JP2018171559A - 濾過装置、及び濾過体 - Google Patents
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Abstract
Description
従来の濾過装置として、微粒子を含有する気体をフィルタ層に通過させる手段と、当該フィルタ層を気体の通過方向と交差する方向に移動制御するための移動制御手段とを備えた装置が知られている(特許文献1)。この濾過装置では、フィルタ層が回転することで、捕集された微粒子が凝集し、それに作用する遠心力が大きくなることで、フィルタ層から粒子を離脱させ、フィルタの寿命が向上する、とされている。また、この濾過装置では、フィルタ層を回転させて、気体の通過方向と交差する方向に移動させることによって、微粒子がフィルタ層の繊維に接触する機会が増えるので、捕集効率の低い濾材を用いて、濾過装置の捕集効率が向上することを期待できる。
すなわち、本発明の一態様は、濾過装置であり、
気体を取り込んで通過させる空間を有する筐体と、
気体中の微粒子を捕集する濾材を有し、前記筐体の内壁との間に隙間をあけて前記空間内に配置される濾過体であって、気体が前記筐体を通過する気流方向と平行な回転中心線の周りに回転する濾過体と、
前記筐体に取り込まれる気体の流量を絞る通路を形成する壁部材と、を備え、
前記壁部材は、前記筐体の内壁から前記通路を画する端まで、前記気流方向と反対側への気体の流れを遮断するように延在する壁面を有し、
前記回転中心線に接近する方向における前記壁面の長さは前記隙間よりも長い、ことを特徴とする。
前記外枠は、前記隙間をあけて前記筐体と離間していることが好ましい。
気体を取り込んで通過させる空間を有する筐体と、
気体中の微粒子を捕集する濾材を有し、前記筐体の内壁との間に隙間をあけて前記空間内に配置される濾過体であって、気体が前記筐体を通過する気流方向と平行な回転中心線の周りに回転する濾過体と、を備え、
前記濾過体は、さらに、前記回転中心線から最も離れた前記濾材の外周部を取り囲む外枠を有し、前記外枠は、前記隙間をあけて前記筐体と離間している、ことを特徴とする。
前記濾材は、前記回転軸に対し前記気流方向の上流側に配置されていることが好ましい。
気体中の微粒子を捕集する円板状の濾材と、
前記濾材の外周側から前記濾材を取り囲む外枠と、を備え、
前記濾材は、前記外枠に接していることを特徴とする。
濾過装置1は、筐体10と、濾過体20と、壁部材30(図2参照)と、を備える。図1において、壁部材30の図示は省略されている。
濾材22は、例えば、ガラス繊維、有機繊維、あるいはこれらの混合繊維からなる繊維体であり、例えば、不織布、あるいはフェルトである。濾材22の形態は、例えば、シート状、マット状、あるいはプリーツ状である。プリーツ状の濾材22は、シート状の濾材を、山折り、谷折りが交互に繰り返されたジグザグ形状に加工(プリーツ加工)することで作製される。ガラス繊維からなる濾材22は、例えば、湿式法又は乾式法によって抄紙することにより作製される。有機繊維からなる濾材22は、例えば、スパンボンド法、メルトブロー法、サーマルボンド法、ケミカルボンド法等によって作製される。繊維体である濾材22の具体例として、平均繊維径5〜100μm、目付30〜500g/m2、気流方向Xに沿った厚さ1〜60mm、粒径0.7μmの粒子を用いて計数法により測定した捕集効率が5〜50%であるものを挙げることができる。
図3は、本実施形態の別の一例による濾過装置1を示す図である。
図3に示す例において、第2壁部34の内壁には、螺旋状に延びるネジ山34aが設けられている。本実施形態の濾過装置1では、通路30aによって流量が絞られているため、壁部材30を備えない場合と比べ、通風量が低下しやすい。しかし、図3に示す形態の壁部材30を備える濾過装置1では、ネジ山34aに沿って、図示される矢印で指す方向に流れるように空気を供給しつつ、通路30aの中心部を筐体10内から上流側に戻る気流の流れを確保することで、通風量の低下の程度を抑えることができる。
駆動装置40は、図示されるように、筐体10の空間10a内に、濾過体20に対し下流側に配置されることが好ましい。すなわち、濾材22は、回転軸42に対し上流側に配置されていることが好ましい。このような配置態様によれば、濾材22を回転軸42によって貫通させる必要がなく、濾材面積を確保することができる。また、濾材22に遠心力が作用することによって回転軸42との間に隙間ができることを防止できる。また、空気中の微粒子によって駆動装置40が汚染され、回転駆動に不具合が発生することを防止できる。しかし、一例によれば、駆動装置40は、濾過体20に対し上流側に配置されていてもよい。この場合、回転軸42は、濾材22を貫通して外枠24に連結される。
図4(a)は、壁部材30を備えない従来の濾過装置における気流を説明する図である。図4(b)は、壁面32aを備えない従来の濾過装置における気流を説明する図である。図4(c)は、本実施形態の濾過装置1における気流を説明する図である。図4(a)〜(c)の矢印は、空気の流れる方向を示す。
