JP2018172121A - 液体吐出容器 - Google Patents
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Abstract
Description
前記吐出弁は、吐出管の上部開口を閉塞している。吐出弁は、吐出管に上方付勢状態で下降移動可能に配設され、かつ上端部に吐出ヘッドが装着された出口筒と、吐出管に固定され、かつ下端部が吐出管内に挿入された入口筒と、出口筒内と入口筒内との連通を遮断し、かつ出口筒の入口筒に対する下降移動時に、入口筒内と出口筒内とを連通させる弁体と、の3つの部品を備える。
本発明に係る液体吐出容器は、内容液が収容される容器本体と、下端の吸込口が前記容器本体内に配置されるとともに、前記容器本体に固定されたシリンダと、前記シリンダに回動可能に取り付けられた回動環と、上部に吐出弁が設けられ、かつ下部開口が前記シリンダ内に位置する吐出管と、前記シリンダ内に配置されるとともに、前記吐出管に密に上下摺動可能に外嵌され、付勢機構により下方に付勢された筒状のプランジャと、前記回動環と前記プランジャとの間に設けられ、前記回動環の前記シリンダに対する回転動作を前記プランジャの前記シリンダに対する上昇動作に変換する変換機構と、前記吐出弁に装着され、内容液の吐出口が形成された吐出ヘッドと、前記吸込口に配設され、前記容器本体内の内容液の前記シリンダ内への流入を許容し、かつ前記シリンダ内の内容液の前記容器本体内への流出を阻止する吸込弁と、前記シリンダ、前記吸込弁、前記吐出管、および前記プランジャによって囲まれ、前記吸込弁を通して前記容器本体内から前記シリンダ内に流入した内容液が溜められる加圧室と、を備える液体吐出容器であって、前記吐出弁は、前記吐出管に装着された下装着部、前記吐出ヘッドに装着された上装着部、および前記下装着部と前記上装着部とを一体的に連結する変形部を有し、前記吐出管内と前記吐出ヘッド内とを連通する連通管と、前記連通管内に上方付勢状態で下方移動可能に配設され、前記連通管内を通した前記吐出管内と前記吐出ヘッド内との連通を遮断するとともに、前記吐出ヘッドが押し下げられて前記上装着部が前記下装着部に対して前記変形部の変形を伴って下降したときに下降することで、前記連通管内を通して前記吐出管内と前記吐出ヘッド内とを連通させる弁体と、を備え、前記吐出管には、前記連通管内、前記吐出ヘッド内および前記吐出口を通した前記加圧室から外部への内容液の吐出を許容するとともに、前記吐出口、前記吐出ヘッド内および前記連通管内を通した外部から前記加圧室への空気の流入を規制する規制弁が配設されていることを特徴とする。
前記非加圧状態から回動環を容器本体に対して周方向に回転させると、変換機構が作動してプランジャが付勢機構の下方付勢力に抗しながら上昇する。このとき規制弁が、吐出口、吐出ヘッド内および連通管内を通した外部から加圧室への空気の流入を規制することで、プランジャの上昇に伴い加圧室が負圧となる。この負圧によって吸込弁が開弁し、容器本体内の内容液が、加圧室内に流入する。プランジャが最上限位置に位置すると、内容液のポンプアップは完了して吸込弁は閉弁する。なお、吐出弁が閉弁されている限り加圧室は内容液で充填されているため密閉空間となるので、付勢機構の下方付勢力がプランジャに作用していても、このままではプランジャが下降することはない。
内容液をポンプアップした後、吐出ヘッドを押し下げると、吐出弁の上装着部が、下装着部に対して変形部の変形を伴って下降移動する。この際、弁体が下降することで、連通管内を通して吐出管内と吐出ヘッド内とが連通する。そして、規制弁が開弁状態となり、吐出口と加圧室とが、吐出ヘッド内、連通管内および吐出管内を通して連通する。その結果、付勢機構の下方付勢力によりプランジャが下降し、加圧室内の内容液が吐出口から吐出される。
この液体吐出容器では、連通管の変形部が、下装着部と上装着部とを一体的に連結していて、連通管を1つの部品により形成することができる。これにより、吐出弁を、連通管と、弁体と、の2つの部品により形成することが可能になり、前記従来技術のように、吐出弁を3つの部品により形成する場合に比べて、部品点数を削減することができる。
以下、本発明に係る第1実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
図1に示すように、液体吐出容器1は、有底筒状に形成され、内容液が収容される容器本体10を備えている。容器本体10は、外周面に雄ねじが設けられた口部12、胴部11、および底部を備える有底筒状に形成されている。
