JP2018179130A - スピンドル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転軸の軽量化及び設計自由度の確保が可能なスピンドル装置を提供する。【解決手段】本発明の一態様に係るスピンドル装置は、ハウジングと、回転軸とを備える。回転軸は、ハウジングの内部に配置され、かつハウジングに対して非接触で中心軸周りに回転可能に軸支される。回転軸は、ジャーナル軸受部と、スラスト軸受部とを有する。ジャーナル軸受部は、円筒形状である。スラスト軸受部は、ジャーナル軸受部とは別体であり、かつジャーナル軸受部に取り付けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、スピンドル装置に関する。
従来から、特開2007−57069号公報(特許文献1)に記載のスピンドル装置が知られている。特許文献1に記載のスピンドル装置は、回転軸と、ハウジングとを有している。回転軸は、ハウジングとの間で、静圧気体軸受により非接触に軸支されている。回転軸は、ジャーナル軸受部と、スラスト板部とを含んでいる。スラスト板部は、ジャーナル軸受部の端面に、摩擦圧接により一体に接合されている。ジャーナル軸受部は、鉄系合金からなり、スラスト板部は、軽合金からなっている。スラスト板部の外周面には、タービン翼が設けられている。
特開2007−57069号公報
回転軸を中心軸周りに回転させながらスピンドル装置を移動させる際、回転軸には、ジャイロモーメントが生じる。ジャイロモーメントが大きくなるほど、静圧気体軸受への負担が大きくなる。ジャイロモーメントは、回転軸の重量が重くなるにしたがって大きくなる。そのため、スピンドル装置においては、回転軸を軽量化することが望まれる。
特許文献1に記載のスピンドル装置において軽量化を図るためには、回転軸の内径を拡大する(回転軸の肉厚を薄くする)必要がある。特許文献1に記載のスピンドル装置においては、スラスト板部は、ジャーナル軸受部の端面に摩擦圧接により一体に接合されているため、ジャーナル軸受部の内径を拡大する(ジャーナル軸受部の肉厚を薄くする)には、圧接部の肉厚も薄くする必要がある。これは、圧接部の肉厚を残してジャーナル軸受部の肉厚を薄くするには、内径加工用の細いバイトで深く掘り込む必要があり、加工が難しく現実的ではないためである。圧接部の肉厚が小さい場合、スラスト板部とジャーナル軸受部との間の接合強度が不足するおそれがある。そのため、特許文献1に記載のスピンドル装置においては、内径の拡大(薄肉化)による回転軸の軽量化は、容易ではない。
ジャーナル軸受部とスラスト板部とが摩擦圧接により一体に接合されている場合、スラスト板部をジャーナル軸受部に摩擦圧接した後に、タービン翼をスラスト板部に形成する加工を行う必要がある。タービン翼の形状によっては、加工工具がジャーナル軸受部に接触してしまうため、タービン翼を形成するための加工が困難となる場合がある。その結果、特許文献1に記載のスピンドル装置においては、回転軸の設計自由度が制約される。
摩擦圧接では、接合される部材同士を接合界面で溶着させることにより接合が達成される。そのため、接合される部材を構成する材料の種類によっては、接合界面に脆い化合物が形成される等の理由により、強固な接合を行うことが難しい場合がある。したがって、特許文献1に記載のスピンドル装置においては、スラスト板部及びジャーナル軸受部が摩擦圧接により一体に接合されるため、スラスト板部を構成する材料及びジャーナル軸受部を構成する材料の組み合わせに制限が存する。その結果、特許文献1に記載のスピンドル装置においては、回転軸の設計自由度が制約される。
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものである。より具体的には、本発明は、回転軸の軽量化及び設計自由度の確保が可能なスピンドル装置を提供するものである。
本発明の一態様に係るスピンドル装置は、ハウジングと、回転軸とを備える。回転軸は、ハウジングの内部に配置され、かつハウジングに対して非接触で中心軸周りに回転可能に軸支される。回転軸は、ジャーナル軸受部と、スラスト軸受部とを有する。ジャーナル軸受部は、円筒形状である。スラスト軸受部は、ジャーナル軸受部とは別体であり、かつジャーナル軸受部に取り付けられる。
