JP2018165802A - 定着装置用摺動部材、定着装置、画像形成装置および定着装置用摺動部材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
上記ゲル状潤滑剤は、その粘度が10Pa・s以下であることが好ましい。
本実施形態に係る定着装置用摺動部材は、定着装置に用いられる定着装置用摺動部材である。上記定着装置は、互いに対向して共に回転するローラーおよび無端ベルトと、この無端ベルトの内周側に配置され、無端ベルトの内周面をローラーへ向けて押圧することにより無端ベルトをローラーとで挟む押圧部材と、この押圧部材および上記無端ベルトの間に配置される定着装置用摺動部材とを備える。定着装置用摺動部材は、ゲル状潤滑剤と不織布シートとからなる。不織布シートは、耐熱性繊維を含む。ゲル状潤滑剤は、ゲル化した反応性シリコーンオイルを含む。ゲル状潤滑剤は、その粘度をゲル化する前の反応性シリコーンオイルの粘度で除することにより得られる値の対数値であるゲル化度が1以上を示す。
定着装置100は、図1に示すように、互いに対向して共に回転するローラー110および無端ベルト150と、無端ベルト150の内周側に配置され、無端ベルト150の内周面をローラー110へ向けて押圧することにより無端ベルト150をローラー110とで挟む押圧部材130と、無端ベルト150と押圧部材130との間に配置されている定着装置用摺動部材120とを備えている。ローラー110は、従来の定着装置に用いられる公知のものを採用することができる。定着装置は、押圧部材の一部として摺動部材が配置される場合もある。なお、定着装置の詳細な説明については後述する。
定着装置用摺動部材120は、上述のとおり、ゲル状潤滑剤と不織布シートとからなる。ゲル状潤滑剤は、ゲル化した反応性シリコーンオイルを含む。ゲル状潤滑剤は、その粘度をゲル化する前の反応性シリコーンオイルの粘度で除することにより得られる値の対数値であるゲル化度が1以上を示す。ゲル状潤滑剤は、次のように規定することもできる。すなわちゲル状潤滑剤は、反応性シリコーンオイルにおける高分子鎖の立体構造が変化することにより構成されており、その粘度を反応性シリコーンオイルの粘度で除することにより得られる値の対数値であるゲル化度が1以上を示す。
反応性シリコーンオイルは、反応性の置換基を有するシリコーンオイルであることが好ましい。この置換基は、アミノ基、エポキシ基およびカルボニル基からなる群より選ばれる1種以上であることが好ましい。なかでも、反応性の置換基としてアミノ基を有する反応性シリコーンオイルは、様々な等級のものが市販され、入手が容易であるので適している。反応性の置換基としてのアミノ基は、アンモニア、第一級アミン、第二級アミンからそれぞれ水素を除去してなる1価の官能基であれば、いずれのものも含まれる。本明細書においてカルボニル基は、メタクリル酸(メタクリロイル基)およびカルボキシル基などに含まれる「=C=O」で表される基を指すものとする。カルボニル基は、メタクリロイル基に含まれることが好ましい。
ゲル状潤滑剤は、上述のとおり、その粘度をゲル化する前の反応性シリコーンオイルの粘度で除することにより得られる値の対数値であるゲル化度が1以上を示す。ゲル状潤滑剤は、反応性シリコーンオイルにおける高分子鎖の立体構造が変化することにより粘度が上昇したものを指す。このためゲル化度は、ゲル状潤滑剤の粘度と、上記ゲル状潤滑剤が構成される前の反応性シリコーンオイルの粘度との比の対数値に基づいて定めることができる。ゲル化度は、ゲル化反応の進行度合いを評価する尺度であって、その値が大きいほどゲル化反応が進行していると評価することができる。
ゲル化度=Ln(ゲル状潤滑剤の粘度/反応性シリコーンオイルの粘度)
ただし、Lnは自然対数を意味する。
定着装置用摺動部材は、上述のとおり、ゲル状潤滑剤と不織布シートとからなる。定着装置用摺動部材は、反応性シリコーンオイルに不織布シートを浸漬する、または反応性シリコーンオイルを不織布シートに塗布することにより含浸させることにより製造される。
耐熱性繊維は、遊離のアミノ基および遊離のカルボニル基のいずれか一方または両方を有することが好ましい。ここで耐熱性繊維における「遊離のアミノ基」および「遊離のカルボニル基」とは、定着装置用摺動部材の耐熱性繊維(不織布シート)の繊維(ポリマー)である主鎖を形成する化学結合に関与していないアミノ基およびカルボニル基をいう。
本実施形態に係る定着装置用摺動部材の製造方法は、反応性シリコーンオイルを不織布シートに含浸することにより前駆部材を得る第1工程と、前駆部材を加熱焼成し、反応性シリコーンオイルをゲル化することによりゲル状潤滑剤を得るとともに、ゲル状潤滑剤を不織布シートに保持させる第2工程とを含む。ここで上記反応性シリコーンオイルは、上述の反応性の置換基を有するシリコーンオイルであることが好ましい。
