JPH11507724A - 赤外線及び/又はラマン分光分析に使用される生物細胞標本ホルダ - Google Patents

赤外線及び/又はラマン分光分析に使用される生物細胞標本ホルダ

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JPH11507724A JP9501656A JP50165697A JPH11507724A JP H11507724 A JPH11507724 A JP H11507724A JP 9501656 A JP9501656 A JP 9501656A JP 50165697 A JP50165697 A JP 50165697A JP H11507724 A JPH11507724 A JP H11507724A
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Abstract

(57)【要約】 赤外線分光分析及び/又はラマン分光分析に使用される生物細胞標本ホルダが提供される。標本ホルダは、矩形のボディを備えており、このボディは、該ボディの中心を貫通する段付きの開口を有している。ボディは、赤外線エネルギ及びラマンエネルギに対して透過性を有している。段付きの開口の中には、窓が設けられている。この窓は、液体は通過させるが関心のある細胞は窓の上に留める所定サイズの気孔を有している。細胞を窓の上に採集して濃縮するために使用されるアセンブリも備えている。このアセンブリは、フラスコを備えており、このフラスコは、真空源に接続される第1の出口と、ドレン装置に接続される第2の出口とを有している。フラスコは、開口した頂端部を有している。フリットが、フラスコの頂端部に封止的に係合する。フリットは、中空であり、該フリットの頂面から伸長するニップルを有している。フリットは、標本ホルダに嵌合するようになった頂面を有している。

Description

【発明の詳細な説明】 赤外線及び/又はラマン分光分析に使用される生物細胞標本ホルダ発明の分野 本発明は、赤外線分光分析及び/又はラマン分光分析によって分析すべき生物 細胞を保持するために使用される標本ホルダに関する。発明の背景 診断病理学と呼ばれる細胞及び組織の観察は、依然として、医学的な診断を達 成して患者に最も適した治療を選択するための重要な工程である。病理学の実施 は、多くの場合において、診断を確定することに限定されており、その理由は、 病気の臨床的な特徴に関係する個々の細胞の形態学的な変化を認識することが困 難であるからである。これは、細胞は観察できるが、組織の無傷のブロックを観 察することができない場合に、特に重要な問題である。 病理学的な及び臨床的な診断を確定するための基準となる細胞の顕微鏡観察の 精度及び臨床的な価値は、益々重要になってきており、組織を必要とすることな く、前癌及び癌の段階を特定する方法を提供する。この方法は、また、通常は外 科的な処置によって入手される組織を得るよりも、容易、安全且つ廉価に細胞を 得ることができるので、魅力的である。 組織に比較してより容易に細胞にアクセスできるので、そのような細胞を用い て、癌の如き病気の早期の段階の証拠となる健康な個体群のスクリーニングを行 うことができる。例えば、子宮頸細胞を観察して、子宮頸の前癌及び/又は癌の 早期段階を検知したり、尿の中の細胞を観察して、泌尿器癌の早期段階を検知し たり、あるいは、痰の中の細胞を観察して、肺癌の早期の診断を行う。これらの 種類の「細胞学的」な検査は、診療及び公衆衛生にとって益々重要になってきて いる。そのような検査は、細胞学的な観察の臨床的な価値が限定されており、誤 った否定的な結果の割合が高いので疑わしいものでもあるにも拘わらず、重要で ある。細胞学的な検査は、また、誤った肯定的な結果の割合が高いという問題も 抱えている。そのような結果は共に、患者の信頼に否定的な衝撃を与え、健康管 理 のコストを不必要に高くする。 癌の発生率は、他の病気の発生率が低下し、人間の寿命が長くなるに連れて、 高くなっている。また、癌は、この後数年にわたって健康上の主要な問題であり 続けるであろう。癌の問題の負担を処理する最善のアプローチは、前癌段階にお いて病気を発見して、前癌細胞からの明白な癌の出現を阻止することである。こ の目的を達成する方法は、病気の前癌段階の細胞を検知して、前癌の病気が明白 な癌に移行している範囲を示すより良い方法である。 染色された細胞を顕微鏡観察して前癌及び早期段階の癌を検知する伝統的な方 法に代わる方法は、細胞の中の分子の化学的及び物理的な性質を評価することで ある。このアプローチの理屈は、細胞の中の分子の化学的及び物理的な性質の正 常性又は異常性が、健康又は病気の基準であるということである。細胞の中の分 子の化学的及び物理的な性質の変化は、病理学が病気の証拠として顕微鏡的に検 査する形態学における変化に先行し、その基礎となる。 全部の細胞の振動スペクトル分光分析(例えば、赤外線分光分析及びラマン分 光分析)は、細胞の中の分子が正常であるか異常であるかを測定するための敏感 な方法であることが知られている。また、細胞の振動スペクトルの異常性が、組 織及び細胞の顕微鏡観察によって行われる病理学的な診断に関係することも知ら れている。本件出願と同時に係属している米国特許出願(発明の名称:”A Syst em and Method for Diagnosis of Disease by Infrared Analysis of Human Tis sue and Cells”、出願日:1995年6月7日)は、細胞の赤外線分光分析は 、細胞の顕微鏡観察によっては検知することのできない病気を検知し、最終的に は癌になる前癌の変化の連続体による正常細胞の進展を検知し、遺伝子及び表現 形の異常性の集積における種々の細かい経路によって進行する異数体の段階によ って細胞の進展を検知し、細胞のウィルス感染の存在を検知することを開示して いる。 細胞の研究を行うための分光分析の使用、すなわち、種々の振動数を有する光 線が細胞の中の分子とどのような相互関係を有するかを詳細に説明することは、 医療技術として初期の段階にある。しかしながら、振動スペクトル分光分析によ って観察するために細胞を準備するための迅速で廉価な方法が必要とされている 。 