学系17の光路と同一にされている。この目的で光路を分岐するためのコールドミラー33が介装されている。このコールドミラー33は可視光である照明光を反射し、赤外光である合焦検出用光を透過するものである。また、本実施形態における撮影光学系16は、前眼部観察光学系18とテレビカメラ21を共用しているので、前眼部観察光学系18の光路と一致させるために別のコールドミラー34が介装されている。
アライメント指標投影光学系19は、アライメント指標光の光源としての発光ダイオード35を有している。この発光ダイオード35からの近赤外光は、ミラー36によって方向を変え、集光レンズ37によって平行光とされ、ハーフミラー38を経て被検眼Eの前眼部にその正面から照射される。アライメント指標光の被検眼Eの角膜における反射像たるプルキンエ像は、前記ハーフミラー38、可視光カットフィルタ39および前眼部撮影レンズ40を透過してテレビカメラ21に送られる。また、このテレビカメラ21は、検査光学系15、16の前部に固定配置された前眼部照明用の赤外線発光ダイオード46からの照明光によって照明された被検眼Eの前眼部像をも撮影している。図示しない表示装置には、前眼部観察光学系18によって撮影されている前眼部像がその角膜頂点位置のプルキンエ像とともに表示されている。このプルキンエ像がテレビカメラ21の表示画面の画面上の所定の位置(光学基準軸Sに対応する位置であり、画面中央位置)に至るように前記XYZ架台2をXY方向に移動させることにより、光学基準軸Sを角膜頂点に一致させる。これをアライメント動作と称する。
固視標投影光学系20は、被検眼に固視させるための指標光を発する基準固視灯47、および、この基準固視灯47からの視標光をアライメント指標投影光学系19の光路19aに沿わせるためのハーフミラー48を備えている。視標光はアライメント指標投影光学系19の光路19aにおける集光レンズ37によって平行光とされて被検眼Eに投影される。したがって、この基準固視灯47を固視する被検者は遠方視することになる。通常の被検者の検査では、この固視標投影光学系20は使用されないので基準固視灯47は消灯した状態である。通常の被検者の検査で用いられるのは、後述する外部設置の左右の固視灯120L、120R、121L、121Rである(以下、これら全部をまとめて固視灯120ともいう)。
合焦光学系17は、合焦用ランプ41と合焦用受光素子45とを備えている。合焦用ランプ41から、集光レンズ42、可視光カットフィルタ43およびスリット44を通過した合焦検出用光は、照明光学系15の光軸15aに沿って被検眼Eに至る。被検眼Eの前眼部で反射された合焦検出用光は、撮影光学系16の光軸16aに沿って合焦用受光素子45に至り、受光される。すなわち、照明光学系15の光軸15aと撮影光学系16の光軸16aとの交点(前記合焦点)Fが被検眼Eの撮影部位(角膜頂点に対応)にあるときに、合焦用受光素子45が角膜で反射した合焦検出用光を検知する。そして、検査光学系15、16をZ方向に移動させることにより、合焦点Fを被検眼Eの撮影部位に位置合わせする。この位置合わせを合焦と呼ぶ。この合焦がなされたときには、所定点Cは前述したように被検眼Eの角膜の曲率中心ECに位置している。
以上の全光学系15〜20を収容した本体10は、前述のとおり、XYZ各軸方向に直線移動が可能であり、さらに、所定点Cを中心としたX軸回りの回動(鉛直面内回動)およびY軸回りの回動(水平面内回動)が可能である。すなわち、光学基準軸Sを上下左右前後(XYZ方向)に直線移動させ、さらに、所定点Cを中心にして上下方向および左右方向に傾斜させることができる。これらの動作の組合せにより、所定範囲内で光学基準軸Sを被検眼Eの角膜上の任意の点における法線に一致させることができる。その結果、その任意部位の角膜内皮細胞の撮影が可能となる。なお、通常は、本体10の姿勢は光学基準軸Sが水平状態となるようにされている。
この実施形態では、照明光軸15aと撮影光軸16aとが同一鉛直面内にある。すなわち、照明光学系15と撮影光学系16とが縦型配置されている。したがって、光学基準軸Sもこれら両光軸15a、16aと同一鉛直面内にある。そして、撮影光学系16が照明光学系15の上方に配置されている。両光軸15a、16aともに本体10の幅方向のほぼ中央に位置している。さらに、合焦光学系17、前眼部観察光学系18およびアライメント指標投影光学系19も、おおよそ前記両光軸15a、16aのなす鉛直面内に配置されている。このように配置することにより、本体10の横幅を小さくし、本体10の光学基準軸Sを被検者の左右の一方の眼に対向させたときに、他方の眼の視線が本体10の部分によって遮られることがないようにしている。
