JP2018182084A - リング状ボンド磁石、ボイスコイルモータ、及びボイスコイルモータの製造方法 - Google Patents
リング状ボンド磁石、ボイスコイルモータ、及びボイスコイルモータの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018182084A JP2018182084A JP2017080175A JP2017080175A JP2018182084A JP 2018182084 A JP2018182084 A JP 2018182084A JP 2017080175 A JP2017080175 A JP 2017080175A JP 2017080175 A JP2017080175 A JP 2017080175A JP 2018182084 A JP2018182084 A JP 2018182084A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- voice coil
- yoke
- coil motor
- bonded magnet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K41/00—Propulsion systems in which a rigid body is moved along a path due to dynamo-electric interaction between the body and a magnetic field travelling along the path
- H02K41/02—Linear motors; Sectional motors
- H02K41/035—DC motors; Unipolar motors
- H02K41/0352—Unipolar motors
- H02K41/0354—Lorentz force motors, e.g. voice coil motors
- H02K41/0356—Lorentz force motors, e.g. voice coil motors moving along a straight path
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K1/00—Details of the magnetic circuit
- H02K1/06—Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K1/00—Details of the magnetic circuit
- H02K1/06—Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
- H02K1/12—Stationary parts of the magnetic circuit
- H02K1/14—Stator cores with salient poles
- H02K1/146—Stator cores with salient poles consisting of a generally annular yoke with salient poles
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K1/00—Details of the magnetic circuit
- H02K1/06—Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
- H02K1/12—Stationary parts of the magnetic circuit
- H02K1/18—Means for mounting or fastening magnetic stationary parts on to, or to, the stator structures
- H02K1/185—Means for mounting or fastening magnetic stationary parts on to, or to, the stator structures to outer stators
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K15/00—Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K33/00—Motors with reciprocating, oscillating or vibrating magnet, armature or coil system
- H02K33/18—Motors with reciprocating, oscillating or vibrating magnet, armature or coil system with coil systems moving upon intermittent or reversed energisation thereof by interaction with a fixed field system, e.g. permanent magnets
