JP2018171232A - コンパクト容器 - Google Patents
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Abstract
Description
このコンパクト容器では、収容凹部内に、化粧料および塗布具といった複数の被収容体が水平方向に互いに隣り合うように収容されている。
また例えば、第1収容凹部内および第2収容凹部内のうち、いずれか一方に化粧料を収容し、いずれか他方に塗布具を収容すること等により、コンパクト容器の搬送時に、塗布具が化粧料に直接触れるのを防ぐことができる。さらに、第2収容凹部内に塗布具を収容せずに、第1収容凹部内に収容した化粧料と異なる種類の化粧料を収容することで、コンパクト容器に複数の種類の化粧料を収容することもできる。
これにより、第2収容凹部を開く際に、本体容器および第2収容体を水平方向に相対変位させる向きを任意に選択することができ、コンパクト容器の取扱性を向上することができる。
また、第1突部および第2突部が、第1案内凹部内および第2案内凹部内に各別に挿入されているので、本体容器および第2収容体を相対変位させる際に、本体容器と第2収容体とを2箇所で連結させることが可能になり、本体容器および第2収容体の相対変位を安定させることができる。
この場合には、第1案内凹部および第2案内凹部が円弧状に形成されているので、本体容器および第2収容体を、上面視で第1案内凹部および第2案内凹部の延びる方向に沿って円滑に相対変位させることができる。
これにより、本体容器および第2収容体を相対変位させた際に、第2収容体の第2収容凹部を、本体容器の底面から広く開放することができ、コンパクト容器の取扱性を向上することができる。
この場合には、第1位置決め部により、前記開位置に向けた本体容器および第2収容体の相対変位を抑止することが可能になり、また、第2位置決め部により、前記閉位置に向けた本体容器および第2収容体の相対変位を抑止することが可能になる。これにより、例えば搬送時にコンパクト容器に外力が加わることで、本体容器および第2収容体が相対変位し、第2収容凹部が、不意に本体容器の底面から開放されたり、使用時にコンパクト容器に外力が加わることで、第2収容凹部が、不意に本体容器の底部により閉塞されたりするのを抑止すること等ができる。
この場合には、第1収容体および第2収容体が相対変位する際の回動中心となる第1突部および第2突部が、第1収容体および第2収容体のうちのいずれか他方の外周縁部に配置されているので、第1案内凹部および第2案内凹部それぞれの長さを長く確保することが可能になる。
これにより、第1収容体および第2収容体を相対変位させた際に、第2収容体の第2収容凹部を、第1収容体の底面から広く開放することができ、コンパクト容器の取扱性を向上することができる。
これにより、例えば第1収容凹部内および第2収容凹部内のいずれか一方に収容した塗布具を取り出すとともに、この塗布具にいずれか他方に収容した化粧料等を付着させて使用するような場合等において、このような一連の動作を円滑に行うことができ、コンパクト容器の取扱性をより一層向上することができる。
この場合には、第1突部および第2突部が、第1収容体および第2収容体のうちのいずれか他方の外周縁部のうち、ヒンジ部が位置する外周縁部に配置されているので、コンパクト容器を使用する際に、一方の手のひらで第2収容体の底部を支持し、かつ他方の手の親指で蓋体の前面を支持した状態で、本体容器および第2収容体が相対変位するように、両手を相対的に水平方向に回転移動させる第1操作と、他方の手の親指で蓋体を上方に向けて回動する第2操作と、により、第1収容凹部および第2収容凹部の双方を開放させることができる。そしてこのような一連の操作を、コンパクト容器の持ち手の姿勢を変えずに行うことができる。
以下の説明において、第1収容体10の中心軸線O1に沿う蓋体20側を上側、第2収容体30側を下側といい、中心軸線O1に沿う方向を上下方向という。
ヒンジ部40の回転軸線(以下、ヒンジ軸という)O2は、上下方向と直交する水平方向に沿って延びている。以下の説明において、ヒンジ軸O2に沿う方向をヒンジ軸方向といい、上面視において、ヒンジ軸方向と直交する方向を前後方向という。また、前後方向に沿う第1収容体10のヒンジ部40側を後側、その反対側を前側という。また、ヒンジ軸方向に沿う第1収容体10の内側をヒンジ軸方向の内側といい、ヒンジ軸方向に沿う第1収容体10の外側をヒンジ軸方向の外側という。
