JP2018172121A - 液体吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を削減する。【解決手段】吐出弁51は、吐出管50に装着された下装着部57、吐出ヘッド56に装着された上装着部58、および下装着部57と上装着部58とを一体的に連結する変形部59を有する連通管52と、連通管52内に上方付勢状態で下方移動可能に配設され、連通管52内を通した吐出管50内と吐出ヘッド56内との連通を遮断するとともに、吐出ヘッド56が押し下げられて上装着部58が下装着部57に対して変形部59の変形を伴って下降したときに下降することで、連通管52内を通して吐出管50内と吐出ヘッド56内とを連通させる弁体53と、を備え、吐出管50には、連通管52内、吐出ヘッド56内および吐出口56aを通した加圧室から外部への内容液の吐出を許容するとともに、吐出口56a、吐出ヘッド56内および連通管52内を通した外部から加圧室への空気の流入を規制する規制弁110が配設されている。【選択図】図2

Description

本発明は、液体吐出容器に関する。
液体吐出容器として、例えば下記特許文献1に示されるように、内容液が収容される容器本体と、下端の吸込口が容器本体内に配置されるとともに、容器本体に固定されたシリンダと、シリンダに回動可能に取り付けられた回動環と、上部に吐出弁が設けられ、かつ下部開口がシリンダ内に位置する吐出管と、シリンダ内に配置されるとともに、吐出管に密に上下摺動可能に外嵌され、付勢機構により下方に付勢された筒状のプランジャと、回動環とプランジャとの間に設けられ、回動環のシリンダに対する回転動作をプランジャのシリンダに対する上昇動作に変換する変換機構と、吐出弁に装着され、内容液の吐出口が形成された吐出ヘッドと、吸込口に配設され、容器本体内の内容液のシリンダ内への流入を許容し、かつシリンダ内の内容液の容器本体内への流出を阻止する吸込弁と、シリンダ、吸込弁、吐出管、およびプランジャによって囲まれ、吸込弁を通して容器本体内からシリンダ内に流入した内容液が溜められる加圧室と、を備える構成が知られている。
前記吐出弁は、吐出管の上部開口を閉塞している。吐出弁は、吐出管に上方付勢状態で下降移動可能に配設され、かつ上端部に吐出ヘッドが装着された出口筒と、吐出管に固定され、かつ下端部が吐出管内に挿入された入口筒と、出口筒内と入口筒内との連通を遮断し、かつ出口筒の入口筒に対する下降移動時に、入口筒内と出口筒内とを連通させる弁体と、の3つの部品を備える。
特開2015−227196号公報
しかしながら、前記従来の液体吐出容器では、部品点数を削減することに改善の余地がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、部品点数を削減することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る液体吐出容器は、内容液が収容される容器本体と、下端の吸込口が前記容器本体内に配置されるとともに、前記容器本体に固定されたシリンダと、前記シリンダに回動可能に取り付けられた回動環と、上部に吐出弁が設けられ、かつ下部開口が前記シリンダ内に位置する吐出管と、前記シリンダ内に配置されるとともに、前記吐出管に密に上下摺動可能に外嵌され、付勢機構により下方に付勢された筒状のプランジャと、前記回動環と前記プランジャとの間に設けられ、前記回動環の前記シリンダに対する回転動作を前記プランジャの前記シリンダに対する上昇動作に変換する変換機構と、前記吐出弁に装着され、内容液の吐出口が形成された吐出ヘッドと、前記吸込口に配設され、前記容器本体内の内容液の前記シリンダ内への流入を許容し、かつ前記シリンダ内の内容液の前記容器本体内への流出を阻止する吸込弁と、前記シリンダ、前記吸込弁、前記吐出管、および前記プランジャによって囲まれ、前記吸込弁を通して前記容器本体内から前記シリンダ内に流入した内容液が溜められる加圧室と、を備える液体吐出容器であって、前記吐出弁は、前記吐出管に装着された下装着部、前記吐出ヘッドに装着された上装着部、および前記下装着部と前記上装着部とを一体的に連結する変形部を有し、前記吐出管内と前記吐出ヘッド内とを連通する連通管と、前記連通管内に上方付勢状態で下方移動可能に配設され、前記連通管内を通した前記吐出管内と前記吐出ヘッド内との連通を遮断するとともに、前記吐出ヘッドが押し下げられて前記上装着部が前記下装着部に対して前記変形部の変形を伴って下降したときに下降することで、前記連通管内を通して前記吐出管内と前記吐出ヘッド内とを連通させる弁体と、を備え、前記吐出管には、前記連通管内、前記吐出ヘッド内および前記吐出口を通した前記加圧室から外部への内容液の吐出を許容するとともに、前記吐出口、前記吐出ヘッド内および前記連通管内を通した外部から前記加圧室への空気の流入を規制する規制弁が配設されていることを特徴とする。
液体吐出容器の非使用時の状態である非加圧状態においては、吸込弁および吐出弁が閉弁状態になっており、プランジャが最下限位置に位置している。
前記非加圧状態から回動環を容器本体に対して周方向に回転させると、変換機構が作動してプランジャが付勢機構の下方付勢力に抗しながら上昇する。このとき規制弁が、吐出口、吐出ヘッド内および連通管内を通した外部から加圧室への空気の流入を規制することで、プランジャの上昇に伴い加圧室が負圧となる。この負圧によって吸込弁が開弁し、容器本体内の内容液が、加圧室内に流入する。プランジャが最上限位置に位置すると、内容液のポンプアップは完了して吸込弁は閉弁する。なお、吐出弁が閉弁されている限り加圧室は内容液で充填されているため密閉空間となるので、付勢機構の下方付勢力がプランジャに作用していても、このままではプランジャが下降することはない。
内容液をポンプアップした後、吐出ヘッドを押し下げると、吐出弁の上装着部が、下装着部に対して変形部の変形を伴って下降移動する。この際、弁体が下降することで、連通管内を通して吐出管内と吐出ヘッド内とが連通する。そして、規制弁が開弁状態となり、吐出口と加圧室とが、吐出ヘッド内、連通管内および吐出管内を通して連通する。その結果、付勢機構の下方付勢力によりプランジャが下降し、加圧室内の内容液が吐出口から吐出される。
