JP2018176253A - Uプレス装置およびuプレス方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】UOE鋼管の生産効率を向上させることができるUプレス装置およびUプレス方法を提供する。
【解決手段】リンク機構により鋼板をU成形するUプレス装置であって、鋼板S表面を上部から押圧することが可能なパンチ2と、パンチ2の押圧により下方に移動可能なサドル4と、サドル4の上下方向の移動により、上下方向に直交する方向に互いの距離が変化する、対向する1対のブレーキガータ7a、7bと、ブレーキガータ7a、7b夫々の対向面上端部に設けられ、ブレーキガータ7a、7bと共に直交する方向に互いの距離が変化し、鋼板Sを支持することが可能な対向する1対のブレーキロール8a、8bと、ブレーキガータ7a、7bとは独立に、サドルの移動方向に直交する方向にブレーキロール8a、8b夫々の互いの距離を調整自在な対向する1対のロール間距離調整部10と、を備えるUプレス装置1。
【選択図】図3

Description

本発明は、Uプレス装置およびUプレス方法に関する。
近年、UOE鋼管は深海パイプラインで使用されるようになっている。深海パイプラインで用いられるUOE鋼管は、敷設後、海水圧により高い圧縮応力がかかるため、なるべく厚肉化および高強度化しておくことが求められる。このUOE鋼管は、Cプレス、Uプレス、Oプレスの各工程を経て、さらに、溶接および拡管を行うことで得ることができる。上記のようにUOE鋼管を厚肉化および高強度化する場合でも、各工程の条件を精密に調整する必要がある。しかしながら、UOE鋼管の厚肉化および高強度化にともない、設備の負荷を増大させたり、生産効率を低下させたりする場合がある。そこで、これまでに、UOE鋼管の厚肉化および高強度化を実現しつつ、装置の負荷を低減させたり、生産効率の低下を抑制したりする技術の開発が検討されている。
たとえば、特許文献1では、負荷を軽減するために、低荷重で鋼板にUプレスを行う方法が提案されている。この特許文献1では、複数回押しプレスによって鋼板のUプレスを行うにあたり、ブレーキローラのギャップ間隔および/またはサドル高さを変更することにより、先行するプレスにおけるブレーキローラの鋼板に対する押圧接触点を、これに続くプレスにおけるブレーキローラの鋼板に対する押圧接触点よりも、鋼板幅方向外側寄りにしたUプレス方法の技術が開示されている。
特公昭59−27649号公報
しかしながら、前述した特許文献1に記載の技術では、ブレーキガータの幅等を変更しながら複数回プレスするにあたり、ブレーキガータの幅などの変更は、通常、幅方向位置調整スクリューなどを用いて実施されるため、変更作業に時間がかかり、生産効率の向上という点では、まだ十分とは言えなかった。
そこで、本発明は、UOE鋼管の生産効率を向上させることができるUプレス装置およびUプレス方法を提供することを目的とする。
[1]リンク機構により鋼板をU成形するUプレス装置であって、
鋼板表面を上部から押圧することが可能なパンチと、
前記パンチの押圧により下方に移動可能なサドルと、
前記サドルの上下方向の移動により、前記上下方向に直交する方向に互いの距離が変化する、1対のブレーキガータと、
前記ブレーキガータ夫々の対向面上端部に設けられ、前記ブレーキガータと共に前記サドルの移動方向に直交する方向に互いの距離が変化し、鋼板を支持することが可能な対向する1対のブレーキロールと、
前記ブレーキガータとは独立に、前記サドルの移動方向に直交する方向に前記ブレーキロール夫々の互いの距離を調整自在な対向する1対のロール間距離調整部と、
を備えることを特徴とするUプレス装置。
[2]前記ロール間距離調整部による前記ブレーキロールの移動により生じる前記ブレーキガータと前記ブレーキロールとの間隙に、1または複数のスペーサを挿入可能なスペーサ駆動部を備えることを特徴とする前記[1]に記載のUプレス装置。
