JP2018179770A - 電力量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性と作業性と防水性を兼ね備えた電力量計を得ることを目的とする。【解決手段】壁面に設置されることを前提とする電力量計1であって、本体部2の前面側を覆うカバー3は、本体部2に固定され、計量部22を覆う上カバー31と、本体部2に対して前後方向で着脱自在に構成され、上カバー31の下側の突き合わせ端部31fjと突き合わさり、上カバー31と上下方向に連なる下カバー32と、で構成され、上カバー31と下カバー32との合わせ目3mでは、上カバーの前面側の外表面が、下カバー32の前面側の外表面よりも前方に張り出している。【選択図】図1

Description

本発明は、壁面に設置される電力量計のとくに防水の構造に関する。
電力量計は、背面側を壁面に対向させて設置されることを前提としており、前面側は、配線の改変(不当改造)や盗電を防止するためのカバーで覆われ、無断でカバーを外せないように封印が施されている。一方、電力量計は、定格に応じて端子台の形状が異なるため、これに合わせて多種類のカバーを用意する必要がある。そこで、金型等の製作を考えると、大きさが一定な主に計量部を覆うカバー(上カバー)と、定格に応じて大きさが異なる端子ブロック部分を覆うカバー(下カバー)に分割してカバーを構成する方が、一体物で構成するよりも高い生産性が得られると考えられる。その場合、上カバーと下カバーの合わせ目からの水の流入が懸念され、上カバー下面に設けた凹部に対して、下カバー上面に設けた凸部を嵌め合わせる電力量計が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−36662号公報(段落0021〜0026、図1〜図5)
しかしながら、計量部を覆う上カバーは、出荷後は封印を破ることが許されないよう本体に固定されており、電気工事の際には、本体に上カバーが固定された状態で、下カバーのみを着脱することになる。一方、上述した構成では、設置状態において単に下カバーを前後方向に移動させるだけでは固定できず、配線等が連なる下方側から上方に向けて下カバーを移動させながら嵌め合わせる必要がある。そのため、作業性が悪く、容易に着脱することができなかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、生産性と作業性と防水性を兼ね備えた電力量計を得ることを目的とする。
本発明の電力量計は、壁面に設置されることを前提とする電力量計であって、前記壁面への設置状態において、配線に流れる電力を計量する計量部と、前記計量部の下方側に配置され、前記配線と前記計量部とを電気接続するための複数の端子が配列された配線作業面を前面側に有する端子ブロックとが設けられた本体部と、前記本体部の前面側を覆うカバーと、を備え、前記カバーは、前記本体部に固定され、前記計量部を覆う上カバーと、前記本体部に対して前後方向で着脱自在に構成され、前記上カバーの下側の突き合わせ端と突き合わさり、前記上カバーと上下方向に連なる下カバーと、で構成され、前記上カバーと前記下カバーとの合わせ目では、前記上カバーの前面側の外表面が、前記下カバーの前面側の外表面よりも前方に張り出していることを特徴とする。
本発明の電力量計によれば、上カバーと下カバーとで前後方向の段差を設けただけなので、上下方向の移動を伴わずに設置でき、上カバーを伝わる水が下カバーとの合わせ目から侵入することがなく、生産性と作業性と防水性を兼ね備えた電力量計を得ることができる。
本発明の実施の形態1にかかる電力量計の側面図と部分拡大図である。 本発明の実施の形態1にかかる電力量計において、本体部に上カバーを装着しようとしている状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる電力量計の上カバーを異なる方向から見たときのそれぞれの斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる電力量計において、本体部に上カバーを装着した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる電力量計の下カバーの斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる電力量計において、下カバーを装着しようとしている状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる電力量計において、下カバーの装着前と装着後それぞれの状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる電力量計の斜視図である。 本発明の実施の形態2にかかる電力量計において、下カバーの装着前と装着後それぞれの状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態3にかかる電力量計の斜視図である。
実施の形態1.
