JP2018179161A - 金属環 - Google Patents

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大介 仲田
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大介 仲田
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Abstract

【課題】相対的に同軸回転可能な内方部材又は外方部材に嵌合される円筒部を有する金属環をオーステナイトとフェライトとの二相ステンレス鋼によって構成することによって、省スペース化、軽量化、低コスト化を図ることを目的とする。【解決手段】相対的に同軸回転可能な内方部材5又は外方部材2に嵌合される円筒部111(121,261)を有する金属環であって、クロムを20〜22重量%及びニッケルを1〜3重量%含有するオーステナイトとフェライトとの二相ステンレス鋼からなることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、相対的に同軸回転可能な内方部材又は外方部材に嵌合される円筒部を有する金属環に関し、例えば、自動車等の車輪用軸受装置の一構成部に用いられる金属環に関する。
前記のような車輪用軸受装置には、密封装置を構成するシール部材(例えば、特許文献1参照)や、回転側部材の回転を検出するためのエンコーダ(例えば、特許文献2参照)が組付けられる。このようなシール部材やエンコーダは、軸受装置を構成する内方部材又は外方部材に嵌合される金属環を備えている。
特開昭62−209271号公報 特開2008−180617号公報
ところで、前記のような金属環は、脱落や位置ずれを生じないようにするため、その嵌合対象部材に対して所定の締め代をもって嵌合されるように設計される。この場合、金属環として剛性(耐力)の大きくない金属を用いると、嵌合によって塑性変形を起こすことがあるため、前記のような所定の締め代を確保するためには板厚を厚くする必要がある。しかし、軸受装置のような限られたスペース内に取付ける場合にはそのスペース的制約が大きく、また、重量が大となり、特に回転側に取付ける場合は、回転トルクの増大をもたらし、さらには、コストアップにもつながる。特許文献1には、ステンレス等の耐力の高い金属からなる板厚0.3〜0.5mmの補強環(金属環)を用いたオイルシールが開示されている。また、特許文献2においては、従動輪用の軸受装置における外輪に装着されるカバーや、シール部材の芯金(金属環)、さらには、磁気エンコーダを構成するスリンガ(金属環)の材質について言及されている。さらに、例示していない先行文献にも、これら金属環の適性材料についての言及が散見される。
本発明者は、前記実情に鑑みなされたもので、適正な材料の選択によって、一層の省スペース化、軽量化、低コスト化を図ることができる金属環を提供することを目的としている。
本発明に係る金属環は、相対的に同軸回転可能な内方部材又は外方部材に嵌合される円筒部を有する金属環であって、クロムを20〜22重量%及びニッケルを1〜3重量%含有するオーステナイトとフェライトとの二相ステンレス鋼からなることを特徴とする。
本発明の金属環を構成するオーステナイトとフェライトとの二相ステンレス鋼は、高強度のステンレス鋼であるから、板厚を薄くしても嵌合対象部位に対する所定の締め代で、所定の嵌合力を得るよう設計することができる。したがって、脱落や位置ずれが生じ難い安定した嵌合状態の金属環が得られ、これによって、当該金属環が適用される機構部等の省スペース化、軽量化及び低コスト化が図られる。しかも、含有されるクロムの量を20〜22重量%とし、ニッケルの量を1〜3重量%としているので、前記強度が顕著に発現される。また、板厚を従来の板厚とする場合には、所定の締め代で、従来よりも高い嵌合力を得ることができる。さらに、高強度のステンレス鋼であるので、従来の板厚とした場合でも、設計値(設計公差を除く)として、従来の締め代0.06〜0.09mmよりも増加させた締め代0.13〜0.16mmとすることができ、従来よりも高い嵌合力を得ることができる。
