JP2018167489A - 印刷装置 - Google Patents

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Atsushi Morikawa
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Abstract

【課題】消耗材の補充に関わる態様に応じて、消耗材の補充を促すことができる印刷装置を提供すること。【解決手段】CPU112は、シート22の積載枚数から使用枚数Pを引いた差が、ニア閾値N未満となると判断した場合(S51:NO)、ニア閾値N未満となるタイミングである予測時刻Tnを算出する(S53)。予測時刻Tnが補充不可能時間帯内であると判断した場合(S57:YES)、シートの積載枚数がニア閾値N未満であることを検出するよりも前のステップS58にて、「シート補充して下さい。」のメッセージをタッチパネル120に表示させ、シートの補充を促す。これにより、ユーザは、予測時刻Tnが補充不可能時間帯内となる場合には、シート22の補充が促されるので、シート22の補充が促されたにもかかわらず、シート保管室に入室できず、シート22の補充ができない状況の発生を抑制することができる。【選択図】図8

Description

本発明は、印刷装置に関するものである。
特許文献1には、複数の給紙トレイを備える画像形成装置において、複数の警告レベルの何れか1つを選択させ、選択された警告レベルよりも、給紙トレイの用紙残量が少なくなった場合に警告する画像形成装置が記載されている。これによれば、ユーザは、例えば、余裕をもって用紙残量を知る必要がある場合、そうではない場合などの使用態様に応じて、警告レベルを選択することができる。
特開2007−8627号公報
ところで、ユーザが警告レベルを使用態様に応じて設定したとしても、警告が不十分となる場合がある。例えばシートを保管している保管場所が施錠される時間帯がある場合などである。この場合、例え、余裕をもって消耗材の補充が促されたとしても、促されたタイミングで、保管場所が施錠されている場合には、ユーザは保管場所に入れずシートを補充することができなくなってしまう。
本願は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、消耗材の補充に関わる態様に応じて、消耗材の補充を促すことができる印刷装置を提供することを目的とする。
本明細書は、筐体と、画像データを入力するインタフェースと、筐体に装着される保持部であって、消耗材を保持する保持部と、筐体内に設けられるプリンタであって、保持部に保持される消耗材を用いて画像データに基づく画像を印刷するプリンタと、筐体の外に向けて情報を報知する報知装置と、メモリと、コントローラと、を備え、コントローラは、インタフェースにより入力された画像データの印刷指示を受け付けると、当該画像データをプリンタに印刷させる印刷処理と、保持部に保持される消耗材の量を検出する検出処理と、印刷処理において使用される消耗材の量を推定する推定処理と、検出処理にて検出した消耗材の量から、推定処理にて推定した消耗材の使用量を引いた差が、メモリに記憶されている所定量未満となるか否かを判断する第1判断処理と、第1判断処理にて所定量未満となると判断した場合、当該所定量未満となるタイミングを算出する算出処理と、算出処理において算出したタイミングにより、特定条件が成立するか否かを判断する第2判断処理と、を実行し、第2判断処理において、特定条件が成立すると判断した場合、保持部に保持される消耗材の量が所定量未満であることを検出するよりも前に、消耗材の補充を促す情報を報知装置に報知させる第1報知処理を実行することを特徴とする印刷装置を開示する。
所定量未満となるタイミングにより、消耗材の補充に関わる態様が考慮された特定条件が成立する場合には、補充が促されるので、補充が促されたにもかかわらず、補充ができない状況の発生を抑制することができる。特に、消耗材の量が所定量未満であることを検出してから消耗材を補充すると不都合が生じるような特定条件が成立するような場合に、本願によれば所定量未満であることを検出するよりも前に消耗材を補充する旨を促す情報が報知されるので、上記不都合が生じるのを抑制できる。
本願によれば、消耗材の補充に関わる態様に応じて、消耗材の補充を促すことができる印刷装置を提供することができる。
第1実施形態に係るMFPの概略構成を示す断面図である。 第1実施形態に係るMFPの電気的構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る設定処理の処理内容を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る設定処理における表示画面の画面遷移を説明する図である。 第1実施形態に係る印刷報知処理の処理内容を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る第1印刷処理の処理内容を示すフローチャートである。 第2印刷処理の前半の処理内容を示すフローチャートである。 第2印刷処理の後半の処理内容を示すフローチャートである。 印刷報知処理における各時間の説明および表示画面を説明する図である。 第3印刷処理の処理内容を示すフローチャートである。 トレイ開閉処理の処理内容を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る印刷処理の処理内容を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るトレイ開閉処理の処理内容を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
<MFPの構成>
MFP(Multi Function Peripheral)1は、印刷機能、コピー機能、スキャナ機能、FAX送受信機能を備える複合機である。以下の説明において、方向は、図1で示す方向を用いる。MFP1は、略箱状の筐体2、原稿台4、排紙トレイ3、原稿台カバー5、給紙トレイ15、トレイセンサSe1、残量センサSe2、および排紙センサSe3を有しており、筐体2の内部に、搬送部10、画像形成部20、および画像読取部25等を収納している。
筐体2の上面に原稿台4が設けられている。原稿台4の上に設けられた原稿台カバー5は後方に不図示の回動軸を有し、上方に回動することができる。原稿台4の下方には、画像読取部25が設けられている。画像読取部25は不図示の光源およびイメージセンサを有している。画像読取部25は原稿台4が支持する原稿に対して、イメージセンサを左から右(図1の紙面手前から奥)に移動させて、原稿を読み取る。
給紙トレイ15は、筐体2に対し脱着可能に設置されている。給紙トレイ15はシート22を支持する支持板11を有し、シート22を保持する。搬送部10は、給紙ローラ13、分離ローラ14、排紙ローラ16等を有している。支持板11は、給紙ローラ13に接近する方向に変位可能に構成されており、給紙ローラ13に接近する方向に変位することで、支持するシート22を給紙ローラ13に押圧する。給紙ローラ13は、自身に押圧されているシート22を送出する。分離ローラ14は、給紙ローラ13によって送出されたシート22を、搬送経路21に沿って搬送する。排紙ローラ16は、画像形成されたシート22を排紙トレイ3へ排紙する。
画像形成部20は、MFP1の前後方向の略中央部であって、搬送部10の上部に配置されており、プロセスカートリッジ30、露光部40、および定着部60等を有している。
