JP2018171584A - 排ガス処理装置及び排ガス処理方法 - Google Patents

排ガス処理装置及び排ガス処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018171584A
JP2018171584A JP2017071904A JP2017071904A JP2018171584A JP 2018171584 A JP2018171584 A JP 2018171584A JP 2017071904 A JP2017071904 A JP 2017071904A JP 2017071904 A JP2017071904 A JP 2017071904A JP 2018171584 A JP2018171584 A JP 2018171584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
spray
ozone
mist
spray nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017071904A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6885769B2 (ja
Inventor
大久保 雅章
Masaaki Okubo
雅章 大久保
智之 黒木
Tomoyuki Kuroki
智之 黒木
英勝 藤島
Hidekatsu Fujishima
英勝 藤島
柱 山本
Hashira Yamamoto
柱 山本
良太 辻
Ryota Tsuji
良太 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Yamamura Glass Co Ltd
Osaka University NUC
Osaka Prefecture University PUC
Original Assignee
Nihon Yamamura Glass Co Ltd
Osaka University NUC
Osaka Prefecture University PUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Yamamura Glass Co Ltd, Osaka University NUC, Osaka Prefecture University PUC filed Critical Nihon Yamamura Glass Co Ltd
Priority to JP2017071904A priority Critical patent/JP6885769B2/ja
Priority to PCT/JP2018/013358 priority patent/WO2018181771A1/ja
Priority to KR1020197030809A priority patent/KR102524186B1/ko
Publication of JP2018171584A publication Critical patent/JP2018171584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6885769B2 publication Critical patent/JP6885769B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/14Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by absorption
    • B01D53/18Absorbing units; Liquid distributors therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/48Sulfur compounds
    • B01D53/50Sulfur oxides
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/54Nitrogen compounds
    • B01D53/56Nitrogen oxides
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/74General processes for purification of waste gases; Apparatus or devices specially adapted therefor
    • B01D53/77Liquid phase processes
    • B01D53/78Liquid phase processes with gas-liquid contact
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B7/00Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent materials from two or more sources, e.g. of liquid and air, of powder and gas
    • B05B7/02Spray pistols; Apparatus for discharge
    • B05B7/06Spray pistols; Apparatus for discharge with at least one outlet orifice surrounding another approximately in the same plane
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2251/00Reactants
    • B01D2251/10Oxidants
    • B01D2251/104Ozone