本発明の金属環において、0.2%耐力が500N/mm以上であるものとしてもよい。
これによれば、板厚をさらに薄くしても、前記所定の締め代を得ることができ、前記機構部等の省スペース化等がより効果的になし得る。
本発明の金属環において、引張強さが700N/mm以上であるものとしてもよい。
これによれば、板厚を一層薄くしても、前記所定の締め代を得ることができ、前記機構部等の省スペース化等がより一層効果的になし得る。
本発明の金属環において、伸びが25%以上であるものとしてもよい。
これによれば、金属間嵌合であっても、両者が互いに馴染みやすく嵌合が好適になされる。
本発明の金属環において、シールリップを有する弾性部材が一体とされて、前記内方部材及び外方部材間をシールするシール部材を構成するものとしてもよい。
これによれば、シール部材を構成する金属環が板厚を薄くしても所定の締め代をもって嵌合対象部材に嵌合されるから、シール部材の省スペース化等が図られる上に、所定のシール機能が安定的に維持される。
本発明の金属環において、前記内方部材及び外方部材の回転側の部材に嵌合されるスリンガを構成するものとしてもよい。
これによれば、スリンガとしての金属環が板厚を薄くしても所定の締め代をもって嵌合対象部材に嵌合されるから、回転側の部材の回転遠心力が作用するスリンガが安定した嵌合状態に維持される。
この場合、前記スリンガに多極磁石が一体とされ、当該スリンガと多極磁石とによって磁気エンコーダが構成されるものとしてもよい。
これによれば、スリンガが安定した嵌合状態に維持されることにより、多極磁石と多極磁石に対峙される磁気センサーとのエアギャップの変動が生じ難く、磁気センサーによる回転検出精度が高精度に維持される。
本発明によれば、相対的に同軸回転可能な内方部材又は外方部材に嵌合される円筒部を有する金属環をオーステナイトとフェライトとの二相ステンレス鋼によって構成することによって、省スペース化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
本発明に係る金属環が適用される軸受装置の一例を示す概略的縦断面図である。 図1のX部の拡大図であって、本発明に係る金属環の適用例の一実施形態を示す図である。 同実施形態の変形例を示す図2と同様図である。 図1のY部の拡大図であって、本発明に係る金属環の適用例の別の実施形態を示す図である。 同実施形態の変形例を示す図4と同様図である。 本発明に係る金属環の適用例のさらに別の実施形態であって、図1のX部に適用した例を示す図である。 同実施形態の変形例を示す図6と同様図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は、自動車の車輪(不図示)を軸回転可能に支持する軸受装置1を示す。この軸受装置1は、駆動輪用のハブベアリングであって、大略的に、外輪(外方部材)2と、ハブ輪3と、ハブ輪3の車体側に嵌合一体とされる内輪部材4と、外輪2とハブ輪3及び内輪部材4との間に介装される2列の転動体(ボール)6…とを含んで構成される。この例では、ハブ輪3及び内輪部材4が内輪(内方部材)5を構成し、外輪2は、自動車の車体(不図示)に固定される。また、ハブ輪3にはドライブシャフト7が同軸的にスプライン嵌合され、ドライブシャフト7は等速ジョイント8を介して不図示の駆動源(駆動伝達部)に連結される。ドライブシャフト7はナット9によって、ハブ輪3と一体化され、ハブ輪3のドライブシャフト7からの抜脱が防止されている。回転側である内輪5(ハブ輪3及び内輪部材4)は固定側である外輪2に対して、軸L回りに同軸回転可能とされ、外輪2と、内輪5との間に環状空間(軸受空間)Sが形成される。環状空間としての軸受空間S内には、2列の転動体6…が、リテーナ6aに保持された状態で、外輪2の軌道輪2a、ハブ輪3の軌道輪3a及び内輪部材4の軌道輪4aを転動可能に介装されている。ハブ輪3は、円筒形状のハブ輪本体30と、ハブ輪本体30より立上基部31を介して径方向外側に延出されたハブフランジ32とを有し、ハブフランジ32にボルト33及び不図示のナットによって車輪(不図示)が取付固定される。本明細書において、軸L方向に沿って車輪に向く側(図1において左側を向く側)を車輪側、車体に向く側(同右側を向く側)を車体側と言う。
