JP2018183725A - 排水処理装置及び排水処理方法 - Google Patents

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雅人 竹内
卓裔 鄒
Zhuoyi ZOU
卓裔 鄒
和也 三木
Kazuya Miki
和也 三木
小涵 孫
xiao han Sun
小涵 孫
朋樹 川岸
Tomoki Kawagishi
朋樹 川岸
守弘 枡田
Morihiro Masuda
守弘 枡田
夕璃 丸山
Yuri Maruyama
夕璃 丸山
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Abstract

【課題】活性炭(特に、BAC)及び被処理水に酸素を十分に供給でき、BAC表面における微生物の増殖と活性化とを促進して被処理水中の有機物を効率的に分解可能な排水処理技術の提供。【解決手段】固定床として配設された活性炭と、前記活性炭の下方部分あるいは前記活性炭よりも下方に配設された、被処理水導入口及び空気導入口と、前記活性炭よりも上方に配設された被処理水の排出口と、を備える活性炭槽を備える、排水処理装置を提供する。この排水処理装置は、被処理水を活性汚泥と混合して生物処理する生物処理槽と、生物処理後の被処理水を前記活性汚泥から分離する固液分離装置と、分離後の被処理水を前記活性炭槽の前記被処理水導入口に送液する送液部と、前記活性炭槽の前記空気導入口に空気を送出する送気部と、をさらに備えていてもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、排水処理装置及び排水処理方法に関する。より詳しくは、活性炭槽を備え、特に難分解性有機物を含む排水の処理に好適な排水処理装置等に関する。
各種工場や畜舎等から排出される産業系排水には様々な成分が含まれており、これらの成分を処理するために活性汚泥処理が多用されている。活性汚泥処理に使用される処理装置として、硝化槽内に膜モジュールを浸漬した浸漬型膜分離装置が知られている。浸漬型膜分離装置は、設備がコンパクトであり、活性汚泥を硝化槽内に高濃度に保持して被処理水中の成分を効率よく処理できるので清澄な処理水を得ることが可能である。
しかしながら、浸漬型膜分離装置では、生分解性の低い有機物(難分解性有機物)を十分に処理できないことがあり、難分解性有機物が未処理のまま環境中に放出されることがある。難分解性有機物を処理する技術として、特許文献1には、生分解性の高い有機物(易分解性有機物)を活性汚泥処理した後、BAC(Biological Activated Carbon)と呼ばれる生物活性炭で難分解性有機物を処理する方法が開示されている。BACは、悪臭物質を吸着し易く、吸着した有機物が活性炭表面に付着した微生物により分解されることで活性炭表面の吸着点が再生するなどの利点を有する。
有機物を高効率に分解するためには酸素が必要であるため、BAC充填層内の溶存酸素濃度を高く維持することが重要である。特許文献2には、BACを充填した充填部とBACを充填しない空間部から構成される充填層に有機性の廃水を導入し、該空間部に設けられた空気又は酸素を供給する手段から空気又は酸素を供給しながら好気性条件下に有機物の分解除去を行う方法が開示されている。
特許文献2の方法は、BACを充填しない空間部の容積を処理に利用できないため、容積あたりの処理効率が低下するという問題がある。また、空間部を維持するための構造物や、空間部に空気または酸素を供給するための配管類が必要となるため、設備が複雑化し、初期投資とランニングコストが増加する。
また、特許文献3には、BACを充填した第1の充填層と第2の充填層から構成される廃水処理装置において、廃水の供給と保持、及び処理水の引き抜きを間欠的に行うことで、BAC内部における溶存酸素濃度の低下を抑える方法が開示されている。
特許文献3の方法は、BAC充填層を2台設置する必要があり、また被処理水を注入できない時間帯が生じてしまうため流量調整槽が必要になることから、初期投資が増加してしまう。
さらに、特許文献4には、BAC槽内に膜分離装置と曝気装置とを備え、BAC槽内に酸素を供給しながら、被処理水と共にBACを流動させる方法が開示されている。また、特許文献5には、BACを充填した充填層の内部に曝気手段を設け、BACに直接酸素を供給する方法が開示されている。
