JP2018174100A - 車両用前照灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】一の光源によって成形しやすい形状の横長の投影レンズ全体を発光可能な車両用前照灯を提供する。【解決手段】一の光源5と、一の光源5からの光を反射する反射鏡6と、反射光の一部を遮光するシェード8と、反射光を制御する長手形状の投影レンズ9と、を有する車両用前照灯1において、反射鏡6は、主反射領域6dと、主反射領域の両側の第1別反射領域6e及び第2別反射領域6fと、を有する。投影レンズ9は、主反射光を透過させる主透光領域9aと、シェード8の近傍に第1焦点F1を有し、主透光領域9aの前面9dと面一に形成され、第1別反射光を透過させる第1別透光領域9bと、シェードの近傍に第2焦点F2を有し、前記主透光領域の前面と面一に形成され、第2別反射光を透過させる第2別透光領域9cと、を有する。【選択図】図3

Description

一の光源によって横長の投影レンズ全体を発光可能な車両用前照灯に関する。
特許文献1の車両用灯具は、中央のメインレンズ及び左右一対のサブレンズから形成される横長の投影レンズを備え、リフレクターを介して一の光源からの出射光を横長の投影レンズに入射させている。
特開2015−18702号
しかし、特許文献1の投影レンズは、平凸レンズをほぼ半分に切った形状からなる左右対称のレンズの中央に平凸型のメインレンズを挟み基端部で一体化した形状を有するため、前面に複雑な凹凸形状を形成しなければならない点で成形しづらい問題がある。
一方で一の光源からの出射光を特許文献1のような構成のリフレクターによって横長の投影レンズに漏れなく入射させる場合、反射光の光束は、円形になるために横長の投影レンズの中央のみに入射して投影レンズの左右両端に入射出来ない。その結果、点灯中の横長の投影レンズは、中央部のみが光を発し、左右両端を含む全体が光って見えない点で見栄えが悪くなる。
本願は、上記問題に鑑みて、成形しやすい形状の横長のレンズ全体を一の光源で発光可能な車両用前照灯を提供するものである。
一の光源と、一の光源からの光を反射する反射鏡と、反射鏡による反射光の一部を遮光するシェードと、シェードを通過した反射光を透過させて制御する長手形状の投影レンズと、を有する車両用前照灯において、前記反射鏡は、主反射領域と、主反射領域の両側にそれぞれ配置される第1の別反射領域及び第2の別反射領域と、を有し、前記長手形状の投影レンズは、主反射領域による主反射光を透過させる主透光領域と、シェードの近傍に第1焦点を有し、主透光領域の前面と面一に形成され、第1別反射領域の第1別反射光を透過させる第1別透光領域と、シェードの近傍に第2焦点を有し、前記主透光領域の前面と面一に形成され、第2別反射領域による第2別反射光を透過させる第2別透光領域と、を有するようにした。
(作用)投影レンズの主透光領域、第1及び第2別透光領域の前面が一体で形成され、主反射光が投影レンズの主透光領域を明るく発光させることに加え、第1焦点を通過して第1別透光領域に入射する第1反射光と、第2焦点を通過して第2別透光領域に入射する第2反射光がそれぞれ主透光領域の両側にある第1及び第2別透光領域を明るく発光させる。
車両用前照灯において、前記シェードを第1位置と第2位置との間で変位可能に形成した。
(作用)反射光の一部をシェードで遮光する状態と、全く遮光しない状態との切り替えがされる。
車両用前照灯において、前記主透光領域及び第1及び第2別透光領域のそれぞれの後面を一体の自由曲面形状に形成した。
(作用)投影レンズの主透光領域及び第1及び第2別透光領域の後面が、各領域への入射光を独立して制御する。
一の光源と、一の光源からの光を反射する反射鏡と、反射鏡による反射光の一部を遮光するシェードと、シェードを通過した反射光を透過させて制御する長手形状の投影レンズと、を有する車両用前照灯において、前記反射鏡と投影レンズの間に配置され、光源から直接入射する光を1回以上の反射によって投影レンズの外周近傍に入射させる複数の補助反射領域を備えた補助反射鏡を有するようにした。
(作用)反射鏡の反射光が投影レンズの中央を明るく発光させることに加え、反射鏡に入射出来ずに光源から補助反射鏡に直接入射した漏れ光が複数の補助反射領域によって1回以上反射され、反射光による投影レンズ領域の発光領域の外側を明るく発光させる。