軸受空間Sの軸L方向に沿った両端部であって、外輪2とハブ輪3との間、及び、外輪2と内輪部材4との間には、ベアリングシール(密封装置)10,20が装着される。
図2は、本発明に係る金属環の一実施形態を示す。本実施形態では、ベアリングシール10に本発明に係る金属環が適用されている。図2に示すベアリングシール10は、内輪部材4の外周面4bに嵌合される断面L形のスリンガ11と、外輪2の車体側内周面2bに嵌合される芯金12と、前記芯金12に一体に固着され前記スリンガ11に弾接乃至近接する複数のシールリップ13a〜13dを有する弾性部材13からなる。芯金12と弾性部材13とによりシール部材14が構成され、さらにスリンガ11とシール部材14とが組み合わさってパックシールを構成する。
スリンガ11は、内輪部材4の外周面4bに嵌合される円筒部(以下、スリンガ円筒部と言う)111と、スリンガ円筒部111の車体側端部111aから外径側に連接された鍔部(以下、スリンガ鍔部と言う)112とからなる。また、芯金12は、外輪2の車体側内周面2bに嵌合される円筒部(以下、芯金円筒部と言う)121と、芯金円筒部121の車輪側端部121aから内径側に連接された鍔部(以下、芯金鍔部と言う)122とからなる。弾性部材13は、芯金鍔部122の車輪側面122aの一部から内径側端部122bを回り込み、芯金鍔部122の車体側面122c及び芯金円筒部121の内周面121bの全面を覆い、さらに芯金円筒部121の車体側端部121cを回り込み、芯金円筒部121の外周面121dに至るように芯金12に一体に固着されている。弾性部材13は、ゴム材等のエラストマーからなり、インサート成型により芯金12の前記所定部位に一体に固着されている。シール部材14を構成するシールリップ13a〜13dは、スリンガ11とシール部材14とが組み合わさった状態で、弾性部材13からスリンガ11側に延びるよう一体に形成されている。本実施形態では、シールリップ13a,13bはアキシャルリップであって、これらの先端部は拡径するように延びてスリンガ鍔部112の車輪側面112aに弾接する。また、シールリップ13c,13dはラジアルリップであって、これらの先端部は互いに相反し、且つ縮径するように延びてスリンガ円筒部111の外周面111bに弾接する。シールリップ13a〜13dの2点鎖線は、いずれも弾性変形前の原形を示している。さらに、本実施形態では、弾性部材13における芯金円筒部121の車体側端部121cを回り込んで外周面121dに至る部分に、外輪2の車体側内周面2bと芯金円筒部121の外周面121dとの間に圧縮状態で介在する環状突部13eを有している。図2では、環状突部13eの圧縮前の原形を2点鎖線で示している。
前記のように構成されるベアリングシール10が組み込まれた軸受装置1において、ドライブシャフト7が軸L回りに回転すると、内輪5、車輪及びスリンガ11が軸L回りに一体に回転する。この回転に伴い、シールリップ13a〜13dがスリンガ11に弾性的に摺接する。したがって、車輪の回転稼動中も、軸受装置1における軸受空間Sの車体側端部が密封され、軸受空間Sにおける車体側端部から軸受空間S内への泥水等の浸入が防止される。また、軸受空間S内に充填された潤滑剤(グリース等)が軸受空間Sの車体側端部から外部へ漏出することが防止される。さらに、芯金円筒部121と外輪2との間には環状突部13eが圧縮状態で介在しているから、金属同士の嵌合部への泥水等の浸入が阻止され、両嵌合面の錆の発生が抑えられる。
スリンガ11及び芯金12のいずれか一方又は両方は、クロムを20〜22重量%及びニッケルを1〜3重量%含有するオーステナイトとフェライトとの二相ステンレス鋼からなる金属環からなる。スリンガ11がクロムを20〜22重量%及びニッケルを1〜3重量%含有するオーステナイトとフェライトとの二相ステンレス鋼からなる金属環によって構成される場合、スリンガ11の強度が大であるから、スリンガ11の板厚を薄くしても嵌合対象部位である内輪部材4に対する所定の締め代で、所定の嵌合力を得るよう設計することができる。また、スリンガ11の板厚を従来の板厚とする場合には、所定の締め代で、従来よりも高い嵌合力を得ることができる。したがって、スリンガ11の内輪部材4からの脱落や位置ずれが生じ難い安定した嵌合状態とされ、これによって、本実施形態のベアリングシール10が適用される機構部等の省スペース化、軽量化及び低コスト化が図られる。特に、スリンガ11には、内輪5の回転に伴う回転遠心力が作用するが、スリンガ11は安定した嵌合状態に維持される。
