JP6089199B2 - エアフィルタとこのエアフィルタを備えた空気清浄装置 - Google Patents

エアフィルタとこのエアフィルタを備えた空気清浄装置 Download PDF

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本発明は、空気調和機などに組み込まれるエアフィルタ、およびこのエアフィルタを備えた空気清浄装置に関する。
従来のエアフィルタは、風上側から見て上層、中間層、下層と繊維直径の太いものから順次、細い繊維に複層する構成となっていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−89226号公報
上記従来例における課題は、フィルタ寿命が短いということであった。
すなわち、初期の捕集性能を高めるべく、各層の繊維径を小さくすると、長期使用による圧力損失の上昇が著しく、使用者は数年でのフィルタ交換を余儀なくされるという課題があった。
そこで本発明は、長期使用においても圧力損失の上昇を抑えることを目的とするものである。
そしてこの目的を達成するために本発明は、基材部と、前記基材部の一方の表面上に設けた繊維層を備え、前記繊維層は太いナノファイバーで形成した第1のナノファイバー集合体と、前記太いナノファイバーに比べて、細いナノファイバーでかつ空隙を狭くして形成した第2のナノファイバー集合体とで構成するとともに、前記繊維層における前記基材部側と前記基材部の反対側に前記第1のナノファイバー集合体を配置したエアフィルタにおいて、前記繊維層は、少なくとも気流の通過方向に前記第1のナノファイバー集合体、前記第2のナノファイバー集合体、前記第1のナノファイバー集合体の順に配置したことを特徴とするものであり、これにより目的を達成するものである。
以上のように本発明は、基材部と、前記基材部の一方の表面上に設けた繊維層を備え、前記繊維層は太いナノファイバーで形成した第1のナノファイバー集合体と、前記太いナノファイバーに比べて、細いナノファイバーでかつ空隙を狭くして形成した第2のナノファイバー集合体とで構成するとともに、前記繊維層における前記基材部側と前記基材部の反対側に前記第1のナノファイバー集合体を配置したエアフィルタにおいて、前記繊維層は、少なくとも気流の通過方向に前記第1のナノファイバー集合体、前記第2のナノファイバー集合体、前記第1のナノファイバー集合体の順に配置したものであるので、初期の捕集性能を高い状態に維持でき、しかも長期使用においても圧力損失の上昇を抑えることが出来るものである。
すなわち、本発明においては、前記第2のナノファイバー集合体により、小さな塵埃を捕集する。次に再度、前記第1のナノファイバー集合体が形成されていることで、前記第2のナノファイバー集合体の繊維間を通過するときに、前記第2のナノファイバー集合体の空隙は前記第1のナノファイバー集合体の空隙よりも狭いため、風速が上昇し、前記第2のナノファイバー集合体を通過した空気よりも比重の高い塵埃は慣性力により、次に通過する前記第1のナノファイバー集合体の繊維に衝突しやすくなり、接触確率が向上し集塵効率が高くなる。そこで初期の集塵効率を従来と合わせた場合、前記第1のナノファイバー集合体の流路方向の繊維間距離を広げることが可能となり、塵埃が詰まりにくくなり、長期使用時の圧力損失の上昇を抑えることができる。
本発明の実施の形態を示すエアフィルタを備えた空気清浄装置の断面図 同エアフィルタの斜視図 同濾材部の拡大斜視図 同濾材部の拡大断面図 同繊維層の拡大断面図 同第1のナノファイバー集合体の拡大写真 同第2のナノファイバー集合体の拡大写真 エアフィルタの製造方法を示す概略図