第1工程は、反応性シリコーンオイルを不織布シートに含浸することにより前駆部材を得る工程である。たとえば、不織布シートに含まれる耐熱性繊維としてアラミド繊維を用いる例では、まずアラミド繊維を含む不織布シートを、反応性の置換基を有する反応性シリコーンオイルに浸漬する、またはアラミド繊維を含む不織布シートに反応性の置換基を有する反応性シリコーンオイルを塗布することにより含浸させる。
第2工程は、上記前駆部材を加熱焼成し、反応性シリコーンオイルをゲル化することによりゲル状潤滑剤を得るとともに、ゲル状潤滑剤を不織布シートに保持させる工程である。すなわち、反応性シリコーンオイルを不織布シートに含浸させることにより得た前駆部材を、ドライエアーなどで湿度制御が可能なオーブンを用い、180〜220℃の温度範囲で6〜24時間程度、加熱焼成する。これにより、アラミド繊維を含む不織布シート表面のアミノ基またはカルボニル基と、反応性シリコーンオイルの反応性の置換基とが反応し、これらが化学結合する。このとき、反応性シリコーンオイルは、上述のような高分子鎖の立体構造の変化によってゲル化するとともに、不織布シートと反応性シリコーンオイルとの物理的な絡まりにおいて、反応性シリコーンオイル分子内の水素原子と酸素原子との可逆的な水素結合が起こる。この水素結合よって、不織布シートと反応性シリコーンオイルとの物理的な絡まりが強固となり、ゲル状態が促進および維持される。その結果、反応性シリコーンオイルがゲル化したゲル状潤滑剤を得ることができ、かつアラミド繊維を含む不織布シートの表面がゲル状潤滑剤によって改質されることにより(以下、「シロキサン改質」と称する場合もある)、ゲル状潤滑剤を不織布シートに保持させることができる。
定着装置は、上述した定着装置用摺動部材を備えている。定着装置100は、具体的には図1に示すように、互いに対向して共に回転するローラー110および無端ベルト150と、無端ベルト150の内周側に配置され、無端ベルト150の内周面をローラー110へ向けて押圧することにより無端ベルト150をローラー110とで挟む押圧部材130と、無端ベルト150と押圧部材130との間に配置されている定着装置用摺動部材120とを備えている。さらに定着装置は、無端ベルト150を回転させるための第2ローラー140も備えている。ローラー110は、定着装置100に用いられる公知のものを採用することができる。
無端ベルト150は、その少なくとも内周面に基材を含むことが好ましい。この基材は、遊離のアミノ基または遊離のカルボニル基のいずれか一方または両方を有する樹脂である。無端ベルト150の内周面の基材は、ポリイミド樹脂であることが好ましい。さらに、フッ素化ポリイミド樹脂であっても好ましい。その他、ポリアミドイミド樹脂、芳香族ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂であってもよい。特に、耐熱性および強度の観点から熱硬化性ポリイミド樹脂であることがより好ましい。
押圧部材130は、図1に示すように、無端ベルト150の内周側に配置され、無端ベルト150の内周面をローラー110へ向けて押圧することにより無端ベルト150をローラー110とで挟む作用を有する限り、定着装置において公知の押圧部材を用いることができる。したがって、押圧部材130は、押圧部材本体となる支持体部とともに、ニップ形成部および高圧摺動部などを有していることが好ましい。
本実施形態に係る定着装置100は、ローラー110または無端ベルト150の少なくとも一方を加熱するヒーター140hを備える。図1においてヒーター140hは、無端ベルト150の内周側であって、第2ローラー140の内側に配置されている。第2ローラー140は、無端ベルト150を回転させるために無端ベルト150と接している。このため無端ベルト150は、第2ローラー140の内側に配置されたヒーター140hによって効率よく加熱される。ヒーター140hとしてはコスト、耐久性の観点からたとえばハロゲンヒーターを用いることができる。ヒーターを設置する箇所は、コスト、ウォームアップタイムの短縮、高速対応または消費電力などの各種の要求品質に応じ、適宜選択することが可能である。ヒーターは、ローラーまたは無端ベルトのいずれか一方の近傍に配置してもよく、両方の近傍に配置してもよい。
以下、図2に基づき、本実施形態に係る画像形成装置について説明する。
<実施例1>
