JP2018069385A - ハンドおよびロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】温度の影響を受け難く、小型化を図ることのできるハンドおよびロボットを提供すること。【解決手段】ハンドは、対象物を把持する把持部と、前記把持部が前記対象物を把持することにより前記把持部に加わる力を検出するセンサー部と、を有し、前記センサー部は、樹脂とカーボンナノチューブとを含む感圧部を有していることを特徴とする。また、前記センサー部は、前記把持部が前記対象物を把持した状態で、前記対象物と前記把持部との間に位置する第1センサー部を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、ハンドおよびロボットに関するものである。
例えば、工業製品の製造工程で用いられるロボット(産業用ロボット)に取り付けられるハンドとして、特許文献1に記載のハンドが知られている。特許文献1に記載のハンド(電動ハンド)は、互いに接近・離間するようにスライド可能に設けられた1対の把持部(フィンガー)と、各把持部の基端側に設けられた力センサーとを有している。このような構成のハンドでは、力センサーによって、一対の把持部の把持力を検知できるようになっている。また、力センサーは、温度の影響を受け難い(すなわち、温度変化による出力値変化が低減された)構成となっている。
特開2004−24134号公報
しかしながら、特許文献1のハンドでは、その構成上、力センサーが大型化してしまう。そのため、温度の影響を受け難くすることと、ハンドの小型化の両立をすることができない。
本発明の目的は、温度の影響を受け難く、小型化を図ることのできるハンドおよびロボットを提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のハンドは、対象物を把持する把持部と、
前記把持部が前記対象物を把持することにより前記把持部に加わる力を検出するセンサー部と、を有し、
前記センサー部は、樹脂とカーボンナノチューブとを含む感圧部を有していることを特徴とする。
樹脂およびカーボンナノチューブを含む感圧部を有する構成によれば、温度の影響を受け難い、すなわち、温度変化による出力値の変化が小さいセンサー部が得られる。また、センサー部の小型化を図ることができる。そのため、小型で、温度の影響を受け難いハンドとなる。
本発明のハンドでは、前記センサー部は、前記把持部が前記対象物を把持した状態で、前記対象物と前記把持部との間に配置されていることが好ましい。
これにより、センサー部によって、より精度よく、把持部が対象物を把持することにより把持部に加わる力を検出することができる。
本発明のハンドでは、前記センサー部は、複数の部位で、独立して前記力を検出することができることが好ましい。
これにより、受圧面が受ける力の強度分布が得られ、対象物の把持状態をより詳しく検出することができる。
本発明のハンドでは、基部と、
前記基部に対して移動可能な移動部と、を有し、
前記把持部は、前記移動部に接続され、
前記センサー部は、前記移動部と前記把持部との間にも配置されていることが好ましい。
これにより、把持力をより正確に検出することができる。
本発明のハンドでは、前記移動部と前記把持部との間に配置されているセンサー部は、前記移動部の移動方向に直交する方向に沿って複数配置されていることが好ましい。
これにより、より精度よく、対象物の重量や滑りをより精度よく検出することができる。
本発明のハンドでは、前記樹脂は、熱可塑性樹脂を含んでいることが好ましい。
これにより感圧部の製造が容易となる。
本発明のハンドでは、前記樹脂は、ポリカーボネートを含んでいることが好ましい。
これにより、感圧部を十分に硬くすることができ、センサー部の機械的強度が向上する。
本発明のハンドでは、前記樹脂は、熱硬化性樹脂を含んでいることが好ましい。
これにより、熱的に安定な感圧部となる。
本発明のハンドでは、前記センサー部は、一対の電極を有し、
前記一対の電極の間に前記感圧部が配置されていることが好ましい。
これにより、センサー部の構成が簡単となる。
本発明のハンドでは、前記センサー部は、一対の電極を有し、
前記一対の電極は、前記感圧部に対して前記感圧部が有する同じ面側に位置していることが好ましい。
これにより、センサー部の構成が簡単となる。
本発明のロボットは、本発明のハンドを有していることを特徴とする。
これにより、信頼性の高いロボットが得られる。
本発明の第1実施形態に係るロボットを示す斜視図である。 図1に示すロボットが備えているハンドを示す斜視図である。 図2に示すハンドが有する第1センサー部を示す断面図である。 第1センサー部の荷重−抵抗特性を示すグラフである。 第1センサー部を示す平面図である。 図2に示すハンドが有する第2センサー部を示す断面図である。 図2に示すハンドが有する第2センサー部を示す断面図である。 第2センサー部を示す平面図である。 ワークを把持した状態のハンドを示す図である。 ワークを把持した状態のハンドを示す図である。 ワークを把持した状態のハンドを示す図である。 ワークを把持した状態のハンドを示す図である。 本発明の第2実施形態に係るロボットを示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るハンドを示す断面図である。 図14に示すハンドが有する第2センサー部を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係るハンドを示す側面図である。 図16に示すハンドの作動を説明する側面図である。 図16に示すハンドの作動を説明する側面図である。
