JP2018171232A - コンパクト容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の被収容体を収容しながら、水平方向の大きさを小さく抑えることができるコンパクト容器を提供する。【解決手段】第1収容体10には、水平方向のうちの一方向に延びる第1案内凹部31と、一方向と交差する他方向に延びる第2案内凹部32と、が形成され、第2収容体30には、第1案内凹部31内に、一方向に移動可能に挿入された第1突部71と、第2案内凹部32内に、他方向に移動可能に挿入された第2突部72と、が配設され、第1収容体10および第2収容体30は、第1突部71又は第2突部72の第1案内凹部31内又は第2案内凹部32内における移動に伴って、第2収容凹部が、第1収容体10の底面から開放される開位置に向けて水平方向に相対変位可能に配設されている。【選択図】図2

Description

本発明は、コンパクト容器に関する。
従来、例えば下記特許文献1に示されるように、上方に向けて開口し、内側に被収容体が収容される収容凹部が形成された収容体と、収容凹部を開放可能に閉塞する蓋体と、を備えたコンパクト容器が知られている。
このコンパクト容器では、収容凹部内に、化粧料および塗布具といった複数の被収容体が水平方向に互いに隣り合うように収容されている。
特開2005−211286号公報
しかしながら、前記従来のコンパクト容器では、収容凹部内に、複数の被収容体が水平方向に互いに隣り合うように収容されているので、被収容体が1つだけ収容された構成と比較して、コンパクト容器の水平方向の大きさが増大するため、複数の被収容体を収容しながら、水平方向の大きさが小さく抑えられたコンパクト容器が要望されていた。
そこで本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、複数の被収容体を収容しながら、水平方向の大きさを小さく抑えることができるコンパクト容器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係るコンパクト容器は、上方に向けて開口し、内側に第1被収容体が収容される第1収容凹部が形成された第1収容体、および前記第1収容凹部を開放可能に閉塞する蓋体を備える本体容器と、上方に向けて開口し、内側に第2被収容体が収容される第2収容凹部が形成された第2収容体と、を備え、前記第2収容凹部は、前記本体容器の底面により開放可能に閉塞され、前記本体容器および前記第2収容体のうちのいずれか一方には、前記本体容器の底面に沿う水平方向のうちの一方向に延びる第1案内凹部と、前記一方向と交差する他方向に延びる第2案内凹部と、が形成されるとともに、いずれか他方には、前記第1案内凹部内に、前記一方向に移動可能に挿入された第1突部と、前記第2案内凹部内に、前記他方向に移動可能に挿入された第2突部と、が配設され、前記本体容器および前記第2収容体は、前記第1突部又は前記第2突部の前記第1案内凹部内又は前記第2案内凹部内における移動に伴って、前記第2収容凹部が前記本体容器の底面から開放される開位置に向けて水平方向に相対変位可能に配設されていることを特徴とする。
この発明によれば、第2収容体の第2収容凹部が、本体容器の底面により開放可能に閉塞されていて、第2収容体が本体容器の下方に配設されているので、第1被収容体および第2被収容体が上下方向に互いに隣り合うように収容されることとなり、複数の被収容体を収容しながら、水平方向の大きさを小さく抑えることができる。
また例えば、第1収容凹部内および第2収容凹部内のうち、いずれか一方に化粧料を収容し、いずれか他方に塗布具を収容すること等により、コンパクト容器の搬送時に、塗布具が化粧料に直接触れるのを防ぐことができる。さらに、第2収容凹部内に塗布具を収容せずに、第1収容凹部内に収容した化粧料と異なる種類の化粧料を収容することで、コンパクト容器に複数の種類の化粧料を収容することもできる。
また、本体容器および第2収容体が、第1突部又は第2突部の第1案内凹部内又は第2案内凹部内での移動に伴って、前記開位置に向けて相対変位可能とされているので、第2収容凹部を、本体容器の底面から開放させる際に、本体容器および第2収容体を、第1案内凹部および第2案内凹部それぞれが延びる両方向に沿って、各別に相対変位させることが可能になる。
これにより、第2収容凹部を開く際に、本体容器および第2収容体を水平方向に相対変位させる向きを任意に選択することができ、コンパクト容器の取扱性を向上することができる。
また、第1突部および第2突部が、第1案内凹部内および第2案内凹部内に各別に挿入されているので、本体容器および第2収容体を相対変位させる際に、本体容器と第2収容体とを2箇所で連結させることが可能になり、本体容器および第2収容体の相対変位を安定させることができる。
また、上面視において、前記第1案内凹部は、前記第2突部を中心とする円弧状に形成されるとともに、前記第2案内凹部は、前記第1突部を中心とする円弧状に形成され、前記第1案内凹部および前記第2案内凹部は、互いに交差してもよい。
この場合には、第1案内凹部および第2案内凹部が円弧状に形成されているので、本体容器および第2収容体を、上面視で第1案内凹部および第2案内凹部の延びる方向に沿って円滑に相対変位させることができる。
また、第1案内凹部および第2案内凹部がそれぞれ円弧状に形成されているとともに、互いに交差しているので、第1案内凹部および第2案内凹部それぞれの上面視形状を単純にしながら、それぞれの長さを長く確保することが可能になる。このため、本体容器および第2収容体が相対変位する際の変位量を大きく確保することができる。
これにより、本体容器および第2収容体を相対変位させた際に、第2収容体の第2収容凹部を、本体容器の底面から広く開放することができ、コンパクト容器の取扱性を向上することができる。
また、前記第1案内凹部および前記第2案内凹部のうちの少なくとも一方には、前記本体容器および前記第2収容体の前記開位置に向けた相対変位を抑止する第1位置決め部と、前記開位置から、前記第2収容凹部が前記本体容器の底面に閉塞される閉位置に向けた、前記本体容器および前記第2収容体の相対変位を抑止する第2位置決め部と、が形成されてもよい。