特許文献4の方法は、流動中に活性炭が摩耗し、摩耗により生じた活性炭粉末によって膜分離装置の膜が目詰まりするおそれがある。また、特許文献5の方法は、BAC充填層の下方部分から空気を注入し、BAC充填層よりも上方から被処理水を導入しているため、高濃度で有機物が存在し最も酸素が必要されるBAC充填層の上方部分における溶存酸素濃度を高めるのが困難である。
特開2015−163389号公報 特開平11−28487号公報 特開平11−28488号公報 特開2010−69359号公報 特開平11−77074号公報
本発明は、活性炭(特に、生物活性炭(BAC))及び被処理水に酸素を十分に供給でき、BAC表面における微生物の増殖と活性化とを促進して被処理水中の有機物を効率的に分解可能な排水処理技術を提供することを主な目的とする。
上記課題解決のため、本発明は、以下の[1]〜[14]を提供する。
[1] 固定床として配設された活性炭と、
前記活性炭の下方部分あるいは前記活性炭よりも下方に配設された、被処理水導入口及び空気導入口と、
前記活性炭よりも上方に配設された被処理水の排出口と、
を備える活性炭槽を備える、排水処理装置。
[2] 被処理水を活性汚泥と混合して生物処理する生物処理槽と、
生物処理後の被処理水を前記活性汚泥から分離する固液分離装置と、
分離後の被処理水を前記活性炭槽の前記被処理水導入口に送液する送液部と、
前記活性炭槽の前記空気導入口に空気を送出する送気部と、
をさらに備える、[1]の排水処理装置。
[3] 前記活性炭の粒径が、1〜20mmである、[1]又は[2]の排水処理装置。
[4] 前記活性炭が、木質系又は石炭系である、[1]〜[3]のいずれかの排水処理装置。
[5] 前記固液分離装置は、膜分離によるものである、[2]〜[4]のいずれかの排水処理装置。
[6] 前記被処理水の化学的酸素要求量が500〜5,000mg/Lの範囲である、[1]〜[5]のいずれかの排水処理装置。
[7] 前記活性炭よりも上方に形成される水層の溶存酸素濃度が0.1〜5mg/Lである、[1]〜[6]のいずれかの排水処理装置。
[8] 活性炭槽内に固定床として配設された活性炭の下方部分あるいは該活性炭よりも下方に被処理水と空気を導入し、
前記活性炭を通過した被処理水を、前記活性炭よりも上方から槽外に排出する手順を含む、排水処理方法。
[9] 前記手順の前段に、
被処理水を活性汚泥と混合して生物処理する生物処理手順と、
生物処理後の被処理水を前記活性汚泥から分離する固液分離手順と、
をさらに含む、[8]の排水処理方法。
[10] 前記活性炭の粒径が、1〜20mmである、[8]又は[9]の排水処理方法。
[11] 前記活性炭が、木質系又は石炭系である、[8]〜[10]のいずれかの排水処理方法。
[12] 前記固液分離手順は、膜分離によるものである、[8]〜[11]のいずれかの排水処理方法。
[13] 前記被処理水の化学的酸素要求量が500〜5,000mg/Lの範囲である、[8]〜[12]のいずれかの排水処理方法。
[14] 前記活性炭よりも上方に形成される水層の溶存酸素濃度が0.1〜5mg/Lである、[8]〜[13]のいずれかの排水処理方法。
本発明により、活性炭(特に、生物活性炭(BAC))及び被処理水に酸素を十分に供給でき、BAC表面における微生物の増殖と活性化とを促進して被処理水中の有機物を効率的に分解可能な排水処理技術が提供される。
本発明の第一実施形態に係る排水処理装置の構成を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る排水処理装置の構成を示す図である。 比較例で用いた試験装置の構成を示す図である。
以下、本発明を実施するための好適な形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
図1に、本発明の第一実施形態に係る排水処理装置の構成を示す。本発明に係る排水処理装置は、生物処理槽1と、活性炭槽2と、を備える。
[生物処理槽(膜分離槽)]
生物処理槽1では、被処理水が活性汚泥と混合されることにより生物処理され、さらに生物処理後の被処理水が活性汚泥から膜分離等によって分離される(以下、「生物処理槽1」を「膜分離槽1」とも称する)。被処理水は、流路14から膜分離槽1内に導入される。流路14は、排水を貯留する原水タンク(図示略)と膜分離槽1とを接続するものとでき、汎用のポンプ等を含んでいてもよい。
