JP2018186783A - 苗箱供給搬送システム - Google Patents

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佐々木 明
Akira Sasaki
明 佐々木
正 木下
Tadashi Kinoshita
正 木下
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Abstract

【課題】 搬送路の始点で異常状態の苗箱を簡単かつ速やかに取り出す。
【解決手段】 苗箱供給搬送システムは、苗箱10と、苗箱10を搬送路2の始点2aへ供給する苗箱自動供給装置16と、チェーン7に列設された係止部8で苗箱10の底面側にある被係止部を押して苗箱10を搬送する苗箱搬送装置1とを備える。苗箱搬送装置1は、苗箱10の搬送方向の前半部内にある前記被係止部を押す構成であり、始点2aにある苗箱10の搬送方向の後半部の下方に設けられた空間25と、苗箱10の後半部を支持する支持位置P1及び該後半部が空間25に落ち込み可能に退避している退避位置P2の間で位置切替可能な支持体9と、支持体9が退避位置P2のときに係止部8及び前記被係止部の係合を解除し且つ前記後半部を空間25へ入り込ませるように、苗箱10を傾斜姿勢にさせる取出手段26とを備え、空間25を介して該姿勢の苗箱10を取り出し可能になっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水稲、野菜等を育苗する苗箱と、該苗箱を供給する苗箱自動供給装置と、該苗箱を搬送する苗箱搬送装置とを含む苗箱供給搬送システムに関するものである。
ポット苗の育成に使用される苗箱10は、図9(a)〜(c)に示すように、可撓性を有する樹脂材料で矩形状に形成され、長辺方向及び短辺方向に格子状の配列で多数のポット11が形成されている(特許文献1参照)。苗箱10の長辺側端部10aには、長辺方向におけるポット11と同一ピッチで矩形の送り穴12が設けられている。苗箱10の底面において、両側の短辺側端部10bの中点箇所を結ぶ箇所には、隣接するポット11の間隔をあけて連続溝10cを形成するとともに、同図(b)に示すように、中央部分には突起10dを二箇所突出している。突起10dは苗箱10を搬送したり、苗箱10を位置決めしたりするときに使用される。苗箱10は、長辺方向及び短辺方向ともに中心線に対し線対称に構成されている。苗箱10を搬送するときは、いずれかの短辺側端部10bを搬送方向前方に向けるとともに、2つの突起10dのうち、搬送方向後方側にある突起10dを前方に押すようになっている。このため、以下においては、特に断らない限り、苗箱10の搬送に関して突起10dというときは、搬送方向後方側にあるもののことをいうものとする。
従来の苗箱搬送装置は、搬送路の搬送方向に互いに間隔をおいて配設されるとともに、それぞれ該搬送路の幅方向に延びる軸を介して回転自在に支持された前後一対のスプロケット(図示略)と、該両スプロケットに巻き掛けられたチェーン51と、該チェーン51の外周側へ突出させて、該チェーン51の周方向に一定間隔をおいて列設された複数のフック52とを備え、巡回駆動されるチェーン51とともに巡回するフック52で、苗箱10の底面に設けられた突起10dを押すことにより苗箱を搬送するように構成されている(同図(b)参照)。
また、従来の苗箱搬送装置としては、フックにより苗箱10の後端部(搬送方向後側の短辺側端部10b)を押すことで苗箱を搬送するように構成されているもの(特許文献2参照)や、同後端部及び突起10dの両方を押すことで苗箱を搬送するように構成されているもの(特許文献3参照)もある。
従来の苗箱搬送装置61に対しては、その搬送路62の始点62aへ苗箱10を1枚ずつ自動的に供給する苗箱自動供給装置66(特許文献2及び特許文献3参照)が設けられているものがある(図10参照)。苗箱自動供給装置66においては、苗箱10が異常状態(苗箱10が搬送路62の路面に対して傾斜した状態や、複数の苗箱10が重なった状態等)で供給されるトラブルが発生することがあり、そのままでは、苗箱10が搬送開始後に、始点62aを含む搬送路62の途中で詰まってしまう。そこで、始点62aへ苗箱10が前記異常状態で供給されていることを検出する機能を備え、それを検出すると、苗箱自動供給装置66及び苗箱搬送装置62を含むシステムを停止するように構成されているものがある。
特開2002−262670号公報 特開2011−87512号公報 特許第5891531号公報