病理学的な観察を行うために顕微鏡観察の前に細胞を準備する(例えば、細胞の 定着、埋め込み、及び、染色を行う)通常の方法は、分光分析の観察を行うため に細胞を準備するためには、特に有用ではない。また、無生物を研究するために 分光分析を行う人が使用する方法は、医療診断を行うための振動スペクトル分光 分析観察のための細胞を準備するためには、有用ではない。その理由は、そのよ うな方法は時間がかかり、骨が折れ、また、高価であるからである。また、細胞 を研究するために分光分析を行う人が使用している方法は、オペレータ側に高度 な注意力及び専門技術を必要とし、これが、振動スペクトル分光分析の方法を病 気の診断に一般的に応用することを更に困難にしている。 基本的に、振動スペクトル分光分析によって観察するために細胞を準備するた めには、3つの周知の方法がある。第1の方法は、そのような準備を全く行わな い方法である。この方法は、細胞をその自然の状態で適宜な標本ホルダに付加し 、少量の水の存在下で分析することを必要とする。第2の方法は、細胞を標本ホ ルダの上に置き、乾燥によって総ての水を除去する方法である。第3の方法は、 細胞を分離し、乾燥させ、KBrディスクに組み込む方法である。更に、細胞遠 心分離によって細胞を(BaF2の)赤外線窓に直接付加する方法も用いられて いる。 上述の方法は総て、経費及び時間がかかり、また、この方法を実行できる適正 な人員の確保が限定されるというような重要な問題を有している。しかしながら 、組織から採集された細胞、患者から採集された細胞、患者の体液から採集され た細胞、培地から採集された細胞、あるいは、他の方法で採集された細胞は総て 、上述の標本準備方法に直接使用することはできない。 上述の問題を明瞭にするために、本明細書は、例えば、赤外線分光分析による 子宮頸細胞を観察する問題を考える。細胞は、ブラシ又はスパチュラ(へら)で 掻き取ることによって、子宮頸から採集される。通常の細胞学に関しては、その ような細胞は、ブラシ又はスパチュラからガラススライドの上に直接塗りつけら れる。この方法は、振動スペクトル分光分析のための準備方法として用いること はできず、その理由は、分光計の光ビームが、代表的なスミアの領域をカバーで きないからである。また、スライドの上に堆積された細胞及び粘液の厚さを調節 することが困難である。更に、細胞のスペクトル分析を阻害しないように完全に 洗浄除去できる物質で細胞を定着する際には、何等かの問題が存在する。最後に 、中赤外線の光線に対して透過性を有するスライド材料に使用される物質は、比 較的高価である。 塗りつけるのではなく、採集ブラシ及びスパチュラを液体媒体の中で強烈に振 とうさせることによって、細胞を上記ブラシ及びスパチュラから取り除くことが できる。次に、上記液体媒体の中の細胞を濃縮し、その後観察を行う。この濃縮 は、スペクトルを得る正確な諸条件とは無関係である。もし濃縮された細胞が乾 燥させることなく直接観察されるなら、細胞に対する水の量は、極めて少量でな ければならず、さもなければ、そのような水は、赤外線を強く吸収するので、結 果に悪影響を与えることになる。 上述のように、乾燥によって細胞を準備して、そのような乾燥された細胞を観 察することができる。乾燥した細胞の観察は、細胞を最終的に濃縮することなく 、振動スペクトル分光分析に使用することはできない。濃縮することが必要な理 由は、一時にほんの少量(マイクロリットルの範囲)の細胞サスペンションを、 振動スペクトル分光分析のための適宜な標本ホルダに付加することができるから である。適正な数の細胞を適宜な赤外線標本ホルダに付加することは、例えば、 サスペンションの状態の細胞を数マイクロリットルの液滴として連続的に付加し 、標本の各アリコット(液滴)を、次のアリコットを付加する前に、標本ホルダ 上で乾燥させることに依存する。これは、非常に時間のかかるプロセスであって 、臨床的な用途には適していない。すなわち、そのようなプロセスは、少量(約 20マイクロリットル)の標本に関して、20乃至30分間程度を要する。 乾燥された細胞を用いた場合でも、細胞が定着されていなければ、アーチファ クト(artifact)が生ずる。この意味において、細胞の定着は、かなり煩雑で、 労力及びコストを増大させ、技術及び繊細さを必要とする。また、使用する定着 剤は、細胞からスペクトルを収集する前に、かなりの洗浄を行って細胞から除去 しなければならない。この工程又は一連の工程は、振動スペクトル分光分析に使 用可能な現在入手可能な標本ホルダの範囲内では、実行することができない。 濃縮及び乾燥を行う標本準備方法は、細胞をKBrディスクに組み込む工程を 含む。この方法は、細胞を事前に濃縮してその後乾燥を行うことに依存する。こ の方法を用いると、濃縮された細胞を標本ホルダに直接付加することに比較して 、何等利点を得ることができない。 細胞の濃縮は、細胞を懸濁液体から分離する遠心分離によって、行うことがで きる。細胞の濃縮を遠心分離によって行うことは困難ではないが、特殊な機器、 時間、及び、労力を必要とする。また、遠心分離によって細胞を濃縮することを 必要とするので、細胞を適宜な標本ホルダに付加するプロセスを自動化すること が困難である。例えば、何等かのタイプの水溶液媒体の中に懸濁された子宮頸細 胞、あるいは、体液の中に懸濁された細胞の場合には、細胞のサスペンションを 遠心分離し、上澄を吸引及びデカンテーションによって除去する。子宮頸細胞の 場合には、細胞は、比較的少量の液体の中に懸濁しており、そのような液体は、 小型の遠心分離機によって容易に除去することができる。しかしながら、細胞が 体液から採集される場合には、液体の量は、かなりの体積(例えば、1リットル 又はそれ以上)であって、遠心分離による濃縮プロセスを複雑にする。 細胞が、遠心管の底部にペレットとして濃縮された後に、濃縮された細胞の少 量のアリコットが、種々の適宜な標本ホルダの上に直接滴下される。そのような 細胞は、湿った状態で観察することができ、あるいは、上記細胞は、観察を行う 前に、標本ホルダ上で乾燥させることができる。湿った状態の細胞の観察は、そ のような湿った標本を閉鎖系に閉じ込めるために、標本ホルダの第2の窓を必要 とし、これにより、そのような標本ホルダを洗浄する際のコスト及び労力を増大 させる。 