JP2018174654A - マルチレベルインバータの導体接続構造 - Google Patents

マルチレベルインバータの導体接続構造 Download PDF

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JP2018174654A JP2017071382A JP2017071382A JP2018174654A JP 2018174654 A JP2018174654 A JP 2018174654A JP 2017071382 A JP2017071382 A JP 2017071382A JP 2017071382 A JP2017071382 A JP 2017071382A JP 2018174654 A JP2018174654 A JP 2018174654A
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圭一 小太刀
Keiichi Kodachi
圭一 小太刀
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Abstract

【課題】直流コンデンサDCP,DCNとフライングコンデンサFCP,FCNを用いたマルチレベルインバータにおいて、導体距離を短くするとともに、逆向きに電流が流れるように積層化して配線インダクタンスを低減する。【解決手段】フライングコンデンサFCP,FCNの充放電経路を構成する半導体モジュールMa〜Mdを中心として、フライングコンデンサFCP,FCNと直流コンデンサDCP,DCNとをそれぞれ反対側に配置する。フライングコンデンサの正極用および負極用の導体2,3,4,5を互いに積層する。直流コンデンサの正極用および負極用の導体6,7は、中性点電位用の導体8と積層する。これらは、ヒートシンク1から互いに反対方向へ直線的に延びる。【選択図】図4

Description

この発明は、フライングコンデンサを用いたマルチレベルインバータに関し、特に、直流電圧源となる直流コンデンサと、フライングコンデンサと、フライングコンデンサの充放電経路を構成する複数の半導体スイッチと、を板状の導体を用いて接続する導体接続構造に関する。
図1は、本出願人が先に提案した国際公開第2015/015885号の図23に開示されているマルチレベルインバータ、具体的には5レベルインバータの回路図である。この5レベルインバータは、例えば3相の電力変換装置として構成されており、U相部と、V相部と、W相部と、各相に共通な共通部と、に大別される。U相部は、複数のダイオード(Du1a〜Du2b)と複数の相電力制御用半導体スイッチ(Su1a〜Su5b)とを含んで構成される。V相部およびW相部も同様に複数のダイオードと複数の相電力制御用半導体スイッチを含んで構成される。
共通部は、直流電圧源となる+側および−側の直流コンデンサ(DCP,DCN)と、+側および−側のフライングコンデンサ(FCP,FCN)と、フライングコンデンサの充電もしくは放電の経路の少なくとも一部を構成する半導体スイッチ(Sa〜Sh)と、を備えており、U相部、V相部、W相部の各々に、中性点電位NPを含む5段階のレベルの電位(例えば、+2E、E、0、−E、−2E)を供給する。
フライングコンデンサを利用したマルチレベルインバータは、このほかにも、種々の回路構成のものが提案されている。
ここで、一般にインバータ装置にあっては、コンデンサとIGBT等の半導体スイッチとの間を、電線ではなく、板状の導体で接続している。この導体による接続は、電線による接続に比較して、コンデンサと半導体スイッチとの間の配線インダクタンスが低くなるため、半導体スイッチのターンオフ時のサージ電圧が低くなり、過電圧による半導体スイッチの破壊が抑制される。
また、複数の板状の導体を積層化して、各導体に流れる電流によって発生する磁界が互いに打ち消し合うように構成すれば、インダクタンス低減効果がさらに向上することが知られている。
特許文献1には、3レベルインバータにおいて、IGBTモジュールを搭載したヒートシンクの側方に直流電圧源側の電解コンデンサを配置し、IGBTモジュールと電解コンデンサとを接続する3つの板状の導体を積層構造とした構成が開示されている。
このほか、特許文献2や特許文献3においても、インバータを構成するIGBTモジュールの端子に接続される複数の導体を積層配置した構成が開示されている。
特開2010−288415号公報 特開2006−280191号公報 特開平11−4584号公報
しかしながら、特許文献1は、フライングコンデンサを具備しない回路構成であり、IGBTモジュールと直流電圧源側の電解コンデンサとの導体接続構造を開示しているに過ぎない。特許文献2,3も同様である。つまり、図1で説明したように、複数レベルの電位を形成するために直流コンデンサに加えてフライングコンデンサを具備する回路構成にあっては、ターンオフ時のサージ電圧の低減を図りつつ各々のコンデンサと半導体スイッチとを接続するために、新規な態様の導体接続構造が必要である。
本発明は、各コンデンサと半導体スイッチ群との間の導体距離を短くして低インダクタンス化を図るとともに、できるだけ2つの導体に流れる電流の向きが逆方向となるように積層化することで、配線インダクタンスをさらに低減することを目的としている。
