JP2018169189A - 電波時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信感度が高い電波時計を提供する。【解決手段】電波時計は、風防ガラス31と、文字板51と、文字板51に入射する光を電力に変換する受光領域が設けられた太陽電池基板53と、文字板51の外周に隣接し、かつ、文字板51の面および太陽電池基板53の面のうち少なくとも一方に設けられるアンテナ10bと、アンテナ10bと受光領域との間に配置され、誘電率が文字板51より大きい高誘電体と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、衛星等から信号を受信する電波時計に関する。
GPS(Global Positioning System)等を構成する衛星からの送信信号に含まれる時刻情報を受信して時刻を修正する携帯型の電波時計が実用に供されている。電波の受信のためのアンテナの配置、またそのアンテナへの給電方法については、時計の機能を損なわずかつ必要な受信感度が得られるように決定されている。
特許文献1の図10には、液晶パネル88とアンテナ体40との間に誘電体補助部材41を配置することが開示されている。波長短縮効果によりアンテナ体40を小型化することで、アンテナ体40と液晶パネル88との距離が確保される。
特許文献2の図2には、ソーラーパネル120Aを有する電子時計において、GPSアンテナ11が、リング状の誘電体基材111と、その表面に形成されるアンテナ電極112とを含むこと、またGPSアンテナ11が非導電性のダイヤルリング140に収容されることが開示されている。
特開2015−143664号公報 特開2011−21929号公報
発明者らは、ソーラー電波時計において、アンテナ電極を、文字板の近傍かつ外装ケースの外周にそって配置することを検討している。一般的にソーラー電波時計では、太陽電池は文字板のすぐ裏側に配置されているため、アンテナ電極と太陽電池とが近接する。太陽電池は金属を含み導電性があるため、受信感度に影響が生じてしまう。一方、太陽電池とアンテナ電極との距離を確保すると、太陽電池の面積が小さくなってしまい電力の確保が難しくなる。
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであって、その目的は、その目的は、受信感度が高い電波時計を提供することである。
(1)風防と、文字板と、前記文字板に入射する光を電力に変換する受光領域が設けられた太陽電池基板と、前記文字板の外周に隣接し、かつ、前記文字板の面および前記太陽電池基板の面のうち少なくとも一方に設けられるアンテナと、前記アンテナと前記受光領域との間に配置され、誘電率が前記文字板より大きい高誘電部材と、を含む電波時計。
(2)(1)において、前記文字板または前記太陽電池基板は前記アンテナと前記受光領域との間に開口を有し、前記高誘電部材の少なくとも一部は、前記開口の内側に配置される、電波時計。
(3)(1)または(2)において、前記文字板、前記太陽電池基板、前記アンテナおよび前記アンテナが格納される金属の外装ケースをさらに含み、前記高誘電部材は、前記アンテナと前記受光領域との間に配置される第1の部分と、前記アンテナの外側に配置される第2の部分と、を含む、電波時計。
(4)(3)において、前記高誘電部材は、前記アンテナの前記風防側の面に隣接する第3の部分をさらに含む、電波時計。
(5)(1)から(4)のいずれかにおいて、前記高誘電部材は前記風防と前記文字板の間に設けられた見返し部材である、電波時計。
本発明によれば、受信感度が高い電波時計を提供することができる。
第1の実施形態にかかる衛星電波腕時計の一例を示す平面図である。 図1に示される衛星電波腕時計のII−II切断線における断面図である。 文字板、太陽電池基板およびアンテナ電極の一例を示す平面図である。 衛星電波腕時計の回路構成の概略を示すブロック図である。 文字板、太陽電池基板およびアンテナ電極の他の一例を概略的に示す断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 第2の実施形態にかかる衛星電波腕時計の一例を示す部分断面図である。 太陽電池基板およびアンテナ電極の一例を示す平面図である。 太陽電池基板およびアンテナ電極の他の一例を概略的に示す断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 太陽電池基板およびアンテナ電極の他の一例を示す平面図である。 太陽電池基板およびアンテナ電極の他の一例を示す平面図である。 太陽電池基板およびアンテナ電極の他の一例を示す平面図である。 太陽電池基板およびアンテナ電極の他の一例を示す平面図である。 