JP2018170906A - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】暗電流を低減しつつ、温度上昇に対して保護できる駆動装置を提供すること。【解決手段】駆動装置は、ECUからの駆動指令に基づいて、ラジエータを冷却するための電動ファンを駆動制御する。駆動装置は、駆動装置の温度に応じた温度信号を出力する温度測定回路と、駆動指令に基づいて電動ファンを駆動制御するICと、を備えている。ICは、ECUからの駆動指令が停止してから予め決められた測定期間の間、温度信号に基づいて駆動装置の温度を測定する(S11)。また、ICは、ステップS11で測定された温度から、駆動装置の冷却が必要な過熱状態であるか否かを判定する(S12)。そして、ICは、過熱状態と判定した場合、ECUからの駆動指令にかかわらず、電動ファンを駆動制御して電動ファンによって駆動装置を冷却する(S13)。【選択図】図3

Description

本発明は、電動ファンを駆動する駆動装置に関する。
従来、特許文献1に開示されているように、電動ファンを作動させて、冷却対象に風をあてることで、冷却対象を冷却する技術がある。
特開2009−222504号公報
ところで、従来技術ではないが、電動ファンを駆動制御する駆動装置は、電子制御装置からの駆動指令に基づいて、電動ファンを駆動制御することが考えられる。また、駆動装置は、電子制御装置の動作が停止した状況で、電動ファンにおけるモータや、周辺機器から発せられた熱が伝達され温度上昇する可能性がある。この場合、電動ファンからの風によって駆動装置を冷却することができず、温度上昇に対して駆動装置を保護できない。
また、従来技術ではないが、このような状況における駆動装置を温度上昇から保護するために、電動ファンを動作させて、電動ファンからの風によって駆動装置を冷却することが考えられる。しかしながら、この場合、駆動装置や電子制御装置を動作させておく必要があるため暗電流が増大するという問題がある。
本開示は、上記問題点に鑑みなされたものであり、暗電流を低減しつつ、温度上昇に対して保護できる駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本開示は、
外部装置からの駆動指令に基づいて、冷却対象を冷却するための電動ファンを駆動制御する駆動装置であって、
駆動装置の温度に応じた温度信号を出力する温度測定回路(14)と、駆動指令に基づいて電動ファンを駆動制御する処理装置(11、11a)と、を備えており、
処理装置は、
外部装置からの駆動指令が停止してから予め決められた測定期間の間、温度信号に基づいて駆動装置の温度を測定する測定部(S11)と、
測定部によって測定された温度から、駆動装置の冷却が必要な過熱状態であるか否かを判定する判定部(S12、S12a)と、
判定部によって過熱状態と判定された場合、外部装置からの駆動指令にかかわらず、電動ファンを駆動制御して電動ファンによって駆動装置を冷却する駆動部(S13)と、を備えていることを特徴とする。
このように、本開示は、外部装置からの駆動指令にかかわらず電動ファンを駆動制御するために、外部装置からの駆動指令が停止してから予め決められた測定期間、駆動装置の温度を測定する。これによって、本開示は、外部装置からの駆動指令が停止した後に、駆動装置の冷却が必要な過熱状態であるか否かの確認を行うために生じる暗電流を低減できる。
また、本開示は、外部装置の動作が停止した後であっても、予め決められた測定期間で駆動装置の冷却が必要な過熱状態であると判定した場合、外部装置からの駆動指令にかかわらず電動ファンによって駆動装置を冷却することができる。よって、本開示は、温度上昇に対して駆動装置を保護できる。
なお、特許請求の範囲、及びこの項に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態における駆動装置を含む冷却ファンシステムの概略構成を示すイメージ図である。 第1実施形態における駆動装置の概略構成を示す回路図である。 第1実施形態における駆動装置の処理動作を示すフローチャートである。 第1実施形態における駆動装置を含む車載システムの動作を示すタイムチャートである。 第2実施形態における駆動装置の概略構成を示す回路図である。 第3実施形態における駆動装置の概略構成を示すフローチャートである。
以下において、図面を参照しながら、発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。
(第1実施形態)
図1〜図4を用いて、第1実施形態の駆動装置10に関して説明する。本実施形態では、車両100における冷却ファンシステムの一部としての駆動装置10に適用した例を採用する。この冷却ファンシステムは、車両100に搭載され、冷却対象であるラジエータ70を冷却するためのシステムである。また、冷却ファンシステムは、電動ファン30を有し、電動ファン30の筐体21上に設置された駆動装置10により電動ファン30を駆動制御するシステムである。なお、冷却ファンシステムは、車両システムの一部とみなすことができる。
車両100は、機電一体装置40、バッテリ50、ECU60、ラジエータ70、エンジン80などを備えている。これらは、車両100のエンジンルーム内に搭載可能に構成されている。なお、バッテリ50は、特許請求の範囲における電源に相当する。
