JP2018167555A - 発泡性積層体、発泡積層体およびその製造方法 - Google Patents

発泡性積層体、発泡積層体およびその製造方法 Download PDF

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諒 松保
悠一 伊藤
Yuichi Ito
悠一 伊藤
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Abstract

【課題】効率的に表層に突出部を形成することが可能な発泡性積層体、並びにその発泡性積層体を発泡させてなる発泡積層体およびその製造方法を提供する。【解決手段】本発明の発泡性積層体10は、基材11と、基材11の一方の面11aの少なくとも一部に積層され、マイクロ波の照射により発熱するマイクロ波発熱層12と、マイクロ波発熱層12に隣接して形成され、熱により発泡する発泡層13と、発泡層13上に積層された表層14と、を備え、発泡層13は、マイクロ波発熱層12の発熱により発泡し、表層14が基材11とは反対側に突出した突出部をなす。【選択図】図1

Description

本発明は、発泡性積層体、並びに発泡積層体およびその製造方法に関する。
クレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード等のカードには、カードの上面から突出した突出部からなる文字が形成されている。このような文字は、カードを、その上側および下側から挟み込む機械加工や、レーザーを利用した凸部形成技術(例えば、特許文献1参照)によって形成されている。
レーザーを利用した凸部形成技術では、基材と、基材上に積層され、レーザーの照射により発熱するレーザー発熱層と、レーザー発熱層上に積層された発泡層(印刷層およびメジウム層)と、メジウム層上に積層された印刷表層と、を備えるカードが用いられている。このカードのレーザー発熱層にレーザーを照射することにより、レーザー発熱層を発熱させ、その熱により発泡層を発泡させ、印刷表層を基材とは反対側に突出させて、突出部からなる文字を形成している。
特許第6044087号公報
特許文献1に記載の凸部形成技術では、レーザー装置1台で一度に加工可能なカードは1枚であるため、多数のカードを加工するためには、非常に生産性が低いという課題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、効率的に表層に突出部を形成することが可能な発泡性積層体、並びにその発泡性積層体を発泡させてなる発泡積層体およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の発泡性積層体は、基材と、前記基材の一面の少なくとも一部に積層され、マイクロ波の照射により発熱するマイクロ波発熱層と、前記マイクロ波発熱層に隣接して形成され、熱により発泡する発泡層と、前記発泡層上に積層された表層と、を備え、前記発泡層は、前記マイクロ波発熱層の発熱により発泡し、前記表層が前記基材とは反対側に突出した突出部をなすことを特徴とする。
本発明の発泡性積層体において、前記マイクロ波発熱層または前記発泡層は、前記突出部の形状に相当する形状を有することが好ましい。
本発明の発泡積層体は、基材と、前記基材の一面の少なくとも一部に積層され、マイクロ波の照射により発熱するマイクロ波発熱層と、前記マイクロ波発熱層に隣接して形成され、熱により発泡する発泡層と、前記発泡層上に積層された表層と、を備え、前記発泡層が前記マイクロ波発熱層の発熱により発泡されて、前記表層が前記基材とは反対側に突出した突出部を有することを特徴とする。
本発明の発泡積層体の製造方法は、基材の一面の少なくとも一部に、マイクロ波の照射により発熱するマイクロ波発熱層および熱により発泡する発泡層の一方を積層する工程と、前記基材の一面上において、前記基材に積層された前記マイクロ波発熱層および前記発泡層の一方に隣接して、前記マイクロ波発熱層および前記発泡層の他方を形成する工程と、前記発泡層上に、表層を形成する工程と、前記マイクロ波発熱層にマイクロ波を照射して、前記マイクロ波発熱層を発熱させることにより、前記発泡層を発泡させて、前記表層を前記基材とは反対側に突出させて突出部を形成する工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、効率的に表層に突出部を形成することが可能な発泡性積層体、並びにその発泡性積層体を発泡させてなる発泡積層体およびその製造方法を提供することができる。
