JP2018184988A - 変速機用歯車 - Google Patents

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林 繁樹
Shigeki Hayashi
繁樹 林
健一 新田
Kenichi Nitta
健一 新田
斉藤 大輔
Daisuke Saito
大輔 斉藤
田中 崇元
Takamoto Tanaka
崇元 田中
昌夫 高垣
Masao Takagaki
昌夫 高垣
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Abstract

【課題】例えば、フランジ部がより変形し難くかつより軽量な変速機用歯車を得る。【解決手段】実施形態の変速機用歯車は、例えば、回転中心回りに回転可能に設けられた変速機用歯車であって、回転中心の軸方向の一方を向いた第一の面と、軸方向の他方を向いた第二の面と、を有し、第一の面に軸方向の他方に凹み回転中心回りの周方向に互いに間隔をあけて周方向に沿って延びた複数の第一の凹部が設けられた、フランジ部と、周方向に互いに間隔をあけて設けられ、それぞれが周方向に隣接した二つの第一の凹部の底部よりも軸方向の一方に突出した複数の補強部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、変速機用歯車に関する。
従来、フランジ部を備え、フランジ部のドッグクラッチ歯が設けられた面とは反対側の面に、肉抜き部としての円環状の凹部が設けられた変速機用歯車が、知られている(特許文献1)。
特開2013−40652号公報
上記従来の変速機用歯車では、例えば、径方向に入力された荷重等によってフランジ部が変形し易くなってしまう虞があった。
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、フランジ部がより変形し難くかつより軽量な変速機用歯車を得ることである。
本発明の変速機用歯車は、例えば、回転中心回りに回転可能に設けられた変速機用歯車であって、上記回転中心の軸方向の一方を向いた第一の面と、上記軸方向の他方を向いた第二の面と、を有し、上記第一の面に上記軸方向の他方に凹み上記回転中心回りの周方向に互いに間隔をあけて上記周方向に沿って延びた複数の第一の凹部が設けられた、フランジ部と、上記周方向に互いに間隔をあけて設けられ、それぞれが上記周方向に隣接した二つの上記第一の凹部の底部よりも上記軸方向の一方に突出した複数の補強部と、を備える。
このような構成によれば、複数の補強部によって、径方向に入力された荷重に対するフランジ部の剛性や強度をより高めることができる。よって、本発明によれば、フランジ部がより変形し難くかつより軽量な変速機用歯車を、得ることができる。
また、上記変速機用歯車では、例えば、上記第一の面には、上記補強部の上記軸方向の一方を向いた第三の面を底部とし、かつ上記第一の凹部の深さよりも小さい深さの第二の凹部が設けられる。
このような構成によれば、例えば、第一の面に第二の凹部が設けられない場合、すなわち第三の面と第一の面とが径方向に並んだ場合と比べて、フランジ部をより一層軽量化することができる。
また、上記変速機用歯車では、例えば、上記第二の面から上記軸方向の他方に突出し、上記周方向に互いに第一の隙間をあけて上記周方向に沿って延びる複数の突出部を備え、上記補強部は、上記第一の隙間と上記軸方向に並んで設けられる。
このような構成によれば、補強部によって、フランジ部の第一の隙間が設けられた部位における軸方向の肉厚を確保することができる。また、例えば、第一の凹部を突出部と軸方向に並んだ位置に設けることができるため、フランジ部をより効率よく軽量化することができる。
また、上記変速機用歯車では、例えば、上記第二の面には、上記軸方向の他方に開放され、上記第一の凹部と径方向にオフセットして配置される第三の凹部が設けられる。
このような構成によれば、第三の凹部によってフランジ部を軽量化することができつつ、第一の凹部と第三の凹部とが軸方向に並んでフランジ部の厚さが薄くなって変速機用歯車の剛性や強度が低下するのを、抑制できる。
図1は、実施形態の変速機用歯車を備えた変速機の一部の例示的かつ模式的な断面図であって、図2および図3のI−I線における断面図である。 図2は、実施形態の変速機用歯車の例示的かつ模式的な正面図である。 図3は、実施形態の変速機用歯車の例示的かつ模式的な背面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。なお、本明細書において、序数は、部品や部位等を区別するために用いられており、順番や優先度を示すものではない。
