JP2018179227A - ダンパ - Google Patents

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晶久 太田
伸一 関根
Shinichi Sekine
伸一 関根
敦士 豊内
Atsushi Toyouchi
敦士 豊内
祐二 福沢
Yuji Fukuzawa
祐二 福沢
康司 井門
Yasushi Imon
康司 井門
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Yuhiro Iwamoto
悠宏 岩本
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Abstract

【課題】良好に減衰力を発生し、且つこの減衰力を容易に調節することができるダンパを提供する。【解決手段】ダンパは、シリンダ10、ロッド50、エラストマ粒子90、及び磁界生成部20を備えている。シリンダ10は、軸方向に往復移動自在又は軸周りに回転自在なロッド50が外部に突出している。エラストマ粒子90は永久磁石の特性及び弾性を有しており、複数がシリンダ10に充填されている。磁界生成部20はシリンダ10内に所定の磁界を生成する。【選択図】図1

Description

本発明はダンパに関するものである。
特許文献1は従来のダンパを開示している。このダンパは、シリンダと一対のキャップに囲まれた空間に粒状体である鋼球が充填されており、ピストンがロッドの動きに伴って、粒状体が充填された中をシリンダに対して相対的に変位する構造になっている。一対のキャップはそれぞれ一対のスプリングにより常に粒状体が収納されている空間の体積が減少する方向に付勢されている。また、シリンダの外周には電磁石が設けられている。
このダンパはシリンダに対してピストンが相対的に変位するようにロッドを変位させると、粒状体がピストンの動きに伴って流動して粒状体同士や、粒状体とピストン等とで摩擦力が発生し、それにより減衰力が発生する。具体的には、粒状体を流動させるために必要な力が、スプリングからキャップが付勢されている力よりも大きくなると、この力とスプリングからキャップが付勢されている力が釣り合う位置までキャップが変位する。キャップが変位すると、粒状体が充填されているケース内の容積が増加してシリンダ内に空隙ができる。これにより、このダンパは粒状体の流動が促進され、ピストンが粒状体を押しのけて動いて減衰力を発生する。
さらに、このダンパの電磁石に電流を流すと、電磁石の磁力線の方向に沿った方向の粒状体の結合力が強まる。これにより粒状体間の摩擦力が大きくなり、これに従いダンパの減衰力も大きくなる。これにより、このダンパは電磁石に流れる電流の大きさを制御することによって、発生する減衰力の特性を変更することができる。
特開2011−21648号公報
特許文献1のダンパは粒状体である鋼球がシリンダ内に充填されている。鋼球は可撓性を有していない。このため、一対のキャップにより圧縮される粒状体は、隣り合う粒状体同士が焼きつくおそれがある。これにより、このダンパはシリンダ内を粒状体が流動できなくなり、ピストンの動きが妨げられて減衰力を発生できなくなるおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、良好に減衰力を発生し、且つ発生する減衰力の大きさを容易に調節することができるダンパを提供することを解決すべき課題としている。
本発明のダンパは、ケース、ロッド、粒子、及び磁界生成部を備えている。ケースからは、軸方向に往復移動自在又は軸周りに回転自在なロッドが外部に突出している。粒子は永久磁石の特性及び弾性を有しており、複数がケースに充填されている。磁界生成部はケース内に所定の磁界を生成する。
このダンパは、ロッドが軸方向に往復移動又は軸周りに回転する際、ケース内に充填された永久磁石の特性及び弾性を有する複数の粒子が弾性変形する。この際に生じる粒子同士の摩擦力や、粒子の弾性反発力によって、このダンパは減衰力を発生する。また、粒子が弾性を有しているため、隣り合う粒子同士が互いに弾性変形することによって、粒子同士が焼きつき難い。
また、磁界生成部によってケース内に生成される磁界、及び各粒子が有する永久磁石の特性によって、複数の粒子同士の結合力が強まる。これにより複数の粒子同士の摩擦力がより大きくなるため、これに従いダンパの減衰力もより大きくなる。
したがって、本発明のダンパは良好に減衰力を発生し、且つこの減衰力を容易に調節することができる。
本発明のダンパの磁界生成部はケース内に生成する磁界の強さを変更自在であり得る。この場合、このダンパは、磁界生成部が生成する磁界の強さを変更すると粒子同士の結合力が変化し、減衰力の大きさを所望の大きさに容易に変更することができる。
本発明のダンパはケース内に配置され、軸方向に往復移動自在なロッドに連結され、ロッドと共にケース内を往復移動するピストンを備え得る。この場合、ピストンがケース内に充填された粒子を押しのけて動く。このため、このダンパはピストンを備えていない場合に比べてより大きな減衰力を発生することができる。
本発明のダンパはケース内に配置され、軸周りに回転自在なロッドに連結され、ロッドと共にケース内で回転する回転子を備え得る。この場合、ロッドと回転子とが軸周りに回転する際、ケース内に充填された粒子が弾性変形する。この際に生じる粒子同士の摩擦力や、粒子の弾性反発力によって、このダンパはロッドと回転子とが回転する方向と反対の方向に減衰力を発生することができる。
ピストンは、永久磁石の特性を有し得る。この場合、このダンパは永久磁石の特性を有したピストンとピストンの表面に当接する粒子との摩擦力がより大きくなるため、ダンパの減衰力をより大きくすることができる。