第1収容体10の前壁11のうち、開口部12の下方に位置する部分には、前後方向に開口する係止口14が形成されている。係止口14内に、後述する第2収容体30の係止部30Aが係止されている。
縦孔16の内面のうち、ヒンジ軸方向を向く一対の内側面には、第1収容体10をヒンジ軸方向に貫通するヒンジ孔16Aが、各別に開口している。第1収容体10は、例えば合成樹脂材料等により形成されている。
図2および図4に示すように、蓋体20の後端部には、蓋体20の下端開口縁から下方に向けて突出するヒンジ脚部21が形成されている。ヒンジ脚部21の下部は、前方に向けて膨出している。ヒンジ脚部21は、前述した第1収容体10の縦孔16内にヒンジ軸O2回りに回動自在に配設され、縦孔16の上面視形状に沿う矩形状を呈する。
図1に示すように、係合突片23、および第1収容体10の被係合突部15それぞれにおけるヒンジ軸方向の中央部の位置が、互いに同等となっている。また、係合突片23のヒンジ軸方向の大きさは、被係合突部15のヒンジ軸方向の大きさよりも大きくなっている。
第2収容体30の前後方向の大きさは、第1収容体10の前後方向の大きさよりも小さくなっている。第2収容体30のヒンジ軸方向の大きさは、第1収容体10のヒンジ軸方向の大きさよりも小さくなっている。第2収容体30の上下方向の大きさは、第1収容体10の上下方向の大きさよりも大きくなっている。
第2収容凹部39内には、第2被収容体90として、例えば塗布具等が収容されている。第2収容体30は、例えば合成樹脂材料等により形成されている。
フランジ部52は、第1収容体10の上端開口縁上に載置されている。皿枠50における底部の下面は、第1収容体10における底部の上面と、上下方向に隙間をあけて対向している。皿枠50は、例えば合成樹脂材料等により形成されている。
図示の例では、操作部61および一対の湾曲部62が一体に形成されたフックピース60が、皿枠50と一体に形成されている。なお、フックピース60は皿枠50と別体に形成されてもよい。またこのような場合には、操作部61および一対の湾曲部62が、別体に形成されてもよい。
操作部61は、図2および図3に示すように、第1収容凹部19の内側から前方に向けて開口部12内に挿入されている。操作部61の前端縁は、第1収容体10の前壁11における前方を向く前面よりも後方に位置している。
第1被収容体80の被固定凹部81内に、前述した皿枠50の固定突部51が、前後方向の外側から進入することで、第1被収容体80が皿枠50内にアンダーカット嵌合されている。第1被収容体80の上端開口縁は、皿枠50の上端開口縁よりも下方に位置している。第1被収容体80内には、例えば粉状の化粧品等の内容物が充填されている。第1被収容体80は、例えば合成樹脂材料等により形成されている。
なお、第1案内凹部31および第2案内凹部32は、例えば第2収容体30の上端開口縁上に配設されるとともに、第2収容凹部39を覆う上面板に形成される等してもよい。
図示の例では、第1突部71および第2突部72は、第2収容体30に配設されている。なお、第1突部71および第2突部72は、本体容器5に配設されてもよい。
第1突部71および第2突部72の各周壁には、これらの周壁を突起軸A1、A2と直交する軸径方向に貫くスリット(図示せず)が形成されている。スリットは突起軸A1、A2回りに周回する軸周方向に間隔をあけて複数形成されている。
連結部材70の下面が、第1突部71および第2突部72それぞれの上端開口縁と各別に連結されている。図示の例では、連結部材70、第1突部71、および第2突部72は、例えば合成樹脂材料等により一体に形成されている。
係止筒34Bは、第1収容体10の底部における第1案内凹部31内および第2案内凹部32内に、第1案内凹部31および第2案内凹部32の下方から各別に挿入されている。
第1案内凹部31は、始端部P1から交差部Cまでの長さが、交差部Cから終端部P2までの長さよりも長くなっている。第2案内凹部32は、始端部Q1から交差部Cまでの長さが、交差部Cから終端部Q2までの長さよりも長くなっている。
一対の第1周端面31Cは、第2突起軸A2回りに周回する第2軸周方向の外側に向けて突となす曲面状に形成されている。