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、オゾンガスをNOガス酸化反応に効率よく利用することができ、排ガス処理の脱硝効率を向上させることができる排ガス処理装置を提供する。【解決手段】本発明の排ガス処理装置は、NOxを含む排ガスが流れるように設けられた排ガス流路と、第1噴霧ノズルとを備え、第1噴霧ノズルは、前記排ガス流路中に冷却水を噴霧し第1ミストを形成するように設けられた少なくとも1つの噴霧孔と、第1ミストの150℃以下の局所冷却域にオゾンガスを供給するように設けられたオゾン噴出口とを備え、少なくとも1つの噴霧孔は、前記オゾン噴出口にオゾンガスを供給するオゾンガス流路又は前記オゾン噴出口を囲むように配置されたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、排ガス処理装置及び排ガス処理方法に関する。
ガラスびんなどのガラス製品は、珪砂、ソーダ灰、石灰などの原料と空き瓶などを砕いて作られるカレットを溶解炉においてバーナーなどで溶かし(約1500℃)、溶かしたガラスを成形することにより製造される。ガラスを溶かす溶解炉からは、バーナーからの燃焼排ガスと溶解したガラスから発生する成分とを含む燃焼排ガスが排出される。溶解炉から排出される燃焼排ガスには、大気汚染物質であるNOxやSOxが含まれており、燃焼排ガスを大気中に放出する前にこれらの汚染物質を燃焼排ガス中から除去する必要がある。また、この燃焼排ガスにはガラス原料由来のSOx、粘着成分などの触媒被毒成分が含まれているため、従来のNOx処理技術である「選択触媒還元法」を使用することが困難である。
排ガスに冷却水を噴霧することにより形成したミストの局所冷却域を利用してNOをオゾンによりNO2に酸化した後、還元剤によりNO2を除去する排ガス処理方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この排ガス処理方法では、冷却水とオゾンガスを異なるノズルから排ガス中に供給する方法、二流体ノズルにより冷却水とオゾンガスと混合して排ガス中に噴霧する方法などが提案されている。
特開2015−16434号公報
冷却水とオゾンガスを異なるノズルから排ガス中に供給する方法では、オゾンガスを供給するノズルが排ガスにより加熱され、オゾンガスを噴出する前にオゾンガスが熱分解する場合がある。また、二流体ノズルにより冷却水とオゾンガスと混合して排ガス中に噴霧する方法では、オゾンガスを圧縮することによりオゾンガスが酸素ガスへ分解する。従って、これらの方法では、オゾンガスをNOガス酸化反応に効率よく利用することが難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、オゾンガスをNOガス酸化反応に効率よく利用することができ、排ガス処理の脱硝効率を向上させることができる排ガス処理装置を提供する。
本発明は、NOxを含む排ガスが流れるように設けられた排ガス流路と、第1噴霧ノズルとを備え、第1噴霧ノズルは、前記排ガス流路中に冷却水を噴霧し第1ミストを形成するように設けられた少なくとも1つの噴霧孔と、第1ミストの150℃以下の局所冷却域にオゾンガスを供給するように設けられたオゾン噴出口とを備え、少なくとも1つの噴霧孔は、前記オゾン噴出口にオゾンガスを供給するオゾンガス流路又は前記オゾン噴出口を囲むように配置されたことを特徴とする排ガス処理装置を提供する。
本発明の排ガス処理装置は、NOxを含む排ガスが流れるように設けられた排ガス流路と、第1噴霧ノズルとを備え、第1噴霧ノズルは、前記排ガス流路中に冷却水を噴霧し第1ミストを形成するように設けられた少なくとも1つの噴霧孔を備える。このため、排ガス中に第1ミストを形成することができ、第1ミストに含まれる水滴の気化熱により排ガスの温度が局所的に低下した局所冷却域を第1ミスト中に形成することができる。
第1噴霧ノズルは、第1ミストの150℃以下の局所冷却域にオゾンガスを供給するように設けられたオゾン噴出口を備える。このため、排ガスの温度が局所的に150℃以下に低下した局所冷却域にオゾンガスを供給することができ、排ガス中に供給したオゾンガスが熱分解されることを抑制することができる。また、150℃以下の局所冷却域において、オゾンガスにより水に溶けにくいNOガスを水や還元剤と反応しやすいNO2ガスに酸化することができる。このため、排ガス処理の脱硝効率を向上させることができる。
第1噴霧ノズルは、少なくとも1つの噴霧孔とオゾン噴出口とを備えるため、少なくとも1つの噴霧孔に供給する冷却水により第1噴霧ノズルを冷却することができ、第1噴霧ノズル内においてオゾンガスが熱分解することを抑制することができる。
少なくとも1つの噴霧孔は、オゾン噴出口にオゾンガスを供給するオゾンガス流路又はオゾン噴出口を囲むように配置される。このため、少なくとも1つの噴霧孔から冷却水を噴霧することにより形成された第1ミストの中心部にオゾンガスを供給することができ、第1ミストの外部にオゾンガスが供給されることを抑制することができる。このため、オゾンガスが熱分解されることを抑制することができ、オゾンガスをNOガス酸化反応に効率よく利用することができる。また、冷却水を噴霧する方向と、オゾンガスを噴出させる方向とを実質的に同じにすることができ、第1ミストの広範囲にオゾンガスを供給することができる。
また、オゾン噴出口にオゾンガスを供給するオゾンガス流路を、少なくとも1つの噴霧孔に冷却水を供給する冷却水流路の内側に配置することができ、オゾンガス流路が昇温することを抑制することができる。このため、オゾンガスが第1噴霧ノズル内において熱分解されることを抑制することができ、オゾンガスをNOガス酸化反応に効率よく利用することができる。
本発明の一実施形態の排ガス処理装置の概略構成図である。 (a)は、本発明の一実施形態の排ガス処理装置に含まれる噴霧ノズルの概略断面図であり、(b)は、前記噴霧ノズルの概略前面図である。 本発明の一実施形態の排ガス処理装置の概略構成図である。 (a)〜(g)は、それぞれ本発明の一実施形態の排ガス処理装置に含まれる噴霧ノズルの概略前面図である。
本発明の排ガス処理装置は、NOxを含む排ガスが流れるように設けられた排ガス流路と、第1噴霧ノズルとを備え、第1噴霧ノズルは、前記排ガス流路中に冷却水を噴霧し第1ミストを形成するように設けられた少なくとも1つの噴霧孔と、第1ミストの150℃以下の局所冷却域にオゾンガスを供給するように設けられたオゾン噴出口とを備え、少なくとも1つの噴霧孔は、前記オゾン噴出口にオゾンガスを供給するオゾンガス流路又は前記オゾン噴出口を囲むように配置されたことを特徴とする。