回転子は、永久磁石の特性を有し得る。この場合、このダンパは永久磁石の特性を有した回転子とピストンの表面に当接する粒子との摩擦力がより大きくなるため、ダンパの減衰力をより大きくすることができる。
実施形態1のダンパを示す断面図である。 実施形態1のダンパのケース内に充填される粒状体の模式図である。 実施形態1のダンパの磁界生成部に流す電流の大きさを所定の大きさ毎に変化させた場合において、シリンダの中心軸付近における磁束密度の大きさを示すグラフであって、(A)はシリンダの中心軸方向の磁束密度の大きさを示し、(B)はシリンダの中心軸に直交する方向(放射方向)の磁束密度の大きさを示す。 実施形態1のダンパの磁界生成部に流す電流の大きさを所定の大きさ毎に変化させた場合において、ロッドをシリンダの中心軸方向に往復移動させる速度(以降、周波数という)の大きさを所定の大きさ毎に変化させたときのロッドのシリンダに対する変位量と減衰力との関係を示すグラフであって、(A)は磁界生成部に流す電流の大きさが0Aである場合を示し、(B)は磁界生成部に流す電流の大きさが2Aである場合を示し、(C)は磁界生成部に流す電流の大きさが4Aである場合を示し、(D)は磁界生成部に流す電流の大きさが6Aである場合を示す。 実施形態1のダンパの磁界生成部に流す電流の大きさが0、3、6Aである場合において、周波数の大きさを1〜5Hzの間で、1Hz毎に変化させたときのそれぞれに対する減衰エネルギーの大きさを示すグラフである。 周波数1Hzの場合において、実施形態1のダンパの磁界生成部に流す電流の大きさを所定の大きさ毎に変化させたときのロッドのシリンダに対する変位量と減衰力との関係を示すグラフであって、(A)は磁界生成部に流す電流の大きさが0、1、2、3Aである場合を示し、(B)は磁界生成部に流す電流の大きさが3、4、5、6Aである場合を示し、(C)は磁界生成部に流す電流の大きさが0、3、6Aである場合を示す。 周波数3Hzの場合において、実施形態1のダンパの磁界生成部に流す電流の大きさを所定の大きさ毎に変化させたときのロッドのシリンダに対する変位量と減衰力との関係を示すグラフであって、(A)は磁界生成部に流す電流の大きさが0、1、2、3Aである場合を示し、(B)は磁界生成部に流す電流の大きさが3、4、5、6Aである場合を示し、(C)は磁界生成部に流す電流の大きさが0、3、6Aである場合を示す。 周波数5Hzの場合において、実施形態1のダンパの磁界生成部に流す電流の大きさを所定の大きさ毎に変化させたときのロッドのシリンダに対する変位量と減衰力との関係を示すグラフであって、(A)は磁界生成部に流す電流の大きさが0、1、2、3Aである場合を示し、(B)は磁界生成部に流す電流の大きさが3、4、5、6Aである場合を示し、(C)は磁界生成部に流す電流の大きさが0、3、6Aである場合を示す。 実施形態1のダンパの周波数が1、3、5Hzである場合において、磁界生成部に流す電流の大きさを0〜6Aの間で、1A毎に変化させたときの減衰エネルギーの大きさを示すグラフである。 実施形態2のダンパを示す断面図であって、(A)は回転子の中心軸方向の断面図であり、(B)は図10(A)におけるA−A断面図である。 実施形態3、4のダンパを示す断面図であって、(A)はピストン内に磁石が設けられた様子を示し、(B)は回転子内に磁石が設けられた様子を示す。 他の実施形態のダンパを示す断面図であって、(A)は磁界生成部がピストン内に設けられた様子を示し、(B)は円環状をなした複数の磁界生成部が回転子内に設けられた様子を示す。
本発明のダンパを具体化した実施形態1〜4について、図面を参照しつつ説明する。
<実施形態1>
実施形態1のダンパ1は、図1に示すように、ケースであるシリンダ10、ピストン30、ロッド50、一対のロッドガイド70、複数の粒子であるエラストマ粒子90、及び磁界生成部20を備えている。
シリンダ10は両端が開口した筒状である。ピストン30は中央部30A及び両端部30Bを有している。中央部30Aは円柱形状である。両端部30Bは中央部30Aの両端面から離れる方向に外径が徐々に小さくなる円錐台形状である。ピストン30の外周面とシリンダ10の内周面との間には所定の隙間が形成されている。ピストン30はシリンダ10内に配置されている。
ロッド50は円柱状をなしている。ロッド50は、ピストン30の両端部30Bの先端に連続し、ピストン30の両方向に伸びている。ロッド50はシリンダ10の中心軸方向に伸びてシリンダ10の両端のそれぞれの開口端部10Aからシリンダ10の外部に突出している。つまり、ピストン30はロッド50に連結されている。ロッドガイド70は外周に鍔部70Bを有した円盤状をなしており、シリンダ10の両端部のそれぞれの開口端部10Aを閉鎖するようにそれぞれの開口端部10Aに連結されている。これらロッドガイド70は、円盤状の中心に円盤状の板厚方向に貫通して貫通孔70Aが設けられている。貫通孔70Aの内径はロッド50の外径より僅かに大きい。貫通孔70Aは、ロッドガイド70がシリンダ10の両端のそれぞれの開口端部10Aに固定された状態で、シリンダ10の中心軸方向に貫通している。これらロッドガイド70の貫通孔70Aにはロッド50が往復移動自在に挿通している。ロッド50及びピストン30は共にシリンダ10内をシリンダ10の中心軸方向に往復移動自在である。また、シリンダ10、ピストン30、ロッド50、及び一対のロッドガイド70は非磁性体である。