図1〜図8は、本発明の実施の形態1にかかる電力量計の構成を説明するためのものである。図1は本発明の特徴部分である上下に分割された2つのカバーの位置関係を説明するためのもので、図1(a)はカバーを取り付けた電力量計の側面図であり、図1(b))は図1(a)における領域R1部分を拡大した部分拡大図である。図2は電力量計の本体部に上カバーを装着しようとしている状態を示す斜視図、図3(a)〜(c)は、上カバーを異なる方向から見たときのそれぞれの斜視図、図4は電力量計の本体部に上カバーを装着し、封印を施した状態を示す斜視図、図5は下カバーの斜視図である。
図6は電力量計が壁面に設置された状態において、下カバーを装着しようとしている状態を示す斜視図、図7は下カバーの装着前後それぞれの状態を示すためのもので、図6のA−A線、B−B線による断面図であり、図7(a)は装着前の状態、図7(b)は装着後の状態、図7(c)は図7(b)の領域R2の部分拡大図である。そして、図8はカバーを装着した状態の電力量計の斜視図であり、図7(b)に示す状態に対応する。
本発明の実施の形態1にかかる電力量計1は、図示しない垂直な壁面に設置されることを前提としたものである。そして、図1、図2に示すように、背面側が壁面に固定される本体部2と、本体部2に対して着脱自在で、本体部2の少なくとも天面と両側面と前面を覆うカバー3とを有している。カバー3は、本体部の主に上半分を覆い、出荷後は取り外し不可となる上カバー31と、主に下半分を覆い、配線工事の際に着脱する下カバー32と、の2つの部材で構成される。そして、特徴的構成として、上カバー31と下カバー32との合わせ目3mでは、上カバー31の前面側の外表面(前面部31ff)が、下カバー32の前面側の外表面(前面部32ff)より外側に張り出す段差3dが形成されている。本実施の形態においては、段差寸法DLを0.5mmに設定している。
なお、方向については、z方向を電力量計1の厚み方向と定義し、正側を前面側、負側を背面(設置面)側とする。そして、x方向を電力量計1の横方向と定義し、正側を右、負側を左とする。さらに、y方向を電力量計1の縦方向(設置状態での鉛直方向、つまり上下方向)と定義し、正側を上、負側を下とする。なお、電力量計1の実際の取り付け状態においては、計量部22が端子ブロック23の上側になるように、縦方向を鉛直方向に揃えて、背面側が壁等に固定されることを想定している。
本体部2は、図2に示すように、図示しない背面側が壁面に固定されるベース部材21と、ベース部材21の前面側に配置され、配線に流れる電力を計量する計量部22と、計量部22の下方側に配置され、配線を電気接続するための複数の端子が配列された配線作業面23fを有する端子ブロック23と、端子ブロック23と計量部22とを電気接続するための図示しない内部配線部材や基板等を覆うベースカバー24とを有している。なお、本体部2からカバー3を外した状態では、計量部22には複数の電子部材が搭載されており、後述するように水の侵入から守る必要があるが、図では個々の電子部材の記載を省略し、簡略化した直方体で示している。
ベース部材21は、例えば、PBT(Polybutylene Terephthalate:ポリブチレンテレフタレート)などの熱可塑性樹脂を成形して形成される。そして、壁面に対向するように設置され、背面を覆う背面板部21pと、背面板部21pから前方に向けて立ち上がり、設置状態における両側部および天面部を囲うU字状の枠部21fと、を有している。枠部21fの内側は、機器等を収容する収容部となっている。枠部21fの外周部分には、侵入した雨水を外部に誘導する流路となる流路溝21d(主流路溝21dm、分岐溝21ds)が形成されている。
また、枠部21fの縦方向の中間部分には、上カバー31と下カバー32の突き合わせ端部31fj、32fj(図3、図5参照)を嵌め合わせるための凹部21bが形成され、その下方側には、上カバーを固定するための固定穴22sが形成されている。また、枠部21fの延在方向(U字状)における両端(下端)に位置する部分には、下カバー32を固定するためのスナップフィット凹部23sが形成されている。また、背面板部21pの背面側と、枠部21fより上方に突出する部分には、壁面に取り付けるための図示しない取付部が形成されている。
なお、主流路溝21dmは、基本的には天面側から両側部の下方まで伸びているが、両側部の中間部分で、上述した凹部21bによって分断されている。そのため、凹部21bより上側の主流路溝21dmは、天面部分から両側面に延び、凹部21bの手前で背面側に曲がり、背面側で開放されている。一方、凹部21bより下方の主流路溝21dmは、まっすぐに下り、下端で開放されている。そして、凹部21bの上側、下側、それぞれの主流路溝21dmには、背面に向かって下方に傾斜し、背面側で開放される複数の分岐溝21dsが連通している。
