JP2018172241A - サイアロンセラミックス及びその製造方法 - Google Patents
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Description
β-サイアロン相、ガラス相及び任意のα-サイアロン相を含むサイアロンセラミックスであって、
α-サイアロン相及びβ-サイアロン相の合計重量に対する重量百分率として15%を超えない範囲でα-サイアロン相を含んでいてもよく、
前記サイアロンセラミックスの断面に現れるガラス相の占める面積百分率が6〜10%であり、
前記サイアロンセラミックスの断面の6.5μm×14.5μmの領域内に2μm以上の最大径を有するβ-サイアロン相構成粒子が10個以上存在し、
前記2μm以上の最大径を有するβ-サイアロン相構成粒子の平均アスペクト比が3.5以上であり、
前記ガラス相及び前記α-サイアロン相構成粒子は重希土類元素を含み、任意に軽希土類元素を含んでもよい、
ことを特徴とするサイアロンセラミックスである。
(I)42〜54モル%の窒化珪素(Si3N4)、26〜46モル%の窒化アルミニウム(AlN)、9〜22モル%の酸化アルミニウム(Al2O3)、1.8〜3.4モル%の重希土類酸化物及び任意に0〜2.1モル%の軽希土類酸化物を、合計100モル%となるように含み、前記窒化珪素(Si3N4)のモル数に対する、前記重希土類酸化物及び前記軽希土類酸化物中の全希土類元素のモル数の比の百分率が、7.0%〜10.0%である原料粉末混合物を準備する工程と、
(II)前記原料粉末混合物を溶媒または分散剤の共存下、粉砕混合する工程と、
(III)前記粉砕混合した原料粉末混合物を乾燥する工程と、
(IV)前記乾燥した原料粉末混合物をプレス成形後、焼結する工程と、
を含むこと特徴とする、サイアロンセラミックスの製造方法である。
本発明の第一の態様は、β-サイアロン相、ガラス相及び任意のα-サイアロン相を含むサイアロンセラミックスを対象とし、少なくとも以下の5つの要件:
(i)α-サイアロン相及びβ-サイアロン相の合計重量に対する重量百分率として15%を超えない範囲で、α-サイアロン相を任意に含んでいてもよく、
(ii)前記サイアロンセラミックスの断面積に現れるガラス相の占める面積百分率が6〜10%であり、
(iii)前記サイアロンセラミックスの断面の6.5μm×14.5μmの領域内に2μm以上の最大径を有するβ-サイアロン相構成粒子が10個以上存在し、
(iv)前記2μm以上の最大径を有するβ-サイアロン相構成粒子の平均アスペクト比が3.5以上であり、
(v)前記ガラス相及び前記任意のα-サイアロン相構成粒子は重希土類元素を含み、任意に軽希土類元素を含んでもよい、
との要件を満たす。
本発明の第二の態様で詳しく説明するが、サイアロンセラミックスは原料金属酸化物粉末を焼結することによって得ることができ、β-サイアロン相、ガラス相及び任意のα-サイアロン相が主要構成成分として含まれる。
β-サイアロン相とは、下式(1):
Si6-zAlzOzN8-z 式(1)
(ここで、0≦z≦4)
の化学構造を有するβ-サイアロンの粒子(β-サイアロン相構成粒子)により構成される相をいい、β-サイアロンはβ-窒化珪素(β-Si3N4)と類似の結晶形を有する。
さらに、ガラス相とは、焼結後に無定形相として存在する相をいう。このガラス相は原料粉末の焼結時には液相として存在し、焼結して得られるサイアロンセラミックスの緻密化に寄与する。後記(2−1)でも説明するように、主原料である窒化珪素(Si3N4)の表面にあるシリカ(SiO2)と焼結助剤との焼結時の反応により液相が生成する。
α-サイアロン相とは、下式(2):
Mx(Si,Al)12(O,N)16 式(2)
(ここで、0≦x≦2、Mは侵入型固溶元素)
の化学構造を有するα-サイアロンの粒子(α-サイアロン相構成粒子)により構成される相をいい、α-サイアロンはα-窒化珪素(α-Si3N4)と類似の結晶形を有する。
