JP2018166385A - 蓄電装置及び電力管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の需要家に対し、蓄電装置を設置する際の各需要家が負担する初期費用を低減させる。【解決手段】蓄電装置は、複数の需要家に電力を供給可能である。蓄電装置は、蓄電池と、各DC/AC変換部が別々の需要家に接続される複数のDC/AC変換部と、複数のDC/AC変換部を独立して制御する制御部と、を備える。制御部は、蓄電池の容量を複数の仮想蓄電池に分割し、各仮想蓄電池の残存容量を、各DC/AC変換部によって変換される電力に基づいて管理する。【選択図】図1

Description

本開示は、蓄電装置及び電力管理システムに関する。
従来、蓄電装置のような分散電源を系統に連系させて用いる電力管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
蓄電装置を系統に連系させて用いる電力管理システムは、電力需要のピーク時間帯に蓄電装置を放電させることで、ピーク時間帯に購入する電力を抑制することができる。ピーク時間帯に購入する電力を抑制すると、需要家は電気料金を低減することができる。
特開2011−083089号公報
例えば、集合住宅のような複数の需要家がいる施設において、各需要家が蓄電装置を設置すると、各需要家は電気料金を低減することができる。しかしながら、蓄電装置の設置には初期費用が必要であるため、電気料金が低減できても、初期費用の分を回収できない場合があった。
かかる点に鑑みてなされた本開示の目的は、複数の需要家に対し、蓄電装置を設置する際の各需要家が負担する初期費用を低減させることができる蓄電装置及び電力管理システムを提供することにある。
本開示の一実施形態に係る蓄電装置は、複数の需要家に電力を供給可能な蓄電装置である。前記蓄電装置は、蓄電池と、各DC/AC変換部が別々の前記需要家に接続される複数のDC/AC変換部と、前記複数のDC/AC変換部を独立して制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記蓄電池の容量を複数の仮想蓄電池に分割し、前記各仮想蓄電池の残存容量を、前記各DC/AC変換部によって変換される電力に基づいて管理する。
本開示の一実施形態に係る電力管理システムは、複数の需要家に電力を供給可能な蓄電装置と、電力管理装置と、を備える。前記蓄電装置は、蓄電池と、各DC/AC変換部が別々の前記需要家に接続される複数のDC/AC変換部と、前記複数のDC/AC変換部を独立して制御する制御部と、を備える。前記電力管理装置は、前記蓄電池の容量を複数の仮想蓄電池に分割し、前記各仮想蓄電池の残存容量を、前記各DC/AC変換部によって変換される電力に基づいて管理する。
本開示の一実施形態に係る電力管理システムは、複数の需要家に電力を供給可能な蓄電装置と、太陽光発電装置と、を備える。前記太陽光発電装置は、該太陽光発電装置の発電電力によって前記蓄電装置を充電可能である。前記蓄電装置は、蓄電池と、各DC/AC変換部が別々の前記需要家に接続される複数のDC/AC変換部と、前記複数のDC/AC変換部を独立して制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記蓄電池の容量を複数の仮想蓄電池に分割し、前記各仮想蓄電池の残存容量を、前記各DC/AC変換部によって変換される電力に基づいて管理し、前記太陽光発電装置の発電電力によって、前記各仮想蓄電池を所定の比率で充電する。
本開示の一実施形態に係る蓄電装置及び電力管理システムによれば、複数の需要家に対し、蓄電装置を設置する際の各需要家が負担する初期費用を低減させることができる。
本開示の第1実施形態に係る蓄電装置を含む電力管理システムの概略構成を示す図である。 図1の蓄電池を仮想的に分割する様子を示すイメージ図である。 図1の蓄電池を仮想的に分割し、充放電を行う様子を説明するためのイメージ図である。 図2の仮想蓄電池Aの充放電の様子のイメージ図である。 図1の蓄電池全体の充放電の様子のイメージ図である。 図1の蓄電装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図1の蓄電装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図1の蓄電装置において充電及び放電を行っている際の電力の流れの一例を示す図である。 本開示の第2実施形態に係る電力管理システムの概略構成を示す図である。 本開示の第3実施形態に係る電力管理システムの概略構成を示す図である。 太陽光発電装置による発電電力を各需要家で平等に充電する場合のイメージ図である。 本開示の第4実施形態に係る電力管理システムの概略構成を示す図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1に示す電力管理システム1は、蓄電装置100と、第1負荷10Aと、第2負荷10Bと、第1電力量計20Aと、第2電力量計20Bとを備える。