この液体吐出容器では、連通管の変形部が、下装着部と上装着部とを一体的に連結していて、連通管を1つの部品により形成することができる。これにより、吐出弁を、連通管と、弁体と、の2つの部品により形成することが可能になり、前記従来技術のように、吐出弁を3つの部品により形成する場合に比べて、部品点数を削減することができる。
前記変形部は、弾性変形可能であってもよい。
この場合、変形部が、弾性変形可能である。したがって、吐出ヘッドが押下され、吐出弁の上装着部が変形部の変形を伴って下降した後、吐出ヘッドの押下を解除したときに、変形部の弾性復元力に基づいて、上装着部を下装着部に対して上昇させることができる。これにより、吐出ヘッドを復元変位させるための別部材がなくても、吐出ヘッドを円滑に復元変位させることができる。
前記吐出弁は、前記弁体を上方に付勢するとともに前記弁体と一体に形成された付勢部材を更に備えていてもよい。
この場合、付勢部材が、弁体と一体に形成されているので、部品点数を確実に少なく抑えることができる。
前記吐出管に装着され、前記吐出弁を前記吐出管に固定する外具を更に備え、前記吐出管と前記外具とが当接することで、前記吐出管と前記外具との間が封止されていてもよい。
この場合、吐出管と外具とが当接することで、吐出管と外具との間が封止されている。したがって、吐出管と外具との間にパッキンなどの封止部材を設けることなく、吐出管と外具との間を封止することが可能になり、部品点数を少なく抑えることができる。
本発明によれば、部品点数を削減することができる。
本発明に係る液体吐出容器の第1実施形態を示す半縦断面図である。 図1の液体吐出容器の一部拡大図である。 図1に示す状態から回動環を回動し始めた状態を示す図である。 図3に示す状態から回動環の回動が終了した状態を示す図である。 図4に示す状態から吐出ヘッドを押し下げている状態を示す図である。 図5の液体吐出容器の一部拡大図である。 本発明に係る液体吐出容器の第2実施形態の要部を示す半縦断面図である。 図7に示す状態から吐出ヘッドを押し下げている状態を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る第1実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
図1に示すように、液体吐出容器1は、有底筒状に形成され、内容液が収容される容器本体10を備えている。容器本体10は、外周面に雄ねじが設けられた口部12、胴部11、および底部を備える有底筒状に形成されている。
以下、容器本体10における横断面の中央を通る中心軸を容器軸Oといい、この容器軸O方向に沿って口部12側を上側、底部側を下側といい、容器軸O方向に沿った方向を上下方向という。また、容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体10の口部12にシリンダ20が固定されている。シリンダ20の下端に形成された吸込口21aは、容器本体10内に配置されている。図示の例では、シリンダ20は、容器軸Oと同軸に配置された多段の筒状に形成され、下方から上方に向けて第1筒部21、第2筒部22、第3筒部23、および第4筒部24がこの順に連設されており、これらの筒部21〜24は上側に位置するものほど内径および外径が大きくなっている。
第4筒部24の上下方向における略中央から、ネジ筒部25が径方向外側に向けて突出し、かつ下方に向けて延びている。ネジ筒部25の内周面には雌ねじが設けられており、シリンダ20は、ネジ筒部25を容器本体10の口部12に螺合することで容器本体10に固定されている。口部12の上端開口縁とネジ筒部25との間にはパッキン13が配設されている。
第1筒部21の上端部と第2筒部22の下端部とは、環状の弁座部26を介して連結されている。弁座部26は容器軸Oと同軸に配置されている。
第1筒部21の内側が前記吸込口21aとなっていて、この第1筒部21の内側に、吸込管28の上端部が嵌合されている。吸込管28の下端開口は、容器本体10内の底部に位置している。吸込口21aに、容器本体10内の内容液のシリンダ20内への流入を許容し、かつシリンダ20内の内容液の容器本体10内への流出を阻止する吸込弁29が配設されている。吸込弁29は、弁座部26の上面に上方に向けて離反可能に当接した弁体29aを有している。
第3筒部23の下端部には、径方向に貫く等圧孔27が周方向に間隔をあけて複数形成されている。
シリンダ20は、第2筒部22内に嵌合された筒状のスリーブ30を備えている。スリーブ30は、下部に位置する大径筒部30aと、大径筒部30aの上端から上方に向けて延び、かつ大径筒部30aより内径が小さい小径筒部30bと、小径筒部30bの上端から上方に向けて延び、かつ小径筒部30bより内径が大きいシール筒部30cと、を備えている。小径筒部30bの上端部は、径方向外側に向けて屈曲し、第2筒部22の上端開口縁上に係止されている。シール筒部30cは、第3筒部23の内周面から径方向内側に離間している。
図示の例では、シール筒部30cの上端開口縁、および第3筒部23の上端開口縁それぞれの上下方向の位置が互いに一致している。シール筒部30cの上端部には、複数の溝部30dが周方向に間隔をあけて形成されている。溝部30dは、シール筒部30cを径方向に貫き、かつ上方に向けて開口している。
第4筒部24のほぼ上半分の内周面には、断面半円形の縦溝31が周方向に等間隔をあけて複数設けられており、第4筒部24の外周面には第1突部24aが設けられている。
第4筒部24には、容器軸Oと同軸に配置された回動環40が周方向に回動可能で上下方向に移動不能に外装されている。つまり回動環40は、シリンダ20に対して容器軸O回りに回動可能に配設されている。
回動環40の上端部には、上端に位置するネック筒部41aと、ネック筒部41aより大径に形成されるとともに、ネック筒部41aの下端に連なる取付筒部41bと、が備えられている。取付筒部41bの内側に、下部開口がシリンダ20内に位置する吐出管50の上端部が配置されている。
