JP2018184565A - 過冷却解除物質 - Google Patents

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Abstract

【課題】一般的な材料を用いて蓄冷材の過冷却を解除することができる過冷却解除物質を提供する。
【解決手段】水和物生成温度以下に冷却することで水和物を生成する1種類以上のハロゲン化アルキルアンモニウム水溶液を含んだ蓄冷材の過冷却状態を解除する過冷却解除物質であって、Ag化合物を含んでいる。Ag化合物は、Ag2Oまたはハロゲン化銀である。Ag化合物の平均表面凹凸径は12μm以下である。ハロゲン化アルキルアンモニウムを構成するアルキルアンモニウムは、テトラブチルアンモニウム、トリブチルペンチルアンモニウムまたはテトライソペンチルアンモニウムのいずれかであり、ハロゲン化アルキルアンモニウムを構成するハロゲン元素はBrである。
【選択図】図4

Description

本発明は、蓄冷材の過冷却を解除する過冷却解除物質に関する。
TBAB(臭化テトラブチルアンモニウム)水溶液を冷却して生成するTBAB水和物等の包接水和物は、大きな熱密度を有しており、蓄冷材として用いることが知られている。ところが、包接水和物を生成する水溶液は、水和物生成温度以下に冷却しても水和物が生成しない過冷却状態となりやすく、蓄冷材として安定的に使用することが難しい。
これに対し、TBAB水溶液に過冷却解除物質として特定の物質を添加しておくことによって、TBAB水溶液の過冷却状態を解除する技術が報告されている(特許文献1、2参照)。特許文献1には、過冷却解除物質として臭化テトライソペンチルアンモニウムを用いることが記載され、特許文献2には、過冷却解除物質としてアルキルアンモニウムと金属ハロゲン化物からなる化合物を用いることが記載されている。
特開2010−37446号公報 国際公開第2016/075941号
しかしながら、上記特許文献1、2で過冷却解除物質として用いられる材料は、他の工業上の利用例が少なく、工業試薬として入手が困難である。また、これらの材料を合成する場合にはプロセスコストが必要となり、量産には適していない。
本発明は上記点に鑑み、一般的な材料を用いて蓄冷材の過冷却を解除することができる過冷却解除物質を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、水和物生成温度以下に冷却することで水和物を生成する1種類以上のハロゲン化アルキルアンモニウム水溶液を含んだ蓄冷材の過冷却状態を解除する過冷却解除物質であって、Ag化合物を含んでいることを特徴とする。
本発明によれば、ハロゲン化アルキルアンモニウム水溶液の過冷却解除物質としてAg化合物を用いることで、試薬として一般的に入手容易な材料によって高い過冷却解除効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係る蓄冷装置の全体構成を示す図である。 TBAB水溶液の濃度と水和物生成温度との関係を示すグラフである。 電圧印加装置の構成を示す図である。 TBAB水溶液の過冷却解除試験の結果を示す図である。 TBAF水溶液に基づく生成物のX線回折パターンを示す図である。 TBACl水溶液に基づく生成物のX線回折パターンを示す図である。 TBAI水溶液に基づく生成物のX線回折パターンを示す図である。 ハロゲン化アルキルアンモニウム水溶液の電圧印加生成物および添加後生成物を構成する材料を示す図表である。 Ag試薬をTBAB水溶液に添加する前後におけるX線回折パターンを示す図である。 Ag2O試薬をTBAB水溶液に添加する前後におけるX線回折パターンを示す図である。 AgCl試薬をTBAB水溶液に添加する前後におけるX線回折パターンを示す図である。 Ag試薬、Ag2O試薬、AgCl試薬をTBAB水溶液に添加した後の成分を示す図表である。 AgBrの平均表面凹凸径等を示す図表である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の蓄冷装置10は、蓄冷材貯蔵部11、冷熱供給部12、制御部18等を備えている。
