JP2018167404A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体を精度よく切断できる記録装置を提供すること。
【解決手段】記録装置は、媒体Sに画像を記録する記録部と、媒体が排出される排出口を有する筐体と、媒体を搬送する搬送部と、媒体を切断する切断機構50と、を備え、切断機構は、媒体の搬送方向Yにおいて、媒体を下流側媒体S1と上流側媒体S2とに切断可能なカッター刃51と、媒体の幅方向Xに往復移動可能なカッターユニット70と、を有し、カッターユニットは、カッター刃に媒体を切断させるべく幅方向に移動する際に、媒体を幅方向において通過させる媒体通路73を有し、媒体通路は、下流側媒体が通過する下流側通路91と、上流側媒体が通過する上流側通路と、を有し、下流側通路は、幅方向において、カッター刃により媒体が切断される切断位置Qから離れるにつれて上方に向けて傾斜するように延びる上り傾斜面93と、傾斜面と連なって水平に延びる水平面94とを有している。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば、インクジェット式のプリンターなどの記録装置に関する。
記録装置の一例として、搬送される媒体を所望のサイズに切断するカッターを備えるプリンターがある。特許文献1には、カッター刃を備えるカッターホルダが媒体の幅方向に往復移動して媒体を切断するカッター装置を備える記録装置が記載されている。このカッター装置は、媒体を切断する際、その媒体をカッター刃に向けて案内するための誘導路をカッターホルダに有している。誘導路は、媒体が搬送される搬送方向において、切断された媒体の上流側となる端部を上方に押し上げるように傾斜した形状とされている。カッター装置は、切断された媒体の端面間で高低差をつけるように誘導路が媒体を案内することによって、切断時にかかるカッター刃の負荷を低減している。
特開2011−46101号公報
特許文献1に記載された記録装置においては、例えば記録装置の排出口が小さい場合等において、切断されて排出口から排出される媒体の上流側となる端部を誘導路が押し上げることで、その媒体の端部が排出口の縁と接触することがある。媒体の端部が排出口の縁と接触すると、媒体が変形する。媒体が変形すると、切断時にかかるカッター刃の負荷が大きくなり、媒体を精度よく切断できない虞がある。
本発明の目的は、媒体を精度よく切断できる記録装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する記録装置は、媒体に画像を記録する記録部と、前記記録部を収容し、前記記録部により記録された前記媒体が排出される排出口を有する筐体と、前記媒体を前記筐体内において前記排出口に向けて搬送する搬送部と、前記記録部により記録された媒体を切断する切断機構と、を備え、前記切断機構は、前記搬送部によって搬送される前記媒体の搬送方向において、前記媒体を下流側媒体と上流側媒体とに切断可能なカッター刃と、前記カッター刃が取り付けられ、前記搬送部に搬送される前記媒体の幅方向に往復移動可能なカッターユニットと、を有し、前記カッターユニットは、前記カッター刃に前記媒体を切断させるべく前記幅方向に移動する際に、前記媒体を前記幅方向において通過させる媒体通路を有し、前記媒体通路は、前記下流側媒体が通過する下流側通路と、前記上流側媒体が通過する上流側通路と、を有し、前記下流側通路は、前記幅方向において、前記カッター刃により前記媒体が切断される切断位置から離れるにつれて、上方に向けて傾斜するように延びる上り傾斜面と、前記傾斜面と連なって水平に延びる水平面とを有している。
この構成によれば、上流側媒体から切断された下流側媒体は、切断されてから下流側通路を幅方向に通過する際、搬送方向において上流側となる端部が、上り傾斜面によって上方に押し上げられた後に水平面によって水平に支持される。すなわち、下流側通路が上り傾斜面のみを有する構成と比べ、上り傾斜面により押し上げられた後における下流側媒体の高さを抑えることができる。そのため、下流側媒体と上流側媒体との高低差を低減でき、排出口の開口が比較的小さい場合であっても、カッター刃にかかる負荷を低減しつつ切断された媒体が排出口の縁と接触する虞を低減できる。したがって、媒体を精度よく切断できる。
