JP2018185208A - 変化検知プログラム、変化検知装置及び変化検知方法 - Google Patents

変化検知プログラム、変化検知装置及び変化検知方法 Download PDF

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吉人 福留
幸士朗 深町
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幸士朗 深町
小川 浩
Hiroshi Ogawa
浩 小川
岳彦 金政
Takehiko Kanemasa
岳彦 金政
琢 長友
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琢 長友
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Abstract

【課題】点群データ間の変化を適切に検知することを目的としている。【解決手段】それぞれ異なる複数の撮像画像に基づいて作成された第1の点群と第2の点群とを取得し、前記第1の点群の第1の領域に含まれる点の色情報と前記第1の領域の位置に対応する前記第2の点群の第2の領域に含まれる点の色情報とを特定し、前記第1の領域に含まれる点の色情報と前記第2の領域に含まれる点の色情報とが示す色の変化が特定の変化であることを検知すると、前記第1の領域又は前記第2の領域について前記検知の結果に応じた出力をする、処理をコンピュータに実行させることを特徴とする変化検知プログラムである。【選択図】図14

Description

本発明は、変化検知プログラム、変化検知装置及び変化検知方法に関する。
従来の大規模な構造物の点検業務や補修業務では、例えば、構造物の周囲に点検用の足場を組み、作業員が足場を用いて行う場合がある。この手法では、足場を組むためのコストがかかる上に、点検箇所を把握するまで多くの時間が必要となる。
そこで、近年では、遠隔操縦が可能な無人航空機(ドローン等)に撮像装置を搭載させて構造物の写真撮影を行い、その画像より、構造物の点検を行うことが考えられている。これに関連した技術として、従来では、例えば、物体の三次元イメージ(CADデータ:三次元曲面)と三次元点群(計測データ)とを比較して、製品の製造検証を行う技術が知られている。
特開2016−103263号公報 国際公開2004/003850号公報
しかしながら、画像を用いて構造物の点検を行った場合、画像が撮影されたときの天候や時間帯等の条件や、点検を行う作業者の主観等によっては、構造物の状態の変化が見落とされる可能性がある。このため、従来では、画像から構造物の状態の変化を適切に把握することは困難であり、三次元の点群データを用いて構造物の状態の変化を検出する技術の適用が検討されている。
開示の技術は、点群データ間の変化を適切に検知することを目的としている。
1つの側面では、本発明は、それぞれ異なる複数の撮像画像に基づいて作成された第1の点群と第2の点群とを取得し、前記第1の点群の第1の領域に含まれる点の色情報と前記第1の領域の位置に対応する前記第2の点群の第2の領域に含まれる点の色情報とを特定し、前記第1の領域に含まれる点の色情報と前記第2の領域に含まれる点の色情報とが示す色の変化が特定の変化であることを検知すると、前記第1の領域又は前記第2の領域について前記検知の結果に応じた出力をする、処理をコンピュータに実行させる変化検知プログラムである。
上記各処理は、上記各処理を行う手順、上記各処理を実現する機能部としても良く、各処理をコンピュータに実行させるプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とすることもできる。
点群データ間の変化を適切に検知できる。
第一の実施形態における点群データの差分の検知について説明する図である。 第一の実施形態の変化検知システムのシステム構成の一例を示す図である。 変化検知装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 第一の実施形態のボクセル情報データベースの一例を示す図である。 第一の実施形態の錆色データベースにおける錆色テーブルの一例を示す図である。 第一の実施形態の錆色データベースの変化期間テーブルの一例を示す図である。 第一の実施形態の錆色データベースの気象条件テーブルの一例を示す図である。 第一の実施形態のチェック用データベースの一例を示す図である。 第一の実施形態の進行状況データベースの一例を示す図である。 第一の実施形態の変化検知処理部の機能を説明する図である。 第一の実施形態の変化検知処理部の処理を説明する第一のフローチャートである。 第一の実施形態の変化検知処理部の処理を説明する第二のフローチャートである。 第一の実施形態の変化検知処理部の処理を説明する第三のフローチャートである。 第一の実施形態の出力部により出力された推定結果の表示例を示す第一の図である。 第一の実施形態の出力部により出力された推定結果の表示例を示す第二の図である。 第二の実施形態の変化検知処理部の機能を説明する図である。 第二の実施形態の変化検知処理部の処理を説明するフローチャートである。 第二の実施形態の出力部により出力された推定結果の表示例を示す図である。
(第一の実施形態)
以下に図面を参照して第一の実施形態について説明する。図1は、第一の実施形態における点群データの変化の検知について説明する図である。
本実施形態では、例えば、大規模な構造物1に対する点検等の際に、この構造物1を複数の方向から撮影した画像データから生成した三次元の点群データを用いて、過去のある時点から現在までの構造物の状態の変化を検知する。
本実施形態において、大規模な構造物1とは、例えば、人が全体を目視することができないような、大型の構造物である。具体的には、例えば、大規模な構造物1とは、直径が70m程度のタンク等であっても良い。
本実施形態では、例えば、1回目の点検において、遠隔操作が可能な無人航空機2に搭載した撮像装置3によって、構造物1を複数の方向から撮影して複数の画像を取得し、複数の画像から三次元の点群データ4を生成する。そして、2回目の点検において、再び、構造物1を複数の方向から撮像した複数の画像を取得し、複数の画像から三次元の点群データ5を生成する。このとき、点群データ4と点群データ5は、構造物1の同じ箇所を示すものとする。
本実施形態では、点群データ4に含まれる点の色を示す色情報と、点群データ5に含まれる点の色を示す色情報とを比較する。そして、本実施形態では、両者の差分が閾値以上となった箇所については、新たに取得した点群データ5において、差分が閾値以上となった箇所の色を変えて表示させる。
つまり、本実施形態では、構造物1において、色が変化した箇所について、色を変えて表示させる。色が変化するということは、例えば、塗装が剥げる、錆びが発生する、ゴミが付着する、等の状況によるものと推定できる。本実施形態では、これらの状況を、構造物1の状態の変化と見なし、点検作業者等に提示する。
図1では、点群データ5Aを、比較の結果を反映させた例としている。点群データ5Aは、領域6と領域7の色が変更されていることがわかる。したがって、本実施形態では、領域6と領域7において、点群データ4に含まれる点の色情報と、点群データ5に含まれる点の色情報との差分が閾値以上となったことがわかる。
言い換えれば、構造物1では、領域6、領域7が示す箇所の状態が、1回目に構造物1を撮影したときから2回目に構造物1を撮影したときまでの間に変化したことがわかる。したがって、本実施形態では、領域6と領域7を、点検及び補修の対象とすることができる。
このように、本実施形態によれば、構造物1の複数の画像を用いて生成した三次元の点群データに補修や点検の対象となる変化を、色情報(数値)として検知することができる。したがって、本実施形態によれば、点群データ間の変化を適切に検知することができる。また、本実施形態では、大規模な構造物における点検作業の安全性を向上させ、さらに、点検作業にかかるコストを削減することができる。
また、本実施形態では、構造物1の状態の変化の中でも、例えば、構造物1の劣化の度合いを示す錆の状態の変化を検知する。言い換えれば、本実施形態では、錆の進行状況に応じた色の変化を検知する。また、本実施形態では、錆の進行状況に応じた色の変化が、実際の錆の進行によるものであるか、又は、他の要因によって生じたものであるかを推定した結果を、錆の検知の結果と共に提示する。
したがって、本実施形態では、錆が存在する箇所と、錆の状態の変化とを検知することができ、錆の検知の精度を向上させることができる。さらに、本実施形態では、錆以外の要因による色の変化の可能性も考慮されるため、錆の検知の精度を向上せることができる。
以下に、上述した点群データの変化を検知する変化検知装置について説明する。図2は、第一の実施形態の変化検知システムのシステム構成の一例を示す図である。
本実施形態の変化検知システム100は、変化検知装置200と、端末装置300と、を有する。変化検知システム100において、変化検知装置200と、端末装置300とは、ネットワークを介して接続されている。
本実施形態の変化検知システム100において、端末装置300は、撮像装置3によって撮像された画像の画像データを取得し、変化検知装置200へ送信しても良い。変化検知装置200は、端末装置300から画像データを取得すると、画像データから点群データを生成し、過去の点群データとの比較を行う。そして、本実施形態の変化検知装置200は、錆の進行状況と対応した色の変化を検知する。
本実施形態の変化検知装置200は、点群データベース210、ボクセル情報データベース220、錆色データベース230、チェック用データベース240、進行状況データベース250、変化検知処理部260を有する。
本実施形態の点群データベース210は、基準用点群データ211と、比較用点群データ212とが格納される。
基準用点群データ211とは、基準とされる時点における構造物1の複数の画像データから生成された三次元の点群データであり、予め与えられるものである。比較用点群データ212は、構造物1の点検のために撮像された構造物1の複数の画像データから生成された三次元の点群データである。比較用点群データ212は、基準用点群データ211と比較される。
本実施形態のボクセル情報データベース220は、基準用点群データ211と比較用点群データ212のそれぞれを、所定の領域に分割するための情報が格納される。具体的には、ボクセル情報データベース220には、基準用点群データ211、比較用点群データ212のそれぞれにおける所定の領域を示す情報が格納される。
本実施形態の錆色データベース230は、点群データ間において、錆の進行状況と対応した色の変化を検知するための情報が格納される。本実施形態の錆色データベース230は、錆色テーブル231、気象条件テーブル233、変化期間テーブル232を有する。
錆色テーブル231では、金属の材質毎に、錆の進行状況に対応した色を示す情報が管理される。気象条件テーブル233では、気象条件毎に、錆色テーブル231で定義した色の変化を示す情報が管理される。変化期間テーブル232では、錆か進行して、色が変化するまでにかかる時間(期間)が管理される。