まず噴霧装置(商品名:「esprayer ES−2100」、株式会社フューエンス製)を用いて全フッ素化ポリイミド(以下、「FPI」とも記す)の前駆体溶液をステンレス製板材上に電界紡糸法により噴霧した。これにより、ステンレス製板材上に全フッ素化ポリイミドを材質とした繊維の太さ(平均繊維径)2μm、目付16g/m2の不織布シート前駆体を得た。次に、この不織布シート前駆体に対し、200℃、3時間の条件で加熱してイミド化を促進させ、フッ素化ポリイミド繊維からなる不織布シートを作製した。さらに作製した不織布シートに対し、熱プレス機(商品名:「H300−15」、アズワン株式会社製)を用いて200℃、2MPa、5分の条件で圧縮処理を施すことにより、その厚みを51μmとした。
加熱焼成する時間を12時間に変更する以外について実施例1と同じ方法とすることにより、実施例2の定着装置用摺動部材を作製した。
加熱焼成する時間を24時間に変更する以外について実施例1と同じ方法とすることにより、実施例3の定着装置用摺動部材を作製した。
反応性シリコーンオイルをアミノ変性シリコーンオイル(商品名:「KF8008」、信越化学工業株式会社製)に変更する以外について実施例2と同じ方法とすることにより、実施例4の定着装置用摺動部材を作製した。
反応性シリコーンオイルをエポキシ変性シリコーンオイル(商品名:「KF1005」、信越化学工業株式会社製)に変更する以外について実施例1と同じ方法とすることにより、実施例5の定着装置用摺動部材を作製した。
反応性シリコーンオイルをエポキシ変性シリコーンオイル(商品名:「X−22−163A」、信越化学工業株式会社製)に変更する以外について実施例2と同じ方法とすることにより、実施例6の定着装置用摺動部材を作製した。
不織布シートとして目付量が490g/m2であるメタ型アラミド繊維シート(商品名:「コーネックス(登録商標)フェルト」、帝人株式会社製)を用いた。この不織布シートに対し、熱プレス機(商品名:「H300−15」、アズワン株式会社製)を用いて200℃、20MPa、10分の条件で圧縮処理を施すことにより、その厚みを1.283mm(1283μm)とした。
不織布シートとして目付量が175g/m2、厚みを191μmであるアラミド紙(商品名:「ノーメックス(登録商標)ペーパーT411 7mil」、デュポン帝人アドバンスドペーパー株式会社製)を用いた。それ以外については実施例1と同じ方法することにより、これにより実施例8の定着用摺動部材を作製した。
反応性シリコーンオイルとしてアミノ変性シリコーンオイル(商品名:「X−22−161B」、信越化学工業株式会社製)を用い、かつ加熱焼成する条件を150℃、12時間とした以外について実施例1と同じ方法とすることにより、比較例1の定着装置用摺動部材を作製した。
反応性シリコーンオイルとしてエポキシ変性シリコーンオイル(商品名:「X−22−163C」、信越化学工業株式会社製)に変更する以外について比較例1と同じ方法することにより、比較例2の定着装置用摺動部材を作製した。
反応性シリコーンオイルとしてメタクリル変性シリコーンオイル(商品名:「X−22−164B」、信越化学工業株式会社製)に変更する以外について比較例1と同じ方法することにより、比較例3の定着装置用摺動部材を作製した。
反応性シリコーンオイルとしてメタクリル変性シリコーンオイル(商品名:「X−22−164E」、信越化学工業株式会社製)に変更する以外について比較例1と同じ方法することにより、比較例4の定着装置用摺動部材を作製した。
以下、上述の実施例1〜8および比較例1〜4の定着装置用摺動部材についていくつかの性能評価を行なったので、その結果などについて説明する。
まず摺動性評価を行なうために、上記で説明した定着装置と同様の構成を備えるカラープリンタ(商品名:「magicolor(登録商標)5440DN」、コニカミノルタ株式会社製)を用いた。
さらに揮発成分の発生抑制評価として、0.02〜1.0μmの浮遊粒子状物質(SPM)を捕捉することによりその環境中のSPMの濃度を測定することが可能なアウトガス捕集装置を作製し、この装置を用いて定着装置用摺動部材から発生するSPMの濃度を測定した。このアウトガス捕集装置は、10Lチャンバーと70L希釈容器とSPMの濃度を測定するパーティクルカウンター(CPC)とを備えている。
上述したカラープリンタを用いて定着装置を駆動させ、そのトルクを測定する際に、カラープリンタから放出される臭気を以下の指標(ランク)に基づいて官能試験を行った。この官能評価は、定着装置を駆動させた駆動開始後すぐ(初期)の時点で行なった。
3:ほとんど臭わない(上記カラープリンタの定着装置と同じレベル)。
2:刺激臭が若干確認された。
1:強い刺激臭が確認された。
表1、表2によれば、実施例1〜8の定着装置用摺動部材は、トルク測定、SPMの濃度測定、臭気の評価結果においていずれも優れていた。すなわち駆動開始後すぐ(初期)と400時間駆動後とでトルク変動の幅が小さく、安定して長時間の使用に供し得ることが分かった。特に、SPMの発生が抑制され、刺激臭が確認されることもなかった。
Claims (17)