以下、本発明のハンドおよびロボットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るロボットを示す斜視図である。図2は、図1に示すロボットが備えているハンドを示す斜視図である。図3は、図2に示すハンドが有する第1センサー部を示す断面図である。図4は、第1センサー部の荷重−抵抗特性を示すグラフである。図5は、第1センサー部を示す平面図である。図6および図7は、それぞれ、図2に示すハンドが有する第2センサー部を示す断面図である。図8は、第2センサー部を示す平面図である。図9ないし図12は、それぞれ、ワークを把持した状態のハンドを示す図である。なお、図2等に示すように、以下では、説明の便宜上、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とし、また、X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」ともいう。
図1に示すロボット1000は、精密機器やこれを構成する部品(対象物)の給材、除材、搬送および組立等の作業を行うことができる。このようなロボット1000は、ベース1100と、ベース1100に対して回動可能に接続されているアーム1200と、ロボット制御部1300とを有するロボット本体1400と、アーム1200に接続されているハンド1(ロボットハンド)とを有している。
ベース1100は、床や天井に固定されている。また、アーム1200は、ベース1100に回動自在に連結された第1アーム1210と、第1アーム1210に回動自在に連結された第2アーム1220と、第2アーム1220に回動自在に連結された第3アーム1230と、第3アーム1230に回動自在に連結された第4アーム1240と、第4アーム1240に回動自在に連結された第5アーム1250と、第5アーム1250に回動自在に連結された第6アーム1260とを有している。すなわち、ロボット1000は、関節を6つ有する所謂「6軸ロボット」である。また、第6アーム1260には、ハンド1が接続されている。なお、各アーム1210、1220、1230、1240、1250、1260の駆動(回動)およびハンド1の駆動は、ロボット制御部1300により制御される。
図2に示すように、ハンド1は、対象物としてのワークWを把持する把持部4と、把持部4がワークWを把持することにより把持部4に加わる力(反力)F1を検出するセンサー部5と、を有している。また、図3および図6に示すように、センサー部5は、樹脂5111(5211)とカーボンナノチューブ5112(5212)とを含む感圧部511(521)を有している。このような構成によれば、感圧部511(521)をシート状にでき、センサー部5の小型化(薄型化)および軽量化を図ることができる。また、感圧部511(521)が、温度の影響を受け難くなり、温度変化による検出信号の変動を低減することができる。そのため、小型で、温度の影響を受け難いセンサー部5となり、信頼性の高いロボット1000となる。
以下、ハンド1について詳細に説明する。図2に示すように、ハンド1は、基部2と、基部2に対して移動可能(スライド可能)な移動部3と、移動部3に接続(固定)された把持部4と、センサー部5と、を有している。そして、基部2において、第6アーム1260に接続されている。このような構成のハンド1は、ワークWの把持力、ワークWの重量等をセンサー部5で検出し、検出結果をフィードバックすることができる。そのため、ワークWを適度な把持力で把持することができ、ワークWを安定して把持することができる。すなわち、把持力が小さすぎることによる把持部4からのワークWの離脱(落下)や、把持力が大きすぎることによるワークWの損傷等を効果的に抑制することができる。
なお、ワークWとしては、特に限定されず、例えば、集積回路等の半導体ウェハ、発振器、物理量センサー等の電子デバイス等が挙げられる。
図2に示すように、移動部3は、第1移動部31と第2移動部32とを有している。第1移動部31と第2移動部32は、離間して配置されており、互いに接近、離間する方向(X軸方向)に基部2に対して移動可能となっている。なお、図示しないが、基部2内に圧電モーター等の駆動源を有する駆動機構が設けられており、この駆動機構によって第1移動部31および第2移動部32をX軸方向に沿って移動させることができる。
図2に示すように、把持部4は、第1把持部41と第2把持部42とを有している。第1把持部41と第2把持部42は、互いに向き合って配置されている。また、第1把持部41は、第1移動部31に固定されており、第2把持部42は、第2移動部32に固定されている。そのため、第1、第2移動部31、32を移動させることで、第1、第2把持部41、42を接近、離間させることができる。
なお、本実施形態では、第1、第2把持部41、42は、それぞれ、Y軸方向に沿って直線的に延びた形状をなしているが、第1、第2把持部41、42の形状としては、特に限定されず、例えば、途中で屈曲(湾曲)した形状となっていてもよい。
図2に示すように、センサー部5は、把持部4がワークWを把持した状態(第1、第2把持部41、42でワークWを挟持した状態)で、ワークWと把持部4(第1、第2把持部41、42)との間に配置されている第1センサー部51を備えている。このような位置に第1センサー部51を配置することで、把持部4の把持力Fに対応する力F1(反力)が効率的に(ほぼ直接)第1センサー部51に加わるため、第1センサー部51によって、より精度よく、把持力Fを検出することができる。
このような第1センサー部51は、第1把持部41と第2把持部42とにそれぞれ設けられている。