また、芯金12が前記二相ステンレス鋼からなる金属環によって構成される場合、シール部材14を構成する芯金12が板厚を薄くしても所定の締め代をもって嵌合対象部材である外輪2に嵌合されるから、シール部材14の省スペース化等が図られる。さらに、芯金12が外輪2に対して安定した嵌合状態に維持されるから、シールリップ13a〜13dのスリンガ11に対する弾接状態が安定し、所定のシール機能が安定的に維持される。加えて、スリンガ11或いは芯金12を構成する金属環に含有されるクロムの量を20〜22重量%とし、ニッケルの量を1〜3重量%としているので、前記強度が顕著に発現される。スリンガ11及び芯金12の両方が前記二相ステンレス鋼からなる金属環によって構成される場合、両者の前記効果が相乗され、前記パックシールが適用される機構部等の省スペース化、軽量化及び低コスト化がより効果的に図られる。
因みに、クロムの含有量が20重量%未満の場合、二相ステンレス鋼の引張強さ及び耐食性が低下する傾向となり、22重量%を超えると、二相ステンレス鋼の加工性が低下する傾向となる。また、ニッケルの含有量が1重量%未満の場合、二相ステンレス鋼の引張強さが低下する傾向となり、3重量%を超えると、価格が増大する傾向となる。
また、本実施形態では、スリンガ11及び/又は芯金12を構成する金属環は、0.2%耐力が500N/mm以上、引張強さが700N/mm以上となるように、クロム及びニッケルの含有量が設定される。これによって、板厚を一層薄くしても、前記所定の締め代を得ることができ、前記機構部等の省スペース化等がより一層効果的になし得る。さらに、スリンガ11及び/又は芯金12を構成する金属環の伸びが、25%以上となるように、クロム及びニッケルの含有量が設定される。これによって、スリンガ11と内輪部材4との嵌合或いは芯金12と外輪2との嵌合のように金属間嵌合でありながら、互いに馴染みやすい金属間の嵌合が好適になされる。
因みに、0.2%耐力が、500N/mm未満の場合、二相ステンレス鋼の弾性係数が小さくなって、嵌合力が低下する傾向となり、800N/mmを超えると、二相ステンレス鋼の塑性変形が生じ易くなって、嵌合力が低下する傾向となる。また、引張強さが700N/mm未満の場合、二相ステンレス鋼の弾性変形が小さくなって、嵌合力が低下する傾向となり、1000N/mmを超えると、二相ステンレス鋼の塑性変形が生じ易くなって、嵌合力が低下する傾向となる。さらに、伸びが、25%未満の場合、二相ステンレス鋼の加工性が低下する傾向となり、50%を超えると、二相ステンレス鋼の引張強さが低下する傾向となる。
図3は、前記実施形態の変形例を示す。この例では、前記実施形態のベアリングシール10におけるリンガ11に環状の多極磁石15が一体とされて、スリンガ11と多極磁石15とにより磁気エンコーダ16が構成される。そして、車体側に設置される磁気センサー17と磁気エンコーダ16とにより車輪の回転検出機構が構成される。具体的には、多極磁石15は、磁性粉を含有したゴム材がスリンガ鍔部112の車体側面112bに一体に固着され、周方向に多数のN極及びS極が交互に着磁され、この着磁面に対峙するように磁気センサー17が車体側に設置される。本例のスリンガ11は、スリンガ鍔部112の外径側端部112cから車輪側に屈曲連接された外径側円筒部113をさらに有し、磁気エンコーダ16は、この外径側円筒部113の外周面113aをも覆うように形成されている。また、弾性部材13は、シールリップとして、アキシャルリップ13a,13bと、先端部が車輪側(軸受空間S側)に向くラジアルリップ13dとを有している。さらに、弾性部材13における芯金鍔部122の車輪側面122aに固着される部分には、車輪側に向く環状突部13fが形成されている。