ここで、スラスト軸受部がジャーナル軸受部とは別体であり、かつジャーナル軸受部に取り付けられるとは、スラスト軸受部とジャーナル軸受部との間に直接的な材質的結合が生じさせずに(すなわち、スラスト軸受部を構成する材料とジャーナル軸受部を構成する材料との間に共有結合、イオン結合、金属結合等の強い結合力を生じさせずに)、スラスト軸受部がジャーナル軸受部に固定されることをいう。例えば、スラスト軸受部がジャーナル軸受部に摩擦圧接されている場合、溶接されている場合及びロウ付けされている場合は、スラスト軸受部がジャーナル軸受部とは別体であり、かつジャーナル軸受部に取り付けられている場合に含まれない。
本発明の一態様に係るスピンドル装置においては、スラスト軸受部がジャーナル軸受部とは別体であり、かつジャーナル軸受部に取り付けられるため、容易にジャーナル軸受部の内径を拡大(ジャーナル軸受部を薄肉化)することができ、スラスト軸受部をジャーナル軸受部に強固に固定することができる。本発明の一態様に係るスピンドル装置においては、スラスト軸受部がジャーナル軸受部とは別体であり、かつ、ジャーナル軸受部に取り付けられるため、フランジ部にタービン翼を形成した後にスラスト軸受部をジャーナル軸受部に固定することができる。本発明の一態様に係るスピンドル装置においては、スラスト軸受部がジャーナル軸受部とは別体であり、かつジャーナル軸受部に取り付けられるため、スラスト軸受部を構成する材料及びジャーナル軸受部を構成する材料の組み合わせに制約は存しない。そのため、本発明の一態様に係るスピンドル装置によると、回転軸の軽量化及び設計自由度の確保が可能となる。
上記のスピンドル装置において、ジャーナル軸受部を構成する材料は、スラスト軸受部を構成する材料と異なっていてもよく、同一であってもよい。この場合には、回転軸の性能の観点から、ジャーナル軸受部及びスラスト軸受部を構成する材料を最適化することができる。
上記のスピンドル装置において、スラスト軸受部は、ジャーナル軸受部の内周面に取り付けられてもよい。
上記のスピンドル装置において、スラスト軸受部は、ジャーナル軸受部に取り付けられる取付部と、中心軸と直交する方向にジャーナル軸受部の外周面から突出するフランジ部とを含んでいてもよい。フランジ部は、第1部材により構成される。取付部は、第2部材により構成される。第1部材を構成する材料は、第2部材を構成する材料と異なる。上記のスピンドル装置において、取付部とフランジ部とは、別体であってもよい。これらの場合には、回転軸の性能の観点から、スラスト軸受部を構成する材料を最適化することができる。
上記のスピンドル装置において、スラスト軸受部は、ジャーナル軸受部に、ねじ込み、接着又はねじ込み及び接着の双方により取り付けられてもよい。スラスト軸受部がジャーナル軸受部にねじ込みで取り付けられる場合、ねじ込みのトルクを管理することで、スラスト軸受部をジャーナル軸受部に確実に取り付けることができる。スラスト軸受部のジャーナル軸受部の取り付けに際して接着を併用する場合、スラスト軸受部をジャーナル軸受部により確実に取り付けることができる。
本発明の一態様に係るスピンドル装置によると、回転軸の軽量化及び設計自由度の確保が可能となる。
第1実施形態に係るスピンドル装置100の概略断面図である。 第1実施形態に係るスピンドル装置100が有する回転軸2の詳細断面図である。 第1実施形態に係るスピンドル装置100を有する塗装装置200の概略断面図である。 第2実施形態に係るスピンドル装置110の概略断面図である。 第2実施形態に係るスピンドル装置110に用いられる回転軸2の詳細断面図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の図面においては、同一又は相当する部分に同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さないものとする。
(第1実施形態)
以下に、第1実施形態に係るスピンドル装置の構成について、図1〜図3を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係るスピンドル装置100の概略断面図である。図1に示すように、第1実施形態に係るスピンドル装置100は、ハウジング1と、回転軸2とを有している。