以下、容器本体10における横断面の中央を通る中心軸を容器軸Oといい、この容器軸O方向に沿って口部12側を上側、底部側を下側といい、容器軸O方向に沿った方向を上下方向という。また、容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
第1筒部21の内側が前記吸込口21aとなっていて、この第1筒部21の内側に、吸込管28の上端部が嵌合されている。吸込管28の下端開口は、容器本体10内の底部に位置している。吸込口21aに、容器本体10内の内容液のシリンダ20内への流入を許容し、かつシリンダ20内の内容液の容器本体10内への流出を阻止する吸込弁29が配設されている。吸込弁29は、弁座部26の上面に上方に向けて離反可能に当接した弁体29aを有している。
第3筒部23の下端部には、径方向に貫く等圧孔27が周方向に間隔をあけて複数形成されている。
第4筒部24には、容器軸Oと同軸に配置された回動環40が周方向に回動可能で上下方向に移動不能に外装されている。つまり回動環40は、シリンダ20に対して容器軸O回りに回動可能に配設されている。
吐出管50は、図2に示されるように、頂板部46から下方に向けて延びる本体部50aと、本体部50aの上端部から径方向外側に向けて延びるフランジ部50bと、フランジ部50bの外周縁部から上方に向けて延びる連結管50cと、を備えている。フランジ部50bが、頂板部46の上面に載置されていて、フランジ部50bおよび連結管50cが、頂板部46の上方に位置した吐出管50の上端部となっている。フランジ部50bが、頂板部46の上面に載置されることにより、吐出管50は、回動環40に中継部材42を介して取り付けられている。連結管50cは、下方に位置する小径部50dと、上方に位置する大径部50eと、を備えている。小径部50dは、大径部50eよりも小径であり、大径部50eよりも上下方向に小さい。吐出管50の上部に吐出弁51が設けられている。
連通管52は、吐出管50に装着された下装着部57と、吐出ヘッド56に装着された上装着部58と、下装着部57と上装着部58とを一体的に連結する変形部59と、を備えている。これらの下装着部57、上装着部58および変形部59(連通管52の全体)は、同一材料(同一の樹脂材料)で一体に形成され、1つの部品(成形品)によって形成されている。連通管52は、容器軸Oと同軸に配置されている。下装着部57、上装着部58および変形部59は、容器軸Oと同軸の筒状に形成されている。
弁体53において鍔部53aよりも上方に位置する上端部には、縦溝部53bが形成されている。縦溝部53bは、弁体53の上端部における外周面に、周方向に間隔をあけて複数設けられている。縦溝部53bは、弁体53から上方に向けて開口している。
弁体53および付勢部材54は、同一材料(同一の樹脂材料)で一体に形成され、1つの部品(成形品)によって形成されている。図示の例では、弁体53の鍔部53aにおける外周縁部の下面と、バネ部108の上端面と、が連結されている。
図6に示すように、規制弁110は、弁本体112が連結片113の変形を伴って上昇し、フランジ部50bから離反することで、吐出口56a、吐出ヘッド56内および連通管52内を通して外部と加圧室93とを連通する。このとき、弁本体112の上方への過度な移動は、弁体53の下端部により規制される。
内筒部121の下端部は、下装着部57の下筒部101によって下方から支持されている。連結部123は、径方向の内側に位置する内周部124と、径方向の外側に位置する外周部125と、を備えている。外周部125は、内周部124よりも下方に位置している。外周部125の下面は、連結管50cの上端開口縁に密に当接(圧接)している。このように吐出管50と外具120とが当接することで、吐出管50と外具120との間が封止されている。なお本実施形態では、外周部125の下面と連結管50cの上端開口縁との間に、外周部125および連結管50cのうちの一方から他方に突出するシール凸部50gが配置されている。シール凸部50gが上下方向に弾性的に圧縮変形させられていることで、吐出管50と外具120との間が封止されている。シール凸部50gは、連結管50cの上端開口縁から上方に向けて突となる三角形状に形成されている。シール凸部50gは、周方向の全周にわたって連続して延びている。
駆動筒部61は、下筒部63と、下筒部63より径方向外側に位置する上筒部64と、これらを連結する環板部65と、を備える。環板部65の内周縁部は、下筒部63から径方向内側に突出し、その内端縁が上下両方向に延びている。