ところが、搬送路62の始点62aへ苗箱10が異常状態で供給されていることが検出され、システムが停止されると、該始点の上方には苗箱供給装置66が設けられており、該苗箱自動供給装置66には、通常、自動供給するための多数の苗箱10が搭載されているため、そのままでは異常状態の苗箱10を搬送路62の上方から取り出すことができない。また、苗箱10の底面に設けられた突起10d等とチェーン52に設けられたフック52とが係合するようになっているため、そのままでは異常状態の苗箱10を搬送路62の後方から取り出すこともできない。そのため、始点62aにおける異常状態の苗箱10を正常な状態に直したり、取り出したりするには、前記多数の苗箱10を苗箱自動供給装置66から取り出し、異常状態の解消後に該多数の苗箱10を搭載し直さなければならず、手間ひまが掛かるという課題がある。
前記課題を解決するために、本発明の苗箱供給搬送システムは、
苗を育生するための多数のポットが格子状の配列で形成されている苗箱と、
該苗箱をその搬送路における始点へ上方から供給する苗箱自動供給装置と、
無限軌道を移動する無端体に一定間隔をおいて複数の係止部が列設され、該係止部が前記搬送路の搬送方向前方へ移動する前進行程で、前記苗箱の底面側にある被係止部を前記搬送方向前方へ押すことにより前記苗箱を搬送するように構成されている苗箱搬送装置とを備えている苗箱供給搬送システムであって、
前記苗箱搬送装置は、前記苗箱の前記搬送方向における前半部内にある前記被係止部を前記係止部が押すように構成されているとともに、
前記始点にある前記苗箱の前記搬送方向における後端部から略中央部までの下方に位置するように設けられた空間と、
前記苗箱の後半部が前記空間に落ち込み不可能に該後半部を支持する支持位置、及び、該後半部が前記空間に落ち込み可能に退避している退避位置の間で位置切替可能に設けられた支持体と、
前記支持体が前記退避位置にあるときに、前記係止部及び前記被係止部の係合を解除するとともに前記後半部を前記空間へ入り込ませるように、前記苗箱を後ろ下がりの傾斜姿勢にさせる取出手段とを備え、
前記後ろ下がりの傾斜姿勢になった前記苗箱を前記搬送路上から前記空間を介して作業者が取り出せるように構成されている。
この構成によれば、前記異常状態で前記搬送路の始点に前記苗箱が供給され、それが該始点で詰まってしまったり、該始点に前記苗箱が異常状態で供給され、それが検知されて前記苗箱自動供給装置及び前記苗箱搬送装置が停止されたりしたときに、該苗箱を前記傾斜姿勢にすることにより、前記係止部及び前記被係止部の係合を解除し、前記搬送路の始点の下方に設けられた前記空間を介して簡単かつ速やかに前記異常状態の前記苗箱を取り出すことができる。
前記苗箱供給搬送システムとしては、特に限定されないが、前記取出手段は次の態様を例示する。
(1)前記苗箱の前記前半部の底面を押し上げる押圧部材を備える態様。
(2)前記苗箱の前記後半部の上面を押し下げる押圧部材を備える態様。
これらいずれかの構成によれば、簡単な構成により、前記苗箱を前記傾斜姿勢にすることができる。
前記苗箱供給搬送システムとしては、
前記押圧部材の先端には、前記搬送路の幅方向に延びるローラ軸を介して回転自在なローラが設けられている態様を例示する。
この構成によれば、前記押圧部材と前記苗箱の表面との摩擦を大幅に軽減し、前記傾斜姿勢の苗箱をスムーズに取り出せるようにすることができる。
前記苗箱供給搬送システムとしては、特に限定されないが、前記支持体は、次のように構成されている態様を例示する。
(1)軸を介して前記支持位置と前記退避位置との間で回動可能に構成されている態様。
(2)平行リンクを介して前記支持位置と前記退避位置との間で平行移動可能に構成されている態様。
(3)ガイドレールを介して前記支持位置と前記退避位置との間でスライド移動可能に支持されている態様。
これらいずれかの構成によれば、簡単な構成により、前記支持体を前記位置切替可能に構成することができる。
前記苗箱供給搬送システムとしては、
前記苗箱が前記傾斜姿勢となるときの回動の中心となるとともに前記取り出されるときのガイドとなる支軸が前記支持体の略前方に設けられている態様を例示する。
この構成によれば、前記苗箱をスムーズに前記傾斜姿勢にするとともに取り出すことができる。
前記苗箱供給搬送システムとしては、
前記支軸には、回転自在なローラが設けられている態様を例示する。
この構成によれば、前記苗箱をさらにスムーズに前記傾斜姿勢にするとともに取り出すことができる。