上記記録装置において、前記下流側通路は、前記切断位置と前記上り傾斜面との間に水平面を有していることが好ましい。
この構成によれば、下流側通路が切断位置と上り傾斜面との間に水平面を有するため、切断位置から直ぐに上り傾斜面となる構成と比べ、切断時の媒体の姿勢を安定させることができる。
上記記録装置において、前記上流側通路は、前記切断位置から離れるにつれて、下方に向けて傾斜するように延びる下り傾斜面を有することが好ましい。
この構成によれば、上流側媒体が上流側通路を通過する際、搬送方向において下流側となる端部が下り傾斜面により下方に垂れた状態となる。上流側通路によって上流側媒体の端部が下方に垂れる分、下流側通路の上り傾斜面の斜度を小さくできるため、上り傾斜面により押し上げられた後における下流側媒体の高さを抑えることができる。
上記記録装置において、前記上流側通路は、前記切断位置と前記下り傾斜面との間に水平面を有していることが好ましい。
この構成によれば、上流側通路が切断位置と下り傾斜面との間に水平面を有するため、切断位置から直ぐに下り傾斜面となる構成と比べ、切断時の媒体の姿勢を安定させることができる。
上記記録装置において、前記切断機構は、前記搬送方向において、前記記録部が前記媒体に記録する記録位置と前記切断位置との間の距離よりも、前記排出口と前記切断位置との間の距離の方が小さくなるように配置されていることが好ましい。
この構成によれば、搬送方向における切断機構と排出口との距離が小さくなるため、装置の小型化に貢献できる。
記録装置の一実施形態の内部構造を模式的に示す側面図。 切断機構の斜視図。 切断機構の正面図。 切断機構の側面図。 切断機構の背面図。 媒体を切断する際の切断機構の正面図。
以下、切断機構を備える記録装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、記録装置11は、直方体状の筐体12を有している。記録装置11は、筐体12内に、媒体Sに文字、写真等の画像を記録する記録部20と、媒体Sを支持する第1支持部材31及び第2支持部材32とを備えている。記録装置11は、筐体12内に、媒体Sを搬送する搬送部40と、記録部20により記録された媒体Sを切断する切断機構50とを備えている。すなわち、記録部20、第1、第2支持部材31、32、搬送部40、切断機構50は、筐体12に収容されている。
筐体12内には、例えば用紙である媒体Sがロール状に巻き重ねられたロール体Rが配置されている。ロール体Rは、図1において右方となる筐体12内の後方に配置されている。ロール体Rは、媒体Sの幅方向Xに延びるように設けられた軸13によって回転可能に支持されている。本実施形態においては、軸13が図1において反時計回り方向に回転することによって、ロール体Rから媒体Sが巻き解かれる。巻き解かれた媒体Sは、搬送部40により搬送され、筐体12の前面14に開口する排出口15を通じて筐体12内から筐体12外へ排出される。すなわち、本実施形態において、筐体12の後方から前方に向かう方向、図1において右方から左方に向かう方向が、搬送部40により搬送される媒体Sの搬送方向Yとなる。筐体12の前面14は、鉛直方向Z及び幅方向Xに広がりを有する面である。
記録部20は、例えばインク等の液体を媒体Sに向けて噴射するヘッド21と、ヘッド21を搭載するキャリッジ22とを有している。キャリッジ22は、筐体12内に設けられるフレーム16と、フレーム16に取り付けられたガイド軸17とにより支持されている。ガイド軸17は、媒体Sの幅方向Xに延びている。キャリッジ22は、ガイド軸17に沿って移動可能とされている。すなわち、キャリッジ22は、幅方向Xに移動可能とされている。ヘッド21は、キャリッジ22がガイド軸17に沿って移動することによって、幅方向Xの全域に亘って媒体Sに液体を噴射可能とされている。