車両用前照灯において、前記投影レンズの前面の外周近傍に出射光を制御する微細なレンズステップを形成した。
(作用)投影レンズの外周近傍から出射する光がレンズステップによって微細に制御される。
請求項の車両用前照灯によれば、投影レンズの成形が容易になり、かつ長手形状を有する投影レンズの中央のみならず全体が明るく発光する。
また、2形態の配光パターンを切り替えて形成できる。
また、車両用前照灯によれば、投影レンズの主透光領域及び第1及び第2別透光領域から出射する光が更に詳細に制御される。
また、投影レンズの成形が容易になり、かつ投影レンズの中央のみならず全体が明るく発光する。
また、投影レンズの外周近傍の発光制御が容易になる。
第1実施例の車両用前照灯の正面図。 第1実施例の車両用前照灯を縦方向に切断した図1のI−I断面図。 第1実施例の車両用前照灯を横方向に切断した図1のII−II断面図。 (a)第1実施例の車両用前照灯による合成配光パターンを示す図。(b)反射領域毎の配光パターン形状を示す図 (a)第2実施例の車両用前照灯の縦断面図。(b)第2実施例の車両用前照灯による合成配光パターンを示す図。 第3実施例の車両用前照灯の縦断面図。 第3実施例の車両用前照灯の横断面図。
以下、本発明の好適な実施形態を図1から図7に基づいて説明する。各図においては、車両用前照灯の各部や車両用前照灯の搭載車両のドライバーから見た道路の方向を(上方:下方:左方:右方:前方:後方=Up:Lo:Le:Ri:Fr:Re)として説明する。
まず、図1から図4によって第1実施例の車両用前照灯を説明する。第1実施例の車両用前照灯1は、図1から図3に示される第1実施例の車両用前照灯1は、ロービーム用配光パターンを形成する前照灯の一例を示すものであり、ランプボディ2と、前面カバー3と、前照灯ユニット4を備える。ランプボディ2は、車両の前方側に開口部を有し、前面カバー3は、透光性を有する樹脂やガラス等で形成され、ランプボディ2の開口部に取り付けられることによって内側に灯室Sを形成する。図2及び図3に示す前照灯ユニット4は、一の光源5,反射鏡6、支持部材7,シェード8、投影レンズ9によって構成され、灯室Sの内側に配置される。
図2及び図3に示す光源5は、LED等の発光素子によって構成される。反射鏡6は、互いに分離して形成された主反射鏡6aと、主反射鏡6aの左側に配置される第1別反射鏡6bと、主反射鏡6aの右側に配置される第2別反射鏡6cによって構成される。主反射鏡6a、第1別反射鏡6b及び第2別反射鏡6cは、楕円形状の反射面である主反射領域6dと、主反射領域6dから独立した楕円形状の反射面である第1別反射領域6e及び第2別反射領域6fをそれぞれ有する。尚、主反射鏡6a、第1別反射鏡6b及び第2別反射鏡6cは、主反射領域6d、第1別反射領域6e及び第2別反射領域6fを互いに独立して形成してあれば、本実施例と異なり一体に形成されても良い。
図2及び図3に示す支持部材7は、金属で形成され、水平方向に伸びる光源支持部7aと、投影レンズ9を支持するレンズ支持部7bと、光源支持部7aの底部近傍から前方に伸びてレンズ支持部7bに一体化された連結部7cと、光源支持部7aの基端から鉛直方向に伸びる板状の基礎板部7dを有する。基礎板部7dは、2箇所のスクリュー固定部(7e、7f)とそれらの中間位置から上方に設けられた球受部7gを一体に有する。連結部7cは、光源支持部7aの先端から下方に離間した位置から前方に向けて下降し、かつ投影レンズ9の後面9eに対向する傾斜面7hを有する。
図2及び図3に示す光源5と反射鏡6は、光源支持部7aに固定される。光源5は、光源支持部7a上において主反射鏡6a、第1別反射鏡6b及び第2別反射鏡6cによって上から覆われ、かつ主反射領域6d、第1別反射領域6e及び第2別反射領域6fの共通する焦点F0近傍に配置される。シェード8は、正面から見て図1のような三角形状の2箇所の凹部(8a,8b)を左右2箇所に有するように光源支持部7aの先端に形成される。