また、第1センサー部51は、図3に示すように、感圧部511と、感圧部511を挟むように設けられた一対の電極512、513とを有している。また、感圧部511は、感圧導電性樹脂で構成されている。具体的には、感圧部511は、ベースとなる絶縁性の樹脂5111と、当該樹脂5111中に混合された導電性材料としてのカーボンナノチューブ5112とを含んでいる。このような構成によれば、図示するように、感圧部511をシート状に成形することができ、第1センサー部51の小型化(薄型化)および軽量化を図ることができる。特に、導電性材料(フィラー)としてカーボンナノチューブ5112を用いることで、第1センサー部51が受ける力と第1センサー部51から出力される検出信号との関係を線形(線形に近い関係)にすることができる。また、カーボンナノチューブ5112がフィラーとして機能し、感圧部511の機械的強度が高まり、へたりが小さく、経年劣化の小さい感圧部511となる。
また、導電性材料としてカーボンナノチューブ5112を用いることで、感圧部511が温度の影響を受け難くなり、温度変化による検出信号の変動(ドリフト)を低減することができる。そのため、例えば、過度な温度補正の必要がなく、精度よく把持力を検出することができる。この点について詳しく説明する。図4に示すグラフは、導電性材料としてカーボンナノチューブを用いた場合の、第1センサー部51に加わる力(荷重)と電極512、513間の抵抗値との関係を示すグラフである。図4から分かるように、20℃と85℃の場合とで、荷重−抵抗値特性がほとんど一致している。そのため、上述したように、導電性材料としてカーボンナノチューブ5112を用いることで、感圧部511が温度の影響を受け難くなり、温度変化による検出信号の変動(ドリフト)を低減することができる。
樹脂5111は、熱可塑性樹脂を含んでいることが好ましい。これにより、例えば、樹脂5111とカーボンナノチューブ5112との混練が容易となり、分散性もよく、感圧部511の製造が容易となる。なお、熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリアミド、熱可塑性ポリイミド、芳香族ポリエステル等の液晶ポリマー、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネート(PC)、ポリエステルカーボネート(PPC)、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテル、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリアセタール、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。また、これらの中でも、樹脂5111は、ポリカーボネートを含んでいることが好ましい。これにより、前述した効果(混練容易性)がより顕著となる。また、より硬い感圧部511となるため、第1センサー部51の機械的強度を高めることができる。また、感圧部511の経年的な変形やへたりが抑えられ、経時的な検出特性の低下(変動)も抑制することができる。なお、ポリエステルカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン等によっても、ポリカーボネートと同等の効果を発揮することができる。また、樹脂511の硬さとしては、特に限定されないが、例えば、ヤング率が1GPa以上であることが好ましい。
また、樹脂5111は、熱硬化性樹脂を含んでいてもよい。熱硬化性樹脂を用いることで、感圧部511が熱的に安定し(例えば、80℃程度の高温でも硬さを維持でき)、温度の影響をより受け難くなると共に、高温時でも機械的強度を保つことができる。なお、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル(不飽和ポリエステル)樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
なお、感圧部511の厚さとしては、特に限定されないが、例えば、0.05mm以上、5mm以下であることが好ましい。これにより、その機能を十分に発揮することができ、かつ、十分に薄い感圧部511となる。そのため、第1センサー部51の検出特性を維持しつつ、第1センサー部51の小型化を図ることができる。
また、図3に示すように、第1センサー部51(センサー部5)は、一対の電極512、513を有している。一対の電極512、513は、感圧部511に対して互いに反対側に位置している。すなわち、一対の電極512、513の間に感圧部511が配置されている。具体的には、シート状の感圧部511の一方の主面側(ワークW側)に電極512が配置されており、他方の主面側(把持部4側)に電極513が配置されている。このように、感圧部511を間に挟んで電極512、513を配置することで、電極512、513を互いに邪魔することなく配置することができるため、電極512、513の配置の自由度が高まると共に、その配置が簡単となる。そのため、第1センサー部51の構成が簡単なものとなる。
このような第1センサー部51では、第1、第2把持部41、42でワークWを把持した際のワークWからの反力(力F1)を受けると、力F1の大きさに応じて電極512、513間の電気抵抗が変化する。そのため、電極512、513間の抵抗値に基づいて力F1の検出信号が得られる。
また、第1センサー部51は、複数の部位(領域)で、独立して力F1を検出することができる。すなわち、第1センサー部51は、YZ平面上に所定の広がりを持って配置されているが、その領域内において受けた力F1の強度分布を検出することができる。このように、力F1の強度分布を検出することで、例えば、第1、第2把持部41、42のどの位置でワークWを把持しているか、把持されたワークWの姿勢はどのような姿勢か等、把持状態に関する種々の情報を取得することができる。そのため、ワークWの把持状態をより詳細に検出することができる。