本発明の請求項1記載のエアフィルタは、基材部と、前記基材部の一方の表面上に設けた繊維層を備え、前記繊維層は太いナノファイバーで形成した第1のナノファイバー集合体と、前記太いナノファイバーに比べて、細いナノファイバーでかつ空隙を狭くして形成した第2のナノファイバー集合体とで構成するとともに、前記繊維層における前記基材部側と前記基材部の反対側に前記第1のナノファイバー集合体を配置したエアフィルタにおいて、前記繊維層は、少なくとも気流の通過方向に前記第1のナノファイバー集合体、前記第2のナノファイバー集合体、前記第1のナノファイバー集合体の順に配置したものである。これにより、前記繊維層に送風される空気流の最上流側面に、前記第1のナノファイバー集合体を形成し、大きな塵埃を捕集する。次に前記第2のナノファイバー集合体により、小さな塵埃を捕集する。次に再度、前記第1のナノファイバー集合体が形成されていることで、前記第2のナノファイバー集合体の繊維間を通過するときに、前記第2のナノファイバー集合体の空隙は前記第1のナノファイバー集合体の空隙よりも狭いため、風速が上昇し、前記第2のナノファイバー集合体を通過した空気よりも比重の高い塵埃は慣性力により、次に通過する前記第1のナノファイバー集合体の繊維に衝突しやすくなり、接触確率が向上し集塵効率が高くなる。そこで初期の集塵効率を従来例と合わせた場合、前記第1のナノファイバー集合体の流路方向の繊維間距離を広げることが可能となり、塵埃が詰まりにくくなり、長期使用時の圧力損失の上昇を抑えることができる。
また、前記第1のナノファイバー集合体は、繊維径寸法が600から1000nm程度で、前記第2のナノファイバー集合体は、100から300nm程度で構成したものである。繊維径寸法の大きい繊維で構成された第1のナノファイバー集合体では、空隙が大きいので、大きな粉塵を捕集しても空隙が詰まらないため、圧力損失の上昇を抑制できる。一方、繊維径寸法の小さい繊維で構成された第2のナノファイバー集合体では、空隙が小さいので、小さな粉塵を効率よく捕集することが可能となり、高い集塵効率を維持できる。これにより、大きな粉塵を空隙の大きい粗い層で、小さな粉塵を空隙の小さい密な層で捕集することができ、粉塵を各層で分離して捕集することにより、エアフィルタの長期間の使用に対する耐久性を得ることができる。
また、ナノファイバー集合体の目付量が、前記第2のナノファイバー集合体について、前記第1のナノファイバー集合体よりも相対的に少量とすることにより、第2のナノファイバー集合体は単位体積あたりに占める繊維の本数が少なくなり、空隙を大きくすることが出来る。よって、高い捕集性能を維持しつつ、繊維間距離が狭くなりすぎることを抑制し、圧力損失の上昇を抑えることができる。
また、ナノファイバー集合体の目付量を、基材部反対側の第1のナノファイバー集合体について最も多量とすることにより、大きな粉塵の集塵効率を高めることができる。これにより、空隙の小さい密な層である第2のナノファイバー集合体に対する粉塵の負荷を低減できるため、目詰まりしにくくなり、長期使用時の圧力損失の上昇を抑えることができる。
また、第1のナノファイバー集合体と第2のナノファイバー集合体が5層に積層してなるものである。これにより、第2のナノファイバー集合体を2層に分けることで、流路方向の繊維間距離が広がるため、塵埃が詰まりにくくなり、長期使用時の圧力損失の上昇を抑えることができる。
また、吸気口とエアフィルタと送風手段と排気口を備えた空気清浄装置であって、前記エアフィルタが請求項1から6いずれか一つに記載のエアフィルタであり、前記エアフィルタの繊維層を基材部より、送風される空気流の上流側面に配置したものである。これにより、繊維層が基材部から剥れることによる集塵効率の低下を長期に亘り抑制することができるため、長期間の使用が可能となる。
(実施の形態)
以下本発明の実施の形態1を、添付図面を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態のエアフィルタを備えた空気清浄装置は、本体ケース1内に送風手段2とエアフィルタ3とを備えている。
本体ケース1は、略縦長箱形状で、この本体ケース1の前面側側面部に、略四角形状の吸気口4を設け、本体ケース1の天面部に、略四角形状の排気口5を備えている。この排気口5には、風向ルーバー6を設けている。
送風手段2は、本体ケース1の吸気口4と、排気口5との間の風路に設けられ、スクロール形状のケーシング7と、このケーシング7内に設けられた遠心送風ファンである羽根8と、この羽根8を回転させる電動機9とから形成している。エアフィルタ3は、本体ケース1の吸気口4に位置している。送風手段2によって、吸気口4から本体ケース1内に吸気された室内の空気は、エアフィルタ3を介して排気口5へと送風するものである。つまり、室内の空気をエアフィルタ3で清浄して、室内へ送風されるものである。