図1に示すように、本体10の前方には、被検者の顎を載せるための昇降式顎台22Aおよびこの顎台22Aに一体に形成された被検者が額を押し当てるための額当て22Bが設置されている。この昇降式顎台22Aおよび額当て22Bは、被検者の顔を本体10に向けた状態で固定するためのものである。
また、図1、図2および図4に示すように、本体10の後方外部には、被検眼Eに固視させることによって当該被検眼Eの向きを単一方向に保つための固視灯120が設置されている。固視灯120は、光学部が移動しても被検眼Eにその影響を与えないように本体10の外部に設置する必要がある。そのため、左右の各固視灯120L、120R、121L、121Rは、たとえば図1に示すように、移動することのない基台2a上に設置された固定枠120aに取り付けられる。固視灯120は右眼用の二つの固視灯120R、121Rと左眼用の二つの固視灯120L、121Lとが用意されている。内側の左右の基本固視灯120L、120Rは通常の検査に用いられ、それらの間隔は、平均的な左右の人眼の間隔(58〜72mm)と同等の寸法にしておくのが好ましい。たとえば65mmである。
前記顎台22Aおよび額当て22Bそれぞれの左右幅方向中心位置は、左右の基本固視灯120L、120Rの間の中央位置に対応している。したがって、顎台22Aおよび額当て22Bによって顔を固定され、且つ固視灯120の高さ位置に位置合わせがなされた被検者が内側の基本固視灯120L、120Rを固視すると、その視線はほぼZ軸方向に沿うことになる。
内側の左右の各基本固視灯120L、120Rから一定距離だけ外側に離れた各位置には、左右の補助用の固視灯(補助固視灯という)121L、121Rが設けられている。この一定距離とは、図7を参照しつつ以下のとおり説明できる。すなわち、固視灯120L(または120R)がZ軸(光学基準軸S)上にあるとき、前記所定点Cを中心としてZ軸から外方へ所定角度θbだけ変位した位置である。所定点Cからこの補助固視灯121L(または121R)の位置までの距離は、所定点Cから基本固視灯120L(または120R)の位置までの距離と同一である。換言すれば、左眼用の固視灯120L、121Lはともに所定点Cを中心とした同一円周上にあり、右眼用の固視灯120R、121Rも、ともに所定点Cを中心とした上記円周と同一半径の同一円周上にある。この補助固視灯121L、121Rの使用目的等については後で説明する。全ての固視灯120L、120R、121L、121Rでは、固視灯光源122の前に、固視視標光を平行光化するための平行化レンズ123が設置されている。したがって、通常の被検者がいずれの固視灯を固視した場合でも遠方視することになり、被検眼の眼位変化は起こりにくい。
これらの固視灯120L、120R、121L、121Rの設置位置を本体10の側方にした理由は、本体10の存在にも拘わらず被検者にとって見やすい位置だからである。前述のとおり本体10の幅が小さいため、左右の固視灯120L、120Rを上記間隔(65mm)をおいて配置すれば、被検者の両眼のうちの少なくとも一方の眼で固視することができる。たとえば、本体10(光学部)が被検眼Eに正対したときでも、被検者にとっては被検眼とは反対側の眼(以下、反対眼とも言う)が本体の側方外部を見通すことができるので、固視灯120を視認することが容易である。
もともとこの装置1は、前眼部の異なる複数部位を撮影する際に被検眼Eの向きを変える必要のない装置である。被検者は額当て22Bおよび昇降式顎台22A以外には何らの強制もされずに自然に前方を向いているだけでよい。装置1の光学部を移動させることによって異なる複数部位を撮影することができるからである。しかし、撮影位置の正確度が重要な場合には、正面注視であっても固指標を提示した方が好ましい。上記固視灯120は被検眼Eの向きを変えさせるためのものではなく、被検者が視線を一方向に固定しやすくなるように設けたものである。
この装置1には、図示しない撮影位置指定装置および法線方向演算装置が設けられている。その作用を図6を参照しながら説明する。図6(a)は被検眼の前眼部、角膜頂点Tおよび撮影部位Mを示す正面図であり、図6(b)はそのVI−VI線断面図である。撮影位置指定装置は、図示しない表示装置に表示された前眼部像上の所望の部位をマウスのクリック等によって指定する装置であり、指定された部位の平面座標または円座標等における位置を特定する(図6(a))。その場合の座標の原点はたとえば被検眼Eの視線に正対する方向に見た前眼部像上の角膜頂点Tである。人眼の角膜の曲率半径値はほぼ同一であり(約7.7mm)、これをRとする。そうすると、この曲率半径Rと、前眼部像上における角膜頂点T位置と指定位置(撮影部位)Mとの離間距離とから、前記法線方向演算装置によって幾何学的に指定位置Mの三次元的位置および指定位置Mにおける法線Nの方向が演算される(図6(b))。たとえば、指定位置Mが前眼部像における角膜頂点T位置よりY軸方向上方にDの点であり、角膜曲率半径がRであるなら、法線Nの方向は、瞳孔中心PCを通る水平状態の光学基準軸Sに対して上方にarcsin(アークサイン)D/Rの角度をなす方向である。