本実施形態のチェック用データベース240は、基準チェック用データ241と、比較チェック用データ242と、が格納されている。
基準チェック用データ241は、基準用点群データ211と比較用点群データ212との比較のために、基準用点群データ211から生成されるチェック用データである。比較チェック用データ242は、基準用点群データ211と比較用点群データ212との比較のために、比較用点群データ212から生成されるチェック用データである。
本実施形態の進行状況データベース250は、基準用点群データ211と比較用点群データ212との間で検知された、錆の進行状況と対応した色の変化が、実際の錆の進行によるものであるか、他の要因によるものであるかを推定するために参照される。
本実施形態の変化検知処理部260は、点群データベース210、ボクセル情報データベース220を参照して、基準用点群データ211と比較用点群データ212から、基準チェック用データ241と比較チェック用データ242を生成する。そして、変化検知処理部260は、基準チェック用データ241と比較チェック用データ242とを比較することで、点検を行うときの構造物1の状態と、基準とされる時点における構造物1の状態の変化を検知する。
また、本実施形態の変化検知処理部260は、構造物1の状態の変化が検知されると、この変化から、鯖の進行状況に応じた変化を検知する。そして、変化検知処理部260は、錆の進行状況に応じた変化が、実際の錆の進行によるものであるか否かを推定し、その結果を示す情報を、端末装置300に出力する。
以下に、本実施形態の変化検知装置200について説明する。
次に、本実施形態の変化検知装置200について説明する。図3は、変化検知装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
本実施形態の変化検知装置200は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置21、出力装置22、ドライブ装置23、補助記憶装置24、メモリ装置25、演算処理装置26及びインターフェース装置27を含む情報処理装置である。
入力装置21は、各種の情報の入力を行うための装置であり、例えばキーボードやポインティングデバイス等により実現される。出力装置22は、各種の情報の出力を行うためものであり、例えばディスプレイ等により実現される。インターフェース装置27は、LANカード等を含み、ネットワークに接続する為に用いられる。
変化検知プログラムは、変化検知装置200を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。変化検知プログラムは例えば記憶媒体28の配布やネットワークからのダウンロード等によって提供される。変化検知プログラムを記録した記憶媒体28は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的、電気的或いは磁気的に記録する記憶媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記憶媒体を用いることができる。
また、変化検知プログラムは、変化検知プログラムを記録した記憶媒体28がドライブ装置23にセットされると、記憶媒体28からドライブ装置23を介して補助記憶装置24にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた変化検知プログラムは、インターフェース装置27を介して補助記憶装置24にインストールされる。
補助記憶装置24は、インストールされた変化検知プログラムを格納すると共に、必要なファイル、データ等を格納する。メモリ装置25は、変化検知装置200の起動時に補助記憶装置24から変化検知プログラムを読み出して格納する。そして、演算処理装置26はメモリ装置25に格納された変化検知プログラムに従って、後述するような各種処理を実現している。
次に、図4乃至図9を参照して、本実施形態の変化検知装置200の有するボクセル情報データベース220、錆色データベース230、チェック用データベース240、進行状況データベース250について説明する。
はじめに、図4を参照して、ボクセル情報データベース220について説明する。図4は、第一の実施形態のボクセル情報データベースの一例を示す図である。
本実施形態のボクセル情報データベース220は、情報の項目として、ボクセルID、X基準座標、Y基準座標、Z基準座標、辺の長さ(X方向)、辺の長さ(Y方向)、辺の長さ(Z方向)を有する。ボクセル情報データベース220では、項目「ボクセルID」と、その他の項目とが対応付けられている。以下の説明では、項目「ボクセルID」の値と、その他の項目の値と、を含む情報をボクセル情報と呼ぶ。
項目「ボクセルID」の値は、基準用点群データ211と比較用点群データ212のそれぞれから分割された所定の良識を特定するための識別子を示す。項目「X基準座標」、「Y基準座標」、「Z基準座標」のそれぞれの値は、所定の領域の位置を特定するための基準となるX軸座標の値、Y軸座標の値、Z軸座標の値を示す。
項目「辺の長さ(X方向)」、「辺の長さ(Y方向)」、「辺の長さ(Z方向)」のそれぞれの値は、X基準座標からX軸方向への辺の長さ、Y基準座標からY軸方向への辺の長さ、Z基準座標からZ軸方向への辺の長さを示す。
本実施形態では、こられの情報から、基準用点群データ211と比較用点群データ212のそれぞれにおける所定の領域を示す直方体が特定される。尚、本実施形態のボクセル情報は、基準用点群データ211と比較用点群データ212のそれぞれにおいて、共通して参照される。
つまり、本実施形態では、例えば、基準用点群データ211におけるボクセルID「1」のボクセルは、比較用点群データ212におけるボクセルID「1」のボクセルと対応する位置にあるボクセルとなる。
本実施形態では、例えば、項目「辺の長さ(X方向)」、「辺の長さ(Y方向)」、「辺の長さ(Z方向)」のそれぞれの値を10cmとした場合には、基準用点群データ211、比較用点群データ212を一辺が10cmの立方体毎に分割することができる。以下の説明では、ボクセル情報によって定義される所定の領域を、ボクセルと呼ぶ。
尚、本実施形態では、ボクセル情報は、ボクセルID毎にボクセル情報データベース220に格納されるものとしたが、ボクセル情報の管理の仕方はこれに限定されない。
次に、図5乃至図7を参照して、錆色データベース230において管理される情報について説明する。図5は、第一の実施形態の錆色データベースにおける錆色テーブルの一例を示す図である。
本実施形態の錆色テーブル231は、金属の材質毎に、錆の進行状況に応じた色の変化を示してする。
錆色テーブル231は、情報の項目として、材質、第一段階、第二段階、第三段階、第四段階を有する。項目「材質」は、その他の項目と対応付けられている。以下の説明では、錆色テーブル231において、項目「材質」の値と、その他の項目の値とを含む情報を、錆色情報と呼ぶ。
項目「材質」の値は、金属の材質を示す。項目「第一段階」の値は、錆の進行状況のうち、一段階目とされる色を示す。つまり、項目「第一段階」の値は、発生してから間もないときの錆の色を示す。項目「第二段階」の値は、錆の進行状況のうち、二段階目とされる色を示す。つまり、項目「第二段階」の値は、錆が発生してからある程度の時間が経過したときの錆の色を示す。
項目「第三段階」の値は、錆の進行状況のうち、三段階目とされる色を示す。つまり、項目「第三段階」の値は、錆が発生してからかなりの時間が経過したときの錆の色を示す項目「第四段階」の値は、錆の進行状況のうち、四段階目とされる錆の最終段階の錆色を示す。つまり、項目「第四段階」の値は、錆が発生してから長期間が経過したときの錆の色を示す。
図5では、例えば、金属の材質が「亜鉛メッキ」の場合、錆が発生した第一段階では「明灰色」となり、ある程度時間が経過した第二段階では「黄色」となる。また、金属の材質が「亜鉛メッキ」の場合、錆が発生してからかなりの時間が経過した第三段階では「赤褐色」となり、錆の最終段階として「黒色」となる。
本実施形態では、各段階の錆色を、金属の材質毎に、RGB値で示されるものとした。具体的には、本実施形態では、錆色テーブル231に示す各色は、RGBの各値が所定の範囲として設定される。例えば、黒色の場合、RGB値(255,255,255)〜(240,240,240)として設定される。
また、本実施形態の以下の説明では、錆色テーブル231において、項目「材質」と対応づけられている全ての色を総称して錆色と呼ぶ。したがって、本実施形態では、明灰色も、黄色も、赤褐色も、黒色も全て錆色に含まれる。
また、図5の例では、錆の進行状況を四段階として説明しているが、これに限定されない。錆の進行状況は、金属の材質によって異なるものであり、材質によっては、三段階であっても良いし五段階であっても良い。
図6は、第一の実施形態の錆色データベースの変化期間テーブルの一例を示す図である。本実施形態の変化期間テーブル232は、情報の項目として、材質、第一段階、第二段階、第三段階、第四段階を有する。項目「材質」は、その他の項目と対応付けられている。
変化期間テーブル232における項目「第一段階」の値は、金属の表面の色が塗装色から、錆色テーブル231において第一段階とされる色への変化にかかる期間を示す。項目「第二段階」の値は、錆色テーブル231において、金属の色が、第一段階とされる色から第二段階とされる色への変化にかかる期間を示す。項目「第三段階」の値は、錆色テーブル231において、金属の色が、第二段階とされる色から第三段階とされる色への変化にかかる期間を示す。項目「第四段階」の値は、錆色テーブル231において、金属の色が、第三段階とされる色から第四段階とされる色への変化にかかる期間を示す。
以下の説明では、ある段階の錆色から次の段階の錆色への変化にかかる期間を、変化期間と呼ぶ。また、本実施形態では、ある段階の錆色から次の段階の錆色への変化にかかる期間と、錆の進行状況を示す段階とを対応付けた情報を変化期間情報と呼ぶ。変化期間情報は、変化期間テーブル232によって管理される。
図6に示す錆色テーブル231では、例えば、金属の材質が亜鉛メッキであった場合、塗装色から第一段階の明灰色に変化するまでの変化期間は12ヶ月であり、明灰色から第二段階の黄色に変化するまでの変化期間は6ヶ月であることがわかる。尚、図6に示す変化期間は、ある段階の錆色が次の段階の錆色に変化するまでにかかる最短の期間であっても良い。その場合、亜鉛メッキの塗装色から第一段階の明灰色に変化するまでの変化期間は、最短で12ヶ月であり、12ヶ月以上かかる場合も有り得る。
本実施形態において、図5に示す錆色テーブル231と変化期間テーブル232は、例えば、様々な構造物の点検の結果を収集した結果に基づいて予め作成され、与えられていても良い。
また、図6でも、錆の進行状況を四段階として説明しているが、これに限定されない。図6においても、錆の進行状況は、金属の材質に応じた段階を有する。