この発明は、中性点電位を挟んで+側および−側にそれぞれ設けられた直流コンデンサと、同じく+側および−側にそれぞれ設けられたフライングコンデンサと、上記フライングコンデンサの充電もしくは放電の経路を構成する半導体スイッチ群と、を含むマルチレベルインバータにおいて、上記半導体スイッチ群と上記直流コンデンサおよび上記フライングコンデンサとの間を板状の導体を用いて接続する導体接続構造であって、
ヒートシンク上に搭載された上記半導体スイッチ群から一方の方向へ延び、かつ上記フライングコンデンサの正極および負極にそれぞれ接続されるとともに、互いに積層して配置されたフライングコンデンサ正極用導体およびフライングコンデンサ負極用導体と、
上記半導体スイッチ群から上記フライングコンデンサ正極用導体およびフライングコンデンサ負極用導体とは反対側の方向へ延び、+側直流コンデンサの正極に接続される+側直流コンデンサ正極用導体と、
上記+側直流コンデンサ正極用導体と並んで、上記半導体スイッチ群から上記フライングコンデンサ正極用導体およびフライングコンデンサ負極用導体とは反対側の方向へ延び、−側直流コンデンサの負極に接続される−側直流コンデンサ負極用導体と、
上記半導体スイッチ群から上記+側直流コンデンサ正極用導体および上記−側直流コンデンサ負極用導体と同じ方向へ延び、並んで配置された上記+側直流コンデンサ正極用導体および上記−側直流コンデンサ負極用導体に対して積層して配置されるとともに、上記中性点電位として上記+側直流コンデンサの負極および上記−側直流コンデンサの正極に接続される中性点電位用導体と、
を備えて構成されている。
このような導体接続構造においては、半導体スイッチ群が搭載されたヒートシンクを挟んで一方の側に直流コンデンサが位置し、他方の側にフライングコンデンサが位置する配置となり、直流コンデンサと半導体スイッチ群との間、および、フライングコンデンサと半導体スイッチ群との間、をそれぞれ最短距離で接続することが可能となる。そのため、直流コンデンサ側の導体距離(+側直流コンデンサ正極用導体、−側直流コンデンサ負極用導体および中性点電位用導体の各々の長さ)が短くなるとともに、フライングコンデンサ側の導体距離(フライングコンデンサ正極用導体およびフライングコンデンサ負極用導体の各々の長さ)が短くなり、配線インダクタンスが低くなる。
また、互いに積層されたフライングコンデンサ正極用導体およびフライングコンデンサ負極用導体には、フライングコンデンサの充電時および放電時に逆向きに電流が流れるため、導体の配線インダクタンスが低減する。同様に、中性点電位のNP端子を経由してフライングコンデンサの充電もしくは放電が行われるスイッチングパターンでは、互いに積層された+側直流コンデンサ正極用導体もしくは−側直流コンデンサ負極用導体と中性点電位用導体に、逆向きに電流が流れるので、やはり配線インダクタンスが低減する。
本発明の一つの態様においては、上記マルチレベルインバータは、回路構成として、
上記+側直流コンデンサの正極と上記中性点電位との間に第1〜第4の半導体スイッチが直列に接続され、第1の半導体スイッチと第2の半導体スイッチの中間接続点と、第3の半導体スイッチと第4の半導体スイッチの中間接続点と、の間に+側フライングコンデンサが接続されており、
上記中性点電位と上記−側直流コンデンサの負極との間に第5〜第8の半導体スイッチが直列に接続され、第5の半導体スイッチと第6の半導体スイッチの中間接続点と、第7の半導体スイッチと第8の半導体スイッチの中間点接続と、の間に−側フライングコンデンサが接続されている。
より具体的な一つの態様では、上記マルチレベルインバータは、
それぞれ複数のダイオードと複数の相電力制御用半導体スイッチを含むU相部とV相部とW相部と、をさらに備え、
これらのU相部、V相部、W相部は、上記+側直流コンデンサの正極の電位と、上記第2の半導体スイッチと上記第3の半導体スイッチの中間接続点の電位と、上記中性点電位と、上記第6の半導体スイッチと上記第7の半導体スイッチの中間接続点の電位と、上記−側直流コンデンサの負極の電位と、の5つの入力を有し、
5レベルインバータとして構成されている。
また、本発明の導体接続構造の一つの態様においては、
上記第2の半導体スイッチと上記第3の半導体スイッチの中間接続点に接続され、かつ先端部に+側中間電位端子を有する+側中間電位用導体と、
上記第6の半導体スイッチと上記第7の半導体スイッチの中間接続点に接続され、かつ先端部に−側中間電位端子を有する−側中間電位用導体と、
をさらに備え、
上記+側中間電位用導体は、上記+側直流コンデンサ正極用導体と上記中性点電位用導体とに対して積層して配置され、
上記−側中間電位用導体は、上記−側直流コンデンサ負極用導体と上記中性点電位用導体とに対して積層して配置されている。
また、具体的な一つの態様においては、
上記第1,第2の半導体スイッチを含む第1の半導体モジュールと、上記第3,第4の半導体スイッチを含む第2の半導体モジュールと、上記第5,第6の半導体スイッチを含む第3の半導体モジュールと、上記第7,第8の半導体スイッチを含む第4の半導体モジュールと、が上記ヒートシンクの上面に「2×2」の形に配置されており、