図3に示す投影レンズ9は、中央の主透光領域9a(図3の投影レンズ9上の2つの2点鎖線で囲まれた領域)と、主透光領域9aの左側に一体に設けられる第1別透光領域9bと、主透光領域9aの右側に一体に設けられる第2別透光領域9cによって構成される。主透光領域9aは、前方に凸となるシリンドリカルレンズ形状を有し、第1及び第2別透光領域(9b、9c)は、前方に凸となる非球面の凸レンズを焦点から左右に2分割した形状を有する。左側の第1別透光領域9b、中央の主透光領域9a、右側の第2別透光領域9cの各前面は、面一かつ一体の前面9dとして形成される。また投影レンズ9の後面9eは、一体の自由曲面形状に形成され、入射光の屈折方向を主透光領域9a、第1別透光領域9b及び第2別透光領域9c毎に独立して制御する。尚、後面9eは、後面において入射光の屈折方向を制御しないのであれば、投影レンズ9の光軸L0に対する直行面として形成されても良い。投影レンズ9は、非球面の凸レンズを焦点から左右に2分割した形状を有するように第1及び第2別透光領域(9b、9c)を形成することにより、後方に第1焦点F1及び第2焦点F2を有する。
投影レンズ9の主透光領域9aは、主反射鏡6aの主反射領域6dに対向し、左側の第1別透光領域9bは、第1別反射鏡6bの第1別反射領域6eに対向し、右側の第2別透光領域9cは、第2別反射鏡6cの第2別反射領域6fに対向するように配置される。また、投影レンズ9は、後方の第1及び第2焦点(F1,F2)を反射鏡6の第1及び第2別反射領域(6e,6f)のそれぞれの前方焦点(F0以外の別焦点)と一致させるように配置される。シェード8は、凹部8aを第1焦点F1の近傍に配置し、かつ凹部8bを第2焦点F2の近傍に配置するように光源支持部7aの先端に形成される。
支持部材7を含む前照灯ユニット4は、ランプボディ2に回動自在に保持されたエイミングスクリュー(10a、10b)を基礎板部7dのスクリュー固定部(7e、7f)に螺着され、かつランプボディ2に螺着されたヒッチボール11のボール11aを球受部7gに装着されることでランプボディ2に対して傾動自在に支持される。また、灯室S内には、投影レンズ9の周囲を前方から目隠しするエクステンションリフレクター12が設けられる。
次に図2から図4により光源5による出射光(L1〜L3)の光路と車両(図示せず)の前方に表示される配光パターンについて説明する。図3に示すように光源5から出射した光の一部L1は、反射鏡6の主反射鏡6aの主反射領域6dによってシェード8の凹部(8a,8b)の間に反射され、光源5から出射した光の一部L2は、第1別反射鏡6bの第1別反射領域6eによってシェード8の凹部8aの近傍に反射され、光源5から出射した光の一部L3は、第2別反射鏡6cの第2別反射領域6fによってシェード8の凹部8bの近傍に反射される。図2に示す縦断面内において、反射鏡6による反射光(L1〜L3)は、シェード8の近傍で焦点を結ぶように反射されることでシェード8によって一部を遮光され、後面9eから投影レンズ9に入射する。
図3に示すように、主反射鏡6aの主反射領域6dによる主反射光L1は、シェード8の平坦部分を通過しつつ投影レンズ9の主透光領域9aを透光し、図5(b)に示す形状の配光パターンP1を表示する。第1別反射領域6eによる第1別反射光L2は、シェード8の凹部8a及びその周辺の平坦部分を通過しつつ投影レンズ9の第1別透光領域9bを透光し、図5(b)に示す形状の配光パターンP2を表示する。第2別反射領域6fによる第2別反射光L3は、シェード8の凹部8b及びその周辺の平坦部分を通過しつつ投影レンズ9の第2別透光領域9cを透光し、図5(b)に示す形状の配光パターンP3を表示する。車両用前照灯1は、図5(b)の配光パターン(P1〜P3)を車両(図示せず)の前方で合成表示することにより、図5(a)に示す横長のロービーム用の合成配光パターンを表示する。
次に図5により、車両用前照灯の第2実施例を説明する。図5は、第2実施例の車両用前照灯21を図1のI−I切断線の位置に相当する位置で切断したと仮定した縦断面図である。第2実施例の車両用前照灯21は、支持部材22の形状が第1実施例の支持部材7と異なる他、第1実施例の車両用前照灯1と共通した構成を有する。具体的には、第2実施例の車両用前照灯21においては、第1実施例のシェード8に相当する部位の代わりに光源支持部7aから分離した構成からなる可動型のシェード23を設けている。
