JP2018178505A - 携帯キー - Google Patents

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JP2018178505A
JP2018178505A JP2017078451A JP2017078451A JP2018178505A JP 2018178505 A JP2018178505 A JP 2018178505A JP 2017078451 A JP2017078451 A JP 2017078451A JP 2017078451 A JP2017078451 A JP 2017078451A JP 2018178505 A JP2018178505 A JP 2018178505A
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龍太 川▲崎▼
Ryuta Kawasaki
龍太 川▲崎▼
池田 友樹
Yuki Ikeda
友樹 池田
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Abstract

【課題】トーションバネに塗布されるグリスが、回転体の回転に伴いケースの外表面に出てくることを、抑制すること。【解決手段】携帯キーは、ケースと、ケースに対して第1方向の回転軸まわりに回転可能となる態様で、ケースに支持される回転体と、回転体に固定され、回転体が第1回転位置にあるときにケース内に収容され、回転体が第2回転位置にあるときにケース外へと露出されるキーブレードと、回転体と一体に回転し、ケースから露出する操作部を有する筒状部材と、筒状部材内に設けられ、全体又は一部にグリスが付いており、筒状部材に第2回転位置に向かう回転方向の弾性力を作用させるトーションバネとを備え、回転体及びケースは、第1方向に視て筒状部材まわりに、互いに対して摺動する第1及び第2摺動面であって、第1方向に凹む第1溝及び第2溝がそれぞれ形成される第1及び第2摺動面を有する。【選択図】図9

Description

本開示は、携帯キーに関する。
キーブレードを固定する回転体をケースに回転可能に支持し、トーションバネが作用する回転体がケース内を摺動しながら回転することで、キーブレードがケース内に収容される収容状態と、キーブレードがケース外に露出される露出状態とを選択的に形成可能とする技術が知られている。
特開2015−178742号公報
しかしながら、上記の従来技術では、トーションバネに塗布されるグリスが、回転体の回転に伴いケースの外表面に出てくることを、抑制することが難しい。トーションバネには、潤滑性を高めるためのグリスが塗布されるので、回転体とケースとの間の摺動部を介してグリスがケース外表面へと流れ出る可能性がある。
そこで、1つの側面では、本発明は、トーションバネに塗布されるグリスが、回転体の回転に伴いケースの外表面に出てくることを、抑制することを目的とする。
1つの側面では、ケースと、
前記ケースに対して第1方向の回転軸まわりに回転可能となる態様で、前記ケースに支持される回転体と、
前記回転体に固定され、前記回転体が第1回転位置にあるときに前記ケース内に収容され、前記回転体が第2回転位置にあるときに前記ケース外へと露出されるキーブレードと、
前記回転体と一体に回転し、前記ケース及び前記回転体に対して前記第1方向に変位可能であり、前記ケースから露出する操作部を有する筒状部材と、
前記筒状部材内に設けられ、前記第1方向に延在し、一端が前記ケースに支持され、他端が前記筒状部材に支持され、全体又は一部にグリスが付いており、前記筒状部材に前記第2回転位置に向かう回転方向の弾性力を作用させるトーションバネとを備え、
前記回転体及び前記ケースは、前記第1方向に視て前記筒状部材まわりに、互いに対して摺動する第1及び第2摺動面を有し、前記第1及び第2摺動面には、前記第1方向に凹む第1溝及び第2溝がそれぞれ形成される、携帯キーが提供される。
1つの側面では、本発明によれば、トーションバネに塗布されるグリスが、回転体の回転に伴いケースの外表面に出てくることを、抑制することが可能となる。
