JP2018185273A - ロボット - Google Patents
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Abstract
【課題】薄型化を図ることができ、かつ、優れた検出特性を有する接触力センサーを有するロボットを提供する。
【解決手段】ロボットは、ロボット本体と、ロボット本体の表面に配置され、接触を検出する接触センサー部と、を有し、前記接触センサー部は、樹脂とカーボンナノチューブとを含む感圧部を有している。また、前記樹脂は、荷重撓み温度が100℃以上である。また、前記樹脂は、ポリカーボネートおよびポリエステルカーボネートの少なくとも一方を含んでいる。
【選択図】図2
【解決手段】ロボットは、ロボット本体と、ロボット本体の表面に配置され、接触を検出する接触センサー部と、を有し、前記接触センサー部は、樹脂とカーボンナノチューブとを含む感圧部を有している。また、前記樹脂は、荷重撓み温度が100℃以上である。また、前記樹脂は、ポリカーボネートおよびポリエステルカーボネートの少なくとも一方を含んでいる。
【選択図】図2
Description
本発明は、ロボットに関するものである。
例えば、特許文献1には、ロボットベースと、ロボットベースに回動可能に接続された胴部と、胴部に回動可能に接続された下腕と、下腕に回動可能に接続された上腕と、を有するロボットが記載されている。このロボットは、ロボットベースと胴部との間、胴部と下腕との間、下腕と上腕との間のそれぞれに配置されたトルクセンサーを有し、これらトルクセンサーによってロボットが周囲の物体(特に共同で作業している人間)とぶつかったときの接触力を検出できるようになっている。
また、特許文献2には、接触力を検出することのできる静電容量型センサーを有するロボットが記載されており、静電容量型センサーは、シート状の誘電体と、誘電体の両面に配置された一対の電極と、を有している。
しかしながら、特許文献1のロボットでは、ロボットの周囲の物体とぶつかった箇所によってトルクセンサーで検出されるトルクが異なってしまうため、ぶつかった衝撃の強さを正確に検出することができない。また、特許文献2のロボットでは、静電容量型センサーを薄型化すると、接触した物体が有する導電性に起因して静電容量型センサーの検出値が大きく変化してしまうため、静電容量型センサーを薄型化することが困難である。
本発明の目的は、薄型化を図ることができ、かつ、優れた検出特性を有する接触力センサーを有するロボットを提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のロボットは、ロボット本体と、
前記ロボット本体の表面に配置され、接触を検出する接触センサー部と、を有し、
前記接触センサー部は、樹脂とカーボンナノチューブとを含む感圧部を有していることを特徴とする。
これにより、薄型化を図ることができ、かつ、優れた検出特性を有する接触センサー部を有するロボットが得られる。
前記ロボット本体の表面に配置され、接触を検出する接触センサー部と、を有し、
前記接触センサー部は、樹脂とカーボンナノチューブとを含む感圧部を有していることを特徴とする。
これにより、薄型化を図ることができ、かつ、優れた検出特性を有する接触センサー部を有するロボットが得られる。
本発明のロボットでは、前記樹脂は、荷重撓み温度が100℃以上であることが好ましい。
これにより、高温環境下での感圧部の弾性の低下を抑制することができ、接触センサー部は、高温環境下においても常温環境下や低温環境下と同様の検出精度を発揮することができる。すなわち、感圧部が温度の影響を受け難くなり、温度変化による検出信号の変動(ドリフト)を低減することができる。
これにより、高温環境下での感圧部の弾性の低下を抑制することができ、接触センサー部は、高温環境下においても常温環境下や低温環境下と同様の検出精度を発揮することができる。すなわち、感圧部が温度の影響を受け難くなり、温度変化による検出信号の変動(ドリフト)を低減することができる。
本発明のロボットでは、前記樹脂は、ポリカーボネートおよびポリエステルカーボネートの少なくとも一方を含んでいることが好ましい。
これにより、樹脂とカーボンナノチューブとの混練が容易となり、分散性もよく、感圧部の製造が容易となる。また、より硬い感圧部となるため、単位面積当たりの許容荷重が大きくなり、接触センサー部の機械的強度を高めることができる。
これにより、樹脂とカーボンナノチューブとの混練が容易となり、分散性もよく、感圧部の製造が容易となる。また、より硬い感圧部となるため、単位面積当たりの許容荷重が大きくなり、接触センサー部の機械的強度を高めることができる。
本発明のロボットでは、前記接触センサー部は、前記感圧部を挟んで配置されている一対の電極を有していることが好ましい。
これにより、各電極を互いに邪魔することなく配置することができる。そのため、各電極の配置の自由度が高まると共に、その配置が簡単となる。したがって、接触センサー部の構成が簡単なものとなる。
これにより、各電極を互いに邪魔することなく配置することができる。そのため、各電極の配置の自由度が高まると共に、その配置が簡単となる。したがって、接触センサー部の構成が簡単なものとなる。
本発明のロボットでは、前記接触センサー部は、前記感圧部が構成する一の面に対して同じ側に位置する一対の電極を有していることが好ましい。
これにより、接触センサー部の薄型化を図ることができる。
これにより、接触センサー部の薄型化を図ることができる。
本発明のロボットでは、前記感圧部は、シート状をなし、その厚さが0.01mm以上、1mm以下であることが好ましい。
これにより、その機能を十分に発揮することができ、かつ、十分に薄い感圧部となる。
これにより、その機能を十分に発揮することができ、かつ、十分に薄い感圧部となる。