図5の第2実施例の支持部材22は、金属で形成され、光源5及び反射鏡6を固定する光源支持部22aと、光源支持部22aの底部近傍から前方に伸びるシェード支持部22bと、シェード形成部22cと、シェード支持部22bから前方に伸びるレンズ支持部22dと、光源支持部22aの基端から鉛直方向に伸びる板状の基礎板部22eを有する。基礎板部22eは、2箇所のスクリュー固定部(22fと図示しない左側のもう一方のスクリュー固定部)とそれらの中間位置から上方に設けられた球受部22gを一体に有する。支持部材22は、ランプボディ2のエイミングスクリュー(10a、10b)をスクリュー固定部(22f、一方は図示せず)に螺着され、かつランプボディ2のヒッチボール11のボール11aを球受部22gに装着されることでランプボディ2に傾動自在に支持される。
図5に示す光源5と反射鏡6は、光源支持部22aに固定され、光源5は、各反射鏡(6a〜6c)によって上から覆われ、各反射領域(6d〜6f)の共通する焦点F0近傍に配置される。投影レンズ9は、レンズ支持部22dによって各反射領域(6d〜6f)に対向し、かつ各反射領域(6d〜6f)の前方焦点(焦点F0と異なる別焦点)と一致する2つの後方焦点を有するように保持される。
シェード形成部22cは、シェード支持部22bの前端で左右両端から上方に伸びる一対の支柱(図示せず)に固定されて横方向に伸びる揺動軸22hに揺動自在に支持される。シェード23は、シェード形成部22cの上端面22iの前端に第1実施例のシェード8と同様の形状に形成される。シェード形成部22cは、図示しないモーターなどにより、最上位の第1位置Po1(図5(a)の実線部分)からシェード支持部22bの内側に形成された孔22jを通過して最下位の第2位置Po2(図5(a)の二点鎖線部分)との間で変位可能に形成される。シェード23は、シェード形成部22cが第1位置Po1に配置された場合において、投影レンズ9の2つ後方焦点(図示せず)近傍に配置され、シェード形成部22cが第2位置Po2に変位することによって反射鏡6による反射光L4の照射範囲から外れた位置に配置される。
第2実施例の車両用前照灯21は、シェード23を設けたシェード形成部22cを第1位置に配置して反射光L4の一部を遮光することによって第1実施例の車両用前照灯1と同様に図4(a)に示す形状の横長のロービーム用合成配光パターンを形成し、シェード形成部22cを第2位置に配置して反射光L4を一切遮光しないことによって図5(b)に示すハイビーム用の配光パターンを形成する。尚、符号P4〜P6は、それぞれ第2実施例の反射鏡6の各反射領域(6d〜6f)によってそれぞれ形成された配光パターンを示す。
次に図6及び図7により第3実施例の車両用前照灯30を説明する。図6は、第3実施例の車両用前照灯30を図1のI−I切断線の位置に相当する位置で切断したと仮定した縦断面図であり、図7は、第3実施例の車両用前照灯30を図1のII−II切断線の位置に相当する位置で切断したと仮定した横断面図である。第3実施例の車両用前照灯30は、支持部材32、反射鏡33及び投影レンズ34の形態が第1実施例の車両用前照灯1の支持部材7、反射鏡6及び投影レンズ9と異なり、かつ複数の補助反射領域(37f〜37i)を備えた補助反射鏡37を備える他、第1実施例の車両用前照灯1と共通した構成を有する。
図6及び図7の車両用前照灯30は、第1実施例と同形状のランプボディ2と前面カバー3の内側に形成された灯室S内にロービーム用の前照灯ユニット31を備え、前照灯ユニット31は、光源5,支持部材32,反射鏡33、投影レンズ34、シェード35によって構成される。
図6及び図7に示す第3実施例における支持部材32の各部(32b、32dから32g部位)は、光源支持部32aと連結部32cを除いて支持部材7の対応する各部(符号7b、7d〜7gの部位)と共通した形態を有する。具体的には、支持部材32の光源支持部32aの先端には、2つの凹部(8a、8b)を有する第1実施例のシェード8ではなく、三角形状の凹部35aを1つ有し、かつ反射鏡33の前方及び投影レンズ34の後方の共通する焦点F4の近傍に位置するシェード35が形成される。また、光源支持部32aとレンズ支持部32bを一体化する連結部32cは、傾斜面32hに後述する第3補助反射鏡37eを固定する支持部32iを有する。支持部材32は、ランプボディ2のエイミングスクリュー(10a、10b)を基礎板部32dのスクリュー固定部(32e,32f)に螺着され、かつランプボディ2のヒッチボール11のボール11aを球受部32gに装着されることでランプボディ2に傾動自在に支持される。
