JP2018176309A - 工具洗浄装置 - Google Patents

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巌根 佐野
賢 長嶌
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賢 長嶌
雄之介 廣瀬
Yunosuke Hirose
雄之介 廣瀬
潤 渡邉
Jun Watanabe
潤 渡邉
俊輔 辻
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俊輔 辻
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Abstract

【課題】濾過機における濾過処理の効率を高めることができる工具洗浄装置を提供する。【解決手段】使用済みの洗浄液を遠心分離して濾過する濾過機と、前記濾過機が排出する汚液を収容する汚液収容部とを備える工具洗浄装置において、前記汚液収容部は、汚液が流入する流入口631と、流入口631付近の内側面に形成しており、汚液の流れを案内する案内部637とを備え、前記濾過機が起動を開始して内部の気圧が下がった場合、前記汚液収容部の汚液が案内部637の案内に従い、前記汚液収容部の内側面に沿って流入口631に流れる。【選択図】図3

Description

本発明は、使用済みの洗浄液を遠心分離して濾過する濾過機と、前記濾過機が排出する汚液を収容する汚液収容部を備える工具洗浄装置に関する。
工作機械は工具を自動交換することで多種類の加工を実行する。工作機械は工具収納部と工具交換装置を備えている。工具収納部は複数種類の工具を工具ホルダに保持した状態で収納し、必要な工具を交換位置に送り出す。工具交換装置は交換位置で工具を受け取って次に主軸に装着する工具を交換位置に搬送し、該工具を工作機械の主軸に取付ける。
主軸は加工室の内部に位置している。加工室の内部には加工によって発生した切粉が存在する。切粉は主軸に取付ける前の工具ホルダに付着することがある。この場合、切粉の影響で、工具は主軸に対して正しく位置決めできない。例えば、工具は偏心した状態で回転し、加工精度が低下する。切粉の付着量が多い場合、工具は主軸に取付けできない。
このような問題を解決する為、工作機械は洗浄液(冷却液)を用いて工具を洗浄する。工作機械は、加工作業と工具交換の時、工具の内側と外側に洗浄液を噴出する。これによって、工具に付着している切粉を洗い落とす。工作機械は、使用済みの洗浄液を貯留するタンクを備え、タンク内の洗浄液を濾過処理した後、再び工具の洗浄に用いる。
例えば、特許文献1では、洗浄液の濾過を行う液体サイクロン装置において、スラッジを、通路筒を介して大気に排出する際、液体サイクロン筒内で旋回流となっている被処理液を通路筒内で整流化する。従って、通路筒の下部が減圧状態となる現象が回避でき、外気が通路筒又は液体サイクロン筒内に侵入することがなくなる。これによって、外気の侵入によって分離したスラッジが、液体サイクロン筒の清浄液流出口から流出される清浄処理液に混入することを防止すること、また、侵入した外気によって、清浄処理液の貯留タンクにて気泡が発生することを防ぐことについて開示されている。
特開2010−142894号公報
遠心分離によって濾過を行うサイクロン装置においては、特許文献1の通路筒のように、分離したスラッジを一時的に収容する収容部を備えている。一方、サイクロン装置においては、洗浄液の流速が所定の流速に達するまで、安定した濾過処理ができない。従って、稼働開始から所定の時間、サイクロン装置に流入する被処理液体はそのまま収容部に貯まる。以降、流速が速くなるにつれて、サイクロン装置の内側の気圧が下がり、サイクロン装置が収容部内の被処理液体を吸い込む。
この際、サイクロン装置内では被処理液体の旋回流が形成されるのに対し、収容部からサイクロン装置に流れ込む被処理液体の流れが前記旋回流と異なる場合、サイクロン装置の濾過処理の妨げになる。
しかし、特許文献1の液体サイクロン装置においては、このような問題に対して対応できない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、濾過機における濾過処理の効率を高めることができる工具洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明に係る工具洗浄装置は、使用済みの洗浄液を遠心分離して濾過する濾過機と、前記濾過機が排出する汚液を収容する汚液収容部とを備える工具洗浄装置において、前記汚液収容部は、汚液が流入する流入口と、前記流入口付近の内側面に形成しており、汚液の流れを案内する案内部とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、前記濾過機が起動を開始して内部の気圧が下がった場合、前記汚液収容部の汚液が前記案内部の案内に従い、前記汚液収容部の内側面に沿って前記流入口に流れる。
