JP2018183847A - グリッパ、及び、グリッパ対 - Google Patents

グリッパ、及び、グリッパ対 Download PDF

Info

Publication number
JP2018183847A
JP2018183847A JP2017087855A JP2017087855A JP2018183847A JP 2018183847 A JP2018183847 A JP 2018183847A JP 2017087855 A JP2017087855 A JP 2017087855A JP 2017087855 A JP2017087855 A JP 2017087855A JP 2018183847 A JP2018183847 A JP 2018183847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support wall
gripper
container
gripping claw
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017087855A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6856440B2 (ja
Inventor
水川 憲二
Kenji Mizukawa
憲二 水川
上田 敦士
Atsushi Ueda
敦士 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems Co Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems Co Ltd
Priority to JP2017087855A priority Critical patent/JP6856440B2/ja
Publication of JP2018183847A publication Critical patent/JP2018183847A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6856440B2 publication Critical patent/JP6856440B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】キャップが被せられた実容器であっても、大きな把持力を要することなく振れ回りを防止できるグリッパを提供すること。
【解決手段】本発明は、開閉自在に配設される第一把持爪11と第二把持爪15を有し、閉じている時には首部101を把持し、開いている時にはボトル形の首部101の把持が解かれるグリッパに関する。本発明のグリッパは、閉じている時において、第一把持爪11が、首部101に形成されるつば102の下方において首部101を径方向の外側から支持する第一支持壁12を備え、第二把持爪15は、首部101に形成されるつば102の下方において首部101を径方向の外側から支持する第二支持壁16と、容器100に被せられたキャップ103を径方向の外側から支持する第三支持壁19と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、飲料充填システムにおいて、ボトル形の容器の受け渡しに用いられるグリッパに関する。
ペットボトル等のボトル形の容器に飲料を充填する設備における搬送装置として、複数のグリッパを設け、このグリッパで容器の胴部を把持しながら搬送するものが知られている。このような容器搬送装置では、容器のサイズや形状が異なると、グリッパの把持位置における容器の径が変化してしまうため、グリッパの交換や調整を行わなければならなくなるという問題があった。そこで、胴部と比較して容器間の寸法、形状の差が小さい首部を把持するグリッパが種々提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
特許文献1は、多品種の容器に対する対応性を向上し、容器の停止位置決め精度も向上できる搬送装置として、容器の底面を搬送コンベヤの真空吸着部により真空吸着し、首部をグリッパにより挟圧保持することを提案する。特許文献1は、グリッパによるネック部の挟圧保持力を真空吸着部の吸着力で補助するものとなり、グリッパが首部の直径に応じて備えるべき把持力を小さくし、首部の直径変化に対するグリッパの兼用範囲を拡大する。
特許文献2は、薄肉のつばを有するボトル形の容器であっても、傾斜及び回転させることなく安定して把持できるグリッパを提供することを目的として、つばを弾性力により押し付ける押圧体をグリッパの保持溝に設けることを提案する。
特開2006−213377号公報 特開2014−076518号公報
飲料充填システムにおいて、製品液が充填される前の空の容器を把持する場合と、製品液が充填された後の容器を把持する場合がある。なお、製品液が充填される前の容器を空容器といい、製品液が充填された後の容器を実容器ということがある。