乾燥状態における細胞の観察の複雑性は、上述のように、標本ホルダ上の20 乃至40マイクロリットルの標本を室温で乾燥させるためには、20乃至30分 間を要するということである。この時間の間に、定着されていない細胞は、その 成分を自己消化し、これにより、そのような細胞から収集されるスペクトルにア ーチファクトを生じさせる。 定着されていない細胞を室温で放置することにより生ずる問題は、それが比較 的短い時間であっても、図1に示すスペクトルによって示される。実線で示すス ペクトルは、同じ標本ホルダの上の未定着細胞の同じ標本に関して破線で示すス ペクトルを収集する前に、10分間で収集された子宮頸細胞の赤外線スペクトル である。1023cm−1の領域におけるスペクトルが、未定着細胞の代謝作用 によってどのように変化するかに注意する必要がある。 図2は、数時間の間に得た未定着子宮頸細胞の2つのスペクトルを互いに比較 している。この場合には、未定着細胞のスペクトルには、時間経過と共に大きな 変動が見られる。 図3は、未定着(破線)及び定着された(実線)子宮頸細胞のスペクトルを比 較している。未定着標本と定着標本との間の時間差は、30分間であった。この 時間差は、通常の赤外線標本ホルダの窓に細胞を付加し、これら細胞を20°C で乾燥させるに必要な時間である。図3は、細胞を定着させることにより、未定 着子宮頸細胞のスペクトルの特徴に代謝により生ずる短期的な変化が防止される 態様を示している。これらの例は、定着により細胞の代謝機能が阻止されるので 、定着細胞に対して細胞のスペクトル観察が最も良好に行われることを明白にし ている。その外には、細胞が標本ホルダに付加された後のスペクトルの特徴に対 する細胞の生命力の効果を調節する方法は存在しない。上述の例は、また、事前 定着を行わなければ、加熱乾燥が効果的ではないことを示しており、その理由は 、そのような加熱は、未定着細胞の自己消化速度を上昇させるからである。 上述の事柄は、従来は、ヒトの細胞、又は、他の任意の発生源からの細胞が、 標本を時間をかけて一時に個々に準備することに基づいて、赤外線分光分析によ り観察されていることの証拠を示している。そのような従来の方法は、サスペン ションから適宜な標本ホルダへ細胞を移動させるために複数の工程を必要とする ばかりではなく、細胞を定着させなければ、分析スペクトルにアーチファクトを 導入する結果をもたらす。上述の方法は、高価で、時間がかかり、骨が折れ、自 動化に適さず、また、遠心分離装置を必要とすると共に、オペレータの技術及び 注意力に依存する。そのような方法は、また、オペレータの最小の技術及び注意 力によって、低コストで多数の標本を迅速に準備することができない。 子宮頸癌を検知する通常の方法は、米国においては、毎年、60,000,0 00乃至80,000,000個の観察を行っている。上述の制約が、通常の観 察に代わり得る振動スペクトル分光分析技術を完全に実施することを阻止してい る。特に、標本ホルダの制約、標本ホルダへの細胞の装填、及び、そのような細 胞の定着が、解決すべき優先的な問題として残っている。 標準的な細胞学又は振動スペクトル分光分析による子宮頸細胞の観察における 別のしかし関連する困難性は、子宮頸は、完全に均質な器官ではないということ である。例えば、細胞の標本を子宮頸内及び子宮頸外から採集して別個に観察す べきことが認識され且つ勧告されている。この勧告は、検査を実施する経済性の 理由から、殆ど守られていない。一人の患者当たりの上記2つの細胞標本は、2 つの別個の観察を必要とし、検査を実施する実際のコストを倍加する。従って、 早期段階の子宮頸癌、あるいは、子宮頸の前癌を検知する方法は、子宮頸内細胞 及び子宮頸外細胞を含む可能性のある一つの標本だけを採集することによって、 妥協的に行われている。 振動スペクトル分光分析の方法は、細胞の病気を検知する方法として細胞学的 に本質的に優れているだけではなく、標準的な細胞学的な方法に比較して、子宮 頸細胞又は他のタイプの細胞を本質的に廉価に観察できる。しかしながら、通常 の方法により標本を準備することの困難性が、赤外線分光分析を用いて細胞から 収集することのできる総ての情報を妥協させている。そのような標本を準備する ためのより良い方法が存在しない状況において、スペクトル分析観察を行うため の標本を準備する経済性が、一回の観察当たりに一人の子宮頸細胞の一つの標本 だけを採集させ、子宮頸内及び子宮頸外の領域からの標本を、標本を準備する前 に混合させ、その混合された振動スペクトルを観察させている。また、分光分析 観察用の標本を準備する方法は、スペクトルデータの収集に大きな影響を与える と共に、患者の細胞を適正にサンプリングすることにより得られる臨床的に有用 な情報の量に影響を与えることになる。 従って、患者から採集する時点で細胞を処理して振動スペクトル分光分析によ り実際に分析できるようにするより良い方法が必要とされている。発明の概要 本発明は、赤外線分光分析及び/又はラマン分光分析に使用される生物細胞の 標本ホルダである。本発明は、細胞のサスペンション及び液体媒体中の他の成分 を、多孔性で細胞を選択的に捕捉することのできる赤外線標本ホルダの窓に付加 することを可能にする。本発明の標本ホルダによれば、細胞は、窓の表面に捕捉 され、一方、他の成分は、窓によって濾過される。これにより、細胞を窓の上に 配置するのとは別の何等かの方法によって細胞を濃縮する必要がなくなる。同時 に、細胞を多孔性の窓の上に捕捉することにより、細胞を大幅に洗浄し、細胞を 種々の方法で化学的に処理し、その後、振動スペクトルを変える恐れのある汚染 物を洗浄除去することが可能となる。これは、採集媒体に添加される可能性のあ る汚染物を除去する機能を含み、これにより、細胞の準備を容易にする。 本発明は、医師が患者から細胞を採集する方法を変更させるものではない。例 えば、子宮頸に関しては、医師は、現在のPap試験の方法によって、細い針に よる固定組織の吸引によって、細胞を採集することができ、あるいは、他の領域 すなわち部位に関しては、痰、尿、脳脊椎液、腹水、胸膜液、あるいは、他の体 液から細胞を採集することができる。更に、本発明は、液体媒体の中に存在する 又は存在させるようにすることのできる任意の形態の細胞の採集に応用すること ができる。 