プロセスカートリッジ30は、感光体ドラム31および転写ローラ32、不図示の帯電器、現像ローラ、層厚規制ブレード、およびトナー収容室などを有している。
露光部40は、感光体ドラム31の上方に備えられており、不図示のレーザ光源、ポリゴンミラー等を有している。ポリゴンミラーは、レーザ光源から発光されるレーザビームを偏向して、感光体ドラム31表面にレーザビームを照射する。
定着部60はMFP1の後方、プロセスカートリッジ30の後方に配置されている。定着部60は加熱ローラ61および加圧ローラ62等を有している。
トレイセンサSe1は、例えばフォトインタラプタであり、給紙トレイ15が筐体2に装着されている装着位置と、前方に引き出された非装着位置とで、異なる信号をCPU112(後述)へ出力する。残量センサSe2は、重量センサであり、給紙トレイ15が支持するシート22の重量に応じた信号をCPU112へ出力する。排紙センサSe3は、排紙ローラ16の近傍に設けられ、例えばフォトインタラプタであり、シート22の有無に応じた信号をCPU112へ出力する。
次に、MFP1における画像形成時の動作について説明する。帯電器は感光体ドラム31の表面を一様に正帯電する。印刷データに基づいて露光部40はレーザビームを照射し、感光体ドラム31の表面を露光する。これにより、感光体ドラム31の表面には、静電潜像が形成される。次に、現像ローラが感光体ドラム31表面に形成されている静電潜像にトナーを供給する。これにより、感光体ドラム31の表面の静電潜像は可視像化され、感光体ドラム31の表面にはトナー像が担持される。
一方、所定のタイミングで、搬送部10はシート22を搬送経路21に沿って画像形成部20に搬送する。転写ローラ32は感光体ドラム31の表面に担持されたトナー像をシート22に転写する。そして、定着部60は、シート22に転写されたトナー像を熱定着する。その後、シート22は搬送経路21に沿って搬送され、排紙トレイ3に排紙される。以下の説明において、シート22に画像形成することを印刷と記載する場合がある。
<電気的構成>
次に、図2を用いて、MFP1の電気的構成について説明する。MFP1は、図1に示した構成の他に、CPU112、ROM113、RAM114、NVRAM(不揮発性メモリ)115、FAX通信部26、USBインタフェース117、ユーザインタフェース119、ネットワークインタフェース121などを備えている。ROM113は、後述する印刷報知処理などの処理を実行するためのプログラムなどを記憶しており、CPU112は、ROM113から読み出したプログラムに従って、その処理結果をRAM114に記憶させながらバスで接続されている各部の制御を行う。NVRAM115はトレイ設定情報および積載枚数情報などを記憶している。ここで、トレイ設定情報とは、給紙トレイ15が支持するシート22のシートタイプの情報である。積載枚数情報とは、給紙トレイ15が支持するシート22の積載枚数の情報である。
画像形成部20は、CPU112の指示に従って、シート22に画像を印刷する。画像読取部25は、原稿の画像を読み取る。
FAX通信部26は、接続している不図示の電話回線を介して、他のFAX通信機器との間でFAXデータの送受を行う。USBインタフェース117は、筐体2の前面に設けられたUSBレセプタクル118に接続されたUSB対応の記憶媒体に対して、USB規格に沿ったデータの読み出しおよび書き込みを行う。USB対応の記憶媒体とは、例えば、USBメモリなどである。ユーザインタフェース119は、筐体2の前面に設けられたタッチパネル120を有する。ユーザインタフェース119は、各種の設定画面や装置の動作状態などの情報をタッチパネル120に表示して筐体2の外に向けて報知する。また、ユーザがタッチパネル120に対して行う操作に応じた信号をCPU112へ出力する。ネットワークインタフェース121は、例えば無線LAN通信を行い、無線LANに接続されているPC(Personal Computer)6などと通信を行う。
CPU112は、FAX通信部26、USBインタフェース117、ネットワークインタフェース121、画像読取部25により入力された画像データの印刷指示を受け付けると、画像データを画像形成部20に印刷させる印刷処理を実行する。FAX通信部26がFAX受信データを受け付け、FAX受信データの印刷指示を受け付けた場合、CPU112はFAX通信部26により入力されたFAX受信データを画像形成部20に印刷させる。USBレセプタクル118に装着された例えばUSBメモリに記憶されている画像データの印刷指示を受け付けた場合、CPU112はUSBインタフェース117にUSBメモリに記憶されている画像データを読み出させ、USBインタフェース117により入力された画像データを画像形成部20に印刷させる。ネットワークインタフェース121を介して、例えばPC6から画像データの印刷指示である印刷ジョブを受け付けた場合、CPU112はネットワークインタフェース121により入力された印刷ジョブに含まれる画像データを画像形成部20に印刷させる。コピーの指示を受け付けた場合、CPU112は画像読取部25に原稿を読み取らせ、画像読取部25から入力された画像データを画像形成部20に印刷させる。
<概要>
MFP1は、給紙トレイ15が支持するシート22が無くなった状態であるエンプティの時と、給紙トレイ15が支持するシート22の積載枚数がわずかとなった状態であるニアエンプティの時に、タッチパネル120に警告を表示させて、ユーザにシート22の補充を促す。しかしながら、MFP1にシート22の補充を促されたとしても、ユーザがシート22の補充ができない状況が発生する場合がある。例えば、MFP1の設置場所と、シート22が保管されているシート保管室の場所とが異なり、シート保管室が施錠されるような場合である。このような場合、MFP1にニアエンプティの警告が出ても、施錠の時間帯では、ユーザはシート保管室に入室できず、シート22を補充できなくなってしまう。そこで、MFP1は後述する印刷報知処理を実行することにより、補充ができない時間帯に応じて、シート22の補充を促す。
<設定処理>
先に、設定処理について説明する。MFP1は電源がONされると、タッチパネル120にメイン画面を表示させる。メイン画面には、後述する印刷報知処理に関わる設定を受け付ける設定ボタンが表示される。CPU112は、設定ボタンが選択されたと判断すると、図4に示す表示画面130をタッチパネル120に表示させる。表示画面130には、「シートニアエンプティの警告レベルを変更しますか?」のメッセージとYESボタン、およびNOボタンが表示される。YESボタンが選択されたと判断すると、CPU112は、図3に示す設定処理を開始する。まず、CPU112は、NVRAM115に記憶されているトレイ設定情報を参照し、シートタイプは普通紙であるか否かを判断する(S1)。ここでは、給紙トレイ15には普通紙もしくは、はがきが入れられるものとする。シートタイプは普通紙であると判断すると(S1:YES)、CPU112は、表示画面131(図4)を表示させる(S2)。表示画面131には、「トレイの警告範囲を指定してください」のメッセージと、シート22の積載枚数を表す5つの画像と、OKボタン、CANCELボタンが表示される。シート22の積載枚数を表す5つの画像は、20〜100枚の積載枚数に対応したものである。一方、シートタイプは普通紙でないと判断すると(S1:NO)、シートタイプは、はがきであるため、CPU112は、表示画面132(図4)を表示させる(S3)。表示画面132には、表示画面131と同様に、「トレイの警告範囲を指定してください」のメッセージと、シート22の積載枚数を表す5つの画像と、OKボタン、CANCELボタンが表示される。ここで、MFP1で使用されるはがきの重さは、MFP1で使用される普通紙の重さの2倍程度であり、シート22の積載枚数を表す5つの画像は10〜50枚の積載枚数に対応したものとなっている。
