JP2018174484A - 読取装置、記録装置、読取方法、及び記録方法 - Google Patents

読取装置、記録装置、読取方法、及び記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 原稿または記録媒体の斜め送りをより有効に防止する。【解決手段】 本発明に係る読取装置は、原稿を第1方向に搬送する搬送動作を行う搬送ローラと、搬送ローラにより搬送される原稿を読み取る読取手段と、第1方向において搬送ローラの上流側に配置され、原稿を検知する第1検知センサと、を備える読取装置であって、第1方向において搬送ローラの上流側であって第1方向と交差する第2方向において第1検知センサと異なる位置に配置され、原稿を検知する第2検知センサと、第1検知センサの出力値および第2検知センサの出力値に基づいて、搬送動作を開始する制御手段と、を備えることを特徴とする。【選択図】 図3

Description

本発明は、読取装置、記録装置、読取方法、及び記録方法に関する。
特許文献1には、原稿の自動給紙方法において、原稿がセットされたことを検知手段が検知した後、一定のタイムラグをおいて原稿の搬送を開始する技術が開示されている。当該技術によれば、原稿がセットされてから原稿の搬送が開始されるまでの間に一定のタイムラグが設定されているため、そのタイムラグを利用して使用者が原稿の姿勢を矯正することで、原稿の斜め送りを防止することができる。
特開2001―337493号公報
特許文献1に開示されている技術では、設定されたタイムラグの間に使用者が手動で原稿の姿勢を平行にする(矯正する)必要がある。しかしながら、使用者による原稿の姿勢の矯正が完了していない場合でも、設定されたタイムラグの時間が経過したら原稿の搬送が開始されてしまう。また、使用者による原稿の姿勢の矯正が完了するようにタイムラグを十分長い時間に設定した場合、使用者は、当該時間が経過するまでその原稿の姿勢を維持し続けなければならず、原稿の姿勢を担保することができないおそれがあった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、原稿または記録媒体の斜め送りをより有効に防止することができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る読取装置は、原稿を第1方向に搬送する搬送動作を行う搬送ローラと、前記搬送ローラにより搬送される原稿を読み取る読取手段と、前記第1方向において前記搬送ローラの上流側に配置され、原稿を検知する第1検知センサと、を備える読取装置であって、前記第1方向において前記搬送ローラの上流側であって前記第1方向と交差する第2方向において前記第1検知センサと異なる位置に配置され、原稿を検知する第2検知センサと、前記第1検知センサの出力値および前記第2検知センサの出力値に基づいて、前記搬送動作を開始する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、原稿または記録媒体の斜め送りをより有効に防止することができる技術を提供することができる。
第1実施形態に係る読取装置の斜視図である。 第1実施形態に係る読取装置の断面側面図である。 第1実施形態に係る読取装置の断面上面図である。 第1実施形態に係る検知センサの簡易断面図である。 第1実施形態に係る検知センサの配置を示す図である。 第1実施形態に係る検知センサの出力に付加する外付け回路の一例を示す図である。 第1実施形態に係る検知センサの出力に付加する外付け回路の一例を示す図である。 第1実施形態に係る検知センサの検知領域と出力電圧値の関係の一例を示す図である。 第1実施形態に係る検知センサの検知領域と出力電圧値の関係の一例を示す図である。 第1実施形態に係る検知センサの検知領域と出力電圧値の関係の一例を示す図である。 第1実施形態に係る検知センサの検知領域と出力電圧値の関係の一例を示す図である。 検知センサの電流値に対する出力電圧値の変化の一例を示す図である。 検知センサの受光素子のコレクタ電流IC−コレクタエミッタ間電圧VCE特性の一例を示す図である。 第1実施形態に係る原稿検知制御のフローチャートを示す図である。 第1実施形態における原稿サイズと検知センサ配置を示す図である。 第1実施形態における原稿サイズと検知センサの組み合わせを示す図である。 第2実施形態に係る記録装置の斜視図である。 第2実施形態に係る記録装置の断面側面図である。 第2実施形態に係る検知センサの配置を示す図である。 第2実施形態における記録媒体サイズと検知センサ配置を示す図である。 第2実施形態における記録媒体サイズと検知センサの組み合わせを示す図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る画像読取装置(以下、単に読取装置ともいう)について詳細に説明する。
<読取装置の構成>
本実施形態に係る読取装置100は、A0用紙などの大判サイズの原稿の画像を読み取る大判の読取装置である。本発明は、複合機(MFP:MultiFunction Printer)に搭載される読取装置にも適応可能である。MFPには、一般に、電子写真複合機、インクジェット複合機等が存在するが、本実施形態では、大判のインクジェット複合機(以下、単に記録装置ともいう)に適用した例について説明する。
図1は、本実施形態に係る読取装置の斜視図である。読取装置100は、上側カバー101、右側サイドカバー102、左側サイドカバー103、下側筐体111により覆われている。右側サイドカバー102には、読取装置100の操作を行うための操作部104が設けられている。操作部104の下方には読取装置の電源を入れるための電源ボタン105が設けられている。また、読取装置100は、記録装置から着脱するためのリリースレバー106と、使用者が内部に原稿を給送するための給送口107と、読み取られる原稿が載置される読取原稿台108とを有している。また、読取装置100には、不図示の電源コネクタ、インターフェースコネクタ等が設けられている。
図2は、本実施形態に係る読取装置を側面から見たときの断面図である。読取装置100の内部には、使用者により給送口107から給送された原稿119を搬送する搬送ローラ210が設けられている。搬送ローラ210は、ステッピングモータやDCモータ等の駆動モータ(駆動源)316とギア等を介して接続されており、駆動モータ316の回転により駆動される。搬送ローラ210と対向する位置には、ピンチローラ209が設けられている。ピンチローラ209は、搬送ローラ210の回転に従動して回転し、搬送ローラ210と共に原稿119を挟持して搬送する。
また、読取装置100には、搬送ローラ210によって搬送される原稿119の画像を読み取る読取部が設けられている。読取部は、原稿の搬送方向において上流側に配置された上流側イメージセンサ115と、原稿の搬送方向において下流側に配置された下流側イメージセンサ116と、原稿119を読み取る際に原稿を押圧するガラス板117とから構成されている。
また、読取装置100には、読み取られた原稿119を排出口112から機外に排出するための排出ローラ212が設けられている。排出ローラ212も、上述した駆動モータ316とギア等を介して接続されており、駆動モータ316の回転により駆動される。排出ローラ212と対向する位置には、従動ローラ211が設けられている。従動ローラ211は、搬送ローラ210の回転に従動して回転し、搬送ローラ210と共に原稿119を挟持して搬送する。また、原稿の搬送方向における上流側には、原稿119を検知する検知センサ(原稿検知センサ)200が配置されている。検知センサ200は、発光素子側検知センサ113と、受光素子側検知センサ114とから構成される分離型の透過型センサである。
また、読取装置100には、搬送ローラ210による原稿の搬送動作や、読取部による原稿の読取動作等を制御する制御部118が設けられている。
読取装置100を使用する場合、まず使用者は記録装置にAC電源を接続し、電源ボタン105を押下する。これにより読取装置に電源が供給される。なお、記録装置と読取装置の電源が別に設けられている場合は、読取装置本体の電源を入れる。読取装置によって読み取られた原稿の画像データは、USBケーブルやLANケーブル等を経由して記録装置本体やパソコン等の外部の処理装置へ転送される。使用者は、読取装置により読み取った画像データをパソコン内に保存するスキャンTOコピーや、読取装置により読み取った画像を記録装置により記録媒体に記録するスキャンTOプリントといった所望の操作を行うことができる。また、使用者は、読取装置により読み取った画像をUSBメモリに保存するスキャンTOUSBメモリといった操作も選択することができる。
読取装置100に電源が入り、読取装置100が使用可能な状態になると、使用者は、読取装置100の給送口107から原稿(読取原稿)119を手差しにより給送する。原稿119の給送の際、使用者は、原稿119の両端を持って、読取装置100の給送口107に手動により原稿119を挿入する。挿入された原稿119は、読取装置100内の検知センサ200の検知領域を通過して、原稿の搬送方向における読取部の上流側に配置された搬送ローラ210に突き当たる。検知センサにより原稿119が検知されると、搬送ローラ210が駆動し、読取装置100内の読取部によって画像が読み取られる読取位置に向けて原稿119の搬送を開始する。その際、原稿の搬送方向における読取部の下流側に配置された排出ローラ212も駆動される。
原稿119が搬送されると、上流側イメージセンサ115及び下流側イメージセンサ116は所定の位置から原稿119の画像を読み取る読取処理を開始する。原稿119は、給送口107から排出口112に向かって搬送ローラ210及び排出ローラ212によって搬送される。その間、原稿119は、ガラス板117に押圧され上流側イメージセンサ115及び下流側イメージセンサ116により画像が読み取られる。
図3は、本実施形態に係る読取装置を上面から見たときの断面図である。本実施形態に係る読取部は、原稿の搬送方向と交差する方向に配列された複数の上流側イメージセンサ115と、原稿の搬送方向と交差する方向に配列された複数の下流側イメージセンサ116とを有している。上流側イメージセンサ115と下流側イメージセンサ116は、千鳥状に配置されており、原稿の給送口107から見て、上流側イメージセンサ115と下流側イメージセンサ116の一部が互いに重なり合っている。