被処理水としては、難分解性有機物を含有する汚水であり、易分解性有機物、炭酸塩、亜硝酸態窒素、アンモニア態窒素その他の物質を含んでいてもよい。被処理水は、例えば、し尿、畜舎排水、嫌気性消化の脱水ろ液、ゴミ浸出水及び肥料工場排水などが挙げられる。
被処理水は、例えば、化学的酸素要求量が500〜5,000mg/Lの範囲である。
被処理水が有機体窒素を含む場合は、予め嫌気処理又は好気処理により有機体窒素をアンモニア性窒素に変換してもよい。
また、BODがアンモニア性窒素に対し3倍以上ある被処理水の場合には、予め生物処理してBODがアンモニア性窒素に対し1/2となるように低下させておいてもよい。
膜分離槽1は、槽内を曝気するための散気管11と、生物処理後の被処理水を活性汚泥から分離するための固液分離装置12を備える。
散気管11は、膜分離槽1内において、固液分離装置12の下方に設置されていることが好ましい。散気管11は、送気部13に接続されている。散気管11は、供給される空気を上方へ吐出できるものであれば特に限定されないが、例えば、穴あきの単管や、メンブレンタイプのものが挙げられる。送気部13は、汎用のポンプ等を含んでいてもよい。
固液分離装置12は、濾過膜であってよい。濾過膜は、濾過能を有するものであれば特に限定されないが、例えば、中空糸膜、平膜、チューブラ膜、モノリス型膜などが挙げられる。これらの中でも、容積充填率が高いことから、中空糸膜が好ましい。
濾過膜として中空糸膜を用いる場合、その材質は、例えば、セルロース、ポリオレフィン、ポリスルホン、ポリフッ化ビニリデンフロライド(PVDF)、ポリ四フッ化エチレン(PTFE)などが挙げられる。これらの中でも、耐薬品性やpH変化に強い点から、PVDF及びPTFEが好ましい。濾過膜としてモノリス型膜を用いる場合は、セラミック製の膜を用いることが好ましい。
濾過膜に形成される微細孔の平均孔径は、一般に限外濾過膜と呼ばれる膜で0.001〜0.1μm程度であり、一般に精密濾過膜と呼ばれる膜で0.1〜1μm程度である。本発明においては平均孔径が上記範囲内である濾過膜を用いることが好ましい。
固液分離装置12には、透過水を排出する流路15が接続されている。固液分離装置12を透過した透過水は、流路15を通って膜分離槽1内から排出され、活性炭槽2内に導入される。流路15も、汎用のポンプ等を含んでいてよい。
膜分離槽1は、透過水の排出により水位が低下すると被処理水を供給して水位を一定に保つようにするために、水位制御機構を備えることが好ましい。
[活性炭槽]
活性炭槽2では、膜分離槽1における生物処理後の被処理水(透過水)が活性炭によって生物処理される。被処理水(透過水)は、流路15から活性炭槽(例えば、生物活性炭槽)2内に導入される。
活性炭槽2には、活性炭21が固定床として充填されている。ここで、「固定床」とは、活性炭が水流などによって流動せず固定している状態を意味する。
活性炭21の下方部分には、流路15に接続する被処理水導入口が開口している。また、活性炭21の下方部分には、送気部13に接続する空気導入口が開口している。ここで、「活性炭21の下方部分」とは、活性炭21の充填層のうち層底面から50%以下、好ましくは40%以下あるは30%以下、より好ましくは20%以下あるいは10%以下、最も好ましくは5%以下の部分あるいは層底面と同位置を指す。被処理水導入口及び空気導入口は、活性炭21よりも下方(充填層外)に配設されていてもよい。
空気導入口は、供給される空気を下方へ吐出できるものであれば特に限定されない。空気導入口の開口には、活性炭21の細粒の侵入を防ぐために、ステンレス製、セラミック製又は樹脂製などの構造物を設置してもよい。
活性炭槽2における曝気は、活性炭21よりも上方に形成される水層の溶存酸素濃度が0.1〜5mg/Lとなるように行うことが好ましい。
活性炭槽2には、活性炭21よりも上方(充填層外)に被処理水排出口22が配設されている。流路15から被処理水導入口を介して活性炭槽2に供給された被処理水は、上行流となり活性炭21の上方に滲出し、排出口22からオーバーフローして槽外へ排出される。
