JP2018173862A - 走行支援装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】危険因子をより適切な態様で出力することを可能にした走行支援装置及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】車両の周辺環境を撮像した撮像画像を取得し、撮像画像に基づいて車両の周辺環境にある危険因子を抽出し、抽出された危険因子毎に時間経過に伴う運転者の当該危険因子の視認態様の変化に基づいて当該危険因子の車両への危険の度合いを示す危険度を特定し、抽出された全ての危険因子の危険度の合計を算出した後に、合計値に基づく態様で危険因子を出力するように構成する。【選択図】図4

Description

本発明は、車両の走行支援を行う走行支援装置及びコンピュータプログラムに関する。
近年、例えば車両等の移動体に対する走行支援の一つとして、移動体の周辺にある危険因子を判定し、判定結果を案内することが行われている。危険因子とは移動体が走行する際に注意するべき因子であり、例えば移動体から視認することが難しい位置にある他車両や歩行者等の障害物、交差点付近の歩行者、交差道路から進入する他車両、車線の増減区間、道路に面する建物の出入口等がある。上記のような危険因子を判定する手段としては、例えば移動体の現在位置や方位と地図情報とを比較して判定することや、移動体に搭載されたカメラ、センサ或いは通信機器を用いて判定することが可能である。
また、危険因子毎に車両に対する危険(影響)の度合い(以下、危険度という)は大きく異なっており、危険因子の案内を行う場合には危険度を考慮する必要がある。即ち、複数の危険因子がある場合には、危険度が高いものを優先して案内を行う必要がある。従って、危険因子の案内を適切に行う為には、危険因子の危険度を特定する必要があった。
例えば特許第5179686号には、車両周辺にある対象物のカテゴリ、運転者の視線、車両の速度等の各条件に基づいて、対象物の危険度を算出し、危険度が閾値以上の対象物を案内対象とすることが記載されている。
特許第5179686号(段落0098、0117)
上記特許文献1では、危険度が閾値以上の危険因子のみを案内対象とするので、危険度が低いと判定された危険因子については車両の周辺にいくつあったとしても案内対象から除かれていた。しかしながら、現時点で危険度が低いと判定された危険因子であっても、その後に状況が変われば危険度の高い危険因子へと変化する場合もある。そして、危険度が低い危険因子が多数あれば、そのいずれかが危険度の高い危険因子へとなる可能性も高い。従って、危険度が低い危険因子であっても運転者に案内すべき状況もあり、現在の危険度の大小のみで危険因子毎に案内対象とするか否かを決定するのは問題があった。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、車両の周辺環境にある危険因子の危険度を、時間経過に伴う運転者の危険因子への視認態様の変化についても考慮して総合的に判断することによって、危険因子をより適切な態様で出力することを可能にした走行支援装置及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本発明に係る走行支援装置は、車両の周辺環境を撮像した撮像画像を取得する周辺環境撮像手段と、前記撮像画像に基づいて、前記車両の周辺環境にある危険因子を抽出する危険因子抽出手段と、前記危険因子抽出手段により抽出された危険因子毎に、時間経過に伴う運転者の当該危険因子の視認態様の変化に基づいて当該危険因子の前記車両への危険の度合いを示す危険度を特定する危険度特定手段と、前記危険因子抽出手段により抽出された全ての危険因子の危険度の合計を算出する危険度算出手段と、前記危険度の合計に基づく態様で前記危険因子を出力する出力手段と、を有する。
尚、「危険因子」とは、車両が走行する際に注意するべき因子であり、例えば車両から視認することが難しい位置にある他車両や歩行者等の障害物、交差点付近の歩行者、交差道路から進入する他車両、車線の増減区間、道路に面する建物の出入口等がある。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、移動体の走行支援を行うプログラムである。具体的には、コンピュータを、車両の周辺環境を撮像した撮像画像を取得する周辺環境撮像手段と、前記撮像画像に基づいて、前記車両の周辺環境にある危険因子を抽出する危険因子抽出手段と、前記危険因子抽出手段により抽出された危険因子毎に、時間経過に伴う運転者の当該危険因子の視認態様の変化に基づいて当該危険因子の前記車両への危険の度合いを示す危険度を特定する危険度特定手段と、前記危険因子抽出手段により抽出された全ての危険因子の危険度の合計を算出する危険度算出手段と、前記危険度の合計に基づく態様で前記危険因子を出力する出力手段と、して機能させる。
前記構成を有する本発明に係る走行支援装置及びコンピュータプログラムによれば、車両の周辺環境にある危険因子の危険度を、時間経過に伴う運転者の危険因子への視認態様の変化についても考慮して総合的に判断することによって、現時点で危険度の低い危険因子であっても出力対象から一律に除かれることなく、危険因子をより適切な態様で出力することが可能となる。特に時間経過に伴う危険因子の視認態様の変化に応じて危険度を特定するので、危険因子が今後に車両に対してどのように影響するかについても考慮して危険度を算出することが可能となる。