原稿の搬送方向における搬送ローラ210の上流側には、原稿の搬送方向と交差する方向に複数の検知センサが並んで配置されている。本実施形態では、検知センサは4個配置されており、それぞれ図3の左側から、左側検知センサ120、中央左側検知センサ124、中央右側検知センサ125、右側検知センサ121と称する。左側検知センサ120と右側検知センサ121は、搬送ローラ210とできるだけ平行で且つ離れた位置に配置することが好ましい。また、中央左側検知センサ124と中央右側検知センサ125は、搬送ローラ210とできるだけ平行で且つ読み取る対象の原稿サイズのうち最小サイズの原稿のなるべく両端側を検知できるように配置することが望ましい。
左側検知センサ120及び右側検知センサ121をできるだけ外側に配置することで、原稿119の斜行による角度差が中央付近に配置した場合よりも顕著に表れ、原稿119の姿勢(斜行の状態)をより検出し易くすることができる。また、中央左側検知センサ124及び中央右側検知センサ125を上記のように配置することで、読取装置100に対応する最小サイズの原稿119が使用された場合も、その原稿119が給送されたこと及びその原稿119の姿勢を検知することができる。
<検知センサ>
図4は、本実施形態に係る検知センサの簡易断面図である。本実施形態では、検知センサ200として、分離型の透過型センサを使用する。検知センサ200は、発光素子側検知センサ113と受光素子側検知センサ114とが対向して配置された構成となっている。
発光素子側検知センサ113は、コネクタ207を介して制御基板300のコネクタ310、311に接続されている。発光素子201の電源は、抵抗309を介して発光素子201のアノード側に接続されており、カソード側はコネクタ207を介して制御基板300に接地されている。
また、発光素子側検知センサ113は、発光素子201により発せられた光を集光する発光素子側レンズ203を備えており、発光素子201により発せられた光は、発光素子側レンズ203を介して、受光素子側検知センサ114に供給される。
受光素子側検知センサ114は、コネクタ207を介して制御基板300のコネクタ310、311に接続されている。受光素子202の電源は、受光素子側検知センサ外付け回路305を介して受光素子202のコレクタ側に接続されており、エミッタ側はコネクタを介して制御基板300に接地されている。
また、受光素子側検知センサ114は、受光素子202に光を集光するための受光素子側レンズ204を備えており、発光素子201により発せられた光は、受光素子側レンズ204を介して、受光素子202に光が供給される。
発光素子201により発せられた光は、発光素子側レンズ203と受光素子側レンズ204を介して受光素子202へ光が供給されるが、この間の光路205が検知センサの検知領域206である。この検知領域206を検知対象物(原稿)が通過することによって、受光素子202に供給される光量が変化し、検知センサ200の出力値(出力電圧値)が変化する。
この出力電圧値は、コネクタ207を介して制御基板300のCPU301の入力端子に入力され、CPU301は検知領域206における検知対象物の有無を判断することができる。
<検知センサの配置>
図5は、本実施形態に係る検知センサの配置を示す図である。図5は、複数の検知センサのうち左側検知センサ120の周辺を示した図である。図5(a)は、読取装置を上面から見たときの図である。図5(b)は、読取装置を正面から見たときの図である。図5(c)は、読取装置を右側面から見たときの図である。
上述したように本実施形態に係る検知センサ200は、分離型の透過型センサであり、発光素子側検知センサ113と受光素子側検知センサ114とが対向して配置される。ここで、発光素子側検知センサ113と受光素子側検知センサ114は、搬送ローラ210を挟むように、搬送ローラ210の上方および下方に配置する。この際、検知センサ200の光軸212がずれないように配置する。またここで、原稿の先端を搬送ローラとピンチローラの挟持位置(挟持部)となる突き当て位置208に突き当てた際、検知センサの検知領域が原稿により完全に遮光されないように、発光素子側検知センサ113と受光素子側検知センサ114とを配置する。すなわち、検知センサ200は、検知センサの検知領域206が原稿の搬送方向における搬送ローラ210の上流側の領域だけでなく、原稿の搬送方向における搬送ローラ210の下流側の領域も含むように配置される。
原稿の搬送方向における突き当て位置208の上流側において、原稿119により検知領域206が完全に遮光されてしまうと、原稿の先端がその遮光された位置から突き当て位置208までの間にある場合の出力電圧値が一定となってしまう。この場合、原稿の位置を正確に検知することができないおそれがある。そこで、本実施形態では、原稿119の先端を突き当て位置208に突き当てた際に、検知領域206が原稿119により完全には遮光されないようにすることで、原稿の位置をより正確に検知するようにしている。
なお、本発明において、原稿119の先端を突き当て位置208に突き当てた際に、検知領域206が原稿119により完全に遮光される構成を採ることもできる。その場合、各検知センサの検知領域において正確に原稿の位置を検知することができないことにより、原稿が斜行した状態のまま搬送されることも考えられるが、その斜行量が許容される範囲内に収まるように検知センサを配置することが好ましい。
原稿119の斜行を検知する際は、原稿119の角度差が最大になるようにできるだけ外側に配置する。複数の検知センサのうちの1つは、図における左側の原稿の搬送限界位置122の近傍に配置することが好適である。
<検知センサ付加回路(基本回路)>
図6に本実施形態に係る検知センサの出力に付加する外付け回路の一例を示す。図6は、検知センサ200の出力電圧値を検知領域206の遮光量に比例させるために付加する回路の基本回路及び結線図を示す図である。ここでは、読取装置100の給送口107から給送された原稿119を検知する検知センサ200を原稿の搬送方向と交差する方向に2個配置した場合の回路構成について説明する。このときの2つの検知センサ200を、それぞれ左側検知センサ120、右側検知センサ121と称する。
左側検知センサ120及び右側検知センサ121の検知領域の遮光量に応じてそれぞれの検知センサの出力電圧値を変化させるために、左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力端に、検知センサ外付け回路305を接続する。
制御基板300には、CPU301、検知センサ外付け回路305、左側検知センサ120及び右側検知センサ121の発光素子側電源VPIが電流制限抵抗309を介して接続されている。
制御基板300と左側検知センサ120は、コネクタ310を介して電気的に接続されている。また、制御基板300と右側検知センサ121は、コネクタ311を介して電気的に接続されている。
左側検知センサ120及び右側検知センサ121の受光素子202の出力端には抵抗307とスイッチ306が直列的に接続され、電源VCCに接続されている。
駆動モータ316は、コネクタ312を介して制御基板300と電気的に接続されており、制御基板300内のモータドライバ308により制御される。ここで駆動モータ316には、ステッピングモータやDCモータが用いられる。DCモータを使用する場合は、エンコーダ信号をCPUに信号を伝達する信号線が必要となる(不図示)。
通常、読取装置100に給送された原稿119を検知するために、検知センサの検知領域206の遮光量がある閾値を超えた場合、出力電圧を“H”状態とし、そうでない場合、出力電圧を“L”状態とすることが多い。
ここでは、通常の検知センサにおいて出力電圧を発生させるモードをデジタルモードとし、本実施形態における検知センサにおいて出力電圧を発生させるモードをアナログモードとして説明する。以下、デジタルモード及びアナログモードを比較しながら、本発明のアナログモードについて説明する。
デジタルモードにおいて使用する抵抗を抵抗A、アナログモードにおいて使用する抵抗を抵抗Bとし、検知センサ外付け回路305内の抵抗の抵抗値は、「抵抗A>抵抗B」となるように設定する。
ここで、スイッチ306は、CPU301の出力ポートにより制御される。CPU301は、スイッチ306のON/OFF制御を行い、左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧をモニタするため、左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力端は、CPU301のAD入力端子に接続されている。CPU301により、スイッチ306がON制御された場合、スイッチ306のON抵抗が無視できるほど小さいため、抵抗307の抵抗値と電源電圧VCCにより決定されるコレクタ電流は最大値となる。
<スイッチをデジタルトランジスタや電界効果トランジスタFETに変更した場合>
検知センサ外付け回路305のスイッチ306として、例えばデジタルトランジスタを採用し、デジタルトランジスタをスイッチとしての機能ではなく可変抵抗として利用した場合について説明する。
この場合、CPU301の出力は、DA出力可能なDA出力端子にデジタルトランジスタのベース端子を接続する。また、この場合、デジタルトランジスタは、可変抵抗とみなして使用する。DA出力端子とデジタルトランジスタの抵抗値により決定されるベース電流によりコレクタ電流が変化することを利用する。
抵抗307の抵抗値をRA、デジタルトランジスタを可変抵抗とみなした場合の抵抗値をRTとすると、合成抵抗Rは、以下の式(1)で表すことができ、RTを変化させることにより合成抵抗Rを変化させることができる。
R=(RA+RT)・・式(1)
次に、検知センサ外付け回路305のスイッチ306として、電界効果トランジスタFETを採用し、電界効果トランジスタFETをスイッチとしての機能ではなく可変抵抗として利用した場合について説明する。