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K41/00—Propulsion systems in which a rigid body is moved along a path due to dynamo-electric interaction between the body and a magnetic field travelling along the path
- H02K41/02—Linear motors; Sectional motors
- H02K41/035—DC motors; Unipolar motors
- H02K41/0352—Unipolar motors
- H02K41/0354—Lorentz force motors, e.g. voice coil motors
- H02K41/0358—Lorentz force motors, e.g. voice coil motors moving along a curvilinear path
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B33—ADDITIVE MANUFACTURING TECHNOLOGY
- B33Y—ADDITIVE MANUFACTURING, i.e. MANUFACTURING OF THREE-DIMENSIONAL [3-D] OBJECTS BY ADDITIVE DEPOSITION, ADDITIVE AGGLOMERATION OR ADDITIVE LAYERING, e.g. BY 3-D PRINTING, STEREOLITHOGRAPHY OR SELECTIVE LASER SINTERING
- B33Y80/00—Products made by additive manufacturing
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K1/00—Details of the magnetic circuit
- H02K1/06—Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
- H02K1/12—Stationary parts of the magnetic circuit
- H02K1/17—Stator cores with permanent magnets
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K16/00—Machines with more than one rotor or stator
Abstract
【課題】部品点数が少ない簡素な構造であって、その製造も容易でありながら、小型の構成にて大きな推力を得ることができるボイスコイルモータの固定子に使用されるリング状ボンド磁石、ボイスコイルモータ、及び、ボイスコイルモータの製造方法を提供する。【解決手段】ボイスコイルモータ20は、円盤状の下ヨーク1と、下ヨーク1の一面に設けられた3個の円柱状のポールヨーク2と、ポールヨーク2が貫装される3つの孔部3aを有する一体成形されたリング状ボンド磁石3と、ポールヨーク2が貫装される3つの孔部4aをリング状ボンド磁石3の孔部3aと周方向で同じ位置に有する上ヨーク4と、ポールヨーク2のそれぞれが貫装される3個の円筒状のコイル7と、コイル7を支持するコイルサポート8とを備える。リング状ボンド磁石3は、周方向に等配された3つのリング磁石の外周面の一部同士が一体接合されて構成されている。【選択図】図2
Description
本発明は、駆動機構に用いられるボイスコイルモータに使用されるリング状ボンド磁石、該リング状ボンド磁石を用いたボイスコイルモータ及びボイスコイルモータの製造方法に関する。
磁気ディスク装置にあっては、磁気ヘッドを搭載したアクチュエータを駆動する駆動源として、ボイスコイルモータが使用されている。
ボイスコイルモータとして、例えば、特許文献1、2には、円筒状のヨークの内周面に円筒状の磁石を固定させた固定子と、コアにコイルを巻回させた可動子とを組み合わせ、磁石とコイルとの間に所定の間隙を設けた態様で可動子を固定子に挿通させた可動コイル型のボイスコイルモータが開示されている。
このようなボイスコイルモータには、駆動対象の機器の大型化の際には、推力の増大が望まれる。但し、この際にボイスコイルモータ自体の大型化は望まれてはいない。
特許文献3には、小型の構成にて大きな推力が得られるようにした磁石可動型のリニアモータが提案されている。このリニアモータでは、角筒状の固定子と円筒状の可動子とを組み合わせて構成される一対のリニアモータを推力方向と直交する上下左右方向に複数連結するようにしている。固定子は、ホルダに挿入されたヨーク内周面に磁石を固着して構成され、可動子は、円筒状のフレームの外周に配置されたコアにコイルを巻回して構成される。