本実施形態に係るナビゲーション装置を示したブロック図である。 本実施形態に係る走行支援処理プログラムのフローチャートである。 危険因子に対する危険度の初期値の設定方法を示した図である。 危険度の加算値(減算値)の設定方法を示した図である。 時間経過に伴う危険因子の視認態様の変化を示した図である。 本実施形態に係る危険因子判定処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。 撮像画像と対応する俯瞰画像を示した図である。 危険判定エリアを示した図である。 本実施形態に係る学習モデルの概略を示した図である。
以下、本発明に係る走行支援装置についてナビゲーション装置に具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るナビゲーション装置1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施形態に係るナビゲーション装置1を示したブロック図である。
図1に示すように本実施形態に係るナビゲーション装置1は、ナビゲーション装置1が搭載された車両の現在位置を検出する現在位置検出部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU13と、ユーザからの操作を受け付ける操作部14と、ユーザに対して車両周辺の地図やナビゲーション装置1に設定された案内経路に関する情報等を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内に関する音声ガイダンスや危険因子に対する警告等を出力するスピーカ16と、記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ17と、プローブセンタやVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等の情報センタとの間で通信を行う通信モジュール18と、を有している。また、ナビゲーション装置1は、CAN等の車載ネットワークを介して、ナビゲーション装置1の搭載された車両に対して設置された車外カメラ19や車内カメラ20が接続されている。
以下に、ナビゲーション装置1が有する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部11は、GPS21、車速センサ22、ステアリングセンサ23、ジャイロセンサ24等からなり、現在の車両の位置、方位、車両の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ22は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU13に出力する。そして、ナビゲーションECU13は発生するパルスを計数することにより駆動輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記4種類のセンサをナビゲーション装置1が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみをナビゲーション装置1が備える構成としても良い。
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された地図情報DB31や撮像画像DB32や所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、データ記録部12としてはハードディスクの代わりにメモリーカードやCDやDVD等の光ディスクを有しても良い。また、地図情報DB31や撮像画像DB32は外部のサーバに格納させ、ナビゲーション装置1が通信により取得しても良い。
ここで、地図情報DB31は、2次元地図情報33と3次元地図情報34とがそれぞれ記憶される。2次元地図情報33は、一般的なナビゲーション装置1において用いられる地図情報であり、例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、施設に関する施設データ、経路探索処理に用いられる探索データ、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、地点を検索するための検索データ等を含む。
一方、3次元地図情報34は、3次元で地図を表現した地図画像に関する情報である。特に本実施形態では3次元で道路の輪郭を表現した地図画像に関する情報とする。尚、道路の輪郭以外の情報についても表現した地図画像としても良い。例えば、施設形状、道路の区画線、道路標識、看板等についても3次元で表現した地図画像としても良い。
そして、ナビゲーション装置1は、液晶ディスプレイ15における地図画像の表示、案内経路の探索等の一般的な機能については2次元地図情報33を用いて行う。また、後述のように危険因子の判定に係る処理については3次元地図情報34を用いて行う。
また、撮像画像DB32は、時間経過に伴って車外カメラ19によって順次撮像された撮像画像35が格納される記憶手段である。尚、車外カメラ19によって撮像された撮像画像35は累積的に撮像画像DB32に格納され、古い画像から順に削除される。