[3]前記[1]または[2]に記載のUプレス装置を用いるUプレス方法であり、
パンチで鋼板を押圧するとともに1対のブレーキガータ間の距離を小さくしつつ、1回目のUプレスを行う第1プレス工程と、
1対のブレーキロール間の距離を調整した後に、パンチで鋼板を押圧するとともに1対のブレーキガータ間の距離を小さくしつつ、2回目のUプレスを行う第2プレス工程と、
を含むことを特徴とするUプレス方法。
本発明によれば、UOE鋼管の生産効率を向上させることができるUプレス装置およびUプレス方法が提供される。
UOE鋼管の製造方法を説明するための図である。 本発明のUプレス装置の構成全体を説明するための部分断面図である。 (a)従来のUプレス装置の構成と、(b)ロール間距離調整部を有する本発明のUプレス装置の構成を説明するための図である。 本発明のUプレス装置のロール間距離調整部、スペーサ駆動部を説明するための図である。 本発明のUプレス装置のロール間距離調整部、スペーサ駆動部を説明するための図である。 本発明のUプレス装置で複数のスペーサを用いる場合を説明するための図である。 本発明のUプレス装置で複数のスペーサを用いる場合を説明するための図である。 本発明のUプレス装置を用いたUプレス方法を説明するための図である。 本発明のUプレス装置を用いたUプレス方法を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態に係るUプレス装置およびUプレス方法について図面を参照しながら説明する。
<Uプレス装置1>
本発明のUプレス装置1は、UOE鋼管を製造する際に用いる装置である。図1は、UOE鋼管の製造方法を説明するためのフロー図である。また、図2は、Uプレス装置1を説明するための概念図である。
図1に示すように、UOE鋼管を製造する際、Cプレス工程、Uプレス工程、Oプレス工程を経る。Cプレス工程では、プレス装置50により所定の曲率で鋼板の幅方向両端部をC成形する(図1(a)参照)。そして、Uプレス工程では、C成形して得られたC成形体をUプレス装置1によりU成形体とし(図1(b)参照)、次いでOプレス工程で、プレス装置60により鋼板長手方向に直交する断面が全長にわたって円形になるようにする(図1(c)参照)。その後、対向する鋼板の幅端部をシーム溶接して溶接鋼管となし、その溶接鋼管に対して拡管を行うことでUOE鋼管を得ることができる。
次に、図2および図3を参照しながら、本発明のUプレス装置1の特徴となる点を詳細に説明する。
図2は、本発明のUプレス装置1の構成を説明するための部分断面図である。また、図3は、図2中、符号(A)の領域の拡大図であり、図3(a)は従来のUプレス装置の構成を、図3(b)は本発明のUプレスの構成をそれぞれ説明するための図である。
図2において、紙面に垂直な方向が、鋼板Sの長手方向である。Uプレス装置1では、主シリンダ3(以下、単にシリンダ3とも記す。)に接続されたパンチ2を用いて鋼板Sを押圧する。図2に示すように、本発明のUプレス装置1は、リンク機構により鋼板をU成形する。そして、Uプレス装置1は、鋼板S表面を上部から押圧することが可能なパンチ2と、パンチ2の押圧により下方に移動可能なサドル4と、サドル4の上下方向(Z軸正負方向)の移動により、上下方向に直交する方向(Y軸正負方向)に互いの距離を調整自在な対向する1対のブレーキガータ7a、7bと、ブレーキガータ7a、7b夫々の対向面上端部に設けられ、ブレーキガータ7a、7bと共に上記サドル4の移動方向に直交する方向に互いの距離を調整自在であり、鋼板Sを支持することが可能な対向する1対のブレーキロール8a、8bと、ブレーキガータ7a、7bとは独立に、上記サドル4の移動方向に直交する方向にブレーキロール8a、8b夫々の互いの距離を調整自在な対向する1対のロール間距離調整部10a、10b(図2では、図示せず)と、を有する。