本発明のロボットでは、前記接触センサー部は、任意の部位で、独立して前記接触を検出することができることが好ましい。
これにより、接触センサー部は、ロボット本体に押圧力(接触力)が加わったか否かのみならず、どの位置に押圧力(接触力)が加わったかを検出することができる。
これにより、接触センサー部は、ロボット本体に押圧力(接触力)が加わったか否かのみならず、どの位置に押圧力(接触力)が加わったかを検出することができる。
本発明のロボットでは、前記ロボット本体は、表面に前記接触センサー部が配置されている第1部分と、前記第1部分に回動自在に接続されている第2部分と、を有し、
前記第2部分は、一部が前記第1部分と重なる姿勢を取り得、前記姿勢では、前記第1部分と前記第2部分との間に前記接触センサー部の少なくとも一部が位置することが好ましい。
これにより、接触センサー部が第2部分の可動範囲を狭めてしまうことを抑制することができる。すなわち、ロボット本体の可動範囲を狭めることなく接触センサー部を配置することができる。
前記第2部分は、一部が前記第1部分と重なる姿勢を取り得、前記姿勢では、前記第1部分と前記第2部分との間に前記接触センサー部の少なくとも一部が位置することが好ましい。
これにより、接触センサー部が第2部分の可動範囲を狭めてしまうことを抑制することができる。すなわち、ロボット本体の可動範囲を狭めることなく接触センサー部を配置することができる。
以下、本発明のロボットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るロボットを示す斜視図である。図2は、図1に示すロボットが備えている接触センサー部を示す断面図である。図3および図4は、それぞれ、接触センサー部の荷重−抵抗特性を示すグラフである。図5は、接触センサー部を示す平面図である。図6は、異なるアームが重なり合った状態を示す平面図である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るロボットを示す斜視図である。図2は、図1に示すロボットが備えている接触センサー部を示す断面図である。図3および図4は、それぞれ、接触センサー部の荷重−抵抗特性を示すグラフである。図5は、接触センサー部を示す平面図である。図6は、異なるアームが重なり合った状態を示す平面図である。
図1に示すロボット1は、精密機器やこれを構成する部品(対象物)の給材、除材、搬送および組立等の作業を行うことができる。ただし、ロボット1としては、特に限定されず、例えば、介護用のロボットであってもよい。ロボット1は、ロボット本体2と、ロボット本体2の表面に配置された接触センサー部9と、を有している。このようなロボット1は、接触センサー部9によって、ロボット本体2とその周囲の物体(特に、共同で作業している人間)との接触を検出することができ、その検出結果に基づいてロボット本体2の駆動を制御することができる。そのため、安全性に優れるロボット1となる。
ロボット本体2は、6軸ロボット(多関節ロボット)であり、図1に示すように、床や天井等に固定されるベース21と、関節機構を介してベース21に回動自在に連結されたアーム22と、関節機構を介してアーム22に回動自在に連結されたアーム23と、関節機構を介してアーム23に回動自在に連結されたアーム24と、関節機構を介してアーム24に回動自在に連結されたアーム25と、関節機構を介してアーム25に回動自在に連結されたアーム26と、関節機構を介してアーム26に回動自在に連結されたアーム27と、これらアーム22、23、24、25、26、27の駆動を制御するロボット制御部28と、を有している。また、アーム27にはハンド接続部が設けられており、ハンド接続部にはロボット本体2に実行させる作業に応じたロボットハンド29(エンドエフェクター)が装着可能となっている。
また、図2に示すように、接触センサー部9は、シート状の感圧部91と、感圧部91の表面側(ロボット本体2と反対側の面)に配置された支持基板92と、感圧部91と支持基板92との間に位置し、支持基板92に支持された電極93と、感圧部91の裏面側(ロボット本体2側の面)に配置された支持基板94と、感圧部91と支持基板94との間に位置し、支持基板94に支持された電極95と、を有している。すなわち、接触センサー部9は、シート状の感圧部91と、感圧部91を間に挟むように設けられた一対の電極93、95と、一対の電極93、95を支持する一対の支持基板92、94と、を有している。
周囲の物体との接触によって、接触センサー部9にその厚さ方向の押圧力(接触力)が加わると、その押圧力に応じて電極93、95間の感圧部91の抵抗値が変化する。そのため、ロボット1は、この抵抗値変化から接触センサー部9に物体が接触したか否か、さらにはその押圧力を検出することができる。
感圧部91は、樹脂911と導電性材料であるカーボンナノチューブ912とを含む材料(感圧導電性樹脂)で構成されている。詳細には、感圧部91は、ベースとなる絶縁性の樹脂911と、樹脂911中に混合された導電性材料としてのカーボンナノチューブ912と、を含んでいる。このような構成によれば、図示するように、容易に感圧部91をシート状に成形することができ(言い換えるとシート状にしても接触センサー部9としての機能を発揮でき)、接触センサー部9の薄型化および軽量化を図ることができる。また、感圧部91を薄くしても従来の静電容量型センサーのような問題が生じないため、従来の構成よりも容易に接触センサー部9の薄型化を図ることができる。
なお、接触センサー部9の厚さとしては、特に限定されないが、例えば、0.1mm以上1mm以下であることが好ましく、0.1mm以上0.5mm以下であることがより好ましい。これにより、十分な機械的強度を有しつつ、十分に薄い接触センサー部9となる。