製品液が充填される前の空容器はグリッパが首部を把持しているが、製品液が充填された後にはグリッパは実容器の胴部を把持するのが一般的である。主な理由は以下の二つである。
一つ目の理由は、製品液の充填前は空容器が軽量であるために首部を把持しても支障がないが、実容器は大重量になるために慣性が大きくなり、グリッパで把持した部分を中心に容器が大きく振れ回ることがある。
グリッパにより首部を把持する力を強くすれば実容器の振れ回りを抑えることができるが、そのためにはグリッパの把持力を発生させる例えばばねの弾性力を大きくする必要がある。
二つ目の理由は、製品液の充填後の実容器にはキャップが被せられるが、つばよりも上の部分は、強い力でキャップを把持すると変形や損傷が生じるので、把持に利用できないことである。
空容器であれば、受け渡す側のグリッパがつばより下の部分を把持し、受け取る側のグリッパがつばより上の部分を把持して、容器の受渡し及び受取りを行うことができるが、製品液の充填後にはつばの上下を一対のグリッパで把持することができない。
以上より、本発明は、キャップが被せられた実容器であっても、大きな把持力を要することなく振れ回りを防止できるグリッパを提供することを目的とする。
本発明は、第一把持爪と第二把持爪からなり、閉じている時には容器の被把持部を把持し、開いている時には被把持部の把持を解くグリッパに関する。
本発明のグリッパは、第一把持爪が、被把持部に形成されるつばの下方において被把持部を径方向の外側から支持する第一支持壁を備え、第二把持爪が、つばの下方において被把持部を径方向の外側から支持する第二支持壁と、容器に被せられたキャップを径方向の外側から支持する第三支持壁と、を備えることを特徴とする。
本発明のグリッパにおいて、第一支持壁と第二支持壁が互いに対向して設けられ、第一支持壁は第二支持壁よりも、被把持部を支持する周方向の長さが長い、ことが好ましい。
この場合、第一把持爪の方が第二把持爪よりも長手方向の寸法が大きいことにより、第一支持壁を第二支持壁よりも周方向の長さを長くできる。
本発明のグリッパにおいて、第一支持壁と第三支持壁が互いに対向して設けられ、第三支持壁は第二支持壁よりも、被把持部を支持する周方向の長さが長い、ことが好ましい。
本発明のグリッパにおいて、第一支持壁は、被把持部の外周長の1/4以上の長さにわたって支持し、第三支持壁は、キャップの外周長の1/4以上の長さにわたって支持する、ことが好ましい。
本発明のグリッパにおいて、第一支持壁と第三支持壁は、中心角で180°以上にわたって被把持部を支持する、ことが好ましい。
本発明は単体としてのグリッパだけでなく、容器の授受を行うグリッパの対をも提供する。
このグリッパ対は、ボトル形の容器の被把持部を把持する第一グリッパと、第一グリッパから受け渡される容器を受け取り、被把持部を把持する第二グリッパと、を備える。
本発明における第一グリッパは、第一把持爪と第二把持爪からなり、閉じている時には被把持部を把持し、開いている時には被把持部の把持を解き、第一把持爪は、被把持部に形成されるつばの下方において被把持部を径方向の外側から支持する第一支持壁を備え、第二把持爪は、被把持部に形成されるつばの下方において被把持部を径方向の外側から支持する第二支持壁と、容器に被せられたキャップを径方向の外側から支持する第三支持壁と、を備える。
本発明における第二グリッパは、第三把持爪と第四把持爪からなり、閉じている時には被把持部を把持し、開いている時には被把持部の把持を解き、第三把持爪は、つばの下方において被把持部を径方向の外側から支持する第四支持壁を備え、第四把持爪は、つばの下方において被把持部を径方向の外側から支持する第五支持壁と、容器に被せられたキャップを径方向の外側から支持する第六支持壁と、を備える。
本発明のグリッパ対は、第一グリッパと第二グリッパが、第一支持壁と第四支持壁が点対称の位置に設けられ、第二支持壁と第五支持壁が点対称の位置に設けられている。
本発明における第一グリッパは、第一支持壁と第二支持壁が互いに対向して設けられ、第一支持壁は第二支持壁よりも、被把持部を支持する周方向の長さが長い、ことが好ましい。
この場合、第一把持爪の方が第二把持爪よりも長手方向の寸法が大きいことにより、第一支持壁を第二支持壁よりも周方向の長さを長くできる。
本発明における第一グリッパは、第一支持壁と第三支持壁が互いに対向して設けられ、第三支持壁は第二支持壁よりも、被把持部を支持する周方向の長さが長い、ことが好ましい。
本発明における第一グリッパは、第一支持壁は、被把持部の外周長の1/4以上の長さにわたって支持し、第三支持壁は、キャップの外周長の1/4以上の長さにわたって支持する、ことが好ましい。
本発明における第一グリッパにおいて、第一支持壁と第三支持壁により、中心角で180°以上にわたって被把持部を支持する、ことが好ましい。
