JP2018169880A - 車両捜索システム、ナンバープレート情報蓄積装置、および方法 - Google Patents

車両捜索システム、ナンバープレート情報蓄積装置、および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】位置情報プライバシーを守りつつ捜索能力の高い車両捜索システムを適用する【解決手段】中継基地局を介して互いに通信可能なサーバシステムと複数の車両を含んで構成され、複数の車両から提供されるナンバープレート情報に基づいて特定のナンバープレート情報を有する車両を捜索する車両捜索システムであって、前記複数の車両のそれぞれは、ナンバープレート情報から変換されたビット列のビット論理和であるダイジェストを記憶することで、前記認識手段によって認識されたナンバープレート情報を蓄積し、前記ダイジェストに対して所定のルールによって選択されたビット位置の値を1にセットするプライバシー保護処理を行うプライバシー保護手段をさらに備え、プライバシー保護処理後のダイジェストを前記サーバシステムに送信する。【選択図】図2

Description

本発明は、ナンバープレート情報を利用して車両を捜索する車両捜索システムに関する。
車両の捜索においてナンバープレート情報(車番情報)は有用である。特許文献1に記載されているように、車両のナンバープレートの文字情報は、車載カメラあるいは路側カメラによって撮影された画像から認識できる。
特許文献2は、ナンバープレート情報を用いて車両を捜索するシステムを開示する。具体的には、当該システムにおける各車両は、車載カメラによって周囲の車両を撮影し、画像解析によってナンバープレートの文字情報を抽出して、時刻情報および位置情報とともにサーバ装置(基地局)に送信する。そして、サーバ装置が、ナンバープレート情報を照合することで捜索対象の車両を検出する。
特開2008−108063号公報 特開平8−030892号公報
ナンバープレート情報からその車両の所有者の氏名・住所等を特定することができる。上述のシステムにおいて蓄積したナンバープレート情報と、氏名・住所等の個人情報とを対応づけることで、個人の位置情報プライバシーが侵害されるリスクがある。
本発明は、位置情報プライバシーを守りつつ捜索能力の高い車両捜索システムを提供することを目的とする。
本発明の第一の態様に係る車両捜索システムでは、それぞれの車両が、ブルームフィルタを用いてナンバープレート情報を管理し、サーバ装置に送信するダイジェストに対していくつかのビットを強制的に1にセットするプライバシー保護処理を施すことを特徴とする。
より具体的には、本発明の第一の態様は、中継基地局を介して互いに通信可能なサーバシステムと複数の車両を含んで構成される車両捜索システムであり、複数の車両から提供されるナンバープレート情報に基づいて特定のナンバープレート情報を有する車両を捜索する。
複数の車両のそれぞれは、
車両外部を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段によって撮影された画像から、周囲の車両のナンバープレート情報を認識する認識手段と、
前記認識手段によって認識されたナンバープレート情報から変換されたビット列のビット論理和であるダイジェストを記憶することで、前記認識手段によって認識されたナンバープレート情報を蓄積する蓄積手段と、
前記蓄積手段に蓄積されているダイジェストを、中継基地局を介して前記サーバシステムに送信する送信手段と、
を備える。
前記サーバシステムは、
前記複数の車両から前記中継基地局を介して前記ダイジェストを受信する受信手段と、
受信されたダイジェストを、前記中継基地局と関連付けて記憶する記憶手段と、
捜索対象のナンバープレート情報を取得する取得手段と、
前記捜索対象のナンバープレート情報を含むダイジェストがどの中継基地局を介して受信されたかを特定し、特定された中継基地局を元に捜索指令を送信する対象の中継基地局を決定する決定手段と、
決定された中継基地局を介して、当該中継基地局の通信範囲内に位置する車両に対して、前記捜索対象のナンバープレート情報を有する車両を捜索する捜索指示を送信する捜索指示手段と、
を備える。
本態様における車両は、前記ダイジェストに対して所定のルールによって選択されたビット位置の値を1にセットするプライバシー保護処理を行うプライバシー保護手段をさらに備え、プライバシー保護処理を施したダイジェストをサーバシステムに送信する。プライバシー保護処理では、ダイジェストのいくつかのビット位置を選択し、そのビット位置の値が0であれば1に書き換える処理が行われる。
本態様におけるダイジェストを参照すれば、捜索対象のナンバープレート情報がこのダイジェストに含まれているか否かが判断できる。そして、ダイジェストが送信された中継基地局を特定することで捜索対象が検出された位置を特定でき、この検出位置に基づいて捜索範囲を決定して捜索指示を行うことで効率的な捜索が行える。
また、ナンバープレート情報の認識処理が車両内で行われるため、車両とサーバシステムの間で画像情報を通信する必要がない。ダイジェストを送信するだけで捜索処理が行えるため、システムの通信負荷を軽減できる。
本態様におけるダイジェストを参照することで、特定のナンバープレート情報を有する車両の位置が分かり、したがって個人の位置情報プライバシーが侵害される恐れがある。本態様においては、ダイジェストをサーバシステムに送信する際に、車両においてダイジェストのいくつかのビットを強制的に1にする処理(プライバシー保護処理)を施している。このようにダイジェストにノイズを付与することで、ダイジェストを用いた検出において意図的に偽陽性を発生させることができ、それにより、個々の車両の特定を困難にでき位置情報プライバシーの保護が図られる。
プライバシー保護の程度と捜索精度はトレードオフの関係にある。したがって、プライバシー保護処理においてどの程度の数のビットを強制的に1にするかは、システム要求にしたがって適宜決定すればよい。
プライバシー保護処理の実行タイミングは、ナンバープレート情報の蓄積開始からサーバシステムへの送信までの任意の間のタイミングであってかまわない。ダイジェストはビット論理和で蓄積されるので、どのタイミングで実行しても同じ効果が得られるためである。
プライバシー保護手段が、値を1にするビットの選択ルール(所定のルール)は、任意のルールであってかまわないが、第三者によって予測されない手法であることが望ましい
。したがって、乱数を用いてある程度ランダムに選択することが望ましい。ただし、完全にランダムに選択すると、後述するように複数のダイジェストのビットごとの算術和を取ることでプライバシー保護処理の効果を低減させることができる。そこで、車両の位置に応じて特定のビット位置(あるいはビット範囲)が、その他のビット位置よりも優先的に選択されるようなルールを採用することが好ましい。
本態様において、前記ビット列はmビット(mは2以上の整数)であり、前記蓄積手段は、それぞれが前記ナンバープレート情報を0以上m−1以下の整数値に変換するk個(kは1以上の整数)のハッシュ関数を有し、k個のハッシュ関数から得られるビット位置の値を1とし、その他のビット位置の値を0としたビット列を生成することが好ましい。なお、k個のハッシュ関数は、全ての車両において共通とする。
本態様において車両の送信手段は、所定の時間間隔で、前記記憶手段に格納されているダイジェストを前記サーバシステムへ送信し、前記記憶手段内のダイジェストをリセットすることが好ましい。