複数のエラストマ粒子90は、図2に示すように、球形状をなしている。これらエラストマ粒子90はデュロメータタイプA硬度(以下、硬度という)が60であるシリコーンゴム製の弾性体である。また、これらエラストマ粒子90にはネオジム(Nd)粒子90Aが含有されている。これらエラストマ粒子90に含有されているネオジム(Nd)粒子90Aの量はおよそ60wt.%(17.78vol.%)である。ネオジム(Nd)粒子90Aは磁性を有している。つまり、エラストマ粒子90は磁性及び弾性を有している。こうして形成されたこれらエラストマ粒子90は着磁されて磁力を有している。すなわち、これらエラストマ粒子90は永久磁石の特性を有している。これらエラストマ粒子90は60%の充填率でシリンダ10と一対のロッドガイド70とで囲まれた空間(すなわち、シリンダ10内)に充填されている。
ここで、充填率は下記(1)式にて表される。なお、充填体積とはエラストマ粒子90を充填する空間の体積である。
磁界生成部20は表面を絶縁膜で被覆した金属線を同軸に複数回巻いて、径方向に所定の幅を有し、シリンダ10の外径よりも僅かに大きい内径である円筒状に束ねたものである。また、磁界生成部20の金属線は両端のそれぞれが引き出されており電流が流れる構成となっている(図示せず。)。磁界生成部20は、磁界生成部20の円筒状の内側がシリンダ10の外周面に沿うようにシリンダ10を挿入し、シリンダ10の外周面に配置されている。
こうして形成されたダンパ1はシリンダ10の中心軸方向にピストン30が往復移動する際、エラストマ粒子90がピストン30の外周面とシリンダ10の内周面との間の所定の隙間を通過して移動する。このとき、シリンダ10の内周面とシリンダ10の内周面に当接するエラストマ粒子90との間、隣接するエラストマ粒子90同士の間、及びロッド50及びピストン30の外周面とロッド50及びピストン30の外周面に当接するエラストマ粒子90との間に摩擦力が発生する。また、ピストン30が移動する側に位置するエラストマ粒子90がピストン30によって押し潰される。このとき、ピストン30によって押し潰されたエラストマ粒子90が発生する弾性反発力によってピストン30を押し返す。つまり、ダンパ1はこうして生じる摩擦力や、弾性反発力に基づいて減衰力が発生する。
また、ダンパ1の磁界生成部20から引き出された金属線に所定の大きさの電流を流すと磁界生成部20の周囲に磁界が生成される。このとき、シリンダ10内には磁界生成部20で生成された磁界によって、シリンダ10の中心軸方向に磁力線が伸びるように所定の磁界が生成される。これにより、シリンダ10内に充填されたエラストマ粒子90は互いの結合力がより強まる。これによりエラストマ粒子90間の摩擦力が大きくなるため、これに従いダンパ1の減衰力が大きくなる。また、磁界生成部20から引き出された金属線に流す電流の大きさを変更することによってシリンダ10内に生成する磁界の強さを変更自在である。これにより、ダンパ1は、磁界生成部20が生成する磁界の強さを変更するとエラストマ粒子90同士の結合力が変化し、減衰力の大きさを所望の大きさに容易に変更することができる。
次に、ダンパ1の磁界生成部20に流す電流の大きさを所定の大きさ毎に変化させた場合におけるシリンダ10の中心軸付近における磁束密度の大きさを測定した結果を図3(A)、(B)に示す。具体的には、ダンパ1の磁界生成部20に流す電流の大きさを1〜6A(アンペア)の間で、1A毎に変化させて磁束密度を測定した。図3(A)はシリンダ10の中心軸方向の磁束密度の大きさを示し、図3(B)はシリンダ10の中心軸に直交する方向(放射方向)の磁束密度の大きさを示す。
図3(A)に示すように、磁界生成部20に流れる電流の大きさが1〜6Aのいずれの大きさの場合においても、シリンダ10の中心軸方向の磁束密度は一対のロッドガイド70のそれぞれの近傍が最も小さく、シリンダ10の中心軸方向の中央に向かうに従い大きくなっている。また、磁界生成部20に流れる電流の大きさが大きいほうが磁束密度の大きさがより大きくなる。
また、図3(B)に示すように、磁界生成部20に流れる電流の大きさが1〜6Aのいずれの大きさの場合においても、一方のロッドガイド70の近傍から他方のロッドガイド70の近傍に向かうにつれて、シリンダ10の中心軸に直交する方向(放射方向)の磁束密度はそれぞれが所定の度合いで大きくなっている。具体的には、一方のロッドガイド70の近傍からシリンダ10の中心軸方向の中央までの区間に位置する磁力線が伸びる方向にはシリンダ10の中心軸から離れる方向(放射方向)の成分が含まれている。また、他方のロッドガイド70の近傍からシリンダ10の中心軸方向の中央までの区間に位置する磁力線が伸びる方向にはシリンダ10の中心軸に近づく方向(放射方向)の成分が含まれている。また、磁界生成部20に流れる電流の大きさが1〜6Aのいずれの大きさの場合においても、シリンダ10の中心軸方向の中央の磁束密度はほぼ0である。つまり、シリンダ10の中心軸方向の中央に位置する磁力線が伸びる方向はシリンダ10の中心軸方向にほぼ平行である。また、磁界生成部20に流れる電流の大きさが大きいほうが、磁束密度が大きくなる度合いがより大きくなる。
次に、ダンパ1の磁界生成部20に流す電流の大きさを所定の大きさ毎に変化させた場合において、ロッド50をシリンダ10の中心軸方向に往復移動させる速度(以降、周波数という)の大きさを所定の大きさ毎に変化させたときのロッド50のシリンダ10に対する変位量と減衰力との関係を図4(A)〜(D)に示す。具体的には、ダンパ1の磁界生成部20に0、2、4、6Aの大きさの電流を流した場合のそれぞれにおいて、周波数の大きさを1〜5Hz(ヘルツ)の間で、1Hz毎に変化させて減衰力を測定した。なお、それぞれのグラフに囲まれた面積は、往復移動するロッド50及びピストン30が有する振動エネルギーからダンパ1が吸収したエネルギーの大きさに相当する。つまり、グラフに囲まれた面積が大きいほど、ダンパ1が吸収したエネルギーの大きさが大きい(すなわち、発生する減衰力が大きい。)。また、グラフに囲まれた面積が小さいほど、ダンパ1が吸収したエネルギー(以降、減衰エネルギーという)の大きさが小さい(すなわち、発生する減衰力が小さい。)。図4(A)〜(D)に示すように、周波数が大きくなるに従いグラフに囲まれた面積が大きくなっている。つまり、ダンパ1は周波数が大きくなるほど減衰エネルギーが大きく(すなわち、発生する減衰力が大きく)なる。