本発明における第二グリッパは、第四支持壁と第五支持壁が互いに対向して設けられ、第四支持壁は第五支持壁よりも、被把持部を支持する周方向の長さが長い、ことが好ましい。
この場合、第三把持爪の方が第四把持爪よりも長手方向の寸法が大きいことにより、第四支持壁を第五支持壁よりも把持部を支持する周方向の長さを長くできる。
本発明における第二グリッパは、第四支持壁と第六支持壁が互いに対向して設けられ、第六支持壁は第五支持壁よりも、被把持部を支持する周方向の長さが長い、ことが好ましい。
本発明における第二グリッパにおいて、第四支持壁は、被把持部の外周長の1/4以上の長さにわたって支持し、第六支持壁は、キャップの外周長の1/4以上の長さにわたって支持する、ことが好ましい。
本発明における第二グリッパにおいて、第四支持壁と第六支持壁は、中心角で180°以上にわたって被把持部を支持する、ことが好ましい。
本発明によれば、第一把持爪が、被把持部に形成されるつばの下方において被把持部を支持する第一支持壁を備え、第二把持爪が、つばの下方において被把持部を支持する第二支持壁に加えて、キャップを支持する第三支持壁を備える。本発明は、第一支持壁と第三支持壁は、高さ方向の異なる位置で容器を把持するので、キャップが被せられた実容器であっても、大きな把持力を要することなく振れ回りを防止できる。
本発明の実施形態に係るグリッパ対を示す斜視図であり、(a)は第一グリッパ10を単体で示し、(b)は第一グリッパ10と第二グリッパ20を併記し、(c)は第二グリッパ20を単体で示している。 実施形態に係るグリッパ対を示し、(a)は平面図、(b)は第一把持爪11と第四把持爪25を除いて示す側面図である。 実施形態に係るグリッパ対で容器の掴み替えをする過程を(a)、(b)、(c)の順で示す平面図である。 一つのグリッパだけで容器を把持しているときの支持の分布を模式的に示し、(a)は首部における周方向の支持の分布、(b)はキャップにおける周方向の支持の分布、(c)は首部及びキャップにおける高さ方向の分布である。 グリッパ対で容器を把持しているときの支持の様子を示し、(a)は首部における周方向の支持の分布、(b)はキャップにおける周方向の支持の分布、(c)は首部及びキャップにおける高さ方向の分布である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態は、図1及び図2に示すように、ボトル形の容器100を受け渡す側となる第一グリッパ10と、第一グリッパ10が把持していた容器100を受け取って把持する第二グリッパ20と、を備えるグリッパ対1に関するものである。
グリッパ対1は、飲み口にキャップ103が被せられた容器100のつば102より下方の部分とキャップ103を把持して、第一グリッパ10から第二グリッパ20に容器100を受け渡すことができるところに特徴を有する。なお、つば102より下方か否かは、飲み口が上方を向いて正立する容器100を基準として特定される。つまり、成立する容器100のつば102よりも下方が、ここでいう下方である。
以下、グリッパ対1の構成を説明した後に、グリッパ対1が奏する効果について説明する。
[第一グリッパ10]
第一グリッパ10は、図1に示すように、第一把持爪11と第二把持爪15を備え、第一把持爪11と第二把持爪15が閉じたときに容器100を把持する。第一把持爪11と第二把持爪15は、好ましくはステンレス鋼などの金属材料により、鋳造、削り出しなどの手法で作製される。第二グリッパ20も同様である。
第一把持爪11は、図1(a)に示すように、長手方向の一方端に設けられ、容器100の被把持部である首部101の外周に倣う円弧状の第一支持壁12と、長手方向の他方端に設けられ、第一把持爪11の揺動の中心となる揺動軸13と、を備える。
第二把持爪15は、図1(a)に示すように、長手方向の一方端に設けられ、容器100の首部101の外周に倣う円弧状の第二支持壁16(図3(a))と、長手方向の他方端に設けられ、第二把持爪15の揺動の中心となる揺動軸17と、を備える。また、第二把持爪15は、容器100のキャップ103を側面から支持する第一キャップサポート18を備える。
第一把持爪11と第二把持爪15は、図1(a)及び図2(a)に示すように、第一支持壁12と第二支持壁16が対向するように配置される。なお、第一グリッパ10において、第一支持壁12と第二支持壁16が対向する側を内側といい、その逆側を外側という。
第一把持爪11と第二把持爪15は、内側を基準にして概ね線対称の形状を有するが、第一把持爪11の第一支持壁12の方が第二把持爪15の第二支持壁16より長く形成されている(図3(c)参照)。これは、第一把持爪11の方が第二把持爪15よりも、長手方向の寸法が大きく形成されているためである。
なお、このように第二支持壁16が短いのは、第二グリッパ20の第三把持爪21の第四支持壁22が長いことによる。