第1噴霧ノズルに含まれる少なくとも1つの噴霧孔は、曲線状又は円状のスリットであることが好ましい。この構成により、噴霧孔がオゾン噴出口にオゾンガスを供給するオゾンガス流路又はオゾン噴出口を囲むように噴霧孔を配置することができ、第1ミストの中心部にオゾンガスを供給することができる。
第1噴霧ノズルに含まれる少なくとも1つの噴霧孔は、円状に配列した複数の噴霧孔を含むことが好ましい。この構成により、噴霧孔がオゾン噴出口にオゾンガスを供給するオゾンガス流路又はオゾン噴出口を囲むように噴霧孔を配置することができ、第1ミストの中心部にオゾンガスを供給することができる。
本発明の排ガス処理装置に含まれる第1噴霧ノズルの少なくとも1つの噴霧孔は、冷却水と空気とを二流体方式で噴霧するように設けられることが好ましい。このことにより、微細な水滴を含む第1ミストを形成することができ、気液接触面積を広くすることができる。また、第1ミストにより排ガスを効率よく冷却することができる。
本発明の排ガス処理装置に含まれる第1噴霧ノズルは、少なくとも1つの噴霧孔又は少なくとも1つの噴霧孔に冷却水を供給する冷却水流路を囲むように設けられた空気放出孔を有することが好ましい。このような空気放出孔から排ガス中に空気を放出することにより、第1噴霧ノズルの先端が排ガスにより加熱されることや第1噴霧ノズルの先端付近の排ガス温度が上昇することを抑制することができ、オゾンガスが熱分解することを抑制することができる。
本発明の排ガス処理装置は第2噴霧ノズルを備えることが好ましく、排ガス流路は、NOx及びSOxを含む排ガスが流れるように設けられることが好ましく、第2噴霧ノズルは、排ガス流路の第1ミストよりも下流側の排ガス中に少なくともNaOHが溶解した水溶液を噴霧し第2ミストを形成するように設けられることが好ましい。排ガス流路を流れる排ガスはSO2を含み、第2ミストの含まれる微小水滴はNaOHを含むため、第2ミストにおいてSO2とNaOHから還元剤であるNa2SO3を生成することができる。また、排ガス流路を流れる排ガスはNOがオゾンにより酸化され生成したNO2を含むため、第2ミスト7中においてNa2SO3によりNO2をN2に還元することができ、排ガス中のNOxを除去することができる。
本発明の排ガス処理装置に含まれる第2噴霧ノズルは、NaOHと還元剤が溶解した水溶液を排ガス中に噴霧し第2ミストを形成するように設けられることが好ましい。このことにより、NOがオゾンにより酸化され生成したNO2を還元剤によりN2に還元することができ、排ガス中のNOxを除去することができる。
本発明は、NOxを含む排ガス中に少なくとも1つの噴霧孔から冷却水を噴霧することにより第1ミストを形成し、少なくとも1つの噴霧孔に囲まれた部分からオゾンガスを第1ミストの150℃以下の局所冷却域に供給する排ガス処理方法も提供する。
また、本発明の排ガス処理方法では、少なくとも1つの噴霧孔又は少なくとも1つの噴霧孔に冷却水を供給する冷却水流路を囲むように設けられた空気放出孔から第1ミストの周りに空気を供給することが好ましい。
以下、図面を用いて本発明の一実施形態を説明する。図面や以下の記述中で示す構成は、例示であって、本発明の範囲は、図面や以下の記述中で示すものに限定されない。
図1は、本実施形態の排ガス処理装置の概略構成図である。図2(a)は、本実施形態の排ガス処理装置に含まれる噴霧ノズルの概略断面図であり、図2(b)は、前記噴霧ノズルの概略前面図である。また、図3は、本実施形態の排ガス処理装置の概略構成図である。図4(a)〜(g)は、それぞれ本実施形態の排ガス処理装置に含まれる噴霧ノズルの概略前面図である。
本実施形態の排ガス処理装置50は、NOxを含む排ガスが流れるように設けられた排ガス流路5と、噴霧ノズル23aとを備え、噴霧ノズル23aは、排ガス流路5中に冷却水41を噴霧し第1ミスト6を形成するように設けられた少なくとも1つの噴霧孔11と、第1ミスト6の150℃以下の局所冷却域にオゾンガスを供給するように設けられたオゾン噴出口13とを備え、少なくとも1つの噴霧孔11は、オゾン噴出口13にオゾンガスを供給するオゾンガス流路37又はオゾン噴出口13を囲むように配置されたことを特徴とする。
本実施形態の排ガス処理方法は、NOxを含む排ガス中に少なくとも1つの噴霧孔11から冷却水を噴霧することにより第1ミスト6を形成し、少なくとも1つの噴霧孔11に囲まれた部分からオゾンガスを第1ミスト6の150℃以下の局所冷却域に供給することを特徴とする。
以下、本実施形態の排ガス処理装置、排ガス処理方法について説明する。
本実施形態の排ガス処理装置50及び排ガス処理方法の処理対象となる排ガスは、NOxを含む排ガスであれば特に限定されないが、例えば、ガラス溶解炉1の排ガス、ボイラの排ガス、ごみ焼却炉の排ガスなどである。また、本実施形態の排ガス処理装置50及び排ガス処理方法の処理対象となる排ガスは、NOx及びSOxを含む排ガスであってもよい。
排ガス源から排出された排ガスは、排ガス流路5を流れる間に本実施形態の排ガス処理装置50又は排ガス処理方法により処理され、処理された後の排ガスが大気中に放出される。排ガス流路5は、排ガス源から大気中への放出までに排ガスが流れる流路である。排ガス流路5は、反応塔2、集塵器3などを含むことができる。また、排ガス流路5は、大気圧よりも低い気圧とすることができる。
噴霧ノズル23aは、NOxを含む排ガスが流れる排ガス流路5中に冷却水41を噴霧し第1ミスト6を形成するように設けられた噴霧孔11を備える。このため、NOxを含む排ガス中に第1ミスト6を形成することができ、第1ミスト6に含まれる水滴31の気化熱により排ガスの温度が局所的に低下した局所冷却域を第1ミスト6中に形成することができる。
本実施形態において、噴霧ノズルとは、供給される液体を微細な液滴として噴出する噴霧孔を備えたノズルである。本実施形態において、ミストとは、多数の微小な水滴が排ガス中に浮遊し、多数の微小な水滴が排ガスの流れと共に流れているものをいう。また、ミストに含まれる水滴の80%以上が500μm以下の大きさであってもよい。