実施例1による携帯キー1の外観を示す斜視図である。 実施例1による携帯キー1の外観を示す斜視図である。 実施例1による携帯キー1の外観を示す斜視図である。 筐体10の上ケース10aを取り外した状態を示す斜視図である。 上ケース10a、操作ノブ30、ロータ50、トーションバネ60、及び中ケース10cの関係を示す分解斜視図である。 キーブレード3及びロータ50を示す斜視図である。 中ケース10c側から視た上ケース10aの一部の斜視図である。 中ケース10c側から視た上ケース10aの一部及びリリースノブ40の斜視図である。 リリースノブ40及びロータ50を示す斜視図である。 中ケース10c側から視たロータ50を示す斜視図である。 携帯キー1の断面図である。 図1Bに示す状態をZ2側から視た斜視図である。 中ケース10cの摺動部(摺動部P2)の拡大図である。 比較例による携帯キーの断面図である。 実施例1による効果の説明図である。 実施例2による携帯キー1Aの断面図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
先ず、図1A乃至図8を参照して、実施例1よる携帯キー1の構造及び基本動作を概説する。
図1A乃至図1Cは、一実施例による携帯キー1の外観を示す斜視図である。図1Aは、キーブレード3が筐体10外に露出した状態(以下、「露出状態」とも称する)を示し、図1Cは、キーブレード3が筐体10内に収容された状態(以下、「収容状態」とも称する)を示し、図1Bは、図1Aと図1Cの間の状態を示す。図2は、筐体10の上ケース10aを取り外した状態を示す斜視図である。図3は、上ケース10a、操作ノブ30、ロータ50、トーションバネ60、及び中ケース10cの関係を示す分解斜視図である。図4は、キーブレード3及びロータ50を示す斜視図である。図5は、中ケース10c側から視た上ケース10aの一部の斜視図である。図6は、中ケース10c側から視た上ケース10aの一部及びリリースノブ40の斜視図である。図7は、リリースノブ40及びロータ50を示す斜視図である。図8は、中ケース10c側から視たロータ50を示す斜視図である。
図1A乃至図1Cには、直交する3軸X,Y,Zが定義されている。また、Z軸には、それぞれの側がZ1,Z2で示される。Z軸(第1方向の一例)は、携帯キー1の厚み方向に対応し、X軸は、携帯キー1の長手方向に対応し、Y軸は、携帯キー1の短手方向に対応する。また、図3には、ロータ50の回転軸Iが示されている。以下では、径方向、周方向、及び軸方向は、回転軸Iを基準とする。従って、例えば、径方向外側とは、回転軸Iを中心とした径方向の外側を指す。
携帯キー1は、車両のユーザに携帯されるキーである。携帯キー1は、キーレスエントリシステムやスマートキーレスエントリシステム等で用いられる電子キーである。
携帯キー1は、キーブレード3と、筐体10(ケースの一例)と、操作ノブ30と、リリースノブ40(筒状部材の一例)と、ロータ50(回転体の一例)と、トーションバネ60(図3等参照)とを含む。
キーブレード3は、図4に示すように、ロータ50に固定される。キーブレード3は、例えばピン4を介してロータ50に固定される。キーブレード3は、エマージェンシーキーを形成し、非常時に車両のドアの開閉とエンジン起動の操作を行うために使用できる。キーブレード3は、ロータ50を介して筐体10に対して回転可能に支持される。具体的には、キーブレード3は、図1Aに示すように、ロータ50が第2回転位置にあるときに筐体10外に露出した状態となり、図1Cに示すように、ロータ50が第1回転位置にあるときに筐体10内に収容された状態となる。ユーザは、非常時に、キーブレード3の露出状態(図1A)を形成することで、キーブレード3を用いて車両のドアの開閉とエンジン起動の操作を行うことが可能となる。尚、図2には、収容状態にあるときのキーブレード3についても点線で模式的に示されている。
筐体10は、図1A乃至図1Cに示すように、X方向を長手方向としてY方向を短手方向とする略矩形の形態である。筐体10は、例えば上ケース10aと下ケース10bとを含む。筐体10は、上ケース10aと下ケース10bと中ケース10cとを嵌め合せることで一体化される。
筐体10の上ケース10aは、Z方向に開口する開口部12を有する。開口部12には、操作ノブ30が設けられる。また、筐体10の上ケース10aは、Z方向に開口する開口部13を有する。上ケース10aには、図5に示すように、開口部12まわりで、Z方向Z2側に溝部110が形成される。溝部110は、後述の第1突起42と協動して、リリースノブ40の回転方向の変位を拘束(ロック)する機能を有する。実施例1では、一例として、溝部110は、対角位置に対で形成される。