バッテリ50は、機電一体装置40における駆動装置10などに対して、動作電源を供給するものである。ECU60は、特許請求の範囲における外部装置に相当する。ECU60は、エンジン80を制御するエンジン制御装置である。ECU60は、駆動装置10に対して、モータ31の駆動指令の出力、及び出力の停止を行う。この駆動指令は、モータ駆動信号やECU信号と言い換えることもできる。
なお、ECU60は、例えば、エンジン冷却液の温度が所定温度に達すると駆動指令を出力し、所定温度に達していない場合や車両システムの停止時には駆動指令の出力を停止する。車両システムの停止とは、イグニッションスイッチがオフのときなどである。また、車両システムの停止時には、ECU60の動作が停止する。つまり、ECU60は、自身の動作が停止すると、駆動指令の出力を停止することになる。
ラジエータ70は、空気との熱交換によってエンジン冷却液を放熱させる熱交換器である。エンジン80は、機電一体装置40の後方に配置されており、ラジエータ70で冷却されたエンジン冷却液が循環されて冷却される。つまり、車両100は、車両100の前方からラジエータ70、機電一体装置40、エンジン80の順番で配置されている。言い換えると、車両100は、ラジエータ70を基準として、車両100の後進方向に、ラジエータ70、機電一体装置40、エンジン80の順番で配置されている。
機電一体装置40は、駆動装置10、電動ファン30などを含んでおり、駆動装置10と電動ファン30とが一体化された装置である。また、電動ファン30は、モータ(回転電機)31、ファン32などを含んでいる。機電一体装置40は、ファン32が回転することで、ラジエータ70を冷却する。よって、冷却ファンシステムは、機電一体装置40を含んでいると言える。
機電一体装置40は、モータ31の回転軸にファン32が固定されている。また、機電一体装置40は、例えば、モータ31と一体化された筐体21に駆動装置10が搭載され、駆動装置10がカバー22によって覆われている。つまり、駆動装置10は、筐体21とカバー22とで形成された収容空間に収容されていると言える。
少なくともファン32と駆動装置10は、地面と平行な方向において、ラジエータ70側からファン32、駆動装置10の順番で配置されている。本実施形態では、一例として、地面と平行な方向において、ラジエータ側からファン32、モータ31、駆動装置10の順番で配置された機電一体装置40を採用している。
モータ31は、駆動装置10によって駆動制御されて、回転軸が回転する。モータ31は、モータ31を駆動制御する駆動装置10が一体的に設けられた、回路一体型のモータとも言える。なお、モータ31の駆動制御は、電動ファン30の駆動制御と同意とみなすことができる。
ファン32は、ラジエータ70に風を供給して、ラジエータ70を冷却するためのものである。ファン32は、モータ31の回転軸に固定されているため、回転軸の回転に伴って回転する。また、ファン32は、ラジエータ70に風を供給できる位置、例えばラジエータ70と対向する位置に設けられている。そして、ファン32は、回転することで、車両前方から車両外部の空気を吸い込みラジエータ70に風を当てる。このように、機電一体装置40は、駆動装置10でモータ31を駆動制御してファン32を回転させることで、ラジエータ70に空気を当ててラジエータ70を冷却することができる。
なお、ファン32は、ラジエータ70を冷却するためのものであるため、ラジエータファンとも言える。よって、このファン32を回転させるモータ31は、ラジエータファンモータとも言える。
さらに、ファン32は、回転することで、ラジエータ70だけでなく駆動装置10も冷却可能に構成されている。上記のように、本実施形態では、駆動装置10が筐体21とカバー22で囲まれた例を採用している。従って、筐体21やカバー22は、ファン32からの風が供給される位置、例えばファン32の回転軸の後方などに設けられている。そして、ファン32は、回転することで、筐体21やカバー22に風を当てることができ、これによって駆動装置10を冷却できる。
なお、駆動装置10は、ラジエータ70を冷却する場合よりも低回転で電動ファン30を回すことで、駆動装置10に風を供給しやすくなる。つまり、駆動装置10は、ラジエータ70を冷却する場合よりも低回転でモータ31を回転させることで、駆動装置10に風を供給しやすくなる。例えば、駆動装置10は、モータ31を最低回転数で回転させることで、駆動装置10に風を供給しやすくなる。
また、駆動装置10は、駆動装置10を冷却する際に、比較的低回転でモータ31を回転させることで、モータ31の発熱を受けずに駆動装置10を冷却できる。言い換えると、駆動装置10は、モータ31の発熱を抑制しつつモータ31を回転させることで、効率的に駆動装置10を冷却できる。
このように、機電一体装置40は、ファン32を回転させることで、駆動装置10を収容している筐体21やカバー22に風を当てて、駆動装置10を間接的に冷却することができる。駆動装置10は、放熱性を向上させるために、筐体21やカバー22の外部に露出した放熱部材が設けられていてもよい。この放熱部材としては、例えばアルミニウム、銅、鉄などの伝熱特性が良い金属を含む放熱フィンや放熱プレートなどを採用できる。
なお、本発明は、筐体21やカバー22で囲まれていない駆動装置10であっても採用できる。この場合、機電一体装置40は、駆動装置10でモータ31を駆動制御してファン32を回転させることで、駆動装置10に直接空気を当てて駆動装置10を冷却することができる。