エアフィルタ3は、図2、図3に示すように、プリーツ形状の濾材部10と、この濾材部10をプリーツ形状に保持すべく濾材部10の外周に設けた枠形状の形状保持部11とから形成している。
濾材部10は、図4に示すように、基材部14と、この基材部14へ送風される空気流の上流側面に設けた繊維層15を備えている。基材部14はスパンボンド法、乾式または湿式法、メルトブローン法、エアレイド法などにより製造されたパルプ繊維、樹脂繊維、炭素繊維および無機繊維、またはそれらの少なくとも1つを含んでいる不織布から構成される。基材部14の目付量は、10〜100g/mであることが好ましい。目付量が10g/m未満であると、基材部14の腰強度が低下することにより、プリーツ加工の生産性の低下やフィルタ形状の維持が困難になるので、好ましくない。基材部14の平均繊維径は、1〜50μmであることが好ましい。平均繊維径が1μm未満であると、単繊維の強度が低く、補強材としての強度が不十分となり、50μm以上であると、基材部14の厚みが厚くなり、プリーツ加工による構造的な圧力損失が大きくなるので、好ましくない。
繊維層15は、繊維径寸法が100から1000nmである繊維によって形成されている。具体的には、複数のナノファイバーが絡み合って繊維層15を形成するものである。繊維層15の破損を防止するために、保護層13を繊維層15の表面側(風上側)に設けても良い。保護層13の材質の一例としては、基材と同じ材質であっても良いし、熱溶融性の樹脂不織布などを用いても良い。熱溶融性の不織布を用いた場合には、加熱によって繊維層15を固定化できるという効果が得られる。
基材部14と保護層13は、圧力損失が1〜10Pa程度で、空気の流入を妨げないものが好ましい。圧力損失が10Pa以上であると、エアフィルタ3の圧力損失が大きくなり、ナノファイバーの低圧力損失特性が薄れてしまうので、好ましくない。
本実施形態における特徴は、図5に示すように、基材部14とこの基材部14の表面上に設けた、ナノファイバーの集合体からなる繊維層15と保護層13で濾材部10を構成し、繊維層15は繊維径寸法が主に800nm程度のナノファイバーの集合体である第1のナノファイバー集合体16と、主に250nm程度のナノファイバーの集合体である第2のナノファイバー集合体17を交互に5層に積層し、且つ第1のナノファイバー集合体16を基材部14側と基材部14の反対側の両最表面に構成としたことである。
すなわち、繊維層15に送風される空気流の最上流側面に、第1のナノファイバーの最上層16aを形成し、大きな塵埃を集塵する。次に第2のナノファイバーの上層17aにより、小さな塵埃を捕集する。
次に再度、第1のナノファイバーの中層16bが形成されていることで、第2のナノファイバーの上層17aの繊維間を通過するときに、第2のナノファイバーの上層17aの空隙は第1のナノファイバーの最上層16aの空隙よりも狭いため、風速が上昇し、第2のナノファイバーの上層17aを通過した空気よりも比重の高い塵埃は慣性力により、第1のナノファイバーの中層16bの繊維に衝突しやすくなり、接触確率が向上し集塵効率が高くなる。
そこに再度、第2のナノファイバーの下層17bと第1のナノファイバーの最下層16cを積層することにより、より高い集塵効率が得られる。そこで初期の集塵効率を従来と合わせた場合、第1のナノファイバー集合体16と、第2のナノファイバー集合体17のどちらにおいても流路方向の繊維間距離を広げることが可能となり、塵埃が詰まりにくくなり、長期使用時の圧力損失の上昇を抑えることができる。
第1のナノファイバー集合体16の表面拡大写真を、図6に示す。また第2のナノファイバー集合体17の表面拡大写真を、図7に示す。本図よりそれぞれの第1のナノファイバー集合体16、第2のナノファイバー集合体17の繊維径の太さの違い、また繊維間距離の違いが確認できる。尚、これら図6、図7において白い繊維状に見える部分が、ナノファイバーで構成された繊維部分であり、黒い部分がナノファイバーの空隙を示している。