Uプレス装置1は、リンク機構により鋼板をU成形する。Uプレス装置1では、主シリンダ3(以下、単にシリンダ3とも記す。)に接続されたパンチ2を用いて鋼板Sを押圧する。そして、この押圧により、鋼板Sを挟んでパンチ2の下方に備えられたサドル4が下方に移動する。サドル4を支持するリトラクトシリンダ41は、ブレーキガータ7aおよび7bと、それぞれ個別のリンクアーム5a、5bにより連結されている。このため、パンチ2で鋼板Sを押圧するのにともなってサドル4が下方に移動すると、リトラクトシリンダ41とリンクアーム5a、5bとの連結点も下方に移動し、さらに、リンクアーム5aとブレーキガータ7aとの連結点と、リンクアーム5bとブレーキガータ7bとの連結点とが近づくように移動する。こうして、ブレーキガータ7aと7bとの間隔が狭くなることにより、ブレーキロール8aと8bとの間隔も狭くなり、ブレーキロール8aおよび8bが鋼板Sを図3中の左右両側から支持・押圧する。このように、パンチ2と同時に、ブレーキロール8aおよび8bによって鋼板を押圧することにより、鋼板はU成形される。
上記のリンク機構とは、パンチ2の上下方向への移動により、サドル4が上下方向に移動し、それに伴い、ブレーキガータ7a、7b、ブレーキロール8a、8bが移動するような連動機構のことを指し、本発明においては、例えば、後述のリンクアーム5などを構成要素として備えることにより、リンク機構が実現されている。
ここで、ブレーキガータ7aと7bとの間隔をあらかじめ変更しておくことにより、パンチ2で鋼板Sを押圧した場合の、ブレーキロール8aおよび8bの位置を調整することができる。従来技術において、ブレーキガータ7aと7bとの間隔は、次のようにして変更することができる。ブレーキガータ7a、7bには、それぞれリンクアーム5a、5bと接続する幅位置調整スクリュー6a、6bが備わっている。幅位置調整スクリュー6a、6bは、ブレーキガータ7a、7bに対してそれぞれ固定されている。幅位置調整スクリュー6aは図3中、左方にて、ブレーキガータ7aに設置されモータなどで回転可能な幅位置調整ナットに接続している。この幅位置調整ナットを回転させることにより、幅位置調整スクリュー6aが図3中の左右方向に移動する。同様に、幅位置調整スクリュー6bも図3の右方にて、幅位置調整ナット(図示しない)に接続しており、この幅位置調整ナットを回転させることにより、幅位置調整スクリュー6bが図3中の左右方向に移動する。このようにして、パンチ2の位置とは無関係にブレーキガータ7aと7bとの間隔、すなわち、ブレーキロール8aと8bとの間隔を調整することができる。
U成形において、パンチ2を用いて鋼板Sを複数回押圧する(以下、複数回プレスするとも言う)場合、各回のプレスに応じて、ブレーキロールの位置を調整することが必要となる。この場合、従来技術においては、上述のように幅位置調整スクリューおよび幅位置調整ナットを用いてブレーキロール間隔を調整するが、モータで幅位置調整ナットを回転させる機構を用いることが一般的であり、その調整時間を短くすることが求められていた。
本発明のUプレス装置は、幅位置調整スクリューや幅位置調整ナットを用いずに、もっと短時間でのブレーキロール間隔の調整を可能とするものである。
従来技術におけるUプレス装置はブレーキロールの位置はブレーキガータに対して固定されていたのに対し、本発明のUプレス装置は、ブレーキロールとブレーキガータとの位置を調整可能とし、その結果、ブレーキロール同士の間隔を調整可能とするものである。以下、その特徴である、ロール間距離調整部について説明する。
[ロール間距離調整部10]
ロール間距離調整部10(図2中では、図示せず)は、ブレーキガータ7a、7bとは独立に、サドル4の移動方向に直交する方向(Y軸正負方向)にブレーキロール8a、8b夫々の互いの距離を調整することができる。
ここで、図3を参照しながら、ロール間距離調整部10の機能について説明する。図3(a)は従来のUプレス装置の構成を、図3(b)は本発明のUプレス装置1の構成を、それぞれ説明するための図である。特に、図3(b)は、図2中、符号(A)の領域の拡大図に対応する。