一方、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)13は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、後述の走行支援処理プログラム(図2参照)等が記録されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置を備えている。尚、ナビゲーションECU13は、処理アルゴリズムとしての各種手段を有する。例えば、周辺環境撮像手段は、車両の周辺環境を撮像した撮像画像を取得する。危険因子抽出手段は、撮像画像に基づいて車両の周辺環境にある危険因子を抽出する。危険度特定手段は、危険因子抽出手段により抽出された危険因子毎に、当該危険因子の車両への危険の度合いを示す危険度を特定する。危険度算出手段は、危険因子抽出手段により抽出された全ての危険因子の危険度の合計を算出する。出力手段は、危険度の合計に基づく態様で危険因子を出力する。
操作部14は、走行開始地点としての出発地及び走行終了地点としての目的地を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)を有する。そして、ナビゲーションECU13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部14は液晶ディスプレイ15の前面に設けたタッチパネルを有しても良い。また、マイクと音声認識装置を有しても良い。
また、液晶ディスプレイ15には、道路を含む地図画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、ナビゲーション装置1で設定されている案内経路、案内経路に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。尚、液晶ディスプレイ15の代わりに、HUDやHMDを用いても良い。また、本実施形態では特に、危険因子の判定結果の案内についても表示する。
また、スピーカ16は、ナビゲーションECU13からの指示に基づいて案内経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。また、本実施形態では特に、危険因子の判定結果の案内についても出力する。
また、DVDドライブ17は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて音楽や映像の再生、地図情報DB31の更新等が行われる。尚、DVDドライブ17に替えてメモリーカードを読み書きする為のカードスロットを設けても良い。
また、通信モジュール18は、交通情報センタ、例えば、VICSセンタやプローブセンタ等から送信された交通情報を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。
また、車外カメラ19は、例えばCCD等の固体撮像素子を用いたカメラにより構成され、車両のルームミラーの裏側やフロントバンパ等に取り付けられるとともに光軸方向を水平より所定角度下方に向けて設置される。そして、車外カメラ19は、車両の進行方向前方の周辺環境を撮像する。また、ナビゲーションECU13は後述のように撮像された撮像画像を機械学習に入力することによって、車両周辺にある危険因子を判定する。尚、車外カメラ19は車両の側方や後方にも配置するように構成しても良い。また、車外カメラ19の設置位置は運転者の目の位置(視線開始点)と略同一となるように調整するのが望ましい。それによって、危険因子の判定をより適切に行うことが可能となる。
本実施形態に係るナビゲーション装置1において上記機械学習によって判定される危険因子とは、車両が走行する際に注意するべき(案内を行うべき)因子である。例えば車両から視認することが難しい位置にある他車両や歩行者等の障害物、交差点付近の歩行者、交差道路から進入する他車両、車線の増減区間、道路に面する建物の出入口等がある。例えば、「道路に面する建物の出入口」については、歩行者が新たに道路上に出現する可能性のある地点であり、車両が走行する際に注意するべき場所となる。また、「車線の増減区間」については他車両が車線変更を行う可能性のある地点であり、車両が走行する際に注意するべき場所となる。
また、車内カメラ20は、例えばCCD等の固体撮像素子を用いたものであり、車両のインストルメントパネルの上面や車両の天井に取り付けられ、撮像方向を運転席に向けて設置される。そして、運転席に座った乗員の顔を撮像する。また、ナビゲーションECU13は、後述のように車内カメラ20により撮像した撮像画像から乗員の目の位置(視線開始点)や視線方向を検出する。
続いて、上記構成を有する本実施形態に係るナビゲーション装置1においてCPU41が実行する走行支援処理プログラムについて図2に基づき説明する。図2は本実施形態に係る走行支援処理プログラムのフローチャートである。ここで、走行支援処理プログラムは、車両のACC(accessory power supply)がONされた後に所定時間(例えば3sec)間隔で繰り返し実行され、車外カメラ19で撮像した撮像画像に基づいて車両の周囲にある危険因子を抽出し、抽出された危険因子の危険度に応じて出力するプログラムである。また、以下の図2及び図6にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーションECU13が備えているRAM42、ROM43等に記憶されており、CPU41により実行される。
先ず、走行支援処理プログラムでは、ステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU41は後述の危険因子判定処理(図6)を行う。尚、危険因子判定処理は、車外カメラ19で撮像した撮像画像を機械学習によって生成された学習モデルに入力することによって車両の周辺環境にある危険因子を判定し、抽出する処理である。
