JP2018185319A - 工具形状測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の刃部を有する工具の形状異常を簡便な構成で検出できる工具形状測定装置を提供する。
【解決手段】工具4が回転する状態において工具4の輪郭を撮影する撮像部8と、撮像部による検知信号、及び、工具4の回転軸芯Z方向における基準位置に基づいて工具4の輪郭位置を演算する演算部21と、を備え、基準位置は、工具4において加工対象と接触しない部分に設定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、工具の刃部形状を測定する工具形状測定装置に関する。
特許文献1には、工具等の撮像対象を撮像し、得られた画像に画像処理を施すことで撮像対象の形状を検出する撮像装置が示されている。この撮像装置では、投光部から工具に向けて光が照射され、レンズを通過した光が、受光部に設けられたエリアセンサによって検出される。エリアセンサはセンサ素子を矩形の面状に配置して構成されている。これにより、工具を全体的に撮像して工具の形状を測定することができる。
特許文献2には、エリアセンサとラインセンサとを併用する工具測定装置が記載されている。工具の形状はエリアセンサによって測定される。これに対し、ラインセンサは、測定領域であるエリアセンサの視野の適正な位置に工具が進入したかを検出するために用いられる。ラインセンサの検出信号がマシニングセンタに出力されると、マシニングセンタによって工具の進入動作が停止されて工具が測定領域に保持される。
特開2007−49489号公報 特開2012−86350号公報
特許文献1及び2の撮像装置を用いることで、複数の刃部を有する工具の全体的な形状を測定することができる。ただし、工具は通常回転状態にして形状が測定されるため、複数の刃部の一つが欠損した場合に、その欠損を検出できないことがある。これは、回転状態の工具では、刃部の一つが欠損しても工具の輪郭に変化が生じないためである。
上記実情に鑑み、複数の刃部を有する工具の形状異常を簡便な構成で検出できる工具形状測定装置が望まれる。
本発明に係る工具形状測定装置の特徴構成は、外周に複数の刃部を有する工具の形状を測定する工具形状測定装置であって、前記工具が回転する状態において当該工具の輪郭を撮影する撮像部と、前記撮像部による検知信号、及び、前記工具の回転軸芯方向における基準位置に基づいて前記工具の輪郭位置を演算する演算部と、を備え、前記基準位置は、前記工具において加工対象と接触しない部分に設定される点にある。
本構成のように、演算部によって工具の輪郭位置を演算する上で、工具の基準位置を加工対象と接触しない部分に設定することで、測定値の精度が安定する。
他の特徴構成は、前記基準位置は、前記工具のシャンク径が細くなり始める中間部に設定されている点にある。
他の特徴構成は、前記基準位置は、前記工具の基端部に設定されている点にある。
マシニングセンタに備えられた工具形状測定装置の概略図である。 T字状のラインセンサを示す図である。 ラインセンサに被測定物を重ねた図である。 ラインセンサの出力状態を示す概略図である。 各刃の振れ判定を行うフローチャートである。 使用前後の各刃の振れ判定値を比較したグラフである。 刃部の軸方向の振れを測定する例を示す図である。 刃部に複数の測定箇所を設ける例を示す図である。 各刃の複数個所を測定して振れ判定を行うフローチャートである。 ねじれた刃部に測定箇所を設ける例を示す図である。 回転軸芯(Z軸)方向の基準位置の説明図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
工具形状測定装置100は、例えば外周に複数の刃部を有する穿孔用ドリル、フライス加工用のカッタ等の精密加工用の工具の形状測定に用いられる。図1に示すように、工具形状測定装置100は、撮像部1とコントローラ2とによって構成されている。撮像部1は工具4が装着されたコンピュータ数値制御(CNC:Computerized Numerical Control)式の工作機械3に設置される。