蓄冷材貯蔵部11は、内部に蓄冷材が貯蔵されている。蓄冷材貯蔵部11では、蓄冷材を冷却して水和物を生成することで蓄冷するように構成されている。蓄冷材貯蔵部11にて、蓄冷材に蓄えられた冷熱は、例えば空調装置の冷房に利用することができる。
蓄冷材としては、水和物生成温度以下に冷却することで水和物を生成するハロゲン化アルキルアンモニウム水溶液を用いている。本実施形態では、ハロゲン化アルキルアンモニウム水溶液としてTBAB(臭化テトラブチルアンモニウム)水溶液を用いている。なお、本実施形態では、蓄冷材として、40wt%に調整したTBAB水溶液を使用している。
TBAB水溶液は、冷却することで水溶液中にTBAB水和物が生成し、冷熱を蓄える蓄冷材として好適に用いることができる。蓄冷材として用いられるTBAB水溶液には、TBAB水溶液の過冷却を解除するための過冷却解除物質が予め添加されている。TBAB水溶液および過冷却解除物質については、後で詳細に説明する。
冷熱供給部12は、冷媒配管13を介して第1熱交換器14に低温冷媒を供給し、蓄冷材貯蔵部11を冷却するように構成されている。冷熱供給部12は、例えば圧縮機、凝縮器、膨張弁等を備える周知の冷凍サイクルとして構成し、第1熱交換器14は冷凍サイクルの蒸発器とすることができる。第1熱交換器14は、蓄冷材貯蔵部11に熱的に接触しており、冷熱供給部12から供給される低温冷媒と蓄冷材貯蔵部11との間で熱交換することで、蓄冷材貯蔵部11に貯蔵された蓄冷材を冷却することができる。
図1に示すように、第1熱交換器14は、蓄冷材貯蔵部11の上部に配置されている。蓄冷材貯蔵部11内で凝固していない蓄熱材は、蓄冷材貯蔵部11の内部における上方に集まると考えられるので、蓄冷材貯蔵部11の上部から冷却することで、蓄熱材を効率よく凝結させることができる。
なお、冷熱供給部12から第1熱交換器14に冷熱を供給する手段は、上記に述べた冷媒配管13を用いて行っても良いし、あるいは冷熱供給部12から冷熱を有する風などの流体を第1熱交換器14に直接導入しても良い。
蓄冷材貯蔵部11の蓄冷材に蓄えられた冷熱は、熱媒体を介して冷熱利用部15に供給される。冷熱利用部15は例えば空調装置とすることができ、熱媒体としては例えば水を用いることができる。蓄冷材貯蔵部11の下方に、第2熱交換器16が熱的に接触するように設けられており、第2熱交換器16は蓄冷材貯蔵部11と熱媒体との間で熱交換する。冷熱を受け取った熱媒体が熱媒体配管17を介して冷熱利用部15に流れることで、蓄冷材貯蔵部11の蓄冷材に蓄えられた冷熱を冷熱利用部15に供給することができる。
また、蓄熱材の水和物結晶は水よりも比重が大きいため、蓄冷材貯蔵部11の内部における下方に集まると考えられる。このため、第2熱交換器16を蓄冷材貯蔵部11の下方に設けることで、蓄冷材貯蔵部11の蓄冷材に蓄えられた冷熱を効率よく利用することができる。
なお、第2熱交換器16から冷熱利用部15に冷熱を供給する手段は、上記に述べた熱媒体配管17を用いて行っても良いし、あるいは第2熱交換器16から冷熱を有する風などの流体を冷熱利用部15に直接導入しても良い。
制御部18は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成され、ROM内に記憶された空調制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行う。制御部18は、冷熱供給部12、冷熱利用部15等に制御信号を出力するように構成されている。
次に、本実施形態で蓄冷材として用いられるTBAB水溶液について説明する。図2に示すように、代表的なTBABの水和物として、水和度が約26の第1水和物と、水和度が約38の第2水和物の2種類が報告されている。水和物生成温度は、水和物の種類やTBAB水溶液の濃度によって異なっている。20wt%に調整したTBAB水溶液では、第1水和物と第2水和物のどちらもできる可能性があり、水和物生成温度はいずれの場合でも約8℃である。40wt%に調整したTBAB水溶液では第1水和物ができ、水和物生成温度は約12℃である。