ハウジング1は、ハウジング本体11と、ハウジングアッシ12と、第1軸受スリーブ13と、ノズル板14と、第2軸受スリーブ15とを有している。ハウジング1は、第1端1aと、第2端1bとを有している。第2端1bは、第1端1aの反対側の端である。
ハウジング本体11には、貫通穴11aが設けられている。貫通穴11aは、第1端1aから第2端1bに向かう方向にハウジング本体11を貫通している。すなわち、ハウジング本体11は、第1端1aから第2端1bに向かう方向に延在する中空筒形状を有している。
ハウジングアッシ12には、貫通穴12aが設けられ、貫通穴12aは、第1端1aから第2端1bに向かう方向にハウジングアッシ12を貫通している。すなわち、ハウジングアッシ12は、第1端1aから第2端1bに向かう方向に延在する中空筒形状を有している。ハウジングアッシ12は、ハウジングアッシ12の外周面が貫通穴11aの内壁面に対向するように、ハウジング本体11の内部に配置されている。
第1軸受スリーブ13には、貫通穴13aが設けられ、貫通穴13aは、第1端1aから第2端1bに向かう方向に第1軸受スリーブ13を貫通している。なお、貫通穴13aは、断面視において(第1端1aから第2端1bに向かう方向に垂直な断面において)、円形である。すなわち、第1軸受スリーブ13は、第1端1aから第2端1bに向かう方向に延在する中空筒形状を有している。第1軸受スリーブ13は、第1軸受スリーブ13の外周面が貫通穴12aの内壁面と対向するように、ハウジングアッシ12の内部に配置されている。
ノズル板14には、貫通穴14aが設けられている。貫通穴14aは、第1端1aから第2端1bに向かう方向にノズル板14を貫通している。ノズル板14は、第1端1aに配置されている。ノズル板14には、凸部14bが設けられている。凸部14bは、第1端1aから第2端1b側に向かう方向に、突出している。凸部14bは、ノズル板14のハウジング本体11側の面の端に配置されている。これにより、ノズル板14とハウジング本体11との間に、空間14cが形成される。
第2軸受スリーブ15には、貫通穴15aが設けられ、貫通穴15aは、第1端1aから第2端1bに向かう方向に第2軸受スリーブ15を貫通している。第2軸受スリーブ15は、第2軸受スリーブ15の外周面が貫通穴14aの内壁面と対向するように、ノズル板14の内部に配置されている。貫通穴15aの中心位置と貫通穴14aの中心位置とは、互いに一致している。
図2は、第1実施形態に係るスピンドル装置100が有する回転軸2の詳細断面図である。図2に示すように、回転軸2は、ジャーナル軸受部21と、スラスト軸受部22とを有している。ジャーナル軸受部21には、貫通穴21aが設けられている。貫通穴21aは、第1端1aから第2端1bに向かう方向に、ジャーナル軸受部21を貫通している。すなわち、ジャーナル軸受部21は、第1端1aから第2端1bに向かう方向に延在する円筒形状を有している。
スラスト軸受部22は、ジャーナル軸受部21と別体となっている。スラスト軸受部22を構成する材料は、ジャーナル軸受部21を構成する材料と異なっていてもよい。この場合、ジャーナル軸受部21を構成する材料は、鉄系合金であり、スラスト軸受部22を構成する材料は、軽合金である。
鉄系合金とは、鉄を主たる構成元素とする合金である。鉄系合金には、オーステナイト系ステンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼、析出硬化系ステンレス鋼、特殊鋼、機械構造用炭素鋼等が含まれる。具体的には、鉄系合金には、JIS規格SUS304、SUS303、SUS316、SUS440C、SUS420J2、SUS630、SNC材、SNCM材、SC材等が含まれる。
軽合金とは、鉄よりも比重が小さい合金である。軽合金には、アルミニウム系合金、チタン系合金等が含まれる。具体的には、軽合金には、JIS規格A2000系、A5000系、A6000系、A7000系のアルミニウム合金、1〜4種、60種、61種のチタン系合金が含まれる。