α-サイアロン相は、α-サイアロン相及びβ-サイアロン相の合計重量に対する重量百分率(以下、「α/(α+β)率」と呼ぶこともある)として15%を超えない量で、本態様のサイアロンセラミックス中に任意に含まれていてもよい[要件(i)]。かかる重量百分率は、実施例の[物性測定]において説明するが、X線回折装置を用いた回折データを解析することによって見積もることができる。
ガラス相は、サイアロンセラミックスの断面積に現れる面積百分率として6〜10%の量で含まれる[要件(ii)]。かかる面積百分率は、実施例の[物性測定]において説明するが、走査電子顕微鏡を用いて見積もることができる。
β-サイアロン相は、本態様のサイアロンセラミックス中の第一の主構成成分であり、β-サイアロン粒子の棒状構造により、サイアロンセラミックスの破壊靭性を向上させることができる。かかる観点からは、β-サイアロン相構成粒子の数が多いほど、またβ-サイアロン相構成粒子のアスペクト比が大きいほど好ましい。サイアロンセラミックスの断面の6.5μm×14.5μmの領域内に2μm以上の最大径を有するβ-サイアロン相構成粒子が10個以上、好ましくは12個以上、より好ましくは14個以上存在すること[要件(iii)]、及び2μm以上の最大径を有するβ-サイアロン相構成粒子の平均アスペクト比が3.5以上であること、好ましくは3.9以上であること[要件(iv)]の要件もかかる観点から規定されたものである。
本態様のサイアロンセラミックスは、高い硬さクリープ耐性(応力指数nが少なくとも25以上、より好ましくは30以上、更に好ましくは40以上)を示す。硬さクリープ耐性はサイアロンセラミックスの特性を示すパラメーターとしてあまり注目されなかったため、これまで十分な検討がされていなかった。
本態様は、本発明の第一の態様のサイアロンセラミックスを製造する方法に相当する。サイアロン焼結体の形成過程においては、希土類元素は可能性として、任意のα-サイアロン相の形成に寄与する部分と、ガラス相に残留する部分とがあり、その比率が他の原料である窒化珪素,窒化アルミニウム,酸化アルミニウム(さらに窒化珪素粉末表面に自然に存在する酸化ケイ素)のバランスで変化してしまうため制御がそれほど容易とはいえない。
(I)42〜54モル%の窒化珪素(Si3N4)、26〜46モル%の窒化アルミニウム(AlN)、9〜22モル%の酸化アルミニウム(Al2O3)、1.8〜3.4モル%の重希土類酸化物及び任意に0〜2.1モル%の軽希土類酸化物を、合計100モル%となるように含み、前記窒化珪素(Si3N4)のモル数に対する前記重希土類酸化物と前記軽希土類酸化物中の全希土類元素のモル数との比の百分率が、7.0%〜10.0%である原料粉末混合物を準備する工程;
(II)前記原料粉末混合物を溶媒または分散剤の共存下、粉砕混合する工程;
(III)前記粉砕混合した原料粉末混合物を乾燥する工程;及び
(IV)前記乾燥した原料粉末混合物をプレス成形後、焼結する工程;
を含むことによって、サイアロンセラミックスの相構成等を制御する。
工程(I)はサイアロンセラミックスを製造するための原料混合物を特定の組成範囲で準備する工程である。得られるサイアロンセラミックス焼結体における、β-サイアロン相と任意のα-サイアロン相との重量比率や、ガラス相の含有率は、原料混合物の組成範囲に大きく影響される。
なお、主原料である窒化珪素(Si3N4)は、α-窒化珪素相及びβ-窒化珪素相の合計重量に対するα-窒化珪素相の重量百分率が90%以上であることが、焼結性向上の観点で好ましい。なお、α-窒化珪素相の重量百分率(以下、窒化珪素について、単にα-相率と呼ぶ場合がある。)はX線回折により測定することができる。
工程(II)は、工程(I)で準備した原料粉末混合物を、溶媒または分散剤の共存下、粉砕混合する工程である。