次に、磁界生成部20に流す電流の大きさが所定の大きさである場合において、周波数の大きさと減衰エネルギーの大きさとの関係を図5に示す。具体的には、ダンパ1の磁界生成部20に0、3、6Aの大きさの電流を流したそれぞれの場合において、周波数の大きさを1〜5Hzの間で、1Hz毎に変化させたときの減衰エネルギーを測定した。図5に示すように、磁界生成部20に流れる電流の大きさが0、3、6Aのいずれの場合においても周波数が大きくなるに従い減衰エネルギーが大きくなっている。つまり、ダンパ1は、図5からも、周波数が大きくなるほど発生する減衰力が大きくなることがわかる。
次に、周波数1Hzの場合においてダンパ1の磁界生成部20に流す電流の大きさを所定の大きさ毎に変化させたときのロッド50のシリンダ10に対する変位量と減衰力との関係を図6(A)〜(C)に示す。具体的には、図6(A)は磁界生成部に流す電流の大きさが0、1、2、3Aである場合を示し、図6(B)は磁界生成部に流す電流の大きさが3、4、5、6Aである場合を示し、図6(C)は磁界生成部に流す電流の大きさが0、3、6Aである場合を示す。
図6(A)〜(C)に示すように、磁界生成部20に流す電流の大きさが大きくなるに従いグラフに囲まれた面積が大きくなっている。つまり、ダンパ1は磁界生成部20に流す電流の大きさが大きくなる(すなわち、シリンダ10内に生成される磁界が強くなる)ほど、減衰エネルギーが大きくなる。
次に、周波数3Hzの場合においてダンパ1の磁界生成部20に流す電流の大きさを所定の大きさ毎に変化させたときのロッド50のシリンダ10に対する変位量と減衰力との関係を図7(A)〜(C)に示す。具体的には、図7(A)は磁界生成部に流す電流の大きさが0、1、2、3Aである場合を示し、図7(B)は磁界生成部に流す電流の大きさが3、4、5、6Aである場合を示し、図7(C)は磁界生成部に流す電流の大きさが0、3、6Aである場合を示す。図7(A)〜(C)からも、磁界生成部20に流す電流の大きさが大きくなるに従いグラフに囲まれた面積が大きくなっていることがわかる。つまり、図7(A)〜(C)からも、ダンパ1は磁界生成部20に流す電流の大きさが大きくなる(すなわち、シリンダ10内に生成される磁界が強くなる)ほど、減衰エネルギーが大きくなることがわかる。
次に、周波数5Hzの場合においてダンパ1の磁界生成部20に流す電流の大きさを所定の大きさ毎に変化させたときのロッド50のシリンダ10に対する変位量と減衰力との関係を図8(A)〜(C)に示す。具体的には、図8(A)は磁界生成部に流す電流の大きさが0、1、2、3Aである場合を示し、図8(B)は磁界生成部に流す電流の大きさが3、4、5、6Aである場合を示し、図8(C)は磁界生成部に流す電流の大きさが0、3、6Aである場合を示す。図8(A)〜(C)からも、磁界生成部20に流す電流の大きさが大きくなるに従いグラフに囲まれた面積が大きくなっていることがわかる。つまり、図8(A)〜(C)からも、ダンパ1は磁界生成部20に流す電流の大きさが大きくなる(すなわち、シリンダ10内に生成される磁界が強くなる)ほど、減衰エネルギーが大きくなることがわかる。
次に、周波数の大きさが所定の大きさである場合において、磁界生成部20に流す電流の大きさと減衰エネルギーの大きさとの関係を図9に示す。具体的には、ダンパ1の周波数が1、3、5Hzの場合のそれぞれにおいて、磁界生成部20に流す電流の大きさを0〜6Aの間で、1A毎に変化させたときの減衰エネルギーを測定した。図9に示すように、周波数1、3、5Hzのいずれの場合においても磁界生成部20に流す電流の大きさが大きくなるに従い減衰エネルギーが大きくなっている。
このように、ダンパ1は、ロッド50及びピストン30がシリンダ10の中心軸方向に往復移動する際、シリンダ10内に充填された永久磁石の特性及び弾性を有する複数のエラストマ粒子90が弾性変形する。この際に生じるエラストマ粒子90同士の摩擦力や、エラストマ粒子90の弾性反発力によって、ダンパ1は減衰力を発生する。また、エラストマ粒子90が弾性を有しているため、隣り合うエラストマ粒子90同士が互いに弾性変形することによって、エラストマ粒子90同士が焼きつき難い。
また、磁界生成部20によってシリンダ10内に生成される磁界、及び各エラストマ粒子90が有する永久磁石の特性によって、複数のエラストマ粒子90同士の結合力が強まる。これにより複数のエラストマ粒子90同士の摩擦力がより大きくなるため、これに従いダンパ1の減衰力もより大きくなる。
したがって、本発明のダンパ1は良好に減衰力を発生し、且つこの減衰力を容易に調節することができる。
また、ダンパ1のエラストマ粒子90は永久磁石の特性を有している。このため、ダンパ1は、磁界生成部20によってシリンダ10内に生成される磁界による結合力に加えて、各エラストマ粒子90が有する永久磁石の特性によって複数のエラストマ粒子90同士の結合力が強まるため、より大きな減衰力を発生することができる。
また、ダンパ1の磁界生成部20はシリンダ10内に生成する磁界の強さを変更自在である。このため、ダンパ1は磁界生成部20が生成する磁界の強さを変更するとエラストマ粒子90同士の結合力が変化し、減衰力の大きさを所望の大きさに容易に変更することができる。