吐出管50は、例えばポリプロピレン若しくはポリエチレン等の樹脂材料で形成され、容器軸Oと同軸に配置されるとともに、後述する中継部材42の頂板部46の内側、およびシリンダ20の内側に一体に挿入されている。吐出管50のうち、上端部は頂板部46から上方に突出し、下部はシリンダ20の内側に挿入されており、下部開口の位置する下端縁がシリンダ20の第3筒部23の内側に位置している。
吐出管50は、図2に示されるように、頂板部46から下方に向けて延びる本体部50aと、本体部50aの上端部から径方向外側に向けて延びるフランジ部50bと、フランジ部50bの外周縁部から上方に向けて延びる連結管50cと、を備えている。フランジ部50bが、頂板部46の上面に載置されていて、フランジ部50bおよび連結管50cが、頂板部46の上方に位置した吐出管50の上端部となっている。フランジ部50bが、頂板部46の上面に載置されることにより、吐出管50は、回動環40に中継部材42を介して取り付けられている。連結管50cは、下方に位置する小径部50dと、上方に位置する大径部50eと、を備えている。小径部50dは、大径部50eよりも小径であり、大径部50eよりも上下方向に小さい。吐出管50の上部に吐出弁51が設けられている。
吐出弁51は、吐出管50の上部開口を閉塞している。吐出弁51は、吐出管50内と吐出ヘッド56内とを連通する連通管52と、連通管52内に上方付勢状態で下方移動可能に配設され、連通管52内を通した吐出管50内と吐出ヘッド56内との連通を遮断する弁体53と、弁体53を上方に付勢するとともに弁体53と一体に形成された付勢部材54と、を備えている。
連通管52は、吐出管50に装着された下装着部57と、吐出ヘッド56に装着された上装着部58と、下装着部57と上装着部58とを一体的に連結する変形部59と、を備えている。これらの下装着部57、上装着部58および変形部59(連通管52の全体)は、同一材料(同一の樹脂材料)で一体に形成され、1つの部品(成形品)によって形成されている。連通管52は、容器軸Oと同軸に配置されている。下装着部57、上装着部58および変形部59は、容器軸Oと同軸の筒状に形成されている。
下装着部57は、小径部50d内に嵌合された下筒部101と、下筒部101よりも小径に形成され下筒部101から上方に延びる上筒部102と、上筒部102の上端部から径方向の内側に向けて延びる弁座部103と、を備えている。下筒部101は、連結管50c内に配置され、下筒部101の上端は、連結管50cの上端よりも下方に位置している。弁座部103は、径方向の外側から内側に向かうに従い漸次、上方に向けて延びる環状に形成されている。弁座部103の内周縁部における肉厚は、弁座部103において内周縁部以外の部分における肉厚に比べて小さい。
変形部59は、弾性変形可能である。変形部59の肉厚は、下装着部57および上装着部58の肉厚よりも小さい。変形部59は、上下方向に沿う縦断面視において、上下方向の中間部分が径方向の外側に向けて凸となる筒状に形成されている。変形部59は、下装着部57に連結された下変形部104と、上装着部58に連結された上変形部105と、下変形部104と上変形部105とを連結する屈曲部106と、を備えている。下変形部104は、上下方向にほぼ平行に延びる筒状に形成されている。上変形部105は、上方に向かうに従い漸次、径方向の内側に向けて延びる筒状に形成されている。屈曲部106は、前記縦断面視において径方向の外側に向けて鈍角的に凸をなしている。
弁体53は、上下方向に延びるとともに容器軸Oと同軸に配置された棒状に形成されている。弁体53の上下方向の中央部には、径方向の外側に突出する鍔部53aが設けられている。鍔部53aの上面は、径方向の外側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びる傾斜面に形成されている。鍔部53aの上面は、弁座部103の下面(図示の例では、弁座部103の内周縁部における下面)に、下方に向けて離反可能に当接している。
弁体53において鍔部53aよりも上方に位置する上端部には、縦溝部53bが形成されている。縦溝部53bは、弁体53の上端部における外周面に、周方向に間隔をあけて複数設けられている。縦溝部53bは、弁体53から上方に向けて開口している。
付勢部材54は、下装着部57内に装着された基部107と、基部107から上方に向けて延びるバネ部108と、を備えている。基部107は、容器軸Oと同軸に配置された筒状に形成され、下装着部57内に嵌合されている。バネ部108は、樹脂製(いわゆる樹脂ばね)であり、容器軸Oと同軸に配置された筒状に形成されている。バネ部108の上端部は、鍔部53aの下面に連結されている。
弁体53および付勢部材54は、同一材料(同一の樹脂材料)で一体に形成され、1つの部品(成形品)によって形成されている。図示の例では、弁体53の鍔部53aにおける外周縁部の下面と、バネ部108の上端面と、が連結されている。
図6に示すように、前記吐出弁51では、吐出ヘッド56が押し下げられて上装着部58が下装着部57に対して変形部59の変形を伴って下降したときに下降することで、連通管52内を通して吐出管50内と吐出ヘッド56内とを連通させる。このとき、変形部59の屈曲部106が前記縦断面視においてなす角度が小さくなるように、つまり変形部59の凸形状が鋭くなるように変形部59が変形しながら、上装着部58が弁体53の上端部を下方に押し下げる。すると、鍔部53aの上面が弁座部103の下面から下方に離反し、下装着部57と上装着部58との間が、鍔部53aの上面と弁座部103の下面との間および縦溝部53bを通して連通する。その結果、連通管52内を通して吐出管50内と吐出ヘッド56内とが連通する。
ここで図2に示すように、吐出管50には、連通管52内、吐出ヘッド56内および吐出口56aを通した後述する加圧室93から外部への内容液の吐出を許容するとともに、吐出口56a、吐出ヘッド56内および連通管52内を通した外部から加圧室93への空気の流入を規制する規制弁110が配設されている。規制弁110は、連結管50c内に配置されている。規制弁110は、いわゆる一点弁や三点弁などにより形成されている。規制弁110は、基部107内に嵌合された弁筒部111と、フランジ部50b上に離反自在に着座して本体部50aの上端開口部を開閉する弁本体112と、弁本体112と弁筒部111とを連結する連結片113と、を備えている。これらの弁筒部111、弁本体112および連結片113は、同一材料(同一の樹脂材料)で一体に形成され、1つの部品(成形品)によって形成されている。