噴霧ノズル23aは、排ガス流路5の流路部材10に設けられた開口中に噴霧ノズル23aの一部が配置され、噴霧ノズル23aの先端部が排ガス流路5の内部に配置されるように設けることができる。このことにより、噴霧ノズル23aの温度が上昇することを抑制することができ、噴霧ノズル23a中でオゾンガスが熱分解されることを抑制することができる。
複数の噴霧ノズル23aが排ガス流路5の流路部材10に設けられてもよい。また、複数の噴霧ノズル23aは、それぞれの噴霧ノズル23aが冷却水41を噴霧して、一体となった第1ミスト6を形成するように設けることができる。また、複数の噴霧ノズル23aは、第1ミスト6を囲むように配置することができる。
噴霧孔11は、二流体方式で冷却水41を噴霧するように設けることができる。噴霧ノズル23aは、例えば、噴霧ノズル23aの内部において冷却水と空気とを混合して冷却水の微細な水滴を噴霧孔11から噴出するように設けることができる。また、噴霧ノズル23aは、噴霧孔11から冷却水が噴出した後に冷却水と空気とを混合するように設けてもよい。噴霧ノズル23aは、例えば、ポンプ22aにより噴霧ノズル23aに供給された冷却水と、エアコンプレッサから噴霧ノズル23aに供給された空気とを混合して噴霧孔11から冷却水の微小な水滴を噴出するように設けることができる。
また、噴霧孔11から噴出させる冷却水が流れる冷却水流路38を噴霧ノズル23a中に設けることができる。また、噴霧孔11から噴出させる空気が流れる圧縮空気流路40を噴霧ノズル23a中に設けることができる。
噴霧孔11は、図4(a)〜(f)のように丸い孔であってもよく、図2(b)、図4(g)のようにスリット状であってもよい。
噴霧ノズル23aは、少なくとも1つの噴霧孔11を有する。また、噴霧ノズル23aは、複数の噴霧孔11を有してもよい。それぞれの噴霧孔11から冷却水を噴霧することにより、排ガス中に広く広がる第1ミスト6を形成することができる。また、複数の噴霧孔11の間にオゾン噴出口13を配置することが可能になる。
噴霧ノズル23aは、第1ミスト6の150℃以下の局所冷却域にオゾンガスを供給するように設けられたオゾン噴出口13を備える。このため、排ガスの温度が局所的に150℃以下に低下した局所冷却域にオゾンガスを供給することができ、排ガス中に供給したオゾンガスが熱分解されることを抑制することができる。また、150℃以下の局所冷却域において、オゾンガスにより水に溶けにくいNOガスを水や還元剤と反応しやすいNO2ガスに酸化することができる。このため、排ガス処理の脱硝効率を向上させることができる。
噴霧ノズル23aは、例えば、オゾン発生装置36(オゾナイザ)により生成したオゾン含有ガスをオゾン噴出口13から噴出させるように設けることができる。また、オゾン噴出口13から噴出させるオゾンガスが流れるオゾンガス流路37を噴霧ノズル23a中に設けることができる。
また、噴霧ノズル23aは、冷却水41とオゾン含有ガスとを別々に噴出させるように設けることができる。噴霧ノズル23aは、噴出孔11に冷却水を供給する冷却水流路38を流れる冷却水と、オゾン噴出口13にオゾン含有ガスを供給するオゾンガス流路37を流れるオゾン含有ガスとが噴霧ノズル23a内において混合されないように設けることができる。
少なくとも1つの噴霧孔11は、オゾン噴出口13にオゾンガスを供給するオゾンガス流路37又はオゾン噴出口13を囲むように配置される。このため、少なくとも1つの噴霧孔11から冷却水を噴霧することにより形成された第1ミスト6の中心部にオゾンガスを供給することができ、第1ミスト6の外部にオゾンガスが供給されることを抑制することができる。このため、オゾンガスが熱分解されることを抑制することができ、オゾンガスをNOガス酸化反応に効率よく利用することができる。また、冷却水を噴霧する方向と、オゾンガスを噴出させる方向とを実質的に同じにすることができ、第1ミスト6の広範囲にオゾンガスを供給することができる。例えば、図1に示した排ガス処理装置50のように、噴霧孔11から冷却水を噴霧することにより形成された第1ミスト6中に、噴霧孔11に囲まれたオゾン噴出口13からオゾンガス14を噴出させることにより、第1ミスト6の中心部にオゾンガス14を供給することができる。
噴霧ノズル23aは、例えば、図4(a)〜(f)のように、円状に配置された2つ〜8つの噴霧孔11がオゾンガス流路37又はオゾン噴出口13を囲むように設けることができる。また、噴霧ノズル23aは、例えば、図2(b)、図4(g)のようにスリット状の噴霧孔11がオゾンガス流路37又はオゾン噴出口13を囲むように設けることができる。また、スリット状の噴霧孔11は、曲線状であってもよく、環状のスリットであってもよく、円状のスリットであってもよい。
少なくとも1つの噴霧孔11に冷却水を供給する冷却水流路38がオゾンガス流路37を囲むように噴霧ノズル23aを設けることができる。このことにより、オゾンガス流路37が昇温することを抑制することができる。このため、オゾンガスが噴霧ノズル23a内において熱分解されることを抑制することができ、オゾンガスをNOガス酸化反応に効率よく利用することができる。
噴霧ノズル23aは、オゾン噴出口13が少なくとも1つの噴霧孔11よりも先端側に配置されるように設けることができる。このことにより、オゾン噴出口13から第1ミスト6中に直接オゾンガスを供給することができ、オゾンガスが熱分解されることを抑制することができる。
噴霧ノズル23aは、少なくとも1つの噴霧孔11又は少なくとも1つの噴霧孔11に冷却水を供給する冷却水流路38を囲むように設けられた空気放出孔12を有してもよい。このような空気放出孔12から排ガス中に空気を放出することにより、噴霧ノズル23aの先端が排ガスにより加熱されることや噴霧ノズル23aの先端近傍の排ガス温度が上昇することを抑制することができ、オゾンガスが熱分解することを抑制することができる。
空気放出孔12は、図2(b)、図4に示した噴霧ノズル23aのように環状であってもよい。また、空気放出孔12は、少なくとも1つの噴霧孔11又は冷却水流路38を囲むように配置された複数の孔であってもよい。