この場合には、第1位置決め部により、前記開位置に向けた本体容器および第2収容体の相対変位を抑止することが可能になり、また、第2位置決め部により、前記閉位置に向けた本体容器および第2収容体の相対変位を抑止することが可能になる。これにより、例えば搬送時にコンパクト容器に外力が加わることで、本体容器および第2収容体が相対変位し、第2収容凹部が、不意に本体容器の底面から開放されたり、使用時にコンパクト容器に外力が加わることで、第2収容凹部が、不意に本体容器の底部により閉塞されたりするのを抑止すること等ができる。
また、前記第1収容体および前記蓋体それぞれの外周縁部の一部同士を連結したヒンジ部を備え、前記第1突部および前記第2突部は、前記第1収容体および前記第2収容体のうちのいずれか他方の外周縁部に、前記ヒンジ部が延びるヒンジ軸方向に互いに間隔をあけて配置されてもよい。
この場合には、第1収容体および第2収容体が相対変位する際の回動中心となる第1突部および第2突部が、第1収容体および第2収容体のうちのいずれか他方の外周縁部に配置されているので、第1案内凹部および第2案内凹部それぞれの長さを長く確保することが可能になる。
これにより、第1収容体および第2収容体を相対変位させた際に、第2収容体の第2収容凹部を、第1収容体の底面から広く開放することができ、コンパクト容器の取扱性を向上することができる。
また、第1突部および第2突部が、ヒンジ軸方向に互いに間隔をあけて配置されているので、第1収容体の底面から第2収容凹部を開放するに際して、例えば第2収容体を、第1収容体に対して第1突部および第2突部のうちのいずれか一方回りに、上面視で第1案内凹部又は第2案内凹部の延びる方向に沿って回動させる等すると、第2収容凹部が、第1収容凹部に対してヒンジ軸方向の外側に位置することとなる。このため、開放された第2収容凹部が、第1収容体に対して上方に向けて回動された蓋体により上方から覆われることが無い。
これにより、例えば第1収容凹部内および第2収容凹部内のいずれか一方に収容した塗布具を取り出すとともに、この塗布具にいずれか他方に収容した化粧料等を付着させて使用するような場合等において、このような一連の動作を円滑に行うことができ、コンパクト容器の取扱性をより一層向上することができる。
また、前記第1突部および前記第2突部は、前記第1収容体および前記第2収容体のうちのいずれか他方の外周縁部のうち、前記ヒンジ部が位置する外周縁部に配置されてもよい。
この場合には、第1突部および第2突部が、第1収容体および第2収容体のうちのいずれか他方の外周縁部のうち、ヒンジ部が位置する外周縁部に配置されているので、コンパクト容器を使用する際に、一方の手のひらで第2収容体の底部を支持し、かつ他方の手の親指で蓋体の前面を支持した状態で、本体容器および第2収容体が相対変位するように、両手を相対的に水平方向に回転移動させる第1操作と、他方の手の親指で蓋体を上方に向けて回動する第2操作と、により、第1収容凹部および第2収容凹部の双方を開放させることができる。そしてこのような一連の操作を、コンパクト容器の持ち手の姿勢を変えずに行うことができる。
本発明によれば、複数の被収容体を収容しながら、水平方向の大きさを小さく抑えることができる。
本発明の一実施形態に係るコンパクト容器の上面図である。 本発明の一実施形態に係るコンパクト容器の横断面図である。 図1に示すコンパクト容器の正面図である。 図2に示すコンパクト容器のA−A線矢視断面図である。 図2に示すコンパクト容器のB−B線矢視断面図である。 図1に示すコンパクト容器の開位置における一の態様を示す蓋体を除いた下面図である。 図1に示すコンパクト容器の開位置における他の態様を示す蓋体を除いた下面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るコンパクト容器1について説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
図1、図2および図4に示すように、コンパクト容器1は、内側に第1被収容体80が収容される第1収容凹部19が形成された第1収容体10、および第1収容体10を開放可能に閉塞する蓋体20を備える本体容器5と、内側に第2被収容体90が収容される第2収容凹部39が形成された第2収容体30と、を備えている。第2収容体30の第2収容凹部39は、本体容器5の底面により開放可能に閉塞されている。図示の例では、第2収容凹部39は、本体容器5のうち第1収容体10の底面10Aにより開放可能に閉塞されている。
第1収容体10および第2収容体30は、扁平な有底筒状に形成され、蓋体20は扁平な有頂筒状に形成されている。第1収容体10および第2収容体30それぞれの中心軸線は互いに平行に配置されている。
以下の説明において、第1収容体10の中心軸線O1に沿う蓋体20側を上側、第2収容体30側を下側といい、中心軸線O1に沿う方向を上下方向という。
また、コンパクト容器1は、第1収容体10および蓋体20それぞれの外周縁部の一部同士を連結したヒンジ部40を備えている。
ヒンジ部40の回転軸線(以下、ヒンジ軸という)O2は、上下方向と直交する水平方向に沿って延びている。以下の説明において、ヒンジ軸O2に沿う方向をヒンジ軸方向といい、上面視において、ヒンジ軸方向と直交する方向を前後方向という。また、前後方向に沿う第1収容体10のヒンジ部40側を後側、その反対側を前側という。また、ヒンジ軸方向に沿う第1収容体10の内側をヒンジ軸方向の内側といい、ヒンジ軸方向に沿う第1収容体10の外側をヒンジ軸方向の外側という。
図2に示すように、第1収容体10および第1収容凹部19は上面視で矩形状を呈し、上方に向けて開口している。図2および図3に示すように、第1収容体10の前端部に位置し、ヒンジ軸方向に延びる前壁11には、前後方向に開口し、後述するフックピース60の操作部61が配設された開口部12が形成されている。開口部12は、正面視で上下方向よりもヒンジ軸方向に長い長方形状を呈するとともに、前方に向かうに従い漸次、ヒンジ軸方向の長さが長くなっている。
第1収容体10の前壁11のうち、開口部12の下方に位置する部分には、前後方向に開口する係止口14が形成されている。係止口14内に、後述する第2収容体30の係止部30Aが係止されている。