本発明に係る工具洗浄装置は、前記案内部は螺旋状に形成した凸部であることを特徴とする。
本発明にあっては、前記案内部は螺旋状に形成した凸部であるので、前記流入口に流れる汚液は前記案内部によって旋回流になる。
本発明に係る工具洗浄装置は、前記案内部は螺旋状に形成した凹部であることを特徴とする。
本発明にあっては、前記案内部は螺旋状に形成した凹部であるので、前記流入口に流れる汚液は前記案内部によって旋回流になる。
本発明に係る工具洗浄装置は、前記流入口及び前記案内部を含んでおり、前記流入口に向かって径が縮小する円筒形状をなす流入部を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、前記汚液収容部において前記流入口付近には、前記流入口に向かって径が縮小する流入部が配置する。従って、前記汚液収容部から前記濾過機に流れる汚液の殆どは、前記流入部の内側面を流れ、この際前記案内部が汚液の流れを案内する。
本発明に係る工具洗浄装置は、前記汚液収容部は排出口を有しており、前記排出口に接続してある排出口弁と、前記濾過機を起動する指示を受け付ける指示受付部と、前記指示受付部が前記指示を受け付けた場合、前記濾過機の起動開始に先立って、所定時間の間、前記排出口弁を開にする弁制御部とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、前記指示受付部が前記濾過機を起動する指示を受け付ける。この場合、前記弁制御部が前記濾過機の起動開始に先立って、所定時間の間、前記排出口弁を開にする。従って、前記濾過機の起動開始の時、汚液が前記汚液収容部から排出する勢いを抑制できる。
本発明に係る工具洗浄装置は、前記汚液収容部は排出口を有しており、前記排出口に接続してある排出口弁と、前記濾過機が停止した後、所定時間の間、前記排出口弁を開にする弁制御部とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、前記濾過機が停止した後、所定時間の間、前記弁制御部が前記排出口弁を開にする。従って、次回の濾過機の起動開始の時、汚液が前記汚液収容部から排出する勢いを抑制できる。
本発明に係る工具洗浄装置は、前記汚液収容部は排出口を有しており、前記排出口に接続してある排出口弁と、前記濾過機の起動時に、所定時間の間、前記排出口弁を開にする弁制御部とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、前記濾過機の起動時に、所定時間の間、前記弁制御部が前記排出口弁を開にする。従って、前記濾過機が起動して不安定である間、前記排出口弁を所定時間「開」の状態にして濾過処理後の洗浄液の供給を抑制する。
本発明によれば、前記汚液収容部が貯留した洗浄液が前記濾過機に流れ込む際、この洗浄液が前記濾過機内の液体の流れにあった流れになるようにするので、前記濾過機における濾過処理の効率を高めることができる。
実施の形態1に係る工具洗浄装置の要部構成図である。 実施の形態1に係る汚液収容部の付近を拡大して示す模式図である。 実施の形態1に係る汚液収容部の縦断面図である。 図2のIV−IV線による横断面図である。 実施の形態1に係る工具洗浄装置における、制御部の制御を説明するフローチャートである。 実施の形態1に係る工具洗浄装置における、制御部の制御を説明するフローチャートである。 実施の形態2に係る汚液収容部の縦断面図である。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1に係る工具洗浄装置の要部構成図である。実施の形態1に係る工具洗浄装置1は、タンク11と、スーパークリーンタンク(以下、SCタンクと言う)110と、第1ポンプ61と、第2ポンプ60とを備える。
タンク11は、工具の洗浄に供給すべき洗浄液、又は使用済みの洗浄液を貯留する。SCタンク110は、タンク11の洗浄液に濾過処理を施した後述する高精度洗浄液を貯留する。
工具洗浄装置1は、タンク11内の洗浄液に対して一次的に濾過処理を施す第1フィルタ62(濾過機)を備えている。第1ポンプ61は、ダンク11内の洗浄液を吸い上げ、第1フィルタ62に送る。
第2ポンプ60はSCタンク110内の高精度洗浄液を吸い上げ、加工室40内に送り出す。第2ポンプ60の吐出側は、加工室40内側の洗浄液ノズル30aに接続している。第2ポンプ60は、SCタンク110内の高精度洗浄液を吸い上げ、洗浄液ノズル30aから加工中の工具と加工物に噴射する。洗浄液は加工室40内で加工中の工具と加工物を洗浄・冷却する。以下、ノズル30a,30bをノズル30と略称する場合もある。