これに対し、本実施形態の濾過装置1は、壁部材30を備えているため、図4(c)に示すように、筐体10内に導かれた空気は濾材22の中央部から濾材22内に進入し、空気が隙間Gを通過することが抑制される。このため、捕集効率の低下が抑制される。しかも、隙間Gの上流側には、壁部材30の壁面32aが位置しているため、上述した渦を巻くような気流の発生が抑制される。このため、濾過装置1の捕集効率を効果的に向上させることができる。
さらに、濾過体20が外枠24を備える場合は、濾材22に進入し、濾材22内を外周側に向かって流れる空気は、ガイド部25によって下流側に案内される。このため、隙間G内に流れ出た空気が上流側に戻るような気流が発生することを防止でき、濾過装置1の捕集効率を向上させる効果が高くなる。
変形例では、壁部材30を備えず、外枠24を必須の要素として備える点で、上記説明した濾過装置1と異なっている。ここでは、図5を参照して、変形例における空気の流れを説明する。
図5(a)は、外枠24を備えない従来の濾過装置における気流を説明する図である。図5(b)は、変形例の濾過装置1における気流を説明する図である。図5(a)及び図5(b)の矢印は、空気の流れる方向を示す。
これに対し、変形例では、外枠24を備えているため、図5(b)に示すように、濾材22内を外周側に流れる空気はガイド部25によって下流側に案内される。このため、渦を巻く気流の発生が抑制され、濾過装置1の捕集効率を効果的に向上させることができる。
また、例えば、ヒューム等の金属粉、その他の粉体が発生しやすい、溶接加工、切削加工等を行う室内又は屋外において、濾過装置1を設置することができる。
12 支持体
10 筐体
10a 空間
10b 内壁
20 濾過体
22 濾材
24 外枠
25 ガイド部
26 環状壁部
27 支持部
30 壁部材
30a 通路
32 第1壁部
32a 壁面
34 第2壁面
34a ネジ山
40 駆動装置
42 回転軸
44 モータ
50 ファン
Claims (5)
- 気体を取り込んで通過させる空間を有する筐体と、
気体中の微粒子を捕集する濾材を有し、前記筐体の内壁との間に隙間をあけて前記空間内に配置される濾過体であって、気体が前記筐体を通過する気流方向と平行な回転中心線の周りに回転する濾過体と、
前記筐体に取り込まれる気体の流量を絞る通路を形成する壁部材と、を備え、
前記壁部材は、前記筐体の内壁から前記通路を画する端まで、前記気流方向と反対側への気体の流れを遮断するように延在する壁面を有し、
前記回転中心線に接近する方向における前記壁面の長さは前記隙間よりも長い、ことを特徴とする濾過装置。 - 前記濾過体は、さらに、前記回転中心線から最も離れた前記濾材の外周部を取り囲む外枠を有し、
前記外枠は、前記隙間をあけて前記筐体と離間している、請求項1に記載の濾過装置。 - 気体を取り込んで通過させる空間を有する筐体と、
気体中の微粒子を捕集する濾材を有し、前記筐体の内壁との間に隙間をあけて前記空間内に配置される濾過体であって、気体が前記筐体を通過する気流方向と平行な回転中心線の周りに回転する濾過体と、を備え、
前記濾過体は、さらに、前記回転中心線から最も離れた前記濾材の外周部を取り囲む外枠を有し、前記外枠は、前記隙間をあけて前記筐体と離間している、ことを特徴とする濾過装置。 - さらに、前記外枠と連結される回転軸を有し、前記外枠を回転駆動させる駆動装置を備え、
前記濾材は、前記回転軸に対し前記気流方向の上流側に配置されている、請求項2又は3に記載の濾過装置。 - 気体中の微粒子を捕集する円板状の濾材と、
前記濾材の外周側から前記濾材を取り囲む外枠と、を備え、
前記濾材は、前記外枠に接していることを特徴とする濾過体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017070261A JP6927729B2 (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | 濾過装置、及び濾過体 |
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Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JPH0161927U (ja) * | 1987-10-14 | 1989-04-20 | ||
JP2014033974A (ja) * | 2012-08-07 | 2014-02-24 | Midori Anzen Co Ltd | ミスト捕集装置およびミスト捕集部材の洗浄方法 |
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2017
- 2017-03-31 JP JP2017070261A patent/JP6927729B2/ja active Active
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