スラスト軸受部22を構成する材料は、ジャーナル軸受部21を構成する材料と同一であってもよい。
スラスト軸受部22には、貫通穴22aが設けられている。貫通穴22aは、第1端1aから第2端1bに向かう方向にスラスト軸受部22を貫通している。スラスト軸受部22は、取付部22bと、フランジ部22cとを有している。スラスト軸受部22は、取付部22bにおいて、ジャーナル軸受部21に取り付けられている。
具体的には、取付部22bの外周面には、ネジ山が設けられており、貫通穴21aの内壁面には、ネジ溝が設けられている。このネジ山とネジ溝とを螺合することにより、スラスト軸受部22が、貫通穴21aの内壁面(すなわち、ジャーナル軸受部21の内周面)に取り付けられる。このネジ山及びネジ溝は、タービン翼22dが回転する力を受けた際に、このネジ山及びネジ溝の螺合がさらに強まる方向に形成されている。なお、上記においては、スラスト軸受部22をねじ込みによりジャーナル軸受部21に取り付ける例について説明したが、スラスト軸受部22は、接着、又はねじ込みと接着との併用により、ジャーナル軸受部21に取り付けられてもよい。
フランジ部22cは、ジャーナル軸受部21の外周面から突出するように、回転軸2の中心軸に直交する方向に延在している。フランジ部22cには、タービン翼22dが設けられている。タービン翼22dは、例えばフランジ部22cの第2端1b側の面に設けられている。タービン翼22dがフランジ部22cの第2端1b側の面に設けられている場合には、タービン翼22dは、第2端1bに向かってフランジ部22cから延在している。タービン翼22dは、フランジ部22cの第1端1a側の面に設けられてもよい。この場合には、タービン翼22dは、第1端1aに向かってフランジ部22cから延在する。なお、タービン翼22dは、平面視において(タービン翼22dが設けられるフランジ部22cの面に直交する方向からみて)、弧状に設けられている。
図1に示すように、回転軸2は、ハウジング1の内部に配置されている。回転軸2は、ハウジング1に対して中心軸周りに、非接触で回転可能に軸支されている。より具体的には、ジャーナル軸受部21は、ジャーナル軸受部21の外周面と貫通穴13aの内壁面(第1軸受スリーブ13の内周面)と対向するように配置されている。ジャーナル軸受部21は、ジャーナル軸受部21の外周面と貫通穴13aの内壁面とが離間するように配置されている。すなわち、回転軸2は、ジャーナル軸受部21がハウジング1と接触しないように、ハウジング1の内部に配置されている。
ハウジング本体11には、軸受気体給気口1cが設けられている。軸受気体給気口1cは、ジャーナル軸受部21の外周面と第1軸受スリーブ13の内周面との間の空間と、ハウジング1の外部とを接続している。第1軸受スリーブ13の内周面側において、軸受気体給気口1cは、気体の圧力を上昇させるため、開口部で径が細くなっている。
そのため、軸受気体給気口1cから、ジャーナル軸受部21の外周面と第1軸受スリーブ13の内周面との間の空間に、気体が供給される。この気体の静圧により、回転軸2は、ハウジング1に対して、中心軸周りに非接触で回転可能に軸支される。すなわち、第1軸受スリーブ13は、回転軸2に対する静圧気体によるジャーナル軸受を構成している。
回転軸2は、フランジ部22cが、空間14cに位置するように配置されている。スラスト軸受部22は、ノズル板14の第2端1b側の面、第2軸受スリーブ15の第2端1b側の面及び第1軸受スリーブ13の第1端1a側の面から離間して配置されている。すなわち、回転軸2は、スラスト軸受部22がハウジング1と接触しないように、ハウジング1の内部に配置されている。
ハウジング1には、軸受気体給気口1dが設けられている。軸受気体給気口1dは、スラスト軸受部22と第2軸受スリーブ15の第2端1b側の面との間の空間と、ハウジング1の外部とを接続している。軸受気体給気口1cは、スラスト軸受部22と第1軸受スリーブ13の第1端1a側の面との間の空間と、ハウジング1の外部とを接続している。軸受気体給気口1dは、気体の圧力を上昇させるため、第2軸受スリーブ15の第2端1b側の開口部において、径が細くなっている。
そのため、軸受気体給気口1c及び軸受気体給気口1dから、スラスト軸受部22と第1軸受スリーブ13の第1端1a側の面及び第2軸受スリーブ15の第2端1b側の面との間の空間に、気体が供給される。