工程(III)は、工程(II)で得られた粉砕混合した原料粉末混合物を乾燥する工程である。
工程(IV)は、工程(III)で得られた乾燥した原料粉末混合物をプレス成形後、焼結する工程である。
窒化珪素粉末(α相率91%以上,平均粒径約0.7μm)、窒化アルミニウム粉末(平均粒径約1.1μm)、アルミナ粉末(平均粒径約0.3μm)及びイットリア粉末(平均粒径約3μm)を63:16:14:7の重量比に混合した。モル%比に換算すると、53.5:32.5:11.4:2.6(合計100.0モル%)である。得られた固相混合物を、固相となる該混合物の重量と同重量のエタノールに溶解させ、さらに2重量%(前記固相混合物100g当たり2g添加)の凝固剤(ポリビニルアセタール樹脂)を加え、固相混合物重量の2.5倍の窒化ケイ素ボール(φ5mm)とともに横置き回転ミルを用いて約100rpmにて10時間以上混合した。得られたスラリーを窒素気流中で噴霧乾燥した後、成形圧約60MPaで錠剤形(直径約17mm,厚さ10mm)に成形して焼結を行った.焼結は約9気圧に加圧した窒素中で1800℃、4時間以上保持することで行った。断面の微細組織を図5に示す。
窒化珪素粉末(α相率91%以上,平均粒径約0.7μm)、窒化アルミニウム粉末(平均粒径約1.1μm)、アルミナ粉末(平均粒径0.3μm)、イットリア粉末(平均粒径約3μm)及び酸化ランタン粉末(平均粒径約3μm)を63:16:14:5:2の重量比に混合した。モル%比に換算すると、53.6:32.6:11.5:1.8:0.5(合計100.0モル%)である。得られた混合物に対して、実施例1と同様の工程でサイアロンセラミックスを焼結した。断面の微細組織を図6に示す。
窒化珪素粉末(α相率91%以上,平均粒径約0.7μm)、窒化アルミニウム粉末(平均粒径約1.1μm)、アルミナ粉末(平均粒径約0.3μm)、イットリア粉末(平均粒径約3μm)及び酸化セリウム粉末(平均粒径約3μm)を63:16:14:5:2の重量比に混合した。モル%比に換算すると、53.3:32.4:11.4:1.8:1.0(合計99.9モル%)である。得られた混合物に対して、実施例1と同様の工程でサイアロンセラミックスを焼結した。断面の微細組織を図7に示す。
窒化珪素粉末(α相率91%以上,平均粒径約0.7μm)、窒化アルミニウム粉末(平均粒径約1.1μm),アルミナ粉末(平均粒径約0.3μm)、イットリア粉末(平均粒径約3μm)及び酸化プラセオジム粉末(平均粒径約3μm)を63:16:14:5:2の重量比に混合した。モル%比に換算すると、53.6:32.6:11.5:1.8:0.2(合計99.7モル%)である。得られた混合物に対して、実施例1と同様の工程でサイアロンセラミックスを焼結した。断面の微細組織を図8に示す。
窒化珪素粉末(α相率91%以上,平均粒径約0.7μm),窒化アルミニウム粉末(平均粒径約1.1μm),アルミナ粉末(平均粒径約0.3μm),イットリア粉末(平均粒径約3μm),酸化ネオジム粉末(平均粒径約3μm)を63:16:14:5:2の重量比に混合した。モル%比に換算すると、53.6:32.6:11.5:1.8:0.5(合計100.0モル%)である。得られた混合物に対して、実施例1と同様の工程でサイアロンセラミックスを焼結した。断面の微細組織を図9に示す。
窒化珪素粉末(α相率91%以上,平均粒径約0.7μm)、窒化アルミニウム粉末(平均粒径約1.1μm)、アルミナ粉末(平均粒径約0.3μm)、イットリア粉末(平均粒径約3μm)及び酸化サマリウム粉末(平均粒径約3μm)を63:16:14:5:2の重量比に混合した。モル%比に換算すると、53.6:32.6:11.5:1.8:0.5(合計100.0モル%)である。得られた混合物に対して、実施例1と同様の工程でサイアロンセラミックスを焼結した。断面の微細組織を図10に示す。