撮像部1は、工具4に向けて照射光Lを発する投光部5と、工具4を挟んで投光部5と反対の側に配置される受光部6と、投光部5から照射した光を工具4の側に集光させる投光レンズ5aを有する。投光部5は発光ダイオード(LED)等によって構成される。工具4を挟んで投光レンズ5aと反対側には、工具4の輪郭を撮影する受光レンズ6aが設けられている。受光レンズ6aによって集められた光は、ミラー7によって曲げられ、ラインセンサ8を備えた受光部6に結像する。ラインセンサ8は、複数のセンサ素子81が一方向に配列されて形成されている。また、ミラー7は、ラインセンサ8に対して受光レンズ6aの光軸がずれている場合に光軸の調節が可能である。
ラインセンサ8の位置は、工具4の表面形状のうちラインセンサ8から工具4の回転軸芯Zと等距離にある部位の撮像が受光レンズ6aによって焦点を結ぶように設定されている。受光レンズ6aの焦点深度は例えば約0.1mmである。工具4の刃先4bの像は受光レンズ6aによって受光部6に拡大投影される。これにより、例えば光軸に対して垂直方向に約1μm程度の精度で工具4の輪郭位置を判別することができる。
ラインセンサ8が受光すると、光の明暗に応じて起電力が発生する。この起電力に基づいて検知信号が生成され、検知信号はコントローラ2に設けられた演算部21に送られる。演算部21では、工具4の輪郭位置の特定が行われる。測定された輪郭位置を示す値は撮像部1の側面位設けられた表示部10に表示される。
図2に示すように、受光部6には受光レンズ6aの光軸に垂直な受光面9が設けられている。受光面9には二本のラインセンサ8が互いに垂直となる姿勢で配置されている。例えば、工具4の先端部4aの輪郭を測定する場合を想定する。仮に、ラインセンサ8が一方向の一本のみであれば、工具4の先端部4aの何れかの部位に対してラインセンサ8の姿勢が接線方向になる場合が生じる。このような位置ではラインセンサ8を構成する複数のセンサ素子81(図4参照)において受光量の差が出難くなり、先端部4aの輪郭位置を正確に検出することができない。そこで、受光部6には、工具4の表面に対して垂直に近い交差角を有する状態でラインセンサ8の方向を設定するよう、異なる二つの方向に複数のラインセンサ8a、8bが設けられている。
本実施形態では、ラインセンサ8は、工具4の回転軸芯Zと平行に設置された第1ラインセンサ8aと、第1ラインセンサ8aに対して直角に設置された第2ラインセンサ8bとを備えている。第2ラインセンサ8bは第1ラインセンサ8aの両端部のうち工具4の基端部に近い側の端部に近接して設置されている。
図2に示すように、第1・第2ラインセンサ8a,8bは、受光面9に設けられたT字状の凹溝9aに配置される。こうすることで、撮像部1の内部で乱反射した光が第1・第2ラインセンサ8a,8bに入射するのを遮ることができ、第1・第2ラインセンサ8a,8bの検出精度を高めることができる。また、第1・第2ラインセンサ8a,8bには工具4の輪郭画像が拡大して投影されるから、第1・第2ラインセンサ8a,8bは高い解像度を有する。したがって、第1・第2ラインセンサ8a,8bの取付面となる受光面9は金属研磨面等によって正確な平面に形成されている。
図3には、第1ラインセンサ8a及び第2ラインセンサ8bに対して工具4の撮像画像が重なった様子が示されている。図3では、工具4の先端部4aが第1ラインセンサ8aの中程に位置している。第1ラインセンサ8aの中程に示した黒丸は、あらかじめ設定された仮想の基準位置である。測定に際しては、工具4の先端部4aがこの基準位置から通過した距離を測定する。一方の第2ラインセンサ8bは工具4に対して回転軸芯Zと垂直な方向に交差している。この状態では、第1ラインセンサ8aは一箇所の輪郭位置を測定可能であり、第2ラインセンサ8bは二箇所の輪郭位置を測定可能である。
第2ラインセンサ8bによる受光の様子を図4に示す。図4の(a)〜(c)の順に、工具4が時計方向に回転し、夫々の刃先4bの輪郭が第2ラインセンサ8bに結像する様子を示している。中央の図4(b)が受光レンズ6aによって刃先4bの像が第2ラインセンサ8b上に合焦した状態である。受光レンズ6aの焦点深度は例えば約0.1mmであり、刃先4bがこの位置から前後に0.1mm以内の位置にある場合にはピントが合うこととなる。