太陽電池基板およびアンテナ電極の他の一例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では本発明の実施形態にかかる衛星電波腕時計1について説明する。本実施形態に係る衛星電波腕時計1は、時刻情報を含んだ衛星電波を受信し、当該受信された衛星電波に含まれる時刻情報を用いて自身が計時している時刻の修正や測位を行う。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態にかかる衛星電波腕時計1の外観の一例を示す平面図であり、図2は、図1に示される衛星電波腕時計1のII−II切断線における断面図である。これらの図に示されるように、衛星電波腕時計1は、風防ガラス31と、風防ガラス31を保持するベゼル32と、円筒状の胴38と、胴38の下に設けられる図示しない裏蓋とを含む。これらは衛星電波腕時計1の外形を構成している。胴38およびベゼル32は、風防ガラス31および裏蓋に挟まれている。胴38、ベゼル32、裏蓋は、衛星電波腕時計1の外装ケースを構成している。以下では、衛星電波腕時計1の中心から風防ガラス31へ向かう向きを上、裏蓋へ向かう向きを下と表記する。
胴38は金属からなり、上下にそれぞれ穴を有する。ベゼル32は胴38の上の穴の形状に応じたリング状のセラミックスであり、ベゼル32はその上の穴にはめ込まれることで胴38に接続されている。また裏蓋は金属からなり胴38の下の穴の形状に応じた平面を有し、裏蓋はその下の穴にはめ込まれている。風防ガラス31は、ベゼル32の上側の開口の形状に応じた平面形状を有し、ベゼル32のその開口にはめ込まれている。風防ガラス31とベゼル32とはパッキンを介して接しており、パッキンにより風防ガラス31が固定されている。またベゼル32と胴38とはパッキンを介して接している。また、耐衝撃性と防水性が劣るものの、パッキンの代わりにカシメや接着などでベゼル32に風防ガラス31を固定してもよい。
また、衛星電波腕時計1は、アンテナ電極10a,10b、リング状の見返しリング34、文字板51、導電ピン41、時針52a、分針52b及び秒針52c、太陽電池基板53、地板、ムーブメントを含む。これらは、風防ガラス31、ベゼル32、胴38、裏蓋に囲まれた空間に配置されている。見返しリング34は、文字板51と風防ガラス31との間に配置されている。また、平面視で見返しリング34とアンテナ電極10a,10bとは重なっている。導電ピン41は、アンテナ電極10a,10bの下にある。文字板51のうちアンテナ電極10a,10bの下にはスルーホールが存在し、そのスルーホールの内部にはスルーホール電極42が形成されている。導電ピン41は、スルーホール電極42を介してアンテナ電極10a,10bと電気的に接続されている。導電ピン41はばねにより上下方向に伸縮する。ムーブメントは、外装ケース内に配置されており、地板、回路基板、駆動回路などを含む。
図3は、文字板51、太陽電池基板53およびアンテナ電極10a,10bの一例を示す平面図である。図3では、説明のため、見返しリング34や外装ケースは図示されていない。
アンテナ電極10a,10bは、文字板51の上側(表側)に、文字板51の周縁に沿って延びるように配置されている。図1の例では、アンテナ電極10a,10bのそれぞれは円弧状であり、文字板51の表側に配置されている。アンテナ電極10a,10bは衛星から送信される衛星信号を受信する。特に本実施形態では、アンテナ電極10a,10bはいわゆるダイポールアンテナであり、GPS(Global Positioning System)衛星から送信される周波数約1.6GHzの電波を受信する。GPSは、衛星測位システムの一種であって、地球の周囲を周回する複数のGPS衛星によって実現されている。アンテナ10a,10bのうち互いに隣接する部分は給電点43である。給電点43の下側はスルーホール電極42に接しかつ導電ピン41と電気的に接続されている。なお、アンテナ電極10a,10bは文字板51の下側(裏側)に設けられてもよい。
太陽電池基板53は例えばポリイミド等の有機フィルムであり、その上にシリコンや金属を含む発電領域61が形成されている。発電領域61は、光を受けて発電する。図3の例では、太陽電池基板53は平面視で円形であり、太陽電池基板53のほぼ全域が発電領域61である。発電領域61はシリコンや金属を含み、導電性を有する。太陽電池基板53は文字板51の下側(裏側)に配置されており、かつ、平面視で文字板51の外周より内側に配置されている。発電領域61とアンテナ電極10a,10bとは、平面視で重なっていない。