しかしながら、特許文献3に開示されたリニアモータにあっては、まず、複数の固定子を個々に作製し、これらの複数の固定子を並列に連結して組み立てた後に、各固定子に可動子を挿入して製造している。よって、構造が複雑であるだけでなく、製造工程も煩雑となり、高コスト化が避けられないという問題がある。
このようなボイスコイルモータに使用される磁石は、焼結磁石が用いられることが多いが、焼結磁石にあっては、その形状が金型の製作可否に依存しているため、設計の自由度が乏しい。
また、ボイスコイルモータの発生推力を2倍以上に引き上げるためには、同じものを複数個並列に並べて、1つの出力軸につなげるか、または、ボイスコイルモータのコイルに通電する電流を2倍以上に増やさなければならない。前者の方法では、複数のボイスコイルモータを並列に配置するための設置部品が必要であり、装置全体が大きくなってしまう。また後者の方法では、通常、コイルに2倍以上の電流を流せるようにはなっておらず、コイルの温度上昇や絶縁破壊を引き起こしてしまい短時間で使用できなくなってしまう。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、部品点数が少ない簡素な構造であって、その製造も容易でありながら、小型の構成にて大きな推力を得ることができるボイスコイルモータの固定子に使用される複数のリング磁石を一体接合したリング状ボンド磁石、ボイスコイルモータ、及び、ボイスコイルモータの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るリング状ボンド磁石は、ボイスコイルモータの固定子に用いられるリング状ボンド磁石であって、少なくとも2つのリング磁石の外周面の一部同士が一体接合されて構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、少なくとも2つのリング磁石の外周面の一部同士が接合されている一体成形型のリング状ボンド磁石を、ボイスコイルモータの固定子に用いる。よって、従来のように複数の固定子を組み立てることなく並列型の固定子を簡単に構成できて、ボイスコイルモータの製造を容易に行える。
本発明に係るリング状ボンド磁石は、ボイスコイルモータの固定子に用いられるリング状ボンド磁石であって、周方向に等配された3つのリング磁石の外周面の一部同士が一体接合されて構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、周方向に等配された3つのリング磁石の外周面の一部同士が接合されている一体成形型のリング状ボンド磁石を、ボイスコイルモータの固定子に用いる。よって、従来のように複数の固定子を組み立てることなく3個並列型の固定子を簡単に構成できて、ボイスコイルモータの製造が容易となり、また、3極構成であるためにぶれが小さい。
本発明に係るリング状ボンド磁石は、3Dプリンタを用いた積層成形、圧縮成形、または射出成形にて作製されていることを特徴とする。
本発明にあっては、一体成形型のリング状ボンド磁石が、3Dプリンタを用いた積層成形、圧縮成形、または射出成形にて作製されている。よって、所望の形状を有する一体成形型のリング状ボンド磁石を容易に作製できる。一方、焼結磁石は、単純なリング状の形状を製作することは可能であるが、複数のリング磁石の一部を接合したリング形状にすることは困難であり、本発明には適さない。
本発明に係るボイスコイルモータは、円盤状の第1ヨークと、該第1ヨークの一面に設けられた複数の円柱状の第2ヨークと、該第2ヨークが貫装される複数の孔部を有する一体成形されたリング状ボンド磁石と、前記第2ヨークが貫装される複数の孔部を前記リング状ボンド磁石の前記孔部と周方向で同じ位置に有する第3ヨークと、前記第2ヨークのそれぞれが貫装される複数の円筒状のコイルと、該コイルを支持する支持体とを備えることを特徴とする。
本発明のボイスコイルモータにあっては、複数の円柱状の第2ヨークが一面に設けられた円盤状の第1ヨーク、第2ヨークが貫装された一体成形型のリング状ボンド磁石、及び、第2ヨークが貫装された第3ヨークを積層させた構成を有する固定子と、それぞれに1つの第2ヨークが貫装された複数のコイルを支持体にて支持した構成をなす可動子とを組み合わせている。複数の磁気回路を並列に配置しているため、小型で簡単な構造であっても大きな推力を得ることが可能である。また、一体成形型のリング状ボンド磁石を固定子に使用している構成であるため、従来のように組み立てる必要がなく、簡単に並列型の固定子を構成できる。よって、ボイスコイルモータの製造の簡素化及び低コスト化を図れる。
本発明に係るボイスコイルモータは、前記リング状ボンド磁石の外周面側に設けられたカバーを更に備えることを特徴とする。
本発明のボイスコイルモータにあっては、一体成形型のリング状ボンド磁石の外周面側にカバーを設けている。よって、リング状ボンド磁石の保護を図れる。