従来のUプレス装置では、図3(a)に示すように、ブレーキガータ7と、ブレーキロール8と、ブレーキロール保持部9とを有していても、ブレーキロール8(およびブレーキロール保持部9)は、ブレーキガータ7に固定されていた。すなわち、ブレーキロール8(およびブレーキロール保持部9)とブレーキガータ7との位置関係は変化しない。
これに対し、本発明のUプレス装置1では、図3(b)に示すように、ブレーキロール8をY軸正負方向に移動させることができるロール間距離調整部10に、ブレーキロール8が連結されているため、ブレーキロール8がブレーキガータ7に対して固定されずに、ブレーキガータ7の移動とは独立して、サドル4の移動方向に直交する方向(Y軸正負方向)に移動させることが可能であり、その結果、対向するブレーキロール8同士の間の距離を調整することが可能である。
そのため、複数回のUプレスを実行する際に、パンチ2が鋼板Sを押圧するときのパンチ2とブレーキガータ7a、7bとの位置関係を変更したい場合、その都度幅方向位置調整スクリュー6a、6bによりブレーキガータ7a、7b間の間隔を調整することが不要であることから、U成形を迅速に行うことができ、UOE鋼管の生産効率を向上させることができる。また、幅方向位置調整スクリュー6a、6bによりブレーキガータ7a、7b間の間隔の調整頻度を減らすことができるため、幅方向位置調整スクリュー6a、6bと、ブレーキガータ7a、7bとの間の磨耗等の装置1の劣化を抑え、Uプレス装置1の修理、交換等の作業頻度を減らすことができるという点からも、UOE鋼管の生産効率を向上させることができる。
ロール間距離調整部10は、例えば、シリンダを有し、このシリンダのピストン機構によるY軸正負方向への伸縮によって、ブレーキロール8を移動させることができる。また、ロール間距離調整部10は、ボールスクリューやスクリュー&ナット機構等であってもよい。なお、図では、ロール間距離調整部10は、ブレーキロール8の上下方向の位置を一定にしたまま、ブレーキロール8およびブレーキロール保持部9のブレーキガータ7に対する位置を変更することにより、一対のブレーキロール8間の距離を調整しているが、本発明のUプレス装置1はかかる例に限定されない。ブレーキロール8間の距離が調整されるとき、ブレーキロールは上方に移動可能な構造としてもよい。すなわち、ブレーキロール8は、上記直交する方向(Y軸正負方向)に対して、0度超え90度未満の範囲の傾斜角度を有しながら移動してもよい。
このように、本発明では、ブレーキロール8a、8bが、ブレーキガータ7a、7bと連動してパンチ2、サドル4の移動方向に直交する方向(図2中、Y軸正負方向)に互いの距離を変更可能であると共に、ブレーキガータ7a、7bとは独立に、サドル4の移動方向に直交する方向にブレーキロール8a、8b夫々の互いの距離を調整自在であるため、複数回のUプレスを実行する際に、その都度幅方向位置調整スクリュー6a、6bによりブレーキガータ7a、7b間の間隔を調整することが不要であるため、装置1の負荷を低減しつつ、U成形を迅速に行うことができ、UOE鋼管の生産効率を向上させることができる。
以下、Uプレス装置1のロール間距離調整部10以外の各構成の詳細について説明する。
[パンチ2]
パンチ2は、Z軸正負方向(図中符号f1の方向)に移動することができる。パンチ2は、鋼板S表面を上部からZ軸負方向に向けて押圧する。パンチ2により、鋼板SをU型に成形するため、パンチ2は鋼板Sと接する領域は曲面を有していることが好ましい。例えば、パンチ2は、鋼板Sの長手方向に直交する断面がU字型を有する。より具体的には、例えば、パンチ2の先端部は、鋼板長手方向に直交する断面が先端部に円弧を有することができる。また、パンチ2は、上部に連結されたシリンダ3によりZ軸正負方向に移動させることができる。シリンダ3は、(X軸正負方向)に複数設けられていてよい。