本発明に係る苗箱供給搬送システムによれば、搬送路の始点にある異常状態の苗箱を簡単かつ速やかに取り出すことができるという優れた効果を奏する。
本発明を具体化した一実施形態に係る苗箱供給搬送システムを含む播種装置の全体構成の概略を示す側面図である。 同苗箱供給搬送システムにおける苗箱搬送装置の係止部を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(b)のc−c線断面図である。 苗箱が異常状態になったときの同苗箱供給搬送システムの側面図である。 同苗箱供給搬送システムの平面図である。 同苗箱供給搬送システムの背面図である。 異常状態の苗箱を取り出しているときの同苗箱供給搬送システムの側面図である。 同苗箱供給搬送システムの平面図である。 同苗箱供給搬送システムの背面図である。 苗箱であり、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線拡大断面図、(c)は(a)のc矢視図である。 従来の苗箱供給搬送システムの側面図である。
図1〜図8は本発明を具体化した一実施形態の苗箱供給搬送システムを示しており、該苗箱供給搬送システムは、苗箱10と、苗箱自動供給装置16と、苗箱搬送装置1とを含んでいる。各図において、矢印Fは苗箱搬送装置1による苗箱の搬送方向前方を指し示している。図1はこの苗箱供給搬送システムを含む播種装置15を示している。播種装置15は、苗箱自動供給装置16、苗箱搬送装置1、土入れ装置17、播種装置18、施薬装置19、及び覆土装置20を備え、搬送路2上において苗箱10を一定方向(図1における右方向)に搬送しながら、該苗箱10に対し、土入れ、播種、施薬及び覆土を行うようになっている。この播種装置15において、本例の苗箱搬送装置1は、苗箱自動供給装置16から自動的に供給される苗箱10を、後続の土入れ装置17及び播種装置18に送り込むように構成されている。
本例の播種装置15で処理される苗箱10は、背景技術において図面を参照しながら説明したものと同じ構成であるため、重複説明を省略する。この苗箱10の底面側には、搬送路2の幅方向に並ぶポット11の列同士の間に、該幅方向に延びる隙間Gが形成されている。
苗箱搬送装置1は、図1に示すように、苗箱自動供給装置16から始点2aに供給された苗箱10を下側から水平に支持する搬送路2と、搬送路2の幅方向中央において、搬送方向に互いに間隔をおいて配設され回転自在に支持された一対のスプロケット3a,3cと、該両スプロケットの間に回転自在に支持された中間スプロケット3bと、前側のスプロケット3cの前斜め下方に回転自在に支持された駆動スプロケット3dと、後側のスプロケット3aの後斜め下方に回転自在に支持されたガイドスプロケット3eと、これらのスプロケット3a〜3eに巻き掛けられて無限軌道を移動する無端体としてのチェーン7と、駆動スプロケット3dの略後方においてチェーン7に張力を付与するためのテンションスプロケット3fと、該チェーン7の周方向に一定間隔をおいて列設された複数(本例では4個)の係止部8,8,…と、空間25と、抵抗手段としても作用する支持体9と、取出手段26と、支軸27とを備えている。スプロケット3a〜3fは、それぞれ該搬送路2の幅方向に延びる軸を介して回転自在に支持されている。駆動スプロケット3dは、モータ5により駆動されるようになっている。係止部8同士の間隔は、図1に示すように、苗箱10の長辺方向の長さよりも少し長く設定されている。そして、係止部8が搬送路2の搬送方向前方へ移動する前進行程(後述)で、苗箱10の底面側にある被係止部(後述)を前記搬送方向前方へ押すことにより苗箱10を搬送するように構成されている。
図1に示すように、チェーン7の無限軌道14において、係止部8が搬送路2の搬送方向前方へ移動する前進行程は、スプロケット3a〜3cの間になっている。このうち、スプロケット3a〜3bの間の行程は搬送路2と平行になるように形成されている。また、前記前進行程の前端側であるスプロケット3b〜3cの間の行程14aは搬送路2に対して相対的に前下がりに傾斜するように形成されている。また、ガイドスプロケット3e〜3aの間の行程14bは、搬送路2に対して相対的に前上がりに傾斜するように形成されている。