また、導電性材料としてカーボンナノチューブ912を用いることで、感圧部91が温度の影響を受け難くなり、温度変化による検出信号の変動(ドリフト)を低減することができる。そのため、例えば、過度な温度補正の必要がなく、精度よく把持力を検出することができる。
この点について詳しく説明する。図3に示すグラフは、導電性材料としてカーボンナノチューブを用いた場合の、接触センサー部9に加わる力(荷重)と電極93、95間の抵抗値との関係を示すグラフである。図3から分かるように、20℃の場合と85℃の場合とで、荷重−抵抗値特性がほとんど一致している。そのため、上述したように、導電性材料としてカーボンナノチューブを用いることで、感圧部91が温度の影響を受け難くなり(温度依存性が小さく)、温度変化による検出信号の変動(ドリフト)を低減することができる。
さらに、導電性材料としてカーボンナノチューブ912を用いることで、接触センサー部9に加わる力(荷重)の変化に対する電極93、95間の抵抗値の変化がスムーズとなる。さらには、接触センサー部9に加わる力(荷重)に対する電極93、95間の抵抗値変化量が大きくなる。そのため、より精度よく、接触センサー部9に物体が接触したか否か、さらにはその押圧力を検出することができる。
この点について詳しく説明する。図4に示すグラフは、炭素材料の種類と荷重−抵抗特性を示すグラフである。具体的には、導電性材料としてカーボンナノチューブ(CNT)を用いた場合、導電性材料としてカーボンブラック(CB)を用いた場合、導電性材料としてカーボンファイバー(CF)を用いた場合の、接触センサー部9に加わる力(荷重)と電極93、95間の抵抗値との関係を示すグラフである。図4から分かるように、導電性材料としてカーボンナノチューブ(CNT)を用いた場合には、接触センサー部9に加わる力(荷重)の変化に対する電極93、95間の抵抗値の変化がスムーズであり、かつ、接触センサー部9に加わる力(荷重)に対する電極93、95間の抵抗値変化量(感度)が大きい。これに対して、導電性材料としてカーボンブラック(CB)を用いた場合には、接触センサー部9に加わる力(荷重)の変化に対する電極93、95間の抵抗値の変化はスムーズであるが、接触センサー部9に加わる力(荷重)に対する電極93、95間の抵抗値変化量が小さい。一方、導電性材料としてカーボンファイバー(CF)を用いた場合には、接触センサー部9に加わる力(荷重)に対する電極93、95間の抵抗値変化量は大きいが、接触センサー部9に加わる力(荷重)の変化に対する電極93、95間の抵抗値の変化が大きく揺らいでいてスムーズでない。以上のように、カーボンナノチューブを用いた場合、他の炭素材料に比べて高感度で安定性に優れた接触センサー部9が得られる。
カーボンナノチューブ912の大きさとしては、特に限定されないが、例えば、径を100nm以上200nm以下とし、長さを1μm以上5μm以下とすることができる。これにより、上述した効果をより効果的に発揮することができる。
また、感圧部91中のカーボンナノチューブ912の含有量としては、特に限定されないが、例えば、5wt%以上30wt%以下であることが好ましく、10wt%以上30wt%以下であることが好ましく、20wt%以上25wt%以下であることがより好ましい。これにより、感圧部91に適度な導電性を付与することができると共に、カーボンナノチューブ912を過剰に混合してしまうことによる感圧部91の機械的強度の低下を抑制することができる。
樹脂911としては、特に限定されないが、例えば、ヤング率が1GPa以上であることが好ましい。これにより、より硬い感圧部91となるため、接触センサー部9の機械的強度を高めることができる。また、感圧部91の経年的な変形やへたりが抑えられ、経時的な検出特性の低下(変動)も抑制することができる。
また、樹脂911としては、特に限定されないが、例えば、荷重たわみ温度が100℃以上であることが好ましい。なお、荷重たわみ温度とは、所定の荷重を与えた状態で、試料の温度を上げていき、たわみの大きさが一定の値になる温度を言い、この温度が高い程、高い耐熱性を有することを意味している。また、荷重たわみ温度は、JIS 7191に準じた試験方法で測定することができる。これにより、高温環境下での感圧部91の弾性の低下を抑制することができ、接触センサー部9は、高温環境下においても常温環境下や低温環境下と同様の検出精度を発揮することができる。すなわち、感圧部91が温度の影響を受け難くなり、温度変化による検出信号の変動(ドリフト)を低減することができる。
特に、ロボット本体2では、内部に配置された各部(特にモーター)の発熱によって80℃程度まで温度が上昇する場合もあるため、感圧部91の荷重たわみ温度を100℃以上とすることで、ロボット本体2の熱によって検出精度が低下(変動)してしまうことを効果的に抑制することができる。この点において、接触センサー部9をロボット本体2と組み合わせることによる特別な効果が発揮される。
樹脂911としては、特に限定されないが、熱可塑性樹脂であることが好ましい。これにより、樹脂911とカーボンナノチューブ912との混練が容易となり、分散性もよく、感圧部91の製造が容易となる。なお、熱可塑性樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリエステル(PET、PBT等)、ポリアミド、熱可塑性ポリイミド、芳香族ポリエステル等の液晶ポリマー、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネート(PC)、ポリエステルカーボネート(PPC)、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテル、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリアセタール、ポリ塩化ビニル、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