駆動装置10は、バッテリ50から動作電源が供給され、ECU60からの駆動指令に基づいて、ラジエータ70を冷却するために電動ファン30を駆動制御する装置である。つまり、駆動装置10は、ECU60から駆動指令が出力されるとモータ31を回転させ、駆動指令の出力が停止されるとモータ31の回転を停止させる。
しかしながら、駆動装置10は、ECU60からの駆動指令が停止した場合、エンジン80やモータ31からの熱伝達によって高温になることがある。このため、駆動装置10は、所定の条件が成立している場合、ECU60から駆動指令にかかわらず自律的にモータ31を回転させて、電動ファン30によって駆動装置10を冷却させる。この点に関しては、後程詳しく説明する。
駆動装置10は、図2に示すように、IC11、リレー12、インバータ13、温度測定回路14などを備えている。また、駆動装置10は、バッテリ50とECU60が電気的に接続されている。つまり、駆動装置10は、バッテリ50から動作電源が供給される端子と、ECU60から信号を受ける端子を有する。バッテリ50は、IC11及びインバータ13に電気的に接続されている。なお、駆動装置10は、上記構成要件における回路素子の他にも回路素子を含んでいてもよい。
IC11は、特許請求の範囲における処理装置に相当する。IC11は、ECU60からの駆動指令に基づいて電動ファン30を駆動制御する。本実施形態では、一例として、インバータ13を介してモータ31を駆動制御するIC11を採用している。IC11は、インバータ13を介したモータ31の駆動制御や、リレー12の開閉制御を行う。また、IC11は、温度測定回路14から駆動装置10の温度に応じた温度信号が入力される。後程詳しく説明するが、IC11は、温度測定回路14からの温度信号に基づいて、駆動装置10の温度が所定温度以上であると判定した場合、ファン32によって駆動装置10を自己冷却するようにモータ31を作動させる。
IC11は、リレー12を開閉制御することで、スリープ状態から起動状態へ遷移するウェイクアップ機能と、起動状態からスリープ状態へ遷移するスリープ機能とを備えている。IC11は、スリープ状態の場合、ECU60からの駆動指令が入力されるなどの起動条件が成立すると、リレー12を閉制御(オン)して起動状態に遷移する。また、IC11は、起動状態の場合、測定期間が終了するなどのスリープ条件が成立すると、リレー12を開制御(オフ)してスリープ状態へ遷移する。なお、本発明は、少なくともスリープ機能を備えていれば、下記の効果を奏することができる。
リレー12は、バッテリ50とIC11との間の電源線に設けられている。つまり、バッテリ50とIC11とは、リレー12を介して接続されている。リレー12は、IC11により開閉が制御される。よって、駆動装置10は、バッテリ50からIC11への電源供給を、ECU60からの信号に関係なくIC11の判断で切り替えることができる構成となっている。
IC11は、ECU60から駆動指令が出力されている間、リレー12をオンする。また、IC11は、ECU60からの駆動指令の出力が停止した後、予め決められた測定期間はリレー12をオンする。さらに、IC11は、ECU60からの駆動指令の出力が停止した後、予め決められた測定期間で、駆動装置10の温度が温度閾値に達しなかった場合はリレー12をオンからオフする。言い換えると、IC11は、ECU60からの駆動指令が停止されると測定期間の間、起動状態を継続させ、測定期間が終了するとスリープ状態へ遷移する(保持部)。よって、IC11は、ECU60からの駆動指令が停止されると測定期間の間、リレー12をオンさせることで起動状態を継続させ、測定期間が終了するとリレー12をオンからオフに切り替えることでスリープ状態へ遷移するとも言える。
インバータ13は、バッテリ50から電源供給され、電動ファン30を駆動制御するためにIC11によって制御される。つまり、インバータ13は、IC11からの信号により動作してモータ31を駆動させる。なお、インバータ13は、例えば、モータ31のステータコイルに供給する三相交流電力量を制御する周知のインバータなどを採用できる。
温度測定回路14は、IC11と電気的に接続されており、駆動装置10の温度に応じた温度信号を出力する。本実施形態では、一例として、サーミスタ14bと分圧測定用の直列抵抗14aとを含む温度測定回路14を採用している。
温度測定回路14は、IC11から基準電圧が印加され、基準電圧とグランドとの間に、直列抵抗14aとサーミスタ14bとが直列接続されている。また、温度測定回路14は、直列抵抗14aとサーミスタ14bとの間の分圧点がIC11に電気的に接続されている。
そして、温度測定回路14は、IC11から直列抵抗14aとサーミスタ14bを介してグランドに電流が流れることで基準電圧を分圧し、分圧点に現れる分圧電圧をIC11に出力する。このようにして温度測定回路14は、駆動装置10の温度に応じた温度信号をIC11に出力する。
IC11は、温度測定回路14からの温度信号を取得し、この温度信号に基づいて駆動装置10の温度を測定する。また、IC11は、温度測定回路14からの温度信号に基づいて、駆動装置10の温度が温度閾値に達しているか否かによって、駆動装置10が過熱状態であるか否かを判定する。
温度閾値は、駆動装置10の冷却が必要な過熱状態であるか否かを判定するための閾値である。言い換えると、温度閾値は、駆動装置10が過熱状態であり、冷却して保護する必要があるか否かを判定するための閾値である。よって、温度閾値は、保護温度閾値とも言い換えることができる。なお、図3では、保護閾値を単に閾値と記載している。