端子ブロック23は、PBTなどの熱可塑性樹脂で形成され、略箱状をなす。下部には、図示しない電源側回路および負荷側回路の配線を挿入接続するための接続孔23jが配置されている。そして、前面側の配線作業面23fには、各接続孔23jに対応して、挿入した配線を接続するための端子を操作するためのネジ頭が配列されている。また、上部には、計量部22との図示しない接続部が形成されている。
カバー3を構成する上カバー31と下カバー32は、例えば、PC(Polycarbonate:ポリカーボネート)などの熱可塑性樹脂を用いて成形している。上カバー31は図3(a)〜(c)に示すように、天面部31ftと両側の側面部31fsおよび前面部31ffとが連なり、背面側と下面側が開放されるようになっている。下面側には、下カバー32との突き合わせ端部31fjが、ほぼ水平面(xz面)内にU字状に延在するように形成されている。突き合わせ端部31fj直下の内側部分には、突き合わせ端部31fjとの間で、後述する下カバー32の突出部32pを把持するための把持部31gが前面側に開口するように形成されている。また、突き合わせ端部31fjの下方の右側部には、本体部2に固定するためにxy面内で開口する固定穴31sが形成され、左右方向の反対側となる左側部には、本体部2の図示しない係止部に引掛けるフック部31zが形成されている。
そして、本体部2に対して枠部21fおよび凹部21bをガイドとして、前方から上カバー31を押し込むと、突き合わせ端部31fjの背面側の端部が凹部21b内に入り込む。そして、上カバー31の固定穴31sと本体部2の固定穴22sが同軸上で重なるとともに、フック部31zと図示しない係止部が噛み合う。この状態で、図2に示すように、封印ネジ91を固定穴31sからねじ込むと、フック部31zと固定穴31s、突き合わせ端部31fjの背面側の端部、および図示しない移動規制部材によって、上カバー31は本体部2に対し移動できないように固定される。さらに、図4に示すように封印材92を被せて封印を施すと、封印を破らないかぎり、封印ネジ91を外すことはできず、計量部22に対して接触することができなくなる。なお、この封印は検定封印と呼ばれ、この封印を破ると料金等の算出に関わる計器として使用できなくなる。一方、この状態においても、端子ブロック23の配線作業面23fは露出している。
一方、下カバー32は、図5に示すように、下方が窪むようになだらかな曲面を有する前面部32ffと、両側の側面部32fsとが連なり、上面側と背面側、そして、下面側が開放されている。上面側には、上カバー31との突き合わせ端部32fjが、ほぼ水平面(xz面)内でU字状に延在するように形成されている。突き合わせ端部32fjの少なくとも前面側の内縁部分には、把持部31gに把持されるように内面から突出する突出部32pが形成されている。なお、突出部32pのうち、前面側の両側部近傍部分の領域Rx部分については、把持部31gとの固定のため、他の部分より厚みt32(=6.7mm)が厚くなっている。また、突き合わせ端部32fjの上面側には、突き合わせ端部32fjの延在方向に沿うとともに、前面側から背面側にかけて下方に傾斜する流路溝32wが形成されている。一方、両側の側面部32fsの下端側には、本体部2に固定するためのスナップフィット凸部32sが形成されている。
そして、実際の設置状態では、図6、図7に示すように、上カバー31が固定された本体部2に対し、突き合わせ端部31fj、32fjどうしをすり合わせるように前方から下カバー32を押し込める。すると、突き合わせ端部32fjの背面側端部が凹部21b内にはまり込むと同時に、両側のスナップフィット凸部32sとスナップフィット凹部23sが嵌め合わさり、突出部32pは把持部31g内に把持される。ここで、例えば、把持部の間隔G31=6.5mmに対し、突出部32pの領域Rx(図5)部分の厚みt32=6.7mm、と言うように、挟まれるものの厚みの方が隙間より大きくなる部分を有するように、寸法差(Δt=0.2mm)をつけている。そのため、仮にスナップフィット結合による上下方向での動きの規制が緩い場合でも、嵌め合わせ後は、突き合わせ端部31fj、32fjどうしが密着した状態で前後方向での移動が規制される。