図7は、第一の実施形態の錆色データベースの気象条件テーブルの一例を示す図である。本実施形態の気象条件テーブル233は、気象条件と、気象条件に応じた錆色の変化と、を対応付けている。本実施形態の気象条件テーブル233は、金属の材質毎に設けられるものであり、図7では、金属の材質が亜鉛メッキである場合の気象条件テーブル233−1を一例として示している。
図7に示す気象条件テーブル233−1では、錆色毎のRGB値の標準値と、気象条件「晴れ」、「曇り」、「雨」、「日差しが強い晴れ」、「日差しの強い曇り」のそれぞれと対応付けられた錆色のRGB値と、が格納されている。
例えば、気象条件テーブル233−1では、亜鉛メッキの錆の初期の段階である明灰色のRGB値の標準値は、R値がRg1〜Rg2まで、G値がGg1〜Gg2まで、B値がBg1〜Bg2の範囲であることがわかる。
これに対し、気象条件が「晴れ」の場合の明灰色のRGB値の変化の範囲は、R値がRg3〜Rg4まで、G値がGg3〜Gg4まで、B値がBg3〜Bg4であることがわかる。
つまり、本実施形態の気象条件テーブル233では、気象条件に応じた錆色のRGB値の範囲を示している。言い換えれば、気象条件テーブル233では、気象条件に応じた錆色毎のRGB値の許容範囲を示している。以下の説明では、気象条件と対応付けられた錆色の情報を気象条件情報と呼ぶ。
本実施形態の気象条件テーブル233は、様々な気象条件で各種の構造物を撮像した多数の画像データに基づいて予め作成され、与えられていても良い。
次に、図8を参照して、本実施形態のチェック用データベース240について説明する。図8は、第一の実施形態のチェック用データベースの一例を示す図である。
本実施形態の変化検知装置200は、チェック用データベース240を有する。チェック用データベース240には、基準チェック用データ241と、比較チェック用データ242とが格納されている。図8では、比較チェック用データ242を示している。尚、基準チェック用データ241が有する情報の項目は、比較チェック用データ242と同様である。
本実施形態の比較チェック用データ242は、情報の項目として、ボクセルID、RGB平均値、RGB最大値、RGB最小値、フラグ1、フラグ2、フラグ3、フラグ4を有する。また、本実施形態の比較チェック用データ242は、比較チェック用データ242の元となる構造物1の画像を撮像した日時毎に格納されていても良い。また、本実施形態では、比較チェック用データ242は、比較チェック用データ242の元となる比較用点群データ212を特定する情報と対応付けられていても良い。比較用点群データ212を特定する情報とは、例えば、比較用点群データ212のファイル名等である。
比較チェック用データ242では、項目「ボクセルID」と、その他の項目とが対応付けられている。以下の説明では、項目「ボクセルID」の値と、その他の項目の値と、を含む情報をチェック用データと呼ぶ。
項目「RGB平均値」の値は、対応するボクセルIDによって特定されるボクセル内に存在する点群のRGB値(R値、G値、B値)の平均値を示す。項目「RGB最大値」の値は、対応するボクセルIDによって特定されるボクセル内に存在する点群のRGB値(R値、G値、B値)の最大値を示す。項目「RGB最小値」の値は、対応するボクセルIDによって特定されるボクセル内に存在する点群のRGB値(R値、G値、B値)の最小値を示す。
本実施形態では、点群のRGB値(R値、G値、B値)の平均値を、色情報としても良い。また、色情報には、点群のRGB値の最大値、点群のRGB値の最小値が含まれても良い。また、色情報には、ボクセル内の各点のRGB値が含まれても良い。
項目「フラグ1」の値は、ボクセルIDで特定されるボクセルに、点検色1が検出された場合に「0」から「1」が設定される。つまり、項目「フラグ1」の値が「1」であった場合、対応するボクセルIDによって特定されるボクセルは、点検色1が検出された所定の領域とされる。項目「フラグ2」の値と、項目「フラグ3」の値と、項目「フラグ4」の値も、項目「フラグ1」の値と同様である。
本実施形態のおける点検色とは、錆色データベース230に基づき設定される錆色である。具体的には、点検色1は、錆色データベース230において定義された錆の第一段階の錆色であり、点検色2は、錆色データベース230において定義された錆の第二段階の錆色であっても良い。また、点検色3は、錆色データベース230において定義された錆の第三段階の錆色であり、点検色4は、錆色データベース230において定義された錆の第四段階の錆色であっても良い。
図8の例では、比較チェック用データ242−1は、2017年○月×日に撮影された画像データを元とした比較用点群データ212から生成され、ボクセルID「1」のボクセルに、点検色1(錆の第一段階の錆色)と点検色3(錆の第三段階の錆色)が検出されたことがわかる。
尚、本実施形態のチェック用データベース240では、情報の項目として、項目「RGB最大値」、「RGB最小値」を有するものとしたが、これに限定されない。本実施形態のチェック用データベース240は、情報の項目として、ボクセルIDとRGB平均値を有していれば良い。
次に、図9を参照して、本実施形態の進行状況データベース250について説明する。図9は、第一の実施形態の進行状況データベースの一例を示す図である。
本実施形態の進行状況データベース250では、金属の材質毎に設けられており、図9では、金属の材質が亜鉛メッキである場合の進行状況データベース250−1を一例として示している。
進行状況データベース250−1では、第一のボクセルの色及び第二のボクセルの色と、第一のボクセルの元となる画像データを撮像したときから、第二のボクセルの元となる画像データを撮像したときまでの経過期間と、変化期間テーブル232の変化期間との関係と、第二のボクセルの色が錆色であるか否かを推測した結果を示す情報と、もが対応付けられている。
以下の説明では、進行状況データベース250−1において、第一のボクセルの色と、第二のボクセルの色と、経過期間と変化期間の関係と、第二のボクセルの色が錆色であるか否かを推測した結果を示す情報と、を含む情報を進行情報と呼ぶ。また、以下の説明では、第二のボクセルの色が錆色であるか否かを推測した結果を示す情報を、推定情報と呼ぶ。
第一のボクセルは、第二のボクセルよりも前に撮影された画像データに基づき作成された点群データに含まれるボクセルである。したがって、第一のボクセルは、基準用点群データ211に含まれるボクセルであっても良く、第二のボクセルは比較用点群データ212に含まれるボクセルであっても良い。
また、第一のボクセルは、前回の点検時に撮影された画像データから生成された比較用点群データ212に含まれるボクセルであり、第二のボクセルは、今回の点検のために撮影された画像データから生成された比較用点群データ212に含まれるボクセルであっても良い。
図9に示す進行情報251−1では、第一のボクセルの色が塗装色であり、第二のボクセルの色が第一段階の錆色である場合において、経過期間が変化期間テーブル232における変化期間より長い場合の推定情報と短い場合の推定情報とが含まれる。
より具体的には、進行情報251−1では、第一のボクセルの元となる画像データを取得してから第二のボクセルの元となる画像データを取得するまでの経過期間が、変化期間より長い場合、色の変化が錆の発生である可能性が高くなることが推定されている。また、進行情報251−1では、第一のボクセルの元となる画像データを取得してから第二のボクセルの元となる画像データを取得するまでの経過期間が、変化期間より短い場合、色の変化が錆以外の要因によるものである可能性が高くなることが推定されている。
また、図9の例では、進行情報252−1のように、第一のボクセルと第二のボクセルが同じ第一段階の錆色であった場合、第一段階から第二段階への変化期間と経過期間との関係と、推定情報とが対応付けられている。
進行情報252−1に含まれる推定情報では、第一のボクセルと第二のボクセルが共に明灰色であるとき、経過時間が明灰色から黄色までの変化期間よりも長い場合、第一段階の錆色は、錆以外の要因によるものである可能性が高くなると推定されている。また、進行情報252−1に含まれる推定情報では、第一のボクセルと第二のボクセルが共に明灰色であるとき、経過時間が明灰色から黄色までの変化期間よりも短い場合、第一段階の錆色は、錆である可能性が高くなると推定されている。
尚、本実施形態の進行状況データベース250は、例えば、過去に行われた各種の構造物の点検作業によって収集された情報に基づいて生成され、予め与えられたものであっても良い。
次に、図10を参照して、本実施形態の変化検知処理部260の機能について説明する。図10は、第一の実施形態の変化検知処理部の機能を説明する図である。
本実施形態の変化検知処理部260は、変化検知装置200の演算処理装置26がメモリ装置25等に格納された変化検知プログラムを読み出して実行することで実現される。
本実施形態の変化検知処理部260は、入力受付部261、点群データ生成部262、ボクセル情報生成部263、点群分類部264、チェック用データ生成部265、錆色取得部266、気象条件設定部267、色検出部268、差分判定部269、段階判定部270、状態推定部271、色変換部272、出力部273を有する。
入力受付部261は、変化検知装置200に対する各種の入力を受け付ける。具体的には、入力受付部261は、端末装置300から変化検知装置200に送信された画像データの入力を受け付ける。また、本実施形態の入力受付部261は、画像データが撮影されたときの気象条件と、構造物1の材質と、を画像データの入力と共に受け付ける。
点群データ生成部262は、端末装置300から送信された構造物1の複数の画像データに基づき、構造物1の三次元の点群データを生成する。尚、本実施形態では、構造物1の複数の画像データを端末装置300から取得して点群データを生成するものとしたが、これに限定されない。本実施形態では、端末装置300から、構造物1の三次元の点群データを取得しても良い。
ボクセル情報生成部263は、点群データを入力として、三次元空間上の最大エクステントを求め、指定された分割長にしたがって、点群データを所定の領域に分割するためのボクセル情報を生成し、ボクセル情報データベース220に格納する。
点群分類部264は、基準用点群データ211、比較用点群データ212のそれぞれについて、ボクセル情報データベース220に格納されたボクセル情報にしたがって、各点をボクセル毎に分類する。例えば、ボクセルID「1」のボクセル情報で特定される領域内にある点群は、点群分類部264によって、ボクセルID「1」の点群に分類される。
チェック用データ生成部265は、ボクセル毎に分類された基準用点群データ211から、基準チェック用データ241を生成する。具体的には、チェック用データ生成部265は、基準用点群データ211について、ボクセル毎に、各ボクセルに分類された点群のRGB値の平均値と、最大値と、最小値とを取得し、ボクセルIDと対応付けて基準チェック用データ241とする。基準チェック用データ241と比較チェック用データ242は、チェック用データベース240に格納される。
つまり、本実施形態のボクセル情報生成部263、点群分類部264、チェック用データ生成部265は、基準用点群データ211、比較用点群データ212におけるボクセル毎の色情報を特定する特定部の機能を果たす。