《被検眼の角膜の任意点を撮影するための装置1の動作の説明》
まず、図1に示すように、被検者が昇降式顎台22Aおよび額当て22Bに顔を当てて固定する。ついで、検査対象が右眼か左眼かを決定し、決定した被検眼(たとえば左眼。以下、本明細書では左眼を被検眼として説明する)Eに本体10が対向するようにYテーブル5をスライドさせる(図4に実線で示す)。本体10の姿勢は検査光学系の光学基準軸Sが水平になるようにされている。ついで、この光学基準軸Sが被検眼Eにほぼ対向するように、Xテーブル4および/または昇降式顎台22Aをスライドさせる。この時点では本体10は被検眼Eから最も離間した後方の待機位置にある。
上述のとおり、被検眼Eには本体10が正対しているので、被検眼Eはこの本体10に遮られて固視灯120Lを固視することができない。しかし、反対眼(右眼)eによって右眼用の基本固視灯120Rを固視することはできる(図4参照)。したがって、被検者に対して、反対眼eによって右眼用基本固視灯120Rを固視するように指示する。このようにしても、両眼E、eは遠方視の状態で正面を向いている。この状態で光学系の動作がスタートすると、前眼部観察光学系18のテレビカメラ21が前眼部を撮影するので、表示装置を通して被検眼Eの前眼部像を観察することができる。
ついで、アライメント指標投影光学系19および前眼部観察光学系18によって光学基準軸Sを被検眼Eの角膜頂点に一致させる。具体的には、XYZ架台2を被検眼Eに向けてZ方向に前進させる。そして、前眼部観察光学系18によってプルキンエ像を検出することが可能になった時点でXYZ架台2をX方向およびY方向にも変位させて、正面視している被検眼Eの瞳孔中心PCにアライメントおよび合焦を行う。このアライメントは指定位置Mに対するものではないので予備アライメントと呼ぶ。
この予備アライメントがなされている状態で、表示装置における前眼部像上で撮影部位M(図6(a))をマウスのクリックによって指定する。そうすると、撮影位置指定装置によってその指定位置の座標が特定され、法線方向演算装置によって指定位置(撮影点)Mおよびそこにおける法線Nの方向が演算される。または、前眼部像上で撮影部位Mを指定するとき、マウスによる指定位置Mが予め用意された分割区域のいずれにあたるかを認識し、その区域の代表位置を指定位置Mとして用いてもよい。
《本体10が反対眼eの視界を遮る場合の対処の説明》
図7に示すように、本体10を法線N方向に沿うように傾斜させたとき、固視灯120Rを固視していた反対眼eの視界を遮る可能性がある。指定位置Mが被検眼Eの鼻側(つまり、反対眼側)の部位であるとき、本体10は被検眼Eの正対位置から鼻側(反対眼方向)に傾斜する。そうすると、本体10の後部が反対眼eの視界を遮ることになる。このような場合は、反対眼eによる固視は止めて被検眼Eに左眼用の基本固視灯120Lを固視させる。
本体10が反対眼eの視界を遮るか否かは、指定位置Mにおける法線Nの方向が判れば図示しない固視灯提示手段によって判定可能である。すなわち、本体10の長さ寸法および上下左右の幅寸法が既知であり、被検者の眼に対する本体10の相対位置、本体10の回転中心C等もすべて既知である。また、被検者の眼福もほぼ一定である。あとは被検者の鼻の高さや位置を適切に仮定すればよい。以上の各寸法と被検眼E上の指定位置Mにおける法線Nの方向とから、前記固視灯提示手段が、幾何学的計算により、上記法線N方向に傾斜した本体10が反対眼eの視界から基本固視灯120Rを遮るか否かを判定する。この判定結果により、固視灯提示手段は、反対眼用として右眼用基本固視灯120Rを点灯するか、または被検眼用として左眼用基本固視灯120Lを点灯するかを決定する。もちろん、両方の固視灯を点灯させておいてもよい。以上の判定に基づいて、反対眼eによって右眼用基本固視灯120Rを固視させるか、または、被検眼Eによって左眼用の基本固視灯120Lを固視させる。