図4(a)では、受光レンズ6aから刃先4bまでの距離が遠く、刃先4bの位置は、受光レンズ6aの光軸6bに対して図中左側にオフセットしている。この場合、焦点は、第2ラインセンサ8bの手前かつ光軸6bの右側となって所謂ピンボケ状態となる。逆に、図4(c)では、受光レンズ6aから刃先4bまでの距離が近い。刃先4bの位置は、光軸6bに対して左側である。この場合、焦点は、第2ラインセンサ8bの奥側かつ光軸6bに対して右側となって、やはりピンボケ状態となる。
例えば、図4(a)の場合、第2ラインセンサ8bには、工具4によって照射光Lが遮られない完全に遮られる第1領域Aと、第1領域Aに隣接して照射光Lの一部が遮られる第2領域Bと、第2領域Bに隣接して照射光Lが全く遮られない第3領域Cとが形成される。工具4の輪郭位置の検知は、焦点近傍にあるセンサ素子81によって行われる。
図4から明らかなように、図4(b)では、第2ラインセンサ8bの表面位置でピントが合うため、センサ素子81は、第1領域Aあるいは第3領域Cに属するものとなる。ここでは第2領域Bに分類されるセンサ素子81の数はゼロ或いは極めて少ない数となる。
一方、図4(a)及び図4(c)の場合、刃先4bの撮像焦点が第2ラインセンサ8bの表面位置に合わず、所謂ピンボケ状態となる。このため、幾つかのセンサ素子81では光量が減じられた受光となり、第2領域Bに分類されるセンサ素子81の数が増えることとなる。
演算部21では、図4の夫々の場合において、第2領域Bに分類されるセンサ素子81の中央位置、或いは、第1領域A及び第3領域Cの境界位置をその瞬間における工具4の輪郭位置として特定する。
輪郭位置は、工具4の回転に伴い、受光レンズ6aの光軸6bに垂直な方向に沿って移動する。図4から明らかな如く、刃先4bの撮像画像のピントが合った状態(図4(b))で、輪郭位置は、第2ラインセンサ8bの長手方向に沿って回転軸芯Zに最も近い位置となる。刃先4bがそれ以外の位置にある場合には、撮像画像のピントが合わず、演算された輪郭位置は回転軸芯Zから遠ざかることとなる。よって、本実施形態において演算部21は、輪郭位置が工具4の回転軸芯Zに最も近付いた位置を確定輪郭位置として特定する。
〔各刃先の形状測定〕
刃先4bの検査は適宜のタイミングで行うことができる。例えば、工具4を仕上げ加工に用いる前に行うと、より精密な加工が可能となる。また、所定の加工ワークにつき予め設定した加工個数毎に行ってもよいし、加工時間毎に行ってもよい。さらには、加工線長毎に行ってもよい。
複数の刃先4bを備える工具4においては、例えば図7に示すように、特定の刃先4bが欠損する場合がある。特に、工具4の径が小さいと刃先4bの摩耗や欠損を目視では確認することができない。本実施形態の工具形状測定装置100では、以下の手順により各刃先4bの形状異常を特定する。例えば、複数の刃部(刃先4b)の夫々の輪郭位置を加工前後の異なる時間に測定した結果に基づいて算出される双方の輪郭位置の差を振れ幅とし、当該振れ幅が予め設定した閾値を超えているとき、刃部の形状が異常であると特定する。
図1に示すように、工作機械3には、工具4の回転位相を認識する位相検出部31が備えられている。位相検出部31は、機械主軸に備えたサーボエンコーダや、工具4に取り付けた反射シールや切溝等の目印により、工具4の回転位相を認識する。工具4の形状測定に際しては、工具4に対して上記目印などによって測定開始の基点を設定する。その後、位相検出部31により工具4の回転位相を把握しつつ、各刃先4bについて形状を測定する。なお、コントローラ2または工作機械3には、工具4の刃数を入力する入力部が備えられている。
以下、測定態様の詳細を図5のフローチャートに示す。複数の刃先4bに対し、決定された基点に基づいて刃先4bに順に識別番号(例えば1,2,・・・n)を付与し、工具4を連続的に回転させて、一定周期で刃先4bの形状測定を行う。
ステップ♯1で測定周期を計算する。一例として、測定対象の工具4が100回/分で回転し刃先4bが4枚である場合を想定する。この場合、一回転の周期は0.6秒であり、1つの刃先4bの測定周期0.15秒となる。