リリースノブ40は、開口部13に設けられる。リリースノブ40は、図3に示すように、筒状の本体部41と、径方向外側に突出する第1突起42と、第1突起42とは異なる高さ範囲及び径位置で径方向外側に突出する第2突起44とを含む。第1突起42及び第2突起44は、本体部41の外周面に形成される。第1突起42は、Z方向で第2突起44よりもZ1側に形成される。第1突起42は、上ケース10aの溝部110と協動して、リリースノブ40の回転方向の変位を拘束(ロック)する機能を有する。リリースノブ40は、本体部41のZ方向Z1側の端部が開口部13からZ方向Z1側に露出する態様で設けられる。リリースノブ40は、本体部41のZ方向Z1側の端部が、ユーザにより操作される操作部を形成する。
リリースノブ40の本体部41は、中空であり、中空の内部に、トーションバネ60のZ方向Z1側の部位が収容される。本体部41には、トーションバネ60のZ方向Z1側のアーム部61(図3参照)が固定される。尚、アーム部61は、径方向内側に向かって径方向に延在する。
リリースノブ40は、筐体10に対して回転可能な態様かつ筐体10に対してZ方向の変位が可能となる態様で、筐体10に支持される。具体的には、トーションバネ60からの軸方向の反発力に抗して、Z方向Z2側に変位可能である。リリースノブ40は、図6に示すように、第1突起42が上ケース10aの内部側の溝部110内に収まるときは、筐体10に対して回転が拘束される。リリースノブ40がZ方向Z2側に変位し、第1突起42が溝部110よりもZ方向Z2側に位置すると、リリースノブ40は回転可能となる。リリースノブ40は、第1突起42が溝部110よりもZ方向Z2側に位置すると、トーションバネ60からZ方向Z1側に付勢される。従って、リリースノブ40は、トーションバネ60以外からZ方向の外力を受けていない状態では、回転することで第1突起42が溝部110に対応する周方向の位置に至ると、Z方向Z1側に変位して第1突起42が溝部110内に収まる。尚、図1Aに示す露出状態では、第1突起42が溝部110内に収まるが、ユーザがキーブレード3に図1Cに示す収容状態に向けて回転させる力を与えると、第1突起42が溝部110の周壁を乗り越える(リリースノブ40のZ方向Z2側の変位を伴う回転が生じる)ので、リリースノブ40が回転可能な状態となる(即ち第1突起42が溝部110内から離脱してロック状態が解除される)。
尚、リリースノブ40は、図1Cに示す収容状態及び図1Aに示す露出状態のいずれにおいても、第1突起42が溝部110内に収まる。即ち、図1Cに示す収容状態及び図1Aに示す露出状態の間でのキーブレード3の約180度の回転ストロークに対応して、第1突起42は、軸方向に視て対で対角位置に設けられ、溝部110も、軸方向に視て対で対角位置に設けられる。従って、リリースノブ40は、トーションバネ60以外からZ方向の外力を受けていない状態では、図1Cに示す収容状態及び図1Aに示す露出状態において、周方向で第1突起42が溝部110と同一の位置に位置して第1突起42が溝部110内に収まる(図6参照)。他方、図1Cに示す収容状態及び図1Aに示す露出状態以外の状態(例えば図1Bに示す中間状態)では、Z方向で第1突起42が溝部110よりもZ方向Z2側に位置しかつ周方向で第1突起42が溝部110と異なる位置に位置している。
ロータ50は、筐体10に対してZ方向の回転軸まわりに回転可能となる態様で、筐体10に支持される。ロータ50の回転軸は、リリースノブ40により形成され、ロータ50は、リリースノブ40と一体に回転する。即ち、ロータ50は、リリースノブ40と共に、筐体10に対してZ方向の回転軸まわりに回転可能となる態様で、筐体10に支持される。
具体的には、ロータ50には、図3に示すように、Z方向に延在する円形断面の貫通穴51が形成され、貫通穴51の外周の一部には、Z方向に視て径方向外側に突出する態様で矩形断面の貫通穴52が形成される。ロータ50には、図7に示すように、貫通穴51及び貫通穴52にそれぞれ本体部41及び第1突起42が挿通される態様で、リリースノブ40が挿通される。この目的のため、貫通穴51の円形断面は、リリースノブ40の本体部41の断面よりも僅かに大きく、貫通穴52の矩形断面は、リリースノブ40の第1突起42の断面よりも僅かに大きい。貫通穴52に第1突起42が挿通されることで、ロータ50に対するリリースノブ40の回転が拘束される。これにより、ロータ50は、リリースノブ40に対してZ方向に変位可能でありつつ、リリースノブ40と一体に回転できる。