これらの中でも、樹脂911としては、ポリカーボネート(PC)およびポリエステルカーボネート(PPC)の少なくとも一方を含んでいることが好ましく、樹脂911全体の50重量%以上含んでいることがより好ましく、75%以上含んでいることがさらに好ましい。これにより、前述した効果(混練容易性)がより顕著となる。また、比較的硬い感圧部91となるため、単位面積当たりの許容荷重が大きくなり、接触センサー部9の機械的強度を高めることができる。また、感圧部91の経年的な変形やへたりが抑えられ、経時的な検出特性の低下(変動)も抑制することができる。
感圧部91の厚さとしては、特に限定されないが、例えば、0.01mm以上、1mm以下であることが好ましく、0.05mm以上、0.2mm以下であることがより好ましい。これにより、その機能を十分に発揮することができ、かつ、十分に薄い感圧部91となる。そのため、接触センサー部9の検出特性を維持しつつ、接触センサー部9の小型化を図ることができる。
なお、このような感圧部91は、例えば、射出成型や圧延成形で製造することができる。
また、図2に示すように、接触センサー部9は、電極93、95を有している。電極93、95は、感圧部91に対して互いに反対側に位置している。すなわち、電極93、95の間に感圧部91が配置されている。具体的には、感圧部91の表面側に電極93が配置されており、裏面側に電極95が配置されている。このように、感圧部91を間に挟んで電極93、95を配置することで、電極93、95を互いに邪魔することなく配置することができる。そのため、電極93、95の配置の自由度が高まると共に、その配置が簡単となる。したがって、接触センサー部9の構成が簡単なものとなる。
また、接触センサー部9は、複数の部位(領域)で、独立して押圧力(接触力)を検出することができる。すなわち、接触センサー部9は、その面内方向の領域内において受けた押圧力の強度分布を検出することができる。このように、押圧力の強度分布を検出することで、接触センサー部9は、ロボット本体2に押圧力(接触力)が加わったか否かのみならず、どの位置に押圧力(接触力)が加わったかを検出することができる。
押圧力の強度分布を検出できる構成としては、特に限定されず、本実施形態では、以下の構成となっている。すなわち、図5に示すように、電極93は、図中縦方向に沿って延在し、図中横方向に沿って離間して並ぶ複数の電極部931を有している。また、電極95は、図中横方向に沿って延在し、図中縦方向に沿って離間して並ぶ複数の電極部951を有している。このような構成では、1つの電極部931と1つの電極部951とに挟まれた領域(平面視で電極部931と電極部951との交差部分)が、それぞれ、押圧力を検出する単位領域となり、1つの接触センサー部9は、この単位領域がマトリックス状(行列状)に配置されたものとなる。そして、各電極部931と各電極部951との間に電圧を印加し、これらの間の抵抗値を検出することで、単位領域ごとに独立して押圧力を検出することができ、これらを集計することで、押圧力の面方向の強度分布を検出することができる。なお、接触センサー部9としては、これに限定されず、押圧力の1次元方向(例えば、図5中の縦方向または横方向)の強度分布を検出できる構成であってもよい。
なお、電極93、95の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ニッケル、コバルト、金、白金、銀、銅、マンガン、アルミニウム、マグネシウム、チタン、タングステン等の各種金属、またはこれらのうちの少なくとも1種を含む合金等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて(例えば積層構造として)用いてもよい。
また、図2に示すように、接触センサー部9は、電極93を支持する支持基板92と、電極95を支持する支持基板94と、を有している。支持基板92は、電極93に対して感圧部91と反対側に位置し、支持基板92の感圧部91側の面に電極93が配置されている。同様に、支持基板94は、電極95に対して感圧部91と反対側に位置し、支持基板94の感圧部91側の面に電極95が配置されている。そして、支持基板92、94で感圧部91を挟み込むことで、電極93、95が感圧部91と接触している。すなわち、本実施形態では、電極93、95は、感圧部91と接触しているだけで、接合(接着)されていない。
なお、支持基板92、94としては、それぞれ、特に限定されず、例えば、フレキシブル基板、リジッド基板等の各種プリント基板を用いることができる。このように、支持基板92、94としてプリント基板を用いることで、支持基板92、94への電極93、95の形成が容易となる。なお、本実施形態では、支持基板92がフレキシブル基板で構成されており、支持基板94がリジッド基板で構成されている。前述したように、接触センサー部9は、押圧力の強度分布を検出できるようになっている。そのため、表面側(押圧力を受ける面側)に位置する支持基板92をフレキシブル基板とし、押圧力を受けた部分が部分的(局所的)に撓み変形できる構成となっている。一方、支持基板94をリジッド基板とすると、支持基板94によって押圧力を効果的に受け止めて、押圧力を感圧部91内に閉じ込めることができるため、より精度よく、押圧力を検出することができる。
以上、接触センサー部9について説明した。このような接触センサー部9は、アーム22の表面と、アーム23の表面と、アーム25の表面と、に配置されている。ただし、接触センサー部9の配置としては、特に限定されず、これらのうちの一部が省略されていてもよいし、これらに加えてさらに別の場所に配置されていてもよい。