また、上記のように、駆動装置10は、バッテリ50からIC11への電源供給を、ECU60からの信号に関係なくIC11の判断で切り替えることができる。このため、IC11は、ECU60が動作停止した場合であっても、温度測定回路14に基準電圧を印加できる。そして、温度測定回路14は、ECU60が動作停止した場合であっても、基準電圧が印加されている間は作動状態を保つことができ温度信号を出力できる。よって、IC11は、ECU60が動作停止した場合であっても、駆動装置10の温度を得ることができる。
なお、温度測定回路14は、駆動装置10とともに筐体21とカバー22で囲まれた空間に配置されている。よって、温度測定回路14は、駆動装置10が配置された環境の温度を測定するとも言える。
また、温度測定回路14は、IC11などとともに配線基板に設けられていてもよい。この場合、温度測定回路14は、配線基板の温度を測定するとも言える。
さらに、駆動装置10は、温度測定回路14を少なくとも二つ備えていてもよい。この場合、IC11は、少なくとも二つの温度測定回路14からの温度信号に基づいて、駆動装置の温度を測定する。これによって、IC11は、一つの温度測定回路14が故障した場合であっても、駆動装置10の温度を測定できるため、信頼性が向上する。また、複数の温度測定回路14のそれぞれは、駆動装置10における異なる箇所に設けられていると好ましい。これによって、駆動装置10は、複数の温度測定回路14の全てが故障することを抑制でき、信頼性をより一層向上できる。
ここで、図3、図4を用いて、駆動装置10の処理動作に関して説明する。駆動装置10は、車両システムが停止した場合などECU60からの駆動指令が停止した場合に、図3のフローチャートに示す処理をスタートする。
なお、駆動装置10は、例えば、図4のタイミングt0〜t1に示すように、ECU60からの駆動指令が停止する前、IC11がリレー12をオンにしてインバータ13を介して電動ファン30を駆動制御している。また、駆動装置10の温度は、温度閾値に達していない。そして、駆動装置10は、駆動指令が停止すると、タイミングt1に示すように、IC11によるインバータ13への信号の出力を停止することで、電動ファン30の駆動制御を停止する。
ステップS10では、リレー12のオンを継続させる(保持部)。IC11は、タイミングt1に示すように、ECU60からの駆動指令が停止されると測定期間の間はリレー12をオンさせてバッテリ50からの電源供給を継続させる。つまり、IC11は、ECU60からの駆動指令が停止されると、インバータ13を介した電動ファン30の駆動制御を停止する。しかしながら、IC11は、少なくとも測定期間の間、バッテリ50からの電源供給を得るために、リレー12をオンからオフに切り替えることなく、リレー12のオンを継続させる。これは、駆動指令が停止した後の所定期間中に、駆動装置10の温度が上昇して温度閾値に達するか否かを判定するために、温度測定回路14による温度測定を行うためである。
ステップS11では、所定の測定期間、温度測定を行う(測定部)。IC11は、タイミングt1〜t3に示すように、ECU60からの駆動指令が停止してから予め決められた測定期間の間、温度測定回路14からの温度信号に基づいて駆動装置10の温度を測定する。また、IC11は、タイミングt4〜t5においても、駆動装置10の温度を測定する。なお、図4では、測定期間を明確にするためにハッチングを施している。
この測定期間は、例えば、予め決められた時間である。測定期間は、例えば、駆動装置10の熱時定数の2.3倍などを採用できる。これによって、測定期間を温度の上昇度が飽和時の90%以上になる時間に設定することができる。よって、駆動装置10は、温度測定の信頼性を向上でき、無駄な測定時間を低減できる。つまり、駆動装置10は、駆動装置10の熱時定数の2.3倍である測定時間よりも長い測定時間を採用した場合よりも、暗電流を抑制できる。なお、駆動装置10の熱時定数は、演算やシミュレーションなどによって求めることができる。
さらに、測定期間は、実験やシミュレーションなどによって、駆動指令を停止した後の駆動装置10の温度の遷移傾向、言い換えると温度特性に基づいて設定されてもよい。これによって、測定期間は、駆動装置10に適した時間となる。従って、駆動装置10は、暗電流を抑制しやすくなる。
なお、本実施形態では、駆動指令が停止した直後の測定期間タイミングt1〜t3と、次の測定期間タイミングt4〜t5とで同じ時間を用いている。しかしながら、本発明は、これに限定されない。駆動装置10は、図4からもわかるように、駆動指令の停止後に電動ファン30によって冷却すると、時間が経過するにつれて駆動装置10の温度が低下する。
よって、測定期間は、最初の測定期間よりも、次の測定期間の方が短い時間を採用してもよい。つまり、測定期間は、駆動指令の停止からの経過時間が長くなるにつれて短い時間を採用してもよい。本実施形態の場合、測定期間タイミングt4〜t5は、測定期間タイミングt1〜t3よりも短い時間となる。これによって、駆動装置10は、複数の測定期間が全て同じ時間の場合よりも暗電流を抑制しやすい。
なお、IC11は、例えばマップなどによって、今回の測定期間を決定することができる。この場合、駆動装置10は、複数の測定回数のそれぞれと、各測定回数に対応した測定期間とが関連付けられたマップを備えることになる。よって、IC11は、予め決められた複数の測定期間から、今回の測定期間を選択するとも言える。
ステップS12では、温度が温度閾値に達しているか否かを判定する(判定部)。IC11は、ステップS11で測定した温度が温度閾値に達しているか否かを判定する。つまり、IC11は、駆動装置10の冷却が必要な過熱状態であるか否かを判定する。
