JP2018179771A - 電力量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性と作業性と防水性を兼ね備えた電力量計を得ることを目的とする。【解決手段】壁面に設置されることを前提とする電力量計1であって、本体部2の前面側を覆うカバー3は、本体部2に固定され、計量部22を覆う上カバー31と、本体部2に対して前後方向で着脱自在に構成され、上カバー31の下側の突き合わせ端部31fjと突き合わさり、上カバー31と上下方向に連なる下カバー32と、で構成され、下カバー32の上カバー31に対する突き合わせ端部32fjには、前面から両側面の背面側に至るU字状の延在方向に沿って流路溝32dが形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、壁面に設置される電力量計のとくに防水の構造に関する。
電力量計は、背面側を壁面に対向させて設置されることを前提としており、前面側は、配線の改変(不当改造)や盗電を防止するためのカバーで覆われ、無断でカバーを外せないように封印が施されている。一方、電力量計は、定格に応じて端子台の形状が異なるため、これに合わせて多種類のカバーを用意する必要がある。そこで、金型等の製作を考えると、大きさが一定な主に計量部を覆うカバー(上カバー)と、定格に応じて大きさが異なる主に端子ブロック部分を覆うカバー(下カバー)に分割してカバーを構成する方が、一体物で構成するよりも高い生産性が得られると考えられる。その場合、上カバーと下カバーの合わせ目からの水の流入が懸念され、上カバー下面に設けた凹部に対して、下カバー上面に設けた凸部を嵌め合わせる電力量計が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−36662号公報(段落0021〜0026、図1〜図5)
しかしながら、計量部を覆う上カバーは、出荷後は封印を破ることが許されないよう本体に固定されており、電気工事の際には、本体に上カバーが固定された状態で、下カバーのみを着脱することになる。一方、上述した構成では、設置状態において単に下カバーを前後方向に移動させるだけでは固定できず、配線等が連なる下方側から上方に向けて下カバーを移動させながら嵌め合わせる必要がある。そのため、作業性が悪く、容易に着脱することができなかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、生産性と作業性と防水性を兼ね備えた電力量計を得ることを目的とする。
本発明の電力量計は、壁面に設置されることを前提とする電力量計であって、前記壁面への設置状態において、配線に流れる電力を計量する計量部と、前記計量部の下方側に配置され、前記配線と前記計量部とを電気接続するための複数の端子が配列された配線作業面を前面側に有する端子ブロックとが設けられた本体部と、前記本体部の前面側を覆うカバーと、を備え、前記カバーは、前記本体部に固定され、前記計量部を覆う上カバーと、前記本体部に対して前後方向で着脱自在に構成され、前記上カバーの下側の突き合わせ端部と突き合わさり、前記上カバーと上下方向に連なる下カバーと、で構成され、前記下カバーの前記上カバーに対する突き合わせ端部には、前面から両側面の背面側に至るU字状の延在方向に沿って流路溝が形成されていることを特徴とする。
本発明の電力量計によれば、下カバーの突き合わせ端部に流路溝を設けたので、上下方向の移動を伴わずに設置でき、上カバーを伝わる水が下カバーとの合わせ目から侵入したとしても、機器のない背面側に誘導できるので、生産性と作業性と防水性を兼ね備えた電力量計を得ることができる。
本発明の実施の形態1にかかる電力量計において、下カバーを装着しようとしている状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる電力量計において、本体部に上カバーを装着しようとしている状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる電力量計の上カバーを異なる方向から見たときのそれぞれの斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる電力量計において、本体部に上カバーを装着した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる電力量計の下カバーの平面図と断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる電力量計において、下カバーの装着前と装着後それぞれの状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる電力量計の斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる電力量計の側面図である。 本発明の実施の形態1にかかる電力量計の背面図と部分拡大図である。 本発明の実施の形態2にかかる電力量計の斜視図である。
実施の形態1.
