JP2009214257A - ロボット教示方法 - Google Patents

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JP2009214257A
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Takuma Nakamura
卓磨 中村
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Abstract

【課題】マニピュレータを備えるロボットに対する教示作業において、作業者が加えた力をセンサが正確に検出できるようにする。
【解決手段】複数のアーム部5,6,7,8が少なくとも1つのリンク機構14,15,16,17により連結されてなるマニピュレータ2を備えて構成されるロボット1に対して行われる教示方法であって、前記マニピュレータ2にかかる力に関する情報を検出するセンサ18と、作業者が前記マニピュレータ2を動かすために把持する操作部25とを、検出対象とする前記リンク機構17の回転軸22の軸線A方向と同一方向の線B上に配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マニピュレータを備えるロボットに対する教示方法に関するものである。
マニピュレータを備えて構成されるロボットに所定の動作を覚え込ませる教示方法の一つとして、作業者が手を用いてマニピュレータを直接動かし、この時のマニピュレータの動きに関する情報を力センサ等で検出し、この検出信号を制御コンピュータにより解析し、所定の動作として記憶させる方法がある。このような教示方法は、直接教示と称されている。
ロボットを教示するための装置として、次のような従来技術が開示されている。この従来技術に係る装置は、工具が取り付けられるベースに工具の軸心の伸びる方向へ長いスティックを軸受けを介していずれの方向へも摺動自在に設け、スティックの基端部にスティックの軸心と直角に操作板を固定する一方、工具の軸心と直角な面上であってスティックを中心とする同心円上に略等間隔に操作板に押圧されてスイッチONとなる4つのスイッチを配置すると共にベースに固定し、スイッチに対して特定方向に位置するスイッチがONになると工具がスティックに対する当該スイッチの方向へ移動するように設定し、スティックの先端部にはスティックの軸心方向へ移動自在にグリップを取り付け、スティックに対するグリップの移動方向を検出して工具がグリップの移動方向と同一方向へ移動する一対のスイッチを設けたものであり、これによりグリップを上下左右に倒すと、各位置に対応するスイッチがONとなり、グリップを操作した方向と同一方向へ工具を移動させることができるとされるものである(特許文献1参照)。
また、ロボットの教示に関する他の従来技術として、マニピュレータの操作時に握られるグリップの改良等に関する発明が開示されている(特許文献2〜5参照)。
特開平3−245982号公報 特開昭62−84985号公報 特表昭63−502734号公報 特開昭62−9884号公報 実開昭61−27691号公報
上記したような直接教示の作業においては、作業者がマニピュレータに加えた力(モーメント)をセンサで検出する工程を含んでいるが、この時、作業者が意図しないモーメントがセンサにより検出される場合がある。例えば、作業者はマニピュレータ先端に取り付けられたエンドエフェクタの位置を変えるためにマニピュレータに対して並進力のみを与えたつもりであっても、エンドエフェクタの姿勢を変えるようなモーメントをセンサが検出してしまう場合がある。このような問題は、センサと、作業者がマニピュレータに力を加える部分(操作部)との位置関係に起因する場合が多い。特に、エンドエフェクタが大きい等の理由のためにセンサと操作部との距離が離れている場合には、センサと操作部との位置関係を適切な状態にしておかないと、作業者が意図しないモーメントがセンサにより検出されやすくなってしまう。このような問題は、上記いずれの従来技術によっても解決できるものではない。
そこで、本発明は、マニピュレータを備えるロボットに対する教示作業において、作業者が加えた力をセンサが正確に検出できるようにすることを目的とする。
上記課題の解決を図る本発明は、複数のアーム部が少なくとも1つのリンク機構により連結されてなるマニピュレータを備えて構成されるロボットに対して行われる教示方法であって、前記マニピュレータにかかる力に関する情報を検出するセンサと、作業者が前記マニピュレータを動かすために把持する操作部とを、検出対象とする前記リンク機構の回転軸の軸線方向と同一方向の線上に配置して行うものである。
このように、センサと操作部とを、力の検出対象とするリンク機構の回転軸の軸線方向と同一方向の線上に配置することにより、この線以外の線を基準とするモーメントが検出され難くなるので、作業者は直感的な操作により正確な教示作業を行うことができるようになる。
また、前記検出対象とする前記リンク機構の回転軸は、エンドエフェクタが取り付けられるリスト部の角度を変化させるものであることが好ましい。
これにより、エンドエフェクタの位置及び姿勢を正確に指定することができる。
以上のように、本発明によれば、マニピュレータを備えるロボットに対する教示作業において、作業者が加えた力をセンサが正確に検出できるようになる。