図4に示すように、第1収容体10の上端部における内周面のうち、開口部12の上方に位置する部分には、後方に向けて突出する被係合突部15が形成されている。図1に示すように、被係合突部15および開口部12それぞれにおけるヒンジ軸方向の中央部の位置が互いに同等となっている。被係合突部15のヒンジ軸方向の大きさは、開口部12のヒンジ軸方向の大きさよりも小さくなっている。
図2および図4に示すように、第1収容体10の後端部には、後方に向けて開口し、蓋体20の後述するヒンジ脚部21が配設される縦孔16が形成されている。縦孔16は上面視でヒンジ軸方向に長い長方形状を呈し、第1収容体10の上下方向の全域にわたって形成されている。図示の例では、縦孔16は、第1収容体10の後端部のうち、ヒンジ軸方向の中央部に形成されている。
縦孔16の内面のうち、ヒンジ軸方向を向く一対の内側面には、第1収容体10をヒンジ軸方向に貫通するヒンジ孔16Aが、各別に開口している。第1収容体10は、例えば合成樹脂材料等により形成されている。
蓋体20は、図1に示すように、第1収容体10の上方に配設され、第1収容凹部19を上方から覆っている。
図2および図4に示すように、蓋体20の後端部には、蓋体20の下端開口縁から下方に向けて突出するヒンジ脚部21が形成されている。ヒンジ脚部21の下部は、前方に向けて膨出している。ヒンジ脚部21は、前述した第1収容体10の縦孔16内にヒンジ軸O2回りに回動自在に配設され、縦孔16の上面視形状に沿う矩形状を呈する。
図2に示すように、ヒンジ脚部21には、ヒンジ脚部21をヒンジ軸方向に貫き、前述した第1収容体10の一対のヒンジ孔16Aと連通する連通孔21Aが形成されている。一対のヒンジ孔16Aおよび連通孔21Aそれぞれに、軸体41が一体に挿入されることで、蓋体20を第1収容体10に対してヒンジ軸O2回りに回動自在に支持する一対のヒンジ部40が構成されている。蓋体20は、例えば合成樹脂材料等により形成されている。
図4に示すように、蓋体20の天壁における下面には、鏡22が配設されている。蓋体20の天壁における下面の前端部には、下方に向けて延びる係合突片23が形成されている。図2および図4に示すように、係合突片23の下端部には、前方を向く前面から、前方に向けて突出する突出部が形成されている。この突出部は、係合突片23の下端部のうち、ヒンジ軸方向の両端部を除く全域にわたって形成されている。この突出部には、図4に示すように、前方に向かうに従い漸次、上方に向けて延びる被押圧面23Aが形成されている。
蓋体20の係合突片23は、第1収容体10の被係合突部15に、被係合突部15の下方から係合している。これにより、蓋体20は、ヒンジ軸O2回りの上方に向けた回動が規制されている。
図1に示すように、係合突片23、および第1収容体10の被係合突部15それぞれにおけるヒンジ軸方向の中央部の位置が、互いに同等となっている。また、係合突片23のヒンジ軸方向の大きさは、被係合突部15のヒンジ軸方向の大きさよりも大きくなっている。
第2収容体30は、図2および図4に示すように、第1収容体10の下方に配設されている。第2収容体30および第2収容凹部39は、上面視で矩形状を呈し、上方に向けて開口している。
第2収容体30の前後方向の大きさは、第1収容体10の前後方向の大きさよりも小さくなっている。第2収容体30のヒンジ軸方向の大きさは、第1収容体10のヒンジ軸方向の大きさよりも小さくなっている。第2収容体30の上下方向の大きさは、第1収容体10の上下方向の大きさよりも大きくなっている。
図3および図4に示すように、第2収容体30の上端開口縁のうち、前側に位置する部分には、上方に向けて延びるとともに、上端部が後方に向けて突出する係止部30Aが形成されている。係止部30Aは、第2収容体30の上端開口縁におけるヒンジ軸方向の中央部に形成されている。係止部30Aの上端部は、第1収容体10の係止口14内に挿入されている。
第2収容凹部39内には、第2被収容体90として、例えば塗布具等が収容されている。第2収容体30は、例えば合成樹脂材料等により形成されている。
皿枠50は、図2に示すように、第1収容凹部19内に配設されている。皿枠50は、上面視で矩形状をなす扁平な有底筒状に形成されている。皿枠50の内周面のうち、前後方向を向く各内面には、前後方向の内側に向けて突出する固定突部51が各別に形成されている。
図4に示すように、皿枠50の上端開口縁には、外側に向けて突出し、全周にわたって延びるフランジ部52が形成されている。
フランジ部52は、第1収容体10の上端開口縁上に載置されている。皿枠50における底部の下面は、第1収容体10における底部の上面と、上下方向に隙間をあけて対向している。皿枠50は、例えば合成樹脂材料等により形成されている。
図1および図4に示すように、皿枠50のフランジ部52のうち、前側に位置する部分には、前方および上下方向に開口する挿通開口部53が形成されている。挿通開口部53は、皿枠50のフランジ部52のうち、前側に位置する部分におけるヒンジ軸方向の中央部に形成されている。挿通開口部53内に、前述した蓋体20の係合突片23が上方から挿入されている。挿通開口部53における内面と、蓋体20の係合突片23と、がヒンジ軸方向および前後方向に当接或いは近接している。
図2および図4に示すように、皿枠50の前端部に位置し、ヒンジ軸方向に延びる前壁には、前述した蓋体20の係合突片23を後方に向けて押圧するフックピース60が配設されている。フックピース60は、皿枠50の前壁における下端部に配設されている。フックピース60および皿枠50それぞれのヒンジ軸方向の中央部の位置が互いに同等となっている。
フックピース60は、表裏面が上下方向を向くとともに、上面視で前後方向よりもヒンジ軸方向に長い長方形状をなす板状部材である操作部61と、ヒンジ軸方向の外側に向けて突の曲面状に形成され、操作部61の後端縁におけるヒンジ軸方向の両端部に各別に接続された一対の湾曲部62と、を備えている。
図示の例では、操作部61および一対の湾曲部62が一体に形成されたフックピース60が、皿枠50と一体に形成されている。なお、フックピース60は皿枠50と別体に形成されてもよい。またこのような場合には、操作部61および一対の湾曲部62が、別体に形成されてもよい。