また、以下の各図では、便宜上、方向が定義されている。X方向は、変速機用歯車1の回転軸Axの軸方向に沿い、R方向は、回転軸Axの径方向に沿い、C方向は、回転軸Axの周方向に沿う。回転軸Axは、回転中心の一例である。
また、以下の説明では、便宜上、図1における変速機用歯車1側(右側)をX1方向と称し、図1におけるスリーブ2側(左側)をX2方向と称する。X1方向は、軸方向の一方の一例であり、X2方向は、軸方向の他方の一例である。
図1は、変速機100の一部の断面図である。図1に示されるように、変速機100には、例えば、変速機用歯車1や、シャフト3、ベアリングとしてのころ軸受4およびインナレース5、選択機構10等が設けられている。変速機用歯車1は、ころ軸受4を介して、回転軸Ax回りに回転可能にシャフト3に支持されている。すなわち、変速機用歯車1は、フリーギヤとして構成されている。変速機用歯車1は、選択機構10によってシャフト3と接続されていない状態では、シャフト3に対して空転可能である。シャフト3は、例えば、変速機100の入力シャフトや、出力シャフト、アイドラシャフト等である。
シャフト3と変速機用歯車1との接続状態および遮断状態は、選択機構10によって選択的に切り替えられる。選択機構10は、スリーブ2と、不図示のクラッチハブと、を有する。クラッチハブは、例えば、スプライン結合等によってシャフト3と結合され、当該シャフト3と一体に回転する。スリーブ2は、クラッチハブと一体に回転するとともにクラッチハブに対して軸方向に移動可能に設けられている。
図1に示されるように、スリーブ2は、少なくとも、変速機用歯車1と離間する離間位置P0と、離間位置P0からX1方向へ移動して変速機用歯車1と結合される結合位置P1との間で、移動可能に構成されている。変速機用歯車1は、スリーブ2が離間位置P0にある状態では、シャフト3と相対的に回転可能であり、スリーブ2が結合位置P1にある状態では、シャフト3と一体に回転可能である。変速機100には、このような変速機用歯車1とスリーブ2とを有した噛合機構が設けられている。
次に、変速機用歯車1についてより詳しく説明する。変速機用歯車1は、例えば、ハブ11と、フランジ部12と、リング部13と、突出部14と、ハス歯15と、ドグ歯16と、ストッパ17と、補強部18と、を備えている。
ハス歯15は、径方向の外方に配置されうる別の歯車のハス歯と噛み合う。ドグ歯16は、スリーブ2が結合位置P1に移動した場合にスリーブ歯21と噛み合う。ハス歯15は、外歯の一例である。また、スリーブ歯21は、第一の歯の一例であり、ドグ歯16は、第二の歯の一例である。なお、外歯はハス歯15には限らず、例えば、平歯等であってもよい。ハス歯は、ヘリカル歯等とも称され、スリーブ歯21およびドグ歯16は、スプライン歯や、ドッグクラッチ歯等とも称される。
変速機用歯車1は、例えば、鍛造成型等によって一部品で構成されている。これにより、例えば、ハブ11や、フランジ部12、リング部13、ハス歯15等を有するメインギヤ部8と、突出部14や、ドグ歯16等を有するクラッチギヤ部9とが別部品で構成された場合と比べて、コストが低減されやすい。
ハブ11は、メインギヤ部8のうち径方向の内方に位置されている。ハブ11は、円筒状に構成され、シャフト3の周りを囲っている。
フランジ部12は、ハブ11から径方向の外方に突出している。フランジ部12は、X1方向を向いた面12aと、X2方向を向いた面12bと、を有する。面12aは、第一の面の一例であり、後面や背面等とも称される。また、面12bは、第二の面の一例であり、前面や正面等とも称される。
フランジ部12の軸方向に沿った幅(厚さ)は、ハブ11およびリング部13の軸方向に沿った幅よりも小さく設定されている。換言すると、メインギヤ部8には、ハブ11、フランジ部12、およびリング部13によって囲まれ、軸方向に凹んだ凹部8a,8bが設けられている。
凹部8aは、スリーブ2側、すなわちX2方向に向けて開放されている。凹部8aは、円環状に構成されており、スリーブ歯21を収容可能である。フランジ部12の面12bは、凹部8aの底部等とも称される。