上記背景技術の欄で述べたように、TBAB水溶液は、水和物生成温度より低い温度に冷却してもTBAB水和物が生成しない過冷却状態となりやすいという性質を有している。このため、本実施形態の蓄冷装置10では、蓄冷材貯蔵部11の蓄冷材に過冷却解除物質を予め添加することで、TBAB水溶液が過冷却状態になることを抑制している。
次に、本実施形態の過冷却解除物質について説明する。「INTERNATIONAL JOURNAL OF REFRIGERATION 35 (2012) 1266-1274」では、過冷却状態のTBAB水溶液に電場を印加することで過冷却状態が解除されることが報告されている。
このため、複数種類のハロゲン化テトラブチルアンモニウム水溶液(以下、TBAX水溶液ともいう)に電圧印加して得られた生成物をTBAB水溶液に添加し、過冷却解除試験を行った。以下、TBAX水溶液への電圧印加によって生成した生成物を「電圧印加生成物」とし、電圧印加生成物をTBAB水溶液に添加した後の生成物を「添加後生成物」とする。
電圧印加生成物は、図3に示す電圧印加装置20によって生成した。図3に示すように、電圧印加装置20は、容器21、一対の電極22、23、直流電源24を備えている。容器21にはTBAX水溶液が充填され、直流電源24に接続された電極22、23によって電圧が印加される。一対の電極22、23は、先端同士が対向するように配置されており、電極間の距離を調整可能となっている。電極22、23としては、Agからなる金属電極を用いた。
電圧印加生成物を得るためのTBAX水溶液として、TBAF(フッ化テトラブチルアンモニウム)水溶液、TBACl(塩化テトラブチルアンモニウム)水溶液、TBAI(ヨウ化テトラブチルアンモニウム)水溶液を用いた。TBAF水溶液およびTBACl水溶液は10wt%に調整し、TBAI水溶液は2wt%に調整した。
容器21に30グラムのTBAX水溶液を入れ、電極22、23から20Vの電圧を3分間印加した。電圧印加によって得られた電圧印加生成物を含むTBAX水溶液を容器21から取り出し、以下の工程で電圧印加生成物を抽出した。
まず、電圧印加生成物を含むTBAX水溶液をオムニポアメンブレンフィルター(メルクミリポア社製、孔径:0.45μm)を用いて吸引濾過し、水に不溶な物質を得た。この物質を、真空乾燥器を用いて乾燥処理を25℃で12時間行い、目的の電圧印加生成物を得た。
次に、電圧印加生成物をTBAB水溶液に添加して過冷却解除試験を行った後、添加後生成物を含むTBAB水溶液から上述の抽出工程によって添加後生成物を得た。
ここで、TBAX水溶液の電圧印加生成物を添加物としてTBAB水溶液に添加して過冷却解除試験を行った結果を図4に基づいて説明する。過冷却解除試験では、20mL容器にあらかじめ40wt%に調整したTBAB水溶液10グラムと添加物を1ミリグラムを入れた試料を用いた。このとき、添加物の濃度は0.01wt%である。作製した試料を、内部の温度が11℃になるよう設定した恒温槽内に24時間静置した。24時間経過後、容器内部の水和物結晶の有無を目視で確認した。水和物結晶が確認できた場合は凝固したと判断し、水和物結晶が確認できなかった場合は恒温槽内部の温度を1℃下げ、同様の試験を実施した。恒温槽内部の設定温度が2℃になるまで、同試験を繰り返した。
過冷却解除試験は、各添加物のサンプル数Nを5とした。図4の丸で囲まれた数字は凝固が確認できたサンプル数を示している。
TBAB水溶液に過冷却解除物質を添加しなかった場合の凝固温度は2℃未満である。このため、TBAB水溶液に添加物を添加した場合の凝固温度が2℃以上であれば、当該添加物はTBAB水溶液に対する過冷却解除効果を有していると判断できる。
また、図4では図示を省略しているが、TBAB水溶液にAg電極で電圧印加して生成した電圧印加生成物をTBAB水溶液に添加した場合の凝固温度は約10℃である。このため、TBAB水溶液に添加物を添加した場合の凝固温度が10℃以上であれば、当該添加物はTBAB水溶液に対する高い過冷却解除効果を有していると判断できる。
図4に示すように、TBAF、TBACl、TBAIの各電圧印加生成物をTBAB水溶液に添加した場合は、それぞれ過冷却解除効果が確認できた。TBAF、TBAClの各電圧印加生成物は、凝固温度が11℃程度であり、TBAIの電圧印加生成物は、凝固温度が8〜9℃程度であった。このように、TBAF、TBAClの各電圧印加生成物では、高い過冷却解除効果が得られた。