この場合も、CPU301の出力は、DA出力可能なDA出力端子に電界効果トランジスタFETのゲート端子を接続する。また、この場合、電界効果トランジスタFETは、可変抵抗とみなして使用する。電界効果トランジスタFETのゲート電圧によりドレイン電流が変化することを利用する。
抵抗307の抵抗値をRA、電界効果トランジスタFETを可変抵抗とみなした場合の抵抗値をRTとすると、合成抵抗Rは、式(1)と同じように表すことができ、RTを変化させることにより合成抵抗Rを変化させることができる。
従って、CPU301のDA出力電圧を調整することで、合成抵抗値Rを固定ではなく可変とすることができ、検知センサや原稿の種類や各部品等のバラツキの影響を緩和することができる。
<検知センサ付加回路(置換回路)>
図7に本実施形態に係る検知センサの出力に付加する外付け回路の別の一例を示す。図7は、検知センサ外付け回路305の別の形態として、左側検知センサ120及び右側検知センサ121のコレクタ電流値ICを可変にする回路の一例である。
三端子レギュレータ320は、入力端子、出力端子、制御端子の3端子を有している。入力端子には電圧VMが供給され、出力端子には可変された出力電圧VRが出力される。
制御端子には、出力電圧を分圧するための抵抗323及び可変された電圧を電流に変換するための抵抗324が接続されている。また、制御端子には、可変抵抗として使用するトランジスタ322が、ベース抵抗を介してCPU301のDA出力端子に接続されている。
三端子レギュレータ320のリファレンス電圧をVREF、可変出力電圧をVR、トランジスタ322を可変抵抗として使用した時の抵抗を抵抗322とすると、
VR=VREF×(1+抵抗322/抵抗323)・・式(2)
と表すことができる。
CPU301のDA出力端子の電圧を制御することにより、トランジスタ322のベース電流を変化させ、トランジスタ322を可変抵抗として動作させることができる。さらに、トランジスタ322を可変抵抗として使用した場合の抵抗322を可変にすることにより、可変出力電圧VRを可変にすることができ、オームの法則により電流値ICを可変にすることができる。
ここで、可変にすることができる電流値ICとは、左側検知センサ120及び右側検知センサ121の受光素子202が完全にON状態のときに、電源電圧VCCと抵抗307によって決まる電流値ICのことである。この電流値ICと三端子レギュレータの負荷抵抗324とによって固定値の出力電圧VRが決定される。
CPU301は、CPU301のDA出力端子に固定された出力電圧VRが得られるようにDA値を設定する。そして、検知センサの検知領域206を原稿119が遮光することによって受光素子202の光量が変化し、電流値ICが変化する。三端子レギュレータの負荷抵抗324の電圧降下と固定された出力電圧VRとの差が、左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧VOUTである。
従って、出力電圧VRを固定値としている場合、図6の回路構成と同様の役割を果たすことができる。
<検知センサの検知モード(デジタルモード)>
通常、検知センサの検知モードは、読取装置内に原稿があるか否かを検出するためにデジタルモードを使用する場合が多い。本実施形態は、デジタルモードではなくアナログモードを使用するものであるが、アナログモードの理解を簡便にするため、まずはデジタルモードについて説明する。
読取装置100に供給された原稿119の有無を検知するために、検知センサの検知領域206の遮光量がある閾値を超えた場合に出力電圧が“H”状態となり、そうで無い場合に出力電圧が“L”状態となるように使用される場合が多い。ここでは、このような方法により検知センサ200の出力電圧を発生させるモードをデジタルモードと称する。
図6において、抵抗307、スイッチ306、検知センサ200のみの回路を考える。CPU301は、スイッチ306がONとなるように制御する。すると、抵抗307で制限されたコレクタ電流ICが受光素子202に供給される。
まず、原稿119を検知センサ200が検知していない場合を考える。検知センサ200には透過型センサを使用し、出力形態はオープンコレクタ、透過型センサの発光素子201はLED、受光素子202はフォトトランジスタである。
原稿119が無い場合、LEDの光は遮光されず、フォトトランジスタのベースに光電流が流れる。従って、フォトトランジスタはON状態になる。そのため、約0Vの電圧が検知センサ200の出力としてCPU301のAD入力端子に入力される。CPU301は、CPU301のAD入力端子に約0Vの電圧が入力された場合は、”原稿無し”と判定する。
次に、原稿119を検知センサ200が検知している場合を考える。原稿119が有る場合、原稿119の存在によりLEDの光は遮光され、フォトトランジスタのベースには光電流が流れない。従って、フォトトランジスタはOFF状態になる。そのため、電源電圧VCCより小さい電圧(電源電圧VCC−抵抗307の電圧降下)が検知センサ200の出力としてCPU301のAD入力端子に入力される。CPU301は、CPU301のAD入力端子に電源電圧VCCに近い電圧が入力された場合は、”原稿有り”と判定する。
ここで、出力電圧をVOUT、電源電圧VCCを+3.3V、抵抗307の抵抗値を10kΩ、フォトトランジスタの増幅率HFEを100とした場合について考える。
<ベース電流IBが0Aの場合>
フォトトランジスタのコレクタ電流ICは、
IC=IB×HFE
IC=0A
となる。
出力電圧VOUTは、
VOUT=3.3V−(IC×10kΩ)
VOUT=3.3V
となる。
<ベース電流IBが3.3μAの場合>
フォトトランジスタのコレクタ電流ICは、
IC=IB×HFE
IC=0.33mA
となる。
出力電圧VOUTは、
VOUT=3.3V−(IC×10kΩ)
VOUT=0V
となる。
上記から、ベース電流IBが3.3μA流れればフォトトランジスタをON状態にすることができることが分かる。そして、コレクタ電流ICは電源電圧VCCを抵抗A303で割った値で既定されるため、ベース電流IBを増加させてもコレクタ電流ICは、電源電圧VCCを抵抗A303の抵抗値で割った値以上は流れない。
従って、3.3μAを閾値として、3.3μAよりベース電流が小さい場合は、フォトトランジスタはOFF状態で、”原稿有り”となり、3.3μAよりベース電流が大きい場合は、フォトトランジスタはON状態で、”原稿無し”となる。
<検知センサの検知モード(アナログモード)>
本実施形態において、読取装置100に原稿119を手差しによりセットする場合の検知センサの検知モードはアナログモードである。このアナログモードにより原稿119の先端部の斜行を検知することができる。
アナログモードでは、図6の抵抗307として、デジタルモードで使用した抵抗値より小さい抵抗値のものを採用する。また抵抗値は検知センサ200の増幅率HFE等のパラメータを考慮して決定される。抵抗307の抵抗値が小さいことで、抵抗307の両端に発生する電圧が小さくなり、出力電圧VOUTに余裕ができ、ベース電流IBの変化に応じて出力電圧VOUTを変化させることができる。
ベース電流IBの変化は、すなわち、検知センサの検知領域206の遮光量の変化と同等である。そのため、検知センサ200の出力電圧は、検知センサ200付近での原稿の搬送方向における原稿の位置を意味している。
そこで、搬送ローラ210と平行になるように配置された複数の検知センサ200の出力電圧を見ることにより、原稿の斜行の状態を検知することができる。具体的には、各検知センサ200の出力電圧がある範囲内にある場合は、給送された原稿119は斜行していない(平行である)と判断し、出力電圧がその範囲外にある場合は、給送された原稿119は斜行していると判断することができる。
ここで、出力電圧をVOUT、電源電圧VCCを+3.3V、抵抗307の抵抗値を900Ω、フォトトランジスタの増幅率HFEを100とした場合について考える。なお、アナログモードにおいてもデジタルモードと同様に原稿の有無の検知を行うが、ここでは、それ以降の処理についての説明であるため、ベース電流IBが流れない状態、すなわち、原稿119が無い状態の場合は考えない。
<ベース電流IBが3.3μAの場合>
フォトトランジスタのコレクタ電流ICは、
IC=IB×HFE
IC=0.33mA
となる。
出力電圧VOUTは、
VOUT=3.3V−(IC×900Ω)
VOUT=3.0V
となる。
<ベース電流IBが0.01mAの場合>
フォトトランジスタのコレクタ電流ICは、
IC=IB×HFE
IC=1mA
となる。
出力電圧VOUTは、
VOUT=3.3V−(IC×900Ω)
VOUT=2.4Vとなる。
<ベース電流IBが0.03mAの場合>
フォトトランジスタのコレクタ電流ICは、
IC=IB×HFE
IC=3mA
となる。
出力電圧VOUTは、
VOUT=3.3V−(IC×900Ω)
VOUT=0.6V
となる。
上記から、検知センサの検知領域206の遮光量の変化により、変化するベース電流を3.3μA〜0.03mAの間になるように設定すれば、原稿の搬送方向における原稿の先端部の位置に応じたフォトトランジスタの出力電圧を得ることができる。
検知センサ200の出力電圧をCPU301のAD入力端子に入力させAD値を複数の検知センサから得られたAD値と比較することにより、給送された原稿の斜行の状態(搬送ローラとの平行度)を判定することができる。
<アナログモードにおける検知センサによる原稿の斜行検知>
図8から図11に、本実施形態に係る検知センサの検知領域と出力電圧値の関係の一例を示した図を示す。各図(a)は、読取装置100を上面から見たときの断面図を模式的に表したものであり、説明の簡単のため、原稿の搬送方向における搬送ローラ210の上流側に検知センサ200が2個配置された例を示す。検知センサは、搬送ローラ210に対して平行で、且つ、左側の原稿の搬送限界位置122及び右側の原稿の搬送限界位置123の近傍にそれぞれ配置する。ここで、左側に配置した検知センサを左側検知センサ120、右側に配置した検知センサを右側検知センサ121と称する。また、左側検知センサ120によって原稿を検知可能な検知領域を左側検知領域400、右側検知センサ121によって原稿を検知可能な検知領域を右側検知領域401と称する。各図(b)は、原稿119が各図(a)に示すような状態で各検知領域に入った場合の、各検出センサの出力電圧値を示したものです。以下、各図について説明する。