また、凹部8bは、円環状に構成され、X1方向に向けて開放されている。フランジ部12の面12aは、凹部8bの底部等とも称される。また、凹部8bは、肉抜き部や、肉盗み部等とも称されうる。
リング部13は、フランジ部12の径方向の外方の端部から、ハブ11に沿ってX1方向およびX2方向に延びている。リング部13は、歯車部等とも称されうる。
図2は、変速機用歯車1の正面図である。図2に示されるように、リング部13の外周13aには、複数のハス歯15が周方向に互いに間隔をあけて設けられている。外周13aは、ハス歯15の歯底等とも称される外周面を有する。
また、リング部13の内周13bには、例えば、三つのストッパ17が回転軸Ax回りに120°の間隔をあけて設けられている。複数のストッパ17は、それぞれ、内周13bから径方向の内方に延びている。内周13bは、凹部8aに臨んでいる。内周13bは、凹部8aの外周等とも称される。
また、内周13bにおいて、ストッパ17と周方向にずれた位置には傾斜面13b1が設けられている。傾斜面13b1(図1の下側)は、面12bからX2方向に向かうにつれて径方向の外方に向かって延びている。
突出部14は、ハブ11から内周13bの傾斜面13b1に向けて突出し、周方向に延びている。また、突出部14は、面12bからX2方向に突出している。図2に示されるように、フランジ部12には、例えば、三つの突出部14が周方向に互いに隙間S1をあけて設けられている。隙間S1には、例えば、スリーブ2(図1参照)が結合位置P1に移動した場合に、シンクロナイザリング等の選択機構10の一部が収容される。隙間S1は、第一の隙間の一例である。
また、図2に示されるように、突出部14の外周14aには、複数のドグ歯16が周方向に互いに間隔をあけて設けられている。外周14aは、ドグ歯16の歯底等とも称される外周面を有する。
ドグ歯16を鍛造により形成する場合、ドグ歯16の径方向の外方には所要のスペースが必要となる。本実施形態のように、突出部14とリング部13との間に設けられた凹部8aは、当該スペースでもある。仮に、ドグ歯16と径方向の外方に面するようにストッパ17が設けられると、ドグ歯16とストッパ17との間の凹部8aが狭くなり、ドグ歯16の成形に支障が来される虞がある。そのために、リング部13をより外周に配置すると、変速機用歯車1が径方向に拡大してしまう。その点、本実施形態によれば、ドグ歯16とストッパ17とが周方向にオフセットしているため、ドグ歯16の成形に支障が来されるのが抑制されつつ、変速機用歯車1の大型化を抑制できる。
ストッパ17は、例えば、X2方向を向いた面17aと、周方向の両側を向いた面17cと、を有する。面17aは、リング部13のX2方向を向いた面と面一であり、当該面から径方向の内方に延びている。面17aは、スリーブ2の接触部22(図1参照)と面している。面17aと接触部22との接触により、スリーブ2のX1方向への移動が制限される。これにより、スリーブ歯21が面12b等と接触するのが抑制されている。
また、図2に示されるように、面17aは、隙間S1と径方向に並んで配置されている。面17aの周方向に沿った幅は、隙間S1の周方向に沿った幅よりも大きい。換言すると、面17aの周方向の両端部17b間の回転軸Ax回りの中心角は、隙間S1の周方向の両端部間の回転軸Ax回りの中心角よりも大きい。面17aによって、接触部22と比較的広い面積で接触することができるため、ストッパ17および接触部22に作用する面圧をより小さくすることができる。
面17cは、ストッパ17の周方向の両端部17bに設けられている。面17cは、リング部13の径方向あるいは周方向に対して傾斜し、リング部13の内周13bから隙間S1に向かって延びている。ストッパ17は、面17a,17cによって、軸方向(図2)の視線では、径方向の内方に凸の状態となる台形状に構成されている。面17cは、例えば、シャフト3の油路3a,3b(図1参照)や、インナレース5の油路5a等を経由して、ハブ11から凹部8a内に進入し、遠心力によって内周13bに沿って流れる潤滑油等を隙間S1に向かってガイドすることができる。
図3は、変速機用歯車1の背面図である。図3に示されるように、フランジ部12の面12aには、例えば、三つの凹部19が周方向に互いに間隔をあけて設けられている。凹部19は、それぞれ周方向に沿って延びている。また、凹部19(図1の下側)は、X1方向に向けて開放され、面12aから図2の面12b側に向けて凹んでいる。凹部19は、フランジ部12のうち径方向の内方部分に設けられている。凹部19は、肉抜き部や、肉盗み部等とも称されうる。すなわち、凹部19によって、変速機用歯車1の軽量化が図られている。凹部19は、第一の凹部の一例である。