ユーザは、シート22の積載枚数を表す5つの画像の何れかを選択し、OKボタンを選択する。次に、CPU112はOKボタンが選択されたか否かを判断する(S4)。OKボタンが選択されたと判断すると(S4:YES)、CPU112は選択された積載枚数をニア閾値Nにセットする(S5)。詳しくは、ニア閾値Nの値を、選択された積載枚数であるとしてRAM114およびNVRAM115に記憶させる。以下の説明において、RAM114およびNVRAM115に値を記憶させることをセットすると記載する場合がある。ここで、ニア閾値Nとは、CPU112がニアエンプティであるか否かの判断に使用する変数である。このように、ユーザはニアエンプティとする積載枚数を自由に選択することができる。一方、OKボタンが選択されていないと判断すると(S4:NO)、CPU112はCANCELボタンが選択されたか否かを判断する(S7)。CANCELボタンが選択されたと判断すると(S7:YES)、CPU112は設定処理を終了する。一方、CANCELボタンが選択されていないと判断すると(S7:NO)、CPU112は表示画面131もしくは表示画面132の表示をユーザインタフェース119に指示してから、所定時間経過したか否かを判断する(S8)。所定時間経過していないと判断すると(S8:NO)、CPU112はステップS4へ戻る。一方、所定時間経過したと判断すると(S8:YES)、CPU112は設定処理を終了する。
ステップS5の実行後、CPU112は表示画面133(図4)を表示させる(S6)。表示画面133には、「シート保管室が施錠される時間帯を指定してください」のメッセージと、施錠開始時間の入力を受け付けるテキストボックス、施錠終了時間の入力を受け付けるテキストボックス、OKボタン、CANCELボタンが表示される。ユーザは、各テキストボックスに時間を入力すると、OKボタンを選択する。次に、CPU112はOKボタンが選択されたか否かを判断する(S9)。OKボタンが選択されたと判断すると(S9:YES)、CPU112は入力された時間を、後述する印刷報知処理およびトレイ開閉処理に使用する変数である時間帯Zの値にセットする(S10)。一方、OKボタンが選択されていないと判断すると(S9:NO)、CPU112はステップS7,S8と同様に、ステップS12,S13を実行する。
ステップS10の実行後、CPU112は表示画面134(図4)を表示させる(S11)。表示画面134には、「シート保管室へシートを取りに行く猶予を指定してください」のメッセージと、時間の入力を受け付けるテキストボックス、OKボタン、CANCELボタンが表示される。ユーザは、シート保管室へシート22を取りに行くのにかかる時間を、テキストボックスに入力し、OKボタンを選択する。次に、CPU112は、OKボタンが選択されたか否かを判断する(S14)。OKボタンが選択されたと判断すると(S14:YES)、CPU112は入力された時間を、後述する印刷報知処理およびトレイ開閉処理に使用する変数である補充時間Teおよび表示時間Tsの値にセットし(S15)、設定処理を終了する。一方、OKボタンが選択されていないと判断すると(S14:NO)、CPU112はステップS7,S8と同様に、ステップS16,S17を実行する。
<印刷報知処理>
CPU112は、例えば印刷ジョブを受け付けるなどして画像データの印刷指示を受け付けた場合と、トレイ開閉処理(後述)のステップS97にて印刷再開要求を実行した場合、図5に示す印刷報知処理を開始する。ここでは、印刷ジョブを受け付けた場合を例示して説明する。まず、CPU112は、残量センサSe2から出力されるシート22の重量に応じた信号に基づき、給紙トレイ15が支持するシート22の積載枚数を検出する検出処理を実行する。詳しくは、信号に基づくシート22の重量をシート22の1枚当たりの重量で除して、積載枚数を算出し、NVRAM115が記憶している積載枚数情報を算出した積載枚数に更新させる。尚、CPU112はシート22の1枚当たりの重量を、トレイ設定情報が有するシートタイプの情報と、NVRAM115が記憶するシートタイプに対するシート22の1枚当たりの重量とに基づき決定する。また、ニアエンプティ警告表示の表示中であるか否かを判断する(S21)。第3印刷処理(後述)のステップS71,S72にて説明するように、CPU112は積載枚数情報の積載枚数に基づき、給紙トレイ15のシート22の積載枚数がニア閾値N未満であると判断すると、ユーザインタフェース119に指示して、タッチパネル120に「まもなくシートが無くなります。」のメッセージを表示(以後、ニアエンプティ警告表示と称する。)させる。また、CPU112は、ニアエンプティ警告表示の指示をユーザインタフェース119に行った場合、ニアエンプティ警告表示のフラグをRAM114に記憶させ、ニアエンプティ警告表示のフラグの有無に基づき、ニアエンプティ警告表示中であるか否かを判断する。ニアエンプティの警告を表示中であると判断すると(S21:YES)、CPU112は第1印刷処理を実行し(S22)、印刷報知処理を終了する。一方、ニアエンプティの警告を表示中でないと判断すると(S21:NO)、第2印刷処理を実行し(S23)、印刷報知処理を終了する。
<第1印刷処理>
次に、第1印刷処理について図6を用いて説明する。尚、第1印刷処理は、給紙トレイ15が支持するシート22の積載枚数がニア閾値N未満であるとCPU112が判断した場合に実行する処理である。第1印刷処理を開始すると、CPU112は使用枚数Pを推定する(S31)。例えば、CPU112は印刷ジョブに含まれるページ枚数の情報に基づき、使用枚数Pを推定する。ここで、印刷ジョブは画像データに印刷の情報が付加されたデータである。また、ページ枚数の情報とは、シート22、1枚当たりに割り付けられるページ数、両面印刷か片面印刷かを加味したページ数、部数などの情報である。また、積載枚数情報を参照し、積載枚数情報の積載枚数を、印刷報知処理に用いる変数である開始時枚数Rの値にセットする。次に、CPU112は開始時枚数Rから使用枚数Pを減じた値が0以上であるか否かを判断する(S32)。0以上でないと判断すると(S32:NO)、印刷中にエンプティとなると見込まれるため、CPU112は「印刷中にシートが不足する可能性があります。」などのメッセージをタッチパネル120に表示(以後、印刷中のエンプティ警告表示と称する。)させ(S33)、ステップS34へ進む。一方、0以上であると判断すると(S32:YES)、印刷中にエンプティとなる見込みがないため、CPU112はステップS34へ進む。