文字板51には弧状の開口57が設けられている。弧状の開口57は発電領域61とアンテナ電極10a,10bとの間に配置される。また、見返しリング34はその下面34dに、下方向に突出する突出部34pを有し、その突出部34pは開口57に挿入されている。言い換えると、突出部34pの少なくとも一部は開口57の内側に配置されている。ここで、見返しリング34は、セラミックスや高誘電樹脂などを含み、文字板51より誘電率が高くなっている。図1や図3の例では、開口57の弧の長さはアンテナ電極10a,10bの長さの和より大きいが、開口57の弧の長さはアンテナ電極10a,10bの長さの和と同じまたは短くてもよい。また、文字板51に設けられる開口57の数が2以上であってもよい。例えば、アンテナ電極10a,10bに沿って破線のように並ぶ複数の開口57が文字板51に設けられてもよい。
図4は、衛星電波腕時計1の回路構成の概略を示すブロック図である。バラン回路21は、ダイポールアンテナのような平衡型アンテナを不平衡な特性を有する同軸配線や受信回路22に接続するために、アンテナ電極10a,10bが受信した信号を変換する。バラン回路21とアンテナ10a,10bとは、導電ピン41を介して接続されている。バラン回路21とアンテナ10a,10bとは、FPC基板(フレキシブルプリント基板)により接続されてもよい。また、そのFPC基板にバラン回路21や、マッチング回路が配置されてもよい。マッチング回路は、アンテナ10a,10bとの接続におけるインピーダンス不整合を解消する回路である。受信回路22は同軸配線を介してバラン回路21に接続されている。受信回路22はアンテナ電極10a,10bが受信した信号を復号し、復号の結果得られる衛星信号の内容を示すビット列(受信データ)を出力する。より具体的には、受信回路22は高周波回路(RF回路)及びデコード回路を含んでいる。高周波回路は、高周波数で動作し、アンテナ電極10a,10bが受信したアナログ信号に対して増幅、検波を行って、ベースバンド信号に変換する。デコード回路は、高周波回路が出力するベースバンド信号を復号してGPS衛星から受信したデータの内容を示すビット列を生成し、制御回路26に対して出力する。
制御回路26は、衛星電波腕時計1に含まれる各種回路や機構を制御する回路であり、例えば、マイクロコントローラと、モータ駆動回路と、RTC(Real Time Clock)とを含む。制御回路26は、受信データやRTCが出力するクロックに基づいて時刻を取得し、取得された時刻にあわせて駆動機構28に含まれるステップモータを駆動する。駆動機構28は、ステップモータと、輪列と、を含んで構成される。ステップモータの回転を輪列が伝達することによって、例えば時針52a、分針52b、及び秒針52cのうちいずれかを回転させる。これにより現在時刻が表示される。
GPSの受信信号などの高周波を扱う回路や配線は、周囲の金属などの導電部材の影響により受信感度が低下しやすい。特に、アンテナ電極10a,10bは、導電部材の影響をより受けやすく、受信感度が低下しやすい。一方、アンテナ電極10a,10bと導電部材との間に誘電率の高い部材を配置すると、その導電部材からの受信感度への影響を軽減することができる。本実施形態では、太陽電池基板53の発電領域61とアンテナ電極10a,10bとの間に誘電率の高い部材が配置されることにより、受信感度が向上する。また、発電領域61とアンテナ電極10a,10bとをより近づけることができ、発電領域61を確保しやすくなる。
また、アンテナ電極10a,10bの上面は誘電率の高い見返しリング34の下面34dに隣接しており、アンテナ電極10a,10bの内周側の側面に突出部34pが隣接している。これらにより、受信する電波の波長短縮効果を得ることもできる。
ここで、開口57に挿入される誘電率の高い部材は、見返しリング34でなくてもよい。図5は、文字板51、太陽電池基板53およびアンテナ電極10a,10bの他の一例を概略的に示す断面図である。図5の例では、開口57には見返しリング34と異なる高誘電体36が配置されている。高誘電体36は、アンテナ電極10a,10bの上を覆う第1の部分と、開口57を通り下方向に突出する第2の部分とを有する。高誘電体36は、図2と同じ断面においてL字形状を有する。高誘電体36は、例えばセラミックスや高誘電樹脂などの高誘電率の材料を含む。図5に示す例でも発電領域61の受信感度への影響を抑え、受信感度を向上させることができる。なお、高誘電体36はアンテナ10a,10bの上を覆わなくてもよく、断面が矩形であってもよい。
