JP2018177498A - シート給送装置、画像形成装置および画像形成システム - Google Patents
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Abstract
Description
シートを積載する積載手段と、
前記積載手段に積載されたシートを給送する給送手段と、
前記給送手段の給送のために前記積載手段に積載されたシートにエアーを吹き付ける送風手段と、
前記積載手段上に載置された異物を検知可能な検知手段と、
前記送風手段が前記給送手段の給送のためのエアーの吹き付けを行なっている状態において、前記検知手段による異物検知を実行しないように前記検知手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とするシート給送装置が提供される。
図1は大量のシート処理に対応した画像形成システム10の概略断面図である。画像形成システム10は画像形成装置11と給送装置12とを有している。画像形成装置11は、電子写真方式やインクジェット方式などを用いて画像をシートPに形成するプリンタ、複写機、複合機である。原稿読取装置16はプラテンガラス14に載置された原稿や自動給送装置(ADF)15により搬送される原稿を読み取り画像信号を生成する。画像形成部17は画像信号に応じた画像をシートPに形成する。搬送装置19は、内蔵カセット18からシートPを給紙して、画像形成部17に搬送する。給送装置12は、たとえば、画像形成装置11に対して外部から大量のシートを連続して供給可能な装置である。給送装置12は、大量のシートPを積載した状態で昇降可能なスタックトレイ21を備えている。このスタックトレイ21からの給紙路22は画像形成装置11の搬送装置19に接続されている。つまり、スタックトレイ21に積載されているシートPは給紙路22を通過して搬送装置19に受け渡される。このようにスタックトレイ21はシート束を積載する積載手段の一例である。
図2(A)においてスタックトレイ21上の搬送方向で下流側にA4やLTRなどのスモールサイズのシート束が積載されている。ここでは、スタックトレイ21に積載可能な最大の定型サイズはA3が想定されている。そのため、スタックトレイ21上の搬送方向で上流側には空き領域が生じる。図2(B)は、上流側の空き領域に異物70が載置されていることを示している。異物70は、たとえば、パッキングされたシート束などでありうる。図2(B)の事例で、後端規制板60の上流側に載置された異物70の高さは、後端規制板60の下流側に配置されたシートPの束の高さよりも高い。そのため、スタックトレイ21が上昇すると、上面センサ51がシートPを検知するよりも先に、異物センサ52が異物70を検知する。
図5は給送装置12の制御部を示している。CPU501はROM510に記憶されている制御プログラムにしたがって給送装置12の各部を制御する。とりわけ、CPU501は上面センサ51がシートPを検知するか、または、異物センサ52が異物を検知するまで、昇降機構を制御してスタックトレイ21を上昇させる制御手段の一例である。RAM511は変数などが格納される記憶手段である。CPU501は画像形成装置11を制御するコントローラ550から給送要求を受信すると、駆動回路504を制御して給送モータ505を回転させ、繰出ローラ31を回転させる。これにより、シートPが搬送路へ繰り出される。CPU501は異物センサ52が異物を検知すると、コントローラ550にエラーメッセージを出力する。コントローラ550はエラーメッセージを操作部551の表示部に表示する。また、CPU501はドアセンサ48の検知結果に基づきドアが開いているか閉じているかを判定する。また、CPU501はサイズセンサ49の検知結果または操作部551から入力されたサイズ情報に基づきスタックトレイ21に積載されたシートPのサイズ(とりわけ、搬送方向における長さ)を判定する。CPU501は駆動回路506を介して昇降手段である昇降モータ507を制御し、スタックトレイ21を下降させたり、昇降させたりする。とりわけ、昇降中において上面センサ51がシートPを検知すると、CPU501は駆動回路506に昇降停止を指示する。これにより昇降モータ507が停止し、スタックトレイ21が静止する。また、CPU501は駆動回路502を介して第一送風ファン41を制御し、エアーの供給(送風)を実行したり、停止したりする。CPU501は駆動回路503を介して第二送風ファン42を制御し、エアーの供給を実行したり、停止したりする。
図6ないし図8は給送処理を示すフローチャートである。ここでは、操作者がシートPの束をスタックトレイ21に載置するところから説明される。なお、CPU501は上面センサ51を用いてシート検知については常に実行していてもよい。
・S601でCPU501はドアセンサ48の検知結果に基づき給送装置12のドアが開かれたかどうかを判定する。ドアが開かれたことを検知すると、CPU501はS602に進む。なお、ドアが開かれたことは、シート補充の意思表示としてCPU501は認識している。