活性炭21は、木質や石炭などを原料として製造されたものを使用することができ、なかでも、ヤシガラ活性炭など木質系の活性炭は、微生物や有機物などが吸着しやすく、好適に使用される。
活性炭21の粒子径は、1〜20mm、好ましくは5〜20mm、より好ましくは10〜20mmとされる。
この範囲よりも小さな粒子径の活性炭を使用すると、増殖した微生物による閉塞が生じやすくなる。また、充填層内に水みち(水が流れやすい領域)が形成されて、被処理水が水みちのみを通過するようになるため、処理が不十分になるおそれがある。
一方、この範囲よりも大きな粒子径の活性炭を使用すると、被処理水との接触面積が小さくなるため、処理効率が低下する。
本発明に係る排水処理装置では、活性炭を固定床として活性炭槽に充填し、充填層の下方部分から被処理水と空気を注入するようにすることで、活性炭が空気分散板として機能し、充填層内にまんべんなく空気を供給できる。加えて、従来に比べて比較的粒径の大きい活性炭を用いることで、空気分散板としての機能を一層高めることができる。
したがって、本発明に係る排水処理装置によれば、複雑な構造を必要とすることなく、活性炭表面における微生物の増殖と活性化とを促進して被処理水中の有機物を効率的に分解することができる。
また、本発明に係る活性炭を固定床として活性炭槽に充填した排水処理装置によれば、活性炭粒子同士の摩耗を抑えることができるので活性炭の交換頻度を下げられ、活性炭槽内への活性炭の充填率を高く維持して高効率の有機物処理が可能となる。
本発明に係る排水処理装置は、2以上の連設された膜分離槽1を備えていてもよい。また、本発明に係る排水処理装置は、窒素やリンなどの処理のために、曝気や固液分離を行わない無酸素槽3及び/又は好気槽4を備えていてもよい(図2参照)。
気温の低下によって活性炭槽2内の温度が低下し、活性炭表面に付着した微生物の活性が低下する場合がある。そのため、本発明に係る排水処理装置には、活性炭槽2を内部及び/又は外部から加温できる加温手段を設けてもよい。
以下、実施例により本発明の実施方法をさらに詳細に説明するが、これらの実施例は、本発明の例示を目的とするものであり、本発明を限定するものではない。
[実施例]
図2に示す試験装置を使用し、有機性排水として養豚場からの畜舎排水を処理した。試験装置は、無酸素槽3、好気槽4、膜分離槽1、及び活性炭槽2から概略構成される。
本試験装置の活性炭槽2では、活性炭21の下方部分に、流路15に接続する被処理水導入口と、送気部13に接続する空気導入口が開口している。また、活性炭21よりも上方(充填層外)に被処理水排出口22が配設されている。流路15から被処理水導入口を介して活性炭槽2に供給された被処理水は、上行流となり活性炭21の上方に滲出し、排出口22からオーバーフローして槽外へ排出される。
活性炭槽2に粒状活性炭を嵩体積が50Lになるよう充填した。
種汚泥は、無酸素槽3に1m3、好気槽4に1m3、活性炭槽2に1Lをそれぞれ投入した。
次に、井戸水を、無酸素槽3に2m3、好気槽4に2m3、膜分離槽1に1m3をそれぞれ注水した。活性炭槽2には、被処理水排出口22から流出しない程度に井戸水を注水した。
排水供給量を1.2m3/日として、無酸素槽3に導入した。運転期間中、排水の化学的酸素要求量(CODCr)は3,000〜4,500mg/L前後で変動した。
固液分離装置(濾過膜)12で濾過された透過水のうち、0.4m3/日を活性炭槽2に導入した。
膜分離槽1から無酸素槽3に、循環流路32により3.6m3/日で送液した。
無酸素槽3から好気槽4への活性汚泥の移送と、好気槽4から膜分離槽1への活性汚泥の移送は、それぞれオーバーフローによって行った。また、循環流路32にはエアリフトポンプを配設した。
好気槽4及び膜分離槽1における曝気は、それぞれの溶存酸素濃度が2mg/L以上となるように行った。活性炭槽2における曝気は、活性炭21の上部に存在する水相の溶存酸素濃度が2mg/L以上となるように行った。透過水は、膜分離槽1内に設置した濾過膜12(三菱レイヨン製PVDF膜エレメント(6m2)を2枚使用)を通して、膜分離槽1の水位が一定となるように吸引ポンプで抜き出しを行った。
余剰汚泥は、膜分離槽1のMLSS(Mixed Liquor Suspended Solids)が15,000mg/Lになるように、膜分離槽1から抜き出した。