次に、TBAF、TBACl、TBAIの電圧印加生成物および添加後生成物を構成する物質について説明する。本実施形態では、電圧印加生成物および添加後生成物をX線回折によって分析した。X線回折は、株式会社リガクのX線回折装置SmartLabを用いて行った。線源はCu−Kα、管電圧は40kV、管電流は30mA、測定範囲は10.0〜90.0°、測定ステップは0.02degree、スキャン速度は10degree/minとした。
図5はTBAF水溶液の電圧印加生成物等のX線回折パターンを示し、図6はTBACl水溶液の電圧印加生成物等のX線回折パターンを示し、図7はTBAI水溶液の電圧印加生成物等のX線回折パターンを示している。図8は、TBAF、TBACl、TBAIの電圧印加生成物および添加後生成物を構成する物質を一覧で示している。
まず、TBAF水溶液の電圧印加生成物および添加後生成物を構成する物質について図5を用いて説明する。図5では、比較のためにAg2O試薬、Ag試薬、(NH4)F、AgBr試薬のX線回折パターンを示している。(NH4)FのみデータベースのX線回折パターンを用いた。
図5に示すように、TBAF水溶液の電圧印加生成物のX線回折パターンには、Ag2O、Ag、(NH4)FのX線回折パターンが含まれている。また、TBAF水溶液の添加後生成物のX線回折パターンには、AgBr、AgのX線回折パターンが含まれている。このため、図8に示すように、TBAF水溶液の電圧印加生成物にはAg2O、Ag、(NH4)Fが含まれており、TBAF水溶液の添加後生成物にはAgBr、Agが含まれている。TBAF水溶液の添加後生成物に含まれるAgBrは、TBACl水溶液の電圧印加生成物に含まれるAg2OがTBAB水溶液に添加することで変化したものと考えられる。
次に、TBACl水溶液の電圧印加生成物および添加後生成物を構成する物質について図6を用いて説明する。図6では、比較のためにAgCl試薬、Ag試薬、AgBr試薬のX線回折結果を示している。
図6に示すように、TBACl水溶液の電圧印加生成物のX線回折パターンには、AgCl、AgのX線回折パターンが含まれている。また、TBACl水溶液の添加後生成物のX線回折パターンには、AgBr、AgのX線回折パターンが含まれている。このため、図8に示すように、TBACl水溶液の電圧印加生成物にはAgCl、Agが含まれており、TBACl水溶液の添加後生成物にはAgBr、Agが含まれている。TBACl水溶液の添加後生成物に含まれるAgBrは、TBACl水溶液の電圧印加生成物に含まれるAgClがTBAB水溶液に添加することで変化したものと考えられる。
次に、TBAI水溶液の電圧印加生成物および添加後生成物を構成する物質について図7を用いて説明する。図7では、比較のためにAgI試薬、Ag試薬、AgBr試薬のX線回折結果を示している。
図7に示すように、TBAI水溶液の電圧印加生成物のX線回折パターンには、AgI、AgのX線回折パターンが含まれている。また、TBAI水溶液の添加後生成物のX線回折パターンには、AgI、AgのX線回折パターンが含まれている。このため、図8に示すように、TBAI水溶液の電圧印加生成物にはAgI、Agが含まれており、TBAI水溶液に基づく添加後生成物にはAgI、Agが含まれている。
図8に示すように、過冷却解除効果が高いTBAF、TBAClの添加後生成物にはAgBrがそれぞれ共通して含まれている。このため、AgBr自体またはTBAB水溶液への添加後にAgBrを生成する物質がTBAB水溶液に対する過冷却解除効果を有していると考えられる。TBAB水溶液への添加後にAgBrを生成する物質として、TBAFの電圧印加生成物に含まれるAg2Oと、TBAClの電圧印加生成物に含まれるAgClを挙げることができる。
次に、Ag試薬、Ag2O試薬、AgBr試薬、AgCl試薬をTBAB水溶液に添加して過冷却解除試験を行った結果について説明する。
