JP2018169489A - フィルター付きスライドグラス - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで製造することができるフィルター付きスライドグラスを提供する。
【解決手段】微細透孔が形成されたフィルターと、前記フィルター上の細胞薄層が形成される領域に開口部を位置させ、前記フィルターの一方の面に張り付けられた第1板状部材と、前記第1板状部材の前記開口部に対応する位置に開口部を位置させ、前記フィルターの他方の面に張り付けられた第2板状部材とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】微細透孔が形成されたフィルターと、前記フィルター上の細胞薄層が形成される領域に開口部を位置させ、前記フィルターの一方の面に張り付けられた第1板状部材と、前記第1板状部材の前記開口部に対応する位置に開口部を位置させ、前記フィルターの他方の面に張り付けられた第2板状部材とを備える。
【選択図】 図2
Description
本発明は、プレパラートの作製に用いられるフィルター付きスライドグラスに関するものである。
従来、顕微鏡により液状検体中の細胞を観察する場合には、フィルター付きスライドグラスを用いて作製されたプレパラートが用いられている(例えば、特許文献1参照)。フィルター付きスライドグラスを用いてプレパラートを作製する場合には、フィルター付きスライドグラスに形成されたフィルター上に液状検体を注ぐことにより、液状検体をフィルターで濾過し観察対象の細胞をフィルター上に収集する。
ところで従来のフィルター付きスライドグラスは、ガラスやプラスチック等の光透過性の高い部材からなるスライドグラスにレーザー光、荷電粒子等を照射することによって微細な穴が均等に分布したフィルターを形成している。従ってフィルター付きスライドグラスの製造には、レーザー光照射装置等の高価な装置が必要となり、製造コストが高くなるという欠点があった。
本発明の目的は、低コストで製造することができるフィルター付きスライドグラスを提供することである。
本発明のフィルター付きスライドグラスは、微細透孔が形成されたフィルターと、前記フィルター上の細胞薄層が形成される領域に開口部を位置させ、前記フィルターの一方の面に張り付けられた第1板状部材と、前記第1板状部材の前記開口部に対応する位置に開口部を位置させ、前記フィルターの他方の面に張り付けられた第2板状部材とを備える。
本発明のフィルター付きスライドグラスは、前記第1板状部材及び前記第2板状部材は、樹脂製の板状部材である。
本発明によれば、低コストでフィルター付きスライドグラスを製造することができる。
以下、図面を参照して、実施の形態に係るフィルター付きスライドグラスについて説明する。図1は実施の形態に係るフィルター付きスライドグラス2の平面図、図2は実施の形態に係るフィルター付きスライドグラス2の断面図(図1に示すA−A断面図)である。図1及び図2に示すように本実施の形態に係るスライドグラス2は、PET樹脂等の樹脂製の矩形形状を有する第1板状部材4a及び第2板状部材4bと、第1板状部材4a及び第2板状部材4b間に挟まれたフィルター6によって構成されている。
ここで第1板状部材4aの略中央部には、矩形形状の開口部8aが形成されている。また第2板状部材4bの略中央部には、第1板状部材4aの開口部8aと同様の矩形形状の開口部8bが形成されている。第1板状部材4aはフィルター6の上面に張り付けられ、第2板状部材4bは開口部8bの位置を開口部8aの位置に一致させてフィルター6の下面に張り付けられている。
フィルター6は、第1板状部材4aと同様の大きさの矩形形状を有するプラスチックフィルター等の樹脂製のフィルターであって、全体に微細透孔が形成されている。従ってフィルター6は第1板状部材4aの開口部8a及び第2板状部材4bの開口部8bを介して露出しており、この露出した領域に細胞薄層12(図4参照)が形成される。
フィルター6の微細透孔の大きさは、1〜8ミクロンであることが望ましく、液状検体中の浮遊細胞の大きさに合わせた大きさの微細透孔を有するフィルター6を選択することで、浮遊細胞を確実に収集することができる。なおフィルター6は、樹脂製に限定されるものではなく、濾紙等であってもよい。
次に実施の形態に係るフィルター付きスライドグラス2を用いたプレパラートの作製について説明する。図3は実施の形態に係るフィルター付きスライドグラス2の上部に液漏れ防止リング10を密着させた状態を示す図である。図4は実施の形態に係るフィルター付きスライドグラス2の上部に液漏れ防止リング10を密着させた状態を示す断面図である。フィルター付きスライドグラス2を用いて胸水や腹水等の液状検体を濾過するとき、樹脂製の円筒形状を有する液漏れ防止リング10を使用する。液漏れ防止リング10は、液状検体が液漏れしないように下端部の開口を第1板状部材4aの開口部8の位置に合わせ、第1板状部材4aの上面に密着するように固定される。液漏れ防止リング10の下端部の開口は、液漏れ防止リング10を第1板状部材4aの中央部に配置したときに、開口部8aの周縁からはみ出ない大きさに形成されている。