図6に示すように第3実施例の反射鏡33は、楕円形状の1の反射面33aを有する。光源5と反射鏡33は、支持部材32の光源支持部32aに固定され、光源5は、反射鏡33によって上から覆われ、反射面33aの焦点F3近傍に配置される。尚、反射鏡33は、第1実施例の反射鏡6のように複数の独立した反射領域(6d〜6f)を有する複数の反射鏡(6a〜6c)または1の反射鏡によって構成し、シェード35のかわりにシェード8と同形状のシェードを光源支持部32aの先端に設けても良い。
図6及び図7に示すように投影レンズ34は、左右に長手形状に形成されると共に前方に向かって凸となる平凸レンズとして形成され、投影レンズ34の外周面34cから投影レンズの光軸L0に向かって幅W1の領域からなるレンズの外周領域34aと、その内側の中央領域34b(2本の2点鎖線で囲まれた領域)を有する。投影レンズ34は、反射鏡33の反射面33aに投影レンズ34の中央領域34bの後面34eを対向させた状態でレンズ支持部32bの上に固定される。投影レンズ34の外周領域34aの前面には、光源からの光L5を拡散する微細なレンズステップ群36が形成される。
また、図6と図7に示すように反射鏡33と投影レンズ34の間には、補助反射鏡37が設けられる。補助反射鏡37は、図6及び図7に示すように反射鏡33の前端部33bの近傍と投影レンズ34との間に形成される隙間領域38に設けられる第1補助反射鏡(37a、37b)と、隙間領域38において第1補助反射鏡(37a、37b)の前端部近傍と投影レンズ34との間に形成される複数の第2補助反射鏡(37c,37d)と、支持部材32の連結部32cに設けられる複数の第3補助反射鏡37eによって構成される。第3補助反射鏡37eは、支持部材32の支持部32iに固定される。
複数の第1補助反射鏡37aは、反射面である複数の補助反射領域37fをそれぞれ光源5と複数の第2補助反射鏡37cの対応する反射面である複数の補助反射領域37hの双方に対向させ、かつ反射鏡33の反射面33aに対向させない位置に配置される。また、複数の第1補助反射鏡37b(図6上は単数ながら実際は複数ある)は、反射面である複数の補助反射領域37gをそれぞれ光源5と複数の第3補助反射鏡37eの対応する反射面である複数の補助反射領域37jの双方に対向させ、かつ反射鏡33の反射面33aに対向させない位置に配置される。
複数の第2補助反射鏡37cは、複数の補助反射領域37hをそれぞれ投影レンズ34の外周領域34aの後面の一部34fに対向させる位置に配置される。複数の第2補助反射鏡37d(図6上は単数ながら実際は複数ある)は、反射面である複数の補助反射領域37iを光源5と投影レンズ34の外周領域34aの後面の一部34fの双方に対向させる位置に配置される。複数の第3補助反射鏡37eは、投影レンズ34の外周領域34aの後面のうち、第2補助反射鏡37cの補助反射領域37gに対向しない一部の領域34gに補助反射領域37jを対向させるように支持部材32の支持部32iに固定される。尚、第1補助反射鏡(37a、37b)は、補助反射領域(37f〜37j)を互いに独立して形成してあれば、第2補助反射鏡(37c、37d)と一体に形成しても良い。
図6及び図7に示すように光源5から出射して反射鏡33の反射面33aに入射する光L5は、図6の縦断面内においてシェード35の近傍の焦点F4に集光し、かつ図7の横断面内においてほぼ平行光となるように投影レンズ34の中央領域34bに向けて反射される。反射光L5は、シェード35によって一部を遮光されると共に投影レンズ34の中央領域を透過して車両(図示せず)の前方にロービーム用配光パターンを表示する。
一方、図6及び図7に示すように光源5から出射して反射鏡33の反射面33aに入射出来ない光は、隙間領域38から符号(L6’、L7’)で示される破線方向に抜けてグレア光となることなく第1補助反射鏡(37a、37b)または第2補助反射鏡37dにそれぞれ入射する。第1補助反射鏡37aの補助反射領域37fによって反射された光L6は、対応する第2補助反射鏡37cの補助反射領域37hによって再反射されて外周領域34aの後面の一部34fから投影レンズ24を透過し、外周領域34aの前面の微細な多数のレンズステップ群36によって拡散されつつ前方に出射することで投影レンズ24の外周領域34aを明るく光らせる。また、光源5から第2補助反射鏡37dに入射した光L7もまた、補助反射領域37iによって外周領域34aの後面の一部34fから投影レンズ24を透過し、レンズステップ群36によって拡散されつつ前方に出射することで外周領域34aを明るく光らせる。