ロータ50には、図8に示すように、軸方向に係止部531を有する溝部53が形成される。ロータ50にリリースノブ40が挿通されると、第2突起44は、溝部53内に位置する。この目的のため、溝部53の矩形断面は、リリースノブ40の第2突起44の断面よりも僅かに大きい。第2突起44は、溝部53内を軸方向に沿って変位可能であるが、第2突起44がZ方向で係止部531に当接する位置にあるときは、ロータ50に対するリリースノブ40のZ方向Z1側への変位が拘束される。リリースノブ40は、上述のようにトーションバネ60によりZ方向Z1側に付勢されている。従って、ロータ50は、リリースノブ40を介して、Z方向Z1側に付勢される。ロータ50は、上ケース10aにZ方向で当接することで、Z方向Z1側の変位が係止される。このようにして、リリースノブ40は、第2突起44がZ方向で係止部531に当接する位置をZ方向Z1側の臨界位置として、ロータ50及び筐体10に対してZ方向の変位が可能となる。
トーションバネ60は、回転軸Iと同軸となる態様で、上述のようにリリースノブ40の本体部41内のZ方向Z1側の部位が収容される。また、トーションバネ60は、Z方向Z2側の部位が下ケース10bのバネ収容部120(図3参照)に収容される。バネ収容部120には、トーションバネ60のZ方向Z2側のアーム部62(図3参照)が固定される。例えば、バネ収容部120は、周方向に沿った壁部121を有し、アーム部62は、壁部121の切欠き部122を通って径方向外側へ延在し、中ケース10cの凹部124に収まることで、中ケース10cに対して拘束される。尚、アーム部62は、径方向外側に向かって径方向に延在する。従って、トーションバネ60は、Z方向Z2側が筐体10に固定(支持)され、Z方向Z1側がリリースノブ40に固定(支持)される。トーションバネ60は、リリースノブ40に回転軸Iまわりの回転トルク(Z1側からZ2側を視たときの、時計回りの回転トルク)を付与する。従って、図1Cに示す収容状態において、リリースノブ40が例えばユーザによりZ方向Z2側に押されることで、リリースノブ40の第1突起42が上ケース10aの溝部110よりもZ方向Z2側に変位すると、リリースノブ40及びそれに伴いロータ50を回転軸Iまわりに回転させる。この結果、図1Cに示す収容状態から図1Aに示す露出状態への遷移が実現される。尚、図1Aに示す露出状態から図1Cに示す収容状態に戻されるときは、トーションバネ60は、リリースノブ40の回転(Z1側からZ2側を視たときの、反時計回りの回転)に伴って、上記の回転トルクを発生可能な弾性変形状態へと遷移する。
トーションバネ60には、全体又は一部にグリスが付いている。即ち、トーションバネ60には、少なくとも一部に、潤滑性を高めるためのグリスが塗布される。グリスは、トーションバネ60の機能・耐久性を向上させる。グリスは、潤滑油中に増ちょう剤を分散させて半固体状又は固体状にした潤滑剤であり、僅かながら流動性を有する。即ち、グリスは、半固体状であるため、ある程度以上の応力が加わると流動性を持つ。グリスは、好ましくは、所定の塗布量でトーションバネ60に塗布される。
次に、図8及び図9以降を参照して、実施例1の携帯キー1における特徴的な構成を説明する。
図9は、キーブレード3が露出状態にあるときの携帯キー1の断面図であり、回転軸Iを通るXZ平面に沿って切断した断面図である。図10は、図1Bに示す状態を、Z2側から視た斜視図である。図11は、中ケース10cの摺動部(摺動部P2)の拡大図である。
図9に示すように、ロータ50は、リリースノブ40まわりで、上ケース10aとZ方向Z1側で当接するとともに、中ケース10cとZ方向Z2側で当接する。従って、ロータ50が上述のように回転軸Iまわりに回転する際は、ロータ50と上ケース10aとが互いに摺動し、かつ、ロータ50と中ケース10cとが互いに摺動することになる。即ち、ロータ50と筐体10とは、互いに対して摺動する2組の摺動部P1,P2を有する。尚、摺動とは、2部材が接触しながら相対移動する態様を意味するが、2部材が非常にわずかな隙間を介して対向しながら相対移動する態様も含む概念である。
ここで、再度図8を参照するに、ロータ50は、摺動部P2を形成する摺動面550(以下、「ロータ摺動面550」と称する、第1摺動面の一例)を有する。ロータ摺動面550には、Z方向に凹む溝552(以下、「ロータ溝552」と称する、第1溝の一例)が形成される。