チェック用データ生成部265は、比較用点群データ212についても、基準用点群データ211と同様の処理を行って、比較チェック用データ242を生成する。
錆色取得部266は、入力受付部261によって受け付けた構造物1の材質と、錆色データベース230の錆色テーブル231とを参照し、検出対象とされる錆色を示すRGB値を取得する。
気象条件設定部267は、入力受付部261によって受け付けた構造物1の材質と、気象条件と、錆色データベース230の気象条件テーブル233とを参照し、取得した錆色のRGB値を、気象条件に合わせたRGB値に設定する。
色検出部268は、ボクセル内に、錆色として設定されたRGB値の範囲に含まれる点が存在する場合に、このボクセルを、点検色が含まれる所定の領域として検出する。
尚、本実施形態の色検出部268は、例えば、ボクセル内に錆色とされる点が所定割合以上検出された場合に、このボクセルを錆色が検出された所定の領域としても良い。また、本実施形態の色検出部268は、ボクセルのRGB値の平均値が、錆色として設定されたRGB値の範囲に含まれる場合に、このボクセルを錆色が検出された所定の領域としても良い。
差分判定部269は、基準チェック用データ241と比較チェック用データ242において、同一のボクセルIDと対応付けられたRGB平均値を比較し、差分が閾値以上のボクセルが存在するか否かを判定する。尚、本実施形態の269は、差分の有無の判定の際に参照される閾値を保持していても良い。
段階判定部270は、錆色データベース230の錆色テーブル231を参照し、色検出部268によって検出された錆色から、錆の進行状況を示す段階を判定する。
状態推定部271は、錆色データベース230の変化期間テーブル232と、進行状況データベース250とを参照し、検出された錆色が、実際の錆である可能性を推定する。
色変換部272は、差分判定部269によって、比較用点群データ212において、差分が閾値以上と判定されたボクセル内の全ての点の色(RGB値)を赤色に設定する。尚、本実施形態では、差分が閾値以上のボクセルの点の色を赤色に変換するものとしたが、これに限定されない。また、色変換部272は、色検出部268によって錆色と検出されたボクセル内の点の色を、錆色テーブル231に示されるRGB値に設定しても良い。
出力部273は、色変換部272によって、差分が閾値以上であったボクセルの点の色が変換された後の比較用点群データ212によって表される構造物1の三次元モデルを出力する。具体的には、出力部273は、端末装置300に、三次元モデルを表示させる画面の画面データを生成し、端末装置300に、画面データを送信しても良い。また、本実施形態の出力部273は、例えば、端末装置300に三次元モデルを表示させる機能が備わっている場合には、差分が閾値以上であったボクセルの点の色が変換された後の比較用点群データ212を、端末装置300に送信しても良い。
また、本実施形態の出力部273は、状態推定部271による推定結果を含む情報を三次元モデルと共に出力する。言い換えれば、出力部273は、三次元モデルと共に、錆の進行状況を示す進行情報を出力する。
つまり、本実施形態の差分判定部269、段階判定部270、状態推定部271、色変換部272、出力部273は、基準用点群データ211(第1の点群)のボクセル(第1の領域)に含まれる点の色情報と比較用点群データ212(第2の点群)のボクセル(第2の領域)に含まれる点の色情報とが示す色の変化が特定の変化であることを検知し、2つのボクセルについて検知の結果に応じた出力をする出力部の役割を果たす。
次に、図11を参照して、本実施形態の変化検知処理部260の処理について説明する。図11は、第一の実施形態の変化検知処理部の処理を説明する第一のフローチャートである。尚、図11では、変化検知処理部260は、比較用点群データ212の元となる構造物1の複数の画像データを取得し、点群データ生成部262によって比較用点群データ212が生成されていることを前提としている。
本実施形態の変化検知処理部260は、入力受付部261により、構造物1において、状態が変化した箇所の表示指示と、構造物1を形成する金属の材質を示す情報と、気象条件と、が入力されたか否かを判定する(ステップS1101)。尚、ここで入力される気象条件は、比較用点群データ212の元となる複数の画像データが撮影されたときの気象条件である。
また、本実施形態では、気象条件は、変化検知装置200に入力されるものとしているが、これに限定されない。例えば、気象条件は、比較用点群データ212の元となる画像データを解析し、画像データの輝度や撮影時刻等に基づき判定されても良い。
ステップS1101において、該当する入力を受け付けていない場合、変化検知処理部260は、該当する入力を受け付けるまで待機する。尚、本実施形態では、比較用点群データ212の元となる複数の画像データが、該当する入力と共に入力されても良い。この場合、変化検知処理部260は、入力受付部261が画像データの入力を受け付けると、点群データ生成部262により比較用点群データ212を生成し、後述するステップS1102へ進む。
ステップS1101において、該当する入力を受け付けると、変化検知処理部260は、錆色取得部266により、錆色データベース230の錆色テーブル231を参照し、入力された材質と対応する錆色情報を取得する(ステップS1102)。
続いて、変化検知処理部260は、気象条件設定部267により、気象条件テーブル233を参照し、入力された材質と気象情報とに基づき、取得した錆色情報に対して、気象条件と対応する錆色の変化の許容範囲を設定する(ステップS1103)。言い換えれば、気象条件設定部267は、錆色情報に含まれる各段階のRGB値に対し、気象条件と対応付けられたRGB値の変化の許容範囲を設定する。
続いて、変化検知処理部260は、ボクセル情報生成部263により、チェック用データベース240を参照して、過去の比較チェック用データ242が存在するか否かを判定する(ステップS1104)。
ステップS1104において、チェック用データベース240に過去の比較チェック用データ242が存在する場合、変化検知処理部260は、後述するステップS1120へ進む。
ステップS1104において、チェック用データベース240に過去の比較チェック用データ242が存在しない場合、変化検知処理部260は、ボクセル情報生成部263により、ボクセル情報を生成し、ボクセル情報データベース220に格納する(ステップS1105)。
続いて、変化検知処理部260は、点群分類部264により、基準用点群データ211に含まれる各点を、ボクセル情報にしたがって、各ボクセルに分類する(ステップS1106)。続いて、変化検知処理部260は、チェック用データ生成部265により、ボクセル内の点のRGB値の平均値を算出し、ボクセルIDと対応付けた基準チェック用データ241とし、チェック用データベース240へ格納する(ステップS1107)。尚、このとき、基準チェック用データ241には、ボクセル内の点のRGB値の最大値と最小値が含まれても良い。
続いて、変化検知処理部260は、色検出部268により、ステップS1103において設定された錆色情報が示す錆色がボクセル内で検出されたか否かを判定する(ステップS11081)。ステップS1108において、錆色が検出されない場合、変化検知処理部260は、後述するステップS1110へ進む。
ステップS1108において、錆色が検出された場合、変化検知処理部260は、チェック用データ生成部265により、このボクセルの基準チェック用データ241における、検出された錆色のフラグの値を「1」に設定する(ステップS1109)。
続いて、変化検知処理部260は、全てのボクセルについて、ステップS1107〜ステップS1109の処理を行ったか否かを判定する(ステップS1110)。ステップS1110において、全てのボクセルについて処理を行っていない場合、変化検知処理部260は、ステップS1107へ戻る。
ステップS1110において、全てのボクセルについて処理を行った場合、変化検知処理部260は、点群分類部264により、比較用点群データ212に含まれる各点を、ボクセル情報にしたがって、各ボクセルに分類する(ステップS1111)。続いて、変化検知処理部260は、チェック用データ生成部265により、ボクセル内の点のRGB値の平均値を算出し、ボクセルIDと対応付けた選択アプリ受付部323とし、チェック用データベース240へ格納する(ステップS1112)。尚、このとき、比較チェック用データ242には、ボクセル内の点のRGB値の最大値と最小値が含まれても良い。
続いて、変化検知処理部260は、色検出部268により、ステップS1103において設定された錆色情報が示す錆色がボクセル内で検出されたか否かを判定する(ステップS1113)。ステップS1113において、錆色が検出されない場合、変化検知処理部260は、後述するステップS1115へ進む。
ステップS1113において、錆色が検出された場合、変化検知処理部260は、チェック用データ生成部265により、このボクセルの比較チェック用データ242における、検出された錆色のフラグの値を「1」に設定する(ステップS1114)。
続いて、変化検知処理部260は、全てのボクセルについて、処理を行ったか否かを判定する(ステップS1115)。ステップS1115において、全てのボクセルについて処理を行っていない場合、変化検知処理部260は、ステップS1112に戻る。
ステップS1115において、全てのボクセルについて処理を行った場合、変化検知処理部260は、差分判定部269により、ボクセル毎に、ボクセルIDが一致する基準チェック用データ241と比較チェック用データ242について、両者のRGB値の平均値とを比較する(ステップS1116)。
具体的には、例えば、差分判定部269は、ボクセルID「1」の基準チェック用データ241に含まれるRGB値の平均値と、ボクセルID「1」の比較チェック用データ242に含まれるRGB値の平均値と、を比較する。差分判定部269は、この比較を、全てのボクセルIDについて行う。
続いて、変化検知処理部260は、差分判定部269により、RGB値の平均値の差分が閾値以上であったボクセルが存在したか否かを判定する(ステップS1117)。
ステップS1117において、該当するボクセルが存在しない場合、変化検知処理部260は、後述するステップS1120へ進む。
ステップS1117において、該当するボクセルが存在する場合、変化検知処理部260は、差分判定部269により、差分が閾値以上であるボクセルを抽出する(ステップS1118)。ここで抽出されるボクセルは、比較用点群データ212に含まれるボクセルである。
続いて、変化検知処理部260は、段階判定部270及び状態推定部271により、差分が閾値以上であるボクセルに対して、各ボクセルの状態を推定する処理を行う(ステップS1119)。続いて、変化検知処理部260は、差分が閾値未満のボクセルに対して、各ボクセルの状態を推定する処理を行う(ステップS1120)。ステップS1119とステップS1120の処理の詳細は後述する。
続いて、変化検知処理部260は、出力部273により、変化検知処理部260による処理の結果を出力する(ステップS1121)。出力部273による出力の詳細は後述する。