第1、第2支持部材31、32は、板状の部材で構成されている。第1支持部材31は、搬送方向Yにおいて第2支持部材32よりも上流側に配置され、ロール体Rから巻き解かれた媒体Sを記録部20に向けて案内する。第2支持部材32は、記録部20のヘッド21と対向するように配置されている。すなわち、本実施形態において、第2支持部材32の表面においてヘッド21と対向する位置が、記録位置Pとなる。
搬送部40は、ロール体Rから巻き解かれた媒体Sを第1、第2支持部材31、32に沿うように、筐体12内から排出口15に向けて搬送する。搬送部40は、搬送方向Yにおいて、上流側から下流側に向かって順に、第1搬送ローラー対41、第2搬送ローラー対42、第3搬送ローラー対43、第4搬送ローラー対44を有している。第1搬送ローラー対41は、搬送方向Yにおいて、ヘッド21よりも上流側に配置され、第1支持部材31と第2支持部材32との間となる位置に配置されている。第2、第3、第4搬送ローラー対42、43、44は、搬送方向Yにおいて、ヘッド21よりも下流側に配置されている。
第1、第2、第3、第4搬送ローラー対41、42、43、44は、図示しないモーターにより駆動回転が可能な駆動ローラー45と、駆動ローラー45の回転に対して従動回転が可能な従動ローラー46とを有している。第1、第2、第3、第4搬送ローラー対41、42、43、44は、駆動ローラー45と従動ローラー46とで媒体Sを挟み込んだ状態で回転することによって、媒体Sを搬送する。駆動ローラー45は、媒体Sに対して下方から接触するように配置されている。従動ローラー46は、媒体Sに対して上方から接触するように配置されている。すなわち、第2、第3、第4搬送ローラー対42、43、44における従動ローラー46は、媒体Sを搬送する際に、媒体Sに対して液体が噴射された面に接触する。そのため、第2、第3、第4搬送ローラー対42、43、44における従動ローラー46は、媒体Sに記録された画像の品質の劣化を低減するべく、媒体Sに対して接触面積の小さいスターホイール等で構成されている。第1、第2、第3、第4搬送ローラー対41、42、43、44は、幅方向Xにおいて、所定の間隔をあけてそれぞれ複数配置されている。
切断機構50は、搬送方向Yにおいて、第3搬送ローラー対43と第4搬送ローラー対44との間に配置されている。切断機構50により切断された媒体Sは、第4搬送ローラー対44によって搬送されることで排出口15から排出される。なお、本実施形態における記録装置11は、ユーザーが手を排出口15から筐体12内に挿し入れることができない程度に、排出口15の開口における鉛直方向Zの間隔が比較的小さく構成されている。
図1において、切断機構50により媒体Sが切断される位置を切断位置Qとする。この場合、切断機構50は、搬送方向Yにおいて、記録位置Pと切断位置Qとの間の距離よりも、排出口15と切断位置Qとの間の距離の方が小さくなるように配置されている。すなわち、切断機構50は、搬送方向Yにおいて、ヘッド21よりも排出口15の方が近くなるように配置されている。
本実施形態における記録装置11は、通常、水平に広がる床面に設置された状態で使用される。記録装置11の筐体12は、その前面14が床面と交差、理想的には直交するような直方体状をなすように設けられている。このとき、X軸、Y軸、Z軸の3軸からなる直交座標系を考え、記録装置11が設置される床面をX軸及びY軸からなる平面とし、筐体12の前面14をX軸及びZ軸からなる平面となるように座標系をとる。すると、幅方向XはX軸が延びる方向と一致し、搬送方向YはY軸が延びる方向と一致し、鉛直方向ZはZ軸が延びる方向と一致する。幅方向Xに延びるX軸と、搬送方向Yに延びるY軸と、鉛直方向Zに延びるZ軸とは、それぞれ互いに直交する関係にある。すなわち、本実施形態において、幅方向X、搬送方向Y及び鉛直方向Zは、それぞれ互いに異なる3つの方向を示している。
次に、切断機構50について説明する。