図6に示すように、規制弁110は、弁本体112が連結片113の変形を伴って上昇し、フランジ部50bから離反することで、吐出口56a、吐出ヘッド56内および連通管52内を通して外部と加圧室93とを連通する。このとき、弁本体112の上方への過度な移動は、弁体53の下端部により規制される。
また図2に示すように、液体吐出容器1は、吐出管50に装着され、吐出弁51を吐出管50に固定する外具120を更に備えている。外具120は、吐出管50および吐出弁51を一体に固定する。外具120は、連結管50c内に挿入された内筒部121と、連結管50cに径方向の外側から嵌合された外筒部122と、内筒部121および外筒部122の上端部同士を連結する連結部123と、を備える2重筒状に形成されている。
内筒部121の下端部は、下装着部57の下筒部101によって下方から支持されている。連結部123は、径方向の内側に位置する内周部124と、径方向の外側に位置する外周部125と、を備えている。外周部125は、内周部124よりも下方に位置している。外周部125の下面は、連結管50cの上端開口縁に密に当接(圧接)している。このように吐出管50と外具120とが当接することで、吐出管50と外具120との間が封止されている。なお本実施形態では、外周部125の下面と連結管50cの上端開口縁との間に、外周部125および連結管50cのうちの一方から他方に突出するシール凸部50gが配置されている。シール凸部50gが上下方向に弾性的に圧縮変形させられていることで、吐出管50と外具120との間が封止されている。シール凸部50gは、連結管50cの上端開口縁から上方に向けて突となる三角形状に形成されている。シール凸部50gは、周方向の全周にわたって連続して延びている。
なお連通管52、吐出弁51、規制弁110および外具120はそれぞれ、樹脂材料により形成されている。したがって、例えば樹脂材料に代えて金属材料を採用する場合に比べて、液体吐出容器1の低コスト化を図り易くすることができる。またこのように、連通管52、吐出弁51、規制弁110および外具120をそれぞれ樹脂材料により形成することで、内容液が金属材料に接触することを防ぐことが可能になり、例えば、内容液が金属材料に触れることを起因とする内容液の意図しない変化を抑えること等ができる。
吐出ヘッド56には、内容液の吐出口56aが形成されるとともに、回動環40のネック筒部41a内に挿入された装着筒部56bが備えられている。装着筒部56b内に、上装着部58が嵌合されている。吐出口56aは、吐出ヘッド56内に設けられた流路を通して上装着部58内に連通している。
シリンダ20内には、図1に示されるように、容器軸Oと同軸に配置された筒状のプランジャ60が配設されている。プランジャ60は、吐出管50に密に上下摺動可能に外嵌されている。プランジャ60は、駆動筒部61とスカート部62とを備えている。
駆動筒部61は、下筒部63と、下筒部63より径方向外側に位置する上筒部64と、これらを連結する環板部65と、を備える。環板部65の内周縁部は、下筒部63から径方向内側に突出し、その内端縁が上下両方向に延びている。
下筒部63の外径は、スリーブ30の小径筒部30bの内径よりも小さい。下筒部63の外周面には、下方に向けて開口するとともに上下方向に延在する連通溝63aが形成されている。
なお、連通溝63aは、下筒部63の外周面に1つのみ形成してもよく、また、周方向に互いに間隔をあけて複数形成してもよい。以下では、下筒部63において連通溝63aが形成されている部分を下筒部63の下側部分と称し、下筒部63において前記下側部分よりも上側の部分を上側部分と称する。
下筒部63内に、スカート部62が嵌合されている。スカート部62は、下筒部63内に嵌合された支持筒部66と、支持筒部66の下端部から径方向外側に向けて突出するとともに、下方に向けて延びるシール脚筒部67と、支持筒部66の下端部から下方に向けて延びる押さえ脚部68と、を備える。
支持筒部66の内径は、環板部65の内径と同等で、かつ吐出管50の外径よりも僅かに大きい。支持筒部66の上端開口縁における内周縁部と、環板部65の前記内端縁の下端と、の間には、ゴム製のシールリング69が配設されている。シールリング69は、駆動筒部61とスカート部62と吐出管50との間を密にシールしつつ、吐出管50の外周面を密に摺動する。
シール脚筒部67は、駆動筒部61の下筒部63から下方に突出している。シール脚筒部67の外径は、下筒部63の外径と同等になっている。シール脚筒部67の下端部は、下方に向かうに従い漸次拡径したテーパー筒部67aとされている。テーパー筒部67aの下端縁の外径は、スリーブ30の大径筒部30aの内径よりも小さく、テーパー筒部67aと大径筒部30aとの間には径方向の隙間が設けられている。テーパー筒部67aの下端縁の外径は、スリーブ30の小径筒部30bの内径と同等か若干大きくなっている。
テーパー筒部67aは、小径筒部30bの内周面を摺動する。
押さえ脚部68は、周方向に間隔をあけて複数配置されている。各押さえ脚部68は、プランジャ60が最下限位置に位置した時に吸込弁29の弁体29aの上面を押圧する。
これにより、弁体29aが、押さえ脚部68と弁座部26とにより上下方向で挟まれ、弁体29aの移動が規制される。
そして、シリンダ20と吸込弁29と吐出管50とプランジャ60とによって囲まれた空間は、吸込弁29を通して容器本体10内からシリンダ20内に流入した内容液が溜められる加圧室93となっている。
回動環40とプランジャ60との間には、回動環40のシリンダ20に対する回転動作をプランジャ60のシリンダ20に対する上昇動作に変換する変換機構75が設けられている。以下、この変換機構75について説明する。