次に、ステップS1104において、過去の比較チェック用データ242が存在する場合について説明する。
本実施形態では、過去の比較チェック用データ242が存在する場合には、最新の比較チェック用データ242を比較対象とする。
ステップS1104において、過去の比較チェック用データ242が存在する場合、変化検知処理部260は、点群分類部264により、ボクセル情報データベース220を参照し、新たに生成された比較用点群データ212に含まれる各点をボクセル毎に分類する(ステップS1122)。
ステップS1123からステップS1126の処理は、ステップS1112からステップS1115までの処理と同様であるから、説明を省略する。
ステップS1126において、全てのボクセルについて処理を行った場合、変化検知処理部260は、差分判定部269により、新たに生成した比較チェック用データ242と、過去の比較チェック用データ242とを比較する(ステップS1127)。具体的には、差分判定部269は、ボクセルID毎に、新たに生成した比較チェック用データ242に含まれるRGB平均値と、過去の比較チェック用データ242に含まれるRGB平均値とを比較する。
変化検知処理部260は、差分判定部269により、全てのボクセルIDに対して比較が完了すると、ステップS1117へ進む。
尚、本実施形態では、基準用点群データ211と比較用点群データ212とをボクセル毎に分類する前に、基準用点群データ211と比較用点群データ212の位置合わせを行っても良い。この場合、変化検知処理部260は、基準用点群データ211と比較用点群データ212のそれぞれから直線的な形状を有する箇所を抽出し、基準用点群データ211と比較用点群データ212において、直線的な形状が一致する位置になるように、両者の位置を調整すれば良い。
また、本実施形態では、一度比較チェック用データ242が作成された後には、基準用点群データ211と、比較チェック用データ242の元となる過去の比較用点群データ212とを削除しても良い。本実施形態では、基準用点群データ211と比較用点群データ212を削除することで、過去の膨大な点群データを格納するための記憶領域が不要となり、変化検知装置200の記憶領域を有効に活用することができる。
さらに、本実施形態では、点群データの元となる画像データの撮影時の気象条件に基づき、錆色情報に含まれる各段階のRGB値に対し、気象条件と対応付けられたRGB値の変化の許容範囲を設定した上で、錆色の検出を行っている。このため、本実施形態によれば、元となる画像データの撮影時の天候が異なる場合でも、天候のちがいによる錆色の検出のばらつきを抑制でき、錆色の検出の精度を向上させることができる。
次に、図12を参照して、図11のステップS1119の処理について説明する。図12は、第一の実施形態の変化検知処理部の処理を説明する第二のフローチャートである。
本実施形態の変化検知処理部260は、段階判定部270により、抽出されたボクセルを選択し(ステップS1201)、チェック用データベース240を参照して、基準用点群データ211に、選択したボクセルと対応するボクセルが存在するか否かを判定する(ステップS1202)。言い換えれば、段階判定部270は、基準チェック用データ241において、ステップS1201で選択したボクセルとボクセルIDが一致するチェック用データが存在するか否かを判定する。
ステップS1202において、基準用点群データ211に対応するボクセルが存在しない場合、段階判定部270は、構造物1が変形したものと判定し(ステップS1203)、後述するステップS1209へ進む。尚、このとき、段階判定部270は、比較用点群データ212の元となる画像データが撮像されたときの構造物1の状態を、基準用点群データ211の元となる画像データが撮影されたときの構造物1に対し、新たな構造物が追加された状態と判定しても良い。
ステップS1202において、基準用点群データ211に対応するボクセルが存在する場合、段階判定部270は、選択されたボクセルに、第一段階の錆色が含まれるか否かを判定する(ステップS1204)。言い換えれば、段階判定部270は、選択されたボクセルの比較チェック用データ242のフラグ1に「1」が設定されているか否かを判定する。
ステップS1204において、第一段階の錆色が含まれない場合、段階判定部270は、後述するステップS1213へ進む。
ステップS1204において、第一段階の錆色が含まれる場合、状態推定部271は、選択されたボクセルと対応する基準用点群データ211のボクセルの基準チェック用データ241を参照する(ステップS1205)。続いて、段階判定部270は、対応するボクセルの基準チェック用データ241のRGB値の平均値が、塗装色であるか否かを判定する(ステップS1206)。具体的には、本実施形態では、錆色データベース230に、塗装色を示すRGB値の範囲が設定されており、段階判定部270は、対応するボクセルのRGB値の平均値がこの範囲に入るか否かを判定している。
ステップS1206において、対応するボクセルが塗装色でない場合、段階判定部270は、後述するステップS1212へ進む。
ステップS1206において、対応するボクセルが塗装色である場合、変化検知処理部260は、状態推定部271により、錆色データベース230を参照し、塗装色から第一段階なるまでの変化期間と、経過期間とを比較する(ステップS1207)。より具体的には、状態推定部271は、変化期間テーブル232を参照して、対応する材質における塗装色から第一段階の錆色までの変化期間を取得する。また、状態推定部271は、基準用点群データ211の元の画像データを取得してから比較用点群データ212の元となる画像データを取得するまでに経過した経過期間を取得する。そして、状態推定部271は、両者を比較する。
続いて、状態推定部271は、進行状況データベース250を参照し、変化期間と経過期間を比較した結果から、ステップS1201で選択されたボクセルの状態を推定する(ステップS1208)。
ここで、状態推定部271は、変化期間より経過期間が長い場合、このボクセルでは、錆の発生により、ボクセルの色が塗装色から第一段階の錆色に変化したものと推定し、このボクセルの色の変化が錆の発生による可能性が高いと推定する。また、状態推定部271は、経過期間が変化期間以内である場合、このボクセルでは、新たな錆が発生するほどの期間は経過しておらず、ボクセルの色の変化は、錆の発生以外の要因による変化である可能性が高いと推定する。以下の説明では、ステップS1208における推定の結果を、推定結果(1)と呼ぶ。
尚、本実施形態では、ステップS1208において、色変換部272により、ステップS1201で選択されたボクセル内の全ての点の色を第一段階の錆色に変更しても良い。
続いて、状態推定部271は、抽出された全てのボクセルについて処理したか否かを判定する(ステップS1209)。ステップS1209において、全てのボクセルについて処理していない場合、ステップS1201へ戻る。
ステップS1209で全てのボクセルに対して処理を行った場合、段階判定部270は、基準用点群データ211において、余っているボクセルが存在するか否かを判定する(ステップS1210)。具体的には、段階判定部270は、基準用点群データ211において、比較用点群データ212から抽出されたボクセルとの比較が行われていないボクセルが存在するか否かを判定している。
ステップS1210において、該当するボクセルが存在する場合、状態推定部271は、比較用点群データ212には含まれないボクセルが、基準用点群データ211に含まれるものと推定する。言い換えれば、状態推定部271は、比較用点群データ212の元となる画像データが撮像されたときの構造物1の状態を、基準用点群データ211の元となる画像データが撮影されたときの構造物1から何らかの構造物が撤去された状態と推定しても良い。
ステップS1210で、該当するボクセルが存在しない場合、変化検知処理部260は、図11のステップS1120へ進む。
次に、ステップS1206において、基準用点群データ211の対応するボクセルが塗装色でない場合を説明する。
ステップS1206において、基準用点群データ211の対応するボクセルが塗装色でない場合とは、基準用点群データ211の元となる画像データの撮影時に、このボクセルと対応する構造物1の表面が塗装色でも、第一段階の錆色でもない場合を示す。この場合は、該当する箇所に、何らかの異物が付着していた可能性等が考えられる。
したがって、本実施形態の状態推定部271は、この場合、選択されたボクセルの色の変化は、錆の発生以外の要因による変化である可能性が高いと推定し(ステップS1212)、ステップS1209へ進む。以下の説明では、ステップS1212における推定の結果を、推定結果(2)と呼ぶ。
尚、本実施形態では、ステップS1208において、色変換部272により、ステップS1201で選択されたボクセル内の全ての点の色を赤色等に変更しても良い。
次に、ステップS1204において、選択されたボクセルに第一段階の錆色が含まれない場合について説明する。
ステップS1204において、選択されたボクセルに第一段階の錆色が含まれない場合、段階判定部270は、このボクセルに第二段階の錆色が含まれるか否かを判定する(ステップS1213)。
ステップS1213において、第二段階の錆色が含まれない場合、段階判定部270は、後述するステップS1218へ進む。
ステップS1213において、第二段階の錆色が含まれる場合、状態推定部271は、選択されたボクセルと対応する基準用点群データ211のボクセルのチェック用データを参照する(ステップS1214)。続いて、段階判定部270は、対応する基準用点群データ211のボクセルに、第一段階の錆色が含まれる否かを判定する(ステップS1215)。
ステップS1215において、第一段階の錆色が含まれない場合、基準用点群データ211の元となる画像データの撮影時に、このボクセルと対応する構造物1の表面は、第一段階の錆色でも、第二段階の錆色でもない場合を示す。この場合は、該当する箇所に、何らかの異物が付着していた可能性等が考えられる。したがって、状態推定部271は、ステップS1212へ進む。
ステップS1215において、第一段階の錆色が含まれる場合、状態推定部271は、錆色データベース230を参照し、第一段階から第二段階なるまでの変化期間と、経過期間とを比較する(ステップS1216)。続いて、状態推定部271は、進行状況データベース250を参照し、変化期間と経過期間を比較した結果から、ステップS1201で選択されたボクセルの状態を推定し(ステップS1217)、ステップS1209へ進む。
ここで、状態推定部271は、変化期間より経過期間が長い場合、このボクセルでは、錆の進行により、ボクセルの色が第一段階の錆色から第二段階の錆色に変化したものと推定し、このボクセルの色の変化が錆の進行による可能性が高いと推定する。また、状態推定部271は、経過期間が変化期間以内である場合、このボクセルでは、錆が第一段階から第二段階へ進行するほどの期間は経過しておらず、ボクセルの色の変化は、錆の進行以外の要因による変化である可能性が高いと推定する。以下の説明では、ステップS1217における推定の結果を、推定結果(3)と呼ぶ。