例えば、第1フィルタ62はサイクロン濾過機である。第1フィルタ62は、遠心分離処理によって洗浄液内の切粉等の汚物を取り除く。第1フィルタ62は、遠心分離処理を経たきれいな洗浄液を、第1流路81を介して貯留槽50に送る。第1流路81は、一端が第1フィルタ62に接続しており、他端が貯留槽50に接続している。第1流路81は、第2フィルタ66を有している。第1流路81は、第2フィルタ66と貯留槽50の間に逆止弁67を有している。第2フィルタ66は、第1フィルタ62から濾過された洗浄液に対して再び濾過処理を施す。
従って、タンク11の洗浄液は、第1フィルタ62での一次濾過処理後、第2フィルタ66にて二次濾過処理を経て貯留槽50に流れ込む。貯留槽50は、一次濾過処理と二次濾過処理を経た洗浄液(高精度洗浄液)を貯留する。
第1流路81には第2流路82が接続している。第2流路82は、一端が逆止弁67と貯留槽50の間に接続しており、他端が加工室40内のノズル30bに接続している。ノズル30bは、第2フィルタ66での濾過処理を経た高精度洗浄液を工具と加工物に噴射する。第2流路82は第2流路弁69を備えている。従って、第2流路弁69を開閉することによって、ノズル30bへ高精度洗浄液を送ることができる。
貯留槽50は高精度洗浄液を貯留する。例えば、貯留槽50が満杯になると、剰余の高精度洗浄液は第4流路83を介してSCタンク110に流れ込む。第4流路83は、一端が貯留槽50に接続しており、他端がSCタンク110にて開口している。第4流路83は第4流路弁51を備えている。従って、第4流路弁51を開閉することによって、貯留槽50からSCタンク110へ高精度洗浄液を送ることができる。
第2ポンプ60はSCタンク110内の高精度洗浄液を吸い上げ、第3流路84を介して、加工室40に送る。第3流路84は、一端が第2ポンプ60に接続しており、他端が加工室40内のノズル30aに接続している。ノズル30aは、第2ポンプ60が吸い上げた高精度洗浄液を工具と加工物に噴射する。第3流路84は第5流路弁68を備えている。従って、第5流路弁68を開閉することによって、ノズル30aへ高精度洗浄液を送ることができる。
加工室40は内部に、加工物を加工するための加工テーブル(図示略)を備えている。加工室40は内側に複数のノズル30a,30bを備えており、ノズル30は第2流路82又は第3流路84が送る高精度洗浄液を加工室40内で加工中の工具と加工物に噴射する。洗浄液は工具と加工物を洗浄・冷却する。
第1フィルタ62は、遠心分離処理にて取り除いた汚物を含む汚液を汚液収容部63に送る。第1フィルタ62と汚液収容部63の間には流入路621が介在しており、第1フィルタ62が排出した汚液は流入路621を介して汚液収容部63に流れ込む。汚液収容部63は第1フィルタ62が排出する汚液を一時的に収容する。
図2は実施の形態1に係る汚液収容部63の付近を拡大して示す模式図である。汚液収容部63は、第1フィルタ62からの汚液が流入する流入部633と、流入部633を介して流入した汚液を貯留する貯留部634を備えている。流入部633及び貯留部634は一体形成してある。
図3は実施の形態1に係る汚液収容部63の縦断面図である。図4は、図2のIV−IV線による横断面図である。
流入部633は、流入路621側の一端636の半径が他端635の半径より小さい円筒形状を有している。流入部633の一端636は流入口631を形成しており、流入口631は流入路621に接続する。すなわち、流入部633は、流入口631に向かって径が縮小する。流入部633の他端635は貯留部634の上端と連設してある。
流入部633は汚液の流れを案内する案内部637を内側面に形成してある。案内部637は螺旋状に形成してある凸部である。案内部637は、他端635から一端636まで、流入部633の中心に向けて突出してある。
また、案内部637は、突出方向への高さが位置によって異なるように構成しても良い。例えば、他端635から一端636にいくにつれて案内部637の高さが高くなるように構成しても良い。
貯留部634は底面を有する円筒形状を有しており、上端が流入部633の他端635に連設してある。貯留部634は、底面に排出口632を有している。汚液収容部63は、排出口632を介して汚液を排出する。
以上においては、流入部633及び貯留部634が一体形成してある場合を例に説明したが、本発明はこれに限るものでない。流入部633及び貯留部634が互いに着脱可能にしても良い。
汚液収容部63の下側には汚液受取籠65が位置している。汚液収容部63の排出口632は排出路85に接続している。排出路85は、一端が汚液収容部63の排出口632に接続しており、他端が汚液受取籠65に延びている。排出路85は排出口弁64を備えている。従って、排出口弁64を開閉することによって、汚液収容部63から汚液受取籠65へ汚液を排出できる。
工具洗浄装置1は、自機の起動・停止する指示をユーザから受け付ける指示受付部90を備えている。指示受付部90は、例えば、電源スイッチである。