本発明は、細胞の振動スペクトル分光分析を行う目的で細胞を分析光ビームの 中に保持する適宜な標本ホルダに採集した細胞を付加するための新規な方法を提 供する。振動スペクトルは、任意の赤外線領域において可能であり、赤外線分光 分析、あるいは、ラマン共鳴分光分析又はラマン分光分析によって得ることがで きる。本発明は、また、透過型の分光計又は反射型の分光計によってスペクトル を収集する技術にも応用することができる。 本発明は、窓領域を有する標本ホルダを含む。分析すべき細胞を上記窓領域の 上に載せた後に、分析光ビームを細胞及び窓領域に照射する。この分析光ビーム は、干渉することなく、窓物質を通過する必要がある。上記窓領域は、実行すべ き分析に関して関心のある振動数の光線に対して透過性を有しており、標本ホル ダの成分とは反応しない。 本発明においては、上述の光学的な要件に加えて、上記窓領域が、該窓の上に 置かれた関心のある物質を濃縮する手段を提供する目的を果たし、また、種々の 広い範囲の態様で、上記窓の上の標本を処理する手段も提供し、そのような手段 は総て、細胞から収集することのできるスペクトル情報の量を高める。図面の簡単な説明 図1は、定着されていない細胞に関するスペクトル波形の第1の比較を示して いる。 図2は、定着されていない細胞に関するスペクトル波形の第2の比較を示して いる。 図3は、定着された細胞及び定着されていない細胞に関するスペクトル波形の 比較を示している。 図4Aは、本発明の標本ホルダの平面図を示している。 図4Bは、図4Aの線4B−4Bで取った本発明の標本ホルダの断面図を示し ている。 図5Aは、本発明の真空濾過装置を示している。 図5Bは、本発明の標本ホルダが装着されている図5Aの真空濾過装置を示し ている。 図6は、採集された細胞を含むシリンジの中の液体サスペンションが本発明の 標本ホルダに加えられている状態を示している。 図7は、着脱自在な漏斗が接続されている本発明の標本ホルダを示している。 図8は、細胞を採集し濃縮するための本発明の装置の第2の実施例を示してい る。 図9は、図8に示す第2の実施例の装置のフリットの平面図を示している。 図10は、窓及び非多孔性の搬送サポートの平面図である。 図11Aは、本発明の標本ホルダの第2の実施例の平面図を示している。 図11Bは、本発明の標本ホルダの第2の実施例の底面図を示している。 図12は、採集装置から細胞を取り除くためのアセンブリを示している。 図13は、細胞を採集して濃縮するための本発明の装置の第3の実施例を示し ている。 図14は、自動的に又は半自動的に細胞を採集して濃縮するための装置及び方 法を示している。発明の説明 本発明は、赤外線分光分析及び/又はラマン分光分析に使用される生物細胞標 本ホルダである。本発明は、主として、振動スペクトル分光法によって分析され る子宮頸細胞を処理するという状況において説明される。しかしながら、本発明 は、任意のタイプの細胞又は細胞源に適用可能であるということを理解する必要 がある。例えば、血液を含む任意の体液の細胞を子宮頸細胞と同じ態様で処理す ることができる。また、培地中の細胞の如き実験系の中の細胞は、ヒトの細胞、 動物の細胞、植物の細胞、正常細胞、及び、病変細胞を問わず、本発明によって 処理することができる。 本発明の標本ホルダの平面図が図4Aに示されている。図4Bは、図4Aの線 4B−4Bに沿って取った本発明の標本ホルダの断面図である。これら図面を参 照すると、標本ホルダ100のボディ102は標本を載置することのできる構造 体の役割を果たす。ボディ102は、中央に位置する段付きの開口107を有し ている。この段付きの開口107は、上方部分108及び下方部分110を有し ている。環状の棚部112が、上記2つの部分の間に形成されている。窓104 が、上記開口の中に設けられていて、環状の棚部112によって支持されている 。 分析すべき標本が、窓104の上に載置されている。分析光線が、窓の上の細 胞を照射して、スペクトル情報を収集する。標本ホルダ100の窓104は、所 定の振動数の光線に対して透過性を有している。また、上記窓は、多孔性であり 、従って、水、及び、水に溶解した物質が上記窓を通過することができる。しか しながら、気孔は、細胞を通過させる程には大きくない。実際に、上記窓の気孔 は、窓104を破壊したりあるいは窓を標本ホルダ100のボディ102から引 きちぎったりしない圧力において、流体が窓を通過することを許容する。 ボディ102は、また、段付きの開口107と同心円状に配置された溝106 も備えている。この溝106は、後に説明するように、大量の液体物質から細胞 を採集するために使用される漏斗(図示せず)を取り付けるためのものである。 しかしながら、溝106は、本発明を実施するために必要なものではない。 図5Aを参照すると、本発明の真空濾過装置の全体が、参照符号150で示さ れている。真空濾過装置150は、サスペンション中の細胞を窓104の上に装 填するために使用される。真空濾過装置150は、真空フラスコ152と、該真 空フラスコ152の頂部の開口154の中に設けられているフリット164とを 備えている。 真空フラスコ152は、真空ポンプ(図示せず)に接続された真空出口156 を有しており、上記真空ポンプは、真空フラスコ152を所定の真空度まで真空 引きする。真空フラスコ152は、ドレン管路160に接続されているドレン出 口158も備えている。弁162が、ドレン管路160に設けられていて、真空 フラスコ152からの液体の排出を制御している。 フリット164は、真空フラスコ152の頂部開口154に封止的に嵌合する ことができる外側の輪郭及び形状を有している。フリット164は、頂面166 と、底部の開口170とを有している。中空のニップル168が、頂面166か ら上方に伸長している。この中空のニップルは、上記開口170に流体連通して いる。フリット164は、焼結ガラスから形成されるのが好ましい。 図5Bを参照すると、真空濾過装置150は、標本ホルダ100が装着された 状態で示されている。図示のように、中空のニップル168は、標本ホルダ10 0のボディ102の段付きの開口107の下方部分110に嵌合してその頂部が 窓104の底部に接するような、寸法形状を有している。 