図2に示すように、切断機構50は、媒体Sを切断するためのカッター刃51と、カッター刃51が取り付けられるカッターユニット70と、カッターユニット70を支持するガイドフレーム60とを有している。ガイドフレーム60は、幅方向Xにおいて、記録装置11が装填可能なロール体Rよりも長尺となるように延びている。すなわち、ガイドフレーム60の長手方向は、幅方向Xと一致する。カッターユニット70は、ガイドフレーム60に沿って往復移動することが可能とされている。切断機構50は、カッターユニット70がガイドフレーム60に沿って移動することによって、カッター刃51により媒体Sを切断する。なお、説明の便宜のため、幅方向Xにおいて、図2における左側を+X側とし、その逆側となる右側を−X側とする。本実施形態においては、図2に示すように、ガイドフレーム60において、幅方向Xの+X側となる端部が、カッターユニット70のホームポジションHPとされている。
ガイドフレーム60は、板金が折り曲げられて構成されている。ガイドフレーム60は、幅方向Xから見たときに鉤爪状をなすように形成されている。ガイドフレーム60は、底壁61と、底壁61から上方に向けて屈曲して延びる前壁62及び後壁63を有している。前壁62は、搬送方向Yにおいて後壁63よりも下流側に位置し、鉛直方向Zにおいて後壁63よりもその長さが短くなるように底壁61から延びている。
ガイドフレーム60は、幅方向Xに延びるラックギヤ64を有している。ラックギヤ64は、ガイドフレーム60の後壁63において、搬送方向Yの下流側となる面に取り付けられている。ラックギヤ64は、後壁63の上縁に沿うように配置され、幅方向Xにおける長さがガイドフレーム60よりも少し短くなるように設けられている。ラックギヤ64は、その下側となる部分に歯65を幅方向Xに亘って有している。ラックギヤ64は、その上側となる部分に、カッターユニット70の移動をガイドするための溝66を幅方向Xに亘って有している。
図2及び図3に示すように、カッターユニット70は、カッター刃51を保持する保持体71と、ガイドフレーム60に保持される移動体72とを有している。なお、図2及び図3に示すカッターユニット70は、ホームポジションHPに位置している。保持体71及び移動体72は、一体的に取り扱い可能となるように互いに固定されている。保持体71及び移動体72は、搬送方向Yから見たときに互いに一部分同士が重なるように固定されている。詳述すると、保持体71及び移動体72は、保持体71の下側部分と移動体72の上側部分とが鉛直方向Zにおいて重なるように配置されている。
保持体71は、移動体72において、搬送方向Yの下流側となる面に取り付けられている。保持体71は、鉛直方向Zにおいて移動体72の上方となる位置に、幅方向Xに延びる媒体通路73を有している。媒体通路73は、カッターユニット70がガイドフレーム60に沿って幅方向Xに移動する際に、媒体Sが保持体71を通過するための通路である。すなわち、媒体通路73は、カッターユニット70が幅方向Xに移動する際に、媒体Sを幅方向Xにおいて通過させる通路である。媒体通路73は、幅方向Xにおいて−X側となる部分が、媒体通路73内に媒体Sを導入するための導入口74とされている。導入口74は、媒体通路73内に媒体Sを導入し易くするために、幅方向Xにおいて+X側から−X側に向かうにつれて鉛直方向Zにおける開きが徐々に大きくなるように構成されている。
保持体71は、媒体通路73においてその途中となる位置にカッター刃51を保持している。すなわち、媒体通路73は、カッターユニット70が幅方向Xに移動する際に、媒体Sをカッター刃51に向けて案内する。カッター刃51は、幅方向Xにおいて導入口74よりも+X側に配置され、導入口74と隣り合うように位置している。カッター刃51は、円板状の駆動刃52と従動刃53とで構成されている。駆動刃52及び従動刃53は、保持体71に対して回転可能に取り付けられている。駆動刃52及び従動刃53は、鉛直方向Zにおいて並ぶように設けられ、媒体通路73を挟むように配置されている。駆動刃52は、鉛直方向Zにおいて従動刃53の下方に位置し、搬送方向Yにおいて従動刃53よりも下流側に位置している。