力F1の強度分布を検出できる構成としては、特に限定されず、本実施形態では、以下の構成となっている。すなわち、図5に示すように、電極512は、Y軸方向に沿って延在し、図中の横方向に沿って離間して並ぶ複数の電極部512aを有している。また、電極513は、Z軸方向に沿って延在し、Y軸方向に沿って離間して並ぶ複数の電極部513aを有している。このような構成では、1つの電極部512aと1つの電極部513aとに挟まれた領域が、それぞれ、力F1を検出する単位領域となる。そして、マトリックス駆動を行うことで、単位領域ごとに独立して検出信号を得ることができ、力F1の2次元方向の(YZ平面上での)強度分布を検出することができる。なお、本発明は、これに限定されず、力F1の1次元方向(例えば、Y軸方向またはZ軸方向)の強度分布を検出できる構成であってもよい。
また、図3に示すように、第1センサー部51は、電極512を支持する第1支持基板514と、電極513を支持する第2支持基板515とを有している。第1支持基板514は、電極512に対して感圧部511と反対側に位置し、第1支持基板514の感圧部511側の面に電極512が配置されている。同様に、第2支持基板515は、電極513に対して感圧部511と反対側に位置し、第2支持基板515の感圧部511側の面に電極513が配置されている。そして、第1支持基板514と第2支持基板515とで感圧部511を挟み込むことにより、電極512、513が感圧部511と接触している。すなわち、本実施形態では、電極512、513は、感圧部511と接触しているだけで、接合(接着)されていない。
なお、第1支持基板514および第2支持基板515としては、それぞれ、特に限定されず、例えば、フレキシブル基板、リジッド基板等の各種プリント基板を用いることができる。このように、第1、第2支持基板514、515としてプリント基板を用いることで、第1、第2支持基板514、515への電極512、513の形成が容易となる。なお、本実施形態では、第1支持基板514がフレキシブル基板で構成されており、第2支持基板515がリジッド基板で構成されている。前述したように、第1センサー部51は、力F1の強度分布を検出できるようになっている。そのため、ワークW側(力F1を受ける側)に位置する第1支持基板514をフレキシブル基板とし、力F1を受けた部分が部分的(局所的)に撓み変形できる構成となっている。一方、第2支持基板515をリジッド基板とすると、第2支持基板515によって力F1を効果的に受け止めることができ(すなわち、力F1が感圧部511の外に逃げ難くなり)、より精度よく、力F1を検出することができる。
ただし、第1センサー部51の構成としては、これに限定されず、第1、第2支持基板514、515を省略し、感圧部511の表裏面に電極512、513を形成してもよい。また、電極512、513が、感圧部511に対して互いに同じ側(ワークW側または把持部4側)に位置していてもよい。
以上、第1センサー部51について説明した。なお、図3に示すように、本実施形態では、第1センサー部51とワークWとの接触を防止し、ワークWおよび第1センサー部51を保護する目的で、第1センサー部51を覆う保護層6が設けられている。保護層6は、絶縁性を有しており、第1センサー部51の短絡が防止されている。このような保護層6の構成材料としては、弾性変形することができれば(すなわち、前述した圧力分布の検出を阻害しない限り)、特に限定されず、例えば、ウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂等の各種樹脂材料、アクリル系ゴム、シリコーン系ゴム、ブタジエン系ゴム、スチレン系ゴム等の各種ゴム材料、各種熱可塑性エラストマー等の比較的柔らかい材料を用いることができる。これにより、第1センサー部51への力F1の伝達を阻害することなく、十分な保護機能を発揮することができる。
図2に示すように、センサー部5は、上述した第1センサー部51の他にも移動部3と把持部4との間に配置されている第2センサー部52を備えている。このような場所にも力F1に応じた力が伝わるため、第2センサー部52によっても、力F1に応じた力を検出することができる。そのため、第2センサー部52で第1センサー部51の検出結果を補助することができ、力F1をより正確に検出することができる。また、第2センサー部52によれば、後述するように、ワークWの重量やワークWの滑りを検出することができる。そのため、この検出結果をフィードバックすることで、ワークWをより安定して把持することのできるハンド1となる。
図2に示すように、第2センサー部52は、第1把持部41と第1移動部31との間と、第2把持部42と第2移動部32との間と、にそれぞれ設けられている。また、図6に示すように、第1把持部41と第1移動部31との間に位置する第2センサー部52は、第1移動部31の移動方向(X軸方向)に直交するZ軸方向に沿って複数配置されている。同様に、図7に示すように、第2把持部42と第2移動部32との間に位置する第2センサー部52は、第2移動部32の移動方向(X軸方向)に直交するZ軸方向に沿って複数配置されている。このように、第2センサー部52をZ軸方向に沿って複数配置することで、ワークWの重量やワークWの滑りをより精度よく検出することができる。
なお、第1把持部41と第1移動部31との間に位置する第2センサー部52と、第2把持部42と第2移動部32との間に位置する第2センサー部52とは、同様の構成であるため、以下では、第1把持部41と第1移動部31との間に位置する第2センサー部52について代表して説明し、第2把持部42と第2移動部32との間に位置する第2センサー部52については、その説明を省略する。
図6に示すように、第1把持部41と第1移動部31との間に位置する第2センサー部52は、第1移動部31の移動方向(X軸方向)および第1把持部41の延在方向(Y軸方向)に直交するZ軸方向に沿って2つ配置されている。また、移動方向(X軸方向)から見た平面視で、第1把持部41をZ軸方向に二分する中央仮想線L1を設定したとき、2つの第2センサー部52の間に中央仮想線L1が位置する。すなわち、中央仮想線L1の一方側に一方の第2センサー部52が位置し、他方側に他方の第2センサー部52が位置する。なお、第1把持部41と第1移動部31との間に位置する第2センサー部52の数としては、特に限定されず、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