上記第1の半導体モジュールおよび上記第4の半導体モジュールが上記直流コンデンサ寄りに位置し、上記第2の半導体モジュールおよび上記第3の半導体モジュールが上記フライングコンデンサ寄りに位置している。
さらに、具体的な一つの態様では、
+側フライングコンデンサに接続される上記フライングコンデンサ正極用導体および上記フライングコンデンサ負極用導体と、上記+側直流コンデンサ正極用導体と、が、平面視において直線状に並んで配置されており、
−側フライングコンデンサに接続される上記フライングコンデンサ正極用導体および上記フライングコンデンサ負極用導体と、上記−側直流コンデンサ負極用導体と、が、平面視において直線状に並んで配置されている。
この発明によれば、ヒートシンクに搭載された半導体スイッチ群と直流コンデンサとフライングコンデンサとの間の導体距離を短くすることができ、配線インダクタンスを低くすることができる。そして、互いに積層された複数の導体に逆方向に電流が流れることにより、さらに配線インダクタンスを低減することができる。従って、半導体スイッチのターンオフ時のサージ電圧を低くでき、過電圧による破壊を抑制できる。
この発明の一実施例の導体接続構造が適用されるマルチレベルインバータの回路図。 一実施例の導体接続構造をヒートシンク等とともに示す斜視図。 同じく平面図。 同じく側面図。 一実施例の導体接続構造によって構成される部分の回路図。 導体のみを組み合わせた状態で示す斜視図。 1層目の複数の導体を示す斜視図。 2層目の導体を重ねた状態を示す斜視図。 +側フライングコンデンサへの充電時における電流の流れを示す回路図。 導体における電流の流れを示す斜視図。 この発明の導体接続構造が適用されるマルチレベルインバータの他の例を示す回路図。
以下、この発明の一実施例を図2〜図10に基づいて詳細に説明する。
この実施例は、前述した図1のマルチレベルインバータにおける共通部を構成するモジュールに本発明の導体接続構造を適用したものである。前述したように、図1のマルチレベルインバータは、3相の電力変換装置として構成された5レベルインバータであり、U相部と、V相部と、W相部と、各相に共通な共通部と、に大別される。
U相部は、4個のダイオードDu1a,Du1b,Du2a,Du2bと、10個の相電力制御用半導体スイッチSu1a,Su1b,Su2a,Su2b,Su3a,Su3b,Su4a,Su4b,Su5a,Su5bと、を含んで構成されている。相電力制御用半導体スイッチSu1a〜Su5bは、例えばIGBTからなり、それぞれ還流ダイオードを含んでいる。
V相部も同様に、4個のダイオードDv1a〜Dv2bと、IGBTからなる10個の相電力制御用半導体スイッチSv1a〜Sv5bと、を含んで構成されている。W相部も同様に、4個のダイオードDw1a〜Dw2bと、IGBTからなる10個の相電力制御用半導体スイッチSw1a〜Sw5bと、を含んで構成されている。
なお、単純に2直列に配置されている2個の半導体スイッチ(例えば、半導体スイッチSu4aと半導体スイッチSu4b、など)は、1個の半導体スイッチで代替することも可能である。単純に2直列に配置されている2個のダイオード(例えば、ダイオードDu1aとダイオードDu1b、など)も、1個のダイオードで代替することが可能である。
共通部は、直流電圧源となる2つの直流コンデンサDCP,DCNと、2つのフライングコンデンサFCP,FCNと、フライングコンデンサFCP,FCNの充電もしくは放電の経路の少なくとも一部を構成する8個の半導体スイッチSa〜Shと、を備えている。半導体スイッチSa〜Shは、例えばIGBTからなり、それぞれ還流ダイオードを含んでいる。
2つの直流コンデンサDCP,DCNは、中性点電位NPを挟んで+側および−側にそれぞれ挿入されている。つまり、+側の入力端子となるP端子と中性点電位となるNP端子との間に+側直流コンデンサDCPが接続され、−側の入力端子となるN端子と中性点電位となるNP端子との間に−側直流コンデンサDCNが接続される。
+側直流コンデンサDCPの正極と中性点電位NPとの間には、第1〜第4の半導体スイッチSa〜Sdが直列に接続されている。そして、+側フライングコンデンサFCPは、第1の半導体スイッチSaと第2の半導体スイッチSbの中間接続点に一方の極が接続され、第3の半導体スイッチScと第4の半導体スイッチSdの中間接続点に他方の極が接続されている。
同様に、中性点電位NPと−側直流コンデンサDCNの負極との間には、第5〜第8の半導体スイッチSe〜Shが直列に接続されている。そして、−側フライングコンデンサFCNは、第5の半導体スイッチSeと第6の半導体スイッチSfの中間接続点に一方の極が接続され、第7の半導体スイッチSgと第8の半導体スイッチShの中間接続点に他方の極が接続されている。
また、第2の半導体スイッチSbと第3の半導体スイッチScの中間接続点の電位が後述する+側中間電位端子FCPMとして共通部のモジュールから引き出されている。同様に、第6の半導体スイッチSfと第7の半導体スイッチSgの中間接続点の電位が後述する−側中間電位端子FCNMとして共通部のモジュールから引き出されている。これらの中間電位端子FCPM,FCNMは、P端子、N端子、NP端子とともに、U相部、V相部、W相部への入力となる。