図2の例では、文字板51の中心から見てアンテナ電極10a,10bの内側のみに誘電率の高い部材が配置されているが、アンテナ電極10a,10bの外側にも誘電率の高い部材が配置されてよい。図6は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図であり、図2に対応する図である。図6の例では、ベゼル32は金属である。見返しリング34の下面34dかつ平面視でアンテナ電極10a,10bより外周側には、下方向に突出する突出部34sが設けられている。突出部34sは金属製のベゼル32とアンテナ電極10a,10bとの間に設けられている。金属製の外装ケースとアンテナ電極10a,10bとの間に誘電率の高い部材が設けられることにより、外装ケースの金属による受信感度への影響を低減することができる。また、平面視でアンテナ電極10a,10bの外側の側面にも誘電率の高い部材が隣接することにより、さらに波長を短縮する効果を得ることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。以下では、主に、第1の実施形態との相違点について説明する。
図7は、第2の実施形態にかかる衛星電波腕時計1の一例を示す部分断面図である。図8は、太陽電池基板53およびアンテナ電極10a,10bの一例を示す平面図である。図7,図8は、図2,図3に対応する図である。第2の実施形態では、アンテナ電極10a,10bは、太陽電池基板53の表側の面に配置されている。なお、アンテナ電極10a,10bは、太陽電池基板53の裏側の面に配置されてもよい。
太陽電池基板53は、受光し発電する発電領域61を有する。図8の例では、太陽電池基板53は平面視で円形であり、その外周面はベゼル32の内周面に対向している。発電領域61は、ほぼ円形であり、太陽電池基板53の外周より内側に配置されている。なお、太陽電池基板53は文字板51の下側(裏側)に配置されている。発電領域61とアンテナ電極10a,10bとは、平面視で重なっていない。また、太陽電池基板53の裏側かつ発電領域61のうちには、発生した電力を取り出すための2つの接続電極62が設けられている。2つの接続電極62は、それぞれ正極、負極であり、2つの接続電極62は太陽電池基板53の下側に達し、電源制御回路に接続される。2つの接続電極62、給電部43のそれぞれにはピンなどにより接続されるため、力がかかる。2つの接続電極62は離間させることにより、太陽電池基板53にかかる力が分散される。また、力を分散させるため、2つの給電部43がある領域と接続電極62との間隔、および、2つの接続電極62の間隔を、等しくすることが好ましい。また、2つの接続電極62は、2つの給電部43が並ぶ領域と太陽電池基板53の中央部とを結ぶ線を対称軸として対称に配置されてもよい。なお、アンテナ電極10a,10bは、発電領域61に含まれるものと同じ導電性の材料により形成されてもよい。図8の例では、太陽電池基板53の発電領域61には1段の太陽電池セルが配置されているが、複数段の太陽電池セルが配置されてもよい。これは以降で説明する変形例においても同様である。また、見返しリング34の内周の側壁の上に追加の太陽電池基板53が設けられてよい。その側壁上にあるリング状の太陽電池基板53の発電領域61により、発電領域61の面積が増加する。
太陽電池基板53には弧状の開口59が設けられている。弧状の開口59は発電領域61とアンテナ電極10a,10bとの間に配置される。また、見返しリング34はその下面34dに、下方向に突出する突出部34pを有し、その突出部34pは開口59に挿入されている。言い換えると、突出部34pの少なくとも一部は開口59の内側に配置されている。文字板51は、平面視で開口59より内側に配置されている。また、見返しリング34は、太陽電池基板53の有機フィルムおよび文字板51より誘電率が高い。
本実施形態においても、太陽電池基板53の発電領域61とアンテナ電極10a,10bとの間に誘電率の高い部材が配置されている。これにより、受信感度を向上させている。また、発電領域61とアンテナ電極10a,10bとをより近づけることができ、発電領域61を確保しやすくなる。また、見返しリング34の下面34dや突出部34pがアンテナ電極10a,10bに隣接することにより、受信電波の波長を短縮する効果も得ることができる。
また、太陽電池基板53は有機フィルムであるため、製造の公差が小さく、位置ずれが起こりにくい。このため、アンテナ電極10a,10bを正確に形成することができ、アンテナ特性のばらつきを減らすことができる。また、アンテナ電極10a,10bだけでなく、給電点や給電配線も太陽電池基板53上に容易に形成することができる。なお、有機フィルムの誘電率は樹脂に比べて高いので、若干ではあるが文字板51上にアンテナ電極10a,10bを形成する場合より高い波長短縮効果を得ることができる。