また、ダンパ1はシリンダ10内に配置され、シリンダ10の中心軸方向に往復移動自在なロッド50に連結され、ロッド50と共にシリンダ10内を往復移動するピストン30を備えている。このため、ピストン30がシリンダ10内に充填されたエラストマ粒子90を押しのけて動く。このため、ダンパ1はピストン30を備えていない場合に比べてより大きな減衰力を発生することができる。
<実施形態2>
実施形態2のダンパ11は、図10(A)、(B)に示すように、ケースであるシリンダ110の形状、ロッドガイド170の形状、ロッド150回転子40が軸周りであるシリンダ110の中心軸周りに回転する点、磁界生成部120の形状、及び磁界生成部120のシリンダ110に対する配置等が実施形態1と相違する。他の構成は実施形態1と同一であり、同一の構成は同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
シリンダ110は、図10(A)、(B)に示すように、両端が開口した筒状である。
ロッドガイド170である第1ロッドガイド171は円盤状であり、シリンダ110の一方の端面に他方の面を当接させてシリンダ110の一方側を閉鎖するようにシリンダ110に連結されている。第1ロッドガイド171の円盤状の中心には板厚方向に貫通して第1貫通孔171Aが設けられている。また、第1ロッドガイド171の他方の面側の第1貫通孔171Aには第1貫通孔171Aの内周面から内方向に平板状に伸びる第1付当て部171Bが形成されている。第1付当て部171Bの内径は後述するロッド150の外径より僅かに大きい。第1貫通孔171Aにはシールドベアリング60が嵌め込まれており、シールドベアリング60の片方の面が第1付当て部171Bの一方の面に当接している。
ロッドガイド170である第2ロッドガイド172は円盤状であり、シリンダ110の他方の端面に一方の面を当接させてシリンダ110の他方側を閉鎖するようにシリンダ110に連結されている。第2ロッドガイド172の円盤状の中心には板厚方向に貫通して第2貫通孔172Aが設けられている。また、板厚方向に貫通する第2貫通孔172Aの中間部には第2貫通孔172Aの内周面から内方向に平板状に伸びる第2付当て部172Bが形成されている。第2付当て部172Bの内径はロッド150の外径より僅かに大きい。また、第2貫通孔172Aの内径は、第2付当て部172Bの一方の面から第2ロッドガイド172の一方の面までの間(以降、第2貫通孔172Aの一方側という)に比べて、第2付当て部172Bの他方の面から第2ロッドガイド172の他方の面までの間(以降、第2貫通孔172Aの他方側という)の方が小さい。第2貫通孔172Aの他方側にはシールドベアリング60が嵌め込まれており、シールドベアリング60の片方の面が第2付当て部172Bの他方の面に当接している。
ロッドガイド170である第3ロッドガイド173は第1ロッドガイド171、及び第2ロッドガイド172より厚い円盤状である。また、第3ロッドガイド173は円盤状の外径がシリンダ110の内径とほぼ同じである。第3ロッドガイド173は円盤状の一方の面を第1ロッドガイド171の他方の面に当接させて、シリンダ110の一方の開口端部110Aに嵌め込まれて第1ロッドガイド171に連結されている。第3ロッドガイド173の円盤状の中心には板厚方向に貫通して第3貫通孔173Aが設けられている。また、第3ロッドガイド173の他方の面側の第3貫通孔173Aには第3貫通孔173Aの内周面から内方向に平板状に伸びる第3付当て部173Bが形成されている。第3付当て部173Bの内径は後述する回転子40の第1端部40Bの外径より僅かに大きい。
ロッドガイド170である第4ロッドガイド174は第1ロッドガイド171、及び第2ロッドガイド172より厚く、第3ロッドガイド173より薄い円盤状である。また、第4ロッドガイド174は円盤状の外径がシリンダ110の内径とほぼ同じである。第4ロッドガイド174は円盤状の他方の面を第2ロッドガイド172の一方の面に当接させて、シリンダ110の他方の開口端部110Aに嵌め込まれて第2ロッドガイド172に連結されている。第4ロッドガイド174の円盤状の中心には板厚方向に貫通して第4貫通孔174Aが設けられている。また、第4ロッドガイド174の一方の面側の第4貫通孔174Aには第4貫通孔174Aの内周面から内方向に平板状に伸びる第4付当て部174Bが形成されている。第4付当て部174Bの内径は回転子40の第2端部40Cの外径より僅かに大きい。
回転子40は中央部40A、第1端部40B、及び第2端部40Cを有している。中央部40Aは第3ロッドガイド173の他方の面と第4ロッドガイド174の一方の面との間に配置されており、シリンダ110の中心軸に直交する断面形状が正方形状をなしている(図10(B)参照。)。また、正方形状を形成する四つの面の内の隣り合う二面の間には稜(以降、稜という)が形成されている。
また、中央部40Aのシリンダ110の中心軸方向の両端のそれぞれにはシリンダ110の中心軸に直交する第1平面40Dが形成されている。
第1端部40B及び第2端部40Cはそれぞれが円柱状をなして、中央部130Aの2つの第1平面40Dのそれぞれの中央から互いに反対向きに伸びている。また、これら第1端部40B及び第2端部40Cの中央部40Aから離れた側にはシリンダ110の中心軸に直交する第2平面40Eが形成されている。
ロッド150は第1端部40B及び第2端部40Cの第2平面40Eの中央のそれぞれから伸びている。つまり、回転子40はロッド150に連結されている。ロッド150と第1端部40B及び第2端部40Cとは互いに同軸である。回転子40はシリンダ110内に配置されている。