なお、スナップフィット凹部23sとスナップフィット凸部32sには、それぞれ挿通孔が形成されており、嵌め合わせ(スナップフィット結合)した際に、一続きでワイヤー等を挿通できるように配置されている。そして、スナップフィット結合がなされたときには、図示しない移動規制部材同士が干渉し、スナップフィット結合を解除しないと下カバー32は、本体部2から外すことができないようになっている。これにより、下カバー32を本体部2に被せ、挿通孔にワイヤーを通して封印すれば、封印を破らない限り、下カバー32を外すことはできなくなる。また、下カバー32の図示しない下面側の開口形状は、端子ブロック23のうち、配線を通すための接続孔23j部分は露出させるが、配線作業面23f部分については、操作できない程度に調整しているので、封印を破らない限り、配線を改造することはできなくなる。
このようにして上カバー31、下カバー32を本体部2に装着すると、図8に示すように、本体部2の機器等が収容された部分および配線作業面23fは、カバー3によって覆われる。このとき、把持部31g内に突出部32pが挿入されると、寸法差Δtに対応して、把持部31gが変形することになる。そのため、突出部32pは、把持部31gが変形する際の弾力によって確実に把持され、上カバー31と下カバー32の突き合わせ端部31fj、32fjどうしが密着して、合わせ目3mの隙間がなくなる。
このような構成の電力量計1が屋外の壁面に設置され、風雨に曝されたとき、カバー3にかかった水滴は、カバー3の外表面を下方に向けて流れ落ちる。このとき、上カバー31の表面を流れる水滴は、合わせ目3mを経由して下カバー32の表面を流れ落ちることになる。ここで、合わせ目3mに全く隙間が無いような場合には、上カバー31の表面を流れ落ちる水滴は、合わせ目3mを超えて、全て下カバー32の表面を流れ落ちていく。
しかしながら、樹脂の成形品では寸法精度や面精度に限界があり、また、温度変化等による膨張収縮も考えられる。そのため、U字状に延在する合わせ目3mのうち、把持部31gと突出部32p直近部分(領域Rx近傍部分)での密着性は保持できたとしても、部分的には隙間が発生する可能性がある。一方、間隔G31より厚t32の方が大きな領域Rxでは、はめ込む際に力が必要であり、領域Rxを合わせ目3mに沿って全体に広げることは現実的ではない。つまり、工業製品である電力量計1において、2つのカバー部材(上カバー31と下カバー32)の合わせ目3mでの密着性を維持することは困難である。つまり、上カバー31の表面に水滴がかかった場合、下カバー32の表面に伝わらず、合わせ目3mの隙間から内部に侵入する水滴があることが考えられる。
そこで、本発明の実施の形態1にかかる電力量計では、合わせ目3m部分において、上カバー31の前面部31ff側の外表面が、下カバー32の前面部32ff側の外表面よりも前方に張り出す(段差3dを有する)ようにした。これにより、合わせ目3mにおいて、隙間が生じる部分があっても、上カバー31の前面部31ffを流れ落ちてきた水滴は、下カバー32の前面部32ffを伝って下方に流れ落ち、合わせ目3mから内部に侵入するようなことはなくなる。つまり、作業性を損なう上下方向の動きを伴うことなく、前後方向の移動だけで下カバー32を着脱でき、雨水等の合わせ目3mからの浸水を防止できる電力量計1を得ることができた。
なお、本実施の形態においては、段差寸法DLとして0.5mmに設定した場合について説明したが、これに限ることはない。基本的には、生じうる隙間以上の段差3dがあれば、合わせ目3mから内部に侵入するようなことはなくなるので、段差3dを大きくするほど、防水性は高まる。しかしながら、段差3dを大きくしすぎるのは、美観上好ましくなく、また、量産的な成形品の寸法精度、および生じうる隙間の大きさを考慮して、段差寸法DLを設定する必要がある。0.5mm未満の場合、寸法精度によっては段差3dよりも大きな隙間が生じる場合があり、防水性が劣る場合がある。一方、段差寸法DLを1mmより大きくすると、段差3dが目立ちすぎる。そこで、効果的な段差寸法DLとしては、0.5mm〜1.0mmの範囲に入るように設定するのが望ましい。
また、本実施の形態においては、前面部31ff、32ff間で段差3dを設ける例を示したが、これに限ることはなく、側面部31fs、32fs間で段差3dを設けるようにしてもよく、側面部31fsに風雨が当たるような状況下ではむしろ望ましい。しかしながら、例えば、電力量計1が図示しない電力量計ボックスに収められ、側方が覆われているような設置状況が想定される場合、側面部31fs、32fs間での段差3dは不要である。
なお、上述した段差3dを設けることで、基本的には合わせ目3mからの浸水を防止できるが、風雨が想定以上に強い場合や、人為的な散水等により、水平方向に水滴が飛んでくるような状況下では、合わせ目3mから水滴が侵入することも考えられる。その場合、侵入した水滴は、下カバー32の突き合わせ端部32fjの内縁部分の上面側に設けた流路溝32w(図5)に沿って背面側へ排出される。つまり、仮に合わせ目3mから浸水が生じた場合でも、侵入した水がカバー3内部の機器に侵入することはなく、外部に排出することができる。なお、本実施の形態においては、流路溝32wは、把持部31g内に収まっているが、流路溝32w内の水滴の流れのみを考えると、流路溝32w部分は必ずしも把持部31g内に収まっている必要はない。