図1〜図9は、本発明の実施の形態1にかかる電力量計の構成を説明するためのものである。図1は本発明の特徴部分である下カバーの構成を示すため、電力量計が壁面に設置された状態において、下カバーを装着しようとしている状態を示す斜視図である。図2は電力量計の本体部に上カバーを装着しようとしている状態を示す斜視図、図3(a)〜(c)は、上カバーを異なる方向から見たときのそれぞれの斜視図、図4は電力量計の本体部に上カバーを装着し、封印を施した状態を示す斜視図、そして、図5(a)は下カバーの平面図、図5(b)は図5(a)のB−B線による断面図である。
図6は下カバーの装着前後それぞれの状態を示すため断面図で、図6(a)は装着前の状態、図6(b)は装着後の状態、図6(c)は図6(b)の領域R1部分を拡大したもので、それぞれ図1のA−A線による断面に対応する。図7はカバーを装着した状態の電力量計の斜視図、また、図8はカバーを装着した電力量計の側面図で、下カバーの流路溝部分を覆う部分を透過させている。図9(a)はカバーを装着した電力量計の背面図、図9(b)は図9(a)の領域R2部分の部分拡大図である。
本発明の実施の形態1にかかる電力量計1は、図示しない垂直な壁面に設置されることを前提としたものである。そして、図1に示すように、背面側が壁面に固定される本体部2と、本体部2に対して着脱自在で、本体部2の少なくとも天面と両側面と前面を覆うカバー3とを有している。カバー3は、本体部の主に上半分を覆い、出荷後は取り外し不可となる上カバー31と、主に下半分を覆い、配線工事の際に着脱する下カバー32と、の2つの部材で構成される。そして、特徴的構成として、下カバー32の上カバー31に対する突き合わせ端部32fjの内面側には、U字状の延在方向に沿って、流路溝32dが形成されている。
なお、方向については、z方向を電力量計1の厚み方向と定義し、正側を前面側、負側を背面(設置面)側とする。そして、x方向を電力量計1の横方向と定義し、正側を右、負側を左とする。さらに、y方向を電力量計1の縦方向(設置状態での鉛直方向、つまり上下方向)と定義し、正側を上、負側を下とする。なお、電力量計1の実際の取り付け状態においては、計量部22が端子ブロック23の上側になるように、縦方向を鉛直方向に揃えて、背面側が壁等に固定されることを想定している。
本体部2は、図2に示すように、背面側(図9参照)が壁面に固定されるベース部材21と、ベース部材21の前面側に配置され、配線に流れる電力を計量する計量部22と、計量部22の下方側に配置され、配線を電気接続するための複数の端子が配列された配線作業面23fを有する端子ブロック23と、端子ブロック23と計量部22とを電気接続するための図示しない内部配線部材や基板等を覆うベースカバー24とを有している。なお、本体部2からカバー3を外した状態では、計量部22には複数の電子部材が搭載されており、後述するように水の侵入から守る必要があるが、図では個々の電子部材の記載を省略し、簡略化した直方体で示している。
ベース部材21は、例えば、PBT(Polybutylene Terephthalate:ポリブチレンテレフタレート)などの熱可塑性樹脂を成形して形成される。そして、壁面に対向するように設置され、背面を覆う背面板部21pと、背面板部21pから前方に向けて立ち上がり、設置状態における両側部および天面部を囲うU字状の枠部21fと、を有している。枠部21fの内側は、機器等を収容する収容部となっている。枠部21fの外周部分には、侵入した雨水を外部に誘導する流路となる流路溝21d(主流路溝21dm、分岐溝21ds)が形成されている。
また、枠部21fの縦方向の中間部分には、上カバー31と下カバー32の突き合わせ端部31fj、32fjの背面側部分を嵌め合わせるための凹部21bが形成され、その下方側には、上カバーを固定するための固定穴22sが形成されている。また、枠部21fの延在方向(U字状)における両端(下端)に位置する部分には、下カバー32を固定するためのスナップフィット凹部23sが形成されている。また、背面板部21pの背面側と、枠部21fより上方に突出する部分には、壁面に取り付けるための取付部21j(図9参照)が形成されている。