ついで、予備アライメントの状態から、本体10をX軸回りに(上下方向に)所定角度回動させることにより、算出された法線の上下方向(Y方向)角度だけ光学基準軸Sが傾斜させられる。同時に、本体10をY軸回りに(左右に)所定角度回動させることにより、算出された法線Nの水平方向(X方向)角度だけ光学基準軸Sが傾斜させられる。それにより、光学基準軸Sは算出された法線Nと平行にさせられる。このとき、テレビカメラ21によって撮影されている指定位置M近傍の画像上のプルキンエ像の位置(角膜頂点)は、ちょうど指定位置Mに一致している。なぜなら、まず、前記予備アライメントの状態から本体を回動させたので、本体10の回動中心である所定点Cが被検眼Eの角膜曲率中心ECに一致している。そして、光学基準軸Sが指定位置Mにおける法線Nと平行になっているため、平行光であるアライメント視標光は被検眼Eに向けて上記法線N方向に照射されているからである。したがって、表示装置に表示されている前眼部像は、被検眼Eを正面から見た像ではなく、指定位置Mにおける法線N方向に見た像である。
そして、その後は、光学基準軸Sが前記法線Nと平行状態のまま、従来の角膜内皮細胞撮影装置と同様のアライメント(いわば本アライメント)および合焦を自動で行う。すなわち、前眼部観察光学系18、アライメント指標投影光学系19および合焦光学系17の動作により、XYZ架台2を三軸方向に移動させつつ、前記検査光学系の合焦点Fを指定位置Mにほぼ一致するように本体10を移動させる。このアライメントおよび合焦がなされた時点で、照明光学系15のストロボ放電管16が発光して指定位置Mにおける角膜内皮細胞が撮影される。これで一連の撮影動作が完了し、本体10は待機位置に戻る。
《被検者の顔と本体10との干渉を回避する動作の説明》
以上の動作は、移動する本体10が被検者の顔に干渉しない範囲のものである。ところが、指定位置Mによっては本体10を鼻側に大きく傾斜させる必要があり、本体10が反対眼eの視界を遮ることはもとより、被検者の鼻等に干渉する場合がある。干渉しないまでも、本体10が顔に近付きすぎると被検者が驚いて顔を動かしてしまう場合がある。このような事態を回避するために、本体10に許容最大傾斜角を設定してその傾斜に一定範囲の制限を加えるようにしている。たとえば、光学基準軸Sが被検眼Eの角膜頂点にほぼ一致しているとき(Z軸に沿っているとき)の本体10の位置を基準位置として、この基準位置からの光学基準軸Sの許容最大傾斜角θmを設定する。本体10は、基準位置から許容最大傾斜角θm以上には傾斜できないようにリミットセンサ等の制動が加えられる。
本実施形態では最も問題となりやすい鼻側への傾斜に対する制限を例にとったが、他の方向にも同様の傾斜制限を加えるようにしてもよい。その場合、傾斜方向と制限角度を変更するだけでよい。上記許容最大傾斜角θmは、光学基準軸Sが被検眼Eに向けてZ軸とほぼ一致しているときを基準位置として、水平方向鼻側への最大傾斜角として設定している。
ところが、前記指定位置Mが被検眼Eの瞳孔中心PCから鼻側に大きく離れている場合には許容最大傾斜角θmによる制限が障害となる。当該指定位置Mにおける法線Nが前記基準位置から鼻側に上記角度θmより大きい角度θx傾斜したものである場合、本体10は許容最大傾斜角θmによる傾斜制限によって前記法線Nに沿わせることができず、指定位置Mを撮影することができないことになる。この事態を回避するために、被検者に前述した左右の補助固視灯121L、121Rを固視させることにより、被検眼Eを所定角度(前述したθb)だけ耳側に回転させておく。以下のとおりである。
図8(a)は、予備アライメントがなされた状態で正面視している被検眼Eの平面視断面図と、表示装置に表示された当該被検眼Eの前眼部像FIとを示している。図中、符号Iは虹彩を示し、符号Bは瞳孔を示す。予備アライメントがなされているので、光学基準軸Sは被検眼Eの角膜頂点Tおよび瞳孔中心PCを通っている。そして、光学基準軸Sは表示画面の画面中心DOに一致させられている。前眼部像FI上に指定された指定位置Mは、瞳孔中心PCに一致した角膜頂点Tから鼻側へ大きく離れている。この離間距離をdで表している。この指定位置Mにおける法線Nと、予備アライメント時の光学基準軸Sとのなす角度θxが、前記許容最大傾斜角θmより大きくなっている。このとき、光学基準軸Sを指定位置Mにおける法線Nに沿わせるために本体10を傾斜させようとすると、反対眼eの視界を遮るとともに、許容最大傾斜角θmの傾斜制限にかかる。ここで、図示しない角度判定手段が備えられている。この角度判定手段が、前述した固視灯提示手段が行ったのと同様の演算を行うことにより、上記角度θxが許容最大傾斜角θmを超えるか否かを、本体10を傾斜させる前に判定する。