噴霧ノズル23aは、排ガス流路5の内部の気圧と、排ガス流路5の外部の大気圧との差により大気中の空気が空気放出孔12から排ガス流路5に流入するように設けることができる。また、噴霧ノズル23aは、エアコンプレッサから供給される空気が空気放出孔12から放出されるように設けてもよい。
空気放出孔12から放出される空気が流れる空気流路39を噴霧ノズル23a中に設けることができる。また、空気流路39は、オゾンガス流路37及び冷却水流路38を囲むように設けることができる。この空気流路39に空気を流すことにより、オゾンガス流路37の温度が上昇することを抑制することができ、噴霧ノズル23a中でオゾンガスが熱分解されることを抑制することができる。
噴霧ノズル23aは、オゾン噴出口13及び少なくとも1つの噴霧孔11が空気放出孔12よりも先端側に配置されるように設けることができる。このことにより、空気放出孔12から放出される空気により、噴霧ノズル23aの先端部の温度が高くなることを抑制することができる。また、空気放出孔12から放出される空気により、噴霧ノズル23aの先端部にダストが付着することを抑制することができる。
排ガス処理装置50は、排ガス流路5の第1ミスト6よりも下流側の排ガス中に少なくともNaOHが溶解した水溶液42を噴霧し第2ミスト7を形成するように設けられた噴霧ノズル23bを備えることができる。また、排ガス流路5を流れる排ガスは、SOxを含んでもよい。この噴霧ノズル23bを用いて、第1ミスト6よりも下流側のSOx及びNO2を含む排ガス中にNaOH水溶液42を噴霧することにより第2ミスト7を形成することができる。
排ガス中にNaOH水溶液42を噴霧すると多くの微小水滴が排ガス中に形成され、排ガス中に第2ミスト7が形成される。第2ミスト7に含まれる微小水滴は、排ガスの熱により徐々に蒸発し消失する。従って、排ガス流路5の排ガスは、第2ミスト7が形成されて消失するまでの領域において、第2ミスト7中を流れることになる。
排ガス流路5を流れる排ガスはSO2を含み、第2ミスト7の含まれる微小水滴はNaOHを含むため、第2ミスト7において次の式(1)のような化学反応を進行させることができる。このため、排ガスに含まれるSO2を除去できる(排ガスを脱硫できる)と共に第2ミスト7の微小液滴中に還元剤であるNa2SO3を生成することができる。
SO2+2NaOH → Na2SO3+H2O・・・(1)
また、排ガス流路5を流れる排ガスはNOがオゾンにより酸化され生成したNO2を含むため、次の式(2)のような気液反応を進行させることができる。
2NO2+4Na2SO3 → N2+4Na2SO4・・・(2)
従って、第2ミスト7中においてNO2をN2に還元することができ、排ガス中のNOxを除去することができる。式(1)、(2)の化学反応は、第2ミスト7の微小水滴中又は微小水滴と排ガスとの気液界面において進行すると考えられるため、微小水滴の存続期間を、これらの化学反応が進行するために必要な時間(約1秒間必要と考えられる)以上とすることができる。
式(2)の化学反応が進行すると、還元剤であるNa2SO3からNa2SO4が生成し、Na2SO4のダストが排ガス中に生じる。
噴霧ノズル23bは、NaOHと還元剤(例えば、Na2SO3)が溶解した混合水溶液42を排ガス中に噴霧するように設けてもよい。この場合、排ガス中のNO2を還元剤によりN2に還元することができるため、SOxを含まない排ガス又はSOx濃度が十分に低い排ガスが排ガス流路5を流れていてもよい。また、排ガス中のSOxから生成されるNa2SO3だけではNO2を十分にN2に還元できない場合に、NaOHと還元剤が溶解した混合水溶液42を噴霧するように噴霧ノズル23bを設けることができる。
噴霧ノズル23bは、第1ミスト6が消失した後の排ガス中にNaOH水溶液42を噴霧して第2ミスト7を形成するように設けることができる。このことにより、第1ミスト6と第2ミスト7とを分離して形成することができ、第2ミスト7中の還元剤と、第1ミスト6中のオゾンガスとが反応することを抑制することができる。
複数の噴霧ノズル23bが排ガス流路5の流路壁に設けられてもよい。また、複数の噴霧ノズル23bは、それぞれの噴霧ノズル23bがNaOH水溶液を噴霧して、一体となった第2ミスト7を形成するように設けることができる。また、複数の噴霧ノズル23bは、第2ミスト7を囲むように配置することができる。
噴霧ノズル23bは、例えば、ポンプ22bにより送液されたNaOH水溶液42を排ガス中に噴霧するように設けることができる。噴霧ノズル23bは、例えば、NaOH水溶液42と圧縮空気とを混合して噴出させる二流体スプレーノズルとすることができる。
図3に示した排ガス処理装置50のように、噴霧ノズル23aが反応塔2の内部に第1ミスト6を形成するように設けられ、噴霧ノズル23bが反応塔2の内部に第2ミスト7を形成するように設けられている場合、排ガス処理装置50は、反応塔2を流れる排ガス中に冷却水34(封水34)を噴霧して第3ミスト8を形成するように設けられた噴霧ノズル23cを有することができる。噴霧ノズル23cを設けることにより、第1〜第3ミストにより排ガスを冷却することができ、高温の排ガス(例えば、反応塔2の流入口における温度が450℃以上)であっても、集塵器3に流入する排ガスの温度を350℃以下又は230℃以下とすることができる。
噴霧ノズル23cは、水封槽9に溜めた封水34を汲み上げて噴霧するように設けることができる。この場合、汲み上げた水の量だけ水封槽9に水を新たに供給する。このため、反応塔2の内部で生成した比較的大きなダストの溶け込みにより水封槽9に溜めた封水34が濃縮することを防止することができる。また、封水34の溶質濃度が高くなることを防止することができるため、封水34の排水処理を省略することができる。
排ガス処理装置50は、排ガス流路5の第1ミスト6及び第2ミスト7よりも下流側に集塵器3を備えることができる。集塵器3を設けることにより、排ガス流路5で生じたNa2SO4のダストを排ガスから除去することができる。集塵器3は、電気集塵器であってもよく、バグフィルタであってもよい。電気集塵器の耐熱温度は約350℃であり、バグフィルタの耐熱温度は約230℃である。