図4に示すように、Ag試薬、Ag2O試薬、AgBr試薬、AgCl試薬をTBAB水溶液に添加した場合に、それぞれ過冷却解除効果が確認できた。AgBr試薬を添加した場合は、凝固温度が4〜6℃程度であり、Ag2O試薬を添加した場合とAgCl試薬を添加した場合は、凝固温度が10℃程度であった。このようにAg2O試薬とAgCl試薬は、高い過冷却解除効果が得られた。つまり、電圧印加生成物に含まれるAg2OやAgClと同様に、Ag2O試薬およびAgCl試薬を用いた場合でも過冷却解除効果が得られた。
次に、Ag試薬、Ag2O試薬、AgCl試薬をTBAB水溶液に添加する前後でX線回折により分析した結果について説明する。
図9は、Ag試薬をTBAB水溶液に添加する前後におけるX線回折パターンを示している。図9では、比較のためにAgのX線回折パターンを示している。AgのX線回折パターンは、データベースを用いた。図9に示すように、Ag試薬のX線回折パターンはTBAB水溶液に添加した後も変化しなかった。つまり、Ag試薬はTBAB水溶液に添加した後もAgのままであり、AgBrを生成しなかった。
図10は、Ag2O試薬をTBAB水溶液に添加する前後におけるX線回折パターンを示している。図10では、比較のためにAg2OおよびAgBr試薬のX線回折パターンを示している。Ag2OのX線回折パターンはデータベースを用いた。図10に示すように、Ag2O試薬はTBAB水溶液に添加した後、AgBr試薬と同じX線回折パターンを示した。
図11は、AgCl試薬をTBAB水溶液に添加する前後におけるX線回折パターンを示している。図11では、比較のためにAgClおよびAgBr試薬のX線回折パターンを示している。AgClのX線回折パターンはデータベースを用いた。図11に示すように、AgCl試薬はTBAB水溶液に添加した後、AgBr試薬と同じX線回折パターンを示した。
図12に示すように、Ag2O試薬をTBAB水溶液に添加した場合にAgBrが生成した。また、AgCl試薬をTBAB水溶液に添加した場合にもAgBrが生成した。つまり、Ag2OおよびAgClからAgBrが生成することは、電圧印加生成物に特有の現象ではなく、試薬を用いた場合においても起きる現象であることが確認できた。
上述したように、Ag2O試薬やAgCl試薬をTBAB水溶液に添加してAgBrが生成する場合の方がAgBr試薬をTBAB水溶液に添加した場合よりも過冷却解除効果が高い。そこで、AgBr試薬と、AgCl試薬をTBAB水溶液に添加して得られたAgBr(以下、「AgCl由来のAgBr」ともいう。)と、Ag2O試薬をTBAB水溶液に添加して得られたAgBr(以下、「Ag2O由来のAgBr」ともいう。)をそれぞれSEMで観察した。
図13は、AgBr試薬、AgCl由来のAgBr、Ag2O由来のAgBrのSEM画像、平均表面凹凸径等を示している。SEM観察は、あらかじめOsを蒸着した試料を株式会社日立ハイテクノロジーズ社製S−4800を用い、加速電圧15.0kV、倍率500〜10,000倍で実施した。また、表面凹凸径はSEM画像をもとに画像解析法により求めた。解析には株式会社ニレコ社製ルーゼックスAPを用い、解析パラメータには円形直径を用いた。300点の解析点の平均径を平均表面凹凸径とした。粒度分布測定は、レーザー解説散乱法により、JIS R 1622−1995およびR 1629−1997に基づき実施した。
平均表面凹凸径は、AgBr試薬よりも、AgCl由来のAgBrおよびAg2O由来のAgBrの方が小さくなっている。平均表面凹凸径は、AgBr試薬が12μmであり、AgCl由来のAgBrが0.53μmであり、Ag2O由来のAgBrが0.80μmである。このように、Ag化合物をTBAB水溶液に浸漬することで生成したAgBrは、AgBr試薬よりも平均表面凹凸径が小さくなっている。これは、Ag化合物をTBAB水溶液に浸漬することで、微細な表面凹凸構造を有するAgBrが得られる可能性があることを示している。
TBAB水溶液に対する過冷却解除効果(つまり凝固温度)は、AgBr試薬、AgCl由来のAgBr、Ag2O由来のAgBrのそれぞれの平均表面凹凸径によって異なっているものと考えられる。具体的には、AgBrの平均表面凹凸径が小さいほど、TBAB水溶液の凝固温度が高く、過冷却解除効果が高くなっている。このため、AgBrの平均表面凹凸径が12μm以下であればTBAB水溶液に対する過冷却解除効果を得ることができ、さらにAgBrの平均表面凹凸径が1μm以下であればTBAB水溶液に対する高い過冷却解除効果を得ることができる。