一方、カバー3の表面ではなく、カバー3の外周部分と枠部21fとの隙間から水が侵入する場合もある。しかし、その場合でも、侵入した水は、枠部21fに設けられた流路溝21dに沿って、枠部21fの延在方向に流れる。そして、上部の流路溝21dに沿って流れる水は主流路溝21dmに沿って天面側から両側部に流れ、一部は分岐溝21dsを経て、残りは主流路溝21dmにより背面側へ排出される。一方、凹部21bより下方側の隙間から侵入した水のほとんどは、主流路溝21dmに沿って下方から排出され、一部が分岐溝21dsを経て背面側へ排出される。これにより、電力量計1のどの方向に雨水がかかっても、内部に水滴を侵入させることなく防水性を保つことができる。
また、本実施の形態において、上カバー31と下カバー32それぞれの突き合わせ端部31fj、32fjの背面側が凹部21b内に収まる例を示したが、これに限ることはない。凹部21bを設けず、単純に突き合わせるだけでもよい。この場合、流路溝21dについても、上下方向で分かつことなく、主流路溝21dmを天面側から下端まで連続させるようにしてもよい。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、側面側の合わせ目が水平になる例を示したが、本実施の形態2にかかる電力量計では、側面側の合わせ目に傾斜をつけるようにした。図9は本実施の形態2にかかる電力量計において上カバーが装着された電力量計に下カバーを装着する前と後それぞれの状態を示すもので、図9(a)は装着前の状態、図9(b)は装着後の状態を示し、それぞれ、実施の形態1で説明した図7(a)と図7(b)に対応する。なお、図9で説明する合わせ目の傾斜に関する構成や動作以外の部分については、実施の形態1と同様であるので、同様部分についての詳細な説明は省略する。
図9(a)に示すように、本実施の形態2にかかる電力量計1では、上カバー31の突き合わせ端部31fj、下カバー32の突き合わせ端部32fjが、背面側が低くなるように傾斜している。しかし、背面側が低くなるように傾斜したので、傾斜の大きさに関係なく、前後方向だけの動きだけで下カバー32の着脱は可能である。そして、図9(b)に示すように、下カバー32を装置した際の合わせ目3mも、突き合わせ端部31fj、32fjと同じように背面側が低くなるように傾斜している。
この場合、側面側に段差3dがなく、側面部の合わせ目3mに隙間があったとしても、上カバー31の側面から合わせ目3mにかかった水滴は、傾斜に沿って背面側へ誘導されるので、水滴が合わせ目3mから内部に侵入することはない。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、下カバーと本体部をスナップフィットで固定する例を示したが、本実施の形態3にかかる電力量計では、ネジ止めするようにした。図10は本実施の形態3にかかる電力量計において、カバーを装着した状態の電力量計の斜視図であり、実施の形態1で説明した図8に対応する。なお、図10で説明するネジ止めに関する構成や動作以外の部分については、実施の形態1と同様であるので、同様部分についての詳細な説明は省略する。
図10に示すように、本実施の形態3にかかる電力量計1では、下カバー32の本体部への固定が、実施の形態1の上カバー31の固定と同様に、ネジ93を用いて行うようにした。当然ながら、実施の形態1で説明したスナップフィット凹部23sに対応する部分には、図示しない固定用のネジ穴が、スナップフィット凸部32sに対応する部分には図示しない固定穴が形成されている。ネジ93による固定は、スナップフィットによる固定と比較して、下カバー32の本体部2に対する位置の規制力が高く、その分、上カバー31と下カバー32との上下方向の位置関係も規制される。その結果、把持部31gと突出部32pによる前面側の上下方向の位置規制に加え、ネジ93による背面側の上下方向の位置規制も高まるので、特に側面部での合わせ目3mの隙間発生を効果的に防止することが可能となる。