そして、図1,3に示されるように、周方向に隣接した二つの凹部19の間には、それぞれ補強部18が設けられている。補強部18は、凹部19の底部19aよりも凹部19の開放側、すなわちX1方向に突出している。本実施形態では、隙間S1(図2参照)に対応して、三つの補強部18が回転軸Ax回りに120°の間隔をあけて設けられている。なお、補強部18および隙間S1(凹部19および突出部14)の数は、三つには限らず、例えば、二つや四つ以上であってもよい。
図1に示されるように、補強部18と隙間S1とは、軸方向に並んで設けられている。換言すると、凹部19と隙間S1とが、周方向にオフセットして配置されている。これにより、フランジ部12の隙間S1が設けられた部位における軸方向の肉厚を確保することができる。
また、凹部19は、突出部14と軸方向に並んで設けられている。換言すると、凹部19は、凹部8aに対して径方向にオフセットして配置されている。このような構成により、凹部19と凹部8aとが軸方向に並んでフランジ部12の厚さが薄くなって変速機用歯車1の剛性や強度が低下するのを、抑制することができる。凹部8aは、第三の凹部の一例である。
また、変速機用歯車1では、突出部14と凹部19とが軸方向に並び、凹部8aとフランジ部12の面12aとが軸方向に並び、かつ補強部18と隙間S1とが軸方向に並んでいる。このような構成によって、フランジ部12に厚さが他の部位よりも極端に薄くなる部位や極端に厚くなる部位が含まれるのが抑制されている。よって、例えば、フランジ部12に局所的な応力集中が生じるのを抑制して、所要の剛性および強度を有したより軽量な変速機用歯車1を得ることができる。
また、補強部18は、X1方向を向いた面18aを有する。面18aは、面12aよりもX2方向に位置されている。よって、面12aには、面18aを底部としてX1方向に向けて開放された凹部20が設けられている。凹部20のX方向に沿った深さD2は、凹部19のそれぞれのX方向に沿った深さD1よりも小さい。面18aは、凹部19の内周と外周との間に渡って径方向に延びている。面18aは、第三の面の一例であり、凹部20は、第二の凹部の一例である。また、補強部18は、突張部や、スポーク、リブ、変形抑制部等とも称されうる。
以上のように、本実施形態では、例えば、変速機用歯車1は、周方向に互いに間隔をあけて設けられ、それぞれが周方向に隣接した二つの凹部19の間に位置して当該凹部19の底部19aよりもX1方向に突出した複数の補強部18を備える。このような構成によれば、複数の補強部18によって、径方向に入力された荷重に対するフランジ部12の剛性や強度をより高めることができる。よって、本実施形態によれば、フランジ部12がより変形し難くかつより軽量な変速機用歯車1を、得ることができる。
また、本実施形態では、例えば、フランジ部12の面12aには、補強部18の面18aを底部とし、かつ凹部19の深さD1よりも小さい深さD2の凹部20が設けられている。このような構成によれば、例えば、面12aに凹部20が設けられない場合、すなわち面18aと面12aとが径方向に並んだ場合と比べて、フランジ部12をより一層軽量化することができる。
また、本実施形態では、例えば、補強部18は、周方向に隣接した二つの突出部14の間の隙間S1と軸方向に並んで設けられている。このような構成によれば、補強部18によって、フランジ部12の隙間S1が設けられた部位における軸方向の肉厚を確保することができる。また、例えば、凹部19を突出部14と軸方向に並んだ位置に設けることができるため、フランジ部12をより効率よく軽量化することができる。
また、本実施形態では、例えば、フランジ部12の面12bには、X2方向に開放され、凹部19と径方向にオフセットして配置される凹部8aが設けられている。このような構成によれば、凹部8aによってフランジ部12を軽量化することができつつ、凹部19と凹部8aとが軸方向に並んでフランジ部12の厚さが薄くなって変速機用歯車1の剛性や強度が低下するのを、抑制できる。