また、各第2センサー部52は、感圧部521と、一対の電極522、523とを有している。このような感圧部521は、感圧導電性樹脂で構成されている。具体的には、感圧部521は、ベースとなる絶縁性の樹脂5211と、樹脂5211中に混合された導電性材料としてのカーボンナノチューブ5212とを備えており、前述した第1センサー部51の感圧部511と同様の構成となっている。このような構成によれば、前述した感圧部511と同様に、感圧部521をシート状にすることができ、第2センサー部52の小型化(薄型化)および軽量化を図ることができる。また、感圧部521が温度の影響を受け難くなり、温度変化による検出信号の変化(変動)を低減することができる。
また、図6に示すように、第2センサー部52(センサー部5)は、一対の電極522、523を有している。一対の電極522、523は、感圧部521に対して互いに同じ側に位置している。すなわち、一対の電極522、523は、感圧部521の厚み方向で表裏の位置にある2つ主面のうち、同じ主面側に位置している。具体的には、感圧部521の第1移動部31側に電極522、523が共に位置している。このように、感圧部521の同じ主面側に電極522、523を配置することで、例えば、前述した第1センサー部51よりも薄型化を図ることができる。また、後述するように、支持基板524に電極522、523を共に形成することができる。そのため、前述した第1センサー部51のように、電極を別々の支持基板に形成する場合と比較して、第2センサー部52の構成が簡単となる。特に、本実施形態のように、電極522、523を感圧部521の第1移動部31側に配置することで、電極522、523を感圧部521の第1把持部41側に配置する場合と比較して、電極522、523を基部2へ引出し易くなる。また、後述する押圧部71、72による電極522、523の押圧が低減され、電極522、523の破損をより効果的に抑制することができる。
なお、電極522、523の形状や配置については、特に限定されない。本実施形態では、図8に示すように、電極522、523は、それぞれ、櫛歯状をなしており、互いに噛み合うようにして配置されている。すなわち、電極522の電極指522aと電極523の電極指523aとが交互に並ぶように、電極522、523が配置されている。これにより、電極522、523を共に感圧部521の全域に広げて配置することができるため、第2センサー部52は、受けた力をより確実に検出することができる。
このような第2センサー部52は、Y軸方向の力(感圧部521の厚さ方向の力)を受けると、受けた力の大きさに応じて電極522、523間の電気抵抗が変化する。これは、受けた力によって感圧部521が変形し、変形した部分の抵抗値が変化すること、受けた力によって電極522、523が感圧部521に押し付けられ、押し付けられた部分での電極522、523と感圧部521との接触抵抗が変化すること等に起因すると考えられる(推測)。そのため、電極522、523間の抵抗値に基づいて受けた力の検出信号が得られる。
また、図6に示すように、第2センサー部52は、電極522、523を支持する支持基板524を有している。支持基板524は、電極522、523に対して感圧部521と反対側(第1移動部31側)に位置しており、支持基板524の感圧部521側の面に電極522、523が配置されている。そして、支持基板524と感圧部521とで電極522、523を挟み込むことで、電極522、523が感圧部521と接触している。すなわち、本実施形態では、電極522、523は、感圧部521と接触しているだけで、接合(接着)されていない。
支持基板524としては、特に限定されず、例えば、フレキシブル基板、リジッド基板等の各種プリント基板を用いることができる。このように、支持基板524としてプリント基板を用いることで、支持基板524への電極522、523の形成が容易となる。なお、本実施形態では、支持基板524として、リジッド基板が用いられている。これにより、支持基板524が硬質なものとなって変形し難くなり、支持基板524によって、受けた力を効果的に受け止めることができる(すなわち、受けた力が感圧部521の外に逃げ難くなる)。そのため、第2センサー部52は、より精度よく、受けた力を検出することができる。
ただし、第2センサー部52の構成としては、これに限定されず、支持基板524を省略し、感圧部521の表面に電極522、523を形成してもよい。また、電極522、523が、感圧部521に対して互いに反対側に位置していてもよい。
このような第2センサー部52は、図6に示すように、蓋部7で覆われた状態で第1把持部41と第1移動部31との間に設けられている。蓋部7は、第1移動部31に固定され、この蓋部7に第1把持部41が固定されている。すなわち、蓋部7を介して第1移動部31と第1把持部41とが連結されている。蓋部7は、硬質で高い剛性を有する部材であり、第1移動部31との間で第2センサー部52を挟み込むことで、第2センサー部52を与圧している。このことから、蓋部7は、第2センサー部52を与圧する与圧部として機能しているとも言える。このように、第2センサー部52を与圧しておくことで、第2センサー部52の応答性が良くなり、小さい力でもより確実に検出することができるようになる。そのため、第2センサー部52は、より精度よく、受けた力を検出することができる。また、第2センサー部52をその厚さ方向に圧縮する方向の力のみならず、第2センサー部52をその厚さ方向に伸張する方向の力を検出できるようになる。そのため、後述するように、ワークWの重量等を精度よく検出することができる。