サーバシステムは、複数の車両から送信されるダイジェストを集約(重畳)して記憶することも好ましい。これにより、個々のダイジェストを記憶しなくてもよくなるのでメモリ容量を削減できる。集約方法として以下の2通りが想定される。
第1の集約方法は、同一の中継基地局を介して同一の時間帯に受信したダイジェストをビット和演算で集約した集約ダイジェストを記憶する方法である。すなわち、サーバシステムにおいても車両と同様の手法によってダイジェストを記憶する手法である。
第1の集約方法を採用する場合、サーバシステムの決定手段は、捜索対象のナンバープレート情報から変換したビット列において値が1である全てのビット位置について、前記集約ダイジェストの値が1である場合に、当該集約ダイジェストに関連する中継基地局を介して前記捜索対象のナンバープレート情報を含むダイジェストを受信されたと判断すればよい。
第2の集約方法は、同一の中継基地局を介して同一の時間帯に受信したダイジェストを、ビットごとの算術和の値からなる集約ダイジェストを記憶する方法である。この手法によれば、ナンバープレート情報の誤認識等によるノイズを除去できる。ある車両のナンバープレート情報は、周囲の複数の車両によって検出されるため、本手法によって集約ダイジェストを生成した場合、このナンバープレート情報に対応するビット位置の値は大きな値となることが期待される。逆に、誤認識等によるノイズが生じたときには、集約ダイジェストにおける値は小さな値となることが期待される。そこで、集約ダイジェストに対して閾値処理を行って二値化してビット列とすることで、ノイズを除去できる。
第2の集約方法を採用する場合、サーバシステムの決定手段は、前記記憶手段に記憶されている集約ダイジェストに含まれる算術和の値を所定の閾値で二値化することでビット列を生成し、捜索対象のナンバープレート情報から変換したビット列において値が1である全てのビット位置について、前記二値化によって得られたビット列の値が1である場合に、当該集約ダイジェストに関連する中継基地局を介して前記捜索対象のナンバープレート情報を含むダイジェストを受信されたと判断すればよい。
なお、第2の集約方法を採用することで、プライバシー保護処理において付与したノイズの影響を除去できる。そこで、上述したように、プライバシー保護処理において、位置に応じて特定のビット位置を優先的に選択することでノイズが付与されるビット位置を共通化し、それによりプライバシー保護が保たれるようにすることが好ましい。
本態様において、前記サーバシステムの決定手段は、最後にまたは直近の所定期間内に前記捜索対象のナンバープレート情報を含むダイジェスを中継した中継基地局を特定し、前記捜索対象のナンバープレート情報が検出された後の経過時間を元に、捜索範囲を決定し、前記捜索範囲に含まれる中継基地局に対して捜索指令を送信するものと決定する、ことが好ましい。この捜索範囲は、前記捜索対象のナンバープレート情報が検出された後の経過時間と、車両の最大移動速度に基づいて決定してもよいし、前記捜索対象のナンバープレート情報が検出された位置および時刻の履歴に基づいて推定される推定移動経路に基づいて決定してもよい。
このようにすれば、車両の捜索範囲を適切に決定でき、効率の良い捜索を実現できる。
本態様において、複数の車両のそれぞれは、前記捜索指示を受信してから所定時間内に前記捜索対象のナンバープレート情報を検出した場合には、前記撮影手段によって撮影された映像および自車両の位置情報を、前記サーバシステムへ送信することが好ましい。
このようにすれば、捜索対象のナンバープレート情報を有する車両のリアルタイム画像と位置情報をサーバシステムで把握できる。
また、全ての車両がサーバシステムと通信可能であるとは限らない。そこで、前記複数の車両(サーバシステムと通信可能な車両。専用車両と称する)のそれぞれは、前記捜索指示を受信した際に、前記サーバシステムと通信不可能な周囲の車両(汎用車両と称する)に対して車々間通信によって、前記捜索対象のナンバープレート情報を有する車両の捜索を依頼することも好ましい。汎用車両が捜索対象のナンバープレート情報を有する車両を検出した際に、その旨をどのようにサーバシステムに通知するかは限定されない。捜索依頼を送信した専用車両を経由してサーバシステムに通知してもよいし、その他の専用車両を経由してサーバシステムに通知してもよいし、上記以外の基地局を経由してサーバシステムに通知してもよい。また、汎用車両は、捜索対象の車両が検出された旨を示すメッセージのみを通知してもよいし、リアルタイム画像を通知してもよい。
本態様におけるサーバシステムは、1台の装置から構成されてもよいし、複数の装置から構成されてもよいが、複数のエッジサーバを用いて構成することが好ましい。具体的には、本態様のサーバシステムは、センターサーバと、それぞれが1つまたは複数の中継基地局と関連付けられた複数のエッジサーバとを含んで構成され、前記センターサーバは前記取得手段を備え、前記エッジサーバのそれぞれは、前記受信手段と前記記憶手段と前記決定手段と前記捜索指示手段とを備え、車両から中継基地局を介して送信されたダイジェストを、当該ダイジェストが中継された中継基地局および中継された時間帯ごとにまとめた形式で前記記憶手段に記憶し、前記センターサーバから前記捜索対象のナンバープレート情報を受信し、当該ナンバープレート情報が前記記憶手段に格納されているダイジェストに含まれるか否かを判断する、ことができる。
エッジサーバの決定手段は、前記捜索対象のナンバープレート情報が検出されてからの経過時間を元に捜索範囲を決定し、当該捜索範囲に含まれる中継基地局に対しても捜索指令を送信するものと決定するとよい。エッジサーバが自律的に判断をすることで、センターサーバでの処理負荷や、システム内の通信負荷を軽減できる。
また、エッジサーバの決定手段は、前記捜索対象のナンバープレート情報が検出されてからの経過時間を元に捜索範囲を決定し、当該捜索範囲に含まれる中継基地局に対しても捜索指令を送信するものと決定してもよい。
本発明の第二の態様は、
車両のナンバープレート情報を取得する取得手段と、
前記ナンバープレート情報をビット列に変換する変換手段と、
前記ビット列のビット論理和であるダイジェストを記憶することで、前記取得手段によって取得されたナンバープレート情報を蓄積する蓄積手段と、
前記ダイジェストに対して所定のルールによって選択されたビット位置の値を1にセットする操作を行うプライバシー保護手段と、
を備えるナンバープレート情報蓄積装置である。
プライバシー保護処理の実行タイミングは、ナンバープレート情報の蓄積開始後の任意の時刻であってかまわない。ダイジェストはビット論理和で蓄積されるので、どのタイミングで実行しても同じ効果が得られるためである。ただし、蓄積開始時(リセット時を含む)にダイジェストのいくつかのビットを1にセットしておくことで、プライバシー保護がされていないダイジェストを記憶することが無くなるため、プライバシー保護の観点から好適である。
プライバシー保護手段が、値を1にするビットの選択ルール(所定のルール)は、任意のルールであってかまわないが、第三者によって予測されない手法であることが望ましい。したがって、乱数を用いてある程度ランダムに選択することが望ましい。ただし、完全にランダムに選択すると、後述するように複数のダイジェストのビットごとの算術和を取ることでプライバシー保護処理の効果を低減させることができる。そこで、車両の位置に応じて特定のビット位置(あるいはビット範囲)が、その他のビット位置よりも優先的に選択されるようなルールを採用することが好ましい。
本態様によれば、プライバシーを保護しつつナンバープレート情報を効率的に蓄積することができる。