なお、主流路溝21dmは、基本的には天面側から両側部の下方まで伸びているが、両側部の中間部分で、上述した凹部21bによって分断されている。そのため、凹部21bより上側の主流路溝21dmは、天面部分から両側面に延び、凹部21bの手前で背面側に曲がり、背面側で開放されている。一方、凹部21bより下方の主流路溝21dmは、まっすぐに下り、下端で開放されている。そして、凹部21bの上側、下側、それぞれの主流路溝21dmには、背面に向かって下方に傾斜し、背面側で開放される複数の分岐溝21dsが連通している。
端子ブロック23は、PBTなどの熱可塑性樹脂で形成され、略箱状をなす。下部には、図示しない電源側回路および負荷側回路の配線を挿入接続するための接続孔23jが配置されている。そして、前面側の配線作業面23fには、各接続孔23jに対応して、挿入した配線を接続するための端子を操作するためのネジ頭が配列されている。また、上部には、計量部22との図示しない接続部が形成されている。
カバー3を構成する上カバー31と下カバー32は、例えば、PC(Polycarbonate:ポリカーボネート)などの熱可塑性樹脂を用いて成形している。上カバー31は図3(a)〜(c)に示すように、天面部31ftと両側の側面部31fsおよび前面部31ffとが連なり、背面側と下面側が開放されるようになっている。下面側には、下カバー32との突き合わせ端部31fjが、ほぼ水平面(xz面)内にU字状に延在するように形成されている。突き合わせ端部31fj直下の内側部分には、突き合わせ端部31fjとの間で、後述する下カバー32の突出部32pを把持するための把持部31gが前面側に開口するように形成されている。また、突き合わせ端部31fjの下方の右側部には、本体部2に固定するためにxy面内で開口する固定穴31sが形成され、左右方向の反対側となる左側部には、本体部2の図示しない係止部に引掛けるフック部31zが形成されている。
そして、本体部2に対して枠部21fおよび凹部21bをガイドとして、前方から上カバー31を押し込むと、突き合わせ端部31fjの背面側の端部が凹部21b内に入り込む。そして、上カバー31の固定穴31sと本体部2の固定穴22sが同軸上で重なるとともに、フック部31zと図示しない係止部が噛み合う。この状態で、図2に示すように、封印ネジ91を固定穴31sからねじ込むと、フック部31zと固定穴31s、突き合わせ端部31fjの背面側の端部、および図示しない移動規制部材によって、上カバー31は本体部2に対し移動できないように固定される。
さらに、図4に示すように封印材92を被せて封印を施すと、封印を破らないかぎり、封印ネジ91を外すことはできず、計量部22に対して接触することができなくなる。なお、この封印は検定封印と呼ばれ、この封印を破ると料金等の算出に関わる計器として使用できなくなる。一方、この状態においても、端子ブロック23の配線作業面23fは露出している。
一方、下カバー32は、図1に示すように、下方が窪むようになだらかな曲面を有する前面部32ffと、両側の側面部32fsとが連なり、上面側と背面側、そして、下面側が開放(開口32a:図5参照)されている。上面側には、上カバー31との突き合わせ端部32fjが、ほぼ水平面(xz面)内でU字状に延在するように形成されている。また、両側の側面部32fsの下端側には、本体部2に固定するためのスナップフィット凸部32sが形成されている。そして、特徴的な構成として、U字状に延在する突き合わせ端部32fjの内側には、内表面から突出し、上面に流路溝32dが形成された突出部32pが設けられている。
流路溝32dは、図5に示すように、外表面を形成する外壁部32wxに対して、内側に突出する突出部32pの内側の端部に設けた内壁部32wiとの間に形成されたものである。流路溝32dのうち、前面部32ffに沿って左右方向に延在する前部溝32dfは、左右方向の中央部分を頂点として、両端が下方になるように、底面32dfbには、1.5度の傾斜αfbが設けられている。そして、溝幅方向(z方向)中央に位置する仕切壁32wdによって、それぞれ、5.5mmの溝幅を有する2つの溝が並行に走るように構成している。