次に、ステップ#2において、工具4の回転位相の基点を決定する。ステップ#3において輪郭位置の最大値を取得し、刃先4bの測定タイミングを演算する。この測定タイミングに対し、測定周期を1/2だけ進める(ステップ#4)。即ち、ラインセンサ8bによって輪郭位置の移動を測定し、輪郭位置が、ラインセンサ8bの長手方向に沿った一方に向けて移動し、次に逆方向に反転した時点で、当該反転位置を確定輪郭位置とし、当該確定輪郭位置を得た状態での工具4の回転位相を基準にして、測定周期を半周期ずらせた位相を測定開始及び測定終了の切替位相とするように測定タイミングを設定する。これにより、測定周期の測定領域に、刃先4bにおいて受光レンズ6aの焦点が合う最大外周位置とその前後の領域が含められる。その後、タイマを作動しつつ(ステップ#5)、番号1の刃先4bの測定を開始する。
ラインセンサ8に含まれるセンサ素子81が最少となり刃先4bの輪郭位置が特定されると、ステップ#6において刃先4bの輪郭位置の最大値、即ち確定輪郭位置の値が更新される。ステップ#7において番号1の刃先4bの測定が終了すると、ステップ#8において刃先4bの番号値と確定輪郭位置の値が記憶される。ステップ♯9においてN値を1だけ増加し、以降、番号2〜4の刃先4bについて同様の測定を行う(ステップ#5〜10)。
ステップ#10において4枚の刃先4bに対して所定回数の測定が終了すると、ステップ#11において使用前の測定データと比較し夫々の刃先4bの振れ幅を計算する。
刃先4bの輪郭は、例えば工具4の径方向においては工具4の回転軸芯Zの位置を基準に増減を繰り返す。このため、径方向の一端側において刃先4bの輪郭を測定することで、夫々の刃先4bの軸心から刃先4bの輪郭までの距離である「振れ」を測定することができる。
図6には、6mmφのエンドミルにつき、径方向の一端側の刃先4bの振れを測定した結果を示す。図6中、点線が加工前の測定結果であり、実線が加工後の測定結果である。
加工前の測定結果によれば、2番の刃先4bの測定値が最も大きく1.020mmであった。これに対して最小の測定値は4番の刃先4bで0.960mmであった。よって、これらの差から加工前の「振れ」は0.060mmであったことがわかる。
一方、加工後の測定結果によれば、最大の測定値は1番の刃先4bで0.980mm、最小の測定値は4番の刃先4bで0.950mmであった。よって、加工後の「振れ」は0.030mmであり、加工前の半分に落ち着いたことになる。
ただし、2番の刃先4bに注目すると、加工前の測定値が1.020mmであったものが加工後には0.969mmとなり、0.051mm減少していた。1番、3番、4番の刃先4bについては、加工後は加工前に比べて何れも0.010mm短く測定された。この結果から、本実施形態では、1番、3番、4番については加工による摩耗が原因で測定値が小さくなったと判断した。一方、2番の刃先4bについては、測定値の減り方が急激であり、摩耗ではなく刃先4bの欠損と判断した。因みに、欠損であるか否かは工具4のサイズによってある程度の閾値の設定が可能である。6mmφのエンドミルの場合には欠損であることの閾値として例えば0.020mmを設定することができる。尚、欠損が存在する場合には、刃先4bの輪郭がラインセンサ8の検知範囲に収まらず、定期的に検出されるべきピークが現れない場合もある。このような閾値は、例えば、加工個数や加工線長など測定のインターバルによって適宜設定することができる。
図6では、工具4の径方向(X軸方向)において一端位置を測定した例を示した。ただし、本実施形態では、工具4の軸芯方向(Z軸方向)の第1ラインセンサ8aを備えているため、径方向に加えて刃先4bの軸方向の先端部4aの振れ幅を測定することができる。こうすると、図7に示すように、軸芯方向(Z軸方向)での刃先4bの欠損を特定することができる。
〔第2実施形態〕
工具4の測定部位は、複数の刃先4bの夫々につき、刃先4bの延出方向に沿った二箇所を設けてもよい。図8に、刃先4bの回転軸芯Zの方向に二箇所の測定部位41,42を設けた例を示す。例えば、第1測定部位41は加工に用いられる部位から離れて加工による摩耗が生じない健全位置に設け、第2測定部位42は加工に使用された先端部4aの近傍に設ける。