本発明に係るボイスコイルモータは、前記第1ヨークと前記第3ヨークとを締結する締結部材を更に備えることを特徴とする。
本発明のボイスコイルモータにあっては、第1ヨークと第3ヨークとを締結部材にて締結している。よって、第1ヨーク及び第3ヨークに挟まれた一体成形型のリング状ボンド磁石の確実な固定を図れる。
本発明に係るボイスコイルモータの製造方法は、円盤状の第1ヨークの一面に設けられた複数の円柱状の第2ヨークを、一体成形されたリング状ボンド磁石の複数の孔部、及び、第3ヨークの前記リング状ボンド磁石の前記孔部と周方向で同じ位置にある複数の孔部に貫装してなる固定子に対して、複数の円筒状のコイルを支持体にて支持してなる可動子を、前記コイルが移動可能に前記コイルに前記第2ヨークが貫装されるべく、配置することを特徴とする。
本発明では、少なくとも2つのリング磁石の外周面の一部同士が接合されている一体成形型のリング状ボンド磁石を、ボイスコイルモータの固定子に用いて、並列型の磁気回路を構成しているので、小型で簡単な構造にて大きな推力を得るボイスコイルモータを提供できる。また、従来のように複数の磁気回路を組み立てることなく並列型の磁気回路を構成できるので、ボイスコイルモータの製造を容易に行うことができる。この結果、製造工程の短縮化、製造コストの低減化を実現することが可能である。さらに、3Dプリンタを用いた積層成形により前記リング状ボンド磁石を製造することで金型を製作する必要がないため、短期間に安価に、ボイスコイルモータの試作及び性能評価を行うことができ、新規のボイスコイルモータの開発期間を短くすることができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1、図2及び図3は、本発明に係るボイスコイルモータを示す斜視図、分解斜視図及び断面図である。図4A,Bは、本発明に係るボイスコイルモータの固定子及び可動子を示す斜視図である。図5A,Bは、本発明に係るボイスコイルモータの固定子に使用する一体成形型のリング状ボンド磁石を示す斜視図,平面図である。
図1、図2及び図3は、本発明に係るボイスコイルモータを示す斜視図、分解斜視図及び断面図である。図4A,Bは、本発明に係るボイスコイルモータの固定子及び可動子を示す斜視図である。図5A,Bは、本発明に係るボイスコイルモータの固定子に使用する一体成形型のリング状ボンド磁石を示す斜視図,平面図である。
本発明のボイスコイルモータ20は、固定子11と可動子12とを組み合わせて構成されている。
固定子11は、第1ヨークとしての下ヨーク1と、第2ヨークとしての3個のポールヨーク2と、一体成形型のリング状ボンド磁石3と、第3ヨークとしての上ヨーク4と、カバー5と、締結部材としての3本のボルト6とを有している。締結部材としてのボルト6は非磁性体のものを使用する。磁性体のボルトも使用可能であるが、ボルトにより磁路が短絡されて効率が低下する場合がある。よって、非磁性体のものを用いることが好ましい。
下ヨーク1は、円盤状をなしている。下ヨーク1の内側の一面には、3個の円柱状のポールヨーク2が、下ヨーク1の周方向に等配して立設されている。これらの下ヨーク1及びポールヨーク2は、例えば珪素鋼板などの軟質磁性体で形成されている。下ヨーク1の周方向に等配した位置であって、隣り合うポールヨーク2,2の中間位置には、3個のボルト孔1aが形成されている。これらのボルト孔1aそれぞれには、ボルト6が嵌め込まれる。下ヨーク1の中心には中心穴1bが形成されている。この中心穴1bには、後述する可動子12のシャフト8cが嵌装される。
一体成形型のリング状ボンド磁石3は、図5にも示すように、周方向に等配された3つのリング磁石の外周面の一部同士が一体接合されて構成してあり、平面視でクローバ形状を呈する。リング状ボンド磁石3は、周方向に等配して3個の孔部3aを有することになる。これらの孔部3aそれぞれには、1個のポールヨーク2が貫装される。また、リング状ボンド磁石3の中心には中心孔3bが形成されている。この中心孔3bには、シャフト8cが嵌装される。リング状ボンド磁石3は厚さ方向(図3の左右方向)に磁化されている。
リング状ボンド磁石3は、例えば、SmFeN系合金の磁性粉と樹脂とを混合させた混合物を材料として、3Dプリンタを用いた積層成形(3Dプリンティング)にて作製された樹脂結合型磁石である。3Dプリンティングでは、磁性粉と樹脂との混合物をノズルから積層台に、所望の形状を得るべくノズル及び積層台を相対的に三次元で移動させながら、押出し積層させて、リング状ボンド磁石3を作製する。
上ヨーク4は、円盤状をなしている。上ヨーク4には、周方向に等配して3個の孔部4aが形成されている。これらの孔部4aの周方向の位置は、リング状ボンド磁石3の孔部3aの周方向の位置と同じであり、これらの孔部4aそれぞれには、1個のポールヨーク2が貫装される。上ヨーク4の周方向に等配した位置であって、隣り合う孔部4a,4aの中間位置には、3個のボルト孔4bが形成されている。これらのボルト孔4bそれぞれには、ボルト6が嵌め込まれる。上ヨーク4の中心には中心孔4cが形成されている。この中心孔4cには、シャフト8cが嵌装される。上ヨーク4は、例えば珪素鋼板などの軟質磁性体で形成されている。