操作部61および湾曲部62それぞれの上下方向の大きさは、互いに同等であり、皿枠50におけるフランジ部52の上下方向の大きさよりも大きくなっている。
操作部61は、図2および図3に示すように、第1収容凹部19の内側から前方に向けて開口部12内に挿入されている。操作部61の前端縁は、第1収容体10の前壁11における前方を向く前面よりも後方に位置している。
湾曲部62のうち、前側の端部は、操作部61の後端縁に接続され、後側の端部は、皿枠50の前壁における前面のうち、上面視で前記前側の端部よりもヒンジ軸方向の外側に位置する部分に接続されている。フックピース60は、操作部61が後方に向けて押圧されると、湾曲部62が後方に向けて弾性変形することで、操作部61が後方に向けて変位可能に形成されている。
図2および図4に示すように、操作部61の後方に位置し、かつ一対の湾曲部62同士の間に位置する部分には、蓋体20の係合突片23が挿入されている。操作部61の後端縁には、上方に向かうに従い漸次、後方に向けて延びるとともに、係合突片23の被押圧面23Aに前方から当接する押圧部61Aが形成されている。なお、押圧部61Aは、係合突片23の被押圧面23Aに前後方向に隙間をあけて対向していてもよい。
フックピース60の操作部61が後方に向けて押圧され、湾曲部62が後方に向けて弾性変形することで、操作部61が後方に向けて変位すると、操作部61の押圧部61Aが、蓋体20の係合突片23における被押圧面23Aを後方に向けて押圧する。これにより、係合突片23が突き上げられ、係合突片23と、第1収容体10の被係合突部15と、の係合が解除される。このようにして、フックピース60の操作部61を後方に向けて押圧することで、蓋体20をヒンジ軸O2回りに回動させて、第1収容凹部19を開放することができる状態となる。
第1被収容体80は、上面視で矩形状をなす扁平な有底筒状に形成されている。第1被収容体80は、皿枠50内に載置されている。第1被収容体80の外周面には、前後方向の内側に向けて窪む被固定凹部81が形成されている。
第1被収容体80の被固定凹部81内に、前述した皿枠50の固定突部51が、前後方向の外側から進入することで、第1被収容体80が皿枠50内にアンダーカット嵌合されている。第1被収容体80の上端開口縁は、皿枠50の上端開口縁よりも下方に位置している。第1被収容体80内には、例えば粉状の化粧品等の内容物が充填されている。第1被収容体80は、例えば合成樹脂材料等により形成されている。
そして本実施形態では、図2に示すように、本体容器5および第2収容体30のうちのいずれか一方に、本体容器5の底面に沿う水平方向のうちの一方向に延びる第1案内凹部31と、前記一方向と交差する他方向に延びる第2案内凹部32と、が形成されている。図示の例では、第1案内凹部31および第2案内凹部32は、第1収容体10の底部に形成され、第1収容体10の底面10Aに沿って延びている。第1案内凹部31および第2案内凹部32はそれぞれ、第1収容体10の底部を上下方向に貫いている。上面視で第1案内凹部31および第2案内凹部32はそれぞれ、円弧状に形成されている。
第1案内凹部31および第2案内凹部32は、上面視で中心軸線O1を通り、前後方向に延びる線に対して、互いに対称な形状をなしている。
なお、第1案内凹部31および第2案内凹部32は、例えば第2収容体30の上端開口縁上に配設されるとともに、第2収容凹部39を覆う上面板に形成される等してもよい。
また、図2および図5に示すように、本体容器5および第2収容体30のうちのいずれか他方には、第1案内凹部31内に、前記一方向に移動可能に挿入された第1突部71と、第2案内凹部32内に、前記他方向に移動可能に挿入された第2突部72と、が配設されている。第1突部71および第2突部72のうちのいずれか一方は、他方回りに第1案内凹部31内又は第2案内凹部32内を移動する。
図示の例では、第1突部71および第2突部72は、第2収容体30に配設されている。なお、第1突部71および第2突部72は、本体容器5に配設されてもよい。
第1突部71および第2突部72は、第1収容体10および第2収容体30のうちのいずれか他方の外周縁部に、ヒンジ軸方向に互いに間隔をあけて配置されている。図示の例では、第1突部71および第2突部72は、第2収容体30における後端部に配置されている。第1突部71および第2突部72は、上面視で第1収容体10の縦孔16よりもヒンジ軸方向の外側に位置している。
第1突部71および第2突部72は軸部材であり、それぞれの軸線(以下、突起軸という)A1、A2が上下方向に沿って延びている。第1突部71および第2突部72は、互いに同形同大をなしている。図示の例では、第1突部71および第2突部72はそれぞれ筒状をなしている。
第1突部71および第2突部72の各周壁には、これらの周壁を突起軸A1、A2と直交する軸径方向に貫くスリット(図示せず)が形成されている。スリットは突起軸A1、A2回りに周回する軸周方向に間隔をあけて複数形成されている。
第1突部71および第2突部72の各下端部には、軸径方向の外側に向けて突出し、第1突部71および第2突部72が、第2収容体30から離脱するのを防止する抜け止め部73が各別に形成されている。抜け止め部73の外周面は、上方から下方に向かうに従い漸次、軸径方向の外側から内側に向けて延びるテーパ状に形成されている。なお、第1突部71および第2突部72は、このような態様に限られず、例えば中実の軸部材等であってもよい。
第1突部71および第2突部72は、ヒンジ軸方向に延びる連結部材70により互いに連結されている。連結部材70は、表裏面が上下方向を向くとともに、前後方向よりもヒンジ軸方向に長い板状部材である。連結部材70のヒンジ軸方向の両端部は、上面視でヒンジ軸方向の外側に向けて突となす曲線状に形成されている。
連結部材70の下面が、第1突部71および第2突部72それぞれの上端開口縁と各別に連結されている。図示の例では、連結部材70、第1突部71、および第2突部72は、例えば合成樹脂材料等により一体に形成されている。