測定した双方の輪郭位置の差を振れ幅とし、当該振れ幅が予め設定した閾値を超えているとき、刃先4bの形状が異常であると特定する。
図9に、この場合の測定態様のフローチャートを示す。この場合の測定では、図5に示したものに加えて工具4の別の位置で刃の輪郭位置を測定する。例えば、最初の測定では、工具4の刃のうち先端部4aから離れた位置にある未使用部分について測定する。この第1測定部位41での測定は、図9においては、ステップ#1〜ステップ#11である。特にステップ#11は、図5では刃先4bの振れ計算を行ったが、ここでは第1測定部位41での各刃先4bの輪郭位置につき夫々の最大値を記憶する。
続くステップ#12では、工具4の位置を移動させる。この位置は、図8に示した如く、工具4の先端部4aに設けた第2測定部位42である。次に、第2測定部位42での各刃先4bの位相と、先に測定した第1測定部位41での各刃先4bの位相との相対位置関係を確認する。例えば、図8に示す例のように、各刃先4bが工具4の回転軸芯Zの方向に沿って平行である場合には、第1測定部位41及び第2測定部位42での各刃先4bの回転位相は等しくなる。よって、この場合には、ステップ#13での第1測定部位41及び第2測定部位42での刃先4bの位相確認は、同じ位相であることを確認すればよく、ステップ#14での測定周期をずらす必要もない。
第2測定部位42での刃先4bの位相が把握できれば、ステップ#15〜ステップ#21まで、第1測定部位41での測定と同様に各刃先4bの輪郭位置を測定し、第2測定部位42での各刃先4bの輪郭位置の最大値を記憶する。
この後、ステップ#22で、第1測定部位41での測定結果と第2測定部位42での測定結果との差を求め、各刃先4bの輪郭位置が加工前後でどのように変化しているかを演算する。例えば、6mmφのエンドミルであれば、前述の如く0.020mmを閾値とし、それ以内であれば通常の摩耗と判断し、閾値を超えていれば欠損と判断する。
このように工具4における複数の測定部位での振れ幅を比較することで、例えば加工部から離れた健全位置での形状と、刃先4bの加工に使用された部位との比較ができ、時間を変えて測定することなく工具4の形状異常を簡易に検出することができる。
尚、刃先4bが回転方向にねじれている場合は、図10に示すように、共通の刃先4bであっても、第1測定部位41の位相と第2測定部位42の位相とは異なる位相となる。そのため、第1測定部位41と第2測定部位42との回転方向の位相差を図9のステップ#13で確認しておき、第1測定部位41及び第2測定部位42における測定値の差を算出する。
〔他の実施形態〕
工具4の回転軸芯Zの方向で工具4の形状を測定する場合、図11に示すように、工具4のうちシャンク径が細くなり始める中間部43、工具4の基端部44を基準位置に設定してもよい。本実施形態のように、工具4の中間部43や基端部44は加工対象と接触しない部分を加工前後の比較のための基準位置に設定することで、測定値の精度が安定する。
本発明は、各種の工具の形状測定に広く利用することができる。
1 撮像部
2 コントローラ
4 工具
4b 刃先
5 投光部
6 受光部
6a 受光レンズ
8 ラインセンサ
8a 第1ラインセンサ
8b 第2ラインセンサ
9 受光面
21 演算部
31 位相検出部
100 工具形状測定装置
A〜C 第1〜第3領域
L 照射光

Claims (3)

  1. 外周に複数の刃部を有する工具の形状を測定する工具形状測定装置であって、
    前記工具が回転する状態において当該工具の輪郭を撮影する撮像部と、
    前記撮像部による検知信号、及び、前記工具の回転軸芯方向における基準位置に基づいて前記工具の輪郭位置を演算する演算部と、を備え、
    前記基準位置は、前記工具において加工対象と接触しない部分に設定される工具形状測定装置。
  2. 前記基準位置は、前記工具のシャンク径が細くなり始める中間部に設定されている、請求項1に記載の工具形状測定装置。
  3. 前記基準位置は、前記工具の基端部に設定されている、請求項1に記載の工具形状測定装置。
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