IC11は、測定期間で測定した温度が温度閾値に達していると判定した場合、駆動装置10の冷却が必要な過熱状態であるとみなしてステップS13へ進む。例えば、IC11は、タイミングt2で、温度が温度閾値に達していると判定することになる。
一方、IC11は、測定期間で測定した温度が温度閾値に達していると判定しなかった場合、駆動装置10の冷却が必要な過熱状態でないとみなしてステップS15へ進む。例えば、IC11は、タイミングt1以降でタイミングt2に達する前までなどは、温度が温度閾値に達していると判定しない。
温度閾値は、例えば、駆動装置10内の熱耐量が最も小さい部位よりも低い温度を採用すると好ましい。言い換えると、温度閾値は、駆動装置10に含まれる複数の回路素子のうちの熱耐量が最も小さい回路素子よりも低い温度を採用すると好ましい。これによって、駆動装置10は、駆動装置10内の回路素子が熱によって劣化することを確実に防止できる。
ステップS13では、所定の冷却期間、モータ31を駆動する(駆動部)。IC11は、タイミングt2〜t4に示すように、所定の冷却期間の間だけ、インバータ13を介してモータ31を駆動制御する。つまり、IC11は、過熱状態と判定した場合、所定の冷却期間だけ、ECU60からの駆動指令にかかわらず、電動ファン30を駆動制御して電動ファン30によって駆動装置10を冷却する。
このように、IC11は、所定の条件が成立している場合、ECU60から駆動指令にかかわらず自律的にモータ31を回転させて、電動ファン30によって駆動装置10を冷却させる。よって、所定の条件とは、駆動指令が停止していること、測定期間中に駆動装置10の温度が温度閾値に達していることである。
また、例えば車両システムが停止した場合、駆動装置10の温度は、図4に示すように、エンジン80やモータ31の余熱によって一旦上昇することがありうる。そこで、駆動装置10は、エンジン80やモータ31の余熱によって、温度が温度閾値まで上昇した駆動装置10を冷却するために、電動ファン30を駆動制御すると言える。
ところで、冷却期間は、例えば、実験やシミュレーションなどによって、駆動指令を停止した後の駆動装置10の温度の遷移傾向、言い換えると温度特性に基づいて設定される。これによって、冷却期間は、駆動装置10に適した値となる。冷却期間は、例えば、測定期間で測定した温度に関係なく一定の時間を採用できる。
また、冷却期間は、測定期間で測定した温度によって異なる時間を採用してもよい。つまり、冷却期間は、測定期間で測定した温度が高いほど長い時間とする。これによって、駆動装置10は、駆動指令が停止した後の、駆動装置10の温度上昇状況に応じて、適切に駆動装置10を冷却できる。なお、IC11は、例えば演算やマップなどによって、今回の冷却期間を決定することができる。マップを用いる場合、駆動装置10は、複数の温度のそれぞれと、各温度に対応した冷却期間とが関連付けられたマップを備えることになる。よって、IC11は、予め決められた複数の冷却期間から、今回の冷却期間を選択するとも言える。
ステップS14では、冷却期間が終了したか否かを判定する。IC11は、タイマーなどを用いて電動ファン30の駆動制御を開始してからの経過時間を測定することで、冷却期間が終了したか否かを判定できる。IC11は、冷却期間が終了したと判定した場合はステップS10へ戻り、冷却期間が終了したと判定しなかった場合はステップS14へ戻る。このようにして、IC11は、冷却期間の間、電動ファン30を駆動制御して駆動装置10を冷却する。
ステップS15では、測定期間が終了したか否かを判定する。IC11は、タイマーなどを用いて駆動指令が停止してからの経過時間を測定することで、測定期間が終了したか否かを判定できる。IC11は、測定期間が終了したと判定した場合はステップS16へ進み、測定期間が終了したと判定しなかった場合はステップS12へ戻る。このようにして、IC11は、測定期間の間、駆動装置10の温度を測定する。
ステップS16では、リレー12をオフする(保持部)。IC11は、タイミングt5に示すように、測定期間が終了するとリレー12をオフさせる。このように、駆動装置10は、IC11によって開閉制御できるリレー12を備えているため、ECU60からの駆動指令が停止した場合であっても、バッテリ50からの動作電源の供給を継続させることができる。
なお、本実施形態では、測定期間中に駆動装置10の温度が温度閾値に達することなく、測定期間が終了するとリレー12をオフさせるIC11を採用している。よって、IC11は、最初の測定期間が終了したタイミングt3の後に、再度、タイミングt4〜t5で駆動装置10の測定を行っている。
しかしながら、本発明は、これに限定されない。例えば、IC11は、最初の測定期間が終了したタイミングt3でリレー12をオフにしてもよい。また、図4の例では、最初の測定期間で温度が温度閾値に達している。本実施形態の場合、IC11は、最初の測定期間が終了し、且つ、冷却期間が終了したことでリレー12をオンからオフに切り替える。
駆動装置10は、測定期間中に温度が温度閾値に達しなかったことなどによってリレー12をオンからオフに切り替えた場合、ECU60からの信号が入力されるまで、温度を測定するためにリレー12をオフからオンに切り替えることはない。このように、駆動装置10は、ECU60が動作を停止している間、定期的に起床する間欠動作を継続的に行って、駆動装置10の温度を測定するものではない。