[サドル4]
サドル4は、Z軸正負方向(図中符号f2の方向)に移動することができる。
パンチ2の押圧により鋼板Sが下方(Z軸負方向側)に押されその鋼板Sの下側の面、すなわち鋼板Sに対してパンチ2と反対側の面がサドル4に接触し、その後サドル4は下方に移動する。また、サドル4は、下部に連結されたシリンダ等の駆動により下方および上方に移動可能である。後述するように、サドル4の下方への移動により、Y軸正負方向においてブレーキガータ7a、7b間の距離を短くすることができれば、サドル4とブレーキガータ7a、7bとを連結する機構は特に限定されないが、たとえば、サドル4に、長手方向の両端に連結点を有するリンクアーム5a、5bのそれぞれ一つの連結点が連結されている構成を用いることができる。そして、サドル4の下方向への移動により、リンクアーム5a、5bは、サドル4との連結点を支点として動作し、リンクアーム5a、5bの連結点のうちサドル4に連結されていない方の連結点同士が互いに近づくようにして移動する。
[ブレーキガータ7a、7b]
ブレーキガータ7a、7b夫々は、サドル4を中心に両側に対向して配置される。ブレーキガータ7a、7bは、前述したように、サドル4の上下方向の移動により、上記サドル4の移動方向に直交する方向(Y軸正負方向、図中符号f3の方向)に移動し、互いの距離が変化する。より具体的には、サドル4が下方向へ移動すると、互いの距離が小さくなる。ここで、サドル4の下方向への移動前に、ブレーキガータ7a、7bは、リンクアーム5と連結された幅方向位置調整スクリュー6a、6bの回転(図中、符号f4の方向)により、互いの距離が予め調整される。なお、幅方向位置調整スクリュー6a、6bの夫々に、幅方向位置調整ナットを設けておき、モータ(図示せず)により回転し、ブレーキガータ7a、7b間の距離を調整することができる。
[ブレーキロール8a、8b]
ブレーキロール8a、8bは、ブレーキガータ7a、7bの夫々の対向面上端部に設けられ、ブレーキガータ7a、7bと共に上記サドル4の移動方向に直交する方向に移動し、互いの距離を変化させながら、鋼板Sを支持することが可能である。また、特に限定されないが、ブレーキロール8a、8bは、夫々、ブレーキロール保持部9a、9bにより保持され、ブレーキロール保持部9a、9bを介してブレーキガータ7a、7b(より具体的には、後述のロール間距離調整部10a、10b)に連結される構造とすることが可能である。
本発明のUプレス装置1では、ブレーキロール8a、8bは、ブレーキガータ7a、7bの移動と共に連動して、サドル4の移動方向に直交する方向(Y軸正負方向、図中、符号f5の方向)に互いの距離が変化することが可能となっているだけでなく、後述のロール間距離調整部10の駆動により、ブレーキガータ7a、7bの移動とは独立して、サドル4の移動方向に直交する方向(Y軸正負方向)にブレーキロール8a、8b間の距離を調整することが可能であることを特徴とする。
[スペーサ駆動部11]
本発明のUプレス装置1は、図3(b)に示すように、スペーサ12を移動させるスペーサ駆動部11を有していてよい。
ここで、図4、図5を参照しながら、スペーサ駆動部11およびスペーサ12の機能について説明する。図4、図5は、Uプレス装置1のスペーサ駆動部11およびスペーサ12を説明するための図である。
スペーサ駆動部11は、ロール間距離調整部10を用いてブレーキロール8(およびブレーキロール保持部9)を移動させたときに生じるブレーキガータ7とブレーキロール保持部9との間隙に、1または複数のスペーサ12を挿入することができる。例えば、スペーサ駆動部11は、ブレーキガータ7同士の対向面上に、ブレーキロールの下方(Z軸負方向側)に設けられ、シリンダのピストン機構により、スペーサ12を上方(Z軸正方向側)に移動させ、ブレーキガータ7とブレーキロール保持部9との間隙に、スペーサ12を挿入することができる。