なお、蓋部7は、図示しないが、ボルト等のネジ部材を用いて第1移動部31に固定されている。このような構成によれば、例えば、ボルトの締め込み量を調整することで、第2センサー部52に加わる与圧の強さを簡単に調整することができる。ただし、蓋部7の第1移動部31への固定方法は、特に限定されない。
また、図6に示すように、蓋部7は、一方の第2センサー部52に向けて突出し、この第2センサー部52を押圧する突起状の押圧部71と、他方の第2センサー部52に向けて突出し、この第2センサー部52を押圧する突起状の押圧部72とを有している。このような押圧部71、72により、より確実にかつ安定して、各第2センサー部52を与圧することができる。また、押圧部71、72は、湾曲面で構成されたドーム状の先端部711、721を有し、先端部711、721が第2センサー部52に接触している。このように、第2センサー部52との接触部である先端部711、721を湾曲面とすることで、先端部711、721との接触による第2センサー部52の損傷を抑制することができる。ただし、先端部711、721の形状としては、特に限定されず、例えば、平坦面であってもよい。
蓋部7の構成材料としては、特に限定されず、例えば、鉄、ニッケル、コバルト、アルミニウム、マグネシウム、チタン、タングステン等の各種金属、またはこれらのうちの少なくとも1種を含む合金または金属間化合物、さらには、これらの金属の酸化物、窒化物、炭化物等が挙げられる。
なお、本実施形態では、押圧部71、72が感圧部521に接触しているが、これに限定されず、例えば、押圧部71、72と感圧部521との間(感圧部521の押圧部71、72側の面上)に保護板を設け、押圧部71、72が感圧部521に直接接触しない構成としてもよい。保護板を設けることで、押圧部71、72から感圧部521を保護することができ、感圧部521の損傷を効果的に抑制することができる。なお、保護板は、硬質で高い剛性を有する部材であることが好ましい。このような保護板の構成材料としては、特に限定されず、例えば、鉄、ニッケル、コバルト、アルミニウム、マグネシウム、チタン、タングステン等の各種金属、またはこれらのうちの少なくとも1種を含む合金または金属間化合物、さらには、これらの金属の酸化物、窒化物、炭化物等が挙げられる。
以上、第2センサー部52および蓋部7について説明した。図9に示すように、ハンド1を水平にして(Z軸を鉛直方向にして)ワークWを把持した場合、第1、第2把持部41、42にワークWの重量に応じた鉛直方向の力F2が加わる。第1、第2把持部41、42に力F2が加わると、蓋部7付近を支点として、第1、第2把持部41、42や蓋部7に歪み(撓み)が生じ、第1、第2把持部41、42の基端側に位置する2つの第2センサー部52のうち、鉛直方向下側に位置する第2センサー部52(52A)は、押圧部72による押圧力が大きくなり、与圧よりも大きい力F2’を受ける。一方、鉛直方向上側に位置する第2センサー部52(52B)は、押圧部71による押圧力が小さくなり、与圧よりも小さい力F2”を受ける。そのため、第2センサー部52A、52Bで検出される力F2’、F2”から力F2を検出することができ、さらには、力F2からワークWの重量を検出することができる。そして、検出したワークWの重量をフィードバックすることで、ワークWをより安定して把持することのできるハンド1となる。すなわち、例えば、ワークWの重量が大であると判断された場合には、ワークWを落下させないために第1、第2把持部41、42によるワークWの把持力を基準値よりも増大させる制御がなされ、逆に、ワークWの重量が小であると判断された場合には、第1、第2把持部41、42によるワークWの把持力を基準値よりも減少させる制御がなされる。これにより、把持部4は、ワークWを過不足のない適度な力で把持することができる。
なお、図10に示すように、把持部4を鉛直方向上方に向けて(Z軸を水平方向にして)ワークWを把持した場合、第2センサー部52は、それぞれ、与圧よりも大きい力を受ける。反対に、図11に示すように、把持部4を鉛直方向下方に向けて(Z軸を水平方向にして)ワークWを把持した場合、第2センサー部52は、それぞれ、与圧よりも小さい力を受ける。また、図12に示すように、第1、第2把持部41、42が鉛直方向に並ぶようにしてワークWを把持した場合、上方に位置する第1把持部41側の2つの第2センサー部52は、共に、与圧よりも小さい力を受け、下方に位置する第2把持部42側の2つの第2センサー部52は、共に、与圧よりも大きい力を受ける。このように、ハンド1の姿勢で、4つの第2センサー部52が受ける力の与圧に対する大小関係の組み合わせが異なるため、この異なりに基づいてハンド1の姿勢を検出することもできる。
また、例えば、把持部4の把持力が弱く、ワークWが第1把持部41に対して滑った場合、第1把持部41には、ワークWの滑りによって振動(小刻みに揺れる滑り振動)が発生する。このような滑り振動によって生じる力を2つの第2センサー部52によって検出することで、ワークWが第1把持部41に対して滑っていることを検出することができる。そして、この検出結果をフィードバックすることで(例えば、把持部4による把持力を高めることで)、ワークWをより安定して把持することのできるハンド1となる。
観点を変えれば、各アーム1210、1220、1230、1240、1250、1260の姿勢(回動角度)は、ロボット制御部1300が把握しており、これに基づいてハンド1の姿勢も検知されていることから、各第1センサー部51および各第2センサー部52から得られる情報と組み合わせることにより、ハンド1の姿勢に関わらず、ワークWをより好適な条件(把持力等)で把持することができる。
<第2実施形態>