工具洗浄装置1は制御部9を備えている。制御部9はROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有するロジック回路である。制御部9は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)を含む。制御部9は、弁制御部91とサイクロン制御部92を備えている。
弁制御部91は、指示受付部90が起動の指示を受けたか、停止の指示を受けたかに応じて第4流路弁51、排出口弁64、第5流路弁68、第2流路弁69の開閉の制御を行う。サイクロン制御部92は指示受付部90が起動の指示を受けたか、停止の指示を受けたかに応じて、第1フィルタ62に起動の指示信号を出力し、又は停止の指示信号を出力する。
一方、第1フィルタ62は流れ込む洗浄液を遠心分離することにより汚物を濾過するので、洗浄液の流速が所定の速度に達するまでは汚物の分離ができない。従って、第1フィルタ62の起動開始後所定時間の間は、濾過処理のために第1フィルタ62に流入される洗浄液(以後、被処理洗浄液と言う。)は適切な濾過処理ができていないまま汚液収容部63に流れ込む。
以降、第1フィルタ62における流速が速くなるにつれて、第1フィルタ62内では一定の旋回流が形成され、第1フィルタ62の内側の気圧が下がる。従って、第1フィルタ62が汚液収容部63内の被処理洗浄液を吸い込む。
しかし、汚液収容部63から第1フィルタ62に流れ込む被処理洗浄液の流れが第1フィルタ62内の旋回流と異なる場合、第1フィルタ62の濾過処理を妨げる結果になる。
以上のような構成を有することから、本実施の形態に係る工具洗浄装置1は斯かる問題を解決できる。
第1フィルタ62が汚液収容部63内の被処理洗浄液を吸い込む場合、汚液収容部63内の被処理洗浄液は、流入口631を介して流れ込む。汚液収容部63の流入部633は流入口631に向かって径が縮小している。従って、汚液収容部63内の被処理洗浄液は流入部633の内側面に沿って流入口631まで流れる。この際、案内部637は被処理洗浄液の流れを案内する。すなわち、案内部637は螺旋状に形成してあるので、被処理洗浄液の流れは旋回流を形成する。従って、被処理洗浄液は旋回流を形成しつつ、流入口631を介して第1フィルタ62に流れ込む。よって、第1フィルタ62の濾過処理を妨げることなく、第1フィルタ62の濾過処理の効率を高めることができる。
また、上述したように、第1フィルタ62の起動直後は適切な洗浄液の流速を得ることができないので、濾過処理済みの洗浄液の流量(流速)が安定に確保できないと言う問題がある。
このような問題に対応するため、一般に、サイクロン濾過機を運転状態のままにしておく使い方を採用している。しかし、この場合、無駄に電力を消費することになり、サイクロン濾過機の寿命を短くする結果を招く。
本実施の形態に係る工具洗浄装置1はこのような問題に対応できる構成を有している。
図5は実施の形態1に係る工具洗浄装置1における、制御部9の制御を説明するフローチャートである。便宜上、ユーザが指示受付部90を操作して工具洗浄装置1を起動・停止する場合を例に説明する。
制御部9は、指示受付部90からの信号を監視することにより、ユーザから指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。制御部9は、ユーザから指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS101:NO)、指示を受け付けるまで該判定を繰り返す。制御部9は、ユーザから指示を受け付けたと判定した場合(ステップS101:YES)、受け付けた信号が起動の指示であるか否かを判定する(ステップS102)。
制御部9が受け付けた信号を起動の指示であると判定した場合(ステップS102:YES)、弁制御部91が弁を「開」の状態にする指示を排出口弁64に送る。弁制御部91からの指示に応じて、排出口弁64が弁を「開」の状態にする(ステップS103)。この時、制御部9は計時部(図示略)に計時の開始を指示する。
制御部9は計時部を監視することにより、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS104)。所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS104:NO)、制御部9は所定時間が経過するまで該判定を繰り返す。所定時間が経過したと判定した場合(ステップS104:YES)、弁制御部91が弁を「閉」の状態にする指示を排出口弁64に送る。弁制御部91からの指示に応じて、排出口弁64が弁を「閉」の状態にする(ステップS105)。所定時間は例えば、1〜2秒である。
次いで、弁制御部91が弁を「閉」の状態にする指示を第2流路弁69に送り、弁を「開」の状態にする指示を第4流路弁51に送る。弁制御部91からの指示に応じて、第2流路弁69は弁を「閉」の状態にし、第4流路弁51は弁を「開」の状態にする(ステップS106)。