次に、S2においてCPU41は、運転者の属性又は危険因子を抽出した際の車両状況に基づいて、閾値nを設定する。尚、閾値nは後述のように抽出された危険因子の案内態様を変更する危険度の閾値となる。ここで、運転者の属性としては例えば運転者の年齢、性別がある。また、運転時の車両状況としては例えば天候、時間帯、車速等がある。尚、運転者に対して危険因子に関する案内を行う際に、より強い案内を行うべき状況である程、閾値は低い値に設定する。例えば、天候が晴の場合には『n=10』とし、天候が雨の場合には視界が悪く、案内は強調して行われるべきであるので『n=5』とする。また、運転者が高齢(例えば65歳以上)でない場合には『n=10』とし、運転者が高齢の場合には、案内は強調して行われるべきであるので『n=5』とする。
以下のS3〜S7の処理は前記S1で抽出された危険因子毎に行う。そして、前記S1で抽出された全ての危険因子に対してS3〜S7の処理が行われた後にS8へと移行する。
先ずS3においてCPU41は、処理対象の危険因子について過去に危険度が既に判定されているか否か判定する。当該走行支援処理プログラムは一定時間間隔(例えば3sec間隔)で繰り返し実施されるので、前回実施時から同一の危険因子が引き続き車両の周辺に存在する場合には、当該危険因子は過去に危険度が既に判定されていることとなる。
そして、処理対象の危険因子について過去に危険度が判定されていないと判定された場合(S3:NO)、即ち処理対象の危険因子が今回初めて抽出された危険因子である場合には、処理対象の危険因子に対して危険度の初期値を設定する(S4)。ここで、図3は前記S4で設定される危険度の初期値を示した図である。具体的には、図3に示すように危険因子の初期値は、以下の(1)〜(3)の条件によって決定される。
(1)危険因子が運転者から見えているか否か。
(2)危険因子が運転者の中心視野領域にあるか周辺視野領域にあるか。
(3)運転者の視野の中心から危険因子までの距離。
尚、中心視野領域は、運転者の視野領域の内、中心付近の特に情報認識能力に優れる領域であり、例えば有効視野が該当する。一方、周辺視野領域は、運転者の視野領域の内、中心視野領域を除いた領域である。そして、中心視野領域や周辺視野領域は、車内カメラ20により撮像した撮像画像から乗員の目の位置(視線開始点)と視線方向を検出することによって取得される。例えば中心視野領域は、視線方向を中心とした水平30度、垂直20度程度とする。尚、中心視野領域の大きさは固定ではなく、例えば車両の車速によっても中心視野領域の大きさは変化する。
また、図3に示すように危険度の初期値は運転者から見えている場合よりも見えていない場合において、より高い値が設定される。また、危険因子が運転者の中心視野領域にあるよりも周辺視野領域にある場合において、より高い値が設定される。尚、運転者が見えていない場合とは運転者の死角に危険因子がある場合であり、見えている場合とは運転者の死角以外に危険因子がある場合である。尚、死角に危険因子の全体が無い場合であっても、全体の所定割合以上(例えば7割以上)が死角にあれば見えていないとするのが望ましい。また、運転者の死角は後述の危険因子判定処理(図6)における危険因子の判定の過程で特定可能である。
更に、図3に示すように危険度の初期値は運転者の視野の中心から離れた位置にある危険因子ほど、高い値が設定されるが、距離の変化に対する危険度の増加率は、中心視野領域よりも周辺視野領域の方が大きい。尚、危険因子の種類に応じても危険度の初期値を変更しても良い。
その後、S5においてCPU41は、前記S4で設定された危険度の初期値を処理対象の危険因子の現在の危険度として、処理対象の危険因子に紐付けてフラッシュメモリ44等に保存する。その後、処理対象となる危険因子を変更してS3以降の処理を再度実行する。
一方、処理対象の危険因子について過去に危険度が判定されていると判定された場合(S3:NO)、即ち処理対象の危険因子が前回から継続して抽出された危険因子である場合には、前回の処理(S5)でフラッシュメモリ44等に保存された処理対象の危険因子の危険度(即ち、危険度の初期値)を読み出す(S6)。
次に、S7においてCPU41は、前回の危険度を判定した際と今回の危険度の判定を行う際との間の時間経過に伴う危険因子の視認態様の変化に基づいて危険度を加算、或いは減算する。具体的には、図4に示すように前回の危険度を判定した際の危険因子の視認態様と今回の危険度を判定する際の危険因子の視認態様との組み合わせによって加算又は減算する危険度の値を決定する。更に、危険因子が今回の危険度の判定を行う際に周辺視野に位置する場合には危険因子が車両に対して相対的に近づいているか遠ざかっているかについても考慮する。
例えば図5に示すように車両が交差点方向へと走行する場合であって、『交差道路から交差点に進入する他車両』が危険因子として抽出された場合を例に挙げて説明する。図5に示すように前回の危険度を判定した際には、対向車が死角となって危険因子である『交差道路から交差点に進入する他車両』は、運転者の中心視野にあるが運転者から見えていない状態である。一方、今回の危険度を判定した際には、対向車が移動した結果、運転者から危険因子が中心視野で見ることが可能な状態となっている。このような危険因子の視認態様の変化があった場合には、図4に示すように『危険度は1減算』となる。
そして、前記S1で抽出された全ての危険因子に対してS3〜S7の処理が行われ、各危険因子に対して危険度が算出された後に、S8においてCPU41は、前記S1で抽出された全ての危険因子に対して算出された危険度の合計(以下、総合危険度という)を算出する。