なお、本発明は、上記手段の少なくとも一部を備える車両捜索システムまたはナンバープレート情報蓄積装置として捉えることもできる。本発明は、また、上記処理の少なくとも一部を実行する車両捜索方法またはナンバープレート情報蓄積方法として捉えることができる。また、本発明は、この方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム、あるいはこのコンピュータプログラムを非一時的に記憶したコンピュータ可読記憶媒体として捉えることもできる。上記手段および処理の各々は可能な限り互いに組み合わせて本発明を構成することができる。
本発明によれば、位置情報プライバシーを守りつつ捜索能力の高い車両捜索システムを実現できる。
実施形態に係る車両捜索システムの概要を示す図。 実施形態に係る車両捜索システムにおける、(A)通常時の処理、および(B)車両捜索時の処理の概要を説明する図。 専用車載器の構成を示す機能ブロック図。 専用車載器による通常時の処理を示すフローチャート。 (A)ダイジェスト追加処理を示すフローチャートと、(B)(C)その具体例を説明する図。 (A)プライバシー保護処理を示すフローチャートと、(B)その具体例を説明する図。 エッジサーバの構成を示す機能ブロック図。 (A)エッジサーバによる通常時の処理を示すフローチャート、(B)その具体例を説明する図、(C)ダイジェストDBのテーブルフォーマットを説明する図。 (A)センターサーバの構成を示す機能ブロック図、(B)センターサーバによる捜索時の処理を示すフローチャート。 エッジサーバによる捜索時(センターサーバから捜索指令受信時)の処理を示すフローチャート。 ナンバープレート情報の照合処理を説明する図。 エッジサーバによる捜索時(他のエッジサーバから捜索指令受信時)の処理を示すフローチャート。 専用車載器による捜索時の処理を示すフローチャート。 (A)エッジサーバにおけるダイジェストの集約方法の変形例を説明する図、(B)エッジサーバにおけるナンバープレート情報の照合方法の変形例を説明する図。
<システム概要>
図1は、本実施形態に係る車両捜索システムの概要を示す図である。車両捜索システムは、センターサーバ10、複数のエッジサーバ20、車両30および40から構成される。エッジサーバ20は、それぞれ基地局25と関連付けられており、基地局25配下の車両30(基地局25の通信範囲内に位置する車両30)を管理する。ここで、車両30は、エッジサーバ20と通信可能であり後述する機能を実行可能な車載器(専用車載器と称する)を搭載した車両(専用車載器搭載車両とも称する)である。一方、車両40は、エッジサーバ20との通信機能を有さない車載器(汎用車載器と称する)を搭載した車両(専用車載器非搭載車両あるいは汎用車載器搭載車両とも称する)である。
本実施形態に係る車両捜索システムの概要を図2(A),図2(B)を参照して説明する。図2(A)は、通常時に行う処理、すなわち、ナンバープレート情報(車番情報)をエッジサーバ20に収集する処理を説明する図である。図2(B)は、車両捜索時の処理を説明する図である。
まず、図2(A)を参照して、通常時の処理を説明する。車両30は、車載カメラによって撮影を行い、周囲の車両のナンバープレート情報(車番情報)を検出する。車両30は、検出したナンバープレート情報を、ブルームフィルタ(Bloom Filter)を用いて要約情報(ダイジェスト)として蓄積する。
車両30は、このダイジェストを定期的に基地局25経由でエッジサーバ20に送信する。車両30は、エッジサーバ20にダイジェストを送信する前に、ダイジェストに対してプライバシー保護処理を施す。詳細は後述するが、この処理により、特定の車両がいつどこに位置していたかを一意に決定できないようになる。
エッジサーバ20は、複数の車両30から受信したダイジェストを統合(集約)して蓄積する。ダイジェストの蓄積は、領域ごとおよび時間帯ごとに行われる。本実施形態では、エッジサーバ20は、ダイジェストを中継した中継基地局25ごとに蓄積する。すなわち、基地局25の通信範囲ごとにダイジェストの蓄積が行われる。エッジサーバ20は、ダイジェストDBを照合することで、対象ナンバーが検出された領域および時間帯を把握できる。
次に、図2(B)を参照して、捜索時の処理を説明する。まず、捜索者50が、センターサーバ10に対して、捜索対象のナンバープレート情報(以下、対象ナンバーとも称する)と捜索対象エリアを含む捜索指令を入力する。この入力は、捜索者50がセンターサ
ーバ10を直接操作することによって行われてもよいし、ネットワーク経由で行われてもよい。
センターサーバ10は、捜索指令に含まれる対象エリアに関連するエッジサーバ20を特定し、特定されたエッジサーバ20に対して捜索指令を送信する。対象エリアに関連するエッジサーバ20は、対象エリアを通信範囲に含む基地局25を担当するエッジサーバ20である。
エッジサーバ20は、捜索指令をセンターサーバ10から受信すると、蓄積されているダイジェストに対象ナンバーが含まれているか否かを確認する。ダイジェストに対象ナンバーが含まれている場合には、エッジサーバ20は、担当する中継基地局25を介して、当該基地局25配下の車両30に対して捜索指令を送信する。また、エッジサーバ20は、捜索対象車両が存在する可能性のある領域を推定し、当該領域に関連する近傍の中継基地局25に対して捜索指令(捜索指令展開依頼)を送信する。エッジサーバ20は、捜索指令展開依頼を受信したら、担当する中継基地局25を介して、当該中継基地局25配下の車両30に対して捜索指令を送信する(不図示)。
車両30は、捜索指令をエッジサーバ20から受信すると、対象ナンバーを有する車両の検出処理を開始するとともに、車両40への捜索依頼の送信を行う。車両30は、対象ナンバーを有する車両が検出されたら、車載カメラによって撮影された映像(好ましくはリアルタイム映像)と自車両の位置情報とを、センターサーバ10に送信する。車両40(専用車載器非搭載車両)への捜索依頼の送信は、車々間通信によって行われる。
車両40は、車両30から捜索依頼を受信すると、対象ナンバーを有する車両の検出処理を開始する。対象ナンバーを有する車両が検出された場合、車両40は、車載カメラによって撮影された映像(好ましくはリアルタイム映像)と自車両の位置情報とを、直接、あるいは、車両30その他の中継装置を介して、センターサーバ10に送信する。
センターサーバ10は、車両30または40から捜索対象車両の映像と位置情報が得られたら、この情報を捜索者50に対して提供する。
本実施形態に係る車両捜索システムは、次のような有利な効果を奏することができる。
まず、本実施形態に係る車両捜索システムは、エッジサーバを採用しているので、通常時においては基地局配下の車両から送信される情報(ナンバープレート情報のダイジェスト)をエッジサーバよりも上位に送信しなくてよい。また、エッジサーバが蓄積しているダイジェストを参照することで、捜索対象車両が存在する可能性がある範囲を絞り込むことができ、車両に対する捜索依頼の送信を限定することができる。このように、本実施形態に係る車両捜索システムでは、通常時および捜索時の両方において処理が効率化される。
また、車両30からエッジサーバ20にナンバープレート情報のダイジェストを送信する際に、プライバシー保護処理を施しているので、検出された車両の位置情報を一意に特定できなくなるか、または少なくとも困難になる。したがって、個人の位置情報プライバシーを保護しつつ、効率的な車両捜索が行える。