第1の実施形態における発泡性積層体を示す概略断面図である。 第2の実施形態における発泡性積層体を示す概略断面図である。 第3の実施形態における発泡性積層体を示す概略断面図である。 第3の実施形態における発泡積層体を示す概略断面図である。 第4の実施形態における発泡性積層体を示す概略断面図である。 第4の実施形態における発泡積層体を示す概略断面図である。 第5の実施形態における発泡性積層体を示す概略断面図である。 第6の実施形態における発泡性積層体を示す概略断面図である。 発泡積層体の製造方法を示す概略断面図である。
本発明の発泡性積層体、並びにその発泡性積層体を発泡させてなる発泡積層体およびその製造方法の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
以下、図面を参照して、本実施形態の発泡性積層体を具体的に説明する。
(1)第1の実施形態
[発泡性積層体]
図1は、本実施形態の発泡性積層体を示す概略断面図である。
図1に示すように、本実施形態の発泡性積層体10は、基材11と、基材11の一方の面(上面)11aに積層されたマイクロ波発熱層12と、マイクロ波発熱層12の一方の面(上面)12aに積層された発泡層13と、発泡層13の一方の面(上面)13aに積層された表層14とから概略構成されている。
発泡層13は、マイクロ波発熱層12の一方の面12aに積層されているため、マイクロ波発熱層12と隣接している。
マイクロ波発熱層12は、マイクロ波の照射により発熱する層である。本実施形態では、マイクロ波発熱層12は、基材11の一方の面11aの全面に形成(積層)されている。
発泡層13は、熱により発泡する層である。本実施形態では、発泡層13は、マイクロ波発熱層12の一方の面12aの全面に形成(積層)されている。また、本実施形態では、表層14は、発泡層13の一方の面13aの全面に形成(積層)されている。
発泡層13は、マイクロ波の照射によって発熱したマイクロ波発熱層12の熱により発泡する。これの発泡層13の発泡により、表層14が基材11とは反対側に突出し、突出部となる。
基材11は、フィルム状またはシート状であることが好ましい。
基材11の材質としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PET−G)等のポリエステル樹脂;ポリ塩化ビニル(PVC);ポリカーボネート(PC);上質紙、薄葉紙、グラシン紙、硫酸紙等が挙げられる。
基材11の厚さは、25μm〜150μmであることが好ましく、50μm〜75μmであることがより好ましい。
マイクロ波発熱層12は、マイクロ波の照射により発熱する材料(マイクロ波発熱材料)を含む層である。より詳細には、マイクロ波発熱層12は、マイクロ波発熱材料のみからなる層、あるいは、マイクロ波発熱材料と、それを分散する媒質である樹脂とからなる層である。
本実施形態の発泡性積層体において、マイクロ波とは、一般的な電子レンジによって出力可能な、周波数2450MHzの電磁波である。
マイクロ波発熱材料としては、金属であれば特に限定されないが、例えば、ステンレスが挙げられる。また、マイクロ波発熱材料の形態は、特に限定されないが、例えば、粉末状、繊維状、板状、直方体状、球状等であってもよい。
マイクロ波発熱材料を分散する樹脂としては、マイクロ波発熱材料を均一に分散可能なものであれば特に限定されないが、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)等が挙げられる。
マイクロ波発熱層12の厚さ、言い換えれば、基材11の一方の面11aを基準とする高さは、特に限定されず、目的とする突出部の形状等に応じて適宜調整される。マイクロ波発熱層12の厚さは、例えば、5μm〜30μmである。
発泡層13は、例えば、塩化酢酸ビニルにより形成される接着成分を有するメジウムを含む層である。
発泡層13の厚さは、特に限定されず、目的とする突出部の突出量等に応じて適宜調整される。発泡層13の厚さは、例えば、5μm〜30μmである。
発泡層13は、マイクロ波発熱層12と表層14とを接着する接着層としても機能する。
表層14は、フィルム状またはシート状の基材からなることが好ましい。