図5A及び図5Bは、頂面166から伸長する中空のニップル168を有する フリット164を示しているが、本発明は、他の形態のフリット164も意図し ており、例えば、窓104の寸法を収容する開口を有していて、上記窓がボディ 102の底部と同一平面に位置するように構成された平坦なフリットとすること ができる。 図5A及び図5Bを再度参照すると、ボディ102及び標本ホルダ100の窓 部分110の厳密な輪郭に合致するようにフリット164を構成することにより 、吸引圧力を窓104に効率的に与えることができる。また、真空フラスコ15 2に与えられる負圧は、窓を破壊したり該窓をボディ102から引き剥がしたり することはない。従って、真空出口156を通して吸引することにより真空が与 えられた場合には、標本ホルダ100の窓104が焼結ガラス製のフリット16 4の表面に緊密に引き付けられるだけである。 サスペンション中の細胞は、ピペット(図示せず)の如き通常の手段によって 、 窓の中央に付加することができる。段付きの開口107の上方部分108が設け られているので、細胞のサスペンションが窓104に付加される際に、標本ホル ダ100のボディ102が濡れることはない。 液体媒体の中の細胞が窓104に加えられる際に、上記液体媒体及び溶解した 成分は、真空圧によって、窓104の気孔を通して吸引される。窓104の気孔 は適宜なサイズを有しているので、細胞は、窓104の表面に捕捉される。液体 サスペンションは、液体媒体が窓104によって濾過されて標本ホルダを濡らす ことなく真空フラスコの中に収集されるような流量で、窓104に加えられる。 この新規な構成は、細胞の濃縮及び窓104への付加を同時に行うことを可能と する。従って、サスペンションを標本ホルダ100の窓に付加する前に、上記サ スペンションの中の細胞を濃縮する必要はない。 真空濾過装置150の別の特徴は、窓104に対する細胞の付加、及び、その ような細胞の乾燥作業が、フラスコ152に負圧を与えることによって、同時に 行われるということである。また、標本ホルダ100の窓104は、細胞の採集 及び濃縮を迅速且つ廉価に行うことによって、スペクトル観察を行うための細胞 の処理を容易にする。細胞が標本ホルダ100の窓104に付加された後に、そ のような細胞は、赤外線分光分析法及び/又はラマン分光分析法を用いて分析さ れる。 図4A、図4B、図5A及び図5Bを参照して、標本ホルダ100の特徴を詳 細に説明する。標本ホルダ100のボディ102は、成型プラスチックから構成 されるのが好ましい。しかしながら、他の方法も使用することができることを理 解する必要がある。例えば、標本ホルダ100のボディ102は、紙又は板紙若 しくは他の適宜な材料から形成することができる。窓104は、振動スペクトル 分光法に必要な光学的な性質を有する適宜な材料から構成することができる。そ のような材料は、多孔性である必要もある。気孔のサイズすなわち孔径の上限値 は、細胞の直径よりも小さくなければならない。窓104用の適宜な材料の例は 、ガラス、ポリエチレン、ポリプロピレン、及び、アルミナから成る不織布又は 繊維質の微孔性ウエブである。 窓104は、ある用途に関しては薄くすることができ、また、他の用途に関し ては厚くすることができる。その厚さは、実行すべき分析法のタイプによって課 される光学的な制約、及び、分析される物質の性質に依存する。例えば、ポリエ チレンから構成される窓は、中赤外線領域に強い振動バンドを有している。その ような窓が比較的厚くて2−3mmの範囲にある場合には、使用できる中赤外線 を十分に伝達しない。しかしながら、上記材料が比較的薄いシートで10乃至2 0μmの範囲にある場合には、そのような材料は、細胞及び組織の赤外線分光分 析を行うのに優れた窓である。対照的に、窓としての厚いガラスの層は、近赤外 線分光分析、ラマン分光分析又はラマン共鳴分光分析に何等問題を生ずることは ない。 細胞を分析する前に、そのような細胞を洗浄して、分析されている細胞又は物 質からのスペクトル反応に悪影響を及ぼす総ての物質を除去することができる。 そのような細胞の洗浄は、任意の体積の洗浄液を有するピペットを用いて行うこ とができる。この洗浄工程は、望ましくない物質が細胞から洗浄によって除去さ れるまで、繰り返される。 細胞の定着は、細胞の振動スペクトル分光分析から良好な応答を得る方法を提 供する。細胞を採集した直後にスペクトル観察が行われる構造においては、基本 的に、定着は使用されず、そうでない場合には、定着は好ましい方法である。し かしながら、幾つかの標本からの細胞を準備して分光計によって観察するまでそ のまま放置する自動化された分析システム(例えば、大型の集中検査装置)にお いては、定着を用いて、多数の標本に対して分光法を上手く使用できるようにす る。 分析すべき細胞の別の処理方法は、振動スペクトル分光法によって観察される 準備が整うまで、そのような細胞を冷凍することである。一旦解凍すると、その ような細胞は、分析される時まで、低温で調製されて保持される。しかしながら 、そのような操作は、細胞及び組織の赤外線分光分析又はラマン分光分析による 観察を極めて煩雑にし且つ高価にする。 定着剤を細胞に加える場合には、そのような定着剤に基づくアーチファクトが 存在しないようにするために、分光観察を行う前に定着剤を除去することが重要 である。定着剤は、細胞が標本ホルダ100の窓104の上に捕捉された後に、 そのような細胞を望ましい範囲で洗浄することによって、除去することができる 。すなわち、定着剤は、適宜な溶液で窓104を洗浄することによって、除去さ れる。 子宮頸細胞を採集する際には、そのような細胞は、ブラシ又はスパチュラ(へ ら)によって子宮頸から掻き取られる。標準的な細胞学的スミアを準備する際に は、ブラシ及び/又はスパチュラに付着した細胞をガラススライドの上に塗りつ ける。しかしながら、分光分析を行うためには、緩衝生理食塩水及び定着剤を収 容するキャップ付きの瓶の中に、上記採集装置を入れる。上記密封した瓶を激し く振って上記細胞をブラシ及びスパチュラから分離させ、細胞を採集瓶の中の液 体に懸濁させる。細胞のサスペンションを上記瓶から吸引して、標本ホルダ10 0の窓104に付加することができる。細胞が採集されている上記瓶から細胞を 取り出すと、細胞は定着される。 