さらに、車両30が車々間通信を用いて専用車載器を搭載していない車両40に対して捜索依頼を展開することで、車両30のみで捜索を行う場合よりも捜索能力を向上させることができる。
本実施形態に係る車両捜索システムの詳細な構成およびその利点については、以下でさらに詳しく説明される。
<構成>
センターサーバ10およびエッジサーバ20は、中央演算装置やマイクロプロセッサ等の演算処理装置、RAM等の主記憶装置、SSDやHDD等の補助記憶装置、キーボード・マウス・タッチパネル等の入力装置、ディスプレイやスピーカー等の出力装置、有線通信や無線通信を行う通信装置を備えるコンピュータ(情報処理装置)を用いて構成される。センサーサーバ10およびエッジサーバ20のそれぞれは、1台のコンピュータによって構成されてもよいし、複数台のコンピュータを連携することによって構成されてもよい。
センターサーバ10およびエッジサーバ20は、補助記憶装置に格納されているコンピュータプログラムを主記憶装置にロードし、演算処理装置が当該コンピュータプログラムを実行することによって、以下の機能を提供する。これらの機能のうちの一部または全部が、専用のハードウェア装置によって実現されてもかまわない。
センターサーバ10は、演算処理装置がプログラムを実行することで、図9(A)に示すように、捜索依頼入力部102、捜索依頼展開部104、捜索結果受信部106、捜索結果出力部108を実現する。また、エッジサーバ20は、演算処理装置がプログラムを実行することで、図7に示すように、ダイジェスト受信部202、ダイジェストDB204、捜索指令受信部206、照合部208、存在可能領域推定部210、捜索指令展開部212、展開依頼部214、展開依頼受信部216を実現する。
基地局25は、携帯電話基地局であり、セルラー通信方式によって車両30等と通信可能である。基地局25は、センターサーバ10やエッジサーバ20と車両30とのあいだの通信を中継する。
車両30は、車載カメラや位置情報センサなどのセンサと、通信機能を有する車載器端末を備える。車載カメラは可視光を撮影するカメラであってもよいし赤外光を撮影するカメラであってもよい。位置情報センサは、典型的にはGPS装置その他の衛星測位システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)を用いた測位装置であるが、基地局測位システムを用いた測位装置や、レーンマーカ等を利用した測位装置であってもよい。車載器端末は、演算処理装置、主記憶装置、補助記憶装置、入出力装置、無線通信装置を備えるコンピュータである。無線通信装置は、基地局25との通信を行うセルラー通信と、車両30や車両40と通信を行う車々間通信の両方に対応している。
車載器端末は、演算処理装置がプログラムを実行することで、図3に示すように、画像取得部302、ナンバープレート情報認識部304、ナンバープレート情報蓄積部306、ダイジェスト送信部308、捜索指令受信部310、捜索実行部312、捜索依頼部314、リアルタイム映像送信部316、位置情報取得部318を実現する。ナンバープレート情報蓄積部306は、複数のハッシュ関数306aと、ダイジェスト記憶部306bと、ノイズ付与部306cとを備える。車両30が有する車載器端末を、専用車載器とも称する。なお、車両30(車載器端末)のこれらの機能の一部または全部は、専用のハードウェア装置によって実現されてもかまわない。
上記の各機能部の動作については、以下の処理方法の説明の際にあわせて説明する。
<処理方法>
[1.通常時の専用車載器における処理(ダイジェスト生成・送信処理)]
図4は、通常時に車両30(専用車載器)が行う処理を示すフローチャートである。図4に示す処理は、定期的に繰り返し実行される。
ステップS101において、前回のダイジェスト送信あるいはシステム起動開始から、所定時間が経過したか否かが判断される。所定時間は適宜定めればよいが、たとえば、1分、3分、10分、30分、1時間などの値を採用することができる。
ステップS101において否定判定された場合(S101−NO)について説明する。この場合、処理はステップS102に進む。ステップS102では、画像取得部302が車載カメラから画像を取得してナンバープレート情報認識部304に送り、ナンバープレート情報認識部304がこの画像を分析する。この分析において、ナンバープレート情報認識部304は、入力画像中に車両のナンバープレートがあるか否かを判定する。ナンバープレートの検出処理は、たとえば、テンプレート画像とのマッチングによって行える。
入力画像からナンバープレートが検出されない場合(S103−NO)には、処理を終了する。
入力画像からナンバープレートが検出された場合(S103−YES)には、ステップS104に進む。ステップS104では、ナンバープレート情報認識部304は、ナンバープレートに含まれる文字情報(ナンバープレート情報)を認識する。ナンバープレートの文字情報の認識処理は、既存の任意の手法(アルゴリズム)によって実行すればよい。
ステップS105では、ナンバープレート情報認識部304は認識したナンバープレート情報をナンバープレート情報蓄積部306に送り、ナンバープレート情報蓄積部306は当該情報を蓄積する。本実施形態では、ナンバープレート情報蓄積部306は、ブルームフィルタを用いて、検出した全てのナンバープレート情報を固定長(mビット)のビット列(ダイジェスト)で表現する。このダイジェストは、ダイジェスト記憶部306bに記憶される。
ステップS105の処理について、図3および図5(A)〜5(C)を参照してより詳しく説明する。
まず、ステップS201において、ナンバープレート情報(xとする)に対して、k個のハッシュ関数h〜hをそれぞれ適用し、k個のハッシュ関数h(x)〜h(x)を算出する。各ハッシュ関数h〜hは、任意のナンバープレート情報を0からm−1の整数に変換する関数である。これらのハッシュ関数は、ナンバープレート情報蓄積部306が記憶しており、また、全ての車両30およびエッジサーバ20において共通のハッシュ関数が利用される。
次にステップS202において、ナンバープレート情報蓄積部306は、ダイジェスト記憶部306bに含まれるダイジェスト(ビット列)のうち、ハッシュ値の位置にあるビットを1にセットする。この位置のビットがすでに1である場合には何もしない。この処理により、ダイジェストに対して、新たに検出されたナンバープレートが重畳される。
図5(B),5(C)を参照して具体的に説明する。ここでは、m=15、k=3としている。図5(B)は、ダイジェストの全てのビットが0であるときに、ナンバープレート情報xを追加する処理を説明する図である。ナンバープレート情報xから得られるk(=3)個のハッシュ値が、h(x)=9、h(x)=6、h(x)=3であるとする。このとき、ダイジェスト(ビット列)のうちの、9ビット目、6ビット目、3ビット目のビットが1にセットされる(ビット列のインデックスは0始まりで表している)。図
5(C)は、図5(B)の状態からナンバープレート情報yを追加する処理を説明する図である。ナンバープレート情報yから得られるk(=3)個のハッシュ値が、h(y)=12、h(y)=6、h(y)=1であるとする。このとき、ダイジェスト(ビット列)のうちの、12ビット目および1ビット目のビットが新たに1にセットされる(6ビット目はすでに1であるので変化なし)。
このようなダイジェストを用いることで、任意のナンバープレート情報zが検出されたか否かを判断できる。ダイジェストの生成方法から分かるように、ダイジェストのh(z),・・・,h(z)の位置にあるk個のビットが全て1であれば、ナンバープレート情報zが検出されていると判断でき、そうでなければ検出されていないと判断できる。なお、ダイジェストの生成方法から、偽陽性が発生することはあっても、偽陰性は生じないことが保証される。