そして、S9においてCPU41は、前記S8で算出された総合危険度が前記S2で設定された閾値nよりも大きいか否か判定する。
そして、前記S8で算出された総合危険度が前記S2で設定された閾値nよりも大きい(S9:YES)と判定された場合には、S10へと移行する。それに対して、前記S8で算出された総合危険度が前記S2で設定された閾値n未満と判定された場合(S9:NO)には、S11へと移行する。
S10においてCPU41は、前記S1で抽出された全ての危険因子について運転者に案内する。例えば「車両の前方死角にある交差道路に注意してください。交差点を横断する歩行者に注意してください。」などの音声を出力する。危険因子が存在することへの警告マークについて液晶ディスプレイ15に表示しても良い。
一方、S11においてCPU41は、前記S10の案内に加えて、危険度が高い状態であることを運転者に案内する。即ち、S11ではS10よりも危険因子を運転者により強く認識させる案内態様で案内を行う。例えば「車両の前方死角にある交差道路に注意してください。交差点を横断する歩行者に注意してください。危険な状態です。」などの音声を出力する。危険因子が存在することへの警告マークについて液晶ディスプレイ15に表示しても良い。その場合には、S10よりもより強調された警告マークを表示する。
また、危険因子の出力としては前記S10及びS11のような運転者への案内以外に車両制御を行っても良い。例えば減速制御を行っても良い。その場合にはS11ではS10よりもより強い制御(例えば大きい減速度)で車両制御を行う。また、自動運転車両に対して適用することも可能である。その場合には、例えば危険因子を避ける走行経路を設定する等の制御が可能である。
次に、前記S1において実行される危険因子判定処理のサブ処理について図6に基づき説明する。図6は危険因子判定処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
先ず、S21において、CPU41は車両の現在位置及び方位を現在位置検出部11の検出結果に基づいて取得する。具体的には、2次元地図情報33を用いて車両の現在位置を示す地図上の位置座標を取得する。尚、車両の現在位置を検出する際には、車両の現在位置を2次元地図情報33にマッチングさせるマップマッチング処理についても行う。更に、車両の現在位置は、高精度ロケーション技術を用いて特定しても良い。ここで、高精度ロケーション技術とは、車両後方のカメラから取り込んだ白線や路面ペイント情報を画像認識により検出し、更に、白線や路面ペイント情報を予め記憶した地図情報DBと照合することにより、走行車線や高精度な車両位置を検出可能にする技術である。尚、高精度ロケーション技術の詳細については既に公知であるので省略する。尚、車両の現在位置及び方位は最終的に3次元地図情報34の地図上で特定するのが望ましい。
次に、S22においてCPU41は、車両の進行方向前方の所定距離以内(例えば300m以内)に交差点があるか否か判定する。
そして、車両の進行方向前方の所定距離以内に交差点があると判定された場合(S22:YES)には、S23へと移行する。それに対して、車両の進行方向前方の所定距離以内に交差点が無いと判定された場合(S22:NO)には、当該走行支援処理プログラムを終了する。
S23においてCPU41は、車両の進行方向前方にある交差点(以下、前方交差点という)における車両の退出方向を推定する。例えば、ナビゲーション装置1において案内経路が設定されている場合には、案内経路に沿って車両が走行すると仮定して前方交差点の退出方向を推定する。一方、案内経路が設定されていない場合については、ウィンカーの点灯状態、車両の走行する車線等から前方交差点の退出方向を推定する。
続いて、S24においてCPU41は、直近に車外カメラ19で撮像された撮像画像を撮像画像DB32から取得する。
その後、S25においてCPU41は、前記S24で取得した撮像画像の撮像範囲を取得する。ここで、撮像画像の撮像範囲は、撮像を行った時点の車外カメラ19の焦点の位置、光軸方向、画角によって特定することが可能である。更に、CPU41は、3次元地図情報34を用いて、撮像画像の撮像範囲と同一範囲を撮像画像の撮像方向と同一方向から3次元で地図を表現した俯瞰画像を生成する。例えば、前記S24で図7に示す撮像画像51が取得された場合には、撮像画像51の撮像範囲と同一範囲を撮像画像の撮像方向と同一方向から3次元で地図を表現した図7に示す俯瞰画像52が生成される。尚、俯瞰画像自体は、撮像画像と同じ2次元の画像である。
その後、S26においてCPU41は、前記S25で生成された俯瞰画像において、前記S23で推定された前方交差点の退出方向に応じた危険判定エリアを特定する。ここで、図8は前方交差点での退出方向に応じて特定される危険判定エリアの一例を示した図である。例えば、車両が前方交差点を直進する場合には、交差道路から進入する車両と交差点を横断する歩行者に注意する必要があるので、左右の交差道路と交差点付近が危険判定エリア54に特定される。また、車両が前方交差点で左折する場合には、左側の交差道路を横断する歩行者に注意する必要があるので、左側の交差道路付近が危険判定エリア54に特定される。一方、車両が前方交差点で右折する場合には、右側の交差道路を横断する歩行者や交差点に進入する対向車に注意する必要があるので、右側の交差道路付近と対向車線が危険判定エリア54に特定される。尚、前記S26で特定された危険判定エリアは、危険因子の候補が存在すると予測されるエリアであり、後述の危険因子の判定では危険因子の判定対象エリアとなる。