前記傾斜必要角度θxが許容最大傾斜角θmを超えると判定されたとき、図示しない固視灯移動手段が被検眼用の前記補助固視灯121Lを点灯して被検眼Eに固視させる。そうすると、前述したようにこの補助固視灯121Lは左眼正面より所定角度θbだけ外側(耳側)に設置されているため(図7参照)、被検眼Eは固視によってその回旋点(眼球を回転させるときの回転中心位置)EOを中心にしてθbだけ外側に回転する(図8(b)参照)。その結果、前眼部像FI上の指定位置Mは、表示装置における光学基準軸Sに一致している点である画面中心DOに近づく。そして、本体10の指定位置Mに対する必要傾斜角度は当初の角度θxより小さくなる。図8(b)に示すとおり、本体10の指定位置Mに対する必要傾斜角度θx’は当初の角度θxよりθbだけ小さくなる。すなわち、θx’=θx−θb となる。
図8(b)からも明らかなように、被検眼Eの回旋点EOは角膜の曲率中心ECよりも後方にある。したがって、被検眼Eがθbだけ回転したからといって、その時点から単純に本体10を角度θx−θb傾斜させるだけで指定位置Mの法線Nに一致するわけではない。被検眼Eの回旋点EOを中心とした回転に伴って、角膜の曲率中心ECの位置もθbだけ回転するからである。その結果、表示装置の画面上では曲率中心ECが回転方向にわずかな距離Gだけ移動する。これはすなわち、被検眼Eの角膜頂点Tが当初の画面中心DOから回転方向に上記距離Gだけ移動することになる(図8(b)参照)。画面上では角膜頂点Tを示すプルキンエ像Pが回転方向に上記距離Gだけ移動している(図8(b)参照)。この距離Gは前述の法線方向演算装置によって計算可能である。この距離Gは、被検眼Eの回旋点EOから角膜表面の中央点までの距離Lから角膜の曲率半径Rを減ずることにより求められた、回旋点EOから角膜の曲率中心までの距離Jに、前記被検眼の回転角度θbの正接(tanθb)を乗じたものである。すなわち、G=J×tanθb =(L−R)×tanθb である。
したがって、まずは、光学基準軸Sを距離Gだけ直線移動させてこの移動後の角膜頂点Tに一致させることが必要である。この動作も予備アライメントと呼べる。そして、この移動後の角膜頂点Tに一致した光学基準軸Sの位置が新たな基準位置となる。そして、この新たな基準位置から光学基準軸Sを角度θx−θbだけ傾斜させて指定位置Mにおける法線Nに沿わせる必要がある(図8(c)参照)。このときの指定位置Mにおける法線Nの方向(傾斜角度)は図6を参照しつつ説明した法線方向演算装置によって容易に決定することができる。
以上のとおり、本体10を指定位置Mにおける法線Nに沿わせる動作としては、本体10を距離GだけX軸方向および/またはY軸方向に直線移動させて光学基準軸Sを角膜頂点Tに一致させる動作(予備アライメント)と、光学基準軸Sを指定位置Mにおける法線Nと平行に傾斜させる動作と、傾斜後の光学基準軸Sを指定位置Mに直線移動させて位置合わせする動作(本アライメント)とが必要となる。これらの動作はほぼ同時に行われる。予備アライメント動作は既に説明した。この動作のうち、光学基準軸Sを指定位置Mにおける法線Nと平行に傾斜させた後、指定位置Mに位置合わせする本アライメントは、指定位置Mに対する本体10の通常のアライメント動作と同じである。このアライメントとともに合焦がなされた時点で、照明光学系15のストロボ放電管16が発光して指定位置Mにおける角膜内皮細胞が撮影される。これで一連の撮影動作が完了し、本体10は待機位置に戻る。
前述した補助固視灯121L、121Rの基本固視灯120L、120Rからの振れ角度θbは、被検者が楽に眼を回転させて固視することができる小さい角度とするのが好ましい。たとえば、15°である。この角度は、光学系を回動させずに固視灯によって被検眼を変位させていた従来の実績から想定している。一方、許容最大傾斜角度θmは一般的な人の顔の形状から自ずと定まる。たとえば25°である。この角度θmにθbを加えた角度40°は、人眼の角膜のほとんどの範囲をカバーする。これは、光学系を回動させずに固視灯によって被検眼を変位させて撮影範囲を変更していた従来の装置に比較すると、撮影可能範囲が大幅に増加したと言える。なお、本実施形態では、理解を容易にするために、θb、θm、θx、後述のθa等の変位は、全てX軸方向(水平横方向)の変位として表している。
《輻湊等による眼位変化が起こる場合の補正の説明》
被検眼が被検眼用固視灯を固視している状態から、反対眼が反対眼用固視灯を固視するように固視灯の点灯を切り換えたとき、または、反対眼が反対眼用固視灯を固視している状態から、被検眼が被検眼用固視灯を固視するように固視灯の点灯を切り換えたとき、輻湊、斜視、斜位等に起因して眼位が変化してしまう場合がある。このような眼位変化が生じる被検者であることが予め判っている場合であっても、検査途中で判明した場合であっても、本装置1に設置されている図示しない補正手段によって以下のように対処することができる。すなわち、被検眼の眼位変化による変位を補正手段が予め以下のように補正することにより、適正な指定位置Mを正確に検査するようにしている。