以上のように、本発明の各実施の形態にかかる電力量計1によれば、壁面に設置されることを前提とする電力量計1であって、壁面への設置状態において、配線に流れる電力を計量する計量部22と、計量部22の下方側に配置され、配線と計量部22とを電気接続するための複数の端子が配列された配線作業面23fを前面側に有する端子ブロック23とが設けられた本体部2と、本体部2の前面側を覆うカバー3と、を備え、カバー3は、本体部2に固定され、計量部22を覆う上カバー31と、本体部2に対して前後方向で着脱自在に構成され、上カバー31の下側の突き合わせ端部31fjと突き合わさり、上カバー31と上下方向に連なる下カバー32と、で構成され、上カバー31と下カバー32との合わせ目3mでは、上カバーの前面側の外表面(前面部31ff)が、下カバー32の前面側の外表面(前面部32ff)よりも前方に張り出しているように構成した。これにより、壁面に設置された電力量計1に対して、作業性を損なう上下方向の動きを伴うことなく、前後方向の移動だけで下カバー32を着脱でき、合わせ目3mから雨水等が侵入するのを防止できる。つまり、生産性と作業性と防水性を兼ね備えた電力量計1を得ることができた。
とくに、上カバー31の下カバー32に対する前方への張出量(段差寸法DL)が、0.5mm以上であれば、量産品でのばらつき等を考慮しても、十分に防水性を保つことができる。
また、上カバー31の突き合わせ端部31fjと突き合わさる下カバー32の突き合わせ端部32fjには、内表面から突出する突出部32pが形成され、上カバー31には、突出部32pを上下方向から把持する把持部31gが形成されているようにすれば、上カバー31と下カバー32の突き合わせ端部31fj、32fjどうしが密着して、合わせ目3mの隙間を確実に小さくすることができる。
とくに突出部32pには、把持部31gの間隔G31よりも大きな厚みt32を有する部分(領域Rx部分)が形成されているようにすれば、把持部31gが変形する際の弾力によって、上カバー31と下カバー32との隙間をより確実に小さくすることができる。
あるいは、突出部32pの上面には、突き合わせ端部31fjの延在方向に沿って流路溝31wが形成されているようにすれば、仮に合わせ目3mから浸水する場合があったとしても、流路溝に沿って排水され、内部機器に浸水することはない。
1:電力量計、
2:本体部、
21:ベース部材、 21b:凹部、 21f:枠部、 21d:流路溝、 21dm:主流路溝、 21ds:分岐溝、
22:計量部、 23:端子ブロック、 23f:配線作業面、 23s:スナップフィット凹部、
3:カバー、 3d:段差、 3m:合わせ目、
31:上カバー、 31ff:前面部、 31fj:突き合わせ端部、 31fs:側面部、 31ft:天面部、 31g:把持部、 31s:固定穴、 31z:フック部、
32:下カバー、 32ff:前面部、 32fj:突き合わせ端部、 32fs:側面部、 32p:突出部、 32s:スナップフィット凸部、 32w:流路溝、
DL:段差寸法、 G31:把持部の間隔、 t32:突出部の厚み。

Claims (5)

  1. 壁面に設置されることを前提とする電力量計であって、
    前記壁面への設置状態において、
    配線に流れる電力を計量する計量部と、前記計量部の下方側に配置され、前記配線と前記計量部とを電気接続するための複数の端子が配列された配線作業面を前面側に有する端子ブロックとが設けられた本体部と、
    前記本体部の前面側を覆うカバーと、を備え、
    前記カバーは、
    前記本体部に固定され、前記計量部を覆う上カバーと、前記本体部に対して前後方向で着脱自在に構成され、前記上カバーの下側の突き合わせ端部と突き合わさり、前記上カバーと上下方向に連なる下カバーと、で構成され、
    前記上カバーと前記下カバーとの合わせ目では、前記上カバーの前面側の外表面が、前記下カバーの前面側の外表面よりも前方に張り出していることを特徴とする電力量計。
  2. 前記上カバーの前記下カバーに対する前方への張出量が、0.5mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の電力量計。
  3. 前記上カバーの突き合わせ端部と突き合わさる前記下カバーの突き合わせ端部には、内表面から突出する突出部が形成され、
    前記上カバーには、前記突出部を上下方向から把持する把持部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電力量計。
  4. 前記突出部には、前記把持部の間隔よりも大きな厚みを有する部分が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電力量計。
  5. 前記突出部の上面には、前記突き合わせ端部の延在方向に沿って流路溝が形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の電力量計。
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