図1に示すように、蓄電装置100は、需要家Aが系統30から電力を供給されている電力線(以下「需要家Aの電力線」ともいう)と、需要家Bが系統30から電力を供給されている電力線(以下「需要家Bの電力線」ともいう)の2つの電力線に接続されている。なお、図1においては、一例として、蓄電装置100が、需要家Aの電力線と需要家Bの電力線の2つの電力線に接続されている例を示しているが、蓄電装置100は、2以上の任意の複数の需要家の電力線に接続されていてよい。
図1において、各機能ブロックを結ぶ実線は主に電力線を示し、破線は主に通信線又は信号線を示す。
蓄電装置100は、複数の需要家、すなわち図1に示す例では需要家A及び需要家Bの両方に対して、独立して電力を供給可能である。また、蓄電装置100は、需要家Aの電力線から受電して、蓄電池104を充電可能である。同様に、蓄電装置100は、需要家Bの電力線から受電して、蓄電池104を充電可能である。蓄電装置100の構成及び機能の詳細については後述する。
第1負荷10Aは、需要家Aの電力線に接続されている電気機器である。第1負荷10Aは、蓄電装置100と通信可能であり、消費電力の情報などを蓄電装置100に送信する。図1においては1台の第1負荷10Aが需要家Aの電力線に接続されている構成を示しているが、第1負荷10Aは、2台以上であってもよい。
第2負荷10Bは、需要家Bの電力線に接続されている電気機器である。第2負荷10Bは、蓄電装置100と通信可能であり、消費電力の情報などを蓄電装置100に送信する。図1においては1台の第2負荷10Bが需要家Bの電力線に接続されている構成を示しているが、第2負荷10Bは、2台以上であってもよい。
第1電力量計20Aは、系統30から需要家Aに供給される電力量を測定する。需要家Aの電気料金は、第1電力量計20Aの測定値に基づいて決定される。
第2電力量計20Bは、系統30から需要家Bに供給される電力量を測定する。需要家Bの電気料金は、第2電力量計20Bの測定値に基づいて決定される。
続いて、蓄電装置100の構成及び機能の詳細について説明する。蓄電装置100は、第1電流センサ101Aと、第2電流センサ101Bと、第1DC/AC変換部102Aと、第2DC/AC変換部102Bと、DC/DC充放電部103と、蓄電池104と、通信部105と、記憶部106と、制御部107とを備える。
第1電流センサ101Aは、第1DC/AC変換部102Aと、需要家Aの電力線との間に流れる電流を検出する。第1電流センサ101Aは、検出した電流値を制御部107に送信する。第1電流センサ101Aが検出する電流値は、方向と絶対値の情報を含む。
第2電流センサ101Bは、第2DC/AC変換部102Bと、需要家Bの電力線との間に流れる電流を検出する。第2電流センサ101Bは、検出した電流値を制御部107に送信する。第2電流センサ101Bが検出する電流値は、方向と絶対値の情報を含む。
第1DC/AC変換部102Aは、双方向に直流電力と交流電力とを変換する。第1DC/AC変換部102Aは、DC/DC充放電部103又は第2DC/AC変換部102Bから供給される直流電力を交流電力に変換して、需要家Aの電力線に供給する。第1DC/AC変換部102Aは、需要家Aの電力線から供給される交流電力を直流電力に変換して、DC/DC充放電部103又は第2DC/AC変換部102Bに供給する。
第2DC/AC変換部102Bは、双方向に直流電力と交流電力とを変換する。第2DC/AC変換部102Bは、DC/DC充放電部103又は第1DC/AC変換部102Aから供給される直流電力を交流電力に変換して、需要家Bの電力線に供給する。第2DC/AC変換部102Bは、需要家Bの電力線から供給される交流電力を直流電力に変換して、DC/DC充放電部103又は第1DC/AC変換部102Aに供給する。
DC/DC充放電部103は、蓄電池104の充放電を制御する。DC/DC充放電部103は、蓄電池104を充電する場合、第1DC/AC変換部102A及び第2DC/AC変換部102Bの少なくともいずれか一方から供給される直流電力の電圧を昇圧又は降圧して蓄電池104に供給し、蓄電池104を充電する。DC/DC充放電部103は、蓄電池104を放電させる場合、蓄電池104が放電した直流電力を昇圧又は降圧して、第1DC/AC変換部102A及び第2DC/AC変換部102Bの少なくともいずれか一方に供給する。
通信部105は、有線又は無線により第1負荷10A及び第2負荷10Bと接続され、例えば、ECHONET Lite(登録商標)のような所定の通信プロトコルにより、第1負荷10A及び第2負荷10Bと通信を行う。通信部105は、例えば、第1負荷10A及び第2負荷10Bから消費電力の情報などを取得する。また、通信部105は、第1負荷10Aが通信機能を有していない場合、第1負荷10Aの消費電流を検出するように設置された電流センサから、第1負荷10Aの消費電力の情報を取得してもよい。第2負荷10Bが通信機能を有していない場合も同様である。このとき、第1負荷10A及び第2負荷10Bはそれぞれ各需要家の全ての負荷機器を含む。
記憶部106は、例えば半導体メモリ及び磁気メモリ等を用いて構成される。記憶部106は、蓄電装置100の動作に必要な種々の情報及びプログラムを記憶する。
また、記憶部106は、蓄電池104の容量を仮想的に分割して構成した仮想蓄電池A及び仮想蓄電池Bの残存容量を独立して記憶している。以下、仮想蓄電池の考え方について、図2を参照して説明する。