カバー5は、薄肉の円筒状をなしており、リング状ボンド磁石3の外周面を覆うように配置されている。カバー5は、例えばアルミニウムなどの非磁性の金属から形成されている。このカバー5は、リング状ボンド磁石3の保護の機能を果たす。
可動子12は、3個の円筒状のコイル7と、支持体としてのコイルサポート8とを有している。コイルサポート8は例えばアルミニウム等の非磁性体で形成されている。
コイル7は、例えば銅線を円筒状に巻回して構成されている。各コイル7には、上ヨーク4の孔部4a及びリング状ボンド磁石3の孔部3aを介して1個のポールヨーク2が貫装される。ここで、孔部4a及び孔部3a内をボイスコイルモータ20の軸方向に移動できるように、コイル7は配置されている。
コイルサポート8は、円盤状の本体部8aと、本体部8aの中心の表面側に延在した円筒部8bと、本体部8aの中心の裏面側に延在したシャフト8cとから構成されている。コイルサポート8は、その裏面にてコイル7を支持する。シャフト8cは、上ヨーク4の中心孔4c、リング状ボンド磁石3の中心孔3b及び下ヨーク1の中心穴1bに、ボイスコイルモータ20の軸方向に移動可能に嵌装されている。
以下、本発明に係るボイスコイルモータ20の製造方法について説明する。
上述したような構成を有する下ヨーク1、カバー5で外周面を覆われたリング状ボンド磁石3、及び、上ヨーク4をこの順に積層し、上ヨーク4のボルト孔4b及び下ヨーク1のボルト孔1aにボルト6を嵌め込んで、固定子1Iは構成される(図4A,B参照)。この際、リング状ボンド磁石3の孔部3a及び上ヨーク4の孔部4a内に、ポールヨーク2が貫装される。ボルト6の締め付けにより、リング状ボンド磁石3は確実に固定される。
一方、3個のコイル7をコイルサポート8で支持して、可動子12は構成される(図4A,B参照)。
そして、コイルサポート8のシャフト8cを、上ヨーク4の中心孔4c、リング状ボンド磁石3の中心孔3b及び下ヨーク1の中心穴1bに差し込んで、ボイスコイルモータ20を組み立てる(図1参照)。この際、可動子12(コイル7及びコイルサポート8)がボイスコイルモータ20の軸方向に移動可能な態様にて、上ヨーク4の孔部4a及びリング状ボンド磁石3の孔部3a内でコイル7にポールヨーク2が貫装される。
上述したボイスコイルモータ20にあっては、3個の磁気回路を並列に配置した構成であるため、長尺とはならずに、部品点数が少ない小型の構造にて、大きな推力を得ることができる。
また、一体成形したリング状ボンド磁石3を使用するので、本発明のボイスコイルモータ20では、1個のリング状ボンド磁石3を作製しておけば良い。したがって、複数のリング磁石を個々に作製した後、それらの作製した複数のリング磁石を並列に組み立てて固定子を構成する場合に比べて、本発明では、製造工程での大幅な簡素化を実現することができる、この結果、本発明では、製造時間の短縮と、製造コストの低減とを達成することが可能となる。
上述したボイスコイルモータ20の固定子11に使用する一体成形型のリング状ボンド磁石3は、周方向に等配された3つのリング磁石の外周面の一部同士が一体接合されたクローバ形状としたが、使用される一体成形型のリング状ボンド磁石3はこれに限定されない。図6〜図8は、一体成形型のリング状ボンド磁石3の他の例を示す平面図である。
図6に示す一体成形型のリング状ボンド磁石3は、周方向に等配された3つのリング磁石の外周面の一部同士が一体接合された略三角形状を呈している。この例では、上記クローバ形状の例に比べて、周縁部の断面積が大きくなって体積を大きくできるため、更なる推力の増加を期待できる。周方向に等配された3つのリング磁石の外周面の一部同士が一体接合された磁石を含む構成となっており、本発明による作用効果を奏する。
図7に示す一体成形型のリング状ボンド磁石3は、近接した3つのリング磁石の外周面の一部同士が一体接合されたL字形状を呈している。また、図8に示す一体成形型のリング状ボンド磁石3は、近接した3つのリング磁石の外周面の一部同士が一体接合された円弧形状を呈している。図7または図8に示すような異形のリング状ボンド磁石3は、ボイスコイルモータの設置空間に制約があって、特定形状の空間内に特定形状(図1に示すボイスコイルモータ20とは異なる形状)のボイスコイルモータを設置しなければならない場合に、好適である。
なお、上述した実施の形態では、固定子11に1個の一体成形型のリング状ボンド磁石3を使用することとしたが、これとは異なり、上ヨーク4と下ヨーク1との間に複数個の一体成形型のリング状ボンド磁石3を直列に挟み込んで固定子11を構成するようにしても良い。このように、リング状ボンド磁石3を複数段重ねることにより、より大きな推力が得られる。
また、上述した実施の形態では、一体成形型のリング状ボンド磁石3を、3つのリング磁石を一体接合させた構成としたが、これとは異なり、2つまたは4つ以上のりング磁石の外周面の一部同士が一体接合させて構成した一体成形型のリング状ボンド磁石3を使用しても良い。この場合には図1に示すボイスコイルモータ20と同じ形状としても良いし、磁石形状に倣った異なる形状としても良い。