なお、IC11は、バッテリ50から電源供給されるものであり、バッテリ50のバッテリ容量を取得可能に構成されていてもよい。この場合、IC11は、現在のバッテリ容量が所定値以下(例えば50%以下)の場合、ステップS12で過熱状態と判定した場合であっても、電動ファン30の駆動制御を禁止してもよい。これによって、駆動装置10は、バッテリ50のバッテリ上がりを抑制できる。
以上のように、駆動装置10は、ECU60からの駆動指令にかかわらず電動ファン30を駆動制御するために、ECU60からの駆動指令が停止してから予め決められた時間(測定期間)、駆動装置10の温度を測定する。つまり、駆動装置10は、ECU60からの駆動指令に関わらず、測定期間の間、温度測定回路14が温度信号を出力可能な状態に保持したうえで、ECU60からの駆動指令が停止した後の測定期間内に、温度が閾値に達しているか否かを判定する。
これによって、駆動装置10は、ECU60からの駆動指令が停止した後に、駆動装置10の冷却が必要な過熱状態であるか否かの確認を行うために生じる暗電流を低減できる。つまり、駆動装置10は、ECU60からの駆動指令が停止した後、測定時間を限定して温度測定回路14による温度測定を行うことで、温度測定に伴う暗電流を抑えることができる。
また、駆動装置10は、ECU60の動作が停止した後であっても、測定期間で駆動装置10の冷却が必要な過熱状態であると判定した場合、ECU60からの駆動指令にかかわらず電動ファン30によって駆動装置10を冷却することができる。つまり、駆動装置10は、ECU60の動作が停止してから測定期間中に駆動装置10の温度が上昇して温度閾値に達すると、IC11の判断で電動ファン30を動作させることができる。言い換えると、駆動装置10は、ECU60が動作停止している場合であっても、自身で電動ファン30を駆動制御してファン32を回すことができるため自己冷却が可能である。
よって、駆動装置10は、駆動装置10の温度上昇に対して駆動装置10を保護できる。つまり、駆動装置10は、ECU60の動作が停止した後における駆動装置10の温度上昇を抑え、駆動装置10が高温になることによって生じる駆動装置10の性能劣化を抑制できる。
また、本実施形態では、駆動装置10の温度が温度閾値を下回ったことを確認できるまで、温度測定回路14による温度測定と、駆動装置10の温度が温度閾値に達した場合の電動ファン30の駆動制御を繰り返し行う駆動装置10を採用している。これによって、駆動装置10は、ECU60の動作が停止した後であっても、確実に駆動装置10を冷却でき、駆動装置10の高温状態が継続することを抑制できる。
さらに、駆動装置10は、IC11がスリープ機能を備えている。このため、駆動装置10は、上記処理にスリープ機能を用いることで、IC11に対する外付け回路の増加を抑制しつつ、暗電流の低減と、温度上昇に対して保護の両立ができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、上記実施形態に何ら制限されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。
(第2実施形態)
図5を用いて、第2実施形態の駆動装置10aに関して説明する。駆動装置10aは、回路構成及びIC11aの動作が駆動装置10と異なる。本実施形態では、第1実施形態と同様の点に関する説明を省略し、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。つまり、本実施形態における第1実施形態と同様の点に関しては、第1実施形態の説明を参照して採用することができる。
駆動装置10aは、IC11a、第1トランジスタ15、第2トランジスタ16、第3トランジスタ17、第4トランジスタ18、第5トランジスタ19を備えている。
第1トランジスタ15は、特許請求の範囲の第1スイッチング素子に相当する。本実施形態では、一例として、第1トランジスタ15としてNPNトランジスタを採用している。第1トランジスタ15は、ベース電極にECU60が接続されており、コレクタ電極が第2トランジスタ16のゲート電極に接続されており、エミッタ電極がグランドに接続されている。第1トランジスタ15は、ECU60からの駆動指令が入力されるとオンし、ECU60からの駆動指令が停止されるとオフする。なお、ECU60からの駆動指令は、IC11aにも入力される。
第2トランジスタ16は、特許請求の範囲の第2スイッチング素子に相当する。本実施形態では、一例として、第2トランジスタ16としてPチャネルMOSFETを採用している。第2トランジスタ16は、ゲート電極が第1トランジスタ15のコレクタ電極に接続されており、ドレイン電極がIC11aに接続されており、ソース電極が電源線に接続されている。第2トランジスタ16は、第1トランジスタ15又は第3トランジスタ17がオンすることでバッテリ50からIC11aへ電源供給し、第1トランジスタ15及び第3トランジスタ17がオフすることでバッテリ50からIC11aへの電源供給を停止する。
第3トランジスタ17は、特許請求の範囲の第3スイッチング素子に相当する。本実施形態では、一例として、第3トランジスタ17としてNPNトランジスタを採用している。第3トランジスタ17は、ベース電極にIC11aが接続されており、コレクタ電極が第2トランジスタ16のゲート電極に接続されており、エミッタ電極がグランドに接続されている。第3トランジスタ17は、IC11aによってオンオフされる。