<原稿が給送されていない状態>
図8(a)は、原稿119が給送されていない状態、すなわち、原稿119の先端部が左側検知領域400及び右側検知領域401のいずれの検知領域にも到達していない状態を示している。図8(b)は、図8(a)の状態のときの左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧値を示している。ここでは、原稿119が左側検知領域400及び右側検知領域401のいずれの検知領域も遮光していないため、左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧値はいずれも約0V付近となる
従って、CPU301のAD入力端子にコネクタを介して接続された検知センサ200の出力電圧として約0Vが入力され、CPU301は未だ原稿119が給送されていない”原稿無し”の状態と判断する。
<原稿が給送されている状態>
図9(a)は、使用者により原稿119が給送され、原稿119が左側検知領域400及び右側検知領域401を遮光した状態を示している。図9(b)は、図9(a)の状態のときの左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧値を示している。
原稿119が左側検知領域400及び右側検知領域401を遮光すると、左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧値は、左側検知領域400及び右側検知領域401の遮光量に比例して上昇する。上述したように、CPU301のAD入力端子にコネクタを介して接続された各検知センサ200の出力電圧が入力され、CPU301内部でAD変換されて、閾値Aと比較される。入力されたAD変換値が閾値Aより大きい場合、CPU301は原稿119が給送された”原稿有り”の状態と判断する。
なお、複数の検知センサ200が存在する場合、最初に、いずれかの検知センサの出力値が閾値Aより大きくなった時が、CPU301が原稿119が給送されたと判断する時である。その後、出力値が閾値Aより大きくなった検知センサ200を、CPU301のレジスタに記憶する。
保存された検知センサ200のうち、設定された優先順位の高いものから2個の検知センサ200を選択する。そして、この2個の検知センサ200の出力電圧値をモニタして原稿119の斜行を検知する。
<原稿が斜行している状態>
図10(a)は、使用者により原稿119が給送され、原稿119が左側検知領域400及び右側検知領域401を遮光し、且つ、原稿119が斜行した状態を示している。図10(b)は、図10(a)の状態のときの左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧値を示している。
ここでは説明の簡単のため、上記の優先順位に従って左側検知センサ120及び右側検知センサ121が選択されたとする。
検知センサ200は、検知領域の遮光量に応じた出力電圧を出力するため、CPU301に入力されるそれぞれ左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧値は異なっている。CPU301は、一定の周期で左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧をAD変換し、比較を行っている。ここでは、原稿119が斜行しており、左側検知領域400の遮光量が多く、右側検知領域401の遮光量が少ない。このように、原稿119が斜行した状態では、それぞれ左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧値が異なっている。この状態をCPU301が検知した場合、CPU301は、原稿119が斜行している(斜行状態)と判断し、原稿119の装置内への搬送(引き込み)を開始しない。そして、この状態で所定時間経過すると、CPU301は、表示装置(LCD,LED等)を用いて、使用者に原稿119が斜行状態であり、未だ原稿119が搬送ローラに対して平行になっていない旨の通知等を行う。
<原稿が搬送ローラに対して平行になっている状態>
図11(a)は、使用者により原稿119が給送され、原稿119が左側検知領域400及び右側検知領域401を遮光し、且つ、原稿119が搬送ローラに対して平行になっている(斜行していない)状態を示している。図11(b)は、図11(a)の状態のときの左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧値を示している。
検知センサ200は、検知領域の遮光量に応じた出力電圧値を出力するため、CPU301に入力される左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧値はほぼ同じであり、いずれも閾値Aより大きい値に設定された閾値Bより大きい値になっている。この状態をCPU301が検知した場合、原稿119を装置内へ引き込むために、搬送ローラ210を駆動させる。ここで、単に左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧値が等しくなったことを条件に搬送ローラ210を駆動させる制御を行うことも考えられる。しかし、そのような場合、原稿119が搬送ローラ210との突き当て位置208に到達しない場合でも、搬送ローラ210が駆動してしまうおそれがある。この状態では、原稿119は、搬送ローラ210に到達していないため、搬送ローラ210によって装置内に引き込めないおそれがある。そこで、突き当て位置208の近傍の位置に相当する閾値Bを設定し、左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧値がいずれも閾値Bより大きい場合に搬送ローラ210を駆動させることとした。
CPU301は、一定の周期で左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧をAD変換し、比較を行っている。
このように、左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧値がいずれも閾値Bより大きい場合に、CPU301は、原稿119が搬送ローラに対して平行になっていると判断する。そして、搬送ローラ210を駆動し、原稿119を読取装置100内へ引き込む搬送動作を開始する。そして、読取装置100は読取部において、原稿119の読取を開始する。
<デジタルモード及びアナログモードの働き>
図12は、図6の負荷抵抗307と電源電圧VCCにより決定される電流値ICに対する、CPU301のAD入力端子に入力される検知センサ200の出力電圧VOUTの変化を示す図である。ここで、上述したデジタルモードの場合の電流値ICと出力電圧VOUTの関係を実線で示し、アナログモードの場合の電流値ICと出力電圧VOUTの関係を点線で示す。電流値ICは、検知領域206の遮光量に応じて変化する。
原稿119による検知領域206の遮光量が少ない場合、検知センサ200の受光素子202に光量が多く入力されるため、電流値ICは光電流IBの増幅率HFE倍に比例して大きくなる。また、原稿119による検知領域206の遮光量が多い場合、検知センサ200の受光素子202に光量が少なく入力されるため、電流値ICは光電流IBの増幅率HFE倍に比例して小さくなる。
図12に示すように、デジタルモードとアナログモードでは、抵抗307の抵抗値と電源電圧VCCで既定される電流値ICMAXが異なるため、傾きの異なる右下がりの直線となる。左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧VOUTが0Vの場合、電流値ICは最大の電流値(ICMAX)となる。
デジタルモードでは、左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧VOUTを1V変化させるために必要な電流値ICは0.1μAである。デジタルモードでは、少ない電流で出力電圧VOUTを変化させることができる。従って、デジタルモードは、原稿119が給送されたか否かを判定するモードとして好適である。
また、アナログモードでは、左側検知センサ120及び右側検知センサ121の出力電圧VOUTを1V変化させるために必要な電流値ICは1.1μAである。アナログモードでは、デジタルモードより多くの電流を流さなければ出力電圧VOUTを変化させることができない。従って、検知領域206の遮光量の変化に従って出力電圧VOUTを変化させることができるため、原稿119の斜行を検知するモードとして好適である。
図13は、検知センサ200の受光素子202のコレクタ電流IC−コレクタエミッタ間電圧VCE特性の一例を示す図である。図12及び図13を用いてデジタルモード及びアナログモードの動作を説明する。
デジタルモードの負荷線501の動作点はA−C間であり、アナログモードの負荷線502の動作点はB−C間である。デジタルモード及びアナログモードは共に原稿119と左側検知センサ120及び右側検知センサ121の位置により決定される発光素子201の光電流IB0〜IB3は同じである。
検知領域206の遮光量が少ない場合、発光素子201からの光の透過が多いため受光素子202のコレクタ電流ICが多く流れると共に、受光素子202のコレクタ−エミッタ間電圧VCEは、約0Vになる。一方、検知領域206の遮光量が多い場合、発光素子201からの光の透過が小さいため受光素子202のコレクタ電流ICがあまり流れず、受光素子202のコレクタ−エミッタ間電圧VCEは、電源電圧VCC(動作点C)に近くなる。
<検知領域の遮光量が少ない場合>
まず、デジタルモードにおいて、発光素子201からの光電流がIB3からIB2に変化した場合を考える(動作点A−A’間)。このとき、受光素子309のコレクタ−エミッタ間電圧VCEの電圧値(VA’−VA)は、ほとんど変化しない。