図9は、太陽電池基板53およびアンテナ電極10a,10bの他の一例を概略的に示す断面図である。図9の例では、開口59には見返しリング34と異なる高誘電体36が配置されている。高誘電体36は、アンテナ電極10a,10bの上を覆う第1の部分と、開口57を通り下方向に突出する第2の部分とを有する。高誘電体36は、開口57を含む径方向の断面においてL字形状を有する。高誘電体36は平面視で弧状であってよい。図9に示す例でも発電領域61の受信感度への影響を抑え、受信感度を向上させることができる。ここで、見返しリング34は光透過性部材であってもよい。この場合、平面視で見返しリング34と太陽電池基板53とが重なる領域にも追加の発電領域61を設け、その追加の発電領域61に発電させることができる。
図10は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図である。図10の例では、ベゼル32は金属である。また、見返しリング34の下面34dかつ平面視でアンテナ電極10a,10bより外周側には、下方向に突出する突出部34sが設けられている。突出部34sは、金属製のベゼル32とアンテナ電極10a,10bとの間に設けられている。金属製の外装ケースとアンテナ電極10a,10bとの間に誘電率の高い部材が設けられることにより、外装ケースの金属による受信感度への影響を低減することができる。また、平面視でアンテナ電極10a,10bの外側にも誘電率の高い部材が隣接することにより、さらに波長を短縮する効果を得ることができる。また、突出部34sによりアンテナ電極10a,10bとベゼル32およびケース38との距離が確保され、また平面視でベゼル32とアンテナ電極10a,10bとが重ならない。これによっても、ベゼル32等による受信感度への影響を低減することができる。
なお、文字板51の外周がアンテナ電極10a,10bより外側にあってもよい。この場合、文字板51にも開口57が設けられてよい。また、発電領域61が開口59の内側にある太陽電池基板53が第1の実施形態にかかる衛星電波腕時計に用いられてもよい。これらの場合、文字板51の開口57および太陽電池基板53の開口59を貫くように誘電率の高い部材が配置されてよい。
図11は、太陽電池基板53およびアンテナ電極10a,10bの他の一例を示す平面図である。図11の例では、図8の例と異なり、導電ピン41の代わりに、FPC基板であるバラン基板46によってアンテナ電極10a,10bとバラン回路21とが接続されている。バラン基板46には、アンテナ電極10a,10bに接する電極と、バラン回路21と、接続電極44とが配置されている。バラン回路21は、アンテナ電極10a,10bと接続電極44との間に配置されている。図11では、バラン基板46が径方向外側に突出しているが、衛星電波腕時計1の内部では平面視でバラン回路21および接続電極44が太陽電池基板53と重なるように折り曲げられている。接続電極44はバラン回路21と受信回路22とを電気的に接続するための電極であり、太陽電池基板53の下側に配置される回路基板と電気的に接続されている。接続電極44は同軸構造を有する。ここで、バラン基板46と太陽電池基板53とが一体化していてもよい。太陽電池基板53が有機フィルムであれば、太陽電池基板53がバラン基板に相当する突出部を有し、その突出部が折り曲げられてもよい。
図12は、太陽電池基板53およびアンテナ電極10a,10bの他の一例を示す平面図である。図11の例では、図8の例と異なり、発電領域61は、開口59に隣接する第1の弧状領域と、開口59に隣接せず第1の弧状領域より半径の大きい第2の弧状領域とを含む。第2の弧状領域のうち外周側の端は、太陽電池基板53の外周に隣接している。接続電極62は、第2の弧状領域に設けられており、中心からの距離は第1の弧状領域の半径より大きい。図12の例では、平面視で太陽電池基板53は見返しリング34と重なっていない。これにより、アンテナ10a,10bを径方向のより内側に配置しつつ、発電領域61を確保することができる。また、2つの接続電極62、給電部43のそれぞれにはピンなどにより接続されるため、力がかかる。2つの接続電極62は離間させることにより、太陽電池基板53にかかる力が分散される。また、力を分散させるため、2つの給電部43がある領域と接続電極62との間隔、および、2つの接続電極62の間隔を、等しくすることが好ましい。なお、見返しリング34を光透過性の部材にし、平面視で見返しリング34とアンテナ電極10a,10bおよび第2の弧状領域の一部が重なるようにしてもよい。
図13は、太陽電池基板53およびアンテナ電極10a,10bの他の一例を示す平面図である。図13の例は、図8の例と異なり、発電領域61の接続電極62と、給電部43とは、太陽電池基板53の中心部を挟むように設けられている。2つの接続電極62は互いに隣接している。また、発電領域61は、円形の領域と、その円形の領域から外周側に突出する領域と、を含む。接続電極62はその突出する領域に配置されている。また、開口59、アンテナ10a,10bおよび接続電極62は平面視で見返しリング34と重なっており、表側からこれらが視認されることによる審美性の低下を防ぐことができる。また、接続電極62が給電部43から離れることにより、受信感度への影響をさらに軽減できる。