係止部8は、図2に示すように、苗箱10の底面側から隙間Gに嵌入可能に、且つ、該嵌入された状態で前記幅方向に並ぶ複数のポット11に接触可能に形成されている。本例の係止部8は、左右一対の突片部材13,13からなっており、左右の突片部材13,13は、チェーン7に対して左右対称位置となるように、その基端部が、チェーン7の左右の側面にそれぞれ取り付けられている。突片部材13は、チェーン7の側方に延びる突片13aを備えており、本例では2個のポット11に接触可能に形成されている。そして、隙間Gにおける前記搬送方向前方にある前記複数のポット11を被係止部として、係止部8により押すことにより、苗箱10を搬送するように構成されている。また、係止部8は行程14aでの移動時に、隙間Gから下方へ抜去されるように構成されている。
空間25は、始点2aにある苗箱10の前記搬送方向における後端部から略中央部までの下方に位置するように設けられている。この空間25は、苗箱10の前記搬送方向における前半部内にある前記被係止部を係止部8が押すように構成されることにより、形成されており、始点2aにおいて異常状態になった苗箱10を取り出すときに使用される。
支持体9は、搬送路2の後端部において、搬送路2の幅方向に延びる軸9dにより基端部が回動自在に支持されることにより、苗箱10の後半部が空間25に落ち込み不可能に該後半部を支持する支持位置P1(図1、図3〜図5参照)、及び、該後半部が空間25に落ち込み可能に退避している退避位置P2(図6〜図8参照)の間で回動自在な回動体9aと、該回動体9aの先端部に設けられた抵抗部9bと、支持位置P1の付近にある状態(回動体9aの基端部に対して先端部が搬送方向の略前方を向いた位置の付近にある状態)及び退避位置P2の付近にある状態(回動体9aの基端部に対して先端部が搬送方向の略後方を向いた位置の付近にある状態)において、それぞれ該先端部を上方へ付勢することにより、各状態を保持させる付勢手段としてのバネ9cとを備えている。本例の回動体9aは、苗箱自動供給装置16から供給される苗箱10の搬送方向後側を支持する支持面を有する板体からなっており、該板体の搬送路2幅方向に延びる先端縁部が上方に折曲されることにより抵抗部9bが形成されている。そして、支持体9は、苗箱自動供給装置16により供給された苗箱10が搬送路2上に落下してから、少なくとも前記搬送方向前方におけるポット11の長さと等しい距離を、係止部8が前記搬送方向前方に移動する間、苗箱10の底面に抵抗部9bが接触することにより、苗箱10に対し、その前方移動を阻止しようとする抵抗力を付与する。
取出手段26は、苗箱搬送装置1のフレームに回動自在に支持された、搬送路2の幅方向に延びる軸31と、該軸31に基端部が取り付けられた押圧部材32と、該軸31の一端に設けられたハンドル33とを備えている。押圧部材32の先端には、搬送路2の幅方向に延びるローラ軸34を介して回転自在なローラ35が設けられている。通常時(搬送路2の始点2a付近において異常が検出されないとき)は、ローラ35がその自重により、軸31に対して下方に垂れ下がった状態になっている。支持体9が退避位置P2にあるときに、ハンドル33を操作することにより、ローラ35を軸31の上方に回動させると、押圧部材32の先端のローラ35が苗箱10の前記前半部の底面を押し上げ、それにより、係止部8及び前記被係止部の係合を解除するとともに前記後半部を空間25へ入り込ませるように、苗箱10を後ろ下がりの傾斜姿勢にさせる(図6〜図8参照)。これにより、前記後ろ下がりの傾斜姿勢になった苗箱10を搬送路2上から空間25を介して作業者が取り出せるように構成されている。
支軸27は、苗箱10が前記傾斜姿勢となるときの回動の中心となるものであり、支持体9の略前方に設けられている。支軸27には、回転自在なローラ27aが設けられている。
苗箱自動供給装置16は、前記搬送方向における苗箱10の中央よりも前側にある隙間G(本例では、前記搬送方向における前から10個目の隙間G)に係止部8が嵌入するタイミングで、搬送路2の始点2aに苗箱10を供給するように構成されている。本例では、苗箱自動供給装置16及び苗箱搬送装置1を同一駆動源により駆動するように構成することにより、苗箱自動供給装置16による苗箱10の供給と、苗箱搬送装置1による係止部8の移動とが同期して前記タイミングとなるように構成されている。
また、苗箱自動供給装置16には、搬送路2の始点2aに供給された苗箱10の状態をチェックし、その結果、異常が検出されると苗箱供給搬送システムを停止させる苗箱チェック手段38を備えている。本例のチェック手段38は、搬送路2の始点2aから移動してくる苗箱10における搬送路2の路面からの高さが、所定高さ(苗箱10が正常な状態のときの高さ)を超えていることを検出するセンサを備え、それにより苗箱10の状態をチェックし、前記所定高さを超えていることが検出されると、それをもって苗箱10の底面が搬送路2の上面に対して相対的に傾いている異常状態か、又は、複数の苗箱10がまとめて供給された異常状態であるものと判定し、苗箱供給搬送システムを停止させるように構成されている。