尚、本実施形態では、ステップS1217において、色変換部272により、ステップS1201で選択されたボクセル内の全ての点の色を第二段階の錆色に変更しても良い。
ステップS1213において、第二段階の錆色が含まれない場合、段階判定部270は、選択されたボクセルに、第三段階の錆色が含まれるか否かを判定する(ステップS1218)。
ステップS1218において、第三段階の錆色が含まれない場合、段階判定部270は、後述するステップS1223へ進む。
ステップS1218において、第三段階の錆色が含まれる場合、状態推定部271は、選択されたボクセルと対応する基準用点群データ211のボクセルのチェック用データを参照する(ステップS1219)。続いて、段階判定部270は、対応する基準用点群データ211のボクセルに、第二段階の錆色が含まれる否かを判定する(ステップS1220)。
ステップS1220において、第二段階の錆色が含まれない場合、基準用点群データ211の元となる画像データの撮影時に、このボクセルと対応する構造物1の表面は、第二段階の錆色でも、第三段階の錆色でもない場合を示す。この場合は、該当する箇所に、何らかの異物が付着していた可能性等が考えられる。したがって、状態推定部271は、ステップS1212へ進む。
ステップS1220において、第二段階の錆色が含まれる場合、状態推定部271は、錆色データベース230を参照し、第二段階から第三段階なるまでの変化期間と、経過期間とを比較する(ステップS1221)。続いて、状態推定部271は、進行状況データベース250を参照し、変化期間と経過期間を比較した結果から、ステップS1201で選択されたボクセルの状態を推定し(ステップS1222)、ステップS1209へ進む。
ここで、状態推定部271は、変化期間より経過期間が長い場合、このボクセルでは、錆の進行により、ボクセルの色が第二段階の錆色から第三段階の錆色に変化したものと推定し、このボクセルの色の変化が錆の進行による可能性が高いと推定する。また、状態推定部271は、経過期間が変化期間以内である場合、このボクセルでは、錆が大二段階から第三段階へ進行するほどの期間は経過しておらず、ボクセルの色の変化は、錆の進行以外の要因による変化である可能性が高いと推定する。以下の説明では、ステップS1222における推定の結果を、推定結果(4)と呼ぶ。
尚、本実施形態では、ステップS1222において、色変換部272により、ステップS1201で選択されたボクセル内の全ての点の色を第三段階の錆色に変更しても良い。
ステップS1218において、第三段階の錆色が含まれない場合、段階判定部270は、選択されたボクセルに、第四段階の錆色が含まれるか否かを判定する(ステップS1223)。
ステップS1223において、第四段階の錆色が含まれない場合、状態推定部271は、このボクセルには、錆色は含まれず、錆とは別の理由で、基準用点群データ211の元の画像データの撮影時から色が変化したものと推定する(ステップS1224)。以下の説明では、ステップS1224における推定の結果を推定結果(5)と呼ぶ。
尚、本実施形態では、ステップS1224において、色変換部272により、ステップS1201で選択されたボクセル内の点の色を全て赤色等に変更しても良い。
ステップS1223において、第四段階の錆色が含まれる場合、状態推定部271は、選択されたボクセルと対応する基準用点群データ211のボクセルのチェック用データを参照する(ステップS1225)。続いて、段階判定部270は、対応する基準用点群データ211のボクセルに、第三段階の錆色が含まれる否かを判定する(ステップS1226)。
ステップS1226において、第三段階の錆色が含まれない場合、基準用点群データ211の元となる画像データの撮影時に、このボクセルと対応する構造物1の表面は、第三段階の錆色でも、第四段階の錆色でもない場合を示す。この場合は、該当する箇所に、何らかの異物が付着していた可能性等が考えられる。したがって、状態推定部271は、ステップS1212へ進む。
ステップS1226において、第三段階の錆色が含まれる場合、状態推定部271は、錆色データベース230を参照し、第三段階から第四段階なるまでの変化期間と、経過期間とを比較する(ステップS1227)。続いて、状態推定部271は、進行状況データベース250を参照し、変化期間と経過期間を比較した結果から、ステップS1201で選択されたボクセルの状態を推定し(ステップS1228)、ステップS1209へ進む。
ここで、状態推定部271は、変化期間より経過期間が長い場合、このボクセルでは、錆の進行により、ボクセルの色が第三段階の錆色から第四段階の錆色に変化したものと推定し、このボクセルの色の変化が錆の進行による可能性が高いと推定する。また、状態推定部271は、経過期間が変化期間以内である場合、このボクセルでは、錆が第三段階から第四段階へ進行するほどの期間は経過しておらず、ボクセルの色の変化は、錆の進行以外の要因による変化である可能性が高いと推定する。以下の説明では、ステップS1222における推定の結果を、推定結果(6)と呼ぶ。
尚、本実施形態では、ステップS1228において、色変換部272により、ステップS1201で選択されたボクセル内の全ての点の色を第四段階の錆色に変更しても良い。
次に、図13を参照して、図11のステップS1120の処理について説明する。図13は、第一の実施形態の変化検知処理部の処理を説明する第三のフローチャートである。
本実施形態の変化検知処理部260は、段階判定部270により、比較用点群データ212において、状態が推定されていないボクセルを選択する(ステップS1301)。
続いて、段階判定部270は、選択されたボクセルに、錆色テーブル231を参照し、第一段階の錆色が含まれるか否かを判定する(ステップS1302)
ステップS1302において、第一段階の錆色が含まれない場合、変化検知処理部260は、後述するステップS1306へ進む。
ステップS1302において、第一段階の錆色が含まれる場合、変化検知処理部260は、状態推定部271により、錆色データベース230を参照し、第一段階から第二段階なるまでの変化期間と、経過期間とを比較する(ステップS1303)。続いて、状態推定部271は、進行状況データベース250を参照し、変化期間と経過期間を比較した結果から、ステップS1301で選択されたボクセルの状態を推定する(ステップS1304)。
ここで、変化期間より経過期間が長い場合、このボクセルでは、錆の進行による、第一段階の錆色から第二段階の錆色への変化が起きる期間が経過しているにも関わらず、この変化が起きていないことになる。したがって、このボクセルの錆色は、錆以外の異物等の色である可能性が考えられる。よって、状態推定部271は、ここでは、ボクセルの錆色は、錆以外の要因による色である可能性が高いと推定する。
また、経過期間が変化期間以内である場合、このボクセルでは、錆が第一段階から第二段階へ進行するほどの期間は経過しておらず、錆色の変化は生じない。したがって、状態推定部271は、このボクセルの色は、第一段階の錆色である可能性が高いと推定する。以下の説明では、ステップS1304における推定の結果を、推定結果(7)と呼ぶ。
尚、本実施形態では、ステップS11304において、色変換部272により、ステップS1301で選択されたボクセル内の全ての点の色を第一段階の錆色に変更しても良い。
続いて、段階判定部270は、状態が推定されていない全てのボクセルについて、処理を行ったか否かを判定する(ステップS1305)。ステップS1305において、該当する全てのボクセルについて処理を行った場合、変化検知処理部260は、図11のステップS1121へ進む。
ステップS1305において、該当する全てのボクセルについて処理を行っていない場合、変化検知処理部260は、ステップS1301へ戻る。
ステップS1302において、選択されたボクセルに第一段階の錆色が含まれない場合、段階判定部270は、このボクセルに第二段階の錆色が含まれるか否かを判定する(ステップS1306)。
ステップS1306において、に第二段階の錆色が含まれない場合、段階判定部270は、後述するステップS1309へ進む。
ステップS1306において、第二段階の錆色が含まれる場合、変化検知処理部260は、状態推定部271により、錆色データベース230を参照し、第二段階から第三段階なるまでの変化期間と、経過期間とを比較する(ステップS1307)。続いて、状態推定部271は、進行状況データベース250を参照し、変化期間と経過期間を比較した結果から、ステップS1301で選択されたボクセルの状態を推定し(ステップS1308)、ステップS1305へ進む。
ここで、変化期間より経過期間が長い場合、このボクセルでは、錆の進行により、第二段階の錆色から第三段階の錆色への変化が起きる期間が経過しているにも関わらず、この変化が起きていないことになる。したがって、このボクセルの錆色は、錆以外の異物等の色である可能性が考えられる。よって、状態推定部271は、ここでは、ボクセルの錆色は、錆以外の要因による色である可能性が高いと推定する。
また、経過期間が変化期間以内である場合、このボクセルでは、錆が第二段階から第三段階へ進行するほどの期間は経過しておらず、錆色の変化は生じない。したがって、状態推定部271は、このボクセルの色は、第に段階の錆色である可能性が高いと推定する。以下の説明では、ステップS1308における推定の結果を、推定結果(8)と呼ぶ。
尚、本実施形態では、ステップS1308において、色変換部272により、ステップS1301で選択されたボクセル内の全ての点の色を第二段階の錆色に変更しても良い。
ステップS1306において、選択されたボクセルに第二段階の錆色が含まれない場合、段階判定部270は、このボクセルに第三段階の錆色が含まれるか否かを判定する(ステップS1309)。
ステップS1309において、に第三段階の錆色が含まれない場合、段階判定部270は、後述するステップS1312へ進む。
ステップS1309において、第三段階の錆色が含まれる場合、変化検知処理部260は、状態推定部271により、錆色データベース230を参照し、第三段階から第四段階なるまでの変化期間と、経過期間とを比較する(ステップS1310)。続いて、状態推定部271は、進行状況データベース250を参照し、変化期間と経過期間を比較した結果から、ステップS1301で選択されたボクセルの状態を推定し(ステップS1311)、ステップS1305へ進む。
ここで、変化期間より経過期間が長い場合、このボクセルでは、錆の進行により、第三段階の錆色から第四段階の錆色への変化が起きる期間が経過しているにも関わらず、この変化が起きていないことになる。したがって、このボクセルの錆色は、錆以外の異物等の色である可能性が考えられる。よって、状態推定部271は、ここでは、ボクセルの錆色は、錆以外の要因による色である可能性が高いと推定する。
また、経過期間が変化期間以内である場合、このボクセルでは、錆が第三段階から第四段階へ進行するほどの期間は経過しておらず、錆色の変化は生じない。したがって、状態推定部271は、このボクセルの色は、第に段階の錆色である可能性が高いと推定する。以下の説明では、ステップS1311における推定の結果を、推定結果(9)と呼ぶ。