また、図13に示すように、粒度分布測定で得られた体積基準平均径は、AgBr試薬が75μmであり、AgCl由来のAgBrが127μmであり、Ag2O由来のAgBrが441μmである。体積基準平均径は分散状態における粒子径に相当している。つまり、TBAB水溶液に対する高い過冷却解除効果を得るためには、AgBrの粒子そのものが微小である必要はなく、AgBrの最表面に微細な凹凸構造が形成されていればよいことがわかる。
以上説明した本実施形態によれば、ハロゲン化アルキルアンモニウム水溶液に基づく電圧印加生成物および添加後生成物を分析することで、AgBrがTBAB水溶液に対する過冷却解除効果が高い物質であることを特定できた。
また、AgBrでも過冷却解除効果が得られるが、TBAB水溶液への浸漬後にAgBrを生成するAg化合物を用いることで、より高い過冷却解除効果が得られることを確認した。TBAB水溶液への浸漬後にAgBrを生成するAg化合物は、例えばAg2OやAgClであり、これらのAg化合物の試薬を用いた場合でもTBAB水溶液に対する高い過冷却解除効果が得られる。これらのAg化合物の試薬は一般的に入手が容易な材料である。つまり、一般的に入手容易な材料を過冷却解除物質としてTBAB水溶液に添加した場合であっても、高い過冷却解除効果を得ることができた。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
(1)上記実施形態では、蓄熱材としてTBAB水溶液を用いたが、TBAB水溶液以外のハロゲン化アルキルアンモニウム水溶液を蓄熱材として用いることができる。1種類のハロゲン化アルキルアンモニウム水溶液を単独で蓄熱材として用いてもよく、あるいは複数種類のハロゲン化アルキルアンモニウム水溶液を混合して蓄熱材として用いてもよい。
ハロゲン化アルキルアンモニウムを構成するアルキルアンモニウムとしては、例えばテトラブチルアンモニウム、トリブチルペンチルアンモニウム、テトライソペンチルアンモニウムを挙げることができる。また、ハロゲン化アルキルアンモニウムを構成するハロゲン元素としては、例えばBrを挙げることができる。
(2)上記実施形態では、過冷却解除物質として用いることができるAg化合物としてAg2O、AgClおよびAgBrを例示したが、これに限らず、AgFあるいはAgIといったハロゲン化銀を用いることもできる。これらの酸化銀あるいはハロゲン化銀は、蓄冷材として用いるハロゲン化アルキルアンモニウム水溶液の種類によって適宜選択すればよい。
10 蓄冷装置
11 蓄冷材貯蔵部

Claims (7)

  1. 水和物生成温度以下に冷却することで水和物を生成する1種類以上のハロゲン化アルキルアンモニウム水溶液を含んだ蓄冷材の過冷却状態を解除する過冷却解除物質であって、
    Ag化合物を含んでいる過冷却解除物質。
  2. 前記Ag化合物は、Ag2Oまたはハロゲン化銀である請求項1に記載の過冷却解除物質。
  3. 前記Ag化合物の平均表面凹凸径は12μm以下である請求項1または2に記載の過冷却解除物質。
  4. 前記ハロゲン化アルキルアンモニウムを構成するアルキルアンモニウムは、テトラブチルアンモニウム、トリブチルペンチルアンモニウムまたはテトライソペンチルアンモニウムのいずれかである請求項1ないし3のいずれか1つに記載の過冷却解除物質。
  5. 前記ハロゲン化アルキルアンモニウムを構成するハロゲン元素はBrである請求項1ないし4のいずれか1つに記載の過冷却解除物質。
  6. 前記ハロゲン化アルキルアンモニウムは臭化テトラブチルアンモニウムであり、前記Ag化合物はAgBrまたは前記臭化テトラブチルアンモニウムに添加することでAgBrを生成する物質である請求項1ないし5のいずれか1つに記載の過冷却解除物質。
  7. 前記臭化テトラブチルアンモニウムに添加することでAgBrを生成する物質は、Ag2OまたはAgClである請求項6に記載の過冷却解除物質。
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