第二把持爪15は、図1(a)及び図2(a)に示すように、円弧状の第三支持壁19を有する第一キャップサポート18を備える。
第一キャップサポート18は、第一グリッパ10が容器100を把持するときに、第三支持壁19がキャップ103の外周面に突き当たるように、第二把持爪15の先端側に固定されている。
第一キャップサポート18は、図2(b)に示すように、第二把持爪15のおもて面(図中、上面)から立ち上がり例えば締結手段により第二把持爪15に固定される固定部18Aと、固定部18Aの先端からおもて面に平行に突き出す支持部18Bと、を備える。第三支持壁19は、支持部18Bの内側に臨む面に設けられている。
第一キャップサポート18の第三支持壁19は、第二把持爪15の第二支持壁16よりも長く、かつ、第一把持爪11の第一支持壁12と同等の長さを有する。
なお、第一キャップサポート18を別体として作製し、第二把持爪15に固定する例を示したが、例えば鋳造により第二把持爪15と第一キャップサポート18を一体的に作製してもよい。
ここで、第一支持壁12、第二支持壁16及び第三支持壁19の長さは、第一把持爪11、第二把持爪15及び第一キャップサポート18が容器100の首部101、キャップ103を径方向の外側から支持する長さに対応する。図3(a)に示すように、第一支持壁12は首部101の外周長の1/4を超える長さを有するが、第二支持壁16は首部101の外周長の1/4未満の長さしか有していない。したがって、第一把持爪11の第一支持壁12と第二把持爪15の第二支持壁16だけでは、首部101を介して容器100を安定して把持することはできない。ところが、第二把持爪15が第一キャップサポート18を備えており、第一キャップサポート18の第三支持壁19は第一支持壁12に対向するとともに、キャップの外周長の1/4を超える長さを有している。したがって、容器100の高さ方向の異なる位置において、第一グリッパ10は容器100の首部101及びキャップ103を径方向の外側から安定して把持することができる。なお、外周長の1/4の円弧は中心角とすれば45°である。
第二支持壁16は長さが短いものの、首部101を支持することにより、第一支持壁12とともに首部101における容器100の把持を安定させる。
第一把持爪11及び第二把持爪15は、図1(a)、(c)に矢印SWで示すように、それぞれの揺動軸13、17を中心に揺動運動をする。なお、図1(a)、(b)は第一把持爪11と第二把持爪15が閉じて容器100を把持する状態を示している。容器100の把持を解くときには、第一把持爪11を図中時計回りに回転させるとともに、第二把持爪15を反時計回りに所定角度だけ回転させればよい。容器100の把持を解くときの第一把持爪11と第二把持爪15の動作を開く、という。
第一把持爪11と第二把持爪15を開閉させる手段は広く知られているので、ここでの図示及び詳細な説明を割愛するが、コイルバネとカムを用いて第一把持爪11と第二把持爪15を開閉させることができる。例えば、コイルバネの弾性力を第一把持爪11と第二把持爪15が閉じる向きに付与しておき、第一把持爪11が備えるカムフォロアがレール状のカムに干渉することで第一把持爪11と第二把持爪15を開くことができる。
第一把持爪11と第二把持爪15の開閉動作は、機械的な機構に限るものではなく、電磁ソレノイド、電動モータなどの電気を動力源とする機器を用いて行うこともできる。
[第二グリッパ20]
次に、第二グリッパ20の構成について説明する。ただし、第二グリッパ20は第一グリッパ10と対称の関係にある点で異なるが、構造としては同じとみなすことができるので、以下では第一グリッパ10を引用しつつその構成を説明する。
第二グリッパ20は、図1(c)及び図2(a)に示すように、第三把持爪21と第四把持爪25を備え、第三把持爪21と第四把持爪25が閉じたときに容器100を把持する。
第三把持爪21は、図1(c)に示すように、容器100の首部101の外周に倣う円弧状の第四支持壁22と、第三把持爪21の揺動の中心となる揺動軸23と、を備える。
第四把持爪25は、図1(c)に示すように、容器100の首部101の外周に倣う円弧状の第五支持壁26と、第四把持爪25の揺動の中心となる揺動軸27と、を備える。また、第四把持爪25は、容器100のキャップ103を側面から支持する第二キャップサポート28を備える。
第三把持爪21は第一把持爪11に対応しており、第三把持爪21の第四支持壁22は第一把持爪11の第一支持壁12と同じ長さを有し、容器100の授受の際に、第四支持壁22と第一支持壁12は互いに点対称の位置に配置される。つまり、容器100の授受の際には、第三把持爪21と第一把持爪11は位相を180°だけずらした位置から容器100の首部101を把持する。
次に、第四把持爪25は第二把持爪15に対応しており、第四把持爪25の第五支持壁26は第二把持爪15の第二支持壁16と同じ長さを有し、容器100の授受の際には、第五支持壁26と第二支持壁16は互いに点対称の位置に配置される。