プランジャ60のうち、シリンダ20の第4筒部24内に位置する上筒部64の外周面には、周方向に互いに間隔をあけて配置され上下方向に延びる複数の垂直溝70bと、周方向で互いに隣り合う垂直溝70bの上端と下端とを連結する傾斜溝70aと、を備える断面半円形のカム溝70が、周方向の全周にわたって形成されている。
このカム溝70、およびシリンダ20の縦溝31には、ボール71が一体に回動可能に係合している。すなわち、ボール71の半分はカム溝70に挿入され、残りの半分が縦溝31に挿入されている。
プランジャ60は、中継部材42を介して回動環40に相対回転不能で上下方向に相対移動可能に連結されている。
中継部材42は、シリンダ20の第4筒部24を径方向外側から囲む外側筒部43と、外側筒部43の径方向内側に配置された内側筒部44と、外側筒部43および内側筒部44の各上端同士を連結する環状の頂板部46と、頂板部46から上方に突出した上筒部45と、を備える。
頂板部46の内周縁部は、内側筒部44から径方向内側に突出している。頂板部46の上面における内周縁部に、図2に示されるように、吐出管50のフランジ部50bが載置されている。
図1に示されるように、外側筒部43の内周面には、第4筒部24の外周面に形成された第1突部24aに、第1突部24aの下方から係合する第2突部43aが形成されている。
上筒部45は、外側筒部43より小径で、かつ内側筒部44より大径となっている。上筒部45の外周面には、回動環40の内面に形成された第1溝部40aに係合する第3突部45aが形成されている。回動環40の第1溝部40aに、中継部材42の第3突部45aが係合することによって、回動環40および中継部材42の相対的な周方向の回転移動が規制される。
内側筒部44の外周面には、駆動筒部61の上筒部64の内周面に形成された第2溝部64aに係合する第4突部44aが形成されている。第4突部44aは、第2溝部64aに相対的に下方移動可能に係合されている。プランジャ60の第2溝部64aに、中継部材42の第4突部44aが係合することによって、プランジャ60および中継部材42の相対的な周方向の回転移動が規制された状態で、プランジャ60の中継部材42に対する上昇移動が許容される。
プランジャ60は、中継部材42との間に介装されたスプリング(付勢機構)47によって下方に付勢されている。従って、前記ボール71は、回動環40を回動操作する間において常に、シリンダ20の縦溝31の下端と、カム溝70の上壁面と、により上下方向に挟まれる。
以上の構成において、ボール71が傾斜溝70aの上端に係合している状態で、回動環40を容器本体10に対して回転させると、図3に示すように、ボール71がそのままの高さ位置で傾斜溝70aに沿って該傾斜溝70aを相対的に下っていく状態となるので、プランジャ60が上昇する。この際、プランジャ60がスプリング47を圧縮する。
そして、図4に示すように、回動環40のさらなる回転に伴って、ボール71がそのままの高さ位置でカム溝70の傾斜溝70aの下端から垂直溝70bの下端に移行すると、スプリング47の弾性復元力によってプランジャ60は下降可能となる。プランジャ60が下降すると、ボール71は垂直溝70bを相対的に上昇することとなり、最終的に隣接する傾斜溝70aの上端に達する。
このようにプランジャ60が、回動環40に対して相対回転不能で上下方向に相対移動可能に配設され、シリンダ20とプランジャ60とが、縦溝31とカム溝70とボール71とで構成されたカム機構を介して連結されているので、回動環40を容器本体10に対して回転させることによって、プランジャ60をスプリング47の下方付勢力に抗して上昇させることができ、その後、スプリング47の弾性復元力によってプランジャ60を下降させることができる。
なお上述したように、ボール71は、同じ高さ位置を維持したまま、回動環40の回転操作に伴って、傾斜溝70aおよび垂直溝70bからなるカム溝70が相対的に移動するため、プランジャ60がシリンダ20に対して上下動する。
中継部材42の頂板部46において、外側筒部43と上筒部45との間に位置する部分に、上下方向に貫く空気孔46aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。スプリング47の上端部は、頂板部46の下面における内周縁部に支持され、スプリング47の下端部は、プランジャ60の環板部65の上面に支持されている。なお、スプリング47の下端部の内側に、環板部65の前記内端縁のうち上方に突出した部分が挿入されている。
図1に示すように、シリンダ20の第3筒部23の上端部には、等圧弁80が配置されている。
等圧弁80は、円環状に形成されるとともに容器軸Oと同軸に配置されている。等圧弁80は、下面が第3筒部23およびシール筒部30cそれぞれの上端開口縁に支持された弁本体84と、シール筒部30cに対して離反可能に当接した第1弁部81と、下筒部63の外周面上を摺動する第2弁部82と、プランジャ60に対して離反可能に当接した第3弁部83と、を備えている。なお、等圧弁80は例えば軟質樹脂等の弾性材料で形成される。
シリンダ20とプランジャ60との間には、等圧弁80を間に挟んで下側に液圧逃がし通路91が形成され、上側に空気流入通路92が形成されている。
液圧逃がし通路91は、プランジャ60のテーパー筒部67aがスリーブ30の大径筒部30aと径方向で対向している時に加圧室93に連通し、図3および図4に示すように、テーパー筒部67aが小径筒部30bに圧接している時に加圧室93との連通が遮断される。すなわち、液圧逃がし通路91は、シリンダ20の内周面とプランジャ60の外周面との間に設けられ、プランジャ60が最下限位置に位置した時には加圧室93に連通し、プランジャ60が最下限位置より上方に位置した時には加圧室93との連通が遮断される。液圧逃がし通路91は、第3筒部23に形成された等圧孔27を通して容器本体10内と連通可能とされている。
図1に示すように、空気流入通路92は、シリンダ20の内周面とプランジャ60の外周面との間に設けられ、プランジャ60の駆動筒部61とシリンダ20の第4筒部24との間の隙間、カム溝70、シリンダ20の縦溝31、および中継部材42の空気孔46a等を通して外部に連通して外気導入可能となっている。