表層14の材質としては、基材11の材質と同様のものが挙げられる。
表層14の厚さは、25μm〜150μmであることが好ましく、50μm〜75μmであることがより好ましい。
本実施形態の発泡性積層体10によれば、基材11と、基材11の一方の面11aに積層され、マイクロ波の照射により発熱するマイクロ波発熱層12と、マイクロ波発熱層12に隣接して形成され、熱により発泡する発泡層13と、発泡層13上に積層された表層14と、を備え、発泡層13は、マイクロ波発熱層12の発熱により発泡し、表層14が基材11とは反対側に突出した突出部をなす。そのため、多数の発泡性積層体10にマイクロ波を照射することにより、同時に、これらの発泡性積層体10に突出部を形成することができる。ゆえに、多数の発泡性積層体10に突出部を効率的に形成することができ、突出部を有する発泡積層体の生産性を向上することができる。また、マイクロ波の照射は、レーザーのように、レーザー発熱層のみに照射する必要がない。発泡性積層体10にマイクロ波を照射した場合、そのマイクロ波に感応するのはマイクロ波発熱層12のみである。したがって、本実施形態の発泡性積層体10では、レーザー照射のように、厳密に照射位置を決める必要がなく、より簡便に突出部を形成することができる。
(2)第2の実施形態
[発泡性積層体]
図2は、本実施形態の発泡性積層体を示す概略断面図である。なお、図2において、図1に示した第1の実施形態における発泡性積層体と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図2に示すように、本実施形態の発泡性積層体20は、基材11と、基材11の一方の面11aに積層された発泡層13と、発泡層13の一方の面13aに積層されたマイクロ波発熱層12と、マイクロ波発熱層12の一方の面12aに積層された表層14とから概略構成されている。
マイクロ波発熱層12は、発泡層13の一方の面13aに積層されているため、発泡層13と隣接している。
本実施形態では、発泡層13は、基材11の一方の面11aの全面に形成(積層)されている。
また、本実施形態では、マイクロ波発熱層12は、発泡層13の一方の面13aの全面に形成(積層)されている。
また、本実施形態では、表層14は、マイクロ波発熱層12の一方の面12aの全面に形成(積層)されている。
発泡層13は、マイクロ波の照射によって発熱したマイクロ波発熱層12の熱により発泡する。これの発泡層13の発泡により、表層14が基材11とは反対側に突出し、突出部となる。
本実施形態の発泡性積層体20によれば、上述の第1の実施形態の発泡性積層体10と同様の効果が得られる。
(3)第3の実施形態
[発泡性積層体]
図3は、本実施形態の発泡性積層体を示す概略断面図である。なお、図3において、図1に示した第1の実施形態における発泡性積層体と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態の発泡性積層体30は、基材11と、基材11の一方の面11aに積層されたマイクロ波発熱層12と、基材11の一方の面11aに積層され、マイクロ波発熱層12の上面12aおよび側面12bを覆う発泡層13と、発泡層13の一方の面13aに積層された表層14とから概略構成されている。
本実施形態では、マイクロ波発熱層12は、基材11の一方の面11aの一部に形成(積層)されている。また、マイクロ波発熱層12は、発泡層13の発泡により、表層14に形成される突出部の形状に相当する形状を有する。ここで、マイクロ波発熱層12における、突出部の形状に相当する形状とは、マイクロ波発熱層12を平面視した場合(表層14の一方の面(上面)14aから見た場合)に、突出部と同一または突出部に相似する形状のことである。すなわち、マイクロ波発熱層12を平面視した場合の形状は、目的とする突出部の形状に応じた形状をなしている。
本実施形態の発泡性積層体30によれば、上述の第1の実施形態の発泡性積層体10と同様の効果が得られる。より具体的には、図4に示すように、マイクロ波の照射によるマイクロ波発熱層12の発熱により、マイクロ波発熱層12の近傍の発泡層13が基材11の一方の面11aとは反対側に発泡(膨出)して、発泡層13に発泡部41が形成される。これに伴って、表層14が基材11の一方の面11aとは反対側に膨出(突出)して、表層14に突出部42が形成される。このようにして得られた突出部42を平面視した場合の形状は、マイクロ波発熱層12を平面視した場合の形状に相当する。なお、発泡性積層体30にマイクロ波を照射することにより、突出部42を形成すると、発泡積層体40となる。