尚、本実施形態では、ステップS1311において、色変換部272により、ステップS1301で選択されたボクセル内の全ての点の色を第三段階の錆色に変更しても良い。
ステップS1309において、選択されたボクセルに第三段階の錆色が含まれない場合、段階判定部270は、このボクセルに第四段階の錆色が含まれるか否かを判定する(ステップS1312)。
ステップS1312において、第四段階の錆色が含まれない場合、このボクセルに錆色は含まれず、且つ、色の変化もないため、変化検知処理部260は、ステップS1305へ進む。
ステップS1312において、第四段階の錆色が含まれる場合、状態推定部271は、経過期間を取得し(ステップS1313)、経過期間に基づいて、ステップS1301で選択されたボクセルの状態を推定し(ステップS1314)、ステップS1305へ進む。
ここでは、例えば、状態推定部271は、経過期間が一定の閾値となる期間よりも長い場合には、錆が最も進行した状態で放置された状態であると推定しても良い。以下の説明では、ステップS1314における推定の結果を、推定結果(10)と呼ぶ。
尚、本実施形態では、ステップS1314において、色変換部272により、ステップS1301で選択されたボクセル内の全ての点の色を第四段階の錆色に変更しても良い。
このように、本実施形態では、構造物1を形成する金属の材質に応じた錆の進行状況を示す錆色データベース230を参照して、材質毎に錆の状態を推定する。したがって、本実施形態によれば、錆の状態の推定の精度を向上させることができる。
次に、図11のステップS1121における出力部273の処理について説明する。本実施形態の出力部273は、状態推定部271によるボクセル毎の状態の推定結果(1)〜(10)を示す情報を出力する。より具体的には、出力部273は、比較用点群データ212のうち、錆色が検出されたボクセル、錆色の変化が検出されたボクセル、錆色以外の色の変化が検出されたボクセルのそれぞれと対応する領域を、構造物1の他のボクセルと対応する領域と異なる色で提示しても良い。また、出力部273は、錆色が検出されたボクセル、錆色の変化が検出されたボクセル、錆色以外の色の変化が検出されたボクセルのなかの何れかと対応する領域の色を変更しても良い。
本実施形態の出力部273は、推定結果(1)〜(10)を端末装置300の表示部に表示させるための画面データを生成し、端末装置300に出力しても良い。出力部273により出力される推定結果(1)〜(10)は、ボクセル毎の進行情報を含んでしても良い。
以下に、図14を参照して、出力部273による出力の例を説明する。図14は、第一の実施形態の出力部により出力された推定結果の表示例を示す第一の図である。
図14の画面141は、変化検知処理部260による処理の実行結果の一例として、端末装置300の表示部に表示された画面である。
図14の画面141では、錆の状態が進行したと推定されたボクセルと対応する領域の色を、領域と対応する錆色で表示させることで、構造物1における色の特定の変化(錆の状態の進行)が生じた領域を提示している。
画面141には、基準用点群データ211によって示される構造物1のモデル1Aと、変化が検知されたボクセルの点の色が変更された比較用点群データ212によって示される構造物1のモデル1Bとが表示されている。
また、本実施形態では、モデル1Aは、日付を示す情報142と対応付けられて表示されており、モデル1Bは、日付を示す情報143と対応付けられて表示されている。
情報142は、モデル1Aを示す基準用点群データ211の元となる画像データが取得された日時を示す。言い換えれば、情報142は、基準となる時点を示す情報である。
情報143は、モデル1Bを示す比較用点群データ212の元となる画像データが取得された日時を示す。言い換えれば、情報143は、点検が行われた日時を示す情報である。
画面141では、モデル1Aの領域144が第一段階の錆色で表示され、モデル1Bの領域144Aが第二段階の錆色で表示され、領域145が第一段階の錆色で表示されている。
また、画面141では、モデル1Bにおける領域144Aの状態を推定した結果を示す情報151と、モデル1Bにおける領域145の状態を推定した結果を示す情報152と、が表示されている。
情報151では、情報142、143からわかる経過期間が、構造物1を形成する金属の材質における錆色の第一段階から第二段階まで変化期間より短いこと、そのため、錆色は一段階変化しているが、錆以外の要因による変化である可能性があることを示している。言い換えれば、情報151は、情報142が示す日付に撮影された画像データから生成された点群データにおいて、領域144Aと対応するボクセルの進行情報を含む。
また、情報152では、経過期間が、構造物1を形成する金属の材質において塗装色から第一段階の錆色が発生するまでの変化期間より短いこと、そのため、領域145では、新たに生じた錆による変化である可能性が高いことを示している。言い換えれば、情報152は、情報142が示す日付に撮影された画像データから生成された点群データにおいて、領域145と対応するボクセルの進行情報を含む。
このように、本実施形態によれば、点群データによって示されるモデルにおいて、色に特定の変化が検知されたボクセルを検出し、対応する領域を提示することができる。したがって、本実施形態によれば、点群データ間の変化を適切に検知することができ、構造物1の錆の進行の状態を、点検を行う作業者等に提示することができる。
このため、本実施形態によれば、作業者が構造物1の点検箇所を決める際に、有用な情報を作業者に提供することができるため、点検作業を支援することができる。
尚、図14では、モデル1Aとモデル1Bの両方を表示させるものとして説明したが、これに限定されない。端末装置300に表示されるモデルは、モデル1Bのみであっても良い。本実施形態では、変化検知処理部260の処理の結果を反映させた、比較用の点群データによって示されるモデルが表示されれば良い。この場合、比較用の点群データとは、点検時に新たに生成された点群データのことである。
図15は、第一の実施形態の出力部により出力された推定結果の表示例を示す第二の図である。
図15の画面141Aは、変化検知処理部260による処理の実行結果の一例として、端末装置300の表示部に表示された画面である。
図15の画面141Aでは、錆の状態が進行したと推定されたボクセルと対応する領域の色を、領域と対応する錆色で表示させ、錆色以外の色の変化があったボクセルと対応する領域を赤色で表示させている。
画面141Aでは、モデル1Aの領域144が第一段階の錆色で表示され、モデル1Bの領域144Aが第二段階の錆色で表示され、領域145が第一段階の錆色で表示され、領域146、147が赤色で表示されている。
また、画面141では、モデル1Bにおける領域144Aの状態を推定した結果を示す情報151と、デル1Bにおける領域145の状態を推定した結果を示す情報152と、領域146、147の色が変化したことを示す情報153と、が表示されている。
図15の例では、モデル1Bにおける領域146、147が赤色で表示され、情報153が表示されることで、錆の進行以外にも、構造物1に対して何らか状態の変化があった箇所を表示させることができる。
また、本実施形態では、例えば、錆の状態に応じて、今後の錆の進行状況を予測し、予測結果を表示させても良い。
具体的には、変化検知装置200は、錆色の進行が検知されると、錆色データベース230における構造物1を形成する金属の材質に対応した次の段階への変化期間を抽出し、次の段階への錆色の変化が予測される時期を求めて表示させても良い。
本実施形態では、このように、錆の進行状況を予測することで、例えば、点検を行う作業者による作業準備の開始時期や必要な部品の発注時期等の判断を支援することができる。
また、本実施形態では、構造物1を点検する度に作成されて蓄積される比較チェック用データ242から、構造物1の錆の進行の仕方を示す情報を収集し、錆色データベース230の更新に反映させても良い。
具体的には、例えば、構造物1において、第一段階の錆色が検出されたあるボクセルに着目し、このボクセルの錆色が次の段階に変化するまでにかかった期間を収集し、統計をとった結果を錆色データベース230に反映させても良い。
本実施形態では、このようにして錆色データベース230を更新すれば、錆の進行状況の予測の精度を向上させることができる。
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して第二の実施形態について説明する。第二の実施形態では、構造物1において、錆が発生している部分の表面積を算出する点が、第一の実施形態と相違する。よって、以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号を付与し、その説明を省略する。
図16は、第二の実施形態の変化検知処理部の機能を説明する図である。本実施形態の変化検知処理部260Aは、第一の実施形態の変化検知処理部260の有する各部に加え、面積算出部274を有する。
本実施形態の面積算出部274は、構造物1において、錆色が検出されたボクセルと対応する領域の表面積を算出する。また、本実施形態の面積算出部274は、各段階の錆色が検出されたボクセルと対応する領域の表面積を、段階毎に算出する。さらに、本実施形態の面積算出部274は、構造物1の全体の表面積に対する、錆色が検出された領域の表面積の割合を算出しても良い。
また、本実施形態の出力部273は、面積算出部274によって算出された、構造物1の全体の表面積に対する、錆色が検出された領域の表面積の割合等を示す情報を出力しても良い。
以下に、本実施形態の変化検知処理部260Aの処理について説明する。図17は、第二の実施形態の変化検知処理部の処理を説明するフローチャートである。
図17のステップS1701からステップS1720までの処理は、図11のステップS1101からステップS1120までの処理と同様であるから、説明を省略する。
ステップS1720に続いて、変化検知処理部260Aは、面積算出部274により、構造物1において、錆色が検出されたボクセルと対応する領域の表面積を算出する。また、面積算出部274は、構造物1の全体の表面積に対する、錆色が検出されたボクセルと対応する領域の表面積の割合を算出し(ステップS1721)、ステップS1722へ進む。
図17のステップS1722からステップS1728までの処理は、図11のステップS1121からステップS1127までの処理と同様であるから、説明を省略する。
以下に、図18を参照して、出力部273による出力の例を説明する。図18は、第二の実施形態の出力部により出力された推定結果の表示例を示す図である。
図18の画面141Bは、変化検知処理部260Aによる処理の実行結果の一例として、端末装置300の表示部に表示された画面である。
図18の画面141Bでは、画面141には、基準用点群データ211によって示される構造物1のモデル1Aと、変化が検知されたボクセルの点の色が変更された比較用点群データ212によって示される構造物1のモデル1Bとが表示されている。また、画面141Bには、日付を示す情報142、143が表示されている。