図2に示す例においては、蓄電池104の容量を仮想的に分割し、仮想蓄電池A及び仮想蓄電池Bとしている。ここで、「仮想的」に分割するとは、物理的に分割するのではなく、実際には1つの蓄電池であるものを、あたかも複数の別々の蓄電池があるかのように、独立して、各仮想蓄電池の充電及び放電を、数値上制御することを意味する。図2の例では、ひとつの蓄電池104の容量を仮想的に「仮想蓄電池A」、「仮想蓄電池B」、「最低維持容量」及び「確保空き容量」の4つに分割して管理している。なお、「最低維持容量」及び「確保空き容量」は、それぞれ過放電及び過充電から蓄電池104を保護するために用いるものであり、積極的に充電及び放電には用いられない。制御部107が、蓄電池104の容量を仮想的に分割して数値上制御する。
図2は、蓄電池104の容量が20kWhの場合の例である。一般的に、蓄電池は、過充電及び過放電を防いで寿命を延ばすために、残存容量が所定の上限値(以下、第1上限値)を上回らず、且つ、所定の下限値(以下、第1下限値)を下回らないように制御される。図2に示す例においては、第1上限値が90%であり、第1下限値が10%である。したがって、第1上限値の90%を上回る2kWh分の容量は、これ以上は充電されないように確保空き容量として確保される。また、第1下限値の10%を下回る2kWh分の容量は、これ以上は放電されないように最低維持容量として確保される。
そうすると、図2に示す例においては、蓄電池104が実質的に使用可能な容量は残りの16kWhである。例えば、これを8kWhずつ2つに仮想的に分割して、仮想蓄電池A及び仮想蓄電池Bとすることができる。本実施形態においては、仮想蓄電池Aが需要家A用の蓄電池であり、仮想蓄電池Bが需要家B用の蓄電池であるものとする。なお、仮想蓄電池A及び仮想蓄電池Bに分割する容量の比率は、平等でも良いし、契約電力及び消費電力量に応じて比率を変えてもよい。
再び図1に戻って説明を続ける。
制御部107は、蓄電装置100が備える各機能ブロックをはじめとして、蓄電装置100の全体を制御及び管理するプロセッサを含む。プロセッサにより実行されるプログラムは、例えば、制御部107が備えるメモリに格納されてもよいし、記憶部106に格納されてもよい。
制御部107は、第1電流センサ101Aから、第1DC/AC変換部102Aと、需要家Aの電力線との間に流れる電流値を取得する。制御部107は、第2電流センサ101Bから、第2DC/AC変換部102Bと、需要家Bの電力線との間に流れる電流値を取得する。
制御部107は、第1DC/AC変換部102A、及び第2DC/AC変換部102Bの動作を独立して制御する。また、制御部107は、DC/DC充放電部103の動作を制御する。制御部107は、例えば、通信部105を介して取得した第1負荷10A及び第2負荷10Bの消費電力の情報、並びに、蓄電池104の残存容量に基づいて、第1DC/AC変換部102A、第2DC/AC変換部102B、及びDC/DC充放電部103の動作を制御する。例えば、制御部107は、第1負荷10Aの消費電力が大きい場合に、仮想蓄電池Aの容量から第1負荷10Aに電力を供給するように、第1DC/AC変換部102A、及びDC/DC充放電部103の動作を制御してもよい。
また、制御部107は、時間帯に基づいて、第1DC/AC変換部102A、第2DC/AC変換部102B、及びDC/DC充放電部103の動作を制御してもよい。例えば、制御部107は、電気料金が安い深夜時間帯に蓄電池104を充電するように、第1DC/AC変換部102A、第2DC/AC変換部102B、及びDC/DC充放電部103の動作を制御してもよい。また、制御部107は、過去の第1負荷10Aの消費電力情報の履歴から、第1負荷10Aの消費電力が大きいピーク電力時間帯を判定して、該ピーク電力時間帯に仮想蓄電池Aの容量から第1負荷10Aに電力を供給するように、第1DC/AC変換部102A、及びDC/DC充放電部103の動作を制御してもよい。
制御部107は、蓄電池104の容量を、上述のように需要家A用の仮想蓄電池Aと、需要家B用の仮想蓄電池Bとに分割して管理する。以下の説明においては、制御部107は、蓄電池104の容量20kWhのうち実質的に使用可能な容量である16kWhを、仮想的に2つに分割し、仮想蓄電池A及び仮想蓄電池Bに8kWhずつの容量を割り当てて管理することとする。
制御部107は、第1DC/AC変換部102Aによって変換される電力に基づいて仮想蓄電池Aの残存容量を管理する。また、制御部107は、第2DC/AC変換部102Bによって変換される電力に基づいて仮想蓄電池Bの残存容量を管理する。制御部107は、仮想蓄電池Aの残存容量、及び仮想蓄電池Bの残存容量を、記憶部106に記憶させて管理する。
制御部107は、第1電流センサ101Aから取得した電流の方向に基づいて、第1DC/AC変換部102Aが需要家Aの電力線から受電したか、第1DC/AC変換部102Aが需要家Aの電力線に電力を供給したかを判定する。また、制御部107は、第1電流センサ101Aから取得した電流値の絶対値に基づいて、受電又は供給した電力量を算出する。制御部107は、上述の第1電流センサ101Aから取得した電流値の方向及び絶対値に基づいて、仮想蓄電池Aの残存容量を増減させる。