このように構成されるベアリングシール10においては、スリンガ11が外径側円筒部113を有していることにより、外部から当該ベアリングシール10内に浸入しようとする泥水等の、アキシャルリップ13a,13bのスリンガ鍔部122に対する弾接部への到達が遅延される。また、外径側円筒部113の回転に伴う回転遠心力により、ベアリングシール10内に浸入した泥水等の吐き出し作用が生じる。これらにより、アキシャルリップ13a,13bのスリンガ鍔部122に対する弾接部に、泥水等に含まれる異物の噛み込みが抑制され、アキシャルリップ13a,13bの弾接部の異物による摩耗が生じ難くなり、ベアリングシール10のシール機能の経時的な低下が抑制される。さらに、弾性部材13に設けられた環状突部13fにより、軸受空間Sに充填された潤滑剤のラジアルリップ13とスリンガ円筒部111との弾接部への到達が抑制され、潤滑剤の外部漏出防止機能が向上する。また、スリンガ11が前記と同様のオーステナイトとフェライトとの二相ステンレス鋼からなる金属環によって構成される場合、スリンガ11と内輪部材4との嵌合状態が安定する。したがって、多極磁石15と磁気センサー17とのエアギャップも安定し、磁気エンコーダ16及び磁気センサー17による回転検出精度が維持される。
図4は、本発明に係る金属環の適用例の別の実施形態を示す。本実施形態では、図1に示す車輪側のベアリングシール20に、本発明に係る金属環が適用されている。ベアリングシール20は、内輪(内方部材)5を構成するハブ輪3におけるハブ輪本体30の車輪側外周面30aに嵌合されるデフレクター(スリンガとも言う)21と、外輪2の車輪側内周面2cに嵌合される芯金22と、前記芯金22に一体に固着され前記デフレクター21に弾接乃至近接する複数のシールリップ23a〜23cを有する弾性部材23からなる。芯金22と弾性部材23とによりシール部材24が構成される。
デフレクター21は、ハブ輪本体30の外周面30aに嵌合される円筒部(以下、デフレクター円筒部と言う)211と、デフレクター円筒部211の車輪側端部211aからハブ輪3の立上基部31に対応する湾曲形状の繋ぎ部212を介して外径側に連接されてハブフランジ32に当接する鍔部(以下、デフレクター鍔部と言う)213とを有している。また、芯金22は、外輪2の車輪側内周面2cに嵌合される円筒部(以下、芯金円筒部と言う)221と、芯金円筒部221の車輪側端部221aから内径側に連接された鍔部(以下、芯金鍔部と言う)222とからなる。弾性部材23は、芯金鍔部222の車体側面222aの一部から内径側端部222bを回り込み、芯金鍔部222の車輪側面122c及び芯金円筒部121の車輪側端部221aの全面を覆い、さらに芯金円筒部221の車体側端部221aと外輪2の車輪側内周面2cとの間に至るように芯金22に一体に固着されている。弾性部材23はゴム材等のエラストマーからなり、インサート成型により芯金22の前記所定部位に一体に固着されている。
デフレクター21及びシール部材24が所定部位に装着された状態で、シール部材24を構成するシールリップ23a〜23cは、弾性部材23からデフレクター21側に延びるよう一体に形成されている。本実施形態では、シールリップ23a,23bはアキシャルリップであって、これらの先端部は拡径するように延びてデフレクター鍔部213の車体側面213a及び繋ぎ部212の凹曲状外径面212aにそれぞれ弾接し、また、シールリップ13cはラジアルリップであって、その先端部は車体側(軸受空間S側)に且つ縮径するように延びてデフレクター円筒部211の外周面211bに弾接する。シールリップ13a〜13cの2点鎖線は、いずれも弾性変形前の原形を示している。さらに、本実施形態では、弾性部材23における芯金円筒部221の車体側端部221aと外輪2の車輪側内周面2cとの間の部分に圧縮状態で介在する環状突部23dを有している。図4では、環状突部23dの圧縮前の原形を2点鎖線で示している。さらにまた、本実施形態では、デフレクター鍔部213の外径側端部213bから車体側且つ外径側に屈曲状態で延びる屈曲部214が連接されており、この屈曲部214の外径側面214aには、ゴム材等のエラストマーからなる弾性部材25が一体に固着されている。この弾性部材25には圧縮状態でハブフランジ32に当接する環状突部251が形成されている。