したがって、第四支持壁22は第五支持壁26よりも周方向の長さが長い。これは、第三把持爪21の方が第四把持爪25よりも、長手方向の寸法が大きく形成されているためである。
第二キャップサポート28は第一キャップサポート18に対応し、第一キャップサポート18と点対称の関係を有する。第二キャップサポート28の第六支持壁29は第一キャップサポート18の第三支持壁19と同じ長さを有しており、容器100の授受の際に、第六支持壁29と第三支持壁19は互いに点対称の位置に配置される。
以上の通りであるから、容器100の授受の際に、第四把持爪25と第三把持爪21は位相を180°だけずらした対向する位置から容器100の首部101を把持し、かつ、第二キャップサポート28と第一キャップサポート18は位相を180°だけずらした対向する位置から容器100のキャップ103を把持する。
[容器100の授受]
第一グリッパ10と第二グリッパ20の間で容器100の授受を行う前には、図3(a)に示すように、第一グリッパ10、つまり第一把持爪11と第二把持爪15が閉じ、かつ、第二グリッパ20、つまり第三把持爪21と第四把持爪25が開いている。
このとき、容器100の首部101は、第一把持爪11の第一支持壁12及び第二把持爪15の第二支持壁16により支持され、容器100のキャップ103は第一キャップサポート18の第三支持壁19により支持される。こうして、容器100は第一グリッパ10により把持される。
次に、容器100の授受を行うときは、図3(b)に示すように、第一グリッパ10が閉じているのに加えて、第二グリッパ20も閉じる。
このとき、容器100の首部101は、第一把持爪11の第一支持壁12、第二把持爪15の第二支持壁16、第三把持爪21の第四支持壁22及び第四把持爪25の第五支持壁26により、ごく一部を除いて外周の全域が把持される。
また、第一キャップサポート18の第三支持壁19と第二キャップサポート28の第六支持壁29は、それぞれがキャップ103の外周長の1/4以上の周長を把持する。
第二グリッパ20への容器100への受渡しが完了すると、図3(c)に示すように、第二グリッパ20は閉じたままであるが、第一グリッパ10が開く。
このとき、容器100の首部101は、第三把持爪21の第四支持壁22及び第四把持爪25の第五支持壁26により支持され、容器100のキャップ103は第二キャップサポート28の第六支持壁29により支持される。
[本実施形態の効果]
以下、第一グリッパ10が奏する効果について説明する。なお、第二グリッパ20も同様の効果を奏するが、説明を省く。
第一グリッパ10は、つば102により下方において首部101を第一把持爪11の第一支持壁12と第二把持爪15の第二支持壁16で把持するのに加えて、つば102よりも上方のキャップ103を第一キャップサポート18の第三支持壁19で支持する。つまり、第一グリッパ10は、図4(b)に示すように、容器100の高さ方向の異なる位置で第一支持壁12と第三支持壁19により容器100を把持する。なお、図4(c)において、白抜きの矢印はそれぞれの第一支持壁12、第二支持壁16及び第三支持壁19の支持を示している。
第一グリッパ10に把持されたままで容器100は搬送されるが、この搬送により容器100には加速度が生じるので、容器100は図4(c)に示す振動Osが生じる。例えば、第一支持壁12と第二支持壁16によりつば102だけを把持するのであれば、つば102以外の部分には振動Osの抵抗となるものがないので、把持力を大きくしなければ、容器100は振れ回る。これに対して、第一支持壁12と第三支持壁19により高さ方向に異なる位置で把持をすれば、例えばつば102の部分を中心にして振動Osが生じようとしても、第三支持壁19がそれの抵抗になる。したがって、本実施形態の第一グリッパ10によれば、キャップ103が被せられた実容器であっても、大きな把持力を要することなく振れ回りを防止できる。
次に、第一グリッパ10において、図4(a)に示すように、第一把持爪11の第一支持壁12が長いが、第二把持爪15の第二支持壁16が短いので、第一支持壁12と第二支持壁16だけでは容器100の首部101を安定して把持することは難しい。第一支持壁12は、首部101の外周長をL1とすると1/4L1を超える長さに亘って支持する。また、図4(b)に示すように、第三支持壁19はキャップ103の外周の周長をL2とすると1/4L2を超える長さに亘って支持する。なお、図4(a)、(b)において、容器100の周りに描かれている太い実線は、第一支持壁12、第二支持壁16で首部101を支持し、第三支持壁19でキャップ103を支持する分布を示している。
したがって、第一グリッパ10は、首部101及びキャップ103について、第一支持壁12と第三支持壁19により中心角で180°を超える周方向の範囲にわたって支持できる。これを実現できるのは、第三支持壁19を第一支持壁12とは高さ方向が異なる位置に設けたからである。つまり、第一キャップサポート18は、前述した振動Osの低減に加えて、周方向に支持する長さを確保するという二つの機能を発揮する。