ステップS34では、現在時刻が補充不可能時間帯外であるか否かを判断する。図9を用いて詳しく説明する。図9は、時間帯Zが12:00〜13:00であり、表示時間Tsおよび補充時間Teが5分である場合を例示している。補充不可能時間帯は、時間帯Zに入る時刻(12:00)から補充時間Te遡った補充表示終了時刻(11:55)から、時間帯Zが終わる時刻(13:00)までの時間である。図9の場合には、補充不可能時間帯は11:55〜13:00となる。補充不可能時間帯外であると判断すると(図6、S34:YES)、CPU112は「シート保管室は施錠中です」のメッセージの表示(以後、保管室施錠中表示と称する。)および「13:00に開錠されます。」のメッセージの表示(以後、保管室の開錠時刻表示と称する。)をタッチパネル120にさせていた場合、表示をクリアさせ(S35)、「シートを補充して下さい」のメッセージをタッチパネル120に表示(以後、シート補充表示と称する。)させ(S36)、ステップS40へ進む。一方、補充不可能時間帯外でないと判断すると(S34:NO)、ユーザはシート22を補充できないため、シート補充表示をタッチパネル120にさせていた場合、シート補充表示をクリアさせ(S37)、現在時刻が時間帯Z内であるか否かを判断する(S38)。現在時刻が時間帯Z内であると判断すると(S38:YES)、すでにシート保管室は施錠されているため、「12:00に施錠されます。」のメッセージの表示(以後、保管室の施錠時刻表示と称する。)をタッチパネル120にさせていた場合、表示をクリアさせ、CPU112は保管室施錠中表示および保管室の開錠時刻表示をタッチパネル120にさせ(S39)、ステップS40へ進む。一方、現在時刻が時間帯Z内でないと判断すると(S38:NO)、CPU112はステップS40へ進む。
ステップS40では、現在時刻が、補充表示時間帯に入っているか否かを判断する(S40)。図9に示すように、補充表示時間帯とは、補充表示終了時刻から表示時間Ts遡った補充表示開始時刻(11:50)から補充表示終了時刻(11:55)までの時間帯である。補充表示時間帯に入っていると判断すると(S40:YES)、CPU112は保管室の施錠時刻表示をタッチパネル120にさせ(S41)、ステップS42へ進む。一方、補充表示時間帯に入っていないと判断すると(S40:NO)、CPU112はステップS42へ進む。ステップS42では、シート22、1枚の印刷が終了したか否かを判断する(S42)。例えば、CPU112はシート22、1枚の印刷開始を指示した所定時間経過後に、排紙センサSe3の信号がシート22の有りの信号から無しの信号に変化した場合、シート22、1枚の印刷が終了したと判断する。シート22、1枚の印刷を終了していないと判断すると(S42:NO)、ステップS34へ戻る。一方、シート22、1枚の印刷を終了したと判断すると(S42:YES)、CPU112は開始時枚数Rを1減算した値を積載枚数として、積載枚数情報を更新し(S43)、シート22が給紙トレイ15に無いか否かを判断する(S44)。CPU112は、積載枚数が0となった場合、シート22が給紙トレイ15に無いと判断する。シート22が無いと判断すると(S44:YES)、印刷できないため、印刷処理を中断する(S45)。詳しくは、CPU112は搬送部10によるシート22の搬送動作の停止、および、画像形成部20による画像形成動作を停止させる。次に、CPU112は、ニアエンプティ警告表示および印刷中のエンプティ警告表示をタッチパネル120に行わせていた場合、表示をクリアし、「シートが無くなりました。」のメッセージをタッチパネル120に表示(以後、エンプティ警告表示と称する。)させ(S46)、第1印刷処理を終了する。一方、シート22があると判断すると(S44:NO)、次のシート22、1枚の印刷が無いか否かをCPU112は判断する(S47)。印刷が無いと判断すると(S47:YES)、CPU112は第1印刷処理を終了する。一方、印刷があると判断すると(S47:NO)、次の印刷のため、CPU112はステップS34へ戻る。
ここで、第1印刷処理におけるタッチパネル120に表示される表示画面について説明する。第1印刷処理は、ニアエンプティ警告表示中である場合に開始される処理であるため、第1印刷処理の開始時のタッチパネル120には、「まもなくシートが無くなります。」のメッセージが表示される。また、ステップS32にてNOと判断された場合、表示画面には「印刷中にシートが不足する可能性があります。」のメッセージが表示される。現在時刻が、補充表示終了時刻より前である場合には、「シートを補充して下さい。」のメッセージが表示される。現在時刻が、補充表示時間帯内である場合には、「12:00に施錠されます。」のメッセージが表示される。これにより、ユーザはまもなくシート保管室が施錠されてしまうため、ただちにシート22を取りに行くが必要であることを認識することができる。現在時刻が、時間帯Z内である場合には、「シート保管室は施錠中です。13:00に開錠されます。」のメッセージが表示される。これにより、ユーザは、シート保管室は施錠されており、13:00まで待つ必要があることを認識することができる。
<第2印刷処理>
次に、図7,8を用いて、第2印刷処理について説明する。第1印刷処理と同じ処理ステップについては同一の符号を付し、詳細な説明は適宜省略する。まず、CPU112は、使用枚数Pを推定する(S31)。次に、CPU112は開始時枚数Rから使用枚数Pを減じた値が0以上であるか否かを判断する(S32)。0以上でないと判断すると(S32:NO)、CPU112は印刷中のエンプティ警告表示をタッチパネル120にさせる(S33)。次に、CPU112は現在時刻が補充不可能時間帯外であるか否かを判断する(S34)。補充不可能時間帯外であると判断すると(S34:YES)、CPU112はシート補充表示をタッチパネル120に行わせ(S36)、ステップS53へ進む。一方、補充不可能時間帯外でないと判断すると(S34:NO)、CPU112はステップS53へ進む。
一方、開始時枚数Rから使用枚数Pを減じた値が0以上であると判断すると(S32:YES)、開始時枚数Rから使用枚数Pを減じた値がニア閾値N以上であるか否かを判断する(S51)。ニア閾値N以上であると判断すると(S51:YES)、CPU112は、第3印刷処理を実行し(S52)、第3印刷処理の実行後、第2印刷処理を終了する。尚、第3印刷処理については、後述する。一方、ニア閾値N以上でないと判断すると(S51:NO)、CPU112は開始時枚数Rから使用枚数Pを減じた値がニア閾値N未満となるタイミング、つまりニアエンプティとなるタイミングである予測時刻Tnを算出する(S53)。詳しくは、CPU112は開始時枚数Rからニア閾値Nを除して1加算した残枚数に、1枚当たりの印刷時間を乗じて印刷時間を算出し、現在時刻から算出した印刷時間だけ進んだ時刻を予測時刻Tnとする。尚、CPU112は、NVRAM115が記憶しているシート22、1枚当たりの印刷時間の情報およびトレイ設定情報を参照して、算出に用いる1枚当たりの印刷時間を決定する。尚、印刷時間の情報は、シート22、1枚当たりの印刷時間が、シートタイプおよびシート22、1枚に印刷するページ数などのパラメータなどに対応付けられた情報である。
次に、CPU112は現在時刻が補充不可能時間帯外であるか否かを判断する(S54)。補充不可能時間帯外でないと判断すると(S54:NO)、CPU112は第1印刷処理と同様に、ステップS37〜S39を実行し、ステップS57へ進む。一方、補充不可能時間帯外であると判断すると(S54:YES)、CPU112は保管室施錠中表示および保管室の開錠時刻表示をタッチパネル120にさせている場合、表示をクリアさせる(S35)。次に、CPU112は印刷中のエンプティ警告表示中であるか否かを判断する(S55)。表示中であると判断すると(S55:YES)、ユーザはシート22を補充できるため、CPU112はシート補充表示をタッチパネル120にさせ(S56)、ステップS57へ進む。一方、表示中でないと判断すると(S55:NO)、CPU112はステップS57へ進む。