前記のように構成されるベアリングシール20が組み込まれた軸受装置1において、ドライブシャフト7が軸L回りに回転すると、内輪5、車輪及びデフレクター21が軸L回りに一体に回転する。この回転に伴い、シールリップ13a〜13cがデフレクター21に弾性的に摺接する。したがって、車輪の回転稼動中も、軸受装置1における軸受空間Sの車輪側端部が密封され、軸受空間Sにおける車輪側端部から軸受空間S内への泥水等の浸入が防止される。また、軸受空間S内に充填された潤滑剤(グリース等)が軸受空間Sの車体側端部から外部へ漏出することが防止される。さらに、芯金円筒部221と外輪2との間には環状突部23dが圧縮状態で介在しているから、金属同士の嵌合部への泥水等の浸入が阻止され、両嵌合面の錆の発生が抑えられる。加えて、弾性部材25の環状突部251が、ハブフランジ32に圧縮状態で当接するから、ハブフランジ32とデフレクター鍔部213との当接部に泥水等の浸入が防止され、当該当接部の錆の発生が抑えられる。
デフレクター21及び芯金22のいずれか一方又は両方は、クロムを20〜22重量%及びニッケルを1〜3重量%含有するオーステナイトとフェライトとの二相ステンレス鋼からなる金属環によって構成される。デフレクター21が、クロムを20〜22重量%及びニッケルを1〜3重量%含有するオーステナイトとフェライトとの二相ステンレス鋼からなる金属環によって構成される場合、デフレクター21の強度が大であるから、デフレクター21の板厚を薄くしても嵌合対象部位であるハブ輪3に対する所定の締め代で、所定の嵌合力を得るよう設計することができる。また、デフレクター21の板厚を従来の板厚とする場合には、所定の締め代で、従来よりも高い嵌合力を得ることができる。したがって、デフレクター21のハブ輪3からの脱落や位置ずれが生じ難い安定した嵌合状態とされ、これによって、本実施形態のベアリングシール20が適用される機構部等の省スペース化、軽量化及び低コスト化が図られる。特に、デフレクター21には、内輪5の回転に伴う回転遠心力が作用するが、デフレクター21は安定した嵌合状態に維持される。
また、芯金22が前記二相ステンレス鋼からなる金属環によって構成される場合、シール部材24を構成する芯金22が板厚を薄くしても所定の締め代をもって嵌合対象部材である外輪2に嵌合されるから、シール部材23の省スペース化等が図られる。さらに、芯金22が外輪2に対して安定した嵌合状態に維持されるから、シールリップ13a〜13cのデフレクター21に対する弾接状態が安定し、所定のシール機能が安定的に維持される。加えて、デフレクター21、或いは、芯金22を構成する金属環に含有されるクロムの量を20〜22重量%とし、ニッケルの量を1〜3重量%としているので、前記強度が顕著に発現される。デフレクター21及び芯金22の両方が前記二相ステンレス鋼からなる金属環によって構成される場合、両者の前記効果が相乗され、当該ベアリングシール20が適用される機構部等の省スペース化、軽量化及び低コスト化がより効果的に図られる。
また、本実施形態では、デフレクター21及び/又は芯金22を構成する金属環は、0.2%耐力が500N/mm以上、引張強さが700N/mm以上となるように、クロム及びニッケルの含有量が設定される。これによって、板厚を一層薄くしても、前記所定の締め代を得ることができ、前記機構部等の省スペース化等がより一層効果的になし得る。さらに、デフレクター21及び/又は芯金22を構成する金属環の伸びが、25%以上となるように、クロム及びニッケルの含有量が設定される。これによって、デフレクター21とハブ輪3との嵌合或いは芯金22と外輪22との嵌合のように金属間嵌合でありながら、互いに馴染みやすい金属間の嵌合が好適になされる。