図18の画面141Bでは、モデル1Aは、領域148が第二段階の錆色で表示され、領域149が第一段階の錆色で表示されている。また。モデル1Bは、領域148Aが第三段階の錆色で表示され、領域149Aが第二段階の錆色で表示されている。
また、画面141Bでは、モデル1Bにおける領域148Aの状態を推定した結果を示す情報154と、モデル1Bにおける領域149Aの状態を推定した結果を示す情報155と、が表示されている。
さらに、画面141Bでは、構造物1全体の表面積に対する第二段階の錆色で表示された領域148Aの表面積の割合と、構造物1全体の表面積に対する第三段階の錆色で表示された領域149Aの表面積の割合と、を示す情報156が表示されている。また、画面141Bでは、情報155に基づく構造物1の劣化の度合いを示す情報156が表示されている。
情報154では、情報142、143からわかる経過期間が、構造物1を形成する金属の材質における錆色の第二段階から第三段階まで変化期間より長いこと、領域148Aの色の変化は、錆の進行による第二段階から第三段階への錆色の変化である可能性があることを示している。
また、情報155では、経過期間が、構造物1を形成する金属の材質における第一段階から第二段階まで変化期間より長いこと、領域149Aの色の変化は、錆の進行による第二段階から第三段階への錆色の変化である可能性があることを示している。
また、情報156では、構造物1の全体の表面積に対する、領域148Aの表面積の割合が10%であり、領域149Aの表面積の割合が20%であることを示している。つまり、情報156では、構造物1の全体の表面積に対して、第二段階まで錆が進行した箇所が20%存在し、第三段階まで錆が進行した箇所が10%存在することを示している。
また、情報157では、構造物1の劣化の度合いが、補修対象を検討すべき状態であることを示している。
このように、本実施形態では、点群データによって示されるモデルにおいて、色に特定の変化が検知されたボクセルを検出し、対応する領域の表面積を算出する。そして、本実施形態では、構造物1全体の表面積に対する、対応する表面積の割合を算出し、その結果を提示する。
このため、本実施形態によれば、点検を行う作業者等による、構造物1の劣化の度合いの把握や、補修を行うか否かの判断等を支援できる。
開示の技術では、以下に記載する付記のような形態が考えられる。
(付記1)
それぞれ異なる複数の撮像画像に基づいて作成された第1の点群と第2の点群とを取得し、
前記第1の点群の第1の領域に含まれる点の色情報と前記第1の領域の位置に対応する前記第2の点群の第2の領域に含まれる点の色情報とを特定し、
前記第1の領域に含まれる点の色情報と前記第2の領域に含まれる点の色情報とが示す色の変化が特定の変化であることを検知すると、前記第1の領域又は前記第2の領域について前記検知の結果に応じた出力をする、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする変化検知プログラム。
(付記2)
前記特定の変化は、錆の進行に対応する色の変化である、
ことを特徴とする付記1に記載の変化検知プログラム。
(付記3)
前記第1の領域と前記第2の領域とのそれぞれが、前記第1の点群と前記第2の点群とのそれぞれを所定の領域毎に分割し、前記分割により生成された複数の領域うち、同じ位置に対応する領域である、
ことを特徴とする付記1又は2記載の変化検知プログラム。
(付記4)
前記検知の結果に応じた出力は、前記色の変化に応じた錆の進行情報を含む、
ことを特徴とする付記2又は3記載の変化検知プログラム。
(付記5)
前記第2の点群が示す構造物における、前記複数の領域の前記特定の変化が検知された特定の領域に対応する表面積と、前記構造物の表面積とを算出し、
前記構造物の表面積に対する前記特定の領域に対応する表面積の割合を算出して出力する、
ことを特徴とする付記3又は4に記載の変化検知プログラム。
(付記6)
前記錆の進行に対応する色の変化に含まれる、ある段階から次の段階への変化にかかる期間を示す変化期間情報を参照し、
前記特定の変化から、次の段階の錆の進行に対応する色の変化が検知されるまでの時期を予測し、
予測した結果を出力する、ことを特徴とする付記2乃至5の何れ一項に記載の変化検知プログラム。
(付記7)
前記第1の領域に含まれる点の色情報と前記第2の領域に含まれる点の色情報との差分が閾値以上であって、
前記第1の領域と前記第2の領域の少なくとも何れか一方から、前記錆の進行に対応した色が検知された場合、又は、前記第1の領域と前記第2の領域のそれぞれから、前記錆の進行に対応する色のうち、進行の段階が異なる色が検知された場合に、
前記第1の領域に含まれる点の色情報と前記第2の領域に含まれる点の色情報とが示す色の変化が特定の変化であると検知する、ことを特徴とする付記1乃至6の何れか一項に記載の変化検知プログラム。
(付記8)
気象条件毎に、前記錆の進行に対応した色の色情報が対応付けられた気象条件情報を参照し、
前記第1の領域及び前記第2の領域に、前記錆の進行に対応した色の点が含まれるか否かを判定する、ことを特徴とする付記7記載の変化検知プログラム。
(付記9)
前記錆の進行状況を示す段階は、金属の材質毎に決められており、
前記変化期間情報と、前記気象条件情報は、
前記金属の材質毎に設けられている、ことを特徴とする付記7又は8記載の変化検知プログラム。
(付記10)
それぞれ異なる複数の撮像画像に基づいて作成された第1の点群と第2の点群とを取得する取得部と、
前記第1の点群の第1の領域に含まれる点の色情報と前記第1の領域の位置に対応する前記第2の点群の第2の領域に含まれる点の色情報とを特定する特定部と、
前記第1の領域に含まれる点の色情報と前記第2の領域に含まれる点の色情報とが示す色の変化が特定の変化であることを検知すると、前記第1の領域又は前記第2の領域について前記検知の結果に応じた出力をする出力部と、を有することを特徴とする変化検知装置。
(付記11)
コンピュータによる、変化検知方法であって、該コンピュータが、
それぞれ異なる複数の撮像画像に基づいて作成された第1の点群と第2の点群とを取得し、
前記第1の点群の第1の領域に含まれる点の色情報と前記第1の領域の位置に対応する前記第2の点群の第2の領域に含まれる点の色情報とを特定し、
前記第1の領域に含まれる点の色情報と前記第2の領域に含まれる点の色情報とが示す色の変化が特定の変化であることを検知すると、前記第1の領域又は前記第2の領域について前記検知の結果に応じた出力をする、ことを特徴とする変化検知方法。
本発明は、具体的に開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100 変化検知システム
200 変化検知装置
210 点群データベース
211 基準用点群データ
212 比較用点群データ
220 ボクセル情報データベース
230 錆色データベース
231 錆色テーブル
232 変化期間テーブル
233 気象条件テーブル
240 チェック用データベース
241 基準チェック用データ
242 比較チェック用データ
250 進行状況データベース
260、260A 変化検知処理部
261 入力受付部
262 点群データ生成部
263 ボクセル情報生成部
264 点群分類部
265 チェック用データ生成部
266 錆色取得部
267 気象条件設定部
268 色検出部
269 差分判定部
270 段階判定部
271 状態推定部
272 色変換部
273 出力部
274 面積算出部
300 端末装置

Claims (8)

  1. それぞれ異なる複数の撮像画像に基づいて作成された第1の点群と第2の点群とを取得し、
    前記第1の点群の第1の領域に含まれる点の色情報と前記第1の領域の位置に対応する前記第2の点群の第2の領域に含まれる点の色情報とを特定し、
    前記第1の領域に含まれる点の色情報と前記第2の領域に含まれる点の色情報とが示す色の変化が特定の変化であることを検知すると、前記第1の領域又は前記第2の領域について前記検知の結果に応じた出力をする、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする変化検知プログラム。
  2. 前記特定の変化は、錆の進行に対応する色の変化である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の変化検知プログラム。
  3. 前記第1の領域と前記第2の領域とのそれぞれが、前記第1の点群と前記第2の点群とのそれぞれを所定の領域毎に分割し、前記分割により生成された複数の領域うち、同じ位置に対応する領域である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の変化検知プログラム。
  4. 前記検知の結果に応じた出力は、前記色の変化に応じた錆の進行情報を含む、
    ことを特徴とする請求項3に記載の変化検知プログラム。
  5. 前記第2の点群が示す構造物における、前記複数の領域の前記特定の変化が検知された特定の領域に対応する表面積と、前記構造物の表面積とを算出し、
    前記構造物の表面積に対する前記特定の領域に対応する表面積の割合を算出して出力する、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の変化検知プログラム。
  6. 前記錆の進行に対応する色の変化に含まれる、ある段階から次の段階への変化にかかる期間を示す変化期間情報を参照し、
    前記特定の変化から、次の段階の錆の進行に対応する色の変化が検知されるまでの時期を予測し、
    予測した結果を出力する、ことを特徴とする請求項2乃至5の何れ一項に記載の変化検知プログラム。
  7. それぞれ異なる複数の撮像画像に基づいて作成された第1の点群と第2の点群とを取得する取得部と、
    前記第1の点群の第1の領域に含まれる点の色情報と前記第1の領域の位置に対応する前記第2の点群の第2の領域に含まれる点の色情報とを特定する特定部と、
    前記第1の領域に含まれる点の色情報と前記第2の領域に含まれる点の色情報とが示す色の変化が特定の変化であることを検知すると、前記第1の領域又は前記第2の領域について前記検知の結果に応じた出力をする出力部と、
    を有することを特徴とする変化検知装置。
  8. コンピュータによる、変化検知方法であって、該コンピュータが、
    それぞれ異なる複数の撮像画像に基づいて作成された第1の点群と第2の点群とを取得し、
    前記第1の点群の第1の領域に含まれる点の色情報と前記第1の領域の位置に対応する前記第2の点群の第2の領域に含まれる点の色情報とを特定し、
    前記第1の領域に含まれる点の色情報と前記第2の領域に含まれる点の色情報とが示す色の変化が特定の変化であることを検知すると、前記第1の領域又は前記第2の領域について前記検知の結果に応じた出力をする、
    ことを特徴とする変化検知方法。
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