流路溝32dのうち、側面部32fsに沿って厚み方向に延在する側部溝32dsを形成する部分では、側面部32fsに段差がある部分より背面側の部分に、ガイド壁32wgが設けられている。ガイド壁32wgは外壁部32wxの屈曲により、溝幅が急変して広くなった部分に設けられ、前面側から背面側にかけて溝幅が急変せず、変化したとしても滑らかに変化するようにしたものである。これにより、段差がある部分で外壁部32wxが屈曲しているにもかかわらず、側部溝32dsは、前面側の幅4.1mmから背面側にかけて溝幅を急変させることなく、なだらかに変化している。その結果、前部溝32dfに侵入した水滴が、例えば、表面張力によって角張った部分に張り付き、滞留させるようなことなく、背面側に誘導する流路溝32dがU字状に形成されることになる。
そして、実際の設置状態では、上カバー31が固定された本体部2に対し、図6に示すように、突き合わせ端部31fj、32fjどうしをすり合わせるように前方から下カバー32を押し込める。すると、突き合わせ端部32fjの背面側端部が図1、図2で示した凹部21b内にはまり込むと同時に、両側のスナップフィット凸部32sとスナップフィット凹部23sが嵌め合わさる。
このとき、流路溝32dを形成する突出部32pは、上カバー31の把持部31gに把持される。そして、外壁部32wx、仕切壁32wd、内壁部32wiが、把持部31gの突き合わせ端部31fjに突き当たるように構成している。これにより、流路溝32dの上面は閉塞され、流路内に侵入した水量が多くなった場合でも、水滴が内部に向かって移動するのを防止する防水構造を形成している。
なお、突出部32pのうち、前面側の両側部近傍部分のある領域部分については、把持部31gとの固定のため、把持部31gの隙間(6.5mm)より大きな厚み(例えば、6.7mm)を有するように設定している。そのため、仮にスナップフィット結合による上下方向での動きの規制が緩い場合でも、嵌め合わせ後は、突き合わせ端部31fj、32fjどうしが密着した状態で前後方向での移動が規制される。
なお、スナップフィット凹部23sとスナップフィット凸部32sには、それぞれ挿通孔が形成されており、嵌め合わせ(スナップフィット結合)した際に、一続きでワイヤー等を挿通できるように配置されている。そして、スナップフィット結合がなされたときには、図示しない移動規制部材同士が干渉し、スナップフィット結合を解除しないと下カバー32は、本体部2から外すことができないようになっている。これにより、下カバー32を本体部2に被せ、挿通孔にワイヤーを通して封印すれば、封印を破らない限り、下カバー32を外すことはできなくなる。
また、下カバー32の下面側の開口32a(図5)の形状は、端子ブロック23のうち、配線を通すための接続孔23j部分は露出させるが、配線作業面23f部分については、操作できない程度に調整しているので、封印を破らない限り、配線を改造することはできなくなる。
このようにして、下カバー32を本体部2に装着すると、図7、図8に示すように、本体部2の機器等が収容された部分および配線作業面23fは、カバー3によって覆われる。このとき、理想的には、上カバー31と下カバー32の突き合わせ端部31fj、32fjどうしが密着して、合わせ目3mの隙間がなくなる。一方、上カバー31と下カバー32との合わせ目3mでは、上カバー31の前面側の外表面(前面部31ff)が、下カバー32の前面側の外表面(前面部32ff)より外側に張り出すように段差3uが形成されている。本実施の形態においては、段差が0.5mmになるように設定している。
一方、背面側では、図9に示すように、上カバー31の突き合わせ端部31fjと、下カバー32の突き合わせ端部32fjとが、凹部21b内に嵌めこまれ、側部溝32dsが開口する。このとき、取付部21jは背面板部21pの主面よりも背面側に突出しているので、側部溝32dsが開口する部分は、壁面から離れた位置になるように設定されている。
このような構成の電力量計1が屋外の壁面に設置され、風雨に曝されたとき、カバー3にかかった水滴は、カバー3の外表面を下方に向けて流れ落ちる。このとき、上カバー31の表面を流れる水滴は、合わせ目3mを経由して下カバー32の表面を流れ落ちることになる。ここで、合わせ目3mに全く隙間が無いような場合には、上カバー31の表面を流れ落ちる水滴は、合わせ目3mを超えて、全て下カバー32の表面を流れ落ちていく。