・S602でCPU501はスタックトレイ21を下降させる。たとえば、CPU501は、駆動回路506に下降命令信号を出力する。駆動回路506は下降命令信号を受信すると、昇降モータ507を逆転させ、スタックトレイ21を下降させる。スタックトレイ21が最低位置(シート補充位置)に到達すると、CPU501は昇降モータ507を停止させ、スタックトレイ21をシート補充位置に静止させる。これにより操作者はスタックトレイ21にシート束を補充する。また、操作者はシートサイズに応じて後端規制板60の位置を適切に移動させる。たとえば、A4サイズのシートが積載されると、後端規制板60はスタックトレイ21のほぼ中央に位置づけられる。A3サイズのシートが積載されると、後端規制板60はスタックトレイ21のほぼ最上流に位置づけられる。
・S603でCPU501はドアセンサ48の検知結果に基づきドアが閉じられたかどうかを判定する。ドアが閉じられると、CPU501はS604に進む。ドアが閉じられたことはシート補充の終了を示唆している。
・S604でCPU501は異物検知を開始する。これによりCPU501は異物センサ52が出力する検知結果の監視を開始する。なお、この時点でCPU501は、サイズセンサ49の検知結果をRAM511に記憶させる。サイズセンサ49は、たとえば、シートPの繰出方向(搬送方向)における後端規制板60の位置を示す検知信号をCPU501に出力する。CPU501は後端規制板60の位置に基づきシートPのサイズを判別してもよい。
・S605でCPU501は駆動回路506に上昇命令信号を出力することで昇降モータ507を正転させ、スタックトレイ21を上昇させる。このように昇降モータ507はスタックトレイ21を昇降させる昇降機構の一例である。
・S606でCPU501は上面センサ51がシート束の上面(最上位のシートPの表面)を検知したかどうかを判定する。上面が検知されていなければ、シート束のうち最上位のシートPがシート給送位置に到達していない。そのため、CPU501はS607に進む。
・S607でCPU501は異物センサ52の検知結果に基づきスタックトレイ21に異物があるかどうかを判定する。異物センサ52が異物を検知していなければ、CPU501はスタックトレイ21の上昇を継続しつつS606に戻る。一方、図2(B)や図4(B)に示したように、異物センサ52が異物を検知すると、給送装置12の内部に設けられた部品に異物が接触して破損することを予防するために、CPU501はS608に進む。
・S608でCPU501は駆動回路506に下降命令信号を出力することで昇降モータ507を逆転させてスタックトレイ21をシート補充位置まで下降させる。
・S609でCPU501は異物を検知したことを示すエラーメッセージを、コントローラ550を介して操作部551に出力する。これにより操作者に異物の除去を促す。
・S610でCPU501は駆動回路506に停止命令信号を出力することで、駆動回路506に昇降モータ507の回転を停止させ、スタックトレイ21を停止(静止)させる。
・S611でCPU501は搬送方向におけるシートPの長さが閾値を超えているかどうかを判定する。なお、この判定処理は、シートPのサイズが所定サイズを超えているかどうかを判定する処理と実質的に同じである。また、この判定処理は、シートPがラージサイズシートであるかどうかを判定する処理と実質的に同じである。また、この判定処理は、シートPがスモールサイズシートであるかどうかを判定する処理と実質的に同じである。シートPの長さが閾値を超えていれば、CPU501はS612に進み、ラージサイズシートの給送処理を実行する。一方、シートPの長さが閾値を超えていなければ、CPU501はS613に進み、スモールサイズシートの給送処理を実行する。
図7は、ラージサイズシートの給送処理を示している。ラージサイズシートでは送風によりラージサイズシートが煽られて異物センサ52がラージサイズシートを異物として検知してしまう可能性がある。そこで、ラージサイズシートでは異物検知が実行されない。このように、シート束の積載から待機状態に遷移するまでの期間において異物検知が実行され、この期間においては送風が禁止されているため実行されない。また、以下で説明するように、ラージサイズシートについては、給送要求を受けた後の期間においては、送風が実行され、異物検知は禁止されて実行されない。
・S701でCPU501は異物検知を終了する。たとえば、CPU501は異物センサ52への電力供給を停止したり、異物センサ52の検知結果を取得しなかったり、異物センサ52の検知結果を無視したりする。
・S702でCPU501はコントローラ550から給送要求(給紙信号)を受信したかどうかを判定する。CPU501は給送要求を受信するまでここで待機することになる。給送要求を受信するとCPU501はS703に進む。
・S703でCPU501は駆動回路502、503に送風命令信号を出力することで、第一送風ファン41および第二送風ファン42に送風を開始させる。送風によりシート間の密着が解消されやすくなる。
・S704でCPU501は駆動回路504に給送命令信号を出力し、給送モータ505を回転させ、繰出ローラ31によりシートPの給送を実行する。
・S705でCPU501はシートPの給送に伴いスタックトレイ21の上昇を再開する。