(4)第4の実施形態
[発泡性積層体]
図5は、本実施形態の発泡性積層体を示す概略断面図である。なお、図5において、図1に示した第1の実施形態における発泡性積層体と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の発泡性積層体50は、基材11と、基材11の一方の面11aに積層された発泡層13と、基材11の一方の面11aに積層され、発泡層13の上面13aおよび側面13bを覆うマイクロ波発熱層12と、マイクロ波発熱層12の一方の面12aに積層された表層14とから概略構成されている。
本実施形態では、発泡層13は、基材11の一方の面11aの一部に形成(積層)されている。また、発泡層13は、発泡層13の発泡により、表層14に形成される突出部の形状に相当する形状を有する。ここで、発泡層13における、突出部の形状に相当する形状とは、発泡層13を平面視した場合(表層14の一方の面(上面)14aから見た場合)に、突出部と同一または突出部に相似する形状のことである。すなわち、発泡層13を平面視した場合の形状は、目的とする突出部の形状に応じた形状をなしている。
本実施形態の発泡性積層体50によれば、上述の第1の実施形態の発泡性積層体10と同様の効果が得られる。より具体的には、図6に示すように、マイクロ波の照射によるマイクロ波発熱層12の発熱により、マイクロ波発熱層12の近傍の発泡層13が基材11の一方の面11aとは反対側に発泡(膨出)して、マイクロ波発熱層12に発泡部61が形成される。これに伴って、表層14が基材11の一方の面11aとは反対側に膨出(突出)して、表層14に突出部62が形成される。このようにして得られた突出部62を平面視した場合の形状は、発泡層13を平面視した場合の形状に相当する。なお、発泡性積層体50にマイクロ波を照射することにより、突出部62を形成すると、発泡積層体60となる。
(5)第5の実施形態
[発泡性積層体]
図7は、本実施形態の発泡性積層体を示す概略断面図である。なお、図7において、図1に示した第1の実施形態における発泡性積層体と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態の発泡性積層体70は、基材11と、基材11の一方の面11aに積層されたマイクロ波発熱層12と、マイクロ波発熱層12の一方の面12aに積層された発泡層13と、発泡層13の一方の面13aに積層された表層14とから概略構成されている。
本実施形態では、マイクロ波発熱層12は、基材11の一方の面11aの全面に形成(積層)されている。
本実施形態では、発泡層13は、マイクロ波発熱層12の一方の面12aの一部に形成(積層)されている。また、発泡層13は、発泡層13の発泡により、表層14に形成される突出部の形状に相当する形状を有する。ここで、発泡層13における、突出部の形状に相当する形状とは、発泡層13を平面視した場合に、突出部と同一または突出部に相似する形状のことである。すなわち、発泡層13を平面視した場合の形状は、目的とする突出部の形状に応じた形状をなしている。
本実施形態の発泡性積層体70によれば、上述の第1の実施形態の発泡性積層体10と同様の効果が得られる。より具体的には、マイクロ波の照射によるマイクロ波発熱層12の発熱により、マイクロ波発熱層12の近傍の発泡層13が基材11の一方の面11aとは反対側に発泡(膨出)して、発泡層13に発泡部が形成される。これに伴って、表層14が基材11の一方の面11aとは反対側に膨出(突出)して、表層14に突出部が形成される。このようにして得られた突出部を平面視した場合の形状は、マイクロ波発熱層12を平面視した場合の形状に相当する。
(6)第6の実施形態
[発泡性積層体]
図8は、本実施形態の発泡性積層体を示す概略断面図である。なお、図8において、図1に示した第1の実施形態における発泡性積層体と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態の発泡性積層体80は、基材11と、基材11の一方の面11aに積層されたマイクロ波発熱層12と、マイクロ波発熱層12の一方の面12aに積層された発泡層13と、発泡層13の一方の面13aに積層された表層14とから概略構成されている。