次に、苗箱供給搬送システムの動作を説明する。
(1)苗箱自動供給装置16により、苗箱10が搬送路2の始点2aへ上方から前記タイミングで供給される。
(2)苗箱10が搬送路2上に落下すると、前記搬送方向における前から10個目の隙間Gに係止部8が嵌入する。
ところで、苗箱自動供給装置16からの苗箱10の供給位置が前後方向にずれることにより、係止部8が隙間Gに嵌入せずにポット11の底面に突き当たった状態になることがある。そのときは、支持体9の作用により、係止部8の搬送方向前方への移動に対し苗箱10の前方移動が阻止され、その結果、苗箱10に対して、係止部8が相対的に前方移動して行き、最終的に該係止部8が隙間Gに嵌入するようになっている。
(3)次いで、係止部8が隙間Gの前方にある被係止部を押して、苗箱10を搬送路2の前方に搬送する。ここで、スプロケット3b〜3cの間の行程14aは、搬送路2に対して相対的に前下がりに傾斜するように形成されているので、係止部8は隙間Gから徐々に下方へ抜去される。なお、本例では、その抜去により、係止部8が被係止部を搬送方向前方へ押さなくなる前に、播種装置15における後続の装置(本例では、土入れ装置17)に設けられた搬送手段が苗箱10に作用し始めるように構成されている。
次に、苗箱供給搬送システムにおける異常状態の苗箱10の取出方法を説明する。異常状態としては、苗箱自動供給装置16から搬送路2の始点2aに2枚の苗箱10がまとめて供給された状態を例示し、該異常状態が苗箱チェック手段38により検出され、苗箱供給搬送システムが停止されたところ(図3〜図5参照)から説明を始める。
(1)作業者が支持体9を支持位置P1から退避位置P2へ移動させる。
(2)作業者が取出手段26のハンドル33を操作し、ローラ35を軸31の上方に回動させる。すると、異常状態の苗箱10が後ろ下がりの傾斜姿勢になり、係止部8及び前記被係止部の係合が解除されるとともに、同苗箱10の後半部が空間25へ入り込む(図6〜図8参照)。
(3)作業者が苗箱搬送装置1の背面側から空間25に手を伸ばし、異常状態の苗箱10の後端部を掴んで引くと、同苗箱10を取り出すことができる。
(4)ローラ35を軸31の下方に移動させるとともに、支持体9を退避位置P2から支持位置P1に移動させると、苗箱供給搬送システムを再始動することができる。
以上のように構成された本例の苗箱供給搬送システムによれば、前記異常状態で搬送路2の始点2aに苗箱10が供給され、それが該始点2aで詰まってしまったり、該始点2aに苗箱10が異常状態で供給され、それが検知されて苗箱自動供給装置16及び苗箱搬送装置1が停止されたりしたときに、搬送路2の始点2aの下方に設けられた空間25を介して簡単かつ速やかに前記異常状態の苗箱10を取り出すことができる。
また、取出手段26は、苗箱10の前記前半部の底面を押し上げる押圧部材32を備えており、このような簡単な構成により、苗箱10を前記傾斜姿勢にすることができる。
また、押圧部材32の先端には、搬送路2の幅方向に延びるローラ軸34を介して回転自在なローラ35が設けられているので、押圧部材32と苗箱10の表面との摩擦を大幅に軽減し、前記傾斜姿勢の苗箱10をスムーズに取り出せるようにすることができる。
また、支持体9は、軸9dを介して支持位置P1と退避位置P2との間で回動可能に構成されており、このような簡単な構成により、支持体9を前記位置切替可能に構成することができる。
また、苗箱10が前記傾斜姿勢となるときの回動の中心となるとともに前記取り出されるときのガイドとなる支軸27が支持体9の略前方に設けられているので、苗箱10をスムーズに前記傾斜姿勢にするとともに取り出すことができる。
さらに、支軸27には、回転自在なローラ27aが設けられているので、苗箱10をさらにスムーズに前記傾斜姿勢にするとともに取り出すことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)取出手段26は、苗箱10の前記後半部の上面を押し下げる押圧部材を備える態様に変更すること。この態様によっても、簡単な構成により、苗箱10を前記傾斜姿勢にすることができる。