集塵器3に流入する排ガスの温度が150℃、180℃、200℃、220℃又は250℃以上となるように噴霧ノズル23a、噴霧ノズル23b、又は噴霧ノズル23cの噴霧量を調節することができる。このように噴霧量を調節することにより、集塵器3を流れる排ガスの温度が酸露点(例えば硫酸露点)以下の温度になることを防止することができ、集塵器3に酸性溶液が付着することを抑制することができる。このため、集塵器3に含まれる金属部材が酸性溶液により腐食されることを抑制することができる。また、酸性溶液をバインダとしてダストが集塵器3の内部に付着することを抑制することができ、集塵器3に含まれるフィルタが閉塞することを抑制することができる。
また、集塵器3に流入する排ガスの温度が集塵器3の耐熱温度以下となるように噴霧ノズル23a、噴霧ノズル23b、又は噴霧ノズル23cの噴霧量を調節することができる。
排ガス処理実験
(実施例)
図3に示したような排ガス処理装置によりガラス溶解炉から排出される排ガスを処理した。また、噴霧ノズル23aには、図2に示したような噴霧ノズルを用いた。反応塔のダクト径は3.5mである。
噴霧ノズル23aのスリット状の噴霧孔により冷却水を反応塔を流れる排ガス中に二流体方式で噴霧し第1ミストを形成し、噴霧ノズル23aのオゾン噴出口から第1ミスト中に、オゾナイザで生成したオゾン含有ガスを供給した。また、噴霧ノズル23aの空気放出孔から大気中の空気を反応塔中に流入させた。また、噴霧ノズル23bによりNaOH水溶液(還元剤を含んでいない)を反応塔を流れる排ガス中に噴霧し第2ミストを形成した。また、噴霧ノズル23cによる噴霧は行っていない。また、集塵器には電気集塵器を用いた。
排ガス量、噴霧量などを表1に示す。また、反応塔入口及び反応塔出口における排ガス温度の計測値、ガス濃度測定結果を表2に示す。また、反応塔の噴霧ノズル23aを設置した高さにおける排ガス温度の計測値、反応塔の噴霧ノズル23aよりも1.5m高い高さにおける排ガス温度の計測値、反応塔の噴霧ノズル23aよりも3.0m高い高さにおける排ガス温度の計測値を表3に示す。なお、表3に示した計測値は、反応塔内の複数点の計測値の平均値である。
表1に示したような条件で噴霧ノズル23aの噴霧孔から冷却水を噴霧し、噴霧ノズル23aのオゾン噴出口からオゾンガスを第1ミスト中に供給し、噴霧ノズル23bからNaOH水溶液を噴霧することにより、脱硫効率57.3%、脱硝効率19%を達成することができた。また、オゾンガスによるNOの酸化効率(ΔNO/O3)を85%とするこ
とができた。
また、電気集塵器に流入する排ガス温度を244℃とすることができた。このことにより、電気集塵器が腐食されることを防止することができた。
さらに、噴霧ノズル23aよりも1.5m高い高さの排ガス温度を94℃とすることができた。反応塔内の排ガスの流速は約0.7m/secであるため、噴霧ノズル23aにより冷却水を噴霧することにより形成される第1ミストの150℃以下の局所冷却域を排ガスが2.1秒以上かけて流れるように局所冷却域を形成することができた。このことにより、局所冷却域においてオゾンが熱分解されることを抑制することができ、排ガスに含まれるNOガスがオゾンガスにより酸化される反応時間を確保することができたと考えられる。
(比較例)
比較例では、第2ミスト中に直接オゾンガスを供給し、第2ミスト中においてオゾンによりNOをNO2に酸化した。また、第2ミスト中において上記の式(1)(2)の反応を進行させ、排ガス中のNOxを除去した。具体的には、比較例では、噴霧ノズル23aによる冷却水の噴霧及びオゾンの噴出は行っていない。また、噴霧ノズル23bによりNaOH水溶液(還元剤を含んでいない)を反応塔を流れる排ガス中に噴霧し第2ミストを形成した。また、反応塔の中心部から第2ミスト中にオゾン含有ガスを噴出させるオゾン噴出口を有するオゾン供給ノズルを設置した。また、噴霧ノズル23cによる噴霧は行っていない。他の構成は、実施例と同じ構成の排ガス処理装置を用いて排ガスを処理した。比較例での排ガス量、噴霧量などを表4に示す。また、噴霧ノズル23bを設置した高さの排ガス温度は75℃であり、第2ミスト中に局所冷却域を形成することができた。
比較例では、オゾンガスによるNOの酸化効率(ΔNO/O3)は、75%であった。これに対し、実施例では、オゾンガスによるNOの酸化効率(ΔNO/O3)を85%であった。従って、実施例のように、図2に示したような噴霧ノズル23aを用いることにより、オゾンガスの熱分解を抑制することができ、オゾンガスによるNOの酸化効率(ΔNO/O3)を向上させることができることがわかった。
1: ガラス溶解炉 2:反応塔 3:集塵器 4:煙突 5:排ガス流路 6:第1ミスト 7:第2ミスト 8:第3ミスト 9:水封槽 10:流路部材 11、11a、11b、11c、11d、11e、11f、11g、11h:噴霧孔 12:空気放出孔 13:オゾン噴出口 14:オゾンガス 22、22a、22b、22c、22d:ポンプ 23、23a、23b、23c:噴霧ノズル 25、25a、25b、25c、25d:排ガス温度計 26、26a、26b、26c:ガス濃度測定装置 28:ORP計 29:pH測定装置 31:水滴 32:ダスト 34:封水(冷却水) 36:オゾン発生装置 37:オゾンガス流路 38:冷却水流路 39:空気流路 40:圧縮空気流路 41:冷却水 42:NaOH水溶液(NaOHとNa2SO3の混合水溶液) 43:高濃度NaOH水溶液(NaOHとNa2SO3の高濃度混合水溶液) 50:排ガス処理装置

Claims (9)

  1. NOxを含む排ガスが流れるように設けられた排ガス流路と、第1噴霧ノズルとを備え、
    第1噴霧ノズルは、前記排ガス流路中に冷却水を噴霧し第1ミストを形成するように設けられた少なくとも1つの噴霧孔と、第1ミストの150℃以下の局所冷却域にオゾンガスを供給するように設けられたオゾン噴出口とを備え、
    少なくとも1つの噴霧孔は、前記オゾン噴出口にオゾンガスを供給するオゾンガス流路又は前記オゾン噴出口を囲むように配置されたことを特徴とする排ガス処理装置。
  2. 少なくとも1つの噴霧孔は、曲線状又は円状のスリットである請求項1に記載の排ガス処理装置。
  3. 少なくとも1つの噴霧孔は、円状に配列した複数の噴霧孔を含む請求項1に記載の排ガス処理装置。