従って、デジタルモードでは、原稿119による検知領域206の遮光量が微少に変化した場合でも、受光素子202のコレクタ−エミッタ間電圧VCEはあまり変化せず、CPU301は”L=約0V”と判断する。
次に、アナログモードにおいて、発光素子201からの光電流がIB3からIB2に変化した場合を考える(動作点B−B’間)。このとき、受光素子202のコレクタ−エミッタ間電圧VCEの電圧値(VB’−VB)は、デジタルモードと比較すると多く変化する。
従って、アナログモードでは、原稿119による検知領域206の遮光量が微少に変化した場合でも、受光素子202のコレクタ−エミッタ間電圧VCEは微少変化に対応して変化する。よって、CPU301は動作点Bにおける電圧値と動作点B’における電圧値を、異なる電圧値としてAD変換する。
<検知領域の遮光量が多い場合>
まず、デジタルモードにおいて、発光素子201からの光電流がIB1からIB0に変化した場合を考える(動作点D−C間)。このとき、受光素子202のコレクタ−エミッタ間電圧VCEの電圧値は、急峻に変化する。
従って、デジタルモードでは、原稿119による検知領域206の遮光量が微少に変化した場合、受光素子202のコレクタ−エミッタ間電圧VCEは急峻に変化し、CPU301は”H=約3.3V“と判断する。
デジタルモードの役割は、原稿119が給送されたか否かを検知することである。よって、原稿119による検知領域206の遮光量が少ない場合は、検知領域206内に原稿119が存在しないと判断する。
次に、アナログモードにおいて、発光素子201からの光電流がIB1からIB0に変化した場合を考える(動作点E−C間)。このとき、受光素子202のコレクタ−エミッタ間電圧VCEの電圧値は、デジタルモードと比較すると、変化量は少ないが傾きは緩やかに変化する。
従って、アナログモードでは、原稿119による検知領域206の遮光量が微少に変化した場合でも、受光素子202のコレクタ−エミッタ間電圧VCEは、微少変化に対応して変化する。よって、CPU301は動作点Eにおける電圧値と動作点Cにおける電圧値は、ほぼ同じ電圧値としてAD変換する。
このように、デジタルモードでは、原稿119による検知領域206の遮光量の変化に応じて、あたかもデジタル的にコレクタ−エミッタ間電圧VCEが変化する。またアナログモードでは、原稿119による検知領域206の遮光量の変化に応じて、あたかもアナログ的にコレクタ−エミッタ間電圧VCEが変化する。
<原稿検知制御のフローチャート>
次に、本実施形態に係る読取装置100が実行する原稿検知制御についてフローチャートを用いて説明する。原稿検知制御は、使用者による原稿の給送と、給送された原稿の斜行状態とを検知する制御である。給送された原稿の先端部が搬送ローラに対して平行になったことを検知したときに、搬送ローラを駆動して原稿を内部に引き込む搬送動作を開始する。
図14に本実施形態に係る原稿検知制御のフローチャートを示す。本制御は、読取装置100の電源がONにされて読取装置100がスタンバイ状態(原稿の手差し待ちの状態)になったときに実行される。
まず、ステップS100において、読取装置100は、複数の検知センサ200のそれぞれの出力電圧のモニタを開始する。複数の検知センサ200からの出力電圧はアナログ電圧であるため、CPU301は複数の検知センサ200の出力電圧を入力端子に入力し、AD変換を行ってそのAD変換値を保持する。複数の検知センサ200の出力端子は、並列にCPU301の入力端子に接続しているため、若干のタイムラグはあるが、各検知センサ200の出力電圧のAD変換及びAD変換値の比較は並列に処理される。この間、読取装置100は、使用者が手差しによって原稿119を給送するのを待機した状態にある。
ステップS101では、複数の検知センサ200のうちいずれかの検知センサの出力電圧値が予め設定された閾値Aより大きくなったか否かを判定する。使用者が読取装置100内に原稿119を給送した場合、いずれかの検知センサの検知領域206の遮光量が変化する。すなわち、複数の検知センサ200のうちいずれかの検知センサの出力電圧値が閾値Aより大きくなった場合、CPU301は読取装置100内に原稿119が給送されたと判断する。
ステップS101において検知センサの出力電圧値が閾値Aより大きくなったと判定された場合、ステップS102へ進み、当該検知センサに関する情報、すなわち出力電圧値が閾値Aより大きくなった検知センサを特定する情報等をRAM303等に記憶する。そして、ステップS103では、その記憶された情報に基づいて、出力電圧値が閾値Aより大きくなった検知センサの個数をカウントする。例えば、読取装置100内に4個の検知センサが配置されており、中央側の2個の検知センサが閾値Aより大きくなった場合、“0110”の数値情報が記憶される。これは中央側の2個の検知センサの出力電圧が閾値Aより大きくなったことを示すものである。このときの各数値を加算して、出力電圧値が閾値Aより大きくなった検知センサは2個であるとカウントする。
ステップS104では、カウントされた検知センサ数が2個以上であるか否かを判定する。カウントされた検知センサ数が2個未満の場合、ステップS101へ戻る。出力電圧値が閾値Aより大きくなった検知センサが2個以上になるまで、ステップS101〜S103までの処理を繰り返す。
ステップS104において、カウントされた検知センサ数が2個以上であると判定された場合、ステップS105へ進む。ステップS105では、出力電圧値が閾値Aより大きくなった複数の検知センサの中から、後の原稿の斜行検知を行うための検知センサを2個選択する。原稿の斜行検知を行うための検知センサは、予め定められた優先順位に従って選択する。原稿の斜行状態を検知するためには、原稿が斜行したときの角度がより正確に分かるように、できるだけ距離が離れた位置にある2つの検知センサを選択することが好適である。すなわち、できるだけ原稿119の両端部に近い位置にある検知センサを2つ選択するように、検知センサの優先順位を設定する。この優先順位とステップS102で取得した情報とを照合することにより、斜行検知に使用する2個の検知センサを選択する。
次のステップS106では、給送された原稿の斜行検知を行う。すなわち、ステップS106では、ステップS105で選択された2個の検知センサ200の出力電圧値のいずれもが、予め定められた閾値B(閾値Aより大きい)より大きい値になったか否かを判定する。CPU301は、2個の検知センサ200の出力電圧値のいずれもが閾値Bより大きくなった場合、原稿119は斜行していない(搬送ローラ210に対してほぼ平行である)と判断する。一方、CPU301は、2個の検知センサ200の出力電圧値のいずれかが閾値Bより小さい場合、原稿119は斜行していると判断する。使用者は、この間、読取装置100内に給送された原稿119の姿勢を矯正して、突き当て位置208付近で、搬送ローラ210と平行になるように、原稿119の姿勢を調整する。
ステップS106において、2個の検知センサ200の出力電圧値のいずれもが閾値Bより大きくなったと判断された場合、次のステップS107に進む。ステップS107では、CPU301がモータドライバ308に指示を出し、駆動モータ316を駆動させる。CPU301は、モータドライバ308に指示を出し、駆動モータ316を回転させ、搬送ローラ210の駆動を開始する。
このように本制御では、給送された原稿の先端部が搬送ローラに対して平行になったことを検知した後に、搬送ローラによる搬送動作を開始する。これにより、原稿が斜行した状態で内部に搬送され斜行した状態で原稿が読み取られることを防止することができる。
なおここでは、原稿の給送から搬送までの処理を説明したが、その後の読取部による原稿の読取動作の処理等についてはその説明を省略する。
<原稿の姿勢情報の表示>
上述したように、読取装置100を使用する際、使用者は原稿119の両端を持って給送口107に原稿119を給送する。給送された原稿119が検知センサの検知領域206を通過すると、検出センサは、原稿119が検知領域206に無い場合と比較して、高い電圧値を出力する。このときが検出センサにより原稿119を検知した状態である。検知センサの出力電圧値が予め定められた閾値Aより大きい場合、読取装置100は、使用者により原稿119が給送口107から給送されたと判断する。
次に、使用者により原稿119が搬送ローラ210に突き当たる位置(突き当て位置208)まで給送される。その際、右側検知センサ314及び左側検知センサ315の検知領域が給送された原稿119により遮光された面積に比例して、右側検知センサ314及び左側検知センサ315がそれぞれの電圧値を出力する。
読取装置100は、右側検知センサ314及び左側検知センサ315のそれぞれの出力電圧値が閾値Aよりも大きい閾値Bより大きくなった場合、原稿119の先端部と搬送ローラ210とがほぼ平行になったと判断する。そのときに初めて搬送ローラ210を駆動して内部に原稿119を引き込む搬送動作を開始する。
このように、各検知センサの出力電圧をモニタしている間、表示装置にそれぞれの出力電圧のレベルを表示するようにしておいても良い。例えば、赤色又は青色LEDを使用する場合、各々の出力電圧値が閾値Bより小さい場合は、赤色LEDを点灯させる。また、各々の出力電圧値が閾値Bより大きい場合は、青色LEDを点灯させる。このようにして、原稿119を給送している使用者に対して、現在の原稿119の姿勢に関する情報(姿勢情報)を通知するようにしても良い。また、各々の出力電圧値によって変化するように設定したインジゲータを表示して、インジゲータのレベルの変化を示すことにより、使用者に現在の原稿119の姿勢情報を通知するようにしても良い。
ここで、表示装置としては、LEDやインジゲータに限定されない。また、表示装置は、読取装置100に設けられたものに限定されず、画像記録装置やPC等であってもよい。いずれであっても、使用者が読取装置100に原稿119を給送している状態において、使用者が表示装置を確認できる範囲にあることが好ましい。
また、各々の出力電圧値が閾値Bより小さい場合、搬送ローラ210による搬送動作は開始されず、その間、使用者は、原稿119を手動により搬送ローラ210に対して平行になるように調整する。