上述したナンバープレート情報の蓄積方法は、技術的に以下の処理と同一である。すなわち、ナンバープレート情報の蓄積処理は、ナンバープレート情報からハッシュ関数h〜hを用いてビット列(ハッシュ関数によって示されるビット位置の値が1でその他のビット位置の値が0のビット列)を生成し、このビット列と既存のダイジェストとのビット和をとる処理とも表現できる。
図4のフローチャートの説明に戻る。ステップS101の判定において肯定判定された場合(S101−YES)は、ステップS106へ進む。ステップS106では、ノイズ付与部306cが、ダイジェスト記憶部306bに記憶されているダイジェストに対してプライバシー保護処理を実施する。
プライバシー保護処理は、図6(A)に示すように、所定のルールにしたがって所定個のビット位置を選択するステップ(S301)と、ダイジェストのうちの選択された位置のビットを1にセットするステップ(S302)とを含む。図6(B)上段に示すようなダイジェストがダイジェスト記憶部306bに記憶されているときに、10ビット目と4ビット目が選択された場合には、図6(B)下段に示すように、これらのビットが1にセットされる。
このように、ダイジェストにノイズを付与することによって、偽陽性を意図的に発生させることができる。偽陽性が生じることから、ダイジェストに基づいてナンバープレート情報の検出位置を一意に決定することが困難になり、位置情報プライバシーを保つことが可能となる。
ステップS302における所定のルールは、たとえば、0からm−1の整数を均等な確率でランダムに選択(乱数に基づいて選択)するというルールを採用することができる。ただし、プライバシー保護機能を強化するという観点からは、同様のナンバープレートを検出した車両において、同じビット位置にノイズが付与されることが望ましい(理由は後述する)。
そこで、たとえば、0からm−1をランダムに選択はするか、それぞれの値が選択される値を車両の現在位置に基づいて変化させることも好ましい。この際、同様の位置に存在する車両ではそれぞれの値の選択確率が同じようになるようにして、車両の位置に応じた特定のビット位置がその他のビット位置よりも優先的に選択されるようにするとよい。実装の一例として、局所性鋭敏型ハッシュ(LSH: Locality Sensitive Hash)を用いることが考えられる。
別のルールとして、ダイジェストの内容に基づいてビット位置を選択してもよい。たと
えば、ダイジェストのうちの部分ビット列(必ずしも連続していなくてもよい)に所定の関数を作用させてビット位置を決定してもよい。
このようにプライバシー保護処理において、ノイズを付与するビット位置を工夫することで、プライバシー保護機能を強化することができる。
図4のフローチャートの説明に戻る。ステップS107において、ダイジェスト送信部308は、プライバシー保護処理(ノイズ付与処理)済みのダイジェストを、基地局25による中継を介して、エッジサーバ20へ送信する。ステップS108において、ナンバープレート情報蓄積部306は、ダイジェスト記憶部306b内のダイジェストの全てのビットを0にリセットし、新たなナンバープレート情報の蓄積に備える。
図4のフローチャートの処理について、いくつか補足説明を加える。このフローチャートでは、ダイジェストの送信を一定の時間間隔で行っているが、必ずしもそのようにする必要はない。たとえば、車両30が一定の距離を走行するたびにダイジェストを送信してもよいし、一定の台数の車両(ナンバープレート)を検出するたびにダイジェストを送信してもよい。また、これらの条件を総合的に判断してダイジェストの送信タイミングを判断してもよい。また、車両30が、ある基地局25の通信範囲から別の基地局25の通信範囲に移動する際には、必ずダイジェストを送信するようにしてもよい。これは、エッジサーバ20において、ダイジェストが中継される基地局ごとに集計を行うためである。
また、ダイジェストに対するプライバシー保護処理の実行タイミングは、ダイジェストの送信直前である必要はなく、ナンバープレート情報の蓄積開始からエッジサーバ20への送信までの間であればどのタイミングで行ってもよい。一例として、ダイジェストの初期化処理(ステップS108)の直後にノイズを付与してもよい。
[2.通常時のエッジサーバにおける処理(ダイジェスト集約処理)]
図8(A)は、通常時にエッジサーバ20が行う処理を示すフローチャートである。
ステップS401において、ダイジェスト受信部202が、車両30から送信されるナンバープレート情報のダイジェストを受信する。上述したように、ダイジェストは基地局25を経由して車両30から送信されるので、ダイジェスト受信部202はどの基地局25を介してダイジェストを受信したかを把握可能である。
ステップS402において、エッジサーバ20は、時間帯ごとおよび中継基地局ごとに、ダイジェストを統合(集約)して、ダイジェストDB204に格納する。時間帯はどのように決定してもよいが、たとえば、15分ごと、30分ごと、1時間ごと、3時間ごとなどを採用することができる。複数のダイジェストを統合する際の処理として、ブルームフィルタと同様にダイジェスト(ビット列)のビット論理和をとる方法を利用できる。
図8(B)は、ダイジェストDB204に記憶されているダイジェストに、新たに受信したダイジェストを加えて、新しいダイジェストを生成する処理の例を示している。図8(C)は、ダイジェストDB204のテーブルフォーマットの例である。このように、ダイジェストDB204には、時間帯ごと(ここでは1時間ごと)および基地局ごとに、複数のダイジェストが集約されたダイジェストが格納される。
なお、エッジサーバ20は、ダイジェストDB204に記憶されているダイジェストのうち所定時間が経過したものは削除する。これにより、エッジサーバ20の記憶容量削減とプライバシー保護が図られる。
[3.捜索時のセンターサーバにおける処理]
図9(B)は、捜索時にセンターサーバ10が行う処理を示すフローチャートである。
ステップS501において、捜索依頼入力部102を介して、捜索者50から車両の捜索依頼を受け付ける。この捜索依頼には、捜索対象のナンバープレート情報と捜索対象エリアが含まれる。捜索依頼の入力は、捜索者50がセンターサーバ10を直接操作することによって行われてもよいし、ネットワーク経由で行われてもよい。
ステップS502において、捜索依頼展開部104は、対象エリアに関連するエッジサーバ20を特定し、特定されたエッジサーバ20に対して捜索指令を送信する。送信する捜索指令には、捜索対象のナンバープレート情報が少なくとも含まれる。捜索指令には捜索対象エリアが含まれてもよい。対象エリアに関連するエッジサーバ20は、対象エリアを通信範囲に含む基地局25を担当するエッジサーバ20である。この判断を行うために、捜索依頼展開部104は、それぞれのエッジサーバ20が管理する基地局25と、基地局25の通信範囲についての情報を取得可能に構成される。
捜索依頼をエッジサーバ20へ送信した後は、車両30,40から捜索車両の検出結果が受信されるのを待つ。捜索結果受信部106が、車両30,40から捜索結果を受信すると(S503−YES)、捜索結果出力部108が捜索結果を捜索者50に提示する。車両から送信される捜索結果には、リアルタイムの映像とその検出位置が含まれるので、捜索結果出力部108は、映像とその検出位置が分かる態様で捜索者50に対する捜索結果の提供を行う。捜索結果の提供は、表示装置への出力であってもよいし、ネットワーク経由での出力画面情報の送信であってもよい。