第4トランジスタ18は、特許請求の範囲の第4スイッチング素子に相当する。本実施形態では、一例として、第4トランジスタ18としてNPNトランジスタを採用している。第4トランジスタ18は、ベース電極にIC11aが接続されており、コレクタ電極が第5トランジスタ19のゲート電極に接続されており、エミッタ電極がグランドに接続されている。第4トランジスタ18は、IC11aによってオンオフされる。
第5トランジスタ19は、特許請求の範囲の第5スイッチング素子に相当する。本実施形態では、一例として、第5トランジスタ19としてPチャネルMOSFETを採用している。第5トランジスタ19は、ゲート電極が第4トランジスタ18のコレクタ電極に接続されており、ドレイン電極がインバータ13に接続されており、ソース電極が電源線に接続されている。第5トランジスタ19は、第4トランジスタ18がオンすることでバッテリ50からインバータ13へ電源供給し、第4トランジスタ18がオフすることでバッテリ50からインバータ13への電源供給を停止する。
IC11aは、ECU60からの駆動指令が停止されると測定期間の間、第3トランジスタ17をオンさせてバッテリ50からの電源供給を継続させる(保持部)。そして、IC11aは、測定期間が終了すると第3トランジスタ17をオフさせて、バッテリ50からの電源供給を停止させる(保持部)。
駆動装置10aは、ECU60から駆動指令が入力されると、第1トランジスタ15がオンすることで、第2トランジスタ16がオンして、バッテリ50からIC11aに動作電源が供給される。そして、IC11aは、動作電源が供給されると、第3トランジスタ17をオンにする。さらに、IC11aは、動作電源が供給されると、第4トランジスタ18をオンにすることで、第5トランジスタがオンして、バッテリ50からインバータ13に電源供給させる。そして、IC11aは、ECU60からの駆動指令に応じてモータ31を駆動制御する。
また、駆動装置10aは、ECU60からの駆動指令が停止されると、第1トランジスタ15がオフされる。そして、IC11aは、ECU60からの駆動指令が停止されてから測定期間の間、第3トランジスタ17のオンを継続する。これによって、IC11aは、測定期間の間、第2トランジスタ16のオンを継続することでき、バッテリ50から動作電源の供給が継続される。
そして、IC11aは、測定期間の間、駆動装置10aの温度が温度閾値に達したと判定しなかった場合、第3トランジスタ17をオフにすることで、第2トランジスタ16をオフにする。これによって、IC11aは、バッテリ50から動作電源の供給が停止される。また、IC11aは、測定期間の間、駆動装置10aの温度が温度閾値に達したと判定しなかった場合、第4トランジスタ18をオフにすることで、第5トランジスタ19をオフにする。これによって、IC11aは、バッテリ50からインバータ13への電源供給を停止する。
一方、IC11aは、測定期間の間で、駆動装置10aの温度が温度閾値に達したと判定した場合、第3トランジスタ17及び第4トランジスタのオンを継続させる。そして、IC11aは、IC11と同様に、所定の冷却期間だけ、ECU60からの駆動指令にかかわらず、電動ファン30を駆動制御して電動ファン30によって駆動装置10aを冷却する。
これによって、駆動装置10aは、駆動装置10と同様の効果を奏することができる。さらに、駆動装置10aは、ウェイク機能及びスリープ機能がないICであっても採用できる。つまり、駆動装置10aは、トランジスタをオンオフできるICであっても採用できる。
(第3実施形態)
図6を用いて、第3実施形態の駆動装置に関して説明する。第3実施形態の駆動装置は、ICの処理動作が駆動装置10と異なる。本実施形態では、第1実施形態と同様の点に関する説明を省略し、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。つまり、本実施形態における第1実施形態と同様の点に関しては、第1実施形態の説明を参照して採用することができる。なお、本実施形態では、便宜的に、第1実施形態と同じ符号を用いる。
IC11は、ステップS12aにおいて、温度上昇ありか否かを判定する(判定部)。つまり、IC11は、測定期間中に、駆動装置10の温度が上昇したか否かを判定する。IC11は、ステップS11で測定した少なくとも二点での温度から温度上昇しているか否かを確認する。言い換えると、IC11は、測定期間における少なくとも二点で測定された温度から温度上昇しているか否かを確認する。なお、この二点とは、異なる二つの測定タイミングである。
そして、IC11は、温度上昇していると判定した場合に過熱状態であると判定する。一方、IC11は、温度上昇していると判定しなかった場合に過熱状態でないと判定する。
これによって、本実施形態の駆動装置は、駆動装置10と同様の効果を奏することができる。さらに、本実施形態の駆動装置は、温度上昇に基づいて過熱状態であるか否かを判定しているため、温度と温度閾値との比較結果に基づいて過熱状態であるか否かを判定している駆動装置10よりも、過熱状態であるか否かの判定時間を短くすることができる。よって、本実施形態の駆動装置は、駆動装置10よりも暗電流を抑制できる。
10,10a…駆動装置、11,11a…IC、12…リレー、13…インバータ、14…温度測定回路、15…第1トランジスタ、16…第2トランジスタ、17…第3トランジスタ、18…第4トランジスタ、19…第5トランジスタ、21…筐体、22…カバー、30…電動ファン、31…モータ、32…ファン、40…機電一体装置、50…バッテリ、60…ECU、70…ラジエータ、90…エンジン、100…車両