前述したように、接触センサー部9の構成によれば、接触センサー部9の薄型化を図ることができる。そのため、接触センサー部9が、ロボット本体2内の熱のロボット本体2外への放出を阻害する断熱材として機能し難くなり、ロボット本体2内の熱を効率的に外部へ放出することができる。そのため、ロボット本体2内が過剰に加熱されてしまい、ロボット本体2が故障してしまったり、異常な発熱によりロボット本体2の駆動が緊急停止してしまったりするのを抑制することができる。この点において、接触センサー部9をロボット本体2と組み合わせることによる特別な効果が発揮される。
また、接触センサー部9の薄型化を図ることが容易であるため接触センサー部9が各アーム22、23、24、25、26、27の可動範囲を狭めてしまうことを抑制することができる。具体的には、例えば、アーム23に対してアーム24が回動することで、図6に示すように、アーム23の内側にアーム25が入り込むような動作が考えられるが、この際に、アーム25の表面に配置された接触センサー部9がアーム25と共にアーム23の内側に入り込むことができる。言い換えると、異なるアーム間の隙間にも配置できる程、接触センサー部9の薄型化が可能となる。このように、薄型化が容易な接触センサー部9によれば、接触センサー部9が各アーム22、23、24、25、26、27の可動範囲を狭めてしまうことを抑制することができる。また、異なる観点から言えば、接触センサー部9を薄くすることができるため、ロボット本体2を大きくすることなく、すなわち異なるアームが重なり合う部分の隙間を大きくすることなく、接触センサー部9を配置することができる。この点においても、接触センサー部9をロボット本体2と組み合わせることによる特別な効果が発揮される。
ロボット制御部28は、接触センサー部9での検出結果に基づいてロボット本体2の駆動を制御することができる。例えば、接触センサー部9が押圧力(接触力)を検出した場合には、ロボット本体2が周囲の物体と接触したと判断して、ロボット本体2の駆動を停止(緊急停止)してもよい。また、ロボット制御部28は、接触センサー部9が検出した押圧力の大きさおよび押圧力が加わった場所、さらにはロボット本体2の姿勢に基づいて、駆動モードを切り替えてもよい。例えば、ロボット制御部28は、ロボット本体2やぶつかった物体に重大なダメージが生じ得る程の強い接触であると判断した場合には、ロボット本体2を緊急停止させる。また、ロボット本体2やぶつかった物体に重大なダメージが生じ得ない程の弱い接触であると判断した場合には、ロボット本体2の駆動を通常モードよりもゆっくりとアームが動く低速モード(通常モードとは異なるモード)に切り替えてロボット本体2の駆動を続行する。これにより、ロボット1の安全性が増し、特に、人間との共存が可能なロボット1となる。特に、本実施形態では、接触センサー部9が押圧力を受けた場所を特定できる構成となっているため、ロボット制御部28は、上述の判断をより精度よく行うことができる。
なお、ロボット1は、ロボット本体2を手動で動かせる状態とし、技術者がロボット本体2を手動で動かすことで、その動きをロボット本体2に覚えさせるティーチングと呼ばれる機能を有している。接触センサー部9は、このティーチングにも活用することができる。ロボット本体2の大きさや重量によっては、ロボット本体2を手動で動かすことが困難な場合も考えられる。そこで、ロボット制御部28は、技術者がロボット本体2を動かす際にロボット本体2に与える押圧力を接触センサー部9で検出し、その検出結果に基づいて所定の関節機構を駆動し、技術者がロボット本体2を動かすのをアシスト(補助)することができる。より具体的には、例えば、図1に示すように、アーム23をアーム22に対して回動させるために、技術者がアーム23の正面に配置された接触センサー部9を矢印Aで示すように押した場合には、その押圧力および押圧位置をロボット制御部28が検出して、その検出結果に基づいて、アーム22、23の間に位置する関節機構を駆動させてアーム22に対するアーム23の回動をアシストすることができる。このような機能によれば、技術者は、より小さい力でティーチングを行うことができる。
以上、ロボット1について説明した。このようなロボット1は、前述したように、ロボット本体2と、ロボット本体2の表面に配置され、接触を検出する接触センサー部9と、を有している。また、接触センサー部9は、樹脂911とカーボンナノチューブ912とを含む感圧部91を有している。このような構成によれば、感圧部91をシート状に成形することができ(言い換えるとシート状にしても感圧部91としての機能を発揮することができ)、接触センサー部9の薄型化および軽量化を図ることができる。また、感圧部91が温度の影響を受け難くなり、温度変化による検出信号の変動(ドリフト)を低減することができる。また、接触センサー部9に加わる力(荷重)の変化に対する抵抗値の変化がスムーズとなり、接触センサー部9に加わる力(荷重)に対する抵抗値変化量が大きくもなる。すなわち、高感度で安定性に優れた接触センサー部9が得られる。そのため、接触センサー部9に加わった押圧力(接触力)を精度よく検出することもできる。そのため、薄型化を図ることができ、かつ、優れた検出特性を有する接触センサー部9を有するロボット1となる。
また、前述したように、樹脂911は、荷重撓み温度が100℃以上であることが好ましい。これにより、高温環境下での感圧部91の弾性の低下を抑制することができ、接触センサー部9は、高温環境下においても常温環境下や低温環境下と同様の検出精度を発揮することができる。すなわち、感圧部91が温度の影響を受け難くなり、温度変化による検出信号の変動(ドリフト)を低減することができる。