細い針による吸引によって上記瓶から採集された細胞は、液体が充填されたシ リンジの中に吸引される。このようにして採集された細胞は、標本ホルダ100 の窓104に直接付加することができる。この作業は、数秒の細胞採集の間に行 うことができる。この様子は、図6に参照符号200で示されている。 図6においては、シリンジ202の液体208は、シリンジ202のプランジ ャ210に正圧が作用した時に、針206を通してリザーバ204から排出され る。細胞は、標本ホルダ100の窓104の上に置かれた後に、定着され、これ により、細胞に定着剤を添加し、更に、定着剤の中の細胞のサスペンションを窓 104に付加するという中間的な工程を省略することができる。定着は、標本ホ ルダ100の窓104に定着剤を添加することによって行うのが好ましい。真空 を遮断して、定着剤と細胞との間の接触時間を調節する。この期間の後、定着剤 を除去するため真空にする。次に、過剰な定着剤を、適宜な洗浄液によって、真 空下で細胞から洗浄除去する。また、定着が完了した後に、一連の洗浄工程を行 って、定着剤を細胞から除去する。 本発明は、標本ホルダ100の窓104への細胞の迅速な付加を容易にすると 共に、分光分析のための標本の準備を簡素化する。本発明は、また、スペクトル 的に関心のない、あるいは、細胞の分光分析を阻害する可能性のある生物学的な 物質を標本ホルダ100から除去するユーザの能力を向上させる。これは、例え ば、窓104の上の標本の中の粘液の量を減少させる場合に望ましい。ユーザは 、この作業を、窓104の上に捕捉された細胞を大量の水又は通常の生理食塩水 で繰り返し洗浄することによって、行うことができる。スペクトル的に関心のな い「汚染物質」、又は、細胞のスペクトルを混乱させる恐れのある物質を除去す る作業を簡素化する別の方法は、上述の汚染物質と反応する化学的な混合物で窓 を洗浄することである。例えば、粘液を除去することが望ましい場合には、窓の 上に捕捉された細胞を粘液溶解薬で洗浄して、そのような粘液を除去することが できる。この点に関して、洗浄液と窓104の上に捕捉された細胞との間の接触 時間は、付与する真空の強度を変化させることによって、調節することができる 。この操作は、ポリエチレン、ポリプロピレン、又は、他の適宜な疎水性物質の 場合のように、ボディが非湿潤性である場合に、特に価値がある。 本発明によれば、窓104の上に捕捉された細胞の準備は、所望の目的に対し て変更することができる。表面分子から成る振動的に有用なプローブを含む溶液 を、窓の上に捕捉された細胞と反応させ、その後、細胞の分光分析を行う前に除 去することができる。これは、細胞の所望のスペクトル的な特徴を強調又は抑制 する手段を提供する。 また、本発明によれば、窓104の上の小さな細胞を大きな細胞から取り除く ことができる。子宮頸細胞の標本は、血球を含むことが多く、そのような血球は 、子宮頸上皮細胞のサイズに比較して、極めて小さい。窓104の孔径(気孔寸 法)を適正に選択することによって、上皮細胞を血球から分離することができる 。これは、汚染する多数の血球が存在する場合に、少量の上皮細胞の分光分析を 向上させる。 上述の例は、比較的少量(例えば、1乃至2mlあるいはそれ以下)の体液の 中の細胞を処理する際に応用できる。本発明は、大量の体液の中で極めて薄いサ スペンションになっている細胞を処理する際にも等しく適用できる。これは、少 数の細胞が存在している、尿、腹水、胸膜液、脳脊椎液の如き液体がリットル単 位で存在する場合でも適用することができる。そのような大量の体液は、細胞を 前処理することなく、あるいは、何等かの方法でそのような細胞を濃縮すること なく、標本ホルダ100の窓104に容易に直接付加することができる。後に説 明するように、数リットルまでの液体の全量、及び、大きな体積の中に懸濁した 総ての細胞を標本ホルダ100の窓104に付加することができる。 図7を参照すると、大量の希薄な細胞サスペンションを処理する場合には、参 照符号260でその全体を示す標本ホルダ及び真空濾過装置は、着脱自在な漏斗 262を備えており、この漏斗は、標本ホルダ100のボディ102の頂面の溝 106の中に設けられる。漏斗262は、ボディ102の溝106に嵌合する寸 法を有する底縁部208を有している。この底縁部208から上方に隔置されて いるのは、漏斗262を取り扱うために使用される円形のフランジ266である 。漏斗262は、細胞の漏洩及び損失を阻止する。 図8は、振動スペクトル分光分析を行うために細胞を窓304に付加して濃縮 するための装置の第2の実施例を参照符号300で示している。図8においては 、窓304は、フィルタホルダ302のボディ308に永続的に取り付けられる のではなく、自由であって、フィルタホルダ302に挿入される。窓304は、 フィルタホルダ302の中に設けられており、該フィルタホルダ302は、使用 後に開いて窓304を取り出せるようになっている。フィルタホルダ302は、 適宜な材料から形成することができる。 フィルタホルダ302は、フリット308及びキャップ314を備えるのが好 ましい。これらフリット及びキャップは、成型プラスチックから形成されるのが 好ましい。キャップ314は、中空の部材を有しており、この中空の部材は、頂 部から上方に伸長している。キャップ314及びフリット308は、密封可能に 且つ着脱自在に嵌合する。フィルタホルダ302は、窓304を適所に保持して 、正圧が作用した時に窓が引き剥がされるのを防止している。 図8を参照すると、窓304は、フリット308の上に設けられている非多孔 性のフレーム312によって包囲されている。フレーム312は、窓304の上 に収集された細胞を小さい面積に制限し、細胞が装填された後の窓304の操作 を容易にしている。 図9は、フリット308の平面図を示している。フリット308は、窓304 の下方に設けられていて、フラスコ152に流体連通する複数の開口310を有 している。 キャップ314の頂部から上方に伸長している上記部材は、ルーエロック32 2又は他の適宜な取り付け機構を介して、シリンジ320に接続されている。プ ランジャ324が、シリンジ320の頂端部に設けられていて、細胞を含む液体 を窓304に向かって下方へ押し出すようになっている。