その後、S26においてCPU41は、前記S24で取得した撮像画像と前記S25で生成された俯瞰画像とを同一チャンネルで重ね合せ合わせた状態で機械学習によって生成された学習モデルに入力する。ここで、図9は本実施形態に係る学習モデルの概略を示した図である。特に本実施形態では機械学習として多層構造のニューラルネットワーク(CNN)を用いた機械学習(Deep Learning)を用いる。
図9に示すように車外カメラ19で撮像された撮像画像51及び俯瞰画像52を重ね合わせた状態で学習モデルに入力すると、先ず畳み込みニューラルネットワーク(以下、畳み込みCNNという)55に基づく画像処理が行われる。畳み込みCNN55では、『畳み込み層』と『プーリング層』を複数回繰り返した後に、危険因子を判定する為の特に重要な特徴マップ56が出力される(S27)。尚、本実施形態では予め特徴マップ56の抽出対象(危険因子の判定対象エリア)として危険判定エリア54を設定するので、特徴部分の抽出に係る処理を容易化することが可能となる。また、危険判定エリア54内に歩行者や他車両等の危険因子の候補が存在する場合において、機械学習によって該歩行者や他車両を危険因子として判定し易くなる。
また、特に本実施形態では入力対象となる撮像画像51と俯瞰画像52とを同一チャンネルで重ね合せて入力することによって、同一の画素間(即ち車両周辺の同一エリア)での相関、即ち撮像画像と地図情報画像との間に差分がある差分エリアを容易に識別することが可能となる。CPU41は、撮像画像と地図情報画像との間に差分がある差分エリアを、地図画像上には存在するが撮像画像では何らかの理由によって消失した(撮像されなかった)対象があるエリアであり、車両の乗員から死角となるエリアと推定する(S28)。
また、『畳み込み層』は入力した画像に対してフィルタをかける(畳み込む)層である。画像の畳み込みによって画像内のパターン(特徴)が検出できるようになる。また、畳み込むフィルタは複数とする。フィルタの数を複数とすることで入力した画像の様々な特徴を捉えることが可能となる。また、フィルタをかけることによって、出力される画像のサイズが小さくなる。出力された画像は特徴マップとも呼ばれる。また、この畳み込み層に用いるフィルタは設計者が設定する必要はなく、学習によって取得することが可能である。尚、学習が進むことによって、危険因子を判定する為の特に重要な特徴を抽出する為に適したフィルタが設定されることとなる。
一方、『プーリング層』は畳み込み層の直後に置かれ、抽出された特徴の位置感度を低下させる。具体的には、畳み込みの出力を粗くリサンプリングすることによって、画像の多少のずれによる違いを吸収する。プーリング層でも入力画像に比べて出力画像のサイズは小さくなる。
その後、S29においてCPU41は、畳み込みCNN55によって出力された特徴マップ56に基づいて、危険判定エリア54内に車両の乗員から死角となるエリアがあって、且つ死角となるエリアに交差道路があるか否か判定する。
そして、危険判定エリア54内に車両の乗員から死角となるエリアがあって、且つ死角となるエリアに交差道路があると判定された場合(S29:YES)には、S30へと移行する。それに対して、危険判定エリア54内に車両の乗員から死角となるエリアが無い、或いは死角となるエリアがあっても該エリアには交差道路が無いと判定された場合(S29:NO)には、S31へと移行する。
S30においてCPU41は、特徴マップ56に対して死角にあると判定された交差道路に関する道路情報を付加する。具体的には、道路の位置や道路の形状(道路幅、車線数等)を特定する情報が付加される。
その後、畳み込みCNN55によって出力された特徴マップ56を、危険因子判定の為のニューラルネットワーク(以下、危険判定CNNという)57の入力層に対して入力する。そして、危険判定CNN57では、入力層での処理を行った後の出力データである各ニューロンにウェイト(重み係数)を乗じたデータを次の中間層に対して入力する。そして、中間層においても同様に中間層での処理を行った後の出力データである各ニューロンにウェイト(重み係数)を乗じたデータを次の出力層に対して入力する。そして、出力層において中間層から入力されたデータを用いて最終的な危険因子の判定を行い、判定結果が出力される。尚、危険判定CNN57は、学習が進むことによって、上記ウェイト(重み係数)がより適した値に適宜変更され、設定されることとなる。本実施形態では、特に第1の中間層が危険判定エリアにある物体の位置及び動きを検出する層であり、第2の中間層が検出された物体の位置や動きを車両の周辺状況(シーン)として認識を行う層であり、出力層が車両の周辺状況(シーン)から危険因子の判定を行う層となる。
そして、S31においてCPU41は、上述した学習モデルの危険判定CNN57の第1の中間層において、前記S21で入力された撮像画像51の撮像タイミングにおいて車両の周辺環境の内、特に危険判定エリア54にある物体の位置や動きを検出する。
次に、S32においてCPU41は、上述した学習モデルの危険判定CNN57の第2の中間層において、前記S21で入力された撮像画像51の撮像タイミングにおいて車両の周辺環境の内、特に危険判定エリア54に生じている周辺状況(シーン)を認識する。特に本実施形態では、シーンを文章化することにより認識する。例えば、図9に示す例において第2の中間層ではニューロン(シーン)として『自転車が交差道路を横断しようとしている』、『進行先を横断する歩行者がいない』、『渋滞車列により見えていない交差道路ある』が存在する。尚、前記S32のシーンの認識結果は、認識した日時と紐付けてフラッシュメモリ44等に一定期間保存される。尚、文章化する言語はどの言語でも良いが、シーンを明確で簡潔に表現できる言語(例えば英語等)であることが望ましい。