[4.捜索時のエッジサーバにおける処理]
図10は、センターサーバ10から捜索指令を受信したときにエッジサーバ20が行う処理を示すフローチャートである。
ステップS601において、捜索指令受信部206がセンターサーバ10から捜索指令を受信する。この捜索指令には、捜索対象のナンバープレート情報(対象ナンバー)が含まれる。ステップS602において、照合部208は、対象ナンバーを含むダイジェストのエントリがダイジェストDB204に存在するか判断する。照合部208は、ダイジェストDB204内のエントリのうち、直近の所定期間内のエントリを対象として照合を行う(古いエントリを削除している場合には全エントリと照合を行う)。
この照合を行うために、照合部208は、車両30が有しているものと同じk個のハッシュ関数を有する。図11に示すように、照合部208は、対象ナンバーにそれぞれのハッシュ関数を適用し、k個のハッシュ値を得る。それぞれのハッシュ値の位置のビットが1であるダイジェストのエントリが、対象ナンバーを含むエントリであると判断できる。
対象ナンバーを含むエントリがダイジェストDB204内に存在しない場合(S603−NO)には、処理を終了する。一方、対象ナンバーを含むエントリがダイジェストDB204内に存在する場合(S603−YES)は、ステップS604に進む。なお、ダイジェストのエントリは時間帯および基地局と関連付けて記憶されているので、対象ナンバーを有する車両が検出された時間帯および位置が分かる。検出位置は、基地局25の通信範囲の精度で分かる。
ステップS604において、存在可能領域推定部210は、対象ナンバーが検出された基地局の通信範囲および対象ナンバーが最後に検出されてからの経過時間を元に捜索対象車両が存在しうる地理的領域(存在可能領域)を推定する。存在可能領域推定部210は
、たとえば、想定最大移動速度と最後に検出されてからの経過時間とに基づいて最大移動距離dを推定し、基地局の通信範囲の外周から距離d以内の領域を存在可能領域とする。別の手法として、存在可能領域推定部210は、テレマティクスシステム等により車両から収集される位置情報の履歴を元に、車両の推定移動経路を求め、この推定移動経路に基づいて存在可能領域をより細かい粒度で予測してもよい。
ステップS605において、捜索指令展開部212は、存在可能領域を配下に含む基地局25を介して、その配下の車両30へ捜索指令を送信する。また、ステップS606では、存在可能領域が他のエッジサーバ20の担当エリアに含まれるか否かを判断し、そうであればステップS607に進んで、展開依頼部214が当該他のエッジサーバ20へ捜索指令の展開を依頼する捜索指令展開依頼を送信する。捜索指令展開依頼には、対象ナンバーと存在可能領域が含まれる。
図12は、エッジサーバ20が他のエッジサーバから捜索指令展開依頼を受信したときに実施する処理の流れを示すフローチャートである。ステップS701において、展開依頼受信部216が他のエッジサーバ20から捜索指令展開依頼を受信する。ステップS702では、捜索指令展開部212が、存在可能領域を配下に含む基地局25を介して、その配下の車両30へ捜索指令を送信する。なお、この基地局25を介して既に捜索指令を展開している場合(ステップS605の処理を実行済みの場合)、再度の展開は不要である。
[5.捜索時の専用車載器における処理]
図13は、車両30(専用車載器)が、捜索指令を受信した時に行う処理を示すフローチャートである。
ステップS801において、捜索指令受信部310がエッジサーバ20から捜索指令を受信する。捜索指令を受信すると、車両30は、車両捜索モードに移行してステップS802以降の処理を実施する。車両捜索モードでは、通常時よりも頻繁にナンバープレートの検出を実施してもよい。
ステップS802では、画像取得部302が車載カメラから画像を取得してナンバープレート情報認識部304に送り、ナンバープレート情報認識部304がこの画像を分析する。この分析において、ナンバープレート情報認識部304は、入力画像中に車両のナンバープレートがあるか否かを判定する。入力画像からナンバープレートが検出された場合(S803−YES)には、ステップS804に進み、ナンバープレート情報認識部304が、ナンバープレートに含まれる文字情報(ナンバープレート情報)を認識する。
ステップS805において、捜索実行部312は、認識されたナンバープレート情報が捜索対象のナンバープレート情報と一致するかどうか判断し、一致する場合(S805−YES)にはステップS806に進む。ステップS806では、リアルタイム画像送信部316が、車載カメラから取得されるリアルタイム映像と位置情報センサから取得される位置情報を、一定期間継続してセンターサーバ10へ送信する。
車両30は、捜索対象車両が検出されているあいだおよびその後の一定期間は、センターサーバ10への映像送信を継続する。一方、捜索指令を受信してから閾値時間以上経過した場合や、最後に捜索対象車両を検出してから閾値時間以上経過した場合には、捜索モードを終了する。
また、車両30は、周囲に存在する専用車載器非搭載車両(車両40)に対して、捜索を依頼する。具体的には、捜索依頼部314が、対象ナンバーを含む捜索依頼を、車々間
通信によって周囲の車両に送信する。車両40が捜索依頼を受信した時の処理は、上記の処理(図13)と実質的に同一なので詳しい説明は省略する。ただし、車両40がセンターサーバ10と直接通信できない場合には、捜索依頼を送信した車両30やその他の車両30あるいは路側機・アクセスポイントなどのその他の中継装置を介してリアルタイム映像をセンターサーバ10に送信する。
上述したように、センターサーバ10に送信されたリアルタイム映像および位置情報は、捜索者50に提供される。
<本実施形態の有利な効果>
本実施形態に係る車両捜索システムは、エッジサーバを採用しているので、通常時においては基地局配下の車両から送信される情報(ナンバープレート情報のダイジェスト)をエッジサーバ20よりも上位に送信しなくてよい。そして、エッジサーバが蓄積しているダイジェストを参照することで、捜索対象車両が存在する可能性がある範囲を絞り込むことができる。したがって、車両に対する捜索依頼の送信を限定することができる。このように、本実施形態に係る車両捜索システムでは、通常時および捜索時の両方において処理が効率化される。
また、車両30からエッジサーバ20にナンバープレート情報のダイジェストを送信する際に、プライバシー保護処理を施しているので、検出された車両の位置情報を一意に特定できなくなるか、または少なくとも困難になる。したがって、個人の位置情報プライバシーを保護しつつ、効率的な車両捜索が行える。
さらに、車両30が車々間通信を用いて専用車載器を搭載していない車両40に対して捜索依頼を展開することで、車両30のみで捜索を行う場合よりも捜索能力を向上させることができる。これはセルラー通信機能を有する専用車載器の普及率が少ない地域において、捜索能力を大幅に向上できる点で有利である。
<変形例>
上記の実施形態は本発明を実施する一例に過ぎず、本発明をその内容に限定するものではない。本発明は、その技術的思想の範囲内で、種々の変形が可能である。
[領域単位の変形例]
たとえば、上記の実施形態では、車両30が検出したナンバープレート情報を基地局25の通信エリア単位で管理しているが、より詳細なエリア単位で管理してもよい。そのためには、車両30およびエッジサーバ20の両方において詳細なエリア単位でナンバープレート情報を蓄積すればよい。