この気体の静圧により、回転軸2は、ハウジング1に対して、中心軸方向に非接触で軸支される。すなわち、第1軸受スリーブ13及び第2軸受スリーブ15は、回転軸2に対する静圧気体によるスラスト軸受を構成している。
ハウジング1には、タービン気体給気口1eが設けられている。タービン気体給気口1eは、空間14cと、ハウジング1の外部とを接続している。ハウジング1には、タービン気体排気口1fが設けられている。タービン気体排気口1fは、空間14cと、ハウジング1の外部とを接続している。
タービン気体給気口1eから供給される気体は、空間14cに供給されるとともに、タービン気体排気口1fを介してハウジング1の外部に排出されるように流れる。この気体の流れにより、空間14内に配置されているタービン翼22dが回転する。
ノズル板14には、回転センサ挿入口14dが設けられている。回転センサ挿入口14dは、第1端1aから第2端1bに向かう方向に、ノズル板14を貫通している。回転センサ挿入口14dからは、フランジ部22cの第1端1a側の面が露出している。
図3は、第1実施形態に係るスピンドル装置100を有する塗装装置200の概略断面図である。塗装装置200は、スピンドル装置100と、カップ3と、スピンドルホルダ4とを有している。
カップ3は、回転軸2の先端(回転軸2の第1端1a側の端の反対側の端)に取り付けられている。
スピンドルホルダ4は、第1端4aと、第2端4bとを有している。第2端4bは、第1端4aの反対側の端である。スピンドルホルダ4には、凹部41が設けられている。凹部41が設けられている部分において、スピンドルホルダ4の第2端4b側の面は、第1端4a側に向かって窪んでいる。凹部41は、側壁41bと、底壁41aとを有している。スピンドル装置100は、ノズル板14の第1端1a側の面が底壁41aと対向するように、スピンドルホルダ4に取り付けられる。
スピンドルホルダ4には、軸受気体給気口4cと、軸受気体給気口4dと、タービン気体給気口4eと、タービン気体排気口4fと、塗料供給口4gと、回転センサ挿入口4hとが設けられている。軸受気体給気口4c、軸受気体給気口4d、タービン気体給気口4e、タービン気体排気口4f及び回転センサ挿入口4hは、それぞれ、スピンドル装置100がスピンドルホルダ4に取り付けられた状態で、軸受気体給気口1c、軸受気体給気口1d、タービン気体給気口1e、タービン気体排気口1f及び回転センサ挿入口14dに対応する位置に設けられている。
塗料供給口4gには、底壁41aから突出するように、塗料噴射ノズル42が取り付けられている。回転センサ43は、先端が底壁41aから突出するように回転センサ挿入口4hに挿入されている。塗料噴射ノズル42は、スピンドル装置100がスピンドルホルダ4に取り付けられた状態で、先端がカップ3内に配置される。回転センサ43は、スピンドル装置100がスピンドルホルダ4に取り付けられた状態で、回転センサ43の先端がフランジ部22cの第1端1a側の面と対向する。
タービン気体給気口4eから気体が導入されることにより、回転軸2は中心軸周りに回転する。その結果、回転軸2に取り付けられたカップ3も、この回転に合せて回転する。この際の回転軸2の回転は、回転センサ43によりモニタリングされる。回転軸2が中心軸周りに回転している際、軸受気体給気口4c及び軸受気体給気口4dから供給される気体により、回転軸2は、ハウジング1に対して、非接触で軸支される。塗料噴射ノズル42の先端からは、塗料がカップ3内に供給される。カップ内に供給された塗料は、カップ3の回転による遠心力で噴霧化する。以上により、塗装装置200を用いた塗装が行われる。
以下に、第1実施形態に係るスピンドル装置100の効果について説明する。
スピンドル装置100においては、スラスト軸受部22は、ジャーナル軸受部21とは別体であり、かつジャーナル軸受部21に取り付けられる。そのため、回転軸2の内径を拡大(回転軸2を薄肉化)したとしても、スラスト軸受部22をジャーナル軸受部21に強固に固定することができる。