また、上述した実施の形態では、SmFeN系合金の磁性粉と樹脂とを混合させた混合物を用いて一体成形型のリング状ボンド磁石3を作製したが、これとは異なり、フェライト系の磁性粉またはNdFeB系合金の磁性粉を使用しても良い。
また、上述した実施の形態では、3Dプリンティングにて一体成形型のリング状ボンド磁石3を作製することとしたが、これとは異なり、圧縮成形または射出成形にて一体成形型のリング状ボンド磁石3を作製するようにしても良い。
なお、開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 下ヨーク(第1ヨーク)
2 ポールヨーク(第2ヨーク)
3 リング状ボンド磁石
3a 孔部
4 上ヨーク(第3ヨーク)
4a 孔部
5 カバー
6 ボルト(締結部材)
7 コイル
8 コイルサポート(支持体)
11 固定子
12 可動子
20 ボイスコイルモータ
2 ポールヨーク(第2ヨーク)
3 リング状ボンド磁石
3a 孔部
4 上ヨーク(第3ヨーク)
4a 孔部
5 カバー
6 ボルト(締結部材)
7 コイル
8 コイルサポート(支持体)
11 固定子
12 可動子
20 ボイスコイルモータ
Claims (7)
- ボイスコイルモータの固定子に用いられるリング状ボンド磁石であって、
少なくとも2つのリング磁石の外周面の一部同士が一体接合されて構成してあることを特徴とするリング状ボンド磁石。 - ボイスコイルモータの固定子に用いられるリング状ボンド磁石であって、
周方向に等配された3つのリング磁石の外周面の一部同士が一体接合されて構成してあることを特徴とするリング状ボンド磁石。 - 3Dプリンタを用いた積層成形、圧縮成形、または射出成形にて作製されていることを特徴とする請求項1または2に記載のリング状ボンド磁石。
- 円盤状の第1ヨークと、該第1ヨークの一面に設けられた複数の円柱状の第2ヨークと、該第2ヨークが貫装される複数の孔部を有する一体成形されたリング状ボンド磁石と、前記第2ヨークが貫装される複数の孔部を前記リング状ボンド磁石の前記孔部と周方向で同じ位置に有する第3ヨークと、前記第2ヨークのそれぞれが貫装される複数の円筒状のコイルと、該コイルを支持する支持体とを備えることを特徴とするボイスコイルモータ。
- 前記リング状ボンド磁石の外周面側に設けられたカバーを更に備えることを特徴とする請求項4記載のボイスコイルモータ。
- 前記第1ヨークと前記第3ヨークとを締結する締結部材を更に備えることを特徴とする請求項4または5に記載のボイスコイルモータ。
- 円盤状の第1ヨークの一面に設けられた複数の円柱状の第2ヨークを、一体成形されたリング状ボンド磁石の複数の孔部、及び、第3ヨークの前記リング状ボンド磁石の前記孔部と周方向で同じ位置にある複数の孔部に貫装してなる固定子に対して、複数の円筒状のコイルを支持体にて支持してなる可動子を、前記コイルが移動可能に前記コイルに前記第2ヨークが貫装されるべく、配置することを特徴とするボイスコイルモータの製造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017080175A JP2018182084A (ja) | 2017-04-14 | 2017-04-14 | リング状ボンド磁石、ボイスコイルモータ、及びボイスコイルモータの製造方法 |
CN201810316468.XA CN108736589A (zh) | 2017-04-14 | 2018-04-10 | 环状粘结磁铁、音圈马达、以及音圈马达的制造方法 |
US15/951,018 US20180301971A1 (en) | 2017-04-14 | 2018-04-11 | Ring-shaped bonded magnet, voice coil motor and method of manufacturing voice coil motor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017080175A JP2018182084A (ja) | 2017-04-14 | 2017-04-14 | リング状ボンド磁石、ボイスコイルモータ、及びボイスコイルモータの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018182084A true JP2018182084A (ja) | 2018-11-15 |
Family
ID=63790380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017080175A Pending JP2018182084A (ja) | 2017-04-14 | 2017-04-14 | リング状ボンド磁石、ボイスコイルモータ、及びボイスコイルモータの製造方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20180301971A1 (ja) |