第1弁部81は、弁本体84から下方に延びるとともに容器軸Oと同軸に配置された筒状となっている。第1弁部81の下端部は、スリーブ30のシール筒部30cの外周面に離反可能に当接し、等圧孔27を開放可能に閉塞している。等圧孔27は、第1弁部81の下端部がシール筒部30cの外周面から離反したときに、容器本体10内と液圧逃がし通路91とを連通する。
図示の例では、第1弁部81の下端部は、シール筒部30cの外周面において、溝部30dよりも下側に位置する部分に当接している。第1弁部81は、液圧逃がし通路91内の圧力と容器本体10内の圧力との差によって動作して容器本体10内から液圧逃がし通路91への流通を阻止し、液圧逃がし通路91から容器本体10内への流通のみを許容する逆止弁として機能する。
第2弁部82は、弁本体84の内周面に形成されるとともに、径方向内側に向けて突出し、全周にわたって連続して延びる環状突部となっている。第2弁部82は、例えば上下方向に間隔をあけて2つ形成されてもよい。第2弁部82は、駆動筒部61の下筒部63の上側部分に密に摺動可能に外嵌されている。第2弁部82が、下筒部63の下側部分を摺動する時には、下筒部63の外周側において第2弁部82に対して上方に位置する部分と下方に位置する部分とが前記連通溝63aを通して連通する。すなわち、第2弁部82は、下筒部63の上側部分を摺動する時は閉弁状態であり、下筒部63の下側部分を摺動する時は開弁状態となる。
第3弁部83は、弁本体84において第1弁部81よりも径方向内側に位置する部分から下方に向けて延びている。第3弁部83は、容器軸Oと同軸に配置された筒状に形成されている。第3弁部83の下端部は、駆動筒部61の下筒部63の上側部分、およびスカート部62のシール脚筒部67に、密に摺動可能に外嵌されている。第3弁部83の下端部が、下筒部63の下側部分を摺動する時には、下筒部63の外周側において第3弁部83に対して上方に位置する部分と下方に位置する部分とが前記連通溝63aを通して連通する。すなわち、第3弁部83は、下筒部63の上側部分およびシール脚筒部67を摺動する時は閉弁状態であり、下筒部63の下側部分を摺動する時は開弁状態となる。
第3弁部83は、第2弁部82が開弁状態にあるときに、液圧逃がし通路91内の圧力と空気流入通路92内の圧力との差によって開閉するようになっていて、液圧逃がし通路91から空気流入通路92への流通を阻止し、空気流入通路92から液圧逃がし通路91への流通のみを許容する逆止弁として機能する。
このように等圧弁80は、液圧逃がし通路91と空気流入通路92との間に設けられ、等圧孔27を開閉するとともに、プランジャ60の外周面を上下摺動することにより、液圧逃がし通路91と空気流入通路92との連通、およびその遮断を切り替える。
また、本実施形態では、シリンダ20との間で等圧弁80を上下方向に挟み等圧弁80をシリンダ20に固定する固定具86が備えられている。図示の例では、固定具86は、容器軸Oと同軸に配置された円環状に形成され、シリンダ20の内面との間で等圧弁80を上下方向に挟んでいる。
(液体吐出容器の作用)
次に、上記のように構成された液体吐出容器1の作用を説明する。
<非加圧状態>
図1に示すように、液体吐出容器1の非使用時の状態である非加圧状態においては、吸込弁29および吐出弁51が閉弁状態になっており、プランジャ60が最下限位置に位置しているとともに、押さえ脚部68が吸込弁29の弁体29aの上面を押圧している。また、液圧逃がし通路91は加圧室93に連通している。
等圧弁80の第1弁部81は、シリンダ20におけるスリーブ30のシール筒部30cに圧接して液圧逃がし通路91と容器本体10内との連通を遮断している。第2弁部82および第3弁部83は、いずれもプランジャ60における下筒部63の上側部分に圧接して液圧逃がし通路91と空気流入通路92との連通を遮断している。
なお、吐出弁51は、吐出ヘッド56を押し下げない限り、閉弁状態に維持される。
<ポンプアップ操作 − 前半>
前記非加圧状態から回動環40を容器本体10に対して周方向に回転させると、プランジャ60がスプリング47を圧縮しながら上昇する。すると、プランジャ60の上昇により押さえ脚部68は吸込弁29の弁体29aから上方に離間し、弁体29aは開弁可能になる。
ここで、最下限位置からプランジャ60のテーパー筒部67aがスリーブ30の小径筒部30bに圧接する直前までのプランジャ60の移動範囲を、以下、下部移動域と称する。この下部移動域においては、等圧弁80の第2弁部82および第3弁部83は両方ともプランジャ60の下筒部63の上側部分に圧接しており、液圧逃がし通路91と空気流入通路92との連通を遮断し続ける。
そして、図3に示すように、プランジャ60が下部移動域を超えて、プランジャ60のテーパー筒部67aがスリーブ30の小径筒部30bに圧接すると、それ以後のプランジャ60の上昇に伴い加圧室93が負圧となり、この負圧によって吸込弁29の弁体29aが弁座部26から上方に離間して開弁する。なおこのとき規制弁110は、吐出口56a、吐出ヘッド56内および連通管52内を通した外部から加圧室93への空気の流入を規制している。
その結果、容器本体10内の内容液が、吸込管28の下端開口から吸い上げられ、この吸込管28を通った後、吸込口21aから加圧室93内に流入する。
この際、等圧弁80の第2弁部82は、プランジャ60の下筒部63の上側部分に圧接し続けるため、液圧逃がし通路91と空気流入通路92との連通が遮断された状態に保たれる。
なお、テーパー筒部67aがスリーブ30の小径筒部30bに圧接し始めるのとほぼ同時に、等圧弁80の第3弁部83の下端部が下筒部63の下側部分を摺動し、第3弁部83が開弁状態になる。また、テーパー筒部67aは、プランジャ60が最上限位置に至るまで、すなわちポンプアップが完了するまで、スリーブ30の小径筒部30bに圧接し続ける。
そして、内容液のポンプアップに伴い、容器本体10内は減圧されて負圧になり、この負圧によって等圧弁80の第1弁部81がスリーブ30のシール筒部30cから離間して開弁し、液圧逃がし通路91内の内容液が等圧孔27から容器本体10内に流入する。
<ポンプアップ操作 − 後半>