また、前述したように、樹脂911は、ポリカーボネートおよびポリエステルカーボネートの少なくとも一方を含んでいることが好ましい。これにより、樹脂911とカーボンナノチューブ912との混練が容易となり、分散性もよく、感圧部91の製造が容易となる。また、より硬い感圧部91となるため、単位面積当たりの許容荷重が大きくなり、接触センサー部9の機械的強度を高めることができる。また、感圧部91の経年的な変形やへたりが抑えられ、経時的な検出特性の低下(変動)も抑制することができる。
また、前述したように、接触センサー部9は、感圧部91を挟んで配置されている一対の電極93、95を有している。これにより、電極93、95を互いに邪魔することなく配置することができる。そのため、電極93、95の配置の自由度が高まると共に、その配置が簡単となる。したがって、接触センサー部9の構成が簡単なものとなる。
また、前述したように、感圧部91は、シート状をなし、その厚さが0.01mm以上、1mm以下であることが好ましい。これにより、その機能を十分に発揮することができ、かつ、十分に薄い感圧部91となる。そのため、接触センサー部9の検出特性を維持しつつ、接触センサー部9の小型化を図ることができる。
また、前述したように、接触センサー部9は、任意の部位で、独立して接触を検出することができる。これにより、接触センサー部9は、ロボット本体2に押圧力(接触力)が加わったか否かのみならず、どの位置に押圧力(接触力)が加わったかを検出することができる。
また、前述したように、ロボット本体2は、表面に接触センサー部9が配置されている第1部分(図6の説明で言うアーム23)と、第1部分に回動自在に接続されている第2部分(図6の説明で言うアーム25)と、を有し、第2部分は、一部が第1部分と重なる姿勢を取り得、この姿勢では、第1部分と第2部分との間に接触センサー部9の少なくとも一部が位置している。これにより、接触センサー部9が第2部分の可動範囲を狭めてしまうことを抑制することができる。すなわち、ロボット本体2の可動範囲を狭めることなく接触センサー部9を配置することができる。
<第2実施形態>
図7は、本発明の第2実施形態に係るロボットを示す斜視図である。
図7は、本発明の第2実施形態に係るロボットを示す斜視図である。
本実施形態に係るロボット1は、主に、ロボット本体2の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態のロボット1と同様である。
なお、以下の説明では、第2実施形態のロボット1に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図7では前述した第1実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
図7に示すように、本実施形態のロボット本体2は、アーム22の回動軸まわりのトルクを検出するトルクセンサー31と、アーム23の回動軸まわりのトルクを検出するトルクセンサー32と、アーム24の回動軸まわりのトルクを検出するトルクセンサー33と、アーム25の回動軸まわりのトルクを検出するトルクセンサー34と、アーム26の回動軸まわりのトルクを検出するトルクセンサー35と、アーム27の回動軸まわりのトルクを検出するトルクセンサー36と、を有している。
ロボット制御部28は、トルクセンサー31、32、33、34、35、36から得たトルク値に基づいて、ロボット本体2が周囲の物体と接触したか否かを判断する。具体的には、ロボット本体2のいずれかアームが周囲の物体と接触すると、トルクセンサー31、32、33、34、35、36のいずれかのトルク値が上昇する。そのため、ロボット制御部28は、このトルク値の変動に基づいてロボット本体2が周囲の物体と接触したか否かを判断することができる。この判断方法としては、特に限定されないが、例えば、トルクセンサー31、32、33、34、35、36から得られるトルク値に閾値(上限値)を設定し、トルク値がこの閾値を超えた場合に、ロボット本体2が周囲の物体と接触したと判断する方法が挙げられる。この場合には、ロボット本体2の駆動を阻害しないために、通常の駆動でトルクセンサー31、32、33、34、35、36が受ける最大トルクよりも大きなトルクを閾値として設定する必要がある。
しかしながら、ロボット本体2の姿勢や周囲の物体とぶつかった場所によって、トルクセンサー31、32、33、34、35、36が受けるトルクが変動する。すなわち、所定のトルクセンサーから近い位置で接触した場合は、遠い位置で接触した場合と比べて、接触によりそのトルクセンサーに加わるトルクが小さくなる。そのため、ロボット本体2の姿勢や周囲の物体と接触した位置によっては、周囲の物体と接触したにも関わらず、トルク値が前記閾値を超えず、ロボット制御部28が接触/非接触を誤検知するおそれがある。そこで、本実施形態では、ロボット制御部28は、接触センサー部9から得られる接触位置の情報とロボット本体2の姿勢とに基づいて閾値を補正し、ロボット本体2の姿勢および接触場所によって最適な閾値を設定できるようになっている。そのため、より精度よく、ロボット本体2と周囲の物体との接触を検出することができる。
なお、ロボット制御部28は、接触センサー部9から得られる接触位置の情報とロボット本体2の姿勢とに基づいて閾値を補正する以外にも、接触位置と姿勢とに対応する閾値をテーブルとして記憶し、接触センサー部9から得られる接触位置の情報とロボット本体2の姿勢とに対応する閾値を選択するようになっていてもよい。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
図8は、本発明の第3実施形態に係るロボットが有する接触センサー部を示す断面図である。図9は、本実施形態の変形例を示す断面図である。