液状検体は、第1板状部材4aの上面に固定された液漏れ防止リング10の上端部の開口10aに注入され、フィルター6によって濾過される。即ち液漏れ防止リング10の開口10aに注入された液状検体は、開口10a及び第1板状部材4aの開口部8aを通過してフィルター6上に落下し濾過される。そして図4に示すようにフィルター6の表面において、液状検体中の浮遊細胞が収集され細胞薄層12が形成される。ここでは液状検体の濾過をフィルター6上の液状検体の自然落下によって行うようにするが、フィルター6の上方からの加圧を行うための加圧濾過器(不図示)又はフィルター6の下方からの陰圧吸引を行うための減圧濾過器(不図示)を用いて液状検体の濾過を促進させるようにしてもよい。
図5は実施の形態に係るフィルター付きスライドグラス2を用いて作製したプレパラート14の断面図である。プレパラート14は、フィルター付きスライドグラス2上の細胞薄層12をカバーグラス16の下に封入することにより作製することができる。即ちフィルター6における細胞薄層12を覆うように封入剤18を注入し、細胞薄層12を封入剤18と共にカバーグラス16の下に封入する。
この実施の形態に係るフィルター付きスライドグラス2によれば、低コストで製造することができる。
また、第1板状部材4a及び第2板状部材4bが樹脂製の板状部材であるため、フィルター付きスライドグラス2が割れることを防止することができる。
また、フィルター6における細胞薄層12を形成する領域が第1板状部材4aの表面に対して窪んでいることにより、その領域12内に浮遊細胞を溜めることができるため、容易に浮遊細胞の収集及び細胞薄層の形成を行うことができる。さらにその領域12内への封入剤18の注入を容易に行うことができるため、カバーガラス16による細胞薄層12の封入を容易に行うことができる。
なお、実施の形態に係るフィルター付きスライドグラス2において、第1板状部材4aと第2板状部材4bを樹脂製の板状部材としたが、これに限定されるものではなくガラス材等により製作されたものであってもよい。
2…フィルター付きスライドグラス、4a…第1板状部材、4b…第2板状部材、6…フィルター、8a,8b…開口部。
Claims (2)
- 微細透孔が形成されたフィルターと、
前記フィルター上の細胞薄層が形成される領域に開口部を位置させ、前記フィルターの一方の面に張り付けられた第1板状部材と、
前記第1板状部材の前記開口部に対応する位置に開口部を位置させ、前記フィルターの他方の面に張り付けられた第2板状部材と
を備えるフィルター付きスライドグラス。 - 前記第1板状部材及び前記第2板状部材は、樹脂製の板状部材である請求項1記載のフィルター付きスライドグラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017066540A JP2018169489A (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | フィルター付きスライドグラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017066540A JP2018169489A (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | フィルター付きスライドグラス |
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Family
ID=64020224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017066540A Pending JP2018169489A (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | フィルター付きスライドグラス |
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JP (1) | JP2018169489A (ja) |
Citations (6)
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-
2017
- 2017-03-30 JP JP2017066540A patent/JP2018169489A/ja active Pending
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