(2)支持体9を、次のいずれかの態様に変更すること。次のいずれかの態様によっても、簡単な構成により、前記支持体を前記位置切替可能に構成することができる。
(2a)平行リンクを介して支持位置P1と退避位置P2との間で平行移動可能に構成されている態様。
(2b)ガイドレールを介して支持位置P1と退避位置P2との間でスライド移動可能に支持されている態様。
(3)支持体9が退避位置P2にあったり、ローラ35が軸31の上方に位置したりしていることを検知する検知手段を設け、それらが検知されると、苗箱供給搬送システムが作動しないように構成すること。
1 苗箱搬送装置
2 搬送路
2a 始点
3a〜3f スプロケット
5 モータ
7 チェーン
8 係止部
9 支持体
9a 回動体
9b 抵抗部
9c バネ
9d 軸
10 苗箱
10a 長辺側端部
10b 短辺側端部
10c 連続溝
10d 突起
11 ポット
12 送り穴
13 突片部材
13a 突片
14 無限軌道
14a 行程
14b 行程
15 播種装置
16 苗箱自動供給装置
17 土入れ装置
18 播種装置
19 施薬装置
20 覆土装置
25 空間
26 取出手段
27 支軸
27a ローラ
31 軸
32 押圧部材
33 ハンドル
34 ローラ軸
35 ローラ
38 苗箱チェック手段
F 苗箱搬送装置による苗箱の搬送方向前方
G 隙間
P1 支持位置
P2 退避位置

Claims (9)

  1. 苗を育生するための多数のポットが格子状の配列で形成されている苗箱と、
    該苗箱をその搬送路における始点へ上方から供給する苗箱自動供給装置と、
    無限軌道を移動する無端体に一定間隔をおいて複数の係止部が列設され、該係止部が前記搬送路の搬送方向前方へ移動する前進行程で、前記苗箱の底面側にある被係止部を前記搬送方向前方へ押すことにより前記苗箱を搬送するように構成されている苗箱搬送装置とを備えている苗箱供給搬送システムであって、
    前記苗箱搬送装置は、前記苗箱の前記搬送方向における前半部内にある前記被係止部を前記係止部が押すように構成されているとともに、
    前記始点にある前記苗箱の前記搬送方向における後端部から略中央部までの下方に位置するように設けられた空間と、
    前記苗箱の後半部が前記空間に落ち込み不可能に該後半部を支持する支持位置、及び、該後半部が前記空間に落ち込み可能に退避している退避位置の間で位置切替可能に設けられた支持体と、
    前記支持体が前記退避位置にあるときに、前記係止部及び前記被係止部の係合を解除するとともに前記後半部を前記空間へ入り込ませるように、前記苗箱を後ろ下がりの傾斜姿勢にさせる取出手段とを備え、
    前記後ろ下がりの傾斜姿勢になった前記苗箱を前記搬送路上から前記空間を介して作業者が取り出せるように構成されている苗箱供給搬送システム。
  2. 前記取出手段は、前記苗箱の前記前半部の底面を押し上げる押圧部材を備える請求項1記載の苗箱供給搬送システム。
  3. 前記取出手段は、前記苗箱の前記後半部の上面を押し下げる押圧部材を備える請求項1記載の苗箱供給搬送システム。
  4. 前記押圧部材の先端には、前記搬送路の幅方向に延びるローラ軸を介して回転自在なローラが設けられている請求項2又は3記載の苗箱供給搬送システム。
  5. 前記支持体は、軸を介して前記支持位置と前記退避位置との間で回動可能に構成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の苗箱供給搬送システム。
  6. 前記支持体は、平行リンクを介して前記支持位置と前記退避位置との間で平行移動可能に構成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の苗箱供給搬送システム。
  7. 前記支持体は、ガイドレールを介して前記支持位置と前記退避位置との間でスライド移動可能に支持されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の苗箱供給搬送システム。
  8. 前記苗箱が前記傾斜姿勢となるときの回動の中心となるとともに前記取り出されるときのガイドとなる支軸が前記支持体の略前方に設けられている請求項1〜7のいずれか一項に記載の苗箱供給搬送システム。
  9. 前記支軸には、回転自在なローラが設けられている請求項8記載の苗箱供給搬送システム。
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