第2収容体30の上端開口縁のうち、後方に位置する2つの角部分には、第2収容凹部39を部分的に覆う取付部34が各別に形成されている。取付部34は、表裏面が上下方向を向くとともに、上面視で扇状をなす板状部材である。取付部34は、上面視で中心角部分が第2収容体30の角部に位置し、円弧部分が第2収容凹部39内に向けて張出している。
図5に示すように、取付部34には、上下方向に貫通する取付孔34Aが形成されている。取付部34における取付孔34Aの開口周縁部には、上方に向けて突出する係止筒34Bが形成されている。
係止筒34Bは、第1収容体10の底部における第1案内凹部31内および第2案内凹部32内に、第1案内凹部31および第2案内凹部32の下方から各別に挿入されている。
そして第1突部71および第2突部72は、係止筒34B内に、係止筒34Bの上方から各別に挿入されている。連結部材70の下面が、係止筒34Bの上端開口縁と当接している。第1突部71および第2突部72それぞれの抜け止め部73が、取付部34の下面と、上下方向に近接或いは当接している。
図2に示すように、上面視において第1案内凹部31は、第2突部72の第2突起軸A2を中心として前後方向に延びる円弧状に形成されている。第1案内凹部31における後側の周端部(以下、始端部という)P1に、第1突部71が位置している。第1案内凹部31における始端部P1から前側の周端部(以下、終端部という)P2までの、第2突部72の第2突起軸A2を中心とした中心角は、例えば約60°以上90°以下となっている。
上面視において第2案内凹部32は、第1突部71の第1突起軸A1を中心として前後方向に延びる円弧状に形成されている。第2案内凹部32における始端部Q1に、第2突部72が位置している。第2案内凹部32における始端部Q1から終端部Q2までの第1突部71の第1突起軸A1を中心とした中心角は、例えば約60°以上90°以下となっている。
第1案内凹部31と第2案内凹部32との交差部Cは、第1収容体10の底部におけるヒンジ軸方向の中央部の前側部分に位置している。
第1案内凹部31は、始端部P1から交差部Cまでの長さが、交差部Cから終端部P2までの長さよりも長くなっている。第2案内凹部32は、始端部Q1から交差部Cまでの長さが、交差部Cから終端部Q2までの長さよりも長くなっている。
第1案内凹部31は、第2突部72の第2突起軸A2と直交する第2軸径方向の外側を向く第1内側面31Aと、第2軸径方向の内側を向く第1外側面31Bと、第1内側面31Aおよび第1外側面31Bそれぞれの端部同士を各別に接続する一対の第1周端面31Cと、により画成されている。第1内側面31Aおよび第1外側面31Bは、第2突起軸A2と同軸上に配置され、上面視で前記一方向に延びている。
一対の第1周端面31Cは、第2突起軸A2回りに周回する第2軸周方向の外側に向けて突となす曲面状に形成されている。
第2案内凹部32は、第1突部71の第1突起軸A1と直交する第1軸径方向の外側を向く第2内側面32Aと、第1軸径方向の内側を向く第2外側面32Bと、第2内側面32Aおよび第2外側面32Bそれぞれの端部同士を各別に接続する一対の第2周端面32Cと、により画成されている。第2内側面32Aおよび第2外側面32Bは、第1突起軸A1と同軸上に配置され、上面視で前記他方向に延びている。
一対の第2周端面32Cは、第1突起軸A1回りに周回する第1軸周方向の外側に向けて突となす曲面状に形成されている。
また、本実施形態では、図6および図7に示すように、本体容器5および第2収容体30は、第1突部71又は第2突部72の第1案内凹部31内又は第2案内凹部32内における移動に伴って、第2収容凹部39が本体容器5の底面から開放される開位置に向けて水平方向に相対変位可能に配設されている。
図示の例では、第1収容体10および第2収容体30が、第2収容凹部39が第1収容体10の底面10Aから開放される開位置に向けて水平方向に相対変位可能に配設されている。
図2、図6、および図7に示すように、第1案内凹部31および第2案内凹部32のうちの少なくとも一方には、第2収容凹部39が本体容器5の底面から開放される開位置に向けた、本体容器5および第2収容体30の相対変位を抑止する第1位置決め部31Dと、前記開位置から、第2収容凹部39が本体容器5の底面に閉塞される閉位置に向けた、本体容器5および第2収容体30の相対変位を抑止する第2位置決め部32Dと、が形成されている。図示の例では、第1位置決め部31Dおよび第2位置決め部32Dは、第1案内凹部31および第2案内凹部32の双方に形成され、第1収容体10および第2収容体30の相対変位を抑止している。
第1位置決め部31Dは、第1案内凹部31における第1内側面31Aおよび第1外側面31Bのうち、始端部P1側に位置する部分に、互いに第2軸径方向に対向して各別に形成されている。
一対の第1位置決め部31Dは、第1内側面31Aおよび第1外側面31Bそれぞれから、第2軸径方向の外側および内側に向けて各別に突出している。第1位置決め部31Dおよび第1周端面31Cに、始端部P1に位置する第1突部71が、第1軸周方向に挟まれる。
また、第1位置決め部31Dは、第2案内凹部32についても、第1案内凹部31と同様に形成され、第1位置決め部31Dおよび第1周端面31Cに、始端部Q1に位置する第2突部72が、第2軸周方向に挟まれる。
第2位置決め部32Dは、第1案内凹部31における第1内側面31Aおよび第1外側面31Bのうち、終端部P2側に位置する部分に、互いに第2軸径方向に対向して各別に形成されている。
一対の第2位置決め部32Dは、第1内側面31Aおよび第1外側面31Bそれぞれから、第2軸径方向の外側および内側に向けて各別に突出している。第2位置決め部32Dおよび第1周端面31Cに、終端部P2に位置する第1突部71が、第1軸周方向に挟まれる。
また、第2位置決め部32Dは、第2案内凹部32についても、第1案内凹部31と同様に形成され、第2位置決め部32Dおよび第1周端面31Cに、終端部Q2に位置する第2突部72が、第2軸周方向に挟まれる。
また、第1収容体10の底部のうち、第1案内凹部31における始端部P1および終端部P2と、第2軸径方向に隣り合う部分には、第1外側面31Bおよび第1内側面31Aをそれぞれ、第2軸径方向の外側および内側に向けて弾性変形させる変形容易孔35が各別に形成されている。