図4に示すように、スペーサ12の厚さ(Y方向の長さ)は、ブレーキロール8がロール間距離調整部10の駆動により移動する距離と同じ長さ(図中、符号a参照)とすることが好ましい。なお、厚さaのスペーサ12を使用する場合、ロール間距離調整部10を用いてあらかじめ設けておくブレーキガータ7とブレーキロール保持部9との間隙をaよりも大きくした状態でスペーサ12を挿入し、スペーサ12が挿入されたのちにロール間距離調整部10を動作させてブレーキガータ7とブレーキロール保持部9との間隙を小さくしてaに揃えることとしてもかまわない。スペーサ12は、ブレーキガータ7とブレーキロール保持部9との間隙に挿入されたとき、図5に示すように、ロール間距離調整部10と接触しないように、ロール間距離調整部10のシリンダの伸縮方向に凹部等の窪みが設けられていることが好ましい。
このように、本発明のUプレス装置1では、ロール間距離調整部10を用いてブレーキロール8を移動させたときに生じるブレーキガータ7とブレーキロール8との間隙に、スペーサ駆動部11を用いて、スペーサ12を挿入することで、U成形時にブレーキロール8が不用意に動くことを防止でき、より精度良くU成形することができる。また、ブレーキロール8が受ける力をスペーサ12で受けることとなり、スペーサ12がない場合のようにシリンダなどのロール間距離調整部10だけでブレーキロール8が受ける力を受けることを防ぐことができるので、ロール間距離調整部10の故障を予防することもできる。
また、本発明のUプレス装置1は、スペーサ駆動部11が複数のスペーサを移動させてもよい。ここで、図6、図7を参照しながら、スペーサ駆動部11が複数のスペーサを移動させる例について説明する。図6、図7は、Uプレス装置1で複数のスペーサ12、13を用いる場合を説明するための図である。
図6(a)および図7(a)に示すように、ここでは、スペーサ駆動部11が2つのスペーサ12、13を移動させる場合について説明する。
まず、ブレーキロール8が、ロール間距離調整部10によって、ブレーキガータ7とは独立に、aの長さを移動した際、厚さaのスペーサ12がスペーサ駆動部11の第1部材11A(例えば、シリンダ)により、ブレーキガータ7とブレーキロール保持部9との間隙に挿入される(図6(b)および図7(b))。
そして、Uプレスをさらに1または複数回行うこと等のため、パンチ2で鋼板Sを押圧する場合のブレーキロール8同士の間隔を変更させたい場合には次のように動作させることにより対応できる。すなわち、ブレーキロール8が、ロール間距離調整部10によって、ブレーキガータ7とは独立に、bの長さを移動した際、厚さbのスペーサ13がスペーサ駆動部11の第2部材11B(例えば、シリンダ)により、ブレーキガータ7とブレーキロール8(またはブレーキロール保持部9)との間隙に挿入される(図6(c)および図7(c))。なお、前述の、一つのスペーサを使用する場合と同様、ロール間距離調整部10を用いてあらかじめ設けておくブレーキガータ7とブレーキロール保持部9との間隙を使用するスペーサの厚さよりも大きくした状態でスペーサを挿入し、スペーサが挿入されたのちにロール間距離調整部10を動作させてブレーキガータ7とブレーキロール保持部9との間隙を小さくして、挿入されたスペーサの厚さに揃えることとしてもかまわない。
スペーサ12、13は、共に、ブレーキガータ7とブレーキロール保持部9との間隙に挿入されたとき、図6(c)、図7(c)に示すように、ロール間距離調整部10と接触しないように、ロール間距離調整部10のシリンダの伸縮方向に凹部等の窪みが設けられていることが好ましい。
このように、スペーサ駆動部11が、複数のスペーサをブレーキガータ7とブレーキロール保持部9との間隙に挿入することができることで、ブレーキガータ7とは独立にブレーキロール8を複数回に分けて移動させつつ、U成形時にブレーキロール8が不用意に動くことを防止でき、より精度良くU成形することができる。また、ブレーキロール8が受ける力を、ブレーキガータ7とブレーキロール保持部9との間隙に挿入したスペーサで受けることとなり、スペーサがない場合のようにシリンダなどのロール間距離調整部10だけでブレーキロール8が受ける力を受けることを防ぐことができるので、ロール間距離調整部10の故障を予防することもできる。