次に、第一グリッパ10から第二グリッパ20への容器100の授受の際には、図5(a)、(b)に示すように、第一把持爪11の第一支持壁12と第二キャップサポート28の第六支持壁29が周方向にオーバーラップし、第二把持爪15の第二支持壁16と第一キャップサポート18の第三支持壁19が周方向にオーバーラップする。したがって、グリッパ対1によれば、第一グリッパ10と第二グリッパ20による容器100の確実な把持を通じて容器100の授受を行うことができる。
また、図5(c)に示すように、第一支持壁12と第三支持壁19による支持の高さ方向の位置が異なり、かつ、第四支持壁22と第六支持壁29による支持の高さ方向の位置が異なるので、容器100の授受の過程において振動Osをより抑制できる。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
本発明のグリッパは、一例として飲料充填システムにおいて容器を把持して搬送するのに適用される。搬送装置としては、搬送経路が円弧状のものと、搬送経路が直線状のものがあるが、本発明のグリッパはいずれの搬送装置にも適用できる。
図3に示した容器100の授受は、第一グリッパ10と第二グリッパ20が直線の経路を移動することを前提としており、そのために第一グリッパ10、第二グリッパ20は大きく開いている。しかし、本発明におけるグリッパは、スターホイールと称される回転体を有する搬送装置にも適用できる。
また、把持する容器は飲料に限るものでなく、本発明のグリッパはボトル形、その他の形態の容器に広く適用できる。
1 グリッパ対
10 第一グリッパ
11 第一把持爪
12 第一支持壁
13 揺動軸
15 第二把持爪
16 第二支持壁
17 揺動軸
18 第一キャップサポート
18A 固定部
18B 支持部
19 第三支持壁
20 第二グリッパ
21 第三把持爪
22 第四支持壁
23 揺動軸
25 第四把持爪
26 第五支持壁
27 揺動軸
28 第二キャップサポート
29 第六支持壁
100 容器
101 首部
103 キャップ
SW 揺動

Claims (17)

  1. 第一把持爪と第二把持爪を有し、閉じている時には容器の被把持部を把持し、開いている時には前記被把持部の把持を解くグリッパであって、
    前記第一把持爪は、
    前記被把持部に形成されるつばの下方において前記被把持部を径方向の外側から支持する第一支持壁を備え、
    前記第二把持爪は、
    前記つばの下方において前記被把持部を径方向の外側から支持する第二支持壁と、
    前記容器に被せられたキャップを径方向の外側から支持する第三支持壁と、
    を備えることを特徴とするグリッパ。
  2. 前記第一支持壁と前記第二支持壁は互いに対向して設けられ、
    前記第一支持壁は前記第二支持壁よりも、前記被把持部を支持する周方向の長さが長い、
    請求項1に記載のグリッパ。
  3. 前記第一把持爪の方が前記第二把持爪よりも長手方向の寸法が大きいことにより、前記第一支持壁は前記第二支持壁よりも前記周方向の長さが長い、
    請求項2に記載のグリッパ。
  4. 前記第一支持壁と前記第三支持壁は互いに対向して設けられ、
    前記第三支持壁は前記第二支持壁よりも、前記被把持部を支持する前記周方向の長さが長い、
    請求項2又は請求項3に記載のグリッパ。
  5. 前記第一支持壁は、前記被把持部の外周長の1/4以上の長さにわたって支持し、
    前記第三支持壁は、前記キャップの外周長の1/4以上の長さにわたって支持する、
    請求項3又は請求項4に記載のグリッパ。
  6. 前記第一支持壁と前記第三支持壁は、中心角で180°以上にわたって前記被把持部を支持する、
    請求項5に記載のグリッパ。
  7. 容器の被把持部を把持する第一グリッパと、
    前記第一グリッパから受け渡される前記容器を受け取り、前記被把持部を把持する第二グリッパと、を備えるグリッパ対であって、
    前記第一グリッパは、
    第一把持爪と第二把持爪からなり、閉じている時には前記被把持部を把持し、開いている時には前記被把持部の把持を解き、
    前記第一把持爪は、
    前記被把持部に形成されるつばの下方において前記被把持部を径方向の外側から支持する第一支持壁を備え、
    前記第二把持爪は、
    前記被把持部に形成されるつばの下方において前記被把持部を径方向の外側から支持する第二支持壁と、
    前記容器に被せられたキャップを径方向の外側から支持する第三支持壁と、を備え、
    前記第二グリッパは、
    第三把持爪と第四把持爪からなり、閉じている時には前記被把持部を把持し、開いている時には前記被把持部の把持を解き、