制御部107は、例えば、第1電流センサ101Aから取得した電流値に基づいて、第1DC/AC変換部102Aから需要家Aの電力線に2kWhの電力量が供給されたと判定すると、仮想蓄電池Aの残存容量を2kWhだけ減らす。制御部107は、この際、放電効率を考慮して、仮想蓄電池Aの残存容量から減らす分の電力量を算出してもよい。なお、以下の説明においては、具体的な電力量の数値を用いて説明する場合、簡略化のため放電効率は1.0であるものとして説明する。
制御部107は、例えば、第1電流センサ101Aから取得した電流値に基づいて、第1DC/AC変換部102Aが需要家Aの電力線から2kWhの電力量を受電したと判定すると、仮想蓄電池Aの残存容量を2kWhだけ増やす。制御部107は、この際、充電効率を考慮して、仮想蓄電池Aの残存容量に対して増やす分の電力量を算出してもよい。なお、以下の説明においては、具体的な電力量の数値を用いて説明する場合、簡略化のため充電効率は1.0であるものとして説明する。
仮想蓄電池Aの残存容量を増減させる場合の具体例を上述のように説明したが、制御部107は、仮想蓄電池Bの残存容量を増減させる場合も同様の処理を行う。
制御部107は、仮想蓄電池Aの残存容量が所定の上限値(以下、第2上限値)に達すると、たとえ蓄電池104全体の残存容量(仮想蓄電池Aの残存容量+仮想蓄電池Bの残存容量+最低維持容量)が第1上限値である90%(仮想蓄電池Aの容量+仮想蓄電池Bの容量+最低維持容量+確保空き容量=100に対する割合)に達していなくても、仮想蓄電池Aへの充電を停止させるように第1DC/AC変換部102Aを制御する。第2上限値は、例えば仮想蓄電池Aに割り当てられた容量(8kWh)が100%となる値である。仮想蓄電池Bについても同様である。
制御部107は、仮想蓄電池Aの残存容量が所定の下限値(以下、第2下限値)に達すると、たとえ蓄電池104全体の残存容量が第1下限値である10%に達していなくても、仮想蓄電池Aの放電を停止させるように第1DC/AC変換部102Aを制御する。第2下限値は、例えば仮想蓄電池Aに割り当てられた容量(8kWh)が0%となる値である。仮想蓄電池Bについても同様である。
図3に、仮想蓄電池Aの残存容量が第2上限値である100%に達した場合のイメージ図を示す。図3に示す例では、仮想蓄電池Bにはまだ残存容量が残されている。すなわち、蓄電池104は、物理的にはまだ充電可能な状態である。しかしながら、図3に示すような状態の場合、制御部107は、仮想蓄電池Aへは、これ以上充電させないように第1DC/AC変換部102Aを制御する。
図4に、仮想蓄電池Aの残存容量の時間依存の一例を示す。図4に示す例では、時刻t1において、仮想蓄電池Aの残存容量は第2上限値である100%に達する。そのため、制御部107は、時刻t1の時点において、仮想蓄電池Aへの充電を停止させるように第1DC/AC変換部102Aを制御する。
また、図4に示す例では、時刻t2において、仮想蓄電池Aの残存容量は第2下限値である0%に達する。そのため、制御部107は、時刻t2の時点において、仮想蓄電池Aからの放電を停止させるように第1DC/AC変換部102Aを制御する。
制御部107は、蓄電池104全体の残存容量に対しては、過充電保護及び過放電保護の制御を行う。制御部107は、仮想蓄電池Aの残存容量と、仮想蓄電池Bの残存容量と、最低維持容量と、を合算して、蓄電池104全体の残存容量を算出する。制御部107は、蓄電池104全体の残存容量が第1上限値(例えば90%)に達すると、蓄電池104への充電を停止するように、第1DC/AC変換部102A、第2DC/AC変換部102B、及びDC/DC充放電部103の動作を制御する。また、制御部107は、蓄電池104全体の残存容量が第1下限値(例えば10%)に達すると、蓄電池104からの放電を停止するように、第1DC/AC変換部102A、第2DC/AC変換部102B、及びDC/DC充放電部103の動作を制御する。
図5に、蓄電池104全体の残存容量の時間依存の一例を示す。図5に示す例では、時刻t3において、蓄電池104全体の残存容量は、第1上限値である90%に達する。そのため、制御部107は、時刻t3の時点において、過充電保護のため、蓄電池104への充電を停止するように、第1DC/AC変換部102A、第2DC/AC変換部102B、及びDC/DC充放電部103の動作を制御する。
図6及び図7に示すフローチャートを参照して、本開示の第1実施形態に係る蓄電装置100の動作の一例について説明する。
制御部107は、第1電流センサ101A及び第2電流センサ101Bから電流値を取得する(ステップS101)。
制御部107は、第1電流センサ101Aから取得した電流値に基づいて、記憶部106に記憶している仮想蓄電池Aの残存容量を更新する(ステップS102)。
制御部107は、仮想蓄電池Aの残存容量が第2上限値以上であるかを判定する(ステップS103)。
仮想蓄電池Aの残存容量が第2上限値以上であると判定した場合(ステップS103のYes)、制御部107は、仮想蓄電池Aへの充電を停止させて(ステップS104)、ステップS105に進む。
仮想蓄電池Aの残存容量が第2上限値以上でないと判定した場合(ステップS103のNo)、制御部107は、ステップS105に進む。
制御部107は、仮想蓄電池Aの残存容量が第2下限値以下であるかを判定する(ステップS105)。