なお、連通溝63aは、下筒部63の外周面に1つのみ形成してもよく、また、周方向に互いに間隔をあけて複数形成してもよい。以下では、下筒部63において連通溝63aが形成されている部分を下筒部63の下側部分と称し、下筒部63において前記下側部分よりも上側の部分を上側部分と称する。
テーパー筒部67aは、小径筒部30bの内周面を摺動する。
これにより、弁体29aが、押さえ脚部68と弁座部26とにより上下方向で挟まれ、弁体29aの移動が規制される。
そして、シリンダ20と吸込弁29と吐出管50とプランジャ60とによって囲まれた空間は、吸込弁29を通して容器本体10内からシリンダ20内に流入した内容液が溜められる加圧室93となっている。
このカム溝70、およびシリンダ20の縦溝31には、ボール71が一体に回動可能に係合している。すなわち、ボール71の半分はカム溝70に挿入され、残りの半分が縦溝31に挿入されている。
中継部材42は、シリンダ20の第4筒部24を径方向外側から囲む外側筒部43と、外側筒部43の径方向内側に配置された内側筒部44と、外側筒部43および内側筒部44の各上端同士を連結する環状の頂板部46と、頂板部46から上方に突出した上筒部45と、を備える。
図1に示されるように、外側筒部43の内周面には、第4筒部24の外周面に形成された第1突部24aに、第1突部24aの下方から係合する第2突部43aが形成されている。
上筒部45は、外側筒部43より小径で、かつ内側筒部44より大径となっている。上筒部45の外周面には、回動環40の内面に形成された第1溝部40aに係合する第3突部45aが形成されている。回動環40の第1溝部40aに、中継部材42の第3突部45aが係合することによって、回動環40および中継部材42の相対的な周方向の回転移動が規制される。
内側筒部44の外周面には、駆動筒部61の上筒部64の内周面に形成された第2溝部64aに係合する第4突部44aが形成されている。第4突部44aは、第2溝部64aに相対的に下方移動可能に係合されている。プランジャ60の第2溝部64aに、中継部材42の第4突部44aが係合することによって、プランジャ60および中継部材42の相対的な周方向の回転移動が規制された状態で、プランジャ60の中継部材42に対する上昇移動が許容される。
そして、図4に示すように、回動環40のさらなる回転に伴って、ボール71がそのままの高さ位置でカム溝70の傾斜溝70aの下端から垂直溝70bの下端に移行すると、スプリング47の弾性復元力によってプランジャ60は下降可能となる。プランジャ60が下降すると、ボール71は垂直溝70bを相対的に上昇することとなり、最終的に隣接する傾斜溝70aの上端に達する。
なお上述したように、ボール71は、同じ高さ位置を維持したまま、回動環40の回転操作に伴って、傾斜溝70aおよび垂直溝70bからなるカム溝70が相対的に移動するため、プランジャ60がシリンダ20に対して上下動する。
等圧弁80は、円環状に形成されるとともに容器軸Oと同軸に配置されている。等圧弁80は、下面が第3筒部23およびシール筒部30cそれぞれの上端開口縁に支持された弁本体84と、シール筒部30cに対して離反可能に当接した第1弁部81と、下筒部63の外周面上を摺動する第2弁部82と、プランジャ60に対して離反可能に当接した第3弁部83と、を備えている。なお、等圧弁80は例えば軟質樹脂等の弾性材料で形成される。
図示の例では、第1弁部81の下端部は、シール筒部30cの外周面において、溝部30dよりも下側に位置する部分に当接している。第1弁部81は、液圧逃がし通路91内の圧力と容器本体10内の圧力との差によって動作して容器本体10内から液圧逃がし通路91への流通を阻止し、液圧逃がし通路91から容器本体10内への流通のみを許容する逆止弁として機能する。
このように等圧弁80は、液圧逃がし通路91と空気流入通路92との間に設けられ、等圧孔27を開閉するとともに、プランジャ60の外周面を上下摺動することにより、液圧逃がし通路91と空気流入通路92との連通、およびその遮断を切り替える。
また、本実施形態では、シリンダ20との間で等圧弁80を上下方向に挟み等圧弁80をシリンダ20に固定する固定具86が備えられている。図示の例では、固定具86は、容器軸Oと同軸に配置された円環状に形成され、シリンダ20の内面との間で等圧弁80を上下方向に挟んでいる。
次に、上記のように構成された液体吐出容器1の作用を説明する。
<非加圧状態>