ここで、使用者は、原稿119の姿勢を調整(矯正)している間、突き当て位置208付近を目視することができないため、所定時間経過しても原稿119の先端部を搬送ローラ210に対して平行な状態にできないおそれがある。そのような場合、読取装置100は、使用者に対して、表示装置や通知装置等(LCD、LED、ブザー等)により、給送している原稿119の先端部が搬送ローラに対して平行になっていない旨を通知し、原稿119を平行にするように促す等しても良い。
<読取装置における複数の検知センサの配置例>
本実施形態に係る読取装置100は、幅方向のサイズがA4縦サイズからA0横サイズまでの大きさの原稿119に対応している。図15は、本実施形態に係る読取装置100において、Aサイズ(A0〜A4サイズ)の原稿119の給送を想定した場合の、検知センサ200の配置例を示す図である。なお、本発明は、幅方向のサイズがA0横サイズより大きい原稿やA4縦サイズより大きい原稿、またはBサイズの原稿に対応した読取装置に対しても適用可能である。
本実施形態に係る読取装置100では、給送する原稿119は給送口107に対して中央合わせとなっている。読取装置100において、原稿119の最小サイズであるA4縦サイズの原稿119を給送した場合の原稿119の両端付近に、中央左側検知センサ124と中央右側検知センサ125を配置する。また、A0縦サイズの原稿119を給送した場合の原稿119の両端付近に、左側検知センサ120と左側検知センサ120を配置する。
図16は、原稿サイズと検知センサの組み合わせを示す図である。図において、中央左側検知センサ124、中央右側検知センサ125、左側検知センサ120、右側検知センサ121を、それぞれ検知センサA、検知センサB、検知センサC、検知センサDと表す。読取装置100において、中央側に配置された検知センサAと検知センサBは、すべての原稿サイズの原稿(A4縦サイズからA0横サイズまで)に対して使用可能である。一方、それより中央から離れた位置に配置された検知センサCと検知センサDは、給送される原稿119のサイズに応じて、使用可能か否かが異なる。すなわち、検知センサCと検知センサDは、A1横サイズ以上のサイズの原稿119が給送されてきた場合に、使用可能である。
ここで、A1横サイズ以上のサイズの原稿119が給送された場合、中央側に配置された検知センサAと検知センサB、それより中央から離れた位置に配置された検知センサCと検知センサDのいずれの組み合わせにより、原稿119の斜行検知を行っても良い。なお、上述したように、原稿の斜行状態を検知するためには、できるだけ離れた位置にある2つの検知センサを選択することが好適である。すなわち、ここでは、A1横サイズ以上のサイズの原稿119に対しては、検知センサCと検知センサDを用いて斜行検知を行うことが好適である。これにより、A1横サイズ以上のサイズの原稿119が給送された場合に、斜行した状態で原稿が搬送され、原稿の両端部が搬送限界位置に到達することによって紙ジャムが発生する等の事態を防止することができる。また、斜行がより顕在化し易い大きいサイズの原稿においても、原稿の先端部の斜行をより高精度に検知することができ、斜行した状態で原稿の画像が読み取られる等の事態を防止することができる。
具体的には、A1横サイズ以上の原稿が給送された場合、読取装置100内に設けられた2つ以上の検知センサが原稿119を検知する。この場合、反応した複数の検知センサのうち、一番外側に配置されている検知センサを優先的に使用する。例えば、A1横サイズの原稿が給送された場合、検知センサA、検知センサB、検知センサC、検知センサDの4つの検知センサが反応する。この反応した4つの検知センサのうち、優先順位に従って、2つの検知センサを選択する。優先順位としては、図16に示すように、外側に配置された検知センサCと検知センサDが高く設定される。よって、優先順位に従って、反応した検知センサのうち最も離れた位置に配置された検知センサCと検知センサDが選択される。この選択された検知センサCと検知センサDによって、給送された原稿119の斜行検知を行う。
また、使用者がイレギュラーな方法で原稿を給送することにより、検知センサDのみが反応せずに、残りの検知センサA、検知センサB、検知センサCが原稿119を検知する場合が想定される。この場合、図16に示す優先順位に従って、3つの検知センサのうち検知センサAと検知センサCが優先的に選択され、斜行検知に使用される。また、検知センサCのみが反応しない場合、図16に示す優先順位に従って、3つの検知センサのうち検知センサAと検知センサDが優先的に選択され、斜行検知に使用される。
なお、本発明では、中央側の検知センサAと検知センサBを用いて斜行検知を行っても良い。その場合、センサ間の距離が比較的短いため、原稿のサイズが大きくなるほど斜行検知の精度に不利となるが、使用者が極端に斜行した状態で原稿を給送しない限り、紙ジャムが発生しない構成とすることもできる。また、原稿の斜行検知の精度が落ちたとしても、その後の画像処理において画像の斜行を矯正する構成とすることも可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る画像記録装置(以下、単に記録装置ともいう)について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、第1実施形態と同様の構成についてはその説明を省略する。
<記録装置の構成>
図17は、本実施形態に係る記録装置の斜視図である。記録装置800は、スタンド805により支持されている。記録装置800は、記録媒体カバー801、ダストカバー806、左側インクタンクカバー807、右側インクタンクカバー808、上部カバー815、背面カバー816により覆われている。右側インクタンクカバー808には、記録装置800の操作を行うための操作部809が設けられている。操作部809には、記録装置800の電源を入れるための電源ボタンが設けられている。また、記録装置800は、記録媒体を着脱するためのリリースレバー810と、使用者が内部に記録媒体を給送するための給送口802と、画像を記録された記録媒体を外部へ排出するための排出口803と排出ガイド804とを有している。また、記録装置800には、不図示の電源コネクタ、インターフェースコネクタ等が設けられている。
図18は、本実施形態に係る記録装置を操作部側の側面から見たときの断面図である。本実施形態に係る記録装置800は、記録媒体824としてロール紙とカット紙の双方に対応している。記録装置800の内部には、ロール紙を保持するスプール811と、スプール811を駆動するためのロールモータ813が設けられている。また、ロールモータ813の駆動力をスプール811に伝達するロールモータ駆動伝達ギア812が設けられている。記録媒体824がロール紙の場合は、使用者は、記録媒体カバー801を開け、ロール紙にスプール811を通し、記録装置800にセットする。また、記録媒体824がカット紙の場合は、使用者は、記録媒体カバー801を閉じたままガイドとして利用して、記録装置800にセットする。
記録装置800の背面には給送口802が設けられており、給送口802の付近には記録媒体824を円滑に給送するための搬送コロ814が配されている。記録装置800の内部には、使用者により給送口107から給送された記録媒体824を搬送する搬送ローラ821が設けられている。搬送ローラ821は、ステッピングモータやDCモータ等の駆動モータ(駆動源)820の回転により駆動される。搬送ローラ821と対向する位置には、ピンチローラ825が設けられている。ピンチローラ825は、搬送ローラ821の回転に従動して回転し、搬送ローラ821と共に記録媒体824を挟持して搬送する。
記録装置800は、記録媒体824の搬送方向における搬送ローラ821の下流側に、記録ヘッドを着脱自在に搭載し往復移動するキャリッジ822を有している。記録装置800には、インクを収容するインクタンクが着脱自在に搭載される。記録ヘッドは、インクタンクから供給されたインクを吐出可能に構成されている。記録ヘッドは、キャリッジ822が往復移動している間に、下方をプラテン823により支持され搬送ローラ821により間欠的に搬送される記録媒体824に対して、画像データに従ってインクを吐出することにより画像を記録する記録動作を行う。
また、記録装置800には、記録媒体824の搬送方向における搬送ローラ821の上流側に、記録媒体824が給送されたか否かを検知するための検知センサ819が配置されている。検知センサ819は、背面カバー816に取り付けられている。検知センサ200は、第1実施形態と同様に、発光素子側検知センサ819aと受光素子側検知センサ819bとから構成された分離型の透過型センサである。発光素子側検知センサ819aと受光素子側検知センサ819bは、搬送ローラ821とピンチローラ825とによる記録媒体824のニップ位置(挟持位置)818の近傍に配置されている。また、検知センサ819は、記録媒体824の搬送方向と交差する方向に複数並んで配置されている。第1実施形態と同様に、この複数の検知センサにより、記録媒体824が給送されたこと及びその記録媒体824の姿勢を検知することができる。
また、記録装置800には、搬送ローラ821による記録媒体の搬送動作や、記録ヘッドによる記録動作等を制御する不図示の制御部が設けられている。
記録装置800は、梱包から開梱された状態では、インクタンク、記録ヘッド、記録媒体は未装着である。記録装置800を使用状態にするには、使用者は、まず記録装置800にAC電源を接続し、操作部809に設けられている電源ボタンを押下する。使用者は、記録装置800からのメッセージに従い、左側インクタンクカバー807及び右側インクタンクカバー808を開けて、インクタンクを装着する。次に、使用者は、記録装置800からの要求に従って、ダストカバー806を開け、不図示のキャリッジに記録ヘッドを装着する。この段階では、まだ記録ヘッドにインクは供給(充填)されていない。記録ヘッドが装着されると、記録装置800は、記録ヘッドへのインクの充填を開始する。インクの充填が完了すると、記録装置800は印字チェックを行い、印字チェックが正常に終了すると、記録装置800は使用可能な状態となる。