しかしながら、樹脂の成形品では寸法精度や面精度に限界があり、また、温度変化等による膨張収縮も考えられる。そのため、U字状に延在する合わせ目3mのうち、把持部31gの弾性変形によって突出部32pが把持された領域での密着性は保持できたとしても、部分的には隙間が発生する可能性がある。一方、把持部の間隔より突出部32pの方が大きな領域では、はめ込む際に力が必要であり、その領域を合わせ目3mに沿って全体に広げることは現実的ではない。つまり、工業製品である電力量計1において、2つのカバー部材(上カバー31と下カバー32)の合わせ目3mでの密着性を維持することは困難である。つまり、上カバー31の表面に水滴がかかった場合、下カバー32の表面に伝わらず、合わせ目3mの隙間から内部に侵入する水滴があることが考えられる。
しかし、本発明の実施の形態1にかかる電力量計では、下カバー32の突き合わせ端部32fjの延在方向に沿って流路溝32dを設けるようにした。これにより、合わせ目3mから水滴が侵入した場合でも、侵入した水滴は、下カバー32の突き合わせ端部32fjの内縁部分の上面側に設けた流路溝32dに沿って背面側へ排出される。つまり、仮に合わせ目3mから浸水が生じた場合でも、侵入した水がカバー3内部の機器に侵入することはなく、外部に排出することができる。とくに、前面側から前部溝32df内に侵入した水滴は、勾配に沿ってスムースに側部溝32dsに誘導され、外部に排出される。また、横風等で側面側から水が侵入するような状況でも、侵入した水滴が前部溝32df側へ逆流することもない。
その際、風雨が強く当たることが想定される前面側では、二重化した前部溝32dfを設けるようにしたので、仕切壁32wd、内壁部32wiの二重の壁で内部への水滴の侵入をガードできる。また、側部溝32dsでは、ガイド壁32wgによって、溝幅が急変(ここでは急拡大)する部分をなくしたので、水滴が支障なく背面側へ誘導される。そして、背面側は壁面から離れているので、背面側の端部に達した水滴は背面あるいは壁面を伝って下方に流れ落ちる。つまり、作業性を損なう上下方向の動きを伴うことなく、前後方向の移動だけで下カバー32を着脱でき、雨水等の合わせ目3mから水滴が入っても、内部機器への浸水を防止できる電力量計1を得ることができた。
なお、本実施の形態においては、流路溝32dが把持部31g内に収まっている例を示したが、流路溝32d内の水滴の流れのみを考えると、流路溝32d部分は必ずしも把持部31g内に収まっている必要はない。
一方、上述したように、流路溝32dは、合わせ目3mから侵入した水滴を内部へ侵入することを防止する効果を奏している。しかし、さらに、合わせ目3m部分に段差3uを設けることにより、合わせ目3mからの侵入自体を減らすようにすることも有効である。このようにすることで、合わせ目3mにおいて、隙間が生じる部分があっても、上カバー31の前面部31ffを流れ落ちてきた水滴は、下カバー32の前面部32ffを伝って下方に流れ落ちることが多くなり、合わせ目3mから内部に侵入する水滴を減少させることができる。
なお、本実施の形態においては、前部溝32dfの幅や傾斜角度、および側部溝32dsの幅について具体的な例を記載したが、これに限ることはない。基本的には、侵入した水滴がスムースに背面側へ排出できるようになっていればよい。また、本実施の形態においては、側部溝32dsには傾斜を設けない例を示したが、これに限ることはなく、前部溝32dfと同様に背面側が下方にくるように傾斜を設けてもよい。
一方、カバー3の表面ではなく、カバー3の外周部分と枠部21fとの隙間から水が侵入する場合もある。しかし、その場合でも、侵入した水は、枠部21fに設けられた流路溝21dに沿って、枠部21fの延在方向に流れる。そして、上部の流路溝21dに沿って流れる水は主流路溝21dmに沿って天面側から両側部に流れ、一部は分岐溝21dsを経て、残りは主流路溝21dmにより背面側へ排出される。一方、凹部21bより下方側の隙間から侵入した水のほとんどは、主流路溝21dmに沿って下方から排出され、一部が分岐溝21dsを経て背面側へ排出される。これにより、電力量計1のどの方向に雨水がかかっても、内部に水滴を侵入させることなく防水性を保つことができる。
その際、流路溝32dの背面側での排出口を図9で説明したように壁面に向かうのではなく、主流路溝21dm、あるいは分岐溝21dsのいずれかに連通させるようにしてもよい。
また、本実施の形態において、上カバー31と下カバー32それぞれの突き合わせ端部31fj、32fjの背面側が凹部21b内に収まる例を示したが、これに限ることはない。凹部21bを設けず、単純に突き合わせるだけでもよい。この場合、流路溝21dについても、上下方向で分かつことなく、主流路溝21dmを天面側から下端まで連続させるようにしてもよい。その場合でも、流路溝32dの背面側での排出口を、主流路溝21dm、あるいは分岐溝21dsのいずれかに連通させるようにしてもよい。