ステップS57(図8)では、CPU112は予測時刻Tnが補充不可能時間帯内であるか否かを判断する(S57)。予測時刻Tnが補充不可能時間帯内でないと判断すると(S57:NO)、CPU112はステップS42へ進む。一方、予測時刻Tnが補充不可能時間帯内であると判断すると(S57:YES)、ニアエンプティとなったタイミングではユーザがシート22を補充できないおそれがあるため、CPU112は現在時刻が補充表示時間帯内であるか否かを判断する(S40)。補充表示時間帯内でないと判断すると(S40:NO)、CPU112はステップS42へ進む。一方、補充表示時間帯内であると判断すると(S40:YES)、まもなくシート保管室が施錠されてしまうため、CPU112はシート補充表示および保管室の施錠時刻表示をタッチパネル120にさせる(S58)。これにより、ユーザはただちにシート22を取りに行く必要があることを認識することができる。次に、第1印刷処理と同様に、CPU112はステップS42〜S44を実行する。ステップS44でYESと判断すると、CPU112は、第1印刷処理と同様に、ステップS45,S46を実行し、第2印刷処理を終了する。
一方、ステップS44でNOと判断すると、開始時枚数Rはニア閾値Nより小さいか否かをCPU112は判断する(S59)。開始時枚数Rはニア閾値Nより小さくないと判断すると(S59:NO)、CPU112はステップS47へ進む。一方、開始時枚数Rはニア閾値Nより小さいと判断すると(S59:YES)、CPU112はニアエンプティ警告表示をタッチパネル120にさせる(S60)。次に、CPU112は現在時刻が補充不可能時間帯外であるか否かを判断する(S61)。補充不可能時間帯外でないと判断すると(S62:NO)、CPU112はステップS47へ進む。一方、補充不可能時間帯外であると判断すると(S61:YES)、CPU112はシート補充表示をタッチパネル120にさせる(S62)。次に、CPU112は、次のシート22、1枚の印刷が無いか否かを判断する(S47)。印刷が無いと判断すると(S47:YES)、CPU112は第2印刷処理を終了する。一方、印刷があると判断すると(S47:NO)、CPU112は次の印刷のため、ステップS54へ戻る。
ここで、図9を用いて、第2印刷処理におけるタッチパネル120に表示される表示画面について説明する。表示画面145は、CPU112がステップS57にてNOであると判断した場合に表示される画面である。表示画面146は、CPU112がステップS57にてYESと判断し、ステップS40にてYESと判断した場合に表示される画面である。予測時刻Tnが補充不可能時間帯外である場合には、MFP1がニアエンプティとなったタイミングでユーザはシート22を補充することができるので、CPU112はシート補充表示をタッチパネル120にさせない(表示画面145)。一方、予測時刻Tnが補充不可能時間帯内である場合には、MFP1がニアエンプティとなったタイミングでユーザはシート22を補充することができないので、CPU112はシート補充表示および保管室の施錠時刻表示をタッチパネル120にさせる(表示画面146)。これにより、ユーザはまもなくシート保管室が施錠されてしまうため、ただちにシート22を取りに行くが必要であることを認識することができる。
<第3印刷処理>
次に、図10を用いて、第3印刷処理について説明する。第1印刷処理と同じ処理ステップについては同一の符号を付し、詳細な説明は適宜省略する。尚、第3印刷処理は、開始時枚数Rから使用枚数Pを除した値がニア閾値N以上であるとCPU112が判断した場合(S51:YES)、つまり印刷ジョブ終了時にもシート22がニア閾値N以上ある場合にCPU112が実行する処理である。上記のように、CPU112は、検出処理において算出した積載枚数を、開始時枚数Rの値にセットする。また、CPU112は、ステップS31において使用枚数Pを推定する。開始時枚数Rおよび使用枚数Pの少なくとも何れか一方の精度が低い場合、開始時枚数Rから使用枚数Pを減じた値の精度が低くなってしまい、開始時枚数Rから使用枚数Pを減じた値がニア閾値N以上であるか否かの判断(S51)の精度が低くなってしまう。そこで、念のため、CPU112は第3印刷処理を実行する。尚、開始時枚数Rの精度が良くない場合には、残量センサSe2の検出精度が低い場合などがある。CPU112は第3印刷処理を開始すると、第1印刷処理と同様に、ステップS42〜S44を実行する。ステップS44にてYESと判断すると、CPU112は印刷を中断する(S45)。次に、ニアエンプティ警告表示をタッチパネル120にさせていた場合、表示をクリアさせ、エンプティ警告表示をタッチパネル120にさせ(S73)、第3印刷処理を終了する。一方、シート22があると判断すると(S44:NO)、開始時枚数Rはニア閾値N未満であるか否かをCPU112は判断する(S71)。開始時枚数Rはニア閾値N未満でないと判断すると(S71:NO)、CPU112はステップS47へ進む。一方、開始時枚数Rはニア閾値N未満であると判断すると(S71:YES)、CPU112はニアエンプティ警告表示させる(S72)。次に、CPU112は、次のシート22、1枚の印刷が無いか否かを判断する(S47)。印刷が無いと判断すると(S47:YES)、CPU112は第3印刷処理を終了する。一方、印刷があると判断すると(S47:NO)、次の印刷のため、CPU112はステップS42へ戻る。
<トレイ開閉処理>
給紙トレイ15が開閉されると、ユーザにより給紙トレイ15にシート22が補充された可能性がある。そこで、CPU112は、図11に示すトレイ開閉処理を実行する。MFP1の電源がONされると、CPU112はトレイ開閉処理を開始する。まず、CPU112は、トレイセンサSe1の出力信号に基づき、給紙トレイ15がオープンされ、非装着位置となったか否かを判断する(S81)。給紙トレイ15がオープンされていないと判断すると(S81:NO)、CPU112はステップS85へ進む。一方、給紙トレイ15がオープンされたと判断すると(S81:YES)、CPU112は印刷中であるか否かを判断する(S82)。印刷中でないと判断すると(S82:NO)、CPU112はステップS84へ進む。一方、印刷中であると判断すると(S82:YES)、CPU112は印刷を中断し(S83)、トレイセンサSe1の出力信号に基づき、給紙トレイ15がクローズされ、装着位置となったか否かを判断する(S84)。給紙トレイ15がクローズされていないと判断すると(S84:NO)、給紙トレイ15がクローズされたと判断するまで、ステップS84を繰り返し実行する。一方、給紙トレイ15がクローズされたと判断すると(S84:YES)、CPU112は現在時刻が時間帯Z内であるか否かを判断する(S85)。時間帯Z内であると判断すると(S85:YES)、CPU112はシート補充表示をタッチパネル120にさせている場合、表示をクリアし、保管室施錠中表示および保管室の開錠時刻表示をタッチパネル120にさせ(S86)、ステップS89へ進む。一方、時間帯Z内でないと判断すると(S85:NO)、CPU112は保管室施錠中表示および保管室の開錠時刻表示をタッチパネル120に行わせていた場合、表示をクリアさせ(S87)、ステップS89へ進む。