Claims (11)

  1. 外部装置からの駆動指令に基づいて、冷却対象を冷却するための電動ファンを駆動制御する駆動装置であって、
    前記駆動装置の温度に応じた温度信号を出力する温度測定回路(14)と、前記駆動指令に基づいて前記電動ファンを駆動制御する処理装置(11、11a)と、を備えており、
    前記処理装置は、
    前記外部装置からの前記駆動指令が停止してから予め決められた測定期間の間、前記温度信号に基づいて前記駆動装置の前記温度を測定する測定部(S11)と、
    前記測定部によって測定された前記温度から、前記駆動装置の冷却が必要な過熱状態であるか否かを判定する判定部(S12、S12a)と、
    前記判定部によって前記過熱状態と判定された場合、前記外部装置からの前記駆動指令にかかわらず、前記電動ファンを駆動制御して前記電動ファンによって前記駆動装置を冷却する駆動部(S13)と、を備えている駆動装置。
  2. 前記処理装置は、電源(50)から電源供給されるものであって、
    さらに、前記電源と前記処理装置との間の電源線に設けられ、前記処理装置によって開閉が制御されるリレー(12)と、
    前記電源から電源供給され、前記電動ファンを駆動制御するために前記処理装置によって制御されるインバータ(13)と、を備えており、
    前記処理装置は、前記駆動部と、前記外部装置からの前記駆動指令が停止されると前記測定期間の間は前記リレーをオンさせて電源供給を継続させ、前記測定期間が終了すると前記リレーをオフさせる保持部(S10、S16)とを含んでいる請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記処理装置は、前記駆動部を含んでおり、且つ、起動状態からスリープ状態へ遷移するスリープ機能を備えており、前記外部装置からの前記駆動指令が停止されると前記測定期間の間は前記起動状態を継続させ、前記測定期間が終了すると前記スリープ状態へ遷移する保持部を含んでいる請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記処理装置は、電源(50)から電源供給されるものであって、
    さらに、前記電源から電源供給され、前記電動ファンを駆動制御するために、前記処理装置によって制御されるインバータ(13)と
    前記駆動指令が入力されるとオンし、前記駆動指令が停止されるとオフする第1スイッチング素子(15)と、
    前記処理装置によってオンオフされる第3スイッチング素子(17)と、
    前記第1スイッチング素子又は前記第3スイッチング素子がオンすることで前記電源から前記処理装置へ電源供給し、前記第1スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子がオフすることで前記電源から前記処理装置への電源供給を停止する第2スイッチング素子(16)と、
    前記処理装置によってオンオフされる第4スイッチング素子(18)と、
    前記第4スイッチング素子がオンすることで前記電源から前記インバータへ電源供給し、前記第4スイッチング素子がオフすることで前記電源から前記インバータへの電源供給を停止する第5スイッチング素子(19)と、を備えており、
    前記処理装置は、前記駆動部と、前記外部装置からの前記駆動指令が停止されると前記測定期間の間は前記第3スイッチング素子をオンさせて電源供給を継続させ、前記測定期間が終了すると前記第3スイッチング素子をオフさせる保持部とを含んでいる請求項1に記載の駆動装置。
  5. 前記温度測定回路は、少なくとも二つ設けられており、
    前記測定部は、少なくとも二つの前記温度測定回路からの信号に基づいて、前記駆動装置の前記温度を測定する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の駆動装置。
  6. 前記判定部は、前記測定部によって前記測定期間で測定された前記温度が、前記過熱状態であるか否かを判定する温度閾値に達した場合に前記過熱状態であると判定する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の駆動装置。
  7. 前記温度閾値は、前記駆動装置内の熱耐量が最も小さい部位よりも低い温度である請求項6に記載の駆動装置。
  8. 前記判定部は、前記測定部によって前記測定期間における少なくとも二点で測定された前記温度から温度上昇しているか否かを確認し、温度上昇している場合に前記過熱状態であると判定する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の駆動装置。
  9. 前記測定期間は、前記駆動装置の熱時定数の2.3倍である請求項1乃至8のいずれか一項に記載の駆動装置。
  10. 前記駆動部は、電源としてバッテリから電源供給されるものであり、現在のバッテリ容量が所定値以下の場合、前記判定部によって前記過熱状態と判定された場合であっても、前記電動ファンの駆動制御を禁止する請求項1乃至9のいずれか一項に記載の駆動装置。
  11. 前記駆動部は、前記電動ファンによって前記駆動装置を冷却する場合、前記電動ファンを最低回転数で回すように駆動制御する請求項1乃至10のいずれか一項に記載の駆動装置。
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