カッター刃51は、搬送方向Yから見たときに、駆動刃52の上側部分となる刃先と従動刃53の下側部分となる刃先とが互いに重なる状態で、保持体71に保持されている。駆動刃52の刃先及び従動刃53の刃先は、刃先同士が重なる部分のうち、幅方向Xにおいて−X側寄りの位置となる切断位置Qで互いに接触している。本実施形態における駆動刃52は、その回転軸が搬送方向Yに延びる従動刃53に対して所定の角度だけ傾いた姿勢で保持体71に保持されている。カッター刃51は、駆動刃52及び従動刃53が回転することによって、駆動刃52及び従動刃53の刃先同士が接触する切断位置Qにおいて媒体Sを切断する。すなわち、切断機構50は、カッターユニット70が幅方向Xにおいて+X側から−X側に向けて移動する際に、媒体通路73を通過する媒体Sを、回転する駆動刃52及び従動刃53で挟み込むことにより切断する。本実施形態における切断機構50は、幅方向Xにおいて+X側から−X側に向けて移動することで媒体Sを切断した後、−X側から+X側に向けて移動することでホームポジションHPに戻る。
保持体71は、その上部に、記録部20が有するキャリッジ22とカッターユニット70とを連結するためのレバー75を有している。レバー75は、キャリッジ22に設けられた図示しない係合部、例えばキャリッジ22から延びる爪と係合可能とされている。すなわち、カッターユニット70は、レバー75を介してキャリッジ22と連結することによって、キャリッジ22の移動に伴って幅方向Xに移動することが可能となる。なお、レバー75は、アクチュエーター、モーター等によって、係合部と係合する係合状態と、係合部と係合しない解除状態とに切替可能に構成されている。本実施形態においては、例えば、記録部20が媒体Sに記録する際にはレバー75が解除状態となり、切断機構50が媒体Sを切断する際にはレバー75が係合状態となる。レバー75が解除状態となると、キャリッジ22の移動に伴ってカッターユニット70は移動せず、レバー75が係合状態となると、キャリッジ22の移動に伴ってカッターユニット70は移動する。
図3及び図4に示すように、移動体72は、その下部に、ガイドフレーム60の前壁62を挟み込むように配置された第1ローラー81、第2ローラー82及び第3ローラー83を有している。第1、第2ローラー81、82は、前壁62において、搬送方向Yの下流側となる面にその周面が接触するように配置されている。第3ローラー83は、前壁62において、搬送方向Yの上流側となる面にその周面が接触するように配置されている。第1ローラー81は、移動体72において、幅方向Xの+X側となる端部に位置し、第2ローラー82は、−X側となる端部に位置している。第3ローラー83は、幅方向Xにおいて第1ローラー81と第2ローラー82との間に位置している。第1、第2、第3ローラー81、82、83は、その回転軸が鉛直方向Zに延び、移動体72が幅方向Xに移動する際に、前壁62との摩擦によって回転する。すなわち、第1、第2、第3ローラー81、82、83は、前壁62に沿ってカッターユニット70の移動をガイドする。
図4及び図5に示すように、移動体72は、その上部に、ラックギヤ64が有する溝66に一部分が収まるように配置された第4ローラー84及び第5ローラー85を有している。第4、第5ローラー84、85は、その周面が、溝66の底面67に接触するように配置されている。第4ローラー84は、移動体72において、幅方向Xの−X側となる端部に位置し、第5ローラー85は、幅方向Xの+X側となる端部に位置している。第4、第5ローラー84、85は、その回転軸が搬送方向Yに延び、移動体72が幅方向Xに移動する際に、溝66の底面67との摩擦によって回転する。すなわち、第4、第5ローラー84、85は、ラックギヤ64の溝66に沿ってカッターユニット70の移動をガイドする。まとめると、第1、第2、第3、第4、第5ローラー81、82、83、84、85は、ガイドフレーム60に沿ってカッターユニット70の移動をガイドする。
図4に示すように、移動体72は、ラックギヤ64の歯65と噛み合い可能なピニオンギヤ86を有している。ピニオンギヤ86は、移動体72に対して回転可能に取り付けられている。ピニオンギヤ86は、カッターユニット70がガイドフレーム60に沿って幅方向Xに移動する際に、ラックギヤ64の歯65と噛み合いながら回転する。カッターユニット70は、ピニオンギヤ86の回転を駆動刃52へ伝達する不図示の伝達ギヤを有している。すなわち、カッターユニット70は、ガイドフレーム60に沿って幅方向Xに移動する際に、ピニオンギヤ86の回転に伴って駆動刃52が回転するように構成されている。本実施形態の図3において、カッターユニット70が幅方向Xの+X側から−X側に向けて移動する際、駆動刃52は反時計回り方向に回転するように構成されている。従動刃53は、その刃先が駆動刃52の刃先と接触することによって、駆動刃52の回転に従動回転する。すなわち、駆動刃52及び従動刃53は、回転しながら、駆動刃52の刃先と従動刃53の刃先とで媒体Sを挟み込むように切断する。