  4. 少なくとも1つの噴霧孔は、冷却水と空気とを二流体方式で噴霧するように設けられた請求項1〜3のいずれか1つに記載の排ガス処理装置。
  5. 第1噴霧ノズルは、少なくとも1つの噴霧孔又は少なくとも1つの噴霧孔に冷却水を供給する冷却水流路を囲むように設けられた空気放出孔を有する請求項1〜4のいずれか1つに記載の排ガス処理装置。
  6. 第2噴霧ノズルをさらに備え、
    前記排ガス流路は、NOx及びSOxを含む排ガスが流れるように設けられ、
    第2噴霧ノズルは、前記排ガス流路の第1ミストよりも下流側の排ガス中に少なくともNaOHが溶解した水溶液を噴霧し第2ミストを形成するように設けられた請求項1〜5のいずれか1つに記載の排ガス処理装置。
  7. 第2噴霧ノズルは、NaOHと還元剤が溶解した水溶液を排ガス中に噴霧し第2ミストを形成するように設けられた請求項6に記載の排ガス処理装置。
  8. NOxを含む排ガス中に少なくとも1つの噴霧孔から冷却水を噴霧することにより第1ミストを形成し、少なくとも1つの噴霧孔に囲まれた部分からオゾンガスを第1ミストの150℃以下の局所冷却域に供給する排ガス処理方法。
  9. 少なくとも1つの噴霧孔又は少なくとも1つの噴霧孔に冷却水を供給する冷却水流路を囲むように設けられた空気放出孔から第1ミストの周りに空気を供給する請求項8に記載の排ガス処理方法。
JP2017071904A 2017-03-31 2017-03-31 排ガス処理装置及び排ガス処理方法 Active JP6885769B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017071904A JP6885769B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 排ガス処理装置及び排ガス処理方法
PCT/JP2018/013358 WO2018181771A1 (ja) 2017-03-31 2018-03-29 排ガス処理装置及び排ガス処理方法
KR1020197030809A KR102524186B1 (ko) 2017-03-31 2018-03-29 배기가스 처리장치 및 배기가스 처리방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017071904A JP6885769B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 排ガス処理装置及び排ガス処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018171584A true JP2018171584A (ja) 2018-11-08
JP6885769B2 JP6885769B2 (ja) 2021-06-16

Family

ID=63676096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017071904A Active JP6885769B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 排ガス処理装置及び排ガス処理方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6885769B2 (ja)
KR (1) KR102524186B1 (ja)
WO (1) WO2018181771A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111629834B (zh) * 2018-01-26 2022-09-09 公立大学法人大阪 喷雾喷嘴及喷雾方法
CN111495135B (zh) * 2020-04-23 2021-09-28 山东大学 一种三相流nh3与no、so3协同净化系统和方法及应用

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5556818A (en) * 1978-10-19 1980-04-26 Dotternhaus Portland Zement Method of cooling and humidifying hot gas containing dust and waste gas and its device
JP2000185217A (ja) * 1998-10-15 2000-07-04 Mitsubishi Electric Corp 排ガス処理方法および装置
JP2001161801A (ja) * 1999-12-06 2001-06-19 Nomura Denshi Kogyo Kk オゾン脱臭装置
JP2002282745A (ja) * 2001-03-28 2002-10-02 Auto Kagaku Kogyo Kk 水分硬化性一液型塗料の塗布方法及びその塗布装置
JP2004016892A (ja) * 2002-06-14 2004-01-22 Mitsubishi Electric Corp 排ガス処理方法およびそのための装置
JP2004283764A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Nomura Denshi Kogyo Kk 高圧オゾン洗浄方法及び装置
US20050008555A1 (en) * 2003-07-09 2005-01-13 Belco Technologies Corporation Wet scrubbing apparatus and method for controlling NOx emissions
CN102772990A (zh) * 2012-08-02 2012-11-14 浙江天蓝环保技术股份有限公司 一种气相氧化结合湿法吸收的脱硝工艺及装置
JP2013010089A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 脱硝装置および供給ノズル
WO2014141400A1 (ja) * 2013-03-13 2014-09-18 株式会社サンワハイテック オゾン発生噴射装置並びに背負い形オゾン消毒装置