より詳細に言えば、シ リンジ320の筒部の中の液体媒体の中に懸濁している細胞は、シリンジ320 のプランジャ324に正圧を加えて、フィルタホルダ302の中に保持された窓 304によってサスペンションを濾過することにより、窓の上に採集される。こ の操作を行った後に、窓304の非多孔性の枠312を掴むことによって、細胞 が付着した窓304をフィルタホルダ302から取り外す。フィルタホルダ30 2は、該フィルタホルダがプラスチック又は他の廉価な材料から形成されている 場合には、廃棄され、また、ステンレス鋼又は他の高価な材料から形成されてい る場合には、洗浄して再使用することができる。 捕捉された細胞を有する窓304は、図11A及び図11Bに示す使い捨て可 能な標本ホルダ350のボディ352に装着される。図11Aは、標本ホルダの 平面図を示しており、また、図11Bは、その底面図を示している。窓304を 標本ホルダ354のボディ352に装着するための他の方法を用いることができ る。例えば、窓304をスチール製の標本ホルダに磁気的に装着することができ る。 捕捉された細胞を有する窓304は、フィルタホルダ302から取り外されて 、赤外線透過性のサポート380に入れられる。図10に示すこの透過性のサポ ートは、結晶質のCaF2又は他の結晶質の赤外線透過性の物質から形成される のが好ましい。窓304及びサポート380は、標準的な赤外線標本ホルダ35 4に装着することができる。 図12を参照すると、子宮頸細胞をブラシ又はスパチュラから取り除くための アセンブリが示されている。変形されたシリンジ400の筒部402からプラン ジャを取り外した状態で、細胞が付着しているブラシ又はスパチュラを上記筒部 の中の液体媒体の中に入れる。キャップ406を筒部402の頂部に置き、上記 アセンブリを振って、細胞を採集装置から流体媒体の中に落とす。キャップ40 6を取り除き、採集装置を筒部402から取り出す。次に、シリンジにプランジ ャ404を嵌合させる。プランジャ406を用いて、細胞を含む流体媒体に正圧 を加える。 細胞を採集して濃縮するための装置の第3の実施例が、図13に示されている 。この実施例は、シリンジ400(図12)の底部を穿刺するようにキャップ3 14に取り付けられた金属の導管を有している。シリンジ400のプランジャ4 04に正圧を加えると、液体媒体の中の細胞が窓304に付加される。また、サ スペンション中の子宮頸細胞、あるいは、適宜なタイプの採集管の中の他の任意 のタイプの細胞が、標準的なシリンジの中に吸引される。次に、標準的なシリン ジを図8に示すようにフィルタホルダ302に取り付け、サスペンション中の細 胞をフィルタホルダの中に保持された窓に付加する。 図4A、図4B、図5A及び図5Bに示す本発明の実施例に関して説明したい ずの細胞の操作方法も、図8乃至図13の実施例に応用することができる。例え ば、細胞は、フィルタホルダの中の窓に捕捉された後に、シリンジを交換して上 記窓を適宜な定着剤で処理することにより、定着させることができる。図8乃至 図13に示すフィルタホルダ及びシリンジ装置は、定着された細胞と共に使用す ることができる。定着された細胞を用いる場合には、シリンジを適宜な洗浄液に 変えることによって、残留する定着剤を細胞から洗浄除去する。また、定着剤、 あるいは、使用する可能性のある他の試薬が、細胞を加えるシリンジの中に存在 することがある。 図14の参照符号500を参照して、本発明の装置及び方法(自動的及び半自 動的な)を説明する。強烈に振とうして細胞を採集装置から採集装置502中の 液体サスペンション552の中へ移動させた後に、参照符号500でその全体が 示されている装置を用いて、手動操作によってあるいは自動的に細胞を収集し且 つ濃縮して分析を行う。管506の第1の端部509は、採集装置502の中の 液体サスペンション552の中に位置している。ポンプ516が、管506の中 で矢印「A」の方向に液体媒体を流す。細胞は、管506の端部507から標本 ホルダ530の窓532へ供給される。フラスコ520の中の真空圧が、上記細 胞に伴っていた液体を窓及びフリットを通してフラスコの中に吸引する。この作 用は、自動的に行われる。自動操作を行うための吸引速度は、濾過速度に実質的 に一致するのが好ましいが、吸引速度を濾過速度よりも遅くして、細胞がこぼれ たり無駄になるのを防止することができる。細胞の全て又は一部がこのようにし て窓532に加えられる。付加すべき細胞の量は、吸引体積を制御する装置によ って調節することができる。装置のこの特徴でさえ、自動的に制御することがで き、そのような自動的な制御は、窓に付加される細胞の量を調節するために特に 有用である。 図14を参照すると、吸引ピペット506と標本ホルダ530の窓532との 間の流路の吸引される流れが、適宜な光学的なウィンドによって、連続的に監視 されている。ウィンド512は、視覚的に、あるいは、参照符号540、542 で示すセンサを介して、観察することができる。この点に関して最も簡単な方法 である本発明の好ましい実施例においては、光散乱によって濁度を監視する。流 れの中の細胞状物質の量を監視する他の方法は、例えば、タンパク質又はDNA の吸収によって行うことであるが、光散乱は、短い波長において効果がある。標 本ホルダ530の窓532へ流れる流れの中の細胞状物質の量を監視するために 使用される光学的な方法とは別に、組み込み型のプログラムが、吸引する流速と 濁度(あるいは、他の光学的な性質)の測定値とを関連づけて、最適な数の細胞 を有する標本を窓532の上に得るために窓532に付加すべきサスペンション の体積を計算する。この体積の細胞が付加された後に、吸引を停止する。 サスペンションの中の細胞を均一に分布させるために、振とうして細胞を採集 装置から移動させた後に、ショ糖又は他の適宜な物質を添加することによって、 採集液体を高い密度に維持する。採集液体の密度を高めて細胞の沈降速度を低下 させるためにどのような物質を用いた場合でも、そのような物質は、必要な数( 濁度の測定値に基づく)の細胞を窓532に付加した後に、窓から洗浄除去され なければならない。不適当な数の細胞が付加された場合には、総てのサスペンシ ョンを吸引した後に、装置は、そのような状態を示すプリントアウト、フラッシ ュ灯あるいは他の適宜な警報(図示せず)を与えることができる。 