ロータ溝552は、図8に示すように、ロータ50の外周に沿って延在する。実施例1では、一例として、ロータ溝552は、図8に示すように、2本並ぶ態様で形成される。ロータ溝552は、図8に示すように、回転軸Iまわりの全周にわたり形成される必要はなく、一部に形成されてもよい。但し、変形例では、ロータ溝552は、回転軸Iまわりの全周にわたり形成されてもよい。尚、ロータ溝552は、図10に示すように、例えば図1Bに示す状態において、Z2側から視えない範囲に形成されてよい。但し、ロータ溝552は、図1Cに示す収容状態及び図1Aに示す露出状態の間で、Z2側から可視となる態様で形成されてもよい。
図11に示すように、中ケース10cは、摺動部P2を形成する摺動面150(以下、「ケース摺動面150」と称する、第2摺動面の一例)を有する。ケース摺動面150には、Z方向に凹む溝152(以下、「ケース溝152」と称する、第2溝の一例)が形成される。
ケース溝152は、図11(図3も参照)に示すように、ロータ50の外周に沿って延在する。実施例1では、一例として、ケース溝152は、図11に示すように、2本並ぶ態様で形成される。ケース溝152は、図11に示すように、中ケース10cのケース摺動面150における外縁に沿って形成されてもよい。尚、図1A乃至図1Cに示すように、ケース溝152は、ケース摺動面150(ロータ50と摺動する範囲内の表面)以外の範囲にも形成されてよい。
実施例1では、一例として、ケース溝152は、図9に示すように、ロータ溝552に対して対向し、Z方向で連続している。即ち、キーブレード3が露出状態にあるとき、ケース溝152及びロータ溝552は、Z方向に視て、重なる領域を有する。
尚、ケース溝152とロータ溝552のそれぞれの断面形状は、同じであってもよいし、異なってもよい。例えば、ケース溝152とロータ溝552のそれぞれの断面形状は、矩形であってもよいし、U字状の形態であってよい。
ここで、比較例と比較して、実施例1の効果を説明する。
図12は、比較例による携帯キーの断面図である。比較例は、ケース溝152及びロータ溝552を備えていない点が、実施例1と異なる。図12には、比較例におけるグリスの流れが、矢印R1〜R3で模式的に示されている。図13は、実施例1の効果の説明図である。
ところで、上述のように、トーションバネ60にはグリスが塗布されるが、グリスの塗布量を精度良く制御することは難しい。従って、グリスの塗布量が過大となると、グリスが矢印R1〜R3の経路を介して、筐体10の外表面に出てきやすくなる。特に、Z2側の摺動部には、矢印R1〜R2の経路を介して、グリスが侵入し易い。摺動部では、上述のようにロータ50が回転するので、かかる回転に伴ってロータ50によって掻き出される態様で、グリスが筐体10の外表面に出易くなる。かかるグリスに係る課題は、グリスの塗布量を精度良く制御できたとしても生じうる。
この点、実施例1によれば、図13に対照的に示されるように、グリスが、ロータ50の回転に伴い筐体10の外表面に出てくることを、抑制できる。具体的には、実施例1においても、比較例と同様、Z2側の摺動部P2には、矢印R1〜R2の経路を介して、グリスが侵入する場合がある。しかしながら、実施例1では、摺動部P2にケース溝152及びロータ溝552が形成されるので、矢印R4で模式的に示すように、余分なグリスがケース溝152及びロータ溝552に入るので、グリスが筐体10の外表面に出てくることを、抑制できる。また、ケース溝152及びロータ溝552を備えるので、摺動部P2における表面を伝わって筐体10の外表面へと至るまでの距離(いわゆる沿面距離)が、比較例に比べて長くなるので、その分だけ、グリスが筐体10の外表面に出てくることを、抑制できる。また、実施例1によれば、ケース溝152及びロータ溝552がそれぞれ2つ並んで形成されるので、凹凸のエッジ部にてグリスの表面張力が発生し、グリスが筐体10の外表面に出てくることを、抑制できる。また、実施例1によれば、ケース溝152及びロータ溝552の双方が形成されるので、摺動部P2の幅(図9のL参照)が比較的短い場合であっても、必要な容量(余分なグリスを収容するための容量)をケース溝152及びロータ溝552で確保することが可能となる。
このようにして、実施例1によれば、トーションバネ60に塗布されるグリスが、ロータ50の回転に伴い筐体10の外表面に出てくることを、抑制できる。この結果、グリス塗布量の管理が容易となり、携帯キー1の組み立て作業が容易化する。
[実施例2]
図14は、実施例2による携帯キー1Aの断面図であり、回転軸Iを通るXZ平面に沿って切断した断面図である。図14は、キーブレード3が露出状態にあるときの断面図である。