図14は、太陽電池基板53およびアンテナ電極10a,10bの他の一例を示す平面図である。図14の例では、太陽電池基板53の下側の面にバラン回路21、マッチング回路および接続電極44が配置されている。また、発電領域61は、平面視でバラン回路21、マッチング回路および接続電極44と重ならないように設けられている。より具体的には、発電領域61は、図12の例における発電領域61から給電点43の径方向内側にある矩形領域が切り欠かれた形状を有する。この切り欠かれた矩形領域に重なるようにバラン回路21、マッチング回路および接続電極44が配置されている。図14の例ではバラン回路21等をより風防に近い位置に配置することができ、ムーブメントによる受信感度への影響を低減しやすくなる。また、平面視で発電領域61とバラン回路21やマッチング回路、接続電極44と重ならないことにより、発電領域61に含まれる金属による受信感度への影響を軽減することができる。なお、バラン回路21およびマッチング回路は太陽電池基板53の表側の面に配置することも可能である。バラン回路21の厚みによる影響を防ぐには、バラン回路21およびマッチング回路は裏側の面に配置することが好ましい。
図14の例では、開口59は2つの部分に分割されている。2つの部分のうち1つはアンテナ電極10aに隣接し、もう1つはアンテナ電極10bに隣接する。太陽電池基板53のうち開口59の2つの部分の間には、接続領域が存在する。接続領域は、開口59より径方向外側と開口59より径方向内側とをつなぎ、接続領域には給電部43とバラン回路21とを接続する配線が配置されている。
図15は、太陽電池基板53およびアンテナ電極10a,10bの他の一例を示す平面図である。図15の例は、図14の例と異なり、平面視で接続電極44と発電領域61とが重なっている。アンテナ電極10a,10bからバラン回路21までの回路は、特に金属の影響を受けやすいため、バラン回路21と発電領域61とが平面視で重ならないことが望ましい。一方、バラン回路21から受信回路22までの接続経路は金属の影響は比較的小さい。金属の影響の小さい接続電極44と発電領域61とを重ねることにより、受信感度の低下を抑えつつ、発電領域61を確保することができる。図15の例においても、図14の例と同様に開口59は2つの部分に分割されており、開口59の2つの部分の間には接続領域が形成されている。
これまでに、衛星電波腕時計1に本発明を適用した場合について説明したが、例えば腕時計と異なる携帯用の小型の時計にも適用できる。
1 衛星電波腕時計、10a,10b アンテナ電極、21 バラン回路、22 受信回路、26 制御回路、28 駆動機構、31 風防ガラス、32 ベゼル、
34 見返しリング、34d 下面、34p,34s 突出部、36 高誘電体、38 胴、41 導電ピン、42 スルーホール電極、43 給電部、44 接続電極、46 バラン基板、51 文字板、52a 時針、52b 分針、52c 秒針、53 太陽電池基板、57,59 開口、61 発電領域、62 接続電極。

Claims (5)

  1. 風防と、
    文字板と、
    前記文字板に入射する光を電力に変換する受光領域が設けられた太陽電池基板と、
    前記文字板の外周に隣接し、かつ、前記文字板の面および前記太陽電池基板の面のうち少なくとも一方に設けられるアンテナと、
    前記アンテナと前記受光領域との間に配置され、誘電率が前記文字板より大きい高誘電部材と、
    を含む電波時計。
  2. 請求項1に記載の電波時計において、
    前記文字板または前記太陽電池基板は前記アンテナと前記受光領域との間に開口を有し、
    前記高誘電部材の少なくとも一部は、前記開口の内側に配置される、
    電波時計。
  3. 請求項1または2に記載の電波時計において、
    前記文字板、前記太陽電池基板、前記アンテナおよび前記アンテナが格納される金属の外装ケースをさらに含み、
    前記高誘電部材は、前記アンテナと前記受光領域との間に配置される第1の部分と、前記アンテナの外側に配置される第2の部分と、を含む、
    電波時計。
  4. 請求項3に記載の電波時計において、
    前記高誘電部材は、前記アンテナの前記風防側の面に隣接する第3の部分をさらに含む、
    電波時計。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の電波時計において、
    前記高誘電部材は前記風防と前記文字板の間に設けられた見返し部材である、
    電波時計。

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