図4及び図6に示すように、切断機構50による切断時に媒体通路73を通過する媒体Sは、切断位置Qを通過する際に、下流側媒体S1と上流側媒体S2とに切断される。すなわち、カッター刃51は、媒体Sを下流側媒体S1と上流側媒体S2とに切断可能に構成されている。切断後の下流側媒体S1は単票の媒体Sであり、上流側媒体S2はロール体Rと連続する媒体Sである。カッターユニット70に設けられる媒体通路73は、下流側媒体S1が通過するための下流側通路91と、上流側媒体S2が通過するための上流側通路92とを有している。すなわち、媒体通路73は、幅方向Xにおいて切断位置Qよりも+X側となる部分が、下流側通路91と上流側通路92とに分岐するように構成されている。
下流側通路91は、保持体71において搬送方向Yの下流側に設けられている。下流側通路91は、幅方向Xにおいて、切断位置Qから+X側に向かって、上り傾斜面93と、水平面94とを有している。上り傾斜面93は、幅方向Xにおいて、切断位置Qから+X側に向けて離れるにつれて上方に傾斜する面である。水平面94は、水平に延びる面であり、幅方向Xにおいて上り傾斜面93と連なっている。本実施形態における下流側通路91は、幅方向Xにおいて、切断位置Qと上り傾斜面93との間に、水平面94とは別の水平面95を有している。水平面95は、水平面94と同様に、幅方向Xにおいて上り傾斜面93と連なっている。駆動刃52は、この水平面95から露出するように配置されている。すなわち、切断機構50が媒体Sを切断する際、下流側通路91を通過する下流側媒体S1は、切断位置Qから+X側に向かうにつれて、水平面95、上り傾斜面93、水平面94の順に支持される。
図5に示すように、上流側通路92は、保持体71において搬送方向Yの上流側に設けられている。上流側通路92は、幅方向Xにおいて、切断位置Qから+X側に向けて離れるにつれて、下方に傾斜する下り傾斜面96を有している。本実施形態における上流側通路92は、幅方向Xにおいて、切断位置Qと下り傾斜面96との間に水平面97を有している。水平面97は、幅方向Xにおいて下り傾斜面96と連なっている。駆動刃52は、この水平面97から露出するように配置されている。すなわち、切断機構50が媒体Sを切断する際、上流側通路92を通過する上流側媒体S2は、切断位置Qから+X側に向かうにつれて、水平面97、下り傾斜面96の順に支持される。なお、上流側通路92の水平面97及び下流側通路91の水平面95は、搬送方向Yにおいて連なっている。
次に、上記のように構成された記録装置11の作用について、特に切断機構50が媒体Sを切断する場合に着目して説明する。
図4及び図6に示すように、切断機構50が媒体Sを切断する際、カッターユニット70は、幅方向Xにおいて+X側から−X側に向けて移動する。媒体Sは、幅方向Xに移動するカッターユニット70の媒体通路73を通過することでカッター刃51により切断される。媒体通路73を通過する媒体Sは、カッター刃51によって下流側媒体S1と上流側媒体S2とに切断される。カッターユニット70が幅方向Xに移動することに伴い、下流側媒体S1は下流側通路91を通過し、上流側媒体S2は上流側通路92を通過する。
下流側通路91を通過する下流側媒体S1は、搬送方向Yにおいて上流側となる端部、すなわちカッター刃51によって切断された端面が上り傾斜面93によって上方に押し上げられるように支持される。上流側通路92を通過する上流側媒体S2は、搬送方向Yにおいて下流側となる端部、すなわちカッター刃51によって切断された端面が下り傾斜面96によって下方に垂れ下がるように支持される。すなわち、媒体通路73を通過する媒体Sは、切断位置Qを通過後、下流側媒体S1及び上流側媒体S2の端面同士が鉛直方向Zにおいて互いに離れるように支持される。一般的に、カッター刃51が媒体Sを切断する際には、切断された媒体Sの端面同士で高低差をつけることによって、切断時にかかるカッター刃51の負荷が小さくなる。