ここで、繊維径はほぼ正規分布となり、前記の250nm、800nmは、中心径の数値で標準偏差のばらつきを含んだ数値のため、「主に250nm程度」「主に800nm程度」と記載している。
通常、繊維径寸法が大きいと繊維間距離が長くなり、空隙が大きくなるので、大きな粉塵を捕集しても空隙が詰まらなく、圧力損失の増加を抑制できる。一方、繊維径寸法が小さいと空隙が小さくなるので、粉塵を捕集すると空隙が閉塞されるので圧力損失の増加が著しいが、小さな粉塵を効率よく捕集することができる。
本実施形態における特徴は、第1のナノファイバー集合体16の繊維径寸法を600nmから1000nmに、第2のナノファイバー集合体17の繊維径寸法を100nmから300nmにしたことである。第1のナノファイバー集合体16は最上流側面に位置し、大きな粉塵を捕集するので、繊維径寸法が600nm未満であると圧力損失の増加が大きくなってしまうので好ましくなく、1000nm以上であるとナノファイバーの低圧力損失、高集塵効率の特性が薄れてしまうので、好ましくない。また、第2のナノファイバー集合体17は小さな粉塵を捕集するので、繊維径寸法が300nm以上であると集塵効率が低くなってしまうので好ましくなく、100nm未満であると空隙が閉塞されやすくなり、圧力損失の増加が大きくなってしまうので好ましくない。
また、一般的に、太い繊維と細い繊維を、同じ目付量になるように吹き付けた場合、材質が同じであれば、細い繊維のほうが、単位体積あたりに占める繊維の本数が多くなり、空隙が小さくなる。その結果として、構造が密となり初期は高い集塵効率が得られるが、塵埃粒子が密なナノファイバー集合体にトラップされると、それによって空隙が閉塞され、圧力損失が上昇し、エアフィルタとしての性能が低下する。よって、長期間にわたる使用において不利となる。
本実施形態における特徴は、第2のナノファイバー集合体17の目付量を、第1のナノファイバー集合体16よりも相対的に少量としたことである。第2のナノファイバー集合体17は単位体積あたりに占める繊維の本数が少なくなり、空隙を大きくすることが出来る。よって、高い捕集性能を維持しつつ、繊維間距離が狭くなりすぎることを抑制し、圧力損失の上昇を抑えることができる。
本実施形態における特徴は、図5に示すように、基材部反対側、すなわち保護層13側の第1のナノファイバーの最上層16aの目付量を最も多くしたことである。これにより、第1のナノファイバーの最上層16aの捕集性能が上昇するので、第2のナノファイバーの上層17aへの粉塵負荷を低減できることになり、それによって空隙が閉塞されにくくなるので、圧力損失の上昇を抑えることができる。
また、第2のナノファイバー集合体17を第1のナノファイバーの中層16bを介して、第2のナノファイバーの上層17aと第2のナノファイバーの下層17bの2層に分けることで、細いナノファイバーの流路方向の繊維間距離が広がるため、塵埃が詰まりにくくなり、長期使用時の圧力損失の上昇を抑えることができる。また第1のナノファイバー集合体16が第1のナノファイバーの最上層16a、第1のナノファイバーの中層16b、第1のナノファイバーの最下層16cの3層となり、風路方向に間隔が空くことで衝突又は接触確率が向上し、集塵効率がより高くなる。
また、空気清浄装置は、エアフィルタ3の繊維層15を基材部14より、送風される空気流の上流側面に配置したことにより、繊維層15が基材部14から剥れることによる集塵効率の低下を長期に亘り抑制することができるため、長期間の使用が可能となる。
ここで、エアフィルタ3の製造方法について説明する。図8に示すように、製造設備は、基材部14を載せて水平方向へ搬送する搬送手段18と、この搬送手段18の上方に位置するノズル19、20とから構成している。
ノズル19は、搬送手段18によって搬送される平板状の基材部14の上面である表面上に第1のナノファイバー集合体16を形成するために高分子ポリマー溶液を吹き付けるものである。