- 定着装置に用いられる定着装置用摺動部材であって、
前記定着装置は、互いに対向して共に回転するローラーおよび無端ベルトと、前記無端ベルトの内周側に配置され、前記無端ベルトの内周面を前記ローラーへ向けて押圧することにより前記無端ベルトを前記ローラーとで挟む押圧部材と、前記押圧部材および前記無端ベルトの間に配置される前記定着装置用摺動部材とを備え、
前記定着装置用摺動部材は、ゲル状潤滑剤と不織布シートとからなり、
前記不織布シートは、耐熱性繊維を含み、
前記ゲル状潤滑剤は、ゲル化した反応性シリコーンオイルを含み、
前記ゲル状潤滑剤は、その粘度をゲル化する前の前記反応性シリコーンオイルの粘度で除することにより得られる値の対数値であるゲル化度が1以上を示す、定着装置用摺動部材。 - 定着装置に用いられる定着装置用摺動部材であって、
前記定着装置は、互いに対向して共に回転するローラーおよび無端ベルトと、前記無端ベルトの内周側に配置され、前記無端ベルトの内周面を前記ローラーへ向けて押圧することにより前記無端ベルトを前記ローラーとで挟む押圧部材と、前記押圧部材および前記無端ベルトの間に配置される前記定着装置用摺動部材とを備え、
前記定着装置用摺動部材は、ゲル状潤滑剤と不織布シートとからなり、
前記不織布シートは、耐熱性繊維を含み、
前記ゲル状潤滑剤は、反応性シリコーンオイルにおける高分子鎖の立体構造が変化することにより構成されており、
前記ゲル状潤滑剤は、その粘度を前記反応性シリコーンオイルの粘度で除することにより得られる値の対数値であるゲル化度が1以上を示す、定着装置用摺動部材。 - 前記反応性シリコーンオイルは、反応性の置換基を有するシリコーンオイルであり、
前記置換基は、アミノ基、エポキシ基およびカルボニル基からなる群より選ばれる1種以上である、請求項1または2に記載の定着装置用摺動部材。 - 前記カルボニル基は、メタクリロイル基に含まれる、請求項3に記載の定着装置用摺動部材。
- 前記ゲル状潤滑剤は、その粘度が10Pa・s以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置用摺動部材。
- 前記耐熱性繊維は、遊離のアミノ基および遊離のカルボニル基のいずれか一方または両方を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の定着装置用摺動部材。
- 前記耐熱性繊維は、アラミド繊維である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置用摺動部材。
- 前記耐熱性繊維は、ポリイミド繊維である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置用摺動部材。
- 前記耐熱性繊維は、フッ素化ポリイミド繊維である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置用摺動部材。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の定着装置用摺動部材を備える定着装置であって、
前記無端ベルトは、その少なくとも前記内周面に基材を含み、
前記基材は、遊離のアミノ基および遊離のカルボニル基のいずれか一方または両方を有する樹脂である、定着装置。 - 前記基材は、ポリイミド樹脂である、請求項10に記載の定着装置。
- 前記基材は、フッ素化ポリイミド樹脂である、請求項10に記載の定着装置。
- 前記基材は、前記反応性シリコーンオイルを含む、請求項10〜12のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記定着装置は、前記ローラーおよび前記無端ベルトの少なくとも一方を加熱するヒーターを備える、請求項10〜13のいずれか1項に記載の定着装置。
- 請求項10〜14のいずれか1項に記載の定着装置を備える、画像形成装置。
- 反応性シリコーンオイルを不織布シートに含浸することにより前駆部材を得る第1工程と、
前記前駆部材を加熱焼成し、前記反応性シリコーンオイルをゲル化することによりゲル状潤滑剤を得るとともに、前記ゲル状潤滑剤を前記不織布シートに保持させる第2工程とを含む、定着装置用摺動部材の製造方法。 - 反応性シリコーンオイルをゲル化することによりゲル状潤滑剤を得るとともに、前記ゲル状潤滑剤を不織布シートに保持させることにより定着装置用摺動部材を製造する定着装置用摺動部材の製造方法であって、
前記ゲル状潤滑剤は、その粘度をゲル化する前の前記反応性シリコーンオイルの粘度で除することにより得られる値の対数値であるゲル化度が1以上を示す、定着装置用摺動部材の製造方法。
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