一対の第2周端面32Cは、第1突起軸A1回りに周回する第1軸周方向の外側に向けて突となす曲面状に形成されている。
図示の例では、第1収容体10および第2収容体30が、第2収容凹部39が第1収容体10の底面10Aから開放される開位置に向けて水平方向に相対変位可能に配設されている。
一対の第1位置決め部31Dは、第1内側面31Aおよび第1外側面31Bそれぞれから、第2軸径方向の外側および内側に向けて各別に突出している。第1位置決め部31Dおよび第1周端面31Cに、始端部P1に位置する第1突部71が、第1軸周方向に挟まれる。
また、第1位置決め部31Dは、第2案内凹部32についても、第1案内凹部31と同様に形成され、第1位置決め部31Dおよび第1周端面31Cに、始端部Q1に位置する第2突部72が、第2軸周方向に挟まれる。
一対の第2位置決め部32Dは、第1内側面31Aおよび第1外側面31Bそれぞれから、第2軸径方向の外側および内側に向けて各別に突出している。第2位置決め部32Dおよび第1周端面31Cに、終端部P2に位置する第1突部71が、第1軸周方向に挟まれる。
また、第2位置決め部32Dは、第2案内凹部32についても、第1案内凹部31と同様に形成され、第2位置決め部32Dおよび第1周端面31Cに、終端部Q2に位置する第2突部72が、第2軸周方向に挟まれる。
図示の例では、変形容易孔35は、第1収容体10の底部のうち、第1内側面31Aおよび第1外側面31Bにおける一対の第1位置決め部31Dおよび第2位置決め部32Dに対して、第2軸径方向の両外側に位置する部分に各別に形成されている。
変形容易孔35における第2軸周方向の中央部、並びに第1位置決め部31Dおよび第2位置決め部32Dそれぞれの第2軸周方向の位置が、互いに同等となっている。
また、変形容易孔35は、第1案内凹部31と同様に、第2案内凹部32についても、第1収容体10の底部のうち、始端部Q1および終端部Q2と、第1軸径方向に隣り合う部分に、各別に形成されている。
図6および図7に示すように、第1突部71又は第2突部72の、第1案内凹部31内又は第2案内凹部32内における移動に伴って、第1収容体10および第2収容体30を開位置に向けて相対変位させる。
このようにして、第2収容体30は、第1収容体10に対してヒンジ軸方向に沿う第2突部72側の開位置に位置することとなる。
このようにして、第2収容体30が、第1収容体10に対してヒンジ軸方向に沿う第1突部71側の開位置に位置することとなる。
そして、第2収容体30内の塗布具を取り出すとともに、第1被収容体80に充填された化粧料等を塗布具に付着させて、所望する部位に塗布する。
また例えば、第1収容凹部19内および第2収容凹部39内のうち、いずれか一方に化粧料を収容し、いずれか他方に塗布具を収容すること等により、コンパクト容器1の搬送時に、塗布具が化粧料に直接触れるのを防ぐことができる。さらに、第2収容凹部39内に塗布具を収容せずに、第1収容凹部19内に収容した化粧料と異なる種類の化粧料を収容することで、コンパクト容器1に複数の種類の化粧料を収容することもできる。
これにより、第2収容凹部39を開く際に、第1収容体10および第2収容体30を水平方向に相対変位させる向きを任意に選択することができ、コンパクト容器1の取扱性を向上することができる。
また、第1突部71および第2突部72が、第1案内凹部31内および第2案内凹部32内に各別に挿入されているので、第1収容体10および第2収容体30を相対変位させる際に、第1収容体10と第2収容体30とを2箇所で連結させることが可能になり、第1収容体10および第2収容体30の相対変位を安定させることができる。
また、第1案内凹部31および第2案内凹部32がそれぞれ円弧状に形成されているとともに、互いに交差しているので、第1案内凹部31および第2案内凹部32それぞれの上面視形状を単純にしながら、それぞれの長さを長く確保することが可能になる。このため、第1収容体10および第2収容体30が相対変位する際の変位量を大きく確保することができる。
これにより、第1収容体10および第2収容体30を相対変位させた際に、第2収容体30の第2収容凹部39を、第1収容体10の底面10Aから広く開放することができ、コンパクト容器1の取扱性を向上することができる。