大型の臨床病理学検査装置においては、完全に自動的な標本準備を行うことが できる。そのような作業においては、細胞を収容する瓶が自動的に振とうされる 。 2つの標本ホルダ(一方は、子宮頸内の標本用であり、他方は、子宮頸外の標本 用である)には、同じ識別コードが自動的に押印される。次に、子宮頸内及び子 宮頸外の細胞のサスペンションを吸引して、適宜な窓に付加する。各々の基板に 付加される細胞の数の制御は、上述のようにまた図14に示すように行われる。 細胞を付加した後に、上述のように、細胞を洗浄するための及び/又は定着剤で 細胞を処理するための、並びに、細胞に特定の変更を与えるための特定の化学的 な処理を行うためのルーチンが実行される。 図4においては、標本ホルダ100の窓104は、約3mmの直径を有するの が好ましい。標準的な赤外線分光分析における光ビームは、1.3mm程度まで 減少される。顕微鏡のアタッチメントを用いると、回折効果の限界まで、より小 さな光ビームを得ることができる。中赤外線においては、回折限界は、単一の細 胞の寸法よりも大きい。しかしながら、近赤外線においては、細胞の寸法の光ビ ームを生ずることができ、そのような光ビームもラマン散乱による分光分析に適 用することができる。 一般的に、細胞に集中されたスペクトルは、ある標本の中の総ての細胞の平均 スペクトルを表す。細胞の中の病気を検知して病気の重大性の段階を決める振動 スペクトル分光分析の能力は、複数の細胞を一時に観察することによって、最大 化することができる。そのようにするためには、上述の細胞が窓の表面にわたっ て広がるように、窓に付加することを必要とする。本発明によれば、窓への細胞 の付加は、調節された状態で細胞を窓に付加する方法を提供し、これにより、最 小数の細胞に関して一時に、あるいは、一つの細胞に関して一時に、振動スペク トルを同時に収集することができる。そのようにするためには、サスペンション の中の吸引された細胞を図14に示すように窓に付加する。 液滴のサイズ(サスペンションの中の細胞の濃度に一部依存する)、及び、そ の窓の上での位置に関する液滴状の付加は、窓の水平方向及び垂直方向にわたっ てピペットの先端を小さな増分(例えば、1μm)で駆動するコンピュータソフ トウエアによって、制御される。一時に付加される液体の量は小さく、窓にわた って広がることができないので、細胞は、堆積した場所で「膠着」する。そこで 、細胞を液滴の状態で洗浄するあるいは上述のように細胞を処理するための基準 と して、細胞が堆積する窓の座標を用いる。最後に、窓の上の細胞の位置の座標を 、顕微鏡の光学系を有する分光計にオンラインで供給する。この分光計は、窓の 表面の複数の領域を横断して移動してそのような領域をサンプリングする各々の 座標から、インターフェログラム(interferogram)を収集して積算する。この ように、ソフトウエアは、窓の上の細胞の位置に関して記憶された座標に基づい て、収集を指揮する。積算された各々のスペクトルは、窓全体が(場合によって は細胞毎に)走査されるまで、あるいは、病気の診断を確定することができるま で、別個に、且つ、窓の走査と同時に、分析される。 本明細書に使用する用語及び表現は、説明のためのものであって、限定的なも のではない。そのような用語及び表現を用いる際には、図示の及び説明した特徴 の均等物又はその一部を排除する意図はなく、本発明の範囲内で種々の変更を行 うことが可能であることを認識する必要がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // G01N 33/48 G01N 33/48 P (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 細胞を採集して濃縮するための振動スペクトル分光分析に使用される標 本ホルダであって、 所定の形状を有すると共に、赤外線エネルギ及びラマンエネルギに対して透過 性を有する、中央のボディと、 該ボディを貫通する段付きの開口と、 該段付きの開口の中の設けられる窓とを備えており、 前記窓は、赤外線エネルギ及びラマンエネルギに対して透過性を有すると共に 、該窓を貫通する所定サイズの気孔を有するように構成されたことを特徴とする 標本ホルダ。 2. 振動スペクトル分光分析に使用される標本ホルダの窓の上に細胞を採集 するための装置であって、 真空源に接続される第1の出口、ドレン手段に接続される第2の出口、及び、 頂端部を有している、容器と、 該容器の前記頂端部に封止的に接続されると共に、前記標本ホルダに嵌合され るようになった表面を有する、インターフェース部材とを備えており、 該インターフェース部材は、前記標本ホルダの前記窓、及び、前記容器の両方 に流体連通するように構成されたことを特徴とする装置。 3. 振動スペクトル分光分析に使用される細胞を採集するための装置であっ て、 細胞を採集して濃縮するための標本ホルダを備えており、 該標本ホルダは、更に、 所定の形状を有すると共に、赤外線エネルギ及びラマンエネルギに対して透過 性を有する、中央のボディと、 該ボディを貫通する段付きの開口と、 該段付きの開口の中の設けられる窓とを備えており、 前記窓は、赤外線エネルギ及びラマンエネルギに対して透過性を有すると共に 、該窓を貫通する所定サイズの気孔を有するように構成されており、 当該装置は、更に、 細胞を前記標本ホルダの窓の上に採集して濃縮させるためのアセンブリを備え ており、 該アセンブリは、 真空源に接続される第1の出口、ドレン手段に接続される第2の出口、及び、 頂端部を有する、容器と、 該容器の前記頂端部に封止的に接続されると共に、前記標本ホルダに嵌合する ようになった表面を有する、インターフェース部材とを備えており、 該インターフェース部材は、前記標本ホルダの窓、及び、前記容器の両方に流 体連通するように構成されたことを特徴とする装置。
JP9501656A 1995-06-07 1996-06-06 赤外線及び/又はラマン分光分析に使用される生物細胞標本ホルダ Pending JPH11507724A (ja)

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