仮想蓄電池Aの残存容量が第2下限値以下であると判定した場合(ステップS105のYes)、制御部107は、仮想蓄電池Aからの放電を停止させて(ステップS106)、ステップS107に進む。
仮想蓄電池Aの残存容量が第2下限値以下でないと判定した場合(ステップS105のNo)、制御部107は、ステップS107に進む。
制御部107は、第2電流センサ101Bから取得した電流値に基づいて、記憶部106に記憶している仮想蓄電池Bの残存容量を更新する(ステップS107)。
制御部107は、仮想蓄電池Bの残存容量が第2上限値以上であるかを判定する(ステップS108)。
仮想蓄電池Bの残存容量が第2上限値以上であると判定した場合(ステップS108のYes)、制御部107は、仮想蓄電池Bへの充電を停止させて(ステップS109)、ステップS110に進む。
仮想蓄電池Bの残存容量が第2上限値以上でないと判定した場合(ステップS108のNo)、制御部107は、ステップS110に進む。
制御部107は、仮想蓄電池Bの残存容量が第2下限値以下であるかを判定する(ステップS110)。
仮想蓄電池Bの残存容量が第2下限値以下であると判定した場合(ステップS110のYes)、制御部107は、仮想蓄電池Bからの放電を停止させて(ステップS111)、ステップS112に進む。
仮想蓄電池Bの残存容量が第2下限値以下でないと判定した場合(ステップS110のNo)、制御部107は、ステップS112に進む。
制御部107は、仮想蓄電池Aの残存容量と、仮想蓄電池Bの残存容量と、最低維持容量と、を合算して、蓄電池104全体の残存容量を算出する(ステップS112)。
制御部107は、蓄電池104全体の残存容量が第1上限値以上であるかを判定する(ステップS113)。なお、図示しないが、前記判定においては、電流制御によって第1上限値へ到達した際に、蓄電池104の電圧を測定して第1上限値への誤差を電圧制御の充電によって修正するようにしてもよい。
蓄電池104全体の残存容量が第1上限値以上であると判定した場合(ステップS113のYes)、制御部107は、過充電保護のため、蓄電池104への充電を停止させて(ステップS114)、ステップS115に進む。
蓄電池104全体の残存容量が第1上限値以上でないと判定した場合(ステップS113のNo)、制御部107は、ステップS115に進む。
制御部107は、蓄電池104全体の残存容量が第1下限値以下であるかを判定する(ステップS115)。
蓄電池104全体の残存容量が第1下限値以下であると判定した場合(ステップS115のYes)、制御部107は、過放電保護のため、蓄電池104からの放電を停止させて(ステップS116)、動作を終了する。
蓄電池104全体の残存容量が第1下限値以下でないと判定した場合(ステップS115のNo)、制御部107は、動作を終了する。
制御部107は、ステップS101〜ステップS116の動作を所定の時間間隔で繰り返す。
続いて、図8を参照して、第1DC/AC変換部102Aが、需要家Aの電力線から1.0kWhの電力を受電し、第2DC/AC変換部102Bが、需要家Bの電力線に0.7kWhの電力を供給する場合の例を説明する。なお、説明の簡略化のため、充電効率及び放電効率は1.0であるものとして説明する。
この場合、第1DC/AC変換部102Aは、需要家Aの電力線から受電した1.0kWhの交流電力を直流電力に変換して、0.7kWhの直流電力を第2DC/AC変換部102Bに供給し、0.3kWhの直流電力をDC/DC充放電部103に供給する。
第2DC/AC変換部102Bは、第1DC/AC変換部102Aから供給された0.7kWhの直流電力を交流電力に変換して、需要家Bの電力線に供給する。
DC/DC充放電部103は、第1DC/AC変換部102Aから供給された0.3kWhを蓄電池104に供給して、蓄電池104を充電する。
上述の動作において、実体的には、蓄電池104が0.3kWh充電されているが、制御部107は、仮想蓄電池Aの残存容量を1.0kWh増やし、仮想蓄電池Bの残存容量を0.7kWh減らす処理を実行する。
図8に示す例においては、DC/DC充放電部103は、差分である0.3kWhを充電する処理を実行するのみであり、1.0kWh充電してから0.7kWh放電するというような処理はしない。これにより、同一の蓄電池104に対して同時に充電と放電が要求される状態にも対応可能とし、且つ、DC/DC充放電部103の変換効率に起因する電力のロスを低減することができる。
なお、実際に充電効率・放電効率を加味して充電電力量及び放電電力量を管理する際においては、蓄電池104の温度、並びに、第1電流センサ101A及び第2電流センサ101Bの個体差などの要因によって、管理上の仮想蓄電池の残存容量と、実際の仮想蓄電池の残存容量との間に差異が蓄積される。例えば、蓄電池104が電流制御による充電によって第1上限値に至ると、制御部107は、第1上限値か確認するために電圧値を測定して補正を行い、前記補正値から補正係数を算出して仮想蓄電池の残存容量に適用して正しい容量に修正してよい。