ロッド150は第1ロッドガイド171、及び第2ロッドガイド172のそれぞれに嵌め込まれたシールドベアリング60を介して第1ロッドガイド171、及び第2ロッドガイド172に回転自在に連結されている。また、第1端部40B及び第2端部40Cのそれぞれは第3ロッドガイド173の第3貫通孔173Aの第3付当て部173B、及び第4ロッドガイド174の第4貫通孔174Aの第4付当て部174Bに回転自在に挿通されている。
また、第3ロッドガイド173の第3貫通孔173Aの内側にはスラストベアリング80が配置されており、第3付当て部173Bに挿通された第1端部40Bの第2平面40Eと第1ロッドガイド171の他方の面とでスラストベアリング80が挟まれている。また、第4ロッドガイド174の第4貫通孔174Aの内側にもスラストベアリング80が配置されており、第4付当て部174Bに挿通された第2端部40Cの第2平面40Eと第2ロッドガイド172の一方の面とでスラストベアリング80が挟まれている。これにより、ロッド150及び回転子40は共にシリンダ110の中心軸回りに回転自在である。
磁界生成部120は表面を絶縁膜で被覆した金属線を同軸に複数回巻いて、径方向に所定の幅を有し、円環状に束ねたものである。ダンパ11はシリンダ110の外周面に4つの磁界生成部120がそれぞれの円環状の一端側をシリンダ110の外周面に沿うように配置されている。
こうして形成されたダンパ11はシリンダ110の中心軸周りにロッド150及び回転子40が回転する際、シリンダ110内に充填されたエラストマ粒子90が流動する。このとき、シリンダ110の内周面とシリンダ110の内周面に当接するエラストマ粒子90との間、隣接するエラストマ粒子90同士の間、及び回転子40の中間部40Aの表面と回転子40の中間部40Aの表面に当接するエラストマ粒子90との間に摩擦力が発生する。また、エラストマ粒子90は回転する回転子40の中間部40Aによって押し潰される。このとき、回転子40の中間部40Aによって押し潰されたエラストマ粒子90が発生する弾性反発力によって回転子40の中間部40Aを押し返す。つまり、ダンパ11はこうして生じる摩擦力や、弾性反発力に基づいて回転子40が回転する方向と反対の方向に減衰力が発生する。
また、ダンパ11の4つの磁界生成部120から引き出された金属線に所定の大きさの電流を流すと磁界生成部120の周囲に磁界が生成される。このとき、シリンダ110内には磁界生成部120で生成された磁界によって、磁界が生成されている。これにより、シリンダ110内に充填されたエラストマ粒子90は互いの結合力がより強まる。これによりエラストマ粒子90間の摩擦力が大きくなるため、これに従いダンパ11の減衰力が大きくなる。
このように、ダンパ11は、ロッド150及び回転子40がシリンダ110の中心軸周りに回転する際、シリンダ110内に充填された永久磁石の特性及び弾性を有する複数のエラストマ粒子90が弾性変形する。この際に生じるエラストマ粒子90同士の摩擦力や、エラストマ粒子90の弾性反発力によって、ダンパ11は減衰力を発生する。また、エラストマ粒子90が弾性を有しているため、隣り合うエラストマ粒子90同士が互いに弾性変形することによって、エラストマ粒子90同士が焼きつき難い。
また、磁界生成部120によってシリンダ110内に生成される磁界、及び各エラストマ粒子90が有する永久磁石の特性によって複数のエラストマ粒子90同士の結合力が強まる。これにより複数のエラストマ粒子90同士の摩擦力がより大きくなるため、これに従いダンパ11の減衰力もより大きくなる。
したがって、本発明のダンパ11も良好に減衰力を発生し、且つこの減衰力を容易に調節することができる。
また、ダンパ11はシリンダ110内に配置され、シリンダ110の中心軸周りに回転自在なロッド150に連結され、ロッド150と共にシリンダ110内で回転する回転子40を備えている。このため、ロッド150と回転子40とがシリンダ110の中心軸周りに回転する際、シリンダ110内に充填されたエラストマ粒子90が弾性変形する。この際に生じるエラストマ粒子90同士の摩擦力や、エラストマ粒子90の弾性反発力によって、このダンパ11はロッド150と回転子40とが回転する方向と反対の方向に減衰力を発生することができる。
<実施形態3>
実施形態3のダンパ21は、図11(A)に示すように、ピストン230に永久磁石である磁石45が設けられている点が実施形態1、2と相違する。他の構成は実施形態1と同一であり、同一の構成は同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
実施形態3のダンパ21は、ピストン230内に磁石45が設けられている。磁石45は永久磁石の特性を有しており、例えば、円柱状をなして形成されており、中心軸がロッド50及びピストン230の中心軸に同軸にピストン230内に配置されている。また、磁石45は、例えば、円柱状の一端側がN極、他端側がS極になるように着磁されている。つまり、ピストン230は永久磁石の特性を有している。
こうして形成されたダンパ21はシリンダ10の中心軸方向にピストン230が往復移動する際、エラストマ粒子90がピストン230の外周面とシリンダ10の内周面との間の所定の隙間を通過して移動する。このとき、シリンダ10の内周面とシリンダ10の内周面に当接するエラストマ粒子90との間、隣接するエラストマ粒子90同士の間、及びロッド50及びピストン230の外周面とロッド50及びピストン230の外周面に当接するエラストマ粒子90との間に摩擦力が発生する。また、ピストン230が移動する側に位置するエラストマ粒子90がピストン230によって押し潰される。このとき、ピストン230によって押し潰されたエラストマ粒子90が発生する弾性反発力によってピストン230を押し返す。つまり、ダンパ21はこうして生じる摩擦力や、弾性反発力に基づいて減衰力が発生する。