これにより、第1収容体10および第2収容体30を相対変位させた際に、第2収容体30の第2収容凹部39を、第1収容体10の底面10Aから広く開放することができ、コンパクト容器1の取扱性を向上することができる。
これにより、例えば第1収容凹部19内および第2収容凹部39内のいずれか一方に収容した塗布具を取り出すとともに、この塗布具にいずれか他方に収容した化粧料等を付着させて使用するような場合等において、このような一連の動作を円滑に行うことができ、コンパクト容器1の取扱性をより一層向上することができる。
5 本体容器
10 第1収容体
19 第1収容凹部
20 蓋体
30 第2収容体
31 第1案内凹部
31D 第1位置決め部
32 第2案内凹部
32D 第2位置決め部
39 第2収容凹部
40 ヒンジ部
50 皿枠
71 第1突部
72 第2突部
80 第1被収容体
90 第2被収容体
Claims (5)
- 上方に向けて開口し、内側に第1被収容体が収容される第1収容凹部が形成された第1収容体、および前記第1収容凹部を開放可能に閉塞する蓋体を備える本体容器と、
上方に向けて開口し、内側に第2被収容体が収容される第2収容凹部が形成された第2収容体と、を備え、
前記第2収容凹部は、前記本体容器の底面により開放可能に閉塞され、
前記本体容器および前記第2収容体のうちのいずれか一方には、前記本体容器の底面に沿う水平方向のうちの一方向に延びる第1案内凹部と、前記一方向と交差する他方向に延びる第2案内凹部と、が形成されるとともに、
いずれか他方には、前記第1案内凹部内に、前記一方向に移動可能に挿入された第1突部と、前記第2案内凹部内に、前記他方向に移動可能に挿入された第2突部と、が配設され、
前記本体容器および前記第2収容体は、前記第1突部又は前記第2突部の前記第1案内凹部内又は前記第2案内凹部内における移動に伴って、前記第2収容凹部が前記本体容器の底面から開放される開位置に向けて水平方向に相対変位可能に配設されていることを特徴とするコンパクト容器。 - 上面視において、前記第1案内凹部は、前記第2突部を中心とする円弧状に形成されるとともに、前記第2案内凹部は、前記第1突部を中心とする円弧状に形成され、
前記第1案内凹部および前記第2案内凹部は、互いに交差していることを特徴とする請求項1に記載のコンパクト容器。 - 前記第1案内凹部および前記第2案内凹部のうちの少なくとも一方には、前記本体容器および前記第2収容体の前記開位置に向けた相対変位を抑止する第1位置決め部と、前記開位置から、前記第2収容凹部が前記本体容器の底面に閉塞される閉位置に向けた、前記本体容器および前記第2収容体の相対変位を抑止する第2位置決め部と、が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンパクト容器。
- 前記第1収容体および前記蓋体それぞれの外周縁部の一部同士を連結したヒンジ部を備え、
前記第1突部および前記第2突部は、前記第1収容体および前記第2収容体のうちのいずれか他方の外周縁部に、前記ヒンジ部が延びるヒンジ軸方向に互いに間隔をあけて配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のコンパクト容器。 - 前記第1突部および前記第2突部は、前記第1収容体および前記第2収容体のうちのいずれか他方の外周縁部のうち、前記ヒンジ部が位置する外周縁部に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のコンパクト容器。
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JP2020103739A (ja) * | 2018-12-28 | 2020-07-09 | 株式会社吉野工業所 | 本容器及び詰替え容器の組み合わせ |
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JP2020103739A (ja) * | 2018-12-28 | 2020-07-09 | 株式会社吉野工業所 | 本容器及び詰替え容器の組み合わせ |
JP7188857B2 (ja) | 2018-12-28 | 2022-12-13 | 株式会社吉野工業所 | 本容器及び詰替え容器の組み合わせ |
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