また、本実施形態では、例えば、ハス歯15とドグ歯16との間に位置され、X2方向を向き、スリーブ2の接触部22との接触によりスリーブ2のX1方向への移動を制限するストッパ17を備える。例えば、ストッパがドグ歯16の歯底やドグ歯16よりも径方向の内方に位置された場合、スリーブ2が当該ストッパと当接したとき、スリーブ2の径方向の内方部分がストッパに当接し、スリーブ2の径方向の外方部分が開放されるためスリーブ2が回転軸Axに対して傾斜する可能性がある。その点、本実施形態によれば、ストッパ17が、ドグ歯16よりも径方向の外方に位置されているため、スリーブ2の径方向の外方部分がストッパ17に当接し、スリーブ2の傾斜を抑制することができるので、スリーブ2の傾きをより小さくできる。
また、本実施形態では、例えば、ストッパ17は、リング部13の内周13bから径方向の内方に突出している。このような構成によれば、ストッパ17がドグ歯16の歯底に設けられた場合と比べて、ストッパ17の接触面積が確保されやすくなり、ひいてはストッパ17および接触部22に作用する面圧をより小さくすることができる。
また、本実施形態では、例えば、ストッパ17は、周方向に隣接した二つの突出部14の間の隙間S1と径方向に面している。このような構成によれば、ドグ歯16とストッパ17とが径方向に面していないため、ドグ歯16とリング部13の内周13bとの間のスペースが確保されやすい。これにより、例えば、鍛造によってドグ歯16を成形する場合に、ドグ歯16がより容易に、より円滑に、あるいはより精度よく成形されやすい。
また、本実施形態では、例えば、ストッパ17の周方向の両端部17bには、リング部13の径に対して傾斜しかつリング部13の内周13bから隙間S1に向かって延びる面17cが設けられている。このような構成によれば、面17cによって、遠心力によりリング部13の内周13bに沿って流れる潤滑油等を隙間S1に向けてガイドすることができるようになり、ひいては隙間S1内や隙間S1の近傍に配置される部材の潤滑性が向上しうる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。上記実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。本発明は、上記実施形態に開示される構成以外によっても実現可能であるとともに、基本的な構成(技術的特徴)によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)を得ることが可能である。また、各構成要素のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
1…変速機用歯車、8a…凹部(第三の凹部)、12…フランジ部、12a…面(第一の面)、12b…面(第二の面)、14…突出部、18…補強部、18a…面(第三の面、第二の凹部の底部)、19…凹部(第一の凹部)、19a…底部(第一の凹部の底部)、20…凹部(第二の凹部)、Ax…回転軸(回転中心)、C…周方向、D1…深さ(第一の凹部の深さ)、D2…深さ(第二の凹部の深さ)、R…径方向、S1…隙間(第一の隙間)、X…軸方向。

Claims (4)

  1. 回転中心回りに回転可能に設けられた変速機用歯車であって、
    前記回転中心の軸方向の一方を向いた第一の面と、前記軸方向の他方を向いた第二の面と、を有し、前記第一の面に前記軸方向の他方に凹み前記回転中心回りの周方向に互いに間隔をあけて前記周方向に沿って延びた複数の第一の凹部が設けられた、フランジ部と、
    前記周方向に互いに間隔をあけて設けられ、それぞれが前記周方向に隣接した二つの前記第一の凹部の底部よりも前記軸方向の一方に突出した複数の補強部と、
    を備えた、変速機用歯車。
  2. 前記第一の面には、前記補強部の前記軸方向の一方を向いた第三の面を底部とし、かつ前記第一の凹部の深さよりも小さい深さの第二の凹部が設けられた、請求項1に記載の変速機用歯車。
  3. 前記第二の面から前記軸方向の他方に突出し、前記周方向に互いに第一の隙間をあけて前記周方向に沿って延びる複数の突出部を備え、
    前記補強部は、前記第一の隙間と前記軸方向に並んで設けられた、請求項1または2に記載の変速機用歯車。
  4. 前記第二の面には、前記軸方向の他方に開放され、前記第一の凹部と径方向にオフセットして配置される第三の凹部が設けられた、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の変速機用歯車。
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