フライングコンデンサFCP,FCNは、半導体スイッチSa〜Shのスイッチング動作によって充放電制御される。詳しくは、直流コンデンサDCP,DCNの電圧をそれぞれ±2Eとしたときに、フライングコンデンサFCP,FCNの電圧が±Eとなるように制御される。これによって、共通部は、U相部、V相部、W相部の各々に、中性点電位NPを含む5段階のレベルの電位(例えば、+2E、E、0、−E、−2E)を供給する。従って、U相部、V相部、W相部の各々における所定のスイッチングパターンに従って、5レベルインバータとして機能する。
図2〜図4は、一実施例の導体接続構造を備えた共通部の具体的な構成を示す斜視図、平面図および側面図である。
図示例では、共通部に含まれる8個の半導体スイッチSa〜Shは、2個ずつ「2in1」型の半導体モジュールとして構成されている。すなわち、第1の半導体スイッチSaと第2の半導体スイッチSbとを一体化した第1の半導体モジュールMaと、第3の半導体スイッチScと第4の半導体スイッチSdとを一体化した第2の半導体モジュールMbと、第5の半導体スイッチSeと第6の半導体スイッチSfとを一体化した第3の半導体モジュールMcと、第7の半導体スイッチSgと第8の半導体スイッチShとを一体化した第4の半導体モジュールMdと、を備えている。これらの半導体モジュールMa〜Mdは、偏平な直方体形状のパッケージを有し、パッケージの上面中央部に、一方の半導体スイッチのコレクタに接続されたコレクタ端子と、他方の半導体スイッチのエミッタに接続されたエミッタ端子と、2つの半導体スイッチの中間接続点となる中間端子と、の3つの端子がパッケージの長手方向に並んで設けられている。
4個の半導体モジュールMa〜Mdは、偏平な直方体形状をなす金属製のヒートシンク1の上に搭載されている。詳しくは、4個の半導体モジュールMa〜Mdがヒートシンク1の上面に「2×2」の形で配置されており、図3において、右上に第1の半導体モジュールMaが、右下に第2の半導体モジュールMbが、左下に第3の半導体モジュールMcが、左上に第4の半導体モジュールMdが、それぞれ位置している。つまり直流コンデンサDCP,DCNに接続する必要のある第1の半導体モジュールMaと第4の半導体モジュールMdが、図3において上方となる側に配置されている。また、各々のパッケージの長手方向がヒートシンク1の長手方向に沿っており、第1の半導体モジュールMaの3個の端子と第4の半導体モジュールMdの3個の端子とがヒートシンク1の長手方向に沿って一列に並んだ状態となり、同様に、第2の半導体モジュールMbの3個の端子と第3の半導体モジュールMcの3個の端子とがヒートシンク1の長手方向に沿って一列に並んだ状態となる。なお、ヒートシンク1は、下面側に多数のフィン(図示せず)が形成されている。
図4に示すように、直流コンデンサDCP,DCNおよびフライングコンデンサFCP,FCNは、上記のヒートシンク1を中央に挟んで、それぞれ反対側に位置するように配置される。すなわち、フライングコンデンサFCP,FCNは、図4においてヒートシンク1の右側つまり第2の半導体モジュールMbと第3の半導体モジュールMcの側に配置されている。直流コンデンサDCP,DCNは、図4には図示していないが、図4においてヒートシンク1の左側つまり第1の半導体モジュールMaと第4の半導体モジュールMdの側に配置される。
これらの半導体モジュールMa〜Mdと各コンデンサDCP,DCN,FCP,FCNの間は、いずれも導電性を有する金属板からなる導体(2〜12)によって接続されている。これらの導体のいくつかは互いに積層されており、最も多層の箇所では、3層に積層されている。図6は、全ての導体を組み合わせた状態を示しており、図7は、1層目つまり最下層に位置する導体のみを示しており、図8は、最下層の導体の上に2層目の導体を重ねた状態を示している。また、図5は、これらの導体(2〜12)によって構成される部分の回路図を示しており、各導体が構成する回路配線を導体と同じ参照符号でもって示している。以下、これらの図を参照して、一実施例の導体接続構造を詳細に説明する。
この実施例の導体接続構造は、導体として、+側フライングコンデンサ正極用導体2と、+側フライングコンデンサ負極用導体3と、−側フライングコンデンサ正極用導体4と、−側フライングコンデンサ負極用導体5と、+側直流コンデンサ正極用導体6と、−側直流コンデンサ負極用導体7と、中性点電位用導体8と、+側モジュール接続用導体9と、−側モジュール接続用導体10と、+側中間電位用導体11と、−側中間電位用導体12と、を備えている。
最下層の導体を示す図7には、+側フライングコンデンサ負極用導体3と、+側モジュール接続用導体9と、+側直流コンデンサ正極用導体6と、−側フライングコンデンサ正極用導体4と、−側モジュール接続用導体10と、−側直流コンデンサ負極用導体7と、が示されている。+側フライングコンデンサ負極用導体3、+側モジュール接続用導体9、+側直流コンデンサ正極用導体6の三者と、−側フライングコンデンサ正極用導体4、−側モジュール接続用導体10、−側直流コンデンサ負極用導体7の三者と、は半導体モジュールMa〜Mdの端子と接続される端子タブの位置を除き、基本的に左右対称に構成されている。