図13は、本発明の第2実施形態に係るロボットを示す斜視図である。
本実施形態に係るロボットは、主に、ロボット本体の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態のロボットと同様である。
なお、以下の説明では、第2実施形態のロボットに関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。
図13に示すロボット2000は、基台としてのベース2100と、ベース2100に接続されている胴体2200と、胴体2200に対して回動可能に接続されている一対のアーム2300と、胴体2200に設けられているステレオカメラ2400および信号灯2500と、ロボット制御部2600とを有するロボット本体2700と、各アーム2300に接続されているハンド1とを有している。なお、図13では、ハンド1の図示は、省略している。
また、ベース2100には、ロボット本体2700の移動を容易とする複数の車輪(図示せず)と、各車輪をロックするロック機構(図示せず)と、ロボット本体2700を移動する際に把持するハンドル2110と、が設けられている。さらに、ベース2100には、作業台に当接させるためのバンパー2120、緊急時にロボット本体2700を停止させるための非常停止ボタン2130、命令等を入力する入力装置2140等が設けられている。
胴体2200は、ベース2100に対して昇降可能かつ回動可能に接続されている。また、各アーム2300は、関節機構を介して胴体2200に連結されている第1肩部2310と、関節機構を介して第1肩部2310に連結されている第2肩部2320と、捻り機構を介して第2肩部2320の先端に連結されている上腕部2330と、関節機構を介して上腕部2330の先端に連結されている第1前腕部2340と、捻り機構を介して第1前腕部2340の先端に連結されている第2前腕部2350と、関節機構を介して第2前腕部2350の先端に連結されている手首部2360と、捻り機構を介して手首部2360の先端に連結されている連結部2370とを有している。また、連結部2370にはハンド部2380が設けられており、ハンド部2380にハンド1が装着可能となっている。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
図14は、本発明の第3実施形態に係るハンドを示す断面図である。図15は、図14に示すハンドが有する第2センサー部を示す断面図である。
本実施形態に係るハンドは、主に、第2センサー部の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態のロボットと同様である。
なお、以下の説明では、第3実施形態のハンドに関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図14では前述した第1実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
図14に示すように、本実施形態のハンド1では、前述した第1実施形態で説明した第2センサー部52に替えて、感圧部として圧電体を用いた第2センサー部53を有している。第2センサー部53は、Y軸方向に沿って加えられた力に応じて電荷Qyを出力する機能を有している。図15に示すように、このような第2センサー部53は、Y軸方向の正方向に配向した結晶軸CA1を有する第1圧電体層531と、Y軸方向の負方向に配向した第2結晶軸CA2を有する第2圧電体層532と、第1圧電体層531の押圧部71側に設けられたグランド電極533と、第2圧電体層532の移動部3側に設けられたグランド電極534と、第1圧電体層531と第2圧電体層532との間に設けられ、電荷Qyを出力する出力電極層535とを有している。なお、第1圧電体層531および第2圧電体層532は、例えば、Xカット水晶板で構成することができる。ただし、第1圧電体層531および第2圧電体層532の構成材料としては、それぞれ、特に限定されず、例えば、窒化アルミニウム(AlN)や、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、四ホウ酸リチウム(Li)等の水晶以外の圧電体を用いてもよい。
このような構成の第2センサー部53によっても、前述した第1実施形態の第2センサー部52と同様にして力F2を検出することができる。特に、本実施形態では第2センサー部53では、前述した第1実施形態の第2センサー部52の感圧部521に替えて、水晶(剛体)で構成された第1圧電体層531および第2圧電体層532を用いているため、第2センサー部52よりも機械的強度を高くすることができる。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
図16は、本発明の第4実施形態に係るハンドを示す側面図である。図17および図18は、それぞれ、図16に示すハンドの作動を説明する側面図である。
図16に示すハンドとしての指アシスト装置3000は、人間の指に装着し、その指の動きをアシスト(補助)する装置である。なお、以下では、説明の便宜上、1本の指に装着された指アシスト装置3000について代表して説明する。なお、指アシスト装置3000は、どの指に装着してもよいし、2本以上の指に装着してもよい。
このような指アシスト装置3000は、指の側面に設けられた装置本体3100を有している。また、装置本体3100は、指の基節に装着される基節装着部3110と、関節機構を介して基節装着部3110に連結され、指の中節に装着される中節装着部3120と、関節機構を介して中節装着部3120に連結され、指の末節に装着される末節装着部3130とを有している。これら基節装着部3110、中節装着部3120および末節装着部3130は、それぞれ、軟質なバンド3140で各部に固定できるようになっている。また、各関節機構には圧電モーター等を備える駆動機構が内蔵されており、指の関節の動きと同様にして、基節装着部3110に対して中節装着部3120を回動させ、中節装着部3120に対して末節装着部3130を回動させることができる。