このとき、下流側媒体S1と上流側媒体S2とで高低差をつけるために、下流側媒体S1の端面を押し上げると、記録装置11の構成によっては押し上げられた媒体Sが他の部材と干渉する虞がある。本実施形態の記録装置11においては、ユーザーが排出口15から手を差し入れることができないように排出口15の開口における鉛直方向Zの間隔が比較的小さく設けられている。そのため、切断機構50に切断される媒体Sは、その下流側媒体S1が押し上げられることで排出口15の縁に接触する虞がある。
特に、本実施形態における第4搬送ローラー対44は、幅方向Xにおいて所定の間隔をあけて複数配置されている。そのため、搬送される媒体Sのサイズによっては、幅方向Xにおいて下流側媒体S1の端部が第4搬送ローラー対44に挟み込まれない場合がある。すなわち、下流側媒体S1は、上り傾斜面93に押し上げられることによって、その端部が排出口15の縁と接触する虞がある。下流側媒体S1の端部が排出口15の縁と接触すると、その接触に伴って媒体Sが変形する。媒体Sが変形すると、カッター刃51にかかる負荷が大きくなり、カッター刃51が媒体Sを精度よく切断できない虞がある。
そのため、本実施形態における記録装置11は、切断機構50が有する媒体通路73において、上り傾斜面93に対して幅方向Xの+X側で連なる水平面94を有している。すなわち、下流側通路91が、幅方向Xにおいて切断位置Qから+X側の端部に亘って上り傾斜面93が延びる構成と比較して、下流側通路91により押し上げられる下流側媒体S1の高さが低減される。すなわち、切断時にかかるカッター刃51の負荷を抑制しつつ、下流側媒体S1が排出口15の縁を含む他の部材と接触する虞が低減される。
なお、水平面94は、+X側に向かうにつれて、緩やかに下り傾斜となる構成としてもよい。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)媒体Sから切断された下流側媒体S1は、切断されてから下流側通路91を幅方向Xに通過する際、搬送方向Yにおいて上流側となる端部が、上り傾斜面93によって上方に押し上げられた後に水平面94によって水平に支持される。すなわち、下流側通路91が上り傾斜面93のみを有する構成と比べ、上り傾斜面93により押し上げられた後における下流側媒体S1の高さを抑えることができる。そのため、下流側媒体S1と上流側媒体S2との高低差を低減でき、排出口15の開口における鉛直方向Zの間隔が比較的小さい場合であっても、カッター刃51にかかる負荷を低減しつつ切断された媒体Sが排出口15の縁と接触する虞を低減できる。したがって、媒体Sを精度よく切断できる。
(2)下流側通路91が切断位置Qと上り傾斜面93との間に水平面95を有するため、切断位置Qから直ぐに上り傾斜面93となる構成と比べ、切断時の媒体Sの姿勢を安定させることができる。
(3)上流側媒体S2が上流側通路92を通過する際、搬送方向Yにおいて下流側となる端部が下り傾斜面96により下方に垂れた状態となる。上流側通路92によって上流側媒体S2の端部が下方に垂れる分、下流側通路91の上り傾斜面93の斜度を小さくできるため、上り傾斜面93により押し上げられた後における下流側媒体S1の高さを抑えることができる。
(4)上流側通路92が切断位置Qと下り傾斜面96との間に水平面97を有するため、切断位置Qから直ぐに下り傾斜面96となる構成と比べ、切断時の媒体Sの姿勢を安定させることができる。
(5)切断機構50は、搬送方向Yにおいて、記録部20が媒体Sに記録する記録位置Pと切断位置Qとの間の距離よりも、排出口15と切断位置Qとの間の距離の方が小さくなるように配置されている。すなわち、搬送方向Yにおける切断機構50と排出口15との距離が小さくなるため、装置の小型化に貢献できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。また、以下の変更例は適宜組み合わせてもよい。