・S706でCPU501は上面センサ51がシート束の上面(最上位のシートPの表面)を検知したかどうかを判定する。上面が検知されるとCPU501はS707に進む。
・S707でCPU501は駆動回路506に停止命令信号を出力することで、駆動回路506に昇降モータ507の回転を停止させ、スタックトレイ21を停止(静止)させる。
・S708でCPU501はプリントジョブが終了したかどうかを判定する。たとえば、CPU501はコントローラ550から出力される信号に基づきプリントジョブが終了したかどうかを判定してもよい。プリントジョブが終了していなければ、CPU501はS702に戻り、次の給送要求を待つ。一方で、プリントジョブが終了していれば、CPU501はS709に進む。
・S709でCPU501は送風を停止する。たとえば、CPU501は駆動回路502、503に送風停止命令信号を出力することで、第一送風ファン41および第二送風ファン42に送風を停止させる。
図8はスモールサイズシートの給送処理を示している。スモールサイズシートは送風されて煽られても異物センサ52に検知されない。これは、異物センサ52はスモールサイズシートの後端から十分に離れた位置に配置されているからである。このように、シート束の積載から待機状態に遷移するまでの期間において異物検知が実行され、この期間においては送風が実行されない。また、以下で説明するように、スモールサイズシートについては、給送要求を受けた後の期間においては、送風と異物検知との双方が実行される。換言すれば、異物検知を実行している期間における送風機構40の送風禁止が解除される。
・S801でCPU501はコントローラ550から給送要求(給紙信号)を受信したかどうかを判定する。CPU501は給送要求を受信するまでここで待機することになる。給送要求を受信するとCPU501はS802に進む。
・S802でCPU501は駆動回路502、503に送風命令信号を出力することで、第一送風ファン41および第二送風ファン42に送風を開始させる。
・S803でCPU501は駆動回路504に給送命令信号を出力し、給送モータ505を回転させ、繰出ローラ31によりシートPの給送を実行する。
・S804でCPU501はシートPの給送に伴いスタックトレイ21の上昇を再開する。
・S805でCPU501は上面センサ51がシート束の上面(最上位のシートPの表面)を検知したかどうかを判定する。上面が検知されるとCPU501はS806に進む。
・S806でCPU501は駆動回路506に停止命令信号を出力することで、駆動回路506に昇降モータ507の回転を停止させ、スタックトレイ21を停止(静止)させる。
・S807でCPU501はプリントジョブが終了したかどうかを判定する。たとえば、CPU501はコントローラ550から出力される信号に基づきプリントジョブが終了したかどうかを判定してもよい。プリントジョブが終了していなければ、CPU501はS801に戻り、次の給送要求を待つ。一方で、プリントジョブが終了していれば、CPU501はS808に進む。
・S808でCPU501は送風を停止する。たとえば、CPU501は駆動回路502、503に送風停止命令信号を出力することで、第一送風ファン41および第二送風ファン42に送風を停止させる。
・S810でCPU501は異物センサ52の検知結果に基づきスタックトレイ21に異物があるかどうかを判定する。図2(A)や図3(A)に示したように異物センサ52が異物を検知していなければ、CPU501はスタックトレイ21の上昇を継続しつつS805に戻る。一方、図3(B)に示したように異物センサ52が異物を検知すると、給送装置12の内部に設けられた部品に異物が接触して破損することを予防するために、CPU501はS811に進む。
・S811でCPU501は送風を停止する。たとえば、CPU501は駆動回路502、503に送風停止命令信号を出力することで、第一送風ファン41および第二送風ファン42に送風を停止させる。
・S812でCPU501は駆動回路506に下降命令信号を出力することで昇降モータ507を逆転させてスタックトレイ21をシート補充位置まで下降させる。
・S813でCPU501は異物を検知したことを示すエラーメッセージを、コントローラ550を介して操作部551に出力する。これにより操作者に異物の除去を促す。
本実施例によれば、CPU501は送風手段が給送手段の給送のためのエアーの吹き付けを行なっている状態において、検知手段による異物検知を実行しないように検知手段を制御する制御手段として機能する。換言すれば、CPU501は、検知手段が異物検知を行なっているときには、送風手段の給送のための送風を実行しないように送風手段を制御してもよい。そのため、送風機構40は、異物センサ52が異物の検知を実行していないいずれかのタイミングにおいて、送風を実行する。つまり、異物センサ52は、送風機構40が送風を実行していないときに異物検知を実行する。したがって、異物センサ52が送風により煽られたシートPを検知しないようになる。このようにCPU501は異物センサ52が異物検知を実行している期間において送風機構40の送風を禁止する。よって、本実施例によれば、湿潤に起因するシート同士の密着を緩和しつつ、異物の誤検知を低減することが可能となる。