記録装置800が使用可能な状態になると、使用者は、記録媒体824を記録装置800にセットするために、給送口802から記録媒体824としてのロール紙またはカット紙の先端を記録装置800内に差し込み給送する。使用者は、記録装置800内に設置された検知センサ819が記録媒体824を検知するまで、手動で記録媒体824を送っていく。検知センサ819による検知結果がCPUに通知されると、CPUは使用者が設定した記録媒体の種類に応じた搬送シーケンスを実行する。搬送シーケンスの実行が終了すると、搬送した記録媒体824に画像データに応じた画像が記録される。画像が記録された記録媒体は、不図示のカッタにより切断され、排出ガイド804を通って排出口803から外部へ排出される。
このように、使用者は、手動により記録媒体824を給送口802から差し込み、検知センサ819の検知領域206まで記録媒体824を給送する。給送された記録媒体824が検知センサの検知領域206を通過すると、検出センサ819は、記録媒体824が検知領域206に無い場合と比較して、高い電圧値を出力する。このときが検出センサにより記録媒体824を検知した状態である。検知センサの出力電圧値が予め定められた閾値Aより大きい場合、CPUは、使用者により記録媒体824が給送口802から給送されたと判断する。
次に、使用者は、記録媒体824を搬送ローラ821とピンチローラ825のニップ位置(突き当て位置)818まで給送する。その際、複数の検知センサの検知領域が給送された記録媒体824により遮光された面積に比例して、複数の検知センサはそれぞれの電圧値を出力する。
記録装置800は、複数の検知センサのうち少なくとも2つの検知センサの出力電圧値が閾値Aよりも大きい閾値Bより大きくなった場合に、記録媒体824の先端部と搬送ローラ210とがほぼ平行になったと判断する。そのときに初めて搬送ローラ821を駆動して、記録媒体824を記録ヘッドと対向する位置に搬送する搬送動作を開始する。
これらの流れは、第1実施形態において、図6のフローチャートを用いて説明したものと同様である。
そして、記録装置800は、記録媒体824を記録動作が開始される記録開始位置まで搬送した後、その記録媒体824に対して記録動作を行う。
<検知センサの配置>
図19は、本実施形態に係る検知センサの配置を示す図である。図19は、複数の検知センサのうち左端側に配置された検知センサの周辺を示した図である。図19(a)は、記録装置の上面から見たときの図である。図19(b)は、読取装置の正面から見たときの図である。図19(c)は、読取装置の右側面から見たときの図である。
上述したように本実施形態に係る検知センサ819は、分離型の透過型センサであり、発光素子側検知センサ819aと受光素子側検知センサ819bとが対向して配置される。ここで、発光素子側検知センサ819aと受光素子側検知センサ819bは、搬送ローラ821を挟むように、搬送ローラ821の上方および下方に配置する。この際、検知センサ819の光軸912がずれないように配置する。またここで、記録媒体824の先端をニップ位置(突き当て位置)818に突き当てた際、検知センサの検知領域906が記録媒体824により完全に遮光されないように、発光素子側検知センサ819aと受光素子側検知センサ819bとを配置する。すなわち、検知センサ819は、検知センサの検知領域906が記録媒体の搬送方向における搬送ローラ821の上流側の領域だけでなく、記録媒体の搬送方向における搬送ローラ821の下流側の領域も含むように配置される。
記録媒体824の搬送方向における突き当て位置の上流側において、記録媒体824により検知領域906が完全に遮光されてしまうと、記録媒体の先端がその遮光された位置から突き当て位置までの間にある場合の出力電圧値が一定となってしまう。この場合、記録媒体の位置を正確に検知することができないおそれがある。そこで、本実施形態では、記録媒体824の先端を突き当て位置に突き当てた際に、検知領域906が記録媒体824により完全には遮光されないようにすることで、記録媒体の位置をより正確に検知するようにしている。
なお、本発明において、記録媒体824の先端を突き当て位置に突き当てた際に、検知領域906が記録媒体により完全に遮光される構成を採ることもできる。その場合、各検知センサの検知領域において正確に記録媒体の位置を検知することができないことにより、記録媒体が斜行した状態のまま搬送されることも考えられるが、その斜行量が許容される範囲内に収まるように検知センサを配置することが好ましい。
記録媒体824の斜行を検知する際は、記録媒体824の角度差が最大になるようにできるだけ外側に配置する。複数の検知センサのうちの1つは、図における左側の記録媒体の搬送限界位置922の近傍に配置することが好適である。
<記録装置における複数の検知センサの配置例>
本実施形態に係る記録装置800は、幅方向のサイズがA4縦サイズからA0横サイズまでの大きさの記録媒体824に対応している。図20は、本実施形態に係る記録装置800において、Aサイズ(A0〜A4サイズ)の記録媒体824の給送を想定した場合の、検知センサ819の配置例を示す図である。なお、本発明は、幅方向のサイズがA0横サイズより大きい記録媒体やA4縦サイズより大きい記録媒体、またはBサイズの記録媒体に対応した記録装置に対しても適用可能である。
本実施形態に係る記録装置800では、給送する記録媒体824は装置前面から見て右側揃えとなっている。そこで、記録装置800において、給送口802の右端付近に検知センサA920を配置する。また、記録媒体824の最小サイズであるA4縦サイズの記録媒体824を給送した場合に記録媒体824の左側端部付近を検知できるよう検知センサB921を配置する。同様に、A2縦サイズの記録媒体824を給送した場合に記録媒体824の左側端部付近を検知できるよう検知センサC922を配置する。また、A0縦サイズの記録媒体824を給送した場合に記録媒体824の左側端部付近を検知できるよう検知センサD923を配置する。
図21は、記録媒体サイズと検知センサの組み合わせを示す図である。記録装置800において、右端側に配置された検知センサA920は、すべてのサイズの記録媒体に対して使用される。また、その左側に配置された検知センサB921も、すべてのサイズの記録媒体(A4縦サイズからA0横サイズまで)に対して使用可能である。一方、その他の検知センサについては、給送される記録媒体824のサイズに応じて、使用可能か否かが異なる。すなわち、検知センサCはA2縦サイズ以上のサイズの記録媒体が給送された場合に使用可能であり、検知センサDはA0縦サイズ以上のサイズの記録媒体が給送された場合に使用可能である。
ここで、A2縦サイズ以上の記録媒体が給送された場合、記録装置800に設けられた3つ以上の検知センサが記録媒体を検知する。この場合、反応した複数の検知センサのうち、一番離れた位置に配置された2つの検知センサを優先的に使用して、記録媒体の斜行検知を行う。例えば、A2縦サイズの記録媒体が給送された場合、検知センサA920、検知センサB921、検知センサC922の3つの検知センサが反応する。この反応した3つの検知センサのうち、優先順位に従って、2つの検知センサを選択する。優先順位としては、図21に示すように、検知センサAが最も高く設定され、ついで外側に配置されたものが高く設定されている。ここでは、検知センサA920と検知センサC922が選択される。また、例えば、A0縦サイズの記録媒体が給送された場合、検知センサA920、検知センサB921、検知センサC922、検知センサD923の4つの検知センサが反応する。この反応した4つの検知センサのうち、図21に示す優先順位に従って、検知センサA920と検知センサD923が選択される。この選択された2つの検知センサによって、給送された記録媒体の斜行検知を行う。
このように給送された記録媒体824の両端に近い2個の検知センサにより斜行を検知することにより、より正確に記録媒体の斜行を検知することができる。
そして、記録媒体が斜行していないと判断されてから搬送ローラ821による記録媒体の搬送を開始することにより、記録媒体が斜行した状態で搬送され、両端部の搬送限界位置に到達することによって紙ジャムが発生する等の事態を防止することができる。また、斜行がより顕在化し易い大きいサイズの記録媒体においても、斜行した状態で原稿の画像が読み取られる等の事態を防止することができる。
100 読取装置
115 上流側イメージセンサ
116 下流側イメージセンサ
120 左側検知センサ
121 右側検知センサ
124 中央左側検知センサ
125 中央右側検知センサ
200 検知センサ
210 搬送ローラ
800 記録装置
822 キャリッジ
819 検知センサ
821 搬送ローラ
920 検知センサA
921 検知センサB
922 検知センサC
923 検知センサD

Claims (25)

  1. 原稿を第1方向に搬送する搬送動作を行う搬送ローラと、
    前記搬送ローラにより搬送される原稿を読み取る読取手段と、
    前記第1方向において前記搬送ローラの上流側に配置され、原稿を検知する第1検知センサと、を備える読取装置であって、
    前記第1方向において前記搬送ローラの上流側であって前記第1方向と交差する第2方向において前記第1検知センサと異なる位置に配置され、原稿を検知する第2検知センサと、
    前記第1検知センサの出力値および前記第2検知センサの出力値に基づいて、前記搬送動作を開始する制御手段と、を備えることを特徴とする読取装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1検知センサの出力値および前記第2検知センサの出力値が閾値より大きい場合に、前記搬送動作を開始することを特徴とする請求項1に記載の読取装置。
  3. 使用者が手差しにより原稿を給送するための給送口を備え、
    前記第1検知センサおよび前記第2検知センサは、前記給送口より手差しにより給送された原稿を検知することを特徴とする請求項1または2に記載の読取装置。
  4. 前記第1検知センサの検知領域および前記第2検知センサの検知領域は、前記第1方向における前記搬送ローラの下流側の領域も含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の読取装置。