また、エッジサーバ20から基地局25を介して捜索指令を送信する場合も、基地局25の通信エリア内にいる全てを対象とするのではなく、より細かいエリアを指定して捜索指令を送信してもよい。また、捜索エリア以外の捜索条件が指定された捜索指令を利用し、捜索指令を受信した車両は捜索条件を満たす場合のみ捜索を開始するようにしてもよい。
[ダイジェスト集約方法の変形例]
上記の実施形態では、エッジサーバ20において各車両30から送信されたダイジェストを集約する際に、ダイジェストのビット和演算を行っている(図8(B)参照)。集約方法として、ビット和演算以外の手法も考えられる。たとえば、図14(A)に示すように、複数のダイジェストのビットごとの算術和を取ることで複数のダイジェストを集約することができる(カウンティングフィルタ)。この場合、エッジサーバ20のダイジェス
トDB204には、m個の整数からなる整数列が格納されることになる。
算術和を利用する利点として、ナンバープレート情報の誤検出によって生じるノイズを除去可能な点が挙げられる。一つのナンバープレート情報は複数の車両によって検出されるので、検出結果が正しければ集約ダイジェストにおけるビットの整数値は十分に大きな値となることが期待できる。これに対して、誤検出等による誤ったナンバープレート情報のビットの値はそれほど大きくならないことが期待できる。この点を考慮し、ナンバープレート情報の照合処理(図10のステップS802)は、次のように行う。照合部208は、まず、ダイジェストDB204に記憶されている集約ダイジェストのエントリ(整数列)の各整数値に基づいて閾値を決定する。この閾値は、エントリ内の値に基づいて0とみなせる値とそれ以外とを区別する値として決定すればよい。たとえば、図14(B)の集約ダイジェストの例では、閾値として5を採用することができる。照合部208は、この閾値を用いて集約ダイジェストのうち閾値以上の値を1に変換し閾値未満の値を0に変換する(閾値処理)ことで、ビット列に変換する。ビット列に変換した後の処理は上記と同様であるため説明を省略する。
算術和を用いてダイジェストを集約すると、誤認識等によるノイズの影響を除去できる。これは、車両30におけるプライバシー保護処理(ノイズ付加処理)の効果を打ち消すことが可能であることを意味する。プライバシー保護機能を強化するためには、このような処理を施してもプライバシーが保たれる必要がある。これが、プライバシー保護処理において、車両位置に応じたビットにノイズを付加する理由である。
[汎用車載器搭載車両の利用]
上記の実施形態では、車両30(専用車載器搭載車両)から車両40(汎用車載器搭載車両)に対して捜索依頼を送信して、車両40も捜索に利用している。しかしながら、車両40を利用せずに車両捜索システムを構築してもかまわない。
[エッジサーバの利用]
同様に、エッジサーバ20を利用せずに、センターサーバ10等のサーバにおいてナンバープレート情報のダイジェストを集約してもよい。この際、センターサーバ10は、ダイジェストが中継された中継基地局ごと(および時間帯ごと)にダイジェストを集約すればよい。上記の実施形態と比較して、通常時におけるダイジェスト情報の送信をエッジサーバまでに抑制するという効果は達成できなくなるが、その他の効果は達成することができる。
[ブルームフィルタ]
ブルームフィルタの実装は、上記の実施形態で説明した手法に限られず、その他手法で実装してもよい。また、ブルームフィルタ以外にも上記と同様の効果が得られる方式でダイジェストを蓄積してもよい。
10:センターサーバ
102:捜索依頼入力部 104:捜索依頼展開部
106:捜索結果受信部 108:捜索結果出力部
20:エッジサーバ
202:ダイジェスト受信部 204:ダイジェストDB 206:捜索指令受信部
208:照合部 210:存在可能領域推定部 212:捜索指令展開部
214:捜索指令展開依頼部 216:捜索指令展開受信部
30:車両(専用車載器搭載車両)
302:画像取得部 304:ナンバープレート情報認識部
306:ナンバープレート情報蓄積部 308:ダイジェスト送信部
310:捜索指令受信部 312:捜索実行部
315:捜索依頼部 316:リアルタイム画像送信部 318:位置情報取得部

Claims (20)

  1. 中継基地局を介して互いに通信可能なサーバシステムと複数の車両を含んで構成され、複数の車両から提供されるナンバープレート情報に基づいて特定のナンバープレート情報を有する車両を捜索する車両捜索システムであって、
    前記複数の車両のそれぞれは、
    車両外部を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段によって撮影された画像から、周囲の車両のナンバープレート情報を認識する認識手段と、
    前記認識手段によって認識されたナンバープレート情報から変換されたビット列のビット論理和であるダイジェストを記憶することで、前記認識手段によって認識されたナンバープレート情報を蓄積する蓄積手段と、
    前記蓄積手段に蓄積されているダイジェストを、中継基地局を介して前記サーバシステムに送信する送信手段と、
    を備え、
    前記サーバシステムは、
    前記複数の車両から前記中継基地局を介して前記ダイジェストを受信する受信手段と、
    受信されたダイジェストを、前記中継基地局と関連付けて記憶する記憶手段と、
    捜索対象のナンバープレート情報を取得する取得手段と、
    前記捜索対象のナンバープレート情報を含むダイジェストがどの中継基地局を介して受信されたかを特定し、特定された中継基地局を元に捜索指令を送信する対象の中継基地局を決定する決定手段と、
    決定された中継基地局を介して、当該中継基地局の通信範囲内に位置する車両に対して、前記捜索対象のナンバープレート情報を有する車両を捜索する捜索指令を送信する捜索指令展開手段と、
    を備え、
    前記車両は、前記ダイジェストに対して所定のルールによって選択されたビット位置の値を1にセットするプライバシー保護処理を行うプライバシー保護手段をさらに備え、プライバシー保護処理後のダイジェストを前記サーバシステムに送信する、
    車両捜索システム。
  2. 前記所定のルールは、ビット位置の選択を乱数に基づいて行い、前記車両の位置に応じた特定のビット位置をその他のビット位置よりも優先的に選択するものである、
    請求項1に記載の車両捜索システム。
  3. 前記ビット列はmビット(mは2以上の整数)であり、
    前記蓄積手段は、それぞれが前記ナンバープレート情報を0以上m−1以下の整数値に変換するk個(kは1以上の整数)のハッシュ関数を有し、k個のハッシュ関数から得られるビット位置の値を1とし、その他のビット位置の値を0としたビット列を生成する、
    請求項1または2に記載の車両捜索システム。
  4. 前記車両の送信手段は、所定の時間間隔で、前記記憶手段に格納されているダイジェストを前記サーバシステムへ送信し、前記記憶手段内のダイジェストをリセットする、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の車両捜索システム。
  5. 前記サーバシステムの記憶手段は、同一の中継基地局を介して同一の時間帯に受信したダイジェストをビット和演算で集約した集約ダイジェストを記憶する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の車両捜索システム。