また、第1補助反射鏡37bの補助反射領域37gによって反射された光L8は、対応する第3補助反射鏡37eの補助反射領域37jによって再反射されて外周領域34aの後面の一部の領域34gから投影レンズ24を透過し、外周領域34aの前面の微細な多数のレンズステップ群36によって拡散されつつ前方に出射することで投影レンズ24の外周領域34aを明るく光らせる。第1補助反射鏡37b及び第3補助反射鏡37eは、シェード35によって第2反射鏡(37c、37d)による光R6,R7が届かない外周領域34aの後面の一部の領域34gに光R8を入射させる補助反射鏡である。
第3実施例の車両用前照灯30によれば、反射鏡33による反射光を入射させられないまたはさせにくい投影レンズ34の外周領域34aに対し、本来なら反射鏡33の反射面33aに入射出来ずに隙間領域38から制御されずに抜けてしまうグレア光になるはずだった光(L6〜L8)を補助反射鏡37によって入射させることが出来るため、配光制御が容易になり、光源5を1つだけしか配置しなくても投影レンズを多様な形状に形成しても全体を発光させることが出来る。特に投影レンズの外周領域の前面に微細なレンズステップ群を設けることで外周領域を更に容易に発光させることが出来る。
1 車両用前照灯
5 光源
6 反射鏡
6a 主反射鏡
6b 第1別反射鏡
6c 第2別反射鏡
6d 主反射領域
6e 第1別反射領域
6f 第2別反射領域
8 シェード
9 投影レンズ
9a 主透光領域
9b 第1別透光領域
9c 第2別透光領域
9d 各透光領域の前面
9e 各透光領域の後面
23 可動型のシェード
30 車両用前照灯
33 反射鏡
34 投影レンズ
35 シェード
36 レンズステップ
37 補助反射鏡
37f〜37i 補助反射領域
F1 第1焦点
F2 第2焦点
L1 主反射光
L2 第1別反射光
L3 第2別反射光
Po1 第1位置
Po2 第2位置

Claims (5)

  1. 一の光源と、一の光源からの光を反射する反射鏡と、反射鏡による反射光の一部を遮光するシェードと、シェードを通過した反射光を透過させて制御する長手形状の投影レンズと、を有する車両用前照灯において、
    前記反射鏡は、主反射領域と、主反射領域の両側にそれぞれ配置される第1別反射領域及び第2別反射領域と、を有し、
    前記長手形状の投影レンズは、主反射領域による主反射光を透過させる主透光領域と、シェードの近傍に第1焦点を有し、主透光領域の前面と面一に形成され、第1別反射領域の第1別反射光を透過させる第1別透光領域と、シェードの近傍に第2焦点を有し、前記主透光領域の前面と面一に形成され、第2別反射領域による第2別反射光を透過させる第2別透光領域と、を有することを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記シェードが、第1位置と第2位置との間で変位可能に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記主透光領域及び第1及び第2別透光領域のそれぞれの後面が一体の自由曲面形状を有することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用前照灯。
  4. 一の光源と、一の光源からの光を反射する反射鏡と、反射鏡による反射光の一部を遮光するシェードと、シェードを通過した反射光を透過させて制御する長手形状の投影レンズと、を有する車両用前照灯において、
    前記反射鏡と投影レンズの間に配置され、光源から直接入射する光を1回以上の反射によって投影レンズの外周近傍に入射させる複数の補助反射領域を備えた補助反射鏡を有することを特徴とする車両用前照灯
  5. 前記投影レンズの前面の外周近傍に出射光を制御する微細なレンズステップを形成したことを特徴とする、請求項4の車両用前照灯。
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