このように、本実施形態によれば、制御部107は、蓄電池104の容量を複数の仮想蓄電池に分割し、仮想蓄電池A及び仮想蓄電池Bの残存容量を、それぞれ、第1DC/AC変換部102A及び第2DC/AC変換部102Bによって変換される電力に基づいて管理する。これにより、蓄電装置100は、複数の需要家に対し、あたかも複数の蓄電池があるかのように独立して電力を供給することができる。したがって、本実施形態によれば、1つの蓄電池104を有する1台の蓄電装置100で、複数の需要家に電力を共有することができるため、各需要家が個別に蓄電装置を設置する必要がなくなる。その結果、複数の需要家で1台の蓄電装置を共有することが可能となるため、蓄電装置を設置する際の各需要家が負担する初期費用を低減させることができる。よって、需要家は、個々人で蓄電装置を購入する場合に比べて、蓄電装置を導入しやすくなる。
また、複数の蓄電池を複数の需要家でそれぞれ1個ずつ使用した場合、使用状態の違いから寿命に差が出ることが想定される。そうすると、蓄電池の交換時期が需要家毎に異なってくるため、例えば集合住宅で各戸ごとに別々の蓄電池を使用した場合、蓄電池の交換時期にばらつきが生じるため、大家など管理者への管理負担が大きくなる。しかしながら、本実施形態によれば、実体的には1つの蓄電池104を仮想的に分割しているだけであるため、各仮想蓄電池の寿命は同じであり、蓄電池の交換の際の大家の管理負担が小さくなる。
(許可量の設定)
上述の説明では、制御部107は、仮想蓄電池Aの残存容量が第2下限値に達したら、仮想蓄電池Aの放電を停止させるものとして説明した。しかしながら、制御部107は、予め所定の許可量を設定しておき、所定の許可量までは、仮想蓄電池Bの残存容量を需要家Aの電力線への放電に使用できるようにしてもよい。このようにして、仮想蓄電池Bの残存容量を需要家Aの電力線への放電に使用した場合、制御部107は、次回の仮想蓄電池Aの充電の際に、仮想蓄電池Bから借りた分の電力を仮想蓄電池Bに返却してから、仮想蓄電池Aに充電するように、記憶部106内の残存容量の情報を管理する。
(非常時における制御)
制御部107は、例えば地震などの非常時においては、仮想蓄電池の残存容量が第2下限値以下になっても、蓄電池104の残存容量が第1下限値に達していなければ、放電を可能とするように制御してもよい。
(複数の蓄電池)
上述の説明では、蓄電装置100内の蓄電池104は1つであるものとして説明したが、蓄電装置100は複数の蓄電池を有してもよい。この場合、制御部107は、複数の蓄電池のそれぞれを仮想蓄電池に分割して管理してよい。例えば、蓄電池Aと蓄電池Bを有している場合であれば蓄電池Aを仮想蓄電池A1と仮想蓄電池B1に分割し、蓄電池Bを仮想蓄電池A2と仮想蓄電池B2に分割して、仮想蓄電池A1と仮想蓄電池A2の容量を合算して管理すればよい。仮想蓄電池B1と仮想蓄電池B2も同様にする。このように、蓄電装置100が複数の蓄電池を有することで、1つの蓄電池を交換している間も他の蓄電池を使用することができるため、蓄電池の交換が必要となる場合も継続して蓄電装置100を使用することができる。
[第2実施形態]
図9を参照して、本開示の第2実施形態に係る電力管理システム2について説明する。本実施形態においては、第1実施形態と相違する部分について主に説明し、第1実施形態と共通又は類似する内容については、説明を省略する。
本実施形態は、電力管理システム2が、電力管理装置40を有する構成である点で第1実施形態と相違する。
本実施形態においては、電力管理装置40が、第1実施形態における制御部107が有する機能の一部又は全てを有する。
電力管理装置40は、第1電流センサ101Aから取得した電流値に基づいて、仮想蓄電池Aの残存容量を管理する。また、電力管理装置40は、第2電流センサ101Bから取得した電流値に基づいて、仮想蓄電池Bの残存容量を管理する。仮想蓄電池A及び仮想蓄電池Bの残存容量の値は、電力管理装置40が備える記憶部に記憶してもよいし、蓄電装置100内の記憶部に記憶してもよい。
電力管理装置40は、制御部107に指令を送信して、第1DC/AC変換部102A、第2DC/AC変換部102B、及びDC/DC充放電部103の動作を制御させる。
このように、本実施形態によれば、電力管理装置40が、蓄電装置100の制御部107の代わりに高度な処理を実行することができる。これにより、蓄電装置100の制御部107の作業負荷が低減されるため、制御部107を低コストのCPUを用いて構成することが可能となる。電力管理装置40は、例えばHEMS(HomeEnergy Management System)又はコンピューターソフトウェアなどの形態である。
[第3実施形態]
図10を参照して、本開示の第3実施形態に係る電力管理システム3について説明する。本実施形態においては、第1実施形態と相違する部分について主に説明し、第1実施形態と共通又は類似する内容については、説明を省略する。
本実施形態は、電力管理システム3が、太陽光発電装置50を有する構成である点で第1実施形態と相違する。
太陽光発電装置50は、太陽光のエネルギーから直流電力を発電する。太陽光発電装置50は、発電した直流電力を交流電力に変換して、需要家Aの電力線に供給する。
太陽光発電装置50は、例えば、ECHONET Lite(登録商標)のような所定の通信プロトコルにより蓄電装置100と通信可能であり、発電電力の情報などを蓄電装置100に送信する。