まず、図4に示すように、本体10を被検眼Eに正対させ、反対眼eの正面の右眼用固視灯120Rは消灯しておく。そして、被検眼Eには本体10内の光学部に配置された前記基準固視灯47(図5参照)を固視させる。このとき、基準固視灯47からの固視標光は光学基準軸Sに沿って被検眼に至るため、被検眼Eは正面を固視することになる。この状態で、前述したと同様の予備アライメントを行い、光学基準軸Sを瞳孔中心PCに一致した角膜頂点Tに位置合わせする。この状態ではプルキンエ像Pは画面中心DOにあり且つ前眼部像の中心に位置している(図9(a)参照)。つぎに、前述した撮影位置指定装置によって画面上に検査位置を指定する(図9(a)中の指定位置M参照)。補正手段によって前眼部像上のプルキンエ像Pの位置および指定位置Mが平面座標上の位置として記録される。指定位置Mにおける法線Nと光学基準軸Sとのなす角度は前述と同じくθxで表す。
ついで、基準固視灯47を消灯すると同時に反対眼eの正面の右眼用固視灯120Rを点灯し、これを反対眼eに固視させる。このように、固視すべき固視灯および眼を切り換えたときに、被検眼Eに眼位変化が生じたか否かが判断される。
図9(b)は眼位変化が生じたときの被検眼Eを示している。通常眼であれば正面視した状態のままであるが、眼位変化が生じたため被検眼Eは回旋点EOを中心にある角度θaだけ回転してしまっている。その結果、角膜の曲率中心ECも回旋点EOを中心に角度θaだけ回転する。その結果、プルキンエ像Pは、前述した回旋点EOから角膜の曲率中心ECまでの距離Jに、前記被検眼の回転角度θaの正接(tanθa)を乗じた距離K、すなわち、K=J×tanθa だけ画面中心DOから回転方向に移動している。補正手段によってこの移動後のプルキンエ像Pの画面上の位置が平面座標上の位置として記録される。そして、プルキンエ像Pの位置が前述の予備アライメント時の位置(画面中心)から固視灯の切替(47→120R)によって変化したことにより、眼位変化が起こったことが確認される。そして、補正手段において、記録されているプルキンエ像Pの位置の変化量および変化方向から、眼位変化による被検眼Eの回転角度および回転方向が演算される。すなわち、被検眼Eの回転角度θaは前記式を変形して、θa=arctan(アークタンジェント)K/J なる式から得られる。
眼位変化が生じたときのアライメントには、上記回転方向への回転角度θaが補正角度として採用される。本体10を指定位置Mにおける法線Nに沿わせる動作としてまず、本体10を上記距離KだけX軸方向および/またはY軸方向に直線移動させて光学基準軸Sを変化後の角膜頂点Tに一致させる(予備アライメント)。予備アライメント動作は既に説明した。この時点の光学基準軸Sの位置が新たな基準位置となる。ついで、この新基準位置から光学基準軸Sを指定位置Mにおける法線Nと平行になるように傾斜させるが、このとき、前記指定位置Mにおける法線Nと光学基準軸Sとのなす角度は、当初のθxに対して補正角度θaを補正方向に加算したものとなる(図9(b)および図9(c)参照)。つまり、θx+θa=θx’が新基準位置の光学基準軸Sに対して指定位置Mにおける法線Nがなす角度となる。θxとθaとは、基準位置から同一方向を正とし、その逆方向を負としている。図9では、前述したように、理解を容易にするために全ての変位がX軸方向(水平横方向)に生じるとして表されている。
光学基準軸Sを指定位置Mにおける法線Nと平行に傾斜させた後、指定位置Mに位置合わせする動作(本アライメント)は、指定位置Mに対する本体10の通常のアライメント動作と同じである。光学基準軸Sを補正後の指定位置Mにアライメントおよび合焦させた状態が図9(c)に示されている。このアライメントとともに合焦がなされた時点で、照明光学系15のストロボ放電管16が発光して指定位置Mにおける角膜内皮細胞が撮影される。これで一連の撮影動作が完了し、本体10は待機位置に戻る。
以上説明した補正動作によって得られる補正後の必要傾斜角 θx’=θx+θa だけ本体10を傾斜させたとき、反対眼の視界から右眼用基本固視灯120Rを遮るか否かが固視灯提示手段によって判定される。遮る場合には左眼用基本固視灯120Lを点灯して被検眼Eに固視させる。これらについては既に説明したとおりである。
また、補正後の必要傾斜角 θx’=θx+θa が、角度判定手段によって前述した許容最大傾斜角θmを超えると判定されたときには、前述したと同様に、固視灯移動手段が補助固視灯121L、121Rを点灯して被検眼Eを所定角度回転させる。そのうえで、図8に示すように、光学基準軸Sを距離Gだけ直線移動させて予備アライメントを行い、新たな基準位置から光学基準軸Sを角度 θx’−θb だけ傾斜させて指定位置Mにおける法線Nに沿わせる。後の動作は前述したと同じである。