+側フライングコンデンサ負極用導体3は、図5から明らかなように、第2の半導体モジュールMbの中間端子と+側フライングコンデンサFCPの負極FCP−とを接続するものであって、基本的に帯状をなし、ヒートシンク1に搭載された第2の半導体モジュールMbの上面からヒートシンク1の長手方向と直交する方向へ沿って一方へ延びている。そして、先端部に、幅方向に広がった端子部3aを備えており、図4に示したように、この端子部3aの上に配置される+側フライングコンデンサFCPの負極FCP−に、該端子部3aが接続される。また、+側フライングコンデンサ負極用導体3の他端に設けられた比較的小型の端子タブ3bが、第2の半導体モジュールMbの中間端子に接続される。
+側フライングコンデンサ負極用導体3は、図4に示すように、ヒートシンク1および半導体モジュールMa〜Mdとの高さの差を吸収するように、立ち上がり部3cを有するステップ状に折り曲げ構成されている。なお、図示例では、立ち上がり部3cにおいて2つの金属板を接続して+側フライングコンデンサ負極用導体3を構成してあるが、1枚の金属板から全体を構成することも可能である。
−側フライングコンデンサ正極用導体4は、上記の+側フライングコンデンサ負極用導体3と基本的に対称の形状を有している。換言すれば、−側フライングコンデンサ正極用導体4は、+側フライングコンデンサ負極用導体3に対し、平面視(図3参照)において平行に延びている。−側フライングコンデンサ正極用導体4は、図5から明らかなように、第3の半導体モジュールMcの中間端子と−側フライングコンデンサFCNの正極FCN+とを接続するものであって、第3の半導体モジュールMcの上面から+側フライングコンデンサ負極用導体3と同様に一方に延びている。そして、先端の幅広となった端子部4aが、−側フライングコンデンサFCNの正極FCN+に接続される。端子タブ4bは、第3の半導体モジュールMcの中間端子に接続される。なお、立ち上がり部4cを有する形状等は、+側フライングコンデンサ負極用導体3と同様である。
+側モジュール接続用導体9は、2つの端子タブ9a,9bを有する比較的小型の四角形をなす導体であり、図5から明らかなように、第1の半導体モジュールMaのエミッタ端子と第2の半導体モジュールMbのコレクタ端子とを互いに接続している。
−側モジュール接続用導体10は、+側モジュール接続用導体9と同様に、2つの端子タブ10a,10bを有する比較的小型の四角形をなす導体であり、図5から明らかなように、第3の半導体モジュールMcのエミッタ端子と第4の半導体モジュールMdのコレクタ端子とを互いに接続している。
+側直流コンデンサ正極用導体6は、図5から明らかなように、+側直流コンデンサDCPの正極と第1の半導体モジュールMaのコレクタ端子とを接続するものであって、基本的に帯状をなし、ヒートシンク1に搭載された第1の半導体モジュールMaの上面から+側フライングコンデンサ負極用導体3とは反対方向へ延びている。換言すれば、+側直流コンデンサ正極用導体6と+側フライングコンデンサ負極用導体3とは、図7から明らかなように、図3のような平面視で見たときに、2つの半導体モジュールMa,Mbを挟んで、一直線に並んだ配置となっている。+側直流コンデンサ正極用導体6は、第1の半導体モジュールMaのコレクタ端子に接続される端子タブ6aを一端部に有する。他端部の側縁には、+側直流コンデンサDCPの正極が接続されるP端子6bが下方へ折り曲げた形で形成されている。
−側直流コンデンサ負極用導体7は、上記の+側直流コンデンサ正極用導体6と左右対称な形状をなし、かつ+側直流コンデンサ正極用導体6と平行に延びている。この−側直流コンデンサ負極用導体7と−側フライングコンデンサ正極用導体4とは、図7から明らかなように、図3のような平面視で見たときに、2つの半導体モジュールMc,Mdを挟んで、一直線に並んだ配置となっている。この−側直流コンデンサ負極用導体7は、第4の半導体モジュールMdのエミッタ端子に接続される端子タブ7aと、−側直流コンデンサDCNの負極が接続されるN端子7bと、を備えている。図5に明らかなように、この−側直流コンデンサ負極用導体7によって、第4の半導体モジュールMdのエミッタ端子が−側直流コンデンサDCNの負極に接続される。
図8には、さらに、+側フライングコンデンサ正極用導体2と、−側フライングコンデンサ負極用導体5と、+側中間電位用導体11と、−側中間電位用導体12と、が示されている。
+側フライングコンデンサ正極用導体2は、+側フライングコンデンサ負極用導体3と類似した形状を有する導体であって、帯状の金属板を立ち上がり部2cを有するステップ状に折り曲げて構成されているとともに、幅方向に広がった端子部2aを一端部に有し、かつ他端部に比較的小型の端子タブ2bを有する。この+側フライングコンデンサ正極用導体2は、+側フライングコンデンサ負極用導体3ならびに+側モジュール接続用導体9の上に絶縁状態で積層されており、基本的に、+側フライングコンデンサ負極用導体3と+側モジュール接続用導体9とを合わせた輪郭に沿った輪郭形状を有している。なお、第2の半導体モジュールMbのエミッタ端子への後行程での接続を可能とするために、切欠部2dを備えている。この+側フライングコンデンサ正極用導体2は、+側フライングコンデンサ負極用導体3と同じく、+側直流コンデンサ正極用導体6に対し、図3のような平面視で見たときに、第1の半導体モジュールMaを挟んで、一直線に並んだ配置となっている。