制御部107は、例えば、通信部105を介して取得した第1負荷10A及び第2負荷10Bの消費電力の情報、太陽光発電装置50の発電電力の情報、並びに、蓄電池104の残存容量に基づいて、第1DC/AC変換部102A、第2DC/AC変換部102B、及びDC/DC充放電部103の動作を制御する。
制御部107は、太陽光発電装置50による発電電力を、仮想蓄電池Aの充電に用いてもよいし、系統30に逆潮流させて売電してもよい。
制御部107は、仮想蓄電池Aの残存容量が第2上限値に達すると、仮想蓄電池Bの残存容量に空きがあっても充電を停止し、系統30に逆潮流させる。
(充電元の限定)
図10に示す構成において、制御部107は、仮想蓄電池Aと仮想蓄電池Bとで充電元を完全に分けるように制御してもよい。例えば、制御部107は、仮想蓄電池Aには太陽光発電装置50のみから充電し、系統30からは充電しないように制御する。また、制御部107は、仮想蓄電池Bには系統30のみから充電するように制御する。このように、充電用の電源を完全に分けることにより、仮想蓄電池Aの残存容量を系統30に売電することが認められるような電力会社との契約も可能となる。
(太陽光発電装置の発電電力の共有)
需要家Aと需要家Bとの間の契約により、需要家Aの電力線に接続している太陽光発電装置50の発電電力によって、仮想蓄電池A及び仮想蓄電池Bの両方を充電するようにしてもよい。この場合、実際には、太陽光発電装置50から供給される電力は、第1DC/AC変換部102Aのみによって直流電力に変換され、第2DC/AC変換部102Bによっては変換されないが、制御部107は、第1負荷10Aで消費されなかった太陽光発電装置50の余剰電力を、仮想蓄電池A及び仮想蓄電池Bの双方に充電されたものとして記憶部106に記憶されている仮想蓄電池A及び仮想蓄電池Bの残存容量を更新する。なお、この際、制御部107は、太陽光発電装置50から供給された電力が、半々の比率で蓄電池A及び仮想蓄電池Bの双方に充電されるように記憶部106の情報を管理してもよいし、その他の所定の比率で充電されるように記憶部106の情報を管理してもよい。
(空き容量の貸し借り)
例えば、制御部107が、太陽光発電装置50から供給された電力を、半々の比率で仮想蓄電池A及び仮想蓄電池Bの双方に充電されるように記憶部106の情報を管理する場合、図11(A)に示すように、仮想蓄電池Aと仮想蓄電池Bとで空き容量が異なる場合がある。図11(A)に示す例では、仮想蓄電池Aの空き容量は2kWhであり、仮想蓄電池Bの空き容量は5kWhである。この場合、仮想蓄電池Aと仮想蓄電池Bに2kWhずつ充電した段階で、仮想蓄電池Aの空き容量はゼロとなってしまうが、この場合、制御部107は、図11(B)に示すように、仮想蓄電池Bの空き容量3kWhのうち1.5kWhを、仮想蓄電池Aに一時的に貸す(仮想蓄電池Bの容量を6.5kWhで100%として管理する)ように制御してもよい。このように、仮想蓄電池Bの空き容量を仮想蓄電池Aに貸すことで、仮想蓄電池A及び仮想蓄電池Bの双方が、太陽光発電装置50から3.5kWh(2kWh+1.5kWh)ずつ充電することができる。この場合、制御部107は、仮想蓄電池Aにおける1.5kWhの借り分は優先的に第1負荷10Aで消費されるように制御する。制御部107は、仮想蓄電池Aの借り分の1.5kWhを放電させると、1.5kWh分の容量を仮想蓄電池Bに返すように制御する。
このような制御は、蓄電池104の空き容量を減らすことができる。よって、例えば、非常時に使用できる電力を確保しやすくなる。この空き容量の貸し借りは、空き容量が所定の閾値を越えた場合に、制御部107が自動的に実行するように制御してもよい。
[第4実施形態]
図12を参照して、本開示の第4実施形態に係る電力管理システム4について説明する。本実施形態においては、第3実施形態と相違する部分について主に説明し、第3実施形態と共通又は類似する内容については、説明を省略する。
本実施形態は、電力管理システム4が有する太陽光発電装置60の構成が、第3実施形態における太陽光発電装置50の構成と相違する。本実施形態に係る太陽光発電装置60は、発電した直流電力を直流電力のまま、蓄電装置100に供給する。また、太陽光発電装置60は、発電した直流電力を、DC/DC充放電部103と、第1DC/AC変換部102A及び第2DC/AC変換部102Bとの間に供給する。
太陽光発電装置60は、例えば、ECHONET Lite(登録商標)のような所定の通信プロトコルにより蓄電装置100と通信可能であり、発電電力の情報などを蓄電装置100に送信する。
制御部107は、例えば、通信部105を介して取得した第1負荷10A及び第2負荷10Bの消費電力の情報、太陽光発電装置60の発電電力の情報、並びに、蓄電池104の残存容量に基づいて、第1DC/AC変換部102A、第2DC/AC変換部102B、及びDC/DC充放電部103の動作を制御する。
制御部107は、太陽光発電装置60から取得する発電電力の情報に基づいて、太陽光発電装置60の発電電力によって、仮想蓄電池A及び仮想蓄電池Bが半々の比率で充電されるように、仮想蓄電池A及び仮想蓄電池Bの残存容量を制御する。