窒化珪素粉末(α相率91%以上,平均粒径約0.7μm)、窒化アルミニウム粉末(平均粒径約1.1μm)、アルミナ粉末(平均粒径約0.3μm)及びイットリア粉末(平均粒径約3μm)を 70:12.5:12:5.5の重量比に混合した。モル比に換算すると、61.5:26.3:10.1:2.1(合計100.0モル%)である。得られた混合物に対して、実施例1と同様の工程でサイアロンセラミックスを焼結した。断面の微細組織を図11に示す。
市販の工具用サイアロンセラミックス(ケナメタル製KYS30)について試作品と同様の評価を行った。詳細な組成は不明だが,希土類としてはイッテルビウムを検出した.断面の微細組織を図12に示す。
上記で得られた実施例1〜6及び試験例1、2のサイアロンセラミックスについて、以下の各種物性を測定した。
ビッカース硬さ(HV)は、圧子を測定面に押し付けたときの窪みの表面積を荷重で除して得た商を基礎にして硬さの大小を決めるものである。より具体的には、荷重の大きさをP(Kg重)、窪みの正方形の対角線長さをd(mm)とした場合に、
下式(3):
HV=1.854P/d2(Kg/mm2) (3)
で与えられる。
高温顕微硬度計ニコンQM−2を用い、真空下、1100℃にて立方晶窒化ホウ素(cBN)圧子(ビッカース圧子)を用いて、圧子の押込み時間を10秒から480秒まで変化させ,圧痕形状から硬さクリープ挙動を測定した(荷重:1kg重)。
u=[2A2nt(F/E)nexp(−Qc/RT)+u0 2n]1/2n (4)
u:圧子の押込み深さ
u0:押込みクリープの定常状態が始まるときの圧子の押し込み深さ
A2:材料定数
n:応力指数
t:押込み時間
F:荷重
E:ヤング率
Qc:クリープの活性化エネルギー
R:気体定数
T:試験温度
を基礎にして、応力指数nを見積もることによって行う。すなわち、u>>u0の場合、上式(4)は、押し込みクリープ曲線(圧子の押し込み深さu vs.押込み時間t)を両対数グラフに書き直すと1本の直線になることを示すことができ、このときの直線部分の勾配s(=[∂ln t/∂ln u]T)が1/2nに等しいことから、下式(5)により求めることができる(非特許文献1参照)。
この応力指数nが大きいほどクリープによる変形が小さいといえる。
u=(d/2)cos45°tan22° (6)
により求めることができる。また、測定に用いた高温硬度試験器は圧子の変位をリアルタイムに測定できないため、各押し込み時間経過時に出来る圧痕形状と,圧子の形状から押込み深さuを算出した。そして、圧子の押込み深さu(メートル)の自然対数(ln u)を押込み時間t(秒)の自然対数(ln t)に対してプロットし、得られる直線の傾きsを求めた。
α-サイアロン相(α-SiAlON)とβ-サイアロン相(β-SiAlON)の重量比率は、リガク製X線回折装置によるCuKα線を用いた2θが5°〜70°の回折データを元に、同装置付属のPDXL2ソフトのRIR法により決定した。
走査電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズS−4800)により1万倍の画像をランダムに5視野(それぞれ6.5μm×14.5μm)取得し,画像処理ソフト イメージプロを用いて二値化処理により試料表面に現れるガラス相の面積を測定し、その数平均を採用した。
走査電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズS−4800)により1万倍の画像をランダムに5視野(それぞれ6.5μm×14.5μm)取得し,画像処理ソフト イメージプロを用いて二値化処理により、6.5μm×14.5μmの観察視野中に現れる最大径2μm以上のβ-サイアロン粒子の数平均を求めた。