  5. 前記第1検知センサおよび前記第2検知センサはそれぞれ、発光素子と受光素子とを有する透過型センサであり、前記発光素子と前記受光素子との間の光路を原稿が通過したときの遮光量に応じた出力値の変化により、当該原稿を検知することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の読取装置。
  6. 原稿を給送するための給送口と、前記給送口より給送された原稿を第1方向に搬送する搬送動作を行う搬送ローラと、前記搬送ローラにより搬送される原稿を読み取る読取手段と、を備える読取装置であって、
    前記第1方向において前記搬送ローラの上流側であって前記第1方向と交差する第2方向において異なる位置に少なくとも3つ以上並んで配置され、前記給送口より給送された原稿を検知するための複数の検知センサと、
    前記給送口より原稿が給送されたときの前記複数の検知センサの出力値に基づいて、前記複数の検知センサから少なくとも2つの検知センサを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記少なくとも2つの検知センサの出力値に基づいて、前記搬送動作を開始する制御手段と、を備えることを特徴とする読取装置。
  7. 前記選択手段は、前記複数の検知センサのうち、前記給送口より原稿が給送されたときの出力値が第1の閾値よりも大きい2つの検知センサを第1の検知センサおよび第2の検知センサとして選択し、
    前記制御手段は、前記選択手段により選択された前記第1検知センサおよび前記第2検知センサのそれぞれの出力値が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値より大きくなった場合に、前記搬送動作を開始することを特徴とする請求項6に記載の読取装置。
  8. 前記第1検知センサの出力値および前記第2検知センサの出力値が前記第1の閾値よりも大きくなってから所定時間経過しても前記第2の閾値より大きくならなかった場合に、所定の情報を使用者に対して通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の読取装置。
  9. 前記第1検知センサの検知領域および前記第2検知センサの検知領域は、前記第1方向における前記搬送ローラの下流側の領域も含むことを特徴とする請求項7または8に記載の読取装置。
  10. 前記第1検知センサおよび前記第2検知センサはそれぞれ、発光素子と受光素子とを有する透過型センサであり、前記発光素子と前記受光素子との間の光路を原稿が通過したときの遮光量に応じた出力値の変化により、当該原稿を検知することを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1項に記載の読取装置。
  11. 前記給送口には、使用者の手差しにより原稿が給送されることを特徴とする請求項6ないし10のいずれか1項に記載の読取装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の読取装置と、
    前記読取装置によって読み取られた原稿の画像を記録媒体に記録する記録手段と、を備える記録装置。
  13. 記録媒体を第1方向に搬送する搬送動作を行う搬送ローラと、
    前記搬送ローラにより搬送される記録媒体に画像を記録する記録手段と、
    前記第1方向において前記搬送ローラの上流側に配置され、記録媒体を検知する第1検知センサと、を備える記録装置であって、
    前記第1方向において前記搬送ローラの上流側であって前記第1方向と交差する第2方向において前記第1検知センサと異なる位置に配置され、記録媒体を検知する第2検知センサと、
    前記第1検知センサの出力値および前記第2検知センサの出力値に基づいて、前記搬送動作を開始する制御手段と、を備えることを特徴とする記録装置。
  14. 前記制御手段は、前記第1検知センサの出力値および前記第2検知センサの出力値が閾値より大きい場合に、前記搬送動作を開始することを特徴とする請求項13に記載の記録装置。
  15. 使用者が手差しにより記録媒体を給送するための給送口を備え、
    前記第1検知センサおよび前記第2検知センサは、前記給送口より手差しにより給送された記録媒体を検知することを特徴とする請求項13または14に記載の記録装置。
  16. 前記第1検知センサの検知領域および前記第2検知センサの検知領域は、前記第1方向における前記搬送ローラの下流側の領域も含むことを特徴とする請求項13ないし15のいずれか1項に記載の記録装置。
  17. 前記第1検知センサおよび前記第2検知センサはそれぞれ、発光素子と受光素子とを有する透過型センサであり、前記発光素子と前記受光素子との間の光路を記録媒体が通過したときの遮光量に応じた出力値の変化により、当該記録媒体を検知することを特徴とする請求項13ないし16のいずれか1項に記載の記録装置。
  18. 記録媒体を給送するための給送口と、前記給送口より給送された記録媒体を第1方向に搬送する搬送動作を行う搬送ローラと、前記搬送ローラにより搬送される記録媒体に画像を記録する記録手段と、を備える記録装置であって、
    前記第1方向において前記搬送ローラの上流側であって前記第1方向と交差する第2方向において異なる位置に少なくとも3つ以上並んで配置され、前記給送口より給送された記録媒体を検知するための複数の検知センサと、
    前記給送口より記録媒体が給送されたときの前記複数の検知センサの出力値に基づいて、前記複数の検知センサから少なくとも2つの検知センサを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記少なくとも2つの検知センサの出力値に基づいて、前記搬送動作を開始する制御手段と、を備えることを特徴とする記録装置。
  19. 前記選択手段は、前記複数の検知センサのうち、前記給送口より記録媒体が給送されたときの出力値が第1の閾値よりも大きい2つの検知センサを第1の検知センサおよび第2の検知センサとして選択し、
    前記制御手段は、前記選択手段により選択された前記第1検知センサおよび前記第2検知センサのそれぞれの出力値が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値より大きくなった場合に、前記搬送動作を開始することを特徴とする請求項18に記載の記録装置。
  20. 前記第1検知センサの出力値および前記第2検知センサの出力値が前記第1の閾値よりも大きくなってから所定時間経過しても前記第2の閾値より大きくならなかった場合に、所定の情報を使用者に対して通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項19に記載の記録装置。
  21. 前記第1検知センサの検知領域および前記第2検知センサの検知領域は、前記第1方向における前記搬送ローラの下流側の領域も含むことを特徴とする請求項19または20に記載の記録装置。
  22. 前記第1検知センサおよび前記第2検知センサはそれぞれ、発光素子と受光素子とを有する透過型センサであり、前記発光素子と前記受光素子との間の光路を記録媒体が通過したときの遮光量に応じた出力値の変化により、当該記録媒体を検知することを特徴とする請求項19ないし21のいずれか1項に記載の記録装置。
  23. 前記給送口には、使用者の手差しにより記録媒体が給送されることを特徴とする請求項18ないし22のいずれか1項に記載の記録装置。
  24. 原稿を給送するための給送口と、前記給送口より給送された原稿を第1方向に搬送する搬送動作を行う搬送ローラと、前記搬送ローラにより搬送される原稿を読み取る読取手段と、前記第1方向において前記搬送ローラの上流側であって前記第1方向と交差する第2方向において前記第1検知センサと異なる位置に3つ以上並んで配置され前記給送口より給送された原稿を検知するための複数の検知センサと、を備える読取装置における読取方法であって、
    前記給送口より原稿が給送されたときの前記複数の検知センサの出力値に基づいて、前記複数の検知センサから少なくとも2つの検知センサを選択する選択工程と、
    前記選択工程により選択された前記少なくとも2つの検知センサの出力値に基づいて、前記搬送動作を開始する搬送工程と、
    前記搬送工程により前記搬送動作が開始された原稿を読み取る読取工程と、を有することを特徴とする読取方法。
  25. 記録媒体を給送するための給送口と、前記給送口より給送された記録媒体を第1方向に搬送する搬送動作を行う搬送ローラと、前記搬送ローラにより搬送される記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記第1方向において前記搬送ローラの上流側であって前記第1方向と交差する第2方向において異なる位置に少なくとも3つ以上並んで配置され前記給送口より給送された記録媒体を検知するための複数の検知センサと、を備える記録装置における記録方法であって、
    前記給送口より記録媒体が給送されたときの前記複数の検知センサの出力値に基づいて、前記複数の検知センサから少なくとも2つの検知センサを選択する選択工程と、
    前記選択工程により選択された前記少なくとも2つの検知センサの出力値に基づいて、前記搬送動作を開始する搬送工程と、
    前記搬送工程により前記搬送動作が開始された記録媒体に画像を記録する記録工程と、を有することを特徴とする記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020189710A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、印刷媒体搬送装置および画像形成方法
CN113844183A (zh) * 2021-06-30 2021-12-28 厦门汉印电子技术有限公司 一种打印机及其打印介质的定位装置和定位方法

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