ノズル20は、搬送手段18によって搬送される第1のナノファイバー集合体16の上面である表面上に第2のナノファイバー集合体17を形成するために高分子ポリマー溶液を吹き付けるものである。
エアフィルタ3の製造は、まず、平板形状の基材部14を搬送手段18によって搬送させながら、ノズル19から第1のナノファイバー集合体16を形成するために高分子ポリマー溶液を基材部14に向かって放出する。ここで、ノズル19には、+20KV程度の電圧が印加され、搬送手段18はアース処理をしており、この電位差によって、ノズル19から放出した第1のナノファイバー集合体16を形成する高分子ポリマー溶液が基材部14の表面に付着する。次にノズル20から第2のナノファイバー集合体17を形成するために高分子ポリマー溶液を第1のナノファイバー集合体16表面に向かって放出する。ノズル20にも、+20KV程度の電圧が印加され、電位差によって、ノズル20から放出した高分子ポリマー溶液が第1のナノファイバー集合体16の表面に付着し、第2のナノファイバー集合体17を形成する。
例えば第1のナノファイバー集合体16と第2のナノファイバー集合体17を交互に5層に積層する場合は、搬送手段18の上方に、ノズル19とノズル20を交互に、5列並べて高分子ポリマー溶液を吹き付けることとなる。
このような、構成とすることでナノファイバー集合体の積層数が増えても、製造工程を大きく変更することなくノズル数を追加するだけで連続的に容易に製造が可能となる。
以上のように本発明は、初期の捕集性能を高めるとともに、長期使用においても圧力損失の上昇を抑えることが出来る。
従って、家庭用や事務所用などの、エアフィルタ、およびこのエアフィルタの製造方法、およびこのエアフィルタを備えた空気清浄装置として活用が期待されるものである。
1 本体ケース
2 送風手段
3 エアフィルタ
4 吸気口
5 排気口
6 風向ルーバー
7 ケーシング
8 羽根
9 電動機
10 濾材部
11 形状保持部
13 保護層
14 基材部
15 繊維層
16 第1のナノファイバー集合体
16a 第1のナノファイバーの最上層
16b 第1のナノファイバーの中層
16c 第1のナノファイバーの最下層
17 第2のナノファイバー集合体
17a 第2のナノファイバーの上層
17b 第2のナノファイバーの下層
18 搬送手段
19 ノズル
20 ノズル

Claims (6)

  1. 基材部と、前記基材部の一方の表面上に設けた繊維層を備え、前記繊維層は太いナノファイバーで形成した第1のナノファイバー集合体と、前記太いナノファイバーに比べて、細いナノファイバーでかつ空隙を狭くして形成した第2のナノファイバー集合体とで構成するとともに、前記繊維層における前記基材部側と前記基材部の反対側に前記第1のナノファイバー集合体を配置したエアフィルタにおいて、前記繊維層は、少なくとも気流の通過方向に前記第1のナノファイバー集合体、前記第2のナノファイバー集合体、前記第1のナノファイバー集合体の順に配置したエアフィルタ。
  2. 第1のナノファイバー集合体は、繊維径寸法が主に600nmから1000nmであり、第2のナノファイバー集合体は、主に100nmから300nmである請求項1記載のエアフィルタ。
  3. ナノファイバー集合体の目付量が、第2のナノファイバー集合体について、第1のナノファイバー集合体よりも相対的に少量であることを特徴とする請求項1または2に記載のエアフィルタ。
  4. ナノファイバー集合体の目付量が、基材部反対側の第1のナノファイバー集合体について最も多量であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のエアフィルタ。
  5. 第1のナノファイバー集合体と第2のナノファイバー集合体が5層に積層されたことを特徴とする請求項1から4いずれか1つに記載のエアフィルタ。
  6. 吸気口とエアフィルタと送風手段と排気口を備えた空気清浄装置であって、前記エアフィルタが請求項1から5いずれか一つに記載のエアフィルタであり、前記エアフィルタの繊維層を基材部より風上側に配置したことを特徴とする空気清浄装置。
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