本実施形態では、マイクロ波発熱層12は、基材11の一方の面11aの一部に形成(積層)されている。また、マイクロ波発熱層12は、発泡層13の発泡により、表層14に形成される突出部の形状に相当する形状を有する。ここで、マイクロ波発熱層12における、突出部の形状に相当する形状とは、マイクロ波発熱層12を平面視した場合に、突出部と同一または突出部に相似する形状のことである。すなわち、マイクロ波発熱層12を平面視した場合の形状は、目的とする突出部の形状に応じた形状をなしている。
本実施形態では、発泡層13は、マイクロ波発熱層12の一方の面12aの一部に形成(積層)されている。また、発泡層13は、発泡層13の発泡により、表層14に形成される突出部の形状に相当する形状を有する。ここで、発泡層13における、突出部の形状に相当する形状とは、発泡層13を平面視した場合に、突出部と同一または突出部に相似する形状のことである。すなわち、発泡層13を平面視した場合の形状は、目的とする突出部の形状に応じた形状をなしている。
本実施形態の発泡性積層体80によれば、上述の第1の実施形態の発泡性積層体10と同様の効果が得られる。より具体的には、マイクロ波の照射によるマイクロ波発熱層12の発熱により、マイクロ波発熱層12の近傍の発泡層13が基材11の一方の面11aとは反対側に発泡(膨出)して、発泡層13に発泡部が形成される。これに伴って、表層14が基材11の一方の面11aとは反対側に膨出(突出)して、表層14に突出部が形成される。このようにして得られた突出部を平面視した場合の形状は、マイクロ波発熱層12を平面視した場合の形状に相当する。
なお、上述の第1〜第6の実施形態では、マイクロ波発熱層12と発泡層13とが発泡性積層体の厚み方向に積層され、隣接した構成となっているが、本発明の発泡性積層体はこれに限定されない。本発明の発泡性積層体にあっては、マイクロ波発熱層と発泡層とが少なくとも部分的に接触して隣接していればよく、発泡性積層体の厚み方向に積層されずに水平方向に併設されていても、マイクロ波発熱層と発泡層の接触部から、マイクロ波発熱層による発熱が発泡層へ伝わるため、上述の第1〜第6の実施形態と同様の効果を奏する。
[発泡積層体の製造方法]
本実施形態の発泡積層体の製造方法は、基材の一面の少なくとも一部に、マイクロ波の照射により発熱するマイクロ波発熱層を積層する工程(以下、「工程A」と言う。)と、マイクロ波発熱層に隣接して、熱により発泡する発泡層を形成する工程(以下、「工程B」と言う。)と、発泡層上に、表層を形成する工程(以下、「工程C」と言う。)と、マイクロ波発熱層にマイクロ波を照射して、マイクロ波発熱層を発熱させることにより、発泡層を発泡させて、表層を基材とは反対側に突出させて突出部を形成する工程(以下、「工程D」と言う。)と、を有する。
以下、図9を参照して、上述の第3の実施形態の発泡性積層体および発泡積層体の製造方法を説明する。なお、図9において、図1に示した第1の実施形態における発泡性積層体と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
先ず、図9(a)に示すように、基材11の一方の面11aの一部に、マイクロ波発熱層12を積層する(工程A)。
工程Aでは、発泡層13の発泡により、表層14に形成される突出部の形状に相当する形状を有するマイクロ波発熱層12を形成する。
工程Aにおいて、マイクロ波発熱層12を形成する方法としては、例えば、目的とする平面視形状を有するマイクロ波発熱材料(金属)を基材11の一方の面11aの一部における所定の位置(目的とする突出部に対応する位置)に配置する方法、マイクロ波発熱材料とポリビニルアルコールの混合物を含む塗料を基材11の一方の面11aの一部における所定の位置(目的とする突出部に対応する位置)に塗布する方法等が挙げられる。
次いで、図9(b)に示すように、基材11の一方の面11aにおいて、マイクロ波発熱層12の上面12aおよび側面12bを覆うように発泡層13を形成(積層)する(工程B)。
工程Bでは、基材11の一方の面11aの全面に発泡層13を形成(積層)する。
工程Bにおいて、発泡層13を形成する方法としては、例えば、塩化酢酸ビニルにより形成される接着成分を含むシクロヘキサノン溶液を、基材11の一方の面11aにおいて、マイクロ波発熱層12の上面12aおよび側面12bを覆うように塗布する方法等が挙げられる。