以下に、添付した図面を参照して本発明の実施例を説明する。図1において、本発明のロボット教示方法を適用した例が示されている。このロボット1は、マニピュレータ2の先端部に、所定のエンドエフェクタ3が取り付けられて使用されるものである。マニピュレータ2は、複数のアーム部5,6,7、及びエンドエフェクタ3が取り付けられるリスト部8が、複数のリンク機構14,15,16,17により連結されて構成されている。
第1のアーム部5はその一端部が第1のリンク機構14に固定され、その多端部が第1の関節部15を介して第2のアーム部6の一端部に連結している。第2のアーム部6と第3のアーム部7とは第3のリンク機構16を介して連結され、第3のアーム部7とリスト部8とは第4のリンク機構17を介して連結されている。リスト部8の端部には、所定のテクニカルインターフェイス(図示せず)を介してエンドエフェクタ3が取り付けられており、又教示作業時に加えられる力を検出する力センサ18が設置されている。
前記第1のリンク機構14は、内蔵された回転軸19及びアクチュエータ(図示せず)により、この回転軸19を中心に回動可能にベース部9に取り付けられている。前記第2〜4のリンク機構15,16,17は、それぞれ回転軸20,21,22を有し、内蔵されたアクチュエータ(図示せず)により、隣合う各アーム部5,6,7及びリスト部8を、回転軸20,21,22を中心に回動可能に連結している。尚、本発明は、このようなマニピュレータ2の軸構成に限定されるものではなく、適宜その構成を変更することが可能である。
エンドエフェクタ3(又は前記テクニカルインターフェイス)には、教示作業時にエンドエフェクタ3(マニピュレータ2)を動かすために作業者により把持されるグリップ(操作部)25が固定されている。図1及び図2において、本実施の形態における力センサ18とグリップ25との位置関係が示されている。これらの図に示すように、力センサ18とグリップ25とは、共に同一線B上に配置されている。この線Bは、リスト部8の角度を変える第4のリンク機構17の回転軸22の軸線Aと同一の方向を有する(座標軸Yと平行な)線である。
以上のように、力センサ18とグリップ25とを、回転軸22の軸線A(座標軸Y)と同一方向を有する線B上に配置することにより、座標軸X又は座標軸Z周りの不要なモーメントが検出され難くなり、作業者は直感的な操作により正確な教示作業を行うことができるようになる。
図3において示すのは、本実施の形態において適用可能な、又は適用不可能なグリップ25の設置位置の例である。同図において仮想線30で示すグリップ位置は、前記グリップ25と同様に前記線B上にあるため、このグリップ25と同様に不要なモーメントを検出し難くする効果がある。一方、仮想線31及び32で示すグリップ位置は、前記線B上にないため、前記グリップ25とは異なり不要なモーメントを検出しやすいものである。
本発明は、エンドエフェクタとして人を乗せる搭乗部を備える移乗介助装置等に好適に利用することができる。
本発明の実施の形態に係るロボット教示方法の事例を示す斜視図である。 (a)はセンサと教示用グリップとの位置関係を示すエンドエフェクタ部の上面図であり、(b)はセンサと教示用グリップとの位置関係を示すエンドエフェクタ部の正面図であり、(c)はセンサと教示用グリップとの位置関係を示すエンドエフェクタ部の左側面図であり、(d)はセンサと教示用グリップとの位置関係を示すエンドエフェクタ部の斜視図である。 本実施の形態において適用可能な又は不可能なグリップの設置位置を示すエンドエフェクタ部の拡大左側面図である。
符号の説明
1,41,71 ロボット
2,42,72 マニピュレータ
3 エンドエフェクタ
5,6,7 アーム部
8 リスト部
15,16,17 リンク機構
18 力センサ
19,20,21,22 回転軸
25,65,95 グリップ(操作部)
A 軸線

Claims (2)

  1. 複数のアーム部が少なくとも1つのリンク機構により連結されてなるマニピュレータを備えて構成されるロボットに対して行われる教示方法であって、
    前記マニピュレータにかかる力に関する情報を検出するセンサと、作業者が前記マニピュレータを動かすために把持する操作部とを、検出対象とする前記リンク機構の回転軸の軸線方向と同一方向の線上に配置して行う、
    ロボット教示方法。
  2. 前記検出対象とする前記リンク機構の回転軸は、エンドエフェクタが取り付けられるリスト部の角度を変化させるものである、
    請求項1記載のロボット教示方法。
JP2008062400A 2008-03-12 2008-03-12 ロボット教示方法 Pending JP2009214257A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2722138A2 (en) 2012-10-19 2014-04-23 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Robot system and processed product producing method
JP2014184516A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Seiko Epson Corp ロボット及びロボットの制御方法
CN104167146A (zh) * 2014-07-22 2014-11-26 苏晓兵 拼装式教学机械手

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