  6. 前記サーバシステムの決定手段は、捜索対象のナンバープレート情報から変換したビッ
    ト列において値が1である全てのビット位置について、前記集約ダイジェストの値が1である場合に、当該集約ダイジェストに関連する中継基地局を介して前記捜索対象のナンバープレート情報を含むダイジェストを受信されたと判断する、
    請求項5に記載の車両捜索システム。
  7. 前記サーバシステムの記憶手段は、同一の中継基地局を介して同一の時間帯に受信したダイジェストを、ビットごとの算術和の値からなる集約ダイジェストを記憶する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の車両捜索システム。
  8. 前記サーバシステムの決定手段は、
    前記記憶手段に記憶されている集約ダイジェストに含まれる算術和の値を所定の閾値で二値化することでビット列を生成し、
    捜索対象のナンバープレート情報から変換したビット列において値が1である全てのビット位置について、前記二値化によって得られたビット列の値が1である場合に、当該集約ダイジェストに関連する中継基地局を介して前記捜索対象のナンバープレート情報を含むダイジェストを受信されたと判断する、
    請求項7に記載の車両捜索システム。
  9. 前記サーバシステムの決定手段は、
    最後にまたは直近の所定期間内に前記捜索対象のナンバープレート情報を含むダイジェストを中継した中継基地局を特定し、
    前記捜索対象のナンバープレート情報が検出された後の経過時間を元に、捜索範囲を決定し、
    前記捜索範囲に含まれる中継基地局に対して捜索指令を送信するものと決定する、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の車両捜索システム。
  10. 前記捜索範囲は、前記捜索対象のナンバープレート情報が検出された後の経過時間と、車両の最大移動速度に基づいて決定される、
    請求項9に記載の車両捜索システム。
  11. 前記捜索範囲は、前記捜索対象のナンバープレート情報が検出された位置および時刻の履歴に基づいて推定される推定移動経路に基づいて決定される、
    請求項9に記載の車両捜索システム。
  12. 前記複数の車両のそれぞれは、
    前記捜索指令を受信してから所定時間内に前記捜索対象のナンバープレート情報を検出した場合には、前記撮影手段によって撮影された映像および自車両の位置情報を、前記サーバシステムへ送信する、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の車両捜索システム。
  13. 前記複数の車両のそれぞれは、
    前記捜索指令を受信した際に、前記サーバシステムと通信不可能な周囲の車両に対して車々間通信によって、前記捜索対象のナンバープレート情報を有する車両の捜索を依頼する、
    請求項1から12のいずれか1項に記載の車両捜索システム。
  14. 前記サーバシステムは、センターサーバと、それぞれが1つまたは複数の中継基地局と関連付けられた複数のエッジサーバとを含んで構成され、
    前記センターサーバは前記取得手段を備え、
    前記エッジサーバのそれぞれは、
    前記受信手段と前記記憶手段と前記決定手段と前記捜索指令展開手段とを備え、
    車両から中継基地局を介して送信されたダイジェストを、当該ダイジェストが中継された中継基地局および中継された時間帯ごとにまとめた形式で前記記憶手段に記憶し、
    前記センターサーバから前記捜索対象のナンバープレート情報を受信し、当該ナンバープレート情報が前記記憶手段に格納されているダイジェストに含まれるか否かを判断する、
    請求項1から13のいずれか1項に記載の車両捜索システム。
  15. 前記エッジサーバの前記決定手段は、前記捜索対象のナンバープレート情報が、所定期間内に受信されたダイジェストに含まれる場合には、当該ダイジェストが中継された中継基地局を、捜索指令を送信する対象の中継基地局として決定する、
    請求項14に記載の車両捜索システム。
  16. 前記エッジサーバの前記決定手段は、前記捜索対象のナンバープレート情報が検出されてからの経過時間を元に捜索範囲を決定し、当該捜索範囲に含まれる中継基地局に対しても捜索指令を送信するものと決定する、
    請求項15に記載の車両捜索システム。
  17. 車両のナンバープレート情報を取得する取得手段と、
    前記ナンバープレート情報をビット列に変換する変換手段と、
    前記ビット列のビット論理和であるダイジェストを記憶することで、前記取得手段によって取得されたナンバープレート情報を蓄積する蓄積手段と、
    前記ダイジェストに対して所定のルールによって選択されたビット位置の値を1にセットする操作を行うプライバシー保護手段と、
    を備えるナンバープレート情報蓄積装置。
  18. 中継基地局を介して互いに通信可能なサーバシステムと複数の車両を含んで構成され車両捜索システムが行う車両捜索方法であって、
    前記複数の車両のそれぞれが、
    車両外部を撮影する撮影ステップと、
    前記撮影ステップにおいて撮影された画像から、周囲の車両のナンバープレート情報を認識する認識ステップと、
    前記認識ステップにおいて認識されたナンバープレート情報か変換されたビット列のビット論理和であるダイジェストを記憶することで、前記認識ステップにおいて認識されたナンバープレート情報を蓄積する蓄積ステップと、
    前記蓄積されているダイジェストを、中継基地局を介して前記サーバシステムに送信する送信ステップと、
    を実行し、
    前記サーバシステムが、
    前記複数の車両から前記中継基地局を介して前記ダイジェストを受信する受信ステップと、
    受信されたダイジェストを、前記中継基地局と関連付けて記憶する記憶ステップと、
    捜索対象のナンバープレート情報を取得する取得ステップと、
    前記捜索対象のナンバープレート情報を含むダイジェストがどの中継基地局を介して受信されたかを特定し、特定された中継基地局を元に捜索指令を送信する対象の中継基地局を決定する決定ステップと、
    決定された中継基地局を介して、当該中継基地局の通信範囲内に位置する車両に対して、前記捜索対象のナンバープレート情報を有する車両を捜索する捜索指令を送信する捜索指令展開ステップと、
    を実行し、
    前記車両は、前記蓄積されているダイジェストに対して、所定のルールによって選択されたビット位置の値を1にセットする操作を行ってから、前記サーバシステムに送信する、
    車両捜索方法。
  19. ナンバープレート情報蓄積装置が実行するナンバープレート情報蓄積方法であって、
    車両のナンバープレート情報を取得する取得ステップと、
    前記ナンバープレート情報をビット列に変換する変換ステップと、
    前記ビット列のビット論理和であるダイジェストを記憶することで、前記取得ステップにおいて取得されたナンバープレート情報を蓄積する蓄積ステップと、
    前記ダイジェストに対して所定のルールによって選択されたビット位置の値を1にセットする操作を行うプライバシー保護ステップと、
    を含む、ナンバープレート情報蓄積方法。
  20. 請求項18または19に記載の方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラム。
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