スピンドル装置100においては、フランジ部22cにタービン翼22dを形成した後に、スラスト軸受部22をジャーナル軸受部21に固定することができる。そのため、タービン翼22dを加工する際の制約が小さい。スピンドル装置100においては、スラスト軸受部22は、ジャーナル軸受部21とは別体であり、かつジャーナル軸受部21に取り付けられる。この取り付けは、ねじ込み、接着により行われる。そのため、スラスト軸受部22を構成する材料及びジャーナル軸受部21を構成する材料の組み合わせに制約は存しない。このように、スピンドル装置100においては、回転軸2の軽量化及び設計自由度の確保が可能となる。なお、この取り付けにねじ込み及び接着を併用した場合、スラスト軸受部22をジャーナル軸受部21に、さらに強固に取り付けることができる。
(第2実施形態)
以下に、第2実施形態について説明する。なお、以下においては、第1実施形態と異なる点について主に説明し、同様の説明は繰り返さない。
以下に、第2実施形態に係るスピンドル装置110の構成について、図4及び図5を参照して説明する。
図4は、第2実施形態に係るスピンドル装置110の概略断面図である。図4に示すように、第2実施形態に係るスピンドル装置110は、ハウジング1と、回転軸2とを有している。回転軸2は、ハウジング1の内部において、ハウジング1に対して非接触で中心軸周りに回転可能に軸支されている。
回転軸2は、ジャーナル軸受部21と、スラスト軸受部22とを有している。スラスト軸受部22は、ジャーナル軸受部21と別体であり、かつジャーナル軸受部21に取り付けられている。スラスト軸受部22は、取付部22bと、フランジ部22cとを有している。これらの点について、第2実施形態に係るスピンドル装置110の構成は、第1実施形態に係るスピンドル装置100の構成と共通している。
図5は、第2実施形態に係るスピンドル装置110に用いられる回転軸2の詳細断面図である。図5に示すように、第2実施形態に係るスピンドル装置110においては、取付部22bが第1部材により形成され、フランジ部22cが第2部材により形成されている。すなわち、取付部22b及びフランジ部22cは、それぞれ別部材となっている。この点において、第2実施形態に係るスピンドル装置110は、第1実施形態に係るスピンドル装置100と異なっている。
タービン翼22dが設けられたフランジ部22cを構成する材料は、取付部22bを構成する材料及びジャーナル軸受部21を構成する材料と異なっている。取付部22bとフランジ部22cとは、別体であってもよい。すなわち、第2実施形態に係るスピンドル装置110においては、回転軸2は、ジャーナル軸受部21と、タービン翼22dが設けられたフランジ部22cと、取付部22bとの3ピース構造となっている。なお、第2実施形態に係るスピンドル装置110においては、取付部22bの第1端1a側の面が、スラスト軸受面となっている。
好ましくは、取付部22b及びジャーナル軸受部21を構成する材料は、フランジ部22cを構成する材料よりも強度及び剛性が高い。好ましくは、フランジ部22cを構成する材料は、取付部22bを構成する材料及びジャーナル軸受部21を構成する材料よりも比重が小さい。好ましくは、フランジ部22cを構成する材料は、取付部22bを構成する材料よりも反射率が高い。
例えば、スラスト軸受を構成する取付部22b及びジャーナル軸受を構成するジャーナル軸受部21には、強度の高い材料を用いることができる。タービン翼22dが設けられたフランジ部22cには、軽合金を用いることができる。
具体的には、例えば、取付部22bを構成する材料として、SUS420等の磁性体の鉄系合金を用いることができ、ジャーナル軸受部21を構成する材料として、オーステナイト系ステンレス鋼等の鉄系合金を用いることができる。取付部22b、ジャーナル軸受部21及びタービン翼22dが設けられたフランジ部22cにこのような材料を用いることにより、軸受が接触した場合の強度(耐久性)を確保しつつ、軽量化を実現することができる。
ジャーナル軸受部21は、突き当て部21bを有していてもよい。突き当て部21bは、ジャーナル軸受部21の第1端1a側の端に設けられている。突き当て部21bは、ジャーナル軸受部21の外周面から、ジャーナル軸受部21の中心軸に直交する方向に突出している。突き当て部21bは、フランジ部22cの第2端1b側の面に当接している。