図示の例では、変形容易孔35は、第1収容体10の底部のうち、第1内側面31Aおよび第1外側面31Bにおける一対の第1位置決め部31Dおよび第2位置決め部32Dに対して、第2軸径方向の両外側に位置する部分に各別に形成されている。
変形容易孔35は、第1収容体10の底部を上下方向に貫くとともに、第2軸周方向に沿って形成されている。第1案内凹部31と変形容易孔35との第2軸径方向の間の距離、および変形容易孔35の第2軸径方向の大きさが、互いに同等となっている。
変形容易孔35における第2軸周方向の中央部、並びに第1位置決め部31Dおよび第2位置決め部32Dそれぞれの第2軸周方向の位置が、互いに同等となっている。
また、変形容易孔35は、第1案内凹部31と同様に、第2案内凹部32についても、第1収容体10の底部のうち、始端部Q1および終端部Q2と、第1軸径方向に隣り合う部分に、各別に形成されている。
上記したコンパクト容器1を使用する際には、図1に示す状態から、前述したように、フックピース60の操作部61を後方に向けて押圧することで、蓋体20の係合突片23と、第1収容体10の被係合突部15と、の係合を解除する。そして蓋体20の前端部を持ち上げて、蓋体20をヒンジ軸O2回りに上方に向けて回動させることで、第1収容凹部19を開放する。
次に、前述したような、第2収容凹部39が、本体容器5の底面に閉塞された閉位置に位置する第1収容体10および第2収容体30を、第2収容凹部39が、本体容器5の底面から開放された開位置に位置させる方法について説明する。
図6および図7に示すように、第1突部71又は第2突部72の、第1案内凹部31内又は第2案内凹部32内における移動に伴って、第1収容体10および第2収容体30を開位置に向けて相対変位させる。
具体的には、図6に示すように、第2収容体30を、第1収容体10に対して第2突起軸A2回りに回動させると、第1突部71が、第1案内凹部31内を始端部P1から終端部P2まで移動する。この際、第1案内凹部31の始端部P1に位置する第1突部71が、第1位置決め部31Dに当接することで、第1収容体10の底部のうち、第1案内凹部31と変形容易孔35との間に位置する部分を第2軸径方向に弾性変形させ、一対の第1位置決め部31D同士を互いが離間する向きに変位させる。そして第1突部71が第1位置決め部31Dを乗り越える。
また、第1突部71は、第1案内凹部31の終端部P2に到達する際に、前述と同様に、第1収容体10の底部のうち、第1案内凹部31と変形容易孔35との間に位置する部分を第2軸径方向に弾性変形させることで、第2位置決め部32Dを、第2軸径方向に変位させ、第2位置決め部32Dを乗り越える。
このようにして、第2収容体30は、第1収容体10に対してヒンジ軸方向に沿う第2突部72側の開位置に位置することとなる。
また、図7に示すように、第2収容体30を、第1収容体10に対して第1突起軸A1回りに回動させると、第2突部72が、第2案内凹部32内を始端部Q1から終端部Q2まで移動する。この際、第2案内凹部32の始端部Q1に位置する第2突部72が、第1位置決め部31Dに当接することで、第1収容体10の底部のうち、第2案内凹部32と変形容易孔35との間に位置する部分を第1軸径方向に弾性変形させ、一対の第1位置決め部31D同士を互いが離間する向きに変位させる。そして第2突部72が第1位置決め部31Dを乗り越える。
また、第2突部72は、第2案内凹部32の終端部Q2に到達する際に、前述と同様に、第1収容体10の底部のうち、第2案内凹部32と変形容易孔35との間に位置する部分を第2軸径方向に弾性変形させることで、第2位置決め部32Dを、第1軸径方向に変位させ、第2位置決め部32Dを乗り越える。
このようにして、第2収容体30が、第1収容体10に対してヒンジ軸方向に沿う第1突部71側の開位置に位置することとなる。
なお、上記の説明においては、第2収容体30を第1収容体10に対して変位させた場合について示したが、このような態様に限られない。第1収容体10を第2収容体30に対して変位させてもよいし、第1収容体10および第2収容体30の双方を変位させてもよい。
そして、第2収容体30内の塗布具を取り出すとともに、第1被収容体80に充填された化粧料等を塗布具に付着させて、所望する部位に塗布する。
以上説明したように、本実施形態に係るコンパクト容器1によれば、第2収容体30の第2収容凹部39が、第1収容凹部19を有する第1収容体10の底面10Aにより開放可能に閉塞されていて、第2収容体30が第1収容体10の下方に配設されているので、第1被収容体80および第2被収容体90が上下方向に互いに隣り合うように収容されることとなり、複数の被収容体80、90を収容しながら、水平方向の大きさを小さく抑えることができる。
また例えば、第1収容凹部19内および第2収容凹部39内のうち、いずれか一方に化粧料を収容し、いずれか他方に塗布具を収容すること等により、コンパクト容器1の搬送時に、塗布具が化粧料に直接触れるのを防ぐことができる。さらに、第2収容凹部39内に塗布具を収容せずに、第1収容凹部19内に収容した化粧料と異なる種類の化粧料を収容することで、コンパクト容器1に複数の種類の化粧料を収容することもできる。
また、第1収容体10および第2収容体30が、第1突部71又は第2突部72の第1案内凹部31内又は第2案内凹部32内での移動に伴って、前記開位置に向けて相対変位可能とされているので、第2収容凹部39を、第1収容体10の底面10Aから開放される際に、第1収容体10および第2収容体30を、第1案内凹部31および第2案内凹部32それぞれが延びる両方向に沿って、各別に相対変位させることが可能になる。
これにより、第2収容凹部39を開く際に、第1収容体10および第2収容体30を水平方向に相対変位させる向きを任意に選択することができ、コンパクト容器1の取扱性を向上することができる。
また、第1突部71および第2突部72が、第1案内凹部31内および第2案内凹部32内に各別に挿入されているので、第1収容体10および第2収容体30を相対変位させる際に、第1収容体10と第2収容体30とを2箇所で連結させることが可能になり、第1収容体10および第2収容体30の相対変位を安定させることができる。