なお、図6、図7では、スペーサを2つ使用する場合を例に説明したが、本発明のUプレス装置1では、スペーサを3つ以上使用してもよい。
<Uプレス方法>
次に、本発明のUプレス装置1を用いたUプレス方法について説明する。本発明のUプレス方法では、パンチ2で鋼板Sを押圧するとともに1対のブレーキガータ7a、7b間の距離を小さくしつつ、1回目のUプレスを行う第1プレス工程と、1対のブレーキロール8a、8b間の距離を調整した後に、パンチ2で鋼板Sを押圧するとともに1対のブレーキガータ7a、7b間の距離を小さくしつつ、2回目のUプレスを行う第2プレス工程と、を含む。
以下、この第1プレス工程と、第2プレス工程とについて、順に説明する。
[第1プレス工程]
図8は、本発明のUプレス装置1を用いたUプレス方法を説明するための図であり、主に第1プレス工程を説明するための図である。
図8(a)に示すように、まず幅方向位置調整スクリュー6a、6bにより、ブレーキガータ7a、7b間の距離が調整される。
次に、図8(b)に示すように、パンチ2がシリンダのピストン機構により下方(Z軸負方向側)に移動する。これにより、鋼板Sはパンチ2およびサドル4に挟持されつつ変形し、サドル4が下方に移動する。このとき、リンクアーム5a、5bの連結点のうちサドル4に連結されていない方の連結点同士が互いに近づくようにして移動するリンク機構により、ブレーキガータ7a、7bは互いに近づくように移動する。鋼板Sは、ブレーキロール8a、8bに支持されながら、U成形される。
次に、図8(c)に示すように、パンチ2はシリンダのピストン機構により上方(Z軸正方向側)に移動する。これにより、サドル4は上方に移動する。このとき、リンクアーム5a、5bの連結点のうちサドル4に連結されていない方の連結点同士が互いに離れるようにして移動するリンク機構により、ブレーキガータ7a、7bは、互いに離隔するように移動する。
以上のようにして、第1プレス工程で、鋼板Sに1回目のUプレスが施される。
[第2プレス工程]
図9は、本発明のUプレス装置1を用いたUプレス方法を説明するための図であり、主に、前述した第1プレス工程の後に実行される第2プレス工程を説明するための図である。
図9(d)は、第2プレス工程を開始する際のUプレス装置1および鋼板Sの状態を示し、図8(c)で説明したUプレス装置1および鋼板Sと同様の状態を示している。
第2プレス工程では、まず、図9(e)に示すように、ロール間距離調整部10a、10bにより、ブレーキロール8aと8bとの距離が小さくなるように調整される。ブレーキロール8a、8b間の距離をどの程度小さくするかについては、最終的に得られるUOE鋼管の形状や特性、さらには第2プレス工程後の工程の条件に応じて、適宜予め設定することができる。また、このとき、ブレーキガータ7a、7bとブレーキロール保持部9a、9bとの間に生じた隙間夫々に、スペーサ駆動部11によりスペーサ12(図9中では図示せず。図3〜7参照)が挿入されてもよい。
次に、図9(f)に示すように、ブレーキロール8a、8b間の距離が調整された状態で、パンチ2がシリンダのピストン機構により下方(Z軸負方向側)に移動する。これにより、鋼板Sはパンチ2およびサドル4に挟持されつつさらに変形し、サドル4が下方に移動する。このとき、リンクアーム5a、5bの連結点のうちサドル4に連結されていない方の連結点同士が互いに近づくようにして移動するリンク機構により、ブレーキガータ7a、7bは、互いに近づくように移動する。鋼板Sは、ブレーキロール8a、8bに支持されながら、U成形される。