図1に示すように、液体吐出容器1の非使用時の状態である非加圧状態においては、吸込弁29および吐出弁51が閉弁状態になっており、プランジャ60が最下限位置に位置しているとともに、押さえ脚部68が吸込弁29の弁体29aの上面を押圧している。また、液圧逃がし通路91は加圧室93に連通している。
なお、吐出弁51は、吐出ヘッド56を押し下げない限り、閉弁状態に維持される。
前記非加圧状態から回動環40を容器本体10に対して周方向に回転させると、プランジャ60がスプリング47を圧縮しながら上昇する。すると、プランジャ60の上昇により押さえ脚部68は吸込弁29の弁体29aから上方に離間し、弁体29aは開弁可能になる。
ここで、最下限位置からプランジャ60のテーパー筒部67aがスリーブ30の小径筒部30bに圧接する直前までのプランジャ60の移動範囲を、以下、下部移動域と称する。この下部移動域においては、等圧弁80の第2弁部82および第3弁部83は両方ともプランジャ60の下筒部63の上側部分に圧接しており、液圧逃がし通路91と空気流入通路92との連通を遮断し続ける。
その結果、容器本体10内の内容液が、吸込管28の下端開口から吸い上げられ、この吸込管28を通った後、吸込口21aから加圧室93内に流入する。
なお、テーパー筒部67aがスリーブ30の小径筒部30bに圧接し始めるのとほぼ同時に、等圧弁80の第3弁部83の下端部が下筒部63の下側部分を摺動し、第3弁部83が開弁状態になる。また、テーパー筒部67aは、プランジャ60が最上限位置に至るまで、すなわちポンプアップが完了するまで、スリーブ30の小径筒部30bに圧接し続ける。
回動環40の回転によりボール71がカム溝70における傾斜溝70aの下端近傍に達すると、プランジャ60の下筒部63の上側部分が等圧弁80の第2弁部82から上方に離脱して下筒部63の下側部分を第2弁部82が摺動するとともに、プランジャ60のスカート部62のシール脚筒部67が第3弁部83の下端部に圧接し始める。
ここで、この位置から最上限位置までのプランジャ60の移動範囲を、以下、上部移動域と称する。
また、ポンプアップ完了と同時に、等圧弁80の第1弁部81がシール筒部30cに圧接して閉弁し、第3弁部83がシール脚筒部67に圧接して閉弁する。従って、この状態で液体吐出容器1を横転させたとしても内容液が液体吐出容器1の外へ漏洩することはない。
前述のように内容液をポンプアップした後、図5および図6に示すように、吐出ヘッド56を押し下げると、吐出弁51の上装着部58が、付勢部材54の上方付勢力に抗して、下装着部57に対して変形部59の変形を伴って下降移動する。この際、弁体53が下降することで、連通管52内を通して吐出管50内と吐出ヘッド56内とが連通する。そして、規制弁110が開弁状態となり、吐出口56aと加圧室93とが、吐出ヘッド56内、連通管52内および吐出管50内を通して連通する。
その結果、スプリング47の弾性復元力によりプランジャ60が下降し、加圧室93内の内容液が吐出口56aから吐出される。なお、プランジャ60の下降時、ボール71はカム溝70の垂直溝70bをプランジャ60に対して相対的に上昇する。
プランジャ60が下降して下筒部63の上側部分が等圧弁80の第2弁部82に圧接し始めると、すなわちプランジャ60が上部移動域を脱すると液圧逃がし通路91は密閉されるので、それ以降はプランジャ60のテーパー筒部67aがスリーブ30の小径筒部30bから離脱するまでの間、すなわち下部移動域に達するまでの間、プランジャ60の下降に伴い液圧逃がし通路91は減圧されて若干負圧化する。
吐出ヘッド56の押し下げ操作によりプランジャ60が下降し、図1に示すように、プランジャ60のテーパー筒部67aがスリーブ30の小径筒部30bから下方に離脱して大径筒部30aの径方向内側に位置すると、すなわちプランジャ60が下部移動域に到達すると、液圧逃がし通路91が加圧室93に連通するため液圧逃がし通路91内に加圧室93内の正圧が伝達される。
以上により、液体吐出容器1からの内容液の吐出が終了する。
吐出終了後、吐出ヘッド56の押下を解除する。このとき、付勢部材54の弾性復元力(上方付勢力)に基づいて弁体53が上昇し、上装着部58を介して吐出ヘッド56を押し上げる。また吐出ヘッド56は、上装着部58を介して作用する変形部59の弾性復元力によっても押し上げられる。吐出ヘッド56は、図1および図2に示すような初期位置(上昇端位置)まで復元変位する。
また、付勢部材54が、弁体53と一体に形成されているので、部品点数を確実に少なく抑えることができる。