また、第1案内凹部31および第2案内凹部32が円弧状に形成されているので、第1収容体10および第2収容体30を、上面視で第1案内凹部31および第2案内凹部32の延びる方向に沿って円滑に相対変位させることができる。
また、第1案内凹部31および第2案内凹部32がそれぞれ円弧状に形成されているとともに、互いに交差しているので、第1案内凹部31および第2案内凹部32それぞれの上面視形状を単純にしながら、それぞれの長さを長く確保することが可能になる。このため、第1収容体10および第2収容体30が相対変位する際の変位量を大きく確保することができる。
これにより、第1収容体10および第2収容体30を相対変位させた際に、第2収容体30の第2収容凹部39を、第1収容体10の底面10Aから広く開放することができ、コンパクト容器1の取扱性を向上することができる。
また、第1案内凹部31に第1位置決め部31Dおよび第2位置決め部32Dが形成されているので、第1位置決め部31Dにより、前記開位置に向けた第1収容体10および第2収容体30の相対変位を抑止することが可能になり、また、第2位置決め部32Dにより、前記閉位置に向けた第1収容体10および第2収容体30の相対変位を抑止することが可能になる。これにより、例えば搬送時にコンパクト容器1に外力が加わることで、第1収容体10および第2収容体30が相対変位し、第2収容凹部39が、不意に第1収容体10の底面10Aから開放されたり、使用時にコンパクト容器1に外力が加わることで、第2収容凹部39が、不意に第1収容体10の底面10Aにより閉塞されたりするのを抑止すること等ができる。
また、コンパクト容器1がヒンジ部40を備え、第1突部71および第2突部72が、第2収容体30における外周縁部に、ヒンジ軸方向に互いに間隔をあけて配置されているので、第1収容体10および第2収容体30が相対変位する際の回動中心となる第1突部71および第2突部72が、第1収容体10および第2収容体30のうちのいずれか他方の外周縁部に配置されているので、第1案内凹部31および第2案内凹部32それぞれの長さを長く確保することが可能になる。
これにより、第1収容体10および第2収容体30を相対変位させた際に、第2収容体30の第2収容凹部39を、第1収容体10の底面10Aから広く開放することができ、コンパクト容器1の取扱性を向上することができる。
また、第1突部71および第2突部72が、ヒンジ軸方向に互いに間隔をあけて配置されているので、第1収容体10の底面10Aから第2収容凹部39を開放するに際して、例えば第2収容体30を、第1収容体10に対して第1突部71および第2突部72のうちのいずれか一方回りに、上面視で第1案内凹部31又は第2案内凹部32の延びる方向に沿って回動させる等すると、第2収容凹部39が、第1収容凹部19に対してヒンジ軸方向の外側に位置することとなる。このため、このため、開放された第2収容凹部39が、第1収容体10に対して上方に向けて回動された蓋体20により上方から覆われることが無い。
これにより、例えば第1収容凹部19内および第2収容凹部39内のいずれか一方に収容した塗布具を取り出すとともに、この塗布具にいずれか他方に収容した化粧料等を付着させて使用するような場合等において、このような一連の動作を円滑に行うことができ、コンパクト容器1の取扱性をより一層向上することができる。
また、第1突部71および第2突部72が、第1収容体10の外周縁部のうち、ヒンジ部40が位置する外周縁部に配置されているので、コンパクト容器1を使用する際に、一方の手のひらで第2収容体30の底部を支持し、かつ他方の手の親指で蓋体20の前面を支持した状態で、第1収容体10および第2収容体30が相対変位するように、両手を相対的に水平方向に回転移動させる第1操作と、他方の手の親指で蓋体20を上方に向けて回動する第2操作と、により、第1収容凹部19および第2収容凹部39の双方を開放させることができる。そしてこのような一連の操作を、コンパクト容器1の持ち手の姿勢を変えずに行うことができる。
また、連結部材70、第1突部71、および第2突部72が一体に形成されているので、第1突部71および第2突部72を、それぞれ別部品として個別に第2収容体30における取付部34に取付けることなく、一部品として取付けることが可能になり、第1突部71および第2突部72を、第2収容体30に取付ける作業を容易に行うことができる。また、第1突部71および第2突部72を一体に成形することが可能になり、部品点数を削減することができる。
また、連結部材70、第1突部71、および第2突部72が一体に形成されているので、第1突部71と第2突部72との間の距離が、連結部材70により常に一定に保たれることとなり、第2収容体30を第1収容体10に対して相対変位させた際に、第2収容体30の回動中心となる第1突部71または第2突部72が、第1案内凹部31の始端部P1、または第2案内凹部32の始端部Q1で位置ずれするのを防ぐことができる。これにより、第1収容体10および第2収容体30の相対変位を円滑に行うことができる。
また、第1収容体10の底部に、変形容易孔35が形成されている。このため、第1突部71および第2突部72が、第1案内凹部31および第2案内凹部32それぞれにおける始端部P1、Q1から移動する際に、或いは終端部P2、Q2に到達する際に、第1内側面31Aおよび第1外側面31Bを、径方向の内側に向けて変形させるとともに、第2内側面32Aおよび第2外側面32Bを、径方向の外側に向けて変形させることができる。これにより、第1突部71および第2突部72が、第1位置決め部31Dおよび第2位置決め部32Dを容易に乗り越えることができる。
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、第1突部71又は第2突部72のうちのいずれか一方が、第1案内凹部31内又は第2案内凹部32内を移動している際に、他方が第1案内凹部31内又は第2案内凹部32内を移動しない構成を示したが、このような態様に限られない。第1突部71および第2突部72は、同時に第1案内凹部31内および第2案内凹部32内を移動可能に配設されてもよい。