次いで、図9(c)に示すように、発泡層13の一方の面13aに、表層14を形成(積層)する工程(工程C)。
工程Bで形成された発泡層13は、接着性を有するため、工程Cでは、発泡層13の一方の面13aに直接、表層14を積層(貼着)することができる。
以上の工程A〜工程Cにより、図3に示す発泡性積層体30が得られる。
次いで、得られた発泡性積層体30、具体的には、マイクロ波発熱層12にマイクロ波(周波数2450MHzの電磁波)を照射して、マイクロ波発熱層12を発熱させることにより、マイクロ波発熱層12の近傍の発泡層13を基材11の一方の面11aとは反対側に発泡(膨出)させて、発泡層13に発泡部41を形成する。これに伴って、表層14を基材11の一方の面11aとは反対側に膨出(突出)させて、表層14に突出部42を形成する(工程D)。この工程Dにより、図4に示す発泡積層体40が得られる。
本実施形態の発泡積層体の製造方法によれば、工程Dにおいて、発泡性積層体30のマイクロ波発熱層12にマイクロ波を照射して、マイクロ波発熱層12を発熱させることにより、発泡層13を基材11の一方の面11aとは反対側に発泡させて発泡部41を形成するとともに、表層14を基材11の一方の面11aとは反対側に突出させて突出部42を形成することができる。そのため、多数の発泡性積層体30にマイクロ波を照射することにより、同時に、これらの発泡性積層体30に突出部を形成することができる。ゆえに、多数の発泡性積層体30に突出部を効率的に形成することができ、突出部を有する発泡積層体の生産性を向上することができる。また、本実施形態の発泡積層体の製造方法によれば、マイクロ波発熱層12にマイクロ波を照射するために、レーザー照射のように、厳密に照射位置を決める必要がなく、より簡便に突出部を形成することができる。
なお、本実施形態の発泡積層体の製造方法では、上述の第3の実施形態の発泡性積層体および発泡積層体の製造方法を例示したが、本発明の発泡積層体の製造方法はこれに限定されるものではない。本発明の発泡積層体の製造方法にあっては、まず、基材の一面の少なくとも一部に発泡層の一方を積層し、次いで、基材の一面上において、基材に積層された発泡層に隣接して、マイクロ波発熱層を形成してもよい。
本発明は、クレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード等の種々のカードに利用可能である。
10,20,30,50,70,80・・・発泡性積層体、11・・・基材、12・・・マイクロ波発熱層、13・・・発泡層、14・・・表層、40,60・・・発泡積層体。

Claims (4)

  1. 基材と、前記基材の一面の少なくとも一部に積層され、マイクロ波の照射により発熱するマイクロ波発熱層と、前記マイクロ波発熱層に隣接して形成され、熱により発泡する発泡層と、前記発泡層上に積層された表層と、を備え、
    前記発泡層は、前記マイクロ波発熱層の発熱により発泡し、前記表層が前記基材とは反対側に突出した突出部をなすことを特徴とする発泡性積層体。
  2. 前記マイクロ波発熱層または前記発泡層は、前記突出部の形状に相当する形状を有することを特徴とする請求項1に記載の発泡性積層体。
  3. 基材と、前記基材の一面の少なくとも一部に積層され、マイクロ波の照射により発熱するマイクロ波発熱層と、前記マイクロ波発熱層に隣接して形成され、熱により発泡する発泡層と、前記発泡層上に積層された表層と、を備え、
    前記発泡層が前記マイクロ波発熱層の発熱により発泡されて、前記表層が前記基材とは反対側に突出した突出部を有することを特徴とする発泡積層体。
  4. 基材の一面の少なくとも一部に、マイクロ波の照射により発熱するマイクロ波発熱層および熱により発泡する発泡層の一方を積層する工程と、
    前記基材の一面上において、前記基材に積層された前記マイクロ波発熱層および前記発泡層の一方に隣接して、前記マイクロ波発熱層および前記発泡層の他方を形成する工程と、
    前記発泡層上に、表層を形成する工程と、
    前記マイクロ波発熱層にマイクロ波を照射して、前記マイクロ波発熱層を発熱させることにより、前記発泡層を発泡させて、前記表層を前記基材とは反対側に突出させて突出部を形成する工程と、を有することを特徴とする発泡積層体の製造方法。
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