回動環40の回転によりボール71がカム溝70における傾斜溝70aの下端近傍に達すると、プランジャ60の下筒部63の上側部分が等圧弁80の第2弁部82から上方に離脱して下筒部63の下側部分を第2弁部82が摺動するとともに、プランジャ60のスカート部62のシール脚筒部67が第3弁部83の下端部に圧接し始める。
ここで、この位置から最上限位置までのプランジャ60の移動範囲を、以下、上部移動域と称する。
この上部移動域においては、等圧弁80の第2弁部82は開弁状態となり、第3弁部83は、空気流入通路92から液圧逃がし通路91への流通を許容しその逆方向の流通を阻止する逆止弁として機能する。
ところで、前述したように液圧逃がし通路91は、容器本体10内に連通して負圧になっているので、この負圧により第3弁部83は、シール脚筒部67から離間して開弁状態となる。その結果、空気流入通路92が、液圧逃がし通路91および等圧孔27を通して容器本体10内に連通し、大気がこれらの通路を通って容器本体10内に流入し、容器本体10内が大気圧になる。この状態はプランジャ60が最上限位置に至るまで継続する。
そして、図4に示すように、ボール71が傾斜溝70aの下端、すなわち垂直溝70bの下端に達すると、回動環40の回転は停止され、プランジャ60が最上限位置に位置することとなる。これにより、内容液のポンプアップは完了し、吸込弁29の弁体29aが弁座部26に着座して吸込弁29は閉弁する。
また、ポンプアップ完了と同時に、等圧弁80の第1弁部81がシール筒部30cに圧接して閉弁し、第3弁部83がシール脚筒部67に圧接して閉弁する。従って、この状態で液体吐出容器1を横転させたとしても内容液が液体吐出容器1の外へ漏洩することはない。
なお、吐出弁51が閉弁されている限り加圧室93は内容液で充填されているため密閉空間となるので、スプリング47の弾性復元力がプランジャ60に作用していても、このままではプランジャ60が下降することはない。
<吐出操作>
前述のように内容液をポンプアップした後、図5および図6に示すように、吐出ヘッド56を押し下げると、吐出弁51の上装着部58が、付勢部材54の上方付勢力に抗して、下装着部57に対して変形部59の変形を伴って下降移動する。この際、弁体53が下降することで、連通管52内を通して吐出管50内と吐出ヘッド56内とが連通する。そして、規制弁110が開弁状態となり、吐出口56aと加圧室93とが、吐出ヘッド56内、連通管52内および吐出管50内を通して連通する。
その結果、スプリング47の弾性復元力によりプランジャ60が下降し、加圧室93内の内容液が吐出口56aから吐出される。なお、プランジャ60の下降時、ボール71はカム溝70の垂直溝70bをプランジャ60に対して相対的に上昇する。
プランジャ60の最下限位置に向けた下降に伴い、液圧逃がし通路91内は負圧になるが、この負圧により等圧弁80の第3弁部83はシール脚筒部67から離間し開弁状態となるので、空気流入通路92から液圧逃がし通路91に大気が流入する。
プランジャ60が下降して下筒部63の上側部分が等圧弁80の第2弁部82に圧接し始めると、すなわちプランジャ60が上部移動域を脱すると液圧逃がし通路91は密閉されるので、それ以降はプランジャ60のテーパー筒部67aがスリーブ30の小径筒部30bから離脱するまでの間、すなわち下部移動域に達するまでの間、プランジャ60の下降に伴い液圧逃がし通路91は減圧されて若干負圧化する。
<吐出終了>
吐出ヘッド56の押し下げ操作によりプランジャ60が下降し、図1に示すように、プランジャ60のテーパー筒部67aがスリーブ30の小径筒部30bから下方に離脱して大径筒部30aの径方向内側に位置すると、すなわちプランジャ60が下部移動域に到達すると、液圧逃がし通路91が加圧室93に連通するため液圧逃がし通路91内に加圧室93内の正圧が伝達される。
その結果、液圧逃がし通路91内の圧力が容器本体10内の圧力よりも大きくなり、等圧弁80の第1弁部81が、スリーブ30のシール筒部30cから離間し、加圧室93内の内容液(内圧)が、液圧逃がし通路91および等圧孔27を通って容器本体10内に流入し、これに伴い加圧室93内の圧力が減圧されて規制弁110が閉弁し、吐出口56aからの内容液の吐出が止まる。
以上により、液体吐出容器1からの内容液の吐出が終了する。
<押下解除>
吐出終了後、吐出ヘッド56の押下を解除する。このとき、付勢部材54の弾性復元力(上方付勢力)に基づいて弁体53が上昇し、上装着部58を介して吐出ヘッド56を押し上げる。また吐出ヘッド56は、上装着部58を介して作用する変形部59の弾性復元力によっても押し上げられる。吐出ヘッド56は、図1および図2に示すような初期位置(上昇端位置)まで復元変位する。
以上説明したように、本実施形態に係る液体吐出容器1によれば、連通管52の変形部59が、下装着部57と上装着部58とを一体的に連結していて、連通管52を1つの部品により形成することができる。これにより、吐出弁51を、連通管52と、弁体53と、の2つの部品により形成することが可能になり、前記従来技術のように、吐出弁51を3つの部品により形成する場合に比べて、部品点数を削減することができる。
また、変形部59が、弾性変形可能である。したがって、吐出ヘッド56が押下され、吐出弁51の上装着部58が変形部59の変形を伴って下降した後、吐出ヘッド56の押下を解除したときに、変形部59の弾性復元力に基づいて、上装着部58を下装着部57に対して上昇させることができる。これにより、本実施形態のように、吐出ヘッド56を復元変位させるための別部材がなくても、吐出ヘッド56を円滑に復元変位させることができる。
また、付勢部材54が、弁体53と一体に形成されているので、部品点数を確実に少なく抑えることができる。
ところで、この種の液体吐出容器において、吐出弁51を外具120によって吐出管50に固定する場合、吐出管50と外具120との間に、例えばパッキンなどの封止部材を別部材として設け、吐出管50と外具120との間を前記封止部材により封止することが考えられる。