また、上記実施形態においては、第1案内凹部31および第2案内凹部32がそれぞれ、第2突部72および第1突部71を中心とする円弧状に形成されるとともに、第1案内凹部31および第2案内凹部32が、互いに交差している構成を示したが、このような態様に限られない。第1案内凹部31および第2案内凹部32はそれぞれ、第1突部71および第1突部71を中心とする円弧状に形成されなくてもよいし、互いに交差しなくてもよい。
また、上記実施形態においては、第1案内凹部31および第2案内凹部32の双方に、第1位置決め部31Dおよび第2位置決め部32Dが形成された構成を示したが、このような態様に限られない。位置決め部は、第1案内凹部31および第2案内凹部32のいずれか一方にだけ形成されてもよいし、第1案内凹部31および第2案内凹部32のいずれにも形成されなくてもよい。
また、上記実施形態においては、コンパクト容器1がヒンジ部40を備えた構成を示したが、このような態様に限られない。コンパクト容器1がヒンジ部40を備えず、蓋体20が螺着やアンダーカット嵌合等により第1収容体10に装着されてもよい。また、蓋体20および第1収容体10を水平方向に相対的にスライド移動させることで、第1収容凹部19が蓋体20により開放可能に閉塞される構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、蓋体20が、第1収容体10の上方に配設され、第2収容凹部39が、第1収容体10の底面10Aにより開放可能に閉塞された構成を示したが、このような態様に限られない。例えば、蓋体が、水平方向のうちの一方側が開口された箱状に形成され、第1収容体がこの蓋体内に水平方向にスライド移動されることで、第1収容凹部が蓋体により開閉され、第2収容凹部が、この蓋体の底面により開放可能に閉塞される構成等であってもよい。
また、上記実施形態においては、第1突部71および第2突部72が、第1収容体10の後端部に、ヒンジ軸方向に互いに間隔をあけて配置されている構成を示したが、このような態様に限られない。第1突部71および第2突部72は、例えば第1収容体10における前端部、または第1収容体10のうち、外周縁部よりも内側に位置する部分等に配置されてもよいし、前後方向に互いに間隔をあけて配置されてもよい。
また、上記実施形態においては、第1収容体10内に化粧料が充填された第1被収容体80が収容され、第2収容体30内に第2被収容体90としての塗布具が収容された構成を示したが、このような態様に限られない。第1収容体10内に第1被収容体80としての塗布具が収容され、第2収容体30内に化粧料が充填された第2被収容体90が収容されてもよい。また、コンパクト容器1に塗布具が収容されず、例えば第1収容体10内および第2収容体30内に、異なる種類の複数の化粧料が収容されてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 コンパクト容器
5 本体容器
10 第1収容体
19 第1収容凹部
20 蓋体
30 第2収容体
31 第1案内凹部
31D 第1位置決め部
32 第2案内凹部
32D 第2位置決め部
39 第2収容凹部
40 ヒンジ部
50 皿枠
71 第1突部
72 第2突部
80 第1被収容体
90 第2被収容体

Claims (5)

  1. 上方に向けて開口し、内側に第1被収容体が収容される第1収容凹部が形成された第1収容体、および前記第1収容凹部を開放可能に閉塞する蓋体を備える本体容器と、
    上方に向けて開口し、内側に第2被収容体が収容される第2収容凹部が形成された第2収容体と、を備え、
    前記第2収容凹部は、前記本体容器の底面により開放可能に閉塞され、
    前記本体容器および前記第2収容体のうちのいずれか一方には、前記本体容器の底面に沿う水平方向のうちの一方向に延びる第1案内凹部と、前記一方向と交差する他方向に延びる第2案内凹部と、が形成されるとともに、
    いずれか他方には、前記第1案内凹部内に、前記一方向に移動可能に挿入された第1突部と、前記第2案内凹部内に、前記他方向に移動可能に挿入された第2突部と、が配設され、
    前記本体容器および前記第2収容体は、前記第1突部又は前記第2突部の前記第1案内凹部内又は前記第2案内凹部内における移動に伴って、前記第2収容凹部が前記本体容器の底面から開放される開位置に向けて水平方向に相対変位可能に配設されていることを特徴とするコンパクト容器。
  2. 上面視において、前記第1案内凹部は、前記第2突部を中心とする円弧状に形成されるとともに、前記第2案内凹部は、前記第1突部を中心とする円弧状に形成され、
    前記第1案内凹部および前記第2案内凹部は、互いに交差していることを特徴とする請求項1に記載のコンパクト容器。
  3. 前記第1案内凹部および前記第2案内凹部のうちの少なくとも一方には、前記本体容器および前記第2収容体の前記開位置に向けた相対変位を抑止する第1位置決め部と、前記開位置から、前記第2収容凹部が前記本体容器の底面に閉塞される閉位置に向けた、前記本体容器および前記第2収容体の相対変位を抑止する第2位置決め部と、が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンパクト容器。
  4. 前記第1収容体および前記蓋体それぞれの外周縁部の一部同士を連結したヒンジ部を備え、
    前記第1突部および前記第2突部は、前記第1収容体および前記第2収容体のうちのいずれか他方の外周縁部に、前記ヒンジ部が延びるヒンジ軸方向に互いに間隔をあけて配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のコンパクト容器。
  5. 前記第1突部および前記第2突部は、前記第1収容体および前記第2収容体のうちのいずれか他方の外周縁部のうち、前記ヒンジ部が位置する外周縁部に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のコンパクト容器。
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