図5は、図4に示す実施形態の変形例を示す。この例の芯金22は、芯金円筒部221が外輪2の車輪側外周面2dに嵌合され、芯金鍔部222が外輪2の車輪側端面2eに当接するよう構成されている。そして、芯金22に一体とされる弾性部材23は、芯金鍔部222の車輪側面222cの全面と、芯金円筒部221の外周面221bの全面及び車体側端部221cを覆うように形成されている。さらに、弾性部材23における芯金円筒部221の外周面221bを覆う部分は、外径側に突出する環状の堰部23fと、ハブフランジ32に近接するよう延びる環状の庇部23gとを有している。また、弾性部材23は前記例と同様のアキシャルリップ23a,23bと、デフレクター円筒部211の外周面212bに先端部が近接するラジアルリップ23cを有している。アキシャルリップ23aはデフレクター鍔部213の車体側面213aに弾接する。デフレクター21におけるハブ輪3の立ち上がり基部31に対応する部分は、車輪側に拡径するテーパ形状の繋ぎ部212とされており、アキシャルリップ23bは、この繋ぎ部212の外径面212aに弾接するように形成されている。さらに、デフレクター鍔部213の外径側端部213bから、弾性部材23における芯金鍔部222を覆う部分に近接するよう延びる短寸円筒部215が形成されている。また、弾性部材23には、この短寸円筒部215の内径側部に位置するリップ部23hが外径側に向くよう形成されている。
本実施形態では、弾性部材23に形成された堰部23fによって、弾性部材23の外径面を伝う泥水等が堰き止められ、芯金円筒部221と外輪2との金属嵌合部への泥水等の浸入が防止され、これによって、この金属嵌合部での錆の発生が抑制される。また、庇部23g、デフレクター21の短寸円筒部215及びリップ部23hによりジグザグのラビリンスが形成され、ハブフランジ32を伝う泥水等のベアリングシール20内への浸入が抑制される。これによって、アキシャルリップ23a,23bと、デフレクター21との弾接部に泥水等が到達し難く、したがって、アキシャルリップ23a,23bの前記弾接部が泥水等に含まれる異物の噛み込みによる摩耗が生じ難くなる。
その他の構成は、図4に示す例と同様であるから、共通部分に同一の符号を付し、その説明を割愛する。
図6は、本発明に係る金属環の適用例のさらに別の実施形態であって、図1のX部に適用した例を示す図である。本実施形態では、前記のような密封装置を構成せず、内輪部材4に嵌合された断面L形の支持環26と該支持環26に固着一体とされた環状の多極磁石15とにより磁気エンコーダ16が構成される。図例では、図2に示すベアリングシール10の車体側に近接して当該磁気エンコーダ16が設けられている。そして、車体側に設置される磁気センサー17と磁気エンコーダ16とにより車輪の回転検出機構が構成される。支持環26は、内輪部材(内方部材)4のベアリングシール10より車体側の外周面4bに嵌合される円筒部(以下、支持環円筒部と言う)261と、支持環円筒部261の車体側端部261aから内径側に連接された鍔部(以下、支持環鍔部と言う)262とからなる。支持環26は、前記と同様に、クロムを20〜22重量%及びニッケルを1〜3重量%含有するオーステナイトとフェライトとの二相ステンレス鋼からなる金属環によって構成される。
多極磁石15は、図3に示す例と同様に、磁性粉を含有したゴム材が支持環鍔部262の車体側面162aに一体に固着され、周方向に多数のN極及びS極が交互に着磁されて、この着磁面に対峙するように磁気センサー17が車体側に設置される。図例の多極磁石15は、さらに支持環円筒部261の外周面261bの全面をも覆うように支持環26に一体に固着されている。
前記のように構成される磁気エンコーダ16は、当該磁気エンコーダ16を構成する支持環26が前記と同様のオーステナイトとフェライトとの二相ステンレス鋼からなる金属環からなるから、内輪部材4に対する支持環円筒部261を介した嵌合状態が安定する。したがって、多極磁石15と磁気センサー17とのエアギャップも安定し、磁気エンコーダ16及び磁気センサー17による回転検出精度が維持される。
その他の構成は、図2に示す例と同様であるから、共通部分に同一の符号を付してその説明を割愛する。