以上に説明した実施形態では基本固視灯120L、120Rと補助固視灯121L、121Rとを設けたが、かかる構成には限定されない。たとえば、補助固視灯は設けず、基本固視灯を可動に構成しておいてもよい。この移動範囲は前述したθx−θmとすればよい。または、複数個の補助固視灯を、基準固視灯から離間する方向に段階的位置に設けても良い。その方向も耳側には限定されない。
以上の実施形態では、角膜内皮細胞撮影装置を例にとって説明したが、本発明の適用はこの装置に限定されない。たとえば角膜内皮の光干渉断層計(OCT)等、角膜面に垂直方向に位置決定をして検査する装置に対しても適用可能である。
本発明の角膜内皮検査装置によれば、被検眼の異なる複数の部位を検査する場合でも、基本的に被検眼は固定したままでその視線方向を変更する必要がない。しかも、装置の姿勢や位置が変化したときでも、被検者のいずれかの眼がいずれかの固視指標を固視することができるので、被検眼が安定的に固定される。したがって、特に前眼部の表面およびその近傍の検査にとって有用である。
1 角膜内皮細胞撮影装置
2 XYZ架台
3 支持枠
4 Xテーブル
5 Yテーブル
6 Zテーブル
9 ガイド溝
10 本体
11 被案内部材
12 ラック
13 ピニオンギア
14 回転駆動装置
15 照明光学系
16 撮影光学系
17 合焦光学系
18 前眼部観察光学系
19 アライメント指標投影光学系
20 固視標投影光学系
21、21A テレビカメラ
22A 昇降式顎台
22B 額当て
23 ストロボ放電管
24 集光レンズ
25 スリット
26 照明レンズ
27 ホットミラー
28 撮影レンズ
29 スリット
30 結像レンズ
31 内枠
32 外枠
33 コールドミラー
34 コールドミラー
35 発光ダイオード
36 ミラー
37 集光レンズ
38 ハーフミラー
39 可視光カットフィルタ
40 前眼部撮影レンズ
41 合焦用ランプ
42 集光レンズ
43 可視光カットフィルタ
44 スリット
45 合焦用受光素子
46 赤外線発光ダイオード
47 基準固視灯
48 ハーフミラー
120L、120R 基本固視灯
121L、121R 補助固視灯
122 固視灯光源
123 平行化レンズ
B 瞳孔
C 所定点(ガイドレールの中心点)
D (前眼部上の)角膜頂点と撮影部位との離間距離
DO (表示装置の)画面中心
d 指定位置の角膜頂点からの離間距離
E 被検眼
EC (角膜の)曲率中心
EO 回旋点(眼球を回転させるときの回転中心位置)
F 合焦点
FI 前眼部像
G 回旋点から角膜の曲率中心までの距離に、被検眼の回転角度θbの正接( tanθb)を乗じた距離
I 虹彩
J 回旋点から角膜の曲率中心までの距離
K 回旋点から角膜の曲率中心までの距離に、被検眼の回転角度θaの正接( tanθa)を乗じた距離
L 回旋点から角膜表面の中央点までの距離
M 指定位置(撮影部位)
N 法線
P プルキンエ像
PC 瞳孔中心
R 角膜の曲率半径
S 光学基準軸
T 角膜頂点
θa 眼位変化した被検眼の回旋点を中心とした回転角度
θb 所定点を中心とした、補助固視灯の基本固視灯からの離間角度
θm 光学基準軸の許容最大傾斜角
θx 指定位置における法線と、基準位置における光学基準軸とのなす角度

Claims (6)

  1. 照明光によって被検眼の前眼部をその斜め前方から照明する照明光学系、および、前記照明光の前眼部で反射された反射光を斜め前方から受光する撮影光学系を有する、被検眼の前眼部上の任意の位置における角膜内皮を検査するための検査光学系と、
    前記検査光学系を、XYZの三軸方向に直線移動させるための光学系直線移動手段と、
    前記検査光学系を、鉛直軸の回り、および、被検眼に向かう水平軸に直角な水平軸の回りそれぞれに回動させるための光学系回動手段と、
    被検者の左右の眼の少なくともいずれか一方が視認しうるように、前記検査光学系の外部に移動可能に設けられた少なくとも一個の固視指標とを備え、
    前記光学系直線移動手段および光学系回動手段により、検査光学系の光学基準軸を被検眼の角膜表面の任意位置の法線方向に沿わせるように構成されており、
    前記検査光学系が被検者の左右いずれかの眼の視界から固視指標を遮るか否かを判定し、遮られない方の眼に固視指標を提示する固視指標提示手段をさらに備えている、角膜内皮検査装置。
  2. 予め決定された人眼の角膜の曲率半径を用いて、前眼部上の任意位置における法線方向を決定する法線方向演算手段をさらに備えており、