また、流路溝32dを内表面から突出した突出部32pに設ける例(L字状)を示したが、これに限ることはない。上カバー31の把持部31gによって把持できない場合はあるが、突き合わせ端部の形状を図示しない外表面に突出する逆L字状にしてもよいし、内表面と外表面の両側に突出するようにT字状にしてもよい。あるいは、突出部を設けず、壁材の厚みを厚くして壁材の厚みの中で設けるようにしてもよい。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、側面側の合わせ目が水平になる例を示したが、本実施の形態2にかかる電力量計では、側面側の合わせ目に傾斜をつけるようにした。図10は本実施の形態2にかかる電力量計において、カバーを装着した状態の側面図で、下カバーの流路溝部分を覆う部分を透過させており、実施の形態1で説明した図8に対応する。なお、図10で説明する合わせ目の傾斜に関する構成や動作以外の部分については、実施の形態1と同様であるので、同様部分についての詳細な説明は省略し、場合によっては実施の形態1で用いた図を援用する。
図10に示すように、本実施の形態2にかかる電力量計1では、上カバー31の突き合わせ端部31fj、下カバー32の突き合わせ端部32fjが、背面側が低くなるように傾斜している。しかし、背面側が低くなるように傾斜したので、傾斜の大きさに関係なく、前後方向だけの動きだけで下カバー32の着脱は可能である。そして、下カバー32を装置した際の合わせ目3mも、突き合わせ端部31fj、32fjと同じように背面側が低くなるように傾斜している。
この場合、図5で説明した側部溝32dsには、合わせ目3mと同様に、背面側の方が前面側より低くなるような傾斜がつくので、前部溝32dfから回ってきた水滴は確実に背面側に排出される。この場合には、仮にガイド壁32wgを設けず、溝幅が急拡大する部分があったとしても、水滴が滞留するリスクが減少し、スムースに背面側に排出することができる。
以上のように、本発明の各実施の形態にかかる電力量計1によれば、壁面に設置されることを前提とする電力量計1あって、壁面への設置状態において、配線に流れる電力を計量する計量部22と、計量部22の下方側に配置され、配線と計量部22とを電気接続するための複数の端子が配列された配線作業面23fを前面側に有する端子ブロック23とが設けられた本体部2と、本体部2の前面側を覆うカバー3と、を備え、カバー3は、本体部2に固定され、計量部22を覆う上カバー31と、本体部2に対して前後方向で着脱自在に構成され、上カバー31の下側の突き合わせ端部31fjと突き合わさり、上カバー31と上下方向に連なる下カバー32と、で構成され、下カバー32の上カバー31に対する突き合わせ端部32fjには、前面から両側面の背面側に至るU字状の延在方向に沿って流路溝32dが形成されているように構成した。これにより、壁面に設置された電力量計1に対して、作業性を損なう上下方向の動きを伴うことなく、前後方向の移動だけで下カバー32を着脱できる。そして、合わせ目3mから雨水等が侵入するようなことがあっても、U字状に延在する流路溝32dに誘導されて背面側から排出され、内部機器への浸水を防止できる。つまり、生産性と作業性と防水性を兼ね備えた電力量計1を得ることができる。
とくに、流路溝32dのうち、前面に沿った部分(前部溝32df)では、左右方向における両端部よりも中央部の方が高くなるように、傾斜が設けられているので、前面側から侵入した水を確実に側部溝32ds側へ誘導することができる。
また、流路溝32dのうち、前面に沿った部分(前部溝32df)では、複数の流路溝が並行するように形成されているので、前方から強い勢いで水が浸入しても、複数の溝間の壁材(例えば、仕切壁32wd)によって、その勢いを止めることができる。つまり、前部溝32dfを横切って内部の機器へ浸水することを防止できる。
ここで、流路溝32dは、突き合わせ端部32fjに沿って内表面から突出する突出部32pの上面に形成されたものであり、上カバー31には、突出部32pのうち、前面に沿った部分を上下方向から把持する把持部31gが形成されているように構成すれば、上カバー31と下カバー32の突き合わせ端部31fj、32fjどうしが密着して、合わせ目3mの隙間、あるいは、仕切壁32wdや内壁部32wiと突き合わせ端部31fjとの隙間を確実に小さくすることができる。