端子部2aは、+側フライングコンデンサ負極用導体3の端子部3aに比較して短いものであり、+側フライングコンデンサ負極用導体3の端子部3aの上に絶縁状態で重なっている。図4に示したように、この端子部2aの上に配置される+側フライングコンデンサFCPの正極FCP+に、該端子部2aが接続される。そして、端子タブ2bは、第2の半導体モジュールMbの上を越えて、第1の半導体モジュールMaの中間端子に接続される。図5から明らかなように、この+側フライングコンデンサ正極用導体2は、+側フライングコンデンサFCPの正極FCP+と第1の半導体モジュールMaの中間端子とを接続する回路配線を構成する。なお、図示例では、立ち上がり部2cにおいて2つの金属板を接続して+側フライングコンデンサ正極用導体2を構成してあるが、1枚の金属板から全体を構成することも可能である。
−側フライングコンデンサ負極用導体5は、切欠部5dの位置以外は、上記の+側フライングコンデンサ正極用導体2と基本的に左右対称に構成されている。すなわち、帯状の金属板を立ち上がり部5cを有するステップ状に折り曲げて構成されているとともに、幅方向に広がった端子部5aを一端部に有し、かつ他端部に比較的小型の端子タブ5bを有する。この+側フライングコンデンサ負極用導体5は、−側フライングコンデンサ正極用導体4ならびに−側モジュール接続用導体10の上に絶縁状態で積層されており、基本的に、これらを合わせた輪郭に沿った輪郭形状を有している。この−側フライングコンデンサ負極用導体5は、−側フライングコンデンサ正極用導体4と同じく、−側直流コンデンサ負極用導体7に対し、図3のような平面視で見たときに、第4の半導体モジュールMdを挟んで、一直線に並んだ配置となっている。
端子部5aは、−側フライングコンデンサFCNの負極FCN−に接続され、端子タブ5bは、第3の半導体モジュールMcの上を越えて、第4の半導体モジュールMdの中間端子に接続される。図5から明らかなように、この−側フライングコンデンサ負極用導体5は、−側フライングコンデンサFCNの負極FCN−と第4の半導体モジュールMdの中間端子とを接続する回路配線を構成する。
+側中間電位用導体11は、一端部に端子タブ11aを有するとともに、他端部の側縁に上方へ折り曲げられたFCPM端子(+側中間電位端子)11bを有する。これらの端子タブ11aおよびFCPM端子11bを除き、+側中間電位用導体11は、+側直流コンデンサ正極用導体6と同じ輪郭形状を有し、該+側直流コンデンサ正極用導体6の上に絶縁状態で積層されている。端子タブ11aは、第1の半導体モジュールMaのエミッタ端子に接続される。第1の半導体モジュールMaのエミッタ端子と第2の半導体モジュールMbのコレクタ端子は、上述したように+側モジュール接続用導体9によって互いに接続されているので、図5から明らかなように、+側中間電位用導体11は、第1の半導体モジュールMaと第2の半導体モジュールMbの中間接続点からFCPM端子を引き出す回路配線を構成する。
−側中間電位用導体12は、端子タブ12aを除き、上記の+側中間電位用導体11と左右対称に構成されており、FCPM端子11bと対称をなすFCNM端子(−側中間電位端子)12bを備え、−側直流コンデンサ負極用導体7の上に絶縁状態で積層されている。端子タブ12aは、第4の半導体モジュールMdのコレクタ端子に接続される。第3の半導体モジュールMcのエミッタ端子と第4の半導体モジュールMdのコレクタ端子は、上述したように−側モジュール接続用導体10によって互いに接続されているので、図5から明らかなように、−側中間電位用導体12は、第3の半導体モジュールMcと第4の半導体モジュールMdの中間接続点からFCNM端子を引き出す回路配線を構成する。
なお、+側中間電位用導体11と−側中間電位用導体12は、互いに平行に延びており、反対方向へ延びる+側フライングコンデンサ正極用導体2と−側フライングコンデンサ負極用導体5に対し、それぞれ直線状に並んだ配置となっている。
図6には、3層目の導体として、+側中間電位用導体11と−側中間電位用導体12の上に絶縁状態で積層されている中性点電位用導体8が示されている。この中性点電位用導体8は、互いに並んで配置された+側中間電位用導体11と−側中間電位用導体12の外側の輪郭に沿った輪郭形状を有しているとともに、+側フライングコンデンサ正極用導体2と−側フライングコンデンサ負極用導体5の一端部を覆う略T字形をなす延長部8aを備えている。換言すれば、この中性点電位用導体8は、+側フライングコンデンサ正極用導体2と−側フライングコンデンサ負極用導体5の一端部から+側中間電位用導体11と−側中間電位用導体12の全体を覆う相対的に大きな四角形をなし、かつ、第1の半導体モジュールMaと第4の半導体モジュールMdの各端子への接続を可能とするための一対の切欠部8b,8cを備えている。
この中性点電位用導体8は、延長部8aに2つの端子タブ8d,8eを有し、一方が第2の半導体モジュールMbのエミッタ端子に、他方が第3の半導体モジュールMcのコレクタ端子に、それぞれ接続されている。また、他端部の中央に、中性点となるNP端子8fが上方へ折れ曲がった形に形成されている。図5から明らかなように、この中性点電位用導体8は、第2の半導体モジュールMbと第3の半導体モジュールMcの中間接続点に中性点電位(NP)を与える回路配線を構成する。