この後、サイクロン制御部92は、第1フィルタ62に起動の指示を送る。サイクロン制御部92からの指示に応じて、第1フィルタ62は起動を開始する(ステップS107)。具体的に、サイクロン制御部92は、第1ポンプ61を駆動する。
このような各弁の制御によって、第1フィルタ62の起動が安定してから、第1フィルタ62が濾過処理後の洗浄液を貯留槽50に供給開始する。従って、第1フィルタ62の起動時の不安定に起因する上述した問題を解決できる。第1フィルタ62を常に運転状態のままにしておく必要がなくなるので、電力消費を抑制できる。
制御部9は、受け付けた信号が起動の指示でないと判定した場合(ステップS102:NO)、停止の指示であると判定する。すなわち、第1フィルタ62の稼働中に、停止の指示をユーザから受け付ける。
この時、サイクロン制御部92は、第1フィルタ62に停止の指示を送る。サイクロン制御部92からの指示に応じて、第1フィルタ62は運転を停止する(ステップS108)。具体的に、サイクロン制御部92は、第1ポンプ61を停止する。
次いで、弁制御部91が弁を「開」の状態にする指示を排出口弁64に送る。弁制御部91からの指示に応じて、排出口弁64が弁を「開」の状態にする(ステップS109)。この時、制御部9は計時部に計時の開始を指示する。
制御部9は計時部を監視することにより、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS110)。所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS110:NO)、制御部9は所定時間が経過するまで斯かる判断を繰り返す。所定時間が経過したと判定した場合(ステップS110:YES)、弁制御部91が弁を「閉」の状態にする指示を排出口弁64に送る。弁制御部91からの指示に応じて、排出口弁64が弁を「閉」の状態にする(ステップS111)。
このように、第1フィルタ62の起動前と停止後に排出口弁64を「開」の状態にして汚液を排出し、汚液収容部63を空にしておく。従って、実施の形態1に斯かる工具洗浄装置1では、第1フィルタ62の起動時に、汚液収容部63から第1フィルタ62に流れ込む勢いを抑制できる。
(変形例)
図6は実施の形態1に係る工具洗浄装置1における、制御部9の制御を説明するフローチャートである。便宜上、ユーザが指示受付部90を操作して工具洗浄装置1を起動する場合を例に説明する。
制御部9は、指示受付部90からの信号を監視することにより、ユーザから起動の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。制御部9は、ユーザから起動の指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS201:NO)、指示を受け付けるまで該判定を繰り返す。制御部9がユーザから起動の指示を受け付けたと判定した場合(ステップS201:YES)、弁制御部91は弁を「閉」の状態にする指示を第2流路弁69と第4流路弁51に送る。弁制御部91からの指示に応じて、第2流路弁69と第4流路弁51は弁を「閉」の状態にする(ステップS202)。
次いで、弁制御部91が弁を「開」の状態にする指示を排出口弁64に送る。弁制御部91からの指示に応じて、排出口弁64が弁を「開」の状態にする(ステップS203)。
この後、サイクロン制御部92は、第1フィルタ62に起動の指示を送る。サイクロン制御部92からの指示に応じて、第1フィルタ62は起動を開始する(ステップS204)。この時、制御部9は計時部に計時の開始を指示する。具体的に、サイクロン制御部92は、第1ポンプ61を駆動する。
制御部9は計時部を監視することにより、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS205)。所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS205:NO)、制御部9は所定時間が経過するまで該判定を繰り返す。制御部9が、所定時間を経過したと判定した場合(ステップS205:YES)、弁制御部91は弁を「閉」の状態にする指示を第2流路弁69と排出口弁64に送る。弁制御部91からの指示に応じて、第2流路弁69と排出口弁64は弁を「閉」の状態にする(ステップS206)。
次いで、弁制御部91が弁を「開」の状態にする指示を第4流路弁51に送る。弁制御部91からの指示に応じて、第4流路弁51が弁を「開」の状態にする(ステップS207)。
変形例の工具洗浄装置1では、第1フィルタ62の起動開始後、第1フィルタ62が不安定の間、排出口弁64を所定時間「開」の状態にし、濾過処理後の洗浄液の供給を抑制する。その後、第1フィルタ62が安定してから、濾過処理後の洗浄液を貯留槽50に供給開始する。従って、上述した問題を解決できると共に、第1フィルタ62を常に運転状態のままにしておく必要がなくなる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る工具洗浄装置1は実施の形態1と同様の構成を有するが、汚液収容部63の構成にて相違する。図7は実施の形態2に係る汚液収容部63の縦断面図である。