・切断機構50は、搬送方向Yにおいて、切断位置Qと排出口15との距離よりも、切断位置Qと記録位置Pとの距離の方が小さくなるように配置されてもよい。
・カッター刃51は、回転する刃に限らず、固定された刃でもよい。
・カッターユニット70は、別途モーターなどの駆動源によって移動するように構成してもよい。
カッターユニット70は、ガイドフレーム60に替えて、ガイド軸に支持される構成としてもよい。
・媒体Sは、用紙に限らず、プラスチックフィルム、金属フィルム、布帛などでもよい。
・記録装置11は、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)を噴射したり吐出したりして記録を行う流体噴射装置であってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う液状体噴射装置であってもよい。また、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置)であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
11…記録装置、15…排出口、20…記録部、40…搬送部、50…切断機構、51…カッター刃、52…駆動刃、53…従動刃、60…ガイドフレーム、70…カッターユニット、71…保持体、72…移動体、73…媒体通路、74…導入口、75…レバー、81…第1ローラー、82…第2ローラー、83…第3ローラー、91…下流側通路、92…上流側通路、93…上り傾斜面、94…水平面、95…水平面、96…下り傾斜面、97…水平面、P…記録位置、Q…切断位置、S…媒体、S1…下流側媒体、S2…上流側媒体、X…幅方向、Y…搬送方向、Z…鉛直方向。

Claims (5)

  1. 媒体に画像を記録する記録部と、
    前記記録部を収容し、前記記録部により記録された前記媒体が排出される排出口を有する筐体と、
    前記媒体を前記筐体内において前記排出口に向けて搬送する搬送部と、
    前記記録部により記録された媒体を切断する切断機構と、を備え、
    前記切断機構は、
    前記搬送部によって搬送される前記媒体の搬送方向において、前記媒体を下流側媒体と上流側媒体とに切断可能なカッター刃と、
    前記カッター刃が取り付けられ、前記搬送部に搬送される前記媒体の幅方向に往復移動可能なカッターユニットと、を有し、
    前記カッターユニットは、前記カッター刃に前記媒体を切断させるべく前記幅方向に移動する際に、前記媒体を前記幅方向において通過させる媒体通路を有し、
    前記媒体通路は、前記下流側媒体が通過する下流側通路と、前記上流側媒体が通過する上流側通路と、を有し、
    前記下流側通路は、前記幅方向において、前記カッター刃により前記媒体が切断される切断位置から離れるにつれて、上方に向けて傾斜するように延びる上り傾斜面と、前記傾斜面と連なって水平に延びる水平面とを有していることを特徴とする記録装置。
  2. 前記下流側通路は、前記切断位置と前記上り傾斜面との間に水平面を有していることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記上流側通路は、前記切断位置から離れるにつれて、下方に向けて傾斜するように延びる下り傾斜面を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記上流側通路は、前記切断位置と前記下り傾斜面との間に水平面を有していることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記切断機構は、前記搬送方向において、前記記録部が前記媒体に記録する記録位置と前記切断位置との間の距離よりも、前記排出口と前記切断位置との間の距離の方が小さくなるように配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち何れか一項に記載の記録装置。
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