    前記第三把持爪は、
    前記つばの下方において前記被把持部を径方向の外側から支持する第四支持壁を備え、
    前記第四把持爪は、
    前記つばの下方において前記被把持部を径方向の外側から支持する第五支持壁と、
    前記容器に被せられたキャップを径方向の外側から支持する第六支持壁と、を備え、
    前記第一グリッパと前記第二グリッパは、
    前記第一支持壁と前記第四支持壁が点対称の位置に設けられ、
    前記第二支持壁と前記第五支持壁が点対称の位置に設けられる、
    ことを特徴とするグリッパ対。
  8. 前記第一支持壁と前記第二支持壁は互いに対向して設けられ、
    前記第一支持壁は前記第二支持壁よりも、前記被把持部を支持する周方向の長さが長い、
    請求項7に記載のグリッパ対。
  9. 前記第一把持爪の方が前記第二把持爪よりも長手方向の寸法が大きいことにより、前記第一支持壁は前記第二支持壁よりも周方向の長さが長い、
    請求項8に記載のグリッパ対。
  10. 前記第一支持壁と前記第三支持壁は互いに対向して設けられ、
    前記第三支持壁は前記第二支持壁よりも、前記被把持部を支持する周方向の長さが長い、
    請求項8又は請求項9に記載のグリッパ対。
  11. 前記第一支持壁は、前記被把持部の外周長の1/4以上の長さにわたって支持し、
    前記第三支持壁は、前記キャップの外周長の1/4以上の長さにわたって支持する、
    請求項10に記載のグリッパ対。
  12. 前記第一支持壁と前記第三支持壁は、中心角で180°以上にわたって前記被把持部を支持する、
    請求項11に記載のグリッパ対。
  13. 前記第四支持壁と前記第五支持壁は互いに対向して設けられ、
    前記第四支持壁は前記第五支持壁よりも、前記被把持部を支持する周方向の長さが長い、
    請求項12に記載のグリッパ対。
  14. 前記第三把持爪の方が前記第四把持爪よりも長手方向の寸法が大きいことにより、前記第四支持壁は前記第五支持壁よりも、前記被把持部を支持する周方向の長さが長い、
    請求項13に記載のグリッパ対。
  15. 前記第四支持壁と前記第六支持壁は互いに対向して設けられ、
    前記第六支持壁は前記第五支持壁よりも、前記被把持部を支持する周方向の長さが長い、
    請求項13又は請求項14に記載のグリッパ対。
  16. 前記第四支持壁は、前記被把持部の外周長の1/4以上の長さにわたって支持し、
    前記第六支持壁は、前記キャップの外周長の1/4以上の長さにわたって支持する、
    請求項14又は請求項15に記載のグリッパ対。
  17. 前記第四支持壁と前記第六支持壁は、中心角で180°以上にわたって前記被把持部を支持する、
    請求項16に記載のグリッパ対。
JP2017087855A 2017-04-27 2017-04-27 グリッパ、及び、グリッパ対 Active JP6856440B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017087855A JP6856440B2 (ja) 2017-04-27 2017-04-27 グリッパ、及び、グリッパ対

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017087855A JP6856440B2 (ja) 2017-04-27 2017-04-27 グリッパ、及び、グリッパ対

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018183847A true JP2018183847A (ja) 2018-11-22
JP6856440B2 JP6856440B2 (ja) 2021-04-07

Family

ID=64356750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017087855A Active JP6856440B2 (ja) 2017-04-27 2017-04-27 グリッパ、及び、グリッパ対

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6856440B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11738980B2 (en) 2020-05-11 2023-08-29 Shibuya Corporation Capping machine

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004244063A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Toyo Seikan Kaisha Ltd 容器把持装置