図8は、本発明の第3実施形態に係るロボットが有する接触センサー部を示す断面図である。図9は、本実施形態の変形例を示す断面図である。
本実施形態に係るロボット1は、主に、接触センサー部9の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態のロボット1と同様である。
なお、以下の説明では、第3実施形態のロボット1に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図8では前述した第1実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
図8に示すように、本実施形態の接触センサー部9では、電極93は、1枚のシート状になっており、感圧部91の表面のほぼ全域に広がって配置されている。同様に、電極95は、1枚のシート状になっており、感圧部91の裏面のほぼ全域に広がって配置されている。このような構成によれば、前述した第1実施形態のような複数の部位で独立して接触を検出することができる構成とはならないが、前述した第1実施形態の構成と比較して、接触センサー部9の構成が簡単なものとなる。なお、例えば、図9に示すように、本実施形態の接触センサー部9を複数並べて配置することで、実質的に第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。この際には、図9に示すように、各接触センサー部9の支持基板92、94を共通化してもよい。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
図10は、本発明の第4実施形態に係るロボットが有する接触センサー部を示す断面図である。図11は、図10に示す接触センサー部の平面図である。
図10は、本発明の第4実施形態に係るロボットが有する接触センサー部を示す断面図である。図11は、図10に示す接触センサー部の平面図である。
本実施形態に係るロボット1は、主に、接触センサー部9の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態のロボット1と同様である。
なお、以下の説明では、第4実施形態のロボット1に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図10および図11では前述した第1実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
図10に示すように、本実施形態の接触センサー部9は、感圧部91が構成する一の面(主面)に対して同じ側に位置する一対の電極93、95を有している。本実施形態では、電極93、95は、共に感圧部91の表面側に配置されている。このように、電極93、95を感圧部91に対して同じ側に配置することで、例えば、前述した第1実施形態のような感圧部91を挟んで電極93、95を配置する構成と比べて、接触センサー部9の薄型化を図ることができる。特に、感圧部91の表面の方が裏面よりも押圧力が加わり易いため、感圧部91の表面側に電極93、95を配置することで、より精度よく押圧力を検出することができる。ただし、電極93、95は、共に感圧部91の裏面側に配置されていてもよい。
また、電極93、95は、それぞれ、図11中の縦方向に沿って延在し、同図中の横方向に沿って離間して並ぶ複数の電極部931、951を有し、電極部931、951が同図中の横方向に交互に並んで配置されている。すなわち、電極93、95は、櫛歯状をなしている。このような構成とすることで、電極93、95の接触を防止しつつ、電極93、95を効率的に配置することができる。
このような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第5実施形態>
図12は、本発明の第5実施形態に係るロボットを示す斜視図である。
図12は、本発明の第5実施形態に係るロボットを示す斜視図である。
本実施形態に係るロボットは、主に、ロボット本体の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態のロボットと同様である。
なお、以下の説明では、第5実施形態のロボットに関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、説明の便宜上、図12では、接触センサー部9の図示を省略している。
図12に示すロボット本体4は、基台としてのベース41と、ベース41に接続されている胴体42と、胴体42に対して回動可能に接続されている一対のアーム43と、胴体42に設けられているステレオカメラ44および信号灯45と、ロボット制御部46と、を有している。
また、ベース41には、ロボット本体4の移動を容易とする複数の車輪(図示せず)と、各車輪をロックするロック機構(図示せず)と、ロボット本体4を移動する際に把持するハンドル411と、が設けられている。さらに、ベース41には、作業台に当接させるためのバンパー412、緊急時にロボット本体4を停止させるための非常停止ボタン413、命令等を入力する入力装置414等が設けられている。
胴体42は、ベース41に対して昇降可能かつ回動可能に接続されている。また、各アーム43は、関節機構を介して胴体42に連結されている第1肩部431と、関節機構を介して第1肩部431に連結されている第2肩部432と、捻り機構を介して第2肩部432の先端に連結されている上腕部433と、関節機構を介して上腕部433の先端に連結されている第1前腕部434と、捻り機構を介して第1前腕部434の先端に連結されている第2前腕部435と、関節機構を介して第2前腕部435の先端に連結されている手首部436と、捻り機構を介して手首部436の先端に連結されている連結部437とを有している。また、連結部437にはハンド部438が設けられており、ハンド部438にロボットハンド(エンドエフェクター)が装着可能となっている。