下カバー32の側面部32fsの外表面は、前面側と背面側との間に段差が形成されており、流路溝32dのうち、側面に沿った部分(側部溝32ds)では、外表面の段差による溝幅の変化を防止するガイド壁32wgが形成されているようにしたので、例えば、表面張力によって溝幅が急変する部分に水が滞留するようなことがなく、スムースに排出することができる。
さらに、上カバー31と下カバー32との合わせ目3mでは、上カバー31の前面側の外表面(前面部31ff)が、下カバー32の前面側の外表面(前面部32ff)よりも前方に張り出しているようにすれば、合わせ目3mに隙間があっても、上カバー31の外表面を流れ落ちる水は、合わせ目3mを超えて、下カバー32の外表面を流れ落ちるようになる。
1:電力量計、
2:本体部、
21:ベース部材、 21b:凹部、 21f:枠部、 21d:流路溝、 21dm:主流路溝、 21ds:分岐溝、
22:計量部、 23:端子ブロック、 23f:配線作業面、 23s:スナップフィット凹部、
3:カバー、 3u:段差、 3m:合わせ目、
31:上カバー、 31ff:前面部、 31fj:突き合わせ端部、 31fs:側面部、 31ft:天面部、 31g:把持部、 31s:固定穴、 31z:フック部、
32:下カバー、 32d:流路溝、 32df:前部溝、 32dfb:底面、 32ds:側部溝、 32ff:前面部、 32fj:突き合わせ端部、 32fs:側面部、 32p:突出部、 32s:スナップフィット凸部、 32wd:仕切壁、 32wg:ガイド壁、 32wi:内壁部、 32wx:外壁部、
αfb:流路溝底面の傾斜。

Claims (6)

  1. 壁面に設置されることを前提とする電力量計であって、
    前記壁面への設置状態において、
    配線に流れる電力を計量する計量部と、前記計量部の下方側に配置され、前記配線と前記計量部とを電気接続するための複数の端子が配列された配線作業面を前面側に有する端子ブロックとが設けられた本体部と、
    前記本体部の前面側を覆うカバーと、を備え、
    前記カバーは、
    前記本体部に固定され、前記計量部を覆う上カバーと、前記本体部に対して前後方向で着脱自在に構成され、前記上カバーの下側の突き合わせ端部と突き合わさり、前記上カバーと上下方向に連なる下カバーと、で構成され、
    前記下カバーの前記上カバーに対する突き合わせ端部には、前面から両側面の背面側に至るU字状の延在方向に沿って流路溝が形成されていることを特徴とする電力量計。
  2. 前記流路溝のうち、前記前面に沿った部分では、両端部より中央部が高くなるように傾斜が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電力量計。
  3. 前記流路溝のうち、前記前面に沿った部分では、複数の流路溝が並行するように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電力量計。
  4. 前記流路溝は、前記突き合わせ端部に沿って内表面から突出する突出部の上面に形成されたものであり、
    前記上カバーには、前記突出部のうち、前記前面に沿った部分を上下方向から把持する把持部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電力量計。
  5. 前記下カバーの側面の外表面は、前面側と背面側との間に段差が形成されており、
    前記流路溝のうち、前記側面に沿った部分では、前記外表面の段差による溝幅の変化を防止するガイド壁が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電力量計。
  6. 前記上カバーと前記下カバーとの合わせ目では、前記上カバーの前面側の外表面が、前記下カバーの前面側の外表面よりも前方に張り出していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電力量計。
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