図7は図6に示す例の変形例を示す。この例では、支持環26が、内輪部材4の外周面4bに嵌合される支持環円筒部261と、支持環円筒部261の車体側端部261aから外径側に連接された支持環鍔部263とからなり、支持環鍔部263の車体側面263aに多極磁石15が一体に固着されて、磁気エンコーダ16が構成されている。この例の支持環26も、前記と同様に、クロムを20〜22重量%及びニッケルを1〜3重量%含有するオーステナイトとフェライトとの二相ステンレス鋼からなる金属環によって構成される。磁気エンコーダ16は、当該磁気エンコーダ16を構成する支持環26が前記と同様のオーステナイトとフェライトとの二相ステンレス鋼からなる金属環からなるから、これによって、内輪部材4に対する支持環円筒部261を介した嵌合状態が安定する。したがって、多極磁石15と磁気センサー17とのエアギャップも安定し、磁気エンコーダ16及び磁気センサー17による回転検出精度が維持される。
その他の構成は、図6に示す例と同様であるから、共通部分に同一の符号を付してその説明を割愛する。
なお、図6及び図7に示す例の磁気エンコーダ16は、ベアリングシール10が装着された内輪部材4に設けられているが、従動輪用の軸受装置の場合、ベアリングシール10が存在しないことがある。このような軸受装置の場合、キャップ(不図示)が、外輪の車体側開口部に、多極磁石15と磁気センサー17とのエアギャップに介在した状態で装着され、キャップによって外輪の前記開口部及び軸受空間の車体側端部が密封されることになる。
なお、各実施形態におけるベアリングシール10,20は、図例のものに限定されず、他の形態のものであってもよい。また、シールリップ13a〜3dは、スリンガ11に対して単に接触或いは近接しているものであってもよく、その数や形状等も仕様等に応じて適宜変更が可能である。また、各実施形態では、外輪(外方部材)2が固定側、内輪(内方部材)5が回転側としたが、これに限らず、外輪2が回転側、内輪5が固定側であってもよい。さらに、軸受装置1をハブベアリングとしたが、他のタイプの軸受装置であってもよい。加えて、本発明の金属環が、自動車用の軸受装置に適用される例について述べたが、これに限らず、相対的に同軸回転する外方部材と内方部材と備えたものであれば、他の産業分野の軸受装置や機構部等にも好ましく適用される。
2 外輪(外方部材)
5 内輪(内方部材)
11 スリンガ(金属環)
111 スリンガ円筒部(円筒部)
21 デフレクター(金属環)
211 デフレクター円筒部(円筒部)
12,22 芯金(金属環)
121,221 芯金円筒部(円筒部)
13,23 弾性部材
13a〜13d シールリップ
23a〜23c シールリップ
14,24 シール部材
15 多極磁石
16 磁気エンコーダ
26 支持環(金属環)
261 支持環円筒部(円筒部)

Claims (7)

  1. 相対的に同軸回転可能な内方部材又は外方部材に嵌合される円筒部を有する金属環であって、
    クロムを20〜22重量%及びニッケルを1〜3重量%含有するオーステナイトとフェライトとの二相ステンレス鋼からなることを特徴とする金属環。
  2. 請求項1に記載の金属環において、
    0.2%耐力が500N/mm以上であることを特徴とする金属環。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の金属環において、
    引張強さが700N/mm以上であることを特徴とする金属環。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の金属環において、
    伸びが25%以上であることを特徴とする金属環。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の金属環において、
    シールリップを有する弾性部材が一体とされて、前記内方部材及び外方部材間をシールするシール部材を構成するものあることを特徴とする金属環。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の金属環において、
    前記内方部材及び外方部材の回転側の部材に嵌合されるスリンガを構成するものであることを特徴とする金属環。
  7. 請求項6に記載の金属環において、
    前記スリンガに多極磁石が一体とされ、当該スリンガと多極磁石とによって磁気エンコーダが構成されることを特徴とする金属環。

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