Claims (13)
- シートを積載する積載手段と、
前記積載手段に積載されたシートを給送する給送手段と、
前記給送手段の給送のために前記積載手段に積載されたシートにエアーを吹き付ける送風手段と、
前記積載手段上に載置された異物を検知可能な検知手段と、
前記送風手段が前記給送手段の給送のためのエアーの吹き付けを行なっている状態において、前記検知手段による異物検知を実行しないように前記検知手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とするシート給送装置。 - 前記検知手段が、前記シートの搬送方向において前記積載手段の中央よりも上流側に載置された異物を検知することを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
- 前記送風手段が前記給送手段の給送のためのエアーの吹き付けを行なっている状態で、前記積載手段に積載されたシートを検知可能な第二検知手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載のシート給送装置。
- 前記検知手段及び前記第二検知手段が、前記積載手段の上方に設けられ、前記積載手段から前記検知手段までの距離は前記積載手段から前記第二検知手段までの距離よりも長いことを特徴とする請求項3に記載のシート給送装置。
- 前記積載手段を昇降させる昇降手段を有し、
前記制御手段は、前記検知手段が異物を検知するか、または、前記第二検知手段がシートを検知するまで、前記昇降手段を制御して前記積載手段を上昇させることを特徴とする請求項3または4に記載のシート給送装置。 - 前記積載手段を覆う開閉自在のドアと、
前記ドアの開閉状態を検知する第三検知手段と、をさらに有し、
前記制御手段は、
前記第三検知手段が前記ドアの開状態を検知すると、前記昇降手段を制御して前記積載手段を下降させ、
前記第三検知手段が前記ドアの閉状態を検知すると、前記検知手段による異物の検知と第二検知手段によるシートの検知を開始させるともに、前記昇降手段を制御して前記積載手段を上昇させ、
前記検知手段が異物を検知することなく前記第二検知手段がシートを検知すると、前記昇降手段を制御して前記積載手段を停止させ、
前記第二検知手段がシートを検知することなく前記検知手段が異物を検知すると、前記昇降手段を制御して前記積載手段を下降させることを特徴とする請求項5に記載のシート給送装置。 - 前記積載手段に積載されたシートの搬送方向における長さを検知する第四検知手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記第四検知手段の検知結果が閾値を超えていれば、前記送風手段が前記給送手段の給送のためのエアーの吹き付けを行なっている状態で前記検知手段による異物検知を実行しないように前記検知手段を制御し、前記第四検知手段の検知結果が閾値を超えていなければ、前記送風手段が前記給送手段の給送のためのエアーの吹き付けを行なっている状態でも前記検知手段による異物検知を実行するように制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシート給送装置。 - 前記積載手段に積載されたシートの搬送方向における長さを検知する第四検知手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記第四検知手段の検知結果が閾値を超えていれば、前記積載手段を停止させた後で前記検知手段を停止させて待機状態に遷移し、前記第四検知手段の検知結果が閾値を超えていなければ、前記積載手段を停止させて待機状態に遷移した後も前記検知手段を引き続き動作させることを特徴とする請求項6に記載のシート給送装置。 - 前記制御手段は、前記積載手段を停止させると給送要求を受信するまで待機し、当該給送要求を受信すると前記送風手段に送風を開始させるとともに、前記給送手段にシートを給送させることを特徴とする請求項8に記載のシート給送装置。
- 前記制御手段は、前記検知手段が異物検知を行なっているときには、前記送風手段の給送のための送風を実行しないように前記送風手段を制御することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート給送装置。
- 前記検知手段が異物を検知するとメッセージを出力する出力手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のシート給送装置。
- 請求項1ないし11のいずれか一項に記載されたシート給送装置と、
前記シート給送装置により給送されたシートに画像を形成する画像形成手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし11のいずれか一項に記載されたシート給送装置と、
前記シート給送装置により給送されたシートに画像を形成する画像形成装置と
を有することを特徴とする画像形成システム。
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