以上の条件で1ヶ月以上馴養を行い、HACH社製水質測定器により膜分離槽1から導出された透過水及び活性炭槽2から導出された処理水のCODCrを計測した。結果を「表1」に示す。
[比較例]
図3に示す試験装置を使用し、実施例1同様の運転条件で装置を運転した。
本試験装置の活性炭槽2では、活性炭21よりも上方(充填層外)に、流路15に接続する被処理水導入口と、送気部13に接続する空気導入口が開口している。空気は、活性炭21よりも上方に形成される水層中に導入される。また、被処理水排出口22は、活性炭21の充填層底面と同位置に接続されている。流路15から被処理水導入口を介して活性炭槽2に供給された被処理水は、下降流となり活性炭21の充填層底面に到達し、排出口22から槽外へ排出される。
運転期間中、排水の化学的酸素要求量(CODCr)は1,500〜2,500mg/L前後で変動した。
以上の条件で1ヶ月以上馴養を行い、HACH社製水質測定器により膜分離槽1から導出された透過水、及び活性炭槽2から導出された処理水のCODCrを計測した。結果を「表1」に示す。
排水のCODCrは大きく変動しており、透過水のCODCrは実施例の方が高い値を示した。それにも関わらず、処理水のCODCrは実施例の方が比較例よりも低い値を示した。実施例の水処理装置には、比較例の水処理装置にはないCODCr除去能力があることが確認された。
これは、比較例では活性炭充填層で溶存酸素量が低下し、有機物の分解速度が低下した一方、実施例では活性炭充填層にまんべんなく空気が行き渡るため、活性炭充填層の溶存酸素濃度が高く維持され、有機物の分解速度が向上した結果であると推定された。
1:生物処理槽(膜分離槽)、11:散気管、12:固液分離装置、13:送気部、14:流路、15:流路、2:活性炭槽、21:活性炭、22:被処理水排出口、3:無酸素槽、31:撹拌装置、32:循環流路、4:好気槽

Claims (12)

  1. 固定床として配設された活性炭と、
    前記活性炭の下方部分あるいは前記活性炭よりも下方に配設された、被処理水導入口及び空気導入口と、
    前記活性炭よりも上方に配設された被処理水の排出口と、
    を備える活性炭槽を備える、排水処理装置。
  2. 被処理水を活性汚泥と混合して生物処理する生物処理槽と、
    生物処理後の被処理水を前記活性汚泥から分離する固液分離装置と、
    分離後の被処理水を前記活性炭槽の前記被処理水導入口に送液する送液部と、
    前記活性炭槽の前記空気導入口に空気を送出する送気部と、
    をさらに備える、請求項1記載の排水処理装置。
  3. 前記活性炭の粒径が、1〜20mmである、請求項1又は2記載の排水処理装置。
  4. 前記活性炭が、木質系又は石炭系である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の排水処理装置。
  5. 前記固液分離装置は、膜分離によるものである、請求項2〜4のいずれか一項に記載の排水処理装置。
  6. 前記被処理水の化学的酸素要求量が500〜5,000mg/Lの範囲である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の排水処理装置。
  7. 活性炭槽内に固定床として配設された活性炭の下方部分あるいは該活性炭よりも下方に被処理水と空気を導入し、
    前記活性炭を通過した被処理水を、前記活性炭よりも上方から槽外に排出する手順を含む、排水処理方法。
  8. 前記手順の前段に、
    被処理水を活性汚泥と混合して生物処理する生物処理手順と、
    生物処理後の被処理水を前記活性汚泥から分離する固液分離手順と、
    をさらに含む、請求項7記載の排水処理方法。
  9. 前記活性炭の粒径が、1〜20mmである、請求項7又は8記載の排水処理方法。
  10. 前記活性炭が、木質系又は石炭系である、請求項7〜9のいずれか一項に記載の排水処理方法。
  11. 前記固液分離手順は、膜分離によるものである、請求項7〜10のいずれか一項に記載の排水処理方法。
  12. 前記被処理水の化学的酸素要求量が500〜5,000mg/Lの範囲である、請求項7〜11のいずれか一項に記載の排水処理方法。
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