実施の形態2に係る工具洗浄装置1において、汚液収容部63では流入部633の一端636が流入口631を形成しており、流入口631は流入路621に接続する。流入部633は他端635から第1フィルタ62側の一端636(流入口631)に向かって径が縮小する円筒形状を有している。流入部633の他端635は貯留部634の上端と連設してある。
流入部633は汚液の流れを案内する案内部637を内側面に形成してある。案内部637は螺旋状に形成してある凹部である。案内部637は、他端635から一端636まで、流入部633の内側面に設けてある。
また、案内部637は、案内部637の凹部の幅又は深さが位置によって異なるように構成しても良い。例えば、他端635から一端636にいくにつれて案内部637の幅が広くなり、又は、深さが深くなるように構成しても良い。
貯留部634は底面を有する円筒形状を有しており、上端が流入部633の他端635に連設してある。貯留部634は、底面に排出口632を有している。汚液収容部63は、排出口632を介して汚液を排出する。
第1フィルタ62の起動が開始した後、回転速が速くなることにつれて、第1フィルタ62内では一定の旋回流が形成され、第1フィルタ62の内側の気圧が下がる。従って、第1フィルタ62が汚液収容部63内の被処理洗浄液を吸い込むこととなる。
汚液収容部63内の被処理洗浄液は、流入口631を介して流れ込む。上述したように、汚液収容部63の流入部633は流入口631に向かって径が縮小している。従って、汚液収容部63内の被処理洗浄液は流入部633の内側面に沿って流入口631まで流れる。この際、案内部637は被処理洗浄液の流れを案内する。すなわち、案内部637の凹部は螺旋状に設けてあるので、被処理洗浄液は案内部637の凹部に沿って流れ、旋回流を形成する。従って、被処理洗浄液は旋回流を形成しつつ、流入口631を介して第1フィルタ62に流れ込む。よって、第1フィルタ62の濾過処理を妨げることなく、第1フィルタ62の濾過処理の効率を高めることができる。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
1 工具洗浄装置
11 タンク
30 ノズル
62 第1フィルタ
63 汚液収容部
64 排出口弁
90 指示受付部
91 弁制御部
631 流入口
632 排出口
633 流入部
637 案内部

Claims (7)

  1. 使用済みの洗浄液を遠心分離して濾過する濾過機と、前記濾過機が排出する汚液を収容する汚液収容部とを備える工具洗浄装置において、
    前記汚液収容部は、
    汚液が流入する流入口と、
    前記流入口付近の内側面に形成しており、汚液の流れを案内する案内部と
    を備えることを特徴とする工具洗浄装置。
  2. 前記案内部は螺旋状に形成した凸部であることを特徴とする請求項1に記載の工具洗浄装置。
  3. 前記案内部は螺旋状に形成した凹部であることを特徴とする請求項1に記載の工具洗浄装置。
  4. 前記流入口及び前記案内部を含んでおり、前記流入口に向かって径が縮小する円筒形状をなす流入部を備えることを特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載の工具洗浄装置。
  5. 前記汚液収容部は排出口を有しており、
    前記排出口に接続してある排出口弁と、
    前記濾過機を起動する指示を受け付ける指示受付部と、
    前記指示受付部が前記指示を受け付けた場合、前記濾過機の起動開始に先立って、所定時間の間、前記排出口弁を開にする弁制御部とを備えることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の工具洗浄装置。
  6. 前記汚液収容部は排出口を有しており、
    前記排出口に接続してある排出口弁と、
    前記濾過機が停止した後、所定時間の間、前記排出口弁を開にする弁制御部とを備えることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の工具洗浄装置。
  7. 前記汚液収容部は排出口を有しており、
    前記排出口に接続してある排出口弁と、
    前記濾過機の起動時に、所定時間の間、前記排出口弁を開にする弁制御部とを備えることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の工具洗浄装置。
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