走査電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズS−4800)により1万倍の画像をランダムに5視野(それぞれ6.5μm×14.5μm)取得し,画像処理ソフト イメージプロを用いて二値化処理により、6.5μm×14.5μmの観察視野中に現れる最大径2μm以上のβ-サイアロン粒子の平均アスペクト比を求めた。
得られた物性を以下の表1に示す。
窒化珪素のモル数に対する希土類酸化物中の希土類元素のモル数の百分率R1(%)について、比較的高い値(9.7〜8.6%)を採る実施例1〜6は、比較的低い値(6.6%)を採る比較例1と比較すると、硬さクリープ耐性においては、その大きさを示す応力指数はかなり高い(34.2〜47.2 vs.18.4)。実施例1〜6で得られるサイアロンのガラス相面積百分率が試験例1と比べて比較的高い値(9.2〜6.1%vs.5.0%)をとっていることから、焼結時の液相がより適量で存在し、β-サイアロン相構成粒子の粒子成長及びアスペクト比増大が助長されたのではないかと考えられる。
Claims (7)
- β-サイアロン相、ガラス相及び任意のα-サイアロン相を含むサイアロンセラミックスであって、
α-サイアロン相及びβ-サイアロン相の合計重量に対する重量百分率として15%を超えない範囲で前記α-サイアロン相を含んでいてもよく、
前記サイアロンセラミックスの断面積に現れるガラス相の占める面積百分率が6〜10%であり、
前記サイアロンセラミックスの断面の6.5μm×14.5μmの領域内に2μm以上の最大径を有するβ-サイアロン相構成粒子が10個以上存在し、
前記2μm以上の最大径を有するβ-サイアロン相構成粒子の平均アスペクト比が3.5以上であり、
前記ガラス相及び前記任意のα-サイアロン相構成粒子は重希土類元素を含み、任意に軽希土類元素を含んでもよい、
ことを特徴とするサイアロンセラミックス。 - 前記α-サイアロン相及びβ-サイアロン相の合計重量に対するα-サイアロン相の重量百分率が7%以上であることを特徴とする、請求項1に記載のサイアロンセラミックス。
- 高温ビッカース硬度(1100℃、荷重1kg重、保持時間10秒)が少なくとも600HV以上であり、硬さクリープ耐性の応力指数nが25以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のサイアロンセラミックス。
- (I)42〜54モル%の窒化珪素(Si3N4)、26〜46モル%の窒化アルミニウム(AlN)、9〜22モル%の酸化アルミニウム(Al2O3)、1.8〜3.4モル%の重希土類酸化物及び任意に0〜2.1モル%の軽希土類酸化物を、合計100モル%となるように含み、前記窒化珪素(Si3N4)のモル数に対する前記重希土類酸化物と前記軽希土類酸化物中の全希土類元素のモル数との比の百分率が、7.0%〜10.0%である原料粉末混合物を準備する工程と、
(II)前記原料粉末混合物を溶媒または分散剤の共存下、粉砕混合する工程と、
(III)前記粉砕混合した原料粉末混合物を乾燥する工程と、
(IV)前記乾燥した原料粉末混合物をプレス成形後、焼結する工程と、
を含むこと特徴とする、サイアロンセラミックスの製造方法。 - 前記原料粉末混合物中に含まれるアルミニウム原子のモル数に対する珪素原子のモル数の比が、0.9〜1.2であることを特徴とする、請求項4に記載のサイアロンセラミックスの製造方法。
- 前記重希土類酸化物及び前記軽希土類酸化物中の希土類元素の全モル数に対する前記重希土類酸化物中の重希土類元素のモル数の百分率が、50%〜100%であることを特徴とする、請求項4または5に記載のサイアロンセラミックスの製造方法。
- 前記原料粉末混合物中に含まれるアルミナと窒化アルミニウムの合計モル数に対する窒化アルミニウムのモル数の比の百分率が60〜75%であることを特徴とする、請求項4〜6のいずれか一項に記載のサイアロンセラミックスの製造方法。
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