また、ピストン230内に配置された磁石45によって、エラストマ粒子90が、ピストン230に引き寄せられる。これにより、ダンパ21は、ピストン230の外周面とピストン230の外周面に当接するエラストマ粒子90との間に発生する摩擦力がより大きくなる。このため、ダンパ21はより大きな減衰力を発生することができる。
このように、ダンパ21は、ロッド50及びピストン230がシリンダ10の中心軸方向に往復移動する際、シリンダ10内に充填された永久磁石の特性及び弾性を有する複数のエラストマ粒子90が弾性変形する。この際に生じるエラストマ粒子90同士の摩擦力や、エラストマ粒子90の弾性反発力によって、ダンパ21は減衰力を発生する。
また、磁界生成部20によってシリンダ10内に生成される磁界、及び各エラストマ粒子90が有する永久磁石の特性によって、複数のエラストマ粒子90同士の結合力が強まる。これにより複数のエラストマ粒子90同士の摩擦力がより大きくなるため、これに従いダンパ21の減衰力もより大きくなる。
したがって、本発明のダンパ21も良好に減衰力を発生し、且つこの減衰力を容易に調節することができる。
また、ダンパ21のピストン230は、永久磁石の特性を有している。このため、ダンパ21は永久磁石の特性を有したピストン230とピストン230の表面に当接するエラストマ粒子90との摩擦力がより大きくなるため、ダンパ21の減衰力をより大きくすることができる。
<実施形態4>
実施形態4のダンパ31は、図11(B)に示すように、回転子240に永久磁石である磁石145が設けられている点が実施形態1〜3と相違する。他の構成は実施形態2と同一であり、同一の構成は同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
実施形態4のダンパ31は、回転子240内に磁石145が設けられている。磁石145は永久磁石の特性を有しており、例えば、円柱状をなして形成されており、中心軸がロッド150及び回転子240の中心軸に同軸に回転子240内に配置されている。また、磁石145は、例えば、円柱状の一端側がN極、他端側がS極になるように着磁されている。つまり、回転子240は永久磁石の特性を有している。
こうして形成されたダンパ31はシリンダ110の中心軸周りにロッド150及び回転子240が回転する際、シリンダ110内に充填されたエラストマ粒子90が流動する。このとき、シリンダ110の内周面とシリンダ110の内周面に当接するエラストマ粒子90との間、隣接するエラストマ粒子90同士の間、及び回転子240の中間部240Aの表面と回転子240の中間部240Aの表面に当接するエラストマ粒子90との間に摩擦力が発生する。また、エラストマ粒子90は回転する回転子240の中間部240Aによって押し潰される。このとき、回転子240の中間部240Aによって押し潰されたエラストマ粒子90が発生する弾性反発力によって回転子240の中間部240Aを押し返す。つまり、ダンパ31はこうして生じる摩擦力や、弾性反発力に基づいて回転子240が回転する方向と反対の方向に減衰力が発生する。
また、回転子240内に配置された磁石145によって、エラストマ粒子90が、回転子240の中間部240Aに引き寄せられる。これにより、ダンパ31は、回転子240の中間部240Aの表面と回転子240の中間部240Aの表面に当接するエラストマ粒子90との間に発生する摩擦力がより大きくなる。このため、ダンパ31はより大きな減衰力を発生することができる。
このように、ダンパ31は、ロッド150及び回転子240がシリンダ110の中心軸周りに回転する際、シリンダ110内に充填された永久磁石の特性及び弾性を有する複数のエラストマ粒子90が弾性変形する。この際に生じるエラストマ粒子90同士の摩擦力や、エラストマ粒子90の弾性反発力によって、ダンパ31は減衰力を発生する。また、エラストマ粒子90が弾性を有しているため、隣り合うエラストマ粒子90同士が互いに弾性変形することによって、エラストマ粒子90同士が焼きつき難い。
また、磁界生成部120によってシリンダ110内に生成される磁界、及び各エラストマ粒子90が有する永久磁石の特性によって、複数のエラストマ粒子90同士の結合力が強まる。これにより複数のエラストマ粒子90同士の摩擦力がより大きくなるため、これに従いダンパ31の減衰力もより大きくなる。
したがって、本発明のダンパ31も良好に減衰力を発生し、且つこの減衰力を容易に調節することができる。
また、ダンパ31の回転子240は、永久磁石の特性を有している。このため、ダンパ31は永久磁石の特性を有した回転子240と回転子240の表面に当接するエラストマ粒子90との摩擦力がより大きくなるため、ダンパ31の減衰力をより大きくすることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態1〜4に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1〜4では、磁界生成部がシリンダの外周面に設けられているが、例えば、磁界生成部をロッド及びピストン内に形成してもよい。具体的には、図12(A)に示すダンパ41のように、円筒状をなした磁界生成部220の中心軸が、ロッド250及びピストン130の中心軸に同軸になるようにピストン130内に設けられていてもよい。
また、図12(B)に示すダンパ51のように、円環状をなした複数の磁界生成部320が円環状の一端側を正方形状を形成する回転子140の中間部140Aの四つの面のそれぞれの内側に、これら四つの面に沿うように取り付けられていてもよい。なお、図12(A)、(B)に例示したこれら磁界生成部220,320から引き出された金属線の両端は、片側のロッド250,350の内側を経由して、スリップリング等を介してダンパ41,51の外部から磁界生成部220,320に電流が流れる構成となっている(図示せず。)。