ステップS89では、CPU112はシート22が給紙トレイ15に無いか否かを判断する。詳しくは、残量センサSe2から出力されるシート22の重量に応じた信号に基づき、給紙トレイ15が支持するシート22の積載枚数を検出する検出処理を実行し、残量センサSe2から出力される信号が、積載枚数が0であるときの信号である場合、シート22が給紙トレイ15に無いと判断する。CPU112は、シート22が無いと判断すると(S89:YES)、シート22の補充が行われていないため、ニアエンプティ警告表示をタッチパネル120に行わせていた場合、表示をクリアさせ、エンプティ警告表示をタッチパネル120にさせ(S95)、ステップS93へ進む。一方、シート22があると判断すると(S89:NO)、開始時枚数Rはニア閾値N未満であるか否かをCPU112は判断する(S90)。ニア閾値N未満でないと判断すると(S90:NO)、シート22が十分補充されたため、CPU112は表示を全てクリアさせ(S91)、ステップS96へ進む。一方、CPU112は、ニア閾値N未満であると判断すると(S90:YES)、シートエンプティ警告表示をタッチパネル120にさせていた場合、表示をクリアさせ、シートニアエンプティ警告表示をタッチパネル120にさせる(S92)。次に、CPU112は現在時刻が時間帯Zに入っているか否かを判断する(S93)。時間帯Zに入っていないと判断すると(S93:NO)、ユーザはシート22を補充できるため、CPU112はシート補充表示をタッチパネル120にさせ(S94)、ステップS96へ進む。一方、時間帯Zに入っていると判断すると(S93:YES)、ユーザはシート22を補充できないため、シート補充表示をタッチパネル120にさせることなく、CPU112はステップS96へ進む。
ステップS96では、CPU112は印刷を中断しているか否かを判断する。印刷を中断していると判断すると(S96:YES)、CPU112は印刷再開要求し(S97)、トレイ開閉処理を終了する。一方、印刷を中断していないと判断すると(S96:NO)、CPU112はトレイ開閉処理を終了する。
ここで、MFP1は印刷装置の一例であり、筐体2は筐体の一例であり、ネットワークインタフェース121はインタフェースの一例であり、シート22は消耗材の一例であり、給紙トレイ15は保持部の一例であり、画像形成部20はプリンタの一例であり、タッチパネル120は報知装置および操作部の一例であり、NVRAM115はメモリの一例であり、CPU112はコントローラの一例であり、残量センサSe2はセンサの一例である。また、ステップS31は推定処理の一例であり、ステップS51は第1判断処理の一例であり、ステップS53は算出処理の一例であり、ステップS57は第2判断処理の一例であり、ステップS58は第1報知処理の一例である。また、設定処理のステップS10は記憶処理の一例である。また、ステップS32は第3判断処理の一例であり、ステップS60は第2報知処理の一例であり、ステップS62は第3報知処理の一例である。
以上、説明した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
CPU112は、第2印刷処理のステップS51にて、検出処理にて検出したシート22の積載枚数から、ステップS31にて推定したシート22の使用枚数Pを引いた差が、NVRAM115に記憶されているニア閾値N未満となるか否かを判断する。ステップS51にてニア閾値N未満となると判断した場合(S51:NO)、CPU112はステップS53にて、ニア閾値N未満となるタイミングである予測時刻Tnを算出する。CPU112はステップS57にて、予測時刻Tnが時間帯Zを含む補充不可能時間帯内であるか否かを判断する。予測時刻Tnが補充不可能時間帯内であると判断した場合(S57:YES)、シート22の積載枚数がニア閾値N未満であることを検出する(S59:YES)よりも前のステップS58にて、「シート補充して下さい。」のメッセージをタッチパネル120に表示させ、シート22の補充を促す。これにより、ユーザは、予測時刻Tnが補充不可能時間帯内となる場合には、シート22の補充が促されるので、シート22の補充が促されたにもかかわらず、シート保管室に入室できず、シート22の補充ができない状況の発生を抑制することができる。MFP1はシート22の補充に関わる態様に応じて、シート22の補充を促すことができる
また、CPU112は、現在時刻が、時間帯Zの開始時刻より補充時間Te遡った補充表示終了時刻から始まる補充不可能時間帯、より前の補充時間帯内であると判断した場合(S40:YES)、シート補充表示をタッチパネル120にさせる(S58)。時間帯Zに入る、補充時間Te前に、シート22の補充が促されるので、ユーザは、シート22の補充できる可能性がより高くなることができる。
また、CPU112は設定処理のステップS15において、補充時間Teの入力値をNVRAM115に記憶させる。これにより、ユーザは所望の補充時間Teを設定することができる。MFP1の利便性が向上する。
また、CPU112は第2印刷処理において、検出処理にて検出したシート22の積載枚数から、ステップS31にて推定したシート22の使用枚数Pを引いた差が、0未満の負の値となると判断すると(S32:NO)、シート補充表示をタッチパネル120にさせ(S36)、予測時刻Tnを算出する(S53)。これにより、印刷中にエンプティとなる場合には、早急にシート補充が促されるため、ユーザは、印刷中にシート22が無くなってしまうことを回避することができる。
また、CPU112は第2印刷処理において、開始時枚数Rがニア閾値N未満であると判断すると(S59:YES)、ニアエンプティ警告表示をタッチパネル120に行わせる(S60)。また、CPU112は第2印刷処理において、ニアエンプティであると判断した現在時刻が補充不可能時間帯外であると判断すると(S61:YES)、シート補充表示をタッチパネル120にさせる(S62)。これにより、ユーザは、補充不可能時間帯に入る前に、シート22の補充が必要であることを認識することができる。
[第2実施形態]
<印刷処理>
次に、第2実施形態に係る印刷処理およびトレイ開閉処理について説明する。CPU112は、例えば印刷ジョブを受け付けるなどして画像データの印刷指示を受け付けた場合、図12に示す印刷報知処理を開始する。第1実施形態の印刷報知処理と同じ処理ステップについては同一の符号を付し、詳細な説明は適宜省略する。
CPU112は、第1実施形態の第1印刷処理と同様に、ステップS31,S32を実行する。ステップS32でNOと判断した場合、CPU112は印刷中のエンプティ警告表示をタッチパネル120に行わせ(S33)、ステップS53へ進む。一方、ステップS32でYESと判断した場合、開始時枚数Rから使用枚数Pを減じた値がニア閾値N以上であるか否かを判断する(S51)。ニア閾値N以上であると判断すると(S51:YES)、CPU112は、第1実施形態と同様に、第3印刷処理を実行し(S52)、印刷処理を終了する。一方、ニア閾値N以上でないと判断すると(S51:NO)、CPU112は開始時枚数Rから使用枚数Pを減じた値がニア閾値N未満となる予測時刻Tnを算出する(S53)。次に、現在時刻が、予測時刻Tnから時間Tp遡った時間から予測時刻Tnまでの期間に入っているか否かを判断する(S101)。ここで、時間Tpの値は、第1実施形態の設定処理と同様に、CPU112が予めタッチパネル120で受け付け、NVRAM115に記憶させている。予測時刻Tnから時間Tp遡った時間から予測時刻Tnまでの期間に入っていないと判断すると(S101:NO)、CPU112はステップS42へ進む。一方、予測時刻Tnから時間Tp遡った時間から予測時刻Tnまでの期間に入っていると判断すると(S101:YES)、CPU112はシート補充表示をタッチパネル120にさせる(S102)。次に、CPU112は、第1実施形態の第1印刷処理と同様に、ステップS42〜S46を実行する。また、ステップS44でNOと判断すると、開始時枚数Rはニア閾値Nより小さいか否かをCPU112は判断する(S59)。開始時枚数Rはニア閾値Nより小さくないと判断すると(S59:NO)、CPU112はステップS47へ進む。一方、開始時枚数Rはニア閾値Nより小さいと判断すると(S59:YES)、CPU112はニアエンプティ警告表示をタッチパネル120に行わせ(S60)、次のシート22、1枚の印刷が無いか否かをCPU112は判断する(S47)。印刷が無いと判断すると(S47:YES)、CPU112は印刷処理を終了する。一方、印刷があると判断すると(S47:NO)、次の印刷のため、CPU112はステップS101へ戻る。