以下に、第2実施形態に係るスピンドル装置110の効果について説明する。
第2実施形態に係るスピンドル装置110においては、取付部22bは、第1部材により構成され、フランジ部22cは、第2部材により構成される。第1部材を構成する材料は、第2部材を構成する材料と異なる。そのため、第2実施形態に係るスピンドル装置110によると、回転軸2の性能の観点から、スラスト軸受部22を構成する材料を最適化することができる。
例えば、第1部材にのみ強度及び剛性の高い材料を用い、かつ第2部材に第1部材よりは強度及び剛性は低いが、軽量の材料を用いることで、取付部22bの内径を大きくして回転軸2の軽量化を図ったとしても、取付部22bとジャーナル軸受部21との取り付け強度を維持することができる。
ジャーナル軸受部21が突き当て部21bを有している場合、スラスト軸受部22をジャーナル軸受部21に取り付ける際に、突き当て部21bがスラスト軸受部22の第2端1b側の面に当接することで、スラスト軸受部22をジャーナル軸受部21の中心軸に対してより直角に近い角度で取り付けることができる。
以上のように本発明の実施形態について説明を行ったが、上述の実施形態を様々に変形することも可能である。また、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
上記の実施形態は、スピンドル装置に有利に適用され、より特定的には、塗装装置に用いられるスピンドル装置に特に有利に適用される。
100,110 スピンドル装置、200 塗装装置、1 ハウジング、1a 第1端、1b 第2端、1c 軸受気体給気口、1d 軸受気体給気口、1e タービン気体給気口、1f タービン気体排気口、11 ハウジング本体、11a 貫通穴、12 ハウジングアッシ、12a 貫通穴、13 第1軸受スリーブ、13a 貫通穴、14 ノズル板、14a 貫通穴、14b 凸部、14c 空間、14d 回転センサ挿入口、15 第2軸受スリーブ、15a 貫通穴、2 回転軸、21 ジャーナル軸受部、21a 貫通穴、22 スラスト軸受部、21a 貫通穴、22b 取付部、22c フランジ部、22d タービン翼、3 カップ、4 スピンドルホルダ、4a 第1端、4b 第2端、4c 軸受気体給気口、4d 軸受気体給気口、4e タービン気体給気口、4f タービン気体排気口、4g 塗料供給口、4h 回転センサ挿入口、41 凹部、41a 底壁、41b 側壁、42 塗料噴射ノズル、43 回転センサ。

Claims (7)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングの内部に配置され、かつ前記ハウジングに対して非接触で中心軸周りに回転可能に軸支される回転軸とを備え、
    前記回転軸は、円筒形状のジャーナル軸受部と、前記ジャーナル軸受部とは別体であり、かつ前記ジャーナル軸受部に取り付けられるスラスト軸受部とを有する、スピンドル装置。
  2. 前記ジャーナル軸受部を構成する材料は、前記スラスト軸受部を構成する材料と異なる、請求項1に記載のスピンドル装置。
  3. 前記ジャーナル軸受部を構成する材料は、前記スラスト軸受部を構成する材料と同一である、請求項1に記載のスピンドル装置。
  4. 前記スラスト軸受部は、前記ジャーナル軸受部の内周面に取り付けられる、請求項1に記載のスピンドル装置。
  5. 前記スラスト軸受部は、前記ジャーナル軸受部に取り付けられる取付部と、前記中心軸と直交する方向に前記ジャーナル軸受部の外周面から突出するフランジ部を含み、
    前記フランジ部は、第1部材により構成され、
    前記取付部は、第2部材により構成され、
    前記第1部材を構成する材料は、前記第2部材を構成する材料と異なる、請求項1に記載のスピンドル装置。
  6. 前記フランジ部と前記取付部とは別体とである、請求項5に記載のスピンドル装置。
  7. 前記スラスト軸受部は、前記ジャーナル軸受部に、ねじ込み、接着又はねじ込み及び接着の双方により取り付けられる、請求項1〜6のいずれか1項に記載のスピンドル装置。
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