(2)実施形態1〜4では、磁界生成部に電流を流すことによってダンパの減衰力の大きさを調節しているが、例えば、磁界生成部内を貫通するエラストマ粒子が有する磁力線の数が変化することによって、磁界生成部に誘導起電力が生じるため、磁界生成部を介してエラストマ粒子がシリンダ内を移動する際の運動エネルギーから電気エネルギーを取り出すこともできる。つまり、磁界生成部を発電機として用いることもできる。
(3)実施形態1〜4では、磁界生成部をケースの外周面に設けているが、ケースの外周面とロッド及びピストン(回転子)内との両方に形成してよい。
両方に設けてもよい。そして、これら磁界生成部のいずれか一方に電流を流してダンパが発生する減衰力の大きさを調節し、他方を発電機として用いてもよい。
また、これら磁界生成部の両方に電流を流してダンパが発生する減衰力の大きさを調節してもよく、これら磁界生成部の両方を発電機として用いてもよい。
(4)実施形態1、3では、円筒状の磁界生成部が径方向に所定の幅を有しているが、円筒状の磁界生成部の径方向の幅を部分的に大きくしたり小さくしたりしてもよい。これにより、シリンダの中心軸方向で磁界の強さが異なる部分を複数種類形成することができる。これにより、シリンダの中心軸方向の位置により、発生する減衰力の大きさを変化させることができる。
(5)実施形態1、3では、シリンダの外周面に1つの磁界生成部が配置されているが、複数の円筒状の磁界生成部を、それぞれの円筒状の内側をシリンダの外周面に沿うように、シリンダの中心軸方向に並べて配置してもよい。
そして、これら磁界生成部の全てに電流を流してダンパが発生する減衰力の大きさを調節してもよく、これら磁界生成部のいずれかに電流を流してダンパが発生する減衰力の大きさを調節し、他の磁界生成部を発電機として用いてもよい。
(6)実施形態1〜4では、エラストマ粒子が硬度60であるシリコーンゴム製の弾性体であったが、弾性変形するものであれば他の材料であってもよく、また、これら材料を複合的に用いてもよい。また、エラストマ粒子の硬度がおよそ40〜90でもよい。
(7)実施形態1〜4では、シリンダ内に充填する複数のエラストマ粒子の互いの大きさは一様であったが、複数種類の粒子径のエラストマ粒子をシリンダ内に充填してもよい。
(8)実施形態1〜4では、エラストマ粒子にネオジム(Nd)の粒子が含有されているが、磁性を有する材料であれば他の材料を含有してもよい。また、これら材料を複合的に含有してもよい。
(9)実施形態1〜4では、磁界生成部に金属線を同軸に複数回巻いて形成したものを用いているが、例えば、アクチュエータ等を用いてシリンダの外周面に配置した永久磁石をシリンダの外周面から自在に離したり近づけたりする構成であってもよい。
(10)実施形態1、3では、ピストンの外周面とシリンダの内周面との間に隙間が形成されているが、ピストンの外周面とシリンダの内周面との間に隙間が形成されていなくてもよい。つまり、ピストンによってシリンダ内の空間が二つに区切られていてもよい。
(11)実施形態1〜4では、シリンダの開口端部のそれぞれからシリンダの外部にロッドが突出しているが、ピストン(回転子)の一方からロッドが突出して、ロッドがシリンダの一方の開口端部からシリンダの外部に突出していてもよい。
(12)実施形態1〜4では、磁界生成部は、磁界生成部の円筒状の内側がシリンダの外周面に沿うようにシリンダの外周面に配置されているが、例えば、複数の磁界生成部がそれぞれの円筒状の一端をシリンダの外周面に沿うように配置されていてもよい。
(13)実施形態2、4では、正方形状を形成する四つの面の内の隣り合う二面の間には稜が形成されているが、これら稜は厳密な角に限らず、面取りを施したり、二つの面を連続するように曲面で形成したりしてもよい。
(14)実施形態1〜4では、それぞれにピストン、及び回転子が設けられているが、ピストン、及び回転子を設けず、ロッドのみとする構成でもよい。
10,110…シリンダ(ケース)、20,120,220,320…磁界生成部、30,130,230…ピストン、50,150,250,350…ロッド、40,140,240…回転子、90…エラストマ粒子(粒子)

Claims (6)

  1. ケースと、
    前記ケースから外部に突出し、軸方向に往復移動自在又は軸周りに回転自在なロッドと、
    前記ケース内に充填され、永久磁石の特性及び弾性を有する複数の粒子と、
    前記ケース内に磁界を生成する磁界生成部と、
    を備えていることを特徴とするダンパ。
  2. 前記磁界生成部は前記ケース内に生成する磁界の強さを変更自在であることを特徴とする請求項1に記載のダンパ。
  3. 前記ケース内に配置され、軸方向に往復移動自在な前記ロッドに連結され、前記ロッドと共にケース内を往復移動するピストンを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のダンパ。
  4. 前記ケース内に配置され、軸周りに回転自在な前記ロッドに連結され、前記ロッドと共にケース内を回転する回転子を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のダンパ。
  5. 前記ピストンは、永久磁石の特性を有していることを特徴とする請求項3に記載のダンパ。
  6. 前記回転子は、永久磁石の特性を有していることを特徴とする請求項4に記載のダンパ。
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