JP (1) | JP2018182084A (ja) |
CN (1) | CN108736589A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112038037B (zh) * | 2020-07-10 | 2022-03-15 | 桐庐科邦磁性材料有限公司 | 一种磁盘结构及磁铁排列方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3683199B2 (ja) * | 2001-03-16 | 2005-08-17 | 松下電器産業株式会社 | リニアモータ |
US20060028929A1 (en) * | 2004-08-05 | 2006-02-09 | Mitsumi Electric Co., Ltd. | Autofocus actuator |
CN101779364A (zh) * | 2008-09-12 | 2010-07-14 | 爱知制钢株式会社 | 稀土类各向异性粘结磁铁的制造方法、磁铁成形体的定向处理方法及磁场中成形装置 |
CN202009282U (zh) * | 2011-04-12 | 2011-10-12 | 鑫鼎电机股份有限公司 | 极异方性环型磁铁转子结构改良 |
US20160375606A1 (en) * | 2014-03-27 | 2016-12-29 | Randall E. Reeves | Three dimensional multilayered printed super conducting electromagnets |
-
2017
- 2017-04-14 JP JP2017080175A patent/JP2018182084A/ja active Pending
-
2018
- 2018-04-10 CN CN201810316468.XA patent/CN108736589A/zh active Pending
- 2018-04-11 US US15/951,018 patent/US20180301971A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN108736589A (zh) | 2018-11-02 |
US20180301971A1 (en) | 2018-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5294762B2 (ja) | リニアモータ | |
US6548920B2 (en) | Linear motor and method of producing the same | |
JP5398512B2 (ja) | アキシャルギャップ型永久磁石モータ、それに用いるロータ、及びそのロータの製造方法 | |
JP2004088992A (ja) | ボイスコイル型リニアアクチュエータ及びこのアクチュエータを用いた装置、並びにこのアクチュエータの製造方法 | |
JP2003111318A (ja) | モジュール化固定子 | |
JP3571695B2 (ja) | 往復動式モータ | |
JP4037695B2 (ja) | リニアアクチュエータ、それを用いたポンプ装置並びにコンプレッサー装置 | |
US7915767B2 (en) | Linear synchronous motor | |
JP2018182084A (ja) | リング状ボンド磁石、ボイスコイルモータ、及びボイスコイルモータの製造方法 | |
JP2001078417A (ja) | リニアアクチュエータ | |
JP2007318859A (ja) | アクチュエータ | |
JP5589507B2 (ja) | リニア駆動装置の可動子及び固定子 | |
WO2003069766A1 (fr) | Moteur pas-a-pas plat | |
JP2001112228A (ja) | 磁石可動型リニアアクチュエータ | |
US11689073B2 (en) | Rotor core design | |
JP2004328898A (ja) | モータ | |
KR20160139285A (ko) | 로터어셈블리 및 이를 포함하는 모터 | |
JP2015027175A (ja) | 回転電機及び回転電機の製造方法 | |
JP4974482B2 (ja) | 偏平型コアレスモータ、偏平型コアレスモータにおける電機子及びその製造方法 | |
CN109075680B (zh) | 旋转发电机 | |
WO2022196780A1 (ja) | リニアモータ | |
CN110120714B (zh) | 外转子型旋转电机 | |
KR100311409B1 (ko) | 리니어 모터의 고정자 충돌 방지구조 | |
JP2019030126A (ja) | アクチュエータ及びアクチュエータの製造方法 | |
JP2023069885A (ja) | 筒型リニアモータ |