<トレイ開閉処理>
MFP1の電源がONされると、CPU112は、図13に示すトレイ開閉処理を開始する。第1実施形態のトレイ開閉処理と同じ処理ステップについては同一の符号を付し、詳細な説明は適宜省略する。
CPU112は、第1実施形態のトレイ開閉処理と同様に、ステップS81〜S84を実行する。次に、CPU112はシート22が給紙トレイ15に無いか否かを判断する(S89)。CPU112は、シート22が無いと判断すると(S89:YES)、ニアエンプティ警告表示をタッチパネル120に行わせていた場合、表示をクリアし、エンプティ警告表示をタッチパネル120にさせ(S95)、ステップS94へ進む。一方、シート22があると判断すると(S89:NO)、開始時枚数Rはニア閾値N未満であるか否かをCPU112は判断する(S90)。開始時枚数Rはニア閾値N未満であると判断すると(S90:YES)、CPU112はエンプティ警告表示をタッチパネル120にさせていた場合、表示をクリアさせ、ニアエンプティ警告表示をタッチパネル120にさせる(S92)。次に、CPU112はシート補充表示をタッチパネル120にさせ(S94)、ステップS96へ進む。一方、開始時枚数Rはニア閾値N未満でないと判断すると(S90:NO)、CPU112はシート補給表示をタッチパネル120にさせていた場合、表示をクリアさせる(S103)。次に、CPU112は、第1実施形態のトレイ開閉処理と同様に、ステップS96,S97を実行する。
以上、説明した第2実施形態によれば、以下の効果を奏する。
CPU112は、印刷処理において、現在時刻が、予測時刻Tnから時間Tp遡った時間から、予測時刻Tnまでの期間に入っていると判断すると(S101:YES)、シート補充表示を行う(S102)。これにより、ユーザは、ニアエンプティとなるタイミングの時間Tpだけ前に、シート22の補充が必要であることを認識することができる。
[変形例]
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記では、印刷装置としてMFP1を例示したが、例えば、コピー機能、スキャナ機能、FAX送受信機能がなく、印刷機能のみを持つプリンタなどにも適用することができる。また、画像データを入力するインタフェースとして、ネットワークインタフェース121を例示し、印刷ジョブを受け付けた場合を例示して説明した。これに限定されず、上記のように、例えば、FAX受信データ、USBメモリから読み出された画像データ、画像読取部25が読み取った画像データ、ネットワークインタフェース121と接続する例えばサーバが保有する画像データの印刷においても、本願を適用することができる。
また、上記では、消耗材としてシート22、保持部として給紙トレイ15を例示したが、これに限定されない。例えば、消耗材としてトナー、保持部としてプロセスカートリッジ30のトナー収納室としても本願を適用することができる。また、印刷装置がインクジェットプリンタである場合には、消耗材としてインク、保持部としてインクを収納するインクカートリッジのインク収納室としても本願を適用することができる。例えば、消耗材がトナーである場合には、トナーの量は、重量センサ、フォトインタラプタなどを用いて検出する構成とすることができる。フォトインタラプタの構成とは、光透過性を有する材料で形成されたトナー収納室に対し、収納されたトナーが、フォトインタラプタの発光部の発する光を遮るように構成しておき、受光部が受光する光の強度に応じて、トナーの量を検出する構成である。また、印刷ジョブにより使用されるトナーの量は、画像形成時にレーザ光源により形成されるドットをカウントすることにより推定することができる。インクの場合も同様である。
また、ステップS31にて、画像データに付加されたページ枚数の情報に基づき、使用枚数Pを推定すると説明したが、これに限定されない。例えば、画像読取部25が読み取った画像データを印刷するコピーの場合には、コピー部数により推定しても良い。また、過去の印刷ジョブの履歴を例えばNVRAM115などに記憶しておき、消耗材の平均使用量により推定しても良い。また、MFP1のログインユーザ毎の過去の印刷ジョブの履歴を例えばNVRAM115などに記憶しておき、ログインユーザ毎の消耗材の平均使用量により推定しても良い。
また、シート22の積載枚数を検出するためのセンサとして、残量センサSe2を例示したが、センサの構成はこれに限定されない。例えば、支持板11を変位させるモータの駆動量を検出するセンサにより積載されたシート22の最上面の位置を検出する構成としても良い。具体的には、支持板11が給紙トレイ15の底面から、積載されたシート22の最上面が給紙ローラ13と接触する位置まで変位するのに要した駆動量を検出する。駆動量は、モータの回転数もしくは時間などである。あるいは、給紙ローラ13が備えるアクチュエータの位置に基づき、積載されたシート22の最上面の位置を検出する構成としても良い。具体的には、給紙ローラ13に、一端が積載されたシート22の最上面と当接し、他端がフォトインタラプタの検出に用いる光を遮るアクチュエータを取り付ける。つまり、シート22の最上面の位置が所定の範囲にある場合、アクチュエータが光を遮るようにする。給紙ローラ13は、詳しくは、左右方向に2個備えられているので、2つのアクチュエータにより、所定の範囲を異なるものとすることで、積載されたシート22の最上面の位置が大まかに検出される。シート22の最上面の位置と、シート22の1枚当たりの厚さにより、シート22の積載枚数を検出することができる。
また、上記では、画像データの印刷指示を受け付け、印刷報知処理を開始すると検出処理を実行すると説明したが、検出処理を実行するタイミングはこれに限定されない。例えば、検出処理を印刷ジョブの実行後に実行する構成としても良い。
また、ステップS89にて、積載枚数情報の積載枚数が0であるか否かで給紙トレイ15にシート22の有無を判断すると説明したが、これに限定されない。例えば、給紙トレイ15におけるシート22の有無を検出するセンサがある構成の場合には、センサの検出に基づき、判断する構成としても良い。
また、上記では、開始時枚数Rを1減算し(S43)、シート22の有無を判断する(S44)と説明したが、ステップS43にて、検出処理を実行し、検出処理により更新した積載枚数を開始時枚数Rとする構成としても良い。
また、第2印刷処理において、ステップS40でYESと判断した場合、CPU112はステップS58を実行すると説明したが、ステップS57でYESと判断した場合、ステップS58を実行する構成としても良い。