直流コンデンサDCP,DCNについては図示していないが、図6に示すP端子6bとNP端子8fとの間に+側直流コンデンサDCPが接続され、N端子7bとNP端子8fとの間に−側直流コンデンサDCNが接続される。なお、これらの端子6b、7b、8fに直流コンデンサDCP,DCNを直接に接続してもよく、あるいはさらに別の導体を介して接続するようにしてもよい。
上記のように構成された実施例の導体接続構造によれば、フライングコンデンサFCP,FCNに接続するための各導体2,3,4,5と、直流コンデンサDCP,DCNに接続するための各導体6,7,8と、が、ヒートシンク1上の半導体モジュールMa〜Mdを挟んでそれぞれ反対側へ直線的に延びたレイアウトとなり、フライングコンデンサFCP,FCNおよび直流コンデンサDCP,DCNがヒートシンク1の両側にそれぞれ配置されるため、導体2,3,4,5および導体6,7,8のそれぞれの長さつまり導体距離を最小のものとすることができる。これにより、配線インダクタンスが低くなる。また、+側フライングコンデンサFCP用の導体2,3と、−側フライングコンデンサFCN用の導体4,5と、直流コンデンサDCP,DCNの両端に接続される導体7,8と、中間電位用の導体11,12と、が互いに交錯することがなく、それぞれ直線状に延びるため、一部の導体が迂回して長くなるようなことがない。
また、+側の回路配線となる各導体2,3,6,9,11と−側の回路配線となる各導体4,5,7,10,12とが基本的に対称の構成となり、各々の配線インダクタンス等が等価となる。
さらに、+側フライングコンデンサFCP用の互いに積層された2つの導体2,3では、フライングコンデンサFCPの充電時および放電時に、それぞれ逆向きに電流が流れるため、磁界が互いに打ち消しあうことで、インダクタンス低減作用が得られる。−側フライングコンデンサFCN用の2つの導体4,5においても同様である。
また、直流コンデンサDCP,DCN用の導体6,7と中間電位用の導体11,12と中性点電位用の導体8との互いに積層された3者の間でも、電流が逆向きに流れることによるインダクタンス低減作用が同様に得られる。
例えば、図9および図10は、+側フライングコンデンサFCPの充電時における電流の流れを矢印でもって示した説明図である。この例では、図9に示すように、FCPM端子からフライングコンデンサFCPの正極FCP+へ破線矢印のように電流が流れるとともに、フライングコンデンサFCPの負極FCP−からNP端子へと一点鎖線矢印のように電流が流れる。従って、図10に示すように、フライングコンデンサFCP用の互いに積層された2つの導体2,3で逆向きに電流が流れるとともに、中間電位用の導体11と中性点電位用の導体8とで逆向きに電流が流れる。これにより、それぞれでインダクタンス低減作用が得られる。なお、FCPM端子からフライングコンデンサFCPの正極FCP+へと流れる電流(破線矢印)は、第1の半導体モジュールMaを経由して流れ、フライングコンデンサFCPの負極FCP−からNP端子へと流れる電流(一点鎖線矢印)は、第2の半導体モジュールMbを経由して流れる。+側フライングコンデンサFCPの放電時、さらには−側フライングコンデンサFCNの充電時および放電時においても同様であり、積層された2つの導体で互いに逆向きに電流が流れることによるインダクタンス低減作用が得られる。
以上、本発明の一実施例を詳細に説明したが、本発明の導体接続構造は、上記実施例のようなマルチレベルインバータに限らず、他の回路構成を有するマルチレベルインバータにも適用することが可能である。
例えば、図11に回路図を示した5レベルインバータにも適用が可能である。このマルチレベルインバータは、やはり、共通部と、U相部と、V相部と、W相部と、を有しており、共通部は、直流電圧源となる+側および−側の直流コンデンサDCP,DCNと、+側および−側のフライングコンデンサFCP,FCNと、フライングコンデンサFCP,FCNの充電もしくは放電の経路の少なくとも一部を構成する2つの半導体スイッチ(例えばIGBT)SC1,SC2と、を備えて構成されている。
このような構成においても、半導体スイッチSC1,SC2を搭載したヒートシンクを中央に挟んで直流コンデンサDCP,DCNとフライングコンデンサFCP,FCNとをそれぞれ配置し、前述した実施例のものと同様の導体接続構造でもって回路配線を構成することが可能である。
なお、各実施例においては、半導体スイッチとしてIGBTを用いているが、MOSFET等の他の半導体スイッチを用いることも可能である。
1…ヒートシンク
2…+側フライングコンデンサ正極用導体
3…+側フライングコンデンサ負極用導体
4…−側フライングコンデンサ正極用導体
5…−側フライングコンデンサ負極用導体
6…+側直流コンデンサ正極用導体
7…−側直流コンデンサ負極用導体
8…中性点電位用導体
9…+側モジュール接続用導体
10…−側モジュール接続用導体
11…+側中間電位用導体
12…−側中間電位用導体
Sa〜Sh…半導体スイッチ
Ma〜Md…半導体モジュール
DCP…+側直流コンデンサ
DCN…−側直流コンデンサ
FCP…+側フライングコンデンサ
FCN…−側フライングコンデンサ

Claims (6)