JP2008247530A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 House Foods Corp 薄肉容器の搬送装置及び方法と搬送用保持装置
US20140008927A1 (en) * 2011-03-17 2014-01-09 Sidel Participations Transfer device comprising a gripper
JP2014076518A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Mitsubishi Heavy Industries Food & Packaging Machinery Co Ltd グリッパ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004244063A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Toyo Seikan Kaisha Ltd 容器把持装置
JP2008247530A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 House Foods Corp 薄肉容器の搬送装置及び方法と搬送用保持装置
US20140008927A1 (en) * 2011-03-17 2014-01-09 Sidel Participations Transfer device comprising a gripper
JP2014076518A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Mitsubishi Heavy Industries Food & Packaging Machinery Co Ltd グリッパ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11738980B2 (en) 2020-05-11 2023-08-29 Shibuya Corporation Capping machine

Also Published As

Publication number Publication date
JP6856440B2 (ja) 2021-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8894114B2 (en) PET bottle gripping device
JP4452904B2 (ja) ウエイトフィラ
US9272847B2 (en) Transport system for packages and apparatus for handling packages using such a transport system
JP6565171B2 (ja) 容器搬送制御装置
JP2011515302A (ja) 首によってコンテナを保持するための弾力的なクランプ
JP6026229B2 (ja) 容器保持搬送装置
EP1041034B1 (en) Grippers for plastic bottles
EP3902662B1 (fr) Ligne de preparation et de remplissage de bouteilles
JP6285698B2 (ja) 容器保持装置および容器保持方法
JP2014091599A5 (ja)
JP2018183847A (ja) グリッパ、及び、グリッパ対
JP4582626B2 (ja) 容器グリップ装置
JP2008247412A (ja) 薄肉容器及び薄肉容器の搬送装置及び搬送方法
JP5874281B2 (ja) 容器搬送装置
JP6902391B2 (ja) グリッパ、及び、容器搬送装置
JP5915228B2 (ja) 容器回転搬送システム
JP2013014339A (ja) キャッピング装置
JP2007099381A (ja) 容器
WO2014156562A1 (ja) 容器グリッパ
JP6320479B2 (ja) 容器保持搬送方法
JP2006143293A (ja) ボトルグリッパ及び容器の搬送処理ライン
JP2005029225A (ja) ボトルグリップ装置
JP2005212840A (ja) グリッパおよびグリッパを備えた容器の搬送システム
CN105668485A (zh) 用于输送容器的装置
JP5709643B2 (ja) 容器搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20191224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6856440

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150