WO2015005066A1 (ja) * 2013-07-11 2015-01-15 公立大学法人大阪府立大学 排ガス処理方法および排ガス処理装置
JP2015097987A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 公立大学法人大阪府立大学 気体処理装置および排ガス処理方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6178141B2 (ja) 2013-07-11 2017-08-09 公立大学法人大阪府立大学 排ガス処理方法および排ガス処理装置

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5556818A (en) * 1978-10-19 1980-04-26 Dotternhaus Portland Zement Method of cooling and humidifying hot gas containing dust and waste gas and its device
JP2000185217A (ja) * 1998-10-15 2000-07-04 Mitsubishi Electric Corp 排ガス処理方法および装置
JP2001161801A (ja) * 1999-12-06 2001-06-19 Nomura Denshi Kogyo Kk オゾン脱臭装置
JP2002282745A (ja) * 2001-03-28 2002-10-02 Auto Kagaku Kogyo Kk 水分硬化性一液型塗料の塗布方法及びその塗布装置
JP2004016892A (ja) * 2002-06-14 2004-01-22 Mitsubishi Electric Corp 排ガス処理方法およびそのための装置
JP2004283764A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Nomura Denshi Kogyo Kk 高圧オゾン洗浄方法及び装置
US20050008555A1 (en) * 2003-07-09 2005-01-13 Belco Technologies Corporation Wet scrubbing apparatus and method for controlling NOx emissions
JP2013010089A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 脱硝装置および供給ノズル
CN102772990A (zh) * 2012-08-02 2012-11-14 浙江天蓝环保技术股份有限公司 一种气相氧化结合湿法吸收的脱硝工艺及装置
WO2014141400A1 (ja) * 2013-03-13 2014-09-18 株式会社サンワハイテック オゾン発生噴射装置並びに背負い形オゾン消毒装置
WO2015005066A1 (ja) * 2013-07-11 2015-01-15 公立大学法人大阪府立大学 排ガス処理方法および排ガス処理装置
JP2015097987A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 公立大学法人大阪府立大学 気体処理装置および排ガス処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20190131524A (ko) 2019-11-26
WO2018181771A1 (ja) 2018-10-04
KR102524186B1 (ko) 2023-04-20
JP6885769B2 (ja) 2021-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5558042B2 (ja) 排ガス処理装置及び排ガスの水銀除去方法
KR102232920B1 (ko) 배기가스 처리방법 및 배기가스 처리장치
JP5668244B2 (ja) 排煙脱硫装置と燃焼システムと燃焼方法
KR101544280B1 (ko) 미세 오존수 액적을 이용하는 배기가스 처리장치
WO2011016584A1 (ja) 排ガス処理装置
JP2010167330A (ja) 湿式二段脱硫装置
CN105854554A (zh) 臭氧低温氧化脱硝工艺及系统
JP2023025270A (ja) 排ガス処理方法および排ガス処理装置
WO2018181771A1 (ja) 排ガス処理装置及び排ガス処理方法
JP6178141B2 (ja) 排ガス処理方法および排ガス処理装置
JP6393473B2 (ja) 気体処理装置および排ガス処理方法
JP6854663B2 (ja) 排ガス処理方法及び排ガス処理装置
JP2008000728A (ja) 過弗化物の処理方法及び処理装置
JP4346380B2 (ja) 三流体ノズルおよび該三流体ノズルを備えたごみ処理装置
JP2010054083A (ja) 脱硝装置
JP7182197B2 (ja) 噴霧ノズル及び噴霧方法
JP3306329B2 (ja) 噴霧ノズル
CN208493802U (zh) 一种脱硝急冷一体化塔
WO2023127144A1 (ja) 排ガス浄化装置
WO2020136930A1 (ja) 排ガスの有害物質除去装置
CN109107356A (zh) 一种盖板玻璃池炉烟气处理系统

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20190920

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210420

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210513

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6885769

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250