しかしながら、本実施形態に係る液体吐出容器1では、吐出管50のシール凸部50gと外具120とが当接することで、吐出管50と外具120との間が封止されている。したがって、吐出管50と外具120との間に前記封止部材を設けることなく、吐出管50と外具120との間を封止することが可能になり、部品点数を少なく抑えることができる。
次に、本発明に係る第2実施形態の液体吐出容器2を、図7および図8を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図8に示すように、規制弁110は、弁本体112が上昇して台座部50fから離反することで、吐出口56a、吐出ヘッド56内および連通管52内を通して外部と加圧室93とを連通する。このとき、弁本体112の上方への過度な移動は、本体部50a内で弁体53の下端部により規制される。
また、上記実施形態では、等圧弁80が第1弁部81、第2弁部82および第3弁部83を備えるものとしたが、等圧孔27を開閉するとともに、プランジャ60の外周面を摺動して液圧逃がし通路91と空気流入通路92との連通、およびその遮断を切り替えるものであればこれに限られるのではない。
付勢部材54が、弁体53と別体に形成されていてもよい。付勢部材54が、例えばコイルスプリングにより形成されていてもよい。
変形部59が弾性変形可能でなくてもよい。変形部59は、上装着部58の下降に伴って変形する他の形態を適宜採用することが可能である。また、押下された吐出ヘッド56を復元変位させる手段を、変形部59とは別部材として設けることができる。
10 容器本体
20 シリンダ
29 吸込弁
40 回動環
47 スプリング(付勢機構)
50 吐出管
51 吐出弁
52 連通管
53 弁体
54 付勢部材
56 吐出ヘッド
56a 吐出口
57 下装着部
58 上装着部
59 変形部
60 プランジャ
75 変換機構
93 加圧室
110 規制弁
Claims (4)
- 内容液が収容される容器本体と、
下端の吸込口が前記容器本体内に配置されるとともに、前記容器本体に固定されたシリンダと、
前記シリンダに回動可能に取り付けられた回動環と、
上部に吐出弁が設けられ、かつ下部開口が前記シリンダ内に位置する吐出管と、
前記シリンダ内に配置されるとともに、前記吐出管に密に上下摺動可能に外嵌され、付勢機構により下方に付勢された筒状のプランジャと、
前記回動環と前記プランジャとの間に設けられ、前記回動環の前記シリンダに対する回転動作を前記プランジャの前記シリンダに対する上昇動作に変換する変換機構と、
前記吐出弁に装着され、内容液の吐出口が形成された吐出ヘッドと、
前記吸込口に配設され、前記容器本体内の内容液の前記シリンダ内への流入を許容し、かつ前記シリンダ内の内容液の前記容器本体内への流出を阻止する吸込弁と、
前記シリンダ、前記吸込弁、前記吐出管、および前記プランジャによって囲まれ、前記吸込弁を通して前記容器本体内から前記シリンダ内に流入した内容液が溜められる加圧室と、を備える液体吐出容器であって、
前記吐出弁は、
前記吐出管に装着された下装着部、前記吐出ヘッドに装着された上装着部、および前記下装着部と前記上装着部とを一体的に連結する変形部を有し、前記吐出管内と前記吐出ヘッド内とを連通する連通管と、
前記連通管内に上方付勢状態で下方移動可能に配設され、前記連通管内を通した前記吐出管内と前記吐出ヘッド内との連通を遮断するとともに、前記吐出ヘッドが押し下げられて前記上装着部が前記下装着部に対して前記変形部の変形を伴って下降したときに下降することで、前記連通管内を通して前記吐出管内と前記吐出ヘッド内とを連通させる弁体と、を備え、
前記吐出管には、前記連通管内、前記吐出ヘッド内および前記吐出口を通した前記加圧室から外部への内容液の吐出を許容するとともに、前記吐出口、前記吐出ヘッド内および前記連通管内を通した外部から前記加圧室への空気の流入を規制する規制弁が配設されていることを特徴とする液体吐出容器。 - 前記変形部は、弾性変形可能であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出容器。
- 前記吐出弁は、前記弁体を上方に付勢するとともに前記弁体と一体に形成された付勢部材を更に備えている請求項1または2に記載の液体吐出容器。
- 前記吐出管に装着され、前記吐出弁を前記吐出管に固定する外具を更に備え、
前記吐出管と前記外具とが当接することで、前記吐出管と前記外具との間が封止されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の液体吐出容器。
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