実施例2による携帯キー1Aは、上述した実施例1よる携帯キー1に対して、ケース溝152がケース溝152Aで置換された点が異なる。図14では、上述した実施例1よる携帯キー1と同一であってよい構成要素については、同一の参照符号を付されている。以下、実施例2に特有の構成について説明する。
実施例2では、図14に示すように、ケース溝152Aは、ロータ溝552に対して対向せず、ロータ溝552に対してオフセットした関係である。即ち、キーブレード3が露出状態にあるとき、ケース溝152A及びロータ溝552は、Z方向に視て、重ならずに隣接する領域を有する。
実施例2によっても、上述した実施例1と同様の効果が得られる。特に、実施例2によれば、ケース溝152A及びロータ溝552がオフセットした関係となるので、径方向でケース溝152A及びロータ溝552がラビリンス状の経路を形成する。これにより、グリスが筐体10の外表面に出てくることを、抑制できる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例では、ロータ50のZ方向両側の摺動部P1、P2(図9参照)のうちの、摺動部P1側だけに、ケース溝152及びロータ溝552が形成されるが、これに限られない。即ち、ロータ50のZ方向両側の摺動部P1、P2(図9参照)のうちの、摺動部P2側だけに、又は、双方に、同様のケース溝及びロータ溝が形成されてもよい。但し、ロータ50は、上述のように、リリースノブ40を介してZ方向Z1側に付勢されているので、摺動部P2側の方が摺動部P1側よりも接圧が低く、グリスの漏れ(筐体10の外表面に出ること)が生じやすい。このため、摺動部P1側だけにケース溝152及びロータ溝552が形成されるのが効率的となる。
1、1A 携帯キー
3 キーブレード
4 ピン
10 筐体
10a 上ケース
10b 下ケース
10c 中ケース
12 開口部
13 開口部
30 操作ノブ
40 リリースノブ
41 本体部
42 第1突起
44 第2突起
50 ロータ
51 貫通穴
52 貫通穴
53 溝部
60 トーションバネ
61 アーム部
62 アーム部
110 溝部
120 バネ収容部
121 壁部
122 部
124 凹部
150 ケース摺動面
152 ケース溝
152A ケース溝
531 係止部
550 ロータ摺動面
552 ロータ溝

Claims (6)

  1. ケースと、
    前記ケースに対して第1方向の回転軸まわりに回転可能となる態様で、前記ケースに支持される回転体と、
    前記回転体に固定され、前記回転体が第1回転位置にあるときに前記ケース内に収容され、前記回転体が第2回転位置にあるときに前記ケース外へと露出されるキーブレードと、
    前記回転体と一体に回転し、前記ケース及び前記回転体に対して前記第1方向に変位可能であり、前記ケースから露出する操作部を有する筒状部材と、
    前記筒状部材内に設けられ、前記第1方向に延在し、一端が前記ケースに支持され、他端が前記筒状部材に支持され、全体又は一部にグリスが付いており、前記筒状部材に前記第2回転位置に向かう回転方向の弾性力を作用させるトーションバネとを備え、
    前記回転体及び前記ケースは、前記第1方向に視て前記筒状部材まわりに、互いに対して摺動する第1及び第2摺動面を有し、前記第1及び第2摺動面には、前記第1方向に凹む第1溝及び第2溝がそれぞれ形成される、携帯キー。
  2. 前記第1溝は、前記回転体の外周に沿って延在し、前記第2溝は、前記ケースの外周に沿って延在する、請求項1に記載の携帯キー。
  3. 前記回転体が前記第2回転位置にある状態において、前記第1方向に視て、前記第1溝及び前記第2溝は重なる領域を有する、請求項2に記載の携帯キー。
  4. 前記回転体が前記第2回転位置にある状態において、前記第1方向に視て、前記第1溝及び前記第2溝は重ならずに隣接する領域を有する、請求項2に記載の携帯キー。
  5. 前記第1溝及び前記第2溝は、それぞれ、2本並ぶ態様で形成される、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の携帯キー。
  6. 前記回転体及び前記ケースは、前記第1方向で前記回転体の両側において、互いに対して摺動する摺動部を有し、前記第1及び第2摺動面は、前記回転体の両側の摺動部のうちの、前記操作部から遠い側の摺動部のみに形成される、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の携帯キー。
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