  1. 中性点電位を挟んで+側および−側にそれぞれ設けられた直流コンデンサと、同じく+側および−側にそれぞれ設けられたフライングコンデンサと、上記フライングコンデンサの充電もしくは放電の経路を構成する半導体スイッチ群と、を含むマルチレベルインバータにおいて、上記半導体スイッチ群と上記直流コンデンサおよび上記フライングコンデンサとの間を板状の導体を用いて接続する導体接続構造であって、
    ヒートシンク上に搭載された上記半導体スイッチ群から一方の方向へ延び、かつ上記フライングコンデンサの正極および負極にそれぞれ接続されるとともに、互いに積層して配置されたフライングコンデンサ正極用導体およびフライングコンデンサ負極用導体と、
    上記半導体スイッチ群から上記フライングコンデンサ正極用導体およびフライングコンデンサ負極用導体とは反対側の方向へ延び、+側直流コンデンサの正極に接続される+側直流コンデンサ正極用導体と、
    上記+側直流コンデンサ正極用導体と並んで、上記半導体スイッチ群から上記フライングコンデンサ正極用導体およびフライングコンデンサ負極用導体とは反対側の方向へ延び、−側直流コンデンサの負極に接続される−側直流コンデンサ負極用導体と、
    上記半導体スイッチ群から上記+側直流コンデンサ正極用導体および上記−側直流コンデンサ負極用導体と同じ方向へ延び、並んで配置された上記+側直流コンデンサ正極用導体および上記−側直流コンデンサ負極用導体に対して積層して配置されるとともに、上記中性点電位として上記+側直流コンデンサの負極および上記−側直流コンデンサの正極に接続される中性点電位用導体と、
    を備えてなるマルチレベルインバータの導体接続構造。
  2. 上記マルチレベルインバータは、回路構成として、
    上記+側直流コンデンサの正極と上記中性点電位との間に第1〜第4の半導体スイッチが直列に接続され、第1の半導体スイッチと第2の半導体スイッチの中間接続点と、第3の半導体スイッチと第4の半導体スイッチの中間接続点と、の間に+側フライングコンデンサが接続されており、
    上記中性点電位と上記−側直流コンデンサの負極との間に第5〜第8の半導体スイッチが直列に接続され、第5の半導体スイッチと第6の半導体スイッチの中間接続点と、第7の半導体スイッチと第8の半導体スイッチの中間点接続と、の間に−側フライングコンデンサが接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載のマルチレベルインバータの導体接続構造。
  3. 上記マルチレベルインバータは、
    それぞれ複数のダイオードと複数の相電力制御用半導体スイッチを含むU相部とV相部とW相部と、をさらに備え、
    これらのU相部、V相部、W相部は、上記+側直流コンデンサの正極の電位と、上記第2の半導体スイッチと上記第3の半導体スイッチの中間接続点の電位と、上記中性点電位と、上記第6の半導体スイッチと上記第7の半導体スイッチの中間接続点の電位と、上記−側直流コンデンサの負極の電位と、の5つの入力を有し、
    5レベルインバータとして構成されている、ことを特徴とする請求項2に記載のマルチレベルインバータの導体接続構造。
  4. 上記第2の半導体スイッチと上記第3の半導体スイッチの中間接続点に接続され、かつ先端部に+側中間電位端子を有する+側中間電位用導体と、
    上記第6の半導体スイッチと上記第7の半導体スイッチの中間接続点に接続され、かつ先端部に−側中間電位端子を有する−側中間電位用導体と、
    をさらに備え、
    上記+側中間電位用導体は、上記+側直流コンデンサ正極用導体と上記中性点電位用導体とに対して積層して配置され、
    上記−側中間電位用導体は、上記−側直流コンデンサ負極用導体と上記中性点電位用導体とに対して積層して配置されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のマルチレベルインバータの導体接続構造。
  5. 上記第1,第2の半導体スイッチを含む第1の半導体モジュールと、上記第3,第4の半導体スイッチを含む第2の半導体モジュールと、上記第5,第6の半導体スイッチを含む第3の半導体モジュールと、上記第7,第8の半導体スイッチを含む第4の半導体モジュールと、が上記ヒートシンクの上面に「2×2」の形に配置されており、
    上記第1の半導体モジュールおよび上記第4の半導体モジュールが上記直流コンデンサ寄りに位置し、上記第2の半導体モジュールおよび上記第3の半導体モジュールが上記フライングコンデンサ寄りに位置している、ことを特徴とする請求項3または4に記載のマルチレベルインバータの導体接続構造。
  6. +側フライングコンデンサに接続される上記フライングコンデンサ正極用導体および上記フライングコンデンサ負極用導体と、上記+側直流コンデンサ正極用導体と、が、平面視において直線状に並んで配置されており、
    −側フライングコンデンサに接続される上記フライングコンデンサ正極用導体および上記フライングコンデンサ負極用導体と、上記−側直流コンデンサ負極用導体と、が、平面視において直線状に並んで配置されている、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマルチレベルインバータの導体接続構造。
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