続いてS33においてCPU41は、上述した学習モデルの危険判定CNN57の出力層において、第2の中間層から入力された車両の周辺状況(シーン)に基づいて、危険因子の判定を行う。尚、危険判定CNN57は、学習が進むことによって、中間層と出力層との間のウェイト(重み係数)がより適した値に適宜変更されるので、同じシーンが第2の中間層から入力された場合であっても学習段階が異なっていれば異なる判定結果となる場合がある。例えば、初期段階では歩行者を重視したウェイト(重み係数)の設定により危険因子の判定が行われていたが、その後、学習が進むことによって他車両が重視されるウェイト(重み係数)の設定へと変更される場合がある。その場合には、同じシーンであっても初期段階では危険因子が無いと判定されていたのに、後期段階では危険因子があると判定される可能性がある。
その後、S34においてCPU41は、最終的に車両の周辺環境において危険因子と判定された因子を全て抽出する。その後、S2へと移行し、上述したように抽出された危険因子についての案内が行われる。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るナビゲーション装置1及びナビゲーション装置1で実行されるコンピュータプログラムでは、車両の周辺環境を撮像した撮像画像を取得し(S24)、撮像画像に基づいて車両の周辺環境にある危険因子を抽出し(S34)、抽出された危険因子毎に時間経過に伴う運転者の当該危険因子の視認態様の変化に基づいて当該危険因子の車両への危険の度合いを示す危険度を特定し(SS4〜S7)、抽出された全ての危険因子の危険度の合計を算出した後に、合計値に基づく態様で危険因子を出力する(S10、S11)ので、車両の周辺環境にある危険因子の危険度を、時間経過に伴う運転者の危険因子への視認態様の変化についても考慮して総合的に判断することによって、現時点で危険度の低い危険因子であっても出力対象から一律に除かれることなく、危険因子をより適切な態様で出力することが可能となる。特に時間経過に伴う危険因子の視認態様の変化に応じて危険度を特定するので、危険因子が今後に車両に対してどのように影響するかについても考慮して危険度を算出することが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では機械学習として特に多層構造の畳み込みニューラルネットワークを用いた機械学習(Deep Learning)を用いているが、その他の機械学習を用いることも可能である。
また、本実施形態では総合危険度が閾値未満の場合には、抽出された危険因子を個々に案内し(S10)、総合危険度が閾値より大きい場合には更に危険度が高いことを案内している(S11)が、S10とS11の案内態様については適宜変更可能である。但し、S10よりもS11において危険因子を運転者により強く認識させる案内態様とする。
また、本実施形態では学習モデルにおいて危険判定エリアにある物体の位置及び動きを検出する第1の中間層と、物体の位置や動きを車両の周辺状況(シーン)として認識を行う第2の中間層を有しているが、中間層の数は1又は3以上あっても良い。
また、本実施形態では車両の周辺状況(シーン)から危険因子の判定を行う層を出力層としているが、中間層であっても良い。その場合には更新プログラムによって更新対象となるのは中間層となる。
また、本実施形態では走行支援処理プログラム(図2)はナビゲーション装置1が実施しているが、ナビゲーション装置以外の車載器が実施する構成としても良い。また、車載器が全ての処理を実施するのではなく、一部の処理を外部サーバが実施することとしても良い。
また、本発明に係る走行支援装置を具体化した実施例について上記に説明したが、走行支援装置は以下の構成を有することも可能であり、その場合には以下の効果を奏する。
例えば、第1の構成は以下のとおりである。
車両の周辺環境を撮像した撮像画像を取得する周辺環境撮像手段(41)と、前記撮像画像に基づいて、前記車両の周辺環境にある危険因子を抽出する危険因子抽出手段(41)と、前記危険因子抽出手段により抽出された危険因子毎に、時間経過に伴う運転者の当該危険因子の視認態様の変化に基づいて当該危険因子の前記車両への危険の度合いを示す危険度を特定する危険度特定手段(41)と、前記危険因子抽出手段により抽出された全ての危険因子の危険度の合計を算出する危険度算出手段(41)と、前記危険度の合計に基づく態様で前記危険因子を出力する出力手段(41)と、を有する。
上記構成を有する走行支援装置によれば、車両の周辺環境にある危険因子の危険度を、時間経過に伴う運転者の危険因子への視認態様の変化についても考慮して総合的に判断することによって、現時点で危険度の低い危険因子であっても出力対象から一律に除かれることなく、危険因子をより適切な態様で出力することが可能となる。特に時間経過に伴う危険因子の視認態様の変化に応じて危険度を特定するので、危険因子が今後に車両に対してどのように影響するかについても考慮して危険度を算出することが可能となる。
また、第2の構成は以下のとおりである。
前記危険度特定手段(41)は、前記危険因子が前記車両の運転者から視認できない物体に基づく危険因子である場合には、視認できる物体に基づく危険因子である場合よりも高い危険度に特定する。