また、例えば、第1DC/AC変換部102Aが第1負荷10Aに太陽光発電装置60の発電電力の一部電力を供給する場合、制御部107は、仮想蓄電池Aへの充電電力が、太陽光発電装置60の発電電力の仮想蓄電池Aへの割り振り分から、第1DC/AC変換部102Aを流れる電力を差し引いた電力となるよう制御する。この際、太陽光発電装置60の発電電力の仮想蓄電池Aへの割り振り分を越える電力が消費されないよう、制御部107は、第1DC/AC変換部102Aを制御する。仮想蓄電池Bの場合も同様である。
また、例えば仮想蓄電池Bが100%充電となった場合には、太陽光発電装置60の発電電力に余剰が生じる。この場合、制御部107は、太陽光発電装置60の発電電力の仮想蓄電池Aへの割り振り分から充電電力を差し引いた電力を、第1DC/AC変換部102Aで第1負荷10Aに給電もしくは系統30へ逆潮流させる。仮想蓄電池Bの場合も同様である。
本発明の実施形態を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形及び修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、本発明について装置を中心に説明してきたが、本発明は装置の各構成部が実行するステップを含む方法、装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものである。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
1、2、3、4 電力管理システム
10A 第1負荷
10B 第2負荷
20A 第1電力量計
20B 第2電力量計
30 系統
40 電力管理装置
50 太陽光発電装置
60 太陽光発電装置
100 蓄電装置
101A 第1電流センサ
101B 第2電流センサ
102A 第1DC/AC変換部
102B 第2DC/AC変換部
103 DC/DC充放電部
104 蓄電池
105 通信部
106 記憶部
107 制御部

Claims (8)

  1. 複数の需要家に電力を供給可能な蓄電装置であって、
    蓄電池と、
    各DC/AC変換部が別々の前記需要家に接続される複数のDC/AC変換部と、
    前記複数のDC/AC変換部を独立して制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記蓄電池の容量を複数の仮想蓄電池に分割し、
    前記各仮想蓄電池の残存容量を、前記各DC/AC変換部によって変換される電力に基づいて管理する、蓄電装置。
  2. 請求項1に記載の蓄電装置において、
    記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記各仮想蓄電池の残存容量を前記記憶部に記憶させて管理する、蓄電装置。
  3. 請求項1又は2に記載の蓄電装置において、
    前記制御部は、前記複数の仮想蓄電池の残存容量を合算した前記蓄電池全体の残存容量が第1上限値以上の場合、前記蓄電池への充電を停止する、蓄電装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の蓄電装置において、
    前記制御部は、前記複数の仮想蓄電池の残存容量を合算した前記蓄電池全体の残存容量が第1下限値以下の場合、前記蓄電池からの放電を停止する、蓄電装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の蓄電装置において、
    前記制御部は、前記仮想蓄電池の残存容量が第2上限値以上の場合、該仮想蓄電池への充電を停止する、蓄電装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の蓄電装置において、
    前記制御部は、前記仮想蓄電池の残存容量が第2下限値以下の場合、該仮想蓄電池からの放電を停止する、蓄電装置。
  7. 複数の需要家に電力を供給可能な蓄電装置と、電力管理装置と、を備える電力管理システムであって、
    前記蓄電装置は、
    蓄電池と、
    各DC/AC変換部が別々の前記需要家に接続される複数のDC/AC変換部と、
    前記複数のDC/AC変換部を独立して制御する制御部と、を備え、
    前記電力管理装置は、
    前記蓄電池の容量を複数の仮想蓄電池に分割し、
    前記各仮想蓄電池の残存容量を、前記各DC/AC変換部によって変換される電力に基づいて管理する、電力管理システム。
  8. 複数の需要家に電力を供給可能な蓄電装置と、太陽光発電装置と、を備える電力管理システムであって、
    前記太陽光発電装置は、該太陽光発電装置の発電電力によって前記蓄電装置を充電可能であり、
    前記蓄電装置は、
    蓄電池と、
    各DC/AC変換部が別々の前記需要家に接続される複数のDC/AC変換部と、
    前記複数のDC/AC変換部を独立して制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記蓄電池の容量を複数の仮想蓄電池に分割し、
    前記各仮想蓄電池の残存容量を、前記各DC/AC変換部によって変換される電力に基づいて管理し、
    前記太陽光発電装置の発電電力によって、前記各仮想蓄電池を所定の比率で充電する、電力管理システム。
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