また、末節装着部3130を末節に固定するためのバンド3140には、第1センサー部3200と第2センサー部3300とが設けられている。第1センサー部3200は、末節の腹側と接触するように設けられ、第2センサー部3300は、末節の爪側と接触するようになっている。
第1センサー部3200は、前述した第1実施形態の第1センサー部51および第2センサー部52と同様に、ベースとなる絶縁性の樹脂および当該樹脂中に混合された導電性材料としてのカーボンナノチューブを有する感圧部と、一対の電極とを有する構成となっている。第2センサー部3300についても同様である。
このような構成の指アシスト装置3000では、図17に示すように、指を曲げようとすれば、矢印方向の力が第1センサー部3200に加わる。そのため、第1センサー部3200が力を検出すると、各関節機構が駆動して、指の曲げ運動をアシストする。反対に、図18に示すように、指を伸ばそうとすれば、矢印方向の力が第2センサー部3300に加わる。そのため、第2センサー部3300がこの力を検出すると、各関節機構が駆動して、指の伸ばし運動をアシストする。
このような構成によれば、第1、第2センサー部3200、3300の小型化(薄型化)および軽量化を図ることができる。また、感圧部が、温度の影響を受け難くなり、温度変化による検出信号の変動を低減することができる。そのため、小型で、温度の影響を受け難い第1、第2センサー部3200、3300となり、信頼性の高い指アシスト装置3000となる。
以上、本発明のハンドおよびロボットについて、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1…ハンド、2…基部、3…移動部、31…第1移動部、32…第2移動部、4…把持部、41…第1把持部、42…第2把持部、5…センサー部、51…第1センサー部、511…感圧部、5111…樹脂、5112…カーボンナノチューブ、512、513…電極、512a、513a…電極部、514…第1支持基板、515…第2支持基板、52、52A、52B…第2センサー部、521…感圧部、5211…樹脂、5212…カーボンナノチューブ、522、523…電極、522a、523a…電極指、524…支持基板、53…第2センサー部、531…第1圧電体層、532…第2圧電体層、533、534…グランド電極、535…出力電極層、6…保護層、7…蓋部、71、72…押圧部、711、721…先端部、1000…ロボット、1100…ベース、1200…アーム、1210…第1アーム、1220…第2アーム、1230…第3アーム、1240…第4アーム、1250…第5アーム、1260…第6アーム、1300…ロボット制御部、1400…ロボット本体、2000…ロボット、2100…ベース、2110…ハンドル、2120…バンパー、2130…非常停止ボタン、2140…入力装置、2200…胴体、2300…アーム、2310…第1肩部、2320…第2肩部、2330…上腕部、2340…第1前腕部、2350…第2前腕部、2360…手首部、2370…連結部、2380…ハンド部、2400…ステレオカメラ、2500…信号灯、2600…ロボット制御部、2700…ロボット本体、3000…指アシスト装置、3100…装置本体、3110…基節装着部、3120…中節装着部、3130…末節装着部、3140…バンド、3200…第1センサー部、3300…第2センサー部、CA1…結晶軸、CA2…第2結晶軸、F…把持力、F1、F2、F2’、F2”…力、L1…中央仮想線、Qy…電荷、W…ワーク、X、Y、Z…方向

Claims (11)

  1. 対象物を把持する把持部と、
    前記把持部が前記対象物を把持することにより前記把持部に加わる力を検出するセンサー部と、を有し、
    前記センサー部は、樹脂とカーボンナノチューブとを含む感圧部を有していることを特徴とするハンド。
  2. 前記センサー部は、前記把持部が前記対象物を把持した状態で、前記対象物と前記把持部との間に配置されている請求項1に記載のハンド。
  3. 前記センサー部は、複数の部位で、独立して前記力を検出することができる請求項2に記載のハンド。
  4. 基部と、
    前記基部に対して移動可能な移動部と、を有し、
    前記把持部は、前記移動部に接続され、
    前記センサー部は、前記移動部と前記把持部との間にも配置されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のハンド。
  5. 前記移動部と前記把持部との間に配置されているセンサー部は、前記移動部の移動方向に直交する方向に沿って複数配置されている請求項4に記載のハンド。
  6. 前記樹脂は、熱可塑性樹脂を含んでいる請求項1ないし5のいずれか1項に記載のハンド。
  7. 前記樹脂は、ポリカーボネートを含んでいる請求項6に記載のハンド。
  8. 前記樹脂は、熱硬化性樹脂を含んでいる請求項1ないし5のいずれか1項に記載のハンド。
  9. 前記センサー部は、一対の電極を有し、
    前記一対の電極の間に前記感圧部が配置されている請求項1ないし8のいずれか1項に記載のハンド。
  10. 前記センサー部は、一対の電極を有し、
    前記一対の電極は、前記感圧部に対して前記感圧部が有する同じ面側に位置している請求項1ないし8のいずれか1項に記載のハンド。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載のハンドを有していることを特徴とするロボット。
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