上記構成を有する走行支援装置によれば、危険因子が運転者の死角にあって、危険因子の存在をより運転者に強く認識させるべき状況では、危険因子の存在をより運転者に強く認識させる為の態様で危険因子を出力することが可能となる。
また、第3の構成は以下のとおりである。
前記車両を運転する運転者の視野を取得する視野取得手段(41)を有し、前記危険度特定手段(41)は、前記運転者の視野の中心から遠い位置にある前記危険因子程、高い危険度に特定する。
上記構成を有する走行支援装置によれば、危険因子が運転者の視野の中心から遠くにあり、危険因子の存在をより運転者に強く認識させるべき状況では、危険因子の存在をより運転者に強く認識させる為の態様で危険因子を出力することが可能となる。
また、第4の構成は以下のとおりである。
前記車両を運転する運転者の属性又は前記危険因子を抽出した際の前記車両の車両状況に基づいて閾値を設定する閾値設定手段(41)を有し、前記出力手段(41)は、前記危険度の合計と前記閾値との比較結果に基づく態様で前記危険因子を出力する。
上記構成を有する走行支援装置によれば、車両を運転する運転者の属性又は危険因子を抽出した際の車両の車両状況に基づいて、危険因子のより適切な出力態様を選択することが可能となる。
また、第5の構成は以下のとおりである。
前記出力手段(41)は、前記危険度の合計が前記閾値より大きい場合には、前記閾値より小さい場合よりも前記危険因子の存在をより運転者に強く認識させる態様で前記危険因子を出力する。
上記構成を有する走行支援装置によれば、特に危険因子の存在をより運転者に強く認識させるべき状況では、危険因子の存在をより運転者に強く認識させる為の態様で危険因子を出力することが可能となる。
また、第6の構成は以下のとおりである。
前記危険因子の抽出は、多層構造のニューラルネットワークを用いた機械学習により前記車両の周辺環境にある危険因子を抽出する。
上記構成を有する走行支援装置によれば、多層構造のニューラルネットワークを用いた機械学習によって、画像の特徴をより深いレベルで学習し、非常に高い精度で特徴を認識できるので、危険因子のより正確な抽出が可能となる。
1 ナビゲーション装置
2 走行支援システム
4 サーバ装置
13 ナビゲーションECU
19 車外カメラ
31 地図情報DB
32 撮像画像DB
33 2次元地図情報
34 3次元地図情報
41 CPU
42 RAM
43 ROM
51 撮像画像
52 俯瞰画像
54 危険判定エリア
55 畳み込みCNN
57 危険判定CNN

Claims (7)

  1. 車両の周辺環境を撮像した撮像画像を取得する周辺環境撮像手段と、
    前記撮像画像に基づいて、前記車両の周辺環境にある危険因子を抽出する危険因子抽出手段と、
    前記危険因子抽出手段により抽出された危険因子毎に、時間経過に伴う運転者の当該危険因子の視認態様の変化に基づいて当該危険因子の前記車両への危険の度合いを示す危険度を特定する危険度特定手段と、
    前記危険因子抽出手段により抽出された全ての危険因子の危険度の合計を算出する危険度算出手段と、
    前記危険度の合計に基づく態様で前記危険因子を出力する出力手段と、を有する走行支援装置。
  2. 前記危険度特定手段は、前記危険因子が前記車両の運転者から視認できない物体に基づく危険因子である場合には、視認できる物体に基づく危険因子である場合よりも高い危険度に特定する請求項1に記載の走行支援装置。
  3. 前記車両を運転する運転者の視野を取得する視野取得手段を有し、
    前記危険度特定手段は、前記運転者の視野の中心から遠い位置にある前記危険因子程、高い危険度に特定する請求項1又は請求項2に記載の走行支援装置。
  4. 前記車両を運転する運転者の属性又は前記危険因子を抽出した際の前記車両の車両状況に基づいて閾値を設定する閾値設定手段を有し、
    前記出力手段は、前記危険度の合計と前記閾値との比較結果に基づく態様で前記危険因子を出力する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の走行支援装置。
  5. 前記出力手段は、前記危険度の合計が前記閾値より大きい場合には、前記閾値より小さい場合よりも前記危険因子の存在をより運転者に強く認識させる態様で前記危険因子を出力する請求項4に記載の走行支援装置。
  6. 前記危険因子の抽出は、多層構造のニューラルネットワークを用いた機械学習により前記車両の周辺環境にある危険因子を抽出する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の走行支援装置。
  7. コンピュータを、
    車両の周辺環境を撮像した撮像画像を取得する周辺環境撮像手段と、
    前記撮像画像に基づいて、前記車両の周辺環境にある危険因子を抽出する危険因子抽出手段と、
    前記危険因子抽出手段により抽出された危険因子毎に、時間経過に伴う運転者の当該危険因子の視認態様の変化に基づいて当該危険因子の前記車両への危険の度合いを示す危険度を特定する危険度特定手段と、
    前記危険因子抽出手段により抽出された全ての危険因子の危険度の合計を算出する危険度算出手段と、
    前記危険度の合計に基づく態様で前記危険因子を出力する出力手段と、
    して機能させる為のコンピュータプログラム。
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