しかしながら、本実施形態に係る液体吐出容器1では、吐出管50のシール凸部50gと外具120とが当接することで、吐出管50と外具120との間が封止されている。したがって、吐出管50と外具120との間に前記封止部材を設けることなく、吐出管50と外具120との間を封止することが可能になり、部品点数を少なく抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の液体吐出容器2を、図7および図8を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態の液体吐出容器2では、規制弁110は、本体部50a内に配置されている。規制弁110は、いわゆるボール弁により形成されている。規制弁110の弁本体112は、球状に形成されるとともに本体部50a内に上下動可能に配置されている。弁本体112は、本体部50aに設けられた台座部50f上に、上方に離反可能に着座している。台座部50fは、本体部50aの内周面から径方向の内側に向けて環状に突出している。弁本体112は、台座部50fの内部を上方から閉塞している。なお、弁体53の下端部は、弁本体112と上下方向に対向した状態で、本体部50aの上端部内に配置されている。
図8に示すように、規制弁110は、弁本体112が上昇して台座部50fから離反することで、吐出口56a、吐出ヘッド56内および連通管52内を通して外部と加圧室93とを連通する。このとき、弁本体112の上方への過度な移動は、本体部50a内で弁体53の下端部により規制される。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、固定具86および押さえ脚部68をそれぞれ備えるものとしたが、これらは無くてもよい。また、変換機構75は、回動環40とプランジャ60との間に設けられ回動環40の回転動作をプランジャ60の上昇動作に変換するものであればよく、上記実施形態で示したものに限られない。
また、上記実施形態では、等圧弁80が第1弁部81、第2弁部82および第3弁部83を備えるものとしたが、等圧孔27を開閉するとともに、プランジャ60の外周面を摺動して液圧逃がし通路91と空気流入通路92との連通、およびその遮断を切り替えるものであればこれに限られるのではない。
外具120がなくてもよい。この場合、例えば、回動環40と吐出管50との間がシールされた構成を採用することができる。このとき、回動環40と吐出管50とが当接することでシールされていてもよく、回動環40と吐出管50との間に封止部材が設けられることでシールされていてもよい。
付勢部材54が、弁体53と別体に形成されていてもよい。付勢部材54が、例えばコイルスプリングにより形成されていてもよい。
変形部59が弾性変形可能でなくてもよい。変形部59は、上装着部58の下降に伴って変形する他の形態を適宜採用することが可能である。また、押下された吐出ヘッド56を復元変位させる手段を、変形部59とは別部材として設けることができる。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、2 液体吐出容器
10 容器本体
20 シリンダ
29 吸込弁
40 回動環
47 スプリング(付勢機構)
50 吐出管
51 吐出弁
52 連通管
53 弁体
54 付勢部材
56 吐出ヘッド
56a 吐出口
57 下装着部
58 上装着部
59 変形部
60 プランジャ
75 変換機構
93 加圧室
110 規制弁

Claims (4)

  1. 内容液が収容される容器本体と、
    下端の吸込口が前記容器本体内に配置されるとともに、前記容器本体に固定されたシリンダと、
    前記シリンダに回動可能に取り付けられた回動環と、
    上部に吐出弁が設けられ、かつ下部開口が前記シリンダ内に位置する吐出管と、
    前記シリンダ内に配置されるとともに、前記吐出管に密に上下摺動可能に外嵌され、付勢機構により下方に付勢された筒状のプランジャと、
    前記回動環と前記プランジャとの間に設けられ、前記回動環の前記シリンダに対する回転動作を前記プランジャの前記シリンダに対する上昇動作に変換する変換機構と、
    前記吐出弁に装着され、内容液の吐出口が形成された吐出ヘッドと、
    前記吸込口に配設され、前記容器本体内の内容液の前記シリンダ内への流入を許容し、かつ前記シリンダ内の内容液の前記容器本体内への流出を阻止する吸込弁と、
    前記シリンダ、前記吸込弁、前記吐出管、および前記プランジャによって囲まれ、前記吸込弁を通して前記容器本体内から前記シリンダ内に流入した内容液が溜められる加圧室と、を備える液体吐出容器であって、
    前記吐出弁は、
    前記吐出管に装着された下装着部、前記吐出ヘッドに装着された上装着部、および前記下装着部と前記上装着部とを一体的に連結する変形部を有し、前記吐出管内と前記吐出ヘッド内とを連通する連通管と、
    前記連通管内に上方付勢状態で下方移動可能に配設され、前記連通管内を通した前記吐出管内と前記吐出ヘッド内との連通を遮断するとともに、前記吐出ヘッドが押し下げられて前記上装着部が前記下装着部に対して前記変形部の変形を伴って下降したときに下降することで、前記連通管内を通して前記吐出管内と前記吐出ヘッド内とを連通させる弁体と、を備え、
    前記吐出管には、前記連通管内、前記吐出ヘッド内および前記吐出口を通した前記加圧室から外部への内容液の吐出を許容するとともに、前記吐出口、前記吐出ヘッド内および前記連通管内を通した外部から前記加圧室への空気の流入を規制する規制弁が配設されていることを特徴とする液体吐出容器。
  2. 前記変形部は、弾性変形可能であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出容器。
  3. 前記吐出弁は、前記弁体を上方に付勢するとともに前記弁体と一体に形成された付勢部材を更に備えている請求項1または2に記載の液体吐出容器。
  4. 前記吐出管に装着され、前記吐出弁を前記吐出管に固定する外具を更に備え、
    前記吐出管と前記外具とが当接することで、前記吐出管と前記外具との間が封止されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の液体吐出容器。
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