    前記光学系直線移動手段および光学系回動手段のうちの少なくとも光学系回動手段が、前記検査光学系を移動させることにより、前記照明光学系の光軸と前記撮影光学系の光軸との交差角を二分する前記光学基準軸を、前記法線方向演算手段によって決定された前記任意位置における法線方向に沿わせるように構成されている、請求項記載の角膜内皮検査装置。
  3. 被検眼の前眼部を撮影するカメラを有する前眼部観察光学系と、
    前眼部像上に被検部を指定する検査位置指定手段とをさらに備えており、
    前記法線方向演算手段が、前記検査位置指定手段によって指定された位置における法線方向を、前記前眼部観察光学系によって観察されている前眼部像上の角膜頂点位置と前記指定された位置との相対位置関係と、前記人眼の角膜の曲率半径とに基づいて演算するように構成されている、請求項記載の角膜内皮検査装置。
  4. 照明光によって被検眼の前眼部をその斜め前方から照明する照明光学系、および、前記照明光の前眼部で反射された反射光を斜め前方から受光する撮影光学系を有する、被検眼の前眼部上の任意の位置における角膜内皮を検査するための検査光学系と、
    前記検査光学系を、XYZの三軸方向に直線移動させるための光学系直線移動手段と、
    前記検査光学系を、鉛直軸の回り、および、被検眼に向かう水平軸に直角な水平軸の回りそれぞれに回動させるための光学系回動手段と、
    被検者の左右の眼の少なくともいずれか一方が視認しうるように、前記検査光学系の外部に移動可能に設けられた少なくとも一個の固視指標とを備え、
    前記光学系直線移動手段および光学系回動手段により、検査光学系の光学基準軸を被検眼の角膜表面の任意位置の法線方向に沿わせるように構成されており、
    前記固視指標の提示位置を変更する固視指標移動手段と、
    被検眼上の角膜頂点における法線方向と検査対象である任意の位置における法線方向とがなす回動必要角度が、前記光学系回動手段に設定された許容最大回動角度を超えているか否かを判定する角度判定手段とさらに備え、
    前記回動必要角度が許容最大回動角度を超えていると判定されたとき、前記固視指標移動手段が、被検眼の角膜頂点における法線方向から前記指定位置と反対の方向に、少なくとも前記超えた角度に対応する距離だけ離れた位置に固視指標提示位置を変更するように構成されている、角膜内皮検査装置。
  5. 照明光によって被検眼の前眼部をその斜め前方から照明する照明光学系、および、前記照明光の前眼部で反射された反射光を斜め前方から受光する撮影光学系を有する、被検眼の前眼部上の任意の位置における角膜内皮を検査するための検査光学系と、
    前記検査光学系を、XYZの三軸方向に直線移動させるための光学系直線移動手段と、
    前記検査光学系を、鉛直軸の回り、および、被検眼に向かう水平軸に直角な水平軸の回りそれぞれに回動させるための光学系回動手段と、
    被検者の左右の眼の少なくともいずれか一方が視認しうるように、前記検査光学系の外部に移動可能に設けられた少なくとも一個の固視指標とを備え、
    前記光学系直線移動手段および光学系回動手段により、検査光学系の光学基準軸を被検眼の角膜表面の任意位置の法線方向に沿わせるように構成されており、
    前記検査光学系内に配設された、被検眼を正面視状態に固定するための基準固視指標と、
    前記検査光学系が被検眼に対向する位置にあるときに、前記基準固視指標から、前記固視指標のうちの被検眼とは反対の眼である反対眼が視認しうる固視指標へ提示の切り換えをするための固視指標提示手段と、
    前記固視指標提示手段による前記固視指標の提示の切り換えがなされたとき、この切替に伴う被検眼の回転角度を検出し、検出された回転角度に基づいて、角膜頂点における法線方向を補正する補正手段とをさらに備えている、角膜内皮検査装置。
  6. 被検眼の前眼部を撮影するカメラを有する前眼部観察光学系をさらに備えており、
    前記補正手段が、
    前記前眼部観察光学系によって観察されている被検眼の前眼部像において、前記固視指標提示手段が基準固視指標を提示したときにおける被検眼の第一角膜頂点位置を記録し、反対眼に対応する固視指標を提示したときにおける被検眼の第二角膜頂点位置を記録し、
    前眼部像における前記第一角膜頂点位置と第二角膜頂点位置との離間距離と、予め決定された人眼の角膜の曲率半径とを用いて被検眼の回転角度を算出し、第一角膜頂点位置および第二角膜頂点位置それぞれにおける法線方向を算出して角膜頂点における法線方向を補正する、請求項記載の角膜内皮検査装置。
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