また、ステップS1において、トレイ設定情報によりシートタイプを判断すると説明したが、シート22の厚さを検出するセンサを備えている場合には、センサの検出に基づき、シートタイプを決定しても良い。
また、ステップS15において、補充時間Teおよび表示時間Tsを同じ時間にセットすると説明したが、補充時間Teと同様に、表示時間Tsを別途受け付ける構成としても良い。
また、上記では、シートタイプとして、普通紙、はがきを例示したが、これに限定されない。シートタイプには例えば、模造紙、預金通帳表紙などがあり、シートタイプに応じたニア閾値Nとすると良い。
また、上記では、特定の時間帯として、シート保管室が施錠される時間帯Zを例示したが、これに限定されない。上記のように、1日単位における時間帯でも良いし、例えば、週単位、月単位で決められた時間帯などでも良い。
また、報知装置としてタッチパネル120を例示したが、例えばLCDなどのディスプレイ、例えばLEDなどの表示灯、スピーカなどでも良い。また、操作部としてタッチパネル120を例示したが、例えば操作ボタンなどでも良い。
1 MFP
2 筐体
15 給紙トレイ
20 画像形成部
22 シート
25 画像読取部
26 FAX通信部
112 CPU
115 NVRAM
117 USBインタフェース
120 タッチパネル
121 ネットワークインタフェース

Claims (13)

  1. 筐体と、
    画像データを入力するインタフェースと、
    前記筐体に装着される保持部であって、消耗材を保持する保持部と、
    前記筐体内に設けられるプリンタであって、前記保持部に保持される前記消耗材を用いて画像データに基づく画像を印刷するプリンタと、
    前記筐体の外に向けて情報を報知する報知装置と、
    メモリと、
    コントローラと、を備え、
    前記コントローラは、
    前記インタフェースにより入力された前記画像データの印刷指示を受け付けると、
    当該画像データを前記プリンタに印刷させる印刷処理と、
    前記保持部に保持される前記消耗材の量を検出する検出処理と、
    前記印刷処理において使用される前記消耗材の量を推定する推定処理と、
    前記検出処理にて検出した前記消耗材の量から、前記推定処理にて推定した前記消耗材の使用量を引いた差が、前記メモリに記憶されている所定量未満となるか否かを判断する第1判断処理と、
    前記第1判断処理にて前記所定量未満となると判断した場合、当該所定量未満となるタイミングを算出する算出処理と、
    前記算出処理において算出した前記タイミングにより、特定条件が成立するか否かを判断する第2判断処理と、を実行し、
    前記第2判断処理において、前記特定条件が成立すると判断した場合、前記保持部に保持される前記消耗材の量が前記所定量未満であることを検出するよりも前に、前記消耗材の補充を促す情報を前記報知装置に報知させる第1報知処理を実行することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記コントローラは、前記第2判断処理において、
    前記算出処理において算出した前記タイミングが、前記メモリに記憶されている特定の時間帯に入る場合、前記特定条件が成立すると判断することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記コントローラは、
    前記特定の時間帯に入るタイミングよりも前に前記第1報知処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記コントローラは、
    前記特定の時間帯に入るタイミングの、前記メモリに記憶されている特定の時間以上早いタイミングで前記第1報知処理を実行することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記コントローラは、前記第2判断処理において、
    前記算出処理において算出した前記タイミングよりも前記メモリに記憶されている特定の時間だけ早いタイミングが到来すると、前記特定条件が成立すると判断することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  6. 前記筐体に設けられる操作部を備え、
    前記コントローラは、前記操作部を介して入力された前記特定の時間を、前記メモリに記憶させる記憶処理を実行することを特徴とする請求項4または5に記載の印刷装置。
  7. 前記コントローラは、
    前記検出処理にて検出した前記消耗材の量から、前記推定処理にて推定した前記消耗材の使用量を引いた差が、負の値となるか否かを判断する第3判断処理を実行し、
    前記第3判断処理で、負の値となると判断した場合、
    前記消耗材の補充を促す情報を前記報知装置に報知させ、前記算出処理を実行することを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の印刷装置。
  8. 前記コントローラは、
    前記保持部に保持される前記消耗材の量が前記所定量未満であることを検出したタイミングで、前記消耗材が前記所定量未満となったことを示す情報を前記報知装置に報知させる第2報知処理を実行することを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の印刷装置。
  9. 前記コントローラは、
    前記特定条件が成立しないと判断した場合、前記保持部に保持される前記消耗材の量が前記所定量未満であることを検出したタイミングで、前記消耗材の補充を促す情報を前記報知装置に報知させる第3報知処理を実行することを特徴とする請求項8に記載の印刷装置。
  10. 前記消耗材は画像が印刷されるシートであり、
    前記保持部は前記シートを保持するトレイであることを特徴とする請求項1から9の何れかに記載の印刷装置。
  11. 前記トレイに保持される前記シートの積載量に応じた信号を出力するセンサを備え、
    前記コントローラは、前記検出処理において、前記センサから出力される信号に基づき、前記シートの量を検出することを特徴とする請求項10に記載の印刷装置。
  12. 前記インタフェースは、ネットワークに接続されており、
    前記コントローラは、前記推定処理において、
    前記インタフェースにより入力された前記画像データに付加されている情報により、前記消耗材の量である前記シートの枚数を推定することを特徴とする請求項11に記載の印刷装置。
  13. 前記コントローラは、前記算出処理において、
    前記検出処理にて検出した前記消耗材の量である前記シートの枚数と、前記推定処理にて推定された前記消耗材の使用量である使用される前記シートの枚数と、前記シート1枚当たりの印刷時間に基づき、前記所定量未満となるタイミングを算出することを特徴とする請求項12に記載の印刷装置。
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CN112433686A (zh) * 2020-12-03 2021-03-02 宁夏揽美科技有限公司 一种打印设备的网络在线打印方法
CN114995774A (zh) * 2022-08-01 2022-09-02 北京索云科技股份有限公司 一种打印耗材监控方法、装置、电子设备及存储介质

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