次に、図9(g)に示すように、パンチ2はシリンダのピストン機構により上方(Z軸正方向側)に移動する。これにより、サドル4は上方に移動する。このとき、リンクアーム5a、5bの連結点のうちサドル4に連結されていない方の連結点同士が互いに離れるようにして移動するリンク機構により、ブレーキガータ7a、7bは、互いに離隔するように移動する。
以上が、本発明のUプレス方法の第2プレス工程である。
なお、この第2プレス工程は複数回行われてもよい。この複数回のプレス工程の各回のプレスの際毎に、ブレーキロール8a、8b間の距離が調整されてもよい。この追加のプレス工程が行われる度に、ブレーキロール8a、8b間の距離は漸次小さくなっていってよい。また、このブレーキロール8a、8b間の距離が調整される度に、ブレーキガータ7a、7bとブレーキロール8a、8bとの間に生じた隙間夫々に、スペーサ駆動部11により新たなスペーサが挿入されてもよい。
以上説明したように、本発明のUプレス装置1によれば、複数回のUプレスを実行する際に、その都度幅方向位置調整スクリュー6a、6bによりブレーキガータ7a、7b間の間隔を調整することが不要であるため、U成形を迅速に行うことができ、UOE鋼管の生産効率を向上させることができる。また、幅方向位置調整スクリュー6a、6bによりブレーキガータ7a、7b間の間隔の調整頻度を減らすことができるため、幅方向位置調整スクリュー6a、6bと、ブレーキガータ7a、7bとの間の磨耗等の装置1の劣化を抑制することができるという点からも、Uプレス装置1の修理、交換等の作業頻度を減らすことで、UOE鋼管の生産効率を向上させることができる。さらに、ロール間距離調整部10a、10bによりブレーキロール8a、8bの間の距離を簡単かつ正確な寸法で変更することができるため、プレス後のUOE鋼管の形状の改善も期待できる。
1 Uプレス装置
2 パンチ
3 シリンダ(主シリンダ)
4 サドル
5 リンクアーム
6a、6b 幅方向位置調整スクリュー
7、7a、7b ブレーキガータ
8、8a、8b ブレーキロール
9、9a、9b ブレーキロール保持部
10、10a、10b ロール間距離調整部
11 スペーサ駆動部
11A 第1部材
11B 第2部材
12、13 スペーサ
41 リトラクトシリンダ
50 Cプレス装置
60 Oプレス装置

Claims (3)

  1. リンク機構により鋼板をU成形するUプレス装置であって、
    鋼板表面を上部から押圧することが可能なパンチと、
    前記パンチの押圧により下方に移動可能なサドルと、
    前記サドルの上下方向の移動により、前記上下方向に直交する方向に互いの距離が変化する、対向する1対のブレーキガータと、
    前記ブレーキガータ夫々の対向面上端部に設けられ、前記ブレーキガータと共に前記サドルの移動方向に直交する方向に互いの距離が変化し、鋼板を支持することが可能な対向する1対のブレーキロールと、
    前記ブレーキガータとは独立に、前記サドルの移動方向に直交する方向に前記ブレーキロール夫々の互いの距離を調整自在な対向する1対のロール間距離調整部と、
    を備えることを特徴とするUプレス装置。
  2. 前記ロール間距離調整部による前記ブレーキロールの移動により生じる前記ブレーキガータと前記ブレーキロールとの間隙に、1または複数のスペーサを挿入可能なスペーサ駆動部を備えることを特徴とする請求項1に記載のUプレス装置。
  3. 請求項1または2に記載のUプレス装置を用いるUプレス方法であり、
    パンチで鋼板を押圧するとともに1対のブレーキガータ間の距離を小さくしつつ、1回目のUプレスを行う第1プレス工程と、
    1対のブレーキロール間の距離を調整した後に、パンチで鋼板を押圧するとともに1対のブレーキガータ間の距離を小さくしつつ、2回目のUプレスを行う第2プレス工程と、
    を含むことを特徴とするUプレス方法。
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