このようなロボット本体4の所定部分(特に両アーム43)には、図示しない接触センサー部9が設けられている。
このような第5実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第6実施形態>
図13は、本発明の第6実施形態に係るロボットを示す側面図である。
図13は、本発明の第6実施形態に係るロボットを示す側面図である。
本実施形態に係るロボットは、主に、ロボット本体の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態のロボットと同様である。
なお、以下の説明では、第6実施形態のロボットに関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、説明の便宜上、図13では、接触センサー部9の図示を省略している。
図13に示すロボット本体5は、いわゆる水平多関節ロボット(スカラロボット)であり、例えば、精密機器等を製造する製造工程等で用いられ、精密機器や部品等の把持や搬送等を行うことができる。ロボット本体5は、基台51と、第1アーム52と、第2アーム53と、作業ヘッド54と、配線引き回し部55と、ロボット制御部56と、を有している。
基台51は、例えば、図示しない床面にボルト等によって固定されている。基台51の上端部には、第1アーム52が連結されている。第1アーム52は、基台51に対して鉛直方向に沿う第1軸J1まわりに回動可能となっている。また、第1アーム52の先端部には、第2アーム53が連結されている。第2アーム53は、第1アーム52に対して鉛直方向に沿う第2軸J2まわりに回動可能となっている。
また、第2アーム53の先端部には、作業ヘッド54が配置されている。作業ヘッド54は、第2アーム53の先端部に同軸的に配置されたスプラインナットおよびボールネジナット(ともに図示せず)に挿通されたスプラインシャフト541を有している。スプラインシャフト541は、第2アーム53に対して、その軸J3まわりに回転可能であり、かつ、上下方向に移動(昇降)可能となっている。そして、スプラインシャフト541の先端部には、ロボットハンド59(エンドエフェクター)が連結されている。
例えば、このようなロボット本体5の第1アーム52の側面および第2アーム53の側面に接触センサー部9を配置することができる。ただし、接触センサー部9の配置としては、特に限定されない。
このような第6実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明のロボットについて、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1…ロボット、2…ロボット本体、21…ベース、22、23、24、25、26、27…アーム、28…ロボット制御部、29…ロボットハンド、31、32、33、34、35、36…トルクセンサー、4…ロボット本体、41…ベース、411…ハンドル、412…バンパー、413…非常停止ボタン、414…入力装置、42…胴体、43…アーム、431…第1肩部、432…第2肩部、433…上腕部、434…第1前腕部、435…第2前腕部、436…手首部、437…連結部、438…ハンド部、44…ステレオカメラ、45…信号灯、46…ロボット制御部、5…ロボット本体、51…基台、52…第1アーム、53…第2アーム、54…作業ヘッド、541…スプラインシャフト、55…配線引き回し部、56…ロボット制御部、59…ロボットハンド、9…接触センサー部、91…感圧部、911…樹脂、912…カーボンナノチューブ、92…支持基板、93…電極、931…電極部、94…支持基板、95…電極、951…電極部、A…矢印、J1…第1軸、J2…第2軸、J3…軸
Claims (8)
- ロボット本体と、
前記ロボット本体の表面に配置され、接触を検出する接触センサー部と、を有し、
前記接触センサー部は、樹脂とカーボンナノチューブとを含む感圧部を有していることを特徴とするロボット。 - 前記樹脂は、荷重撓み温度が100℃以上である請求項1に記載のロボット。
- 前記樹脂は、ポリカーボネートおよびポリエステルカーボネートの少なくとも一方を含んでいる請求項1または2に記載のロボット。
- 前記接触センサー部は、前記感圧部を挟んで配置されている一対の電極を有している請求項1ないし3のいずれか1項に記載のロボット。
- 前記接触センサー部は、前記感圧部が構成する一の面に対して同じ側に位置する一対の電極を有している請求項1ないし3のいずれか1項に記載のロボット。
- 前記感圧部は、シート状をなし、その厚さが0.01mm以上、1mm以下である請求項1ないし5のいずれか1項に記載のロボット。
- 前記接触センサー部は、任意の部位で、独立して前記接触を検出することができる請求項1ないし6のいずれか1項に記載のロボット。
- 前記ロボット本体は、表面に前記接触センサー部が配置されている第1部分と、前記第1部分に回動自在に接続されている第2部分と、を有し、
前記第2部分は、一部が前記第1部分と重なる姿勢を取り得、前記姿勢では、前記第1部分と前記第2部分との間に前記接触センサー部の少なくとも一部が位置する請求項1ないし7のいずれか1項に記載のロボット。
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- 2017-04-27 JP JP2017088425A patent/JP2018185273A/ja active Pending
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